JPH09275232A - 圧電トランスの電極接続構造 - Google Patents

圧電トランスの電極接続構造

Info

Publication number
JPH09275232A
JPH09275232A JP11015396A JP11015396A JPH09275232A JP H09275232 A JPH09275232 A JP H09275232A JP 11015396 A JP11015396 A JP 11015396A JP 11015396 A JP11015396 A JP 11015396A JP H09275232 A JPH09275232 A JP H09275232A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric transformer
supporting
node
protrusion
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11015396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2927235B2 (ja
Inventor
Masahiro Yamada
正弘 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Keiki Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Keiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Keiki Co Ltd filed Critical Ricoh Keiki Co Ltd
Priority to JP11015396A priority Critical patent/JP2927235B2/ja
Publication of JPH09275232A publication Critical patent/JPH09275232A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2927235B2 publication Critical patent/JP2927235B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】振動数の変化や駆動電圧の変化に対応して、振
動節部を適正な自由度をもって支持し、圧電トランスの
入力電極や出力電極への配線の容易な圧電トランスの支
持装置を提供する。 【解決手段】 基板1に設けられた取付開口部11内に
圧電トランス2を収納し、この圧電トランス2の振動節
部に対応する位置に弾性材料からなる節部支持突部1
2、13を設け、この節部支持突部12、13により圧
電トランス2の振動節部を挟持するよう構成し、かつ、
節部支持突部12、13に圧電トランス2の入力電極ま
たは出力電極に電気的に接触可能な導電体152、15
3、154、155を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子を用いた
電圧変換器としての圧電トランスに係り、特に圧電トラ
ンスの電極接続構造における電極構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧電トランスは、振動部に入力
電圧を引加することにより長手方向に機械的振動を発生
させ、この機械的振動を発電部において電圧に変換して
出力するようにしたもので、巻線トランスと比較して薄
く小型である利点を有する。従来の圧電トランスの例と
して、特開平5−21858号公報、特開平6−334
234号公報、特開平6−334235号公報、特開平
6−342945号公報が挙げられる。
【0003】圧電トランスは機械的振動を伴うため、圧
電トランス単独では実用に供することができず、何らか
の電極接続構造が必要である。従来の圧電トランスの支
持構造としては、図28(A)及び(B)に示すよう
に、圧電トランス本体をプリント配線基板に固定する構
造がとられている。
【0004】即ち、図28(A)及び(B)に示すよう
に、長方形状の基板200に取付開口部206が穿設さ
れ、取付開口部206の幅方向Xおける内壁面に、圧電
トランス201の振動節部P1及びP2に対応して支持
突部202、203、204、205が突設されてい
る。これらの支持突部202、203、204、205
の間に圧電トランス201を挟持させて支持するもので
ある。
【0005】このように、支持突部202、203、2
04、205により、振動節部P1及びP2において支
持することにより圧電トランス201の振動モードに適
合する支持が可能とされていた。なお、従来の圧電トラ
ンスの支持構造の例として、特開平7−202288号
公報、特開平7−202289号公報等が挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧電ト
ランス201の振動周波数は、入力条件(駆動電圧
等)、出力条件(負荷等)あるいは温度変化等の環境条
件の変化に伴って変化することがある。振動周波数の変
化は振動節部P1、P2の物理的位置の変化を招来し、
当初設定した支持突部202、203、204、205
の位置では適合せず、振動を抑制して必要な性能が得ら
れないおそれがある。
【0007】また、高出力電圧を得るために駆動電圧
(入力電圧)を上昇させた場合に、圧電トランス201
が許容値以上に振動して振動振幅が大きくなるが、その
場合、従来のように強固に固定支持する方式では、圧電
トランス201を破損するおそれがあった。
【0008】一方、圧電トランスの構造、組立ての手
間、あるいは製造コスト等を考慮すると、部品品種を極
力削減することが好ましい。また、従来では、圧電トラ
ンス201の入力電極及び出力電極への配線は半田付け
により固着していたが、半田付けによる特性あるいは周
囲部品への熱的影響の回避、あるいは組立に要する手間
の省力化が要請されていた。
【0009】本発明の目的は、少ない部品品種で、振動
数の変化や駆動電圧の変化に対応して振動節部を適度な
自由度をもって支持することが可能であり、かつ電気配
線を容易化し得る圧電トランスの電極接続構造を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る圧電トラン
スの電極接続構造は、板状の圧電トランスの幅方向及び
長手方向の周囲に間隙を存して当該圧電トランスを収納
可能な大きさを有し、前記圧電トランスの幅方向端面に
当接する幅方向支持突部及び長手方向端面に当接する長
手方向支持突部が設けられた取付開口部を有する基板
と、前記取付開口部内に収納された圧電トランスの振動
節部に当接する節部支持突部を有してなり、可撓性又は
弾性を有する薄板材で形成される支持部材とを備え、こ
の支持突部に前記圧電トランスの電極に電気的に接触す
る導電体を設けて構成される。この発明によれば、基板
の取付開口部内に設けられた幅方向支持突部及び長手方
向支持突部によって圧電トランスの幅方向及び長手方向
を支持し、これとは別体のしてなり、可撓性又は弾性を
有する薄板材で形成される支持部材に設けられた節部支
持突部により圧電トランスの振動節部を支持すると共に
この節部支持突部に設けられた導電体を圧電トランスの
電極に接触するようにしているので、弾性を有する節部
支持突部によって圧電トランスの振動節部を支持するこ
ととなり、振動節部を固定的に拘束して振動を抑制する
ことがなく、適当な自由度をもった状態で導電体と圧電
トランスの電極とを接続することができる。その結果、
高出力時における振動振幅の増大にも適合することがで
き、圧電トランスの破壊を防止することができる。ま
た、環境条件等の変化による振動波数の変動に伴って生
じる振動節部位置の変動に対しても、振動を抑制するこ
となく圧電素子を適正に支持することができる。加え
て、支持突部に設けられた導電体により圧電トランスの
電極に対する信号の受給を行うことができるので、従来
の配線、半田付け等が不要となり、組立の容易化、半田
付けの熱的影響を避けることができる。
【0011】本発明に係る圧電トランスの電極接続構造
は、板状の圧電トランスの幅方向及び長手方向の周囲に
間隙を存して当該圧電トランスを収納可能な取付開口部
が設けられた基板と、前記取付開口部内に収納された圧
電トランスの幅方向端面に当接する幅方向支持突部、長
手方向端面に当接する長手方向支持突部、及び、前記圧
電トランスの振動節部に当接する節部支持突部を有すし
てなり、可撓性又は弾性を有する薄板材で持部材とを備
え、前記節部支持突部に前記圧電トランスの電極に電気
的に接触する導電体を設けて構成される。この発明によ
れば、基板の取付開口部内において圧電トランスをして
なり、可撓性又は弾性を有する薄板材で形成される支持
部材により支持する構成である。即ち、取付開口部は収
納空間として作用し、圧電トランスの支持は支持部材に
よって行われ、支持部材は基板に固定されて一体化され
る。圧電トランスは、支持部材に設けられた幅方向支持
突部及び長手方向支持突部によって圧電トランスの幅方
向及び長手方向が弾性をもって支持され、また、振動節
部は節部支持突部及びこの節部支持突部の設けられた導
電体により弾性的に支持された状態で圧電トランスの電
極に接触される。このように、圧電トランスは振動節部
のみならず、全体として弾性をもって支持接触されるの
で、振動節部を固定的に拘束して振動を抑制しないで圧
電トランスの電極に接続させ、適当な自由度をもった状
態で導電体を圧電トランスの電極に接続することができ
る。その結果、高出力時における振動振幅の増大にも適
合することができ、圧電トランスの破壊を防止すること
ができる。また、環境条件等の変化による振動波数の変
動に伴って生じる振動節部位置の変動に対しても、振動
を抑制することなく圧電素子を適正に支持することがで
きる。加えて、節部支持突部に設けられた導電体により
圧電トランスの電極に対する信号の受給を行うことがで
きるので、従来の配線、半田付け等が不要となり、組立
の容易化、半田付けの熱的影響を避けることができる。
【0012】本発明に係る圧電トランスの電極接続構造
は必要に応じて、前記可撓性又は弾性を有する薄板材で
形成される支持部材が、前記幅方向支持突部、長手方向
支持突部及び節部支持突部を当該薄板材における各対応
位置を切り起こして形成した突片で形成される構成であ
る。この発明によれば、各支持突部が弾性を有する薄板
材の一部を切り起こし加工により形成することができる
ので、幅方向支持突部、長手方向支持突部及び節部支持
突部の形成が容易であり、支持強度や弾性の付加量の調
整が可能であり、また切り欠きや切断に伴う軽量化が可
能となり、このように形成された各支持突部に設けられ
た導電体により簡易に且つ確実に圧電トランスの電極に
接続できる。
【0013】本発明に係る圧電トランスの電極接続構造
は必要に応じて、前記幅方向支持突片、長手方向支持突
片及び節部支持突片の各先端部が厚さ方向に折曲げられ
る構成である。この発明によれば、各支持突部の各先端
部を厚さ方向に折曲げて形成するので、幅方向支持突
部、長手方向支持突部及び節部支持突部の支持強度や弾
性の付加量の調整が可能となり、このように形成された
各支持突部に設けられた導電体によりさらに確実に圧電
トランスの電極に接続できる。
【0014】本発明に係る圧電トランスの電極接続構造
は必要に応じて、可撓性及び弾性を有する薄板材からな
る支持部材の各対応位置にプレス加工により形成される
突起で、前記幅方向支持突部、長手方向支持突部及び節
部支持突部が形成される構成である。この発明によれ
ば、各支持突部をプレス加工により形成するので、幅方
向支持突部、長手方向支持突部及び節部支持突部の形成
が容易であり、圧電トランスの振動節部を過度に抑制す
ることなく適正に支持するための支持強度や弾性の付加
量の調整が可能となり、このように形成された各支持突
部に設けられた導電体により簡易且つ確実に圧電トラン
スの電極に接続できる。
【0015】本発明に係る圧電トランスの電極接続構造
は、板状の圧電トランスの幅方向及び長手方向の周囲に
間隙を存して当該圧電トランスを収納可能な取付開口部
が設けられた基板と、前記取付開口部内に収納された圧
電トランスの幅方向端面に当接する幅方向支持突部、長
手方向端面に当接する長手方向支持突部、及び、前記圧
電トランスの振動節部に当接する節部支持突部を有して
なり、可撓性又は弾性を有する薄板材で形成される支持
部材とを備え、前記圧電トランスの振動節部の一方に位
置する節部支持突部が当該一方の振動節部に当接し、か
つ、前記圧電トランスの振動節部の他方に位置する節部
支持突部が当該他方の振動節部との間に間隙を有して遊
嵌状態で振動節部を支持し、前記一方の振動節部に当接
する節部支持突部に前記圧電トランスの電極に電気的に
接触する導電体が設けられる構成である。この発明によ
れば、圧電トランスの振動節部の一方に位置する節部支
持突部に設けられた導電体が対向する一方の振動節部に
当接して支持すると共に、他方に位置する節部支持突部
が対向する他方の振動節部との間に間隙を有して遊嵌状
態で振動節部を支持するので、振動節部を過度に抑制す
ることなくより自由な状態で適正に支持した状態で一方
に位置する節部支持突部に設けられた導電体により圧電
トランスの電極に接続することができる。加えて、節部
支持突部に設けられた導電体により圧電トランスの電極
に対する信号の受給が可能となるので、従来の配線、半
田付け等が不要となり、組立の容易化、半田付けの熱的
影響を避けることができる。
【0016】本発明に係る圧電トランスの電極接続構造
は、板状の圧電トランスの幅方向及び長手方向の周囲に
間隙を存して当該圧電トランスを収納可能な取付開口部
が設けられた基板と、前記取付開口部内に収納された圧
電トランスの幅方向端面に面する位置に設けられた幅方
向支持突部、長手方向端面に面する位置に設けられた長
手方向支持突部、及び、前記圧電トランスの振動節部に
対応する位置に設けられた節部支持突部を有してなり、
可撓性又は弾性を有する薄板材で形成される支持部材と
を備え、前記長手方向支持突部が前記圧電トランスの長
手方向端面との間に間隙を有して遊嵌状態で当該圧電ト
ランスを支持し、前記節部支持突部には前記圧電トラン
スの電極に電気的に接触する導電体を設ける構成であ
る。この発明によれば、長手方向支持突部は前記圧電ト
ランスの長手方向端面との間に間隙を有して遊嵌状態で
当該圧電トランスを支持すると共に、節部支持突部に導
電体を設けて前記圧電トランスの電極に電気的に接触す
るようにしたので、圧電トランスの厚さ方向のみなら
ず、長手方向にも自由度が与えられ、振動節部を過度に
抑制することなく導電体を圧電トランスの電極に電気的
に接触させることができることとなり、適正に支持した
状態で導電体を圧電トランスの電極に接続することがで
きる。加えて、前記節部支持突部に設けられた導電体に
より圧電トランスの電極に対する信号の受給が可能とな
るので、従来の配線、半田付け等が不要となり、組立の
容易化、半田付けの熱的影響を避けることができる。
【0017】本発明に係る圧電トランスの電極接続構造
は、板状の圧電トランスの幅方向及び長手方向の周囲に
間隙を存して当該圧電トランスを収納可能な取付開口部
が設けられた基板と、前記取付開口部内に収納された圧
電トランスの幅方向端面に面する位置に設けられた幅方
向支持突部、長手方向端面に面する位置に設けられた長
手方向支持突部、及び、前記圧電トランスの振動節部に
対応する位置に設けられた弾性材料からなる複数の節部
支持突部を有する支持部材とを備え、前記幅方向支持突
部は前記圧電トランスの幅方向端面に当接し、前記長手
方向支持突部は前記圧電トランスの長手方向端面との間
に間隙を有して遊嵌状態で当該圧電トランスを支持し、
前記圧電トランスの振動節部の一方に位置する節部支持
突部は当該一方の振動節部に当接し、かつ、前記圧電ト
ランスの振動節部の他方に位置する節部支持突部は当該
他方の振動節部との間に間隙を有して遊嵌状態で振動節
部を支持し、前記節部支持突部に前記圧電トランスの電
極に電気的に接触する導電体を設ける構成である。この
発明によれば、長手方向支持突部が前記圧電トランスの
長手方向端面との間に間隙を有して遊嵌状態で当該圧電
トランスを支持すると共に、他方の振動節部に位置する
節部支持突部が当該他方の振動節部との間に間隙を有し
て遊嵌状態で振動節部を支持し、前記節部支持突部に設
けられた導電体を前記圧電トランスの電極に接触させる
ので、長手方向にも自由度が与えられ、且つ振動節部を
過度に抑制することなく、適正に支持した状態で節部支
持突部に設けられた導電体を圧電トランスの電極に電気
的に接続することができる。加えて、前記節部支持突部
に設けられた導電体により圧電トランスの電極に対する
信号の受給が可能となるので、従来の配線、半田付け等
が不要となり、組立の容易化、半田付けの熱的影響を避
けることができる。
【0018】本発明に係る圧電トランスの電極接続構造
は、板状の圧電トランスを収納可能な収納凹部を有する
薄板状部材からなる第1の支持部材と、前記第1の支持
部材の収納凹部の開口部を塞ぐ薄板状部材からなる第2
の支持部材とを備え、前記第1の支持部材もしくは第2
の支持部材の少なくともいずれか一方に、前記圧電トラ
ンスの振動節部に対応する位置に弾性を有する支持突部
が設けられ、前記支持突部により前記圧電トランスの振
動節部を挟持し、かつ、前記圧電トランスの電極に電気
的に接触する導電体を前記支持突部に設ける構成であ
る。この発明によれば、圧電トランスは第1の支持部材
と第2の支持部材によって支持され、前記第1の支持部
材もしくは第2の支持部材の少なくともいずれか一方に
設けられた支持突部に導電体が形成されるので、従来の
ような基板が不要となり部品品種の削減が可能となると
共に、導電体を圧電トランスの電極に接続できる。ま
た、このような支持部材のみの構造においても、弾性を
有する節部支持突部により圧電トランスの振動節部を支
持するので、振動節部を固定的に拘束して振動を抑制す
ることがなく、適当な自由度をもって支持することがで
きる。その結果、高出力時における振動振幅の増大にも
適合することができ、圧電トランスの破壊を防止するこ
とができる。また、環境条件等の変化による振動波数の
変動に伴って生じる振動節部位置の変動に対しても、振
動を抑制することなく圧電トランスを適正に支持するこ
とができる。加えて、支持突部に設けられた導電体によ
り圧電トランスの電極に対する信号の受給が可能となる
ので、従来の配線、半田付け等が不要となり、組立の容
易化、半田付けの熱的影響を避けることができる。
【0019】本発明に係る圧電トランスの電極接続構造
は、板状の圧電トランスの幅方向及び長手方向の周囲に
間隙を存して当該圧電トランスを収納可能な大きさを有
し、且つ前記圧電トランスの幅方向端面に当接する幅方
向支持突部及び長手方向端面に当接する長手方向支持突
部を有し、弾性薄板状部材からなる第1の支持部材と、
前記第1の支持部材の収納凹部の開口部を塞ぐ薄板状部
材からなる第2の支持部材とを備え、前記第1の支持部
材もしくは第2の支持部材の少なくともいずれか一方
に、前記圧電トランスの振動節部に対応する位置に弾性
を有する支持突部が設けられ、この支持突部により前記
圧電トランスの振動節部を挟持するように構成され、前
記圧電トランスの電極に電気的に接触する導電体を前記
支持突部に設ける構成である。この発明によれば、圧電
トランスは、第1の支持部材に設けられた幅方向突部及
び長手方向支持突部によって圧電トランスの幅方向及び
長手方向が支持され、さらに、この第1の支持部材と第
2の支持部材によって支持され、前記第1の支持部材も
しくは第2の支持部材の少なくともいずれか一方に設け
られた支持突部に圧電トランスの電極に電気的に接触す
る導電体を形成したので、従来のような基板が不要とな
り、部品品種の削減が可能となると共に、導電体を圧電
トランスの電極に接続できる。また、このような支持部
材のみの構造においても、弾性を有する節部支持突部に
より圧電トランスの振動節部を支持するので、振動節部
を固定的に拘束して振動を抑制することがなく、適当な
自由度をもって支持することができる。その結果、高出
力時における振動振幅の増大にも適合することができ、
圧電トランスの破壊を防止することができる。また、環
境条件等の変化による振動波数の変動に伴って生じる振
動節部位置の変動に対しても、振動を抑制することなく
圧電トランスを適正に支持することができる。加えて、
支持突部に設けられた導電体により圧電トランスの電極
に対する信号の受給が可能となるのでを供給することが
できるので、従来の配線、半田付け等が不要となり、組
立の容易化、半田付けの熱的影響を避けることができ
る。
【0020】本発明に係る圧電トランスの電極接続構造
は、板状の圧電トランスの幅方向及び長手方向の周囲に
間隙を存して当該圧電トランスを収納可能な大きさを有
し、且つ前記圧電トランスの幅方向端面に当接する幅方
向支持突部及び長手方向端面に当接する長手方向支持突
部を有する弾性薄板状部材からなる第1の支持部材と、
前記第1の支持部材と対を成して貼着可能に対称的に形
成され、板状の圧電トランスの幅方向及び長手方向の周
囲に間隙を存して当該圧電トランスを収納可能な大きさ
を有し、且つ前記圧電トランスの幅方向端面に当接する
幅方向支持突部及び長手方向端面に当接する長手方向支
持突部を有する弾性薄板状部材からなる第2の支持部材
とを備え、前記第1及び第2の支持部材が、前記圧電ト
ランスの振動節部に対応する位置に弾性を有する支持突
部を有し、当該支持突部により前記圧電トランスの振動
節部を挟持し、当該支持突部に前記圧電トランスの電極
に電気的に接触する導電体を設ける構成である。この発
明によれば、第1の支持部材と第2の支持部材とは互い
に対照的に形成され、それぞれに形成された収納凹部内
に圧電トランスが収納され、各支持突部によって弾性的
に支持されるので、従来のような基板が不要となり、部
品品種の削減が可能となる。また、このような支持部材
のみの構造においても、弾性を有する節部支持突部によ
り圧電トランスの振動節部を支持するので、振動節部を
固定的に拘束して振動を抑制することがなく、適当な自
由度をもって支持することができる。その結果、高出力
時における振動振幅の増大にも適合することができ、圧
電トランスの破壊を防止することができる。また、環境
条件等の変化による振動波数の変動に伴って生じる振動
節部位置の変動に対しても、振動を抑制することなく圧
電トランスを適正に支持することができる。加えて、支
持突部に設けられた導電体により圧電トランスの電極に
対する信号の受給が可能となるので、従来の配線、半田
付け等が不要となり、組立の容易化、半田付けの熱的影
響を避けることができる。
【0021】本発明に係る圧電トランスの電極接続構造
は必要に応じて、前記第1の支持部材の長手方向におけ
る前記収納凹部の端部近傍の一方の貼着部に前記第2支
持部材に向かって突出する第1の位置決め突部が設けら
れ、前記第2の支持部材の長手方向における前記収納凹
部の端部近傍の他方の貼着部に前記第1支持部材に向か
って突出する第2の位置決め突部が設けられ、前記第1
の支持部材の他方の貼着部に前記第2の位置決め突部が
嵌合可能な第1の位置決め孔が形成され、前記第2の支
持部材の一方の貼着部に前記第1の位置決め突部が嵌合
可能な第2の位置決め孔が形成され、前記第1の位置決
め突部を前記第2の位置決め孔に嵌合し、且つ前記第2
の位置決め突部を前記第1の位置決め孔に嵌合して前記
第1の支持部材と第2の支持部材とを一体化する構成で
ある。この発明によれば、位置決め突部及び位置決め孔
が第1の支持部材と第2の支持部材とで相互に対称的に
形成されるため、支持部材としては一つの種類で済み、
部品品種の削減、加工工程の省略が可能となる。また、
弾性を有する節部支持突部により圧電トランスの振動節
部を支持するので、振動節部を固定的に拘束して振動を
抑制することがなく、適当な自由度をもって支持するこ
とができる。その結果、高出力時における振動振幅の増
大にも適合することができ、圧電トランスの破壊を防止
することができる。また、環境条件等の変化による振動
波数の変動に伴って生じる振動節部位置の変動に対して
も、振動を抑制することなく圧電トランスを適正に支持
することができる。
【0022】本発明に係る圧電トランスの電極接続構造
は必要に応じて、圧電トランスの長手方向端面と前記収
納凹部の長手方向内壁との間に、弾性を有する円弧状も
しくはリング状の圧接体が介在されて構成される。この
発明によれば、圧電トランスは振動時において当該圧電
トランスの長手方向端部が振動節部を中心として円弧状
に振動するが、圧電トランスの長手方向端面と前記収納
凹部の長手方向内壁との間に弾性を有する円弧状もしく
はリング状の圧接体が介在されているため、圧電トラン
スの長手方向端面が常に一定の押圧力で付勢され、適度
な自由度で良好に支持される。また、弾性を有する節部
支持突部により圧電トランスの振動節部を支持するの
で、振動節部を固定的に拘束して振動を抑制することが
なく、適当な自由度をもって支持することができる。そ
の結果、高出力時における振動振幅の増大にも適合する
ことができ、圧電トランスの破壊を防止することができ
る。また、環境条件等の変化による振動波数の変動に伴
って生じる振動節部位置の変動に対しても、振動を抑制
することなく圧電トランスを適正に支持することができ
る。
【0023】本発明に係る圧電トランスの電極接続構造
は、板状の圧電トランスを収納可能な収納凹部を有する
薄板状部材からなる第1の支持部材と、前記第1の支持
部材の収納凹部の開口部を塞ぐ薄板状部材からなる第2
の支持部材と、前記第1の支持部材もしくは第2の支持
部材の少なくともいずれか一方に配設され、当該圧電ト
ランスの制御回路を収納する収納凹部と、前記第1の支
持部材もしくは第2の支持部材の少なくともいずれか一
方に、前記圧電トランスの振動節部に対応する位置に突
出させて配設され、弾性を有して形成される支持突部と
を備え、前記支持突部により前記圧電トランスの振動節
部を挟持し、当該支持突部に前記圧電トランスの電極に
電気的に接触する導電体を設ける構成である。この発明
によれば、回路収納部を有するので圧電トランスの駆動
に必要な各種回路を当該圧電トランスと一体化すること
ができ、装置構成ののコンパクト化が可能となる。ま
た、弾性を有する節部支持突部により圧電トランスの振
動節部を支持するので、振動節部を固定的に拘束して振
動を抑制することがなく、適当な自由度をもって支持す
ることができる。その結果、高出力時における振動振幅
の増大にも適合することができ、圧電トランスの破壊を
防止することができる。また、環境条件等の変化による
振動波数の変動に伴って生じる振動節部位置の変動に対
しても、振動を抑制することなく圧電トランスを適正に
支持することができる。加えて、支持突部に設けられた
導電体により圧電トランスの電極に対する信号の受給が
可能となるので、従来の配線や半田付け等が不要とな
り、組立の容易化、半田付けの熱的影響を避けることが
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して説明する。 (I)第1の実施の形態 図1(A)〜図2(B)に、本発明の第1の実施の形態
を示す。この実施の形態は、圧電トランス2の幅方向端
面及び長手方向端面を基板1側で支持し、厚さ方向にお
ける振動節部を薄板3及び4によって支持する構造例を
開示するものである。
【0025】図1(A)に示すように、プリント配線基
板等の基板1には取付開口部11が設けられている。取
付開口部11は圧電トランス2の幅方向及び長手方向に
適当な間隙を置くように大きめの寸法で穿設されてい
る。取付開口部11の幅方向内壁面に半円筒状の一対の
幅方向支持突部7と8及び9と10が突設されている。
同様に、取付開口部11の長手方向内壁面には半円筒状
の一対の長手方向支持突部5と6が突設されている。
【0026】幅方向支持突部7、8、9、10のそれぞ
れは、圧電トランス2の振動節部(図28(A)、符号
P1、P2参照)に対応する位置(もしくはその近傍位
置)に設けられており、それらの先端が圧電トランス2
の各端面に線接触で当接している。なお、幅方向支持突
部7〜10を突起状に形成して先端を点接触させてもよ
い。これらの幅方向支持突部7〜10に支持されて、圧
電トランス2は基板1の取付開口部11内に収納され
る。
【0027】長手方向支持突部5及び6は、圧電トラン
ス2の幅方向中央部位置又はその近傍に設けられ、それ
らの先端が圧電トランス2の各長手方向端面に線接触で
当接しているが、同様に長手方向支持突部5、6を突起
状に形成して先端を点接触させてもよい。図1(B)〜
図2(B)に示すように、圧電トランス2は、可撓性及
び弾性を有する薄板等からなる一対の薄板3と4によっ
て、サンドイッチ状に挟持されている。
【0028】薄板3は、取付開口部11を覆う大きさを
有し、薄板3には圧電トランス2の一方の面の振動節部
位置(もしくはその近傍位置)に当接するよう圧電トラ
ンス2側に突出する半円筒状の節部支持突部12及び1
3が形成されている。同様に、薄板4も取付開口部11
を覆う大きさを有し、薄板4には圧電トランス2の他方
の面の振動節部位置(もしくはその近傍位置)に当接す
るよう圧電トランス2側に突出する半円筒状の節部支持
突部14及び15が形成されている。
【0029】これらの薄板3、4は、具体的には、ポリ
イミド樹脂フィルム、ポリエステル樹脂フィルム、ポリ
カーボネイト樹脂フィルム、ポリエステルフィルム複合
ポリフェニレンサルファイド樹脂フィルム、アラミド紙
等が使用可能であり、基本的には絶縁性を有することが
好ましいが、絶縁性材料とそれ以外の材料を複合化した
複合材料を用いることができる。このことは後に述べる
薄板についても同様である。各節部支持突部12〜15
先端は圧電トランス2の各端面に線接触で当接している
が、節部支持突部12〜15を複数の突起状に形成して
先端を点接触させてもよい。
【0030】また、図2(A)、(B)に示すように、
これらの節部支持突部12〜15のうち、節部支持突部
12及び14には、圧電トランス2の正負の各入力電極
に電気的に接触可能な導電膜152及び153が形成さ
れている。導電膜152、153は、図示するように、
薄板3、4と基板1との合わせ面側に設けられた配線パ
ターンによる信号線路を介して外部に導出される。一
方、長手方向支持突部6には圧電トランス2の出力電極
に電気的に接触可能な導電膜154が形成され、必要に
応じて、薄板3または4と基板1との合わせ面側に設け
られた配線パターンによる信号線路を介して外部に導出
される。取付開口部11の長手方向端部には位置決め支
持突部16、17、18、19が形成され、基板1の対
応する位置に設けられた位置決め孔20、21にそれぞ
れ嵌合されている。
【0031】以上の節部支持突部12、13、14、1
5、位置決め支持突部16、17、18、19は薄板3
及び4を例えばプレス加工することにより形成される。
その他の加工方法としては、薄板3及び4に樹脂材料を
用いた場合、金型による射出成型を用いることができ
る。組立てに際して薄板3及び4は、接着剤あるいは両
面テープ等により一体化される。
【0032】以上の構成において、弾性を有する節部支
持突部12、14の内側面に導電膜152、153が形
成され、弾性を有す長手方向支持突部6の側面に導電膜
154が形成されているため、振動節部は柔構造(もし
くは軟構造)で接触支持されることになり、振動周波数
の変動に伴う振動節部位置に変動もしくは振動振幅の増
大に際してもフレキシブルに支持した状態で各導電膜1
52、153、154を圧電トランス2の入力電極及び
出力電極に各々接続することができ、振動節部を拘束し
て振動を無理に抑制したり、圧電トランス2を破壊する
ことなく圧電トランス2に直流電圧を確実に印加できる
と共に、圧電トランス2から変圧された電圧を出力する
ことができる。
【0033】(II)第2の実施の形態 図3(A)〜図4(B)に、本発明の第2の実施の形態
を示す。この実施の形態は、基板1を収納容器として用
い、圧電トランス2を薄板3及び4によって支持する構
造例を開示するものである。
【0034】図3(A)に示すように、基板1には圧電
トランス2の幅方向及び長手方向に適当な間隙を置くよ
うに大きめの寸法の取付開口部11が穿設されている。
図3(B)〜図4(B)に示すように、圧電トランス2
は、可撓性及び弾性を有する薄板状からなる一対の薄板
3と4によって、サンドイッチ上に挟持されている。
【0035】薄板3は、取付開口部11を覆う大きさを
有し、薄板3には圧電トランス2の一方の面の振動節部
位置(もしくはその近傍位置)に先端が当接するよう圧
電トランス2側に突出する半円筒状の節部支持突部12
及び13が形成されており、それらの先端が圧電トラン
ス2の表面に線接触(または点接触)で当接している。
【0036】また、薄板3には圧電トランス2の振動節
部位置(もしくはその近傍位置)における幅方向端面に
当接する一対の幅方向支持突部24、25及び26、2
7が設けられており、それらの側端面が圧電トランス2
の幅方向端面に線接触(または点接触)で当接してい
る。さらに、薄板3には圧電トランス2の長手方向端面
に当接する一対の長手方向支持突部22、23が設けら
れており、それらの側端面が圧電トランス2の長手方向
端面に線接触(または点接触)で当接している。同様
に、薄板4は薄板3と対称に形成されており、節部支持
突部14、15、位置決め支持突部18、19、長手方
向支持突部28、29、30、31を有している。
【0037】また、図4(A)、(B)に示すように、
節部支持突部12、14には、圧電トランス2の正負の
各入力電極に電気的に接触可能な導電膜152及び15
3が形成されている。これらの導電膜152、153
は、図示するように、薄板3、4と基板1との合わせ面
側に設けられた配線パターンによる信号線路を介して外
部に導出される。また、長手方向支持突部23、29に
は圧電トランス2の出力電極に電気的に接触可能な導電
膜154、155が形成され、必要に応じて、薄板3ま
たは4と基板1との合わせ面側に設けられた配線パター
ンによる信号線路を介して外部に導出される。
【0038】取付開口部11の長手方向端部には位置決
め支持突部16、17、位置決め支持突部18、19が
形成され、基板1の対応する位置に設けられた位置決め
孔20、21にそれぞれ嵌合されている。以上の節部支
持突部12、13、14、15、位置決め支持突部1
6、17、18、19、長手方向支持突部22、23、
28、29、幅方向支持突部30、31は、薄板3及び
4を例えばプレス加工することにより形成される。その
他の加工方法としては、薄板3及び4に樹脂材料を用い
た場合、金型による射出成型を用いることができる。組
立てに際して、薄板3及び4は、接着剤あるいは両面テ
ープ等の接着又は加熱等の溶着により一体化される。
【0039】以上の構成において、節部支持突部12、
13、14、15、長手方向支持突部22、23、幅方
向支持突部24、25、26、27、30、31、長手
方向支持突部28、29、が弾性を有し、この節部支持
突部12、14に導電膜152、153が形成されると
共に、長手方向支持突部23、29に導電膜154、1
55が形成されているため、振動節部は厚さ方向ならび
に幅方向において、さらに長手方向においても柔構造
(もしくは軟構造)で支持した状態で各導電膜152、
153、154を圧電トランス2の入力電極及び出力電
極に各々接続されることになり、振動周波数の変動に伴
う動節部位置に変動もしくは振動振幅の増大に際しても
フレキシブルに支持することができ、振動節部を拘束し
て振動を無理に抑制したり、圧電トランス2を破壊する
ことなく圧電トランス2に入力電圧を確実に印加できる
と共に、圧電トランス2から変圧された電圧を出力する
ことができる。
【0040】(III)第3の実施の形態 図5(A)〜図6(B)に、本発明の第3の実施の形態
を示す。この実施の形態は、基板1を収納容器として用
い、圧電トランス2を薄板3及び4によって支持する構
造において、振動節部の一方及び長手方向をより柔構造
で支持する例を開示するものである。
【0041】なお、基本的な構造は第2の実施の形態
(図3(A)〜図4(B))と同様なので、異なる部分
についてのみ以下に説明し、その他の部分については前
記説明を援用する。この実施の形態において前記第2の
実施形態と異なる点は、振動節部の一方を支持する薄板
3の節部支持突部13Aと15Aの先端と圧電トランス
2の表面との間に間隙34、35を置くように節部支持
突部13A及び15Aが形成され、かつ、長手方向支持
突部22、28及び23、29が圧電トランス2の長手
方向端面との間に間隙32、33を置くように形成され
る構成である。これらの間隙32、33の適正長さは、
起こり得る振動周波数の変動及び振動振幅の変動幅を実
験的経験的に求めて設定される。
【0042】このように振動節部の一方及び長手方向が
間隔32、33、34、35を介してより柔構造で支持
され、また振動節部の他方を導電膜152、153が形
成された節部支持突部12、14で挾持しているため、
振動周波数の変動に伴う振動節部位置に変動もしくは振
動振幅の増大に際してもフレキシブルに圧電トランス2
を支持すると共に、圧電トランス2の各電極に確実に接
触することができ、振動節部を拘束して振動を無理に抑
制したり、圧電トランス2を破壊することなく圧電トラ
ンス2に入力電圧を確実に印加できると共に、圧電トラ
ンス2から変圧された電圧を出力することができる。即
ち、振動節部を予めこれに相当する位置として設定した
としても、圧電トランス2の厚み、幅、長さ等の比率に
より前記予め設定した位置とは異なる場合がある。この
ような場合であっても圧電トランス2自体の振動を抑制
することなく所定の振動振幅で自由に支持し、特に節部
支持突部13A、15A及び長手方向支持突部22、2
8、23、29と圧電トランス2との間に各々間隙3
2、33、34、35を置くように形成されていること
から、圧電トランス2の振動によってこの圧電トランス
2の真の振動節部の位置が間隙を形成されないで配設さ
れる節部支持突部12、14に当接するように自然に移
動して支持されることとなる。なお、本実施形態の場合
における圧電トランス2で変換された出力電圧は、圧電
トランス2の側端部に柔軟な引き出し配線を直接に半田
付け等により接続することにより、この引き出し配線か
ら出力することができる。
【0043】(IV)第4の実施の形態 図7(A)〜図8(B)に、本発明の第4の実施の形態
を示す。この実施の形態は、基板1を収納容器として用
い、圧電トランス2を薄板3及び4によって支持する構
造において、各支持突部を切り欠き突片により支持する
例を開示するものである。
【0044】図7(A)に示すように、基板1には圧電
トランス2の幅方向及び長手方向に適当な間隙を置くよ
うに大きめの寸法の取付開口部11が穿設されている。
図7(B)〜図8(B)に示すように、圧電トランス2
は、可撓性及び弾性を有する薄板状からなる一対の薄板
3と4によって、サンドイッチ上に挟持されている。
【0045】薄板3は、取付開口部11を覆う大きさを
有し、薄板3には圧電トランス2の一方の面の振動節部
位置(もしくはその近傍位置)に先端が当接するよう圧
電トランス2側に突出する節部支持突片42及び43が
形成されており、それらの先端が圧電トランス2の表面
に線接触(または点接触)で当接している。
【0046】また、薄板3には圧電トランス2の振動節
部位置(もしくはその近傍位置)における幅方向端面に
当接する一対の鉤形状の幅方向支持突片38、39、4
0、41が設けられており、それらの側端面が圧電トラ
ンス2の幅方向端面に線接触(または点接触)で当接し
ている。さらに、薄板3には圧電トランス2の長手方向
端面に当接する一対の長手方向支持突片36、37が設
けられており、それらの側端面が圧電トランス2の長手
方向端面に線接触(または点接触)で当接している。
【0047】一方、薄板4は取付開口部11を覆う大き
さを有し、薄板4には圧電トランス2の他方の面の振動
節部位置(もしくはその近傍位置)に先端が当接するよ
う圧電トランス2側に突出する節部支持突片44、45
が形成されており、それらの先端が圧電トランス2の表
面に線接触(または点接触)で当接している。
【0048】取付開口部11の長手方向端部には位置決
め支持突部16、17、18、19が形成され、基板1
の対応する位置に設けられた位置決め孔20、21にそ
れぞれ嵌合するようになっている。この長手方向支持突
片36、37、幅方向支持突片38、39、40、4
1、節部支持突片42、43、44、45は、薄板3及
び4を打ち抜き加工、折り曲げ加工することにより形成
される。その他の成型方法として、薄板3及び4に樹脂
材料を用いた場合、金型による射出成型を用いることが
できる。
【0049】また、図8(A)、(B)に示すように、
節部支持突片42、44には、圧電トランス2の正負の
各入力電極に電気的に接触可能な導電膜152及び15
3が形成されている。導電膜152、153は、図示す
るように、薄板3、4と基板1との合わせ面側に設けら
れた配線パターンによる信号線路を介して外部に導出さ
れる。また、長手方向支持突片37には圧電トランス2
の出力電極に電気的に接触可能な導電膜154が形成さ
れ、必要に応じて、薄板3または4と基板1との合わせ
面側に設けられた配線パターンによる信号線路を介して
外部に導出される。この組立てに際して、薄板3及び4
は、接着剤あるいは両面テープ等により一体化される。
【0050】以上の構成において、長手方向支持突片3
6、37、幅方向支持突片38、39、40、41、節
部支持突片42、43、44、45が弾性を有し、この
節部支持突部42、44に導電膜152、153が形成
されると共に、長手方向支持突部37に導電膜154が
形成されているため、振動節部は厚さ方向、幅方向及び
長手方向において柔構造(もしくは軟構造)で支持した
状態で各導電膜152、153、154を圧電トランス
2の入力電極及び出力電極に各々接続されることにな
り、振動周波数の変動に伴う振動節部位置に変動もしく
は振動振幅の増大に際してもフレキシブルに支持するこ
とができ、振動節部を拘束して振動を無理に抑制した
り、圧電トランス2を破壊することなく圧電トランス2
に入力電圧を確実に印加できると共に、圧電トランス2
から変圧された電圧を出力することができる。また、長
手方向支持突片36、37、幅方向支持突片38、3
9、40、41、節部支持突片42、43、44、45
の成形に当たっては、打ち抜き加工及び曲げ加工を採用
することができるので、生産効率の向上、コストの低減
化、軽量化が可能となる。
【0051】(V)第5の実施の形態 図9(A)〜図10(B)に、本発明の第5の実施の形
態を示す。この実施の形態は、基板1を収納容器として
用い、圧電トランス2を薄板3及び4によって支持する
構造において、各支持突部を切り欠き突片により支持す
る場合の変形例を開示するものである。
【0052】なお、基本的な構造は第4の実施の形態
(図7(A)〜図8(B))と同様なので、異なる部分
についてのみ以下に説明し、その他の部分については前
記説明を援用する。この実施の形態において第4の実施
形態と異なる点は、各長手方向支持突片36A、37
A、幅方向支持突片38A、39A、40A、41A、
節部支持突片42A、43A、44A、45Aの各先端
部はこれらの延在方向と所定の角度をもって曲げ起こさ
れ、この長手方向支持突片37A及び節部支持突片42
A、44Aに各々導電膜152、153、154が形成
される構成である。なお、長手方向支持突片36A、3
7Aの折り曲げ方向は、図10(A)に示す態様と逆向
きに突出させ、又はループ状に突出させるような構成で
あってもよい。
【0053】その結果、長手方向支持突片36A、37
A、節部支持突片42A、43A、44A、45Aの圧
電トランス2への当接部分が曲面状になるので当たりが
緩やかなものとなり、振動節位置の変化が生じても多少
の位置ずれに対して柔軟に支持して圧電トランス2に入
力電圧を確実に印加できると共に、圧電トランス2から
変圧された電圧を出力することが可能となる。その他の
作用は第4の実施の形態と同様である。
【0054】(VI)第6の実施の形態 図11に、本発明の第6の実施の形態を示す。この実施
の形態は、支持突部に配線パターンを形成した例を開示
する。図11に示すように、薄板3の内面(圧電トラン
ス2側の面)には、銅蒸着膜、アルミ蒸着膜等の導電材
料からなる配線パターン46が設けられ、圧電トランス
2の入力電極に対応する位置の節部支持突部12にまで
延在されている。図示してないが、同様に、薄板4にも
他方の入力電極に電気的に接するよう配線パターン46
が形成されている。
【0055】この配線パターン46を形成する支持部材
は、この実施の形態で図示する例に限定されるものでは
なく、先に述べた第1〜5の実施の形態のいずれにも適
用可能である。
【0056】(VII)第7の実施の形態 図12及び図13に、本発明の第7の実施の形態を示
す。この実施の形態は、支持突部に配線パターンを形成
したものにおいて、配線パターンと圧電トランス2の入
力電極との接触抵抗を低減化する例を開示する。図12
に示すように、薄板4の内面(圧電トランス2側の面)
には、銅蒸着膜、アルミ蒸着膜等の導電材料からなる配
線パターン46が設けられ、圧電トランス2の入力電極
に対応する位置の節部支持突部14にまで延在されてい
る。
【0057】そして、節部支持突部14上の配線パター
ン46には金、銀、カーボン等の良導電体膜47がメッ
キあるいは蒸着等の手段により覆われている。被覆する
良導電材料は圧電トランス2の入力電極に用いられてい
る物質と適合性のあるものを適宜選択使用すればよい。
符号48は制御回路チップを示し、54は半田メッキを
示している。
【0058】図13は、図12の変形例を示すもので、
平面的な薄板4に対して配線パターン46を設け、さら
に良導電体膜47を重設したものであるのに対し、この
例の薄板4は節部支持突部14の形成部分が凹状に陥没
したものを用いた例であり、配線パターン46、さらに
良導電体膜47を設けたことは同様である。その他の薄
板3及び4に関する構造は、第2の実施の形態(図3及
び図4)に示すものと同様であり、同様な部分には同一
の符号を付して説明は省略する。
【0059】(VIII)第8の実施の形態 図14に、本発明の第8の実施の形態を示す。この実施
の形態は、耐熱性の低い薄板3、4を使用することが可
能な例を開示する。圧電トランスを組み立てる際に、基
板もしくは薄板3また4に種々の回路部品をマウントす
るが、回路部品間あるいは圧電トランス2の入出力電極
への電気配線に回路パターンに半田付けが行われる。半
田付けの温度が高いため、薄板3、4は熱で溶融しない
樹脂材料(例えば、ポリイミド樹脂等)を使用する必要
がある。しかし、このような耐熱性樹脂は高価であり、
製造コストの高騰を招く。
【0060】そこで、本実施の形態は、薄板3、4自体
は安価な耐熱性の低い材質とし、必要な部分にのみ耐熱
性樹脂(例えば、ポリイミド樹脂等)を重ね合わせるこ
とにより、全体としてのコストの低減化を図ったもので
ある。図14に示すように、薄板4の配線パターン46
部分及びその近傍には薄板4と配線パターン46の間に
耐熱膜49が介在するように張り付けられている。この
耐熱膜49によって半田付けの熱が遮断されるので、薄
板4全体に耐熱性樹脂を使用する必要がなくなる。薄板
4には回路基板51を収納可能な凸部50が形成され、
薄板3には接続端子53を収納可能な突部52が形成さ
れている。
【0061】(IX)第9の実施の形態 図15及び図16に、本発明の第9の実施の形態を示
す。この実施の形態は、圧電トランス2の基板への収納
位置に関する改良例を開示する。図15において、基板
54の一側端部には基板54の延在方向に沿って一対の
支持突部55、56が突設され、これらの支持突部5
5、56間に取付開口部(収納空間)57が形成されて
いる。
【0062】取付開口部57の内壁面(基板54の端
面)には振動節部に対応して一対の幅方向支持突部58
が突設されている。一方、取付開口部57内に圧電トラ
ンス2を収納した状態で支持突部55、56を覆って嵌
合可能な断面コの字状のホルダ(支持部材)59が設け
られている。
【0063】ホルダ59の側部には幅方向支持突部58
に対応して一対の幅方向支持突部60が形成され、ま
た、上面(及び/または下面)には振動節部に対応して
節部支持突部61が形成されている。ホルダ59は、シ
ート状部材用いてプレス加工により形成するか、射出成
型により形成することができる。
【0064】組み立てに際しては、取付開口部57内に
圧電トランス2を収納した状態でホルダ59をスライド
により支持突部55、56を挟持するように嵌合する。
支持突部55、56とホルダ59は接着剤等により接着
固定する。なお、電気回路の配線は、前記実施の形態に
開示された方法を用いることができる。図16(A)及
び図16(B)は、ホルダの態様を断面コの字状ではな
く、支持部材62、63の2枚別体構成とした変形例を
開示する。
【0065】即ち。支持部材62、63には、圧電トラ
ンス2の振動節部に対応して一対の節部支持突部67及
び69を突出させ、この節部支持突部67、69に導電
膜152、153が形成され、さらに幅方向支持突部6
4、65、66、68が設けられ、第3の実施の形態
(図5(A)参照)に示す態様で支持部材が形成されて
いる。このよう構成することで、基板54の回路レイア
ウトの自由度、組立ての簡略化、54の加工の容易化を
図り、この基板54に形成された回路と前記導電膜15
2、153を容易に接続すことができる。
【0066】(X)第10実施の形態 図17及び図18に、本発明の第10の実施の形態に係
る圧電トランスの電極接続構造を示す。この実施の形態
に係る圧電トランスの電極接続構造は、1対の支持部材
のうち、一方の側の支持部材に圧電トランスの収納凹部
を形成して略サンドイッチ状に圧電トランスを挟持しよ
うとするものである。
【0067】この圧電トランス装置は、第1支持部材7
0と、この第1支持部材70と対をなす第2支持部材7
1と、板状に形成された圧電トランス2とからなる。第
1支持部材70は、ポリエステル系樹脂等の可撓性ある
いは弾性を有する薄板状の板体に形成され、中央部には
圧電トランス2の幅方向及び長手方向に適当な間隙を置
いて圧電トランス2を収納可能な大きさの収納凹部72
が形成されている。収納凹部72の底部には、圧電トラ
ンス2の振動節部またはその近傍位置に当接可能に、第
2支持部材71に向かって突出する半円筒状の節部支持
突部75、76が形成され、これらの節部支持突部7
5、76は適当な弾性を有し、それらの先端が圧電トラ
ンス2の表面に線接触(または点接触)で当接するよう
になっている。
【0068】収納凹部72の幅方向の内側面には、圧電
トランス2の振動節部またはその近傍位置に当接可能
に、互いに相対向する一対の幅方向支持突部79、80
及び81、82がそれぞれ形成され、幅方向支持突部7
9、80及び81、82は適当な弾性を有し、それらの
先端が圧電トランス2の表面に線接触(または点接触)
で当接するようになっている。
【0069】収納凹部72の長手方向内側面には、互い
に相対向する一対の長手方向支持突部83、84が形成
され、同様に、これらの長手方向支持突部83、84も
適当な弾性を有し、それらの先端が圧電トランス2の表
面に線接触(または点接触)で当接するようになってい
る。第1支持部材70の長手方向における収納凹部72
の両端部近傍位置(貼設部)には、位置決め孔73B、
74Bが穿設されている。また、第1支持部材70の周
縁部には、第1支持部材70の補強用のリブ111が形
成されている。
【0070】第2支持部材71はポリエステル系樹脂等
の可撓性あるいは弾性を有する薄板状の板体に形成さ
れ、圧電トランス2の振動節部またはその近傍位置に当
接可能に、第1支持部材70に向かって突出する節部支
持突部77、78が形成され、これらの節部支持突部7
7、78は適当な弾性を有し、同様に、それらの先端が
圧電トランス2の表面に線接触(または点接触)で当接
するようになっている。第2支持部材71には、位置決
め孔73B、74Bに嵌合可能な位置決め突部73A、
74Aが突設されている。
【0071】また、図17(B)、図18(A)に示す
ように、節部支持突部75、77には、圧電トランス2
の正負の各入力電極に電気的に接触可能な導電膜152
及び153が形成されている。これらの導電膜152、
153は、図示するように、第1支持部材70と第2支
持部材72との合わせ面に絶縁体を介して設けられた配
線パターンによる信号線路を介して外部に導出される。
また、長手方向支持突部83には出力電極に電気的に接
触可能な導電膜154が形成され、必要に応じて、第1
支持部材70と第2支持部材72との合わせ面に絶縁体
を介して設けられた配線パターンによる信号線路によっ
て外部に導出される。
【0072】以上の第1支持部材70及び第2支持部材
71はフィルム状あるいはシート状の板材を例えばプレ
ス加工することにより形成される。その他の加工方法と
しては、金型による射出成型を用いることができる。組
立てに際しては、位置決め突部73A、74Aを位置決
め孔73B、74Bにそれぞれ嵌合すると共に、互いの
合わせ面を接着剤あるいは両面テープ等による接着又は
熱溶着等により一体化する。
【0073】以上の構成において、圧電トランス2は、
収納凹部72内に収納され、その内部において幅方向に
幅方向支持突部79、80及び81、82により挟持さ
れ、長手方向において長手方向支持突部83、84によ
り挟持された状態で長手方向支持突部83に形成された
導電膜154に出力電極が接続し、さらに厚さ方向に節
部支持突部75、76、77、78により弾性的(柔構
造もしくは軟構造)で挟持た状態で節部支持突部75、
76に形成された導電膜152、153に入力電極が接
続されることになり、従来の基板を必要とすることな
く、振動周波数の変動に伴う振動節部位置に変動もしく
は振動振幅の増大に際してもフレキシブルに支持した状
態で各導電膜152、153、154を圧電トランス2
の入力電極及び出力電極に各々接続することができ、振
動節部を拘束して振動を無理に抑制したり、圧電トラン
ス2を破壊することなく圧電トランス2に入力電圧を確
実に印加できると共に、圧電トランス2から変圧された
電圧を出力することができる。
【0074】(XI)第11の実施の形態 図19及び図20に、本発明の第11の実施の形態に係
る圧電トランスの電極接続構造示す。この実施の形態に
係る圧電トランスの電極接続構造は、1対の支持部材が
対照的に構成され、双方の支持部材のそれぞれに圧電ト
ランスの収納凹部を形成して略サンドイッチ状に圧電ト
ランスを挟持しようとするものである。
【0075】この圧電トランスの電極接続構造は、第1
支持部材86と、この第1支持部材86と対をなす第2
支持部材87と、圧電トランス2とからなる。第1支持
部材86は、ポリエステル系樹脂等の可撓性あるいは弾
性を有する薄板状の板体に形成され、中央部には圧電ト
ランス2の幅方向及び長手方向に適当な間隙を置いて圧
電トランス2を収納可能な大きさの収納凹部88が形成
されている。
【0076】収納凹部88の底部には、圧電トランス2
の振動節部またはその近傍位置に当接可能に、第2支持
部材87に向かって突出する半円筒状の節部支持突部9
2、94が形成され、これらの節部支持突部92、94
は適当な弾性を有し、それらの先端が圧電トランス2の
表面に線接触(または点接触)で当接するようになって
いる。
【0077】収納凹部88の幅方向の内側面には、圧電
トランス2の振動節部またはその近傍位置に当接可能
に、互いに相対向する一対の幅方向支持突部96、97
及び98、99がそれぞれ形成されている。幅方向支持
突部96、97及び98、99は適当な弾性を有し、そ
れらが圧電トランス2の幅方向端面表面に線接触(また
は点接触)で当接するようになっている。
【0078】収納凹部88の長手方向内側面には、互い
に相対向する一対の長手方向支持突部100、101が
形成され、同様に、これらの長手方向支持突部100、
101も適当な弾性を有し、それらの先端が圧電トラン
ス圧電トランス2の長手方向端面に線接触(または点接
触)で当接するようになっている。
【0079】第1支持部材86の長手方向における収納
凹部88の一側端部の近傍位置(貼設部)には、第2支
持部材87側に向かって突出する位置決め突部90Aが
突設されており、この位置決め突部90Aは後述する第
2支持部材87の位置決め孔90Bに嵌合する位置に設
けられている。また、収納凹部88の他方側端部の近傍
位置(貼設部)には、位置決め孔91Bが穿設されてお
り、この位置決め孔91Bは後述する第2支持部材87
の位置決め突部91Aに嵌合する位置に設けられてい
る。
【0080】なお、図示してないが、第1支持部材86
の周縁部には当該第1支持部材86の撓みを防止するた
めの補強用のリブ(図17(A)中の符号111を参
照)を形成するのが好ましい。第2支持部材87は、第
1支持部材86と対称構造であり、即ち、第1支持部材
86を逆向きにすることにより第2支持部材87とな
る。便宜上、各構成要素には異なる符号を付すが、構成
自体は第1支持部材86と同一である。このように、対
称構造とすることにより、プレス加工あるいは射出成型
する場合の金型が一種類で済むので部品品種の削減、製
造手間、製造コストの点で有利となる。
【0081】第2支持部材87において、中央部に圧電
トランス2の幅方向及び長手方向に適当な間隙を置いて
圧電トランス2を収納可能な大きさの収納凹部89が形
成されている。収納凹部89の底部には、圧電トランス
2の振動節部またはその近傍位置に当接可能に、第1支
持部材86に向かって突出する半円筒状の節部支持突部
93、95が形成され、これらの節部支持突部93、9
5は適当な弾性を有し、それらの先端が圧電トランス2
の表面に線接触(または点接触)で当接するようになっ
ている。
【0082】収納凹部89の幅方向の内側面には、圧電
トランス2の振動節部またはその近傍位置に当接可能
に、互いに相対向する一対の幅方向支持突部(図3
(A)中の幅方向支持突部96、97及び98、99を
参照)がそれぞれ形成されている。収納凹部89の長手
方向内側面には、互いに相対向する一対の長手方向支持
突部102、103が形成され、同様に、これらの長手
方向支持突部102、103も適当な弾性を有し、それ
らの先端が圧電トランス2の長手方向端面に線接触(ま
たは点接触)で当接するようになっている。
【0083】第2支持部材87の長手方向における収納
凹部89の他端部の近傍位置(貼設部)には、第1支持
部材86側に向かって突出する位置決め突部91Aが突
設されており、この位置決め突部91Aは第1支持部材
86の位置決め孔91Bに嵌合する位置に設けられてい
る。また、収納凹部89の一方の側端部の近傍位置(貼
設部)には、位置決め孔90Bが穿設されており、この
位置決め孔90Bは第1支持部材86の位置決め突部9
0Aに嵌合する位置に設けられている。なお、図示して
ないが、第2支持部材87の周縁部にも当該第2支持部
材87の撓みを防止するための補強用のリブ(図17
(A)中の符号111を参照)を形成するのが好まし
い。
【0084】また、図19(B)に示すように、節部支
持突部92、93には、圧電トランス2の正負の各入力
電極に電気的に接触可能な導電膜152及び153が形
成されている。これらの導電膜152、153は、図示
するように、第1支持部材86と第2支持部材87に設
けられた配線パターンによる信号線路を介して外部に導
出される。長手方向支持突部100には圧電トランス2
の出力電極に電気的に接触可能な導電膜154が形成さ
れ、必要に応じて、第1支持部材86と第2支持部材8
7との合わせ面に絶縁体を介して設けられた配線パター
ンによる信号線路により外部に導出される。
【0085】以上の第1支持部材86及び第2支持部材
87はフィルム状あるいはシート状の板材を例えばプレ
ス加工あるいは射出成型を用いることができる。組立て
に際しては、位置決め突部90A、91A、位置決め孔
90B、91Bをそれぞれ嵌合すると共に、互いの合わ
せ面を接着剤あるいは両面テープ等による接着又は熱溶
着等により一体化する。
【0086】以上の構成において、圧電トランス2は、
収納凹部88内に収納され、その内部において幅方向に
幅方向支持突部96〜99により挟持され、長手方向に
おいて長手方向支持突部100、101により挟持され
た状態で長手方向支持突部83に形成された導電膜15
4に出力電極が接続し、、さらに、厚さ方向に節部支持
突部92〜95により弾性的(柔構造もしくは軟構造)
で挟持した状態で節部支持突部75、76に形成された
導電膜152、153に入力電極が接続されることにな
り、従来の基板を必要とすることなく、振動周波数の変
動に伴う振動節部位置に変動もしくは振動振幅の増大に
際してもフレキシブルに支持した状態で各導電膜15
2、153、154を圧電トランス2の入力電極及び出
力電極に各々接続することができ、振動節部を拘束して
振動を無理に抑制したり、圧電トランス2を破壊するこ
となく圧電トランス2に入力電圧を確実に印加できると
共に、圧電トランス2から変圧された電圧を出力するこ
とができる。
【0087】(XII)第12の実施の形態 図21及び図22に、本発明の第12の実施の形態に係
る圧電トランスの電極接続構造を示す。この実施の形態
に係る圧電トランスの電極接続構造は、振動時における
圧電トランス2の長手方向端部の変位を考慮して、常に
良好な状態で圧電トランス2の長手方向端部にテンショ
ンを与えつつ、支持し得る例を開示するものである。
【0088】なお、基本的な構造は第11の実施の形態
(図19及び図20)と同様なので、異なる部分につい
てのみ以下に説明し、同一部分に同一符号を付し、説明
は第2の実施の形態の説明を援用する。この実施の形態
において前記第11の実施形態と異なる点は、圧電トラ
ンス2の長手方向における一方の端面と第1支持部材8
6及び第2支持部材87との間に圧接体106のリング
部107が介在され、同様に、圧電トランス2の長手方
向における他方の端面と第1支持部材86及び第2支持
部材87との間に圧接体108のリング部109が介在
されている。また、前記収納凹部88、89内にそれぞ
れ突出する節部支持突部92、93に導電膜152、1
53が配設され、この導電膜152が幅方向支持突部9
7、103の間を介して外部に引き出され、前記導電膜
153が幅方向支持突部96、102の間を介して外部
に引き出される構成である。
【0089】リング部107及び109は、その形状か
らわかるように、圧電トランス2の長手方向端面に圧接
されるので圧電トランス2の長手方向端面に適度なテン
ションを与えることになる。振動時における圧電トラン
ス2の長手方向端部の変位は、各振動節部を中心として
円弧状の軌跡(図21(B)中においては上下方向に振
動)を描くことになるが、圧電トランス2の長手方向端
面には適度な弾性をもったリング部107及び109が
当接するため、圧電トランス2の長手方向端部の動きを
拘束することなく適度な自由度もって支持することがで
きる。また、常に良好な圧接状態を維持することができ
るので、特に、例えばリング部107を圧電トランス2
の長手方向端面に形成される出力電極に接する電極とし
た場合に、常に電気的に良好な接触を保つことができ
る。なお、リング部107及び109は、フック状ある
いは鉤状に形成してもよい。その他の作用は第11の実
施の形態と同様である。
【0090】(XIII)第13の実施の形態 図23及び図24に、本発明の第13の実施の形態に係
る圧電トランスの電極接続構造を示す。
【0091】この実施の形態に係る圧電トランスの電極
接続構造は、前記図17及び図18に記載の実施の形態
と同様に、可撓性あるいは弾性を有する薄板状の板体で
形成される第1支持部材70、第2支持部材71で圧電
トランス2をサンドイッチ状に支持するものとし、この
第1支持部材70及び第2支持部材71に各々形成され
る節部支持突片75A、76A、77A、78A(図1
7及び図18においては75〜78に相当)、幅方向支
持突片79A、80A、81A、82A(図17及び図
18においては89〜82に相当)及び長手方向支持突
片83A、84A(図17及び図18においては83、
84に相当)を圧電トランス2の振動節部近傍の各対応
位置に切起こした状態で突出形成され、この長手方向支
持突片37A及び節部支持突片42A、44Aに各々導
電膜152、153、154が形成される点を異にする
構成である。
【0092】この長手方向支持突片83A、84A、幅
方向支持突片79A、80A、81A、82A、節部支
持突片75A、76A、77A、78Aは、第1支持部
材70及び第2支持部材71を打抜き加工、折曲げ加工
することにより形成される。その他の成型方法として、
この第1支持部材70及び第2支持部材71に樹脂材料
を用いた場合、金型による射出成型を用いることができ
る。また、この実施の形態において、各長手方向支持突
片83A、84A、幅方向支持突片79A、80A、8
1A、82A、節部支持突片75A、76A、77A、
78Aの各先端部はこれらの延在方向と所定角度をもっ
て曲げ起こされている。なお、長手方向支持突片83
A、84Aの折曲げ方向は、図24(A)に示す態様と
逆向きに突出させ、又はループ状に突出させるような構
成であってもよい。また、各先端部はこれらの延在方向
に延在させるのみで構成することもできる。
【0093】その結果、長手方向支持突片83A、84
A、節部支持突片75A、76A、77A、78Aの圧
電トランス2への当接部分が曲面状になるので当りが緩
やかなものとなり、振動節位置の変化が生じても多少の
位置ずれに対して柔軟に支持することが可能となる。
【0094】以上の構成において、長手方向支持突片8
3A、84A、幅方向支持突片79A、80A、81
A、82A、節部支持突片75A、76A、77A、7
8Aが弾性を有し、この節部支持突片75A、77Aに
導電膜152、153が形成されると共に、長手方向支
持突片83Aに導電膜154が形成されているため、振
動節部は厚さ方向、幅方向及び長手方向において柔構造
(もしくは軟構造)で支持した状態で各導電膜152、
153、154を圧電トランス2の入力電極及び出力電
極に各々接続されることになり、振動周波数の変動に伴
う振動節部位置に変動もしくは振動振幅の増大に際して
もフレキシブルに支持することができ、振動節部を拘束
して振動を無理に抑制したり、圧電トランス2を破壊す
ることなく圧電トランス2に入力電圧を確実に印加でき
ると共に、圧電トランス2から変圧された電圧を確実に
出力することができる。また、長手方向支持突片83
A、84A、幅方向支持突片79A、80A、81A、
82A、節部支持突片75A、76A、77A、78A
の成型に当たっては、打抜き加工及び曲げ加工を採用す
ることができるので、生産高率の向上、コストの低減
化、軽量化が可能となる。
【0095】(XIV)第14の実施の形態 図25に、本発明の第5の実施の形態に係る圧電トラン
スの電極接続構造を示す。
【0096】この実施の形態に係る圧電トランスの電極
接続構造は、振動節部の一方を支持する第1支持部材7
0の節部支持突部76B及び第2支持部材71の節部支
持突部76Cの各先端と圧電トランス2の表面との間に
各間隙76D、76Eを置くように各節部支持突部76
B、76Cが形成され、かつ、長手方向支持突部84
B、84C、及び83B、83Cが圧電トランス2の長
手方向端面との間に間隙84D、83Dを置くように形
成されている。これらの間隙84D、83Dの適正長さ
は、起こり得る振動周波数の変化及び振動振幅の変動幅
を実験的経験的に求めて設定される。また、前記第1支
持部材70の節部支持突部75B及び第2支持部材71
の節部支持突部75Cには導電膜152、153が形成
され、この各導電膜152、153を圧電トランス2の
入力電極に接続される構成である。
【0097】このように圧電トランス2の振動節部の一
方及び長手方向が間隔76D、76E、83D、84D
を介してより柔構造で支持され、また振動節部の他方を
導電膜152、153が形成された節部支持突部75
B、75Cで挾持しているため、振動周波数の変動に伴
う振動節部位置に変動もしくは振動振幅の増大に際して
もフレキシブルに圧電トランス2を支持すると共にこの
圧電トランス2の電極に確実に接触するこのことがで
き、振動節部を拘束して振動を無理に抑制したり、圧電
トランス2を破壊することなく圧電トランス2に入力電
圧を確実に印加できると共に、圧電トランス2から変圧
された電圧を出力することができる。即ち、振動節部を
予めこれに相当する位置として設定したとしても、圧電
トランス2の厚み、幅、長さ等の比率により前記予め設
定した位置とは異なる場合がある。このような場合であ
っても圧電トランス2自体の振動を抑制することなく所
定の振動振幅で自由に支持し、特に節部支持突部76
B、76C及び長手方向支持突部84B、84C、83
B、83Cと圧電トランス2との間に各々間隙76C、
76E、84D、83Dを置くように形成されているこ
とから、圧電トランス2の振動によってこの圧電トラン
ス2の真の振動節部の位置が間隙を形成されないで配設
される節部支持突部75B、75Cに当接するように自
然に移動して支持されることとなる。なお、本実施形態
の場合における圧電トランス2の変圧された出力電圧
は、圧電トランス2の側端部に柔軟な引き出し配線を直
接に半田付け等により接続することにより、この引き出
し配線から出力することができる。
【0098】(XV)第15の実施の形態 図26に、本発明の第15の実施の形態に係る圧電トラ
ンスの電極接続構造を示す。この実施の形態に係る圧電
トランスの電極接続構造は、第12実施の形態と同様に
圧電トランス2の長手方向端部の支持に適度なテンショ
ンを与えるものであるが、それと同時に各入力電極及び
出力電極を併設した例を開示するものである。
【0099】この実施の形態に係る圧電トランスの電極
接続構造では、支持部材として、収納凹部88及び収納
凹部89の他に支持基板113、115を用いた例を図
示してあるが、支持装置そのものは例えば第12の実施
の形態に開示したものに適用することは可能であり、こ
の実施の形態に限定されるものではない。図26に示す
ように、一対の第1支持部材86及び第2支持部材87
にはそれぞれ収納凹部88、89が形成されており、圧
電トランス2の振動節部またはその近傍位置に対応して
節部支持突部92、93、94、95が形成されてい
る。
【0100】第1支持部材86と第2支持部材87との
間には支持基板113が介在され、第1支持部材86a
と第2支持部材87aとの間には支持基板115が介在
されている。支持基板115の対向する面には、互いに
電気的に絶縁状態で配線パターン116及び129が形
成されている。
【0101】配線パターン116には節部支持突部92
と圧電トランス2の一方(正側+)入力電極との間に介
在するよう絶縁性シート(またはフィルム)からなる電
極支持突片117が延在されており、この電極支持突片
117に形成された配線パターン118の一方が接続部
127において配線パターン116に半田付け等により
電気的に接続されており、配線パターン118の他方が
節部支持突部92に圧接される形で圧電トランス2の入
力電極119に電気的に接している。
【0102】同様に、配線パターン129には節部支持
突部93と圧電トランス2の他方(負側−)入力電極と
の間に介在するよう絶縁性シート(またはフィルム)か
らなる電極支持突片123が延在されており、この電極
支持突片123に形成された配線パターン124の一方
が接続部128において配線パターン129に半田付け
等により電気的に接続されており、配線パターン124
の他方が節部支持突部93に圧接される形で圧電トラン
ス2の他方(負側−)入力電極125に電気的に接して
いる。
【0103】指示基板113の表面に形成された配線パ
ターン114に、支持突片120の基端部が半田付け等
により電気的に接続され、支持突片120の先端部が円
弧状に曲げられて圧電トランス2の出力電極122に電
気的に接触している。支持突片120と出力電極122
の接触部121は圧接状態のままとするか、あるいは半
田付け等により固定してもよい。なお、圧電トランス2
の長手方向他端部と支持基盤115との間に指示突片1
26を装着して付勢してもよい。また、指示突片120
は破線で示すようにリング状とし、図21(B)に示す
ような態様とすることもできる。
【0104】このように、正負の入力力電極及び出力電
極への電気配線パターンを併設することで、組立てと同
時に必要な配線が行われるので組み立て工程の簡略化が
可能となる。なお、第1支持部材86及び第2支持部材
87は、安価で加工性のよいポリエステル樹脂が用いら
れ、特に耐熱性は必要とされない。これに対して、電極
支持突片117、123も樹脂フィルム(またはシー
ト)で形成されるが、半田付けが行われるので加工性よ
りも耐熱性が必要とされるので、多少高価ではあるが、
例えばポリイミド樹脂等の耐熱性樹脂を用いることが好
ましい。
【0105】(XVI)第16の実施の形態 図27に、本発明の第16の実施の形態に係る圧電トラ
ンスの電極接続構造を示す。この実施の形態に係る圧電
トランスの電極接続構造は、圧電トランス2の駆動回路
あるいは制御回路等を収納可能な収納凹部を併設して圧
電トランス2と駆動回路あるいは制御回路等との一体化
を図った例を開示するものである。
【0106】なお、基本的な構造は第10の実施の形態
に係る圧電トランスの電極接続構造(図17及び図18
と同様なので、異なる部分についてのみ以下に説明し、
同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明は省
略する。この実施の形態において、第1支持部材70に
は回路基板147を収納する回路収納部141が形成さ
れ、回路収納部141の内部に駆動回路あるいは制御回
路を構成する回路素子148がマウントされた回路基板
147が収納され、回路収納部141内の空間部には必
要に応じて樹脂151が充填される。符号149は回路
素子148からなる回路と圧電トランス2の出力電極間
を接続する配線、150はに外部回路との接続用の配線
を示している。
【0107】このように、本実施の形態によれば、従来
の基板によることなく必要な強度を確保し、第1支持部
材70と第2支持部材71により圧電トランス2を支持
できるばかりでなく、回路基板147をも支持すること
ができ、また圧電トランス装置としてのコンパクト化が
達成される。
【0108】(XVII)応用例 本発明の範囲は前記各実施の形態に限定されるものでは
なく、下記の如く種々の変形または応用が可能である。
即ち、以上の各実施の形態では、振動節部が二つ発生す
るタイプの圧電トランスを例にして説明したが、本発明
は他の振動パターンを有するタイプの圧電トランス、例
えば3次ローゼン(振動節部が三つ発生する)タイプの
圧電トランス等にも適用可能である。
【0109】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、基板の取
付開口部内に設けられた幅方向突部及び長手方向支持突
部によって圧電トランスの幅方向及び長手方向を支持
し、これとは別体の支持部材に設けられた弾性を有する
節部支持突部により圧電トランスの振動節部を支持す
る。このように弾性を有する節部支持突部によって圧電
トランスの振動節部を支持するので、振動節部を固定的
に拘束して振動を抑制することがなく、適当な自由度を
もって支持することができる。その結果、高出力時にお
ける振動振幅の増大にも適合することができ、圧電トラ
ンスの破壊を防止することができる。また、環境条件等
の変化による振動波数の変動に伴って生じる振動節部位
置の変動に対しても、振動を抑制することなく圧電素子
を適正に支持することができる。加えて、支持突部に設
けられた導電体により圧電トランスの入力電極に対する
信号を供給することができるので、従来の配線、半田付
け等が不要となり、組立の容易化、半田付けの熱的影響
を避けることができる。また、本発明によれば、基板の
取付開口部内に設けられた幅方向支持突部及び長手方向
支持突部によって圧電トランスの幅方向及び長手方向を
支持し、これとは別体の支持部材に設けられた弾性を有
する節部支持突部により圧電トランスの振動節部を支持
すると共にこの節部支持突部に設けられた導電体を圧電
トランスの電極に接触するようにしているので、弾性を
有する節部支持突部によって圧電トランスの振動節部を
支持して高出力時における振動振幅の増大にも適合する
ことができ、圧電トランスの破壊を防止することがで
き、振動節部を固定的に拘束して振動を抑制することが
なく適当な自由度をもった状態で導電体と圧電トランス
の電極とを接続できる効果を有する。また、環境条件等
の変化による振動波数の変動に伴って生じる振動節部位
置の変動に対しても、振動を抑制することなく圧電素子
を適正に支持することができる。加えて、支持突部に設
けられた導電体により圧電トランスの電極に対する信号
の受給を行うことができるので、従来の配線、半田付け
等が不要となり、組立の容易化、半田付けの熱的影響を
避けることができる。また、本発明によれば、各支持突
部を切り起こし加工により形成することができるので、
幅方向支持突部、長手方向支持突部及び節部支持突部の
形成が容易であり、支持強度や弾性の付加量の調整が可
能であり、また切り欠きや切断に伴う軽量化が可能とな
り、このように形成された各支持突部に設けられた導電
体により簡易に且つ確実に圧電トランスの電極に接続で
きる効果を有する。加えて、支持突部に設けられた導電
体により圧電トランスの入力電極に対する信号を供給す
ることができるので、従来の配線、半田付け等が不要と
なり、組立の容易化、半田付けの熱的影響を避けること
ができる。また、本発明によれば、各支持突部の各先端
部を厚さ方向に折曲げて形成するので、幅方向支持突
部、長手方向支持突部及び節部支持突部の支持強度や弾
性の付加量の調整が可能となり、このように形成された
各支持突部に設けられた導電体によりさらに確実に圧電
トランスの電極に接続できる効果を有する。加えて、支
持突部に設けられた導電体により圧電トランスの電極に
対する信号の受給が可能となるので、従来の配線、半田
付け等が不要となり、組立の容易化、半田付けの熱的影
響を避けることができる。また、本発明によれば、各支
持突部をプレス加工により形成するので、幅方向支持突
部、長手方向支持突部及び節部支持突部の形成が容易で
あり、圧電トランスの振動節部を過度に抑制することな
く適正に支持するための支持強度や弾性の付加量の調整
が可能となり、このように形成された各支持突部に設け
られた導電体により簡易且つ確実に圧電トランスの電極
に接続できる効果を有する。加えて、支持突部に設けら
れた導電体により圧電トランスの電極に対する信号の受
給が可能となるので、従来の配線、半田付け等が不要と
なり、組立の容易化、半田付けの熱的影響を避けること
ができる。また、本発明によれば、圧電トランスの振動
節部の一方に位置する節部支持突部に設けられた導電体
が対向する一方の振動節部に当接して支持すると共に、
他方に位置する節部支持突部が対向する他方の振動節部
との間に間隙を有して遊嵌状態で振動節部を支持するの
で、振動節部を過度に抑制することなくより自由な状態
で適正に支持した状態で一方に位置する節部支持突部に
設けられた導電体にで圧電トランスの電極に接続する効
果を有する。加えて、節部支持突部に設けられた導電体
により圧電トランスの電極に対する信号の受給が可能と
なるので、従来の配線、半田付け等が不要となり、組立
の容易化、半田付けの熱的影響を避けることができる また、本発明によれば、長手方向支持突部が前記圧電ト
ランスの長手方向端面との間に間隙を有して遊嵌状態で
当該圧電トランスを支持すると共に、他方の振動節部に
位置する節部支持突部が当該他方の振動節部との間に間
隙を有して遊嵌状態で振動節部を支持し、前記節部支持
突部に設けられた導電体を前記圧電トランスの電極に接
触させるので、長手方向にも自由度が与えられ、且つ振
動節部を過度に抑制することなく、適正に支持した状態
で節部支持突部に設けられた導電体を圧電トランスの電
極に電気的に接続できる効果を有する。加えて、前記節
部支持突部に設けられた導電体により圧電トランスの電
極に対する信号の受給が可能となるので、従来の配線、
半田付け等が不要となり、組立の容易化、半田付けの熱
的影響を避けることができる。また、本発明によれば、
圧電トランスは第1の支持部材と第2の支持部材によっ
て支持され、前記第1の支持部材もしくは第2の支持部
材の少なくともいずれか一方に設けられた支持突部に導
電体が形成されるので、従来のような基板が不要となり
部品品種の削減が可能となると共に、導電体を圧電トラ
ンスの電極に接続できる効果を有する。また、このよう
な支持部材のみの構造においても、弾性を有する節部支
持突部により圧電トランスの振動節部を支持するので、
振動節部を固定的に拘束して振動を抑制することがな
く、適当な自由度をもって支持することができる。その
結果、高出力時における振動振幅の増大にも適合するこ
とができ、圧電トランスの破壊を防止することができ
る。また、環境条件等の変化による振動波数の変動に伴
って生じる振動節部位置の変動に対しても、振動を抑制
することなく圧電トランスを適正に支持することができ
る。加えて、支持突部に設けられた導電体により圧電ト
ランスの電極に対する信号の受給が可能となるので、従
来の配線、半田付け等が不要となり、組立の容易化、半
田付けの熱的影響を避けることができる また、本発明によれば、従来のような基板が不要とな
り、部品品種の削減が可能となると共に、導電体を圧電
トランスの電極に接続できる。また、このような支持部
材のみの構造においても、高出力時における振動振幅の
増大にも適合することができ、圧電トランスの破壊を防
止することができる。また、環境条件等の変化による振
動波数の変動に伴って生じる振動節部位置の変動に対し
ても、振動を抑制することなく圧電トランスを適正に支
持することができる効果を奏する。加えて、支持突部に
設けられた導電体により圧電トランスの電極に対する信
号の受給が可能となるので、従来の配線、半田付け等が
不要となり、組立の容易化、半田付けの熱的影響を避け
ることができる。また、本発明によれば、圧電トランス
は、従来のような基板が不要となり、部品品種の削減が
可能となると共に、導電体を圧電トランスの電極に接続
できる効果を有する。また、このような支持部材のみの
構造においても、高出力時における振動振幅の増大にも
適合することができ、圧電トランスの破壊を防止する効
果を有する。また、環境条件等の変化による振動波数の
変動に伴って生じる振動節部位置の変動に対しても、振
動を抑制することなく圧電トランスを適正に支持すると
いう効果を有する。加えて、支持突部に設けられた導電
体により圧電トランスの電極に対する信号の受給が可能
となるので、従来の配線、半田付け等が不要となり、組
立の容易化、半田付けの熱的影響を避けることができ
る。また、本発明によれば、従来のような基板が不要と
なり、部品品種の削減が可能となると共に、導電体を圧
電トランスの電極に接続できる効果を有する。また、こ
のような支持部材のみの構造においても、高出力時にお
ける振動振幅の増大にも適合することができ、圧電トラ
ンスの破壊を防止する効果を有する。また、環境条件等
の変化による振動波数の変動に伴って生じる振動節部位
置の変動に対しても、振動を抑制することなく圧電トラ
ンスを適正に支持するという効果を有する。加えて、支
持突部に設けられた導電体により圧電トランスの電極に
対する信号の受給が可能となるので、従来の配線、半田
付け等が不要となり、組立の容易化、半田付けの熱的影
響を避けることができる。また、本発明によれば、支持
部材は一つの種類で済み、部品品種の削減、加工工程の
省略が可能となると共に、導電体を圧電トランスの電極
に接続できる効果を有する。また、高出力時における振
動振幅の増大にも適合することができ、圧電トランスの
破壊を防止する効果を有する。また、環境条件等の変化
による振動波数の変動に伴って生じる振動節部位置の変
動に対しても、振動を抑制することなく圧電トランスを
適正に支持するという効果を有す。加えて、支持突部に
設けられた導電体により圧電トランスの電極に対する信
号の受給が可能となるので、従来の配線、半田付け等が
不要となり、組立の容易化、半田付けの熱的影響を避け
ることができる。また、本発明によれば、圧接体によっ
て圧電トランスの長手方向端面が常に一定の押圧力で付
勢され、適度な自由度で良好に支持した状態で導電体を
圧電トランスの電極に接続できるという効果を有する。
また、高出力時における振動振幅の増大にも適合するこ
とができ、圧電トランスの破壊を防止するという効果を
有する。また、環境条件等の変化による振動波数の変動
に伴って生じる振動節部位置の変動に対しても、振動を
抑制することなく圧電トランスを適正に支持するという
効果を有する。加えて、支持突部に設けられた導電体に
より圧電トランスの電極に対する信号の受給が可能とな
るので、従来の配線、半田付け等が不要となり、組立の
容易化、半田付けの熱的影響を避けることができる。ま
た、本発明によれば、回路収納部によって圧電トランス
の駆動に必要な回路を当該圧電トランスと一体化するこ
とができ、装置構成ののコンパクト化が可能となると共
に、導電体を圧電トランスの電極に接続できる効果を有
する。また、高出力時における振動振幅の増大にも適合
することができ、圧電トランスの破壊を防止するという
効果を有する。また、環境条件等の変化による振動波数
の変動に伴って生じる振動節部位置の変動に対しても、
振動を抑制することなく圧電トランスを適正に支持する
という効果を有する。加えて、支持突部に設けられた導
電体により圧電トランスの電極に対する信号の受給が可
能となるので、従来の配線、半田付け等が不要となり、
組立の容易化、半田付けの熱的影響を避けることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態に係る圧電
トランスの電極接続構造の内部を示す平面図である。
(B)は本発明の第1の実施の形態に係る圧電トランス
の電極接続構造を示す平面図である。
【図2】(A)は本発明の第1の実施の形態に係る図1
のA−A断面図である。(B)は本発明の第1の実施の
形態に係る図1のB−B断面図である。
【図3】(A)本発明の第2の実施の形態に係る圧電ト
ランスの電極接続構造の内部を示す平面図である。 (B)本発明の第2の実施の形態に係る圧電トランスの
電極接続構造を示す平面図である。
【図4】(A)は本発明の第2の実施の形態に係る図3
のC−C断面図である。(B)は本発明の第2の実施の
形態に係る図3のD−D断面図である。
【図5】(A)は本発明の第3の実施の形態に係る圧電
トランスの電極接続構造の内部を示す平面図である。
(B)は本発明の第3の実施の形態に係る圧電トランス
の電極接続構造を示す平面図である。
【図6】(A)は本発明の第3の実施の形態に係る図5
のE−E断面図である。(B)は本発明の第3の実施の
形態に係る図5のF−F断面図である。
【図7】(A)本発明の第4の実施の形態に係る圧電ト
ランスの電極接続構造の内部を示す平面図である。 (B)本発明の第4の実施の形態に係る圧電トランスの
電極接続構造を示す平面図である。
【図8】(A)は本発明の第4の実施の形態に係る図7
のG−G断面図である。(B)は本発明の第4の実施の
形態に係る図7のH−H断面図である。
【図9】(A)は本発明の第5の実施の形態に係る圧電
トランスの電極接続構造の内部を示す平面図である。
(B)は本発明の第5の実施の形態に係る圧電トランス
の電極接続構造を示す平面図である。
【図10】(A)は本発明の第5の実施の形態に係る図
9のI−I断面図である。(B)は本発明の第5の実施
の形態に係る図9のJ−J断面図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態を示す部分破断斜
視図である。
【図12】本発明の第7の実施の形態に係る分解斜視図
である。
【図13】本発明の第7の実施の形態に係る部分拡大斜
視図である。
【図14】本発明の第9の実施の形態に係る分解斜視図
である。
【図15】本発明の第9の実施の形態に係る他の支持部
材の例を示す斜視図である。
【図16】(A)は本発明の第9の実施の形態に係る他
の支持部材の例を示す斜視図である。(B)は本発明の
第9の実施の形態に係る図15(B)のK−K断面図で
ある。
【図17】(A)は本発明の第10の実施の形態に係る
圧電トランスの電極接続構造の平面図である。(B)は
図17(A)ににおけるL−L断面図である。
【図18】(A)は図17(A)におけるM−M断面図
である。(B)は第10の実施の形態に係る圧電トラン
スの電極接続構造の正面図である。(C)は第10の実
施の形態に係る圧電トランスの電極接続構造の側面図で
ある。
【図19】(A)は本発明の第11の実施の形態に係る
圧電トランスの電極接続構造の平面図である。(B)は
図19(A)におけるN−N断面図である。
【図20】(A)は図19(A)におけるO−O断面図
である。(B)は第11の実施の形態に係る圧電トラン
スの電極接続構造態に係る圧電トランスの電極接続構造
の正面図である。(C)は第11の実施の形態に係る圧
電トランスの電極接続構造の側面図である。
【図21】(A)は本発明の第12の実施の形態に係る
圧電トランスの電極接続構造の平面図である。(B)は
図21(A)におけるP−P断面図である。
【図22】(A)は図21(A)におけるQ−Q断面図
である。(B)は第12の実施の形態に係る圧電トラン
スの電極接続構造の正面図である。(C)は第12の実
施の形態に係る圧電トランスの電極接続構造の側面図で
ある。
【図23】(A)は本発明の第13の実施の形態に係る
圧電トランスの電極接続構造の平面図である。(B)は
図23の底面図である。
【図24】(A)は図23におけるRーR断面図であ
る。(B)は図23におけるSーS断面図である。
【図25】(A)は本発明の第14の実施の形態に係る
圧電トランスの電極接続構造の断面図である。(B)は
本発明の第14の実施の形態に係る圧電トランスの電極
接続構造の断面図である。
【図26】本発明の第15の実施の形態に係る圧電トラ
ンスの電極接続構造の断面図である。
【図27】本発明の第16の実施の形態に係る圧電トラ
ンスの電極接続構造の断面図である。
【図28】(A)は従来の圧電トランスの電極接続構造
の要部を示す平面図である。(B)は従来の圧電トラン
スの電極接続構造の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 基板 2 圧電トランス 3 薄板 4 薄板 5、6 長手方向支持突部 7、8、9、10 幅方向支持突部 11 取付開口部 12、13、14、15 節部支持突部 16、17、18、19 位置決め突起 20、21 位置決め孔 22、23 長手方向支持突部 24、25、26、27、28 幅方向支持突部 28、29 長手方向支持突部 30、31 支持突部 32 長手方向間隙 33 長手方向間隙 34 節部間隙 35 節部間隙 36、37 長手方向支持突片 38、39、40、41 幅方向支持突片 42、43、44、45 節部支持突片 46 配線パターン 47 良導体層 48 制御回路チップ 49 耐熱膜 50 凹部 51 整流回路基板 52 収納凸部 53 端子 54 基板 55 支持突部 56 支持突部 57 取付開口部 58 幅方向支持突部 59 ホルダ(支持部材) 60 幅方向支持突部 61 節部支持突部 62 薄板 63 薄板 64 幅方向支持突部 65 幅方向支持突部 66 幅方向支持突部 67 節部支持突部 68 幅方向支持突部 69 節部支持突部 70 第1支持部材 71 第2支持部材 72 収納凹部 73、74 位置決め突部 75、76、77、78 節部支持突部 79、80、81、82 幅方向支持突部 83、84 長手方向支持突部 86、86a 第1支持部材 87、87a 第2支持部材 88、89 収納凹部 90 91 位置決め突部 92、節部支持突部93、94、95 96 97、98、99 幅方向支持突部 100、101、102、103、104、105 長
手方向支持突部 106、108 圧接体 107、109 リング部 110 駆動回路 111 リブ 113、115 基板 114、116、118、119、124、125、1
29 配線パターン 117、123 電極支持突片 120 支持突片 121 当接部 126 支持突片 127、128 接続部 141 回路収納凹部 147 回路基板 148 回路素子 149、150 配線 151 充填樹脂 152、153 、154、155 導電膜

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の圧電トランスの幅方向及び長手方
    向の周囲に間隙を存して当該圧電トランスを収納可能な
    大きさを有し、前記圧電トランスの幅方向端面に当接す
    る幅方向支持突部及び長手方向端面に当接する長手方向
    支持突部が設けられた取付開口部を有する基板と、記取
    付開口部内に収納された圧電トランスの振動節部に当接
    する節部支持突部を有してなり、可撓性又は弾性を有す
    る薄板材で形成される支持部材とを備え、前記支持突部
    に前記圧電トランスの電極に電気的に接触する導電体が
    設けられていることを特徴とする圧電トランスの電極接
    続構造。
  2. 【請求項2】 板状の圧電トランスの幅方向及び長手方
    向の周囲に間隙を存して当該圧電トランスを収納可能な
    取付開口部が設けられた基板と、前記取付開口部内に収
    納された圧電トランスの幅方向端面に当接する幅方向支
    持突部、長手方向端面に当接する長手方向支持突部、及
    び、前記圧電トランスの振動節部に当接する節部支持突
    部を有してなり、可撓性又は弾性を有する薄板材で形成
    される支持部材とを備え、前記節部支持突部に前記圧電
    トランスの電極に電気的に接触する導電体が設けられて
    いることを特徴とする圧電トランスの電極接続構造。
  3. 【請求項3】 請求項3に記載の圧電トランスの電極接
    続構造において、 前記可撓性又は弾性を有する薄板材で形成される支持部
    材が、前記幅方向支持突部、長手方向支持突部及び節部
    支持突部は当該薄材における各対応位置を切り起こして
    形成した突片で形成されていることを特徴とする圧電ト
    ランスの電極接続構造。
  4. 【請求項4】 請求項4に記載の圧電トランスの電極接
    続構造において、 前記幅方向支持突片、長手方向支持突片及び節部支持突
    片の各先端部は厚さ方向に折曲げられていることを特徴
    とする圧電トランスの電極接続構造。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の圧電トランスの電極接
    続構造において、 可撓性及び弾性を有する薄板材からなる支持部材の各対
    応位置にプレス加工により形成される突起で、前記幅方
    向支持突部、長手方向支持突部及び節部支持突部は当該
    薄板における形成することを特徴とする圧電トランスの
    電極接続構造。
  6. 【請求項6】 板状の圧電トランスの幅方向及び長手方
    向の周囲に間隙を存して当該圧電トランスを収納可能な
    取付開口部が設けられた基板と、前記取付開口部内に収
    納された圧電トランスの幅方向端面に当接する幅方向支
    持突部、長手方向端面に当接する長手方向支持突部、及
    び、前記圧電トランスの振動節部に当接する節部支持突
    部を有してなり、可撓性又は弾性を有する薄板材で形成
    される支持部材とを備え、 前記支持部材において、圧電トランスの振動節部の一方
    に位置する節部支持突部は当該一方の振動節部に当接
    し、前記圧電トランスの振動節部の他方に位置する節部
    支持突部は当該他方の振動節部との間に間隙を有して遊
    嵌状態で振動節部を支持し、かつ、前記一方の振動節部
    に当接する節部支持突部には前記圧電トランスの電極に
    電気的に接触する導電体が設けられていることを特徴と
    する圧電トランスの電極接続構造。
  7. 【請求項7】 板状の圧電トランスの幅方向及び長手方
    向の周囲に間隙を存して当該圧電トランスを収納可能な
    取付開口部が設けられた基板と、前記取付開口部内に収
    納された圧電トランスの幅方向端面に面する位置に設け
    られた幅方向支持突部、長手方向端面に面する位置に設
    けられた長手方向支持突部、及び、前記圧電トランスの
    振動節部に対応する位置に設けられた節部支持突部を有
    してなり、可撓性又は弾性を有する薄板材で形成される
    支持部材とを備え、前記支持部材において、前記長手方
    向支持突部は前記圧電トランスの長手方向端面との間に
    間隙を有して遊嵌状態で当該圧電トランスを支持し、前
    記節部支持突部には前記圧電トランスの電極に電気的に
    接触する導電体が設けられていることを特徴とする圧電
    トランスの電極接続構造。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の支持部材と請求項8に
    記載の支持部材とを組合わせたことを特徴とする圧電ト
    ランスの電極接続構造。
  9. 【請求項9】 板状の圧電トランスを収納可能な収納凹
    部を有する薄板状部材からなる第1の支持部材と、前記
    第1の支持部材の収納凹部の開口部を塞ぐ薄板状部材か
    らなる第2の支持部材とを備え、前記第1の支持部材も
    しくは第2の支持部材の少なくともいずれか一方に、前
    記圧電トランスの振動節部に対応する位置に、前記圧電
    トランスの振動節部を挟持する弾性を有する支持突部が
    設けられ、当該支持突部には前記圧電トランスの電極に
    電気的に接触する導電体が設けられていることを特徴と
    する圧電トランスの電極接続構造。
  10. 【請求項10】 板状の圧電トランスの幅方向及び長手
    方向の周囲に間隙を存して当該圧電トランスを収納可能
    な大きさを有し、且つ前記圧電トランスの幅方向端面に
    当接する幅方向支持突部及び長手方向端面に当接する長
    手方向支持突部を有し、弾性薄板状部材からなる第1の
    支持部材と、前記第1の支持部材の収納凹部の開口部を
    塞ぐ薄板状部材からなる第2の支持部材とを備え、前記
    第1の支持部材もしくは第2の支持部材の少なくともい
    ずれか一方に、前記圧電トランスの振動節部に対応する
    位置に、当該振動節部をする挟持可能な弾性を有する支
    持突部が設けられ、当該支持突部には前記圧電トランス
    の電極に電気的に接触する導電体が設けられていること
    を特徴とする圧電トランスの電極接続構造。
  11. 【請求項11】 板状の圧電トランスの幅方向及び長手
    方向の周囲に間隙を存して当該圧電トランスを収納可能
    な大きさを有し、且つ前記圧電トランスの幅方向端面に
    当接する幅方向支持突部及び長手方向端面に当接する長
    手方向支持突部を有する弾性薄板状部材からなる第1の
    支持部材と、前記第1の支持部材と対を成して貼着可能
    に対称的に形成され、板状の圧電トランスの幅方向及び
    長手方向の周囲に間隙を存して当該圧電トランスを収納
    可能な大きさを有し、且つ前記圧電トランスの幅方向端
    面に当接する幅方向支持突部及び長手方向端面に当接す
    る長手方向支持突部を有する弾性薄板状部材からなる第
    2の支持部材とを備え、前記第1及び第2の支持部材
    は、前記圧電トランスの振動節部に対応する位置に、前
    記圧電トランスの振動節部を挟持可能な弾性を有する支
    持突部を有し、当該支持突部には前記圧電トランスの電
    極に電気的に接触する導電体が設けられていることを特
    徴とする圧電トランスの電極接続構造。
  12. 【請求項12】 前記請求項10乃至12のいずれかに
    記載の圧電トランスの電極接続構造において、 前記第1および第2の各支持部材は可撓性及び弾性を有
    する薄板材の各対応位置を切り起こした突片で前記各支
    持部が形成されていることを特徴とする圧電トランスの
    電極接続構造。
  13. 【請求項13】 前記請求項10乃至13のいずれかに
    記載の圧電トランスの電極接続構造において、 前記圧電トランスの振動節部の一方に位置する支持突部
    は当該一方の振動節部に当接して支持すると共に、振動
    節部の他方に位置する支持突部が当該他方の振動節部に
    対して間隙遊嵌状態で支持するよう構成されていること
    を特徴とする圧電トランスの電極接続構造。
  14. 【請求項14】 前記請求項10乃至14のいずれかに
    記載の圧電トランスの電極接続構造において、 前記第1の支持部材の長手方向における前記収納凹部の
    端部近傍の一方の貼着部に前記第2支持部材に向かって
    突出する第1の位置決め突部が設けられ、前記第2の支
    持部材の長手方向における前記収納凹部の端部近傍の他
    方の貼着部に前記第1支持部材に向かって突出する第2
    の位置決め突部が設けられ、前記第1の支持部材の他方
    の貼着部に前記第2の位置決め突部が嵌合可能な第1の
    位置決め孔が形成され、前記第2の支持部材の一方の貼
    着部に前記第1の位置決め突部が嵌合可能な第2の位置
    決め孔が形成され、前記第1の位置決め突部を前記第2
    の位置決め孔に嵌合し、且つ前記第2の位置決め突部を
    前記第1の位置決め孔に嵌合して前記第1の支持部材と
    第2の支持部材とを一体化したことを特徴とする圧電ト
    ランスの電極接続構造。
  15. 【請求項15】 請求項10乃至15のいずれかに記載
    の圧電トランスの電極接続構造において、 圧電トランスの長手方向端面と前記収納凹部の長手方向
    内壁との間に、弾性を有する円弧状もしくはリング状の
    圧接体が介在されていることを特徴とする圧電トランス
    の電極接続構造。
  16. 【請求項16】 板状の圧電トランスを収納可能な収納
    凹部を有する薄板状部材からなる第1の支持部材と、前
    記第1の支持部材の収納凹部の開口部を塞ぐ薄板状部材
    からなる第2の支持部材と、前記第1の支持部材もしく
    は第2の支持部材の少なくともいずれか一方に配設さ
    れ、当該圧電トランスの回路を収納する収納凹部と、前
    記第1の支持部材もしくは第2の支持部材の少なくとも
    いずれか一方に、前記圧電トランスの振動節部に対応す
    る位置に突出させて配設され、弾性を有して形成される
    支持突部とを備え、前記支持突部により前記圧電トラン
    スの振動節部を挟持し、前記支持突部には前記圧電トラ
    ンスの電極に電気的に接触する導電体が設けられている
    こたことを特徴とする圧電トランスの電極接続構造。
JP11015396A 1996-04-04 1996-04-04 圧電トランスの電極接続構造 Expired - Fee Related JP2927235B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11015396A JP2927235B2 (ja) 1996-04-04 1996-04-04 圧電トランスの電極接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11015396A JP2927235B2 (ja) 1996-04-04 1996-04-04 圧電トランスの電極接続構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09275232A true JPH09275232A (ja) 1997-10-21
JP2927235B2 JP2927235B2 (ja) 1999-07-28

Family

ID=14528404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11015396A Expired - Fee Related JP2927235B2 (ja) 1996-04-04 1996-04-04 圧電トランスの電極接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2927235B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006059875A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Canon Inc 画像形成装置に用いる高圧電源装置
JP2012160657A (ja) * 2011-02-02 2012-08-23 Yokogawa Electric Corp 圧電トランス
JP2013168618A (ja) * 2012-02-17 2013-08-29 Murata Mfg Co Ltd 圧電トランス装置
KR20160062440A (ko) * 2014-11-25 2016-06-02 주식회사 이노칩테크놀로지 압전 장치 및 그 제조 방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006059875A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Canon Inc 画像形成装置に用いる高圧電源装置
JP2012160657A (ja) * 2011-02-02 2012-08-23 Yokogawa Electric Corp 圧電トランス
JP2013168618A (ja) * 2012-02-17 2013-08-29 Murata Mfg Co Ltd 圧電トランス装置
KR20160062440A (ko) * 2014-11-25 2016-06-02 주식회사 이노칩테크놀로지 압전 장치 및 그 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2927235B2 (ja) 1999-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1997008760A1 (fr) Element d'oscillateur piezo-electrique, structure de support et procede de montage de cet oscillateur
WO2010023801A1 (ja) 振動装置
US6472610B1 (en) Support structure for electronic component
JP2004343684A (ja) 表面実装型電子部品の筐体構造
US6894423B2 (en) Piezoelectric electroacoustic transducer
JPH1131856A (ja) 圧電トランス用圧電基板の支持構造およびそれを備えた圧電トランス
KR19990023691A (ko) 압전 트랜스포머 및 이를 포함하는 전원 공급 장치
JP2927235B2 (ja) 圧電トランスの電極接続構造
JP4060895B2 (ja) 圧電振動板
JP4729496B2 (ja) 圧電発音器
JP2000124519A (ja) 圧電トランス
CN115315320B (zh) 致动器、流体控制装置和致动器的制造方法
JP2923466B2 (ja) 圧電トランスの支持装置
JPH11214764A (ja) 圧電トランス
JP2923467B2 (ja) 圧電トランスの支持装置
JP2002238094A (ja) 圧電音響部品およびその製造方法
JPH0998049A (ja) 圧電部品
CN220292242U (zh) 柔性电路板和传感器
JPH10242540A (ja) 圧電トランス
JPH06261562A (ja) 振動波アクチュエータ
JP3148036B2 (ja) プリント配線板および超音波モータ
JP3136620B2 (ja) 圧電ブザー
JPH11354856A (ja) 圧電トランス
CN116546722A (zh) 柔性电路板和传感器
JP2002190626A (ja) 電源回路装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees