JPH09272011A - 棒材端部の同時切断方法及び装置 - Google Patents

棒材端部の同時切断方法及び装置

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JPH09272011A
JPH09272011A JP11021696A JP11021696A JPH09272011A JP H09272011 A JPH09272011 A JP H09272011A JP 11021696 A JP11021696 A JP 11021696A JP 11021696 A JP11021696 A JP 11021696A JP H09272011 A JPH09272011 A JP H09272011A
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JP
Japan
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bar
cutting
rod
cutting position
rod member
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Application number
JP11021696A
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English (en)
Inventor
Tsukasa Ejima
司 江島
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Aichi Steel Corp
Original Assignee
Aichi Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPH09272011A publication Critical patent/JPH09272011A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端部切断位置の異なる2種類の棒材を混在さ
せた状態で,各棒材をそれぞれの切断位置で同時に切断
できる方法及び装置を提供すること。 【解決手段】 フィッシュテール70を有する第1棒材
7と,分割端部80を有する第2棒材8とが並列混在し
た状態において,これらを搬送手段2によって切断機ま
で搬送してフィッシュテール70と分割端部80とを同
時に切断する。まず第1棒材7及び第2棒材8を搬送手
段2によって同時に並列搬送すると共に,各棒材7,8
の先端とを揃える端面揃えを行う。次いで第2棒材8は
その位置に保持したまま,第1棒材7のみを前進させ
て,第1棒材7における切断位置と第2棒材8における
切断位置とを一致させる切断位置調整を行う。その後,
切断機により,第1棒材7及び第2棒材8を,各切断位
置において同時に切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,端部切断長さの異なる棒材を混
在させ,同時に端部切断を行う方法及び装置に関する。
【0002】
【従来技術】例えば,鋼の棒材を製造する場合には,通
常次のような工程がとられる。即ち,図14に示すごと
く,まず,鋼塊又は鋼片を圧延することによって得られ
た中間材を冷却床65に挿入可能な長さの中間材7,8
に,分割シャー61によって分割切断する。次いで,得
られた複数本の中間材7,8を冷却床65に挿入して同
時に冷却する。次いで,冷却された中間材7,8を冷却
床65から搬出して搬送手段2によって切断機5まで搬
送し,製品長さに切断する。
【0003】この製品長さへの切断は,作業能率の向上
を図るため,冷却床65において同時に冷却された複数
本が纏めて行われる。即ち,冷却床65から搬出された
複数の中間材7,8は,搬送手段2上に並列配置され,
その軸方向前方に配設されている切断機5まで並列搬送
され,同時に切断される。
【0004】ここで,中間材7,8は,図14〜図16
に示すごとく,圧延時の先端部及び後端部に,通常フィ
ッシュテール70と呼ばれる不良部分を有する。一方,
中間材は,上記分割シャー61によって切断された端部
である分割端部80を有する。そのため,中間材として
は,その一端側(切断機に向かう側)に注目すると,フ
ィッシュテール70を有するもの(以下,第1棒材7と
いう)と,分割端部80を有するもの(以下,第2棒材
8という)とが混在することとなる。
【0005】第1棒材7におけるフィッシュテール70
と第2棒材8における分割端部80は,いずれも製品に
ならない不良端部である。そのため,これらの不良端部
は,製品切断の段階で最初に切断除去される。この場合
にも,第1棒材7と第2棒材8とは同時に切断される。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の棒
材の端部切断方法及び装置においては,次の問題があ
る。即ち,図15,図16に示すごとく,第1棒材7に
おけるフィッシュテール70と第2棒材8における分割
端部80は,いずれも不良部ではあるが,その不良長さ
が異なる。具体的には,フィッシュテール70の方が,
分割端部80よりも除去すべき長さが長く,その最適な
切断位置S7,S8(図15,図16)が異なる。
【0007】そのため,図17に示すごとく,第1棒材
7と第2棒材8とを,それらの端部を軸方向前方にて一
律にそろえ,フィッシュテール70の切断位置S7に合
わせて全ての棒材を切断すると,分割端部80を有する
第2棒材8においては,良品部分809をも除去するこ
ととなり,歩留りが大きく低下する。尚,図17に示し
た符号Cは,上記端部切断の後に順次切断する製品70
1,801の切断位置を示している。
【0008】上記歩留り低下の問題を解決すべく実施さ
れている対策として次のものがある。即ち,上記冷却床
から中間材を搬出した際に,図18,図21に示すごと
く,アライニング装置66(図18)を用いて,第1棒
材7の端部切断位置S7と第2棒材8の端部切断位置S
8を揃え(図20),次いで,これらを一緒に切断機5
まで並列搬送する方法がある。しかしながら,この方法
では,図19,図22に示すごとく,上記切断位置S
7,S8が揃った状態(図18)を切断機5まで維持す
ることができず,その搬送過程において各棒材の切断位
置がずれてしまう(図19,図22)。
【0009】そのため,この対策では上記問題を解決す
ることができない。それ故,端部切断時に上記切断位置
S7,S8を揃えることは断念し,図20,図23に示
すごとく,上記搬送後,切断機5直前においてストッパ
3に全ての棒材7,8を当接させることによりその先端
位置を揃え,次いで,図24に示すごとく,全ての棒材
7,8の端部を上記フィッシュテール70長さ分切断し
ているのが現状である。つまり,上記歩留り低下の問題
は未解決のままである。
【0010】また,上記冷却床65から搬出した際に揃
えた切断位置S7,S8(図18)が搬送中にずれる
(図19)原因は,通常,搬送距離が比較的長いこと
と,搬送手段2として溝付きローラ20(図25,図2
6)より構成したローラテーブルを用いることにあると
考えられる。即ち,図25,図26に示すごとく,溝付
きローラ20は,各棒材7,8を幅方向に拘束し,搬送
中の位置ずれを防止することができ,かつ各棒材7,8
のポジションをトラッキングするシステムには適してい
る。
【0011】しかし,溝付きローラ20には次のような
不具合がある。即ち,図25に示すごとく,溝21のピ
ッチよりも小径の棒材7,8を処理する場合には,全て
の溝21を使用することができ,これらの溝21はほぼ
均等に摩耗する。一方,図26に示すごとく,溝21の
ピッチよりも大径の棒材7,8を処理する場合には,切
断機にかかる切断負荷を均一化するために使用する溝2
11と使用しない溝212とが発生する。
【0012】これにより,使用頻度の高い溝211と低
い溝212との間に摩耗の程度に差が出てくる。そのた
め,溝付きローラ20の1回転によって棒材7,8が進
む距離に微妙なばらつきが発生する。さらに,上記のご
とく,搬送距離が比較的長い。それ故,このばらつきが
増幅されて,切断機5到達時に切断位置S7,S8のば
らつきが非常に大きくなると考えられる。
【0013】ここで,溝付きローラ20の摩耗差を補
修,改善する,或いは別の搬送手段に置き換える等の対
策が考えられる。しかしながら,これらの対策は,いず
れも莫大な費用を要するため,得られる効果と比較考量
すれば得策とはいえない。
【0014】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,端部切断位置の異なる2種類の棒材を混
在させた状態で,各棒材をそれぞれの切断位置で同時に
切断できる方法及び装置を提供しようとするものであ
る。
【0015】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,フィッシュテー
ルを有する第1棒材と,分割シャーによる切断時に発生
した分割端部を有する第2棒材とが並列混在した状態に
おいて,これらを搬送手段によって切断機まで搬送して
上記第1棒材の上記フィッシュテールと上記第2棒材の
上記分割端部とを同時に切断するに当たり,まず,上記
第1棒材及び第2棒材を上記搬送手段によって同時に並
列搬送すると共に,第1棒材の上記フィッシュテールの
先端と上記第2棒材の上記分割端部の先端とを揃える端
面揃えを行い,次いで,上記第2棒材はその位置に保持
したまま,第1棒材のみを前進させて,第1棒材におけ
る切断位置と第2棒材における切断位置とを一致させる
切断位置調整を行い,その後,上記切断機により,上記
第1棒材及び第2棒材を,上記各切断位置において同時
に切断することを特徴とする棒材端部の同時切断方法に
ある。
【0016】本発明において最も注目すべきことは,ま
ず上記並列搬送と共に上記端面揃えを行い,次いで,上
記切断位置調整を行い,その後上記切断を行うことであ
る。そして,上記切断位置調整は,上記第2棒材はその
位置に保持したまま,第1棒材のみを前進させて行うこ
とである。
【0017】次に,本発明における作用につき説明す
る。本発明の棒材端部の同時切断方法においては,ま
ず,上記搬送手段によって上記棒材を並列搬送すると共
に,上記端面揃えを行う。そのため,並列搬送中に各棒
材が前後方向にずれても,上記端面揃えによって全ての
棒材の先端を揃えることができ,搬送中のずれの影響を
取り除くことができる。
【0018】そして,全ての棒材の先端を揃えること
は,第1棒材同士の切断位置を一致させると共に第2棒
材同士の切断位置を一致させることにつながる。即ち,
各第1棒材におけるフィッシュテールの切断長さ,又は
各第2棒材における分割端部の切断長さは,それぞれ一
定である。
【0019】そのため,全ての棒材の先端を揃えること
により,第1棒材が複数本存在する場合は各第1棒材の
切断位置は横一線に並ぶと共に,各第2棒材の切断位置
も横一線に並ぶ。それ故,後述する切断位置調整以降の
ステップは,第1棒材のグループと第2棒材のグループ
とに分けて,各グループを一つの纏まりとして取り扱う
ことができる。
【0020】次に,上記切断位置調整においては,上記
第2棒材はその位置に保持したまま,第1棒材のみを前
進させて行う。即ち,上記のごとく,第1棒材同士及び
第2棒材同士は,切断位置が一致している。そのため,
第2棒材を保持したまま第1棒材のみを前進させて,2
つの切断位置を一致させることにより,容易に全ての棒
材の切断位置を揃えることができる。
【0021】したがって,その後の切断機による切断
は,上記各棒材の最適な各切断位置において,同時に切
断することができる。そのため,従来のように第2棒材
の端部切断と一緒に良品部をも切断除去しなければなら
ないということがない。また,従来除去されていた良品
部の長さを考慮して,各棒材の圧延後の上記分割シャー
による分割長さを予め最適長さに修正することにより,
製品取れ高を高めることができる。
【0022】それ故,本発明によれば,従来の歩留り低
下ロスを確実に解消することができる。尚,上記切断機
による切断は,該切断機の配置状態に応じて,上記切断
位置調整後その場所において行うこともできるし,或い
は上記切断位置調整後,上記搬送手段によって切断位置
のずれに影響しない一定距離を並列前進させてから行う
こともできる。
【0023】次に,請求項2の発明のように,上記端面
揃えは,各棒材の先端をストッパに当接させることによ
り行うことが好ましい。これにより,構造の簡単な装置
で確実に端面揃えを行うことができる。また,従来の装
置においてストッパを備えている場合には,これを流用
することによって設備費の削減を図ることができる。
【0024】また,請求項3の発明のように,上記切断
位置調整は,上記第2棒材のみを挟持固定し,次いで上
記第1棒材のみを上記搬送手段により前進させることに
より行うことが好ましい。これにより,別途新たな搬送
手段を設ける必要がなく,設備費の削減を図ることがで
きる。
【0025】また,請求項4の発明のように,上記挟持
固定は,上記第2棒材の少なくともその先端部を持ち上
げて上記搬送手段から離隔させた状態で行うことが好ま
しい。これにより,上記挟持固定に必要な保持力を低く
することができる。即ち,搬送手段により伝えられる棒
材の前進力を低くした状態で挟持固定することができ
る。そのため,挟持固定に必要な設備仕様を比較的コン
パクトにすることができる。
【0026】また,請求項5の発明のように,上記切断
位置調整は,上記搬送手段とは別に設けたピンチロール
により上記第1棒材のみを前進させることにより行うこ
ともできる(図11参照)。この場合には,切断位置調
整の精度をさらに向上させることができる。
【0027】また,請求項6の発明のように,上記切断
位置調整は,上記第2棒材全体を持ち上げて上記搬送手
段から離隔させ,次いで,第1棒材のみを上記搬送手段
により前進させることもできる(図13参照)。この場
合には,上記挟持固定をすることなく,第2棒材の保持
を行うことができる。
【0028】また,請求項7の発明のように,上記スト
ッパは各棒材ごとに個別に設けられており,上記切断位
置調整時には,上記第1棒材部分のストッパを開放し,
次いで第1棒材のみを上記搬送手段により前進させるこ
ともできる(図12参照)。この場合には,上記端面揃
えと切断位置調整とを同一のストッパにより行うことが
でき,設備構成を簡単にすることができる。
【0029】次に,上記方法を実施する装置としては,
次の装置がある。即ち,請求項8の発明のように,フィ
ッシュテールを有する第1棒材と,分割シャーによる切
断時に発生した分割端部を有する第2棒材とが並列混在
した状態において,これらを並列搬送する搬送手段と,
搬送されてきた全ての棒材の先端を当接させてその端面
揃えを行うためのストッパと,上記端面揃えの後に上記
第2棒材をその位置に保持し,第1棒材は前進させて,
第1棒材と第2棒材の切断位置を一致させる切断位置調
整手段と,上記第1棒材の上記フィッシュテールと上記
第2棒材の上記分割端部とを各棒材の各切断位置におい
て同時に切断する切断機とを有することを特徴とする棒
材端部の同時切断装置がある。
【0030】本発明の装置において最も注目すべきこと
は,上記ストッパと上記切断位置調整手段とを有するこ
とである。本発明によれば,上記ストッパによって搬送
中にばらついた棒材の先端位置を揃え,次いで上記切断
位置調整手段によって各棒材の各切断位置を揃えるとい
う手段をとることができ,前述した方法を容易に実現さ
せることができる。
【0031】次に,請求項9の発明のように,上記切断
位置調整手段は,上記第2棒材の先端側を上昇させるた
めのリフターと,該リフターと共に棒材を挟持固定する
クランプ装置とを有することが好ましい。これにより,
第2棒材の先端部を上昇させて挟持固定した状態で,上
記搬送手段を運転することにより,容易に第1棒材のみ
を前進させることができる。
【0032】また,請求項10の発明のように,上記搬
送手段は,上記棒材をそれぞれ個別に載置するための複
数のローラ溝を設けた溝付きローラを複数並設させてな
るローラテーブルであることが好ましい,これにより,
各棒材のポジション等のトラッキングを容易に行うこと
ができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる棒材端部の同時切断方法及
び装置につき,図1〜図10を用いて説明する。まず,
本例の棒材端部の同時切断装置1は,図1及び前述した
図14に示すごとく,フィッシュテール70を有する第
1棒材7と,分割シャー61による切断時に発生した分
割端部80を有する第2棒材8とが並列混在した状態に
おいて,これらを並列搬送して切断機5により切断する
装置である。
【0034】その構成は,図1に示すごとく,第1棒材
7と第2棒材8とを並列混在させた状態で搬送する搬送
手段2と,搬送されてきた全ての棒材7,8の先端7
1,81(図15,図16)を当接させてその端面揃え
を行うためのストッパ3と,各棒材7,8の各切断位置
S7,S8(図10)を一致させる切断位置調整手段4
と,各切断位置S7,S8を同時に切断する切断機5と
よりなる。以下,これを詳述する。
【0035】搬送手段2は,図1及び前述した図25,
図26に示すごとく,棒材7,8をそれぞれ個別に載置
するための複数のローラ溝21を設けた溝付きローラ2
0を複数並設させてなるローラテーブルである。そし
て,各ローラ溝21は,それぞれ個別のポジションとし
て管理されている。即ち,各ローラ溝21に載置された
棒材が第1棒材7であるか第2棒材8であるか,或いは
何も載置されていない等については,別途構築されてい
るトラッキングシステムにより常に把握されている。
【0036】ストッパ3は,図1に示すごとく,切断機
5の手前に配設されており,各棒材7,8が通過するパ
スラインから退避できるように,昇降可能に配設されて
いる。即ち,図2に示すごとく,上記端面揃えを行う際
には,上記パスラインを遮る位置まで上昇し,それ以外
の場合には,パスライン下方に退避して,各棒材7,8
が通過可能なように構成されている。
【0037】切断位置調整手段4は,図1,図3〜図
5,図8に示すごとく,第2棒材8の先端側を上昇させ
るためのリフター41と,リフター41と共に第2棒材
8を挟持固定するクランプ装置42とを有する。リフタ
ー41は,図1,図4,図5に示すごとく,ストッパ3
の手前に2列併設されている。また,リフター41は,
図3,図8に示すごとく,溝付きローラ20の各ローラ
溝21に対応する位置にそれぞれ分割して設けられてい
る。
【0038】また,図9に示すごとく,分割配置された
各リフター41の先端部411は,第2棒材8を確実に
昇降させるために,三角状に切欠いてある。また,各リ
フター41は,それぞれ単独で昇降可能に構成されてお
り,上記トラッキングシステムを配した制御部からの命
令によって,個々に昇降する。
【0039】一方,クランプ装置42は,図1,図4,
図5に示すごとく,切断機5に近い列のリフター41上
方にのみ対応して設けてある。またクランプ装置42
は,図8に示すごとく,ハウジング420に対して,2
本の傾き防止ガイド421を介して垂設された昇降ブラ
ケット422を有する。また,昇降ブラケット422
は,ハウジングに配設された昇降駆動部423に連結さ
れており,昇降可能に配設さている。
【0040】また,図8に示すごとく,昇降ブラケット
422には,上記各リフター41に対応した複数のクラ
ンプアタッチメント423がスプリング424を介して
配設されている。そして,昇降ブラケット422を下降
させることにより,リフター41によって持ち上げられ
た第2棒材8に対応するクランプアタッチメント423
が第2棒材8に当接し,これを挟持するように構成され
ている。尚,この挟持力は,昇降駆動部423によるク
ランプアタッチメント423の降下により発揮される
が,さらに各棒材の高さの異なりを一律に挟持するため
に,各スプリング424の補助力が付与されている。
【0041】次に,切断機5は,図1に示すごとく,上
記ストッパ3の前方に配設してある。また,図6,図7
に示すごとく,切断機5を構成する刃物は,丸棒切断専
用のものであって,複数の半円状の刃面を有する上下一
対の刃51,52よりなる。この刃51,52は,丸棒
材を切断した際に,良好な切断面を得ることができる。
【0042】尚,搬送手段2の上流側には,前述した図
14に示すごとく,従来と同様に,冷却床が設けられて
いる。即ち,冷却床の出側と切断機5との間は,上記ロ
ーラテーブルよりなる搬送手段により連結されている。
【0043】次に,本例の装置1を用いて棒材端部の同
時切断を行う方法及びその作用につき説明する。まず,
上記冷却床において冷却された複数の棒材7,8,即
ち,フィッシュテール70を有する第1棒材7と,分割
シャーによる切断時に発生した分割端部80を有する第
2棒材8とが,並列混在した状態において,これらを搬
送手段2によって切断機5に向けて搬送する。
【0044】そして,図2に示すごとく,搬送手段2に
よって,第1棒材7及び第2棒材8の各先端をストッパ
3に当接させ,全ての棒材7,8の先端位置を揃える端
面揃えを行う。次いで,図3〜図5に示すごとく,第2
棒材8はその位置に保持したまま,第1棒材7のみを前
進させる。
【0045】即ち,図3,図4,図8に示すごとく,ま
ず第2棒材8の位置するリフター41をそれぞれ上昇さ
せると共に,クランプ装置42を下降させる。これによ
り,第2棒材8の先端側が持ち上げられた状態で上下か
ら挟持固定される。
【0046】次いで,図5に示すごとく,搬送手段2に
よって,フィッシュテール70の切断長さと分割端部8
0の切断長さの差分だけ,第1棒材7を前進させる。こ
のとき,第2棒材8は,上記リフター41及びクランプ
装置42によって挟持固定されているため,端面揃えの
位置に保持されたままである。
【0047】次に,上記クランプ装置42を開放させる
と共にリフター41を下降させて第2棒材8の先端側を
元のパスライン上に戻す。これにより,図10に示すご
とく,第1棒材7における切断位置S7と第2棒材8に
おける切断位置S8とを一致させることができ,切断位
置調整が完了する。
【0048】次いで,図6に示すごとく,切断位置調整
された全ての棒材7,8を同時に搬送手段2により前進
させ,切断機5の直下に切断位置S7,S8を位置させ
る。次いで,切断機5により,第1棒材7及び第2棒材
8を,各切断位置S7,S8において同時に切断する。
【0049】これにより,各棒材7,8は,端部切断長
さを最適な長さとすることができ,余分な良品部分の除
去を防止することができる。そのため,予め分割シャー
による分割長さを最適な長さにしておくことにより,確
実に歩留りの向上を図ることができる。
【0050】また,本例においては,上記のごとく,従
来と同様の搬送手段を用いることができる。そのため,
比較的低い設備費の投入により,棒材端部の最適位置で
の同時切断を容易に実現することができる。
【0051】実施形態例2 本例においては,図11に示すごとく,実施形態例1に
おけるリフター41とクランプ装置42とからなる切断
位置調整手段4に代えて,上記搬送手段2とは別に,上
下一対のピンチロール45を設けた。
【0052】そして,上記第1棒材7のみを前進させる
場合には,第1棒材7のみをピンチロール45によりピ
ンチし,これを駆動することにより行うように構成し
た。その他は,実施形態例1と同様である。
【0053】この場合には,各ピンチロールによって1
本ごとの前進量を微妙に調整することができ,切断位置
調整を一層向上させることができる。さらには,切断位
置の異なる棒材が3種類以上混在した場合においても,
個々に最適な切断位置調整を図ることもできる。その
他,実施形態例1と同様の効果が得られる。
【0054】実施形態例3 本例においては,図12に示すごとく,実施形態例1に
おけるリフター41とクランプ装置42とからなる切断
位置調整手段4を設けることに代えて,ストッパ35を
各棒材7,8に対応する位置に個別に設けた。
【0055】そして,上記第1棒材7のみを前進させる
場合には,第1棒材7の部分のストッパ35を開放し,
次いで第1棒材のみを搬送手段2により前進させるよう
に構成した。その他は,実施形態例1と同様である。
【0056】この場合には,上記端面揃えと切断位置調
整とを同一のストッパにより行うことができ,設備構成
を簡単にすることができる。その他,実施形態例1と同
様の効果が得られる。
【0057】実施形態例4 本例においては,図13に示すごとく,実施形態例1に
おけるリフター41とクランプ装置42とからなる切断
位置調整手段4を設けることに代えて,第2棒材8全体
を持ち上げて搬送手段2から離隔させるためのリフター
47を搬送手段2における各溝付きローラ20の間に多
数設けた。
【0058】そして,上記第1棒材7のみを前進させる
場合には,第2棒材8の部分のリフター47を上昇させ
て第2棒材8のみを搬送手段2から全長にわたって離隔
し,次いで第1棒材7のみを搬送手段2により前進させ
るように構成してある。その他は,実施形態例1と同様
である。
【0059】この場合には,上記挟持固定をすることな
く,第2棒材の保持を行うことができ,処理する棒材
7,8が短い場合に有効である。ただし,処理する棒材
7,8が数10メートルに及ぶような長いものである場
合には,上記リフター47の必要数が非常に多くなっ
て,実施形態例1の場合よりも設備費が高くなるという
デメリットも有している。その他は,実施形態例1と同
様の効果が得られる。
【0060】
【発明の効果】したがって,本発明によれば,端部切断
位置の異なる2種類の棒材を混在させた状態で,各棒材
をそれぞれの切断位置で同時に切断できる方法及び装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の棒材端部の同時切断装置の配置
を示す説明図。
【図2】実施形態例1における,端面揃えの状態を示す
説明図。
【図3】実施形態例1における,切断位置調整時の,第
2棒材のみを上昇させた状態を示す説明図。
【図4】実施形態例1における,切断位置調整時の,第
2棒材を挟持固定した状態を示す説明図。
【図5】実施形態例1における,切断位置調整時の,第
1棒材のみを前進させている状態を示す説明図。
【図6】実施形態例1における,切断位置調整後,各棒
材の切断位置を切断機直下に配置させた状態を示す説明
図。
【図7】実施形態例1における,各棒材の端部を同時に
切断した状態を示す説明図。
【図8】実施形態例1における,クランプ装置の正面
図。
【図9】実施形態例1における,リフターの先端形状を
示す説明図。
【図10】実施形態例1における,各棒材の同時切断位
置を示す説明図。
【図11】実施形態例2の棒材端部の同時切断装置を示
す説明図。
【図12】実施形態例3の棒材端部の同時切断装置を示
す説明図。
【図13】実施形態例4の棒材端部の同時切断装置を示
す説明図。
【図14】従来例の棒材の製造工程の概略を示す説明
図。
【図15】従来例における,第1棒材のフィッシュテー
ルを示す説明図。
【図16】従来例における,第2棒材の分割端部を示す
説明図。
【図17】従来例における,各棒材の同時切断位置を示
す説明図。
【図18】従来例における,冷却床出側の各棒材の端面
位置を示す説明図。
【図19】従来例における,搬送後の各棒材の端面位置
を示す説明図。
【図20】従来例における,同時切断時の各棒材の端面
位置を示す説明図。
【図21】従来例における,冷却床出側のアライニング
状態を示す説明図。
【図22】従来例における,搬送後の各棒材の端面位置
を示す説明図。
【図23】従来例における,端面揃えの状態を示す説明
図。
【図24】従来例における,各棒材の端部を同時に切断
した状態を示す説明図。
【図25】従来例における,溝付きローラの全溝を使用
している状態を示す説明図。
【図26】従来例における,溝付きローラの一部の溝を
使用している状態を示す説明図。
【符号の説明】
1...棒材端部の同時切断装置, 2...搬送手段, 20...溝付きローラ, 21...溝, 3,35...ストッパ, 4...切断位置調整手段, 41,47...リフター, 42...クランプ装置, 5...切断機, 7...第1棒材, 70...フィッシュテール, 8...第2棒材, 80...分割端部,

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィッシュテールを有する第1棒材と,
    分割シャーによる切断時に発生した分割端部を有する第
    2棒材とが並列混在した状態において,これらを搬送手
    段によって切断機まで搬送して上記第1棒材の上記フィ
    ッシュテールと上記第2棒材の上記分割端部とを同時に
    切断するに当たり,まず,上記第1棒材及び第2棒材を
    上記搬送手段によって同時に並列搬送すると共に,第1
    棒材の上記フィッシュテールの先端と上記第2棒材の上
    記分割端部の先端とを揃える端面揃えを行い,次いで,
    上記第2棒材はその位置に保持したまま,第1棒材のみ
    を前進させて,第1棒材における切断位置と第2棒材に
    おける切断位置とを一致させる切断位置調整を行い,そ
    の後,上記切断機により,上記第1棒材及び第2棒材
    を,上記各切断位置において同時に切断することを特徴
    とする棒材端部の同時切断方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記端面揃えは,各
    棒材の先端をストッパに当接させることにより行うこと
    を特徴とする棒材端部の同時切断方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記切断位置
    調整は,上記第2棒材のみを挟持固定し,次いで上記第
    1棒材のみを上記搬送手段により前進させることにより
    行うことを特徴とする棒材端部の同時切断方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において,上記挟持固定は,上
    記第2棒材の少なくともその先端部を持ち上げて上記搬
    送手段から離隔させた状態で行うことを特徴とする棒材
    端部の同時切断方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2において,上記切断位置
    調整は,上記搬送手段とは別に設けたピンチロールによ
    り上記第1棒材のみを前進させることにより行うことを
    特徴とする棒材端部の同時切断方法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2において,上記切断位置
    調整は,上記第2棒材全体を持ち上げて上記搬送手段か
    ら離隔させ,次いで,第1棒材のみを上記搬送手段によ
    り前進させることを特徴とする棒材端部の同時切断方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項2において,上記ストッパは各棒
    材ごとに個別に設けられており,上記切断位置調整時に
    は,上記第1棒材部分のストッパを開放し,次いで第1
    棒材のみを上記搬送手段により前進させることを特徴と
    する棒材端部の同時切断方法。
  8. 【請求項8】 フィッシュテールを有する第1棒材と,
    分割シャーによる切断時に発生した分割端部を有する第
    2棒材とが並列混在した状態において,これらを並列搬
    送する搬送手段と,搬送されてきた全ての棒材の先端を
    当接させてその端面揃えを行うためのストッパと,上記
    端面揃えの後に上記第2棒材をその位置に保持し,第1
    棒材は前進させて,第1棒材と第2棒材の切断位置を一
    致させる切断位置調整手段と,上記第1棒材の上記フィ
    ッシュテールと上記第2棒材の上記分割端部とを各棒材
    の各切断位置において同時に切断する切断機とを有する
    ことを特徴とする棒材端部の同時切断装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において,上記切断位置調整手
    段は,上記第2棒材の先端側を上昇させるためのリフタ
    ーと,該リフターと共に棒材を挟持固定するクランプ装
    置とを有することを特徴とする棒材端部の同時切断装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9において,上記搬送手
    段は,上記棒材をそれぞれ個別に載置するための複数の
    ローラ溝を設けた溝付きローラを複数並設させてなるロ
    ーラテーブルであることを特徴とする棒材端部の同時切
    断装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014217925A (ja) * 2013-05-09 2014-11-20 東陽建設工機株式会社 鉄筋切断装置
JP2017144554A (ja) * 2017-04-27 2017-08-24 東陽建設工機株式会社 鉄筋切断機
JP2020199542A (ja) * 2019-06-12 2020-12-17 日本製鉄株式会社 ガイド

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