JPH0927980A - 無線選択呼出受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】重要なスケジュールを忘れさせないように報知
する。 【構成】この無線選択呼出受信機は、アラーム時刻設定
部１４のスイッチ操作によりアラーム時刻を入力し、ア
ラーム機能を“ＯＮ”状態にすると、（Ｓ１０１）、ア
ラーム設定時刻と現在時刻を比較し一致すると（１０
２）、サイレントモードが設定されていない場合は（Ｓ
１０３）そのまま鳴音動作を行う（Ｓ１０５）。サイレ
ントモードが設定されている場合には（Ｓ１０３）、サ
イレントモード中の携帯者の設定モードを確認し（Ｓ１
０４）、鳴音モードが設定されている場合には（Ｓ１０
４−１）鳴音させる（Ｓ１０５）。サイレントモード解
除後に鳴音動作させるモードに設定されている場合には
サイレントモード解除時（Ｓ１０７）に鳴音動作される
（Ｓ１０５）。サイレントモードが保持されている場合
には、ＬＥＤ９とＬＣＤ表示器１１とによってのみ報知
される（Ｓ１０６）。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は無線選択呼出受信機
に関し、特にアラーム機能を有する無線選択呼出受信機
に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の従来の無線選択呼出受信機につ
いて図面を参照して説明する。

【０００３】図３は従来例を示すブロック図である。

【０００４】図３において、この従来例は、特開平３−
１８１３６公報の開示内容を示し、アンテナ１０１より
受信された無線信号は無線部１０２により増幅されたの
ち復調される。この復調された信号は波形成形回路３に
よりデコーダ１０４が読取り可能な波形に変換される。
デコーダ１０４はプログラマブル読出し専用メモリ（Ｐ
−ＲＯＭ）にあらかじめ書き込まれている自己の呼出し
番号と、波形成形回路１０３からの信号とを比較し、両
者の、番号が一致すると呼出しのあったことを中央処理
装置（ＣＰＵ）１０６に知らせ、呼出し番号に続くメッ
セージ信号をＣＰＵ１０６に送り出す。

【０００５】ＣＰＵ１０６では、デコーダ１０４から送
られてきたメッセージ信号を解読し、メッセージ信号の
終了を判断すると、信号送り出し停止命令をデコーダ１
０４に送り出すとともに、解読したメッセージ信号をラ
ンダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）に記憶する。なお、図
３においては上記各メモリはデコーダ４内部に収納され
ているものとする。

【０００６】ＣＰＵ１０６はＬＣＤドライバ１０７を介
してＬＣＤ（液晶表示装置）１０８を駆動し、受信機の
携帯者にメッセージの可視情報を提供するとともに、呼
出しを知らせるため、トーン発生器１０９に鳴音信号を
送り出し、トーン発生器１０９内のスピーカを駆動す
る。

【０００７】１１０は水晶発振器であり、ＣＰＵ１０６
を動作させる基準クロック信号を発生するためのもので
あり、この水晶発振器１１０からの基準クロック信号は
ＣＰＵ１０６内でカウントされる。すなわち、ＣＰＵ６
内には時刻を刻む時刻設定手段が設けられている。

【０００８】１１１はプッシュスイッチであり、このプ
ッシュスイッチにはメモリスイッチ，表示スイッチ，リ
セットスイッチが含まれる。そしてこのプッシュスイッ
チからの操作信号はＣＰＵ１０６に取りこまれる。メモ
リスイッチは警報モードがサイレントモードの場合にＣ
ＰＵ１０６内のメモリに読み込まれた情報を取り出すた
めの信号を与えるものである。表示スイッチはＬＣＤド
ライバ１０７を介してＬＣＤ１０８での表示内容を切り
変える信号を発生するものである。またリセットスイッ
チは警報アラームの停止、すなわちスピーカでの鳴音の
停止、バイブレーションモードの停止を行う。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】この従来の無線呼出受
信機は、サイレントモードに移行した場合、通常呼出動
作に関しては音響手段によるアラート音の発生を停止さ
せているが、サイレントモード中のアラーム機能に限っ
ては、鳴音動作をさせるか否かは受信機携帯者の意志に
かかわらず、受信機側でスケジュールを忘れない為に設
定するものであり、設定した時刻に音響手段による鳴音
動作によって知らせるものが最も効果的である。よって
サイレントモード中でもこの通報は状況によっては必要
不可欠の場合もあるが、しかし逆にこの音響手段による
アラート音は、受信機携帯者や周囲の人をしばしば煩わ
せることもあるのも事実である。

【００１０】従って、この従来例のアラーム機能では受
信機携帯者は状況に応じてサイレントモード中のアラー
ム機能による鳴音動作を行わせるか否かを選択できない
という問題点がある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明の無線選択呼出受
信機は、少なくとも呼出のあった事を音響によって通報
する音響モードに設定する音響通報モード設定手段と、
前記音響以外の視覚または振動によるサイレントで通報
するサイレントモードに設定するサイレント通報モード
設定手段と、現在時刻データを発生する時計手段と、受
信機携帯者がアラーム通報時刻を予め設定するアラーム
通報時刻設定手段と、前記アラーム通報時刻に前記音響
によってアラームを通報するアラーム通報手段とを備え
る無線呼出選択呼出受信機において、前記サイレントモ
ードに設定されている状態で予め設定された前記アラー
ム通報時刻になったときに前記アラーム通報手段で前記
音響による鳴音動作の通報を行うか、又は、前記視覚ま
たは振動によるサイレントで通報を行うか、又は、前記
受信機携帯者が前記サイレントモードの設定を解除した
ときに前記鳴音動作の通報を行うかを前記受信機携帯者
が設定できる通報設定手段を有している。

【００１２】

【発明の実施の形態】次に、本発明の図面を参照して説
明する。

【００１３】図１は本発明の一実施の形態を示すブロッ
ク図である。

【００１４】図１において、本実施の形態は、アンテナ
１から受信した無線信号を増幅復調する受信部２と、復
調された信号の波形を整形してデコード可能なレジタル
信号に整形する波形整形回路３と、自己の選択読出番号
が予め記憶されているＰＲＯＭ５ｂと、受信したメッセ
ージを記憶するＲＡＭ５ａと、受信したメッセージをＬ
ＣＤドライバ１０によって表示するＬＣＤ表示器１１
と、鳴音モードの場合にアラート信号の音響信号を増幅
する増幅器６と、増幅された音響アラーム信号を拡声す
るスピーカ７と、サイレントモードの場合にアラート信
号を増幅する増幅器８と、増幅されたアラート信号を光
に変換して発光するＬＥＤ９と、現在の時刻信号を発生
する時計部１２と、本実施の形態全体に対する電源スイ
ッチ１３と、アラーム機能の時刻を設定するアラーム時
刻設定部１４と、ＲＡＭ５ａに記憶されているメッセー
ジを順次ＬＣＤ表示器１１に表示させるメモリ読出しス
イッチ１５と、本実施の形態を複数のモードの中の一つ
に設定するモード設定部１６と、本実施の形態の全体を
制御する制御部４とを有している。

【００１５】尚、本実施の形態でのモード設定部１６で
は下記のモードが設定できる。

【００１６】通報モード：通報信号を受信するとスピ
ーカ７からアラーム信号が鳴音され（鳴音モード）る。
又、設定されたアラーム時刻にも鳴音される。

【００１７】サイレントモード：設定されたアラーム
時刻になるとＬＥＤ９が点滅又はＬＣＤ表示器１１に表
示。

【００１８】サイレントモード中の鳴音モード：サイ
レントモード中にアラーム設定時刻になったときに鳴音
動作させる。

【００１９】変則サイレントモードＡ：サイレントモ
ード中にアラーム設定時刻となってもサイレントモード
を保持。

【００２０】変則サイレトモードＢ：サイレントモー
ド中にアラーム設定時刻になった場合にサイレントモー
ドを解除したときに鳴音モードとなる。

【００２１】次に、本実施の形態の通常の動作について
図１を参照して説明する。

【００２２】制御部４では、波形整形回路３から出力さ
れるデータ信号とＰ−ＲＯＭ５ｂに予め書き込まれてい
る自己の選択呼出番号とを比較し、両者が一致すると呼
出があったことを無線選択呼出受信機の携帯者に知らせ
るためアラート信号を増幅器６及び増幅器８に出力す
る。又、自己の呼出信号に続くメッセージ信号を解析し
ＬＣＤドライバー１０にメッセージデータを出力する。
ＬＣＤドライバは表示信号をＬＣＤ表示器１１に出力
し、ＬＣＤ表示器１１上に受信メーセージを表示させ
る。

【００２３】増幅器６では、制御部４から出力されたス
ピーカアラート信号を増幅しスピーカ７を駆動する。ス
ピーカ７により音響信号に変換され、アラート音として
発音し無線選択呼出受信機携帯者に呼出があったことを
報知する。また増幅器８では、制御部４から出力された
ＬＥＤアラート信号を増幅しＬＥＤ９により発行し無線
選択呼出受信器携帯者に呼出のあったことを報知する。
通常の音響モードにおける通報はスピーカ７とＬＥＤ９
により行われ、サイレントモードにおける通報はＬＥＤ
９によってのみ行われる。

【００２４】図２は本実施の形態におけるアラーム通報
時の動作を示すフローチャートである。

【００２５】次に本実施の形態におけるアラーム通報時
の動作について図１，図２を参照して説明する。

【００２６】電源スイッチ１３が“ＯＮ”されると、本
実施の形態の通報モードは鳴音モードに設定されて呼出
番号の待ち受け状態となる。従ってこの状態で自己の呼
出番号を受信すると、本実施の形態は鳴音により通報を
行う。

【００２７】アラーム時刻設定部１４のスイッチ操作に
よりアラーム時刻を入力し、アラーム機能を“ＯＮ”状
態にすると（Ｓ１０１）、アラーム設定時刻と現在時刻
を比較し一致すると（Ｓ１０２）、サイレントモードが
設定されていない場合は（Ｓ１０３）そのまま鳴音動作
を行う（Ｓ１０５）。サイレントモードが設定されてい
る場合には（Ｓ１０３）、サイレントモード中の携帯者
の設定モードを確認し（Ｓ１０４）、鳴音モードが設定
されている場合には（Ｓ１０４−１）鳴音させる（Ｓ１
０５）。サイレントモード解除後に鳴音動作させるモー
ドに設定されている場合にはサイレントモード解除時
（Ｓ１０７）に鳴音動作させる（Ｓ１０５）。サイレン
トモードが保持されている場合には、ＬＥＤ９とＬＣＤ
表示器１１とによってのみ報知される（Ｓ１０６）。

【００２８】このように、本実施の形態では、サイレン
トモードに設定されていても、アラーム設定時刻での動
作モードを携帯者が設定できるので、重要な時刻には必
ず鳴音動作させて携帯者に関知させることができる。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、サイレン
トモードに設定されている状態で予め設定されたアラー
ム通報時刻になったときにアラーム通報手段で音響によ
る鳴音動作の通報を行うか、又は、視覚または振動によ
るサイレントで通報を行うか、又は、受信機携帯者がサ
イレントモードの設定を解除したときに鳴音動作の通報
を行うかを受信機携帯者が設定できる通報設定手段を有
することにより、重要なスケジュールの忘れを防止する
ことができる効果がある。又、サイレントモードによっ
て、重要なスケジュールの報知を周囲の人を煩わすこと
なく感知させることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態を示すブロック図であ
る。

【図２】本実施の形態におけるアラーム通報時の動作を
示すフローチャートである。

【図３】従来例を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ アンテナ ２ 受信部 ３ 波形整形部 ４ 制御部 ５ａ ＲＡＭ ５ｂ ＰＲＯＭ ６，８ 増幅器 ７ スピーカ ９ ＬＥＤ １０ ＬＣＤドライバ １１ ＬＣＤ表示器 １２ 時計部 １３ 電源スイッチ １４ アラーム時刻設定部 １５ メモリ読出しスイッチ １６ モード設定部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも呼出のあった事を音響によっ
   て通報する音響モードに設定する音響通報モード設定手
   段と、前記音響以外の視覚または振動によるサイレント
   で通報するサイレントモードに設定するサイレント通報
   モード設定手段と、現在時刻データを発生する時計手段
   と、受信機携帯者がアラーム通報時刻を予め設定するア
   ラーム通報時刻設定手段と、前記アラーム通報時刻に前
   記音響によってアラームを通報するアラーム通報手段と
   を備える無線呼出選択呼出受信機において、 前記サイレントモードに設定されている状態で予め設定
   された前記アラーム通報時刻になったときに前記アラー
   ム通報手段で前記音響による鳴音動作の通報を行うか、
   又は、前記視覚または振動によるサイレントで通報を行
   うか、又は、前記受信機携帯者が前記サイレントモード
   の設定を解除したときに前記鳴音動作の通報を行うかを
   前記受信機携帯者が設定できる通報設定手段を有するこ
   とを特徴とする無線選択呼出受信機。