JP3443479B2 - 窓貼り用柔軟積層ポリエステルフィルム - Google Patents

窓貼り用柔軟積層ポリエステルフィルム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、窓貼り用柔軟積層ポリ
エステルフィルムに関し、さらに詳しくは、本発明は自
動車の窓、建築物の窓等に遮光、飛散防止等の目的で貼
り合わせを行う際、貼り合わせ施工性に優れ、貼り合わ
せた後の収縮が少ない窓貼り用柔軟積層ポリエステルフ
ィルムに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】現
在、自動車の窓や建築物の窓に遮光、飛散防止等の目的
で耐熱性、耐水性、耐薬品性、機械的強度等に優れてい
るポリエステルフィルムが主に使用されている。しかし
ながら、このポリエステルフィルムは、被貼付面へ貼り
付けを施す際、柔軟性に乏しいため、特に曲面をもった
ものには密着性が悪く、部分的に気泡になってしまう施
工性の悪さが問題となっていた。また、貼り合わせた後
に収縮を起こし、実用上、外観上問題とされていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記実情に
鑑み、施工性、耐加熱収縮性に優れたポリエステルフィ
ルムの開発について鋭意検討を重ねた結果、ある特定の
構成をもつ積層ポリエステルフィルムが上記課題を解決
することを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0004】すなわち、本発明の要旨は、A層、B層お
よびC層の少なくとも3層のポリエステル層からなる共
押出により複合化されたポリエステルフィルムであっ
て、複合化された層のうち、外層であるA層およびC層
が実質的にホモポリエステルからなり、中間層であるB
層が融点150〜250℃の共重合ポリエステルである
ことを特徴とする窓貼り用柔軟積層ポリエステルフィル
ムに存する。
【0005】以下、本発明をさらに詳細に説明する。本
発明にいう、複合化されたポリエステルフィルムとは、
全ての層が押出口金からともに溶融押し出される、いわ
ゆる共押出法により、押し出されたフィルムであって、
後に縦方向および横方向の二軸方向に配向させたフィル
ムである。本発明において、複合化された層のうち、外
層であるA層およびC層を構成するポリエステルは、実
質的にホモポリエステルからなる。斯かるポリエステル
は、芳香族ジカルボン酸と脂肪族グリコールとを重縮合
させて得られる。芳香族ジカルボン酸としては、テレフ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸などが挙げら
れ、脂肪族グリコールとしては、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール等が挙げられる。代表的なポリエステルとして
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチ
レン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート(PE
N)等が例示される。
【0006】本発明において、複合化された層のうち、
中間層のB層を構成するポリエステルは、融点が150
℃〜250℃である共重合ポリエステルからなる。当該
ポリエステルは、3〜30モル%の第三成分を含有した
共重合体である。かかる共重合ポリエステルのジカルボ
ン酸成分としては、イソフタル酸、フタル酸、テレフタ
ル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、
セバシン酸、および、オキシカルボン酸(例えば、P−
オキシ安息香酸など)の一種または二種以上が挙げら
れ、グリコール成分として、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ネオペン
チルグリコール等の一種または二種以上が挙げられる。
【0007】複合化された層のうち、外層のA層および
C層を構成するポリエステルに含有される粒子として好
ましいものとして、平均粒径が0.02〜3.0μm、
好ましくは0.02〜2.0μmの、酸化ケイ素、アル
ミナ、炭酸カルシウム、カオリンおよび特公昭59−5
216号公報に記載されているような架橋高分子微粉体
等を挙げることができる。これらの粒子は、単独あるい
は2成分以上を同時に使用してもよい。そしてその含有
量は、0.02〜1.0重量%,さらには0.04〜
0.5重量%の範囲が好ましい。粒子の含有量が0.0
2重量%未満では、フィルム製造工程における巻き特性
が劣る傾向がある。また粒子の含有量が、1.0重量%
を超えると、フィルム表面の粗面化の度合いが大きくな
りすぎて、透明性が損なわれることがある。複合化され
た層のうち、中間層のB層を構成する共重合ポリエステ
ルには実質的に粒子を含有しないことが好ましい。実質
的に粒子を含まない共重合ポリエステルとは、前述の共
重合ポリエステルであって、共重合ポリエステルを単独
で二軸延伸したフィルムをo−クロルフェノール溶媒に
溶解した時の不溶残留粒子量が、0.02重量%未満で
あるものをいう。中間層は積層であってもよい。
【0008】複合化された層のうち、外層のA層および
C層を構成するポリエステルに粒子を配合する方法とし
ては、特に限定されるものではなく、公知の方法を採用
し得る。例えば、ポリエステルを製造する任意の段階に
おいて添加することができるが、好ましくはエステル化
の段階、もしくはエステル交換反応終了後重縮合反応開
始前の段階でエチレングリコール等に分散させたスラリ
ーとして添加し、重縮合反応を進めてもよい。またベン
ト付き混練押出機を用いエチレングリコールまたは水な
どに分散させた粒子のスラリーとポリエステル原料とを
ブレンドする方法、または、混練押出機を用い、乾燥さ
せた粒子とポリエステル原料とをブレンドする方法など
によって行われる。本発明において、複合化されたポリ
エステルフィルムのうち、A層およびC層には、前述の
粒子以外に、フィルムの易滑性を向上させるために、有
機滑剤を含有させることも好ましい手法である。
【0009】有機滑剤の種類としては、特に限定するも
のではないが、脂肪族化合物、脂肪酸エステル類、アル
キレンビス脂肪族類および芳香族アミド等が好ましい。
脂肪族化合物としては、モンタン酸等炭素数の多いもの
が好ましい。また、脂肪族エステルとしては、モンタン
酸エチレングリコールエステル等が挙げられる。アルキ
レンビス脂肪族および芳香族アミドとしては、ヘキサメ
チレンビスベヘンアミド、ヘキサメチレンビスステアリ
ルアミド、N,N’−ジステアリルテレフタルアミド等
が挙げられる。これらの有機滑剤のフィルム中の含有量
としては、500ppm以下、さらには200ppm以
下が好適である。これらの滑剤が余りに多量に混入する
と、フィルムに各種塗布等を施す際の接着性が低下した
り、フィルムの色目として黄味が強くなりすぎる恐れが
ある。
【0010】さらに、フィルムの接着性を向上させる目
的で、A層およびC層にポリアルキレングリコール類を
含有させることも好適である。ポリアルキレングリコー
ルとしては、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール等を挙げる
ことができる。これらのポリアルキレングリコールをフ
ィルム中に含有させる方法としては、エステル交換中、
重合中に反応系に添加する、ポリアルキレングリコール
を共重合させた重合体をブレンドする、ポリエステルの
乾燥時または、押出時に練り込む等、いかなる方法でも
よい。ただし、本発明のフィルムの透明性を損なわない
ように、ポリアルキレングリコールとしては、分子量1
0000以下、さらには8000以下のものを用いるの
が好ましく、またそのフィルム中の含有量は、1.0重
量%以下、さらには0.5重量%以下とするのが好まし
い。
【0011】また、外層には、必要に応じて安定剤、酸
化防止剤等の添加剤を含有するものであってもよい。本
発明において、中間層のB層には、可視光線透過率を調
整するために、アントラキノン系染料、フタロシアニン
系染料、分散染料、油溶性染料等適宜選択し、単独ある
いは数種類混合して、含有させることができる。これら
はポリエステル中の含有量が10重量%以下が好まし
い。10重量%を超える場合には、可視光線透過率の調
整範囲が広くなるが、B層が劣化しやすくなるので好ま
しくない。また、赤外線、紫外線遮断等の目的で、赤外
線吸収剤、紫外線吸収剤等を含有させることもできる。
【0012】本発明において、複合化されたポリエステ
ルフィルムのうち、共重合ポリエステルからなる層の全
体に占める割合は30〜90%、さらには40〜80
%,特には50〜70%の範囲が好ましい。この値が3
0%未満では、自動車の窓等へ貼り合わせを行う際、施
工性に劣る傾向がある。また、90%を超える場合に
は、機械的強度が低下する傾向がある。
【0013】本発明において、複合化されたポリエステ
ルフィルムのMD(縦)方向の加熱収縮率とTD(横)
方向の加熱収縮率の絶対値の合計は0.5%以内、好ま
しくは0.4%以内、さらに好ましくは0.3%以内で
ある。この値が0.5%を超える場合には、貼り合わせ
施工後に収縮を起こし、貼付面積が減少し、遮光、飛散
防止効果が低下する傾向がある。
【0014】本発明の積層ポリエステルフィルムは、フ
ィルムとして製膜できる厚さであればよく、例えば5〜
250μm、好ましくは10〜120μm、さらに好ま
しくは15〜60μm厚みのフィルムとした場合、優れ
た効果を発揮する。この値が5μm未満では、被貼付物
が破損した時の飛散防止効果が少なくなる傾向がある。
また、この値が250μmを超える場合には、貼り合わ
せ施工性が悪くなるので好ましくない。次に本発明のポ
リエステルフィルムの製造方法について具体的に説明す
るが、本発明のフィルムは以下の製造例に何ら限定され
るものではない。
【0015】すなわち、先に述べたポリエステル原料を
使用し、複数台の押出機、複数層のマルチマニホールド
ダイまたはフィードブロックを用い、それぞれのポリエ
ステルを積層して口金から複数層の溶融シートを押出
し、冷却ロールで冷却固化して未延伸シートを得る方法
が好ましい。この場合、シートの平面性を向上させるた
め、シートと回転冷却ドラムとの密着性を高める必要が
あり、静電印加密着法および/または液体塗布密着法が
好ましく採用される。
【0016】静電印加密着法とは、通常、シートの上面
側にシートの流れと直行する方向に線状電極を張架し、
該電極に約5〜10kVの直流電圧を印加することによ
り、シートに静電荷を付与してシートとドラムとの密着
性を向上させる方法である。また、液体塗布密着法と
は、回転冷却ドラム表面の全体または一部(例えばシー
ト両端部と接触する部分のみ)に液体を均一に塗布する
ことにより、ドラムとシートとの密着性を向上させる方
法である。本発明においては必要に応じ両者を併用して
もよい。
【0017】次いで、得られた未延伸フィルムは二軸方
向に延伸して二軸配向される。すなわち、先ず、前記の
未延伸シートを一方向にロールまたはテンタ−方式の延
伸機により延伸する。延伸温度は、通常70〜120
℃、好ましくは80〜110℃であり、延伸倍率は、通
常2.5〜7倍、好ましくは3.0〜6倍である。次い
で、一段目の延伸方向と直交する方向に延伸を行う。延
伸温度は、通常70〜120℃、好ましくは80〜11
5℃であり、延伸倍率は、通常3.0〜7倍、好ましく
は3.5〜6倍である。そして、引き続き、加熱収縮率
を特許請求の範囲以内におさめるため、使用されている
共重合ポリエステルの融点以下で、130〜250℃の
範囲の温度で30%以内の弛緩下で熱処理を行い、二軸
延伸フィルムを得る。該延伸工程中にフィルム表面を処
理する、いわゆるインラインコ−ティングを施すことが
できる。それは、以下に限定するものではないが、特に
1段目の延伸が終了して、2段目の延伸前に、帯電防止
性、滑り性、接着性等の改良、2次加工性改良等の目的
で、水溶液、水系エマルジョン、水系スラリー等の該コ
−ティング処理を施すことができる。
【0018】上記の延伸においては、一方向の延伸を2
段階以上で行う方法を用いることもできる。その場合、
最終的に二方向の延伸倍率がそれぞれ上記範囲となるよ
うに行うのが好ましい。また、前記の未延伸シートを面
積倍率が10〜40倍になるように同時二軸延伸を行う
ことも可能である。さらに、必要に応じて熱処理を行う
前または後に再度縦および/または横方向に延伸しても
よい。このようにして得られたフィルムは、例えば、表
面にハ−ドコート層を形成させ、次いで、ハードコート
層面と反対側の面に紫外線吸収剤、赤外線吸収剤等の配
合された粘着剤層を形成し、ポリエステルフィルム等に
離型剤が塗布されたセパレーター(離型紙)と貼り合わ
せ加工を行い、窓貼り用フィルムとされる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、実施例および比
較例中「部」とあるのは「重量部」を示す。また、本発
明で用いた測定法は次のとおりである。 (1)共重合ポリエステルの融点 パ−キンエルマ社製DSC7型で16℃/分の昇温速度
で得られた結晶融解による吸熱ピーク温度を融点とし
た。なお、この測定に用いた試料は、B層の中間層に使
用するポリエステルを単独で二軸延伸したフィルムであ
る。
【0020】(2)フィルム積層厚み 試料フィルム小片をエポキシ樹脂にて固定成形した後、
ミクロトームで切断し、フィルムの断面を透過型電子顕
微鏡にて観察した。その断面のうちフィルム表面とほぼ
平行に、明暗によってその界面が観察される。その界面
とフィルム表面までの距離と中間層の距離を透過型電子
顕微鏡写真1枚について平均し、厚みを計算した。これ
を少なくとも50枚の写真について行い、測定値の厚い
方から10点、薄い方から10点を削除して30点の相
加平均をフィルム厚みとした。このフィルム厚みをもと
に下記式により共重合層比率を計算した。
【0021】
【数1】
【0022】(3)加熱収縮率 あらかじめ測長しておいた試料を無張力状態で100℃
の熱風循環式恒温槽中で2時間熱処理を行い、熱処理
試料の長さを測定することにより、下記式にて計算し
た。
【0023】
【数2】 MD方向、TD方向それぞれ測定した値の絶対値を加算
し下記ランクに分けた。 ○:加算値が0.5%以下 ×:加算値が0.5%を超える
【0024】(4)貼り合わせ施工性 ポリエステルフィルム表面にハードコート層を形成し、
それと反対側の面に粘着剤層を形成し、セパレーター
(離型紙)と貼り合わせ加工を行い、窓貼り用フィルム
を作成した。窓貼り用フィルムを曲面ガラスを使用して
いる自動車の窓の内側に一般的な貼り方でフィルムを貼
り合わせた時の気泡の入り具合を目視で判定し、下記ラ
ンクに分け施工性の目安とした。 ○:気泡が殆ど入らない △:気泡が若干入る ×:気泡が多く入る
【0025】〈ポリエステルの製造〉 製造例1(ポリエステルA1 ) ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール
60部および酢酸マグネシウム・4水塩0.09部を反
応器にとり、加熱昇温するとともにメタノールを留去
し、エステル交換反応を行い、反応開始から4時間を要
して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終
了した。次いで、平均粒径(d50)0.035μmの微
細シリカ粒子を0.04部と平均粒径(d50)1.54
μmの非晶質シリカ0.0125部とを含有するエチレ
ングリコールスラリーを反応系に添加し、さらに、エチ
ルアシッドフォスフェート0.04部、三酸化アンチモ
ン0.04部を添加した後、100分で温度を280
℃、圧力を15mmHgとし、以後も徐々に圧力を減じ
最終的に0.3mmHgとした。4時間後系内を常圧に
戻しポリエステルA1 を得た。ポリエステルA1 の微細
シリカ粒子の含有量は0.04重量%で、非晶質シリカ
粒子の含有量は、0.0125重量%であった。
【0026】製造例2(ポリエステルA2 ) 製造例1において、平均粒径(d50)0.035μmの
微細シリカ粒子を0.04部と平均粒径(d50)1.5
4μmの非晶質シリカ0.0125部とを含有するエチ
レングリコールスラリーを反応系に添加しない以外は製
造例1と同様にして、ポリエステルA2 を得た。
【0027】製造例3(共重合ポリエステルB1 ) 製造例1において、ジカルボン酸成分をジメチルテレフ
タレート90部とジメチルイソフタレート10部に変更
し、粒子を添加しない以外は、製造例1と同様にして融
点230℃の共重合ポリエステルB1 を得た。
【0028】製造例4(ポリエステルB2 ) 製造例1において、ジカルボン酸成分をジメチルテレフ
タレート80部とジメチルイソフタレート20部に変更
し、粒子を添加しない以外は、製造例1と同様にして融
点200℃の共重合ポリエステルB2 を得た。
【0029】実施例1 ポリエステルA1 を180℃で4時間不活性ガス雰囲気
中で、共重合ポリエステルB1 を160℃で24時間真
空乾燥機中でそれぞれ乾燥し、別個の溶融押出機により
290℃で溶融押出し、これらのポリマーをフィードブ
ロック内で合流して積層し、静電印加密着法を用いて表
面温度を40℃に設定した冷却ロール上で冷却固化して
積層未延伸シートを得た。得られたシートを85℃で
3.5倍縦方向に延伸した。次いで、フィルムをテンタ
ーに導き100℃で3.7倍横方向に延伸した後、21
0℃にて7%の弛緩を行いながら熱処理を施し、層構成
がA1 /B1 /A1 であり、各層の厚さが15/20/
15(μm)である厚さ50μmの積層フィルムを得
た。
【0030】実施例2 実施例1と同様の方法により、層構成がA1 /B1 /A
1 であり、各層の厚さが10/30/10(μm)であ
る厚さ50μmの積層フィルムを得た。 実施例3 実施例1において横方向に延伸した後の熱処理温度を1
80℃にする以外は、実施例1と同様の方法により、層
構成がA1 /B2 /A1 であり、各層の厚さが15/2
0/15(μm)である厚さ50μmの積層フィルムを
得た。 実施例4 実施例3と同様の方法により、層構成がA1 /B2 /A
1 であり、各層の厚さが10/30/10(μm)であ
る厚さ50μmの積層フィルムを得た。
【0031】比較例1 実施例1と同様の方法により、層構成がA1 /B1 /A
1 であり、各層の厚さが23/4/23(μm)である
厚さ50μmの積層フィルムを得た。 比較例2 実施例1において横方向に延伸した後の熱処理温度を2
30℃にする以外は、実施例1と同様の方法により、層
構成がA1 /A2 /A1 あり、各層の厚さが15/20
/15(μm)である厚さ50μmの積層フィルムを得
た。 比較例3 実施例1と同様の方法により、層構成がB1 /B1 /B
1 である厚さ50μmの単層フィルムを得た。得られた
フィルムは、窓貼り用フィルムを作成する時に白化を起
こしたため、この時点で貼り合わせ施工性(×)の評価
とした。以上、得られた結果をまとめて下記表1に
す。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、自動車の窓、建築物の
窓等に遮光、飛散防止等の目的で貼り合わせを行った
際、貼り合わせ施工性に優れ、貼り合わせた後の収縮が
少ない窓貼り用フィルムが提供でき、その工業的価値は
高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−264843(JP,A) 特開 平6−220406(JP,A) 特開 平7−60926(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A層、B層およびC層の少なくとも3層
    のポリエステル層からなる共押出により複合化されたポ
    リエステルフィルムであって、複合化された層のうち、
    外層であるA層およびC層が実質的にホモポリエステル
    からなり、中間層であるB層が融点150〜250℃の
    共重合ポリエステルであり、かつB層の全フィルム厚み
    に占める厚み割合が30〜90%であることを特徴とす
    る窓貼り用柔軟積層ポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 複合化されたポリエステルフィルムのM
    D方向の加熱収縮率とTD方向の加熱収縮率との絶対値
    の合計が、0.5%以内であることを特徴とする請求項
    1記載の窓貼り用柔軟積層ポリエステルフィルム。
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