JPH09271927A - 鋼管鋳包鋳造方法 - Google Patents
鋼管鋳包鋳造方法Info
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- JPH09271927A JPH09271927A JP11406396A JP11406396A JPH09271927A JP H09271927 A JPH09271927 A JP H09271927A JP 11406396 A JP11406396 A JP 11406396A JP 11406396 A JP11406396 A JP 11406396A JP H09271927 A JPH09271927 A JP H09271927A
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Abstract
おいて、鋼管を鋳包み鋳造するときの鋼管の曲がりを防
止することを目的とする。 【構成】 主型と中子との何れか一方に支えリングを有
する少なくとも2個の支持体を取付け、前記支えリング
に鋼管を挿入して支持し、主型と中子とにより鋼管が内
部に位置するようなキャビティーを形成し、このキャビ
ティー内に溶湯を注入する。
Description
より詳しくは、工作機械のベッドやコラム等を例とする
冷却あるいは加熱を要する機械構造物の鋳造部品であっ
て、該鋳造部品に比較的細い鋳抜孔を設ける場合におい
て好適な鋼管鋳包鋳造方法に関するものである。
造部品として製作されこれに他の例えば切削工具あるい
は、被加工物の支持装置等が配置される。ところで、こ
の種工作機等においては、熱変化による工作誤差を防止
するためベッドやコラム等に冷却水通路を設けることが
行なわれている。この冷却水通路は、通常鋳造部品に工
作機械による深孔加工を施すことによって形成されてい
る。
な冷却水通路形成方法においてはドリルの強度及び振れ
等の問題からその冷却水通路孔は、長さそのもの及び孔
径に対する長さについての制約があるばかりでなく直線
にしか形成することができないという問題があった。か
かる問題を解決するため、この冷却水通路を予め鋼管等
で形成しておき、この鋼管を中子等に取付けた後鋳込む
ことが考えられる。しかしながら、かかる方法によれば
冷却水通路を形成する鋼管が鋳込時の溶湯の熱により膨
張し曲げが生じることとなる。
な従来の問題点を解決するためになされたものであっ
て、主型と中子との何れか一方に支えリングを有する少
なくとも2個の支持体を取付け、前記支えリングに鋼管
を挿入して支持し、前記主型と中子とにより前記鋼管が
内部に位置するようなキャビティーを形成し、該キャビ
ティー内に溶湯を注入するようにした鋼管鋳包鋳造方法
を提供せんとするものである。そして好ましくは、支持
体は支えリングと、台部材とを棒状体で連結するよう構
成され、この台部材と棒状体の一部とが主型と中子との
何れか一方に埋設されるように取付けられる。更に、鋼
管の少なくとも一端部は中子巾木で支持されるととも
に、この鋼管の先端と中子巾木との間であってかつ鋼管
の軸方向に所定の空間部が形成されるようになってい
る。かかる鋼管鋳包鋳造方法によれば、鋼管が支えリン
グに挿入されかつ、軸方向に摺動可能な如く支持されて
いるため鋳込時における溶湯の熱により鋼管が膨張又は
収縮するが、この場合鋼管は軸方向への伸びは自在であ
るため鋼管に曲がりが生ずることはない。特に、支えリ
ングを有する支持体を、この支えリングと台部材とこの
支えリングと台部材とを連結する棒状体とで構成すれば
主型又は中子の何れにも容易にこれを取付けることがで
きる。加えて、鋼管の少なくとも一端部を中子巾木で支
持し、しかもこの鋼管の先端と中子巾木との間に空間を
有するように形成しているため、鋼管の伸縮を許容しシ
ールすることができる。
による鋼管鋳包鋳造方法の実施例を説明する。図1は鋳
造部品である工作機械のベッドの概略斜視図であって、
ベッド本体1には、複数のU字鋼管2a〜2dが鋳包ま
れている。そして、このU字鋼管2a〜2dが夫々冷却
水通路を形成している。このベッド本体1は図2にその
一部を示すように主型3と中子4とによりキャビティー
5を形成し、このキャビティー5内に鋼管2aを配置す
るとともに図示しない注湯口から溶湯を注入して形成さ
れる。詳述すれば、冷却水通路を形成する鋼管2aは、
支持体6に支持される。即ち、支持体6は図4及び図5
にも示されるように断面において中央部が突状7となる
とともに、この突状7の直径a(最小の内径)が鋼管2
aの直径bより僅かに大になるよう構成された支えリン
グ8と台部材9と、この支えリング8と台部材9とを連
結する棒状体10とにより構成され、この支持体6は鋼
材で製作される。このような支持体6は、予め主枠3又
は中子4に(図示例では中子4に)台部材9と棒状体1
0の一部が埋設されるよう少なくとも2個以上が取付け
られた後鋼管2aが支えリング8内に挿入され支持され
る。そして、このようにして鋼管2aが支持された中子
4と主型3とは合体されキャビティー5が形成される。
そして好ましくは、鋼管2aの一端部2a′は中子巾木
11に支持される。勿論この鋼管2aの一端部2a′は
この鋼管2aを支えリング8内に挿入し支持させるのと
同時に行なってもよい。この鋼管2aの一端部2a′を
中子巾木11に支持させる場合、図3に示されるように
鋼管2aの一端部2a′に湯廻り目差し防止用のシール
部材12を巻付けた後、側面中子巾木11とヨセ中子1
3とにより構成に設けられた盲状孔14に挿入し、その
先端2a″と盲状孔14の底部15との間に所定の空間
Lを有するように支持する。更に好ましくはこの盲状孔
14の底部15には、サラン紐等の紐体16が貫通する
よう取付けられ、この紐体16の内端16aは、砂等の
充填材17に支持されて鋼管2aの内部に位置し、その
他端16bは、側面中予巾木11及び主型3を貫通して
外方に位置するよう配置されている。このようにして、
鋼管2aを中子4又は主型3に支持した後、キャビティ
ー5内に注湯して鋳込む方法によれば注湯時に鋼管2a
が熱膨張する。この熱膨張は鋼管2aの半径方向及び軸
方向への伸長及び鋼管2a内の空気の膨張となって現わ
れる。この場合、鋼管2aは長さが数mにもなるため特
に軸方向の変位が問題となるが、鋼管2aは支えリング
8により支持されているため、軸方向への摺動が自在で
あり、しかも鋼管2aの先端2a″と底部15との間に
所定の空間Lを有するように支持かつシールしているた
め、結果としてこの熱膨張による鋼管2aの曲りは生じ
ない。そして、鋼管2a内部の空気は紐体16を経て外
部へ放出されるため、鋼管2aに内圧が生じ鋼管2aが
変形することもない。前記実施例においては鋼管2aに
ついてのみ述べたが、勿論他の鋼管2b〜2dも同様に
して主型3又は中子4に支持された後鋳込まれる。そし
て、鋼管2a〜2dは冷却水通路を形成する場合として
説明したが発明はこれに限定されるものではなく、鋳抜
孔を形成する場合において実施されるものであって、そ
の鋳込み管の形状及び鋳抜孔の用途を限定するものでな
いことは明らかである。
よる鋼管鋳包鋳込方法によれば、鋳造部品に鋳抜孔を形
成させる場合、所定の径を有する鋼管を使用することが
でき、その場合鋼管の熱変化による鋼管の曲りがなく、
良好な鋳造部品を製造することができるという効果があ
る。
た工作機のベッド本体の概略斜視図である。
子 5 キャビティー 6 支
持 体 7 突 状 8 支え
リング 9 台 部 材 10 棒
状 体 11 側面中子巾木 12 シ
ール部材 13 ヨセ中子 14 盲
状孔 15 底 部 16 紐
体 17 充 填 材
Claims (4)
- 【請求項1】 主型と中子との何れか一方に支えリング
を有する少なくとも2個の支持体を取付け、前記支えリ
ングに鋼管を挿入して支持し、前記主型と中子とにより
前記鋼管が内部に位置するようなキャビティーを形成
し、該キャビティー内に溶湯を注入するようにしたこと
を特徴とする鋼管鋳包鋳造方法。 - 【請求項2】 支えリングと台部材とを棒状体で連結し
て支持体を構成し、前記台部材と前記棒状体の一部とが
主型と中子との何れか一方に埋設されるように取付けら
れてなる請求項1記載の鋼管鋳包鋳造方法。 - 【請求項3】 鋼管の少なくとも一端部を中子巾木で支
持するとともに、前記鋼管の先端と前記中子巾木との間
であってかつ鋼管の軸方向に、所定の空間部を形成させ
てなる請求項1及び2記載の鋼管鋳包鋳造方法。 - 【請求項4】 鋼管の端部をシール部材を介して中子巾
木で支持するようにした請求項1乃至3記載の鋼管鋳包
鋳造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11406396A JP3695837B2 (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | 鋼管鋳包鋳造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11406396A JP3695837B2 (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | 鋼管鋳包鋳造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09271927A true JPH09271927A (ja) | 1997-10-21 |
JP3695837B2 JP3695837B2 (ja) | 2005-09-14 |
Family
ID=14628112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11406396A Expired - Fee Related JP3695837B2 (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | 鋼管鋳包鋳造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3695837B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103736974A (zh) * | 2014-01-27 | 2014-04-23 | 福建兴航机械铸造有限公司 | 一种铸件中长而细的孔的一次成型方法 |
CN112570657A (zh) * | 2020-11-25 | 2021-03-30 | 共享装备股份有限公司 | 一种进气缸油管砂芯 |
-
1996
- 1996-04-02 JP JP11406396A patent/JP3695837B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103736974A (zh) * | 2014-01-27 | 2014-04-23 | 福建兴航机械铸造有限公司 | 一种铸件中长而细的孔的一次成型方法 |
CN112570657A (zh) * | 2020-11-25 | 2021-03-30 | 共享装备股份有限公司 | 一种进气缸油管砂芯 |
CN112570657B (zh) * | 2020-11-25 | 2022-09-06 | 共享装备股份有限公司 | 一种进气缸油管砂芯 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3695837B2 (ja) | 2005-09-14 |
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