JPH09290350A - 物品の供給方法 - Google Patents

物品の供給方法

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JPH09290350A
JPH09290350A JP10291996A JP10291996A JPH09290350A JP H09290350 A JPH09290350 A JP H09290350A JP 10291996 A JP10291996 A JP 10291996A JP 10291996 A JP10291996 A JP 10291996A JP H09290350 A JPH09290350 A JP H09290350A
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Application number
JP10291996A
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English (en)
Inventor
Masami Maezawa
正己 前澤
Yoshimi Takimoto
芳実 瀧本
Tatsuya Ninagawa
達也 蜷川
Hiroyuki Okita
浩之 大北
Yoshikazu Okishio
良和 沖汐
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】仕掛在庫場所を用いながらも生産開始から後工
程で最初に物品が生産されるまでの時間の短い物品の供
給方法を提供する。 【解決手段】前工程から後工程への運搬経路に倉庫を設
けた第1経路と倉庫を通らない第2経路とを設定してお
く。前工程から第1経路と第2経路との分岐点までの間
に設けた判断ポイントに物品が到着したときに(S
7)、物品の種類を判別するとともに(S8)、到着し
た物品があらかじめ仕分テーブルに直送するように設定
された物品か否かを判断する(S9)。直送するように
設定されている物品は第2経路を通して後工程に送り
(S10、他の物品は第1経路を通して倉庫に搬送する
(S11)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生産工程での工程
間の物品の供給方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、生産システムでは各工程の変換
(加工)機能と工程間の運搬機能との均衡いかんによっ
て流動在庫が生じるから、工程間に仕掛在庫場所を設け
ることが考えられている。つまり、前工程から後工程に
物品(仕掛品)を直送すると、後工程が作業中であると
すれば前工程で生産された物品は後工程の前に待つこと
になり、物品の停滞具合によっては後工程の作業が終了
するまで前工程の生産を休止しなければならなくなる。
そこで、仕掛在庫場所を設けることによって工程間の作
業量の差を吸収することが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前工程
で生産されたすべての物品を仕掛在庫場所を通して搬送
すると、前工程から後工程への物品の運搬経路が長くな
り、生産開始から後工程で最初の物品が生産されるまで
の時間が長くなるという問題が生じる。本発明は上記事
由に鑑みて為されたものであり、その目的は、仕掛在庫
場所を用いながらも仕掛在庫の発生を抑制することによ
って生産開始から後工程で最初に物品が生産されるまで
の時間を短くすることができる物品の供給方法を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、少なくとも1種類の物品を生産
する前工程から後工程への運搬経路に仕掛在庫場所が介
在する第1経路と仕掛在庫場所が介在しない第2経路と
を設定しておき、前工程で生産された物品を用いる後工
程の作業の進捗状況に応じて各物品ごとに第1経路と第
2経路とのどちらを選択するかを決める行先評価値を対
応付けた直送判断テーブルを作成し、前工程で生産され
た物品の行先評価値を直送判断テーブルから求めること
により第1経路と第2経路との一方を選択して物品を搬
送することを特徴とする。
【0005】この方法によれば、仕掛在庫場所を通る第
1経路と仕掛在庫場所を通らない第2経路とを設け、行
先評価値によってどちらの経路で物品を搬送するかを決
定するから、たとえば生産開始直後には第2経路を通し
て物品を運搬すれば、仕掛在庫場所を持つにもかかわら
ず後工程での作業開始を早めることでき、結果的に後工
程で最初の物品が生産されるまでの時間を従来よりも短
縮することができる。しかも、仕掛在庫場所を持つこと
によって後工程に流動在庫が生じるような条件では前工
程で生産された物品を仕掛在庫場所に一旦格納すること
で、後工程の前に物品が停滞するような事態を回避する
ことができるのである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、行先評価値が後工程における各物品の単位時間当た
りの消費個数を適宜閾値と比較することによって得られ
る2値の判別フラグであって、上記消費個数が上記閾値
以上であることが示されるときに第2経路を選択するの
である。この方法では、後工程の消費量を監視し消費量
に応じて仕掛在庫を行なうか否かを選択するから、物品
が後工程の前に停滞しないときには前工程から後工程に
物品を直送することができ、また物品が停滞するような
条件では物品を仕掛在庫場所に格納して物品の停滞によ
る前工程への影響を防止することができる。
【0007】請求項3の発明は、少なくとも1種類の物
品を生産する前工程から後工程への運搬経路に仕掛在庫
場所が介在する第1経路と仕掛在庫場所が介在しない第
2経路とを設定しておき、直送判断時刻を各物品に対応
付けた直送判断テーブルを作成し、前工程から第1経路
と第2経路との分岐点までの間の定位置に設けた判断ポ
イントを物品が通過すると物品に対応する直送判断時刻
を直送判断テーブルから求め、物品の通過時刻と直送判
断時刻との前後関係に応じて第1経路と第2経路との一
方を選択して物品を搬送するのである。
【0008】請求項4の発明は、少なくとも1種類の物
品を生産する前工程から後工程への運搬経路に仕掛在庫
場所が介在する第1経路と仕掛在庫場所が介在しない第
2経路とを設定しておき、開始時刻と終了時刻とで規定
した直送時間帯を各物品に対応付けた直送判断テーブル
を作成し、前工程から第1経路と第2経路との分岐点ま
での間の定位置に設けた判断ポイントを物品が通過する
と物品に対応する直送時間帯を直送判断テーブルから求
め、物品の通過時刻が直送時間帯内か否かに応じて第1
経路と第2経路との一方を選択して物品を搬送するので
ある。
【0009】請求項3、請求項4の方法では、生産計画
などによって定められている時刻に基づいて後工程での
物品に対する処理能力の高い期間には前工程から後工程
に物品を直送し、後工程の前に物品が停滞するような期
間には前工程で生産された物品を仕掛在庫場所に格納す
ることができる。請求項5の発明は、仕掛品である物品
を在庫する複数の仕掛在庫場所を有した生産システムに
おける物品の供給方法であって、前工程または各仕掛在
庫場所に物品の搬送を指示してから後工程に到着するま
での時間と供給可能な物品の数量とを各物品に対応付け
た直送判断テーブルを作成し、後工程から物品の供給が
要求されたときに直送判断テーブルを参照することによ
って、要求された物品の供給が可能である前工程または
仕掛在庫場所のうちその物品を後工程に最短時間で到着
させることができる前工程または仕掛在庫場所から物品
を供給するのである。
【0010】この方法では、複数の仕掛在庫場所が設け
られている場合にとくに有効であって、後工程が物品の
供給を要求したときに最短時間でその物品を供給できる
場所から物品を供給するから、後工程で作業を開始する
までの時間が短くなり、結果的に後工程で物品の生産が
完了するまでの時間を短くすることができる。請求項6
の発明は、少なくとも1種類の物品を生産する前工程か
ら後工程への運搬経路に仕掛在庫場所が介在する第1経
路と仕掛在庫場所が介在しない第2経路とを設定してお
き、仕掛在庫場所への物品の在庫量を規定する在庫評価
値および在庫量の上限値を規定する在庫許容値を各物品
に対応付けた直送判断テーブルを作成し、前工程で生産
された物品について直送判断テーブルを参照することに
より、在庫評価値が在庫許容値以下であれば第1経路を
通して物品を搬送し、在庫許容値を越えていると第2経
路と通して物品を搬送するのである。
【0011】請求項7の発明は、少なくとも1種類の物
品を生産する前工程から後工程への運搬経路に仕掛在庫
場所が介在する第1経路と仕掛在庫場所が介在しない第
2経路とを設定しておき、前工程で生産する物品の計画
数量に不良品の発生分を加算した生産数量を各物品に対
応付けた直送判断テーブルを作成し、前工程から第1経
路と第2経路との分岐点までの間の定位置に設けた判断
ポイントを物品が通過すると直送判断テーブルを参照
し、通過した物品の個数が生産数量に達するまでは第2
経路を選択して物品を搬送し生産数量を越えると第1経
路を選択して物品を搬送するのである。
【0012】請求項6、請求項7の方法は、物品を第1
経路と第2経路とのどちらで搬送するかを決定する制約
条件として、仕掛在庫場所の在庫量や不良品を見込んだ
前工程の生産量を用いるものであって、請求項1の発明
と同様の作用を有する。請求項8の発明は、少なくとも
1種類の物品を生産する前工程から後工程への運搬経路
に仕掛在庫場所が介在する第1経路と仕掛在庫場所が介
在しない第2経路とを設定しておき、後工程に直送すべ
き物品を登録した直送品テーブルを作成し、前工程から
第1経路と第2経路との分岐点までの間の定位置に設け
た判断ポイントを物品が通過すると直送品テーブルを参
照し、通過した物品が直送品テーブルに登録されている
ときには第2経路を選択して物品を搬送し直送品テーブ
ルに登録されていなければ第1経路を選択して物品を搬
送することを特徴とするのである。
【0013】この方法は、何らかの条件によって前工程
から後工程に直送すべき物品を決めて直送品テーブルに
その物品を登録しておき、直送品テーブルに登録された
物品が判断ポイントを通過したときには、直送品テーブ
ルに登録された物品であると直送するのであって、直送
品テーブルに登録する物品を選択する条件を決めること
により、所望の物品を直送することが可能になる。
【0014】請求項9の発明では、請求項8の発明にお
いて、前工程で複数種類の物品を生産するとともに類似
物品を1つのグループとして扱い、直送品テーブルには
特定のグループの物品が登録されるのである。請求項1
0の発明では、請求項8の発明において、直送品テーブ
ルには納期が当日から所定範囲内である物品が登録され
ることを特徴とする請求項8記載の物品の供給方法。
【0015】請求項11の発明では、請求項8の発明に
おいて、直送品テーブルには納期遅れのペナルティによ
り生じる損失が所定値以上になる物品が登録されるので
ある。請求項12の発明では、請求項8の発明におい
て、直送品テーブルには前工程の滞留時間が所定値以上
になる物品が登録されるのである。
【0016】請求項13の発明では、請求項8の発明に
おいて、直送品テーブルには後工程で現時点から計画数
量の作業が完了するまでの時間が所定時間以上である物
品が登録されるのである。請求項14の発明では、請求
項8の発明において、直送品テーブルには所望の物品が
登録されるのである。
【0017】請求項15の発明では、請求項8の発明に
おいて、直送品テーブルには前工程での生産後に品質を
維持できる期間が所定値以下である物品が登録されるの
である。請求項9ないし請求項15の方法は、請求項8
の発明の望ましい実施態様であって、直送品テーブルに
登録する物品を決めるための各種条件の例である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明方法を適用する生産システ
ムの基本構成を図2に示す。このシステムでは、生産工
程において前工程PPから後工程FPへの物品の運搬経
路に倉庫(仕掛在庫場所)SSを通る経路R1と倉庫S
Sを通らない経路R2とを設けてある。経路R1と経路
R2とは仕分装置RCにより選択され、前工程PPと仕
分装置RCとの間の所定位置に設定した判断ポイントD
Pを物品が通過したときに、その物品をどちらの経路R
1,R2で搬送するかを決定する。仕分装置RCにより
どちらの経路R1,R2を選択するかは運搬管理装置M
Mにより決定される。前工程PPや後工程FPでは生産
する物品の種類に応じて少なくとも1つのラインないし
設備が設けられており、以下に説明する実施形態では、
前工程PPと後工程FPとはともに複数のラインを備
え、各ラインで異なる物品を生産する例を示している。
経路R1,R2、倉庫SSは各物品で共用するが、倉庫
SSについては1個だけではなく複数個設けてもよい。
倉庫SSが複数個存在する場合に各物品をどの倉庫SS
に入庫するかは、仕分装置RCにより選択される。
【0019】運搬管理装置MMはコンピュータを用いて
構成され、図3に示すように、後述する各種情報を記憶
する半導体メモリ、ハードディスク装置からなる記憶装
置13と、CPUやプログラムメモリなどからなる演算
装置10とを備える。演算装置10では、前工程情報収
集装置11や後工程情報収集装置12でそれぞれ収集さ
れる前工程PPや後工程FPからの各種情報、上述の判
断ポイントDPに物品が通過したか否かを検出するとと
もに物品の種類を識別する搬送情報検出装置14からの
情報、倉庫SSの入庫や出庫の情報を管理する倉庫管理
装置15からの情報などを、記憶装置13に格納されて
いる情報と照合して仕分装置RCを制御する。記憶装置
13には後述する仕分テーブルT1あるいは直送品テー
ブルT2が格納され、また、別のコンピュータ装置との
間で授受したデータを保持する。搬送情報検出装置14
としては、TVカメラにより物品を撮像し画像処理によ
り物品の種類の認識するものを用いるが、バーコード、
磁気テープ、IDタグ(データキャリア)などのラベル
を物品に取り付けることができるときにはラベルを識別
する装置を搬送情報検出装置14として用いてもよい。
また、倉庫管理装置15はコンピュータよりなり運搬管
理装置MMとの間でデータ通信路を介して情報を授受す
るようになっている。
【0020】図示していないが、前工程PPや後工程F
Pを構成する個々の設備はプログラマブルコントローラ
(以下、PLCという)により制御され、各PLCは上
位のコンピュータである管理装置からの指示を受けて動
作するとともに、PLCにより検出された各設備の情報
を上位の管理装置に転送している。つまり、多数台のコ
ンピュータ(PLCを含む)が階層化されたネットワー
クを構築しており、コンピュータ間でのデータの授受に
より生産が管理されるのである。
【0021】上位のコンピュータには、図4のように、
前工程PPおよび後工程FPで生産される物品の品番と
品種との対応関係を格納した品番マスタファイルや、前
工程PPと後工程FPとの工程別の各物品の生産計画を
それぞれ格納した生産計画ファイルF1,F2が設けら
れる。生産計画ファイルF1,F2は、図4(a)
(b)に示すように、〔日付、品番、数量〕の3つ組を
1データとするものであり、納品期日や生産能力に基づ
いて、各日毎に各工程で生産する物品の数量が設定され
る。また、必要に応じて、図4(c)のような前工程情
報ファイルF3、図4(d)(e)のような後工程情報
ファイルF4,F5が作成される。前工程情報ファイル
F3は、〔日付、品番、ライン、数量、到着予測時間〕
の5つ組を1データとするものである。ここに、「ライ
ン」は前工程PPにおいて品番で示される物品を生産す
るラインないし設備を示す。また、「到着予測時間」
は、前工程PPにおいて品番で示される物品が現時点か
ら判断ポイントDPに到着するまでの予測時間を示す。
つまり、前工程PPの進捗状況は前工程PPの適宜箇所
で監視されているから、前工程情報収集装置11で得た
前工程PPの進捗状況に関する情報に基づいて現時点か
ら各物品が前工程PPから取り出されるまでの時間を予
測することができるのであって、この時間と前工程PP
から判断ポイントDPまでの搬送時間の和を「到着予測
時間」とするのである。このように、「到着予測時間」
は前工程PPの進捗状態に応じて変化する。後工程情報
ファイルF4は、〔日付、品番、ライン、数量、時刻〕
の5つ組を1データとし、後工程情報ファイルF5は、
〔日付、品番、ライン、数量、消費量〕の5つ組を1デ
ータとする。「時刻」は品番で示されている物品が後工
程FPに投入された最終時刻を意味し、「消費量」は後
工程FPでの単位時間当たりの物品の消費個数を意味す
る。また、「数量」は各物品について生産計画ファイル
F1,F2で設定されている数量である。したがって、
前工程情報ファイルF3や後工程情報ファイルF4,F
5の内容は前工程PPや後工程FPの動作状態に応じて
刻々と変化する。これらの各ファイルF1〜F5のう
ち、品番マスタファイルと生産計画ファイルF1,F2
とは必ず作成されるが、他のファイルF3〜F5は必要
に応じて作成される。
【0022】次に、本発明の基本的な手順を図1に基づ
いて説明する。本発明では、直送判断テーブル(以下で
は、仕分テーブルと略称する)T1を記憶装置13に設
けてあり、仕分装置RCでは仕分テーブルT1の内容に
従って物品の行先を決定する。仕分テーブルT1は物品
の品番と行先評価値とを組にして物品ごとに格納したも
のであって、行先評価値の指示に応じて倉庫SSを通る
経路R1と倉庫SSを通らずに後工程FPに直送される
経路R2との一方が選択される。行先評価値の具体例お
よび、仕分テーブルT1を作成するにあたってどの情報
を用いるかは後述する実施形態で説明するが、生産シス
テムの動作が開始されると、まず仕分テーブルT1が作
成され(S1)。
【0023】いま、後工程FPから物品の供給が要求さ
れると(S2)、要求された物品について仕分テーブル
T1の内容を更新する必要があるか否かを判断し(S
3)、必要があれば仕分テーブルT1の内容を更新する
(S4)。次に、仕分テーブルT1の行先評価値の内容
を参照し、要求された物品の行先評価値によって前工程
PPから後工程FPへの物品の直送が指示されているの
でなければ(S5)、倉庫SSから後工程FPに物品を
供給する(S6)。つまり、後工程FPから物品の供給
が要求されたときに仕分テーブルT1を参照し、行先評
価値によって当該物品の直送が指示されていなければ要
求された物品を倉庫SSから後工程FPに供給する。こ
の過程では、前工程PPで生産された物品の行先を選択
するのではなく、倉庫SSに在庫している物品を後工程
FPに送るから仕分装置RCは介在しない。
【0024】一方、行先表評価値によって直送が指示さ
れたとき、あるいはステップS2において後工程FPか
ら物品の供給が要求されていないときは、前工程PPで
生産された物品の行先を仕分装置RCにより選択する仕
分処理(S7〜S11)に移行する。仕分処理では、ま
ず上述した判断ポイントDPに配置してある搬送情報検
出装置14からの情報を読み取り、判断ポイントDPへ
の物品の到着の有無を判断し(S7)、物品が到着して
いれば物品を識別する情報を読み込む(S8)。この時
点で物品の種類がわかるから、仕分テーブルT1の中で
当該物品に関する行先評価値を参照し、当該物品が後工
程FPに直送することを要求されているか否かを判断す
る(S9)。また、ステップS7において物品が到着し
ていなければステップS2に戻り物品が判断ポイントD
Pに到着するまで待つことになる。
【0025】ステップS9において判断ポイントDPに
到着した物品が後工程FPから直送を要求されている物
品でないと判断されたときには、当該物品を仕掛在庫と
して倉庫SSに格納する(S10)。また、判断ポイン
トDPに到着した物品が後工程FPから直送を要求され
ている物品であると判断されたときには、当該物品の供
給を要求している後工程FPに物品を直送する(S1
1)。物品が倉庫SSないし後工程FPに搬送される
と、そのデータがフィードバックされ次の物品の搬送に
備える。
【0026】以上のような手順を用いることによって、
後工程FPでの必要量よりも前工程PPでの生産量が多
くなれば倉庫SSに仕掛在庫として保管し、後工程FP
での必要量よりも前工程PPでの生産量が少なくなれば
倉庫SSから取り出して後工程FPに供給することがで
きるのであって、前工程PPで生産された物品が滞留し
て次の物品の生産が遅れたり、後工程FPにおける物品
の供給量不足によって後工程FPが停滞したりすること
がなく、前工程PPおよび後工程FPをほぼ最大効率で
稼働させることができる。しかも、前工程PPで生産さ
れたすべての物品を倉庫SSに一旦格納する経路R1だ
けではなく、後工程FPに直送する経路R2も設けてい
ることによって、前工程PPから後工程FPへの運搬に
要する平均時間が短縮されるとともに、仕掛在庫量が減
少して仕掛在庫の管理が容易になるのである。とくに、
後工程FPが組立工程であるとすれば、前工程PPでは
複数種類の物品を生産しなければならないから、適切な
生産計画で各物品を生産するとしても前工程PPにおい
て各物品が生産される時刻は異なり、一部の物品に滞留
や不足が生じることがあるが、上述のように倉庫SSを
バッファとして用いることにより物品の滞留や不足を防
止することができる。
【0027】(実施形態1)本実施形態では、仕分評価
値として後工程FPでの各物品の消費量に基づいて設定
される判別フラグを用いる例を示す。すなわち、判別フ
ラグは後工程情報ファイルF5を用いて設定されるので
あって、後工程情報ファイルF5の「消費量」(単位時
間当たりの消費個数)が閾値以下では判別フラグは
「0」(オフ)であり、閾値を越えると判別フラグは
「1」(オン)になる。
【0028】仕分テーブルT1は、図5のように、〔品
番、行先、数量、判別フラグ〕の4つ組を1データとし
ており、「行先」は後工程FPのライン名、「数量」は
品番で示された物品について生産計画として設定された
個数である。したがって、「判別フラグ」は適時更新さ
れる(ステップS3,S4)。しかして、判断ポイント
DPに物品が到達したときに、仕分テーブルT1を参照
することによって、当該物品に対する判別フラグの値を
抽出し、判別フラグが「1」であれば後工程FPに直送
するように仕分装置RCに指示する。また、判断ポイン
トDPに物品が到達していないときであっても、後工程
FPから物品の供給が要求されたときに、仕分テーブル
T1を参照することによって、当該物品に対する判別フ
ラグの値を抽出し、判別フラグが「0」であれば倉庫S
Sから当該物品を出庫して後工程FPに搬送する。
【0029】以上のように、後工程FPでの物品の消費
量が多い間は前工程PPから後工程FPに当該物品を直
送し、後工程FPでの当該物品の消費量が減少すれば前
工程PPから倉庫SSを介して後工程FPに物品を搬送
する。要するに、生産計画により設定されている目標数
量との差が大きい間には前工程PPから後工程FPにで
きるだけ多くの物品を直送することによって前工程PP
から後工程FPへの運搬に要する時間を短くして生産速
度を高めているのである。
【0030】(実施形態2)本実施形態は、仕分評価値
としてあらかじめ設定した直送判断時刻を用いている。
すなわち、図6に示すように、〔品番、行先、数量、直
送判断時刻〕の4つ組を1つのデータとする仕分テーブ
ルT1を記憶装置13に格納している。この仕分テーブ
ルT1は図4(d)に示した後加工情報ファイルF4に
基づいて作成される。「直送判断時刻」は、この時刻以
前には前工程PPから後工程FPに直送する経路R2を
選択し、この時刻を過ぎると前工程PPから倉庫SSを
通る経路R1を選択するように決められている。たとえ
ば、図6では品番AAAの物品の直送判断時刻は10:
00であるから、品番AAAの物品が判断ポイントDP
を9:50分に通過したとすれば、仕分装置RCではそ
の物品を後工程FPに直送する経路R2を選択するので
ある。
【0031】上述のように、後工程FPの能力などか
ら、生産計画による目標数量との差が所定値以下になる
おおよその時刻はわかるから、このような時刻を「直送
判断時刻」として設定し、目標数量との差が大きい間は
前工程PPから後工程FPに物品を直送し、目標数量に
近付けば前工程PPから倉庫SSを通して後工程FPに
物品を送るのである。ここにおいて、直送判断時刻は、
後工程に物品を直送したときに搬送リードタイム分だけ
後方にずらすように更新する。つまり、物品を直送した
ということは直送が要求されていることであるから、直
送が継続されるように直送する時間を延長するのであ
る。なお、直送判断時刻の到達前に生産計画により設定
されている個数の物品が判断ポイントDPを通過した後
には最後の物品が判断ポイントDPを通過した時点で、
直送判断時刻をその時点の時刻に設定し、以後の物品は
倉庫SSに送られるようにすればよい。
【0032】(実施形態3)本実施形態は、実施形態2
と同様に、前工程PPから後工程FPに物品を直送する
か否かを決める仕分評価値として時刻を用いるものであ
るが、実施形態2では特定の1時刻を境にして経路R
1,R2のどちらを選択するかを決定していたのに対し
て、本実施形態では経路R2を選択する時間帯の開始時
刻と終了時刻とを定めている。すなわち、図7に示すよ
うに、仕分テーブルT1として〔月日、行先、直送時間
帯〕の3つ組と、〔品番、行先〕の対とを設定してあ
り、品番により示される物品の行先を上記対から抽出
し、さらに、その行先に対する直送時間帯を3つ組から
抽出して、現在時刻が直送時間帯内であれば仕分装置R
Cに経路R2を選択させる。ここで、仕分テーブルT1
を2つに分けているのは、上述した2つの実施形態のよ
うに物品の種類ごとに物品の搬送経路を選択するのでは
なく、月日および行先によって物品の搬送経路を選択す
るためである。なお、直送時間帯の設定には、実施形態
2における直送判断時刻と同様に、品番マスタファイル
と生産計画ファイルF1,F2とを用いるだけで仕分テ
ーブルT1を作成することができる。
【0033】(実施形態4)本実施形態は、複数個の倉
庫SSが存在する場合に適用される例であって、倉庫S
Sまたは判断ポイントDPから後工程FPまで物品を搬
送するのに要する標準的な搬送時間としての搬送リード
タイムと、対象となる物品を前工程PPで生産を開始し
てから判断ポイントDPに到達するまでの時間である到
着予測時間とを仕分評価値として用いる。到着予測時間
は前工程情報ファイルF3に格納されているから、仕分
評価値は搬送リードタイムを求めることで設定すること
ができる。また、倉庫SSへの入庫は判断ポイントDP
の通過後であるから、倉庫SSから後工程FPへの搬送
リードタイムは0になる。ただし、物品として前工程P
Pで生産したものだけではなく、外注あるいは他の工程
で生産され在庫していたものを利用する場合があり、こ
のような在庫品の場合には倉庫から判断ポイントDPを
通して後工程FPに搬送する場合がある。つまり、この
種の在庫品では搬送リードタイムは0ではない値を持つ
ことになる。以上の説明で明らかなように、本実施形態
の仕分テーブルT1は品番マスタファイル、生産計画フ
ァイルF1,F2、前工程情報ファイルF3に基づいて
作成されることになる。また、搬送リードタイムは基本
的には不変であるが、前工程PPからの到着予測時間は
前工程PPの各ラインの動作状態に応じて変化するか
ら、前工程情報ファイルF3の内容更新に伴って仕分テ
ーブルT1の内容も更新される。
【0034】いま、品番AAAの物品については、3つ
の倉庫SS(倉庫α、倉庫β、倉庫γ)があるものと
し、倉庫γは外注ないし他の工程で生産された物品を在
庫しているものとする。この場合、仕分テーブルT1は
1つの品番の物品について、図8のような〔品番、搬送
元、現在数量、搬送リードタイム、到達予測時間〕を組
にしたデータを持つことになる。搬送元は、物品供給側
の場所名であり、現在数量は各場所からの供給可能量
(在庫数、生産数)である。
【0035】ところで、生産効率を高めるには、後工程
FPから物品の供給を要求されたときに実際に物品が供
給されるまでに要する時間を短くすればよいのであるか
ら、要求された物品の供給が可能な場所のうち搬送リー
ドタイムと到着予測時間との和が最小になる場所から物
品を供給すればよいことになる。そこで、まず仕分テー
ブルT1の現在数量を参照して要求された物品を供給可
能か否かを判断し、物品の供給が可能な場所のうち搬送
リードタイムと到達予測時間との和が最小になる場所を
搬送元として選択するのである。図8において前工程P
Pからの直送する場合が最小値になっているから、仕分
装置RCにより経路R2を選択させて前工程PPから後
工程FPに物品を直送する。ここに、何らかの原因によ
って前工程PPからの到着予測時間が変化し、搬送リー
ドタイムと到着予測時間との和が30msec よりも大き
くなったときには倉庫βから物品が供給され、倉庫βの
現在数量が0になりしかも前工程PPから後工程FPに
物品を搬送するときの搬送リードタイムと到着予測時間
との和が60msec より大きければ倉庫αから物品が供
給されることになる。
【0036】以上説明したように、本実施形態は実施形
態1〜3とは異なり、後工程FPからの物品の供給要求
に答えてどこから物品を供給するかを決定するものでは
あるが、後工程FPでの物品の供給要求に対して物品を
供給するのに要する時間に応じて前工程PPで生産され
た物品を後工程FPに直送する場合とそれ以外の場合と
を仕分装置RCで選択するから、搬送リードタイムと到
着時間との和は仕分評価値と言える。なお、前工程PP
で生産された物品を複数の倉庫SSのうちのどこに入庫
するかは、別途情報に基づいて決定される。
【0037】(実施形態5)本実施形態は、仕分評価値
として倉庫SSの在庫許容値と在庫評価値である現在在
庫数との関係を用いるものである。仕分テーブルT1
は、図9に示すように、〔品番、行先、数量、在庫許容
値、現在在庫数〕を組にしたものであり、「品番」、
「行先」は、品番マスタファイル、生産管理ファイルF
1,F2により決定される。「在庫許容値」は倉庫管理
装置15によりあらかじめ設定された各倉庫SSの在庫
数の上限値であり、「現在在庫数」は倉庫SSの現在の
在庫数量であって倉庫管理装置15からの情報により更
新される。
【0038】しかして、仕分テーブルT1が図9のよう
な値であるとし、判断ポイントDPに物品BBBが搬送
されてきたときに仕分テーブルT1を参照すると、物品
BBBについては「在庫許容値」と「現在在庫数」とが
一致しているから、物品BBBを倉庫SSに入庫するこ
とができないことになる。そこで、仕分装置RCは物品
BBBを後工程FPに直送するのである。このように、
倉庫SSの在庫量に基づいて倉庫SSに余裕があれば物
品を倉庫SSに入庫し、倉庫SSが満杯になれば物品を
次工程に直送する。
【0039】すなわち、図10のような手順の処理にな
る。図1に示した手順との相違点は、ステップS5にお
いて倉庫管理装置15の情報を用いることにより、倉庫
SSからの出庫要求があるか否かを判断する点と、ステ
ップS9において現在の在庫量が「在庫許容値」よりも
少ないか否かを判断する点である。ここで、ステップS
5によって倉庫SSからの出庫要求の有無を判断してい
ることによって、後工程FPからの物品の供給の要求に
対しては、仕分装置RCでの経路R1,R2の選択より
も倉庫SSからの出庫要求が優先することになる。ステ
ップS9については上述した通りである。
【0040】「在庫許容値」については、後工程FPか
らの物品の供給要求が発生する頻度が所定値以上になっ
たときには低減させ、できるだけ物品を直送させるよう
にする。また、後工程の処理能力に変化が生じたとき、
倉庫SSの在庫スペースに変化が生じたとき、生産量の
増減が見込まれるときなどには、「在庫許容値」を適宜
変更する。
【0041】なお、上述の処理では倉庫SSの「在庫許
容値」を調節することによって直送のタイミングを制御
しているが、倉庫SSからは次の条件で出庫することに
なる。つまり、後工程FPから供給要求があり、倉庫S
Sからの出庫要求がなされていない状態で、かつ判断ポ
イントDに物品が到着しないときには、倉庫SSからの
出庫要求がなされ後工程FPに倉庫SSから物品が供給
される。このようにして倉庫SSから物品を供給した後
に、上記条件が成立しなくなれば、倉庫SSからの出庫
を中止して、「在庫許容値」と「現在在庫数」との比較
による仕分処理を行なうことになる。
【0042】「在庫評価値」としては在庫金額を用いる
ことも可能である。つまり、各物品ごとに在庫金額の上
限値を在庫許容値として定めておき、物品の個数から在
庫金額を評価して上限値に達していないときには倉庫S
Sに入庫し、上限値以上になれば次工程に直送するよう
にしてもよい。 (実施形態6)本実施形態は、物品の不良率を考慮して
生産数量を決定するものである。品番により示される物
品ごとの不良品の発生率(不良率)は、品番マスタファ
イルに格納されている。つまり、品番マスタファイルに
は、図11(a)のような〔品番、不良率〕を対応付け
たデータが格納される。
【0043】一方、仕分テーブルT1には図11(b)
のように、〔品番、行先、生産数量、実績数量〕を1レ
コードとする形でデータが格納されている。ここに、
「生産数量」は品番マスタファイルの「不良率」と生産
計画ファイルF1の「数量」に基づいて決定される。た
とえば、品番AAAの不良率が10%であり、前工程P
Pで品番AAAの物品を生産する目標数量が10個であ
るとすれば、良品を10個得るために11個(10個×
{1+(10/100)}で求められる値の小数点以下
を切り上げた値)の物品を後工程FPに送る必要がある
から、仕分テーブルT1の「生産数量」は11になる。
「実績数量」は判断ポイントDPを通過した物品の数量
を示す。
【0044】しかして、図12に示すように、基本的に
は図1に示した手順で物品を搬送するのであり、ステッ
プS5においては倉庫管理装置15の情報を用いること
により、倉庫SSからの出庫要求があるか否かを判断
し、出庫要求があれば倉庫SSから物品を後工程FPに
供給し、ステップS9においては判断ポイントDPに到
達した物品の個数(実績数量)が生産数量以下であれば
物品を後工程FPに直送させるのである。ここで、前工
程PPからのみでは仕分テーブルT1に設定した数量の
物品を供給することができないときには、後工程FPに
到達する物品に不足が生じるから倉庫SSから出庫要求
を発生して、倉庫SSから物品を供給することになる。
要するに、前工程PPでの生産計画を基準にして仕分装
置RCでの経路R1,R2の選択を行なうのである。
【0045】(実施形態7)ここまで説明した実施形態
では、生産計画や前工程PPないし後工程FPでの物品
の生産情報に基づいて設定した仕分評価値を直送判断テ
ーブルT1のデータとし、この仕分評価値を用いて、前
工程PPで生産された物品を直送するか倉庫SSに送る
かを決めていたが、以下の実施形態では、テーブル作成
用データを別途に入力し、テーブル作成用データに基づ
いて直送品テーブルT2(図14(b)参照)を作成し
ている。テーブル作成用データの具体内容は、以下の実
施形態において説明するが、直送品テーブルT2は〔品
番、行先、数量〕の3つ組からなり、搬送管理装置MM
は、判断ポイントDPに到達した物品の品番が直送品テ
ーブルT2の中の品番に一致するときに、行先で指定さ
れた後工程FPのラインに物品を直送するように仕分装
置RCを制御するものである。
【0046】以下で説明する実施形態の手順は図13に
示すようなものであって、基本的には図1に示した手順
と同様になる。すなわち、最初にテーブル作成用データ
を設定する段階(S21)と、テーブル作成用データに
基づいて直送品テーブルT2を生成する段階(S22)
とがあり、後工程FPから物品の供給が要求されると
(S23)、以下のような手順で物品を倉庫SSに入庫
するか後工程FPに直送するかを決定する。まず、現状
のテーブル作成用テーブルに変更を要するか否かを判断
し(S24)、変更を要するときにはテーブル作成用デ
ータを更新する(S25)。また、テーブル作成用デー
タの変更あるいは後工程FPへの物品の到着に伴う直送
品テーブルT2の変更が必要か否かを判断して(S2
6)、変更を要する場合には直送品テーブルT2を変更
する(S27)。ここで、後工程FPから要求された物
品の品番が直送品テーブルT2に含まれていなければ
(S28)、当該物品を倉庫SSから出庫する(S2
9)。
【0047】一方、後工程FPから要求された物品が直
送品テーブルT2に含まれており(S28)、かつ判断
ポイントDPに何らかの物品が到達したとき(S3
0)、あるいは後工程FPから物品の供給が要求されず
に判断ポイントDPに何らかの物品が到着したとき(S
30)には、判断ポイントDPに到着した物品の種類を
識別し(S31)、その物品の品番に該当する品番が直
送品テーブルT2に存在し数量が0でなければ(S3
2)、その物品を後工程FPに直送する(S33)。ま
た、一致する品番がなければ(S32)、その物品を倉
庫SSに送る(S34)。また、物品を倉庫SSないし
後工程FPに搬送した後には情報をフィードバックして
次の物品の搬送に備える。
【0048】ところで、本実施形態では前工程PPの1
つのラインで複数種類の物品を製造可能であることを前
提にしており、たとえば生産様式としてグループテクノ
ロジを採用する場合に相当する。そこで、テーブル作成
用データとしては、図14(a)に示すように、〔品
番、グループコード〕の対を用いている。「グループコ
ード」は、グループとしてまとめることができる類似の
物品(見掛け上生産ロットを構成できるような物品)に
同一のコードを割り当てるものであり、この種の物品は
種類が異なっていても同じ設備を用いて製造される。
【0049】図14(a)のようなテーブル作成用デー
タが入力されると、図14(b)のような直送品テーブ
ルT2が作成される。ここでは、直送品テーブルT2は
グループコードが1の物品について前工程PPから後工
程FPへの直送を行なうように指示するように作成され
る。つまり、図14(a)のように品番AAAと品番A
ABとの物品のグループコードが1であるから、品番A
AAと品番AABとの物品のみが直送品テーブルT2に
登録されることになる。各物品には行先が定められ、ま
た生産計画に従って送るべき個数(数量)が対応付けら
れる。判断ポイントに物品が到着したときには、直送品
テーブルT2に格納されている物品であって数量が0で
なければ、後工程FPに直送されることになる。
【0050】(実施形態8)本実施形態では、テーブル
作成用データとして、図15(a)に示すように各物品
と納期とを対応付けたデータを用いる。一般に各物品ご
とに納期が決められており、納期までの期間が短い物品
を優先して生産するのが普通である。そこで、現在月日
から所定日数内の物品については前工程PPから後工程
FPに直送するように直送品テーブルT2を作成するの
である。図15(a)に示す例において、納期が10月
11日までの物品を直送するものとすれば、図15
(b)のような直送品テーブルT2が作成されることに
なる。つまり、品番がAAA、BBB、CCCの物品が
直送品テーブルT2に登録される。直送品テーブルT2
は他の実施形態と同様に〔品番、行先、数量〕の3つ組
になる。
【0051】(実施形態9)本実施形態では、テーブル
作成用データとして、図16(a)のように各物品と損
失金額とを対応付けたデータを用いる。ここでの損失金
額は納期遅れによるペナルティの意味であり、生産ロッ
トごとの総額として求められている。しかるに、ペナル
ティが大きい物品ほど納期の遅れによる損失が大きくな
るから、損失を少なくするように、損失金額の多い物品
は前工程PPから後工程FPに直送するように直送品テ
ーブルT2を作成するのである。たとえば、図16に示
す例では、損失金額が50円以上の物品を直送するよう
に、図16(b)のような直送品テーブルT2を作成す
るのである。
【0052】(実施形態10)本実施形態では、前工程
PPでの滞留時間をテーブル作成用データに用いてい
る。つまり、前工程PPで物品の生産を開始してから前
工程PPに現時点まで物品が存在している時間を滞留時
間としており、この滞留時間を品番に対応付けて図17
(a)のようなテーブル作成用データとしている。滞留
時間は、納期までに生産すべき数量の物品の生産に要す
る処理時間を意味する。滞留時間の長いものは、製造の
遅れにつながるから、滞留時間の長いものを前工程PP
から後工程FPに直送するように直送品テーブルT2を
作成する。ここでは、滞留時間が24時間以上のものを
直送すべき物品として、図17(b)のような直送品テ
ーブルT2を作成している。
【0053】(実施形態11)本実施形態では、各物品
について当日の生産計画による数量を後工程FPで生産
するのに要する残り時間を生産時間残として求め、図1
8(a)のように、各物品ごとの生産時間残をテーブル
作成用データに用いている。ここで、生産時間残の長い
ものほど作業を迅速に進める必要があるから、生産時間
残の値が大きい物品を前工程PPから後工程FPに直送
するように直送品テーブルT2を作成する。図18の例
では、生産時間残が200分以上の物品を直送する例を
示してあり、図18(b)のような直送品テーブルT2
が作成されることになる。
【0054】(実施形態12)本実施形態は、テーブル
作成用データを前工程PPや後工程FPからの情報によ
らずに各物品ごとに人が設定した設定値を用いている。
つまり、図19(a)のように各物品に適宜設定値を与
えたテーブル作成用データを作成しているものとし、設
定値が75以上の物品について前工程PPから後工程F
Pに直送するとすれば、図19(b)のような直送品テ
ーブルT2を作成することになる。ここでの設定値は、
納期や直送判断時刻などに対する荷重を意味しており、
このような重み付けを行なうことによって、納期などが
同じ物品であっても適宜の優先順序を設定することがで
きるのである。
【0055】(実施形態13)本実施形態は、各物品の
品質管理に関する情報を用いて前工程PPから後工程F
Pに直送するか否かを決定する。すなわち、前工程PP
から後工程FPに達する時間が長くなると劣化(変色を
含む)が生じるような物品は、運搬に要する時間をでき
るだけ短くする必要があるから、劣化の生じない上限値
を仕掛時間として定めておき、この仕掛時間に応じて各
物品をランク付けし、そのランクに応じて直送するか否
かを決定するのである。
【0056】具体的には、図20(a)のように各物品
について仕掛時間の短いものから順に高いランク(品質
設定値)を付けてある。品質設定値は、A,B,……の
順にランクが低くなり、Aよりもランクの高いものはA
Aになる。この例では、仕掛時間が半日以内ではAA、
半日を越え1日以内ではA、1日を越え3日以内ではB
というようにランクを設定している。そして、図20
(a)の例で品質設定値のランクがA以上であるものを
前工程PPから後工程FPに直送するものとすれば、図
20(b)のように品番がAAA、CCC、DDDの物
品を直送品テーブルT2に登録することになる。
【0057】
【発明の効果】本発明は上述のように、少なくとも1種
類の物品を生産する前工程から後工程への運搬経路に仕
掛在庫場所が介在する第1経路と仕掛在庫場所が介在し
ない第2経路とを設定しておき、前工程で生産された物
品を用いる後工程の作業の進捗状況に応じて各物品ごと
に第1経路と第2経路とのどちらを選択するかを決める
行先評価値を対応付けた直送判断テーブルを作成し、前
工程で生産された物品の行先評価値を直送判断テーブル
から求めることにより第1経路と第2経路との一方を選
択して物品を搬送するのであって、仕掛在庫場所を通る
第1経路と仕掛在庫場所を通らない第2経路とを設け、
行先評価値によってどちらの経路で物品を搬送するかを
決定するので、たとえば生産開始直後には第2経路を通
して物品を運搬すれば、仕掛在庫場所を持つにもかかわ
らず後工程での作業開始を早めることでき、結果的に後
工程で最初の物品が生産されるまでの時間を従来よりも
短縮することができるという利点がある。しかも、仕掛
在庫場所を持つことによって後工程に流動在庫が生じる
ような条件では前工程で生産された物品を仕掛在庫場所
に一旦格納することで、後工程の前に物品が停滞するよ
うな事態を回避することができるという利点がある。
【0058】また、請求項2の発明のように、後工程に
おける各物品の消費量を適宜閾値と比較することによっ
て得られる2値の判別フラグを行先評価値に用い、この
判別フラグにより消費量が閾値以上であることが示され
るときに第2経路を選択する方法では、後工程の消費量
を監視し消費量に応じて仕掛在庫を行なうか否かを選択
するのであるから、物品が後工程の前に停滞しないとき
には前工程から後工程に物品を直送することができ、ま
た物品が停滞するような条件では物品を仕掛在庫場所に
格納して物品の停滞による前工程への影響を防止するこ
とができるという利点がある。
【0059】請求項5の発明のように、仕掛品である物
品を在庫する複数の仕掛在庫場所を有した生産システム
における物品の供給方法であって、前工程または各仕掛
在庫場所に物品の搬送を指示してから後工程に到着する
までの時間と供給可能な物品の数量とを各物品に対応付
けた直送判断テーブルを作成し、後工程から物品の供給
が要求されたときに直送判断テーブルを参照することに
よって、要求された物品の供給が可能である前工程また
は仕掛在庫場所のうちその物品を後工程に最短時間で到
着させることができる前工程または仕掛在庫場所から物
品を供給するようにした方法は、複数の仕掛在庫場所が
設けられている場合にとくに有効であって、後工程が物
品の供給を要求したときに最短時間でその物品を供給で
きる場所から物品を供給するので、後工程で作業を開始
するまでの時間が短くなり、結果的に後工程で物品の生
産が完了するまでの時間を短くすることができるという
利点がある。
【0060】請求項8の発明は、少なくとも1種類の物
品を生産する前工程から後工程への運搬経路に仕掛在庫
場所が介在する第1経路と仕掛在庫場所が介在しない第
2経路とを設定しておき、後工程に直送すべき物品を登
録した直送品テーブルを作成し、前工程から第1経路と
第2経路との分岐点までの間の定位置に設けた判断ポイ
ントを物品が通過すると直送品テーブルを参照し、通過
した物品が直送品テーブルに登録されているときには第
2経路を選択して物品を搬送し直送品テーブルに登録さ
れていなければ第1経路を選択して物品を搬送するので
あり、この方法は、何らかの条件によって前工程から後
工程に直送すべき物品を決めて直送品テーブルにその物
品を登録しておき、直送品テーブルに登録された物品が
判断ポイントを通過したときには、直送品テーブルに登
録された物品であると直送するので、直送品テーブルに
登録する物品を選択する条件を決めることにより、所望
の物品を直送することが可能になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な手順を示す動作説明図であ
る。
【図2】本発明を適用する生産システムの概略構成図で
ある。
【図3】本発明を適用する生産システムのブロック図で
ある。
【図4】本発明で用いるファイルの例を示す図である。
【図5】実施形態1で用いる仕分テーブルを示す図であ
る。
【図6】実施形態2で用いる仕分テーブルを示す図であ
る。
【図7】実施形態3で用いる仕分テーブルを示す図であ
る。
【図8】実施形態4で用いる仕分テーブルを示す図であ
る。
【図9】実施形態5で用いる仕分テーブルを示す図であ
る。
【図10】実施形態5の手順を示す動作説明図である。
【図11】実施形態6で用いる仕分テーブルを示す図で
ある。
【図12】実施形態6の手順を示す動作説明図である。
【図13】実施形態7の手順を示す動作説明図である。
【図14】実施形態7を示し、(a)はテーブル作成用
データを示す図、(b)は直送品テーブルを示す図であ
る。
【図15】実施形態8を示し、(a)はテーブル作成用
データを示す図、(b)は直送品テーブルを示す図であ
る。
【図16】実施形態9を示し、(a)はテーブル作成用
データを示す図、(b)は直送品テーブルを示す図であ
る。
【図17】実施形態10を示し、(a)はテーブル作成
用データを示す図、(b)は直送品テーブルを示す図で
ある。
【図18】実施形態11を示し、(a)はテーブル作成
用データを示す図、(b)は直送品テーブルを示す図で
ある。
【図19】実施形態12を示し、(a)はテーブル作成
用データを示す図、(b)は直送品テーブルを示す図で
ある。
【図20】実施形態13を示し、(a)はテーブル作成
用データを示す図、(b)は直送品テーブルを示す図で
ある。
【符号の説明】
FP 後工程 MM 運搬管理装置 PP 前工程 R1 経路 R2 経路 RC 仕分装置 SS 倉庫 T1 仕分テーブル T2 直送品テーブル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】請求項7の発明は、少なくとも1種類の物
品を生産する前工程から後工程への運搬経路に仕掛在庫
場所が介在する第1経路と仕掛在庫場所が介在しない第
2経路とを設定しておき、工程で生産する物品の計画
数量に不良品の発生分を加算した生産数量を各物品に対
応付けた直送判断テーブルを作成し、前工程から第1経
路と第2経路との分岐点までの間の定位置に設けた判断
ポイントを物品が通過すると直送判断テーブルを参照
し、通過した物品の個数が生産数量に達するまでは第2
経路を選択して物品を搬送し生産数量を越えると第1経
路を選択して物品を搬送するのである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】一方、行先評価値によって直送が指示され
たとき、あるいはステップS2において後工程FPから
物品の供給が要求されていないときは、前工程PPで生
産された物品の行先を仕分装置RCにより選択する仕分
処理(S7〜S11)に移行する。仕分処理では、まず
上述した判断ポイントDPに配置してある搬送情報検出
装置14からの情報を読み取り、判断ポイントDPへの
物品の到着の有無を判断し(S7)、物品が到着してい
れば物品を識別する情報を読み込む(S8)。この時点
で物品の種類がわかるから、仕分テーブルT1の中で当
該物品に関する行先評価値を参照し、当該物品が後工程
FPに直送することを要求されているか否かを判断する
(S9)。また、ステップS7において物品が到着して
いなければステップS2に戻り物品が判断ポイントDP
に到着するまで待つことになる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大北 浩之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 沖汐 良和 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種類の物品を生産する前工
    程から後工程への運搬経路に仕掛在庫場所が介在する第
    1経路と仕掛在庫場所が介在しない第2経路とを設定し
    ておき、前工程で生産された物品を用いる後工程の作業
    の進捗状況に応じて各物品ごとに第1経路と第2経路と
    のどちらを選択するかを決める行先評価値を対応付けた
    直送判断テーブルを作成し、前工程で生産された物品の
    行先評価値を直送判断テーブルから求めることにより第
    1経路と第2経路との一方を選択して物品を搬送するこ
    とを特徴とする物品の供給方法。
  2. 【請求項2】 上記行先評価値は上記後工程における各
    物品の単位時間当たりの消費個数を適宜閾値と比較する
    ことによって得られる2値の判別フラグであって、この
    判別フラグにより上記消費個数が上記閾値以上であるこ
    とが示されるときに第2経路を選択することを特徴とす
    る請求項1記載の物品の供給方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも1種類の物品を生産する前工
    程から後工程への運搬経路に仕掛在庫場所が介在する第
    1経路と仕掛在庫場所が介在しない第2経路とを設定し
    ておき、直送判断時刻を各物品に対応付けた直送判断テ
    ーブルを作成し、前工程から第1経路と第2経路との分
    岐点までの間の定位置に設けた判断ポイントを物品が通
    過すると物品に対応する直送判断時刻を直送判断テーブ
    ルから求め、物品の通過時刻と直送判断時刻との前後関
    係に応じて第1経路と第2経路との一方を選択して物品
    を搬送することを特徴とする物品の供給方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも1種類の物品を生産する前工
    程から後工程への運搬経路に仕掛在庫場所が介在する第
    1経路と仕掛在庫場所が介在しない第2経路とを設定し
    ておき、開始時刻と終了時刻とで規定した直送時間帯を
    各物品に対応付けた直送判断テーブルを作成し、前工程
    から第1経路と第2経路との分岐点までの間の定位置に
    設けた判断ポイントを物品が通過すると物品に対応する
    直送時間帯を直送判断テーブルから求め、物品の通過時
    刻が直送時間帯内か否かに応じて第1経路と第2経路と
    の一方を選択して物品を搬送することを特徴とする物品
    の供給方法。
  5. 【請求項5】 仕掛品である物品を在庫する複数の仕掛
    在庫場所を有した生産システムにおける物品の供給方法
    であって、前工程または各仕掛在庫場所に物品の搬送を
    指示してから後工程に到着するまでの時間と供給可能な
    物品の数量とを各物品に対応付けた直送判断テーブルを
    作成し、後工程から物品の供給が要求されたときに直送
    判断テーブルを参照することによって、要求された物品
    の供給が可能である前工程または仕掛在庫場所のうちそ
    の物品を後工程に最短時間で到着させることができる前
    工程または仕掛在庫場所から物品を供給することを特徴
    とする物品の供給方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも1種類の物品を生産する前工
    程から後工程への運搬経路に仕掛在庫場所が介在する第
    1経路と仕掛在庫場所が介在しない第2経路とを設定し
    ておき、仕掛在庫場所への物品の在庫量を規定する在庫
    評価値および在庫量の上限値を規定する在庫許容値を各
    物品に対応付けた直送判断テーブルを作成し、前工程で
    生産された物品について直送判断テーブルを参照するこ
    とにより、在庫評価値が在庫許容値以下であれば第1経
    路を通して物品を搬送し、在庫許容値を越えていると第
    2経路と通して物品を搬送することを特徴とする物品の
    供給方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも1種類の物品を生産する前工
    程から後工程への運搬経路に仕掛在庫場所が介在する第
    1経路と仕掛在庫場所が介在しない第2経路とを設定し
    ておき、前工程で生産する物品の計画数量に不良品の発
    生分を加算した生産数量を各物品に対応付けた直送判断
    テーブルを作成し、前工程から第1経路と第2経路との
    分岐点までの間の定位置に設けた判断ポイントを物品が
    通過すると直送判断テーブルを参照し、通過した物品の
    個数が生産数量に達するまでは第2経路を選択して物品
    を搬送し生産数量を越えると第1経路を選択して物品を
    搬送することを特徴とする物品の供給方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも1種類の物品を生産する前工
    程から後工程への運搬経路に仕掛在庫場所が介在する第
    1経路と仕掛在庫場所が介在しない第2経路とを設定し
    ておき、後工程に直送すべき物品を登録した直送品テー
    ブルを作成し、前工程から第1経路と第2経路との分岐
    点までの間の定位置に設けた判断ポイントを物品が通過
    すると直送品テーブルを参照し、通過した物品が直送品
    テーブルに登録されているときには第2経路を選択して
    物品を搬送し直送品テーブルに登録されていなければ第
    1経路を選択して物品を搬送することを特徴とする物品
    の供給方法。
  9. 【請求項9】 前工程では複数種類の物品を生産すると
    ともに類似物品を1つのグループとして扱い、直送品テ
    ーブルには特定のグループの物品が登録されることを特
    徴とする請求項8記載の物品の供給方法。
  10. 【請求項10】 直送品テーブルには納期が当日から所
    定範囲内である物品が登録されることを特徴とする請求
    項8記載の物品の供給方法。
  11. 【請求項11】 直送品テーブルには納期遅れのペナル
    ティにより生じる損失が所定値以上になる物品が登録さ
    れることを特徴とする請求項8記載の物品の供給方法。
  12. 【請求項12】 直送品テーブルには前工程の滞留時間
    が所定値以上になる物品が登録されることを特徴とする
    請求項8記載の物品の供給方法。
  13. 【請求項13】 直送品テーブルには後工程で現時点か
    ら計画数量の作業が完了するまでの時間が所定時間以上
    である物品が登録されることを特徴とする請求項8記載
    の物品の供給方法。
  14. 【請求項14】 直送品テーブルには所望の物品が登録
    されることを特徴とする請求項8記載の物品の供給方
    法。
  15. 【請求項15】 直送品テーブルには前工程での生産後
    に品質を維持できる期間が所定値以下である物品が登録
    されることを特徴とする請求項8記載の物品の供給方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023160624A (ja) * 2022-04-22 2023-11-02 株式会社アマダ 所在管理装置、所在管理システム及び所在管理方法

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JP2023160624A (ja) * 2022-04-22 2023-11-02 株式会社アマダ 所在管理装置、所在管理システム及び所在管理方法

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