JPH09299953A - 電解水生成装置 - Google Patents

電解水生成装置

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JPH09299953A
JPH09299953A JP8118717A JP11871796A JPH09299953A JP H09299953 A JPH09299953 A JP H09299953A JP 8118717 A JP8118717 A JP 8118717A JP 11871796 A JP11871796 A JP 11871796A JP H09299953 A JPH09299953 A JP H09299953A
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JP
Japan
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cathode
anode
water
chamber
hydrogen
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Application number
JP8118717A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Inatani
正敏 稲谷
Hisaaki Gyoten
久朗 行天
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人体への安全性、廃棄時の環境汚染を考慮
し、中性に近い酸化・還元性を有する殺菌および洗浄力
の強い電解水を生成する。 【解決手段】 陰極15を持つカソード室16と、陽極
13を持つアノード室14と、カソード室16とアノー
ド室14とを仕切る隔壁18を水素イオン伝導型膜17
で構成したことを特徴とする電解槽12で、電解槽12
に電解液又は浄水、イオン交換水、蒸溜水、純水を満た
し、陰極15と陽極13に直流電圧を付加し電解水を処
理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種汚染物質の殺
菌洗浄や工業材料の表面処理等を目的に、水を電気分解
して製造される殺菌洗浄用処理液の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食塩水を隔膜にて区画したアノード室お
よびカソード室を有する電解槽にて電気分解すると、特
開平6−237747号公報に例示されているように、
アノード室からは酸性の生成水が得られるとともに、カ
ソード室側からはアルカリ性の生成水が得られる。この
ようにして得られた生成水は酸化・還元能が高く、この
水の酸化・還元能が医療器具や厨房機器の洗浄や工業材
料の表面処理、微生物の消毒殺菌、植物などの成長に影
響を与えていることは知られている。
【0003】洗浄や表面処理の対象となる汚染物質は医
療器具ではたんぱく質や体液等の脂質があり、厨房では
生鮮食品の土壌菌や、水垢等のぬめりや魚介類等の洗浄
液、さらには油汚れがある。工業材料としては半導体表
面のイオン状物質や反応生成物、液状、粒子状物質の汚
れが主体となる。
【0004】酸性のアノード室側生成水は殺菌作用を融
資、また、アルカリ性のカソード室側生成水は魚介類に
対する色合いの悪変防止作用およびドリップの発生防止
作用、野菜類の色合いの悪変防止作用を有する。このた
め、これらの各生成水は生鮮植物用の蘇生液等の処理液
としてそれぞれ単独で使用される。
【0005】イオン状物質の汚染形態にはガラス表面等
に見られるイオン交換による吸着、半導体や金属の表面
に見られるイオンの静電的引力による付着、及び半導
体、金属、セラミックスの表面層へのイオンの拡散によ
る侵入と言ったものが挙げられる。このようなイオン状
物質は薬剤洗浄した後、仕上げとして純水又は超純水に
よって洗浄されるのが一般的である。例えば半導体の洗
浄に際しては、電気抵抗率が約18MΩ/cmの超純水
が用いられる。そして、シリコンウエハ等に付着する液
体、又は被膜状の汚染物質の除去には、この汚染物質を
酸化分解したり、溶解させると言った方法が適用されて
おり、酸化分解に用いられる薬剤としては、硫酸と過酸
化水素とを組み合わせたもの、水酸化アンモニウムと過
酸化水素とを組み合わせたもの等、過酸化水素の酸化力
を利用されている。
【0006】これらの酸化力を付加する洗浄液の製法に
食塩水を電気分解して製造した電解水の利用も考えられ
るが、従来の隔膜電解において電気分解を円滑に行うた
めには食塩等の電解質を数%添加することが不可欠とな
っていた。この為、得られた電解水中には電解質イオン
がかなり含まれることになり、例えば洗浄に利用しよう
とすると、電解質イオンが残留し、被洗浄物の表面に付
着残留する。そして、この残留イオンによる種類の問題
が起きる。例えば金属材料の腐食や劣化、生鮮食品の変
食、さらに食塩等の塩化物を電解質に利用した場合には
塩素臭などの異臭の問題が起こる。
【0007】上記問題点を解決する方法として図6で示
す特開平7−75784号公報の様にカチオン型イオン
交換膜1とアニオン型イオン交換型2で仕切られた食塩
水等の電解液3が介在する中間室4を挟み、陰極5をも
つカソード室6と陽極7をもつアノード室8とで構成し
た電解槽9で、前記カチオン型イオン交換膜1に陽極7
を、アニオンイオン交換膜2に陰極5を密接してなるも
ので、両電極に直流電源10で直流電圧を印可させ電解
処理を行うというものが考案されている。
【0008】図6を元に上記公報の電解処理装置の動作
を説明する。カソード室6とアノード室8とに注入する
水溶液としては純水製造装置(図示せず)を使ってそそ
ぎ込まれる純水であり、中間室4には電解液3として食
塩水が介在している。陽極7と陰極5とに直流電圧をか
け電気分解を行うと、中間室4の電解液3の食塩水中の
カチオンであるナトリウムイオンは陰極5側にアニオン
イオンである塩素イオンは陽極7側に引き寄せられる。
しかし陽極7側にはカチオン型イオン交換膜1が介在す
るため塩素イオンの移動は遮断され、アノード室8の水
分解により生じた水素イオンがアノード室8側から中間
室4側に移動する。また、陰極2側にはアニオン型イオ
ン交換膜2が介在するためナトリウムイオンの移動は遮
断され、カソード室6側から中間室4に水酸基イオンが
移動することとなる。すなわち、中間室4では水素イオ
ンと水酸基イオンの反応で水が生成し食塩水は生成した
水により薄められる。このような水素イオン及び水酸基
イオンの移動が生じることにより陰極5と陽極7との間
に電流が流れ、陽極7から酸素ガスが、陰極5から水素
ガスが発生することとなり水の電気分解がおこなわれ
る。
【0009】この陽極7表面での酸素生成反応におい
て、酸素ラジカル、過酸化水素、オゾン等の酸化性物質
が中間生成物として生じることとなり、酸菌洗浄効果の
ある電解水の生成が可能になるというものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように食塩水を電解液として用い、カチオン型またはア
ニオン型のイオン交換膜を介して電気分解する方法であ
れば、直流電圧を付加しない場合には濃度差による浸透
圧の影響により、アノード室側にはナトリウムイオン等
のカチオンイオンが流入し、またカソード側には塩素イ
オン等のアニオンイオンが流入することとなり、カソー
ド室やアノード室に満たされた純水の性能レベルを低下
させる。
【0011】また、電気分解動作中においてもカチオン
型イオン交換膜の分離能は100%完璧なものではな
く、現行の市場品の実力は90〜95%程度のものであ
り、陰極側には数%のカチオンであるナトリウムイオン
がアニオン型イオン交換膜を通して侵入し、また陽極を
もつアノード室側には数%のアニオンイオンである塩素
イオンが侵入してします。
【0012】このようにして侵入した塩素イオンによ
り、カソード室は強酸性を示すことになり、またこの塩
素イオンは陽極で電子を奪われると塩素ガスとして変化
する。さらに塩素ガスは水に溶解し殺菌効果を示す次亜
塩素酸として変化するが、塩素臭としての悪臭を発生す
すると共に、ナトリウムイオンと塩を形成し被処理物へ
の残留物として腐食や電子部品等への悪影響を及ぼすこ
とになる。
【0013】また、強酸性水や強アルカリ性水は多少の
殺菌効果は認められるものの、反面人体への刺激や浸透
性による細胞膜の破壊を引き起こす原因となるもので、
長期間使用していると人体に損傷を与えかねないため、
取扱いに注意を要する。
【0014】さらに、酸性水やアルカリ性水は公害問題
の一因となり、排水においては中和工程が必要となるな
ど、排水処理の手間がかかる課題も有していた。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、陰極を持つカ
ソード室と、陽極を持つアノード室と、前記カソード室
とアノード室とを仕切る隔壁を水素イオン伝導型膜で構
成したことを特徴とする電解槽で、前記電解槽に電解液
または浄水、イオン交換水、蒸溜水、純粋を満たし、前
記陰極と陽極に直流電圧を付加することによって電解液
を処理する電解水生成装置で、中性に近い酸化・還元性
を有する電解水を生成する特徴を持つものである。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の請求項1に記載の発明
は、陰極を持つカソード室と、陽極を持つアノード室
と、前記カソード室とアノード室とを仕切る水素イオン
伝導型膜で構成した隔壁とを有する電解槽で、前記電解
槽に食塩水等の電解液を満たし前記陰極と陽極に直流電
圧を付加する電解水生成装置であり、水素イオン伝導型
膜は水素イオンだけを通過させる性質をもつため、陽極
では塩素ガスや酸素ガスを発生するとともに水の分解で
水素イオンが生じ、陰極では水の分解で生じた水素イオ
ンに電子が授与され水素ガスが発生することとなり、陽
極と陰極の間で水素イオンの伝達が起こり、水素イオン
伝導型膜の水素イオンだけの伝達する働きによりカソー
ド室ではアルカリ金属の増加によりアルカリ性になるこ
となくアノード室においても塩素イオンの増加で酸性と
なることはなく比較的中性を保つこととなり、排水が容
易で人体への影響も少ない強還元性の電解水と強酸化性
の電解水を得ることができる。
【0017】請求項2記載の発明は、陰極を持つカソー
ド室を電解液で満たし、陽極を持つアノード室は浄水又
はイオン交換水又は蒸溜水又は純水で満たし、陽極は貫
通穴を有するメッシュ状に形成し、隔壁の水素イオン伝
導型膜に密着させてなる電解槽を特徴とするもので、水
素イオン伝導型膜に密着させることにより導電性を確保
すると共に、水の分解で生じる水素イオンを水素イオン
伝導型膜に陽極の貫通穴を通じて効率よく伝達するもの
であり、アノード室の浄水又はイオン交換水又は蒸溜水
又は純水は強酸化性をもつと共に不純物の非常に少ない
電解水となり、半導体等の洗浄に使用しても残分が残ら
ず使用が可能となるものである。
【0018】請求項3記載の発明は、カソード室及びア
ノード室を浄水又はイオン交換水又は蒸溜水又は純水で
満たし、陰極と陽極は貫通穴を有するメッシュ状に形成
し隔壁の水素イオン伝導型膜に密着させてなるもので、
両極とも水素イオン伝導型膜に密着させることにより導
電性を確保し、陽極側の水の分解で生じる水素イオンを
水素イオン伝導型膜に貫通穴を通じて効率よく伝達し、
また陰極で生成する水素ガスを水素イオン伝導型膜と貫
通穴を通じてカソード室内に生じせしめる様にしたもの
で、アノード室の浄水又はイオン交換水又は蒸溜水また
は純水は強酸化性をもつと共に、カソード室の浄水又は
イオン交換水又は蒸溜水又は純水は強還元性を有する電
解水を得るものであり、両室共に不純物の非常に少ない
殺菌洗浄力を有する電解水となる。
【0019】請求項4記載の発明は、電解液で満たさ
れ、陽極が浸漬してなるアノード室と、貫通穴を有する
メッシュ状に形成した陰極との間に水素イオン伝導型膜
を介在させ、前記陰極は前記水素イオン伝導型膜に密着
し、前記陰極表面に酸素を含むガスを順次送り込む吸排
気機構とを設けた電解槽で、前記陰極と陽極に直流電圧
を付加する電解水生成装置であり、アノード室の電解液
は中性の酸菌洗浄用電解水となるもので、陰極は吸排気
機構と貫通穴により送り込まれる酸素と水素イオン伝導
膜を開始アノード室より伝達される水素イオンと電子と
の反応で水の生成が起こるものであり、アノード室にで
きる電解水は中和された安全で排水において問題のない
酸化水であり、陰極側では酸素を送り込むことにより水
を生成させることができるので非常に構造的に簡素化が
できるものである。
【0020】請求項5記載の発明は、電解液を食塩、ク
エン酸、ほう酸、酢酸等の導電性食品添加物の水溶液と
することで、厨房機器の洗浄殺菌に使用したとき食品に
接触しても食品衛生状安全に取扱いできるものとしたも
のである。
【0021】請求項6記載の発明は、浄水又はイオン交
換水又は蒸溜水又は純水で満たされたアノード室に浸漬
する陽極と陰極との間に水素イオン伝導型膜を介在さ
せ、前記陽極と陰極は貫通穴を有するメッシュ状に形成
され前記水素イオン伝導型膜に密着してなり、前記陰極
表面に酸素を含むガスを順次送り込む吸排気機構とを設
けた電解槽で、前記陰極と陽極に直流電圧を付加する電
解水生成装置であり、水素イオン伝導型膜に密着させる
ことにより導電性を確保し、水の分解で生じる水素イオ
ンを水素イオン伝導型膜に陽極の貫通穴を通じて効率よ
く伝達するもので、アノード室の浄水又はイオン交換水
又は蒸溜水又は純水は強酸化性をもつと共に不純物の非
常に少ない電解水となり、半導体等の洗浄にも残分が残
らず使用が可能となるものである。そしてさらに陰極側
では酸素を送り込むことにより水を生成させ水素ガスの
発生がなく安全で、且つ非常に構造的に簡素化ができる
ものである。
【0022】請求項7記載の発明は、電解槽のカソード
室及び/又はアノード室に電解質又は浄水又はイオン交
換水又は蒸溜水又は純水を順次送り込む注入機構と順次
排出する排出機構とを設け循環させたもので、循環水を
利用することにより連続的に必要な電解水を確保できる
ようにしたものである。
【0023】以下本発明の一実施例の形態について、図
面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の一実施の形態である電
解水生成装置11の概要図と電解槽12部の横断面図を
示すものである。
【0024】電解槽12は陽極13を持つアノード室1
4と陰極15を持つカソード室16とで構成されてお
り、アノード室14とカソード室16は水素イオン伝導
型膜17で形成する隔壁18で仕切られている。水素イ
オン伝導型膜17はスルホン酸基を有するテフロン系の
樹脂が主体の膜であり、スルホン酸基の水素イオンが自
由に出入りする性質を利用して水素イオン伝導型膜17
として開発されたものである。この水素イオン伝導型膜
17は水素イオンのみを伝達する性質をもつ樹脂であ
り、その他のイオンを伝導したり、透過したりすること
はない。今回使用した水素イオン伝導型膜17はデュポ
ン者からナフィオン膜との名で販売されている高分子膜
を用いた。
【0025】19は陽極13に正電位を、陰極15に負
の電位を付加する直流電源であり、アノード室14の電
解液A20に浸漬された酸化電位測定電極21の信号を
酸化電位計22で計測し、またカソード室16の電解液
B23に浸漬した還元電位測定電極24の信号を還元電
位計25で計測し、稼働と停止を制御するものである。
陽極13と陰極15の材質はチタンの板に白金をコーテ
ィングしたものを用いた。
【0026】26は食塩の濃度を所定の濃度に調整する
電解源液調整装置A27と、フロートスイッチA28に
より自動的に開閉する開閉バルブA29とで構成する注
入機構Aであり、調整電解源水である電解液20をアノ
ード室14へ順次送り込むものである。
【0027】30はカソード室16に食塩の濃度を所定
に調整した電解源水の電解液23を順次送り込む注入機
構Bであり、電解源液調整装置B31とフロートスイッ
チB32により開閉する開閉バルブB33で構成され
る。
【0028】34はアノード室14の電解水を順次排出
する排水機構Aであり、35はカソード室16の電解水
を同様に順次排出する排水機構Bとなっている。
【0029】また36はアノード室14の電解により発
生する酸素ガス又は塩素ガスの排機口Aであり、37は
カソード室16の電解で発生する水素ガスを排出する排
気口Bである。
【0030】以下、上記で説明した実施の形態1の電解
水生成装置11の作用と電解槽12中の科学反応につい
て説明する。
【0031】まず、電解源液調整装置A27を稼働し食
塩水の濃度を決める。今回は厨房機器の殺菌洗浄水を狙
い、0.9%の生理食塩水並みの濃度に設定した。次に
電解液A20を開閉バルブA29の開放によりアノード
室14に注入する。開閉バルブA29はフロートスイッ
チA28が満水を検知するまで開放されており、アノー
ド室14が電解液で満水になると自動的に閉鎖されるこ
ととなる。
【0032】カソード室16についても同様に電解源液
調整装置B31を稼働し、調整源液を0.9%の生理食
塩水並みの濃度に設定した。次に電解液B23を開閉バ
ルブB33の開放によりカソード室16に注入する。開
閉バルブB33はフロートスイッチB28が満水を検知
するまで開放されており、カソード室14が満水になる
と自動的に閉鎖されることとなる。
【0033】次に直流電源19の本体電源端子38を商
用電源につなぎ電気分解の運転を開始する。今回、陽極
13を正電位とし陰極15を負電位とし陽極13と陰極
15との間に直流電圧3Vを付加した。
【0034】陽極13及び陰極15の表面材質は腐食電
位の高い白金で形成されており、電極材の溶解は殆ど無
く、陽極13の表面においては電解液20中の塩素イオ
ンと水分子を酸化し、(化1)〜(化4)の反応が見ら
れ、陽極13表面から塩素ガスや酸素ガスを発生する。
また、電解水中には殺菌力を持つ次亜塩素酸や次亜塩素
イオンと水素イオンが生じる。
【0035】
【化1】
【0036】
【化2】
【0037】
【化3】
【0038】
【化4】
【0039】
【化5】
【0040】ここでは、水素イオンの対イオンである塩
素イオンの増加はほとんどないため過剰となる水素イオ
ンはイオン伝導型膜17を通じてカソード室16に移動
する。そのため、アノード室14内では水素イオン濃度
の増加は見られず強酸性水にはならない。
【0041】陰極15の表面においては(化5)の科学
反応が起こり、水素ガスを発生すると共に電解液23中
には水酸基イオンを生じる。この水酸基イオンはアノー
ド室16で生成し、水素イオン伝導型膜17を通過して
きた過剰の水素イオンと反応することにより水となり、
中和されるためカソード室の電解水23のアルカリ性へ
の変化も緩和される。しかし水素ガスの発生過程におけ
る中間生成物として水素ラジカルなどの還元剤が生成さ
れているため、殺菌力を有する電解水を得ることができ
る。
【0042】尚、酸化電位測定電極21と酸化電位計2
2により酸化電位を測定した結果が水素電極に大使12
00mV以上で、還元電位測定電極24と還元電位計に
より還元電位を測定した結果が−900mV以下となれ
ば、電解をストップするようにした。
【0043】以上のように水素イオン伝導型膜17を電
解槽12の隔壁18として利用することにより、水素イ
オンの移動が起こるだけで、食塩水に含まれるナトリウ
ムイオンや塩素イオンの移動が遮断されることにより、
アノード室14の電解水が強酸性水になることがなく、
またカソード室16の電解水が強アルカリ水になること
もないので取扱いも容易で、排水についても中和処理も
必要としない電解水を得ることができる。尚、この電解
水は0.9%の生理的食塩水を使用しているので食塩の
電気分解で生じる塩素、次亜塩素酸、次亜塩素酸イオン
により強力な殺菌効果を有するもので、また、カソード
室16の電解水も水素ラジカルによる還元能をもつもの
で殺菌効果を有するものである。
【0044】(実施の形態2)図2は本発明の他の実施
例の形態である電解水生成装置11の概要図と電解槽1
2部の横断面図を示すものである。尚、実施の形態1と
同じ構成部分については説明を省略する。
【0045】電解槽12は実施の形態1同様にアノード
室14とカソード室16とで構成されており、アノード
室14とカソード室16とは水素イオン伝導型膜17で
形成する隔壁18で仕切られている。陽極39は貫通穴
を有する多孔性のメッシュ状のチタン材に白金をコーテ
ィングしたものを用い、水素イオン伝導型膜17に密着
して取りつけられている。陽極39材としてはパンチメ
タル等のチタン電極に白金をコーティングしたものが利
用できる。
【0046】40は純水を創る純水製造装置41と、フ
ロートスイッチA28により自動的に開閉する開閉バル
ブA29とで構成する注入機構Cであり、純水をアノー
ド室14へ順次送り込むものである。
【0047】尚、カソード室16については実施の形態
1と同様の構造となっている。次にかかる構成での電解
水生成装置11の作用と電解槽12中の化学反応につい
て説明するが、実施の形態1と同様部分は省略する。
【0048】今回は半導体製造工程のセラミックの表面
を洗浄するのに使用される超純水の酸化力の向上を狙う
電解水の製造であり、まず純粋製造装置41を稼働す
る。次に純水である電解液A20を開閉バルブA29の
開放によりアノード室14に注入する。開閉バルブA2
9はフロートスイッチA28が満水を検知するまで開放
されており、アノード室14が電解液で満水になると自
動的に閉鎖されることとなる。
【0049】次に、直流電源19の本体電源端子38を
商用電源につなぎ電気分解の運転を開始する。今回、陽
極39を正電位とし陰極15を負電位とし陽極39と陰
極15との間に直流電圧3Vを付加した。
【0050】陽極39及び陰極15の表面材質は腐食電
位の高い白金で形成されており、電極材の溶解は殆ど無
く、陽極39の表面においては水分子を酸化し、(化
6)〜(化8)の反応が見られ、陽極39表面から酸素
ガスが発生する。また、電解水中には水素イオンの他
に、殺菌力を持つ酸素ラジカルや水酸基ラジカル、さら
に過酸化水素やオゾンが生成する。
【0051】
【化6】
【0052】
【化7】
【0053】
【化8】
【0054】水素イオンの対イオンは元から存在しない
ため、過剰となる水素イオンはアノード室には存在でき
ず、水素イオン伝導型膜17を通じてカソード室16に
移動する。よってアノード室14内では水素イオン濃度
の増加は見られず強酸性水にはならない。
【0055】尚、陽極39に貫通穴を有するメッシュ状
の材料とし、水素イオン伝導膜17に密着させることに
より、不導電体の純水でも電解水20と接する陽極39
の表面で生成する水素イオンを円滑に水素イオン伝導型
膜17に伝達することが可能となるものである。すなわ
ち、陽極39と水素イオン伝導膜17とを隔離すると水
素イオンの移動が不導電体の純水層に邪魔されて円滑に
行かず、また貫通穴が無いと純水に接する面から水素イ
オン伝導膜17への水素イオンの移動を陽極39自身が
遮断するため円滑な水素イオンの移動ができなくなる。
【0056】実施の形態1と同様に、陰極15の表面に
おいては(化5)の化学反応が起こり、水素ガスを発生
すると共に電解水23中には水酸基イオンを生じる。こ
の水酸化基イオンはアノード室16で生成し、水素イオ
ン伝導型膜17を通過してきた過剰の水素イオンと反応
することにより水となり、中和されるためカソード室の
電解水23のアルカリ性への変化も緩和される。しかし
水素ガスの発生過程における中間生成物として水素ラジ
カルなどの還元剤が生成されているため、殺菌力を有す
る電解水を得ることができる。
【0057】以上のように陽極39として貫通穴を有す
る多孔性のメッシュ状のチタン材に白金をコーティング
したものを用い、水素イオン伝導型膜17に密着して取
りつけることにより、不導電体である純水の電気分解で
生成する水素イオンを円滑に陰極15に移動させ電気分
解を可能とすることで、酸素の生成時に生じる酸素ラジ
カルやオゾンを酸化力を利用できる純水電解水を製造で
きる。また、この電解水が中性であることから人体への
影響も少なく、排水における公害の問題が生じないもの
となる。
【0058】(実施の形態3)図3は本発明の他の一実
施の形態である電解水生成装置11の概要図と電解槽1
2部の横断面図を示すものである。尚、実施の形態1又
は2と同じ構成部分については説明を省略する。
【0059】電解槽12は実施の形態1同様にアノード
室14とカソード室16とで孔性されており、アノード
室14とカソード室16とは水素イオン伝導型膜17で
形成する隔壁18で仕切られている。陽極39と同様に
陰極42も貫通穴を有する多孔性のメッシュ状のチタン
材に白金をコーティングしたものを用い、水素イオン伝
導型膜17に密着して取りつけられている。
【0060】43は純水を創る純粋製造装置44と、フ
ロートスイッチB32により自動的に開閉する開閉バル
ブB33とで構成する注入機構Dであり、純水をカソー
ド室16へ順次送り込むものである。
【0061】次にかかる構成での電解水生成装置11の
作用と電解槽12中の化学反応について説明するが、実
施の形態1又は2と同様部分は省略する。
【0062】半導体製造工程のセラミックの表面を洗浄
するのに使用される超純水の酸化力及び還元力の向上を
狙う電解水の製造を目的とするものであり、まず純水製
造装置44を稼働する。次に純水である電解液B23を
開閉バルブB33の開放によりカソード室16に注入す
る。開閉バルブB33はフロートスイッチB32が満水
を検知するまで開放されており、カソード室16が電解
液で満水になると自動的に閉鎖されることとなる。
【0063】尚、アノード室14と注水機構C40につ
いては実施の形態2と同様の構造となっている。
【0064】次に、直流電源19の本体電源端子38を
商用電源につなぎ電気分解の運転を開始する。陽極39
を正電位とし陰極42を負電位とし陽極39と陰極42
との間に直流電圧3Vを付加した。
【0065】陽極39及び陰極42の表面材質は腐食電
位の高い白金で形成されており、電極材の溶解は殆ど無
く、陽極39の表面においては実施の形態2と同様の反
応が起こる。陰極42については(化5)の反応が陰極
表面で起こり、水素イオンが水素ガスとなる反応の過程
では中間生成物として還元性を有する水素ラジカルが生
成し殺菌力を有する電解水となる。
【0066】尚、陰極42に貫通穴を有するメッシュ状
の材料とし、水素イオン伝導型膜17に密着させること
により、純水である電解水23と接する陰極42の表面
で生成する水酸基イオンと円滑に水素イオン伝導膜17
を通過してくる水素イオンと反応させることが可能とな
るものである。すなわち、陰極42と水素イオン伝導型
膜17とを隔離すると水酸基イオン又は水素イオンの移
動が不導電体の純水層に邪魔されて円滑に行かず、また
貫通穴が無いと純水に接する面から水素イオン伝導型膜
17への水酸基イオンの移動を陰極42自身が遮断する
ため円滑な水酸基イオンと水素イオンの移動ができなく
なる。
【0067】実施の形態2と同様に、陽極39の表面に
おいては(化6)〜(8)の化学反応が起こり、酸素ガ
スを発生すると共に電解液20中に水素イオンを生じ
る。この水素イオンは水素イオン伝導型17を通過しカ
ソード室16で生じた水酸基イオンと反応することによ
り水となり中和されるためカソード室16の電解液23
のアルカリ性への変化は緩和される。しかし水素ガスの
発生過程における中間生成物として水素ラジカルなどの
還元剤が生成されているため、殺菌力を有する電解水を
得ることができる。
【0068】以上のように陰極42として貫通穴を有す
る多孔性のメッシュ状のチタン材に白金をコーティング
したものを用い、水素イオン伝導型膜17に密着して取
りつけることにより、不導電体である純水の電気分解で
生成する水酸基イオンとアノード室14から伝達される
水素イオンとを円滑に中和させることができ、水の電気
分解が可能となることで、アノード室14では酸素の生
成時に生じる酸素ラジカルやオゾンや過酸化水素水の酸
化力を持つ純水の電解水が製造でき、カソード室16で
は還元性を持つ純水の電解水が製造ができる。また、こ
の電解水は中性であることから人体への影響も少なく、
排水における公害の問題が生じないものとなる。
【0069】(実施の形態4)図4は本発明の他の一実
施の形態である電解水生成装置11の概要図と電解層1
2部の横断面図を示すものである。尚、実施の形態1又
は2又は3と同じ構成部分については説明を省略する。
【0070】電解槽12は実施の形態1同様にアノード
室14とカソード室16とで構成されており、アノード
室14とカソード室16とは水素イオン伝導型膜17で
形成する隔壁18で仕切られている。陽極13はチタン
板に白金をコーティングしたものを使用し、陰極42は
貫通穴を有する多孔性のメッシュ状のものとして電極面
での反応を大きくするために、表面に白金超微粒子を担
持したカーボン粉末とフッ素樹脂粉末の混合物を加圧成
形して適度な発水性を持たせた多孔質ガス拡散電極を用
い、陰極は水素イオン伝導型膜17に密着して取りつけ
られている。
【0071】26は実施の形態1と同様の電解源液調整
装置A27とフロートスイッチA28により自動的に開
閉する開閉バルブA29とで構成する注入機構Aであ
り、調整電解源水である電解液20をアノード室14へ
順次送り込むものである。
【0072】45は吸入口46に取りつけられたフィル
ター47を介して外気を吸入する吸入ファン48と、陰
極表面にガスを均一に導入するバランスダクト49と排
気口50とからなるカソード室16に酸素を含むガスを
順次送り込む吸排気機構である。
【0073】次にかからる構成での電解水生成装置11
の作用と電解槽12中の化学反応について説明するが、
実施の形態1又は2又は3と同様部分は省略する。
【0074】まず、電解源液調整装置A27を稼働し所
定の食塩水濃度を決めるが、以下アノード室14側の作
用と化学反応ついては実施の形態1と同様であり説明は
省略する。この電解水の主要な用途は厨房および機器の
殺菌洗浄水で野菜の蘇生水として、また食器やまな板の
洗浄殺菌用である。
【0075】この実施の形態においては直流電源19の
本体電源端子38を商用電源につなぎ電気分解の運転を
開始するが、陽極13と陰極42との間に直流電圧3V
を付加し、直流電源19はアノード室14の酸化電位測
定電極21と酸化電位計22により酸化電位を測定し、
アノード室14の電解水の酸化電位が1200mV以上
になった時、運転を停止するように制御されている。
【0076】陽極13では(化1)〜(化4)の反応が
起こり、塩素がスと酸素ガスを生成すると共に殺菌力の
ある時亜塩素酸の次亜塩素酸イオンを生成し、また水素
イオンを生成する。水素イオンの対イオンである塩素イ
オンは原理的に増加することは考えられないので過剰の
水素イオンは水素イオン伝導型膜17を通過してカソー
ド室16側に移動する。
【0077】カソード室16の陰極42表面では吸排気
機構45により送り込まれてくる酸素と、直流電源19
の負の電位として流れてくる電子と、水素イオン伝導型
膜17をアノード室から通過してくる水素イオンとの3
つの成分がぶつかり、(化9)の反応を起こすことによ
り水を生成する。生成した水は水素イオン伝導型膜17
に吸着するか、蒸気となって排気口50から排出され
る。
【0078】
【化9】
【0079】又、電気分解によって発生した水素イオン
が陰極42の表面で酸素ガスと反応して水分に変換する
際、十分に反応が起こらず未反応の水素が残存する可能
性を想定して陰極42の水素イオン伝導型膜17との逆
面に白金触媒を担持したカーボン性ハニカム状集電体を
圧着させるとよい。
【0080】尚、陰極42は貫通穴を有する多孔性のメ
ッシュ状のものとして、表面に白金超微粒子を担持した
カーボン粉末とフッ素樹脂粉末の混合物を加圧成形して
適度な発水性を持たせた多孔質ガス拡散電極を用い、水
素イオン伝導型膜17に密着して取りつけることによ
り、酸素を含むガスと、陰極42に運ばれた電子と、水
素イオン伝導型膜17を通過してくる水素イオンとを円
滑に反応させることが可能となるものである。すなわ
ち、陰極42と水素イオン伝導型膜17とを隔離すると
水素イオンの移動が不導電体のガス層に邪魔されて円滑
に行かず、また貫通穴が無いとガスに接する面から水素
イオン伝導膜17への酸素の移動を陰極42自身が遮断
するため円滑な3つの成分の反応ができなくなる。
【0081】以上のように陰極42として多孔質ガス拡
散電極のような貫通穴を有する多孔性メッシュ状のもの
を用い、水素イオン伝導型膜17に密着して取りつける
ことにより、吸排気機構45で送り込まれる酸素と、ア
ノード質14から水素イオン伝導型膜17を通過してく
る水素イオンと陰極に運ばれる電子により水分を生成す
ることは、陰極42表面からの水素ガスの発生をなくす
ことになり、水素ガスによる火災や爆発の危険から逃れ
ることができる。またカソード質16には電解液や浄
水、イオン交換水、蒸溜水、純水などの濃度管理や調整
が必要でなくなるため、非常に電解槽の構造が簡素化で
き、設備費用が削減できる。
【0082】また、当然アノード室14では酸素の生成
時に生じる酸素ラジカルやオゾンや過酸化水素水の酸化
力を利用できる純水の電解水が製造でき、この電解水は
中性に近いことからも人体への影響も少なく、排水にお
ける公害の問題が生じないものとなる。
【0083】(実施の形態5)図5は本発明の他の一実
施の形態である電解水生成装置11の概要図と電解槽1
2部の横断面図を示すものである。尚、実施の形態1〜
4と同じ構成部分については説明を省略する。
【0084】電解槽12は実施の形態1同様にアノード
室14とカソード室16とで構成されており、アノード
室14とカソード室16とは水素イオン伝導型膜17で
形成する隔壁18で仕切られている。陽極39は貫通穴
を有する多孔性のメッシュ状のチタン材に白金をコーテ
ィングしたものを用い、陰極42は貫通穴を有する多孔
性のメッシュ状のものとして、表面に白金超微粒子を担
持したカーボン粉末とフッ素樹脂粉末の混合物を加圧成
形して適度な発水性を持たせた多孔質ガス拡散電極を用
い、また、両極とも水素イオン伝導型膜17に密着して
取りつけられている。
【0085】アノード室14は実施の形態2と同様のも
のであり、カソード室16は実施の形態の4と同様のも
ので、これら二つの形態を組み合わせたものである。
【0086】以上の組合せの形態であれば超純水の電気
分解により生じる酸素ラジカル、過酸化水素水、オゾン
の酸化性のある中性の殺菌洗浄材が製造可能となり、カ
ソード室16には酸素を含むガスを送り込むだけで水溶
液の濃度管理や調整が必要でなくなり、水素の発生がな
いことにより火災や爆発の危険も少ない電解水生成装置
11を提供することができる。
【0087】また、又、当然アノード室14では酸素の
生成時に生じる酸素ラジカルやオゾンや過酸化水素水の
酸化力を利用できる純水の電解水が製造でき、この電解
水は中性に近いことから人体への影響も少なく、排水に
おける公害の問題が生じないものとなる。
【0088】また、本実施の形態事例で紹介した電解液
は食塩水を主体に説明したが、電解により塩素ガスと酸
素ガスを発生する電解液であれば同様の効果が得られる
ものである。しかし、厨房用の殺菌洗浄剤として使用す
るには食品の安全性面から考慮して食塩、クエン酸、ほ
う酸、酢酸等の導電性食品添加物の水溶液を電解液に使
用することが望まれる。
【0089】また、図1で示すように電解槽12から順
次電解液を排水できる排水機構A34および排水機構B
35により、連続的に電解水を使用すると電解液20の
推移が下がりフロートスイッチ28が働き、自動的に電
解水供給装置27から新たな電解液20がそそがれるこ
ととなる。また、新たな電解液20の注入により酸化電
位が下がると酸化電位計22が酸化電位の低下を示し、
停止していた電解も自動的に再開されるようになる。こ
のように、電解液、浄水、イオン交換水、蒸留水、純水
を順次送り込む注入機構と順次排出する排出機構とで連
続的に循環するようにすることにより効率良く電解水が
生成される。
【0090】
【発明の効果】以上のように本発明の電解水生成装置
は、陰極を持つカソード室と、陽極を持つアノード室
と、前記カソード室とアノード室とを仕切る隔壁を水素
イオン伝導型膜で構成したことを特徴とする電解槽で、
前記電解槽に電解液または浄水、イオン交換水、蒸溜
水、純水を満たし、前記陰極と陽極に直流電圧を付加す
ることによって電解液を処理する電解水生成装置で、中
性に近い、酸化・還元性を有する殺菌および洗浄力の強
い電解水を生成する特徴を持つ装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における電解水生成
装置と電解槽の横断面図
【図2】本発明の第2の実施の形態における電解水生成
装置と電解槽の横断面図
【図3】本発明の第3の実施の形態における電解水生成
装置と電解槽の横断面図
【図4】本発明の第4の実施の形態における電解水生成
装置と電解槽の横断面図
【図5】本発明の第5の実施の形態における電解水生成
装置と電解槽の横断面図
【図6】従来の実施の形態における電解水生成装置の電
解槽の横断面図
【符号の説明】
11 電解水生成装置 12 電解槽 13,39 陽極 14 アノード室 15,42 陰極 16 カソード室 17 水素イオン伝導型膜 18 隔壁 20,23 電解液 26,30,40,43 注入機構 33,34 排水機構 45 吸排気機構

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極を持つカソード室と、陽極を持つア
    ノード室と、前記カソード室とアノード室とを仕切る水
    素イオン伝導型膜で構成した隔壁とを有する電解槽で、
    前記電解槽に電解液を満たし前記陰極と陽極に直流電圧
    を付加する電解水生成装置。
  2. 【請求項2】 陰極を持つカソード室を電解液で満た
    し、陽極を持つアノード室は浄水又はイオン交換水又は
    蒸溜水又は純水で満たし、陽極は貫通穴を有するメッシ
    ュ状に形成し隔壁の水素イオン伝導型膜に密着させてな
    る電解槽を特徴とする請求項1記載の電解水生成装置。
  3. 【請求項3】 カソード室及びアノード室を浄水又はイ
    オン交換水又は蒸溜水又は純水で満たし、陰極と陽極は
    貫通穴を有するメッシュ状に形成し隔壁の水素イオン伝
    導型膜に密着させてなる電解槽を特徴とする請求項1記
    載の電解水生成装置。
  4. 【請求項4】 電解液で満たされ、陽極が浸漬してなる
    アノード室と、貫通穴を有するメッシュ状に形成した陰
    極との間に水素イオン伝導型膜を介在させ、前記陰極は
    前記水素イオン伝導型膜に密着し、前記陰極表面委酸素
    を含むガスを順次送り込む吸排気機構ととを設けた電解
    槽で、前記陰極と陽極に直流電圧を付加する電解水生成
    装置。
  5. 【請求項5】 電解液を食塩、クエン酸、ほう酸、酢酸
    等の導電性食品添加物の水溶液とした請求項1又は請求
    項2又は請求項4記載の電解水生成装置。
  6. 【請求項6】 浄水又はイオン交換水又は蒸溜水又は純
    水で満たされたアノード室に浸漬する陽極と陰極との間
    に水素イオン伝導型膜を介在させ、前記陽極と陰極は貫
    通穴を有するメッシュ状に形成され、前記水素イオン伝
    導型膜に密着してなり、前記陰極表面に酸素を含むガス
    を順次送り込む吸排気機構とを設けた電解槽で、前記陰
    極と陽極に直流電圧を付加する電解水生成装置。
  7. 【請求項7】 電解槽のカソード室及び/又はアノード
    室に、電解液又は浄水又はイオン交換水又は純水を順次
    送り込む注入機構と、順次排出する排水機構とを設けた
    請求項1から請求項6に記載の電解水生成装置。
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