JPH09283179A - 非水二次電池 - Google Patents

非水二次電池

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Publication number
JPH09283179A
JPH09283179A JP8094494A JP9449496A JPH09283179A JP H09283179 A JPH09283179 A JP H09283179A JP 8094494 A JP8094494 A JP 8094494A JP 9449496 A JP9449496 A JP 9449496A JP H09283179 A JPH09283179 A JP H09283179A
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JP
Japan
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negative electrode
lithium
sheet
positive electrode
mixture
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Application number
JP8094494A
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English (en)
Inventor
Shoichiro Yasunami
昭一郎 安波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】高い放電容量、良好な充放電サイクル特性、高
エネルギー密度を有する非水二次電池を提供する。 【解決手段】 負極シートの合剤塗布部はシートの長さ
方向及び幅方向ともに対向する該正極シートよりも長
く、該負極シートはリチウムを主体とした金属材料が合
剤上に重ね合わせられて作成されており、かつ少なくと
も1カ所の正極に対向していない負極合剤シート上に重
ね合わされた該金属材料の単位面積当たり重量が、正極
に対向している負極合剤シート上に重ね合わされた該金
属材料の単位面積当たり重量よりも10%以上400%
以下多いことを特徴とする非水二次電池によって解決さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充放電容量および
サイクル特性を改良した非水二次電池に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】非水二次電池用負極材料としては、リチ
ウム金属やリチウム合金が代表的であるが、それらを用
いると充放電中にリチウム金属が樹枝状に成長したいわ
ゆるデンドライトが発生し、内部ショートの原因あるい
はデンドライト自体の持つ高い活性のため、発火などの
危険をはらんでいた。これに対し、リチウムを可逆的に
挿入・放出可能な焼成炭素質材料が実用化されるように
なってきた。この炭素質材料は密度が比較的小さいた
め、体積当たりの容量が低いという欠点を有する。この
ため、炭素材料にリチウム箔を圧着もしくは積層して用
いることが、特開平5−151995号公報に記載され
ているが、上記の問題を本質的に解決するものではなか
った。
【0003】更に、負極材料にSn、V、Si、B、Z
rなどの酸化物またはそれらの複合酸化物を用いる方法
が提案されている(特開平5−174818、同6−6
0867、同6−275267、同6−325765、
同6−338324、EP−615296号)。これら
の酸化物または複合酸化物負極は、ある種のリチウムを
含む遷移金属化合物の正極と組み合わせることにより、
3〜3.6V級で充電容量の大きな非水二次電池を与
え、又、実用領域でデンドライト発生がほとんどなく極
めて安全性が高いとされている。しかしながら、これら
の材料を用いた電池は、充放電サイクル性が充分でな
く、特に初期サイクルの充放電効率が低いという大きな
問題があった。すなわち初期の数サイクルにおいて、充
電過程で負極に吸蔵されたリチウムの一部が複数の不可
逆的な副反応を起こすため放電過程で正極側へリチウム
が移動せず、結果として正極のリチウムが無為に消費さ
れ容量損失を招いていたと推定される。これらの容量損
失分を補償するために、予め損失分に相当するリチウム
を負極材料に挿入することが考えられるが、まだ十分な
効果を得るに至っていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、高い
充放電容量、良好な充放電サイクル特性を持ちかつ高エ
ネルギー密度を有する非水二次電池を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、リチウ
ム含有遷移金属酸化物を主体とした層を有する正極シー
ト、金属または半金属酸化物を主体とした層と少なくと
も1層の水不溶性の導電性粒子を含む補助層とを有する
負極シート、リチウム塩を含む非水電解質およびセパレ
ーターから構成される非水二次電池において、該負極シ
ートの合剤塗布部はシートの長さ方向及び幅方向ともに
対向する該正極シートよりも長く、該負極シートはリチ
ウムを主体とした金属材料が合剤上に重ね合わせられて
作成されており、かつ少なくとも1カ所の正極に対向し
ていない負極合剤シート上に重ね合わされた該金属材料
の単位面積当たり重量が、正極に対向している負極合剤
シート上に重ね合わされた該金属材料の単位面積当たり
重量よりも10%以上400%以下多いことを特徴とす
る非水二次電池によって達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の形態について詳述
するが本発明はこれらに限定されるものではない。 リチウム含有遷移金属酸化物を主体とした層を有する
正極シート、金属または半金属酸化物を主体とした層と
少なくとも1層の水不溶性の導電性粒子を含む補助層と
を有する負極シート、リチウム塩を含む非水電解質およ
びセパレーターから構成される非水二次電池において、
該負極シートの合剤塗布部はシートの長さ方向及び幅方
向ともに対向する該正極シートよりも長く、該負極シー
トはリチウムを主体とした金属材料が合剤上に重ね合わ
せられて作成されており、かつ少なくとも1カ所の正極
に対向していない負極合剤シート上に重ね合わされた該
金属材料の単位面積当たり重量が、正極に対向している
負極合剤シート上に重ね合わされた該金属材料の単位面
積当たり重量よりも10%以上400%以下多いことを
特徴とする非水二次電池。 該負極シート上にリチウムを主体とした金属材料を重
ね合わせるパターンが全面、ストライプ状、枠状、円板
状の少なくとも1種であることを特徴とする項1に記載
の非水二次電池 少なくとも1カ所の正極に対向していない負極合剤シ
ート上にリチウムを主体とした金属材料を、正極に対向
している負極合剤シート上に単位面積当たり多く重ね合
わせる方法が、該金属材料の重ね合わせ片の間隔をより
密にしてなされる方法及び/または該金属材料の厚さを
厚くすることによりなされる方法であることを特徴とす
る項1または2に記載の非水二次電池。 該リチウムを主体とした金属材料の厚さが5〜150
μmであることを特徴とする項1〜3のいずれか1項に
記載の非水二次電池。 該負極シート上におけるリチウムを主体とした金属材
料の被覆率が10〜100%であることを特徴とする項
1〜4のいずれか1項に記載の非水二次電池。 該負極が錫を含む複合酸化物であることを特徴とする
項1〜5のいずれか1項に記載の非水二次電池。
【0007】該錫を含む複合酸化物が次の一般式
(1)の複合酸化物であることを特徴とする項6に記載
の非水二次電池。 SnM1 at 一般式(1) 式中、M1はAl、B、P、Si、Ge、周期律表第1
族元素、第2族元素、第3族元素、ハロゲン元素から選
ばれる2種以上の元素を表し、aは0.2以上2以下の
数を、tは1以上6以下の数を表す。 該錫を含む複合酸化物が次の一般式(2)の複合酸化
物であることを特徴とする項6に記載の非水二次電池。 SnM2 bt 一般式(2) 式中、M2はAl、B、P、Ge、周期律表第1族元
素、第2族元素、第3族元素、ハロゲン元素から選ばれ
る2種以上の元素を表し、bは0.2以上2以下の数
を、tは1以上6以下の数を表す。 該錫を含む複合酸化物が次の一般式(3)の複合酸化
物であることを特徴とする項6に記載の非水二次電池。 SnM3 c4 dt 一般式(3) 式中、M3はAl、B、P、Si、Geの少なくとも2
種を、M4は周期律表第1族元素、第2族元素、第3族
元素、ハロゲン元素の少なくとも1種を表し、cは0.
2以上2以下の数、dは0.01以上1以下の数で、
0.2<c+d<2、tは1以上6以下の数を表す。
【0008】以下、本発明の構成について詳述する。本
発明者らは負極材料にリチウムを予備挿入する方法を鋭
意検討した結果、金属または半金属酸化物を少なくとも
1種含む層の上に、少なくとも1層の水不溶性の導電性
粒子を含む補助層を設置することにより、リチウムの挿
入が均一で、デンドライト生成を無くすことが可能であ
ることをつきとめた。更に、高容量の非水二次電池の製
造得率の悪い原因を検討したところ、電極表面の突起状
の凹凸、電極の搬送から電池組立までの工程中に生じる
電極表面の傷、部分的な脱落等による凹凸が原因となっ
て、電池巻回時にセパレーターを直接破壊したり、巻回
時の微妙な摺動や、圧力のむらと結びついてセパレータ
ーを破壊することにより内部短絡が発生していることの
寄与が大きいことがわかった。またこれらの現象は、負
極に金属酸化物を用いた時に起こりやすいこともわかっ
た。これらの内部短絡を防止するためには、電極表面を
保護するための層を設けることが有効であり、これらの
層の設置は製造得率を向上させると共に、リチウムの挿
入を均一にさせていることもわかった。
【0009】また、リチウムを主体とした金属材料の負
極シート上への重ね合わせパターン、特に正極に対向し
ている部分に対して対向していない部分のリチウム量を
多くすることにより、正極シートの電位が平坦化され、
主にサイクル特性が良くなることを見いだした。リチウ
ムを主体とした金属としてはリチウム金属を用いること
が好ましいが純度90重量%以上のものが好ましく、純
度98重量%以上のものが特に好ましい。負極シート上
へのリチウムの重ね合せパターンとしては全面、ストラ
イプ上、枠状、円状のいずれか又はこれらの組合せから
選択される。特に好ましいパターンはストライプであ
る。ここで言う重ね合わせとは、負極合剤および補助層
を有するシート上にリチウムを主体とした金属箔を圧着
することを意味する。いずれの場合も重ね合せるリチウ
ムの量によってリチウム挿入量を任意に制御することが
可能である。リチウム予備挿入量として、好ましくは負
極材料に対して0.5〜4.0当量であり、さらに好ま
しくは1〜3.5当量であり、特に好ましくは1.2〜
3.2当量である。3.2当量より多くのリチウムを負
極材料に予備挿入した場合には、サイクル性劣化が著し
く好ましくない。負極活物質の局部的過充電などが、サ
イクル性劣化の原因となっている可能性も考えられる
が、厳密には不明である。
【0010】重ね合わせパターンは厚さ一定の金属箔を
負極シート全面に重ね合わせることが好ましいが、負極
材料に予備挿入されたリチウムはエージングによって徐
々に負極材料中を拡散するため、シート全面ではなくス
トライプ、枠状、円板状のいずれかの部分的重ね合わせ
も用いられうる。これら部分的重ね合わせの場合は金属
箔の大きさを制御することによってリチウムの均一な予
備挿入を達成しうる。ストライプは負極シートに対して
縦方向あるいは横方向に重ね合わせることが製造適性上
好ましい。重ね合せ間隔は一定であることが好ましい
が、一定でなくともよい。また、縦方向と横方向とを組
み合せた格子状のパターンを用いることもでき、均一な
リチウム予備挿入にとって特に好ましい。ストライプの
大きさは負極シートの大きさにより任意に選択される
が、ストライプの幅は負極シート片面の半分の長さから
0.5mmまでが好ましい。より好ましくは負荷シート片
面の半分の長さから1mmまであり、特に好ましくは負極
シート片面の半分の長さから1.5mmまでである。0.
5mmよりもストライプ幅が小さくなると金属箔の切断や
ハンドリングが困難になり好ましくない。ここでいうス
トライプ幅とは電極シートの長さ方向のことを言う。ま
たストライプの長さは電極幅と同一の長さであることが
特に好ましい。ストライプを重ね合せる場合はシートの
表と裏のパターンが同じでも異なっていてもよいが、表
面の金属箔の貼られていない部分に裏面を貼る方法が好
ましい。
【0011】負極シートは合剤が塗布されている部分の
長さ、幅ともに正極シートの合剤塗布部分よりも広く設
計されることが好ましい。すなわち、セパレーターを介
して対向してい負極シートと正極シートの巻回状態にお
いて、負極合剤部は正極に対し対向していない部分を有
する。この非対向部の長さは、シートの幅方向に関して
は0.1から10mmが好ましく、0.5から5mmが特に
好ましい。またシートの長さ方向に関しては0.1から
50mmが好ましく、0.5から30mmが特に好ましい。
この時の負極合剤上のリチウムの重ね合わせ量はその平
均値として、正極に対向している負極合剤上よりも対向
していない部分にシートの単位面積当たりより多く重ね
合わせられる。特にシートの長さ方向の非対向部分によ
り多く重ね合わせた場合に効果が大きい。非対向部分に
重ね合わせる量は対向部分に重ね合わせる量に対して平
均値として110〜500%が好ましく、120〜40
0%が更に好ましく、130〜250%が特に好まし
い。非対向部に単位面積当たりより多くのリチウムを重
ね合わせる方法として、負極合剤の非対向部により厚く
リチウムを重ね合わせる方法が好ましい。ストライプ
状、枠状、円盤状のいずれかでリチウムを重ね合わせる
場合は、非対向部に間隔を密にしてリチウムを重ね合わ
せる方法も好ましい。さらにストライプ状、枠状、円盤
状のいずれのパターンを組み合わせて非対向部により多
くのリチウムを重ね合わせてもよい。負極シートにおけ
る金属箔重ね合わせの被覆率は10〜100%が好まし
いが、15〜100%がより好ましく、20〜100%
が特に好ましい。10%以下の場合はリチウムの予備挿
入が不均一となる場合もあり好ましくない。さらに均一
性の観点からリチウムを主体とした金属箔の厚さは、5
〜150μmであることが好ましく、5〜100μmが
さらに好ましい。特に好ましくは、10〜75μmであ
る。
【0012】なお、この方法では、副反応分のリチウム
供給が正極活物質からではなく、重ね合わせられたリチ
ウムから負極材料中に供給される。リチウムを主体とし
た金属箔の切断、貼り付け等のハンドリング雰囲気は露
点−30℃以下−80℃以上のドライエアー又はアルゴ
ンガス雰囲気下が好ましい。ドライエアーの場合は−4
0℃以下−80℃以上がさらに好ましい。またハンドリ
ング時には炭酸ガスを併用してもよい。特にアルゴンガ
ス雰囲気の場合は炭酸ガスを併用することが好ましい。
【0013】リチウムの負極材料への予備挿入には、リ
チウムを主体とした金属箔のほかエキスパンドメタルの
ような開口部を有する金属シートや100μm以下の粒
径をもつ金属粒子を負極シートに重ね合わせ、必要に応
じてカレンダープレス機を用いて圧縮加工した後、セパ
レーターおよび正極シートと共に非水二次電池を組立
て、電解液を注液して一定期間エージングする方法を用
いることができる。更に、ブチルリチウムを用いてリチ
ウムを負極材料に挿入することもできる。本発明の電池
は組立後すぐに充電しても良いが、リチウムが負極材料
中により均一に拡散する様、充電前にエージングを施し
た方が好ましい。エージングは0〜80℃で1時間〜6
0日が好ましいが、30〜60℃で5時間〜30日、3
0〜60℃で10時間〜25日間が最も好ましい。ま
た、エージング前あるいはエージング中に充電により電
池電圧を1.0〜3.5vにする事がリチウムの均一な
挿入に好ましい。
【0014】次に電極表面に設置する補助層、保護層に
ついて説明する。電極表面に活物質とは異なる層、例え
ば保護層を設けることは、従来から検討されてきてお
り、リチウム金属や合金を負極とする場合には、炭素材
料や金属粉末を含有した炭素からなる保護層を設けるこ
とが特開平4−229562号、米国特許第53874
79号、特開平3−297072号に記載されている。
しかしながら、これらの特許の目的は、リチウム金属表
面の活性な部分を保護し、電解液との接触による電解液
の分解や分解生成物等による不働体皮膜の生成を防止す
ることであり、本発明の金属酸化物負極とは、構成も発
明の目的も異にする。更に特開昭61−263069号
では、遷移金属酸化物を負極材料とし、その表面をイオ
ン伝導性の固体電解質で被覆することが記載され、実施
例では遷移金属酸化物の層の上に固体電解質膜をスパッ
タリングにより設けることが記載されている。この特許
の目的は先に述べた特許と同様に、リチウムの樹枝状の
析出の防止、電解液の分解防止であり、本発明とは目的
を異にする。更に、イオン伝導性の固体電解質は、水に
対する溶解性、吸湿性を有しており、好ましくない。
【0015】更に、特開昭61−7577号には、正極
の表面を、電子電導性と、イオン伝導性を合わせ持つ物
質からなる保護層が記載され、電子−イオン混合導電性
を有する物質としてタングステン、モリブデン、バナジ
ウムの酸化物が好ましいと記載されている。しかしなが
らこれらの酸化物は、リチウムの吸蔵放出しうる化合物
であり、本発明に於いては好ましくない。
【0016】本発明に於いて、負極シートに設けられる
補助層は、少なくとも1層からなり、同種又は異種の複
数層により構成されていても良い。これらの補助層は、
水不溶性の導電性粒子と結着剤から構成される。結着剤
は、後で述べる電極合剤を形成する時に用いる結着剤を
用いることが出来る。補助層に含まれる導電性粒子の割
合は2.5重量%以上、96重量%以下が好ましく、5
重量%以上、95重量%以下がより好ましく、10重量
%以上、93重量%以下が特に好ましい。本発明の水不
溶性の導電性粒子としては、金属、金属酸化物、金属繊
維、炭素繊維、カーボンブラックや黒鉛等の炭素粒子を
挙げることが出来る。水への溶解度は、100PPM以
下、好ましくは不溶性のものが好ましい。これらの水不
溶導電性粒子の中で、アルカリ金属特にリチウムとの反
応性が低いものが好ましく、金属粉末、炭素粒子がより
好ましい。粒子を構成する元素の20℃における電気抵
抗率としては、5×109Ω・m以下が好ましい。
【0017】金属粉末としては、リチウムとの反応性が
低い金属、即ちリチウム合金を作りにくい金属が好まし
く、具体的には、銅、ニッケル、鉄、クロム、モリブデ
ン、チタン、タングステン、タンタルが好ましい。これ
らの金属粉末の形は、針状、柱状、板状、塊状のいずれ
でもよく、最大径が0.02μm以上、20μm以下が
好ましく、0.1μm以上、10μm以下がより好まし
い。これらの金属粉末は、表面が過度に酸化されていな
いものが好ましく、酸化されているときには還元雰囲気
で熱処理することが好ましい。
【0018】炭素粒子としては、従来電極活物質が導電
性でない場合に併用する導電材料として用いられる公知
の炭素材料を用いることが出来る。これらの材料として
はサーマルブラック、ファーネスブラック、チャンネル
ブラック、ランプブラックなどのカーボンブラック、鱗
状黒鉛、鱗片状黒鉛、土状黒鉛などの天然黒鉛、人工黒
鉛、炭素繊維等があげられる。これらの炭素粒子を結着
剤と混合分散するためには、カーボンブラックと黒鉛を
併用するのが好ましい。カーボンブラックとしては、ア
セチレンブラック、ケッチェンブラックが好ましい。炭
素粒子は、0.01μm以上、20μm以下が好まし
く、0.02μm以上、10μm以下の粒子がより好ま
しい。
【0019】上記の補助層には、塗布膜の強度の改良等
の目的で、実質的に導電性を持たない粒子を混合しても
よい。これらの粒子としてテフロンの微粉末、SiC、
窒化アルミニウム、アルミナ、ジルコニア、マグネシ
ア、ムライト、フォルステライト、ステアタイトを挙げ
ることが出来る。これらの粒子は、導電性粒子の0.0
1倍以上、10倍以下で使うと好ましい。
【0020】これらの補助層は、負極が集電体の両側に
合剤を塗設して形成されている場合、その両側に塗設し
てもよいし、片面だけに塗設する形態であってもよい。
補助層の塗設方式は、集電体上に、リチウムを可逆的に
吸蔵放出可能な材料をである金属または半金族酸化物を
主体とした合剤を塗設した後に、補助層を順次塗設する
逐次方式でもよいし、合剤層と補助層を同時に塗設する
同時塗布方式であってもよい。
【0021】次に正極シートに設置される保護層につい
て説明する。保護層は少なくとも1層からなり、同種又
は異種の複数層により構成されていても良い。これらの
保護層は実質的に電子伝導性を持たない、即ち絶縁性の
層であってもよいし、負極シートと同様に導電性の層で
あっても良い。更に、絶縁性の層と導電性の層とが積層
した形態であっても良い。保護層の厚みは、1μm以
上、40μm以下が好ましく、より好ましくは2μm以
上、30μm以下である。更にこれらの粒子を含む保護
層は300℃以下で融解したり、新たな皮膜を形成しな
いものが望ましい。保護層が水不溶性の導電性粒子と結
着剤からなる場合、導電性粒子は負極シートの補助層に
用いたものが使用できる。好ましく用いられる導電性粒
子の種類、大きさなどはいずれも負極シートの場合と同
様である。
【0022】保護層が絶縁性の場合、これらの層は有機
或いは無機の粒子を含むことが好ましい。これらの粒子
は、0.1μm以上、20μm以下が好ましく、0.2
μm以上、15μm以下がより好ましい。好ましい有機
物の粒子は架橋されたラテックス又はフッ素樹脂の粉状
体であり、300℃以下で、分解したり、皮膜を形成し
ないものが好ましい。より好ましいのはテフロンの微粉
末である。無機物粒子としては、金属、非金属元素の炭
化物、珪化物、窒化物、硫化物、酸化物を挙げることが
出来る。炭化物、珪化物、窒化物のなかでは、SiC、
窒化アルミニウム(AlN)、BN、BPが絶縁性が高
くかつ化学的に安定で好ましく、特にBeO、Be、B
Nを焼結助剤として用いたSiCが特に好ましい。
【0023】カルコゲナイドの中では、酸化物が好まし
く、酸化或いは還元されにくい酸化物が好ましい。これ
らの酸化物としては、Al23、As46、B23、B
aO、BeO、CaO、Li2O、K2O、Na2O、I
23、MgO、Sb25、 SiO2、SrO、ZrO
4があげられる。これらの中で、Al23、BaO、B
eO、CaO、K2O、Na2O、MgO、SiO2、S
rO、ZrO4が特に好ましい。これらの酸化物は、単
独であっても、複合酸化物であっても良い。複合酸化物
として好ましい化合物としては、ムライト(3Al 23
・2SiO2)、ス テアタイト(MgO・SiO2)、
フォルステライト(2MgO・SiO2)、コージェラ
イト(2MgO・2Al23・5SiO2)等を挙げる
ことが出来る。これらの絶縁性の無機化合物粒子は、生
成条件の制御や粉砕等の方法により、0.1μm以上、
20μm以下、特に好ましくは0.2μm以上、15μ
m以下の粒子にして用いる。
【0024】保護層は、これらの導電性の粒子および/
または実質的に導電性を持たない粒子と結着剤を用いて
形成する。結着剤は、後で述べる電極合剤を形成する時
に用いる結着剤を用いることが出来る。粒子と結着剤の
比率は両者の総重量に対して、粒子が40重量%以上、
96重量%以下が好ましく、50重量%以上、94重量
%以下がより好ましい。
【0025】以下、本発明の非水二次電池を作るための
他の材料と、製造方法について詳述する。本発明の非水
二次電池に用いられる正・負極は、正極合剤あるいは負
極合剤を集電体上に塗設して作ることが出来る。正極あ
るいは負極合剤には、それぞれ正極活物質あるいは負極
材料のほか、それぞれに導電剤、結着剤、分散剤、フィ
ラー、イオン導電剤、圧力増強剤や各種添加剤を含むこ
とができる。
【0026】本発明の負極材料としては、遷移金属又は
周期律表13から15族の金属、半金属元素の酸化物を
主体とすることが好ましい。本発明の負極材料として
は、遷移金属又は周期律表13から15族の金属、半金
属元素の酸化物他に、軽金属、軽金属合金、炭素質化合
物を併用しても良い。軽金属、軽金属合金としては、リ
チウム、リチウム合金が挙げられる。炭素質化合物とし
ては、天然黒鉛、人工黒鉛、気相成長炭素、有機物の焼
成された炭素などから選ばれ、黒鉛構造を含んでいるも
のが好ましい。また、炭素質化合物には、炭素以外に
も、異種化合物、例えばB、P、N、S、SiC、B4
Cを0〜10重量%含んでもよい。
【0027】遷移金属化合物としては、特にV、Ti、
Fe、Mn、Co、Ni、Zn、W、Moの単独あるい
は複合酸化物が好ましい。更に好ましい化合物として、
特開平6−44972号記載のLipCoq1-qz(こ
こでp=0.1〜2.5、q=0〜1、z=1.3〜
4.5)を挙げる事が出来る。遷移金属以外の金属、半
金属の化合物としては、周期律表第13族〜15族の元
素、Ga、Si、Sn、Ge、Pb、Sb、Biの単独
あるいはそれらの2種以上の組み合わせからなる酸化物
が選ばれる。例えば、Ga23、SiO、GeO、Ge
2、SnO、SnO2、SnSiO3、PbO、Pb
2、Pb23、Pb24、Pb34、Sb23、Sb2
4、Sb25、Bi23、Bi24、Bi25、Sn
SiO3などが好ましい。又これ らは、酸化リチウムと
の複合酸化物、例えばLi2GeO3、Li2SnO2であ
ってもよい。
【0028】上記の複合酸化物は電池組み込み時に主と
して非晶質であることが好ましい。ここで言う主として
非晶質とはCuKα線を用いたX線回折法で2θ値で2
0°から40°に頂点を有するブロードな散乱帯を有す
る物であり、結晶性の回折線を有してもよい。好ましく
は2θ値で40°以上70°以下に見られる結晶性の回
折線の内最も強い強度が、2θ値で20°以上40°以
下に見られるブロードな散乱帯の頂点の回折線強度の5
00倍以下であることが好ましく、さらに好ましくは1
00倍以下であり、特に好ましくは5倍以下であり、最
も好ましくは結晶性の回折線を有さないことである。
【0029】上記の複合酸化物はB、Al、Ga、I
n、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、P、As、Sb、
Biの中の3種以上の元素の複合酸化物である。特に好
ましくはB、Al、Si、Ge、Sn、Pの中の3種以
上の元素から構成される複合酸化物である。これらの複
合酸化物は、主として非晶質構造を修飾するために周期
律表の1族から3族の元素またはハロゲン元素を含んで
もよい。上記の負極材料の中で、錫を主体とする非晶質
の複合酸化物が特に好ましく、次の一般式(1)で表さ
れる。 SnM1 at 一般式(1) 式中、M1はAl、B、P、Si、Ge、周期律表第1
族元素、第2族元素、第3族元素、ハロゲン元素から選
ばれる2種以上の元素を表し、aは0.2以上、2以下
の数を、tは1以上、6以下の数を表す。
【0030】一般式(1)の中で、次の一般式(2)の
化合物が更に好ましい。 SnM2 bt 一般式(2) 式中、M2はAl、B、P、Ge、周期律表第1族元
素、第2族元素、第3族元素、ハロゲン元素から選ばれ
る2種以上の元素を表し、bは0.2以上、2以下の数
を、tは1以上、6以下の数を表す。
【0031】一般式(1)の中で、次の一般式(3)の
化合物が更に好ましい。 SnM3 c4 dt 一般式(3) 式中、M3はAl、B、P、Si、Geの少なくとも2
種を、M4は周期律表第1族元素、第2族元素、第3族
元素、ハロゲン元素の少なくとも1種を表し、cは0.
2以上、2以下の数、dは0.01以上、1以下の数
で、0.2<c+d<2、tは1以上6以下の数を表
す。M3とM4は一般式(3)の化合物を全体として非晶
質化させるための元素であり、M3は非晶化可能な元素
であり、Al、B、P、Si、Geの2種以上を組 み
合わせて用いるのが好ましい。M4は非晶質の修飾が可
能な元素であり、周期 律表第1族元素、第2族元素、
第3族元素、ハロゲン元素であり、K、Na、Cs、M
g、Ca、Ba、Y、Fが好ましい。bは0.2以上、
2以下の数、cは0.01以上、1以下の数で、0.2
<b+c<2、tは1以上6以下の数を表す。
【0032】本発明の非晶質複合酸化物は、焼成法、溶
液法のいずれの方法も採用することができるが、焼成法
がより好ましい。焼成法では、一般式(1)に記載され
た元素の酸化物あるいは化合物をよく混合した後、焼成
して非晶質複合酸化物を得るのが好ましい。
【0033】焼成条件としては、昇温速度として昇温速
度毎分5℃以上200℃以下であることが好ましく、か
つ焼成温度としては500℃以上1500℃以下である
ことが好ましく、かつ焼成時間としては1時間以上10
0時間以下であることが好ましい。且つ、下降温速度と
しては毎分2℃以上107℃以下であることが好まし
い。
【0034】本発明における昇温速度とは「焼成温度
(℃表示)の50%」から「焼成温度(℃表示)の80
%」に達するまでの温度上昇の平均速度であり、本発明
における降温速度とは「焼成温度(℃表示)の80%」
から「焼成温度(℃表示)の50%」に達するまでの温
度降下の平均速度である。降温は焼成炉中で冷却しても
よくまた焼成炉外に取り出して、例えば水中に投入して
冷却してもよい。またセラミックスプロセッシング(技
報堂出版1987)217頁記載のgun法・Hammer-Anvi
l法・slap法・ガスアトマイズ法・プラズマスプレー法
・遠心急冷法・melt drag法などの超急冷法を用いるこ
ともできる。またニューガラスハンドブック(丸善19
91)172頁記載の単ローラー法、双ローラ法を用い
て冷却してもよい。焼成中に溶融する材料の場合には、
焼成中に原料を供給しつつ焼成物を連続的に取り出して
もよい。焼成中に溶融する材料の場合には融液を攪拌す
ることが好ましい。
【0035】焼成ガス雰囲気は好ましくは酸素含有率が
5体積%以下の雰囲気であり、さらに好ましくは不活性
ガス雰囲気である。不活性ガスとしては例えば窒素、ア
ルゴン、ヘリウム、クリプトン、キセノン等が挙げられ
る。最も好ましい不活性ガスは純アルゴンである。本発
明で示される化合物の平均粒子サイズは0.1〜60μ
mが好ましい。所定の粒子サイズにするには、良く知ら
れた粉砕機や分級機が用いられる。例えば、乳鉢、ボー
ルミル、サンドミル、振動ボールミル、衛星ボールミ
ル、遊星ボールミル、旋回気流型ジェットミルや篩など
が用いられる。粉砕時には水、あるいはメタノール等の
有機溶媒を共存させた湿式粉砕も必要に応じて行うこと
が出来る。所望の粒径とするためには分級を行うことが
好ましい。分級方法としては特に限定はなく、篩、風力
分級機などを必要に応じて用いることができる。分級は
乾式、湿式ともに用いることができる。
【0036】本発明の負極材料の例を以下に示すが、本
発明はこれらに限定されるものではない。SnAl0.1
0.30.40.22.7、SnAl0.10.30.4Na0.2
2.7、SnAl0.10.30.4Rb0.22. 7、SnAl
0.10.30.4Cs0.22.7、SnAl0.10 .50.5
0.10.23.15、SnAl0.10.50.5Ba0.08
0.083.19、SnAl0.20.40.42.9、SnAl
0.30.50.22.7、SnAl0.30.72.5、SnB
0.20.6Ba0.080.082.84、SnB0.40.4Ba
0.10.12.65、SnB0.50.53、SnB0.50.5
Mg0. 13.1
【0037】SnB0.50.5Mg0.10.23、SnB
0.50.5Li0. 1Mg0.10.23.05、SnB0.50.5
0.1Mg0.10 .23.05、SnB0.50.50.05Mg
0.050.13.03、SnB0.50.50.05Mg0.10.2
3.03、SnB0.50. 5Cs0.1M g0.10.23.05
SnB0.50.5Cs0.05Mg0.050.13.03、SnB
0.50.5Mg0.10.13. 05、SnB0.50.5Mg0.1
0.23、SnB0.50.5Mg0.10.063.07、Sn
0.50.5Mg0.10.143.03、SnPBa0.08
3.58、SnPK0.13.55、SnPK0.05Mg0.05
3.58、SnPCs0 .13.55、SnPBa0.080.08
3.54、SnPK0.1Mg0.10.23.55、SnPK0.05
M g0.050.13.53、SnPCs0.1Mg0.10.2
3.55、SnPCs0.05Mg0.050.13.53
【0038】Sn1.10.20.6Ba0.08
0.082.94、Sn1.10.20.6Li0.10.1Ba0.1
0.13.05、Sn1.10.40.4Ba0.082.74、Sn
1.1PCs0.053.63、Sn1.1PK0.053.63、Sn
1.2Al0.10.30.4Cs0.22.9、Sn1.20.2
0.6Ba0.083.08、Sn1.20.20.6Ba0.080.08
3.04、Sn1.20.20.6Mg0.04Ba0.043.08
Sn1.20.30.5Ba0.082.98、Sn1.3Al0.1
0.30.4Na0.23、Sn1.30.40.4Ca
0.23.1、Sn1.30.40. 4Ba0.23.1、Sn1.4
0.24、Sn1.4Ba0.1PK0.24.15、Sn1.4Ba
0.2PK0.24.3、Sn1.4Ba0 .2PK0.2Ba0.10.2
4.3、Sn1.4PK0.34.05、Sn1.5PK
0.24.1、Sn1.5PK0.14.05、Sn1.5PCs0.05
4.03、Sn1.5PCs0.05Mg0.10.24.03、Sn2
27
【0039】SnSi0.5Al0.10.20.1Ca0.4
3.1、SnSi0. 4Al0.20.42.7、SnSi0.5Al
0.20.10.1Mg0.12.8、SnSi0.6Al0.20.2
2.8、SnSi0. 5Al0.30.40.23.55、SnS
0.5Al0.30.40.54.30、SnSi0.6Al0.1
0.10.33.25、SnSi0.6Al0.10.10.1Ba
0.22.95、SnSi0.6Al0.10.10.1Ca0.2
2.95、SnSi0.6Al0.10. 2Mg0.22.85、SnS
0.6Al0.10.30.13.05、SnSi0.6Al0.2
Mg0.22.7、SnSi0.6Al0.2Ca0.22.7、Sn
Si0.6Al0.20.23、SnSi0.60.20.23
SnSi0.8Al0.22.9、SnSi0.8Al0.30.2
0.23.85、SnSi0.80.22.9、SnSi0.8
0.22.8、SnSi0.8Mg0.22 .8、SnSi0.8
0.22.8、SnSi0.80.23.1
【0040】Sn0.9Mn0.30.40.4Ca0.1Rb0.1
2.95、Sn0 .9Fe0.30.40.4Ca0.1Rb0.1
2.95、Sn0.8Pb0.2Ca0.10.93.35、Sn0.3
0.7Ba0.10. 93.35、Sn0.9Mn0.1Mg0.1
0.93.35、Sn0.2Mn0.8Mg0.10.93.35、Sn
0.7Pb0.3Ca0.10. 93.35、Sn0.2Ge0.8Ba
0.10.93.35
【0041】上記焼成されて得られた化合物の化学式
は、測定方法として誘導結合プラズマ(ICP)発光分
光分析法、簡便法として、焼成前後の粉体の重量差から
算出できる。
【0042】本発明の負極材料には各種元素を含ませる
ことができる。例えば、ランタノイド系金属(Hf、T
a、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、Hg)や、電
子伝導性をあげる各種化合物(例えば、Sn、In、N
bの化合物)のドーパントを含んでもよい。添加する化
合物の量は0〜5モル%が好ましい。
【0043】本発明で用いられる酸化物の正極活物質あ
るいは負極材料の表面を、用いられる正極活物質や負極
材料と異なる化学式を持つ酸化物で被覆することができ
る。この表面酸化物は、酸性にもアルカリ性にも溶解す
る化合物を含む酸化物が好ましい。さらに電子伝導性の
高い金属酸化物が好ましい。例えば、PbO2、Fe2
3、SnO2、In22、ZnOなどやまたはこれらの酸
化物にドーパント(例えば、酸化物では原子価の異なる
金属、ハロゲン元素など)を含ませることが好ましい。
特に好ましくは、SiO2、SnO2、Fe23、Zn
O、PbO2であ る。これらの表面処理に使用される金
属酸化物の量は、該正極活物質・負極材料当たり、0.
1〜10重量%が好ましく、0.2〜5重量%が特に好
ましく、0.3〜3重量%が最も好ましい。また、この
ほかに、正極活物質や負極材料の表面を改質することが
できる。例えば、金属酸化物の表面をエステル化剤によ
り処理、キレート化剤で処理、導電性高分子、ポリエチ
レンオキサイドなどにより処理することが挙げられる。
【0044】本発明で用いられる正極活物質は可逆的に
リチウムイオンを挿入・放出できる遷移金属酸化物でも
良いが、特にリチウム含有遷移金属酸化物が好ましい。
本発明で用いられる好ましいリチウム含有遷移金属酸化
物正極活物質としては、リチウム含有Ti、V、Cr、
Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Mo、Wを含む酸化物
があげられる。またリチウム以外のアルカリ金属(周期
律表の第IA、第IIAの元素)、及びまたはAl、G
a、In、Ge、Sn、Pb、Sb、Bi、Si、P、
Bなどを混合してもよい。混合量は遷移金属に対して0
〜30モル%が好ましい。本発明で用いられるより好ま
しいリチウム含有遷移金属酸化物正極活物質としては、
リチウム化合物/遷移金属化合物(ここで遷移金属と
は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Mo、
Wから選ばれる少なくとも1種)の合計のモル比が0.
3〜2.2になるように混合して合成することが好まし
い。
【0045】本発明で用いられるとくに好ましいリチウ
ム含有遷移金属酸化物正極活物質としては、リチウム化
合物/遷移金属化合物(ここで遷移金属とは、V、C
r、Mn、Fe、Co、Niから選なれる少なくとも1
種)の合計のモル比が0.3〜2.2になるように混合
して合成することが好ましい。本発明で用いられるとく
に好ましいリチウム含有遷移金属酸化物正極活物質と
は、LixQOy(ここでQは主として、その少なくとも
一種がCo、Mn、Ni、V、Feを含む遷移金属)、
x=0.02〜1.2、y=1.4〜3)であることが
好ましい。Qとしては遷移金属以外にAl、Ga、I
n、Ge、Sn、Pb、Sb、Bi、Si、P、Bなど
を混合してもよい。混合量は遷移金属に対して0〜30
モル%が好ましい。
【0046】本発明で用いられるさらに好ましいリチウ
ム含有金属酸化物正極活物質としては、LixCoO2
LixNiO2、LixMnO2、LixCoaNi1-a2
LizCob1-bz、LixCobFe1-b2、Lix
24、LixMncCo2-c4、LixMncNi
2-c4、LixMnc2-cz、LixMncFe2-c4
LixCob1-b2、LixCobSi1-b2、Lix
24とMnO2の混合物、Li2xMnO3とMnO2
混合物、LixMnO4、Li2xMnO3とMnO2の混合
物(ここでx=0.02〜1.2、a=0.1〜0.
9、b=0.8〜0.98、c=1.6〜1.96、z
=2.01〜5)をあげられる。
【0047】本発明で用いられるさらに好ましいリチウ
ム含有金属酸化物正極活物質としては、LixCoO2
LixNiO2、LixMnO2、LixCoaNi1-a2
LixCob1-bz、LixCobFe1-b2、Lix
24、LixMncCo2-c4、LixMncNi
2-c4、LixMnc2-c4、LixMncFe2-c
4(ここ でx=0.02〜1.2、a=0.1〜0.
9、b=0.8〜0.98、c=1.6〜1.96、z
=2.01〜2.3)があげられる。本発明で用いられ
る最も好ましいリチウム含有遷移金属酸化物正極活物質
としては、LixCoO2、LixNiO2、LixMn
2、LixCoaNi1 -a2、LixMn24、Lix
b1-bz(ここでx=0.02〜1.2、a=0.
1 〜0.9、b=0.9〜0.98、z=2.02〜
2.3)があげられる。ここで、上記のx値は、充放電
開始前の値であり、充放電により増減する。
【0048】正極活物質は、リチウム化合物と遷移金属
化合物を混合、焼成する方法や溶液反応により合成する
ことができるが、特に焼成法が好ましい。本発明で用い
られる焼成温度は、本発明で用いられる混合された化合
物の一部が分解、溶融する温度であればよく、例えば2
50〜2000℃が好ましく、特に350〜1500℃
が好ましい。焼成に際しては250〜900℃で仮焼す
る事が好ましい。焼成時間としては1〜72時間が好ま
しく、更に好ましくは2〜20時間である。また、原料
の混合法は乾式でも湿式でもよい。また、焼成後に20
0℃〜900℃でアニールしてもよい。焼成ガス雰囲気
は特に限定されず酸化雰囲気、還元雰囲気いずれもとる
ことができる。たとえば空気中、あるいは酸素濃度を任
意の割合に調製したガス、あるいは水素、一酸化炭素、
窒素、アルゴン、ヘリウム、クリプトン、キセノン、二
酸化炭素等が挙げられる。
【0049】本発明の正極活物質の合成に際し、遷移金
属酸化物に化学的にリチウムイオンを挿入する方法とし
ては、リチウム金属、リチウム合金やブチルリチウムと
遷移金属酸化物と反応させることにより合成する方法が
好ましい。本発明で用いる正極活物質の平均粒子サイズ
は特に限定されないが、0.1〜50μmが好ましい。
比表面積としては特に限定されないが、BET法で0.
01〜50m2/gが好ましい。また正極活物質5gを蒸留
水100mlに溶かした時の上澄液のpHとしては7以上
12以下が好ましい。所定の粒子サイズにするには、良
く知られた粉砕機や分級機が用いられる。例えば、乳
鉢、ボールミル、振動ボールミル、振動ミル、衛星ボー
ルミル、遊星ボールミル、旋回気流型ジェットミルや篩
などが用いられる。焼成によって得られた正極活物質は
水、酸性水溶液、アルカリ性水溶液、有機溶剤にて洗浄
した後使用してもよい。
【0050】本発明に用いられる負極材料と正極活物質
との組み合わせは、好ましくは一般式(1)で示される
化合物とLixCoO2、LixNiO2、LixCoaNi
1-a 2、LixMnO2、LixMn24、またはLix
Cob1-b2(ここでx=0.02〜1.2、a=
0.1〜0.9、b=0.9〜0.98、z=2.02
〜2.3)の組み合わせであり、高い放電電圧、高容量
で充放電サイクル特性の優れた非水二次電池を得ること
ができる。
【0051】本発明の負極材料へのリチウム挿入の当量
は3〜10当量になっており、この当量に合わせて正極
活物質との使用量比率を決める。この当量に基づいて使
用量比率に、0.5〜2倍の係数をかけて用いることが
好ましい。リチウム供給源が正極活物質以外では(例え
ば、リチウム金属や合金、ブチルリチウムなど)、負極
材料のリチウム放出当量に合わせて正極活物質の使用量
を決める。このときも、この当量に基づいた使用量比率
に、0.5〜2倍の係数をかけて用いることが好まし
い。
【0052】電極合剤には、導電剤や結着剤やフィラー
などを添加することができる。導電剤は、構成された電
池において、化学変化を起こさない電子伝導性材料であ
れば何でもよい。通常、天然黒鉛(鱗状黒鉛、鱗片状黒
鉛、土状黒鉛など)、人工黒鉛、カーボンブラック、ア
セチレンブラック、ケッチェンブラック、炭素繊維や金
属(銅、ニッケル、アルミニウム、銀など)粉、金属繊
維あるいはポリフェニレン誘導体などの導電性材料を1
種またはこれらの混合物として含ませることができる。
黒鉛とアセチレンブラックの併用がとくに好ましい。そ
の添加量は、1〜50重量%が好ましく、特に2〜30
重量%が好ましい。カーボンや黒鉛では、2〜15重量
%が好ましい。
【0053】結着剤には、通常、でんぷん、ポリビニル
アルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、再生セルロース、ジアセチルセル
ロース、ポリビニルクロリド、ポリビニルピロリドン、
テトラフルオロエチレン、ポリ弗化ビニリデン、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン−ジエ
ンターポリマー(EPDM)、スルホン化EPDM、ス
チレンブタジエンゴム、ポリブタジエン、フッ素ゴム、
ポリエチレンオキシドなどの多糖類、熱可塑性樹脂、ゴ
ム弾性を有するポリマーなどが1種またはこれらの混合
物として用いられる。また多糖類のようにリチウムと反
応するような官能基を含む化合物を用いるときは、例え
ば、イソシアネート基のような化合物を添加してその官
能基を失活させることが好ましい。その結着剤の添加量
は、1〜50重量%が好ましく、特に2〜30重量%が
好ましい。フィラーは、構成された電池において、化学
変化を起こさない繊維状材料であれば何でも用いること
ができる。通常、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの
オレフィン系ポリマー、ガラス、炭素などの繊維が用い
られる。フィラーの添加量は特に限定されないが、0〜
30重量%が好ましい。
【0054】本発明の負極材料を非水二次電池系におい
て使用するに当たっては、本発明の化合物を含む水分散
合剤ペーストを集電体上に塗布・乾燥し、かつ該水分散
合剤ペーストのpHが5以上10未満、さらには6以上
9未満であることが好ましい。また、該水分散ペースト
の温度を5℃以上80℃未満に保ち、かつペーストの調
製後7日以内に集電体上への塗布を行うことが好まし
い。
【0055】セパレーターとしては、大きなイオン透過
度を持ち、所定の機械的強度を持ち、絶縁性の微多孔ま
たは隙間のある材料が用いられる。更に安全性向上のた
めには、80℃以上で上記の隙間を閉塞して抵抗をあ
げ、電流を遮断する機能を持つことが必要である。これ
らの隙間の閉塞温度は90℃以上180℃以下、より好
ましくは110℃以上170℃以下である。隙間の作り
方は、材料によって異なるが公知のいずれの方法であっ
ても良い。多孔質フィルムの場合には、孔の形状は通常
円形や楕円形で、大きさは0.05μmから30μmで
あり、0.1μmから20μmが好ましい。更に、延伸
法、相分離法で作った場合のように、棒状や不定形の孔
であっても良い。布の場合は、隙間は繊維間の空隙であ
り、織布、不織布の作り方に依存する。これらの隙間の
しめる比率すなわち気孔率は20%から90%であり、
35%から80%が好ましい。
【0056】本発明のセパレーターは、5μm以上10
0μm以下、より好ましくは10μm以上80μm以下
の微多孔性のフィルム、織布、不織布などの布である。
本発明のセパレーターは、エチレン成分を少なくとも2
0重量%含むものが好ましく、特に好ましいのは30%
以上含むものである。エチレン以外の成分としては、プ
ロピレン、ブテン、ヘキセン、フッ化エチレン、塩化ビ
ニル、酢酸ビニル、アセタール化ビニルアルコールがあ
げられ、プロピレン、フッ化エチレンが特に好ましい。
微多孔性のフィルムは、ポリエチレン、エチレン−プロ
ピレン共重合ポリマーやエチレン−ブテン共重合ポリマ
ーからなるものが好ましい。さらに、ポリエチレンとポ
リプロピレン、ポリエチレンとポリ4フッ化エチレンを
混合溶解して作ったものも好ましい。
【0057】不織布や織布は、糸の径が0.1μmから
5μmで、ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合
ポリマー、エチレン−ブテン1共重合ポリマー、エチレ
ン−メチルブテン共重合ポリマー、エチレン−メチルペ
ンテン共重合ポリマー、ポリプロピレン、ポリ4フッ化
エチレン繊維系からなるものが好ましい。これらのセパ
レーターは、単一の材料であっても、複合材料であって
も良い。特に、孔径、気孔率や孔の閉塞温度などを変え
た2種以上の微多孔フィルムを積層したもの、微多孔フ
ィルムと不織布、微多孔フィルムと織布、不織布と紙な
ど異なる形態の材料を複合したものが特に好ましい。本
発明のセパレーターは、ガラス繊維、炭素繊維などの無
機繊維や、二酸化珪素、ゼオライト、アルミナやタルク
などの無機物の粒子を含んでいても良い。更に空隙や表
面を界面活性剤で処理して親水化したものでも良い。
【0058】電解質は、主として非プロトン性有機溶媒
の少なくとも1種あるいは2種以上を混合した溶媒とそ
の溶媒に溶けるリチウム塩から構成される。これらの有
機溶媒として、プロピレンカーボネート、エチレンカー
ボネート、ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネー
ト、ジエチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、1,
2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチ
ルテトラヒドロフラン、ジメチルスルフォキシド、1,
3−ジオキソラン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミ
ド、ジオキソラン、アセトニトリル、ニトロメタン、蟻
酸メチル、酢酸メチル、プロピオン酸メチル、プロピオ
ン酸エチル、リン酸トリエステル、トリメトキシメタ
ン、ジオキソラン誘導体、スルホラン、3−メチル−2
−オキサゾリジノン、プロピレンカーボネート誘導体、
テトラヒドロフラン誘導体、ジエチルエーテル、1,3
−プロパンサルトンなどを挙げることが出来る。これら
の中では、炭酸エステルが好ましく、プロピレンカーボ
ネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネー
ト、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネートがよ
り好ましい。
【0059】これらの非プロトン性有機溶媒に溶解する
リチウム塩としては、例えば、LiClO4、LiB
4、LiPF6、LiCF3SO3、LiCF3CO2、L
iAs F6、LiSbF6、LiB10Cl10、低級脂肪
族カルボン酸リチウム、LiAlCl4、LiCl、L
iBr、LiI、クロロボランリチウム、四フェニルホ
ウ 酸リチウムを挙げることが出来る。これらの中でL
iClO4、LiBF4、LiPF6、LiCF3SO3
特に好ましい。なかでも、プロピレンカーボネートある
いはエチレンカーボネートと1,2−ジメトキシエタン
および/あるいはジエチルカーボネートの混合液にLi
CF3SO3、LiClO4、LiBF4および/あるいは
LiPF6を含む電解液が好ましい。エチレンカーボネ
ートとジエチルカーボネートの混合液にLiBF4およ
び/あるいはLiPF6を含む電解液が特に好ましい。
【0060】これら電解質を電池内に添加する量は、特
に限定されないが、正極活物質や負極材料の量や電池の
サイズによって必要量用いることができる。支持電解質
の濃度は、電解液1リットル当たり0.2〜3モルが好
ましい。電解液を注液する際の温度は−20〜50℃の
範囲が好ましく、さらに好ましくは−20〜40℃であ
り、特に好ましくは−10〜30℃である。注液時は電
解液および電池缶ともに冷却することが好ましい。
【0061】また、電解液の他に次の様な固体電解質も
用いることができる。固体電解質としては、無機固体電
解質と有機固体電解質に分けられる。無機固体電解質に
は、Liの窒化物、ハロゲン化物、酸素酸塩などがよく
知られている。なかでも、Li3N、LiI、Li5NI
2、Li3N−LiI−LiOH、LiSiO4、Li S
iO4−LiI−LiOH、xLi3PO4−(1−x)
Li4SiO4、Li2SiS3、硫化リン化合物などが有
効である。
【0062】有機固体電解質では、ポリエチレンオキサ
イド誘導体か該誘導体を含むポリマー、ポリプロピレン
オキサイド誘導体か該誘導体を含むポリマー、イオン解
離基を含むポリマー、イオン解離基を含むポリマーと上
記非プロトン性電解液の混合物、リン酸エステルポリマ
ーが有効である。さらに、ポリアクリロニトリルを電解
液に添加する方法もある。また、無機と有機固体電解質
を併用する方法も知られている。
【0063】また、放電や充放電特性を改良する目的
で、以下で示す化合物を電解質に添加することが知られ
ている。例えば、ピリジン、トリエチルフォスファイ
ト、トリエタノールアミン、環状エーテル、エチレンジ
アミン、n−グライム、ヘキサリン酸トリアミド、ニト
ロベンゼン誘導体、硫黄、キノンイミン染料、N−置換
オキサゾリジノンとN,N′−置換イミダゾリジノン、
エチレングリコールジアルキルエーテル、四級アンモニ
ウム塩、ポリエチレングリコール、ピロール、2−メト
キシエタノール、AlCl3、導電性ポリマー電極活物
質のモノマー、トリエチレンホスホルアミド、トリアル
キルホスフィン、モルフォリン、カルボニル基を持つア
リール化合物、ヘキサメチルホスホリックトリアミドと
4−アルキルモルフォリン、二環性の三級アミン、オイ
ル(特開昭62−287580)、四級ホスホニウム
塩、三級スルホニウム塩などが挙げられる。
【0064】また、電解液を不燃性にするために含ハロ
ゲン溶媒、例えば、四塩化炭素、三弗化塩化エチレンを
電解液に含ませることができる。また、高温保存に適性
をもたせるために電解液に炭酸ガスを含ませることがで
きる。また、正極や負極の合剤には電解液あるいは電解
質を含ませることができる。例えば、前記イオン導電性
ポリマーやニトロメタン、電解液を含ませる方法が知ら
れている。
【0065】正負極の集電体としては、構成された電池
において化学変化を起こさない電子伝導体であれば何で
もよい。例えば、正極には、材料としてステンレス鋼、
ニッケル、アルミニウム、チタン、炭素などの他にアル
ミニウムやステンレス鋼の表面にカーボン、ニッケル、
チタンあるいは銀を処理させたものが用いられる。特
に、アルミニウムあるいはアルミニウム合金が好まし
い。負極には、材料としてステンレス鋼、ニッケル、
銅、チタン、アルミニウム、炭素などの他に、銅やステ
ンレス鋼の表面にカーボン、ニッケル、チタンあるいは
銀を処理させたもの、Al−Cd合金などが用いられ
る。特に、銅あるいは銅合金が好ましい。これらの材料
の表面を酸化することも用いられる。また、表面処理に
より集電体表面に凹凸を付けることが望ましい。形状
は、フォイルの他、フィルム、シート、ネット、パンチ
されたもの、ラス体、多孔質体、発泡体、繊維群の成形
体などが用いられる。厚みは、特に限定されないが、1
〜500μmのものが用いられる。
【0066】電池の形状はコイン、ボタン、シート、シ
リンダー、偏平、角などいずれにも適用できる。電池の
形状がコインやボタンのときは、正極活物質や負極材料
の合剤はペレットの形状に圧縮されて主に用いられる。
そのペレットの厚みや直径は電池の大きさにより決めら
れる。また、電池の形状がシート、シリンダー、角のと
き、正極活物質や負極材料の合剤は、集電体の上に塗布
(コート)、乾燥、圧縮されて、主に用いられる。塗布
方法は、一般的な方法を用いることができる。例えば、
リバースロール法、ダイレクトロール法、ブレード法、
ナイフ法、エクストルージョン法、カーテン法、グラビ
ア法、バー法、ディップ法及びスクイーズ法を挙げるこ
とができる。そのなかでもブレード法、ナイフ法及びエ
クストルージョン法が好ましい。塗布は、0.1〜10
0m/分の速度で実施されることが好ましい。この際、
合剤の溶液物性、乾燥性に合わせて、上記塗布方法を選
定することにより、良好な塗布層の表面状態を得ること
ができる。塗布は、片面ずつ逐時でも両面同時でもよ
い。また、塗布は連続でも間欠でもストライプでもよ
い。その塗布層の厚み、長さや巾は、電池の大きさによ
り決められるが、片面の塗布層の厚みは、ドライ後の圧
縮された状態で、1〜2000μmが特に好ましい。
【0067】ペレットやシートの乾燥又は脱水方法とし
ては、一般に採用されている方法を利用することができ
る。特に、熱風、真空、赤外線、遠赤外線、電子線及び
低温風を単独あるいは組み合わせて用いることが好まし
い。温度は80〜350℃の範囲が好ましく、特に10
0〜250℃の範囲が好ましい。含水量は、電池全体で
2000ppm以下が好ましく、正極合剤、負極合剤や電
解質ではそれぞれ500ppm以下にすることがサイクル
性の点で好ましい。ペレットやシートのプレス 法は、
一般に採用されている方法を用いることができるが、特
に金型プレス法やカレンダープレス法が好ましい。プレ
ス圧は、特に限定されないが、0.2〜3t/cm2が好ま
しい。カレンダープレス法のプレス速度は0.1〜50
m/分が好 ましく、プレス温度は室温〜200℃が好
ましい。正極シートに対する負極シート幅の比は、0.
9〜1.1が好ましく、0.95〜1.0が特に好まし
い。正極活物質と負極材料の含有量比は、化合物種類や
合剤処方により異なるため、限定できないが、容量、サ
イクル性、安全性の観点で最適な値に設定できる。
【0068】該合剤シートとセパレーターを介して重ね
合わせた後、それらのシートは、巻いたり、折ったりし
て缶に挿入し、缶とシートを電気的に接続した後、電解
液を注入し、封口板を用いて電池缶を形成する。この
時、安全弁を封口板として用いることができる。安全弁
の他、従来から知られている種々の安全素子を備えつけ
ても良い。例えば、過電流防止素子として、ヒューズ、
バイメタル、PTC素子などが用いられる。また、安全
弁のほかに電池缶の内圧上昇の対策として、電池缶に切
込を入れる方法、ガスケット亀裂方法あるいは封口板亀
裂方法あるいはリード板との切断方法を利用することが
できる。また、充電器に過充電や過放電対策を組み込ん
だ保護回路を具備させるか、あるいは独立に接続させて
もよい。また、過充電対策として、電池内圧の上昇によ
り電流を遮断する方式を具備することができる。このと
き、内圧を上げる化合物を合剤あるいは電解質に含ませ
ることができる。内圧を上げる為に用いられる化合物の
例としては、Li2CO3、LiHCO3、Na2CO3
NaHCO3、CaCO3、MgCO3などの炭酸塩など
を挙げることが出来る。
【0069】缶やリード板は、電気伝導性をもつ金属や
合金を用いることができる。例えば、鉄、ニッケル、チ
タン、クロム、モリブデン、銅、アルミニウムなどの金
属あるいはそれらの合金が用いられる。キャップ、缶、
シート、リード板の溶接法は、公知の方法(例、直流又
は交流の電気溶接、レーザー溶接、超音波溶接)を用い
ることができる。封口用シール剤は、アスファルトなど
の従来から知られている化合物や混合物を用いることが
できる。
【0070】本発明の非水二次電池の用途には、特に限
定されないが、例えば、電子機器に搭載する場合、カラ
ーノートパソコン、白黒ノートパソコン、ペン入力パソ
コン、ポケット(パームトップ)パソコン、ノート型ワ
ープロ、ポケットワープロ、電子ブックプレーヤー、携
帯電話、コードレスフォン子機、ペッジャー、ハンディ
ーターミナル、携帯ファックス、携帯コピー、携帯プリ
ンター、ヘッドフォンステレオ、ビデオムービー、液晶
テレビ、ハンディークリーナー、ポータブルCD、ミニ
ディスク、電気シェーバー、電子翻訳機、自動車電話、
トランシーバー、電動工具、電子手帳、電卓、メモリー
カード、テープレコーダー、ラジオ、バックアップ電
源、メモリーカードなどが挙げられる。その他民生用と
して、自動車、電動車両、モーター、照明器具、玩具、
ゲーム機器、ロードコンディショナー、アイロン、時
計、ストロボ、カメラ、医療機器(ペースメーカー、補
聴器、肩もみ機など)などが挙げられる。更に、各種軍
需用、宇宙用として用いることができる。また、太陽電
池と組み合わせることもできる。
【0071】本発明の好ましい組合せは、上記の化学材
料や電池構成部品の好ましいものを組み合わすことが好
ましいが、特に正極活物質として、LixCoO2、Li
xN iO2、LixMnO2、LixMnO4(ここでx=
0.02〜1.2)から選ば れる少なくとも1種の化
合物を含み、導電剤としてアセチレンブラックも共に含
む。
【0072】正極集電体はステンレス鋼かアルミニウム
から作られている。ネット、シート、箔、ラスなどの形
状をしている。負極材料として、リチウム金属、リチウ
ム合金(Li−Al)、炭素質化合物、酸化物(LiC
oVO4、SnO2、SnO、SiO、GeO2、Ge
O、SnSiO3、SnSi0.3Al0.10. 20.33.2
)、硫化物(TiS2、SnS2、SnS、GeS2、G
eS)などを含む少なく とも1種の化合物を用いるこ
とが好ましい。負極集電体はステンレス鋼か銅から作ら
れており、ネット、シート、箔、ラスなどの形状をして
いる。正極活物質あるいは負極材料とともに用いる合剤
には、電子伝導剤としてアセチレンブラック、黒鉛など
の炭素材料を混合してもよい。結着剤はポリフッ化ビニ
リデン、ポリフルオロエチレンなどの含フッ素熱可塑性
化合物、アクリル酸を含むポリマー、スチレンブタジエ
ンゴム、エチレンプロピレンターポリマーなどのエラス
トマーを単独あるいは混合して用いることができる。ま
た、電解液として、エチレンカーボネート、さらに、ジ
エチルカーボネート、ジメチルカーボネートなどの環
状、非環状カーボネートあるいは酢酸エチルなどのエス
テル化合物の組合せ、支持電解質として、LiPF6
含み、さらに、LiBF4、LiCF3SO3などのリチ
ウム塩を混合して用いることが好ましい。さらに、セパ
レーターとして、ポリプロピレンあるいはポリエチレン
の単独またはそれらの組合せが好ましい。電池の形態
は、シリンダー、偏平、角型のいづれでもよい。電池に
は、誤動作にも安全を確保できる手段(例、内圧開放型
安全弁、電流遮断型安全弁、高温で抵抗を上げるセパレ
ーター)を備えることが好ましい。
【0073】
【実施例】以下に具体例をあげ、本発明をさらに詳しく
説明するが、発明の主旨を越えない限り、本発明は実施
例に限定されるものではない。 実施例−1 負極材料としてSnB0.20.50.1Mg0.1Ge0.1
2.8を86重量部、導電剤としてアセチレンブラック3
重量部とグラファイト6重量部の割合で混合し、さらに
結着剤としてポリ弗化ビニリデンを4重量部およびカル
ボキシメチルセルロース1重量部を加え、水を媒体とし
て混練し、負極合剤スラリーを得た。該スラリーを厚さ
10μmの銅箔の両面にエクストルージョン式塗布機を
使って塗設し、乾燥して負極合剤シートを得た。次にα
−アルミナ88重量部、グラファイト9重量部、カルボ
キシメチルセルロース3重量部に水を媒体として加えて
混練し、補助層スラリーを得た。該スラリーを上記負極
合剤シート上に塗設・乾燥後カレンダープレス機により
圧縮成形して厚さ110μm、幅55mm、長さ520mm
の帯状負極シート前駆体を作成した。
【0074】この負極シート前駆体にニッケルリード板
をスポット溶接した後、露点−40℃以下の空気中で2
30℃で30分脱水乾燥した。この負極合剤シート全面
に4mm×55mmに裁断した厚さ35μmのリチウム箔
(純度99.8%)をシートの長さ方向に対して直角に
10mm間隔で貼りつけした。更に負極シートの長さ方向
の正極非対向部でリチウムが貼りつけされていない部分
(ストライプの中間部分)の4カ所に同じリチウムを貼
りつけた。この時の非対向部に貼り付けたリチウム箔の
量は対向部に貼り付けたリチウムの量に対して220%
であった。正極活物質としてLiCoO2を87重量
部、導電剤としてアセチレンブラック3重量部とグラフ
ァイト6重量部の割合で混合し、さらに結着剤としてN
ipo1820B(日本ゼオン製)3重量部とカルボキ
シメチルセルロース1重量部を加え、水を媒体として混
練して正極合剤スラリーを得た。
【0075】該スラリーを厚さ20μmのアルミニウム
箔の両面にエクストルージョン式塗布機を使って塗設
し、乾燥後カレンダープレス機により圧縮成形して厚さ
190μm、幅53mm、長さ445mmの帯状の正極シー
ト(1)を作成した。この正極シートの端部にアルミニ
ウム製のリード板を溶接した後、露点−40℃以下の乾
燥空気中で230℃で30分脱水乾燥した。熱処理済み
の正極シート(1)、微多孔性ポリエチレン/ポリプロ
ピレンフィルム製セパレータ(3)、負極シート(2)
及びセパレータ(3)の順で積層し、これを渦巻状に巻
回した。この巻回体を負極端子を兼ねる、ニッケルめっ
きを施した鉄製の有底円筒型電池缶(4)に収納した。
さらに、電解質として1mol/リットルLiPF6(エチ
レンカーボネートとジエチルカーボネートの2対8重量
比混合液)を電池缶内に0℃に電池缶を冷切しながら注
入した。正極端子を有する電池蓋(5)をガスケット
(6)を介してかしめて高さ65mm、外径18mmの円筒
型電池(図1)、電池Aを作成した。なお、正極端子
(5)正極シート(1)と、電池缶(4)は負極シート
と予めリード端子により接続した。なお、(7)は安全
弁である。
【0076】作成した電池を0.2Aで開路電圧3.0
Vまで定電流定電圧(CCCV)充電した後、50℃の
恒温槽で2週間保存した。保存終了後0.6Aで4.1
VまでCCCV充電し、その後0.6Aで2.8Vまで
定電流放電した。その後、1.2Aで4.1VまでCC
CV充電した、0.4Aで2.8Vまで定電流放電して
電池容量を求めた。さらに1.2Aで4.1VまでCC
CV充電,1.5Aで2.8Vまで定電流放電の条件で
サイクル試験を行い、300サイクル目の容量維持率を
求めた。結果を表1に示した。
【0077】実施例−2 実施例1で作成したリチウム貼り付け後の負極シートに
対して幅方向の非対向部に4mm×4mmの同じリチウム箔
を各ストライプ間に貼りつけした以外は実施例1と全く
同様にして電池Bを作成した。
【0078】実施例−3 正極非対向部のストライプ間に2mm×55mmの同じリチ
ウム箔を貼りつけした以外は実施例1と全く同様にして
電池Cを作成した。 実施例−4 負極シートの最内周側の外面の正極非対向部のストライ
プ間にのみ4mm×55mmに裁断したリチウム箔を貼りつ
けした以外は実施例1と全く同様にして電池Dを作成し
た。
【0079】比較例 正極非対向部にリチウム箔を多く貼り付ける操作を行わ
なかった以外は実施例1と全く同様にして電池aを作成
した。これらの電池B〜D、aについて、実施例−1の
電池Aと同様の評価を行った。結果を表1に示した。
【0080】 表1 実験結果 電池 過剰リチウム 放電容量 容量維持率 番号 量(注1) (mAH) (%) A 220% 1710 86 B 250 1720 88 C 150 1680 84 D 130 1660 81 a 100 1620 76 注1:正極非対向部の単位面積当たりのリチウム量(対正極対向部)
【0081】実施例−5 実施例1で作成したリチウム貼り付け前の負極シートに
対して65mm×55mmに裁断した厚さ20μのリチウム
箔を8枚(片面)貼りつけした。さらにこのシートの長
さ方向の正極非対向部4ヶ所に4mm×55mmのリチウム
箔を貼りつけした。これ以外は全く実施例1と同様にし
て電池Eを作成した。 実施例−6 実施例1で作成したリチウム貼り付け前の負極シートに
対して、8mm×6mmの枠状に裁断したリチウム箔(厚さ
35μ)を被覆率40%、等間隔でシート全面に貼りつ
けした。更にシートの長手方向の正極非対向部4ヶ所に
4mm×5mmの枠状のリチウム箔を非対向部の被覆率が8
0%となるように貼りつけした。これ以外は全く実施例
1と同様にして電池Fを作成した。 比較例−2 実施例5の非対向部のリチウム量増の操作を行わない以
外は実施例5と全く同様にして電池bを作成した。 比較例−3 実施例6の非対向部のリチウム量増の操作を行わない以
外は実施例5と全く同様にして電池cを作成した。以上
の電池E,F、b,cについて、実施例1の電池Aと全
く同様にして電池容量及びサイクル特性を評価した。結
果を表2に示した。
【0082】 表2 実験結果 電池 過剰リチウム 放電容量 容量維持率 番号 量(注1) (mAH) (%) E 200% 1775 82 b 100 1700 74 F 155 1750 85 c 100 1690 76
【0083】
【発明の効果】表1、2の結果から明らかなように、負
極シートの正極非対向部に貼り付けたリチウム量が、正
極対向部に貼り付けたリチウム量よりも多い本発明の電
池は、放電容量が大きく、サイクル性が優れている。
【0084】
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な円筒型電池の縦断面図である。
【符号の説明】
1.正極 2.負極 3.セパレータ 4.電池缶 5.電池蓋 6.ガスケット 7.安全弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウム含有遷移金属酸化物を主体とし
    た層を有する正極シート、金属または半金属酸化物を主
    体とした層と少なくとも1層の水不溶性の導電性粒子を
    含む補助層とを有する負極シート、リチウム塩を含む非
    水電解質およびセパレーターから構成される非水二次電
    池において、該負極シートの合剤塗布部はシートの長さ
    方向及び幅方向ともに対向する該正極シートよりも長
    く、該負極シートはリチウムを主体とした金属材料が合
    剤上に重ね合わせられて作成されており、かつ少なくと
    も1カ所の正極に対向していない負極合剤シート上に重
    ね合わされた該金属材料の単位面積当たり重量が、正極
    に対向している負極合剤シート上に重ね合わされた該金
    属材料の単位面積当たり重量よりも10%以上400%
    以下多いことを特徴とする非水二次電池。
  2. 【請求項2】 該負極シート上にリチウムを主体とした
    金属材料を重ね合わせるパターンが全面、ストライプ
    状、枠状、円板状の少なくとも1種であることを特徴と
    する請求項1に記載の非水二次電池
  3. 【請求項3】 少なくとも1カ所の正極に対向していな
    い負極合剤シート上にリチウムを主体とした金属材料
    を、正極に対向している負極合剤シート上に単位面積当
    たり多く重ね合わせる方法が、該金属材料の重ね合わせ
    片の間隔をより密にしてなされる方法及び/または該金
    属材料の厚さを厚くすることによりなされる方法である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の非水二次電
    池。
  4. 【請求項4】 該リチウムを主体とした金属材料の厚さ
    が5〜150μmであることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の非水二次電池。
  5. 【請求項5】 該負極シート上におけるリチウムを主体
    とした金属材料の被覆率が10〜100%であることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の非水二
    次電池。
  6. 【請求項6】 該負極が錫を含む複合酸化物であること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の非水
    二次電池。
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