JPH09304359A - 原子炉の炉内検査装置 - Google Patents

原子炉の炉内検査装置

Info

Publication number
JPH09304359A
JPH09304359A JP8124348A JP12434896A JPH09304359A JP H09304359 A JPH09304359 A JP H09304359A JP 8124348 A JP8124348 A JP 8124348A JP 12434896 A JP12434896 A JP 12434896A JP H09304359 A JPH09304359 A JP H09304359A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reactor
inspection
inspecting
shroud
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8124348A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3288924B2 (ja
Inventor
Yasunari Inada
康徳 稲田
Hirotaka Nakahara
宏尊 中原
Akira Akasu
明 赤須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Engineering Co Ltd
Priority to JP12434896A priority Critical patent/JP3288924B2/ja
Publication of JPH09304359A publication Critical patent/JPH09304359A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3288924B2 publication Critical patent/JP3288924B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/26Scanned objects
    • G01N2291/269Various geometry objects
    • G01N2291/2695Bottles, containers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】原子炉圧力容器内の狭隘部に適用できる炉内検
査装置を提供しようとするものである。 【解決手段】原子炉圧力容器内へ支持手段14で支持し
た検査手段17を入れて、前記検査手段17を検査対象
物4へ押し付け手段28で押し付ける原子炉の炉内検査
装置において、前記支持手段14は、実質的に全長に渡
り折り曲げ自在な柔軟な構造体を有し、前記柔軟な構造
体に前記検査手段17を取り付けた保持フレ−ム18と
から成り、前記押し付け手段28として、前記支持手段
14に支持されており、流体の噴出29の反力を前記検
査手段17の押し付け力とする原子炉の炉内検査装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉圧力容器内
で使用される炉内検査装置の技術分野に属し、例えば、
原子炉圧力容器内にある炉内構造物の一つであるシュラ
ウドに関連した溶接線をシュラウド外面側から検査を行
う装置に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の原子炉圧力容器内でシュラウドの
溶接線をシュラウドの外面から検査する炉内検査装置
は、特願平6−252221 号で出願済みである。
【0003】そこには、シュラウドのフランジ部に周方
向移動機構が設けられ、該移動機構に軸方向移動可能で
且つ複数の屈曲機構を持つマストが取り付けられ、該マ
ストの先端に検査手段として超音波探触子を設けたもの
で、超音波探触子をシュラウド外面に沿って走査させ、
シュラウドの溶接線の健全性を確認する内容が開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】その検査装置は、原子
炉圧力容器内壁面とシュラウド外壁面との間に入れられ
て検査作業に供せられるが、シュラウドの中間胴中間高
さ付近から下の方には原子炉圧力容器内壁面とシュラウ
ド外壁面との間にジェットポンプの設備などが多く存在
しているので、その設備とシュラウド外壁面との間は一
層狭隘になっている。
【0005】上記従来技術では、マストをモータなどの
動力源により屈曲させるため、屈曲機構をマスト内部に
組み込む必要があり、マストにその機構の組込み余裕が
必要であるから、マストの厚さは増大し、重量も増す。
重量が増せば強度を上げるように自ずとマストを太くせ
ざる得ない。
【0006】また、圧力容器内部に、屈曲させるための
空間が必要であることから、シュラウドとジェットポン
プ間が狭隘なプラントに於いては、適用が困難な場合が
あった。
【0007】また、従来技術では直棒状態で装置を設置
し設置後マストを屈曲させる構造であるために、屈曲後
のマスト長さは設置時より短くなる。
【0008】従ってバッフルプレート上面まで検査手段
を到達させることが困難であった。本発明の目的は、狭
隘な場所での炉内検査を可能とする炉内検査装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1手段は、原子炉圧力容器内へ支持手段で支持した
検査手段を入れて、前記検査手段を検査対象物へ押し付
け手段で押し付ける原子炉の炉内検査装置において、前
記支持手段は、実質的に全長に渡り折り曲げ自在な柔軟
な構造体を有し、前記柔軟な構造体に前記検査手段を取
り付けた保持フレームとから成り、前記押し付け手段と
して、前記支持手段に支持されており、流体の噴出反力
を前記検査手段の押し付け力とする流体の噴出手段、を
備えている事を特徴とした原子炉の炉内検査装置であ
り、前記原子炉圧力容器内に前記支持手段を垂れ下げて
検査手段を前記支持手段で懸垂支持し、前記流体の噴出
手段から流体を噴出させて、その噴出反力により前記保
持フレームを前記検査手段ごと検査対象物方向に寄せて
前記検査手段を前記検査対象物に押し当てて前記検査対
象物を前記検査手段で検査する作用が得られる。
【0010】同じく第2手段は、第1手段において、前
記柔軟な構造体に流体の噴出手段を、前記柔軟な構造体
を前記流体の噴出手段による噴出反力で検査対象物方向
に寄せる向きにして、装備してあることを特徴とした原
子炉の炉内検査装置であり、第1手段による作用に加え
て、前記柔軟な構造体からなる支持手段を前記流体の噴
出手段による流体の噴出反力で検査対象物方向に貼り付
かせて支持手段が狭隘部で邪魔に成らないように、又検
査手段が検査対象物から支持手段の自重による水平分力
で離れないようにする作用が得られる。
【0011】同じく第3手段は、第2手段において、前
記柔軟な構造体は、チェーンエレメントの軸が原子炉圧
力容器の周方向に向けられたチェーンを、前記周方向に
間隔をあけて並列に配備された構成を備えることを特徴
とした原子炉の炉内検査装置であり、チェーンのチェー
ンエレメントの軸が原子炉圧力容器の周方向に向けられ
ているから、周方向には剛性が高くなり、検査手段を周
方向に走査する際に支持手段が柔軟な構造体にも係らず
周方向の走査が正確に成せるという作用が得られる。
【0012】同じく第4手段は、第3手段において、前
記並列の各チェーンは抑え板で連結されて並行間隔が一
定に維持されていることを特徴とした原子炉の炉内検査
装置であり、前記並列の各チェーンは抑え板で連結され
て相対的動きの自由度を少なくしているから、支持手段
の周方向への剛性がより高くなり、検査手段を周方向に
走査する際に支持手段が柔軟な構造体にも係らず周方向
の走査がより正確に成せるという作用が得られる。
【0013】同じく第5手段は、第4手段において、前
記抑え板で囲んで、検査手段へのケーブルと流体の噴出
手段へのホースをチェーンに沿って装備してあることを
特徴とした原子炉の炉内検査装置であり、第4手段によ
る作用に加えて、前記ケーブルや前記ホースは前記抑え
板で囲まれて前記チェーンと一体的に移動出来、ばらつ
くことも無いから、前記ケーブルや前記ホースの取扱が
容易であるという作用が得られる。
【0014】同じく第6手段は、第1手段から第5手段
までのいずれか一手段において、原子炉圧力容器内のシ
ュラウドの上部に着脱自在に装備される検査装置本体
と、前記検査装置本体を前記シュラウド沿いに周方向へ
移動させる周方向移動手段と、前記検査装置本体から支
持手段を上下方向に移動させる昇降手段とを備えたこと
を特徴とした原子炉の炉内検査装置であり、前記検査装
置本体を前記シュラウドの上部に取り付けて、周方向移
動手段で前記検査装置本体を前記シュラウド沿いに移動
させることで支持手段を周方向に移動させ、さらには昇
降手段で支持手段を上下動させ、検査手段の走査と位置
決めとが容易に成せるという作用が得られる。
【0015】同じく第7手段は、第6手段において、前
記支持手段に移動自在なチェーンスプロケットを介して
張力を付与する張力付与手段を装備し、前記チェーンス
プロケットの移動ストロークを検査手段の走査ストロー
クの1/2倍以上にしてあることを特徴とした原子炉の
炉内検査装置であり、第6手段による作用に加えて、チ
ェーンに張力を付与して弛みや緩みの無い状態のチェー
ンをチェーンスプロケットをストロークさせながら昇降
手段で繰り出して検査手段を走査することが出来るか
ら、その走査量に狂いが生じにくいという作用が得られ
る。
【0016】同じく第8手段は、第1手段から第7手段
までのいずれか一手段において、流体の噴出手段からの
噴出エネルギーを少なくとも強弱2段階に変更する手段
を備えていることを特徴とした原子炉の炉内検査装置で
あり、第1手段から第7手段までのいずれか一手段によ
る作用に加えて、前記噴出エネルギーを強くすることに
より検査手段の検査対象物への押し付け力を充分に得、
前記噴出エネルギーを弱くすることにより検査手段の検
査対象物への押し付け力を弱くして検査手段が支持手段
とともに検査対象物沿いに移動しやすく成るという作用
が得られる。
【0017】同じく第9手段は、第1手段から第8手段
までのいずれか一手段において、保持フレームは検査対
象物方向に回転して出退自在なリンクを備え、前記リン
クに流体の噴出手段と検査手段とを装備してあることを
特徴とした原子炉の炉内検査装置であり、第1手段から
第8手段までのいずれか一手段による作用に加えて、前
記流体の噴出手段からの流体の噴出反力で前記リンクは
回転して検査対象物方向に出没して検査手段が前記検査
対象物に押し付けられて検査に供せられる作用が得られ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施例を図面
に従って説明する。
【0019】平断面がリング状の原子炉圧力容器内に
は、同じく平断面がリング状のシュラウド1が原子炉圧
力容器内の冷却水(炉水)に水没して装備されている。
【0020】図1は本発明の炉内検査装置をシュラウド
上部フランジ9に設置し、下部胴4を検査している状態
を示している。
【0021】平断面がリング状のシュラウド1は全体と
しては円筒状をしており、一般に上部胴2,中間胴3,
下部胴4の3つに区分される。
【0022】それぞれの直径は、上部胴2,中間胴3,
下部胴4の順で小さくなっている。図1はそれらの一部
を切り取った状態を表している。
【0023】それぞれの境界にはフランジ5が設けてあ
り、その上下に周溶接線6が存在する。
【0024】さらに中間胴3にはほぼ中央に周溶接線6
が存在し、下部胴4の下側にもシュラウドサポート7と
の周溶接6が存在する。
【0025】本発明はこれらの周溶接線の検査を目的と
している。
【0026】本発明による炉内検査装置は、シュラウド
上部フランジ9上に走行自在に且つ着脱自在に設置され
た検査装置本体8,検査装置本体8から上下方向に繰り
出し繰込自在に支持した支持手段14,支持手段14下
端に取り付けられて支持された保持フレーム18,保持
フレーム18に取り付けられた検査手段17、などによ
り構成される。
【0027】検査装置本体8には、シュラウド上部フラ
ンジ9上を走行するための駆動モータ33と駆動輪10
が設けられ、駆動輪10の脱落を防止するためにシュラ
ウド1の外面側及び内面側にそれぞれ少なくとも1つ以
上のガイド車輪11が設けられている。
【0028】ガイド車輪11のうち少なくとも1つ以上
に、周方向移動量を測定するためのエンコーダ12を設
ける。
【0029】また、駆動輪はシュラウド上部フランジ9
の直径に合せてテーパをつけるのが望ましい。
【0030】支持手段14は、検査装置本体8をガイド
として、上下動可能なように取り付けられている。
【0031】また、支持手段14としては、2本のチェ
ーン16を間隔をあけて並行配置し目ズレが生じないよ
うに互いに連結したものを用いる。
【0032】支持手段14は、チェーン16により構成
されるので、原子炉内に設置されるジェットポンプを支
持するジェットポンプライザブレース(図示せず)とシ
ュラウド1との隙間のような狭隘部へアクセスできるよ
う、十分に薄くすることができる。
【0033】検査装置本体8の下方には、屈曲機構13
が設けてあり、支持手段14をシュラウドの中間胴3の
壁面に倣わせることができる。
【0034】また、支持手段14はチェーン16により
構成されるため、任意位置での折り曲げが可能なので、
検査装置本体8の内部にある昇降用駆動ギア21によ
り、検査装置本体8の下部が屈曲したまま支持手段14
を上下動させることが可能である。
【0035】このような構造であることから、バッフル
プレート34の上面まで検査手段17を容易に接近させ
ることができる。
【0036】支持手段14の下端には検査手段17とそ
れを保持するための保持フレーム18が設けてある。
【0037】本実施例では、検査手段17として超音波
探触子19とテレビカメラ20を搭載している。
【0038】図3は、検査装置本体8内部の基本構造の
側面図である。
【0039】昇降用駆動ギア21は、検査手段17の位
置決め精度を確保するためにできるだけ下側に位置させ
る。
【0040】また、検査装置本体8内部でのチェーン1
6の弛みによる目ズレ防止のため、上側の出口付近にも
駆動ギア22を配置する。
【0041】さらに、前記ギア間にはエアーシリンダ2
3によるテンション機構が張力付与手段として設け、駆
動ギア間で常に一定の張力をチェーン16に与えること
で、チェーン16の弛み及び外れ防止を図る。
【0042】チェーン16が掛けられたチェーンスプロ
ケット40はチェーンスプロケット40を押し上げるよ
うに作用するエアーシリンダ23に回転自在に取り付け
られ、そのエアーシリンダ23によりチェーンスプロケ
ット40移動ストロークは検査手段の走査ストロークの
1/2以上とされ、図3の点線位置にまでチェーンスプ
ロケット40はストロークすることが出来、上方の駆動
ギヤが固定されていても、そのチェーンスプロケット4
0の2倍の量が駆動ギヤにより下方へ弛み無く繰り出し
できる。
【0043】図4は、支持手段14の断面を表わしたも
のである。
【0044】2本のチェーン16は図4に示したチェー
ンエレメントの連続体であり、連結点は屈曲自在である
から、実質的にチェーン16の全長に渡り何所でも屈曲
できる柔軟性を備え、屈曲方向は図4の中心線Aを回転
中心とする回転方向であり、その中心線A(チェーンエ
レメントの軸心方向)長手方向には屈曲しない。
【0045】2本のチェーン16は、長さ方向に一定間
隔で抑え板35により互いに連結される。
【0046】抑え板35は表裏2枚で1組である。
【0047】抑え板35の間には空隙24があり、この
空隙24の中に超音波信号ケーブル25,カメラからの
映像信号ケーブル26,水ホース27等を組込む。
【0048】図5は、支持手段14及び保持フレーム1
8の構造を表わしたものである。
【0049】支持手段14及び保持フレーム18には、
少なくとも1つ以上の押し付け手段28が設けてあり、
ここから水流29を噴出させることで、シュラウドの下
部胴4壁面への押付け力を得る。
【0050】押し付け手段28は、流体噴出用のノズル
と、そのノズルに接続されたホースと、前記ホースを通
じてポンプで昇圧した高圧流体をノズルに供給する高圧
流体の供給手段とから成り、ノズルからの噴出エネルギ
ーを変更したい場合には、ポンプによる昇圧程度を変更
するか、ノズルへの供給流体量をポンプ吐出口近傍の流
体流路に設けた調整弁で絞り込むなどして変更する。
【0051】ところで、シュラウドの下部胴4の形状は
プラントによって差異がある。
【0052】それらは、一般に図6(a)に示すようなフ
ランジを介した円筒状と、図6(b)に示すような逆円錐
状に大別できる。
【0053】本発明における支持手段は任意箇所で折り
曲げ可能であるため、いずれの構造のシュラウド下部胴
にも対応可能である。
【0054】次に、本装置の一連の動作について説明す
る。
【0055】まず、燃料交換台車のホイスト(図示せ
ず)等により装置を炉内へ吊り込む。この際、取り扱い
易いように、装置の形状は図2に示すような最短状態と
しておく。
【0056】次に支持手段14の下方がジェットポンプ
(図示せず)に当たらない位置で、シュラウド上部フラ
ンジ9に装置を乗せる。
【0057】この時、前述したガイド車輪11のうちの
シュラウド内面側ガイド車輪(図示せず)は、装置設置
を容易にするため、シュラウド上部フランジ9の内面か
ら大きく離しておく。
【0058】装置をシュラウド上部フランジ9に乗せる
際の監視は、装置とは別に用意した水中TVカメラ(図
示せず)等で行う。
【0059】装置がシュラウド1に乗ったら、シュラウ
ド1をはさんでガイド車輪11と対向する位置に検査装
置本体8に設けられた内面側ガイド車輪(図示せず)
を、エアシリンダ(図示せず)によりシュラウド上部フ
ランジ9の内面に密着させる。このことにより、装置は
シュラウド上部フランジの外面及び内面から押さえられ
ることになり、装置がシュラウド1から脱落することは
なくなる。
【0060】次に、図1のように、エアーシリンダ15
により屈曲機構13をまっすぐな状態から曲げた状態に
し、検査手段17をシュラウドの中間胴3に倣わせる。
【0061】さらに、駆動輪10及び昇降用駆動ギア2
1により、目的とする検査開始位置まで検査手段17を
移動させる。
【0062】周方向の位置検出は、駆動輪10の滑りを
考慮し、駆動系とは別に設けてあるガイド車輪11に接
続したエンコーダ12からの信号により行う。
【0063】上下方向の位置検出は、昇降用駆動ギア2
1に直結したエンコーダ(図示せず)からの信号により行
う。
【0064】目的の位置に達したら、検査手段17を走
査してシュラウド1の検査を行う。走査の際の駆動源及
び位置検出方法は移動時と同様である。
【0065】本発明では支持手段14がチェーン構造な
ので、上下方向にガタが生じ易い。そのため走査パター
ンは、図9(a)に示す矩形走査ではなく、図9(b)に示
す櫛形走査の方が望ましい。
【0066】また、検査時は、検査装置本体8内部での
支持手段14の弛みを最小限とするため、上側の駆動ギ
ア22を機械的または電気的にロックさせ、エアーシリ
ンダ23に一定のテンションをかける。
【0067】その状態で下側の昇降用駆動ギア21で支
持手段14を上下動させる。
【0068】エアーシリンダ23のストロークは、検査
のために必要な上下動ストロークの2分の1よりも大き
く設定してあり、上側の駆動ギア22をロックさせた状
態でも十分に検査動作が可能である。
【0069】検査の際は、水流29を噴出させて、超音
波探触子19をシュラウド1の壁面に押し付ける。
【0070】噴出流量は少なくとも2段階以上の設定が
可能とし、例えば、超音波探触子19による検査中は流
量を大きくしてシュラウド1への接触性を高め、超音波
探触子19を移動させる際は流量を小さくしてシュラウ
ド1との摩擦抵抗を軽減させる。
【0071】水流29の水源は炉水であり、オペレーシ
ョンフロアに設置された仮設ポンプ(図示せず)で汲み
上げ、加圧した後、支持手段14に組み込まれた水ホー
ス27の中を通り、押し付け手段28へ供給される。
【0072】探傷終了後は、設置とは逆の手順で装置を
撤去する。
【0073】図7は、中間胴3と下部胴4間のフランジ
5下側の周溶接線6を検査している様子を表している。
【0074】この場合は図1に示す保持フレーム18の
構造では検査できないので、専用の保持フレーム30を
チェーン16の下端に付け替える。
【0075】保持フレーム30はシュラウドの下部胴側
へ回転して進退するリンク31による機構を備え、最先
端のリンク31の回転端には超音波探触子19と押し付
け手段とを有し、エアーシリンダ32をフリーな状態に
して押し付け手段から水流29を噴出させることによる
反力で、超音波探触子19を装備したリンク31が下部
胴側に回転して突きでて行き支持手段14を曲げること
無く超音波探触子19に装備した超音波探触子19をシ
ュラウド1の下部胴外面に接触させることができる。
【0076】超音波探触子19を保持フレーム30の内
側に格納する際は、水流29を停止させ、エアーシリン
ダ32を縮める方向に駆動して格納する。
【0077】なお、本実施例では超音波探触子19の繰
り出しの駆動源として水流29を、格納の駆動源として
エアーシリンダ32を用いたが、ボールネジ等による代
替を妨げるものではない。
【0078】図8は支持手段14を表裏逆に取り付けた
例である。
【0079】支持手段14とともに、屈曲機構13を含
む検査装置本体8の下部も表裏逆にすることにより、原
子炉圧力容器内壁(図示せず)に検査手段17を接触さ
せ、検査することが可能となる。
【0080】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、原子炉圧力容
器内の、例えば、ジェットポンプライザブレースとシュ
ラウドとの間、の極めて狭隘な箇所があっても、シュラ
ウド下部近くまでに検査手段を挿入して検査することが
可能であるという効果が得られる。
【0081】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
による効果に加えて、流体を噴出した反力で支持手段を
曲げることができるので狭隘部への検査手段のアクセス
が容易と成る。
【0082】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
による効果に加えて、支持手段の剛性を高めることがで
きるので検査手段の走査と位置決めとが容易と成る。
【0083】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
による効果に加えて、支持手段の剛性をさらに高めて一
層検査手段の走査と位置決めとが容易と成る。
【0084】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
による効果に加えて、ケーブルやホースは抑え板で拘束
されてチェーンの移動に対する追従性が向上し、ばらつ
きをも防止するから、取扱が容易と成る。
【0085】請求項6の発明によれば、請求項1から請
求項5までのいずれか一項の発明による効果に加えて、
検査装置本体自体を検査対象物自体乃至は検査対象近く
に設置して、検査手段のシュラウド沿いの周方向と上下
方向の移動が確実且つ容易と成る。
【0086】請求項7の発明によれば、請求項6の発明
による効果に加えて、検査手段の走査と位置決めが正確
に成せる。
【0087】請求項8の発明によれば、請求項1から請
求項7までのいずれか一項の発明による効果に加えて、
少なくとも検査手段の検査対象物への押し付け力を検査
時には大きく、移動時には小さくして、確実な検査と移
動の容易さとを両立させることが出来る。
【0088】請求項9の発明によれば、請求項1から請
求項8までのいずれか一項の発明による効果に加えて、
T字型のコーナ部の検査が行えるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による炉内検査装置を原子炉圧
力容器内のシュラウドに組み付けて検査作業状態を示し
た斜視図である。
【図2】本発明の実施例による炉内検査装置を原子炉圧
力容器内のシュラウドに組み付け直後の状態を示した斜
視図である。
【図3】図1の炉内検査装置の検査装置本体の内部機構
を示した概念図である。
【図4】図1の支持手段のチェ−ンのチェ−ンエレメン
トの平面図である。
【図5】図1の炉内検査装置の下端近傍の拡大斜視図で
ある。
【図6】原子炉圧力容器内に採用されるシュラウドの形
状を左半分表示にて示す立面図であり、(a)図が図1
の実施例に採用したシュラウドを、(b)図が他の形状
のシュラウドをそれぞれ示した図である。
【図7】本発明の他の実施例による炉内検査装置の下端
近傍の立面図である。
【図8】本発明の実施例であり、原子炉圧力容器の内壁
面を検査するための炉内検査装置を原子炉圧力容器内の
シュラウドに組み付けて検査作業状態を示した斜視図で
ある。
【図9】本発明の実施例による検査手段の検査使用時に
おける走査パターンを示した図であり、(a)図は矩形
型パタ−ンを、(b)図は櫛型パタ−ンを示した図であ
る。
【符号の説明】
1…シュラウド、2…上部胴、3…中間胴、4…下部
胴、5…フランジ、6…周溶接線、7…シュラウドサポ
ート、8…検査装置本体、9…シュラウド上部フラン
ジ、10…駆動輪、11…ガイド車輪、12…エンコー
ダ、13…屈曲機構、14…支持手段、15,23,3
2…エアーシリンダ、16…チェーン、17…検査手
段、18…保持フレ−ム、19…超音波探触子、20…
TVカメラ、21…昇降用駆動ギア、22…駆動ギア、
24…空隙、25…超音波信号ケーブル、26…映像信
号ケーブル、27…水ホース、28…押し付け手段、2
9…水流、30…保持フレ−ム、31…リンク、33…
駆動モータ、34…バッフルプレート、35…抑え板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤須 明 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉圧力容器内へ支持手段で支持した検
    査手段を入れて、前記検査手段を検査対象物へ押し付け
    手段で押し付ける原子炉の炉内検査装置において、 前記支持手段は、実質的に全長に渡り折り曲げ自在な柔
    軟な構造体を有し、前記柔軟な構造体に前記検査手段を
    取り付けた保持フレームとから成り、 前記押し付け手段として、前記支持手段に支持されてお
    り、流体の噴出反力を前記検査手段の押し付け力とする
    流体の噴出手段、を備えている事を特徴とした原子炉の
    炉内検査装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記柔軟な構造体に流
    体の噴出手段を、前記柔軟な構造体を前記流体の噴出手
    段による噴出反力で検査対象物方向に寄せる向きにし
    て、装備してあることを特徴とした原子炉の炉内検査装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記柔軟な構造体は、
    チェーンエレメントの軸が原子炉圧力容器の周方向に向
    けられたチェーンを、前記周方向に間隔をあけて並列に
    配備された構成を備えることを特徴とした原子炉の炉内
    検査装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記並列の各チェーン
    は抑え板で連結されて並行間隔が一定に維持されている
    ことを特徴とした原子炉の炉内検査装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記抑え板で囲んで、
    検査手段へのケーブルと流体の噴出手段へのホースをチ
    ェーンに沿って装備してあることを特徴とした原子炉の
    炉内検査装置。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項5までのいずれか一項
    において、原子炉圧力容器内のシュラウドの上部に着脱
    自在に装備される検査装置本体と、前記検査装置本体を
    前記シュラウド沿いに周方向へ移動させる周方向移動手
    段と、前記検査装置本体から支持手段を上下方向に移動
    させる昇降手段とを備えたことを特徴とした原子炉の炉
    内検査装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記支持手段に移動自
    在なチェーンスプロケットを介して張力を付与する張力
    付与手段を装備し、前記チェーンスプロケットの移動ス
    トロークを検査手段の走査ストロークの1/2倍以上に
    してあることを特徴とした原子炉の炉内検査装置。
  8. 【請求項8】請求項1から請求項7までのいずれか一項
    において、流体の噴出手段からの噴出エネルギーを少な
    くとも強弱2段階に変更する手段を備えていることを特
    徴とした原子炉の炉内検査装置。
  9. 【請求項9】請求項1から請求項8までのいずれか一項
    において、保持フレームは検査対象物方向に回転して出
    退自在なリンクを備え、前記リンクに流体の噴出手段と
    検査手段とを装備してあることを特徴とした原子炉の炉
    内検査装置。
JP12434896A 1996-05-20 1996-05-20 原子炉の炉内検査装置 Expired - Fee Related JP3288924B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12434896A JP3288924B2 (ja) 1996-05-20 1996-05-20 原子炉の炉内検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12434896A JP3288924B2 (ja) 1996-05-20 1996-05-20 原子炉の炉内検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09304359A true JPH09304359A (ja) 1997-11-28
JP3288924B2 JP3288924B2 (ja) 2002-06-04

Family

ID=14883155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12434896A Expired - Fee Related JP3288924B2 (ja) 1996-05-20 1996-05-20 原子炉の炉内検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3288924B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007232437A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Toshiba Corp 原子炉炉内構造物の点検検査装置および点検検査方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4080377B2 (ja) * 2003-05-21 2008-04-23 コスモ石油株式会社 非破壊検査方法および非破壊検査装置
TWI431637B (zh) 2007-05-22 2014-03-21 Toshiba Kk 圓筒狀結構物之預防保全、修補裝置以及預防保全、修補方法
JP2009115782A (ja) 2007-10-19 2009-05-28 Toshiba Corp 倣い装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007232437A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Toshiba Corp 原子炉炉内構造物の点検検査装置および点検検査方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3288924B2 (ja) 2002-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3803734B2 (ja) ウオータージェットピーニング装置
KR100222164B1 (ko) 다수의 튜브로 구성된 스팀 생성기의 상부 세척 시스템 및 방법
US3943756A (en) Wall inspection device
US7092477B2 (en) BWR inspection manipulator
US7769123B2 (en) Inspection, maintenance, and repair apparatuses and methods for nuclear reactors
JP2774008B2 (ja) 原子炉構造物の残留応力改善方法及びその残留応力改善装置
JPH08334591A (ja) 炉心シュラウドのガース溶着部を遠隔検査する装置と方法
US8325872B2 (en) Working device and working method
JP5778555B2 (ja) 予防保全装置および配管内面の予防保全方法
US5784425A (en) Apparatus for inspecting a boiling water reactor core shroud
US4158309A (en) Variable mounting assembly for transducers employed in nuclear reactor vessel inspection apparatus
JP2859125B2 (ja) 原子炉容器内の予防保全方法及びその予防保全装置
JP2007003442A (ja) 原子炉容器の管台溶接部のut検査方法および装置
JPH08240690A (ja) シュラウド検査装置
JP2006201141A (ja) 炉内計装筒の予防保全方法及び炉内計装筒の予防保全装置
JPH09304359A (ja) 原子炉の炉内検査装置
JP2007024857A (ja) 作業装置および作業方法
JPH0413964A (ja) 原子炉用の圧力容器を非破壊検査する装置
JP2841963B2 (ja) 原子炉構造物の残留応力改善方法及びその残留応力改善装置
US9318226B2 (en) Apparatus and method to inspect, modify, or repair nuclear reactor core shrouds
US4174999A (en) Positioning means for circumferentially locating inspection apparatus in a nuclear reactor vessel
US4165254A (en) Pulley system including emergency locking means for nuclear reactor vessel inspection apparatus
JPH11326291A (ja) 原子炉狭隘部超音波探傷装置および方法
JPH1010282A (ja) 原子炉容器内の予防保全装置
US4149934A (en) Emergency retraction means for the manipulator arm of a nuclear reactor vessel inspection apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080315

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080315

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080315

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090315

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090315

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100315

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110315

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110315

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120315

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130315

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130315

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140315

Year of fee payment: 12

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees