JPH08112402A - パチンコ玉検出センサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外乱光による誤動作や非磁性体より成る異物
の誤検出を防止する。 【構成】 この発明のパチンコ玉検出センサ１は、パチ
ンコ玉の検出通路２と、検出通路２を挟んで対向して配
された磁界発生手段８及びその磁界発生手段８の磁界を
検出するホール素子９により構成される。磁界発生手段
８には永久磁石や電磁石（電磁コイル）が用いられる。
ホール素子９が受ける磁界は、パチンコ玉５による拡散
によって大きさが減少し、しきい値以下となるのでその
通過を検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ機械の入賞
口などに配備してパチンコ玉の通過を検出するのに用い
られるパチンコ玉検出センサに関し、特に外乱光による
誤動作の防止に係わる。

【０００２】

【従来の技術】従来この種のセンサ１は、図３に示すよ
うにパチンコ玉５の検出通路２を設け、この検出通路２
を挟んで一方に発光素子３を、その対抗位置に受光素子
４をそれぞれ配したものである。パチンコ玉５が検出通
路２を通過すると、光がパチンコ玉５により一瞬遮断さ
れるため、受光素子４の受光量に変化が現れ、パチンコ
玉の通過が検出される。検出センサ１のケース６内に
は、受光素子４の出力を整形する回路や、電源回路等を
実装した回路基板７が受光素子３及び受光素子４と共に
収容されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】パチンコ玉検出センサ
は、パチンコ機械の入賞口の近傍に配置させる関係上、
受光素子４は外乱光の影響を受け易く、誤動作のおそれ
がある。また、光通路を遮る方式であるため、パチンコ
玉以外に、例えば有色のガラス玉のような非磁性体より
成る異物も誤検出するといった問題がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

（１） 請求項１の発明のパチンコ玉検出センサは、パ
チンコ玉の検出通路と、その検出通路を挟んで対向して
配された磁界発生手段及びその磁界を検出するホール素
子から構成される。 （２） 請求項２の発明では、前記（１）項において前
記磁界発生手段が、永久磁石または電磁石（電磁コイ
ル）とされる。

【０００５】パチンコ玉が検出通路を通過しないとき
は、ホール素子は磁界発生手段の磁界を検出している。
パチンコ玉が通過するときは、磁界がパチンコ玉によっ
て拡散され、ホール素子の検出しきい値以下となり、パ
チンコ玉の通過が検出される。この場合、磁界の強弱に
よる検出であるので、外乱光の影響を受けず、非磁性体
より成る異物の誤検出も防止できる。

【０００６】

【実施例】図１Ａは、この発明のパチンコ玉検出センサ
１の斜視図を図３と対応する部分に同じ符号を付して示
している。この発明では従来の発光素子３，受光素子４
の代わりに磁界発生手段８，ホール素子９が用いられ
る。磁界発生手段８として永久磁石や電磁石（電磁コイ
ル）が用いられる。

【０００７】パチンコ玉５が検出通路２を通過していな
い図２Ａの状態のときは、ホール素子９は磁界発生手段
８の磁界を検出しているため、図１Ｂに示すように
「Ｈ」レベル（または「Ｌ」レベル）が出力される。パ
チンコ玉５が検出通路２を通過しているときは、図２Ｂ
に示すように磁界発生手段８の磁界はパチンコ玉５によ
って拡散され、ホール素子９の検出しきい値Ｈth以下と
なり、「Ｌ」レベル（または「Ｈ」レベル）が出力さ
れ、パチンコ玉５の通過が検出される。

【０００８】

【発明の効果】この発明は、検出通路２を通過するパチ
ンコ玉５により磁界発生手段８の磁界を拡散させて、対
向して配置したホール素子９で磁界の強弱を検出するた
め、光方式のように外乱光の影響を受けず、また、非磁
性の異物を検出する誤動作がないなどの効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】Ａはこの発明の実施例の斜視図、ＢはＡのホー
ル素子９の受ける磁界の強さと検出出力の波形図。

【図２】図１における磁界発生手段８とホール素子９と
の間の磁界分布を示す図。

【図３】従来のパチンコ玉検出センサの斜視図。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パチンコ玉の検出通路と、その検出通路
   を挟んで対向して配された磁界発生手段及びその磁界発
   生手段の発生した磁界を検出するホール素子からなるパ
   チンコ玉検出センサ。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記磁界発生手段
   が、永久磁石または電磁石（電磁コイル）より成ること
   を特徴とするパチンコ玉検出センサ。