JP2002298497A - ディスク再生装置 - Google Patents

ディスク再生装置

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JP2002298497A
JP2002298497A JP2001092495A JP2001092495A JP2002298497A JP 2002298497 A JP2002298497 A JP 2002298497A JP 2001092495 A JP2001092495 A JP 2001092495A JP 2001092495 A JP2001092495 A JP 2001092495A JP 2002298497 A JP2002298497 A JP 2002298497A
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linear velocity
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Ichiro Satake
一郎 佐竹
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価なスピンドルモータを使用しても回転数
を制限することでモータの寿命を長くできる高速再生用
ディスク再生装置を提供する。 【解決手段】 再生駆動制御装置18は、高速再生時に
はディスク1から再生したデータのアドレス信号に従
い、ディスク1の内周から外周にかけて角速度がほぼ一
定になるよう基準クロック可変器21でデータ再生用の
基準クロックを徐々に切り換えてディスク1の再生線速
度を変えながら高速再生する。目的位置アクセス時には
最内周高速再生時の線速度又はそれ以下での線速度一定
になるようディスク1を回転制御しながら目的位置にア
クセス後、基準クロック可変器21のクロック周波数を
上げ、目標位置の再生時の角速度になるよう再設定す
る。上記に加え、高速再生時に再生駆動制御装置18は
アドレス信号が所定アドレス以上の領域において線速度
が一定になるよう回転制御を行うようにもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
ク(以下CD)、ミニディスク(以下MD)のように、
線速度一定でデータが書き込まれた音楽用の光ディスク
や光磁気ディスクの高速録音における再生側のディスク
再生装置であって、特にディスク高速再生時と目的トラ
ックアクセス時において好適なディスク再生装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】CD等のディスクは、記録密度を高める
為に、一般的に信号を読み出すときの線速度が一定にな
るCLV(Constant Linear Velocity)方式で記録されて
いる。このため、ディスクの記録領域の全域に渡って、
一定の線速度を確保する為に、半径が小さい内周部分を
再生するときはディスクを高速回転し、半径の大きい外
周部分を再生するときはディスクを低速回転する必要が
ある。このため、信号の読み出し位置を内周部と外周部
との間で変更するときは、記録信号を読み取る再生ヘッ
ドをディスクの半径方向に移動させるだけでなく、読み
出す信号の再生ヘッドに対する線速度が一定になるよう
にディスクの回転数を変化させる必要がある。
【0003】図4に従来のディスク再生装置の構成を示
す。ディスクの一例としてのCD1の表面には螺旋状に
形成された記録トラック上にオーディオ情報及びサブコ
ード情報としてアドレス情報(=ディスクの内周から外
周にかけての絶対時間情報)が物理的に記録されてい
る。ディスク1はターンテーブル2の上に載置され、ク
ランパ3により上から保持されている。ターンテーブル
2はスピンドルモータ4の回転軸5に接続されスピンド
ルモータ4により回転される。ピックアップ6は、トラ
バースモータ7によって、スライダ8上をディスク1の
半径方向に駆動されて、ディスク1の記録トラックを走
査して、再生信号Spuを生成する。
【0004】サーボ制御装置9はピックアップ6の出力
に接続されて、再生信号Spuを増幅して再生信号SP
Uとして出力すると共に、ピックアップ6の光ビームを
ディスクの信号面に合焦させるフォーカッシング制御動
作、並びに光ビームをディスクの信号面の記録トラック
に追従させるトラッキング制御動作を行うと共にトラバ
ース送りを行うトラバース追従誤差信号を出力する。
【0005】デコーダ10は、サーボ制御装置9から出
力される再生信号SPUからデータ再生用クロック信号
を生成し、そのデータ再生用クロック信号を元にして、
再生信号SPUに様々な信号処理を施し、ディスク1に
記録されていたデータを再生データとして出力端子20
から出力すると共に、再生信号SPUに含まれるサブコ
ード情報を抽出してサブコード情報信号を生成する。サ
ブコード情報の中にはディスクのアドレス情報が含まれ
ており、そのアドレス情報を元に再生やアクセスを行
う。回転制御手段である再生駆動制御装置18は、デコ
ーダ10に接続されて、サブコード情報に基づいて、ピ
ックアップ6のトラバース移動、つまりディスク1の半
径方向への移動を指示するトラバース強制送り信号を生
成する。
【0006】トラバースモータドライバ17は、サーボ
制御装置9及び再生駆動制御装置18に接続されて、ト
ラバース追従誤差信号とトラバース強制送り信号に基づ
いてトラバースモータ駆動信号を生成する。トラバース
モータ7は、トラバースモータドライバ17に接続され
て、ピックアップ6をトラバース方向に移動させる。
【0007】ディスク1にはフレームと呼ばれる1ブロ
ックにデータ列がまとめられて記録されており、そのフ
レーム先頭にフレーム同期信号と呼ばれるパターンが一
定間隔で連続して記録されている。
【0008】同期信号検出器11は再生時デコーダー内
部でディスク1から読みとられた再生信号の中から、デ
ィスクを一定の線速度で回転させるCLV制御に必要な
フレーム同期信号成分を出力する。
【0009】アクセス時は、トラッキング制御動作を外
してトラバースモータを駆動するため、フレーム同期信
号は検出できずピックアップからはディスクに記録され
たクロック情報成分であるビット信号のみの検出にな
る。単位チャネルビット長をMとして、ディスクの全領
域でチャネルビット幅はディスクの特性上3M〜11M
から構成されている。
【0010】疑似同期信号検出器12は、チャネルビッ
ト幅の最短または最長パルスである3Mまたは11Mを
第二の同期信号としての疑似同期信号として抽出する。
3Mまたは11Mをディスクのどの位置であっても同じ
長さになるようディスクを回転させれば、アクセス時に
は再生信号中のフレーム同期信号を検出しなくても、ラ
フなCLV制御を可能にすることができる。
【0011】切り換えスイッチ13はアクセス時は疑似
同期信号検出器12からの疑似同期信号を選択し、再生
時は同期信号検出器11からのフレーム同期信号を選択
するスイッチであり、再生駆動制御装置18からの制御
指令で、疑似同期信号又はフレーム同期信号のどちらか
を選択する。
【0012】基準クロック発生器14は、所定の周波数
を有し、ディスクの線速度を決める基準クロック信号を
出力する。再生信号SUPから抽出されたフレーム同期
信号又は疑似同期信号と、予め設定された基準クロック
信号は共に、CLV誤差検出器15に入力される。CL
V誤差検出器15は、この二つのクロック信号の周波数
を比較して、各クロックの差分をもとめて、CLV誤差
信号を出力する。スピンドルモータドライバ16は、C
LV誤差検出器15の出力に接続されて、CLV誤差信
号に基づいて、スピンドルモータ4を駆動するスピンド
ルモータ駆動信号を生成する。スピンドルモータ4は、
スピンドルモータドライバ16に接続されて、スピンド
ルモータ駆動信号によって駆動制御されてディスク1を
所定の線速度一定になるよう回転させる。
【0013】さらに、ディスク再生装置の全体の動作を
制御する主制御装置19が設けられている。主制御装置
19には、ユーザがディスク再生装置を操作するための
入力手段が備えられている。
【0014】以下に、このように構成されたディスク再
生装置の再生時とアクセス時の動作を説明する。再生時
に於いては、周知の通り、ピックアップより照射される
光ビームをディスクの信号面に合焦させるフォーカッシ
ング制御動作を行いながら、スピンドルモータ4を回転
させ、ディスク1の回転速度が目標回転速度になると、
ディスク1に記録されている記録トラックに光ビームを
追従させるトラッキング制御動作を行い、ディスク1か
らの信号読み出し動作が開始される。ピックアップ6は
ディスク1の信号を読み取り、デコーダ10内で生成さ
れた再生データの内、CLV制御に必要なフレーム同期
信号を同期信号検出器11で抽出し、CLV誤差検出器
15で基準クロック信号の周波数の比較を行い、周波数
差が無くなるようにスピンドルモータ4を回転させるこ
とにより、再生時の線速度を一定に制御する。
【0015】次に、ディスク1の読み取り領域が内周部
から外周部に変わるアクセス時について述べる。例え
ば、ユーザーがディスク1の内周部に記録されている音
楽を再生中に、突然外周部に記録されている音楽トラッ
クを再生するようにディスク再生装置を操作したとす
る。このユーザーによる再生領域移動指示は主制御装置
19を通して、次のようにして、ディスク再生装置に伝
えられる。
【0016】主制御装置19は、ユーザーの指定に対応
する記録領域のトラックアドレスを算出して、再生駆動
制御装置18に算出された移動目標アドレスを入力す
る。再生駆動制御装置18は、サブコード情報に基づい
て、現在のアドレスと目標アドレスとを比較して、必要
なトラバース移動を指示するトラバース強制送り信号を
トラバースモータドライバ17に出力する。結果、トラ
バースモータ7を駆動させて、ピックアップ6をディス
ク1の内周部から外周部に向けて、目標記録トラック上
に移動させる。
【0017】アクセスによるトラバースモータ7の駆動
中はトラッキング制御動作を外し、ピックアップ6から
は、再生信号のフレーム同期信号の代わりとなる、ディ
スク1に記録されているビット幅Mの信号を疑似同期信
号検出器12に出力する。アクセス時は切り換えスイッ
チ13を疑似同期信号検出器12の出力を選択するよう
設定する。但しディスク1上に記録されているビット幅
は3Mから11Mの間で記録されているので、疑似同期
信号検出器12はサーボ制御装置9から出力された3M
から11Mまでの信号の内最短または最長の特定の周期
である3M又は11Mを検出し、アクセス時の疑似同期
信号として出力する。アクセス時の切り換えスイッチ1
3は疑似同期信号検出器12の出力を選択し、CLV誤
差検出器15に出力する。
【0018】ピックアップ6が内周部から外周部に移動
中は、ディスクの回転速度が一定であれば内周部におい
て検出された疑似同期信号である3M又は11Mのクロ
ック周波数は外周部に移動するにつれてそのクロック周
波数は高くなる。結果、疑似同期信号検出器12から出
力されるクロック信号のクロック周波数は、基準クロッ
ク発生器のクロック周波数に比べて高くなっている。つ
まり、両クロック信号の差分に対応するCLV誤差検出
器15の出力のCLV誤差信号の値が大きくなる。スピ
ンドルモータドライバ16は、CLV誤差信号の値が小
さくなるように、最終的にはCLV誤差信号がゼロにな
るように、スピンドルモータ4を減速方向に駆動する。
CLV誤差信号の値がゼロの時には、疑似同期信号のク
ロック周波数と基準クロックのクロック周波数が等しく
なる。これは、そのときのピックアップ6のディスク1
上の半径位置に於ける線速度が、基準クロック発生器1
1から出力される基準クロック信号に比例することを意
味する。
【0019】以上のようにして、ディスク1の再生信号
を元に疑似同期信号検出器から出力されるクロック信号
と基準クロック信号の周波数が一致するようにスピンド
ルモータを回転させることにより、アクセス時において
は、フレーム同期信号を検出しなくても定常再生時と同
じく線速度を一定にすることが可能になる。
【0020】今、サブコードデータ中の絶対時間T時の
ピックアップのディスク半径位置R(m)は、ディスク最
内周の半径をRoとし、ディスクの定速時の線速度をVo
(m/s)=一定とし、ディスクのトラックピッチをΔR
とすると R=(ΔR・Vo・T/π+Ro21/2 (1) で表わされる。
【0021】さらに、ピックアップの半径位置Rにおけ
る、ディスクの角速度ω(rad/s)は、 ω=Vo/R (2) で表される。
【0022】さらに、角速度ωから1分間の回転数N(r
pm)に変換する式は、 N=ω・60/2π (3) で表される。
【0023】(1)、(2)、(3)式より、絶対時間
Tにおける回転数Nの関係は N=Vo・60/2π・(ΔR・Vo・T/π+Ro21/2 (4) で表される。
【0024】図5に、(4)式よりディスク再生時又は
アクセス時の線速度をVo= 1.2m/sec、トラックピ
ッチΔR=1.6μ,ディスク最内周の半径Ro=0.0
25mの場合の、ディスクの絶対時間Tを横軸、回転数
Nを縦軸としたCLV制御時のディスクの絶対時間にお
ける回転数の関係を曲線L1に示す。同図に於いて、T
min=0分及びTmax=74分はそれぞれディスク1の記
録面の最内周の絶対時間及び最外周の絶対時間をそれぞ
れ示している。アクセス時はディスクの絶対時間は読み
込めないが、線速度を一定に制御することにより、再生
時と同じ回転数になるよう制御され、再生時の曲線L1
上を移動することになる。
【0025】ディスク最内周である絶対時間0分の位置
においての回転数はN=460rpm、最外周である74
分位置での回転数はN=198rpmとなる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】このようなディスク再
生装置において、近年音楽ソースを高速で他の媒体(C
DからMD等)に録音することが許され、高速録音可能
なディスク再生装置が開発されている。高速録音するた
めには、線速度一定で記録されたディスクを線速度を早
くして、高速再生させれば良いが、線速度一定の為ディ
スク内周付近では高回転でスピンドルモーターを回さな
ければならない。
【0027】例えば、2倍速で再生させるためにはディ
スク最内周でのディスクの回転数N=920rpm、4倍
速になればN=1840rpmにもなる。これは再生に関
わらずアクセス時も同じである。そのためスピンドルモ
ータの性能劣化が考えられ、スピンドルモータ寿命が短
くなる。又高速回転制御できるスピンドルモータはある
がコストが高くなる。
【0028】仮に、高速回転が制限されている場合、デ
ィスクの内周付近を角速度一定で回転させ、外周で線速
度一定に回転させる為にスピンドルモータに直結して周
波数信号発生器(FG)を設けて、その出力周波数が一
定になるようスピンドルモータを制御すれば、角速度を
一定に制御できるが、FGを設けることによりコストが
高くなるし、装置が大きくなるという問題点がある。
【0029】本発明は、上記問題点を解決するために、
周波数発生器を用いずに、ディスクの同期信号とアドレ
ス信号(絶対時間信号)を用いて、再生時はディスク内
周での角速度をほぼ一定にし、アクセス時は再生時のス
ピンドルモータの回転数以下になる線速度一定でスピン
ドルモータを回転しながらアクセスすることで、スピン
ドルモータの高速回転を押さえ、安価なモータで信頼性
を向上させるディスク再生装置を提供することを目的と
してなされたものである。
【0030】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の請求項1に記載のディスク再生装置の発明
は、線速度一定でデータが記録されたディスクの内周か
ら外周にかけて前記ディスクから再生された同期信号と
基準クロックとを比較しながらディスクを回転制御する
回転制御手段と、前記ディスクの再生線速度を変えるた
めデータの時間情報であるアドレス信号に従いデータ再
生用の基準クロックを切り換える基準クロック切り換え
手段とを備え、前記回転制御手段は高速再生時において
ディスクを内周から外周にかけて角速度がほぼ一定にな
るよう前記基準クロック切り換え手段を制御してデータ
再生用の基準クロックを徐々に切り換えて回転制御しな
がら高速再生し、前記回転制御手段は目的位置へのアク
セス時において最内周高速再生時の線速度又はそれ以下
での線速度一定になるよう前記基準クロック切り換え手
段でディスクを回転制御しながら目的位置にアクセスす
ることを特徴とするものである。
【0031】この構成により、高速再生時にはディスク
のアドレス信号を元に線速度を徐々に上げるように基準
クロックの周波数を徐々に上げていくことでディスクの
回転数をほぼ一定に保ち線速度一定に記録されたディス
クの高速回転を制限することができ、アクセス時にはデ
ィスクのアドレス信号を用いることなく高速再生時のデ
ィスク回転数以下の回転で目的トラックをアクセスでき
るという作用を有する。
【0032】また本発明の請求項2記載の発明は、高速
再生時において前記回転制御手段は前記アドレス信号が
所定アドレス以内の領域であれば角速度がほぼ一定にな
るよう前記基準クロック切り換え手段を制御して基準ク
ロックを徐々に切り換える回転制御を行って高速再生
し、アドレス信号が所定アドレス以上の領域であれば線
速度が一定になるよう回転制御しながら高速再生するこ
とを特徴とするものである。
【0033】このような構成により、角速度が一定であ
ればディスク外周での線速度が高くなり、それに伴い再
生信号の周波数が高くなり、装置の動作周波数が高くな
ってしまうことを避けるようディスク再生をおこなうこ
とができるという作用を有する。
【0034】さらに本発明の請求項3の発明は、請求項
1、2の発明において、目的位置にアクセスした後は、
前記回転制御手段は前記基準クロック切り換え手段を制
御して目的位置の高速再生時の線速度に切り換えること
を特徴とするものである。
【0035】この構成により、アクセス時には再生信号
中の時間情報は検出できないため角速度を一定に制御す
ることができず、疑似同期信号の周期を一定にするよう
制御してスピンドルモータの最大許容回転数以下に抑え
て目的位置に到達し、以後は角速度一定にしてスピンド
ルモータの最大許容回転数以下に抑え、また所定アドレ
ス以上では線速度一定に回転制御することにより装置の
動作周波数を抑えるように作用する。
【0036】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につい
て、図1から図3を用いて説明する。なお、既に図4を
参照して説明した従来のディスク再生装置と共通の部分
に関しては同一の符号を附して示すと共に、詳細な説明
を省く。
【0037】図1は本発明の実施の形態におけるディス
ク再生装置のブロック図、図2は同じく角速度を一定に
した時のディスクの絶対時間と線速度の関係を示す図、
図3は同じく高速再生時およびアクセス時のディスクの
絶対時間と回転数との関係を示した図を示す。本発明の
ディスク再生装置におけるディスク1、ターンテーブル
2、クランパ3、スピンドルモータ4、回転軸5、ピッ
クアップ6、トラバースモータ7、スライダ8、サーボ
制御装置9、デコーダ10、同期信号検出器11、疑似
同期信号検出器12、切り換えスイッチ13,基準クロ
ック発生器14,CLV誤差検出器15、スピンドルモ
ータドライバ16、トラバースモータドライバ17、再
生駆動制御装置18、及び主制御装置19等は、図4に
示した従来のディスク再生装置と同様である。
【0038】ただし本実施形態において回転制御手段で
ある再生駆動制御装置18の動作は以下に述べるように
従来例とは異なっている。また基準クロック発生器14
の基準クロック周波数は、新たに設けた基準クロック切
り換え手段である基準クロック可変器21により、再生
時の基準クロックを可変することができる。
【0039】基準クロック可変器21は再生制御駆動装
置18により制御される。再生駆動制御装置18は再生
時のサブコード情報に基づいて生成されるアドレス(絶
対時間)から、ピックアップ6のディスク1に対応する
位置を求め、ディスク1の回転角速度がほぼ一定になる
よう、基準クロック周波数を変更するための指令を基準
クロック可変器21に与える。
【0040】基準クロック可変器21は、たとえば電圧
制御発振器(VCO)で構成して、基準クロック発生器
14の周波数を基準にして再生駆動制御装置18の制御
電圧に応じて目的の周波数を発生させるようにしてもよ
い。または基準クロック発生器14から高い周波数のク
ロックを発生させておき、その分周比を変えるようにし
てもよい。または基準クロック発生器14と基準クロッ
ク可変器21とを一体にして、再生駆動制御装置18の
指令により必要なクロック周波数を発生するように構成
してもよい。
【0041】以上のように構成されたディスク再生装置
について、コンパクトディスクを例にあげて、高速再生
時とアクセス時の動作について説明する。
【0042】先ず、高速再生時に、線速度を可変して角
速度をほぼ一定に保つためには、ディスク1の内周から
外周にピックアップを移すに従って、線速度を徐々に上
げる必要がある。線速度を上げるためには、基準クロッ
ク可変器21から出力されるクロック周波数を徐々に上
げれば良い。基準クロックの周波数を上げることによ
り、同期信号検出器11で検出されたフレーム同期信号
のクロック周波数は基準クロック周波数に比べて低くな
る。つまり、両クロック信号の差分に対応するCLV誤
差信号の値が大きくなる。スピンドルモータドライバ1
6は、CLV誤差信号の値が小さくなるように、最終的
にはCLV誤差信号がゼロになるように、スピンドルモ
ータ4を加速方向に駆動し、結果として線速度を上げる
ことができる。
【0043】今、サブコードデータ中の絶対時間T時の
ピックアップのディスク半径位置Rは、ディスク最内周
の半径をRoとし、ディスクの定速時の線速度をVo(m/
s)とし、ディスクのトラックピッチΔRとすると R=(ΔR・Vo・T/π+Ro21/2 (1) で表される。これは従来例の(1)式と同じである。
【0044】高速再生時は、スピンドルモータの性能
上、許容最大角速度ωmaxを一定にしなければならず、
その時の線速度をVとすると、 ωmax=V/R=一定 (5) で表される。
【0045】(1)式と(5)式より、高速再生時にお
いて最大角速度ωmaxの時の絶対時間Tにおける線速度
Vは、 V=ωmax・(ΔR・Vo・T/π+Ro21/2 (6) で表される。(6)式により、最大角速度ωmaxを予め
決めておけば、再生中ディスクの絶対時間Tにおける線
速度Vを求めることができる。
【0046】例えば、スピンドルモータの最大角速度を
定速時の最内周の角速度の2倍まで許容できれば、最内
周の線速度は1.2m/s×2=2.4m/sとなるので
(5)式よりωmax=96rad/sとなり、(6)式より絶
対時間Tに対する線速度Vを求めることができる。角速
度ωmax=96rad/s一定の時の絶対時間Tに対する線速
度Vの関係を図2に示す。図2のように線速度を曲線L
2のように変えるよう基準クロック可変器21で基準ク
ロック周波数を変化させることにより、角速度一定の再
生が可能になる。
【0047】以上のように(6)式の関係式が成り立つ
ように、再生信号から絶対時間を読み込み、基準クロッ
クの周波数を基準クロック可変器で可変することで、再
生時の角速度をほぼ一定になるよう制御することができ
る。但し、基準クロックを基準クロック可変器で切り替
えるタイミングは、絶対時間が変化するごと(1倍速の
場合フレーム周期の13.3ms)に切り替えても良い
が、基準クロック可変器の分解能が取れない場合は、数
秒ごと(ΔTごと)に切り替えても良い。ΔTの間は、
線速度一定でディスクが回転することになる。
【0048】さらに、高速再生時の角速度を最外周まで
一定に保つと、外周領域での線速度が早くなり、線速度
に比例してデータ転送速度が早くなりシステムの転送速
度の制約から再生制御できなくなる。そのため請求項2
のように再生中のある領域以降での線速度を一定にする
必要がある。そのため予めデータ転送速度が許容できる
最大線速度になる所定の絶対時間を超えた場合は、所定
の絶対時間以降は線速度一定で再生することにより、最
外周領域でのデータ転送速度をシステムの最大許容値以
下に押さえることが可能になる。例えば、図2において
線速度が4倍速(4.8m/s)を越える絶対時間A分を
あらかじめ求めておき、高速再生中に絶対時間がA分に
なるまでは基準クロック可変器21により基準クロック
周波数を徐々に上げていくことで線速度を上げながら角
速度を一定に保ち、絶対時間がA分を超えると基準クロ
ック周波数を固定し、以降線速度一定(図2のラインL
3)でディスクを回転させる。
【0049】図3は、請求項2を、この実施形態で説明
するためのディスクの絶対時間と回転数との関係を示し
た図である。図2において線速度が4倍速を越える絶対
時間A分をあらかじめ求めておき、図3のL4、L5の
ラインに示すように、高速再生中に絶対時間がA分にな
るまではラインL4上を移動することで角速度を一定に
制御し、A分を超えるとラインL5上を移動することで
線速度を一定にする。
【0050】このように線速度がある一定値に達するま
では角速度をほぼ一定値に保ってスピンドルモータに配
慮し、それを超えると線速度を一定に保ってシステム上
の最高動作周波数に配慮する。
【0051】次に、ピックアップを目的位置又は目的ト
ラックの先頭にアクセスする場合について説明する。ア
クセスによるトラバースモータ7の駆動中はトラッキン
グ制御動作を外し、ピックアップ6からは、再生信号の
代わりにディスク1に記録されているビット幅Mの信号
を疑似同期信号として検出する。これはアクセス中は再
生信号中の時間情報は検出できないため角速度を一定に
制御することができず、疑似同期信号の周期3M又は1
1Mを一定にするようディスクを回転させ、ラフなCL
V制御を行うことになる。この場合、予め目標アクセス
位置B点の回転数になるよう基準クロックの周波数設定
を行った後アクセスを行うと、アクセス開始から目標位
置アクセス完了までのディスクの回転数は図3の破線L
6のようになり、内周からアクセス位置までの間はスピ
ンドルモータの許容回転数をオーバーしてしまうことに
なる。
【0052】そこでアクセス時においては、最内周の再
生時の最大許容線速度になるよう基準クロックの周波数
設定を行い、目標アクセス位置までは図3のラインL7
のように線速度を維持させることにより、スピンドルモ
ータの回転数が最大許容回転数を超えないよう制御す
る。アクセス位置では、回転数が目標回転数より低いた
め、図3のラインL8のようにアクセス位置で基準クロ
ック可変器21の周波数を上げ、目標位置の回転数にな
るよう再設定し、アクセス位置からの再生を可能にす
る。
【0053】これにより高速でディスク再生又はアクセ
スを行う場合、ディスクの回転数とデータ転送速度を適
切な値に抑えることができるという効果が得られる。
【0054】なお、上記実施形態では、高速再生時のス
ピンドルモータの最高回転数を定速再生時の最高回転数
の2倍に設定して説明したが、ディスク再生装置の許容
できる範囲内であれば高速再生時の回転数を自由に設定
することができる。
【0055】また、上記実施形態では最高線速度を定速
再生時の4倍に設定して説明したが、ディスク再生装置
のシステムが許容できる範囲内であれば高速再生時の線
速度を自由に設定できる。
【0056】さらに、上記実施形態で説明に用いた数値
等は一例であり、必要に応じて変更して実施できるもの
である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明のディスク再
生装置によれば、回転制御手段は高速再生時においてデ
ィスクを内周から外周にかけて角速度がほぼ一定になる
よう基準クロック切り換え手段を制御してデータ再生用
の基準クロックを徐々に切り換えて回転制御しながら再
生し、回転制御手段は目的位置へのアクセス時において
最内周高速再生時の線速度又はそれ以下での線速度一定
になるよう前記基準クロック切り換え手段でディスクを
回転制御しながら目的位置にアクセスすることにより、
高速でディスク再生又はアクセスを行う場合、ディスク
の回転数を適切な値の範囲以下に押さえることができ、
ディスクの回転数が制限された安価なスピンドルモータ
を使用して高速再生と高速再生時のアクセスを可能にす
ることができるという有利な効果が得られる。
【0058】さらに、高速再生時において回転制御手段
はアドレス信号が所定アドレス以内の領域であれば角速
度がほぼ一定になるよう基準クロック切り換え手段を制
御して基準クロックを徐々に切り換える回転制御を行っ
て再生し、アドレス信号が所定アドレス以上の領域であ
れば線速度が一定になるよう回転制御しながら再生する
ことにより、システム上の高速再生動作周波数が制限さ
れたディスク再生装置においても、最内周から最外周に
かけてシステムの最高動作周波数を超えることなくデー
タを再生することができるという有利な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるディスク再生装置
のブロック図
【図2】同じく角速度を一定にした時のディスクの絶対
時間と線速度の関係を示す図
【図3】同じく高速再生時およびアクセス時のディスク
の絶対時間と回転数との関係を示した図
【図4】従来のディスク再生装置のブロック図
【図5】定速再生時のディスクの絶対時間と回転数との
関係を示した図
【符号の説明】
1 ディスク 2 ターンテーブル 3 クランパ 4 スピンドルモータ 5 回転軸 6 ピックアップ 7 トラバースモータ 8 スライダ 9 サーボ制御装置 10 デコーダ 11 同期信号検出器 12 疑似同期信号検出器 13 切り換えスイッチ 14 基準クロック発生器 15 CLV誤差検出器 16 スピンドルモータドライバ 17 トラバースモータドライバ 18 再生駆動制御装置 19 主制御装置 20 出力端子 21 基準クロック可変器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線速度一定でデータが記録されたディス
    クの内周から外周にかけて前記ディスクから再生された
    同期信号と基準クロックとを比較しながらディスクを回
    転制御する回転制御手段と、 前記ディスクの再生線速度を変えるためデータの時間情
    報であるアドレス信号に従いデータ再生用の基準クロッ
    クを切り換える基準クロック切り換え手段とを備え、 前記回転制御手段は高速再生時においてディスクを内周
    から外周にかけて角速度がほぼ一定になるよう前記基準
    クロック切り換え手段を制御してデータ再生用の基準ク
    ロックを徐々に切り換えて回転制御しながら高速再生
    し、 前記回転制御手段は目的位置へのアクセス時において最
    内周高速再生時の線速度又はそれ以下での線速度一定に
    なるよう前記基準クロック切り換え手段でディスクを回
    転制御しながら目的位置にアクセスすることを特徴とす
    るディスク再生装置。
  2. 【請求項2】 高速再生時において前記回転制御手段は
    前記アドレス信号が所定アドレス以内の領域であれば角
    速度がほぼ一定になるよう前記基準クロック切り換え手
    段を制御して基準クロックを徐々に切り換える回転制御
    を行って高速再生し、 アドレス信号が所定アドレス以上の領域であれば線速度
    が一定になるよう回転制御しながら高速再生することを
    特徴とする請求項1記載のディスク再生装置。
  3. 【請求項3】 目的位置にアクセスした後は、前記回転
    制御手段は前記基準クロック切り換え手段を制御して目
    的位置の高速再生時の線速度に切り換えることを特徴と
    する請求項1または2記載のディスク再生装置。
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