JPH09278474A - ガラスホイルカッタおよびガラス板切断方法 - Google Patents
ガラスホイルカッタおよびガラス板切断方法Info
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- JPH09278474A JPH09278474A JP8539796A JP8539796A JPH09278474A JP H09278474 A JPH09278474 A JP H09278474A JP 8539796 A JP8539796 A JP 8539796A JP 8539796 A JP8539796 A JP 8539796A JP H09278474 A JPH09278474 A JP H09278474A
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- JP
- Japan
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- glass
- glass plate
- foil
- cutting
- cutter
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B33/00—Severing cooled glass
- C03B33/10—Glass-cutting tools, e.g. scoring tools
- C03B33/105—Details of cutting or scoring means, e.g. tips
- C03B33/107—Wheel design, e.g. materials, construction, shape
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スクライブ溝形成と同時に発生・進展するク
ラックを防止して、品質の良い切断が可能なガラスホイ
ルカッタを提供する。 【解決手段】 ガラス板表面にスクライブ溝を形成する
回転型のホイルを有するガラスホイルカッタにおいて、
前記ホイルが４〜１５ｍｍの直径と１４９〜１６３度の
刃先角度を有し、刃先の稜線に対する左右の刃先角度の
差が５〜１３度であることを特徴とするガラスホイルカ
ッタである。
ラックを防止して、品質の良い切断が可能なガラスホイ
ルカッタを提供する。 【解決手段】 ガラス板表面にスクライブ溝を形成する
回転型のホイルを有するガラスホイルカッタにおいて、
前記ホイルが４〜１５ｍｍの直径と１４９〜１６３度の
刃先角度を有し、刃先の稜線に対する左右の刃先角度の
差が５〜１３度であることを特徴とするガラスホイルカ
ッタである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホイルカッタ、特
にガラス板に切断用のスクライブ溝を刻むホイル型のガ
ラスホイルカッタおよびそれを用いたガラス板切断方法
に関する。
にガラス板に切断用のスクライブ溝を刻むホイル型のガ
ラスホイルカッタおよびそれを用いたガラス板切断方法
に関する。
【０００２】
【従来の技術】ガラス板に切断用のスクライブ溝を刻む
ホイル型のガラスホイルカッタでは、図２のようにガラ
スホイルカッタ２１のホイル２２の刃先稜線２３に対し
左の刃先角度２４と右の刃先角度２５が同じであり、刃
先先端部をガラス板２０に押し当て、紙面に垂直方向に
相対的に移動することにより、ガラス板の表面下に垂直
に切断用のスクライブ溝２６が形成される。このガラス
板２０に曲げ応力となる圧力２７、２８、２９を加える
方法などにより、スクライブ溝２６を進展させガラス板
２０を切断する。切断を容易にする為に、スクライブ溝
２６はより深く入れることが求められ、ガラスホイルカ
ッタ２１のホイル２２をガラス板２０に押し当てる圧力
を大きくする方法が一般的に採用されてきた。しかしな
がら、ガラス板表面下にはスクライブ溝２６発生と同時
に、スクライブ溝の左右両側に対称的に斜め方向にもク
ラック３０、３１が付随的に発生し、大きな欠け３２が
生じて切断部分の品質を低下させる点に問題があった。
ホイル型のガラスホイルカッタでは、図２のようにガラ
スホイルカッタ２１のホイル２２の刃先稜線２３に対し
左の刃先角度２４と右の刃先角度２５が同じであり、刃
先先端部をガラス板２０に押し当て、紙面に垂直方向に
相対的に移動することにより、ガラス板の表面下に垂直
に切断用のスクライブ溝２６が形成される。このガラス
板２０に曲げ応力となる圧力２７、２８、２９を加える
方法などにより、スクライブ溝２６を進展させガラス板
２０を切断する。切断を容易にする為に、スクライブ溝
２６はより深く入れることが求められ、ガラスホイルカ
ッタ２１のホイル２２をガラス板２０に押し当てる圧力
を大きくする方法が一般的に採用されてきた。しかしな
がら、ガラス板表面下にはスクライブ溝２６発生と同時
に、スクライブ溝の左右両側に対称的に斜め方向にもク
ラック３０、３１が付随的に発生し、大きな欠け３２が
生じて切断部分の品質を低下させる点に問題があった。
【０００３】例えば、図２の構成において厚みが３ｍｍ
以上のガラス板を直径５ｍｍ、左右の刃先角度がともに
７８度のホイルを有するカッタによって切断する場合、
切断を容易に行うためにホイルカッタをガラス板に荷重
約１０ｋｇの荷重で強く押し当ててスクライブ溝を刻
む。この場合、スクライブ溝は深さ５００μｍ以上にな
るが、同時に発生するクラックは、幅５００μｍ以上の
破片となる。
以上のガラス板を直径５ｍｍ、左右の刃先角度がともに
７８度のホイルを有するカッタによって切断する場合、
切断を容易に行うためにホイルカッタをガラス板に荷重
約１０ｋｇの荷重で強く押し当ててスクライブ溝を刻
む。この場合、スクライブ溝は深さ５００μｍ以上にな
るが、同時に発生するクラックは、幅５００μｍ以上の
破片となる。
【０００４】また、刃先の稜線に対し左右の刃先角度が
非対称であるホイルカッタの使用例としては、特開平７
−２２３８２８号公報に開示されている方法が知られて
いる。これは、閉曲線を容易に切断分離するためであ
り、刃先角度が左右に非対称であることを利用し、脆性
材料表面下に傾斜した切断用スクライブ溝を入れる目的
で使われている。
非対称であるホイルカッタの使用例としては、特開平７
−２２３８２８号公報に開示されている方法が知られて
いる。これは、閉曲線を容易に切断分離するためであ
り、刃先角度が左右に非対称であることを利用し、脆性
材料表面下に傾斜した切断用スクライブ溝を入れる目的
で使われている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
スクライブ溝形成と同時に発生・進展するクラックを防
止して、品質の良い切断が可能なガラスホイルカッタを
提供することを目的とする。
スクライブ溝形成と同時に発生・進展するクラックを防
止して、品質の良い切断が可能なガラスホイルカッタを
提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記特開平７
−２２３８２８号公報に開示されている刃先稜線に対し
左右の刃先角が非対称であるホイルカッタを使用するこ
とにより、傾斜した切断用スクライブ溝が形成される際
に、スクライブ溝の左右両側に発生するクラックも傾斜
することを見いだし、更に研究を続けた結果本発明に至
った。
−２２３８２８号公報に開示されている刃先稜線に対し
左右の刃先角が非対称であるホイルカッタを使用するこ
とにより、傾斜した切断用スクライブ溝が形成される際
に、スクライブ溝の左右両側に発生するクラックも傾斜
することを見いだし、更に研究を続けた結果本発明に至
った。
【０００７】すなわち、本発明はガラス板表面にスクラ
イブ溝を形成する回転型のホイルを有するガラスホイル
カッタにおいて、前記ホイルが４〜１５ｍｍの直径と１
４９〜１６３度の刃先角度を有し、刃先の稜線に対する
左右の刃先角度の差が５〜１３度であることを特徴とす
るガラスホイルカッタである。
イブ溝を形成する回転型のホイルを有するガラスホイル
カッタにおいて、前記ホイルが４〜１５ｍｍの直径と１
４９〜１６３度の刃先角度を有し、刃先の稜線に対する
左右の刃先角度の差が５〜１３度であることを特徴とす
るガラスホイルカッタである。
【０００８】一般に、ホイルカッタの刃先角度が小さ
く、例えば９０〜１３０度の場合、小さな押し当て圧力
でも脆性材料表面にスクライブ溝が形成され易い。しか
し、刃先角が小さなホイルカッタによってより深いスク
ライブ溝を形成しようとして脆性材料表面への押し当て
圧力を大きくすると、スクライブ溝が深くなる割合より
も大きな割合で不要なクラックが発生し進展する傾向が
ある。
く、例えば９０〜１３０度の場合、小さな押し当て圧力
でも脆性材料表面にスクライブ溝が形成され易い。しか
し、刃先角が小さなホイルカッタによってより深いスク
ライブ溝を形成しようとして脆性材料表面への押し当て
圧力を大きくすると、スクライブ溝が深くなる割合より
も大きな割合で不要なクラックが発生し進展する傾向が
ある。
【０００９】またホイルカッタの刃先角が大きく、例え
ば１５０〜１７０度の場合、小さな押し当て圧力ではガ
ラス料表面にスクライブ溝が形成されにくいが、押し当
て圧力を大きくすると刃先角度が小さなホイルカッタで
得られるよりも深いスクライブ溝が形成される。しか
し、切断すべきガラス板の厚みが３ｍｍ以上の場合に
は、切断を容易にするために深さが５００μｍ以上のス
クライブ溝の形成が必要であり、そのために押し当て圧
力を更に上げていくと、やはり不要なクラックが発生し
進展する問題が顕在化する。
ば１５０〜１７０度の場合、小さな押し当て圧力ではガ
ラス料表面にスクライブ溝が形成されにくいが、押し当
て圧力を大きくすると刃先角度が小さなホイルカッタで
得られるよりも深いスクライブ溝が形成される。しか
し、切断すべきガラス板の厚みが３ｍｍ以上の場合に
は、切断を容易にするために深さが５００μｍ以上のス
クライブ溝の形成が必要であり、そのために押し当て圧
力を更に上げていくと、やはり不要なクラックが発生し
進展する問題が顕在化する。
【００１０】本発明においては、刃先角度を１４９〜１
６３度とし、刃先の稜線に対する左右の刃先角度の一方
と他方との差を５〜１３度とすると、刃先角度が大きな
ホイルカッタよりも小さな押し当て圧力でスクライブ溝
が形成され、更に左右の刃先角度が大きい側のガラス板
表面には不要なクラックの発生と進展が抑圧されるので
品質の良い切断が容易に行える。ガラス板またはガラス
帯を２分するように切断して、その一方を製品に他方を
非製品（または更に切断して製品用とするための板）に
する場合が多い。そのときには本発明のホイルカッタを
その左右刃先角度が大きい側が製品側に一致するように
（左右刃先角度が小さい側が非製品側に一致するよう
に）配置して走行させてスクライブ溝を形成させること
により、製品側のガラス板の切断縁部にはクラックが少
なく、品質が優れたガラス板製品が得られる。
６３度とし、刃先の稜線に対する左右の刃先角度の一方
と他方との差を５〜１３度とすると、刃先角度が大きな
ホイルカッタよりも小さな押し当て圧力でスクライブ溝
が形成され、更に左右の刃先角度が大きい側のガラス板
表面には不要なクラックの発生と進展が抑圧されるので
品質の良い切断が容易に行える。ガラス板またはガラス
帯を２分するように切断して、その一方を製品に他方を
非製品（または更に切断して製品用とするための板）に
する場合が多い。そのときには本発明のホイルカッタを
その左右刃先角度が大きい側が製品側に一致するように
（左右刃先角度が小さい側が非製品側に一致するよう
に）配置して走行させてスクライブ溝を形成させること
により、製品側のガラス板の切断縁部にはクラックが少
なく、品質が優れたガラス板製品が得られる。
【００１１】次に本発明のホイルの直径、刃先角度、お
よび刃先の稜線に対する左右の刃先角度の差の数値限定
について説明する。本発明において、ガラスホイルカッ
タのホイルの直径が４ｍｍ未満では厚みが３ｍｍ以上の
ガラス板の切断に必要なスクライブ溝を形成させるには
十分でなく、また逆にホイルの直径が１５ｍｍを越える
と、ホイルカッタに非常に大きな押圧力が必要となり適
当でない。
よび刃先の稜線に対する左右の刃先角度の差の数値限定
について説明する。本発明において、ガラスホイルカッ
タのホイルの直径が４ｍｍ未満では厚みが３ｍｍ以上の
ガラス板の切断に必要なスクライブ溝を形成させるには
十分でなく、また逆にホイルの直径が１５ｍｍを越える
と、ホイルカッタに非常に大きな押圧力が必要となり適
当でない。
【００１２】また、刃先角度が１４９度未満では、不要
なクラック発生が多くなり、更に所望の深いスクライブ
溝が得られず、また刃先の寿命が短くなる。逆に刃先角
度が１６３度を越えると、必要な深さのスクライブ溝が
得るために非常に大きな押圧力が必要となる。
なクラック発生が多くなり、更に所望の深いスクライブ
溝が得られず、また刃先の寿命が短くなる。逆に刃先角
度が１６３度を越えると、必要な深さのスクライブ溝が
得るために非常に大きな押圧力が必要となる。
【００１３】刃先の稜線に対する左右の刃先角度の差が
５未満では製品側のクラックの発生が十分に防止できな
い。また１３度を越えると、スクライブ溝があまり傾斜
しすぎて好ましくない。
５未満では製品側のクラックの発生が十分に防止できな
い。また１３度を越えると、スクライブ溝があまり傾斜
しすぎて好ましくない。
【００１４】本発明のホイルカッタは、３．０〜１５ｍ
ｍの厚み、特に５．０〜１５ｍｍの厚みのガラス板の切
断に適している。
ｍの厚み、特に５．０〜１５ｍｍの厚みのガラス板の切
断に適している。
【００１５】
【発明の実施の形態】図１に本発明による刃先非対称ガ
ラスホイルカッタを示す。ホイルカッタ１のホイル２は
直径５ｍｍ，厚み約２ｍｍであり、刃先の稜線３に対
し、図面で左側の刃先角度４が７３度、図面で右側の刃
先角度５が８３度であり、ホイル２を、刃先の稜線２を
含む面が厚み３．５ｍｍのガラス板６の表面７に直角に
なるように、すなわちホイルの回転軸８がガラス板６の
表面７に平行になるように、１０ｋｇの荷重をもって押
し当てる。そしてホイル２を、切断して製品になるガラ
ス板部分９の側にホイルカッタのホイル２の左右刃先角
度５が８３度である右刃の側が一致するように配置す
る。ホイル２をその回転軸８を中心に回転させてガラス
表面７上で、図の紙面に垂直に移動させると、ホイルカ
ッタ１に加えた１０Ｋｇの荷重によって、ガラス板６に
はスクライブ溝１０とクラック１１、１２が発生した。
その後に機械的な曲げ外力または熱応力により、スクラ
イブ溝を成長させてガラス板を切断した。
ラスホイルカッタを示す。ホイルカッタ１のホイル２は
直径５ｍｍ，厚み約２ｍｍであり、刃先の稜線３に対
し、図面で左側の刃先角度４が７３度、図面で右側の刃
先角度５が８３度であり、ホイル２を、刃先の稜線２を
含む面が厚み３．５ｍｍのガラス板６の表面７に直角に
なるように、すなわちホイルの回転軸８がガラス板６の
表面７に平行になるように、１０ｋｇの荷重をもって押
し当てる。そしてホイル２を、切断して製品になるガラ
ス板部分９の側にホイルカッタのホイル２の左右刃先角
度５が８３度である右刃の側が一致するように配置す
る。ホイル２をその回転軸８を中心に回転させてガラス
表面７上で、図の紙面に垂直に移動させると、ホイルカ
ッタ１に加えた１０Ｋｇの荷重によって、ガラス板６に
はスクライブ溝１０とクラック１１、１２が発生した。
その後に機械的な曲げ外力または熱応力により、スクラ
イブ溝を成長させてガラス板を切断した。
【００１６】スクライブ溝１０は深さ約５００μｍであ
ってガラス板表面７に対して直角な方向で稜線２を含む
平面から、製品にならないガラス板部分１３の側に、約
５度傾いていた。すなわち、ガラス板厚み方向のスクラ
イブ溝１０は左右の刃先線１４、１５から２等分した、
それぞれ角度１０２度の方向に伸びている。このスクラ
イブ溝１０の形成とともにその両側に、スクライブ溝進
行方向（厚み方向）から測って、図面上で左側に約５０
度および右側に約４５度の方向にクラック１１，１２が
必然的に発生するが、製品にならないガラス板部分１３
の刃先角度４側のクラック１１はガラス表面７に沿う方
向に進行して約７００μｍの長さまで進展し、大きな破
片１６を形成したが、製品になるガラス板部分９の刃先
角度５側のクラック１２は、ガラス板６内部に向かう方
向に進行するが約５０μｍ程度しか進展せず、欠けによ
る大きな破片は発生しなかった。
ってガラス板表面７に対して直角な方向で稜線２を含む
平面から、製品にならないガラス板部分１３の側に、約
５度傾いていた。すなわち、ガラス板厚み方向のスクラ
イブ溝１０は左右の刃先線１４、１５から２等分した、
それぞれ角度１０２度の方向に伸びている。このスクラ
イブ溝１０の形成とともにその両側に、スクライブ溝進
行方向（厚み方向）から測って、図面上で左側に約５０
度および右側に約４５度の方向にクラック１１，１２が
必然的に発生するが、製品にならないガラス板部分１３
の刃先角度４側のクラック１１はガラス表面７に沿う方
向に進行して約７００μｍの長さまで進展し、大きな破
片１６を形成したが、製品になるガラス板部分９の刃先
角度５側のクラック１２は、ガラス板６内部に向かう方
向に進行するが約５０μｍ程度しか進展せず、欠けによ
る大きな破片は発生しなかった。
【００１７】図２の従来例に比べ、上記実施例のスクラ
イブ溝１０の深さは同じである為、切断の容易さは同じ
である一方で、クラック１２はその進展が著しく抑制さ
れ、製品になるガラス板部分の切断品質は向上した。
イブ溝１０の深さは同じである為、切断の容易さは同じ
である一方で、クラック１２はその進展が著しく抑制さ
れ、製品になるガラス板部分の切断品質は向上した。
【００１８】なお、上記実施例のカッタのホイルの直径
および厚みに等しい直径５ｍｍ、厚み約２ｍｍのホイル
を有し左右の刃先角度が共に７８度である従来のガラス
ホイルカッタを使って上記実施例と同様にカッタ押し当
て荷重１０ｋｇで切断したところ、スクライブ溝の深さ
は約６００μｍであった。しかしそのときのスクライブ
溝の両側のクラックはともに７００μｍ以上の長さまで
進展し、両側のガラスには大きな破片が発生した。
および厚みに等しい直径５ｍｍ、厚み約２ｍｍのホイル
を有し左右の刃先角度が共に７８度である従来のガラス
ホイルカッタを使って上記実施例と同様にカッタ押し当
て荷重１０ｋｇで切断したところ、スクライブ溝の深さ
は約６００μｍであった。しかしそのときのスクライブ
溝の両側のクラックはともに７００μｍ以上の長さまで
進展し、両側のガラスには大きな破片が発生した。
【００１９】また、左右の刃先角度が共に７８度である
従来のガラスホイルカッタ４１を図３のように５度傾け
てガラス板４２の表面４３に押し当てて使用する方法も
考えられる。しかし、この場合はスクライブ溝４４とク
ラック４５，４６は図１と同様の方向に進展するが、ス
クライブ溝４４の深さは約３００μｍから５００μｍの
範囲で変動し、クラック４６の長さも１０μｍから８０
μｍの範囲で変動して不安定であり、切断面の品質は安
定しなかった。これらの変動はガラス表面とホイルとの
接触が直線ではなく曲線になるためと推定される。
従来のガラスホイルカッタ４１を図３のように５度傾け
てガラス板４２の表面４３に押し当てて使用する方法も
考えられる。しかし、この場合はスクライブ溝４４とク
ラック４５，４６は図１と同様の方向に進展するが、ス
クライブ溝４４の深さは約３００μｍから５００μｍの
範囲で変動し、クラック４６の長さも１０μｍから８０
μｍの範囲で変動して不安定であり、切断面の品質は安
定しなかった。これらの変動はガラス表面とホイルとの
接触が直線ではなく曲線になるためと推定される。
【００２０】
【発明の効果】本発明によると、不要なクラックの発生
は刃先角度が大きなホイルと同様に抑圧されていなが
ら、刃先角度が大きなホイルよりも低い押し当て圧力で
スクライブ溝を入れることが可能となる。低い押し当て
圧力は、ホイルカッタの刃先を痛めない為、寿命を延ば
すことができる。また、切断用のスクライブ溝は、左右
の刃先角度を合わせた２等分線の方向に入るため、脆性
材料の切断面を意図的に斜めにする上で都合が良いとい
う効果も有する。
は刃先角度が大きなホイルと同様に抑圧されていなが
ら、刃先角度が大きなホイルよりも低い押し当て圧力で
スクライブ溝を入れることが可能となる。低い押し当て
圧力は、ホイルカッタの刃先を痛めない為、寿命を延ば
すことができる。また、切断用のスクライブ溝は、左右
の刃先角度を合わせた２等分線の方向に入るため、脆性
材料の切断面を意図的に斜めにする上で都合が良いとい
う効果も有する。
【図１】本発明の１実施例のガラスホイルカッタを示す
正面図。
正面図。
【図２】従来例のガラスホイルカッタを示す正面図。
【図３】他の従来例のガラスホイルカッタを傾けて使用
した場合を示す正面図。
した場合を示す正面図。
１ ガラスホイルカッタ ２ ガラスホイルカッタのホイル ３ 刃先稜線 ４，５ 左右の刃先角度 ６ ガラス板 ７ ガラス板表面 ８ ガラスホイルカッタの回転軸 ９ 製品になるガラス板部分 １０ スクライブ溝 １１，１２ クラック １３ 製品にならないガラス板部分 １６ 欠けによる破片
Claims (2)
- 【請求項１】 ガラス板表面にスクライブ溝を形成する
回転型のホイルを有するガラスホイルカッタにおいて、
前記ホイルが４〜１５ｍｍの直径と１４９〜１６３度の
刃先角度を有し、刃先の稜線に対する左右の刃先角度の
差が５〜１３度であることを特徴とするガラスホイルカ
ッタ。 - 【請求項２】 ガラス板を製品部と非製品部に分割する
ように切断する際に、請求項１記載のガラスホイルカッ
タを用いて、そのホイルをその刃先の稜線に対する左右
の刃先角度の大きい方の側が製品部側に一致するように
配置させてスクライブ溝を形成して切断することを特徴
とするガラス板切断方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8539796A JPH09278474A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | ガラスホイルカッタおよびガラス板切断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8539796A JPH09278474A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | ガラスホイルカッタおよびガラス板切断方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09278474A true JPH09278474A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=13857648
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8539796A Pending JPH09278474A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | ガラスホイルカッタおよびガラス板切断方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09278474A (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2009066851A (ja) * | 2007-09-12 | 2009-04-02 | Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd | 脆性材料基板の面取り方法 |
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| JP2012000995A (ja) * | 2011-08-01 | 2012-01-05 | Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd | ピン |
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| JP2016079077A (ja) * | 2014-10-20 | 2016-05-16 | 坂東機工株式会社 | スクライブ方法及びスクライブ装置 |
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-
1996
- 1996-04-08 JP JP8539796A patent/JPH09278474A/ja active Pending
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