JPH09285943A - ワーク基準面からの精密加工装置 - Google Patents

ワーク基準面からの精密加工装置

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JPH09285943A
JPH09285943A JP12219796A JP12219796A JPH09285943A JP H09285943 A JPH09285943 A JP H09285943A JP 12219796 A JP12219796 A JP 12219796A JP 12219796 A JP12219796 A JP 12219796A JP H09285943 A JPH09285943 A JP H09285943A
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axis
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浩三 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワークの加工に対して、精度良く仕上り寸法に
ばらつきをなくし加工から計測での時間を短縮させ自動
化を図る。 【解決手段】ワーク1を把持するロボットハンド2とこ
れに連動しワークの当接時を検出し測定する0点検出機
構部6とこれらを加工送り及び測定時においてZ軸方向
に移動させるZ軸機構部7とワークを測定するテーブル
9と、基準面から加工するための砥石8−1を有したX
軸機構部8とをCPU17により加工条件を基に、Z軸
コントローラ13、X軸コントローラ16、砥石の回転
をコントロールする回転コントローラ14−1、14−
2を介してワークの高さ測定と砥石への当接ポイントの
検出を1つの測定器に有し、初期研削の仕上げ寸法のば
らつきを一定にして補正し、それ以降の加工にフィード
バックする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密加工装置に関
し、特に、誘電体素子の研削等に用いて好適とされる装
置であって、素子の現有高さを自動で測調し、その値よ
り指定の研削量を補正処理し、精密な研削を行うことの
できる研削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から誘電素子等の加工は、ワークの
基準面より、ワークの下部から指定量を研削することが
行われていた。このような加工は、砥石の加工面の任意
ポイントにワークをZ軸方向に下降させ当接時に加わる
反力をデジタルインジケータで検出し、そのポイントよ
り砥石を回転させかつ揺動させることで砥石の寿命を延
しながら研削し指定寸法に達した時点で研削を停止し研
削後は、別のユニットにて指定通りの寸法かどうかの測
定をし良否の選別を行っていた。
【0003】図12に従来の加工装置の構成例を示す。
ワークの高さ測定をテーブル9A及びデジタルインジケ
ータ5Aにて行った後に、ワークの加工が加工装置にお
いてなされる。その際、ロボットハンド2によりクラン
プされたワーク基準面はZ軸機構部7により下方に移動
され、ポンプPによって供給される圧力によるピストン
を介して砥石8−1と当接され、砥石の回転により研削
がなされる。その際、ウォータノズル8−4で研削水を
砥石とワーク1の間に供給して研削粉を除去し、砥石の
寿命(研削加工精度)を延すべく、揺動動作を開始しワ
ーク1の加工を行う。この従来の装置においては、0点
検出部6は、ワーク1の側面をクランプする3方向より
スライドし、ワーク1をクランプする機構と、ワーク基
準面1−1から反力を受け止める機構を備えたロボット
ハンド2にピストン3が締結されZ軸方向に垂直に摺動
自在なシリンダ4に組込まれ、ピストン3のZ軸方向の
微動を検出するデジタルインジケータ5、測定子5−1
を備え、テーブル9Aにて高さ測定を行うデジタルイン
ジケータ5Aと、0点検出機構部6に備えられるデジタ
ルインジケータ5と2つの測定器を必要としている。
【0004】また、図13を参照して、従来の装置の制
御系は、ワーク高さ測定用のデジタルインジケータから
のデジタルインジケータ5A及び0点検出用のデジタル
インジーケータ5からのデータを読み込みデジタル読み
込みコントローラ102と、Z軸モータを制御するZ軸
コントローラ103と、主軸サーボモータ8−3の回転
速度を制御する回転速度コントローラ104と、X軸サ
ーボモータを制御するX軸コントローラ105と、これ
らの制御を司るCPU101とから構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方式は、下記記載の問題点を有している。
【0006】第1の問題点は、砥石への当接ポイントは
任意であり、指定される、例えば数μ単位の精度寸法に
対して、仕上り寸法がばらつき、不良品が発生するとい
うことである。
【0007】この理由は、従来の方式では、砥石への当
接において、砥石の面精度の高低差を考慮しないため、
また砥石への押圧がワークの当接面の形状に関係なく一
定であり、ワークの大小に対するたわみも考慮しない0
点検出方法であるため、仕上寸法も変動するためであ
る。
【0008】第2の問題点は、ワークの測定に時間がか
かるということである。
【0009】この理由は、ワークの研削と測定が分離さ
れているため、ワークの搬送に時間がかかるためであ
る。
【0010】なお、特開昭57−163053号公報に
は、荒研磨された被加工物を摺うことにより得られた荒
研磨プログラムを記憶する手段を設け、上仕上げ研磨を
行う場合には、この上仕上げ研磨寸法だけを外部から入
力することによって荒研磨プログラムに沿って上仕上げ
研磨を行うようにした構成が提案されている。
【0011】従って、本発明は、上記問題点を解消する
ためになされたものであって、その目的は、ワークの加
工に対して、精度良く、仕上り寸法にばらつきをなく
し、加工から、計測での時間を短縮させ、自動化が計れ
る加工装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、ワークを把持するロボットハンドと、該
ロボットハンドに連動し該ワークの当接時を検出し測定
する0点検出手段と、前記ロボットハンド及び前記0点
検出手段を加工送り及び測定時においてZ軸方向に移動
させるZ軸機構部と、前記ワークの高さを測定するため
のテーブルと、基準面から加工するための加工部材を装
着したX軸機構部と、を備え、入力された加工条件を基
に、前記Z軸機構部を制御するZ軸コントローラ、前記
X軸機構部を制御するコントローラ、及び前記加工部材
の回転を制御する回転コントローラを介して前記ワーク
の高さ測定と砥石への当接ポイントの検出を1つの測定
手段で行い、初期研削の仕上げ寸法のばらつきを一定に
して補正し、それ以降の加工にフィードバックする、こ
とを特徴とするワーク基準面からの精密加工装置を提供
する。
【0013】上記構成のもと、本発明は、砥石の回転開
始及び終了位置をコントロールすることで、常に同じポ
イントで0点検出し、加工することにより、ばらつき、
すなわち機械的誤差を一定とし、また加工後のワーク実
測値と、指定値と、の差を算出し、次期のワーク加工の
補正データとしてフィードバックし、精度よく加工する
とともに、加工工程と測定工程とを1つの装置に組込ん
だことにより、加工と測定のユニットが省ける、ことを
特徴としたものである。
【0014】本発明によれば、砥石への当接ポイントを
常に所定の位置に固定しているため、機械的誤差を常に
一定に保つことで、バラツキ幅も小さく、機械的誤差を
指定研削量に対して補正し、精度良くワークの加工がで
きる。
【0015】また、本発明によれば、ワークの高さと、
砥石へ当接時の検出を1台のデジタルインジケータで処
理できるため、測定→加工→測定での工程で、安価で装
置構成簡素化が計れる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の実施の形態が適用され
る、被加工物であるワーク1の一例を説明するための図
であり、図1(A)、図1(B)は、それぞれ加工前後
の側面図を示し、図1(C)は、ワーク基準面の底面図
を示している。
【0018】図1を参照すると、ワーク1の加工は、ユ
ニットへの取付け部材1−3の対面のワーク基準面1−
1から指定量1−2を研削するものである。
【0019】本発明の実施の形態に係る加工装置につい
て、図2、及び図3を参照してその機構系を以下に説明
する。
【0020】図2を参照すると、0点検出部6は、ワー
ク1の側面をクランプする3方向よりスライドし、ワー
ク1をクランプする機構のつめ2−1(図3(A)参
照)と、ワーク基準面1−1から反力を受け止めるスト
ッパー2−2から成るロボットハンド2と、該ロボット
ハンド2にピストン3で締結され、これらがガタ無く、
Z軸方向に垂直に摺動自在なシリンダ4へ精密加工され
て組込まれ、さらに、ピストン3のZ軸方向の微動を検
出するインジケータ5、測定子5−1を、ロボットハン
ド2とは反対側へシリンダ4に設けて、構成される。
【0021】Z軸機構部7は、0点検出部6とZ軸テー
ブル7−11を介して結合され、Z軸モータ7−2の駆
動によりZ軸方向への移動を行う。
【0022】研削機構部8は、砥石8−1と、砥石8−
1を回転駆動する主軸モータ8−3と、を備え、Z軸機
構部7に対して、垂直に配設される。
【0023】X軸機構部10は、研削機構部8と高さ測
定台9とをX軸テーブル10−1で結合させ、X軸モー
タ10−2の駆動によりX軸方向の移動を行う。
【0024】圧力調整部11は、0点検出部6のシリン
ダ4を介して、ワーク1の押圧を加えるポンプ11−1
と、ポンプ11−1の圧力を、ワーク基準面1−1の形
状に対応して一定の面圧を加えるように制御する電気式
レギュレータ11−2と、を備え、またワーク1の加工
後に付着したワーク1及び高さ測定台9の粉塵を除去す
る粉塵ノズル11−4と、ポンプ11−1の圧力を供給
するバルブ11−3を備えている。
【0025】図3(A)は、ロボットハンド2のつめ2
−1によるワーク側面をクランプした時の様子を示す図
である。また、図3(B)は、ワーク高さ測定用のテー
ブル9と砥石8−1におけるワークの配置を示す平面図
である。
【0026】次に、本発明の実施の形態について更に詳
細に説明すべく、制御系の実施例を以下に説明する。図
4は、本発明の一実施例に係る制御系の構成を示したも
のである。
【0027】図4を参照すると、ロボットハンド2にワ
ーク基準面1−1を介して反力を受け微動するピストン
3の移動量を検出するデジタルインジケータ5のデータ
を読込むデータ読込みコントローラ102と、ワーク1
が砥石8−1へ当接する位置を主軸モータ8−3を介し
て一定の位置にコントロールする回転位置コントローラ
106と、ワーク1の研削時の砥石8−1の回転を主軸
モータ8−3を介してコントロールする回転速度コント
ローラ104と、これらの回転コントローラ104、1
06を切替える切替器115と、ワーク高さ測定位置8
−6及びワーク研削加工領域8−2、回転及び揺動原点
位置8−5を、X軸モータ10−2を介して数値コント
ロールするX軸コントローラ105と、ワーク1への圧
力をコントロールする電気式レギュレータ11−2と、
ワーク1に付着した粉塵及び測定面の清掃のために、エ
アーのON/OFFをコントロールするバルブ11−3
と、を備え、CPU101はこれらの制御を司る。
【0028】次に、本発明の実施例の動作ステップの詳
細について、図1及び、図5〜図8及び図9、図10の
工程図を参照して詳細に説明する。
【0029】図5を参照すると、ステップS1において
CPU101へ加工条件を入力する。所定の加工条件と
しては、図9に示すように、ワーク1の取付け部1−3
を0点検出部6のつめ2−1でクランプすることで、高
さ測定テーブル9の中央に移動させるための高さデータ
と、ストッパー2−2をワーク1の突き当て部1−4へ
当接した時の、高さ補正値(H1)と、ワーク1の形状
に対応する押圧値、加工速度、加工指定量(HL)等を
入力し、入力データに基づきデータを加工し、工程を進
める。
【0030】次に、ステップS2において、ステップS
1で入力されたデータを基に、電気式レギュレータ11
−2のコントロールでポンプ11−1の圧力を制御して
シリンダ4へ供給することにより、ワーク1が高さ測定
テーブル9に当接する圧力を一定にし、ワーク1の変形
(カケ,ワレ)を防止する。
【0031】次に、ステップS3にて絶対値検出処理す
なわち0点検出処理が行われる。これは、図10のA
1、A2のステップにおいて、高さ測定テーブル9の絶
対位置を検出し、その位置を割出す処理である。
【0032】ステップS3の絶対位置の検出方式は共通
処理であり、図5に示す流れ図においてはサブルーチン
として呼び出されており、この絶対位置検出処理を図8
に流れ図として示す。
【0033】図8を参照して、Z軸を下降させ(ステッ
プS81)、ロボットハンド2のつめ2−1がワーク1
をクランプしている状態であればワーク基準面1−1の
被当接部へ当接する過程で、反力を受けピストン3を押
し上げる微動を測定子5−1を介してデジタルインジケ
ータ5が検出し(ステップS82)、データ読込コント
ローラ102を介してCPU101へ入力され、その値
を受け、Z軸の下降を停止させる。
【0034】その時のZ軸コントローラ103の数値デ
ータと、前記したデジタルインジケータ5の値を算出
し、絶対位置として実測値(高さ0点位置=H0)を保
持する。すなわち、ステップS3のサブルーチン読み出
し処理には、高さ0点位置を実測値(=Z軸停止位置+
デジタルインジケータの値)が返却される。
【0035】再び図5を参照して、ステップS4〜S6
は、ワーク1の加工前高さを割出す処理の前処理とし
て、図10のA3〜A5の工程で、ワーク1をロボット
ハンド2のつめ2−1のクランプ動作でセンタリングす
る。すなわち、ステップS4において0点検出機構6を
上昇させ、ステップS5において高さ測定テーブル9に
ワーク1をセットし、ステップS6において図10のA
5に示すように、高さ測定テーブル9におけるワーク1
のセンタリング処理を行う(図3(B)参照)。
【0036】次に、ステップS7においては、図8に示
した絶対値検出処理を呼び出し、ワーク1の高さ測定処
理が行われる。すなわち、前記ステップS3の処理と同
様にZ軸を下降させ、図10のA6の状態で、高さ測定
テーブル9にセンタリングされた、ワーク1の突き当て
部1−3にストッパー2−2が当接すると、デジタルイ
ンジケータ5の値が変動する。その時点で、Z軸を停止
させ、ワーク高さ位置(H2)を、デジタルインジケー
タ5の値とZ軸コントローラ13、すなわちZ軸サーボ
モータ7−2の停止時の数値データを算出し保持する。
【0037】次に、ステップS8において、ステップS
7のワーク高さ位置(H2)と、ステップS3での高さ
0点位置(H0)及びステップS1での高さ補正値
(H1)を、次の算式(1)にて、加工前のワーク高さ
(H)とする。
【0038】ワーク高さ(H)=H2−H0+H1 …(1)
【0039】ステップS9において、ワーク1を加工す
るにあたり、図10のA7のワークのクランプ処理、A
8のZ軸方向の上昇後、X軸上の砥石8−1のX軸ワー
ク加工原点8−7へ移動させる(図3(B)参照)。
【0040】図6を参照して、ステップS10において
は、切替器15を回転位置コントローラ14−2側へ切
替え、図11に示すように、回転位置コントローラ14
−2により、主軸サーボモータ8−3を介して回転原点
8−6へ移動させ、回転軸方向の原点出しをする。
【0041】ステップS9、及びステップS10の処理
により、Z軸のロボットハンド2にクランプされたワー
ク1の加工に対して常に同じ位置に位置決めでき、その
ことで、砥石8−1の面精度の凹凸の高低差を考慮した
加工ができる。
【0042】ステップS11においては、前記ステップ
S2と同様、ワーク1の基準面1−1が砥石に当接する
時に被加工側のたわみ等の機械的誤差を一定するため
に、電気式レギュレータ11−2を所定設定にコントロ
ールし、当接時の押圧を設定する。
【0043】ステップS12においては、前記ステップ
S3の動作と同様に、Z軸を下降させ、図1に示すよう
に、ワーク1を砥石8−1へ当接させ、その反力で変動
するデジタルインジケータ5のデータを受けて、Z軸を
停止させる。その時の砥石8−1の当接位置(H3)を
保持する。
【0044】ステップS13は、ステップS12での、
砥石8−1の当接位置(H3)に加工指定量(HL)を加
え、次式(2)のように加工指定位置(H4)を算出す
る。
【0045】H4=H3+HL …(2)
【0046】ステップS14においては、Z軸を上昇さ
せ、ワーク1を一旦砥石8−1から逃す。
【0047】そしてステップS16〜S21において、
切替器15を回転速度コントローラ側へ切替え回転速度
コントローラ14−1により主軸サーボモータ8−3を
介して磁石8−1を回転させ(ステップS16)、Z軸
をあらかじめ入力した加工速度で当接位置まで下降させ
(ステップS18)、ウォータノズル8−4で研削水を
砥石とワーク1の間に供給し研削粉を除去し、砥石の寿
命(研削加工精度)を延すべく、揺動動作を開始し(ス
テップS20)、ワーク1の加工をする。
【0048】ステップS22においては、Z軸がワーク
1の加工寸法に到達し、正常にワーク1が加工できたか
を、デジタルインジケータ5の値を検出し、その値が0
であれば終了する。
【0049】図7を参照して、ステップS23〜S24
は、揺動往復動作が完了したか否かをチェックし、揺動
原点位置へ移動停止するもので、正常送り動作後の処理
として、砥石8−1の面精度の凹凸の高低差より生じる
加工誤差を一定にするため、砥石有効領域8−2を当接
させ、指定値と実加工値のばらつきを正す。この動作で
生じる指定値と実加工値の差を後処理の補正とする。
【0050】ステップS25〜S31においては、上記
加工処理で生じる指定値と実加工値の差を求めるため、
加工後のワーク1の加工後高さ位置(H5)を測定する
過程で、加工後のワーク1への研削粉等の粉塵をバルブ
11−3をONにしエアーを粉塵除去ノズル11−4か
ら吹き飛し除去し測定誤差をなくす。すなわち、Z軸方
向に上昇し(ステップS25)、砥石8−1の回転を停
止し(ステップS26)、研削加工されたワーク1をX
軸の高さ測定テーブル9へ移動し(ステップS27)、
Z軸を下降し(ステップS28)、Z軸の高さ位置を停
止し(ステップS29)、エアーを粉塵除去ノズル11
−4から吹き飛し除去し(ステップS30)、ワーク高
さの測定処理を行う(ステップS31)。この時のワー
クの加工後の高さをH5とする。
【0051】ステップS32は、加工後の寸法と加工指
定量を比較し、補正値を算出するもので、加工後のワー
ク高さ位置(H5)をワーク高さ0点位置(H0)から差
し引き、加工後のワーク高さ(H′)を算出し(次式
(3)参照)、加工前のワーク高さ(H)から加工後の
ワーク高さ(H′)を差し引き、実加工量(HL′)を
算出し(次式(4)参照)、加工指定量(HL)と実加
工量(HL′)の差を算出し、補正値(H6)とし(次式
(5)参照)、ステップS15の判定にて初回以降は、
加工指定量(HL)に補正値(H6)を補正する(図6の
ステップS15A参照)ことにより、精度よくワーク1
の加工ができる。
【0052】 加工後のワーク高さH′=H0−H5 …(3)
【0053】実加工量HL′=H−H′ …(4)
【0054】補正値H6=HL−HL′ …(5)
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加工条件を常に一定に保持する機能を具備したことによ
り、加工の際に機械的誤差を一定にすることができると
いう効果を有する。加工指定量に一定の値を補正するこ
とでワークの加工が精度よく加工できる。
【0056】また、本発明によれば、測定部のデジタル
インジケータ(測定器)を省くことである。これによ
り、装置構成が簡素化でき、安価で装置を提供すること
ができる。
【0057】その理由は、ワークの測定とワークの当接
の検出を1つのデジタルインジケータ(測定器)で処理
できるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための図であ
り、ワーク形状を示す平面図及び底面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る精密加工装置の構成
を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る精密加工装置の構成
を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る精密加工装置の制御
系ブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態の処理動作を説明するため
のフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態の処理動作を説明するため
のフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態の処理動作を説明するため
のフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態の処理動作(絶対値検出処
理)を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態に係る精密加工装置のロボ
ットハンドがワークをクランプした時の図である。
【図10】本発明の実施の形態の処理動作を工程順に模
式的に示した図である。
【図11】本発明の実施の形態における処理工程の砥石
の回転原点への移動を示した図である。
【図12】従来の基準面からの加工装置の構成を示す図
である。
【図13】従来の基準面からの加工装置の制御系を示す
図である。
【符号の説明】
1 ワーク 1−1 基準面 1−2 ワーク取付け部材 2 ロボットハンド 2−1 つめ 2−2 ストッパー 3 ピストン 4 シリンダ 5 デジタルインジケータ 5−1 測定子 6 0点検出機構部 7 Z軸機構部 7−1 Z軸テーブル 7−2 Z軸サーボモータ 8 研削機構部 8−1 砥石 8−2 砥石有効領域 8−3 主軸サーボモータ 8−4 ウォータノズル 8−5 X軸高さ測定位置 8−6 回転原点 8−7 X軸ワーク加工原点 9 高さ測定テーブル 10 X軸機構部 10−1 X軸テーブル 10−2 X軸サーボモータ 11 圧力調整部 11−1 ポンプ 11−2 電気式レギュレータ 11−3 バルブ 11−4 粉塵除去ノズル 101 CPU 102 データ読込みコントローラ 103 Z軸コントローラ 104 回転速度コントローラ 106 回転位置コントローラ 105 X軸コントローラ 115 切替器 18 手動式レギュレータ 19 高さ用デジタルインジケータ 1−3 突き当部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 19/18 G05B 19/18 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークを把持するロボットハンドと、該ロ
    ボットハンドに連動し該ワークの当接時を検出し測定す
    る0点検出手段と、 前記ロボットハンド及び前記0点検出手段を加工送り及
    び測定時においてZ軸方向に移動させるZ軸機構部と、 前記ワークの高さを測定するためのテーブルと、 基準面から加工するための加工部材を装着したX軸機構
    部と、 を備え、 入力された加工条件を基に、前記Z軸機構部を制御する
    Z軸コントローラ、前記X軸機構部を制御するコントロ
    ーラ、及び前記加工部材の回転を制御する回転コントロ
    ーラを介して前記ワークの高さ測定と砥石への当接ポイ
    ントの検出を1つの測定手段で行い、 初期研削の仕上げ寸法のばらつきを一定にして補正し、
    それ以降の加工にフィードバックする、ことを特徴とす
    るワーク基準面からの精密加工装置。
  2. 【請求項2】前記0点検出手段が、ワーク基準面からの
    反力を受け止めるストッパーとワーク側面をクランプす
    るつめとを有するロボットハンドと、 該ロボットハンドに一端を結合したピストンと、 該ピストンを案内するシリンダーと、 前記ピストンの微動を検出するデジタルインジケータ
    と、 を含むことを特徴とする請求項1記載の精密加工装置。
  3. 【請求項3】前記X軸機構部が、 前記ワークを研削する加工部材と、 該加工部材に結合して回転駆動する研削機構部と、 前記加工部材の目詰りをさけるための研削水を供給する
    手段と、 ワークを定位置へセットしかつ定位置を保持する測定台
    と、を有し、 これらをワークの基準面に対し水平方向に駆動すること
    を特徴とする請求項1記載の精密加工装置。
  4. 【請求項4】前記X軸機構部へ前記0点検出手段のシリ
    ンダを介して前記ワークへの押圧を加えるためのポンプ
    と、 ワーク形状に対応しその基準面を介して一定の面圧を加
    える電気式レギュレータからなる圧力駆動部と、を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の精密加工装置。
  5. 【請求項5】前記Z軸駆動部の位置制御と、前記ロボッ
    トハンドにワーク基準面を介して反力を受け微動するピ
    ストンの移動量を検出するデジタルインジケータのデー
    タを読込む、データ読込みコントローラと、 ワークの加工部材への当接位置を一定に制御する回転位
    置コントローラと、 ワークの研削時の回転速度を制御する回転速度コントロ
    ーラと、 これらを切替える切替手段と、 X軸の所定の位置を制御するX軸コントローラと、 ワークの加工後に付着したワーク及び測定台の粉塵を除
    去するバルブと、 これら全体の制御を司るCPUと、を有し、 前記CPUにて、前記ワークのセット後は、自動でワー
    クの現在の高さ位置を割出し、指定の研削量を入力する
    ことで荒削り後粉塵を除去し、 前記デジタルインジケータを介してその量を測長し、且
    つ荒削り後の実測値と指定値を算出し、これらの算出デ
    ータを基に仕上げ量を補正することを特徴とする、請求
    項1記載の基準面からの精密加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020189360A (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 三菱電機株式会社 ロボットコントローラ、組立成否検査装置および組立体の組み立て方法

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