JPH09306091A - 光学的記録再生装置 - Google Patents

光学的記録再生装置

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Publication number
JPH09306091A
JPH09306091A JP12163196A JP12163196A JPH09306091A JP H09306091 A JPH09306091 A JP H09306091A JP 12163196 A JP12163196 A JP 12163196A JP 12163196 A JP12163196 A JP 12163196A JP H09306091 A JPH09306091 A JP H09306091A
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JP
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disc
disk
constant
pickup
linear velocity
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JP12163196A
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English (en)
Inventor
Mitsunori Sakashita
光則 坂下
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピックアップ4のアクセス位置に基づくディ
スク1の回転数差を少くし、ディスク1回転数の変更時
に、短時間内の回転数変更を可能にした光学的記録再生
装置を提供する。 【解決手段】 情報記録が行われる情報記録領域を有す
るディスク1と、ディスク1に近接配置されるピックア
ップ4と、ディスク1を定線速度回転駆動する定線速度
回転駆動部と、ディスク1を定角速度回転駆動する定角
速度回転駆動部と、ディスク1の接続を定線速度回転駆
動部側または定角速度回転駆動部側に切替える切替制御
部とを備え、情報記録領域を径方向に内周ゾーンと外周
ゾーンに2分し、ピックアップ4が外周ゾーンのアクセ
ス時に、ディスク1を定線速度回転駆動部側に切替接続
し、ピックアップ4が内周ゾーンのアクセス時に、ディ
スク1を定角速度回転駆動部側に切替接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的記録再生装
置に係わり、特に、ディスクを回転駆動する際にピック
アップがディスクの内周ゾーンまたは外周ゾーンをアク
セスするかに応じて、ディスクを定角速度回転駆動また
は定線速度回転駆動するように切替える光学的記録再生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光学的記録再生装置は、ディス
ク状記録媒体(以下、ディスクという)に情報を記録す
る場合に、ディスクの記憶容量をできるだけ多くするた
めに、ディスクを定線速度(CLV)回転駆動するよう
にし、情報記録領域への情報の書き込み及び情報記録領
域からの情報の読み出しを行うようにしている。また、
既知の光学的記録再生装置の中には、ディスクの記録情
報の検索を容易にするために、ディスクの情報記録領域
の内周側に設けられたリードイン領域にインデックス情
報を予め記録しているものも知られている。
【0003】ところで、ディスクを定線速度回転駆動す
る場合は、ピックアップのディスクアクセス位置に応じ
て、即ち、ピックアップのアクセス位置がディスクの中
心に近い所にあればある程、ディスクの回転速度を大き
くしなければならない。そして、ディスク内周のリード
イン領域に記録されているインデックス情報を読み取る
際には、ディスクの速い回転速度を正確に制御するよう
にしないと、インデックス情報を誤って読み取ってしま
う場合があり、インデックス情報の読み取りを誤ると、
情報記録領域に不所望な情報が記録されたり、情報記録
領域に記録されている情報の一部が消去されたりするこ
とがある。
【0004】かかる不所望な事態の発生を避けるため
に、ピックアップがディスクの情報記録領域をアクセス
する際には、ディスクを定線速度(CLV)回転駆動さ
せ、ディスクへの情報の記録またはディスクからの情報
の読み出しを行い、ピックアップがディスク内周のリー
ドイン領域をアクセスする際には、ディスクを定角速度
(CAV)回転駆動させ、ディスクの回転速度を定線速
度(CLV)回転駆動時よりも遅くなるようにし、ディ
スクのリードイン領域に記録されているインデックス情
報の読み取りを行っている記録再生装置が既に開発され
ており、その一例として、実開昭62−22763号に
開示のものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記実開昭62−22
763号に開示の記録再生装置は、一応、ディスクの回
転を、定線速度(CLV)回転駆動と定角速度(CA
V)回転駆動とに切替えているものであるが、ディスク
を定角速度(CAV)回転駆動する場合は、ディスクの
リードイン領域に記録されているインデックス情報の読
み取り時に限られることから、ピックアップがディスク
の情報記録領域の内周部分をアクセスする場合は、情報
記録領域の外周部分をアクセスする場合に比べて、ディ
スクの回転数を相当に高めなければならず、ディスクを
定線速度(CLV)回転駆動させるモータとして、回転
数の高いものを選択する必要がある。一方、回転数の高
いモータは、モータのトルク定数が低くなり、このよう
なモータを使用した場合、モータの加減速トルクが低下
することから、ディスクに対して高速度アクセスを行う
ことができなくなり、特に、ピックアップをディスク回
転数の高い内周側からディスク回転数の低い外周側にシ
ークした場合、ディスク回転数を低下させるために時間
を要するようになり、ディスクを所定の回転数に設定す
るため、比較的長時間が必要になるという問題がある。
【0006】本発明は、かかる問題点を解決するもの
で、その目的は、ピックアップのディスクアクセス位置
に基づくディスク回転数差を少なくし、ディスク回転数
の変更時に、短時間内のその回転数の変更を可能にした
光学的記録再生装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明による光学的記録再生装置は、ディスクの情
報記録領域を径方向に内周ゾーンと外周ゾーンとに2分
し、ピックアップが外周ゾーンをアクセスする際には、
ディスクを定線速度(CLV)回転駆動させ、ピックア
ップが内周ゾーンをアクセスする際には、ディスクを定
角速度(CAV)回転駆動させる手段を具備している。
【0008】かかる手段によれば、ピックアップがディ
スクの内周ゾーンをアクセスする場合に、ディスクを定
角速度(CAV)で回転駆動させているので、全ての情
報記録領域をアクセスする場合に、定線速度(CLV)
で回転駆動させている既知の記録再生装置に比べ、ディ
スク回転数の最大値をそれ程高くする必要がなく、ディ
スクを回転させるモータに高トルクモータを用いること
が可能になり、このような高トルクモータの使用によ
り、ディスク回転数を目標とする回転数に変更(加減
速)するまでの時間を短縮することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態において、光
学的記録再生装置は、情報記録が行われる情報記録領域
を有するディスクと、ディスクに近接配置されるピック
アップと、ディスクを定線速度(CLV)で回転駆動さ
せる定線速度回転駆動部と、ディスクを定角速度(CA
V)で回転駆動させる定角速度回転駆動部と、ディスク
の接続を定線速度回転駆動部側または前記定角速度回転
駆動部側に選択的に切替える切替制御部とを備えるもの
で、情報記録領域をディスクの径方向に内周ゾーンと外
周ゾーンとに2分し、ピックアップが外周ゾーンをアク
セスする場合に、ディスクを定線速度回転駆動部側に切
替接続して定線速度(CLV)で回転駆動させ、ピック
アップが内周ゾーンをアクセスする場合に、ディスクを
定角速度回転駆動部側に切替接続して定角速度(CA
V)で回転駆動させるようにしている。
【0010】本発明の実施の形態の好適例において、定
角速度回転駆動される時のディスクの回転数は、内周ゾ
ーンを定線速度回転駆動されるときの回転数よりも低く
設定している。
【0011】また、本発明の実施の形態の好適例におい
て、内周ゾーンと外周ゾーンとの境界におけるディスク
の回転数は、定角速度回転駆動される時と定線速度駆動
部駆動される時との間で等しくなるように選択される。
【0012】さらに、本発明の実施の形態の好適例にお
いて、定角速度回転駆動部及び定線速度回転駆動部は、
いずれも、広いキャプチャレンジを有するものである。
【0013】かかる発明の実施の形態によれば、ピック
アップがディスクの外周ゾーンをアクセスする場合に
は、既知の記録再生装置と同じように、ディスクを定線
速度(CLV)で回転駆動させているのに対し、ピック
アップがディスクの内周ゾーンをアクセスする場合に
は、ディスクを定角速度(CAV)で回転駆動させるよ
うにしているので、ディスク回転数が最大の場合でも、
その最大値がそれ程高い値にはならない。このため、デ
ィスクを回転させるモータに高トルクモータを使用する
ことが可能になり、高トルクモータの使用によって、デ
ィスク回転を目標とする回転数に変更(加減速)するま
での時間を短縮することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0015】図1は、本発明による光学的記録再生装置
の一実施例の概略構成を示すブロック構成図であり、図
2は、図1に図示の光学的記録再生装置に用いられるデ
ィスクの構成の一例を示す上面図である。
【0016】図1に示されるように、光学的記録再生装
置は、ディスク状記録媒体(ディスク)1と、モータ2
と、モータドライバ3と、ピックアップ(PU)4と、
定線速度(CLV)制御ブロック5と、周波数偏差検出
部6と、基準信号発生部7と、制御部(CPU)8と、
切替ユニット9と、回転数検出部10とからなる。
【0017】そして、ディスク1は、図2に図示される
ように、情報記録領域11とリードイン領域12とを備
えるもので、情報記録領域11は、ディスク1の最外周
部分及び最内周部分を除いた部分に形成され、多数本の
トラック(図示なし)を有する部分であって、内周ゾー
ン11(1)と外周ゾーン11(2)とに2分されてお
り、リードイン領域12は、ディスク1の内周部分の情
報記録領域11の内側に形成され、同じく複数本のトラ
ックを有する部分である。モータ2は、回転軸がディス
ク載置部(図示なし)に結合され、回転時に載置部に載
置されたディスク1を回転させる。モータドライバ3
は、モータ2に電気的に結合され、モータ2を所定の回
転数で回転駆動させる。ピックアップ4は、ディスク1
に近接配置されるとともに、ディスク1の径方向に移動
可能に構成されており、ディスク1に情報を記録した
り、ディスク1の記録情報を読み出したりする。定線速
度(CLV)制御ブロック5は、周波数偏差検出部6と
基準信号発生部7とを内蔵し、ピックアップ4で検出し
たEFM信号を受け、定線速度(CLV)制御信号を切
替ユニット9に供給し、偏差データを制御部8に供給す
る。制御部8は、光学的記録再生装置全体の動作を制御
するもので、偏差データ及び回転数検出信号を受け、定
角速度(CAV)制御信号及び制御切替信号をそれぞれ
切替ユニット9に供給する。切替ユニット9は、モータ
2によるディスク1の回転駆動を、定線速度(CLV)
回転駆動または定角速度(CAV)回転駆動に切替える
とともに、モータドライバ3を介してモータ2を定線速
度(CLV)の回転駆動または定角速度(CAV)の回
転駆動を行うもので、駆動信号をモータドライバ3に供
給する。回転数検出部10は、モータ2の回転数を検出
するもので、回転数検出信号を制御部8に供給する。
【0018】次いで、図3は、図1に図示の光学的記録
再生装置において、モータ2が回転駆動される際の動作
経緯を示すフローチャートである。
【0019】図3に図示のフローチャートに基づき、本
実施例の光学的記録再生装置の動作を説明する。
【0020】まず、ステップS1において、ユーザによ
ってディスク1に対する情報の書き込みまたはディスク
1からの情報の読み出しが指令されると、制御部8は、
シークが行われる場合の目標とする時間を設定する。
【0021】次に、ステップS2において、制御部8
は、シークが行われる場合の目標となるトラック位置を
算出する。
【0022】次いで、ステップS3において、制御部8
は、現在のディスクの回転速度に基づき、ステップS2
で算出した目標となるトラック位置を補正し、補正した
目標トラック位置を算出する。
【0023】続く、ステップS4において、制御部8
は、補正した目標トラック位置がディスク1の外周ゾー
ン11(2)であるか否かを判断する。そして、補正し
た目標トラック位置が外周ゾーン11(2)であると判
断した(Y)ときは次のステップS5に移行し、一方、
補正した目標トラック位置が外周ゾーン11(2)でな
い、即ち、内周ゾーン11(1)である判断した(N)
ときは他のステップS5’に移行する。
【0024】続いて、ステップS5において、制御部8
は、補正した目標トラック位置に基づいて、目標とする
モータ2の回転数を算出する。
【0025】次に、ステップS6において、制御部8
は、モータドライバ3を介して、モータ2の現在の回転
速度を加速または減速させ、モータ2の回転数を目標と
する回転数に近付ける。
【0026】次いで、ステップS7において、制御部8
は、ピックアップ位置調整機構(図示なし)を調整する
ことにより、ピックアップ4をディスク1の補正した目
標トラック位置に移動させる。
【0027】続く、ステップS8において、制御部8
は、回転数検出部10を通してモータ2の回転数を検出
させ、その際に得られる回転数検出信号を受領する。
【0028】続いて、ステップS9において、制御部8
は、受領した回転数検出信号に基づいて、モータ2の回
転数が目標とする回転数になったか否かを判断する。そ
して、モータ2の回転数が目標とする回転数になったと
判断した(Y)ときは次のステップS10に移行し、一
方、モータ2の回転数が未だ目標とする回転数になって
いないと判断した(N)ときは前のステップS8に戻
り、再度、ステップS8以降の処理が実行される。
【0029】次に、ステップS10において、制御部8
は、切替ユニット9を介して、モータ2が目標とする定
常回転処理が行われるように切替える。
【0030】次いで、ステップS11において、制御部
8は、ピックアップ4におけるディスク1の補正した目
標トラック位置への移動を監視する。
【0031】続く、ステップS12において、制御部8
は、ピックアップ4がディスク1の補正した目標トラッ
ク位置への移動を完了したか否かを判断する。そして、
ピックアップ4がディスク1の補正した目標トラック位
置への移動を完了したと判断した(Y)ときは次のステ
ップS13に移行し、一方、ピックアップ4が未だディ
スク1の補正した目標トラック位置への移動を完了して
いないと判断した(N)ときは前のステップS11に戻
り、再度、ステップS11以降の処理が実行される。
【0032】続いて、ステップS13において、制御部
8は、ディスク1の回転制御を定線速度(CLV)制御
に切替える。
【0033】一方、ステップS5’において、制御部8
は、目標とするモータ2の回転数を定角速度(CAV)
の一定値になるように設定する。
【0034】次のステップS6’からステップS12’
までの処理動作は、それぞれ、既に述べたステップS6
からステップS12までの処理動作と同じであるので、
ステップS6’からステップS12’までの処理動作に
ついては説明を省略する。
【0035】最後に、ステップS14において、制御部
8は、ピックアップ4を介して、ディスク1への情報の
書き込みまたはディスク1の記録情報の読み出しを行
い、情報の書き込みまたは情報の読み出しが終了する
と、この一連の動作が終了する。
【0036】ここで、本実施例の光学的記録再生装置に
おいて、ピックアップ4がディスク1の記録情報の読み
出しを行いながら、内周ゾーン11(1)から外周ゾー
ン11(2)に移行する場合の制御切替は、次のように
行われる。
【0037】定線速度(CLV)制御ブロック5におい
て、周波数偏差検出部6は、ピックアップ4によって連
続的に検出されるEFM信号の再生周波数と基準信号発
生部7が発生する基準周波数とを周波数比較し、その比
較結果を表す偏差データ(速度偏差)を制御部8に供給
する。この偏差データ(速度偏差)は、ディスク1の現
在の線速度情報を表すもので、定角速度(CAV)で回
転駆動しているとき、ピックアップ4によりディスク1
の内周ゾーン11(1)をその最内周部分から最外周部
分に向かって記録情報の読み取りを行って行くと、再生
周波数が基準周波数よりも低い状態から次第に再生周波
数が基準周波数に近づき、ピックアップ4が内周ゾーン
11(1)の最外周部分に到達すると、再生周波数が基
準周波数に一致する。このとき、制御部8は、モータ2
の回転駆動を定角速度(CAV)回転駆動から定線速度
(CLV)回転駆動に切替える。この切替時に、モータ
2の回転数に10Hz程度の過渡的な速度変動を生じる
が、モータ2の駆動に用いられるサーボチップ(図示な
し)の情報読み出し追従周波数が10KHz程度である
ため、速度変動に伴う情報読み出しエラーは発生しな
い。
【0038】なお、前述の切替制御を行う代わりに、定
角速度(CAV)回転駆動と定線速度(CLV)回転駆
動との切替領域の近傍で、目標とする定角速度(CA
V)回転数を調整し、現在の定線速度(CLV)回転数
に合わせた後、定線速度(CLV)回転駆動に切替える
ようにしてもよい。
【0039】次いで、図4は、本実施例において、ディ
スクの径方向アクセス位置とディスク回転数(モータ回
転数)との関係の一例を示す特性図である。
【0040】図4の特性図に示されるように、ディスク
1は、ディスク中心から径方向に向かって25mm乃至
58mmの範囲内が情報記録領域11になっており、中
心から37mmの位置において、情報記録領域11が内
周ゾーン11(1)と外周ゾーン11(2)とに2分さ
れている。そして、ディスク1は、ピックアップ4が内
周ゾーン11(1)をアクセスする場合に、定角速度
(CAV)で回転駆動され、一方、ピックアップ4が外
周ゾーン11(2)をアクセスする場合に、定線速度
(CLV)で回転駆動されるものである。
【0041】この場合、図4の実線で示されるように、
定線速度(CLV)で回転駆動される場合は、ピックア
ップ4のディスクアクセス位置に応じて、ディスク1
(モータ2)の回転数が約4000(最大値)から25
00(最小値)までの範囲内で変動しているのに対し、
定角速度(CAV)で回転駆動される場合は、ピックア
ップ4のディスクアクセス位置に関係なく、ディスク1
(モータ2)の回転数が約4000(一定値)でほぼ一
定になっている。
【0042】ちなみに、既知の記録再生装置のように、
情報記録領域の全てが定線速度(CLV)で回転駆動さ
れた場合は、図4の一点鎖線で示されるように、ピック
アップのディスクアクセス位置がディスクの内周に行く
に従って、ディスク(モータ)の回転数が順次増大し、
ディスクアクセス位置がディスク中心から25mmの位
置(情報記録領域の最内周部分)にあるとき、ディスク
(モータ)の回転数は約6000にまで増大するように
なる。
【0043】なお、図4において示されている2本の点
線は、モータ2を駆動するのに用いられるサーボチップ
(図示なし)におけるデータキャプチャレンジの上限ラ
イン及び下限ライン、即ち、ディスク1に記録されてい
る情報の読み取りを行うことが可能なモータ2の回転数
許容範囲(上下限範囲)の一例を示すもので、本実施例
においては、図4に図示されるように、サーボチップと
してデータキャプチャレンジの広いもの(±50%のも
の)を用いている。
【0044】続いて、図5は、本実施例に用いられるモ
ータ2の回転数と加減速時間との関係の一例を示す特性
図であって、(a)は回転数と加速時間との関係、
(b)は回転数と減速時間との関係をそれぞれ示すもの
である。
【0045】ここで、図4及び図5に図示された特性の
モータ2を用いた場合に、本実施例の光学的記録再生装
置を設計するときの設計手順について説明する。
【0046】この設計手順は、以下に挙げる1乃至6を
経て行われる。
【0047】1.再生速度の設定 2.目標とするアクセス時間の設定 3.使用されるサーボチップの設定 4.モータ2の加減速許容値の設定 5.モータ特性と定角速度(CAV)回転数の設定 6.ディスク1における内周ゾーン11(1)と外周ゾ
ーン11(2)との境界の割り出し、即ち、定角速度
(CAV)回転駆動領域と定線速度(CLV)回転駆動
領域との境界の割り出し。
【0048】まず、1.再生速度の設定においては、デ
ィスク1の再生速度を12倍速にする。
【0049】次に、2.目標とするアクセス時間の設定
においては、ピックアップ4がディスク1の最内周から
最外周まで移動する時間(目標とするアクセス時間)を
200msに設定する。
【0050】続いて、3.使用されるサーボチップの設
定においては、理想的な場合、ピックアップ4が移動開
始したときにモータ2の加速または減速が行われたとす
ると、ピックアップ4が補正した目標トラック位置に到
達したときに、ディスク1の定線速度(CLV)がディ
スク1の情報を読み出しすることが可能な許容範囲(デ
ータキャプチャレンジ)内に達していることが望まし
い。この場合、情報を読み出しすることが可能な許容範
囲(データキャプチャレンジ)は、サーボチップの回路
性能に依存するもので、以前は目標とする定線速度(C
LV)の±1%程度の範囲内で対応できるだけであった
が、最近は、回路製造技術の進歩により、目標とする定
線速度(CLV)の±10乃至50%の範囲内において
も対応できるようになってきており、本実施例において
は、サーボチップとして、データキャプチャレンジが±
50%のものを使用する。
【0051】次に、4.モータ2の加減速許容値の設定
については、ピックアップ4をディスク1の最外周から
最内周にディスクアクセスする場合、6000−(60
00×50%)=3000rpmであることから、ディ
スク1の最外周における回転数2500rpmから30
00rpmに達するまでの加速時間が200ms以内の
モータであればよく、同様にして、ピックアップ4をデ
ィスク1の最内周から最外周にディスクアクセスする場
合、2500+(2500×50%)=3750rpm
であることから、ディスク1の最内周における回転数6
000rpmから3750rpmに達するまでの減速時
間が200ms以内のモータであればよい。
【0052】次いで、5.モータ特性と定角速度(CA
V)回転数の設定については、モータ2の回転数の最大
値をNmax、トルク定数をKt、逆起電圧定数をK
e、電源電圧をV、電気抵抗をR、摩擦力をTd、走行
抵抗をDwとしたとき、 Nmax=(Kt・V−R・Td)/(Kt・Ke+D
w・R) で表される。
【0053】上式において、逆起電圧定数Keとトルク
定数Ktは比例関係にあって、回転数の最大値Nmax
を増大させたい場合、例えば、6000rpm以上の回
転数を得たい場合は、トルク定数Ktの小さい低トルク
モータ、例えば、トルク定数Ktが85g・cm/A程
度のものを用いればよい。
【0054】ここで、図5(a)、(b)の曲線l
1 は、トルク定数Ktが85g・cm/Aの低トルクモ
ータにおける加減速特性であって、この特性から判るよ
うに、トルク定数Ktが85g・cm/Aの低トルクモ
ータを用いると、モータ加減速許容値200msを大幅
に超過してしまい、アクセス時間に影響を及ぼすように
なる。
【0055】また、図5(a)、(b)の曲線l2 は、
モータ加減速許容値が200msに収まる場合の加減速
特性であって、このときのモータのトルク定数Ktは1
60g・cm/Aになり、回転数の最大値Nmaxは5
200rpm程度になる。
【0056】以上の点から、本実施例においては、内周
ゾーン11(1)における定角速度(CAV)回転駆動
される場合の回転数を4000rpmに選んでいる。
【0057】最後に、6.ディスク1における内周ゾー
ン11(1)と外周ゾーン11(2)との境界の割り出
し、即ち、定角速度(CAV)回転駆動領域と定線速度
(CLV)回転駆動領域との境界の割り出しについて
は、定線速度(CLV)回転数と定角速度(CAV)回
転数が等しくなるディスク1の径位置、即ち、内周ゾー
ン11(1)と外周ゾーン11(2)との境界をr、デ
ィスク1の再生線速度をv、定角速度(CAV)回転数
をNとしたとき、r=(60v)/(2πN)で表され
るものである。この場合、ディスク1の再生線速度v
は、1.3m/sのディスク1を12倍速で情報の読み
出しを行う場合は15.6m/sであり、定角速度(C
AV)回転駆動時の回転数は4000rpmであること
から、r=37になり、ディスク1の中心からの距離が
37mmのところが内周ゾーン11(1)と外周ゾーン
11(2)との境界になる。
【0058】このように、本実施例によれば、ディスク
1の情報記録領域11を径方向に内周ゾーン11(1)
と外周ゾーン11(2)とに2分し、ピックアップ4が
内周ゾーン11(1)のディスクアクセス時に定角速度
(CAV)で回転駆動させ、ディスク1の回転数の上限
を抑えるようにしているので、ディスク1の駆動に高ト
ルクモータ2を用いることが可能になり、容易に目標と
する加減速特性を得ることができ、ディスクアクセス時
間を短縮することができる。
【0059】また、本実施例によれば、モータ2の回転
数の上限を制限しているので、モータ2やモータドライ
バ3の消費電力を低減することができる。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ピック
アップがディスクの外周ゾーンをアクセスする場合、デ
ィスクを定線速度(CLV)で回転駆動させているのに
対し、ピックアップがディスクの内周ゾーンをアクセス
する場合、ディスクを定角速度(CAV)で回転駆動さ
せるようにし、ディスク回転数の最大値を抑えているの
で、ディスクを回転させるモータに高トルクモータを使
用することが可能になり、ディスク回転を目標とする回
転数に変更(加減速)するまでの時間を短縮することが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学的記録再生装置の一実施例の
概略構成を示すブロック構成図である。
【図2】図1に図示の光学的記録再生装置に用いられる
ディスクの構成の一例を示す上面図である。
【図3】図1に図示の光学的記録再生装置において、モ
ータ2が回転駆動される際の動作経緯を示すフローチャ
ートである。
【図4】本実施例において、ディスクの径方向アクセス
位置とディスク回転数(モータ回転数)との関係の一例
を示す特性図である。
【図5】本実施例に用いられるモータの回転数と加減速
時間との関係の一例を示す特性図である。
【符号の説明】
1 ディスク状記録媒体(ディスク) 2 モータ 3 モータドライバ 4 ピックアップ(PU) 5 定線速度(CLV)制御ブロック 6 周波数偏差検出部 7 基準信号発生部 8 制御部(CPU) 9 切替ユニット 10 回転数検出部 11 情報記録領域 11(1) 内周ゾーン 11(2) 外周ゾーン 12 リードイン部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録が行われる情報記録領域を有す
    るディスクと、前記ディスクに近接配置されるピックア
    ップと、前記ディスクを定線速度で回転駆動する定線速
    度回転駆動部と、前記ディスクを定角速度で回転駆動す
    る定角速度回転駆動部と、前記ディスクの接続を前記定
    線速度回転駆動部側または前記定角速度回転駆動部側に
    切替える切替制御部とを備え、前記情報記録領域を径方
    向に内周ゾーンと外周ゾーンに2分し、前記ピックアッ
    プが前記外周ゾーンをアクセスするとき、前記ディスク
    を前記定線速度回転駆動部側に切替接続し、前記ピック
    アップが前記内周ゾーンをアクセスするとき、前記ディ
    スクを前記定角速度回転駆動部側に切替接続することを
    特徴とする光学的記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記定角速度回転駆動される時の前記デ
    ィスクの回転数は、前記内周ゾーンを前記定線速度回転
    駆動されるときの回転数よりも低く設定していることを
    特徴とする請求項1に記載の光学的記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記内周ゾーンと外周ゾーンとの境界に
    おける前記ディスクの回転数は、前記定角速度回転駆動
    される時と前記定線速度駆動部駆動される時との間で等
    しくなるように選択されていることを特徴とする請求項
    2に記載の光学的記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記定角速度回転駆動部及び前記定線速
    度回転駆動部は、いずれも、広いキャプチャレンジのも
    のであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載の光学的記録再生装置。
JP12163196A 1996-05-16 1996-05-16 光学的記録再生装置 Pending JPH09306091A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000042608A1 (fr) * 1999-01-18 2000-07-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif de reproduction d'un disque optique
WO2000048189A1 (fr) * 1999-02-12 2000-08-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Systeme de lecteur de disque
KR100518535B1 (ko) * 2002-07-16 2005-10-04 삼성전자주식회사 소음 및 진동 저감을 위한 가변 디스크 제어 방법 및디스크 구동 장치

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