JPH09275881A - 防虫網およびその製造方法 - Google Patents

防虫網およびその製造方法

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JPH09275881A
JPH09275881A JP8089176A JP8917696A JPH09275881A JP H09275881 A JPH09275881 A JP H09275881A JP 8089176 A JP8089176 A JP 8089176A JP 8917696 A JP8917696 A JP 8917696A JP H09275881 A JPH09275881 A JP H09275881A
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JP
Japan
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hollow
monofilament
polypropylene
insect repellent
less
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Application number
JP8089176A
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English (en)
Inventor
Tadanori Iwama
忠則 岩間
Masanori Isaji
正典 伊佐治
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Toray Monofilament Co Ltd
Original Assignee
Toray Monofilament Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 素材による毒性がなく環境保護に優れると
共に、軽量で単位重量当たり大きい面積が得られ経済的
に有利、且つ皺の発生がなく、網目がずれにくく、優れ
たサッシ装着性を有するポリプロピレン中空モノフィラ
メントから成る防虫網及その効率的製造方法を提供す
る。 【解決手段】 ポリプロピレン系中空モノフィラメン
トを製織して成ることを特徴とする防虫網である。さら
に好ましくは前記ポリプロピレン系中空モノフィラメン
トのメルトフローレートが20g/10min以下、本
文中で定義する偏平率Frが30%以下、直径Dに対す
る中空径dの比d/Dが0.20以上0.80以下、肉
厚が最も薄い部分の厚みlと最も厚い部分の厚みLの比
L/lが3.0以下、曲げ硬さ指数Bhiが9.8以上
17.0以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は素材による毒性がな
く環境保護に優れると共に、軽量で単位重量当たり大き
い面積が得られて経済的に有利であり、且つ皺の発生が
少なく、網目がずれにくく、優れたサッシ装着性を有す
る防虫網およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、防虫網用繊維に対する要求性能と
しては、防虫網に加工した場合皺になりにくいこと、網
目がずれないこと、およびサッシ枠の溝へゴム紐で嵌め
込み固定する際の装着作業性に優れること等が挙げら
れ、これらの要求性能をほぼ満たすことから、従来では
柔軟なポリ塩化ビニル(以下PVCと略称する)製モノ
フィラメントが主として用いられていた。
【0003】しかし、PVCモノフィラメントから成る
防虫網は、その素材特性から比重が高く単位重量当たり
大きい面積が得られないため経済的に劣ることに加え、
強度が低くて破網しやすく、また熱収縮率が極めて高い
ことから網縮みによるメッシュ異常が生じやすいなどの
欠点を有している。さらにPVCは塩素を含有する化合
物であり、焼却処理などの場合に発生する燃焼生成物の
毒性に対する近年の環境保全意識の高まりから、防虫網
の製造過程で発生する屑および用済み後の防虫網の処分
の難しさなどが指摘されており、このためにPVCに代
わる他素材の適用が種々研究されている。
【0004】そして、上記他素材研究の中でも、他素材
に比べ極めて軽く経済的に有利であり、且つ優れた化学
特性、物理特性を有し、衣料用途、インテリア用途およ
び抄紙用具、フィルターなどの産業資材用途などに広く
使用されているポリプロピレン(以下、PPと略称す
る)の防虫網への適用が注目されている。
【0005】しかしながら、PPモノフィラメントから
なる防虫網は、素材の剛直さから製織がしにくいこと、
フィブリル化しやすいこと、防虫網のサッシ枠への装着
がしにくいことなどの欠点を有していた。
【0006】したがって、防虫網用PPモノフィラメン
トの柔軟化を狙って、可塑剤の添加およびPPモノフィ
ラメントの製造時の低倍率低温熱セットなどによる低結
晶化などが従来から検討されているが、それでもなお後
述する曲げ硬さ指数Bhiは精々18.0以上程度しか
得られず、防虫網にした場合のサッシ装着性が劣り、加
えて網が皺に成りやすく、網目がずれやすく、防虫網の
織面品位が劣るという欠点については改良し得ていない
のが実状である。。
【0007】そこで、さらにこれらの欠点を改善する方
法として、モノフィラメントを中空糸化する方法などが
検討されており、例えば特開昭54−120735号公
報、特開昭54−138623号公報、特開昭54−3
4418号公報、および特開昭54−68414号公報
には多孔質PP中空糸の製造方法が提案されている。
【0008】しかしながら、これらの方法で得られたポ
リプロピレン系中空繊維を防虫網に適用した場合は、防
虫網用モノフィラメントとして重要な柔軟性は改善され
るものの、多孔質ゆえにモノフィラメントが、よりフィ
ブリル化しやすくなるという欠点が生じ、防虫網の織面
品位が損なわれ実用的ではないという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したようにPP系
系モノフィラメントは防虫網とした場合には、PVCモ
ノフィラメントの様な環境保全上の問題もなく、防虫網
の製造原糸として極めて有用である反面、製織性、サッ
シ装着性、および織面品位の面で問題があった。
【0010】また、これらの問題を解決して柔軟性を得
るために、可塑剤の添加およびPPモノフィラメントの
製造時の低倍率低温熱セットなどによる低結晶化などを
図っても十分な柔らかさが得られず、さらに中空糸化し
た繊維を防虫網に適用する場合には、多孔質に起因する
フィブリル化のため織面品位の低下などの問題があり、
いずれも防虫網に適用するに十分でないという問題があ
った。
【0011】本発明は、上述した従来技術における問題
点の解決を課題として検討した結果達成されたものであ
る。
【0012】したがって本発明の目的は、素材による毒
性がなく環境保護に優れると共に、より軽量で単位重量
当たり大きい面積が得られて経済的に有利であり、且つ
皺の発生が少なく、網目がずれにくく、優れたサッシ装
着性を有するPP中空モノフィラメントから成る防虫網
および防虫網を効率的に製造する方法を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明者はPP系モノフィラメントの中空糸系に
ついて様々な特性を評価した結果、繊維の中心に円形断
面の中空部を形成させた最も単純な形状のPP系中空モ
ノフィラメントが、防虫網としての必要な特性を具備す
ることを見出し、本発明に到達した。
【0014】すなわち、本発明の防虫網は、防虫網を構
成する繊維が、中心に円形断面の中空部を形成させたP
P系中空モノフィラメントであることを特徴とする。
【0015】さらに、本発明の防虫網は、PP系中空モ
ノフィラメントのメルトフローレートが20g/10m
in以下、本文中で定義する曲げ硬さ指数Bhiが9.
8以上17.0以下、本文中で定義する偏平率Frが3
0%以下、直径Dに対する中空径dの比、d/D(以下
中空径比drと略称する。)が0.20以上0.80以
下、肉厚が最も薄い部分の厚み■と最も厚い部分の厚み
Lの比L/■(以下、中空偏心度L/■と略称する。)
が3.0以下であることが好ましい。
【0016】そして、本発明の防虫網を構成するPP系
中空モノフィラメントは、プロピレン単位を85重量%
以上含有するPPまたはプロビレン共重合体からなるこ
と、またはプロピレン単位を85重量%以上含有するP
Pまたはプロビレン共重合体50重量%以上と、塩化ビ
ニル系エラストマーおよびフッ素系エラストマーを除く
JIS−A硬度60以上の熱可塑性エラストマー50重
量%以下の混合物のいずれかからなることが、上記特性
が得られ易いことからより好ましい。
【0017】さらに、本発明の防虫網は、防虫網を構成
するPP系中空モノフィラメントの直径が0.05mm
から0.50mmの範囲にあること、引張強度が35m
N/d以上100mN/d以下、且つ100℃乾熱収縮
率が15%以下であることが防虫網の製織加工性および
実用性の面からより好ましい。
【0018】また、上記の各性能を有する本発明の防虫
網は、PP系ポリマを中空ノズルから溶融押出し、2.
0秒以内に40℃以下の凝固浴に導いて急冷した後、8
0℃以上160℃以下の温度下で5.0倍以上10倍以
下で延伸することによりPP系中空モノフィラメントを
製造し、次いでこのPP系中空モノフィラメントを製織
し、熱セットすることにより効率的に製造することがで
きる。
【0019】なお、本発明でいう偏平率Frとは、下記
式(1)で求められる数値である。 Fr=(Lφ−■φ)×100/φ・・・・・・・(1) ここで、式(1)中Lφは中空モノフィラメントの長径
であり、■φは短径である。さらにφは長径と短径の算
術平均から求めた中空モノフィラメントの平均直径であ
る。
【0020】また、本発明でいう曲げ硬さ指数Bhiと
は、下記式(2)で求められる数値であって、式中Bh
は中空糸の曲げ硬さ、具体的には図1に示すとおり、間
隔1cmに設置された2本のピン(各2mmφの鋼線)
に渡されたサンプルの中央を、J字型フック(1mmφ
の鋼線)で引上げることによりサンプルを折り曲げる時
の最大折り曲げ力(単位:mN)である。また、式
(2)中のφは中空モノフィラメントの平均直径(m
m)である。
【0021】
【数1】
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0023】本発明の防虫網を構成するPP系中空モノ
フィラメントに使用されるPP系ポリマは特に限定され
るものではなく、プロピレンの単独重合体のみならずプ
ロピレンと共重合可能なコモノマー、例えばエチレン、
α−オレフィン、ジオレフィン、ビニルモノマーなどと
を通常の重合方法によって共重合させたものなどが挙げ
られる。
【0024】本発明の防虫網を構成するPP中空モノフ
ィラメントのメルトフローレートは、通常20g/10
min以下であればよいが、特に13g/10min以
下であることが、耐フイブリル化性に優れることから好
ましい。耐フイブリル化性からは、メルトフローレート
は低ければ低いほど好適であるが、1g/10min未
満では紡糸が困難となるため好ましくない。
【0025】ここで、本発明でいうメルトフローレート
とは、JIS K 7210によって試験したもので、
試験条件はJIS K 7210の表−1の条件14に
よって行ったものである。
【0026】なお、エラストマーとの混合物から成るP
P系中空モノフィラメントのメルトフローレートも上記
JIS K 7210により試験したものである。
【0027】本発明において用いられる他のポリマー成
分であるエラストマーとしては、塩化ビニル系エラスト
マーおよびフッ素系エラストマーを除くJIS−A硬度
60以上の熱可塑性エラストマーである。これら熱可塑
性エラストマーの具体例としては、ポリエステル系、ポ
リアミド系、ポリオレフィン系、ポリスチレン系、ポリ
ウレタン系および1、2−ポリブタジェン系エラストマ
ーなどを挙げることができる。
【0028】なお、PP中空モノフィラメントを構成す
るポリマーには、酸化チタン、酸化ケイ素、炭酸カルシ
ウム、チッ化ケイ素、クレー、タルク、カオリン、ジル
コニウム酸、などの各種無機粒子や架橋高分子粒子、各
種金属粒子などの粒子類のほか、従来公知の抗酸化剤、
金属イオン封鎖剤、イオン交換剤、着色防止剤、耐光
剤、難燃剤、各種着色剤、帯電防止剤、ワックス類、シ
リコーンオイル、各種界面活性剤、各種強化繊維類、お
よび各種可塑剤などが添加されてもよい。
【0029】本発明の防虫網を構成するPP中空モノフ
ィラメントは、中心に円形断面の中空部が形成された中
空モノフィラメントである。さらには偏平率Frが30
%以下、中空径比drが0.20以上0.80以下、中
空偏心度L/■が3.0以下のものである。さらに好ま
しくは、偏平率Frが15%以下、中空径比drが0.
38以上0.60以下、中空偏心度L/■が2.0以下
のものが好適に使用される。
【0030】偏平率Frが30%を越える場合には、防
虫網に製織した際に織面の整った防虫網が得られにく
く、品位の劣る防虫網しか得られない傾向にある。ま
た、中空径比drが0.20未満では、防虫網に製織し
た際にPP系中実モノフィラメントと同様に網目ずれが
発生し易くなるばかりか、曲げ硬さ指数Bhiが高くな
り、防虫網のサッシ枠装着作業性が悪化する傾向を生じ
る。したがって、中空径比drは大きければ大きい程よ
いが、中空径比drが0.80を越えると、後述する本
発明の紡糸方法によっても、PP系中空モノフィラメン
トの真円性が得られにくい傾向となり、さらに肉厚が薄
いため防虫網に製織する際に糸割れ、または糸割れしな
いまでも糸潰れが生じ易くなり、さらには皺になりやす
く、織面の整った品位の優れた防虫網が得られにくい傾
向となる。
【0031】一方、PP系中空モノフィラメントの中空
偏心度L/■が3.0を越える場合は、肉厚の厚い、薄
いによって繊維軸と直角方向に硬さの差が生じ皺に成り
易いことに加え、肉薄部が割れてフィブリル化しやすく
なり、高品位の防虫網が得られにくい傾向を生じる。
【0032】さらに、本発明の防虫網を構成するPP系
中空モノフィラメントは、その曲げ硬さ指数Bhiが
9.8以上17.0以下、好ましくは13.5以上1
6.0以下の範囲にあるものが好適に使用される。
【0033】曲げ硬さ指数Bhiが17.0を越える
と、この中空モノフィラメントから織成した防虫網をサ
ッシ枠の溝へゴム紐で嵌め込み固定装着する際に、嵌め
込みしにくくなって防虫網のサッシ枠への装着作業効率
が阻害される傾向になる。さらには中空径比drが上記
数値の範囲にあっても、防虫網とした際に糸割れ、皺、
網目ずれが発生しやすい傾向になる。この好ましくない
傾向は、PP系モノフィラメントの剛直さに起因すると
考えられる。したがって、曲げ硬さ指数Bhiは低けれ
ば低い程よいが、曲げ硬さ指数Bhiが9.8未満で
は、中空モノフィラメントが柔らかすぎて安定した形状
の防虫網が得られにくくなるるばかりか、サッシ枠への
嵌め込み固定力が弱く、サッシ枠から防虫網が抜け落ち
る傾向を生じる。
【0034】PP系中空モノフィラメントを織成してな
る本発明の防虫網は、防虫網に要求される特性を十分に
具備するものである。しかし、PP系単独からなる中空
モノフィラメントは、その素材の剛直さから、本発明の
方法によっても曲げ硬さ指数Bhiは16.0以上程度
しか得られないのが実情である。したがって、より好ま
しい防虫網を構成するPP系中空モノフィラメントとし
ては、PP系とPP系より柔軟な熱可塑性ポリマーの混
合物からなるものである。
【0035】本発明の防虫網を構成するPP系ポリマと
このPP系ポリマより柔軟な熱可塑性ポリマーとの混合
物からなる中空モノフィラメントは、PP系ポリマ50
重量%以上とエラストマー50重量%以下の混合物であ
る。
【0036】エラストマーの混合割合が上記範囲を越え
る場合には、曲げ硬さ指数Bhiが9.8より低くな
り、安定した形状の防虫網が得られにくい傾向にあるば
かりか、サッシ枠への嵌め込み固定力が弱くサッシ枠か
ら防虫網が抜け落ちる傾向を生じることがある。
【0037】なお、PP系中空モノフィラメントがPP
系ポリマとエラストマーの混合物からなる場合には、P
P系中空モノフィラメントの曲げ硬さ指数Bhiを9.
8以上16.5以下の範囲とすることができる。
【0038】本発明の防虫網を構成するPP系中空モノ
フィラメントの直径は、0.05mmから0.50m
m、好ましくは0.15mmから0.35mmの範囲に
あることが好適である。PP系中空モノフィラメントの
直径が0.05mm未満では中空径比drが上記数値の
範囲以内であっても、中空モノフィラメントの肉厚の絶
対厚みは薄く、極めて小さな力でも潰れやすい傾向にあ
るため、防虫網とした場合に整った織面が得られにくば
かりか、絶対強力が低く、極めて小さな衝撃で破網する
傾向を生じることになる。
【0039】一方、PP系中空モノフィラメントの直径
が0.50mmを越えると、単位面積当たりの中空モノ
フィラメントの使用量が増大し経済的に不利になるばか
りか、高メッシュの防虫網を製織しにくくなり、さらに
は中空径比drおよび曲げ硬さ指数Bhiが上記数値の
範囲以内であっても、防虫網とした場合に防虫網のサッ
シ枠装着性が阻害される傾向となる。これはモノフィラ
メント直径の増大により、中空モノフィラメントの絶対
曲げ硬さが硬くなることに起因するものと考えられる。
【0040】上記特性を有する本発明のPP系中空モノ
フィラメントを製造する方法は、溶融紡糸する際の冷却
固化された未延伸糸断面をゲージ付き拡大鏡などで観察
寸法測定し、中空径比drが本発明の範囲になる様に中
空エアー吹き込み量を、また所望の糸太さを得るために
吐出量などを常法により調節し、得られた未延伸糸を1
段階に延伸する方法を骨子とするが、この冷却方法およ
び延伸方法の最適条件について以下に説明する。
【0041】まず、本発明のPP系ポリマまたは事前に
混合されたPP系とエラストマーとの混合物は、常法に
より中空ノズルから溶融押出される。この押出された中
空線条溶融物は、押出し後2.0秒以内に40℃以下、
好ましくは1.5秒以内に25℃以下の凝固浴に導いて
急冷される。
【0042】中空線条溶融物を押出し後2.0秒以内に
凝固浴に導かない場合は、例え凝固浴温度が上記範囲に
あっても中空偏心度L/■が大きくなる傾向があり、整
った中空糸形状が得られにくい傾向となる。また、凝固
浴温度が40℃を越えると、中空線条物が潰れてしまい
真円性が損なわれ、本発明が目的とする中空形状が得ら
れにくくなるため好ましくない。
【0043】この理由は明らかではないが、中空線条溶
融物が凝固浴に突入するまでの空気による徐冷時間が長
いと、徐冷中に冷却斑が生じて中空形状が崩れることに
よるものと考えられる。また、凝固浴温度が40℃を越
えると、中空線条物が柔軟になり過ぎ凝固浴内のガイド
などとの接触抵抗で容易に変形し、真円性が損なわれる
ものと考えられる。
【0044】したがって、冷却温度は低ければ低いほど
良いが、実用性からは15℃〜25℃の範囲が好まし
い。
【0045】なお、この冷却方法における好ましい冷却
時間は、中空モノフィラメントの太さにもよるが、ノズ
ル直後の凝固浴に中空線条物を2.0秒〜30秒通過さ
せることである。
【0046】ここで使用する凝固浴の冷媒としては、中
空線条物の表面から再び容易に除去できるものであっ
て、物理的、化学的に本質的な変化をポリマーに与えな
い物質で、その物質が上記の凝固浴温度範囲において液
状であれば特に制限はないが実用性からそれらの具体例
としては、水、パラフィン、エチレングリコール、グリ
セリン、アミルアルコール、およびキシレンなどが挙げ
られる。
【0047】このようにして得られた中空未延伸糸は、
引き続いて防虫網用として適度な柔軟性が得られるよう
に延伸される。この延伸は一段、多段いずれの延伸でも
可能であるが、装置の簡便さから一段延伸を採用するの
が望ましい。
【0048】延伸は比較的高温・高倍率の条件、すなわ
ち80℃以上160℃以下、特に130℃以上140℃
以下の温度下で、延伸倍率が5.0倍以上10.0倍以
下、特に6.5倍以上8.0倍以下となる範囲で行う。
この延伸温度が80℃未満では、延伸時に断糸しやす
く、さらには剛直なPP系中空モノフィラメントとなる
傾向にあるため好ましくない。逆に160℃を越える
と、延伸張力が著しく低化し延伸が困難になるため好ま
しくない。
【0049】また、延伸倍率が5.0倍未満では、延伸
斑が生じ均一なPP系中空モノフィラメントが得られな
いばかりか、十分な強度を有するポリエステル中空モノ
フィラメントが得られない傾向となるため好ましくな
い。逆に10.0倍を越えると、断糸しやすく、失透が
生じ、さらには剛直なPP系中空モノフィラメントとな
り、糸割れしやすく、防虫網とした場合に整った織面が
得られにくい傾向となるため好ましくない。
【0050】上記の如く延伸されたPP系中空モノフィ
ラメントは、さらに寸法安定性を向上させるべく、熱処
理することも可能であるが、上述の防虫網用PP系中空
モノフィラメントとして好ましい特性を阻害する過酷な
熱処理は避けなければならない。
【0051】ここで、上記の延伸および熱処理に適する
熱媒体としては、中空モノフィラメントの表面から再び
容易に除去出来るものであって、物理的、化学的に本質
的な変化を中空モノフィラメントに与えない物質であれ
ば如何なるものでもよい。また、加熱装置としては、例
えば高沸点の不活性液体を有する液体浴、空気炉、不活
性ガス炉、赤外線炉、高周波炉および金属炉などを使用
することができる。
【0052】なお、このようにして得られる本発明の防
虫網を構成するPP系中空モノフィラメントの物理特性
は、引張強度が35mN/d以上100mN/d以下、
且つ100℃乾熱収縮率が15%以下にあることが望ま
しい。さらには、引張強度が55mN/d〜80mN/
d、且つ100℃乾熱収縮率が10%以下にあることが
一層好ましい。
【0053】PP系中空モノフィラメントの引張強度が
35mN/d未満では、防虫網の製織時に断糸し、製織
効率を阻害するばかりか、防虫網とした際に、破網しや
すいため実用的でない。また、PP系中空モノフィラメ
ントの引張強度が100mN/dを越えると、その理由
は明らかではないが糸割れしやすく、防虫網の製造工程
での障害になるばかりか、品位の劣る防虫網しか得られ
ない傾向となるため好ましくない。
【0054】また、100℃乾熱収縮率が15%を越え
ると、織成時の網縮みに起因して防虫網の網目が不揃い
になりやすいため好ましくない。
【0055】上記方法で得られたPP系中空モノフィラ
メントは、次いで常法により防虫網に製織加工される。
製織にはスルーザー織機、レピア織機など各種織機を使
用できるが、製織効率などの点からスルーザー織機が好
ましく適用され、用途によって16メッシュ、18メッ
シュ、20メッシュ、など種々の目開き網に製織され
る。
【0056】製織された防虫網は、引き続き常法により
熱セットされる。熱セットは熱媒で加熱されたロールに
密着させるロールセット、湿熱セット、乾熱セット、遠
赤外乾熱セットなどいかなる方法によってもよいが、セ
ット倍率は1倍以上1.2倍以下が望ましく、またセッ
ト温度はPP系中空モノフィラメントの製糸熱履歴温度
と同等ないしそれより高い温度で行うことが、得られる
防虫網のセット効果から好ましい。
【0057】かくして得られた本発明の防虫網は、素材
の毒性がなく環境保護に優れ、軽量で単位重量当たり大
きい面積が得られるため経済的に有利であるばかりか、
曲げ硬さが低いため優れたサッシ装着性を有し、また適
度な潰れ性と適度な曲げ硬さから網目がずれにくく、皺
の発生が少ないことから、防虫網として要求される特性
を均衡して具備するものである。したがって、本発明に
よれば、PP系の持つ靭性、弾性率、耐薬品性および屈
曲性などの種々優れた特性と併せて、防虫網として好適
に応用し得ることができ、かかる本発明の価値は極めて
大きいといえる。
【0058】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明はその主旨を越えない限り、以下の実施
例に限定されるものではない。
【0059】なお、以下に述べる実施例における各特性
の測定、評価は次の基準に従って行った。
【0060】(1)中空径比dr、中空偏心度L/■、
偏平率Frおよび糸直径 光学顕微鏡によるモノフィラメントの断面写真から糸直
径、中空径などを計測し、上記式(1)の計算式で求め
た。
【0061】(2)曲げ硬さ指数 上述した図1の方法にしたがって曲げ硬さを測定し、こ
の測定値から上記式(2)の方法にしたがって求めた。
【0062】(3)引張強度 JIS L1013 引張強さ及び伸び率の標準時試験
法で測定した(単位:mN/d)。
【0063】(4)100℃乾熱収縮率 JIS L1013 乾熱収縮率B法で測定した。
【0064】(5)製織性 スルーザー織機で幅90センチメートル、長さ100メ
ートル製織する間の断糸回数で評価した。
【0065】(6)目ずれ性 JIS L1096 糸引き抜き法A法に準じ、糸4本
の引き抜き力(単位:mN)を測定した。また防虫網を
指で扱く官能検査で極めて目ずれしにくいを◎、目ずれ
しにくいを○、目ずれし易いを△で評価した。
【0066】(7)皺性 JIS L1096 防しわ性 乾燥時 A法で測定し
た。また防虫網を手で握り、皺の付き具合を官能評価
し、極めて皺になりにくいを◎、皺になりにくいを○、
皺になり易いを△と判定した。
【0067】(8)織面品位 1)糸割れ、糸潰れ 幅90センチメートル、長さ100メートルの検反官能
検査で観察された糸割れ、糸潰れ個数で評価した。
【0068】2)織面品位総合評価 網目不揃い、織面平滑性など、織面の品位を検反官能検
査で評価し、◎:優、○:良、△:可、×:不良と判定
した。
【0069】(9)サッシ装着性 1)嵌め込み性 サッシ枠の溝へゴム紐で完全に嵌め込み固定するまでの
治具押し込み回数で評価し、◎:2回以内、○:3回以
内、△:9回以内、×:10回以上と判定した。
【0070】2)破網性 JIS L1096 破裂強さ(単位:N) B法で測
定評価した。
【0071】3)サッシ枠抜け性 サッシ枠に装着された防虫網をサッシ枠から1cm内側
の位置を指で押し、 サッシ枠からの抜け易さを官
能検査で評価し、極めて抜けにくいを◎、抜 けに
くいを○、抜け易いを△と判定した。
【0072】[実施例1]メルトフローレート3.3g
/10minのPP(チッソ(株)製YK121−A)
を常法によりエクストルーダーで220℃に溶融し、ギ
ヤポンプを経て紡糸パック内の濾過層を通して、エアー
吹込み型中空ノズルから紡出し、紡出中空糸を1.5秒
以内に20℃の水浴で急冷却した。得られた中空未延伸
糸を140℃の熱風乾熱炉で延伸倍率7.5倍で延伸し
た。次いで、142℃の乾熱セットを行いPP中空モノ
フィラメントを製造した。
【0073】次に、得られたポリエステル中空モノフィ
ラメントを用いて、常法にしたがいスルーザー織機によ
り18メッシュの網を製織した後、ロール型乾熱セット
機で熱セットし、防虫網を製造した。
【0074】得られたPP中空モノフィラメントの特性
を表1に、防虫網の製織性、品位およびサッシ装着性を
表2に併記した。
【0075】[実施例2]樹脂原料をメルトフローレー
ト3.3g/10minのPP(チッソ(株)製YK1
21−A)70重量部とJIS−A硬度70のオレフィ
ン系エラストマー(三井石油化学工業(株)製ミラスト
マーー7030N)30重量部の混合物に変更した以外
は実施例1と同様の方法で防虫網を製造した。
【0076】得られたPP中空モノフィラメントの特性
を表1に、防虫網の製織性、品位およびサッシ装着性を
表2に併記した。
【0077】[実施例3]樹脂原料をメルトフローレー
ト3.3g/10minのPP(チッソ(株)製YK1
21−A)30重量部とJIS−A硬度70のオレフィ
ン系エラストマー(三井石油化学工業(株)製ミラスト
マーー7030N)70重量部の混合物に変更した以外
は実施例1と同様の方法で防虫網を製造した。得られた
PP中空モノフィラメントの特性を表1に、防虫網の製
織性、品位およびサッシ装着性を表2に併記した。
【0078】[比較例1]PVCコンパウンド(三菱化
成ビニル(株)製ビニカC3226)を常法によりエク
ストルーダーで210℃に溶融し、ギヤポンプを経て紡
糸パック内の濾過層を通して、丸断面ノズルから紡出
し、紡出糸を1秒以内に85℃の温水浴で急冷却した。
得られた中実未延伸糸を95℃の温水浴で3.3倍に第
1段延伸し、次いで2段目延伸は110℃の熱風乾熱炉
で全延伸倍率が5.0倍になる様に延伸した。、次いで
115℃の乾熱セットを行いPVC中実モノフィラメン
トを製造した。
【0079】次に、得られたPVCモノフィラメントを
用いて、常法にしたがいスルーザー織機により18メッ
シュの網を製織した後、ロール型乾熱セット機で熱セッ
トし、防虫網を製造した得られたPVCモノフィラメン
トの特性を表1に、防虫網の製織性、品位およびサッシ
装着性を表2に併記した。
【0080】[比較例2]紡糸ノズルをエアー吹込み型
中空ノズルにした以外は比較例1と同様の方法で防虫網
を製造した。得られたPVC中空モノフィラメントの特
性を表1に、防虫網の製織性、品位およびサッシ装着性
を表2に併記した。
【0081】[比較例3]紡糸ノズルを丸断面ノズルに
した以外は実施例1と同様の方法で防虫網を製造した。
得られたPP中実モノフィラメントの特性を表1に、防
虫網の製織性、品位およびサッシ装着性を表2に併記し
た。
【0082】[比較例4]紡糸ノズルを丸断面ノズルに
した以外は実施例2と同様の方法で防虫網を製造した。
得られたPP中実モノフィラメントの特性を表1に、防
虫網の製織性、品位およびサッシ装着性を表2に併記し
た。
【0083】[実施例4〜9]実施例2において、PP
系中空モノフィラメントの製糸条件を表1に示したよう
に変更した以外は同様にして、防虫網を製造した。PP
系中空モノフィラメントの製糸条件と得られたPP系中
空モノフィラメントの特性を表1に、防虫網の製織性、
品位およびサッシ装着性を表2に併記した。
【0084】[実施例10、11]実施例2において、
PP系中空モノフィラメント直径を表1に示したごとく
異ならせた以外は同様にして、防虫網を製造した。PP
系中空モノフィラメントの製糸条件と得られたPP系中
空モノフィラメントの特性を表1に、防虫網の製織性、
品位およびサッシ装着性を表2に併記した。
【0085】[実施例12、13]実施例2において、
PP系中空モノフィラメントの中空径比drを表1に示
したごとく異ならせた以外は同様にして防虫網を製造し
た。PP系中空モノフィラメントの製糸条件と得られた
PP系中空モノフィラメントの特性を表1に、防虫網の
製織性、品位およびサッシ装着性を表2に併記した。
【0086】[実施例14]実施例2において、冷却浴
内走行中の中空線条物と冷却浴内ガイドとの接触角を増
大させることにより、PP系中空モノフィラメントの偏
平率Frを表2に示したごとく異ならせた以外は同様に
して防虫網を製造した。PP系中空モノフィラメントの
製糸条件と得られたPP系中空モノフィラメントの特性
を表1に、防虫網の製織性、品位およびサッシ装着性を
表2に併記した。
【0087】[実施例15]PP系中空モノフィラメン
トの製造において、乾熱セットをしなかった以外は実施
例2と同様の方法で防虫網を製造した。PP系中空モノ
フィラメントの製糸条件と得られたPP系中空モノフィ
ラメントの特性を表1に、防虫網の製織性、品位および
サッシ装着性を表2に併記した。
【0088】
【表1】
【表2】
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のPP系中
空モノフィラメントから成る防虫網は、従来のPVCモ
ノフィラメントから成る防虫網に比較して、毒性がなく
環境保護に優れ、軽量で単位重量当たり大きい面積が得
られ経済的に有利であり、且つ従来のPP中実モノフィ
ラメントから成る防虫網に比較して、優れたサッシ装着
性、耐皺性および耐目ずれ性を有している。
【0090】また、本発明の防虫網の製造方法によれ
ば、上記の性能を有する防虫網を効率的に製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の防虫網を構成するPP系中空モ
ノフィラメントの曲げ硬さ測定方法の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E06B 9/52 E06B 9/52 F

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心に円形断面の中空部を形成したポ
    リプロピレン系中空モノフィラメントを製織してなるこ
    とを特徴とする防虫網。
  2. 【請求項2】 ポリプロピレン系中空モノフィラメン
    トのメルトフローレートが20g/10min以下であ
    ることを特徴とする請求項1記載の防虫網。
  3. 【請求項3】 ポリプロピレン系中空モノフィラメン
    トの本文中で定義する曲げ硬さ指数Bhiが9.8以上
    17.0以下であることを特徴とする請求項1または2
    記載の防虫網。
  4. 【請求項4】 ポリプロピレン系中空モノフィラメン
    トの本文中で定義する偏平率Frが30%以下であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の防虫
    網。
  5. 【請求項5】 ポリプロピレン系中空モノフィラメン
    トの直径Dに対する中空径dの比d/Dが0.20以上
    0.80以下で、且つ肉厚が最も薄い部分の厚み■に対
    する最も厚い部分の厚みLの比、L/■が3.0以下で
    あることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載
    の防虫網。
  6. 【請求項6】 ポリプロピレン系中空モノフィラメン
    トがプロピレン単位を85重量%以上含有するポリプロ
    ピレンまたはプロピレン共重合体からなることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれか1項記載の防虫網。
  7. 【請求項7】 ポリプロピレン系中空モノフィラメン
    トの本文中で定義する曲げ硬さ指数Bhiが16.0以
    上17.0以下であることを特徴とする請求項6に記載
    の防虫網。
  8. 【請求項8】 ポリプロピレン系中空モノフィラメン
    トが、プロピレン単位を85重量%以上含有するポリプ
    ロピレンまたはプロピレン共重合体50重量%以上と、
    塩化ビニル系エラストマーおよびフッ素系エラストマー
    を除くJIS−A硬度60以上の熱可塑性エラストマー
    50重量%以下の混合物からなることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれか1項記載の防虫網。
  9. 【請求項9】 ポリプロピレン系中空モノフィラメン
    トの本文中で定義する曲げ硬さ指数Bhiが9.8以上
    16.0以下であることを特徴とする請求項8記載の防
    虫網。
  10. 【請求項10】 ポリプロピレン系中空モノフィラメ
    ントの直径が0.05mmから0.50mmの範囲にあ
    ることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の
    防虫網。
  11. 【請求項11】 ポリプロピレン中空モノフィラメン
    トの引張強度が35mN/d以上100mN/d以下、
    且つ100℃乾熱収縮率が15%以下であることを特徴
    とする請求項1〜10のいずれか1項記載の防虫網。
  12. 【請求項12】 ポリプロピレン系ポリマを中空ノズ
    ルから溶融押出し、2.0秒以内に40℃以下の凝固浴
    に導いて急冷した後、80℃以上160℃以下の温度下
    で5.0倍以上10.0倍以下で延伸することにより、
    中心に円形断面の中空部を形成させたポリプロピレン系
    中空モノフィラメントを製造し、次いでこのポリプロピ
    レン系中空モノフィラメントを製織し、熱セットするこ
    とを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項記載の防
    虫網の製造方法。
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