JPH09277507A - インクジェットプリント方法およびインクジェットプリント装置 - Google Patents

インクジェットプリント方法およびインクジェットプリント装置

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JPH09277507A
JPH09277507A JP8095697A JP9569796A JPH09277507A JP H09277507 A JPH09277507 A JP H09277507A JP 8095697 A JP8095697 A JP 8095697A JP 9569796 A JP9569796 A JP 9569796A JP H09277507 A JPH09277507 A JP H09277507A
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ink
image
improving liquid
data
printability
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JP8095697A
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Hitoshi Sugimoto
仁 杉本
Jiro Moriyama
次郎 森山
Toshiji Inui
利治 乾
Minoko Katou
美乃子 加藤
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットプリント画像において、イン
ク中の染料を不溶化又は凝集させる処理液によるフェザ
リング抑制の効果を向上させる。 【解決手段】 正方形の黒ベタの画像をプリントする場
合、そのプリント画像の周囲に処理液を複数回吐出す
る。これにより、処理液の記録紙中における分布を均一
なものとし、黒インク中の染料との反応を良好なものと
して、不溶化または凝集を促進することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被プリント媒体上に
画像をプリントするインクジェットプリント装置に関
し、詳しくは、インク中の色材を不溶化または凝集させ
ることが可能な液体(以下、これをプリント性向上液と
もいう)を吐出させるインクジェットプリント方法、お
よびインクジェットプリント装置に関するものである。
本発明は、紙や布、不織布、OHP用紙等、種々の被プ
リント媒体を用いる機器すべてに適用でき、具体的な適
用機器としては、例えばプリンタ、複写機、ファクシミ
リなど事務機器や工業用生産機器等を挙げることができ
る。
【0002】
【背景技術】従来、紙、布、プラスチックシート、OH
P用シート等の被プリント媒体(以下単に記録紙ともい
う)に対してプリントを行うインクジェットプリント装
置は、高密度かつ高速なプリントを行うことが可能であ
ることから、情報処理システムの出力手段、例えば複写
機、ファクシミリ、電子タイプライター、ワードプロセ
ッサ、ワークステーション等の出力端末としてのプリン
タ、あるいはパーソナルコンピュータ、ホストコンピュ
ータ、光ディスク装置、ビデオ装置等に具備されるハン
ディまたはポータブルのプリンタとして利用され、かつ
商品化されている。
【0003】この場合、インクジェットプリント装置
は、これら装置固有の機能、使用形態等に対応した構成
をとる。一般にインクジェットプリント装置はインクジ
ェットヘッド(以下、単にヘッドともいう)およびイン
クタンクを搭載するキャリッジと、記録紙を搬送する搬
送手段と、これらを制御するための制御手段とを具備す
る。そして、複数の吐出口を有しこれらからインク滴を
吐出するヘッドを記録紙の搬送方向(副走査方向)と直
交する方向(主走査方向)に走査(スキャン)させ、一
方この走査の間に記録紙を例えば1回の走査のプリント
幅と等しい量で間欠搬送するものである。
【0004】このようなプリント方法は、プリント信号
に応じて記録用紙上にインクを吐出してプリントを行う
ものであり、ランニングコストが低く、プリント動作に
伴う騒音が少ないプリント方式として広く知られてい
る。また、インクを吐出する多数の吐出口を副走査方向
に配列するヘッドを用いることにより、1回の走査にお
けるプリント幅を大きくし、全体的なプリント動作の高
速化を達成することが可能である。
【0005】さらに、カラー対応のインクジェットプリ
ント装置の場合、各色のインクに対応して設けられる複
数のヘッドにより吐出されるインク滴を重ね合わせるこ
とによりカラー画像を形成する。一般にカラープリント
を行う場合、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシ
アン(C)の3原色またはこれら3原色にブラック(B
k)を含めた4色に対応する4種類のヘッド及びインク
タンクが必要である。昨今ではこのような3〜4色のヘ
ッドを搭載し、フルカラーの画像形成が可能な装置も実
用化されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
ジェットプリント方式を応用したこれらのプリント装置
により、所謂普通紙と呼ばれる被プリント媒体上に画像
を得る場合、画像の耐水性が不十分であったり、また、
カラー画像を得る場合には、フェザリングの生じない高
濃度の画像と色間のにじみの生じない画像とを両立させ
ることができず、良好な画像堅牢性でかつ良好な品位の
カラー画像を得ることが困難であった。
【0007】画像の耐水性を向上させる方法としてイン
ク中に含まれる色材に耐水性を持たせたインクも近年で
は実用化されている。しかしながら、その耐水性はまだ
まだ不十分であるとともに、このようなインクは、原理
的に乾燥後、水に溶解しにくいインクであるため、ヘッ
ドのインク吐出口等の目詰まりが生じやすく、これを防
止するために装置構成が複雑になってしまうという問題
があった。
【0008】また、一方においてプリント物の堅牢性を
向上させる技術も多数提案されている。例えば特開昭5
3−24486号公報には染色物の湿潤堅牢度を増進さ
せるために、染色物を後処理することで染料をレーキ化
固着させる技術が開示されている。また、特開昭54−
43733号公報ではインクジェット方式を用いて、相
互に接触すると常温または加熱時に被膜形成能が増大す
る2以上の成分を用いてプリントする方法が開示されて
おり、被プリント媒体上で各成分が接触することで強固
に密着した被膜を形成した印刷物を得ている。さらに、
特開昭55−150396号公報(特公昭62−381
55号公報)でも、水性染料インクを用いたプリント後
に、染料とレーキを形成する耐水化剤を付与する方法を
開示している。
【0009】さらに特開昭58−128862号公報に
はプリントすべき画像位置をあらじめ識別し、プリント
用インクと処理インクとを重ねてプリントするインクジ
ェットプリント方法が開示されており、プリント用イン
クの吐出に先立って処理インクをプリントすべき画像の
範囲に吐出したり、逆に、先にプリント用インクでプリ
ントされた画像上に処理インクを重ねたり、さらには、
先に吐出された処理インク上にプリント用インクを重
ね、さらに処理インクを重ねて吐出する方法が開示され
ている。このような従来例においては、プリント画像の
耐水性を向上させたり、画像における色間のにじみの無
いカラー画像を形成することができる。
【0010】しかしながら、文字品位を劣化させる要因
の一つに紙の繊維と繊維との間の隙間を毛管力によって
インクが不均一に広がってしまうフェザリングと呼ばれ
るものがあるが、ただ単に画像形成領域だけに上述した
耐水性向上のための処理液を施しても充分にはフェザリ
ングを防止することができなかった。
【0011】本発明は、上述の問題点に鑑みて提案され
たものであり、その目的とするところは、プリント濃度
が高く、耐水性に優れ、しかもフェザリングの無いシャ
ープなプリント画像を得ることのできるインクジェット
プリント方法およびインクジェットプリント装置を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、被プリント媒体にインクを付与してプ
リントを行うインクジェットプリント方法であって、プ
リントデータにもとづいて被プリント媒体上にインクを
付与することによって画像を形成する画像プリント工程
と、インク中の色材を不溶化又は凝集させるためのプリ
ント性向上液を被プリント媒体上に付与するプリント性
向上液付与工程とを有し、前記プリント性向上液は、前
記画像プリント工程により形成される画像に関連した所
定の画素に複数回重ねて付与されることを特徴とする。
【0013】また、インクを吐出するインク吐出ヘッド
と、該インク吐出ヘッドが吐出するインク中の色材を不
溶化又は凝集させるプリント性向上液を吐出するプリン
ト性向上液吐出ヘッドを用い、被プリント媒体にインク
およびプリント性向上液を吐出してプリントを行うイン
クジェットプリント装置において、少なくともプリント
すべき画像の周囲画素にプリント性向上液を吐出するた
めのプリント性向上液データを作成するデータ作成部を
有し、前記プリントすべき画像に関連する所定の画素に
プリント性向上液を複数回重ねるように吐出するように
したことを特徴とする。
【0014】以上の構成によれば、プリント性向上液が
プリント画像の形成領域に関連した所定の画素に複数回
にわたって付与されるため、プリント性向上液は被プリ
ント媒体中に均一に浸透し、同様に被プリント媒体中に
浸透するインクとの反応が確実に行われる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の一実施形態に係るインクジ
ェットプリンタの概略的構成を示す斜視図である。
【0017】本実施形態のプリンタは、インク中の染料
を不溶化又は凝集させるための処理液(これをプリント
性向上液ともいう)を吐出するためのヘッド1sと黒イ
ンクを吐出するためのヘッド1kとを搭載したキャリッ
ジ2と、プリンタ本体から各ヘッドへ電気信号を送るた
めのフレキシブルケーブル3と、吐出回復機構の一部と
して機能するキャップユニット4と、プリント領域に給
紙される被プリント媒体としての記録紙7を格納する給
紙トレイ8等を具える。また、キャップユニット4は、
ヘッド1sおよび1kに対応したキャップ部材5s,5
kおよびゴム等の部材でできたワイパーブレード6を具
備する。このような構成からなる本実施形態のプリンタ
は、ヘッド1sおよび1kを記録紙7の搬送方向である
図中矢印Aで示す方向と直交する方向、すなわち主走査
方向(図中矢印Bで示される)に走査し各ヘッドの吐出
口配列幅)に対応した幅のプリントを行い、一方でその
走査の間に記録紙7を上記プリントの幅に等しい送り量
で間欠的に搬送するものである。上述のプリント動作で
は、プリント性向上液を吐出させた後に画像を形成する
ための黒インクが吐出されるように各ヘッドの配列およ
び各ヘッドの駆動順序等が構成されている。
【0018】ヘッド1sおよび1kはそれぞれ64個の
吐出口を有しており、ヘッド1sの各吐出口から約40
ngのプリント性向上液が、また、ヘッド1kの各吐出
口からは約80ngの黒(Bk)インクが吐出される。
これらのヘッドは、プリント性向上液またはインクを吐
出するために熱エネルギーを利用(膜沸騰現象を利用)
するものであり、これによりプリント性向上液またはイ
ンクに気泡を生じさせて液滴を吐出させる方式(いわゆ
るバブルジェット方式)を採るものである。このタイプ
のヘッドは、液体吐出口を高密度に配列することができ
るために高解像度のプリントをすることが可能である。
また、駆動電気パルス信号により一対一の対応で液路の
インク内に気泡を発生させることができ、また即時かつ
適切に気泡の成長・収縮を行わせることができるので、
特に応答性のすぐれた液滴吐出が達成できる。
【0019】図2は上述したインクジェットプリンタの
電気制御ブロック図である。
【0020】図2において、参照符号301は、プリン
タ全体を制御するためのシステムコントローラを示し、
内部にはマイクロプロセッサをはじめ、制御プログラム
が収納されている記憶素子(ROM)、マイクロプロセ
ッサが処理を行う際に使用する記憶素子(RAM)等が
配置されている。参照符号302は、主走査方向にヘッ
ドを走査するためキャリッジモータ304を駆動するド
ライバを示し、同様に303は、副走査方向に記録紙を
搬送するための紙送りモータ305を駆動するドライバ
を示す。
【0021】参照符号306は、ホストコンピュータを
示し、本実施形態のプリンタに対してプリントすべき情
報を転送する等の処理を行う。参照符号307は、上記
ホストコンピュータ306からのデータを一時的に格納
するための受信バッファを示し、システムコントローラ
301がデータ読み込みを行うまでデータを蓄積してお
く。参照符号308は、プリントすべき画像等のデータ
をイメージデータに展開するためのフレームメモリを示
し、プリントに必要な分のメモリサイズを有している。
本実施形態では記録用紙1枚分を記憶可能とするが、本
発明の適用はこのフレームメモリのサイズには限定され
ないことは勿論である。
【0022】参照符号309sおよび309kは、フレ
ームメモリ308に格納されるイメージデータを各ヘッ
ドの吐出用データに変換したデータについて一時的に記
憶するためのプリントバッファを示す。参照符号310
は、各ヘッドについて、システムコントローラ301か
らの指令により適切にコントロールするためのプリント
制御部を示し、ドライバ311に対し吐出データや制御
データを送りヘッド1sおよび1kの吐出を制御する。
また、プリント制御部310はヘッド1sに送るプリン
ト性向上液を吐出させるためのデータの作成も行う。
【0023】以上の構成において、まず、ホストコンピ
ュータ306から画像データが受信バッファ307に転
送されて一時的に格納される。つぎに格納されている画
像データはシステムコントローラ301によって読み出
されて黒インク用吐出データとしてバッファ309kに
展開される。プリント制御部310は、バッファ309
kに展開された吐出データをもとに後述するようにして
プリント性向上液の吐出用データの作成を行ない、バッ
ファ309sに一旦格納する。そして、各バッファ30
9kおよび309s内の各吐出用データにもとづいて各
ヘッドの吐出動作を制御する。
【0024】以下では、上記プリンタの構成に基づくプ
リント性向上液(以下では処理液ともいう)の吐出デー
タ生成について説明する。
【0025】図3は本実施形態における処理液の打ち込
み位置を説明するための図であり、図3(a)は黒イン
クの吐出データもしくはプリント結果を示すものであ
り、図の例は6画素×6画素の領域全てに黒インクを吐
出する塗りつぶしパターンを示し、図3(b)は同様に
処理液の吐出データもしくは吐出結果を示す。図3
(c)は図3(a),(b)を合成した実際のプリント
結果を示し、この図からも明らかなように、処理液は原
画像(黒インクのプリント画像)の輪郭に沿って、その
外側1画素に対して吐出される。
【0026】この処理液用吐出データの作成の流れを図
4に示す。
【0027】本処理が起動されると、ステップS1で、
ホストコンピュータ306から転送され、受信バッファ
307に格納されている画像データを読み出す。次にス
テップS2では読み込んだオリジナルデータからプリン
トすべき画像の輪郭に沿った周囲画素を検出する。さら
にステップS3では上記オリジナルデータである黒(B
k)のデータを吐出データに変換してバッファ309k
に展開するとともに、この黒データに基づいてこのデー
タが示す画像等の輪郭に沿った1画素分のデータをステ
ップS2で求めた周囲画素の処理液データとしてバッフ
ァ309sに展開する。続いてステップS4では、各ラ
インバッファ内のBk吐出データおよび処理液吐出デー
タに基づいてプリント動作が行われる。
【0028】図5は上記で示したステップS2の周囲画
素の検出処理のシーケンスを説明する図である。まず、
フレームメモリ308に格納されるオリジナルのプリン
トデータ50(本実施形態ではBkの画像データ)を上
下左右に1ビットずつ広げたボールドデータ50bを作
成する。この作成はオリジナルデータについてアドレス
を例えば上方向にシフトしたデータとオリジナルデータ
50とのORをとり、これを上下左右それぞれの4方向
に行うことで上下左右に1画素分ボールドさせたデータ
50bが作成される。なお、この処理を各方向数画素分
ずつ行うことで上下左右に数画素分ボールドさせたデー
タが得られる。
【0029】一方、オリジナルデータ50の反転処理を
行なった反転データ50iも作成する。このようにして
得られたボールドデータ50bと反転データ50iとの
ANDをとることによって処理液に関する周囲画素のデ
ータ50Pを得ることができる。なお、上述したよう
に、オリジナルデータについてのボールド量を変化させ
ることにより処理液を打ち込む周囲画素の幅を制御する
ことができる。
【0030】ところで、普通紙等を記録紙に用いた場
合、これに黒インクのみで画像をプリントした場合、プ
リント画像の特にエッジ部では前述したように記録紙の
繊維と繊維の隙間などで毛管現象によりヒゲ状にインク
が浸透してしまうフェザリングが生じることがある。こ
れに対し、エッジ部の周囲に処理液を付与することによ
り、繊維の間を浸透しようとするインク中の染料と処理
液とが反応して凝集又は不溶化を起こしフェザリングを
抑制することができる。しかしながら、エッジ部の周囲
に付与された処理液が記録紙に浸透する場合、一様に浸
透するわけではなく、従って、浸透した処理液の分布に
もムラがあるおそれがある。そのため、単に画像の周囲
に処理液を付与してもフェザリングが発生する場合があ
った。
【0031】そこで、本実施形態では、上述のようにし
て検出した黒画像の周囲画素に、2回以上処理液を重ね
て吐出するようにする。図6(a)〜(c)は処理液を
2度、周囲画素に吐出する場合のプリント例を示す模式
図である。
【0032】まず、図6(a)に示すように、第1回目
の走査で、オリジナルの黒画像の周囲のそれぞれ1画素
に処理液を吐出し、同図6(b)に示すように、第2回
の走査でも第1回の走査と同一の画素に処理液のみを吐
出する。さらに、第3回目の走査では図6(c)に示す
ように周囲の1画素に対し処理液を、また、画像データ
を構成する各画素に対して黒インクをそれぞれ吐出す
る。
【0033】以上のようなプリントを行うことにより、
フェザリングの無いシャープな画像を得ることができ
る。これは、本実施形態のように周囲の1画素に複数回
(図の例では3回)の処理液吐出を行うことにより、記
録紙中に浸透する処理液の分布にムラがなくなると考え
られる。図7および図8にその概念図を示す。
【0034】図7は処理液を、本実施形態のように複数
回に分けて記録液に打ち込んだ場合を示し、図8は処理
液を同じ打ち込み量になるように一回で打ち込んだ場合
を示す。
【0035】図8に示す場合は、同図から明らかなよう
に処理液は記録紙面に平行な方向にも記録紙の厚さ方向
にも広がるため記録紙に形成されるドットの径は大きく
なり、従ってその分布状態も粗になるものと考えられ
る。一方、図7に示すように処理液を複数回に分けて打
ち込み場合、先行して吐出された処理液がある程度蒸発
定着した状態のドットに後続の処理液が重ねられるた
め、一度に打ち込んだ場合に比べてドットも大きく広が
らず、しかも処理液の分布状態はより密になっているも
のと考えられる。すなわち、同じ処理液量を周囲画素に
打ち込む場合でも、1度に打ち込むよりも複数回に分け
て打ち込む方が、記録紙中での処理液の分布が密とな
り、これによってインクが繊維と繊維との間をヒゲ状に
延びるフェザリングの発生が抑制される。
【0036】図9は、本実施形態における具体的なプリ
ント動作を説明する図である。
【0037】図9には黒インクおよび処理液をそれぞれ
吐出するヘッド1sおよび1kの吐出口(吐出口の数は
説明の都合上8個としてある)の配置が示され、各ヘッ
ドを上部側から透視して見た図を示している。ここで
は、処理液を吐出するヘッド1sと黒インクを吐出する
ヘッド1kとをそれぞれ2つの領域に分割し、下側の領
域では処理液のみを吐出し、上側の領域では処理液と黒
インクの両方を吐出してプリントするようにしたもので
ある。即ち、下側の領域では常に黒インクは吐出しない
ようにし、各走査毎に各ヘッドの吐出口配列幅の半分の
紙送りをすることにより画像を完成するようにしたもの
である。
【0038】これにより、記録紙7上における吐出口配
列幅の半分の幅を有する各プリント領域には、これらそ
れぞれの領域に対する1回目の走査でプリントすべき画
像(図6の例では、6画素×6画素の塗りつぶしパター
ンの画像)を囲む各画素に対しヘッド1sの下側半分の
吐出口から処理液が吐出され、次の第2回目の走査で
は、ヘッド1kの上側半分の吐出口およびヘッド1sの
上側半分の吐出口からそれぞれ処理液および黒インクが
吐出され、処理液は1回目の走査のときと同一の画素に
付与され、黒インクはプリントすべき画像に対応する画
素に付与される。第3回目の走査では、第2回目の走査
と同様にしてプリントすべき画像の上半分についてプリ
ントを行う。
【0039】なお、図に示す例ではプリントする画像
は、説明の簡単のため各ヘッドの吐出口配列幅に対応し
たサイズの正方形画素としたが、プリントする画像はこ
のようなサイズ、形状等に限られないことは勿論であ
り、それに応じて、各走査で上述したのと同様のプリン
ト動作が行われる。
【0040】上記プリント動作におけるデータの供給は
次のようにして行う。各走査毎にプリントバッファ30
9k,309sに格納される1走査分(1ライン分)の
黒インクデータおよび処理液データが読出され、ヘッド
ドライバに転送されるが、この転送は4吐出口分(吐出
口配列の半分)ずらされた形態で転送されるとともに次
の走査ではそれらのデータを4吐出口分シフトした形態
で転送する。これとともに、ヘッドの領域1に対応する
黒インクデータには常にマスク処理が行われる。これに
より、周囲1画素に対し処理液は同一画素に2回の異な
るスキャンで2度打ち込まれ、その処理液が付与された
内部を黒インクでプリントがなされることになる。
【0041】上記実施形態の変形例として、第1走査で
はBk画像を千鳥格子状にマスクをかけて間引いてプリ
ントし、第2走査ではBkデータを逆千鳥格子状にマス
クをかけて走査毎に相補間するように間引くようにし、
処理液データは領域1及び領域2のいずれの領域におい
ても間引かないようにしても良い。その時のプリント動
作を図10に示す。
【0042】このようにBkデータを異なる複数の走査
で相互補完するような位置にプリントすることにより、
Bkの画像は同じ領域内を異なる2種類のノズルにより
完成され、濃度ムラの無い高画質な画像を得ることが可
能となる。
【0043】なお、処理液の重ね回数は特に2回に限定
されず、3回以上であっても良い。その時は上記のよう
に2回の走査で画像が完成するようにしていたものをこ
れよりもさらに多い回数でプリントするようにすれば良
い。この場合、重ね回数は、好ましくは2〜4回であ
り、それより多い場合には処理液を記録紙が吸収できな
くなってしまうだけでなく、スループットもかなり低下
することになる。
【0044】また、周囲画素としては1画素に限られ
ず、2画素以上としても良い。インクドットの着弾ズレ
などを考慮すると好ましくは周囲に1〜3画素である。
4画素以上としても効果はそれ程変らず、処理液が無駄
に消費されるだけとなる。
【0045】さらに、周囲だけでなく、図11に示すよ
うに原画像の内部の数画素をも含めるようにしても良
い。
【0046】さらに、記録すべきデータが文字か否かを
判定する手段を有し、特にシャープさを要求される文字
データの時だけこのような処理を行うようにしても良
い。
【0047】加えて、上記実施形態では、プリント用イ
ンクにBkインクのみ使用したモノクロのインクジェッ
トプリント装置について説明したが、特にこれに限定さ
れず、複数の色のインクを用いたカラーインクジェット
プリント装置の場合でも適用可能である。カラーインク
ジェットプリント装置の場合、Bk画像データに対して
のみこのような処理を施しても良いし、黒以外の色のデ
ータの時にもこのような処理を施しても良い。さらに、
片方向プリントに限らず、両方向プリントでプリントす
るようにしても良い。
【0048】ここで、本実施形態に使用したインクと処
理液の処方の一例を以下示す。
【0049】 Yインク グリセリン 5.0重量% チオジグリコール 5.0重量% 尿素 5.0重量% アセチノールEH 1.0重量% (川研ファインケミカル株式会社) 染料 C.I.ダイレクトイエロー142 2.0重量% 水 82.0重量% Mインク グリセリン 5.0重量% チオジグリコール 5.0重量% 尿素 5.0重量% アセチノールEH 1.0重量% (川研ファインケミカル株式会社) 染料 C.I.アシドレッド289 2.5重量% 水 81.5重量% Cインク グリセリン 5.0重量% チオジグリコール 5.0重量% 尿素 5.0重量% アセチノールEH 1.0重量% (川研ファインケミカル株式会社) 染料 C.I.ダイレクトブルー199 2.5重量% 水 81.5重量% Bkインク グリセリン 5.0重量% チオジグリコール 5.0重量% 尿素 5.0重量% イソプロピルアルコール 4.0重量% 染料 フードブラック2 3.0重量% 水 78.0重量% 処理液 ポリアリルアミン塩酸塩 5.0重量% 塩化ベンザルコニウム 1.0重量% ジエチレングリコール 10.0重量% アセチノールEH 0.5重量% (川研ファインケミカル株式会社) 水 83.5重量% ここで、Y,M,C,Bkインクの色材として染料を使
用した例を示したがこれに限定されることなく、色材と
して例えば顔料を使用したもの、あるいは染料と顔料を
混合したもの等でも良い。色材を含有した各インクが凝
集する最適な処理液を使用することで同様な効果が得ら
れる。
【0050】上述の実施形態では、オリジナルデータの
周囲画素にのみ処理液を複数かさね、オリジナルドット
上には処理液を打ち込まずにプリントするものとしてい
た。しかし、フェザリングの抑制のみならず、耐水性を
向上させようとするため、Bkのプリント画像上にも処
理液を打ち込むようにしてもよい。すなわち、処理液の
データはオリジナルデータの上下左右1ビット拡張して
ボールドさせたデータのままバッファに展開しプリント
するようにすることができる。これによりプリント画像
上にも処理液が打ち込まれるため、完全な耐水性が得ら
れ、しかもフェザリングの無いシャープな画像が得られ
るようになる。
【0051】さらにその変形例として、オリジナル画像
の周囲画素のみ処理液を複数回重ねるようにし、オリジ
ナルデータ上には1回のみ打ち込むようにすることもで
きる。この場合は、図12に示すように2種類の処理液
のデータをバッファに展開するようにする。
【0052】図13はそのときの処理液データの作成の
流れを説明する図である。処理液のデータはオリジナル
データをボールドしたデータとオリジナルデータの反転
で得たデータとのANDをとった周囲のみの処理液デー
タ51Pと、オリジナルデータをボールドさせたデータ
そのものを処理液データ52Pとして展開し、処理液の
データを2種類もつようにしたものである。この場合、
処理液ヘッドの分割された領域のうち領域1の方にデー
タ51Pを送り、領域2の方にデータ52Pを送るよう
にする。これにより、オリジナルデータ上に打ち込まれ
る処理液は複数回重ねられない分だけ打ち込み量を減ら
すことができる。また、耐水性を得るためにはオリジナ
ルデータ上の全ての画素に処理液を打ち込む必要はな
く、周囲画素のデータは間引かずにオリジナルデータ上
の処理液データは間引いたデータとしても良い。
【0053】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0054】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0055】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0056】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0057】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0058】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0059】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0060】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0061】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、プリント性向上液がプリント画像の形成領域に関連
した所定の画素に複数回にわたって付与されるため、プ
リント性向上液は被プリント媒体中に均一に浸透し、同
様に被プリント媒体中に浸透するインクとの反応が確実
に行われる。
【0063】この結果、フェザリングが効果的に抑制さ
れたシャープな画像のプリントおよび耐水性が良好な画
像のプリントが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットプリント装置
の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すインクジェットプリント装置の制御
部を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態における処理液の吐出位
置の説明図である。
【図4】第1実施形態におけるプリントデータの処理を
示すフローチャートである。
【図5】第1実施形態における処理液データの作成の流
れを示す図である。
【図6】第1実施形態におけるプリント方法を説明する
図である。
【図7】処理液を複数回に分けて吐出した場合の記録紙
中での分布状態を示す概念図である。
【図8】処理液を1回で吐出した場合の記録紙中での分
布状態を示す概念図である。
【図9】第1実施形態における具体的プリント動作を説
明する図である。
【図10】第1実施形態の変形例に係るプリント動作を
説明する図である。
【図11】第1実施形態における処理液の吐出位置の変
形例を示す図である。
【図12】本発明の第2実施形態におけるプリントデー
タの処理を示すフローチャートである。
【図13】第2実施形態における処理液データの作成の
流れを示す図である。
【符号の説明】
1s,1k ヘッド 2 キャリッジ 7 記録紙 301 システムコントローラ 302,303 ドライバ 307 受信バッファ 308 フレームメモリ 309s,309k プリントバッファ 310 プリント制御部 311 ドライバ
フロントページの続き (72)発明者 加藤 美乃子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被プリント媒体にインクを付与してプリ
    ントを行うインクジェットプリント方法であって、 プリントデータにもとづいて被プリント媒体上にインク
    を付与することによって画像を形成する画像プリント工
    程と、 インク中の色材を不溶化又は凝集させるためのプリント
    性向上液を被プリント媒体上に付与するプリント性向上
    液付与工程とを有し、 前記プリント性向上液は、前記画像プリント工程により
    形成される画像に関連した所定の画素に複数回重ねて付
    与されることを特徴とするインクジェットプリント方
    法。
  2. 【請求項2】 前記所定の画素にプリント性向上液が複
    数回重ねて付与された後に前記画像プリント工程による
    画像の形成が終了することを特徴とする請求項1に記載
    のインクジェットプリント方法。
  3. 【請求項3】 プリント性向上液を複数回重ねて付与さ
    れる前記所定の画素は少なくとも前記プリント工程によ
    り形成される画像の周囲の画素であることを特徴とする
    請求項1または2に記載のインクジェットプリント方
    法。
  4. 【請求項4】 プリント性向上液が複数回重ねて付与さ
    れる前記所定の画素は少なくとも黒インクを用いて前記
    プリント工程により形成される画像の周囲画素であるこ
    とを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリン
    ト方法。
  5. 【請求項5】 プリント性向上液を複数回重ねて付与さ
    れる前記所定の画素は少なくとも前記プリント工程によ
    り形成される文字の周囲画素であることを特徴とする請
    求項3または4に記載のインクジェットプリント方法。
  6. 【請求項6】 インクを吐出するインク吐出ヘッドと、
    該インク吐出ヘッドが吐出するインク中の色材を不溶化
    又は凝集させるプリント性向上液を吐出するプリント性
    向上液吐出ヘッドを用い、被プリント媒体にインクおよ
    びプリント性向上液を吐出してプリントを行うインクジ
    ェットプリント装置において、 少なくともプリントすべき画像の周囲画素にプリント性
    向上液を吐出するためのプリント性向上液データを作成
    するデータ作成部を有し、 前記プリントすべき画像に関連する所定の画素にプリン
    ト性向上液を複数回重ねるように吐出するようにしたこ
    とを特徴とするインクジェットプリント装置。
  7. 【請求項7】 プリント性向上液を複数回重ねる前記所
    定の画素は少なくとも前記プリントすべき画像の周囲の
    画素であることを特徴とする請求項6に記載のインクジ
    ェットプリント装置。
  8. 【請求項8】 プリント性向上液を複数回重ねる前記所
    定の画素は少なくとも黒インクによりプリントすべき画
    像の周囲画素であることを特徴とする請求項7に記載の
    インクジェットプリント装置。
  9. 【請求項9】 前記プリントすべき画像は文字であるこ
    とを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載のイ
    ンクジェットプリント装置。
  10. 【請求項10】 プリント性向上液の吐出データを複数
    種類作成する手段をさらに有したことを特徴とする請求
    項6ないし9のいずれかに記載のインクジェットプリン
    ト装置。
  11. 【請求項11】 前記プリント性向上液吐出ヘッドは複
    数の吐出口を有し、該複数の吐出口による吐出領域を分
    割し、各々の領域に対応して異なる吐出データを転送す
    るようにしたことを特徴とする請求項6ないし10のい
    ずれかに記載のインクジェットプリント装置。
  12. 【請求項12】 前記インク吐出ヘッドおよび前記プリ
    ント性向上液吐出ヘッドは、熱エネルギーを利用してイ
    ンク又はプリント性向上液中に気泡を生じさせ、該気泡
    の生成によってインク又はプリント性向上液を吐出する
    ことを特徴とする請求項6ないし11のいずれかに記載
    のインクジェットプリント装置。
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