JPH09272186A - 壁装材シート - Google Patents

壁装材シート

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JPH09272186A
JPH09272186A JP10859096A JP10859096A JPH09272186A JP H09272186 A JPH09272186 A JP H09272186A JP 10859096 A JP10859096 A JP 10859096A JP 10859096 A JP10859096 A JP 10859096A JP H09272186 A JPH09272186 A JP H09272186A
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ethylene
alcohol copolymer
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俊和 西尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表面の耐擦傷性、耐汚染性のみならず、エンボ
ス加工等による意匠効果にも優れ、且つ燃焼時に塩素系
ガスの発生を伴わない非ポリ塩化ビニル系の壁装材シー
トを提供する。 【解決手段】繊維質基材シート2と、該シート2上に順
次積層されたアクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、
又はエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる樹脂層3、
透明エチレン−ビニルアルコール共重合体層4とから壁
装材シート1を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば建築物の壁
等に貼り付けて壁紙等の用途に用いる壁装材シートに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築物の壁等に貼り付けて壁
紙等として用いられる壁装材シートには、例えば、1)
ゾル状のポリ塩化ビニル樹脂を裏打ち紙上にコーティン
グした後にこれを加熱しゲル化して固体被膜とし、その
表面に印刷やエンボス等の意匠加工を施したものや、
2)紙基材の表面に直接印刷を施したり、エンボス加工
を施したりしたもの等があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
1)の壁装材シートにあっては、ポリ塩化ビニル樹脂は
印刷適性、エンボス適性を有しているものの、樹脂に添
加された可塑剤中に汚れ成分が溶け込むため耐汚染性が
不充分であり、また、耐擦傷性も不充分であるという問
題があった。更に、かかる壁装材シートはポリ塩化ビニ
ルを使用しているため、燃焼時に有害な塩素系ガスが発
生し、焼却処理の際に焼却炉を傷めたり環境を汚染する
虞があるという問題もあった。
【0004】また、上記2)の壁装材シートは燃焼時に
塩素系ガスの発生はないものの、耐水性、耐汚染性、耐
擦傷性に乏しく、また、エンボス加工時のエンボスの入
りが不充分であるという問題があった。
【0005】本発明は、上記したような従来技術の有す
る問題を解決すべくなされた発明であり、表面の耐擦傷
性、耐汚染性、耐水性のみならず、エンボス加工等によ
る意匠効果にも優れ、且つ燃焼時に塩素系ガスの発生を
伴わない非ポリ塩化ビニル系の壁装材シートを提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明壁装材シー
トは、繊維質基材シート上に、アクリル系樹脂、ポリオ
レフィン系樹脂、又はエチレン−酢酸ビニル共重合体の
単独又は二種以上の混合物からなる樹脂層、及び透明エ
チレン−ビニルアルコール共重合体層を順次積層してな
ることを特徴とする。
【0007】本発明にあっては、繊維質基材シートと樹
脂層との積層界面、樹脂層と透明エチレン−ビニルアル
コール共重合体層との積層界面、又は透明エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体層の表面の少なくとも一面に模
様層を形成することができ、また、透明エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体層の表面にはエンボス凹凸を形成
することもできる。また、本発明では未延伸の透明エチ
レン−ビニルアルコール共重合体フィルムにより透明エ
チレン−ビニルアルコール共重合体層を形成するのが好
ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。尚、図1は本発明壁装材シー
トの一例を示す断面図、図2、3は本発明壁装材シート
の他の一例を示す断面図である。
【0009】図1に示す本発明壁装材シートの一例にお
いて、壁装材シート1は繊維質基材シート2と、該シー
ト2上に順次積層された樹脂層3、透明エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体層4とから構成されている。
【0010】また、図2に示す本発明壁装材シートの他
の一例にあっては、樹脂層3と透明エチレン−ビニルア
ルコール共重合体層4との積層界面に模様層5が形成さ
れている。
【0011】本発明では、繊維質基材シート2と樹脂層
3との積層界面、樹脂層3と透明エチレン−ビニルアル
コール共重合体層4との積層界面、又は透明エチレン−
ビニルアルコール共重合体層4の表面のうち少なくとも
一面に模様層5を形成することができ、いずれの面に模
様層5を形成するかは壁装材シート1に付与する意匠に
応じて適宜選択される。
【0012】更に、本発明では図3に示すように透明エ
チレン−ビニルアルコール共重合体層4の表面にエンボ
ス凹凸を形成することができ、該エンボス凹凸の凹部6
には必要に応じてワイピングにより着色インキ7が充填
される。
【0013】本発明における繊維質基材シート2として
は、坪量50〜150g/m2 程度の紙、織布、又は不
織布からなる繊維質シートが用いられ、その厚みは50
〜300μm程度の範囲で適宜選択することができる。
該シートを構成する繊維質素材としては、例えばセルロ
ースパルプ、麻、木綿、ナイロン等の有機質系の繊維質
や、石綿、硝子、石英、カーボン、チタン酸カリウム等
からなる無機質系の繊維質が挙げられる。尚、セルロー
スパルプ繊維を用いた繊維質基材シートは、所謂「紙」
であり、かかる繊維質基材シートには上質紙、クラフト
紙、和紙等が用いられる。
【0014】また、このような繊維質基材シート2に
は、難燃剤として水酸化アルミニウム粉末、又はアジリ
ジニル・ホスフィン・オキシド等の燐酸化合物等を混抄
する等して難燃処理を施しておくのが好ましい。
【0015】樹脂層3を形成する基材樹脂には、ポリ
(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エ
チル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリ
ル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メ
タ)アクリル酸エチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重
合体、(メタ)アクリル酸エステル−スチレン共重合体
等のアクリル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−プロピレン共重合体、ポリメチルペンテン、
オレフィン系エラストマー等のポリオレフィン系樹脂、
又はエチレン−酢酸ビニル共重合体のなかからいずれか
一種を単独で、又は二種以上を混合した混合物が適宜選
択され、これらのなかでも、耐候性(耐光性)の点でア
クリル系樹脂が好ましく用いられる。また、上記基材樹
脂には必要に応じて、ポリスチレン、酢酸ビニル、又は
ウレタン樹脂を混合しても良い。尚、(メタ)アクリル
酸とは、「アクリル酸、又はメタアクリル酸」を意味す
るものとする。
【0016】上記したような基材樹脂には、樹脂層3に
難燃性を付与するために水酸化マグネシウム、水酸化ア
ルミニウム等の粉末からなる無機質系難燃剤を10〜7
0重量%程度、或いは三酸化アンチモンを2〜20重量
%程度含有させるのが好ましい。また、必要に応じて炭
酸カルシウム粉末等の充填剤、熱安定剤等を添加するこ
ともできる。
【0017】樹脂層3は、これを形成する基材樹脂を、
インフレーション法、キャスト法、カレンダー法等で予
め成膜したものを二液硬化型ポリウレタン、酢酸ビニル
系エマルジョン等の接着剤により繊維質基材シート2に
貼り付けるか、或いはエマルジョン、又は溶液としてこ
れを適当な塗工法により繊維質基材シート2に塗布した
後に固化させることにより形成することができる。この
とき樹脂層3の厚みは50〜300μm程度であるのが
好ましい。
【0018】本発明において樹脂層3が透明であるか否
かは特に問われず、また、通常用いられる顔料や染料に
よって任意の色に着色することができるが、基材シート
2と樹脂層3との積層界面に模様層5を設ける場合に
は、少なくとも該模様層5を目視できる程度の透明性が
要求される。また、本発明壁装材シート1が貼り合わさ
れる後述する被着体の外観、色調を隠蔽する必要が有る
ときには、基材シート2の隠蔽性のみでは不充分である
ことが多いため、この場合には樹脂層3に二酸化チタン
等の隠蔽性顔料を5〜20重量部程度添加して樹脂層3
を不透明とし、該層3に隠蔽性を付与するのが好まし
い。
【0019】また、樹脂層3は必要に応じて細胞状の発
泡体層とすることができる。樹脂層3を細胞状の発泡体
層とすることにより、樹脂層3の厚みを増量して、エン
ボス適性を付与したり、クッション性、防音性、断熱性
等を強化することができるという利点がある。
【0020】樹脂層3を発泡体層とするには、例えば、
基材樹脂のプラスチゾル、又はオルガノゾル等の組成物
に起泡剤を添加し、プラネタリーミキサー等の攪拌機で
攪拌して機械的に発泡させるか、或いはアゾジカーボン
アミド、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、
パラトルエンスルホニルヒドラジド、オキシビスベンゼ
ンスルホニルヒドラジド等のスルホニルヒドラジド系化
合物、N,N′−ジニトロソペンタメチレンテトラミン
等のニトロソ化合物、炭酸アンモニウム、ソジウムボロ
ンハイドライト、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム等の熱分解型発泡剤、或いはアクリロニトリル、(メ
タ)アクリル酸メチル等からなる樹脂皮殼にヘキサン、
ペンタン、ブタン、空気等の熱膨張性気体を内包させた
マイクロカプセル型発泡剤を単独、又は二種以上混合し
たものを基材樹脂100重量部に対して1〜10重量部
程度添加し、発泡剤を加熱分解して発泡させる方法等に
よる。
【0021】熱分解型発泡剤を用いて樹脂層3を発泡体
層とする場合には、該発泡剤とともに必要に応じて発泡
促進剤を添加することができる。発泡促進剤は使用する
熱分解型発泡剤の熱分解、気体発生反応を促進する物質
を使用する。例えば、発泡剤にアゾジカーボンアミド等
のアゾ系化合物を用いた場合は、発泡促進剤として二塩
基性硫酸鉛、三塩基性硫酸鉛、三塩基性マレイン酸鉛、
二塩基性フタル酸鉛、ステアリン酸鉛、亜鉛華、尿素、
シュウ酸、エタノールアミン等を単独、又は二種以上混
合して用いることができる。また、発泡剤にN,N′−
ジニトロソペンタメチレンテトラミンを用いた場合は、
発泡促進剤としてシュウ酸、サリチル酸、無水フタル
酸、尿素、エチレングリコール、ホウ酸、安息香酸等を
単独、又は二種以上混合して用いることができる。
【0022】また、エチレン−ビニルアルコール共重合
体層4は、熱熔融によるラミネート、又は二液硬化型ウ
レタン樹脂、熔融押出し(エクストルージョン)コート
されたポリエチレン等の接着剤により、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体フィルムを樹脂層3上に積層する
等して形成され、その厚みは10〜100μmであるの
が好ましく、より好ましくは12〜25μmである。該
フィルムとしては、一般にエチレンとビニルアルコール
のランダム共重合体をフィルム状に成形したものが用い
られる。
【0023】このエチレン−ビニルアルコール共重合体
系樹脂フィルムは、延伸フィルム、未延伸フィルムのい
ずれであっても良いが、フィルムの可撓性、曲げ加工適
性、エンボス適性等の点で未延伸フィルムを用いるの好
ましい。
【0024】エチレン−ビニルアルコール共重合体フィ
ルムは、共重合成分の比率を変えることにより、エチレ
ンの持つ熱可塑性、耐水性と、ビニルアルコールの持つ
剛性、耐油性、耐溶剤性、被帯電性の性能の大小を任意
に調整し得るが、なるべく両者の特徴を兼ね備え、且つ
加工適性に優れたフィルムとするためには、エチレン成
分が30〜45モル%であることが好ましい。30モル
%未満では熱可塑性、熱加工適性、耐水性に劣り、ま
た、45%を超えると剛性、耐油性、耐溶剤性、非帯電
性に劣ることとなり好ましくない。
【0025】また、エチレン−ビニルアルコール共重合
体層4には、より良好な耐候性(耐光性)を付与するた
めに、紫外線吸収剤、又は光安定剤を添加することがで
き、その添加量は紫外線吸収剤、光安定剤とも通常0.
5〜10重量%程度であるが、一般的には紫外線吸収剤
と光安定剤とを併用するのが好ましい。
【0026】紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾー
ル、ベンゾフェノン、サリチル酸エステル等の有機物、
又は0.2μm径以下の微粒子状の酸化亜鉛、酸化セリ
ウム等の無機物を用いることができる。光安定剤として
は、ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジニル)セバケート等のヒンダードアミン系ラジカル
捕捉剤、ピペリジン系ラジカル捕捉剤等のラジカル捕捉
剤を用いることができる。
【0027】また、模様層5は木目柄、布目柄、石目
柄、幾何学図形、文字、記号等の任意の模様に形成され
た層でも、或いは全面ベタに形成された層であって良
い。また、該模様層5は着色インキによる印刷や、金属
蒸着法により、インキ層、又は金属層として形成するこ
とができるが、必要に応じてインキ層と金属層とを組み
合わせることもできる。
【0028】模様層5をインキ層として形成する場合に
は、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リエステル樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体等を単独、又は二種以上混合し
てなるバインダーに、通常用いられる顔料、又は染料が
着色剤として含有された着色インキが用いられるが、壁
装材シート1の焼却処理時に塩素系ガスが発生せず、ま
た、耐熱性、耐候性等に優れたものを適宜選択して用い
るのが好ましい。
【0029】印刷法としてはグラビア印刷、オフセット
印刷、凸版印刷、シルクスクリーン印刷等のような通常
の印刷方式を用いることができるが、描絵でも差し支え
ない。また、剥離性の支持体シート上にインキ層、更に
必要に応じて接着剤層が形成された転写シートを予め準
備しておき、転写シートに形成されたインキ層を加圧、
又は加圧と加熱により模様層5(インキ層)を形成する
面に転写させる、所謂転写印刷法を用いることもでき
る。
【0030】また、模様層5を金属層として形成するに
は、アルミニウム、クロム等の金属を真空蒸着する等し
て形成する。かかる金属層は全面に形成しても良く、前
記したような模様が得られるようにパターン状に形成し
ても良いが、パターン状に形成するには金属層不要部分
に水溶性インキにより除去層を所望のパターンで設けた
上から全面に金属を蒸着させ、しかる後水洗して上記除
去層とともにその直上の金属層を除去する等の公知の手
法による。但し、繊維質基材シート2に紙等の耐水性に
乏しい素材を用いたり、樹脂層3の耐熱性が不充分で真
空蒸着加工が困難な場合には、転写印刷法により、予め
転写シートに形成しておいた金属層を模様層5(金属
層)を形成する面に転写させても良い。
【0031】本発明において、インキ層として形成され
た模様層5が、透明エチレン−ビニルアルコール共重合
体層4に直接接する態様で壁装材シート1を構成した場
合や(図2、3に示すものがその代表例である)、接着
剤により透明エチレン−ビニルアルコール共重合体層4
を樹脂層3上に積層する場合には、耐候性(耐光性)を
向上させる上で、透明エチレン−ビニルアルコール共重
合体層4に前述のヒンダートアミン系ラジカル捕捉剤を
添加し、更に必要に応じて前述の紫外線吸収剤を添加す
るとともに、模様層5(インキ層)のインキのバインダ
ーや、上記接着剤を、塩素原子を含まない樹脂のみから
なるものとするのが好ましい。
【0032】塩素原子を含まない樹脂としては、ポリ
(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エ
チル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリ
ル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メ
タ)アクリル酸エチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重
合体等のアクリル樹脂や、アクリルポリオール、ポリエ
ステルポリオール、ポリエーテルポリオール等の塩素原
子を含まないポリオールを主剤とし、トルエンジイソシ
アネート、キシレンジイソシアネート等の芳香族イソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族
イソシアネート等の多価イソシアネートを架橋剤(硬化
剤)とした二液硬化型ポリウレタン(中でも、架橋剤と
して脂肪族イソシアネートを用いたものが耐光性の点で
良好である)や、ポリエステル系樹脂、セルロース系樹
脂、ポリアミド系樹脂、酢酸ビニル樹脂等が用いること
ができる。
【0033】このような構成とすることで、耐候性(耐
光性)をより向上させることができる理由は、次のよう
に推測される。即ち、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、塩素化ポリプロピレン等の塩素原子
を含む樹脂をインキや接着剤に用いた場合、これに紫外
線が照射されると脱塩酸反応により塩化水素(塩酸、H
Cl)が生じる。そして、この塩化水素がヒンダードア
ミン系ラジカル捕捉剤と反応して、そのラジカル捕捉剤
としての機能が失われてしまう。従って、透明エチレン
−ビニルアルコール共重合体層4と隣接する層に塩素原
子を含む樹脂が存在すると、ヒンダードアミン系ラジカ
ル捕捉剤の効力がなくなり、耐候性(耐光性)が予想に
反し向上しないと考えられる。
【0034】また、本発明にあっては透明エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体層4の表面にエンボス加工を施
してエンボス凹凸を形成することができるが、エンボス
加工は従来公知のエンボス加工法ならばどの様な方法で
も採用でき、例えば、通常の熱プレス方式の枚葉又は輪
転式エンボス機を用いて上記層4の表面に凹凸を与える
ことができる。
【0035】エンボス凹凸の凹部6の深さはそれによっ
て表現される模様や、樹脂層3及び透明エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体層4の厚み等により多少異なる
が、特に壁装材シート1表面に良好な凹凸感をもたらす
ためには50〜200μm程度であることが好ましい。
【0036】エンボス加工により形成するエンボス凹凸
としては、木目導管溝溝、木目木肌、石材表面凹凸、布
帛の表面テクスチェア、梨地、砂目、ヘアライン等を表
現したもの、又はそれらを組み合わせたものが挙げられ
る。
【0037】また、エンボス凹凸の凹部6には必要に応
じて着色インキ7が充填され、該着色インキとしてはウ
レタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂その他常
用のビヒクルに顔料、又は染料を加えたものを選択使用
するが、二液硬化型の密着性、耐溶剤性の良好なものが
好ましい。また、ワイピングは、ドクターブレード法、
ロールコート法等、従来から使用されているワイピング
法のいずれによっても良い。
【0038】このような本発明壁装材シート1は、通常
の建築物の内壁に用いられる各種素材がその被着体とな
る。かかる素材としては、例えば木材、セメント、石
膏、石材、珪酸カルシウム等が挙げられ、既に建築済み
の建築物の内壁表面に壁装材シート1を貼り合わせて
も、或いは予め上記素材の板材の表面に壁装材シート1
を貼り合わせ、次いで所定の寸法に裁断加工、Vカット
加工等を施した化粧板を作っておき、これを建築現場で
施工して壁面を作ることもできる。
【0039】
【実施例】以下、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳
細に説明する。
【0040】実施例1 下記組成の樹脂組成物をインフレーション法により押し
出し同時発泡させて発泡樹脂シートを得た。シートの厚
みは300μm厚で、発泡倍率は約2倍であった。ま
た、該シートの両面にはコロナ放電処理を施した。
【0041】 〔樹脂組成物〕 ・樹脂:低密度ポリエチレン(LDPE) ・・・・・・ 30重量部 ・難燃剤:水酸化マグネシウム粉末 ・・・・・・ 60重量部 ・顔料:二酸化チタン粉末 ・・・・・・ 7重量部 ・熱分解型発泡剤:アゾジカーボンアミド ・・・・・・ 2重量部 ・酸化防止剤 ・・・・・・ 0.5 重量部 ・防黴剤 ・・・・・・ 0.5 重量部
【0042】次いで、厚み120μmの水酸化アルミニ
ウム粉末混抄紙〔王子製紙(株)製「コスモWG」〕
に、上記発泡樹脂シートをエチレン−酢酸ビニル共重合
体系エマルジョン接着剤を用いて貼り合わせ、原反シー
トとした。該原反シートに、先ず、ポリオールを主剤と
し、ヘキサメチレンジイソシアネートを硬化剤とするプ
ライマー層を全面にグラビアコートし(塗布厚2μ
m)、次いでその上にイソシアネートを硬化剤とする二
液硬化型ウレタン系樹脂インキ〔ザ・インクテック
(株)製「NL−ALFA」〕を用いてグラビア印刷法
により布目柄を印刷した。更に、その上にポリアミド系
インキ〔ハニー化成(株)「P−933」〕をベタ印刷
した。
【0043】次に、この印刷が施された原反シートの上
に、厚さ12μmの未延伸エチレン−ビニルアルコール
共重合体系樹脂フィルム〔クラレ(株)製「エバールH
F−M12」〕を、輪転式の熱プレス式エンボス機を用
いて熱ラミネートと同時にエンボスして積層した。エン
ボス条件は、布目テクスチェアの凹凸模様を有するエン
ボス版を用い、ヒートドラム温度165℃、エンボスス
ピード15m/min.、エンボス圧40kg/m2
エンボス版面温度40℃であった。また、シート加熱
は、ヒートドラムの熱伝導と赤外線ヒータ加熱とにより
行った。
【0044】このようにして得られた壁装材シートは、
燃焼時にも塩素系ガスを発生せず、耐水性、耐汚染性、
耐擦傷性に優れたものであった。
【0045】実施例2 難燃処理が施された壁紙用の坪量120g/m2 の裏打
ち紙〔特種製紙(株)製「TT120W」〕に、下記組
成のアクリル系樹脂エマルジョン組成物を、コンマコー
トを用いて乾燥時の塗布量が100g/m2 となるよう
に塗布した(塗布時粘度2000cps)。次いで、1
80℃の温度雰囲気中で1分間加熱し、発泡倍率3倍で
発泡させて樹脂層を形成して原反シートとした。その他
は実施例1と同様にして壁装材シートを得た。
【0046】 〔アクリル系樹脂エマルジョン組成物〕 ・樹脂:スチレン−アクリル共重合体エマルジョン 〔ヘキスト合成製「モビニール749J」〕・・・・・・100重量部 ・顔料:二酸化チタン粉末 〔テイカ製「JR−800」〕・・・・・・ 5重量部 ・消泡剤:共栄社化学製「アクアレンSB−510」 ・・・・・・ 1.2 重量部 ・マイクロカプセル型発泡剤:松本油脂製「F−85」 ・・・・・・ 6重量部 ・充填剤:水酸化アルミニウム粉末〔アルユア化成製「B−303」〕 ・・・・・・ 50重量部 ・増粘剤:共栄社化学製「チクゾールK−150B」 ・・・・・・ 0.5 重量部
【0047】実施例3 スチレン−アクリル共重合体エマルジョンに代えて、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン〔ヘキスト合
成製「モビニール173E」〕を配合した以外は、実施
例2で用いたエマルジョン組成物と同じ組成で調整した
エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン組成物を用
いて、実施例2と同様にして壁装材シートを得た。
【0048】比較例1 エチレン−ビニルアルコール共重合体系樹脂フィルムと
して、厚さ12μmの二軸延伸エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体系樹脂フィルム〔クラレ(株)製「エバー
ルEF−XL」〕を用いた以外は、実施例1と同様にし
て壁装材シートを得た。
【0049】比較例2 厚さ120μmの水酸化アルミニウム粉末混抄紙〔王子
製紙(株)製「コスモWG」〕に、以下の組成の塩化ビ
ニルゾルを、希釈溶剤(ミネラルスピリット)で粘度2
000cpsに希釈し、乾燥時膜厚100μmで塗布し
て乾燥ゲル化させた(但し、発泡させぬよう、155
℃、60sec.のゲル化条件とした)。
【0050】 〔塩化ビニルゾル〕 ・樹脂:ポリ塩化ビニル樹脂粉末〔日本ゼオン(株)製「G−121」〕 ・・・・・・100重量部 ・可塑剤:ジオクチルフタレート ・・・・・・ 65重量部 ・難燃剤:水酸化アルミニウム粉末 ・・・・・・ 10重量部 ・熱分解型発泡剤:アゾジカーボンアミド ・・・・・・ 3.5 重量部 ・熱安定剤:バリウム−亜鉛系熱安定剤 ・・・・・・ 3重量部 ・白色顔料:二酸化チタン粉末 ・・・・・・ 7重量部
【0051】次いで、該ゲル化層の表面に、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体とアクリルとの重量比が1:1の
混合物系インキにて実施例1と同様の模様印刷を施し、
実施例1と同様のエンボス機を用いて発泡倍率3倍で発
泡させつつ、実施例1と同様のエンボスを施した。
【0052】上記実施例1〜3、比較例1、2で得られ
た壁装材シートを以下の如く評価した。その結果を表1
に示す。
【0053】〔耐汚染性〕壁装材シートの表面に、マジ
ックインキ(赤色)、クレヨン(赤色)、醤油を塗りつ
けて24時間放置し、マジックインキとクレヨンについ
ては石油ベンジンを浸み込ませた脱脂綿を用い、また、
醤油については水を浸み込ませた脱脂綿を用いてそれぞ
れを拭き取り、汚染の残留を目視により次の評価基準に
従って評価した。 ○ ・・・・・ 汚染が認められない。 △ ・・・・・ 僅かに汚染が認められた。 × ・・・・・ 汚染が著しく残留した(明瞭に目視可
能)。
【0054】〔後加工適性〕酢酸ビニル系エマルジョン
接着剤を用いて、壁装材シートを厚さ5mmのラワン合
板に貼り合わせた。次いで、該合板の壁装材シートが貼
り合わされていない面に、断面V字状の溝を、壁装材シ
ートに達しないように接着剤層/合板の界面まで切削し
た。次に、該溝内に酢酸ビニル系エマルジョン接着剤を
塗布して、V字状の溝を閉じるように合板を折り曲げて
Vカット加工を施し、これを壁面のコーナー(隅角)部
の表面化粧板とした。Vカット加工を施したコーナー部
の壁装材シートの表面を目視により観察し、次の評価基
準に従って後加工適性を評価した。 ○ ・・・・・ ヒビ割れ、白化、シート剥離、シワ等
の外観上の異常が認められない。 △ ・・・・・ 一部に上記外観上の異常が認められる
が、軽微である。 × ・・・・・ 上記外観上の異常が著しい。
【0055】〔エンボス適性〕目視によりエンボス凹凸
の再現性を観察して、次の評価基準に従ってエンボス加
工適性を評価した。 ○ ・・・・・ エンボス版の凹凸が完全に再現されて
いる。 △ ・・・・・ エンボス版の凹凸の再現が僅かに不完
全であると認められた。又は、一部に不完全な箇所が認
められた。 × ・・・・・ エンボス凹部の再現が不完全であっ
た。
【0056】〔耐擦傷性〕人の爪により各壁装材シート
の表面を同一条件で3往復引っかき、表面の傷を次の評
価基準に従って目視により評価した。 ○ ・・・・・・ 傷が目立たない。 △ ・・・・・・ 僅かに傷が目立つ。 × ・・・・・・ 傷が著しく目立つ。
【0057】
【表1】 ※1 :コーナー部で壁装材シートに割れが発生 ※2 :壁装材シートの中央部のエンボス凹凸の再現は良好であるが、シートの両 側部ではエンボス凹凸の再現が不完全であった。
【0058】
【発明の効果】本発明壁装材シートは、捲取、壁面への
施工等の取り扱い、エンボス加工適性が、裏打ち紙上に
ポリ塩化ビニル樹脂層が形成された層構成を有する従来
からの壁装材シートと同等のものでありながら、表面の
耐擦傷性、耐水性、耐汚染性に優れるとともに、エンボ
ス加工等による意匠効果にも優れたものである。また、
本発明壁装材シートは非ポリ塩化ビニル系のものである
ので燃焼時に塩素系ガスの発生を伴わず、焼却処理の際
に焼却炉を傷めたり環境を汚染する等の虞がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明壁装材シートの一例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明壁装材シートの他の一例を示す断面図で
ある。
【図3】本発明壁装材シートの他の一例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 壁装材シート 2 基材シート 3 樹脂層 4 透明エチレン−ビニルアルコール共重合体
層 5 模様層 6 エンボス凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維質基材シート上に、アクリル系樹脂、
    ポリオレフィン系樹脂、又はエチレン−酢酸ビニル共重
    合体の単独又は二種以上の混合物からなる樹脂層、及び
    透明エチレン−ビニルアルコール共重合体層を順次積層
    してなることを特徴とする壁装材シート。
  2. 【請求項2】繊維質基材シートと樹脂層との積層界面、
    樹脂層と透明エチレン−ビニルアルコール共重合体層と
    の積層界面、又は透明エチレン−ビニルアルコール共重
    合体層の表面のうち少なくとも一面に模様層が形成され
    た請求項1記載の壁装材シート。
  3. 【請求項3】透明エチレン−ビニルアルコール共重合体
    層の表面にエンボス凹凸が形成された請求項1、又は2
    記載の壁装材シート。
  4. 【請求項4】未延伸の透明エチレン−ビニルアルコール
    共重合体フィルムにより透明エチレン−ビニルアルコー
    ル共重合体層を形成した請求項1、2、又は3記載の壁
    装材シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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