JPH09306313A - 鋼球検出装置 - Google Patents

鋼球検出装置

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JPH09306313A
JPH09306313A JP8123258A JP12325896A JPH09306313A JP H09306313 A JPH09306313 A JP H09306313A JP 8123258 A JP8123258 A JP 8123258A JP 12325896 A JP12325896 A JP 12325896A JP H09306313 A JPH09306313 A JP H09306313A
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steel ball
magnet
magnetic
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JP8123258A
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Masanori Suzuki
正則 鈴木
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JIAMU HANBAI KK
Original Assignee
JIAMU HANBAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部磁界による誤動作を防止する。 【解決手段】通過する鋼球10に対してN極が対峙する
マグネット2と、マグネットのN極に対向配置される第
1の磁気検出素子であるホール素子、増幅回路等が同一
チップ上に集積された鋼球検出用ホールIC3と、鋼球
がマグネット、鋼球検出用ホールICを通過可能に該マ
グネットおよび鋼球検出用ホールICを固着すると共に
囲繞するヨーク4とを備え、ヨークの鋼球検出用ホール
IC側に配置され鋼球が通過する場合にはマグネットか
ら出た磁束を検出せず、外部磁界が加わる場合には鋼球
検出用ホールICと共に該外部磁界を検出する第2の磁
気検出素子であるホール素子、増幅回路等が同一チップ
上に集積された外部磁界検出用ホールIC5を設ける。
また、外部磁界検出用ホールICが外部磁界を検出した
ときに出力する電気信号に基づき所定の警告を行なう警
告手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は鋼球検出装置に係
り、特に検出に磁気検出素子を用いた鋼球検出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パチンコ玉のような鋼球の通
過を検出するための鋼球検出装置として、光センサ型、
マイクロスイッチ型が使用されている。光センサ型には
通過型と反射型とがあり、通過型は鋼球流通路を中心に
発光素子と受光素子とを対向配置し、発光素子から受光
素子に照射される光が遮断されることにより鋼球の通過
を検出している。また、反射型は発光素子と受光素子と
を所定の関係をもって配置し、発光素子から発せられ鋼
球表面で反射した反射光が受光素子で受光されること
で、鋼球の通過を検出するように設定されている。
【0003】一方、マイクロスイッチ型は、鋼球流通路
に沿って設置されたスイッチ本体の鋼球通路内に突出さ
せて設けられた突起部により鋼球の通過を検出するもの
であって、鋼球が突起部を押圧することによりスイッチ
本体の接点を導通させて鋼球の通過を検出している。し
かしながら、光センサ型においては、発光素子と受光素
子との間に鋼球以外の光遮断物(ほこり、ごみ等)が侵
入すると、誤動作を起こすことがあり、マイクロスイッ
チ型においては、鋼球との機械的接触によって検出する
ことから信頼性に難点があった。
【0004】このような難点を解決するために図9に示
すような鋼球検出装置(球体検出装置)が提案されてい
る(特開昭62−113085号公報)。この鋼球検出
装置は、強磁性体からなるL字状部材51と、このL字
状部材51の角部付近に配置された磁石52と、該磁石
52による磁界内に磁性体からなるパチンコ玉が位置し
たとき起電力を生ずるように配置されたホールIC53
とを備えたものである。この鋼球検出装置によれば、パ
チンコ玉がL字状部材51およびホールIC53近傍に
設けられた球通過部54内を通過することで生じる磁気
的変化をホールIC53で検出することにより、通過す
るパチンコ玉を検出することができるので、上述した難
点を解決することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋼球検
出装置の外部から強力マグネットが接近すると誤動作し
て、パチンコ玉が通過していないにも拘らず計数する虞
があった。本発明は、このような従来の難点を解決する
ためになされたもので、外部磁界による誤動作を防止で
きる鋼球検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の鋼球検出装置は、磁性体からなる鋼球が通過
することで生じる磁気変化を検出する鋼球検出装置にお
いて、通過する鋼球に対してN極が対峙するマグネット
と、マグネットのN極に対向配置される第1の磁気検出
素子と、鋼球がマグネット、第1の磁気検出素子間を通
過可能に該マグネットおよび該第1の磁気検出素子を固
着すると共に囲繞するヨークとを備え、ヨークの第1の
磁気検出素子側に配置され鋼球が通過する場合にはマグ
ネットから出た磁束を検出せず、外部磁界が加わる場合
には第1の磁気検出素子と共に該外部磁界を検出する第
2の磁気検出素子を設けたものである。
【0007】また、本発明の鋼球検出装置は、磁性体か
らなる鋼球が通過することで生じる磁気変化を検出する
鋼球検出装置において、通過する鋼球に対してN極が対
峙する第1のマグネットと、第1のマグネットのN極に
対向配置される第1の磁気検出素子と、鋼球が第1のマ
グネット、第1の磁気検出素子間を通過可能に該第1の
マグネットおよび該第1の磁気検出素子を固着すると共
に囲繞するヨークと、ヨークの第1の磁気検出素子側に
配置され第1のマグネットによる磁界と逆バイアスの磁
界を第1の磁気検出素子に対して加え、鋼球が通過して
いないときには第1のマグネットから出た磁束のうち漏
れ磁束を第1の磁気検出素子に通過させ、鋼球が通過し
ているときには第1のマグネットから出た磁束を第1の
磁気検出素子に通過させる第2のマグネットとを備え、
ヨークの第1の磁気検出素子側に配置され鋼球が通過す
る場合には第1のマグネットから出た磁束を検出せず、
外部磁界が加わる場合には第1の磁気検出素子と共に該
外部磁界を検出する第2の磁気検出素子を設けたもので
ある。
【0008】このような本発明の鋼球検出装置において
は、第2の磁気検出素子が外部磁界を検出したときに出
力する電気信号に基づき所定の警告を行なう警告手段を
備えている。また、本発明の鋼球検出装置において磁気
検出素子は、ホール素子またはMR素子(磁気抵抗素
子)が使用される。
【0009】
【本発明の実施の形態】以下、本発明の鋼球検出装置の
実施の一形態について図面を参照して説明する。図1に
示すように鋼球検出装置1は磁性体からなる鋼球10が
通過することで生じる磁気的変化を検出するもので、通
過する鋼球10に対してN極が対峙するマグネット2
と、マグネット2のN極に対向配置される第1の磁気検
出素子であるホール素子および増幅回路等が同一チップ
上に集積された鋼球検出用ホールIC3と、鋼球10が
マグネット2および鋼球検出用ホールIC3間を通過可
能に該マグネット2および該鋼球検出用ホールIC3を
固着する鉄等からなるコの字形ヨーク4とを備えてい
る。また、コの字形ヨーク4の鋼球検出用ホールIC3
側には第2の磁気検出素子であるホール素子および増幅
回路等が同一チップ上に集積された外部磁界検出用ホー
ルIC5が配置されている。
【0010】ホール素子は磁界の強さを検出し、該磁界
の強さに応じたホール電圧を出力するものであり、ホー
ル素子材料としてはInAs(インジウム・ヒ素)、I
nSb(インジウム・アンチモン)、GaAs(ガリウ
ム・ヒ素)等が用いられる。このようなホール素子を有
する鋼球検出用ホールIC3および5は例えば図2に示
すように、ホール素子21、定電流電源回路22、増幅
回路23、ヒステリシス特性をもたせたシュミットトリ
ガー回路24およびNPN形トランジスタTr1を備え
ている。
【0011】ホール素子21の端子13、14は増幅回
路23の入力端子に接続され、増幅回路23の出力端子
はシュミットトリガー回路24の入力端子に接続され、
シュミットトリガー回路24の出力端子はNPN形トラ
ンジスタTr1のベースに接続されている。NPN形ト
ランジスタTr1のコレクタは抵抗R1を介して電源V CC
に接続され、エミッタはグランドGNDに接続されてい
る。また、電源VCCは定電流電源22の入力端子に接続
され、この定電流電源22の出力端子はホール素子2
1、増幅器23およびシュミットトリガー回路24を駆
動するために、ホール素子21の端子11、増幅器23
およびシュミットトリガー回路24の各電源端子に接続
されている。そして、定電流電源22、増幅器23、シ
ュミットトリガー回路24の各グランド端子、およびホ
ール素子21の端子12はそれぞれグランドGNDに接
続されている。さらに、NPN形トランジスタTr1
コレクタ、抵抗R1間には出力端子25が接続されてい
る。
【0012】なお、鋼球検出用ホールIC3とマグネッ
ト2との配置間隔は、鋼球10が通過していない時にお
いて、鋼球検出用ホールIC3がマグネット2の漏れ磁
束のみを検出することができる間隔とする。これによ
り、マグネット2による磁界は、コの字形ヨーク4によ
り外部磁界から遮蔽された状態で、このコの字形ヨーク
4の内側に形成される。また、外部磁界検出用ホールI
C5は、鋼球10が通過する場合にはマグネット2から
出た磁束を検出せず、外部磁界が加わる場合には鋼球検
出用ホールIC3と共に該外部磁界を検出することがで
きる位置に設けられる。
【0013】ここで、例えば、図3(a)に示すよう
に、マグネット2および鋼球検出用ホールIC3間に鋼
球10がない場合には、鋼球検出用ホールIC3のホー
ル素子21がマグネット2のN極から出た漏れ磁束のみ
検出し、それ以外の磁束はコの字形ヨーク4の内側に収
束される。したがって、鋼球検出用ホールIC3のホー
ル素子21が検出する磁束密度Bは図4に示すようにB
RP未満になる。これにより、ホール素子21に発生する
ホール電圧が小さくなるので、鋼球検出用ホールIC3
の増幅回路23、シュミットトリガー回路24およびN
PN形トランジスタTr1を介して出力される出力電圧
Hはハイパルス(H)となる。
【0014】これに対し、マグネット2および鋼球検出
用ホールIC3間に鋼球10が通過する場合にはこの鋼
球10の透磁率が非常に小さいことから、図3(b)に
示すようにマグネット2のN極から出た磁束はほとんど
鋼球10を通過し、そしてコの字形ヨーク4を通過して
マグネット2のS極に戻るループを形成することにな
る。この際、鋼球10とコの字形ヨーク4の一辺との間
に位置する鋼球検出用ホールIC3は、マグネット2の
中心と鋼球10の中央部とが一致した時に磁束が最大と
なる。即ち、鋼球10に対するマグネット2、鋼球検出
用ホールIC3およびコの字形ヨーク4それぞれの間隔
が最短になるような配置にすることで、磁束の検出が最
大効率になる。これは、鋼球検出用ホールIC3からの
出力電圧V Hが磁界の強さBに比例するからである。
【0015】したがって、鋼球検出用ホールIC3のホ
ール素子21が検出する磁束密度Bはホール素子21の
中央部に鋼球10が到達すると、図4に示すようにBFP
を超える。これにより、ホール素子21に発生するホー
ル電圧が大きくなるので、鋼球検出用ホールIC3の増
幅回路23、シュミットトリガー回路24およびNPN
形トランジスタTr1を介して出力される出力電圧V
Hは、再びハイパルス(H)からローパルス(L)に変
化する。そして、この鋼球10が鋼球検出用ホールIC
3から遠ざかると磁束密度BがBRP未満になるので、鋼
球検出用ホールIC3から出力される出力電圧はローパ
ルス(L)からハイパルス(H)に変化する。このよう
に鋼球10がマグネット2および鋼球検出用ホールIC
3間を通過する毎に、1回のローパルス(L)を発生さ
せることができる。
【0016】このような鋼球検出用ホールIC3は図5
に示すように、エッジ検出回路26を介してコンパレー
タ27の+入力端子に接続されている。このコンパレー
タ27の−入力端子は外部磁界検出用ホールIC5に接
続され、出力側はカウンタ28およびシーケンサ29に
それぞれ接続されている。なお、エッジ検出回路26は
ローパルス(L)かハイパルス(H)かの何れかに設定
するより、検出信号を出力するものである。また、外部
磁界検出用ホールIC5は異常信号発生回路30に接続
され、この異常信号発生回路30は音声発生装置、スト
ロボライト、サイレン、ブザー等が使用される警告手段
31が接続されている。したがって、鋼球検出用ホール
IC3および外部磁界検出用ホールIC5の検出特性を
同一にすれば、検出される外部磁界の閾値を同一にする
ことができるので、該外部磁界を確実に検出することが
できる。
【0017】これにより、マグネット2および鋼球検出
用ホールIC3間に鋼球10がない場合に外部磁界が鋼
球検出用ホールIC3および外部磁界検出用ホールIC
5に接近すると、図3(c)に示すように鋼球検出用ホ
ールIC3と共に外部磁界検出用ホールIC5が外部磁
界を検出するので、コンパレータ27に入力する電圧は
差し引き0ボルトの電圧になる。したがって、コンパレ
ータ27からは電気信号が出力されないので、鋼球検出
用ホールIC3が磁気を検出してもカウンタ28は計数
せず、また、シーケンサ29はシーケンス制御を行なわ
ない。
【0018】このように構成された鋼球検出装置1の動
作について以下に説明する。なお、エッジ検出回路26
はローパルス(L)が入力されることにより、検出信号
を出力するものとし、また、鋼球検出用ホールIC3お
よび外部磁界検出用ホールIC5の検出特性は同一とす
る。鋼球検出装置1は、例えばパチンコ台に使用されて
いる。パチンコ台の遊戯盤の表面には、役物と言われる
入賞装置が配設され、遊戯盤の裏面には鋼球(パチンコ
玉)流通路が形成され、入賞装置と排出口とを連通して
いる。この入賞装置が配設された位置、即ち、パチンコ
玉流通路の所要箇所に鋼球検出装置1が配設されてい
る。
【0019】入賞装置に使用されている鋼球検出装置1
は電源投入状態のもとで、鋼球検出用ホールIC3がマ
グネット2のN極から出た漏れ磁束のみ検出し、それ以
外の磁束はコの字形ヨーク4の内側に収束されている。
したがって、鋼球検出用ホールIC3から出力される出
力電圧VHはハイパルス(H)状態になっている。この
ような状態の鋼球検出装置1に、打出されたパチンコ玉
10が入賞装置を通過して近づくと、鋼球検出用ホール
IC3が検出する磁束密度Bが増加していく。そして、
マグネット2の中心とパチンコ玉10の中央部とが一致
した時に磁束密度BがBFPを超えるので、鋼球検出用ホ
ールIC3から出力される出力電圧VHはハイパルス
(H)からローパルス(L)に変化する。鋼球検出用ホ
ールIC3から出力される出力電圧VHがローパルス
(L)になると、エッジ検出回路26からデジタルの検
出信号が出力されるので、カウンタ28がパチンコ玉1
0の通過をカウントし、また、シーケンサ29はこの検
出信号に基づいたシーケンス制御を行なうことができ
る。
【0020】また、マグネット2および鋼球検出用ホー
ルIC3間に鋼球10がない場合に外部磁界が鋼球検出
用ホールIC3および外部磁界検出用ホールIC5に接
近すると、鋼球検出用ホールIC3と共に外部磁界検出
用ホールIC5が外部磁界を検出する。この際、鋼球検
出用ホールIC3および外部磁界検出用ホールIC5の
検出特性が同一なので、コンパレータ27に入力する電
圧は差し引き0ボルトの電圧になる。したがって、コン
パレータ27からは電気信号が出力されないので、鋼球
検出用ホールIC3が磁気を検出してもカウンタ28は
計数せず、また、シーケンサ29はシーケンス制御を行
なわない。
【0021】さらに、外部磁界検出用ホールIC5には
異常信号発生回路30を介して警告手段31が接続され
ているので、外部磁界検出用ホールIC5から入力され
る電気信号に基づき異常信号発生回路30から出力され
る異常信号により鋼球検出装置20に外部磁界が接近し
ていることを知ることができる。なお、マグネット2お
よび鋼球検出用ホールIC3間に鋼球10が通過する場
合に外部磁界が近づいても、コンパレータ27の−入力
端子および異常信号発生回路30に外部磁界検出用ホー
ルIC5から電気信号が入力されるので、鋼球検出装置
20に外部磁界が接近していることを知ることができ
る。
【0022】また、本発明の実施の他の形態である鋼球
検出装置を図面を参照して説明する。この鋼球検出装置
は上述の鋼球検出装置1と同様に、磁性体からなる鋼球
10が通過することで生じる磁気的変化を検出するもの
で、鋼球検出用ホールIC3と外部磁界検出用ホールI
C5との間にマグネットが追加され、また、これに基づ
きコの字形ヨーク4の鋼球検出用ホールIC3側が延伸
されている以外は共通の要素で構成されている。
【0023】なお、以下の説明においては、共通の要素
は同じ符号を用い、また図6に示すように、マグネット
2は「第1のマグネット2」とし、鋼球検出用ホールI
C3と外部磁界検出用ホールIC5との間に追加された
マグネットは「第2のマグネット6」とし、コの字形ヨ
ーク4の鋼球検出用ホールIC3側が延伸されたコの字
形ヨークは「コの字形ヨーク7」とする。したがって、
共通の要素の説明は省略する。
【0024】第2のマグネット6は第1のマグネット2
による磁界と逆バイアスの磁界を鋼球検出用ホールIC
3に対して加えるもので、図7(a)に示すように、第
1のマグネット2、鋼球検出用ホールIC3間を鋼球1
0が通過していないときには第1のマグネット2から出
た磁束のうち漏れ磁束のみを鋼球検出用ホールIC3に
通過させ、図7(b)に示すように、鋼球10が通過し
ているときには第1のマグネット2から出た磁束を鋼球
検出用ホールIC3に通過させることができる位置に固
着されている。
【0025】これにより、第1のマグネット2から出る
磁束をB1、第1のマグネット2から出る漏れ磁束を
1′、第2のマグネット5から出る磁束を−B2とする
と、鋼球10が通過していないときに鋼球検出用ホール
IC3に加わる磁束Bは、重ね合わせの理より、 B=B1′+(−B2) となる。また、鋼球10が通過しているときに鋼球検出
用ホールIC3に加わる磁束Bは、重ね合わせの理よ
り、 B=B1+(−B2) となる。
【0026】したがって、図8(a)、(b)に示すよ
うに、磁束密度Bが動作点BRP未満になった場合には出
力電圧VHがハイパルス(H)になり、磁束密度BがB
FPを超える場合には出力電圧VHがローパルス(L)に
なるように設定され、且つ、出力電圧VHをハイパルス
(H)に切り替える動作点BRPが0(磁束密度B)に近
い、又はマイナス(磁束密度B)になるような出力特性
を有する鋼球検出用ホールIC3を使用しても、第2の
マグネット5の固着位置、および磁界の強さを所定の値
に設定することにより、鋼球検出用ホールIC3に任意
のバイアス磁界を加えることができる。これにより、鋼
球10が通過していないときに、第1のマグネット2か
ら出る漏れ磁束により鋼球検出用ホールIC3の出力電
圧VHがローパルス(L)に切り替わることを確実に防
ぐことができる。
【0027】ここで、例えばマグネット2および鋼球検
出用ホールIC3間に鋼球10がない場合には、図7
(a)に示すように、第1のマグネット2から出る漏れ
磁束B 1′と、第2のマグネット5から出る磁束−B2
が鋼球検出用ホールIC3に加わることになるので、鋼
球検出用ホールIC3が検出する磁束密度Bは図8に示
すように動作点BRP未満になる。これにより、ホール素
子21に発生するホール電圧が小さくなるので、鋼球検
出用ホールIC3の増幅回路23、シュミットトリガ回
路24およびNPN形トランジスタTr1を介して出力
される出力電圧VHはハイパルス(H)となる。
【0028】これに対し、第1のマグネット2および鋼
球検出用ホールIC3間に鋼球10が通過する場合には
この鋼球10の透磁率が非常に小さいことから、図7
(b)に示すように第1のマグネット2のN極から出た
磁束B1が鋼球10を通過するので、第2のマグネット
5から出る磁束−B2の通過量が少なくなる。したがっ
て、鋼球検出用ホールIC3が検出する磁束密度Bは図
8に示すように動作点B FPを超える。これにより、ホー
ル素子21に発生するホール電圧が大きくなるので、鋼
球検出用ホールIC3の増幅回路23、シュミットトリ
ガ回路24およびNPN形トランジスタTr1を介して
出力される出力電圧VHは、ハイパルス(H)からロー
パルス(L)に変化する。そして、この鋼球10が鋼球
検出用ホールIC3から遠ざかると磁束密度Bが動作点
RP未満になるので、鋼球検出用ホールIC3から出力
される出力電圧はローパルス(L)からハイパルス
(H)に変化する。このように鋼球10が第1のマグネ
ット2および鋼球検出用ホールIC3間を通過する毎
に、1回のローパルス(L)を発生させることができ
る。
【0029】このように構成された鋼球検出装置1の動
作について以下に説明する。なお、エッジ検出回路26
はローパルス(L)が入力されることにより、検出信号
を出力するものとし、また、鋼球検出用ホールIC3お
よび外部磁界検出用ホールIC5の検出特性は同一とす
る。入賞装置に使用されている鋼球検出装置20は電源
投入状態のもとで、鋼球検出用ホールIC3が第1のマ
グネット2から出る漏れ磁束B1′と、第2のマグネッ
ト5から出る磁束−B2とを検出している。したがっ
て、鋼球検出用ホールIC3から出力される出力電圧V
Hはハイパルス(H)状態になっている。このような状
態の鋼球検出装置1に、打出されたパチンコ玉10が入
賞装置を通過して近づくと、鋼球検出用ホールIC3が
検出する磁束密度Bが増加することにより動作点BFP
超えるので、鋼球検出用ホールIC3から出力される出
力電圧V Hはハイパルス(H)からローパルス(L)に
変化する。鋼球検出用ホールIC3から出力される出力
電圧VHがローパルス(L)になると、エッジ検出回路
26からデジタルの検出信号が出力されるので、カウン
タ28がパチンコ玉10の通過をカウントし、また、シ
ーケンサ29はこの検出信号に基づいたシーケンス制御
を行なうことができる。
【0030】また、マグネット2および鋼球検出用ホー
ルIC3間に鋼球10がない場合に外部磁界が鋼球検出
用ホールIC3および外部磁界検出用ホールIC5に接
近すると、鋼球検出装置1と同様に、鋼球検出用ホール
IC3と共に外部磁界検出用ホールIC5が外部磁界を
検出する(図7(c))。この際、鋼球検出用ホールI
C3および外部磁界検出用ホールIC5の検出特性が同
一なので、コンパレータ27に入力する電圧は差し引き
0ボルトの電圧になる。したがって、コンパレータ27
からは電気信号が出力されないので、鋼球検出用ホール
IC3が磁気を検出してもカウンタ28は計数せず、ま
た、シーケンサ29はシーケンス制御を行なわない。
【0031】さらに、外部磁界検出用ホールIC5には
異常信号発生回路30を介して警告手段31が接続され
ているので、外部磁界検出用ホールIC5から入力され
る電気信号に基づき異常信号発生回路30から出力され
る異常信号により鋼球検出装置20に外部磁界が接近し
ていることを知ることができる。なお、本実施の一形態
においては磁気検出素子にホール素子を用いていたが、
これに限らず、MR素子(磁気抵抗素子)でもよい。M
R素子は、ホール素子と同様にマグネット、MR素子間
を鋼球が通過したときに生ずる磁界の強さを検出して鋼
球の通過を検知するもので、磁場によって変化する電気
抵抗によって鋼球の通過を検出する。このようなMR素
子材料としてはInAs(インジウム・ヒ素)、InS
b(インジウム・アンチモン)、GaAs(ガリウム・
ヒ素)等が用いられる。
【0032】また、本実施の一形態においては外部磁界
から遮蔽するために、コの字形ヨークを使用していた
が、これに限らず、ロの字形ヨーク、円形磁性体および
楕円形磁性体でもよい。さらに、本発明の鋼球検出装置
はパチンコ台に限らず、磁性体からなる鋼球の通過を利
用するものであればどのようなものでもよい。
【0033】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の鋼球検
出装置によれば、鋼球が通過する場合には第1の磁気検
出素子のみでマグネットから出た磁束を検出し、外部磁
界が加わる場合には第1の磁気検出素子と共に第2の磁
気検出素子で該外部磁界を検出しているので、外部磁界
による誤動作を確実に検出することができる。また、警
告手段を備えているので、外部磁界が接近していること
を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋼球検出装置の実施の一形態を示す説
明図。
【図2】図1の鋼球検出装置に使用されるホールIC内
部の検知回路のブロック図。
【図3】図1の鋼球検出装置の動作を示す説明図で、
(a)は鋼球が通過していないときの図、(b)は鋼球
が通過しているときの図、(c)は鋼球が通過していな
いときに外部磁界が近づいた図。
【図4】本発明の鋼球検出装置に使用されるホールIC
の出力特性図。
【図5】本発明の鋼球検出装置のブロック図。
【図6】本発明の鋼球検出装置の実施の他の形態を示す
説明図。
【図7】図6の鋼球検出装置の動作を示す説明図で、
(a)は鋼球が通過していないときの図、(b)は鋼球
が通過しているときの図。
【図8】図6の鋼球検出装置に使用されるホールICの
出力電圧と磁束密度との関係を示す図で、(a)は動作
点BRPが磁束密度0に近い場合の出力特性図、(b)は
動作点BRPが磁束密度マイナス側に位置する場合の出力
特性図。
【図9】従来の鋼球検出装置を示す説明図。
【符号の説明】
1、20…鋼球検出装置 2…マグネット、第1のマグネット 3…鋼球検出用ホールIC 4、7…コの字形ヨーク 5…外部磁界検出用ホールIC 6…第2のマグネット 10…鋼球 21…ホール素子(第1の磁気検出素子、第2の磁気検
出素子) 30…異常信号発生回路(警告手段) 31…警告手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01V 3/08 G01R 33/06 R

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性体からなる鋼球が通過することで生じ
    る磁気変化を検出する鋼球検出装置において、通過する
    前記鋼球に対してN極が対峙するマグネットと、前記マ
    グネットの前記N極に対向配置される第1の磁気検出素
    子と、前記鋼球が前記マグネット、前記第1の磁気検出
    素子間を通過可能に該マグネットおよび該第1の磁気検
    出素子を固着すると共に囲繞するヨークとを備え、 前記ヨークの前記第1の磁気検出素子側に配置され前記
    鋼球が通過する場合には前記マグネットから出た前記磁
    束を検出せず、外部磁界が加わる場合には前記第1の磁
    気検出素子と共に該外部磁界を検出する第2の磁気検出
    素子を設けたことを特徴とする鋼球検出装置。
  2. 【請求項2】磁性体からなる鋼球が通過することで生じ
    る磁気変化を検出する鋼球検出装置において、通過する
    前記鋼球に対してN極が対峙する第1のマグネットと、
    前記第1のマグネットの前記N極に対向配置される第1
    の磁気検出素子と、前記鋼球が前記第1のマグネット、
    前記第1の磁気検出素子間を通過可能に該第1のマグネ
    ットおよび該第1の磁気検出素子を固着すると共に囲繞
    するヨークと、前記ヨークの前記第1の磁気検出素子側
    に配置され前記第1のマグネットによる磁界と逆バイア
    スの磁界を前記第1の磁気検出素子に対して加え、前記
    鋼球が通過していないときには前記第1のマグネットか
    ら出た磁束のうち漏れ磁束を前記第1の磁気検出素子に
    通過させ、前記鋼球が通過しているときには前記第1の
    マグネットから出た前記磁束を前記第1の磁気検出素子
    に通過させる第2のマグネットとを備え、 前記ヨークの前記第1の磁気検出素子側に配置され前記
    鋼球が通過する場合には前記第1のマグネットから出た
    前記磁束を検出せず、外部磁界が加わる場合には前記第
    1の磁気検出素子と共に該外部磁界を検出する第2の磁
    気検出素子を設けたことを特徴とする鋼球検出装置。
  3. 【請求項3】前記第2の磁気検出素子が前記外部磁界を
    検出したときに出力する電気信号に基づき所定の警告を
    行なう警告手段を備えたことを特徴とする請求項1また
    は2記載の鋼球検出装置。
  4. 【請求項4】前記第1の磁気検出素子および前記第2の
    磁気検出素子はホール素子であることを特徴とする請求
    項1または2記載の鋼球検出装置。
  5. 【請求項5】前記第1の磁気検出素子および前記第2の
    磁気検出素子はMR素子(磁気抵抗素子)であることを
    特徴とする請求項1または2記載の鋼球検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007305594A (ja) * 2007-06-07 2007-11-22 Alps Electric Co Ltd 磁気センサ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007305594A (ja) * 2007-06-07 2007-11-22 Alps Electric Co Ltd 磁気センサ
JP4639216B2 (ja) * 2007-06-07 2011-02-23 アルプス電気株式会社 磁気センサ

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