JPH09290847A - 透明蓋の食品容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄いプラスチックシートで成形し、積み重ね
ができ、蓋が安定して被着し、容器側面にボリューム感
を持たせ陳列訴求効果を持たせた透明蓋の食品容器を提
供する。 【解決手段】 容器本体１の周側の折返し縁２を、各辺
中間部の上縁部３を低く、隅部の上縁部４を明確な高低
差で高く、その間を傾斜状の段差部５で形成し、容器本
体内の仕切り壁６の中央部７を隅部の上縁部４と略々同
高として形成し、蓋８の周縁を折曲した被着縁９とし、
各辺中間部の上縁部１０と隅部の上縁部１１を容器本体
の上記縁部と対応させ、各辺の上縁部１０内側から隅部
の上縁部１１よりも若干高い立上り側壁部１４を有した
突面部１３を形成し、各突面部１３で囲われた蓋の上面
部１５部分に、容器の底部を嵌合状に積み重ね得るよう
に形成し、隅部の上面部１５部分に隅端に至る凹凸リブ
条１６を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、食品を収納したま
ま販売に供するための圧空真空成形等の熱成形プラスチ
ック製包装容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】弁当容器や種々の食材容器として、食品
を収納したまま販売に供し得る圧空真空成形プラスチッ
ク容器が広く使用されており、この種の容器は、販売現
場で食品を収納しラッピングフィルムで包装するもの以
外は、異物混入を防止すると共に、製造、運搬、展示の
過程において容器を数段に積み重ねることから、積み重
ねに耐え得る強度を有した蓋を被着して使用されてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな蓋は、積み重ね強度を出すために蓋の厚みを薄くす
ることができず、コスト高となっていた。また、容器に
食品等を収納して店頭に陳列した際に、食品等を見栄え
良くするためには、蓋にボリューム感を出させることが
望ましく、このために蓋の上面を高く突出させたものも
あるが、このような構成とした場合には蓋が嵩張り形態
となり、製造、保管、運搬上、また展示のための積重ね
等の点において不利なものとなっていた。

【０００４】本発明は、上記諸問題点に着眼してこれを
改善すべくなしたものであり、従来よりも薄いプラスチ
ックシート（フィルムも含む、以下同じ）で成形し、透
明蓋を用いた容器を積み重ねが可能なものとすると共
に、閉蓋状態での運搬（搬送）、展示等において蓋が安
定して被着し、かつ、本体側面の上縁部を低くし、逆に
対応部分の蓋の側面部の高さを高くすることによって、
容器にボリューム感を持たせ、販売時の陳列訴求効果を
高め得るようにした透明蓋の食品容器を提供せんとする
ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、周側面上縁部を外側に折返した折返し縁と
してなる容器本体と、周縁部を上記折返し縁に被着する
被着縁としてなる蓋とからなる圧空真空成形の如き熱成
形容器であって、容器本体を、折返し縁の外側下縁は全
周略々同高とすると共に、辺中間部の折返し縁の上縁部
を低く、隅部の上縁部を高く形成して両上縁部間に明確
な高低差を設けた構成を有して形成し、蓋を、被着縁の
外側下縁は全周略々同高とすると共に、被着状態で被着
縁の上縁部が容器本体の折返し縁の上縁部に接触状態と
なるように、辺中間部の折返し縁の上縁部を低く、隅部
の上縁部を高く形成して両上縁部間に明確な高低差を設
け、辺中間部の折返し縁の上縁部内方に立上り側壁部を
介して蓋の上面を形成し、補強リブを除く蓋の上面部分
は蓋の各隅部上縁部を結ぶ仮想平面と略々同面とした構
成を有したものとして透明蓋の食品容器を形成したもの
である。また、本発明は、上記構成と共に、辺中間部の
立上り側壁部を上記仮想平面よりも高く立ち上げて上面
の辺沿いに蓋上面より高い突面部を形成し、各突面部内
の蓋の上面部には積み重ねた同形容器の底が嵌まるよう
に設定し、さらに、隅部の上縁部と蓋内方に向かう上面
部分には立上り側壁と突面部を設けない構成を有したも
のとして透明蓋の食品容器を形成したものでもある。

【０００６】上記構成によれば、辺中間部の上縁部を低
く形成しても、隅部の上縁部を高く（深く）して成形し
てあることにより、蓋の容器本体に対する被着状態が安
定化するので、運搬や包装作業時、陳列作業時等におけ
る蓋の脱離しやすさを防止することができ、かつ、折返
し縁全体が深い折返しになっているとその分だけ成形時
にプラスチックシートが大きく引き伸ばされるためシー
ト厚が薄くなってしまうが、辺中間部を浅くしてあるの
で、伸び過ぎを防止することができ、比較的薄いシート
を用いて蓋を成形しても十分に使用に耐えるものとする
ことができる。しかも蓋の辺中間部が低いのに対し、そ
の内方の立上り側壁部が高く形成してあるので、相対的
に容器が外観視のボリューム感を生じさせ、視覚的訴求
感を高め、販売時の食品入り食品容器の陳列効果を高め
ることができる。隅部が高い（深い）構成となっている
ので、蓋の隅部が蓋上面内方に引き込まれるのを防止
し、蓋の被着安定性と共に積み重ね強度を高めることが
できる。蓋の立上り側壁部の内方に辺沿いに突面部が形
成してあれば、容器を多段に積み重ねた時に、蓋が安定
していると同時に上段の容器の底が突面部内の蓋の上面
部に嵌まって横ずれを防止できるので、安定した積み重
ねが可能となる。上記機能は、蓋の上面部分（補強リブ
や容器本体部分との接触部分を除く上面の主要部分）を
蓋の各隅部上縁部を結ぶ仮想平面と略々同面として形成
した場合に一層効果的なものとなる。

【０００７】また、上記構成によれば、蓋を容器本体に
被着した状態において、蓋の被着縁の外側下縁を容器本
体の折返し縁の外側下縁に凹凸係合しない単なる被着形
態として形成することができる。例えば上記蓋下縁と容
器本体下縁との高さが略々合致するか、又は蓋下縁が若
干上方位置で止まるように形成することができる。この
ようにすれば、蓋の折返し縁のプラスチックシートの伸
び分を抑えることができるので、シート厚のより薄いも
のを使用することができ、開蓋しやすく、開蓋の際に蓋
を損傷させてしまうおそれがなく、蓋を開けた時の反動
で食品の一部をこぼしてしまうおそれも生じない。成形
した蓋はダンボール箱等に入れて運搬、保管するに当た
り、多数枚の蓋を上下端全体を重ね合わせて積層して収
納することができ、包装効率を高めることができる。た
だし、従来と同様に、蓋の被着縁の外側下縁を容器本体
の折返し縁の外側下縁よりも若干長く垂下させ、その先
端部に内方突部を形成し、蓋の縁が容器本体の上記折返
し下縁に係合するように形成してもよい。

【０００８】上記構成において、隅部の上縁部から蓋内
方へ向かう蓋上面部分は平坦状とし、蓋上面から隅部外
方に向いた適宜長さの凹凸条リブを上面端部まで至っ
て、或いは縁部外側まで回って形成することができ、或
いは、隅部の上縁部内側の上面部分に僅かに下方に凹ん
だ凹面を形成することができ、又はこれらの両構成を具
備させて形成することができる。また、蓋の上面部を隅
部の上縁部と略々同高に形成し、容器本体の内部に仕切
り壁乃至上向きの突起を形成し、仕切り壁の少なくとも
一部の上面乃至突起の上面と蓋の上面の一部とが互いに
接触するように形成することができる。この場合、接触
する蓋の上面部分を部分的に凹陥状に形成してもよい。
好ましい寸法を例示すると、容器本体の辺中間部の折返
し縁をその外側下縁と上縁とが２ｍｍ以上となるように
形成すると共に、隅部の上縁を上記辺中間部の上縁より
３ｍｍ以上高くなるように形成し、辺中間部に形成する
突面部は上記隅部の上縁よりも高くかつ蓋の上面部より
も７ｍｍ以内の高さで突出するように形成し、また、隅
部の上縁部内側の上面部分に形成する凹面は約２ｍｍ以
内の浅い凹面として形成するのがよい。

【０００９】隅部を平坦状として、上記凹凸条リブ或い
は上記僅かな凹面を形成することにより、隅部が蓋上面
内方に引き込まれるのをより確実に防止し、蓋の被着安
定性を一層高めることができ、上記構成に加えて仕切り
壁の一部乃至突起と蓋の上面部分とが接触した構成とす
ることにより、容器の積み重ねに対する強度を一層強め
ることができ、かつ薄いプラスチックシートで蓋を成形
しても蓋の被着安定性がより一層高いものとなる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施例を
図面によって説明する。図１は蓋と容器本体の分離状態
斜視図、図２はその部分正面図、図３は辺中間部の断面
図、図４は隅部の断面図、図５は隅部の上面図であっ
て、容器は例えば平面の縦横大きさが１５０〜４５０ｍ
ｍ程度、深さが２０〜４５ｍｍ程度の大きさのものが好
適である。

【００１１】容器本体１は、その周側面上縁部を外側に
折返して折返し縁２を形成し、折返し端となる外側下縁
は全周略々同高とすると共に、各辺中間部の折返し縁の
上縁部３を低く形成し、隅から側辺に若干入った部位ま
での隅部を湾曲形成してその上縁部４を明確な高低差を
持って高く形成し、中間部と隅部との間の折返し縁には
傾斜状の段差部５を形成し、容器本体の収納空間内に仕
切り壁６を形成し、少なくともその中央部７を適宜長さ
で隅部の上縁部４と略々同高に形成してなっている。各
辺中間部の折返し縁の上縁部３とその外側下縁との折返
し上下差は２ｍｍ以上とするのがよく。この上下差が無
くなると容器本体が折れ曲がりやすくなって容器として
の強度を維持できにくくなる。隅部の折返し縁の上縁部
４の高さは各辺中間部の上縁部３よりも３ｍｍ以上高く
するのがよく、この高低差を持たせることにより、容器
本体の強度を高めると共に蓋の閉じ合わせ状態を安定化
させることができる。容器本体のシート厚は任意であ
り、非発泡シート或いは発泡シートのいずれであっても
よい。上記仕切り壁の形態は何ら限定されない。例えば
仕切り壁に代えて、底面から立ち上がった突起としても
よい。リブ、模様その他の構成は限定されない。また、
図は平面視で四角形容器であるが、その他の多角形でも
よい。円形容器であれば、等間隔で３乃至４箇所を隅部
構成とし、その間を辺中間部構成とすることができる。

【００１２】蓋８は、その全周下縁を外下側に折曲して
被着縁９を形成し、その外側下縁は全周略々同高とする
と共に、被着状態で被着縁９の各辺中間部の上縁部１０
が低く、隅部の上縁部１１が高く、その間の傾斜状の段
差部１２を形成し、いずれも容器本体の折返し縁の上縁
部３，４、段差部５に接触状態で被着するように対応形
状で形成し、被着縁９の外下側端は容器本体の折返し縁
２の外側下縁と同高、若しくは若干上方で止まるか、若
干下方まで延長する長さで形成する。また、各辺中間部
の上縁部１０の内側から隅部の上縁部１１の高さよりも
若干高く立ち上がって立上り側壁部１４を有し辺沿いに
長く適宜巾を有した突面部１３を形成し、各突面部１３
内の蓋の上面部１５は補強リブ等を除いて平坦状とな
し、各辺沿いに形成した突面部１３は、これらによって
囲われた蓋内の上面部１５に、本容器を多段に積み重ね
た際に容器本体１の底面が略々ぴったりと嵌まり込むよ
うに設定し、各突面部１３が上に重ねた容器の底部の横
ずれを防止できるようにしてある。上記立上り側壁部１
４及び突面部１３は平坦面で形成してもよいが、凹凸連
続状面とするなど面形状は任意でよく、また、辺沿いの
各突面部１３は、一連の突面形状として形成してもよ
く、分断或いは分離状態で２以上の突面部として形成し
たものとしてもよい。

【００１３】さらに、隅部の上縁部１１及びここから蓋
内方へ向かう上縁付近の上面部１５部分を略々平坦面に
形成し、上面部１５には例えば蓋輪郭に沿って筋状の補
強リブを設け或いは若干の凹面例えば直径乃至縦横巾が
約２ｃｍ以下の凹面を部分的に設けてもよいが、隅部付
近の上面部１５部分は平坦状とし、この隅部１１には、
平坦な上面内に隅部外方に向いた適宜長さの複数条の凹
凸リブ条１６を上面の隅部端まで至って形成し、この凹
凸リブ条１６は、上面端部から外側、即ち隅の折返し縁
の外下端までの間の任意位置まで延長形成することがで
きる。この蓋８を成形するプラスチックシート厚は、従
来の蓋のシート厚よりも薄くすることができ、例えば蓋
の大きさが小さいものはより薄く、蓋の大きいものは小
さいものに比して僅かに厚くするが、その範囲は０．１
２〜０．２５ｍｍ程度とするのが好ましく、透明シート
を圧空乃至真空で成形することができる。上記突面部１
３は、容器本体１の底が接面し得る蓋の上面部１５より
も２〜７ｍｍ程度高くなるように形成するのが好まし
い。より高くすると、蓋の周辺部の凹凸が深くなりすぎ
て、シート厚をその分だけ厚くしなければならなくなる
ので好ましくない。より低いと積み重ねる容器の底部が
ずれやすくなり、積み重ねの安定性を維持しにくくな
る。なお、蓋の平面輪郭形状は容器本体の形状に合致さ
せるが、リブ、模様その他の構成は限定されない。ま
た、前記同様に平面視で四角形か多角形か、円形かなど
は任意である。

【００１４】上記において、容器本体１の仕切り壁６の
一部乃至突起と、蓋８の上面部１５部分との当接位置
は、適宜高さに設定することができ、例えば、仕切り壁
乃至突起の当接部を折返し縁よりも低く形成し、これに
対応する蓋の当接部を含む部分を凹陥させて低位となる
ように形成することもできる。蓋の当接部を凹陥させる
場合には上面視が円形であれば直径約２ｃｍ以下、四角
形であれば一辺約２ｃｍ以下方がよい。

【００１５】上記構成の蓋８を容器本体に被着させれ
ば、図２〜４に示す如く、また図８に示す如く、蓋８の
辺中間部の上縁部１０は容器本体１の辺中間部の上縁部
３に被着し、蓋８の隅部の上縁部１１は容器本体１の隅
部の上縁部４に被着し、傾斜状の段差部１２は同５に合
致し、さらに蓋８の上面部１５の中央部に容器本体の仕
切り壁６の中央部７の上縁が当接状態となって、被着が
確実に行われる。蓋８は各隅部の上縁部１１が容器本体
１の各隅部の上縁部４に十分な高さ（深さ）を以て被着
するので、蓋８の被着縁９の外下側端が容器本体１の折
返し縁２の外側下縁に係合していなくても不用意に離脱
してしまうおそれがなく、また、容器を多段に積み重ね
た場合、蓋の中央部は上記仕切り壁６の中央部７（突起
の場合は該突起）に支持されているので凹陥することが
なく、しかも、各隅部が上記のように十分に被着してい
るので、蓋の上面部１５の一部の撓み込み（凹陥）によ
って蓋面が中央方向に引き込まれるおそれを防止でき、
蓋の離脱を生じさせることがない。上記引き込まれはリ
ブ条１６によってより一層確実に防止される。

【００１６】このため、蓋８を容器本体１よりも十分に
薄いシートで成形しても安定した蓋機能を発揮すること
ができる。蓋８は容器本体に係合していないので開蓋操
作が容易かつ簡単である。ただし、係合させる構成とす
ることも可能である。また、辺中間部の上縁部１０の内
側に立上り側壁部１４を介して突面部１３を形成したの
で、相対的に蓋の立体形が大きくなり、容器内も見やす
くなり、容器のボリューム感が増加するので、商品とし
ての陳列訴求効果を高めることができる。かつまた、上
縁部及び上面部との段差を形成して上記隅部の構成と合
わせて蓋８の保形性を一層高めることができる。

【００１７】図６，７は上記と異なる実施例を示したも
のであり、蓋８の隅部の上縁部１１を上面部１５と略々
同高として形成するのは上記実施例と同様であるが、上
縁部１１の内側部位において、上縁部１１と上面部１５
よりも段差を以て僅かに下方に凹んだ凹面１６Ａを形成
してある。凹みは２ｍｍ以内程度とするのが補強効果上
望ましい。この構成においても、凹面１６Ａの外側の段
差が上面部の撓み込みを防止して上記同様の蓋被着状態
を安定性を実現する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る透明蓋の食品容器の分
解斜視図である。

【図２】図１の容器の一部を省略して示した部分正面図
である。

【図３】図１の III−III 線部分縦断面図である。

【図４】図１のIV−IV線部分縦断面図である。

【図５】図１の蓋の隅部の部分上面図である。

【図６】図５の別例を示すもので、蓋の隅部の部分上面
図である。

【図７】図６の VII−VII 線部分縦断面図である。

【図８】図１のVIII−VIII線縦断面図である。

【符号の説明】

１ 容器本体 ２ 折返し縁 ３ 辺中間部の上縁部 ４ 隅部の上縁部 ５ 段差部 ６ 仕切り壁 ７ その中央部 ８ 蓋 ９ 被着縁 １０ 辺中間部の上縁部 １１ 隅部の上縁部 １２ 段差部 １３ 突面部 １４ 立上り側壁部 １５ 上面部 １６ リブ条 １６Ａ 凹面

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 周側面上縁部を外側に折返した折返し縁
   としてなる容器本体と、周縁部を上記折返し縁に被着す
   る被着縁としてなる蓋とからなる圧空真空成形の如き熱
   成形容器であって、 容器本体を、折返し縁の外側下縁は全周略々同高とする
   と共に、辺中間部の折返し縁の上縁部を低く、隅部の上
   縁部を高く形成して両上縁部間に明確な高低差を設けた
   構成を有して形成し、 蓋を、被着縁の外側下縁は全周略々同高とすると共に、
   被着状態で被着縁の上縁部が容器本体の折返し縁の上縁
   部に接触状態となるように、辺中間部の折返し縁の上縁
   部を低く、隅部の上縁部を高く形成して両上縁部間に明
   確な高低差を設け、辺中間部の折返し縁の上縁部内方に
   立上り側壁部を介して蓋の上面を形成し、補強リブを除
   く蓋の上面部分は蓋の各隅部上縁部を結ぶ仮想平面と略
   々同面とした構成を有してなる透明蓋の食品容器。
2. 【請求項２】 辺中間部の立上り側壁部を上記仮想平面
   よりも高く立ち上げて上面の辺沿いに蓋上面より高い突
   面部を形成し、各突面部内方の蓋の上面部には積み重ね
   た同形容器の底が嵌まるように設定し、さらに、隅部の
   上縁部と蓋内方に向かう上面部分には立上り側壁と突面
   部を設けない構成を有して形成してなる請求項１に記載
   の透明蓋の食品容器。
3. 【請求項３】 隅部の上縁部から蓋内方へ向かう蓋上面
   部分は平坦状とし、蓋上面から隅部外方に向いた適宜長
   さの凹凸条リブを少なくとも上面端部まで至って形成
   し、或いは、隅部の上縁部内側の上面部分に僅かに下方
   に凹んだ適宜巾の凹面を形成し、又は、これら両方の構
   成を有して形成してなる請求項１又は２に記載の透明蓋
   の食品容器。
4. 【請求項４】 蓋の上面部を隅部の上縁部と略々同高に
   形成し、容器本体の内部に仕切り壁乃至上向きの突起を
   形成し、仕切り壁の少なくとも一部の上面乃至突起の上
   面と蓋の上面の一部とが互いに接触するように形成して
   なる構成を有する請求項１〜３のいずれかに記載の透明
   蓋の食品容器。
5. 【請求項５】 容器本体の辺中間部の折返し縁をその外
   側下縁と上縁とが２ｍｍ以上となるように形成すると共
   に、隅部の上縁を上記辺中間部の上縁より３ｍｍ以上高
   くなるように形成し、辺中間部に突面部を形成した場
   合、この突面部は上記隅部の上縁よりも高くかつ蓋の上
   面部よりも７ｍｍ以内の高さで突出するように形成して
   なる構成を有する請求項１〜４のいずれかに記載の透明
   蓋の食品容器。