JPH09286162A - インクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録方法

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Publication number
JPH09286162A
JPH09286162A JP8100540A JP10054096A JPH09286162A JP H09286162 A JPH09286162 A JP H09286162A JP 8100540 A JP8100540 A JP 8100540A JP 10054096 A JP10054096 A JP 10054096A JP H09286162 A JPH09286162 A JP H09286162A
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JP
Japan
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ink jet
weight
ink
recording
parts
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Application number
JP8100540A
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English (en)
Inventor
Shigehisa Tamagawa
重久 玉川
Tetsuo Fuchizawa
徹郎 淵沢
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高解像度のインクジェットプリンターを用い
た記録方法の場合にも画像濃度が高く、文字等の画像の
にじみがなく、光沢度の高いインクジェット記録用紙と
記録方法を提供する。 【解決手段】 木材パルプを主体とする基紙上に顔料を
含む塗工層を設けたインクジェット記録用紙において、
塗工層が乾式法シリカ100重量部に対し、バインダー
を70〜120重量部含有する塗工液をキャストコーテ
イングにより塗設したインクジェット記録用紙に200
DPI以上のインクジェットプリンターにより記録す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
方法に係り、特に画像濃度が高く、文字等の画像のにじ
みがなく、かつ高解像度で光沢度が高く、耐水性が良好
で、かつ、粉落ちが極めて少ないインクジェット記録用
紙を用いた記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、多色化が容
易であり、記録速度が比較的高速である上、大版の記録
も可能である等の利点を有している。一方、従来から問
題となっていたノズルの目詰まりとメンテナンスについ
ては、インクおよび装置の両面から改良が進んでおり、
現在では、各種のプリンター、ファクシミリ、コンピュ
ーター端末等の種々の分野で広く使用され、急速に普及
している。
【0003】インクジェット記録方式では、通常、安全
性、衛生面からインクは、水性のものが使用されてお
り、インクジェット記録用紙に付着したインクは急速に
吸収されることが必要である。すなわち、複数のインク
ノズルを用いるカラーインクジェットプロセスの場合、
先に噴射されたインク滴は次のインク滴が噴射される前
に用紙面に吸収されていることが必要であり、この点か
らインクジェット記録用紙は、インク滴の吸収性が高い
ことが要求されている。また近年高解像度の記録に適し
たインクジェット記録シートが要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、濃度が高くか
つ高解像度の鮮明な画像を得るためには、インク中の発
色剤をインクジェット記録用紙の表面に止め、水、溶媒
等のビヒクルのみを記録層の深さ方向に浸透させるとと
もに記録層の横方向へのインクの浸透を抑えることが望
まれる。このような観点から、支持体として、カサ高
さ、透気度、サイズ度等を調整した紙も使用されている
が、これらの紙は未だインク滴の紙面上での広がり方が
不規則となり、インク流れが生じ発色濃度が低下しやす
い。また、インクジェット記録用紙の耐水性が低いと、
印画紙の保存中等に印画した記録紙からインク記録液中
の染料が溶出し、印画像の画質が不鮮明となりやすい。
更に従来のインクジェット記録用紙では、文字等のにじ
みが生じ易く、また、サーマルヘッドによるインクジェ
ット記録用紙表面の摩耗等により粉落ちが生じてインク
ジェット記録用紙の商品価値が低下するという問題があ
った。濃度の高い画像を得るためフュームドシリカ10
0部に対しバインダーを80〜625および非イオン系
活性剤を含む記録層をキャストコートにより設け、非イ
オン系界面活性剤の作用により、インクを横方向ににじ
ませることが特開平2−113986に示されているが
このようなものは高解像度の記録には適しない。また特
公平6−94229には湿式法シリカ100部に対しバ
インダー32〜64部を含む記録層をキャストコートに
より設けることが記載されているがこのものは湿式シリ
カを使用しているためインクの吸収量が低くこの為横方
向のにじみが生じ、高解像度の記録適性がなく、またバ
インダー量が少ないため光沢度が不十分であった。光沢
度を上げるため単にバインダーを殖やすと更にインクの
吸収量が低下し、高解像度の記録ができないという欠点
があった。そこで高解像度でかつ高濃度記録が可能でか
つ光沢度のインクジェット記録用紙が要望されている。
【0005】本発明の目的は、解像度が高いインクジェ
ットプリンターに対しても発色濃度が高く、文字等の画
像のにじみがなく、光沢度が高く、耐水性が良好で、か
つ、粉落ちが極めて少ないインクジェット記録方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記した目的
は、木材パルプを主体とする基紙上に乾式法シリカ10
0重量部に対し、バインダーを70〜120重量部含有
する塗工液をキャストコーテイングにより塗設したイン
クジェット記録用紙に解像度200DPI以上のインク
ジェットプリンターにより記録画像を行うことを特徴と
する記録方法によって達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、木材パルプを主
体とする基紙は、LBKP、NBPK等の木材パルプを
主体とし、必要に応じて合成パルプ、合成繊維等が混合
されたものであってもよい。叩解後の濾水度としては、
250〜450cc(C.S.F)が好ましい。
【0008】木材パルプには、填料として、クレイ、タ
ルク、TiO2 、CaCO3 、BaSO4 等を配合する
ことができ、また、これらの填料は、パルプに対して0
〜30重量部添加することができる。また、木材パルプ
に上記した填料の他に必要に応じてサイズ剤、紙力剤、
定着剤等を任意に添加することができる。サイズ剤とし
ては、ロジン、アルケニルコハク酸塩、ステアリン酸
塩、アルキルケテンダイマー、アルケニルコハク酸無水
物等が挙げられる。紙力剤としては、スターチ、ゼラチ
ン、CMC、ポリアクリルアミド等が挙げられ、定着剤
としては、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、ポリ
アミドポリアミンエピクロルヒドリン等が挙げられる。
【0009】基紙の坪量は、30〜250g/m2 、好
ましくは50〜150g/m2 であり、厚さは30〜2
50μm、好ましくは50〜200μmである。基紙の
白色度(ハンター)は70%以上のものがよく、剛度
(テーバー)は1〜29gのものが好ましい。基紙の吸
水度はJIS−P−8140で10〜30g/m2 のも
のが好ましく、10g/m2 よりも低いと、インク流れ
が発生しやすく、30g/m2 を超えると、白ヌケが発
生しやすくなり、好ましくない。
【0010】本発明で使用される乾式法シリカは、乾式
製造法によって得られる無水珪酸であり、たとえば四塩
化珪素の酸水素焔中における加水分解によって製造され
る。形状としては、球状で細孔のない表面を持っている
のが特徴である。球状をした一次粒子の直径は、数平均
粒子径で5〜40mμであることが望ましい。
【0011】また、乾式法シリカは、比表面積が100
g/m2 以上が好ましく、より好ましくは、200g/
2 以上であり、比表面積が100g/m2 より小さい
と、インク滴の吸収が不充分となり好ましくない。
【0012】特公平6−94229のごとく通常の湿式
法シリカを用いた場合、多孔質で、非球状であるため、
乾式法シリカと同じ比表面積にすると、インク吸収性は
高いが、記録濃度が著しく劣る。
【0013】塗工液には、少なくとも上記した乾式法シ
リカと共に水性結着剤が含有される。水性結着剤として
は、例えば、デンプン、カチオン化テンプン、カゼイ
ン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルアルコール及び/又はシラノール変性ポリビニルアル
コール等の水溶性高分子、スチレンブタジエンラテック
ス、アクリルエマルジョン等の水分散性高分子等が挙げ
られる。水性結着剤としては、スチレンブタジエンラテ
ックスとカゼインとの併用が特に有用である。
【0014】水性結着剤(バインダー)は乾式法シリカ
100重量部に対して、70重量部以上で、かつ120
重量部未満添加される。バインダーが70重量よりも少
なくと、インクドット径の広がり不足に起因する発色濃
度の低下が生じやすくなり、さらにバインダー効果が低
下する結果、粉落ちが発生しやすくなり、一方、120
重量部以上となると、文字のにじみが発生しやすくな
る。最も好ましいのは80〜110重量部である。
【0015】さらに本発明においては,耐水化剤として
ポリアミンポリアミドエピクロルヒドリンを含有させて
もよい。ポリアミンポリアミドエピクロルヒドリンは、
塗工液中、合成非晶質シリカ100重量部に対して40
〜90重量部添加される。ポリアミンポリアミドエピク
ロルヒドリンの添加量が40重量部より少ないと、イン
ク中の染料の塗工層上部での定着が不足するため、発色
濃度が低下する傾向にあり、かつ印画した記録紙が保存
中等に吸水しすくなり、インク液の中の染料が溶出する
結果、印画像の画質が不鮮明になりやすい。また、ポリ
アミンポリアミドエピクロルヒドリンの添加量が90重
量部よりも多いと、文字のにじみが生じやすい。
【0016】耐水化剤として、ポリアミンポリアミドエ
ピクロルヒドリン以外に本発明の効果を損なわない範囲
で他のカチオン樹脂を併用することも可能である。この
ようなカチオン樹脂としては、ポリエチレンイミン、ポ
リアミンスルホン、ジメチルジアリルアンモニウムクロ
ライド重合物、カチオンポリアクリルアミド等が挙げら
れる。
【0017】塗工液には、上記した成分以外にも必要に
応じて、乾式法シリカ以外の白色顔料、耐光性向上剤、
界面活性剤、その他の添加剤を含有することができる。
乾式法シリカ以外の白色顔料としては、炭酸カルシウ
ム、カオリン、タルク、クレー、珪藻土、珪酸マグネシ
ウム、珪酸カルシウム、アルミナ、ゼオライト、硫酸バ
リウム、尿素樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。本発
明は白色顔料としては、上記した乾式法シリカ単独を使
用してもよい。
【0018】耐光性向上剤としては、硫酸亜鉛、酸化亜
鉛、ヒンダードアミン系酸化防止剤、ベンゾフェノン等
のベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤等が挙げられ、
これらの中で特に硫酸亜鉛が好適である。本発明におい
ては、インクの深さ方向と横方向の広がりをコントロー
ルするためにアニオン系界面活性剤を記録層に含有させ
ることにより更に好ましい結果が得られる。アニオン系
界面活性剤としては、(A)カルボン酸系、(B)硫酸
テステル系、(C)スルホン酸系、(D)その他の親水
性基のいずれも使用可能である。(A)カルボン酸系と
しては、脂肪酸又はロジン酸石けん、エーテル酸塩が
挙げられ、(B)硫酸エステル系としては、アルキル
硫酸エステル塩、硫酸化油及び脂肪酸エステルの硫酸
エステル塩、脂肪酸アマイドの硫酸エステル塩、グ
リコールエーテル硫酸エステル塩が挙げられ、(C)ス
ルホン酸系としては、アルキルスルホン酸塩、スル
ホコハク酸ジアルキルエステル塩、アルキルアリルス
ルホン酸、アルキルナフタリンスルホン酸塩、アル
キルアマイドスルホン酸塩、アルキルエステルスルホ
ン酸塩、が挙げられ、(D)の他の親水性基として、リ
ン酸エステルが挙げられる。アニオン系界面活性剤の中
で、特にスルホン酸塩が好ましく、更に好ましくは、ジ
アルキルスルホコハク酸エステル塩が望ましい。ジアル
キルスルホコハク酸エステル塩は、塗工液中に乾式法シ
リカ100重量部に対して5重量部以上、望ましくは、
5重量部〜10重量部とするのがよい。ジアルキルスル
ホコハク酸エステル塩の添加量が乾式法シリカ100重
量部に対して5重量部よりも少ないと、文字のにじみが
発生しやすくなり、一方10重量部よりも多いと、発色
濃度の低下が生じやすくなる。
【0019】その他の記録層に添加される添加剤として
は、顔料分散剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増白剤、
防腐剤、pH調整剤等が挙げられる。
【0020】上記のようなインク受容層を形成するため
の塗工液を支持体上に塗布する手段としてはキャストコ
ート法を用いる。キャストコート法により本願発明の記
録層用組成物を設けた場合、単に高い平滑性と光沢が得
られるばかりでなく、横方向のインクの広がりが少ない
のに高濃度の記録が得られるという予想外の利点があり
高解像度記録に適している。これは記録層表面近傍にお
ける乾式法シリカと水性結着剤の分布が通常の塗布方法
によるものとは異なるためと推定される。
【0021】本発明において、塗工液は基紙上に固形分
で6〜20g/m2 塗布され、インク受容層が形成され
る。塗工液の塗布量が固形分で6g/m2 よりも少ない
と、インク流れが発生しやすく、一方、20g/m2
りも多くなると、白ヌケによる濃度低下が起こりやす
い。
【0022】本発明において、基紙上に上記した塗工液
を塗布してインク受容層が形成されるが、このインク受
容層は、一層に限らず、二層でもよい。本発明において
は、上記したインク受容層を設けた後、インク受容層の
反対面側にアニオン界面活性剤を含有し、表面張力が4
0〜25dyn/cmの水溶液を塗布することが望まし
い。このような水溶液を塗布することによって、インク
ジェット記録用紙のカール、縮み皺の発生を防止でき、
かつ、インク受容層とバックコート層との接着性を改良
することができる。
【0023】上記した水性液中のアニオン系界面活性剤
としては、(A)カルボン酸系、(B)硫酸テステル
系、(C)スルホン酸系、(D)その他の親水性基のい
ずれも使用可能である。(A)カルボン酸系としては、
脂肪酸又はロジン酸石けん、エーテル酸塩が挙げら
れ、(B)硫酸エステル系としては、アルキル硫酸エ
ステル塩、硫酸化油及び脂肪酸エステルの硫酸エステ
ル塩、脂肪酸アマイドの硫酸エステル塩、グリコー
ルエーテル硫酸エステル塩が挙げられ、(C)スルホン
酸系としては、アルキルスルホン酸塩、スルホコハ
ク酸ジアルキルエステル塩、アルキルアリルスルホン
酸、アルキルナフタリンスルホン酸塩、アルキルア
マイドスルホン酸塩、アルキルエステルスルホン酸
塩、が挙げられ、(D)の他の親水性基として、リン酸
エステルが挙げられる。これらのアニオン界面活性剤な
中でスルホコハク酸ジアルキルエステル塩が好ましく
は、さらに好ましくはスルホコハク酸ジエチルヘキシル
エステル塩である。このスルホコハク酸ジエチルヘキシ
ルエステル塩として、特にスルホコハク酸ジ2エチルヘ
キシルエステルが好適であり、これを水性液中に0.0
01〜0.03重量%含有するのがよい。
【0024】インクジェット記録用紙のカール、縮み皺
の発生防止には、これらのアニオン界面活性剤を含有す
るとともにその水溶液の表面張力が25〜40dyn/
cmの水性液をインク受容層と反対面に5cc/m2
上塗布することが望ましい。カール、縮み皺発生の防止
には、5cc/m2 以上の水塗布が必要であるが、単に
水を塗布すると、乾燥時にインクジェット記録用紙に縮
みしわが発生する。この場合、アニオン界面活性剤を含
有した表面張力が25〜40dyn/cmの水溶液を塗
布すると、縮み皺の発生が防止でき、カールの発生も防
止できる。
【0025】インク受容層の反対面側に塗布される水性
液には、アニオン界面活性剤以外にも消泡剤、抑泡剤、
染料、蛍光増白剤、防腐剤等を必要に応じて添加するこ
とができる。この水性液を塗布する手段は,カーテンコ
ーター、バーコーター、グラビヤコーター、ロールコー
ター、リバースロールコーター、エアーナイフコータ
ー、ブレードコーター、スプレーコーター等のいずれで
もよい。
【0026】乾燥温度としては、カール調整を効率的に
するために、80℃以上が好ましく、100℃以上がよ
り好ましい。また、水性液の塗布面がドラムドライヤー
に接するようにして乾燥することが望ましい。なお、イ
ンク受容層が2層以上の場合には、インク受容層を塗設
する毎にその反対面に上記の水性液を塗布することが望
ましい。
【0027】また、インクジェット記録用紙のカールの
発生と縮み皺の発生のみを防止する点からは、基紙及び
インク受容層の成分は上記したものに限らない。すなわ
ち、基紙は、木材パルプの一部をわら、エスパルト、ケ
ナフ等の非木材パルプ又はポリエチレン、ポリプロピレ
ン等の合成パルプや合成繊維で置き換えたものでもよ
く、また、インク受容層は通常の公知のものであっても
よい。
【0028】本発明のインクジェット記録方法は、上記
したインクジェット記録用紙を用いて、解像度200D
PI以上好ましくは300DPI以上、750DPI以
下のインクジェットプリンターにより記録画像が形成さ
れる。本発明のインクジェット記録用紙は、このような
高解像度のインクジェットプリンターによる画像記録の
場合にも発色濃度が高く、文字等の画像のにじみがな
く、耐水性が良好で、かつ、粉落ちが極めて少ない。た
だし、100DPI以下のインクジェットプリンターの
場合、インクの広がりが不十分で「白ヌケ」故障とな
り、一方、1000DPI以上のインクジェットプリン
ターの場合、インクが重なり、「にじみ」故障となる。
DPIとは1インチ当りの記録のドット数をいう。
【0029】本発明のインクジェット記録方法に適用さ
れる記録液として染料タイプの記録液及び顔料タイプの
記録液がいずれも使用可能である。染料タイプの記録液
は、直接染料、酸性染料、反応性染料、塩基性染料等の
水溶性染料を含有する記録液がある。
【0030】染料タイプの記録液は、通常、以下に示す
4色の記録液が用いられる。イエロー、マゼンタ、シア
ンおよびブラック記録液の調整にはそれぞれの色の記録
液において、1種又は2種以上の水溶性染料を全インキ
組成物重量に対して0.2〜15重量部添加、望ましく
は0.5〜10重量部添加することが好ましく、最も好
適には2〜9重量部である。
【0031】また、記録液は、水の他、下記の溶剤を混
合して使用することができる。例えば、;メチルアルコ
ール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec
−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、イ
ソブチルアルコール、ペンチルアルコール、ヘキシルア
ルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、
ノニルアルコール、デシルアルコール、等の炭素数1〜
10のアルキルアルコール、;
【0032】例えば、シクロペンタン、ヘキサン、シク
ロヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウ
ンデカン、ドデカン、トリデカノン、テトラリン、デカ
リン、ベンゼン、トルエン、キシレン等で代表される脂
肪族又は芳香族炭化水素系溶剤、;例えば、四塩化炭
素、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジク
ロロベンゼン、等のハロゲン化炭化水素系溶剤、;例え
ば、エチルエーテル、ブチルエーテル、エチレングリコ
ールジエチルエーテル、エチレングリコールモノエチル
エーテル、等のエーテル系溶剤、;例えば、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルア
ミルケトン、シクロヘキサノン、等のケトン系溶剤、;
例えば、ギ酸エチル、メチルアセテート、エチルアセテ
ート、プロピルアセテート、ブチルアセテート、フエニ
ルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテル
アセテート、乳酸エチル、等のエステル系溶剤、;
【0033】例えば、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多
価アルコール、;その他のアミン系、アミド系、N−メ
チル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノン等の含窒素複素環系、バレロラクトン、カプ
ロラクトン等のオキシカルボン酸の分子内エステル系溶
剤、ジメチルスルホン、ジエチルスルホン、ビス(2−
クロロエチル)スルホン、メチルスルホニルアセトニト
リル等の脂肪族スルホン化合物系溶剤、スルホラン、ス
ルホレン等の脂環式スルホン化合物系溶剤、テトラメチ
レンスルホキシド、3−メチルテトラメチレンスルホキ
シド等のスルホキシド化合物系溶剤の各種の溶剤が挙げ
られる。
【0034】顔料タイプの記録液は、親水性構成部分と
疎水性構成部分とを有する重合体と水溶性有機溶剤とを
含む水性分散媒中に顔料微粒子を分散した記録液が好適
である。これらの重合体には、分子量1000〜10
0,000程度のポリアクリル酸、ポリメタアクリル
酸、縮合ナフタリンスルホン酸、スチレン−マレイン酸
等が挙げられ、これらの重合体の塩を形成して水性液体
に可溶化又は分散することができる。上記の重合体の塩
を形成する成分としては、アルカリ金属、脂肪族アミ
ン、アルコールアミン、モルホリン、N−モルホリン等
がある。
【0035】水溶性有機溶剤は、アルコール類、特に多
価アルコール類が好適である。そして、上記重合体と、
水性有機溶媒、水と共に顔料微粒子を混合分散し、所定
の粘度範囲の記録液が得られる。この記録液に使用され
る顔料微粒子は、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリ
ドン系、アンスラキノン系、ジオキサジン系、インジゴ
系、ペリノン系等の公知の各種の有機顔料が使用可能で
ある。
【0036】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれによって限定されるものではない。
【0037】実施例1 <原紙の作製>LBKP80重量部およびNBKP重量
20部からなる木材パルプをディスクファイナリを用い
て叩解し、カナディアンフリーネス400ミリリットル
のパルプスラリーを得た。得られたパルプスラリーを攪
拌しながら、パルプ100重量部に対してタルク5重量
部、ロジン1.2重量部、スターチ1.5重量部、硫酸
アルミニウム1.5重量部を添加して、長網抄紙機によ
り、坪量80g/m2 の原紙を抄紙した。抄紙時に表面
サイズプレスにより酸化デンプンを固形分で1.0g/
2 付着させ、塗布用原紙とした。原紙の厚さは95μ
m、コブ吸水度は21.0g/m2 であった。
【0038】 <塗工液の調整及び塗工層の塗設> ・ 乾式法シリカ(アエロジル200) 100重量部 (比表面積200m2 /g、数平均粒子径12mμ) ・ スチレンブタジエンラテックス(SN−307) 73重量部 (固形分48%) (固形分 35重量部 ・ カゼイン 35重量部 ・ 硫酸亜鉛 10重量部 ・ ジ4メチルペンチルスルホコハク酸ナトリウム 7重量部 上記の組成物を水を加えて固形分20重量%の塗布液と
した。この塗布液をロールコーターで原紙に対して固形
分として15g/m2 塗布し、塗膜が湿潤状態にある間
に100度Cに加熱した鏡面ドラムに圧着して乾燥し実
施例1のインクジェット記録用紙を得た。
【0039】実施例2〜実施例3および比較例1〜3 塗工液をそれぞれ表1に示す組成とした他は、実施例1
と同様にして実施例2〜実施例4および比較例1〜3の
インクジェット記録用紙を得た。なお、表1における組
成中の数値は重量部を示す。
【0040】
【表1】
【0041】次に得られたインクジェット記録用紙の画
像濃度、文字のにじみ、光沢度を評価し、その結果を表
1にそれぞれ記した。 <評価方法> (1)画像濃度 HPインクジェットプリンターDW660C(300D
PI)〔日本ヒュート・パッカード(株)製〕によりブ
ラックインクでベタ印画し、マクベス濃度計により画像
濃度を測定した。 (2)文字のにじみ HPインクジェットプリンターDW66C(300DP
I)〔日本ヒュート・パッカード(株)製〕によりブラ
ックインクでフォント名Dom Casual(10ポ
イント)を印字し、そのにじみの程度を目視により評価
した。 ○・・・・にじみがほとんどなく良 △・・・・にじみがあるが実用上限度内 ×・・・・にじみが多く実用上限度外 (3)光沢度 JIS P8119に準じて75度鏡面光沢度を測定し
た。
【0042】表1から、実施例1〜実施例3に示す本発
明のインクジェット記録用紙は、300DPIの高解像
度のインクジェットプリンターによる記録画像を形成す
る場合にも画像濃度が高く、文字のにじみがほとんどな
くかつ光沢度も高いことがわかる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、200〜
720DPIの高解像度のインクジェットプリンターに
よる記録画像を形成する場合にも画像濃度が高く、文字
のにじみがほとんどなく、かつ、光沢度が高い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材パルプを主体とする基紙上に乾式法
    シリカ100重量部に対し、バインダーを70〜120
    重量部含有する塗工液をキャストコーテイングにより塗
    設したインクジェット記録用紙に解像度200DPI以
    上のインクジェットプリンターにより記録画像を行うこ
    とを特徴とする記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6689432B2 (en) 2000-01-28 2004-02-10 Oji Paper Co., Ltd. Ink jet recording material
EP1396526A2 (en) 2002-09-09 2004-03-10 Oji Paper Company Limited Aqueous dispersion comprising inorganic pigment-cationic resin composite fine particles and ink jet recording material containing same
US6780920B2 (en) 1998-07-09 2004-08-24 W. R. Grace & Co.-Conn. Formulation suitable for ink receptive coatings

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