JPH09280217A - 固定具 - Google Patents

固定具

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JPH09280217A
JPH09280217A JP8114412A JP11441296A JPH09280217A JP H09280217 A JPH09280217 A JP H09280217A JP 8114412 A JP8114412 A JP 8114412A JP 11441296 A JP11441296 A JP 11441296A JP H09280217 A JPH09280217 A JP H09280217A
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JP
Japan
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male member
female member
hole
pair
flange
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JP8114412A
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Hiroshi Arisaka
洋 有坂
Reiji Yamakami
玲二 山神
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Piolax Inc
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Piolax Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メンテナンスホール等のパネル孔を閉塞する
金属製カバー等の部品を、パネル側に簡単に固定したり
取り外したりすることのできる固定具の提供。 【解決手段】 ヒンジ片3を介して連設される雄部材1
と雌部材2の2部品から成り、雄部材は、操作溝5を形
成したフランジ部4と、対向する一対の係止肩7を形成
したピン部6とを有し、雌部材は、雄部材のフランジ部
と共働して部品の端部を挾持するフランジ部8と、雄部
材のピン部を回転可能に挿通する挿通孔10を画成した
胴部9とを有し、この胴部に対して、パネル側の取付孔
に係止する一対の係止手段11と、上記ピン部の各係止
肩と係止する一対の突起爪12を形成することにより、
ネジ部材を回転させる大変な作業を行なわなくとも、部
品をパネル側に簡単に固定したり取り外すことが可能と
なるので、特に、狭隘な場所での作業に際しては、その
作業性が頗る良好となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
車体パネル側に開設されているメンテナンスホール等の
パネル孔を閉塞するカバー類を、同パネル側に取り外し
可能に固定する固定具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種カバーによる閉塞構造は、
実開昭62−32877号公報・実開昭62−5936
2号公報や実開平1−72476号公報などに示す如
く、多少の構造上の相違はあるが、いずれも、カバー自
体を合成樹脂で成形し、この合成樹脂製カバーに対し
て、メンテナンスホールを閉塞できる大きさのフランジ
部と、メンテナンスホールの孔縁に弾性的に係止できる
係止脚部とを一体に備えさせる構成となっている。
【0003】従って、従来の閉塞構造の下では、作業工
具を使用しなくとも、単に、係止脚部の先端をメンテナ
ンスホールに臨ましめながら、該メンテナンスホール内
に強く押し込むだけで、係止脚部がメンテナンスホール
の孔縁に弾性的に係止して、カバーがメンテナンスホー
ルに固定されると同時に、当該合成樹脂製カバーのフラ
ンジ部でメンテナンスホールを完全に閉塞できる。
【0004】しかし、この合成樹脂製カバーは、あくま
でも、自身の係止脚部をメンテナンスホールの孔縁に弾
性的に係止して固定されているだけであるから、不測の
外力等が加わると、メンテナンスホールから外れ易いと
言う大きな問題点を有すると共に、これだけでは、十分
な遮音効果が期待できないという問題点をも併せて有し
ていた。この為、斯る実情に鑑み、近年は、改めて、金
属製カバーが注目される傾向にあるが、この場合には、
今度は、金属製カバーをパネル側に固定する固定手段が
問題となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、一般的には、
当該分野において常用されているスクリューグロメット
を使用することが考えられる。何故なら、スクリューグ
ロメットは、周知の如く、ネジ部材をグロメット本体内
に捩じ込むだけで、所定の部品をパネル側に強固に固定
できる利点を有するものであるから、これを使用すれ
ば、金属製カバーをもパネル側に強固に固定できるの
で、合成樹脂製カバーの如く、メンテナンスホールから
不用意に外れる心配がなくなる。
【0006】しかし、車体パネルに開設されるメンテナ
ンスホールは、どちらかと言うと、狭隘な場所に開設さ
れていることが多いので、実際の作業に際して、ドライ
バー等の作業工具を使用して、ネジ部材を回転させなが
らグロメット本体内に捩じ込むことは、それだけでも、
大変な作業が強いられると共に、メンテナンスの必要か
ら、カバーをメンテナンスホールから取り外す際にも、
やはり、同様な作業工具を使用した大変な回転作業が強
いられるので、いずれにしも、作業性の面での改善が余
儀なくされる。この為、当該分野においては、このよう
な金属製カバー類をもパネル側に簡単に固定したり取り
外したりすることのできる新規固定具の出現が大いに熱
望されている訳である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の固定具は、斯る
要請に応えるために開発されたもので、請求項1記載の
発明は、ヒンジ片を介して連設される雄部材と雌部材の
2部品から成り、雄部材は、工具差し込み用の操作溝を
形成したフランジ部と、先端部に対向する一対の係止肩
を形成したピン部とを一体に有し、雌部材は、上記雄部
材のフランジ部と共働して部品の端部を挾持するフラン
ジ部と、雄部材のピン部を回転可能に挿通する挿通孔を
画成した胴部とを一体に有し、この胴部の側壁に上記パ
ネル側に穿設された取付孔に係止する一対の係止手段を
形成すると共に、該胴部の下端縁に上記ピン部の各係止
肩と係止する一対の突起爪を形成する構成を採用した。
【0008】又、この場合には、請求項2記載の発明の
如く、雌部材のフランジ部に部品の端縁形状に相似する
ストッパー壁を形成して、雄部材の回転に伴う雌部材の
共回りを防止できるように構成したり、請求項3記載の
発明の如く、雌部材の胴部の同一位置において、係止手
段が外側に形成され、突起爪が内側に形成されているよ
うに構成したり、或いは、請求項4記載の発明の如く、
雌部材のフランジ部下面に対向する一対の凸肩を形成し
て、該各凸肩間にパネル面に対する空隙を存在させるよ
うに構成することが好ましい。
【0009】依って、請求項1記載の発明にあって、今
仮に、メンテナンスホールを閉塞するために、金属製カ
バーを車体パネル側に固定する場合には、まず、カバー
側の端部通孔と雌部材側の挿通孔とを合致させて、金属
製カバーの端部下面に雌部材のフランジ部を当てがいな
がら、雄部材のピン部をそのままの姿勢で上記通孔から
胴部の挿通孔内に差し入れると、該ピン部の各係止肩に
胴部の下端縁に形成されている一対の突起爪が自動的に
係止するので、これにより、雌雄部材の各フランジ部間
でカバーの端部を挾持する合体状態を得て、雄部材と雌
部材とが金属製カバー側に止着される。
【0010】そこで、その後は、斯る止着状態にある雌
部材の胴部をメンテナンスホールの周縁部に穿設されて
いるパネルの取付孔内に押し込むと、胴部の側壁に形成
されている一対の係止手段が当該取付孔の孔縁に係止す
るので、これにより、金属製カバーがパネル側に固定さ
れると同時に、同カバーでメンテナンスホールを完全に
閉塞できる。
【0011】又、メンテナンスの必要から、この金属製
カバーをパネル側から取り外す場合には、雄部材のフラ
ンジ部に形成されている操作溝内にドライバーの先端部
を差し込んで、ヒンジ片の撓み変形を得て、雄部材自体
を強制的に約90°回転させると、当該雄部材のピン部
が雌部材の挿通孔内で同方向に等しく回転して、各係止
肩の突起爪に対する係止状態を即座に解除するので、こ
れにより、雄部材を雌部材から分離して、金属製カバー
をパネル側から簡単に取り外すことが可能となる。
【0012】又、請求項2記載の発明にあっては、雄部
材を強制的に回転させる場合にも、雌部材が誤って共回
りする心配がなくなり、請求項3記載の発明にあって
は、金属製カバーの固定状態において、例え、雄部材の
ピン部に抜け方向への不測の外力が加わっても、内側の
突起爪を支点として、梃子の原理で、外側の係止手段を
拡開させることが可能となるので、係止手段の取付孔の
孔縁に対する係止力を増大できる。更に、請求項4記載
の発明にあっては、凸肩間に存在する空隙によって、雌
部材のフランジ部を撓み易くできるので、パネル板厚の
バラツキを有効に吸収できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する好適な実
施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係る固
定具は、一応、パネル側に開設されたメンテナンスホー
ルを閉塞する金属製カバーを取り外し可能に固定するも
のとして開発されたものであるが、当該固定具は、これ
のみに限定されるものではなく、金属製カバー以外の各
種部品を、パネル側に取り外し可能に固定する必要があ
るような場合などにも、適宜使用できることは言うまで
もない。
【0014】次に、本実施の形態に係る固定具を具体的
に説明すると、当該固定具は、合成樹脂の一体成形品
で、図1・図2に示す如く、比較的長尺な薄肉ヒンジ片
3を介して連設される雄部材1と雌部材2の2部品から
成る。
【0015】前者の雄部材1は、上面側にドライバー差
し込み用の操作溝5を形成したフランジ部4と、該フラ
ンジ部4の下面から垂下して先端部に外方へ張り出す一
対の係止肩7を対向して形成したピン部6とを一体に有
し、後者の雌部材2は、上記雄部材1のフランジ部4と
共働して後述する金属製カバーの鍔片を挾持する板状の
フランジ部8と、雄部材1のピン部6を回転可能に挿通
する挿通孔10を画成した楕円状の胴部9とを一体に有
する構成になっている。
【0016】そして、特に、雌部材2に関しては、その
楕円状胴部9の長辺側壁の外面に、後述するパネルの取
付孔の孔縁に係止する係止手段たる一対の弾性腕11を
立ち上げ形成すると共に、胴部9の同長辺側壁の下端縁
に、上記ピン部6の各係止肩7と係止する一対の突起爪
12を挿通孔10の内側に向かって突出する状態に形成
し、且つ、該各突起爪12が形成されていない胴部9の
短辺側壁に、胴部9の長辺側壁の拡開を促す一対のスリ
ット13を設ける一方、雌部材2のフランジ部8に、金
属製カバーの鍔片の端縁形状に相似する円弧状の突起1
4a付ストッパー壁14を一体に形成して、該突起14
a付ストッパー壁14の当接規制作用で、雄部材1の回
転に伴う雌部材2の共回りを確実に防止できる構成を積
極的に採用している。
【0017】これに加えて、雌部材2のフランジ部8下
面の長さ方向に存する両端縁に一対の凸肩15を形成し
て、該各凸肩15間にパネル面に対する空隙Sを存在さ
せることにより、フランジ部8をパネル板厚のバラツキ
に対応して撓み易くする構成をも併せて採用している。
尚、図中16は、後述する金属製カバーの鍔片に穿設さ
れる通孔と挿通孔10とを合致させるための円筒状ガイ
ド壁である。
【0018】他方、金属製カバーCに対しては、図3に
示す如く、車体パネルP側に開設されたメンテナンスホ
ールH2を完全に閉塞できる大きさの円盤状に成形し
て、その周縁部に上記雄部材1のピン部6を挿通する通
孔H1を穿設した複数の鍔片Caを所定の間隔をおいて
延設すると共に、該各鍔片Caの中央部に上記ストッパ
ー壁14の突起14aを嵌合する窪み17を夫々形成
し、パネルP側に対しては、そのメンテナンスホールH
2の周縁部に上記雌部材2の胴部9を係着する長孔状の
取付孔H3を上記各通孔H1と対応して穿設するものと
する。
【0019】依って、斯る構成の下で、上記メンテナン
スホールH2を閉塞するために、金属製カバーCをパネ
ルP側に固定する場合には、まず、図4に示す如く、上
記円筒状ガイド壁16を利用し、各通孔H1と挿通孔1
0とを合致させて、金属製カバーCの各鍔片Caの下面
に雌部材2のフランジ部8を当てがいながら、雄部材1
のピン部6をそのままの連結姿勢を保って鍔片Caの通
孔H1から胴部9の挿通孔10内に差し入れると、図5
・図6に示す如く、ピン部6の先端部が各スリット13
を介して楕円状胴部9の対向する長辺側壁を拡開させな
がら通過して、当該自身の各係止肩7に胴部9の下端縁
に対向して形成されている一対の突起爪12が自動的に
係止するので、これにより、雌雄部材1・2の各フラン
ジ部4・8間で対応する鍔片Caを挾持する合体状態を
得て、雄部材1と雌部材2とが金属製カバーC側に確実
強固に止着される。
【0020】そこで、その後は、斯る止着状態にある各
雌部材2の胴部9をパネルP側に穿設されている各取付
孔H3内に押し込むと、図7に示す如く、各胴部9の側
壁に形成されている一対の弾性腕11の先端部が当該取
付孔H3の孔縁に弾性的に係止するので、これにより、
金属製カバーCがパネルP側に固定されると同時に、当
該カバーCでメンテナンスホールH2を確実に閉塞でき
る。しかも、この固定作業においては、従来の如く、ネ
ジ部材を回転させる大変な作業を行なわなくとも、単
に、固定具を止着した金属製カバーCをパネルP側に直
線的に強く押し付けるだけで良いので、例え、狭隘な場
所での作業が強いられても、作業が徒に大変となる心配
が全くない。
【0021】又、この金属製カバーCの固定状態におい
て、例え、雄部材1のピン部6に抜け方向への不測の外
力が加わったとしても、既述した如く、各弾性腕11と
各突起爪12とは、胴部9の長辺側壁の同一位置に対し
て外側と内側とに連続して形成されている関係で、不測
の外力が加わると、内側の突起爪12を支点として、梃
子の原理で、各弾性腕11を外方へ強制的に拡開させる
ことが可能となるので、これにより、弾性腕11の取付
孔H3の孔縁に対する係止力を増大して、金属製カバー
CがメンテナンスホールH2から外れることは皆無とな
る。又、パネルPの板厚にバラツキが生じているような
場合には、雌部材2のフランジ部8が上記空隙Sを介し
て容易に撓んで、当該バラツキを吸収することが可能と
なるので、いずれにしても、金属製カバーCの確実な固
定状態が保障できる。
【0022】又、メンテナンスの必要から、この金属製
カバーCをパネルP側から取り外す場合には、雄部材1
のフランジ部4に形成されている操作溝5内に小型のド
ライバー(図示せず)の先端部を差し込んで、長尺な薄
肉ヒンジ片3の撓み変形を得て、雄部材1自体を強制的
に約90°回転させると、これに応じて、当該雄部材1
のピン部6が雌部材2の挿通孔10内で同方向に等しく
回転して、図8に示す如く、自身の各係止肩7の突起爪
12に対する係止状態を即座に解除するので、後は、こ
のピン部6を雌部材2の挿通孔10内から引き抜くだけ
で、図7の仮想線に示すように、雄部材1を雌部材2か
ら簡単に分離することが可能となる。
【0023】従って、本実施の形態の下では、例え、ク
リップの雌部材2側は依然として取付孔H3に係着され
ていても、金属製カバーCをパネルP側からいとも簡単
に取り外すことが可能となるので、これにより、必要な
メンテナンス作業が十分に保障できると共に、分離され
た雄部材1は、ヒンジ片3を介して雌部材2側に連結さ
れているので、紛失する心配も全くない。
【0024】しかも、本実施の形態は、既述した如く、
雌部材2のフランジ部8に鍔片Caの端縁形状に相似す
るストッパー壁14を形成すると共に、当該ストッパー
壁14側の突起14aを対応する鍔片Ca側の窪み17
に嵌合させる構成を積極的に採用している関係で、雄部
材1を強制的に90°回転させる場合に、雌部材2が誤
って共回りする心配も全くないので、例え、ドライバー
の使用が一時的にしろ余儀なくされても、作業性が害さ
れる心配は決してないし、且つ、使用するドライバーも
小型のもので済むので、取り外し作業に際しても、スペ
ース的に制約を殆ど受けることがない。
【0025】但し、ストッパー壁14側の突起14aや
鍔片Ca側の窪み17の存在は、本実施の形態の如く、
鍔片Caとストッパー壁14が円弧状を呈している場合
には効果的であるが、例えば、鍔片Caが三角形状を呈
しているような場合には、ストッパー壁14を当該三角
形状に相似させるだけでも、雌部材2の共回りを確実に
防止できるので、本発明の下では、上記突起14aや窪
み17の存在が絶対条件となるものではない。尚、突起
14aと窪み17を利用するに際しても、実施の形態と
は逆に、ストッパー突起14側に窪みを付与し、鍔片C
a側に突起を付与しても、同様な効果が得られることは
言うまでもない。
【0026】又、メンテナンスが終了した場合には、今
度は、取付孔H3に係着している各雌部材2の挿通孔1
0に金属製カバーC側の各通孔H1を合致させて、やは
り、各雄部材1のピン部6をそのまま連結姿勢を保って
当該通孔H1から雌部材2の挿通孔10内に差し入れれ
ば、図7に示す如く、再び、金属製カバーCをパネルP
側に確実に固定することが可能となるので、金属製カバ
ーCの再固定作業も頗る容易となる利点を有する。
【0027】尚、上記の実施の形態では、円盤状を呈す
る金属製カバーCを説明したが、当該カバーCの形状
は、メンテナンスホールH2の形状に応じて決定される
ことは言うまでもないし、又、通孔H1を穿設した鍔片
CaやパネルP側の対応する取付孔H3の数も、図示す
るものに限定されるものでは決してない。
【0028】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、上記構成の採用
により、ネジ部材を回転させる大変な作業を行なわなく
とも、金属製カバー等の部品をパネル側に簡単に固定す
ることが可能となると共に、当該部品をパネル側から取
り外す場合にも、雄部材を約90°回転させて、そのピ
ン部に形成された係止肩と雌部材の胴部に形成された突
起爪との係止状態を解除するだけで良いので、いずれに
しても、狭隘な場所での作業に際しては、その作業性が
頗る良好となる。
【0029】その上、雌部材のフランジ部にストッパー
壁を形成しておけば、雄部材を強制的に回転させる場合
にも、雌部材が誤って共回りする心配も全くなくなるの
で、例え、ドライバーの使用が一時的にしろ余儀なくさ
れても、これにより、作業性が害される心配も決してな
い。
【0030】又、雌部材の胴部の同一位置において、係
止手段を外側に形成し突起爪を内側に形成しておけば、
金属製カバーの固定状態において、例え、雄部材のピン
部に抜け方向への不測の外力が加わっても、内側の突起
爪を支点として、梃子の原理で、係止手段を外方へ拡開
させることが可能となるので、係止手段の取付孔の孔縁
に対する係止力を増大でき、且つ、雌部材のフランジ部
下面に対向する一対の凸肩を形成しておけば、雌部材の
フランジ部を撓み易くできるので、パネル板厚のバラツ
キを有効に吸収して、部品の確実な固定状態が保障でき
ることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る固定具を上面側から
示す斜視図である。
【図2】同固定具を下面側から示す斜視図である。
【図3】金属製カバーとパネル側の構造を示す斜視図で
ある。
【図4】金属製カバーの鍔片に固定具を止着する前工程
を示す要部斜視図である。
【図5】金属製カバーの鍔片に固定具を止着した状態を
示す要部斜視図である。
【図6】(A)(B)は雄部材のピン部に形成された係止
肩と雌部材の胴部に形成された突起爪とが係止した状態
を説明する縦断面図及び底面図である。
【図7】金属製カバーを最終的にパネルに固定した状態
を示す要部縦断面図である。
【図8】(A)(B)は雄部材のピン部に形成された係止
肩と雌部材の胴部に形成された突起爪との係止が解除さ
れた状態を説明する縦断面図及び底面図である。
【符号の説明】
1 雄部材 2 雌部材 3 薄肉ヒンジ片 4 雄部材のフランジ部 5 操作溝 6 ピン部 7 係止肩 8 雌部材のフランジ部 9 楕円状胴部 10 挿通孔 11 弾性腕(係止手段) 12 突起爪 14 ストッパー壁 15 凸肩 16 円筒状ガイド壁 17 窪み C 金属製カバー(部品) Ca 鍔片 H1 通孔 P パネル H2 メンテナンスホール H3 取付孔 S 空隙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品をパネル側に取り外し可能に固定す
    る固定具であって、ヒンジ片を介して連設される雄部材
    と雌部材の2部品から成り、雄部材は、工具差し込み用
    の操作溝を形成したフランジ部と、先端部に対向する一
    対の係止肩を形成したピン部とを一体に有し、雌部材
    は、上記雄部材のフランジ部と共働して部品の端部を挾
    持するフランジ部と、雄部材のピン部を回転可能に挿通
    する挿通孔を画成した胴部とを一体に有し、この胴部の
    側壁に上記パネル側に穿設された取付孔に係止する一対
    の係止手段を形成すると共に、該胴部の下端縁に上記ピ
    ン部の各係止肩と係止する一対の突起爪を形成したこと
    を特徴とする固定具。
  2. 【請求項2】 雌部材のフランジ部に部品の端縁形状に
    相似するストッパー壁を形成して、雄部材の回転に伴う
    雌部材の共回りを防止できるように構成したことを特徴
    とする請求項1記載の固定具。
  3. 【請求項3】 雌部材の胴部の同一位置において、係止
    手段が外側に形成され、突起爪が内側に形成されている
    ように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項2
    のいずれかに記載の固定具。
  4. 【請求項4】 雌部材のフランジ部下面に対向する一対
    の凸肩を形成して、該各凸肩間にパネル面に対する空隙
    を存在させるように構成したことを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれかに記載の固定具。
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