JP3667153B2 - インクジェット記録方法、その記録装置及びコンピュータ可読記憶媒体 - Google Patents

インクジェット記録方法、その記録装置及びコンピュータ可読記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体上に高品位の画像を得ることができるインクジェット記録方法、その記録装置及びコンピュータ可読記憶媒体に関し、詳しくは、記録媒体上に、インク中の成分を不溶化または凝集させる成分を有する液体を、インクの吐出に前後して吐出させるインクジェット記録方法、その記録装置及びコンピュータ可読記憶媒体に関するものである。
【0002】
本発明は、通常の紙を用いる機器すべてに適用可能である。具体的な適用機器としては、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の事務機器や工業用生産機器等を挙げることができる。
【0003】
【従来の技術】
従来より、インクジェット記録方法は、低騒音化、ランニングコストの低コスト化、装置の小型化、記録画像のカラ−化が容易である等の理由から、プリンタや複写機等において広く利用されている。
【0004】
しかしながら、このようなインクジェット記録方法を応用した記録装置において、いわゆる普通紙と呼ばれる記録媒体上に画像を記録する場合、画像の耐水性が不十分であったり、またカラ−画像を記録する場合には、紙の繊維に沿ってインクが拡がる(フェザリング)現象の生じない高濃度の画像と、色間のにじみ(ブリード)の生じない画像とを両立させることができず、良好な画像堅牢性でかつ良好な品位のカラー画像を得ることは難しかった。
【0005】
一方、画像の耐水性を向上させる方法として、インク中に含まれる色材に耐水性を持たせたインクも近年では実用化されてきている。しかしながらその耐水性はまだまだ不十分であるとともに、原理的に乾燥後、水に溶解しにくいインクであるために、記録ヘッドのノズル詰まりが生じやすく、これを防止するために装置構成が複雑になってしまう欠点があった。
【0006】
また、従来より被記録物の堅牢性を向上させる技術が多数開示されている。特開昭53−24486号公報には染色物の湿潤堅牢度を増進させるために、染色物を後処理することで染料をレーキ化し固着させる技術が開示されている。
【0007】
特開昭54−43733号公報にはインクジェット記録方式を用いて、相互に接触すると常温または加熱時に被膜形成能が増大する2以上の成分を用いて記録する方法が開示されており、被記録媒体上で各成分が接触することで強固に密着した被膜を形成した印刷物を得ている。
【0008】
特開昭55−150396号公報にも水性染料インクをインクジェット記録後に、染料とレーキを形成する耐水化剤を付与する方法が開示されている。
【0009】
特開昭58−128862号公報には記録すべき画像位置をあらかじめ識別し、記録インクと処理インクとを重ねて記録するインクジェット記録方法が開示されており、記録インクに先立って処理インクで描いたり(前処理)、先に描かれた記録インク上に処理インクを重ねたり(後処理)、先に描かれた処理インク上に記録インクを重ね、さらに処理インクを重ねて描いたりする方法が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記に示した公報には、前処理と後処理の両者の特徴の差、特に、定着と記録品位の関係について考慮し、この前処理と後処理の両者の特徴の差に基づき、画像の堅牢性(耐水性)、品位及び定着時間を向上させることについては何ら開示されていない。前処理と後処理の両者には夫々特徴があり、記録媒体の種類や記録モードによっては、この前処理と後処理の両者の特徴の差に基づき、前処理を行うか後処理を行うかを決定しなければ、画像の堅牢性、品位、定着時間等に影響を及ぼす場合がある。
【0011】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、記録媒体に予め処理液を吐出してからインクを吐出する前処理と、記録媒体にインクを吐出してから処理液を吐出する後処理との両者の特徴の差に基づき、記録時間に影響する定着時間と記録品位とを考慮することで、種々の異なる記録媒体や異なる記録モードに対して、最適な記録を行うことが可能なインクジェット記録方法、その記録装置及びコンピュータ可読記憶媒体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明は、インクと、前記インク中の色材を不溶化または凝集させる成分を含む液体とを用いて記録媒体に記録を行うインクジェット記録方法であって、第1の記録媒体に記録を行う場合、記録媒体にインクを吐出してから前記液体を吐出し、前記第1の記録媒体の浸透性より大きな浸透性を有する第2の記録媒体に記録を行う場合、記録媒体に前記液体を吐出してからインクを吐出することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、インクと、前記インク中の色材を不溶化または凝集させる成分を含む液体とを用いて記録媒体に記録を行うインクジェット記録方法であって、ハガキに対して記録する場合、当該ハガキにインクを吐出してから前記液体を吐出し、前記ハガキの浸透性より大きな浸透性を有する普通紙に対して記録する場合、当該普通紙に前記液体を吐出してからインクを吐出することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、インクと、前記インク中の色材を不溶化または凝集させる成分を含む液体とを用いて記録媒体に記録を行うインクジェット記録方法であって、前記記録媒体の種類と記録モードに応じて、記録媒体にインクを吐出してから前記液体を吐出する記録方法と、記録媒体に前記液体を吐出してからインクを吐出する記録方法とを選択する工程を有し、前記記録媒体の種類は、第1の記録媒体と、第1の記録媒体の浸透性より大きな浸透性を有する第2の記録媒体を含み、前記記録モードは、所定の記録速度で記録する第1の速度モードと、所定の記録速度より速い記録速度で記録する第2の速度モードであることを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、インクと、前記インク中の色材を不溶化または凝集させる成分を含む液体とを用いて記録媒体に記録を行うインクジェット記録方法であって、前記記録媒体の種類と記録モードに応じて、記録媒体にインクを吐出してから前記液体を吐出する記録方法と、記録媒体に前記液体を吐出してからインクを吐出する記録方法とを選択する工程を有し、前記記録媒体の種類は、第1の記録媒体と、第1の記録媒体の浸透性より大きな浸透性を有する第2の記録媒体を含み、前記記録モードは、所定の記録速度で記録する第1の速度モードと、所定の記録速度より速い記録速度で記録する第2の速度モードであることを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、インクを吐出するインク吐出部と、前記インク中の色材を不溶化または凝集させる成分を含む液体を吐出する液体吐出部とを用いて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であって、記録媒体にインクを吐出してから前記液体を吐出する第1のモードと、記録媒体に前記液体を吐出してからインクを吐出する第2のモードのうち、第1の記録媒体に記録を行う場合は第1のモードを選択し、前記第1の記録媒体の浸透性より大きな浸透性を有する第2の記録媒体に記録を行う場合は第2のモードを選択するように制御する制御手段を備えることを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、インクを吐出するインク吐出部と、前記インク中の色材を不溶化または凝集させる成分を含む液体を吐出する液体吐出部とを用いて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であって、記録媒体にインクを吐出してから前記液体を吐出する第1のモードと、記録媒体に前記液体を吐出してからインクを吐出する第2のモードのうち、前記記録媒体がハガキの場合には第1のモードを選択し、前記記録媒体がハガキの浸透性よりも大きな浸透性を有する普通紙の場合には第2のモードを選択する制御手段を備えることを特徴とする。
また、本発明は、インクを吐出するインク吐出部と、前記インク中の色材を不溶化または凝集させる成分を含む液体を吐出する液体吐出部とを用いて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であって、記録媒体にインクを吐出してから前記液体を吐出する第1のモードと、記録媒体に前記液体を吐出してからインクを吐出する第2のモードのうち、記録媒体の種類及び記録モードに応じて第1のモードまたは第2のモードを選択する制御手段を備え、前記記録媒体の種類は、第1の記録媒体と、第1の記録媒体の浸透性より大きな浸透性を有する第2の記録媒体を含み、前記記録モードは、所定の記録速度で記録する第1の速度モードと、所定の記録速度より速い記録速度で記録する第2の速度モードであることを特徴とする。
また、本発明は、インクを吐出するインク吐出部と、前記インク中の色材を不溶化または凝集させる成分を含む液体を吐出する液体吐出部とを用いて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置の記録制御処理を実行するプログラムコードが格納されたコンピュータ可読記憶媒体であって、第1の記録媒体に記録を行う場合、記録媒体にインクを吐出してから前記液体を吐出するように制御する第1の制御コードと、前記第1の記録媒体の浸透性より大きな浸透性を有する第2の記録媒体に記録を行う場合、記録媒体に前記液体を吐出してからインクを吐出するように制御する第2の制御コードと、を有することを特徴とする。
【0018】
なお、本明細書において「処理液」とは、インク中の色材を不溶化または凝集させる成分を含む液体のことをいう。また、この処理液の効果としては、耐水性の向上、発色性の向上、多色記録時のカラーブリードの抑制がある。
【0019】
また、本明細書において「前処理」とは、記録媒体に処理液を付与した後、インクを付与することであり、「後処理」とは、記録媒体にインクを付与した後、処理液を付与することである。
【0020】
また、、本明細書において「処理モード」とは、前処理のみを行う前処理モード、後処理のみを行う後処理モード、前処理も後処理も行わない非処理モードのことをいう。
【0021】
【発明の実施の形態】
(実施形態例1)
図1は、本発明に適用可能なインクジェット記録装置の斜視図である。この記録装置100の給紙位置に挿入された記録媒体106は、送りローラ109によって矢印P方向に送られ、記録ヘッド103の記録可能領域へ搬送される。記録可能領域における記録媒体106の下部には、プラテン108が設けらている。
【0022】
キャリッジ101は、2つのガイド軸104、105によって、それらの軸方向に沿う方向に移動可能となっており、記録領域をQ1、Q2方向に往復走査する。キャリッジ101に登載された記録ヘッド103は、複数色のインクを吐出可能なインク用ヘッドと、処理液を吐出可能な処理液用ヘッドと、インク用ヘッドに供給するインクを収容するインクタンクと、処理液用ヘッドに供給する処理液を供給する処理液タンクとを含む構成とされている。この例のインクジェット記録装置における複数色のインクは、Bk(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の4色である。
【0023】
107はスイッチ部と表示素子部の配置部であり、スイッチ部は記録装置の電源のオン/オフや各種記録モードの設定時等に使用され、表示素子部は記録装置の状態を表示する役割をする。
【0024】
図2は、記録ヘッド103の吐出口103Aの配置を示す図である。記録ヘッド103を記録媒体106の上部側から透視して見た模式図である。103(Y)、103(M)、103(C)、103(Bk)は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを吐出するためのインク用ヘッドであり、103(S)は処理液を吐出するための処理液用ヘッドである。記録ヘッド103は、記録媒体106に対し矢印Q1、Q2の主走査方向に移動する。記録媒体106は、記録ヘッド103に対し相対的に矢印Pの副走査方向に搬送される。各色のインク用ヘッド103(Y)〜103(Bk)および処理液用ヘッド103(S)の吐出口103Aの数は、それぞれ128個で、それらの吐出口103Aのピッチは約70μmである。Bkの吐出口の大きさは他より大きく、大きいインク滴を吐出可能としている。吐出させるインク量はBkが80ng、他は40ngである。
【0025】
それぞれのヘッド103(Y)〜103(Bk)、103(S)の吐出口103Aは、矢印Q1、Q2の主走査方向における間隔は吐出口103Aのピッチの約180個分である。各ヘッド103(Y)〜103(Bk)、103(S)の吐出口103Aは、主走査とぼぼ直交する方向に直線状に配置されている。また、各ヘッド103(Y)〜103(Bk)、103(S)は、それらの下端が記録ヘッド103が主走査方向において一致するように、主走査方向にシリアルに配置されている。各ヘッド103(Y)〜103(Bk)、103(S)は、熱エネルギーを利用してインクや処理液を吐出するヘッドであって、熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えている。その電気熱変換体が発生する熱エネルギーにより、インクや処理液に膜沸騰を生じさせ、気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用して、吐出口103Aからインクや処理液を吐出させる。尚、本発明におけるヘッドは、上記のように熱エネルギーを利用して飛翔的液的を形成し、記録を行うバブルジェット方式が好ましいが、これに限定されることなく、例えば、高電圧印可による静電吸引方式、圧電素子を用いてインクに機械的振動又は変位を与える方式等、種々のインクジェット方式に利用可能である。
【0026】
上記のような記録装置及び記録ヘッドを用いて前処理及び後処理を行う場合について説明する。前処理はインクの付与に先立ち処理液を付与するので、キャリッジを図2のQ1方向に移動させながら行う。一方、後処理は処理液の付与に先立ちインクを付与するので、図2のQ2方向に移動させながら行う。このように前処理及び後処理を行うのであるが、前処理、後処理のいずれであっても、同一スキャンでインクと処理液とを記録媒体上のほぼ同一位置に着弾させ、インク中の色材と処理液中の成分とを反応させることで、インクの耐水性と発色性を向上させることができる。
【0027】
図3は、本発明に適用可能なインクジェット記録装置の構成を示したブロック図である。ホストコンピュータから、記録すべき文字や画像のデータが記録装置100の受信バッファー401に入力される。また、正しくデータが転送されているかを確認するデータ、および記録装置100の動作状態を知らせるデータが記録装置100からホストコンピュータに送信される。受信バッファー401のデータはCPU402の管理下においてメモリ部403に転送され、そしてメモリ部403のRAM(ランダムアクセスメモリ)に一次的に記憶される。メカコントロール部404は、CPU402からの指令によりキャリッジモータやラインフィードモータ等のメカ部405を駆動制御する。センサ/SWコントロール部406は、各種センサやSW(スイッチ)からなるセンサ/SW部407からの信号をCPU402に送る。表示素子コントロール部408は、CPU402からの指令により、表示パネル群のLEDや液晶表示素子等からなる表示素子部409を制御する。記録ヘッドコントロール部410はCPU402からの指令により記録ヘッド103を制御する。また、記録ヘッドコントロール部410は、記録ヘッド103の状態を示す温度情報等を検出して、それらをCPU402に送る。
【0028】
本発明の記録装置は、前処理と後処理の両方を行える構成の記録装置であり、2種類以上の複数の異なる記録媒体に夫々対応した処理モードを有していることを特徴とする。即ち、それぞれの記録媒体に応じて、前処理のみを行う場合、前処理と後処理の両方を行う混合、後処理のみを行う場合、前処理も後処理も行わない場合、を使い分ける制御手段を備えている。
【0029】
図4は、本発明の第1の実施形態の記録動作を示すフローチャートである。ここでは、1頁を記録するルーチンを示す。本実施形態例の特徴は、記録媒体の種類、記録媒体の浸透性により、前処理を行うか、後処理を行うか、前処理も後処理も行わないかを制御する点にある。尚、これらの制御は、記録装置100のCPU402によって実現される。
【0030】
まず、ステップS1で記録媒体の種類を判定するために、媒体チェック1を行う。この媒体チェック1では、記録媒体が普通紙であるか特殊紙であるかが判定される。なお、記録媒体が普通紙であるか特殊紙であるかの判定は、記録装置に接続されたホストコンピュータからの情報、または、センサ/SW部からの情報により、或いは記録装置に設けた操作部から使用者が手動により記録媒体の種類の選択を行うことにより実行される。なお、本明細書においては、記録媒体にインク受容層を特別に設けたものを特殊紙とし、記録媒体にインク受容層がないものを普通紙とする。
【0031】
ステップS1で判定された記録媒体が特殊紙である場合、ステップS3へ進み、前処理及び後処理モードはOFF(非処理モード)とされる。即ち、記録媒体が特殊紙である場合は処理液を用いずに画像の記録を行うこととなる。一方、ステップS1で判定された記録媒体が普通紙である場合、ステップS2へ進み、前処理及び後処理モードはONとされ、前処理あるいは後処理を行う設定とされる。
【0032】
ステップS2で前処理あるいは後処理を行う設定とされた後、ステップS4に進む。ステップS4では、記録媒体の種類の判定するために、媒体チェック2を行う。この媒体チェック2の判定は、上記媒体チェック1の判定のしかたと同様である。
【0033】
ステップS4で判定された記録媒体が浸透性の悪い記録媒体である場合、ここではハガキや厚紙の場合にはステップS5へ進む。ステップS5では、後処理モードが設定される。即ち、記録媒体がハガキや厚紙等の浸透性の悪い記録媒体である場合は、後処理により画像の記録を行うこととなる。
【0034】
一方、ステップS4で判定された記録媒体が浸透性の悪くない記録媒体である場合、即ち、ハガキや厚紙以外の場合にはステップS6へ進む。ステップS6では、前処理モードが設定される。即ち、記録媒体がハガキや厚紙等の浸透性の悪い記録媒体でない場合は、前処理により画像の記録を行うこととなる。
【0035】
上述のように、記録媒体の種類に応じて、前処理モード、後処理モード、非処理モード等の最適な処理モードが設定された後、その処理モードで1頁を記録する(ステップS7)。これらの処理モードの設定は1頁単位で行われる。
【0036】
なお、上記処理液とは、インク中の染料を不溶化する液体、インク中の顔料に分散破壊を生じせしめる液体、等を含むものである。ここで、不溶化とは、インク中の染料に含まれるアニオン性基と処理液中に含まれるカチオン性物質のカチオン性基がイオン的に相互作用を起こしてイオン結合が生じ、インク中に均一に溶解していた染料が溶液中から分離する現象である。なお、本発明においては必ずしもインク中のすべての染料を不溶化しなくとも、本発明で述べるようなカラーブリードの抑制、耐水性の向上、発色性の向上、定着性の向上といった効果が得られる。また、凝集とは、インクに使用している色材がアニオン性基を有する水溶性染料の場合には、不溶化と同一の意味で使用される。また、インクに使用している色材が顔料の場合には、顔料分散剤あるいは顔料表面とプリント性向上液中に含まれるカチオン性物質のカチオン性基がイオン的相互作用を起こし、顔料の分散破壊が生じ、顔料の粒子径が巨大化することを含む。通常、上述した凝集に伴なって、インクの粘度が上昇する。なお、本発明においては必ずしもインク中のすべての顔料または顔料分散剤が凝集しなくとも、本発明で述べるようなカラーブリードの抑制、発色性の向上、耐水性の向上、定着性の向上といった効果が得られる。
【0037】
処理液とインクとの反応により得られる上記のような効果は、記録媒体表面上において処理液とインクとが反応することによって生じる。従って、記録媒体表面上で処理液とインクとを反応させるようにすることが重要であり、処理液またはインクの一方が記録媒体に浸透し終わったあとでは効果が得られにくいので、記録媒体の浸透性を考慮して前処理か後処理かを決定することが必要である。従って、図4に示した処理モードも、記録媒体の浸透性を考慮して決定されたものである。
【0038】
尚、浸透性が良いか悪いかは次の定着時間の測定で行なった。
【0039】
0.5インチ角のベタ印刷を行ない、そのT秒後に、普通紙を載せ、さらにその上に5cmx5cmx5cmの真鍮を重りとして、印刷部の上を通過させ、印刷部から25cmの明視距離で目視し、よごれがわからない程度を合格、他を不合格とする。この時の時間Tが30秒未満であればインクの浸透性が良い記録媒体とし、Tが30秒以上であればインクの浸透性が悪い記録媒体とする。本明細書においては、このように浸透性が良いか悪いかを定義した。そこで、本明細書においては、上記定義によるインクの浸透性の悪い記録媒体を所定の浸透性を有する記録媒体とし、浸透性が良い記録媒体を所定の浸透性より優れた浸透性を有する記録媒体とする。
【0040】
以下に、記録媒体の浸透性と処理モードの関係について説明する。まず、ハガキや厚紙を後処理とする理由について説明する。その主要因は記録媒体へのインクの浸透性にある。浸透性の悪いハガキや厚紙は、インクや処理液が記録媒体内部に浸透しにくい。このように液体が記録媒体内部に浸透しにくいハガキや厚紙に前処理を行うと、先に付与した処理液があまり浸透しないままの状態でインクが付与されることになる。すると、耐水性と発色性の処理液の効果は得られるが、記録媒体へのインクの浸透性が悪くなり、記録後の定着時間が長くなる欠点がある。従って、浸透性の悪い記録媒体(所定の浸透性を有する記録媒体)の場合には、後処理を行う方が良い。浸透性の悪い記録媒体の場合、後処理を行ったとしても、インクの浸透性が悪いので媒体表面に残ったインクとインクの付与後に付与した処理液とが記録媒体表面上で反応する。このため、前処理と後処理とで、処理液の効果として得られる耐水性と発色性の効果の差はほとんどない。しかも、後処理の場合、先にインクを付与するので、媒体内部に浸透するインクの割合が前処理に比べて多く、定着時間が前処理より短くなる。これらのため、比較的浸透性の悪い記録媒体では後処理にする方が処理液を利用して得られる効果もあり、副作用も少なくなる。
【0041】
ただし、多色記録では後処理の場合、カラーブリードが生じ、画像品位が劣化する場合がある。また、後処理の場合、処理液が後に付与されるので、前処理の場合よりも処理液の浸透は遅くなってしまうが、処理液は透明なので、仮に次の紙の裏面に付着してしまったとしても問題はない。
【0042】
一方、浸透性の良い記録媒体に後処理を行うと、ほとんどのインクが記録媒体に浸透した後で処理液を吐出することになり、耐水性と発色性の処理液の効果が少なくなってしまう場合がある。このため浸透性の良い記録媒体(所定の浸透性より優れた浸透性を有する記録媒体)では後処理は適さない場合がある。従って、浸透性の良い記録媒体には前処理を行うことが好ましい。
【0043】
ここで、前処理と後処理の定着性の差について説明する。具体的な定着性の実験としては、後述のインクと処理液を使用し、郵政省発行の普通はがきの1インチ角の領域にBk色でインク1ドットに対して処理液1ドットを対応させてベタ記録(ぬりつぶし)した後、親指で押して指の汚れを確認する実験を行った。この実験では、指が汚れない限度は、前処理の場合には記録後約60秒、後処理の場合には約40秒であった。このように後処理の方が定着時間が短い利点がある。定着時間が短いと特に連続記録時の実質的な記録時間が短くなる。
【0044】
ここで、使用したインクと処理液(S)の処方は以下の様である。
【0045】
Y(イエロー)インク
グリセリン 5.0 重量%
チオジグリコール 5.0 重量%
尿素 5.0 重量%
イソプロピルアルコール 4.0 重量%
アセチレノールEH(川研ケミカル) 1.0 重量%
染料 C.I.ダイレクトイエロー142 2.0 重量%
水 78.0 重量%
M(マゼンタ)インク
グリセリン 5.0 重量%
チオジグリコール 5.0 重量%
尿素 5.0 重量%
イソプロピルアルコール 4.0 重量%
アセチレノールEH(川研ケミカル) 1.0 重量%
染料 C.I.アシドレッド289 2.5 重量%
水 77.5 重量%
C(シアン)インク
グリセリン 5.0 重量%
チオジグリコール 5.0 重量%
尿素 5.0 重量%
イソプロピルアルコール 4.0 重量%
アセチレノールEH(川研ケミカル) 1.0 重量%
染料 C.I.ダイレクトブルー199 2.5 重量%
水 77.5 重量%
Bk(ブラック)インク
グリセリン 5.0 重量%
チオジグリコール 5.0 重量%
尿素 5.0 重量%
イソプロピルアルコール 4.0 重量%
染料 フードブラック2 3.0 重量%
水 78.0 重量%
S(処理液)
ポリアリルアミン塩酸塩 5.0 重量%
塩化ベンザルコニウム 1.0 重量%
ジエチレングリコール 10.0 重量%
アセチレノールEH(川研ケミカル) 0.5 重量%
水 83.5 重量%
【0046】
上記に示したように、YMCインクには界面活性剤であるアセチレノールEHを1.0%添加し浸透性を向上させてある。このため、YMCインクはBkに比べ、定着性が優れている。一方、BkはYMCに比べ浸透性がやや悪いが、記録濃度が高くエッジ部のシャープであるため文字や線画の記録に適している。また、処理液にもアセチレノールEHを0.5%添加し、やや浸透性を向上させてある。
【0047】
なお、Y,M,C,Bkインクの色材として染料を使用した例を示したがこれに限定されることなく、色材として例えば顔料を使用したもの、あるいは染料と顔料を混合したもの等でも良い。色材と溶剤を含有した各インクがインクのいずれかの成分と凝集する最適な処理液(S)を使用することで同様な効果が得られる。
【0048】
本実施形態例では、記録媒体の浸透性が悪い媒体として、ハガキと厚紙を挙げて説明したが、これには限らず、所定の浸透性を有する記録媒体であれば同様に処理すれば良い。
【0049】
また、処理液とインクの普通紙への浸透特性によっては、前処理の場合と後処理の場合との浸透差が少ない場合もある。この場合、図4のステップS6で、前処理と後処理の両者を行っても良い。
【0050】
また、本実施形態例においては、特殊紙には処理液を用いていない。この理由は、特殊紙には受容層があるため、ブリードが起こらず、また耐水性の効果もあるので、処理液を用いる必要性がないからである。
【0051】
以上のように、記録媒体の種類に応じて、最適な処理モードを設定することで、最適な画像記録を行うことができる。
【0052】
また、浸透性の良い記録媒体と浸透性の悪い記録とで、前処理と後処理とを使い分けることにより、記録媒体の種類によらず良好な画像記録を得ることができる。即ち、所定の浸透性を有する記録媒体と所定の浸透性より優れた浸透性を有する記録媒体がある場合、その浸透性の差に応じて前処理と後処理を使い分けることで、画像の記録が適切な時間で行え、記録品位も良好な画像を得ることができる。
【0053】
(実施形態例2)
実施形態例1では、記録媒体の種類に応じて、それぞれに1種類の処理モードで記録する場合の例を示したが、これに限定されるものではない。即ち、同じ記録媒体でも記録モードに応じて、前処理モードと後処理モードとを使い分けることにも意味がある。なお、ここで記録モードとは、高速記録をするための高速モードと高品位記録するための高画質モードのことをいう。
【0054】
図5は、本発明の第2の実施形態の記録動作を示すフローチャートである。図4と異なる点は、高速モードと高画質モードの2種類のモードをさらに加えた点である。従って、記録媒体の種類と記録モードに応じて、処理モードを決定している。
【0055】
まず、ステップS1で記録媒体の種類を判定するために、媒体チェック1を行う。この媒体チェック1では、記録媒体が普通紙であるか特殊紙であるかが判定される。なお、記録媒体が普通紙であるか特殊紙であるかの判定のしかたは、実施形態例1の場合と同様である。
【0056】
ステップS1で判定された記録媒体が特殊紙である場合、ステップS3へ進み、前処理及び後処理モードはOFF(非処理モード)とされる。即ち、記録媒体が特殊紙である場合は処理液を用いずに画像の記録を行うこととなる。一方、ステップS1で判定された記録媒体が普通紙である場合、ステップS2へ進み、前処理及び後処理モードはONとされ、前処理あるいは後処理を行う設定とされる。
【0057】
ステップS2で前処理あるいは後処理を行う設定とされた後、ステップS4に進む。ステップS4では、記録媒体の種類の判定するために、媒体チェック2を行う。この媒体チェック2の判定は、上記媒体チェック1の判定のしかたと同様である。
【0058】
ステップS4で判定された記録媒体が浸透性の悪い記録媒体である場合、ここではハガキや厚紙の場合にはステップS5へ進む。ステップS5では、記録モードが高速モードか高画質モードかが判定される。高速モードか高画質モードかの判定は、ホストコンピュータから送られた情報あるいは、センサ/SW部からの情報により行われる。また、記録装置に設けた操作部から使用者が手動により記録モードの種類を選択してもよい。
【0059】
ステップS5で判定された記録モードが高速モードの場合、ステップS7に進み、後処理モードが設定される。即ち、記録媒体がハガキや厚紙等の浸透性の悪い記録媒体であり、且つ記録モードが高速モードである場合は、後処理により画像の記録を行うこととなる。
【0060】
一方、ステップS5で判定された記録モードが高画質モードの場合、ステップS8に進み、前処理モードが設定される。即ち、記録媒体がハガキや厚紙等の浸透性の悪い記録媒体であり、且つ記録モードが高画質モードである場合は、前処理により画像の記録を行うこととなる。
【0061】
また、ステップS4で判定された記録媒体が浸透性の悪くない記録媒体である場合、即ち、ハガキや厚紙以外の場合にはステップS6へ進む。ステップS6では、記録モードが高速モードか高画質モードかが判定されるが、いずれの場合でもステップS9で前処理モードが設定される。即ち、記録媒体がハガキや厚紙等の浸透性の悪い記録媒体でない場合は、記録モードが高速モードであろうと高画質モードであろうと、前処理により画像の記録を行うこととなる。尚、ステップS6で行っている判定は、行わななくても良い。
【0062】
上述のように、記録媒体の種類と記録モード(高速モード、高画質モード)に応じて、前処理モード、後処理モード、非処理モード等の最適な処理モードが設定された後、その処理モードで1頁を記録する(ステップS7)。これらの処理モードの設定は1頁単位で行われる。
【0063】
以上のように、スピードと画質のどちらを重視するかによって処理モードが決定されているので、用途に合った適切な記録を行うことができる。即ち、記録媒体が浸透性が悪い媒体(所定の浸透性を有する記録媒体)の場合であり、かつ、高速記録をしたい場合は、後処理のみを行うことで、定着時間が速い記録が可能となる。一方、高画質記録をしたい場合には、前処理のみを行なうことで、カラーブリードの課題も改善された高画質記録がなされる。尚、高画質モードは高速モードよりも記録時間は遅いモードである。ここでは、高速モードは1パス記録で、高画質モードは2パス記録である。換言すると、所定の記録速度で記録する第1の速度モードが高画質モードであり、所定の記録速度より速い記録速度で記録する第2の速度モードが高速モードである。
【0064】
また、浸透性の良い記録媒体(所定の浸透性より優れた浸透性を有する記録媒体)の場合、高速記録をしたい場合であっても高画質記録をしたい場合であっても、前処理を行う。これは上述した理由と同様であり、浸透性の良い記録媒体に後処理を行うと、ほとんどのインクが記録媒体に浸透した後で処理液を吐出することになり、耐水性と発色性の処理液の効果が少なくなってしまう場合があるからである。
【0065】
(実施形態例3)
図6は、本発明の第3の実施形態の記録動作を示すフローチャートである。本実施形態例では、記録媒体の種類、及び、次の主走査の記録がBkのみか否かに応じて、前処理を行うか、後処理を行うか、前処理も後処理も行わないかを制御する。尚、これらの制御は、記録装置100のCPU402によって実現される。
【0066】
特に、記録媒体が浸透性が悪い媒体(所定の浸透性を有する記録媒体)である場合において、記録する1主走査がBkデータのみの場合には後処理とし、他の色(YMC)も含む場合には前処理とすることを特徴とする。このようにすることにより、カラーブリードの課題が解決され、その主走査がBkのみの記録の場合の定着時間を短くできる。
【0067】
これは、キャリッジの1スキャン(1主走査)ごとに、前処理を行うか、後処理を行うかを判断することで実現される。
【0068】
以下に図6について説明する。
【0069】
まず、ステップS1で記録媒体の種類を判定するために、媒体チェック1を行う。この媒体チェック1では、記録媒体が普通紙であるか特殊紙であるかが判定される。なお、記録媒体が普通紙であるか特殊紙であるかの判定のしかたは、実施形態例1の場合と同様である。
【0070】
ステップS1で判定された記録媒体が特殊紙である場合、ステップS3へ進み、前処理及び後処理モードはOFF(非処理モード)とされる。即ち、記録媒体が特殊紙である場合は処理液を用いずに画像の記録を行うこととなる。一方、ステップS1で判定された記録媒体が普通紙である場合、ステップS2へ進み、前処理及び後処理モードはONとされ、前処理あるいは後処理を行う設定とされる。
【0071】
ステップS2で前処理あるいは後処理を行う設定とされた後、ステップS4に進む。ステップS4では、記録媒体の種類の判定するために、媒体チェック2を行う。この媒体チェック2の判定は、上記媒体チェック1の判定のしかたと同様である。
【0072】
ステップS4で判定された記録媒体が浸透性の悪い記録媒体である場合、ここではハガキや厚紙の場合にはステップS5へ進む。ステップS5では、記録する次のスキャンがBkデータのみかカラー(YorMorC)のデータを含むのかが判定される。Bkのデータのみの場合、ステップS6へ進み、後処理モードが設定される。また、Bkのデータではない場合、即ちカラーデータを含む場合、ステップS7へ進み、前処理モードが設定される。尚、ここでは、次のスキャンで記録するデータが、Bkのデータのみかあるいはカラの−データを含むのかを判定したが、これには限れれず、その前後のスキャンの記録の端部にもカラ−を含むかどうかを判定し、カラ−を含む場合には、そのスキャンがカラ−を含む場合と同じ扱いとする。これは、前後のスキャンでのカラ−とそのスキャンでのBkとのブリ−ドを防止するためである。これらを含めて、Bkとカラ−のデ−タを判定してもよい。
【0073】
また、ステップS4で判定された記録媒体が浸透性の悪くない記録媒体である場合、即ち、ハガキや厚紙以外の場合にはステップS8へ進む。ステップS8では、記録する次のスキャンがBkのデータのみかカラーのデータを含むのかが判定されるが、いずれの場合でもステップS9で前処理モードが設定される。即ち、記録媒体がハガキや厚紙等の浸透性の悪い記録媒体でない場合は、記録する次のスキャンがBkのデータのみであろうとカラーのデータを含もうと、前処理により画像の記録を行うこととなる。尚、ステップS8で行っている判定は、行わななくても良い。
【0074】
上述のように、記録媒体の種類、及び、記録する次のスキャンがBkのデータのみか否かに応じて、前処理モード、後処理モード、非処理モード等の最適な処理モードが設定された後、その処理モードで1行を記録する(ステップS10)。これらの処理モードの設定は1行毎に行われる。以上のことを繰り返し、1頁の記録を終了する(ステップS11)。
【0075】
(実施形態例4)
上記の実施形態例1乃至3は、記録装置100のCPU402が処理モードを制御することによって実現されていたが、本発明の実施形態例は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。
【0076】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することにより、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0077】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0078】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0079】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0080】
(実施形態例5)
実施形態例1乃至3の記録ヘッドの構成は図2に示す構成であったが、本発明の記録ヘッドの構成は、これに限定されるものではない。
【0081】
図7は、本発明に適用可能な他の記録ヘッドの構成を示した図である。記録ヘッド103には、103(Bk−1)と103(Bk−2)のBkが2セット準備されている。このような構成の記録ヘッドを用いることで、Bkを記録する場合には、前処理も後処理も共に双方向で行うことができる。
【0082】
例えば、103(Bk−2)と103(S)を使用すれば、前処理はQ1方向で、後処理はQ2方向で記録できる。また、103(Bk−1)と103(S)を使用すれば、前処理はQ2方向で、後処理はQ1方向で記録できる。これにより、双方向の記録動作が可能となり、より高速な記録が可能となる。ここでBkのヘッドのみを2つ備えた理由は、一般に、高速記録が望まれるのは、文字の記録をする場合であり、この文字はBkインクを用いて記録されるからである。
【0083】
また、図8は、カラ−ヘッドが副走査方向に並んでいる場合の例である。このヘッドの場合でも同様な効果が得られる。
【0084】
なお、本発明は、特にインクジェットプリント方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式のプリントヘッド、プリント装置において優れた効果をもたらすものである。かかる方式によればプリントの高密度化,高精細化が達成できるからである。
【0085】
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書,同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、プリント情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せしめ、プリントヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書,同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優れたプリントを行うことができる。
【0086】
プリントヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第4558333号明細書,米国特許第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基いた構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、プリントヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明によればプリントを確実に効率よく行うことができるようになるからである。
【0087】
さらに、プリント装置がプリントできるプリント媒体の最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプのプリントヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのようなプリントヘッドとしては、複数プリントヘッドの組合せによってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個のプリントヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0088】
加えて、上例のようなシリアルタイプのものでも、装置本体に固定されたプリントヘッド、あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプのプリントヘッド、あるいはプリントヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプのプリントヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0089】
また、本発明にプリント装置の構成として設けられる、プリントヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、プリントヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、プリントとは別の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定したプリントを行なうために有効である。
【0090】
また、搭載されるプリントヘッドの種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応して1個のみが設けられたものの他、プリント色や濃度を異にする複数のインクに対応して複数個数設けられるものであってもよい。すなわち、例えばプリント装置のプリントモードとしては黒色等の主流色のみのプリントモードだけではなく、プリントヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるかいずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0091】
さらに加えて、以上説明した本発明実施例においては、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もしくは液化するもの、あるいはインクジェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、使用プリント信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、積極的に熱エネルギによる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せしめることで防止するか、またはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギのプリント信号に応じた付与によってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、プリント媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギによって初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は適用可能である。このような場合のインクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明においては、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0092】
さらに加えて、本発明の液体噴射プリントヘッドを使用するプリント機構を備えたプリント装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0093】
図9は本発明のプリント装置をワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複写装置としての機能を有する情報処理装置に適用した場合の概略構成を示すブロック図である。
【0094】
図中、1801は装置全体の制御を行なう制御部で、マイクロプロセッサ等のCPUや各種I/Oポートを備え、各部に制御信号やデータ信号等を出力したり、各部よりの制御信号やデータ信号を入力して制御を行なっている。1802はディスプレイ部で、この表示画面には各種メニューや文書情報およびイメージリーダ1807で読み取ったイメージデータ等が表示される。1803はディスプレイ部1802上に設けられた透明な感圧式のタッチパネルで、指等によりその表面を押圧することにより、ディスプレイ部1802上での項目入力や座標位置入力等を行なうことができる。
【0095】
1804はFM(FrequencyModulation)音源部で、音楽エディタ等で作成された音楽情報をメモリ部1810や外部記憶装置1812にデジタルデータとして記憶しておき、それらメモリ等から読み出してFM変調を行なうものである。FM音源部1804からの電気信号はスピーカ部1805により可聴音に変換される。プリンタ部1806はワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複写装置の出力端末として、本発明プリント装置が適用されたものである。
【0096】
1807は原稿データを光電的に読取って入力するイメージリーダ部で、原稿の搬送経路途中に設けられており、ファクシミリ原稿や複写原稿の他各種原稿の読取りを行なう。1808はイメージリーダ部1807で読取った原稿データのファクシミリ送信や、送られてきたファクシミリ信号を受信して復号するファクシミリ(FAX)の送受信部であり、外部とのインターフェース機能を有する。1809は通常の電話機能や留守番電話機能等の各種電話機能を有する電話部である。
【0097】
1810はシステムプログラムやマネージャプログラムおよびその他のアプリケーションプログラム等や文字フォントおよび辞書等を記憶するROMや、外部記憶装置1812からロードされたアプリケーションプログラムや文書情報さらにはビデオRAM等を含むメモリ部である。
【0098】
1811は文書情報や各種コマンド等を入力するキーボード部である。
【0099】
1812はフロッピィディスクやハードディスク等を記憶媒体とする外部記憶装置で、この外部記憶装置1812には文書情報や音楽或は音声情報、ユーザのアプリケーションプログラム等が格納される。
【0100】
図10は図9に示す情報処理装置の模式的外観図である。
【0101】
図中、1901は液晶等を利用したフラットパネルディスプレイで、各種メニューや図形情報および文書情報等を表示する。このディスプレイ1901上にはタッチパネル1803の表面を指等で押圧することにより座標入力や項目指定入力を行なうことができる。1902は装置が電話器として機能するときに使用されるハンドセットである。キーボード1903は本体と脱着可能にコードを介して接続されており、各種文書情報や各種データ入力を行なうことができる。また、このキーボード1903には各種機能キー1904等が設けられている。1905は外部記憶装置212へのフロッピーディスクの挿入口である。
【0102】
1906はイメージリーダ部1807で読取られる原稿を戴置する用紙戴置部で、読取られた原稿は装置後部より排出される。またファクシミリ受信等においては、インクジェットプリンタ1907よりプリントされる。
【0103】
なお、上記でディスプレイ部1802はCRTでもよいが、強誘電性液晶を利用した液晶ディスプレイ等のフラットパネルが望ましい。小型、薄型化に加え軽量化が図れるからである。
【0104】
上記情報処理装置をパーソナルコンピュータやワードプロセッサとして機能する場合、キーボード部211から入力された各種情報が制御部1801により所定のプログラムに従って処理され、プリンタ部1806に画像として出力される。
【0105】
ファクシミリ装置の受信機として機能する場合、通信回線を介してFAX送受信部1808から入力したファクシミリ情報が制御部1801により所定のプログラムに従って受信処理され、プリンタ部1806に受信画像として出力される。
【0106】
また、複写装置として機能する場合、イメージリーダ部1807によって原稿を読取り、読取られた原稿データが制御部1801を介してプリンタ部1806に複写画像として出力される。なお、ファクシミリ装置の受信機として機能する場合、イメージリーダ部1807によって読取られた原稿データは、制御部1801により所定のプログラムに従って送信処理された後、FAX送受信部1808を介して通信回線に送信される。
【0107】
なお、上述した情報処理装置は図11に示すようにインクジェットプリンタを本体に内蔵した一体型としてもよく、この場合は、よりポータブル性を高めることが可能となる。同図において、図10と同一機能を有する部分には、対応する符号を付す。
【0108】
以上説明した多機能型情報処理装置に本発明のプリント装置を適用することによって、高品位のプリント画像を高速かつ低騒音で得ることができるため、上記情報処理装置の機能をさらに向上させることが可能となる。
【0109】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、記録媒体の種類あるいは記録モードに応じて、最適な処理モードを選択的に使用することにより、種々の異なる記録媒体に対して、最適な記録を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用可能なインクジェット記録装置一実施例の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示した記録装置における記録ヘッドの吐出口の配置を示す図である。
【図3】本発明のインクジェット記録装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の記録動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態の記録動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施形態の記録動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明に適用可能な他の記録ヘッドの第1の構成を示した図である。
【図8】本発明に適用可能な他の記録ヘッドの第2の構成を示した図である。
【図9】本発明のインクジェットプリント装置を用いた情報処理システムの一例を示すブロック図である。
【図10】上記システムの外観斜視図である。
【図11】上記システムの他の例を示す外観図である。
【符号の説明】
100 記録装置
101 キャリッジ
103 記録ヘッド
104 ガイド軸a
105 ガイド軸b
106 記録媒体
107 スイッチ部と表示素子部
108 プラテン
109 送りローラ
401 受信バッファー
402 CPU
403 メモリ部
404 メカコントロール部
405 メカ部
406 センサ/SWコントロール部
407 センサ/SW部
408 表示素子コントロール部
409 表示素子部
410 記録ヘッドコントロール部

Claims (12)

  1. インクと、前記インク中の色材を不溶化または凝集させる成分を含む液体とを用いて記録媒体に記録を行うインクジェット記録方法であって、
    第1の記録媒体に記録を行う場合、記録媒体にインクを吐出してから前記液体を吐出し、
    前記第1の記録媒体の浸透性より大きな浸透性を有する第2の記録媒体に記録を行う場合、記録媒体に前記液体を吐出してからインクを吐出することを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 前記第1の記録媒体はハガキまたは厚紙であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  3. インクと、前記インク中の色材を不溶化または凝集させる成分を含む液体とを用いて記録媒体に記録を行うインクジェット記録方法であって、
    ハガキに対して記録する場合、当該ハガキにインクを吐出してから前記液体を吐出し、前記ハガキの浸透性より大きな浸透性を有する普通紙に対して記録する場合、当該普通紙に前記液体を吐出してからインクを吐出することを特徴とするインクジェット記録方法。
  4. インクと、前記インク中の色材を不溶化または凝集させる成分を含む液体とを用いて記録媒体に記録を行うインクジェット記録方法であって、
    前記記録媒体の種類と記録モードに応じて、記録媒体にインクを吐出してから前記液体を吐出する記録方法と、記録媒体に前記液体を吐出してからインクを吐出する記録方法とを選択する工程を有し、
    前記記録媒体の種類として、第1の記録媒体と、第1の記録媒体の浸透性より大きな浸透性を有する第2の記録媒体を含み、
    前記記録モードは、所定の記録速度で記録する第1の速度モードと、所定の記録速度より速い記録速度で記録する第2の速度モードであることを特徴とするインクジェット記録方法。
  5. 前記記録媒体の種類第1の記録媒体であり、且つ前記記録モードが第1の速度モードである場合、記録媒体に前記液体を吐出してからインクを吐出する記録方法を行い、
    前記記録媒体の種類第1の記録媒体であり、且つ前記記録モードが第2の速度モードである場合、記録媒体にインクを吐出してから前記液体を吐出する記録方法を行い、
    前記記録媒体の種類第2の記録媒体である場合、前記記録モードに関係なく、記録媒体に前記液体を吐出してからインクを吐出する記録方法を行うことを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録方法。
  6. インクを吐出するインク吐出部と、前記インク中の色材を不溶化または凝集させる成分を含む液体を吐出する液体吐出部とを用いて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であって、
    記録媒体にインクを吐出してから前記液体を吐出する第1のモードと、記録媒体に前記液体を吐出してからインクを吐出する第2のモードのうち、第1の記録媒体に記録を行う場合は第1のモードを選択し、前記第1の記録媒体の浸透性より大きな浸透性を有する第2の記録媒体に記録を行う場合は第2のモードを選択するように制御する制御手段を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 前記第1の記録媒体は、ハガキまたは厚紙であることを特徴とする請求項6記載のインクジェット記録装置。
  8. インクを吐出するインク吐出部と、前記インク中の色材を不溶化または凝集させる成分を含む液体を吐出する液体吐出部とを用いて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であって、
    記録媒体にインクを吐出してから前記液体を吐出する第1のモードと、記録媒体に前記液体を吐出してからインクを吐出する第2のモードのうち、前記記録媒体がハガキの場合には第1のモードを選択し、前記記録媒体がハガキの浸透性よりも大きな浸透性を有する普通紙の場合には第2のモードを選択する制御手段を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  9. インクを吐出するインク吐出部と、前記インク中の色材を不溶化または凝集させる成分を含む液体を吐出する液体吐出部とを用いて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であって、
    記録媒体にインクを吐出してから前記液体を吐出する第1のモードと、記録媒体に前記液体を吐出してからインクを吐出する第2のモードのうち、記録媒体の種類及び記録モードに応じて第1のモードまたは第2のモードを選択する制御手段を備え、
    前記記録媒体の種類として、第1の記録媒体と、第1の記録媒体の浸透性より大きな浸透性を有する第2の記録媒体を含み、
    前記記録モードは、所定の記録速度で記録する第1の速度モードと、所定の記録速度より速い記録速度で記録する第2の速度モードであることを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 前記制御手段は、前記記録媒体の種類前記第1の記録媒体であり、且つ前記記録モードが第1の速度モードである場合、前記第2のモードを選択し、
    前記記録媒体の種類前記第1の記録媒体であり、且つ前記記録モードが第2の速度モードである場合、前記第1のモードを選択し、
    前記記録媒体の種類前記第2の記録媒体である場合、前記記録モードに関係なく、前記第2のモードを選択するように制御を行うことを特徴とする請求項9記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記インク吐出部及び液体吐出部は、吐出に用いられる熱エネルギーを発生する熱エネルギー発生体を備えることを特徴とする請求項6乃至10のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  12. インクを吐出するインク吐出部と、前記インク中の色材を不溶化または凝集させる成分を含む液体を吐出する液体吐出部とを用いて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置の記録制御処理を実行するプログラムコードが格納されたコンピュータ可読記憶媒体であって、
    第1の記録媒体に記録を行う場合、記録媒体にインクを吐出してから前記液体を吐出するように制御する第1の制御コードと、
    前記第1の記録媒体の浸透性より大きな浸透性を有する第2の記録媒体に記録を行う場合、記録媒体に前記液体を吐出してからインクを吐出するように制御する第2の制御コードと、
    を有することを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
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