JPH09272275A - 電動挟着装置 - Google Patents

電動挟着装置

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Publication number
JPH09272275A
JPH09272275A JP8361196A JP8361196A JPH09272275A JP H09272275 A JPH09272275 A JP H09272275A JP 8361196 A JP8361196 A JP 8361196A JP 8361196 A JP8361196 A JP 8361196A JP H09272275 A JPH09272275 A JP H09272275A
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JP
Japan
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clamp
sandwiching
plate
cartridge
shaft
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Application number
JP8361196A
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English (en)
Inventor
Toru Yoshie
徹 吉江
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Max Co Ltd
Original Assignee
Max Co Ltd
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Publication date
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】挟着されないシート束の発生を未然に防止する
ことのできる電動挟着装置を提供する。 【解決手段】 平板状の複数の挟着部材を重ね合わせて
収納したカートリッジ100から挟着部材105をスラ
イダー34によって抜き出して挟着位置13へ送り、こ
の挟着位置13へ送られた挟着部材を折り曲げて、挟着
位置13へ差し込まれたシート束の端部を挟着させる電
動挟着装置であって、カートリッジ100収納室に収納
されている挟着部材を検知するセンサ130をスライダ
ー34に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ほぼ平板状の挟
着板を折り曲げてシート束の端部に挟着させる電動挟着
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、シート束の端部を挟着部材で
挟着させる挟着機が知られている(実公昭47−120
89号公報参照)。
【0003】かかる挟着機は、図33および図34に示
すように、ベース1の一端に回動可能に設けたハンドル
2と、ベース1とハンドル2との間に設けたカバー3と
を備え、ベース1の上面にガイド溝4を形成し、このガ
イド溝4とカバー3との間に連結挟着部材5が収納され
ている。この連結挟着部材5は、挟着部材5Nをホッチ
キス針のように接着剤で連結したものであり、各挟着部
材5NはU字状に折り曲げられている。
【0004】連結挟着部材5の他端側(後端部)は、図
35に示す押棒6に摺動可能に設けた金具7に当接され
ており、この金具7は押棒6に設けたスプリング9によ
って連結挟着部材5を左方向(図34において)へ付勢
している。この付勢により、連結挟着部材5の一端側
(先端部)が溝4の一端4Aに当接している。
【0005】ハンドル2の下面には押板8が設けられて
おり、ハンドル2を図33の実線位置から鎖線位置へ回
動させると、押板8が連結挟着部材5の先端の挟着部材
5Nの折曲基部に当接し挟着部材5Nを連結挟着部材5
から切り離す。そして、この切り離された挟着部材5N
のみが押板8の押圧によってさらに圧縮変形され、矢印
P方向に差し込まれた複数枚の用紙の端部が挟着部材5
Nによって挟着されることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、挟着部材5
Nによる挟着をより確実なものとするためには、挟着部
材5Nの幅を広くする必要があるが、この幅を広くする
と挟着部材5Nを収納できる枚数が少なくなり、連結挟
着部材5を頻繁に補充しなければならず、非常に不便な
ものになるという問題があった。また、ハンドル2を手
で操作しなければならず、多数のシート束を挟着してい
く場合、長時間要してしまう等の問題がある。
【0007】そこで、上記問題点を解消するものとし
て、平板状の複数の挟着部材を重ね合わせて収納室に予
め収納しておき、この収納室から挟着部材を抜き出して
挟着位置へ送り、この挟着位置へ送られた挟着部材を折
り曲げてシート束の端部を挟着させることを自動的に行
う電動挟着装置が考えられる。
【0008】しかし、このような電動挟着装置にした場
合、収納室に収納した挟着部材がなくなった場合や、挟
着部材が挟着位置へ送られなかった場合に挟着されない
シート束が多数発生してしまうという問題が生じる。
【0009】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は、挟着されないシート束の発生を未
然に防止することのできる電動挟着装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するため、ほぼ平板状の複数の挟着部材を重ね合わ
せて収納した収納室から挟着部材をスライダーによって
抜き出して挟着位置へ送り、この挟着位置へ送られた挟
着部材を折り曲げて、前記挟着位置へ差し込まれたシー
ト束の端部を挟着させる電動挟着装置であって、前記収
納室に収納されている挟着部材を検知する検知部材を前
記スライダーに設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる電動挟着
装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】図1〜図6において、10は例えば複写機
等に取り付けられる電動挟着装置であり、この電動挟着
装置10は、ハウジング11と、このハウジング11の
カートリッジ室(収納室)12に着脱可能に装着される
カートリッジ100と、カートリッジ100に収納され
た挟着板(挟着部材)105(図9参照)を挟着位置1
3へ送り出す送出機構30と、挟着位置13へ送り出さ
れた挟着板105を折り曲げるクランプ機構50と、送
出機構30およびクランプ機構50を駆動させる駆動機
構80とから構成されている。
【0013】[ハウジング]ハウジング11には、両側
壁11B,11Cの間に設けた区画壁11Eおよび突出
壁11Fによって駆動室14およびクランプ室15が形
成され、突出壁11Fと区画壁11Eとの間にカートリ
ッジ室12が形成されている。区画壁11Eの上面と突
出壁11Fの下面にはカートリッジ100を保持するた
めの突出部11a,11bが形成されている。また、ハウ
ジング11の後部は開口されている。
【0014】ハウジング11の正面には、シート束Sの
端部を載置するテーブル160が設けられており、この
テーブル160の上方に上前壁部17が設けられてい
る。このテーブル160と上前壁部17との間はカート
リッジ室12と連通した開口18となっている。
【0015】また、ハウジング11の正面の左側(図3
において)には、クランプ室15に連通した縦長の長方
形の開口21が形成され、この開口21と開口18とが
連続している。この開口21の中央部が挟着位置13と
して設定されている。
【0016】側壁11Cの前端面11Caには凹部22
が形成され、凹部22の底面22aがテーブル160の
上面と面一となっており、凹部22の側面22bがシー
ト束Sの端部に当接されて位置決めする当接面となって
いる。
【0017】[カートリッジ]カートリッジ100は、
図7〜図9に示すように、収納室101を形成したカー
トリッジ本体102と、収納室101内に移動可能に配
置された当接板103とを備えている。カートリッジ本
体102の上面と下面には、ハウジング11の区画壁1
1Eおよび突出壁11Fの突出部11a,11bに係合す
る凹部102a,102bが設けられている。そして、カ
ートリッジ100の凹部102a,102bにハウジング
11の区画壁11Eおよび突出壁11Fの突出部11a,
11bを係合させながらカートリッジ100をハウジン
グ11の後部開口から挿入することによりカートリッジ
室12に装着するものである。
【0018】また、カートリッジ本体102の上面には
突起111が設けられており、カートリッジ100をハ
ウジング11のカートリッジ室12に挿入した際に、ハ
ウジング11に設けた軸112(図1参照)が突起11
1の傾斜面111aを乗り越えて突起111の後面11
1bに当接するようになっている。これにより、カート
リッジ100はカートリッジ室12に固定される。な
お、軸112は図示しないスプリングによって下方に付
勢されている。
【0019】カートリッジ100の収納室101には、
金属製の長方形かつ平板状の挟着板105が重ね合わせ
た状態で複数枚収納されており、当接板103はスプリ
ング104によって挟着板105を前方(図9において
左方向)へ付勢している。この付勢により、最左端(図
9において)の挟着板105Aがケース本体102の前
壁107に当接する位置へ移動するようになっている。
【0020】この前壁107の中間部には開口107A
が形成され、この開口107Aに連続してカートリッジ
本体102の側壁108に凹部108Aが形成されてい
る。この凹部108Aの奥行きは挟着板105の厚さよ
り大きく設定されている。これら開口107Aおよび凹
部108Aにより挟着板105Aの前面および側面の一
部が露出している。
【0021】ケース本体102の側壁の109の先端と
前壁107との間には間隙110が形成され、挟着板1
05Aの側面を矢印Z方向から押すと、挟着板105A
がその間隙110から抜け出るようになっている。
【0022】カートリッジ100は、ハウジング11の
カートリッジ室12に固定されると、カートリッジ本体
102の挟着板105Aが後述するスライダー34の裏
面に当接して位置決めされるようになっている。
【0023】[駆動機構]駆動機構80は、図4に示す
ように、駆動モータ81と、この駆動モータ81の駆動
軸82に設けたギア83と、このギア83に噛合した減
速ギア84Aを有する減速ギア列84と、減速ギア列8
4の減速ギア84Dに噛合した駆動ギア85と、駆動カ
ム90(図11参照)とを備えている。駆動モータ81
はクランプ室15に取り付けられており、駆動軸82が
駆動室14に進入している。各ギア83〜85は駆動室
14に配置され、駆動ギア85はギア83およびギア列
84を介して駆動モータ81によって時計方向(図4に
おいて)へ回転していくものである。
【0024】駆動ギア85の一側面85Aには、リング
状の摺接面85Bが設定されており、この摺接面85B
上に軸方向に突出した突出部86が設けられている。こ
の突出部86には、図10に示すように傾斜面86A,
86Bと平坦状の頂部86Cとが形成されている。ま
た、駆動ギア85の他側面には図11および図12に示
すように軸部87を介して駆動カム90が一体的に設け
られている。軸部87にはハウジング11の軸孔11B
a,11Eaに嵌挿された軸88が挿入され、駆動ギア8
5が駆動カム90とともに軸88に対して回転自在とな
っている。
【0025】駆動カム90には、図15に示すように、
径が最小となっている小径部R1と、径が少し大きくな
る微増部R2と、径が少し減少する微少部R3と、径が大
きくなっていく増大部R4と、径が最大となっている大
径部R5と、径が減少していく減少部R6とが設定されて
いる。そして、図4に示すように、小径部R1と駆動ギ
ア85の傾斜面86Aとが、微増部R2と頂部86Cと
が、微少部R3と傾斜面86Bとがそれぞれ対応してい
る。
【0026】[送出機構]送出機構30は、図2,図6,
図13に示すように、アーム32と、このアーム32の
先端部33に保持されたスライダー34とを備えてい
る。アーム32はハウジング11の側壁11Bに取り付
けたカバー板25の保持片26,26に枢支されてい
る。31はアーム32を枢支した軸である。
【0027】アーム32の後部には駆動ギア85の摺接
面85Bに当接した突起32aが設けられており、アー
ム32とハウジング11の補助壁11Gとの間にスプリ
ング36が設けれている。このスプリング36の付勢力
によってアーム32の突起32aが摺接面85Bに常時
当接している。そして、駆動ギア85が回転していくと
アーム32の突起32aが駆動ギア85の摺接面85B
を摺接移動していく。この摺接移動によりアーム32の
突起32aが摺接面85Bの突出部86上を移動してい
き、アーム32は軸31を支点にして図18に示す鎖線
位置まで揺動する。
【0028】アーム32の先端部33にはコ字状の保持
部33Aが形成され、保持部33Aはスライダー34の
後端部を上下から図示しない軸により保持し、スライダ
ー34はその軸回りに回動可能となっている。
【0029】スライダー34は、図14に示すように、
側板35と、この側板35の上部に連続形成された上板
部36と、側板35の下部に連続形成された下板部37
とを有し、これら側板35および上下板部36,37に
よって断面がコ字となっている。上下板部36,37の
上面および下面には長手方向に延びたガイド突条部3
8,39が設けられ、側板35の後面には長手方向に延
びた2つの突条部41,41が設けられている。
【0030】突条部41,41の厚さHは挟着板105
の厚さとほぼ同一に設定され、突条部41,41の端部
は挟着板105の側面に当接する当接面41A,41A
となっている。その当接面41A,41Aから側板35
の先端面35aまでの先端部35Aの長さL1は挟着板1
05の幅L2(図9参照)より長く設定され、その先端
部35Aの後面側がカートリッジ100の前壁107の
開口107A内に入っているとともその後面が挟着板1
05Aの前面に当接している。
【0031】側板35の先端部35Aの上部側には図1
4に示すように孔35bが設けられており、側板35の
前面には挟着板105の有無を検知するセンサ(検知部
材)130が取り付けられている。このセンサ130
は、孔35bから挟着板105へ向けて光を射出する発
光ダイオード131と、挟着板105で反射された反射
光を孔35bを介して受光するホトダイオード132等
とから構成されている。また、センサ130はテーブル
160とこのテーブルを設けたテーブル受部16との間
に形成された空間部に配置された状態となっている。
【0032】スライダー34の上下板部36,37は、
テーブル160を設けたテーブル受部16および上前壁
部17の凹部19,20に挿入されるとともに上下板部
36,37のガイド突条部38,39が凹部20,19の
係合溝20a,19aに係合されている。そして、スライ
ダー34は、ガイド突条部38,39が係合溝20a,1
9aに案内されることによりアーム32の揺動によって
左右方向へ移動するようになっている。
【0033】また、スライダー34の側板35の前面3
5cが、ハウジング11の側壁11Cに設けた凹部22
の側面22bと面一となっていて、シート束Sの端部を
当接させて位置決めする当接面となっている。
【0034】[クランプ機構]クランプ機構50は、図
15〜図18に示すように、一対のクランプ部材51,
52と、このクランプ部材51,52を挟み込んだ二つ
のクランプ回動部材53,54と、クランプ回動部材5
3に取り付けられ駆動カム90の周面に当接した軸62
とを備えている。
【0035】[クランプ回動部材]クランプ回動部材5
3は、相対向した一対の側板部55,56と、側板部5
5,56の上部(図15〜図18において)を連結した
連結板部57とから構成され、側板部55,56の下部
と上部の後側には相対向して孔55a,56a,55b,56
bが形成されている。また、連結板部57にはネジ用の
孔57aが形成されている。
【0036】側板部55,56の孔55a,56aには軸6
3が挿入されており、この軸63はハウジング11の側
壁11B,11Cおよび区画壁11Eに嵌挿され、クラ
ンプ回動部材53は軸63を支点にして回動可能となっ
ている。また、側板部55,56の孔55b,56bには、
カムフロアである軸62が回動自在に取り付けられてい
る。
【0037】クランプ回動部材54は、クランプ回動部
材53の側板部55,56の内側に入るとともに相対向
した一対の側板部58,59と、側板部58,59の上部
を連結した連結板部60とから構成されている。
【0038】側板部58,59の下部と上部の前後に
は、相対向して孔58a,59a,58b,59b,58c,59
cが形成され、孔58c,59cには軸64が取り付けら
れ、側板部58,59の下部間には連結軸61が設けら
れている。また、連結板部60にはネジ用の孔60aが
形成されている。側板部58,59の孔58b,59bの径
は側板部55,56の孔55b,56bの径より大きく設定
され、側板部55,56の孔55a,56aと側板部58,
59の孔58a,59aとが相対向し、側板部55,56の
孔55b,56bと側板部58,59の孔58b,59bとが
相対向している。
【0039】そして、クランプ回動部材53の側板部5
5,56の孔55b,56bに取り付けられた軸62がクラ
ンプ回動部材54の側板部58,59の孔58b,59bを
遊嵌している。また、クランプ回動部材53の側板部5
5,56の孔55a,56aに嵌挿された軸63がクランプ
回動部材54の側板部58,59の孔58a,59aを貫通
している。
【0040】クランプ回動部材53の連結板部57の孔
57aとクランプ回動部材54の連結板部60の孔60a
にはネジ65が挿入され、このネジ65にはナット66
が螺合して連結板部60の下面に当接している。また、
ネジ65にはネジ65の頭65Aと連結板部57との間
にスプリング67が介在され、このスプリング67によ
ってクランプ回動部材53,54の連結板部57,60が
互いに接近する方向に付勢されていて、クランプ回動部
材54がクランプ回動部材53とともに軸63を支点に
して一体的に回動するようになっている。68は連結板
部57,60間に配設されたワッシャである。
【0041】また、側板部58,59の孔58b,59bに
軸62が遊嵌しているので、クランプ回動部材53はク
ランプ回動部材54に対して軸63を支点にしてスプリ
ング57の付勢力に抗することにより所定量だけ相対的
に回動可能となっている。
【0042】クランプ回動部材54の軸61にはスプリ
ング70の一端が係止され、スプリング70の他端がハ
ウジング11に設けた係止部(図示せず)に係止されてい
る。そして、クランプ回動部材53,54は、軸63を
支点にして時計方向(図15において)に付勢され、こ
の付勢によりクランプ回動部材53に取り付けた軸62
が駆動カム90の周面に常時当接している。
【0043】クランプ回動部材54の側板部58,59
間には、クランプ部材51,52が配置されている。
【0044】[クランプ部材]クランプ部材51は、図
19および図20(A)(B)に示すように、平板状の
アーム部71の下部に軸受部72を設け、アーム部71
の上部に前方へ突出するとともにアーム部71の厚さよ
り厚い幅のほぼ方形状のクランプ部73を設け、アーム
部71の上部の後部側に孔71Aを設けたものである。
軸受部72にはクランプ回動部材53,54の側板部5
5,56,58,59の孔55a,56a,58a,59aを貫通
する軸63が貫通され、孔71Aにはクランプ回動部材
54の側板部58,59の孔58c,59cに取り付けた軸
64が嵌挿されている。そして、クランプ部材51はク
ランプ回動部材53,54とともに軸63を支点にして
一体的に回動する。
【0045】クランプ部73の下面73Aの前端には、
図21に示すように、下方に突出するとともに左右方向
(軸63と平行)に延びた突起73Bが形成され、この
突起73Bの下面は平坦状に形成されている。その下面
73Aの後部側には下方に少し膨らんだ膨出部73bが
形成されている。
【0046】クランプ部材52は、クランプ部材51の
アーム部71に重ね合った平板状のアーム部75と、こ
のアーム部75の上部に軸受部76を設け、アーム部7
5の下部に前方へ突出するとともにアーム部75の厚さ
より厚い幅のほぼ方形状のクランプ部77を設け、アー
ム部75の中間部に円弧状の長孔75Aを設けたもので
ある。
【0047】軸受部76には、ハウジング11の側壁1
1B,11Cに嵌挿された軸78が貫通されており、こ
の軸78を支点にしてクランプ部材52が回動可能とな
っている。また、アーム部75の長孔75Aには、クラ
ンプ回動部材54の側板部58,59の孔58c,59cに
取り付けた軸64が貫通している。軸64は長孔75A
に沿って相対移動可能となっており、長孔75Aはクラ
ンプ部材51,52が対称的に動くような形状に形成さ
れている。
【0048】したがって、クランプ部材51がクランプ
回動部材53,54とともに軸63を支点にして反時計
方向(図15において)へ回動すると、クランプ部材5
2は軸78を支点にして時計方向(図15において)へ
回動していくこととなる。
【0049】クランプ部77はクランプ部材51のクラ
ンプ部73と対向しており、クランプ部77の上面77
Aの前端には上方に突出するとともに左右方向(軸78
と平行)に延びた突起77Bが形成されている。クラン
プ部材52の突起77Bとクランプ部材51の突起73
Bとで、スライダー34によってカートリッジ100か
ら引き出された挟着板105の両端部を保持するように
なっている。
【0050】突起77Bの上面は平坦状に形成され、ク
ランプ部77の上面77Aの後部側には上方に少し膨ら
んだ膨出部77bが形成されている。そして、クランプ
部材51,52が軸63,78を支点にして回動すると、
クランプ部73,77が閉じられていき、これにより挟
着板105を折り曲げていく。そして、折り曲げられた
挟着板105の折曲部を膨出部73b,77bがカシメて
いくものである。
【0051】ところで、駆動モータ81は図示しない制
御回路によって制御されるものであり、この制御回路は
例えば複写機本体から出力される挟着信号やセンサ13
0が出力する検出信号に基づいて駆動モータ81を制御
するものである。
【0052】[動作]次に、上記のように構成される挟
着装置の動作について説明する。
【0053】先ず、カートリッジ100をハウジング1
1のカートリッジ室12に装着しておく。そして、駆動
モータ81が駆動される前では、駆動ギア85および駆
動カム90は図4および図15に示す初期位置にある。
スライダー34は図2および図21に示すホームポジシ
ョンにあり、スライダー34の先端部35Aの後面がカ
ートリッジ100の前壁107の開口107A内に入っ
ているとともその後面が挟着板105Aの前面に当接し
ている。センサ130はカートリッジ100に収納され
ている挟着板105を検知している。また、クランプ部
材51,52は図15および図21に示すホームポジシ
ョンにある。
【0054】そして、図1および図4に示すように、例
えば数枚のコピー用紙であるシート束S(シート束Sの
厚さは薄いものとする)の端部を、スライダー34の側
板35の前面35cとハウジング11の側壁11Cに設
けた凹部22の側面22bに当接させて位置決めすると
ともにテーブル160に載置する。
【0055】複写機本体等から挟着信号が出力される
と、制御回路は、センサ130がカートリッジ100に
収納されている挟着板105を検知しているので、その
挟着信号に基づいて駆動モータ81を駆動制御する。駆
動モータ81の駆動によりギア83および減速ギア列8
4を介して駆動ギア85が時計方向(図4において)へ
回転していき、アーム32の突起32aがその回転とと
もに駆動ギア85の摺接面85Bを摺接移動していく。
【0056】アーム32の突起32aが突出部86の傾
斜面86Aを移動していくと、アーム32は軸31を支
点にして時計方向(図13において)へ回動していき、
アーム32の時計方向への回動とともにスライダー34
が矢印Q1(図2,3,6,21参照)方向へ移動してい
く。このスライダー34の移動により、スライダー34
の突条部41,41の当接面41A,41Aがカートリッ
ジ100内の挟着板105Aの側面に当接して挟着板1
05Aをカートリッジ本体102の間隙110から抜き
出していく。
【0057】さらに、駆動ギア85が回転してアーム3
2の突起32aが突出部86の頂点86Cに達すると、
アーム32は図13の鎖線位置まで回動し、スライダー
34は図22に示す位置へ移動して挟着板105Aを挟
着位置13へ送り出すこととなる。挟着位置13へ送り
出された挟着板105Aはクランプ部材51,52の突
起73B,77Bにより保持される。
【0058】そして、駆動カム90が駆動ギア85とと
もに回転して、図23に示すように、駆動カム90の微
増部R2の周面に軸62が当接してくると、クランプ回
動部材53,54が軸63を支点にして反時計方向(図
23において)へ少し回動する。この回動とともにクラ
ンプ部材51,52が閉じる方向へ少し回動する。この
とき、アーム32の突起32aが駆動ギア85の突出部
86の頂点86C上を移動するので、スライダー34は
図22および図24に示す位置にある。
【0059】一方、クランプ部材51,52の回動によ
りクランプ部73,77の間が少し狭まっていき挟着板
105Aが折り曲げられていく。このとき、スライダー
34は挟着板105Aの前に位置しているので、挟着板
105Aはスライダー34に押し付けられながらくの字
状に折り曲げられていくこととなる。
【0060】挟着板105Aが図24に示すようにくの
字状に折り曲げられると、クランプ回動部材53に取り
付けた軸62は駆動カム90の微少部R3の周面上を当
接していく。この当接によりクランプ回動部材53,5
4が軸63を支点にして時計方向(図23において)へ
少し回動し、図25に示すようにクランプ部材51,5
2が開く方向へ少し回動することによりクランプ部7
3,77の間が少し開くこととなる。
【0061】他方、クランプ回動部材53に取り付けた
軸62が駆動カム90の微少部R3の周面上を当接して
いる間に、駆動ギア85の回転とともにアーム32の突
起32aが駆動ギア85の突出部86の傾斜面86Bを
当接していくので、アーム32は図13の鎖線位置から
実線位置まで回動して戻り、スライダー34はホームポ
ジションへ戻っていく。
【0062】駆動ギア85の回転とともにクランプ回動
部材53の軸62が駆動カム90の増大部R4の周面上
を当接していくと、クランプ回動部材53,54が軸6
3を支点にして反時計方向へ回動していく。この回動と
ともにクランプ部材51,52が閉じる方向へ回動して
いき、くの字状に折り曲げられた挟着板105Aをクラ
ンプ部73,77が図26〜図28に示すように折り曲
げていく。
【0063】さらに、駆動ギア85が回転して図30に
示すようにクランプ回動部材53の軸62が駆動カム9
0の大径部R5の周面に到達すると、クランプ部材51,
52はさらに閉じる方向へ回動する。このクランプ部材
51,52の回動により、クランプ73,77の膨出部7
3b,77bが、図29および図30に示すように、挟着
板105Aの折曲部105cをカシメていく。このカシ
メにより、挟着板105Aはシート束Sの端部を確実に
挟着することとなる。
【0064】駆動ギア85が回転してクランプ回動部材
53の軸62が駆動カム90の減少部R6の周面上を当
接していくと、クランプ回動部材53,54が軸63を
支点にして時計方向へ回動していき、クランプ部材5
1,52は上記とは逆に開く方向へ回動していく。そし
て、クランプ回動部材53の軸62が駆動カム90の小
径部R1の周面に達すると、すなわち、駆動ギア85お
よび駆動カム90が一回転すると、クランプ部材51,
52は図15および図21に示すホームポジションに戻
り、駆動モータ81の駆動は停止される。
【0065】このように、カートリッジ100に収納し
た挟着板105Aをスライダー34によって抜き出して
挟着位置13へ送り出し、クランプ部材51,52によ
ってその挟着板105Aを折り曲げてシート束Sを挟着
するものであるから、カートリッジ100に収納する挟
着板105は平板状のものでよいこととなる。このた
め、幅の広い挟着板105であっても多数の挟着板10
5をカートリッジ100に収納することができ、カート
リッジ100の交換や挟着板105の補充を頻繁に行う
必要がない。また、挟着板105を互いに接着したり、
予めU字状に折りまげておく必要がないので、挟着板1
05は安価なものとなる。
【0066】ところで、センサ130は、スライダー3
4に取り付けられているのでカートリッジ100内の挟
着板105の有無を検知する他に、挟着板105が挟着
位置13へ送り出されたか否かを検知する。すなわち、
1つのセンサ130で二つのことを検知するので、部品
点数を減らすことができ、安価なものとなる。
【0067】また、カートリッジ100内の挟着板10
5がなくなった場合、センサ130がこれを検知するの
で、制御回路は挟着信号を受けても駆動モータ81を駆
動させないことにより、挟着されないシート束の発生を
未然に防止することができる。
【0068】また、挟着板105が挟着位置13へ送り
出されなかった場合、すなわち、スライダー34が空送
りした場合でも、センサ130がこれを検知する。そし
て、この検知に基づいて制御回路は、駆動カム90が一
回転した後に駆動モータ81を駆動させて、スライダー
34を再度Q1方向へ移動させることにより挟着板10
5を挟着位置へ送り出すことができ、挟着されないシー
ト束の発生を未然に防止することができる。
【0069】次に、シート束Sの枚数が多くその厚さが
厚い場合について説明する。
【0070】シート束Sの枚数が多くその厚さが厚い
と、図31に示すように、クランプ回動部材53の軸6
2が駆動カム90の増大部R4の周面上を当接している
途中で、クランプ回動部材54およびクランプ部材5
1,52の回動が停止して駆動カム90がロックされる
状態となる。しかし、クランプ回動部材53はクランプ
回動部材54に対して軸63を支点にして回動可能とな
っているので、駆動カム90の回転とともにクランプ回
動部材53は回動していく。このため、図32に示すよ
うに、駆動カム90はロックされず、その回転に支障を
きたすことはない。
【0071】上記実施の形態では、挟着板105をカー
トリッジ100の収納室101に収納させているが、直
接カートリッジ室12に収納させるようにしてもよい。
また、挟着板105は平板状となっているが、く字状に
少し折り曲げられたものであってもよい。この場合に
は、挟着板105をスライダー34に押し付けながら折
り曲げていく必要がない。
【0072】また、上記実施の形態では、センサ130
は発光ダイオード131とホトダイオード132とから
構成されているが、マイクロスイッチであってもよい。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、挟着されないシート束の発生を未然に防止すること
ができ、また、安価な電動挟着装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる挟着装置の外観を示した側面
図である。
【図2】図1の挟着装置の構成を示す断面図である。
【図3】図1に挟着装置の正面図である。
【図4】図1に示す挟着装置の駆動機構を示した説明図
である。
【図5】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図6】図1の挟着装置の送出機構を示した斜視図であ
る。
【図7】カートリッジを示した斜視図である。
【図8】カートリッジを示した正面図である。
【図9】(A)カートリッジの概略構成を示した断面図
である。 (B)カートリッジの一部を拡大した拡大図である。
【図10】突出部の説明図である。
【図11】駆動ギアおよび駆動カムを示した斜視図であ
る。
【図12】駆動ギアおよび駆動カムを示した断面図であ
る。
【図13】送出機構の構成を示した断面図である。
【図14】上記送出機構のスライダーを示した斜視図で
ある。
【図15】クランプ機構を示した側面図である。
【図16】クランプ機構を示した斜視図である。
【図17】クランプ回動部材を示した分解斜視図であ
る。
【図18】クランプ回動部材を示した断面図である。
【図19】クランプ部材を示した斜視図である。
【図20】(A)クランプ部材を示した側面図である。 (B)クランプ部材を示した側面図である。
【図21】クランプ部材とスライダーとの関係を示した
説明図である。
【図22】クランプ部材とスライダーとの関係を示した
説明図である。
【図23】駆動カムとクランプ部材との関係を示した説
明図である。
【図24】クランプ部材とスライダーとの関係を示した
説明図である。
【図25】クランプ部材とスライダーとの関係を示した
説明図である。
【図26】クランプ部材とスライダーとの関係を示した
説明図である。
【図27】クランプ部材とスライダーとの関係を示した
説明図である。
【図28】クランプ部材とスライダーとの関係を示した
説明図である。
【図29】クランプ部材とスライダーとの関係を示した
説明図である。
【図30】駆動カムとクランプ部材との関係を示した説
明図である。
【図31】シート束の厚さが厚い場合の駆動カムとクラ
ンプ部材との関係を示した説明図である。
【図32】シート束の厚さ調整機構を示した説明図であ
る。
【図33】従来の挟着装置を示した断面図である。
【図34】従来の挟着装置の概略構成を示した断面図で
ある。
【図35】図33に示す金具および押棒を示した説明図
である。
【符号の説明】
12 カートリッジ室(収納室) 13 挟着位置 34 スライダー 100 カートリッジ 101 収納室 105 挟着板(挟着部材) 130 センサ(検知部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ平板状の複数の挟着部材を重ね合わせ
    て収納した収納室から挟着部材をスライダーによって抜
    き出して挟着位置へ送り、この挟着位置へ送られた挟着
    部材を折り曲げて、前記挟着位置へ差し込まれたシート
    束の端部を挟着させる電動挟着装置であって、 前記収納室に収納されている挟着部材を検知する検知部
    材を前記スライダーに設けたことを特徴とする電動挟着
    装置。
JP8361196A 1996-03-22 1996-04-05 電動挟着装置 Pending JPH09272275A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8361196A JPH09272275A (ja) 1996-04-05 1996-04-05 電動挟着装置
US08/952,601 US6044546A (en) 1996-03-22 1997-03-21 Apparatus for clipping a sheet member
EP97907427A EP0827932A4 (en) 1996-03-22 1997-03-21 METHOD AND DEVICE FOR FIXING FILM MATERIAL
PCT/JP1997/000949 WO1997035800A1 (fr) 1996-03-22 1997-03-21 Procede et appareil pour pincer des materiaux en feuilles

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JP8361196A Pending JPH09272275A (ja) 1996-03-22 1996-04-05 電動挟着装置

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