JPH09284249A - 受信同期位置制御方式 - Google Patents
受信同期位置制御方式Info
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- JPH09284249A JPH09284249A JP9208396A JP9208396A JPH09284249A JP H09284249 A JPH09284249 A JP H09284249A JP 9208396 A JP9208396 A JP 9208396A JP 9208396 A JP9208396 A JP 9208396A JP H09284249 A JPH09284249 A JP H09284249A
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- Japan
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- reception
- error
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L7/00—Arrangements for synchronising receiver with transmitter
- H04L7/0054—Detection of the synchronisation error by features other than the received signal transition
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L1/00—Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
- H04L1/20—Arrangements for detecting or preventing errors in the information received using signal quality detector
- H04L1/205—Arrangements for detecting or preventing errors in the information received using signal quality detector jitter monitoring
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Quality & Reliability (AREA)
- Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
- Time-Division Multiplex Systems (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 受信信号の同期位置誤差を検出し、これに基
づいて受信同期位置を制御する方式では、マルチパス等
の信号到達経路が変動したときには誤差も変動し、全体
としての誤差を低減することができない。 【解決手段】 受信信号のタイムスロット受信時刻と受
信同期位置との誤差を検出する同期位置誤差検出手段3
と、先行タイムスロット受信時の誤差に基づいてスロッ
トの受信同期位置を制御する受信位置制御手段1と、検
出した誤差に対する受信位置の制御量を調整する制御量
調整手段2を備え、制御量調整手段2では検出された複
数のタイムスロット受信時の各誤差の時間平均をとるこ
とで、誤差を受信同期位置誤差分布の最大分布近傍に設
定でき、受信機の総体的な受信位置誤差を低減すること
が可能となる。
づいて受信同期位置を制御する方式では、マルチパス等
の信号到達経路が変動したときには誤差も変動し、全体
としての誤差を低減することができない。 【解決手段】 受信信号のタイムスロット受信時刻と受
信同期位置との誤差を検出する同期位置誤差検出手段3
と、先行タイムスロット受信時の誤差に基づいてスロッ
トの受信同期位置を制御する受信位置制御手段1と、検
出した誤差に対する受信位置の制御量を調整する制御量
調整手段2を備え、制御量調整手段2では検出された複
数のタイムスロット受信時の各誤差の時間平均をとるこ
とで、誤差を受信同期位置誤差分布の最大分布近傍に設
定でき、受信機の総体的な受信位置誤差を低減すること
が可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル変調を使
用するTDM或いはTDMA方式の移動通信システムに
供する受信機に関し、特に信号の受信同期位置制御に関
する。
用するTDM或いはTDMA方式の移動通信システムに
供する受信機に関し、特に信号の受信同期位置制御に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般にTDM或いはTDMA方式の無線
システムでは、単位時間のタイムスロットに分割され多
重化された時分割多重信号の内から必要な信号を選択し
て受信するため、受信する時刻をタイムスロットに同期
させる必要がある。また、ディジタル変調信号は、復調
に際して信号のシンボルタイミングに同期したタイミン
グで復調処理を行うことが必要である。ディジタル変調
信号を扱う受信機では前記の条件を満たすように受信を
行う時刻を制御しているが、この受信信号に同期された
受信時刻を受信タイミング或いは受信同期位置と呼んで
いる。
システムでは、単位時間のタイムスロットに分割され多
重化された時分割多重信号の内から必要な信号を選択し
て受信するため、受信する時刻をタイムスロットに同期
させる必要がある。また、ディジタル変調信号は、復調
に際して信号のシンボルタイミングに同期したタイミン
グで復調処理を行うことが必要である。ディジタル変調
信号を扱う受信機では前記の条件を満たすように受信を
行う時刻を制御しているが、この受信信号に同期された
受信時刻を受信タイミング或いは受信同期位置と呼んで
いる。
【0003】従来、このような受信同期位置を制御する
ための受信同期位置制御方式では、図5にそのブロック
構成を示すように、受信入力を復調する復調手段4の前
段に、信号タイムスロット受信時刻と受信同期位置の誤
差を検出する同期位置誤差検出手段3を設けており、先
行タイムスロット受信時におけるこの同期位置誤差検出
手段3からの誤差出力により当該タイムスロットの受信
同期位置を受信位置制御手段1において制御し、受信同
期位置を設定するように構成されている。
ための受信同期位置制御方式では、図5にそのブロック
構成を示すように、受信入力を復調する復調手段4の前
段に、信号タイムスロット受信時刻と受信同期位置の誤
差を検出する同期位置誤差検出手段3を設けており、先
行タイムスロット受信時におけるこの同期位置誤差検出
手段3からの誤差出力により当該タイムスロットの受信
同期位置を受信位置制御手段1において制御し、受信同
期位置を設定するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の受信
同期位置制御方式では、当該タイムスロットの受信位置
は直前の先行タイムスロットのみにより決定されること
になる。この方式でも、先行タイムスロットと当該タイ
ムスロットの間に到達経路の差がなければ、受信同期位
置と当該タイムスロットのタイミングに大きな誤差は生
まれない。しかし、到達経路が複数存在するマルチパス
により先行タイムスロットと当該タイムスロットの経路
が大きく変わった場合、受信同期位置と当該タイムスロ
ットのタイミングに大きな誤差ができ、結果として復調
精度の低下による通信品質の悪化が生じることになる。
このように、従来の受信同期位置制御方式では、マルチ
パス下における通信品質の劣化が生じるおそれがある。
同期位置制御方式では、当該タイムスロットの受信位置
は直前の先行タイムスロットのみにより決定されること
になる。この方式でも、先行タイムスロットと当該タイ
ムスロットの間に到達経路の差がなければ、受信同期位
置と当該タイムスロットのタイミングに大きな誤差は生
まれない。しかし、到達経路が複数存在するマルチパス
により先行タイムスロットと当該タイムスロットの経路
が大きく変わった場合、受信同期位置と当該タイムスロ
ットのタイミングに大きな誤差ができ、結果として復調
精度の低下による通信品質の悪化が生じることになる。
このように、従来の受信同期位置制御方式では、マルチ
パス下における通信品質の劣化が生じるおそれがある。
【0005】本発明の目的は、マルチパス下において
も、受信同期位置と当該タイムスロットのタイミングに
大きな誤差を発生させず、通信品質の劣化を抑えること
ができる受信同期位置制御方式を提供することである。
も、受信同期位置と当該タイムスロットのタイミングに
大きな誤差を発生させず、通信品質の劣化を抑えること
ができる受信同期位置制御方式を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、受信信号のタ
イムスロット受信時刻と受信同期位置との誤差を検出す
る同期位置誤差検出手段と、先行タイムスロット受信時
の前記同期位置誤差検出手段の出力により当該スロット
の受信同期位置を制御する受信位置制御手段とを備える
TDM方式の受信機において、前記同期位置誤差検出手
段が検出した誤差に対する受信位置の制御量を調整する
制御量調整手段を備えることを特徴とする。この制御量
調整手段は、同期位置誤差検出手段が検出した誤差の時
間平均をとる構成とされる。また、複数の先行タイムス
ロット受信時の各誤差にそれぞれ重み付けを行って誤差
の時間平均をとり、この重み付けは古い誤差ほど重み付
けを低くすることが好ましい。あるいは、時間平均をと
る誤差が対象とされるスロット数は、環境条件変化周
期、フェージング周波数、検出スロット周期に基づいて
設定されることが好ましい。
イムスロット受信時刻と受信同期位置との誤差を検出す
る同期位置誤差検出手段と、先行タイムスロット受信時
の前記同期位置誤差検出手段の出力により当該スロット
の受信同期位置を制御する受信位置制御手段とを備える
TDM方式の受信機において、前記同期位置誤差検出手
段が検出した誤差に対する受信位置の制御量を調整する
制御量調整手段を備えることを特徴とする。この制御量
調整手段は、同期位置誤差検出手段が検出した誤差の時
間平均をとる構成とされる。また、複数の先行タイムス
ロット受信時の各誤差にそれぞれ重み付けを行って誤差
の時間平均をとり、この重み付けは古い誤差ほど重み付
けを低くすることが好ましい。あるいは、時間平均をと
る誤差が対象とされるスロット数は、環境条件変化周
期、フェージング周波数、検出スロット周期に基づいて
設定されることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の実施形態のブロック
構成図である。受信入力を復調する復調手段4の前段
に、受信入力のタイムスロット受信時刻と受信同期位置
との誤差を検出する同期位置検出手段3と、先行タイム
スロット受信時の前記同期位置誤差検出手段3の出力に
より当該スロットの受信同期位置を制御する受信位置制
御手段1とを備えることはこれまでのTDM方式の受信
機と同様の構成である。この構成に加えてここでは、前
記同期位置誤差検出手段3が検出した誤差に対する受信
位置の制御量を調整するための制御量調整手段2を備え
ている。
参照して説明する。図1は本発明の実施形態のブロック
構成図である。受信入力を復調する復調手段4の前段
に、受信入力のタイムスロット受信時刻と受信同期位置
との誤差を検出する同期位置検出手段3と、先行タイム
スロット受信時の前記同期位置誤差検出手段3の出力に
より当該スロットの受信同期位置を制御する受信位置制
御手段1とを備えることはこれまでのTDM方式の受信
機と同様の構成である。この構成に加えてここでは、前
記同期位置誤差検出手段3が検出した誤差に対する受信
位置の制御量を調整するための制御量調整手段2を備え
ている。
【0008】次に、図1の構成の受信機の動作を説明す
る。大きな遅延を含むマルチプスフェージング下では、
最適な受信同期位置がスロット毎に異なるため先行する
スロットの位置が必ずしも最適とはならず、受信同期位
置と当該タイムスロットのタイミングずれによって復号
精度が低下することはこれまで述べた通りである。ここ
で、複数のタイムスロットのタイミングを分析すると、
タイミングの時間分布は遅延の分布と比例することがわ
かる。図3に示すように、遅延の分布は遅延分散値を中
心に0(最短到達経路)から最大遅延まで広がり、遅延
分散値付近が最大頻度となっている。したがって、分布
の最大頻度点に受信同期位置を制御できれば最適位置で
受信できる確率が最大となることが推測できる。
る。大きな遅延を含むマルチプスフェージング下では、
最適な受信同期位置がスロット毎に異なるため先行する
スロットの位置が必ずしも最適とはならず、受信同期位
置と当該タイムスロットのタイミングずれによって復号
精度が低下することはこれまで述べた通りである。ここ
で、複数のタイムスロットのタイミングを分析すると、
タイミングの時間分布は遅延の分布と比例することがわ
かる。図3に示すように、遅延の分布は遅延分散値を中
心に0(最短到達経路)から最大遅延まで広がり、遅延
分散値付近が最大頻度となっている。したがって、分布
の最大頻度点に受信同期位置を制御できれば最適位置で
受信できる確率が最大となることが推測できる。
【0009】そして、分布の最大点はほぼ平均値と一致
するので誤差の時間平均をとれば良いことになる。前記
したように先行スロットで誤差を検出し、当該スロット
での受信位置を制御する方式では、受信同期位置の平均
値は、先行する全スロットのそれぞれのスロットまでの
検出誤差累計を平均し初期位置に加えることで得られ
る。したがって、前記制御量調整手段2において検出さ
れた誤差の時間平均をとることにより、最初からの全平
均値を求め、調整された誤差を得ることができる。例え
ば、4番目までの平均位置は次のように検出することが
できる。 平均位置=α+〔A+(A+B)+(A+B+C)+(A+B+C+D)〕/4 =α+(4A+3B+2C+D)/4 ここで、α=初期位置 A=最初に検出した誤差 B=
二番目の誤差 C=三番目の誤差D=四番目の誤差。
するので誤差の時間平均をとれば良いことになる。前記
したように先行スロットで誤差を検出し、当該スロット
での受信位置を制御する方式では、受信同期位置の平均
値は、先行する全スロットのそれぞれのスロットまでの
検出誤差累計を平均し初期位置に加えることで得られ
る。したがって、前記制御量調整手段2において検出さ
れた誤差の時間平均をとることにより、最初からの全平
均値を求め、調整された誤差を得ることができる。例え
ば、4番目までの平均位置は次のように検出することが
できる。 平均位置=α+〔A+(A+B)+(A+B+C)+(A+B+C+D)〕/4 =α+(4A+3B+2C+D)/4 ここで、α=初期位置 A=最初に検出した誤差 B=
二番目の誤差 C=三番目の誤差D=四番目の誤差。
【0010】しかし、遅延分散量は時々刻々変化するた
め、あまり長い時間平均を取ると変化への対応ができな
くなり、逆効果となる。したがって、演算の対象とする
先行スロットの数を制限するか、誤差情報が古いほど重
みづけを低くして行くことが必要である。以下に重み付
けした平均位置検出例を示す。 平均位置=α+(4aA+3bB+2cC+dD)/4 ここで、a=4つ前の誤差に対する重み付け係数 b=
3つ前の誤差に対する重み付け係数 c=2つ前の誤差
に対する重み付け係数 d=直前の誤差に対する重み付
け係数。
め、あまり長い時間平均を取ると変化への対応ができな
くなり、逆効果となる。したがって、演算の対象とする
先行スロットの数を制限するか、誤差情報が古いほど重
みづけを低くして行くことが必要である。以下に重み付
けした平均位置検出例を示す。 平均位置=α+(4aA+3bB+2cC+dD)/4 ここで、a=4つ前の誤差に対する重み付け係数 b=
3つ前の誤差に対する重み付け係数 c=2つ前の誤差
に対する重み付け係数 d=直前の誤差に対する重み付
け係数。
【0011】ここで、演算対象とするスロット数は次式
により求められる。 (スロット数)=(環境条件変化周期)÷(フェージン
グ周波数)÷(検出スロット周期) ここで、環境条件変化周期は、地域や時間帯等により違
いがあるので目的に合わせて選定する。
により求められる。 (スロット数)=(環境条件変化周期)÷(フェージン
グ周波数)÷(検出スロット周期) ここで、環境条件変化周期は、地域や時間帯等により違
いがあるので目的に合わせて選定する。
【0012】また、古い誤差情報への重み付けを低くす
るには以下の方法が簡単である。前記した平均位置の算
出例において重み付けを古い順に1/4,1/3,1/
2とすると 制御位置=α+〔(4×1/4)A+(3×1/3)B
+(2×1/2)C+dD〕/4=α+A/4+B/4
+C/4+D/4 これは常に四つ手前の位置を初期値として、検出誤差に
1/4をかけ累積していくことと等価である。単純に検
出誤差を適当な係数でかけていけば、これと同じことが
できるので演算が簡便になる。係数の範囲は制御分解能
より大きく、1/2より小さければどんな値でもよい
が、スロット数の制限と合わせて考えると決定しやす
い。
るには以下の方法が簡単である。前記した平均位置の算
出例において重み付けを古い順に1/4,1/3,1/
2とすると 制御位置=α+〔(4×1/4)A+(3×1/3)B
+(2×1/2)C+dD〕/4=α+A/4+B/4
+C/4+D/4 これは常に四つ手前の位置を初期値として、検出誤差に
1/4をかけ累積していくことと等価である。単純に検
出誤差を適当な係数でかけていけば、これと同じことが
できるので演算が簡便になる。係数の範囲は制御分解能
より大きく、1/2より小さければどんな値でもよい
が、スロット数の制限と合わせて考えると決定しやす
い。
【0013】図2は受信同期位置の制御の様子を示すタ
イミング図である。同図(a)は本発明方式であり、同
図(b)は従来方式である。(a)の本発明方式では、
タイムスロット1のタイミングa1と、受信同期位置b
1の誤差がない状態(δt1=0)から到達経路の変化
が起こり、次のタイムスロット1のタイミングa2では
誤差δt2(b2より早いので負の値)が発生してい
る。この誤差を同期位置誤差検出手段3が検出し、制御
量調整手段2において前記したような演算を行ってい
る。すなわち、 制御位置β=α+A/4+B/4+C/4+D/4 =0+0+0+0+δt2/4 を算出し、同じタイムスロットの間隔(フレーム)Tf
に加え、受信位置制御手段1によって制御すると、タイ
ミングa3での受信同期位置はb3となる。
イミング図である。同図(a)は本発明方式であり、同
図(b)は従来方式である。(a)の本発明方式では、
タイムスロット1のタイミングa1と、受信同期位置b
1の誤差がない状態(δt1=0)から到達経路の変化
が起こり、次のタイムスロット1のタイミングa2では
誤差δt2(b2より早いので負の値)が発生してい
る。この誤差を同期位置誤差検出手段3が検出し、制御
量調整手段2において前記したような演算を行ってい
る。すなわち、 制御位置β=α+A/4+B/4+C/4+D/4 =0+0+0+0+δt2/4 を算出し、同じタイムスロットの間隔(フレーム)Tf
に加え、受信位置制御手段1によって制御すると、タイ
ミングa3での受信同期位置はb3となる。
【0014】因みに、同図(b)では、(a)と同様
に、タイムスロット1のタイミングa1と受信同期位置
b1の誤差がない状態から、到達経路の変化が起こり、
次のタイムスロット1のタイミングa2では誤差δt2
が発生している。ここで、同じタイムスロットの間隔T
fにδt2を加えた位置に受信同期位置を制御すると、
タイミングa3では再び誤差がなくなる制御が行われ
る。しかしながら、タイミングa3までの間に再び到達
経路が変化されると、この制御が有効に作用しなくな
り、タイミングa3では誤差δt3が発生することにな
る。
に、タイムスロット1のタイミングa1と受信同期位置
b1の誤差がない状態から、到達経路の変化が起こり、
次のタイムスロット1のタイミングa2では誤差δt2
が発生している。ここで、同じタイムスロットの間隔T
fにδt2を加えた位置に受信同期位置を制御すると、
タイミングa3では再び誤差がなくなる制御が行われ
る。しかしながら、タイミングa3までの間に再び到達
経路が変化されると、この制御が有効に作用しなくな
り、タイミングa3では誤差δt3が発生することにな
る。
【0015】この違いは、信号の遅延分布が図3に示し
たように平均値をピークにして平均値から離れるほど頻
度が下がる分布になっており、本発明の方式では受信同
期位置をこの近傍から大きく離れないように制御できる
ことによる。図4は本発明方式と従来方式による受信同
期位置の誤差頻度を比較して示す図であり、本発明の方
式によるタイムスロットのタイミングと受信同期位置の
誤差の頻度が従来方式よりも誤差の少ない範囲に集中し
ていることが判る。
たように平均値をピークにして平均値から離れるほど頻
度が下がる分布になっており、本発明の方式では受信同
期位置をこの近傍から大きく離れないように制御できる
ことによる。図4は本発明方式と従来方式による受信同
期位置の誤差頻度を比較して示す図であり、本発明の方
式によるタイムスロットのタイミングと受信同期位置の
誤差の頻度が従来方式よりも誤差の少ない範囲に集中し
ていることが判る。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、受信信号
のタイムスロット受信時刻と受信同期位置との誤差に基
づいて当該スロットの受信同期位置を制御する方式の受
信機に、検出した誤差に対する受信位置の制御量を低下
させる制御量調整手段を備え、特にこの制御量調整手段
において検出した複数のタイムスロット受信時の各誤差
の時間平均をとることにより、マルチパス等の受信信号
到達経路の変動に伴う前記誤差の変動が生じる場合で
も、この誤差をタイミング遅延分布の最大頻度の近傍に
設定することが可能となり、受信機における総体的な受
信同期位置の誤差を低減することができる効果がある。
のタイムスロット受信時刻と受信同期位置との誤差に基
づいて当該スロットの受信同期位置を制御する方式の受
信機に、検出した誤差に対する受信位置の制御量を低下
させる制御量調整手段を備え、特にこの制御量調整手段
において検出した複数のタイムスロット受信時の各誤差
の時間平均をとることにより、マルチパス等の受信信号
到達経路の変動に伴う前記誤差の変動が生じる場合で
も、この誤差をタイミング遅延分布の最大頻度の近傍に
設定することが可能となり、受信機における総体的な受
信同期位置の誤差を低減することができる効果がある。
【図1】本発明の実施形態のブロック構成図である。
【図2】本発明方式と従来方式とを比較した同期タイミ
ング図である。
ング図である。
【図3】実使用環境における信号の遅延量の分布を示す
図である。
図である。
【図4】本発明方式と従来方式の受信同期位置の誤差の
頻度を示す図である。
頻度を示す図である。
【図5】従来の受信機のブロック図である。
1 受信位置制御手段 2 制御量調整手段 3 同期位置誤差検出手段 4 復号手段
Claims (5)
- 【請求項1】 受信信号のタイムスロット受信時刻と受
信同期位置との誤差を検出する同期位置誤差検出手段
と、先行タイムスロット受信時の前記同期位置誤差検出
手段の出力により当該スロットの受信同期位置を制御す
る受信位置制御手段とを備えるTDM方式の受信機にお
いて、前記同期位置誤差検出手段が検出した誤差に対す
る受信位置の制御量を調整する制御量調整手段を備える
ことを特徴とする受信同期位置制御方式。 - 【請求項2】 制御量調整手段は、同期位置誤差検出手
段が検出した複数のタイムスロット受信時の各誤差の時
間平均をとる請求項1の受信同期位置制御方式。 - 【請求項3】 複数の先行タイムスロット受信時の各誤
差にそれぞれ重み付けを行って誤差の時間平均をとり、
この重み付けは古い誤差ほど重み付けを低くする請求項
2の受信同期位置制御方式。 - 【請求項4】 重み付けの値は、基準となるスロットを
1とし、これよりも先行するタイムスロットの数で除し
た分数値とする請求項3の受信同期位置制御方式。 - 【請求項5】 時間平均をとる対象とされる複数の誤差
のスロット数は、環境条件変化周期、フェージング周波
数、検出スロット周期に基づいて設定される請求項2な
いし4のいずれかの受信同期位置制御方式。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9208396A JP3039365B2 (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 受信同期位置制御方式 |
US08/834,632 US5933433A (en) | 1996-04-15 | 1997-04-14 | Method and system for reception timing control |
GB9707542A GB2312357B (en) | 1996-04-15 | 1997-04-14 | Reception timing control in a TDM receiver |
AU17873/97A AU722428B2 (en) | 1996-04-15 | 1997-04-14 | Method of reception timing control |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9208396A JP3039365B2 (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 受信同期位置制御方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09284249A true JPH09284249A (ja) | 1997-10-31 |
JP3039365B2 JP3039365B2 (ja) | 2000-05-08 |
Family
ID=14044558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9208396A Expired - Fee Related JP3039365B2 (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 受信同期位置制御方式 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5933433A (ja) |
JP (1) | JP3039365B2 (ja) |
AU (1) | AU722428B2 (ja) |
GB (1) | GB2312357B (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3521793B2 (ja) | 1999-03-03 | 2004-04-19 | 松下電器産業株式会社 | 半導体レーザの製造方法 |
GB2381161B (en) * | 2001-10-19 | 2005-07-27 | Roke Manor Research | A communication method and apparatus |
JP4351245B2 (ja) * | 2006-12-19 | 2009-10-28 | 富士通株式会社 | 遅延解析プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、遅延解析装置および遅延解析方法 |
JP4391540B2 (ja) * | 2007-03-08 | 2009-12-24 | 富士通株式会社 | 遅延解析プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、遅延解析装置および遅延解析方法 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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