JPH09277474A - 耐擦傷性窓貼り用積層フィルム - Google Patents

耐擦傷性窓貼り用積層フィルム

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JPH09277474A
JPH09277474A JP9243396A JP9243396A JPH09277474A JP H09277474 A JPH09277474 A JP H09277474A JP 9243396 A JP9243396 A JP 9243396A JP 9243396 A JP9243396 A JP 9243396A JP H09277474 A JPH09277474 A JP H09277474A
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JP
Japan
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film
polyester
layer
particles
laminated
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JP9243396A
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Masashi Inagaki
昌司 稲垣
Yoshihide Ozaki
慶英 尾崎
Kimihiro Izaki
公裕 井崎
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Diafoil Co Ltd
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Diafoil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の窓、建築物の窓等に日射遮蔽、ガラ
ス飛散防止等の目的でガラスに貼り合わせをして使用さ
れる際、貼り合わせ施工時、または清掃時等、窓貼りフ
ィルムの表面をこすった時、擦り傷の発生が少なく、耐
擦傷性を有する窓貼り用フィルムを提供する。 【解決手段】 少なくとも2層から成る共押出により積
層されたポリエステルフィルムであって、積層された層
のうちガラスと貼り合わせをする層と反対側の露出する
層がAl2 3 粒子を0.1〜30重量%含有すること
を特徴とする耐擦傷性窓貼り用積層フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐擦傷性窓貼り用
積層フィルムに関し、詳しくは自動車の窓、建築物の窓
等に日射遮蔽、ガラス飛散防止等の目的でガラスに貼り
合わせをして使用される際、貼り合わせ施工時、または
清掃時等、窓貼りフィルムの表面をこすった時、擦り傷
の発生が少なく、耐擦傷性を有する窓貼り用積層フィル
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、自動車の窓や建築物の窓等に日射
遮蔽、ガラス飛散防止等の目的で耐熱性、耐水性、耐薬
品性、機械的強度に優れているポリエステルフィルムが
窓貼り用として使用されている。しかしながら、ポリエ
ステルフィルム表面は、被貼付面への貼り付けを施す時
または清掃時の窓拭き等によって窓貼りフィルム表面を
こすった時に擦り傷が発生しやすい欠点があり、この擦
り傷の発生を抑えるためにフィルム表面にハードコート
処理が行われている。ハードコート処理は、アクリル
系、シリコーン系等の樹脂をフィルム表面にグラビアコ
ート法などによって、コーティングされる工程が必要と
なってくる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決課題は、
耐擦傷性を有する窓貼り用フィルムを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記実情
に鑑みてハードコート処理を施さずに傷が付きにくい表
面を有するフィルムの開発に鋭意検討を重ねた結果、あ
る特定の構成を持つポリエステルフィルムがこれらの特
性を高度に満足することを知見し、本発明を完成するに
至った。すなわち、本発明の要旨は、少なくとも2層か
ら成る共押出により積層されたポリエステルフィルムで
あって、積層された層のうちガラスと貼り合わせをする
層と反対側の露出する層がAl2 3 粒子を0.1〜3
0重量%含有することを特徴とする耐擦傷性窓貼り用積
層フィルムに存する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明にいう、積層されたポリエステルフィルム
とは、全ての層が押出口金からともに溶融押し出しされ
る、いわゆる共押出法により押し出されたフィルムであ
って、後に縦方向および横方向の二軸方向に配向させた
フィルムである。
【0006】本発明において、積層された層を構成する
ポリエステルは、芳香族ジカルボン酸と脂肪族グリコー
ルとを重縮合させて得られる。芳香族ジカルボン酸とし
ては、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸
などが挙げられ、脂肪族グリコールとしては、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール等が挙げられる。代表的なポリエス
テルとしては、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシ
レート(PEN)等が例示される。
【0007】本発明で用いるポリエステルは、第三成分
を含有した共重合体であってもよい。共重合ポリエステ
ルのジカルボン酸成分としては、イソフタル酸、フタル
酸、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
アジピン酸、セバシン酸、オキシカルボン酸(例えば、
P−オキシ安息香酸など)の一種または二種以上が挙げ
られ、グリコール成分として、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジ
オール、1,4−シクロヘキサンジメタノ、ールネオペ
ンチルグリコール等の一種または二種以上が挙げられ
る。
【0008】積層された層のうち、ガラスと貼り合わせ
をする層と反対側の露出する層に含有されるAl2 3
粒子の含有量は、0.1〜30重量%、好ましくは0.
3〜20重量%、さらに好ましくは0.5〜10重量%
である。Al2 3 粒子の含有量が0.1重量%未満で
は、窓貼りフィルムとして使用された時にフィルム表面
に傷が付きやすくなるため好ましくない。また、Al2
3 粒子含有量が、30重量%を超える場合には、ガラ
スの貼り合わせをする面に傷が入る恐れがあり、またそ
のようなフィルムを製造する際、連続製膜性が悪くなる
ので好ましくない。
【0009】本発明において用いるAl2 3 粒子の平
均粒径は通常1μm以下、好ましくは0.02〜0.5
μm、さらに好ましくは0.02〜0.2μmである。
この値が1μmを超える場合には、表面の凹凸が大きく
なり、透視性が悪くなる傾向がある。本発明のフィルム
を構成する層のうちガラスと貼り合わせをする層と反対
側の露出する層に粒子を配合する方法としては、特に限
定されるものではなく、公知の方法を採用し得る。例え
ば、ポリエステルを製造する任意の段階において粒子を
添加することができるが、好ましくはエステル化の段
階、もしくはエステル交換反応終了後重縮合反応開始前
の段階でエチレングリコール等に分散させたスラリーと
して添加し、重縮合反応を進めてもよい。またベント付
き混練押出機を用いエチレングリコールまたは水などに
分散させた粒子のスラリーとポリエステル原料とをブレ
ンドする方法、または、混練押出機を用い、乾燥させた
粒子とポリエステル原料とをブレンドする方法などによ
って行われる。
【0010】一方、積層された層のうちガラスと貼り合
わせをする層にも粒子を含有していることが好ましい。
かかる層に含有される粒子は、二酸化ケイ素、酸化アル
ミニウム、二酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリン、
硫酸バリウム、特公昭59−5216号公報に記載され
ているような耐熱性高分子微粉体等が挙げられる。これ
らの粒子は1種または2種以上含有することができる。
これらの粒子の平均粒径は特に限定されるものではない
が、通常0.02〜3μm、好ましくは0.02μm〜
2μm、さらに好ましくは0.02〜1μmである。こ
れらの粒子の含有量は、通常2重量%以下、好ましくは
1重量%以下、さらに好ましくは0.7重量%以下であ
る。粒子量が2重量%を超えると、ガラスへ接着剤を介
して貼り合わせた時の接着性が劣ってくることがある。
ガラスと貼り合わせをする層に粒子を添加する方法とし
ては、前述した方法と同等である。
【0011】本発明において、積層されたポリエステル
フィルムには、上記粒子以外に、フィルムの易滑性を向
上させるために、有機滑剤を含有させることも好ましい
手法である。有機滑剤の種類としては、特に限定するも
のではないが、脂肪族化合物、脂肪酸エステル類、アル
キレンビス脂肪族類および芳香族アミド等が好ましい。
脂肪族化合物としては、モンタン酸等炭素数の多いもの
が好ましい。また、脂肪族エステルとしては、モンタン
酸エチレングリコールエステル等が挙げられる。アルキ
レンビス脂肪族、芳香族アミドとしては、ヘキサメチレ
ンビスベヘンアミド、ヘキサメチレンビスステアリルア
ミド、N,N’−ジステアリルテレフタルアミド等が挙
げられる。これらの有機滑剤のフィルム中の含有量とし
ては、500ppm以下、さらには200ppm以下が
好適である。これらの滑剤が余りに多量に混入すると、
フィルムに各種塗布等を施す際の接着性が低下したり、
フィルムの色目として黄味が強くなりすぎる傾向があ
る。
【0012】さらにフィルムの接着性を向上させる目的
で、積層された層を構成するポリエステルにポリアルキ
レングリコール類を含有させることも好適である。ポリ
アルキレングリコールとしては、ポリエチレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール、ポリプロピレング
リコール等を挙げることができる。これらのポリアルキ
レングリコールをフィルム中に含有させる方法として
は、エステル交換中、重合中に反応系に添加する、ポリ
アルキレングリコールを共重合させた重合体をブレンド
する、ポリエステルの乾燥時または押出時に練り込む
等、いかなる方法でもよい。ただし、本発明のフィルム
の透明性を損なわないように、ポリアルキレングリコー
ルとしては、分子量10000以下、さらには8000
以下のものを用いるのが好ましく、またそのフィルム中
の含有量は、1.0重量%以下、さらには0.5重量%
以下とするのが好ましい。
【0013】また、これらのポリエステルには、必要に
応じて帯電防止剤、安定剤、酸化防止剤等の添加剤を含
有するものであってもよい。また赤外線、紫外線遮断等
の目的で、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤等を含有させる
こともできる。本発明において、積層された層のうちガ
ラスと貼り合わせをする層と反対側の露出する表面の表
面粗度(Ra)は、通常0.004〜0.1μm、好ま
しくは0.004〜0.08μm、さらに好ましくは
0.004〜0.06μmである。この値が0.004
μm未満では、フィルムの取扱性が劣り、好ましくな
い。またこの値が0.1μmを超える場合には、透視性
が悪くなり好ましくない。
【0014】またガラスと貼り合わせをする層と反対側
の露出する表面を構成する層には、上記範囲内の表面粗
度(Ra)を満足すれば、透視性を阻害しない範囲でA
23 以外の粒子を併含することができる。本発明の
積層ポリエステルフィルムは、フィルムとして製膜でき
る厚さであればよく、例えば3〜200μm、好ましく
は5〜100μm、さらに好ましくは8〜50μm厚み
のフィルムとした場合、優れた効果を発揮する。また、
積層された層のうちガラスと貼り合わせをする層と反対
側の露出する層の積層厚みは、通常0.5μm以上でフ
ィルム総厚み未満、好ましくは1μm以上でフィルム総
厚み未満である。この積層厚みが、0.5μmよりも薄
い場合には、フィルムの表面をこすった時に傷が付きや
すくなる傾向がある。
【0015】次に本発明の中の積層ポリエステルフィル
ムの製造方法について具体的に説明するが、本発明のフ
ィルムは以下の製造例に何ら限定されるものではない。
まず、先に述べたポリエステル原料を使用し、複数台の
押出機、複数層のマルチマニホールドダイまたはフィ−
ドブロックを用い、それぞれのポリエステルを積層して
口金から複数層の溶融シートを押出し、冷却ロールで冷
却固化して未延伸シートを得る。この場合、シートの平
面性を向上させるため、シートと回転冷却ドラムとの密
着性を高めることが好ましく、静電印加密着法および/
または液体塗布密着法を採用することが好ましい。
【0016】次いで、得られた未延伸フィルムは二軸方
向に延伸して二軸配向させる。すなわち、前記の未延伸
シートを一方向にロールまたはテンター方式の延伸機に
より延伸する。延伸温度は、通常70〜120℃、好ま
しくは80〜110℃であり、延伸倍率は、通常2.5
〜7倍、好ましくは3.0〜6倍である。次いで、一段
目の延伸方向と直交する方向に延伸を行う。延伸温度
は、通常70〜120℃、好ましくは80〜115℃で
あり、延伸倍率は、通常3.0〜7倍、好ましくは3.
5〜6倍である。そして、引き続き、170〜250℃
の温度で緊張下または30%以内の弛緩下で熱処理を行
い、二軸延伸フィルムを得る。
【0017】上記の延伸においては、一方向の延伸を2
段階以上で行う方法を用いることもできる。その場合、
最終的に二方向の延伸倍率がそれぞれ上記範囲となるよ
うに行うのが好ましい。また、前記の未延伸シートを面
積倍率が10〜40倍になるように同時二軸延伸を行う
ことも可能である。さらに、必要に応じて熱処理を行う
前または後に再度縦および/または横方向に延伸しても
よい。
【0018】本発明においては、得られるフィルムの透
明性および易滑性をさらに向上させる目的で熱処理をし
た後に一旦120℃以下に冷却し、さらに再び200℃
以上で熱処理する、いわゆる二段熱固定を採用すること
も好ましい方法である。このようにして得られたフィル
ムを窓ガラス等に貼り合わせる方法としては、フィルム
とガラスとの間に粘着材または接着剤等を介して貼り合
わせるのが一般的に行われている方法である。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、実施例および比
較例中「部」とあるのは「重量部」を示す。 また、本発明で用いた測定法は次のとおりである。 (1)平均粒径(遠心沈降法) (株)島津製作所社製遠心沈降式粒度分布測定装置SA
−CP3型を用いてストークスの抵抗則にもとずく沈降
法によって粒子の大きさを測定した。 (2)表面粗度(Ra) 中心線平均粗さRa(μm)をもって表面粗度とする。
Raは、(株)小坂研究所社製表面粗さ測定器(SE−
3F)を用いて、次のようにして求めた。すなわち、フ
ィルム断面曲線からその中心線の方向に基準長さL
(2.5mm)の部分を抜き取り、この抜き取り部分の
中心線をx軸、縦倍率の方向をy軸として、粗さ曲線y
=f(x)で表したとき、次の式で与えられた値を[μ
m]で表す。中心線平均粗さは、試料フィルム表面から
10本の断面曲線を求め、これらの断面曲線から求めた
抜き取り部分の中心線平均粗さの平均値で表す。なお、
触針の先端半径は2μm、荷重は30mgとし、カット
オフ値は0.08mmとした。
【0020】
【数1】 (3)耐擦傷性 1/2インチにスリットした試料フィルムを直径6mm
の硬質クロム製固定ピンに張力400g、巻き付け角9
0°走行速度500mm/分で1回擦過させる。その試
料フィルムの擦過面にアルミニウムを蒸着し、キズの量
を目視判定し、以下のランクに分けた。
【0021】
【表1】 ○:キズが付かない △:キズが若干認められる ×:キズの量が極めて多い ここで、○および△が実用上問題のないレベルである。 (4)フィルム積層厚み 試料フィルム小片をエポキシ樹脂にて固定成形した後、
ミクロトームで切断し、フィルムの断面を透過型電子顕
微鏡にて観察した。その断面のうちフィルム表面とほぼ
平行に、明暗によってその界面が観察される。その界面
とフィルム表面までの距離を透過型電子顕微鏡写真1枚
について平均し、厚みを計算した。これを少なくとも5
0枚の写真について行い、測定値の厚い方から10点、
薄い方から10点を削除して30点の相加平均をフィル
ム厚みとした。
【0022】〈ポリエステルの製造〉 製造例1(ポリエステルA) ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール
60部および酢酸マグネシウム・4水塩0.09部を反
応器にとり、加熱昇温するとともにメタノールを留去
し、エステル交換反応を行い、反応開始から4時間を要
して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終
了した。次いで、平均粒径(d50)0.07μmのAl
2 3 粒子を2.0部含有するエチレングリコールスラ
リーを反応系に添加し、さらにエチルアシッドフォスフ
ェート0.04部、三酸化アンチモン0.04部を添加
した後、100分で温度を280℃、圧力を15mmH
gとし、以後も徐々に圧力を減じ、最終的に0.3mm
Hgとした。4時間後系内を常圧に戻しポリエステルA
を得た。得られたポリエステルAのAl2 3 粒子の含
有量は2.0%であった。
【0023】製造例2(ポリエステルB) 製造例1において、Al2 3 粒子を含有するエチレン
グリコールスラリーを反応系に添加しない以外は製造例
1と同様にして、ポリエステルBを得た。 製造例3(ポリエステルC) 製造例1で得られたポリエステルAを50部と製造例2
で得られたポリエステルBを50部それぞれ計り取り、
いわゆるドライブレンドを行い、均一に混合したものを
ポリエステルCとした。ポリエステルCのAl2 3
子の含有量は1.0%であった。
【0024】製造例4(ポリエステルD) 製造例1で得られたポリエステルAを25部と製造例2
で得られたポリエステルBを75部それぞれ計り取り、
いわゆるドライブレンドを行い、均一に混合したものを
ポリエステルDとした。ポリエステルDのAl2 3
子の含有量は0.5%であった。
【0025】製造例5(ポリエステルE) 製造例1で得られたポリエステルAを2.5部と製造例
2で得られたポリエステルBを97.5部それぞれ計り
取り、いわゆるドライブレンドを行い、均一に混合した
ものをポリエステルEとした。ポリエステルEのAl2
3 粒子の含有量は0.05%であった。
【0026】製造例6(ポリエステルF) 製造例1において、Al2 3 粒子を含有するエチレン
グリコールスラリーの代わりに平均粒径0.5μmのC
aCO3 粒子を0.5部含有するエチレングリコールス
ラリーとする以外は、製造例1と同様にして、ポリエス
テルFを得た。ポリエステルFのCaCO3 粒子の含有
量は0.5%であった。
【0027】製造例7(ポリエステルG) 製造例1において、Al2 3 粒子を含有するエチレン
グリコールスラリーの代わりに平均粒径1.54μmの
SiO2 粒子を0.1部含有するエチレングリコールス
ラリーとする以外は、製造例1と同様にして、ポリエス
テルGを得た。ポリエステルGのSiO2 粒子の含有量
は0.1%であった。
【0028】実施例1 ポリエステルA、Gの各チップをそれぞれ180℃で4
時間不活性ガス雰囲気中で乾燥し、別個の溶融押出機に
より290℃で溶融押出し、これらのポリマーをフィー
ドブロック内で合流して積層し、静電印加密着法を用い
て表面温度を40℃に設定した冷却ロール上で冷却固化
して積層未延伸シートを得た。得られたシートを85℃
で3.5倍縦方向に延伸した。次いで、フィルムをテン
ターに導き100℃で3.7倍横方向に延伸した後、2
30℃にて熱固定を行い、層構成がA/Gであり、各層
の厚さが10/15(μm)である、厚さ25μmの積
層フィルムを得た。
【0029】実施例2 実施例1と同様の方法により、層構成がC/Gであり、
各層の厚さが10/15(μm)である厚さ25μmの
積層フィルムを得た。 実施例3 実施例1と同様の方法により、層構成がC/Gであり、
各層の厚さが5/20(μm)である、厚さ25μmの
積層フィルムを得た。 実施例4 実施例1と同様の方法により、層構成がD/Gであり、
各層の厚さが10/15(μm)である、厚さ25μm
の積層フィルムを得た。
【0030】比較例1 実施例1と同様の方法により、層構成がE/Gであり、
各層の厚さが10/15(μm)である、厚さ25μm
の積層フィルムを得た。 比較例2 実施例1と同様の方法により、層構成がF/Gであり、
各層の厚さが10/15(μm)である、厚さ25μm
の積層フィルムを得た。 比較例3 実施例1と同様の方法により、層構成がG/Gである厚
さ25μmの積層フィルムを得た。以上、得られた結果
をまとめて下記表1に示す。
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、自動車に
窓、建築物の窓等に日射遮蔽、ガラス飛散防止等の目的
でガラスに貼り合わせて使用される際、貼り合わせ施工
時、清掃時等、窓貼りフィルムの表面をこすった時に発
生する擦り傷が少ない耐擦傷性窓貼りフィルムが提供で
き、本発明のフィルムは各種ガラス窓に適用することが
でき、その工業的価値は高い。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2層から成る共押出により積
    層されたポリエステルフィルムであって、積層された層
    のうちガラスと貼り合わせをする層と反対側の露出する
    層がAl2 3 粒子を0.1〜30重量%含有すること
    を特徴とする耐擦傷性窓貼り用積層フィルム。
  2. 【請求項2】 Al2 3 粒子の平均粒径が1μm以下
    であることを特徴とする請求項1記載の耐擦傷性窓貼り
    用積層フィルム。
  3. 【請求項3】 ガラスと貼り合わせをする層と反対側の
    露出する表面の表面粗度が0.004〜0.1μmであ
    ることを特徴とする請求項1記載の耐擦傷性窓貼り用積
    層フィルム。
JP9243396A 1996-04-15 1996-04-15 耐擦傷性窓貼り用積層フィルム Pending JPH09277474A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1773592B1 (de) 2004-07-15 2015-05-27 Windmöller & Hölscher KG Registervorsteuerung bei geschwindigkeitsänderung

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1773592B1 (de) 2004-07-15 2015-05-27 Windmöller & Hölscher KG Registervorsteuerung bei geschwindigkeitsänderung

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