JPH09273898A - 玩具花火 - Google Patents

玩具花火

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JPH09273898A
JPH09273898A JP10458796A JP10458796A JPH09273898A JP H09273898 A JPH09273898 A JP H09273898A JP 10458796 A JP10458796 A JP 10458796A JP 10458796 A JP10458796 A JP 10458796A JP H09273898 A JPH09273898 A JP H09273898A
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JP
Japan
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coating film
water
smoke
polymer resin
vinyl acetate
Prior art date
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Pending
Application number
JP10458796A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikatsu Inoue
吉勝 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoue Toy Fireworks Mfg Co Ltd
Original Assignee
Inoue Toy Fireworks Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Inoue Toy Fireworks Mfg Co Ltd filed Critical Inoue Toy Fireworks Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 玩具花火の軸部に設けた火薬部の表面に形成
された水性塗料の塗膜を燃えやすく、燃焼時の煙が少な
く且つ膜厚を薄くし、以て火薬部の燃焼効果を向上さ
せ、炎色を鮮明にし、玩具花火の製造コストを低減させ
る。 【解決手段】 軸部に設けた火薬部の表面に水性塗料の
塗膜を形成してなる玩具花火において、該水性塗料の塗
膜形成要素として酢酸ビニル樹脂エマルジョンと水溶性
繊維素高分子樹脂とを併用したことを特徴とする玩具花
火。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸部に設けた火薬
部の表面に水性塗料の塗膜を形成してなる玩具花火に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】軸部に設けた火薬部の表面に水性塗料の
塗膜を形成してなる玩具花火は、実公昭61−4312
0号公報において本出願人が既に提案している。更に、
本出願人は、特公平6−33991号公報において、軸
部に設けた火薬部の表面に水性塗料と酸化剤とを混合し
てなる塗膜を形成してなる玩具花火を提案している。
【0003】また、本出願人は、上記特公平6−339
91号公報において、下記の如き水性塗料の組成を開示
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記実公昭
61−43120号公報記載の玩具花火においては、火
薬部に形成した水性塗料の塗膜の好ましい色を得るため
には水性塗料の塗膜を厚くして塗膜の隠蔽力を高めなけ
ればならない。特に蛍光顔料を用いた水性塗料の場合に
は、水性塗料の塗膜が充分な厚さを有しないときには、
好ましい発色を得ることはできない。しかるに、他方で
は、水性塗料の塗膜を厚くすると該塗膜により覆われた
火薬部が燃えにくくなり玩具花火としての燃焼効果が低
下するという問題がある。また、火薬部の燃焼時に水性
塗料の塗膜が多量の煙を発し、鮮明な炎色を楽しむこと
が妨げられるという問題もある。
【0005】特公平6−33991号公報記載の玩具花
火においては、水性塗料の塗膜を燃えやすくするために
水性塗料に酸化剤を混入しているため、塗膜が厚くなる
と共に該酸化剤により塗料としての美観、化粧効果が損
なわれるという問題がある。特に、蛍光顔料を用いた水
性塗料の場合には酸化剤を混入すると発色が著しく劣る
という問題がある。更に、この場合にも火薬部の燃焼時
に水性塗料の塗膜が多量の煙を発し、鮮明な炎色を楽し
むことが妨げられるという問題もある。
【0006】本発明は、上記従来の玩具花火における以
上の如き問題を解決しようとしてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
には下記の要件のすべてを満たす水性塗料を得ることが
必要である。 (1)燃えやすいこと。 (2)燃えるときに発する煙が少ないこと。 (3)塗膜の膜厚を薄くすることができること。(塗膜
を薄くすれば、火薬部はより好ましく燃焼する。) (4)塗膜の膜厚を薄くしても充分な隠蔽力を持つこ
と。
【0008】このような要件を満たす水性塗料を得るべ
く鋭意研究を重ねた結果、本願発明者は、上記従来の水
性塗料の組成における塗膜形成要素としての酢酸ビニル
樹脂エマルジョンが燃えにくく且つ燃焼時に多量の煙を
発するものであることに鑑み、塗膜形成要素として酢酸
ビニル樹脂エマルジョンと燃えやすく且つ燃焼時の煙が
少ない水溶性繊維素高分子樹脂とを併用し、以て燃えに
くく且つ燃焼時に多量の煙を発する酢酸ビニル樹脂エマ
ルジョンの割合を減少させることに想到したものであ
る。因みに、一般の被塗装物の場合には防火等の観点か
ら水性塗料も難燃性であることが要求されるため、塗膜
形成要素として燃えにくい酢酸ビニル樹脂エマルジョン
を用いることはむしろ望ましいことであるが、玩具花火
の火薬部に塗着する水性塗料に関する限り、燃えやすい
塗膜形成要素を用いることが望ましいのであり、該塗膜
形成要素は燃焼時の煙が少ないものであることも必要で
ある。加えて、水溶性繊維素高分子樹脂は結合力が高い
ため塗膜の膜厚を薄く形成することが可能であり、更に
水溶性繊維素高分子樹脂は保水性が高く、顔料を多量に
保持することができるため塗膜の膜厚が薄いときでもそ
の隠蔽力を高めることが可能である。
【0009】即ち、本発明は、軸部に設けた火薬部の表
面に水性塗料の塗膜を形成してなる玩具花火において、
該水性塗料の塗膜形成要素として酢酸ビニル樹脂エマル
ジョンと水溶性繊維素高分子樹脂とを併用したことを特
徴とする玩具花火を提供するものである。因みに、塗膜
形成要素は塗膜形成の主体となる成分であり、不透明塗
料においては顔料の粒子が塗膜形成要素により結合され
て塗膜が形成されるのである。即ち、顔料は塗膜を構成
する成分ではあるが、それ自身で塗膜を形成するもので
はなく、塗膜形成要素の膜の中で充填的に微粒分散して
塗膜に色と不透明性とを与える成分に過ぎない。塗料組
成の中で顔料成分に対してこれを微粒分散させている流
体成分、即ち塗膜形成要素と溶剤とからなる成分が展色
剤(ビヒクル)に他ならない。なお、特許請求の範囲を
含む本明細書における「火薬部の表面」とは火薬部全体
の表面、即ち火薬部の全面、又は火薬部の一部の表面を
いうものとする。従って、本発明においては、水性塗料
の塗膜は火薬部の全面に形成してもよいが、火薬部の一
部の表面にのみ形成してもよい。火薬部の一部の表面と
は例えば火薬部の先端部の表面をいう。
【0010】
【作用】本発明の玩具花火においては、軸部に設けた火
薬部の表面に形成される水性塗料の塗膜における該水性
塗料の塗膜形成要素として酢酸ビニル樹脂エマルジョン
と水溶性繊維素高分子樹脂とを併用している。水性塗料
の組成における塗膜形成要素の合計量は一定であるた
め、塗膜形成要素として水溶性繊維素高分子樹脂を使用
した分だけ塗膜形成要素における酢酸ビニル樹脂エマル
ジョンの割合は減少する。酢酸ビニル樹脂エマルジョン
は燃えにくく且つ燃焼時に多量の煙を発するのである
が、水溶性繊維素高分子樹脂は燃えやすく且つ燃焼時の
煙が少ないものである。従って、本発明の玩具花火にお
ける水性塗料の塗膜は、従来の玩具花火におけるものと
比べて、燃えやすく且つ燃焼時の煙が少ないものとな
る。更に、水性塗料の塗膜形成要素としての水溶性繊維
素高分子樹脂は結合力が高いため、塗料を多量の水で希
釈し、塗膜の膜厚を薄く形成することが可能である。塗
膜の膜厚を薄く形成することにより、火薬部は一層円滑
に燃焼することになる。また、一般に塗料は膜厚が薄く
なると隠蔽力が低下するのであるが、水溶性繊維素高分
子樹脂は保水性が高く、顔料を多量に保持することがで
きるため、塗膜の膜厚が薄いときでも塗膜に充分な隠蔽
力を持たせ、塗膜の好ましい色を確保することが可能と
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。符号1に示すものは玩具花火の
軸部、符号3は該軸部1に設けた火薬部である。火薬部
3の表面には水性塗料の塗膜5を形成する。塗膜5を形
成する水性塗料の塗膜形成要素として酢酸ビニル樹脂エ
マルジョンと水溶性繊維素高分子樹脂とを併用する。酢
酸ビニル樹脂エマルジョンと水溶性繊維素高分子樹脂と
の配合割合は例えば酢酸ビニル樹脂エマルジョン10重
量部に対しと水溶性繊維素高分子樹脂5〜15重量部と
する。
【0012】水溶性繊維素高分子樹脂としては天然のも
のを用いることが望ましい。即ち、植物系の生デンプン
類(ジャガイモ、トウモロコシ、小麦等のデンプン)、
植物ガム類、植物粘質類、海藻類、植物性タンパク類等
或いは動物系のゼラチン(ニカワ)、カゼイン等を用い
ることが望ましい。
【0013】
【実施例】
[実施例1]塗膜5を形成する水性塗料として下記の組
成を有するものを使用した。 この実施例においては、水性塗料の塗膜形成要素は酢酸
ビニル樹脂エマルジョンとジャガイモのデンプンであ
る。上記水性塗料の塗膜を火薬部表面に形成して玩具花
火aを得た。
【0014】[実施例2]塗膜5を形成する水性塗料と
して下記の組成を有するものを使用した。 この実施例においては、水性塗料の塗膜形成要素は酢酸
ビニル樹脂エマルジョンとゼラチンである。上記水性塗
料の塗膜を火薬部表面に形成して玩具花火bを得た。
【0015】上記実施例1の玩具花火a及び上記実施例
2の玩具花火bはいずれも火薬部3が美しい水性塗料の
塗膜5を備え、点火前の外観は極めて好ましいものであ
った。また、これらの玩具花火に点火したところ、火薬
部3は容易に着火し、円滑に燃焼した。また、燃焼時に
火薬部3が発する煙は少なく、炎色も申し分ないもので
あった。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の玩具花火
においては、軸部に設けた火薬部の表面に形成される水
性塗料の塗膜における該水性塗料の塗膜形成要素として
酢酸ビニル樹脂エマルジョンと水溶性繊維素高分子樹脂
とを併用している。水性塗料の組成における塗膜形成要
素の合計量は一定であるため、塗膜形成要素として水溶
性繊維素高分子樹脂を使用した分だけ塗膜形成要素にお
ける酢酸ビニル樹脂エマルジョンの割合は減少する。酢
酸ビニル樹脂エマルジョンは燃えにくく且つ燃焼時に多
量の煙を発するのであるが、水溶性繊維素高分子樹脂は
燃えやすく且つ燃焼時の煙が少ないものである。従っ
て、本発明の玩具花火における水性塗料の塗膜は、従来
の玩具花火におけるものと比べて、燃えやすく且つ燃焼
時の煙が少ないものとなる。即ち、本発明の玩具花火は
燃焼効果に優れ、鮮明な炎色を呈するものとなる。更
に、水性塗料の塗膜形成要素としての水溶性繊維素高分
子樹脂は結合力が高いため、塗料を多量の水で希釈し、
塗膜の膜厚を薄く形成することが可能である。塗膜の膜
厚を薄く形成することにより、火薬部は一層円滑に燃焼
することになり、玩具花火の製造コストを低減させるこ
ともできる。また、一般に塗料は膜厚が薄くなると隠蔽
力が低下するのであるが、水溶性繊維素高分子樹脂は保
水性が高く、顔料を多量に保持することができるため、
塗膜の膜厚が薄いときでも塗膜に充分な隠蔽力を持た
せ、塗膜の好ましい色を確保することが可能となる。特
に、蛍光顔料の場合には極めて好ましい発色が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による玩具花火の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】同上玩具花火の断面図である。
【符号の説明】
1 軸部 3 火薬部 5 塗膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部に設けた火薬部の表面に水性塗料の
    塗膜を形成してなる玩具花火において、該水性塗料の塗
    膜形成要素として酢酸ビニル樹脂エマルジョンと水溶性
    繊維素高分子樹脂とを併用したことを特徴とする玩具花
    火。
JP10458796A 1996-04-01 1996-04-01 玩具花火 Pending JPH09273898A (ja)

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JP10458796A JPH09273898A (ja) 1996-04-01 1996-04-01 玩具花火

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