JPH09271070A - ディジタル移動体通信装置 - Google Patents

ディジタル移動体通信装置

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JPH09271070A
JPH09271070A JP8076423A JP7642396A JPH09271070A JP H09271070 A JPH09271070 A JP H09271070A JP 8076423 A JP8076423 A JP 8076423A JP 7642396 A JP7642396 A JP 7642396A JP H09271070 A JPH09271070 A JP H09271070A
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JP
Japan
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uplink
communication
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communication quality
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JP8076423A
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Maki Hayashi
真 樹 林
Kazuyuki Miya
和 行 宮
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09271070A publication Critical patent/JPH09271070A/ja
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J13/00Code division multiplex systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/24Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts
    • H04B7/26Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile
    • H04B7/2618Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile using hybrid code-time division multiple access [CDMA-TDMA]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/0001Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff
    • H04L1/0006Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff by adapting the transmission format
    • H04L1/0007Systems modifying transmission characteristics according to link quality, e.g. power backoff by adapting the transmission format by modifying the frame length
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Bidirectional Digital Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内から屋外まで広範に移動して通信を行う
ディジタル移動体通信装置おいて、加入者容量の高め
て、同時通信可能なチャネル数を増やす。 【解決手段】 時分割複信方式を用いたディジタル移動
体通信において、下り回線の通信品質が上り回線の通信
品質よりも低い場合、下り回線バースト長220を上り
回線バースト長210よりも長くする。これにより下り
回線の方が上り回線よりも多くの信号を通信することが
可能になる。また、上り回線誤り訂正ビット213のビ
ット数よりも下り回線誤り訂正ビット223のビット数
を多くすることにより、下り回線の誤り訂正能力が向上
して、通信品質が向上する。さらに、下り回線のスペク
トラム拡散率を高めても同様な効果が得られる。符号分
割多元接続方式においては、通信品質の向上は通信容量
( 加入者容量) を拡大することになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時分割複信方式お
よび符号分割多元接続方式を用いたディジタル移動体通
信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】時分割複信(TDD:Time Division Duplex)
方式とは、上り回線( 移動局から基地局への回線) と下
り回線( 基地局から移動局への回線) とが同一の周波数
帯域の方式のことで、ピンポン方式とも呼ばれ、同一の
無線周波数を時間的に上り回線と下り回線に分割して交
互に通信を行う。TDD 方式の利点としては、論文”マイ
クロ・ピコセルラ通信及びネットワーク構成”( 中島:
第6回 回路とシステム軽井沢ワークショップ pp.121
-126, April 19-20, 1993 ) に示されているように、基
地局に送信ダイバーシチを適用することができるため、
移動局において空間ダイバーシチが不要になり、移動局
の小型化が図れる点などが知られている。
【0003】移動伝搬路を経由した通信波は、フェージ
ングと呼ばれる変動を受け、伝送系の劣化要因になって
いる。高品質伝送を実現するために、上記フェージング
の影響を軽減する技術の一つとして、2波以上の受信波
を利用するダイバーシチ受信がある。受信ダイバーシチ
とは、空間的に十分離した2本以上の受信アンテナを用
いることにより、変動が独立なフェージング受信波を複
数得る上記ダイバーシチ技術の一つである。これに対
し、送信ダイバーシチとは、受信ダイバーシチを用いて
受信した受信波から、それぞれのアンテナにおける受信
帯域の伝送路状態を推定し、伝送路状態が良いと推定さ
れるアンテナから送信を行う技術である。TDD 方式の場
合は、上下回線で同一周波数帯域を用いる方式であるこ
とから、上り回線と下り回線のフェージング変動の周波
数特性が等しく、両者の切り替え時間が十分短かけれ
ば、相互のフェージング変動の時間同一性が高い。この
ため、送信ダイバーシチの適用により、比較的容易に、
送信波のフェージング変動による影響の軽減することが
でき、個々のチャネル毎に高い伝送路回線品質を実現で
きる。
【0004】従来、時分割複信方式を用いたディジタル
移動体通信システムとしては、日本の次世代ディジタル
コードレス電話システムであるPHS(Personal Handy Pho
ne System)が知られている。PHS は多元接続方式として
時間分割多元接続(TDMA:TimeDivision Multiple Acces
s) を用いた時分割複信方式のディジタル移動体通信シ
ステムである。時間分割多元接続とは無線周波数を時間
分割し、ユーザに特定の時間帯( スロット) を割り当
て、各ユーザーはその割り当てられたスロット内で通信
を行う方式である。
【0005】図25は時分割複信方式のディジタル移動体
通信システムのフレーム構成の例を示す。フレームは上
り回線バーストと下り回線バーストとで構成され、フレ
ーム長2500は、上り回線バースト長2510と下り回線バー
スト長2520の和である。上り回線バーストは、上り回線
通信制御ビット2511と上り回線ユーザー情報ビット2512
と上り回線誤り訂正ビット2513で構成される。下り回線
バーストは、下り回線通信制御ビット2521と下り回線ユ
ーザー情報ビット2522と下り回線誤り訂正ビット2523で
構成される。
【0006】通信制御ビットは、伝搬遅延により上り回
線と下り回線とが衝突することを防ぐことを目的として
挿入されるガードタイムビットや、フレーム同期の獲得
や維持を目的とするユニークワードビットなどで構成さ
れる。上り回線通信制御ビット数をCr、下り回線通信制
御ビット数をCfとする。
【0007】ユーザー情報ビットは、例えば、電話であ
れば音声を符号化した情報データであり、ファックスで
あれば画像を符号化した情報データのことである。上り
回線ユーザー情報ビット数をIr、下り回線ユーザー情報
ビット数をIfする。
【0008】誤り訂正ビットは、伝送路通信品質が悪い
通信回線において情報ビットを誤りなく伝送するため
に、伝送路上で加えられた情報の誤りを検出してその誤
りを訂正するための情報ビットのことである。ユーザー
情報ビットを誤り訂正符号化器を通すことにより、1通
りの誤り訂正符号化データ( ユーザー情報ビットと誤り
訂正ビット:ただし、畳み込み符号などでは誤り訂正符
号化データはユーザー情報ビットと誤り訂正ビットには
っきりとは分離できない) が生成される。伝送路上で誤
り訂正符号化データに誤りが生じても受信側では、受信
した誤り訂正符号化データのパターンから元のユーザー
情報ビットを推定して再生することができる。上り回線
誤り訂正ビット数をFr、下り回線誤り訂正ビット数をFf
とする。
【0009】従来においては、上り回線バースト長2510
と下り回線バースト長2520は等しく、通信制御ビット、
ユーザー情報ビット、誤り訂正ビットのビット数も上り
回線と下り回線で等しかった。すなわち、Cr = Cf, Ir
= If, Fr = Ff であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の時分割複信方式を用いたディジタル移動体通信にお
いては、利用環境によっては、上り回線の通信品質と下
り回線の通信品質に差が生じた。このため、例えば、下
り回線の通信品質が上り回線の通信品質よりも低い場
合、上り回線の通信品質が高くても、通信品質の低い下
り回線によって全体の通信品質が制限されるという問題
を有していた。また、時分割複信方式では、上下回線の
伝送路状態の同一性を利用して、基地局において送信受
信の両方にスペースダイバーシチを適用できることは既
に述べた通りであるが、上り回線の受信ダイバーシチで
は、各アンテナブランチでの受信信号を最大比合成を行
うことが容易であるので、大きくダイバーシチ効果を得
ることが可能であるのに対し、下り回線の送信ダイバー
シチでは、送信位相補正を行わないと送信はブランチの
選択となる。また、位相補正を行ったとしても、送信ダ
イバーシチは、伝送路状態を推定して行うために、受信
ダイバーシチに比べて、ダイバーシチ効果が小さくな
る。したがって、基地局に設置するアンテナの数を増や
すと、上り回線の通信品質は大きく向上するが、下り回
線の通信品質は上り回線ほどは向上しない。一般に符号
分割多元接続方式では、通信品質が加入者容量が決まる
ため、それぞれのセルのトラヒックに応じて基地局のア
ンテナ数を決めることも考えられ、上り回線と下り回線
の通信品質の差がセルごとに異なる場合は十分に考えら
れる。
【0011】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、上り回線と下り回線のユーザー情報の通信品質を均
一にし、通信品質の低い方の回線の通信品質を高め、も
って加入者容量の高い優れたディジタル移動体通信装置
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明は、時分割複信方式および符号分割多元接続
方式を用いたディジタル移動体通信において、上り回線
の通信品質が下り回線の通信品質よりも高い場合、下り
回線のバースト長を上り回線のバースト長よりも長く
し、下り回線の誤り訂正能力を上り回線の誤り訂正能力
よりも高め、また、下り回線の通信品質が上り回線の通
信品質よりも高い場合、上り回線のバースト長を下り回
線のバースト長よりも長くし、上り回線の誤り訂正能力
を下り回線の誤り訂正能力よりも高めるようにしたもの
である。これにより、上り回線と下り回線のユーザー情
報の通信品質を均一にし、通信品質の低い方の回線の通
信品質を高めて、もって加入者容量の高い優れたディジ
タル移動体通信サービスが実現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、時分割複信方式および符号分割多元接続方式を用い
たディジタル移動体通信の移動局装置および基地局装置
において、上り回線と下り回線の通信品質に差がある場
合に、通信品質の低い方の回線のバースト長が通信品質
が高い方の回線のバースト長よりも長いことを特徴とし
たものであり、通信品質が低い方の回線の方が通信品質
が高い方の回線に比べてより多くの信号を通信できるよ
うになり、上り回線と下り回線の通信品質を均一にする
ことができるという作用を有する。
【0014】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1 に記載のディジタル移動体通信装置において、通信品
質が低い方の回線に用いる誤り訂正符号の符号化率が、
通信品質が高い方の回線に用いる誤り訂正符号の符号化
率よりも低いことを特徴としたものであり、通信品質が
低い方の回線の方が通信品質が高い方の回線に比べて誤
り訂正能力が高くなり、上り回線と下り回線の通信品質
を均一にし、もって加入者容量を増大できるという作用
を有する。
【0015】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載のディジタル移動体通信装置に
おいて、通信品質が低い方の回線に用いるスペクトラム
拡散率が、通信品質が高い方の回線に用いるスペクトラ
ム拡散率よりも高いことを特徴としたものであり、通信
品質が低い方の回線の方が通信品質が高い方の回線に比
べて逆拡散利得が大きくなり、上り回線と下り回線の通
信品質を均一にすることができるという作用を有する。
【0016】また、請求項4および請求項8に記載の発
明は、時分割複信方式および符号分割多元接続方式を用
いたディジタル移動体通信移動局装置において、上り回
線のバースト長と下り回線のバースト長との比が異なる
複数の通信回線に対応する複数の変調部および復調部を
備え、基地局からの指示にしたがって、変調部および復
調部を切り替えて用いることを特徴としたものであり、
上り回線と下り回線の通信品質の差がユーザー間で異な
る場合に、通信品質の差に応じたバースト長の比を選択
して回線接続を行うことができ、全体として、上り回線
と下り回線の通信品質を均一し、加入者容量を増大でき
るという作用を有する。
【0017】また、請求項5および請求項9に記載の発
明は、時分割複信方式および符号分割多元接続方式を用
いたディジタル移動体通信基地局装置において、上り回
線のバースト長と下り回線のバースト長との比が異なる
複数の通信回線に対応する複数の変調部および復調部を
備え、上り回線と下り回線の通信品質を監視して、移動
局装置および基地局装置の備える変調部および復調部の
種類の範囲内で、上り回線の通信品質に対する下り回線
の通信品質が高い場合には、上り回線の通信品質に対す
る下り回線の通信品質が高いほど、下り回線のバースト
長に対する上り回線のバースト長の比がより大きい通信
回線に対応する変調部および復調部を用い、下り回線の
通信品質に対する上り回線の通信品質が高い場合には、
下り回線の通信品質に対する上り回線の通信品質が高い
ほど、上り回線のバースト長に対する下り回線のバース
ト長の比がより大きい通信回線に対応する変調部および
復調部を用いるとともに、移動局装置に用いるべき変調
部および復調部を通知することを特徴としたものであ
り、上り回線と下り回線の通信品質の差がユーザー間で
異なる場合に、通信品質の差に応じたバースト長の比を
選択して回線接続を行うことができ、全体として、上り
回線と下り回線の通信品質を均一し、加入者容量を増大
できるという作用を有する。
【0018】また、請求項6および請求項10に記載の発
明は、時分割複信方式および符号分割多元接続方式を用
いたディジタル移動体通信移動局装置において、上り回
線のバースト長と下り回線のバースト長との比が異なる
複数の通信回線に対応する複数の変調復調処理データを
備え、基地局装置からの指示にしたがって、変調復調処
理データを切り替えて用いることを特徴としたものであ
り、上り回線と下り回線の通信品質の差がユーザー間で
異なる場合に、通信品質の差に応じたバースト長の比を
選択して回線接続を行うことができ、全体として、上り
回線と下り回線の通信品質を均一し、加入者容量を増大
できるという作用を有する。
【0019】また、請求項7および請求項11に記載の発
明は、時分割複信方式および符号分割多元接続方式を用
いたディジタル移動体通信基地局装置において、上り回
線のバースト長と下り回線のバースト長との比が異なる
複数の通信回線に対応する複数の変調復調処理データを
備え、上り回線と下り回線の通信品質を監視して、移動
局装置および基地局装置の備える変調部および復調部の
種類の範囲内で、上り回線の通信品質に対する下り回線
の通信品質が高い場合には、上り回線の通信品質に対す
る下り回線の通信品質が高いほど、下り回線のバースト
長に対する上り回線のバースト長の比がより大きい通信
回線に対応する変調復調処理データを用い、下り回線の
通信品質に対する上り回線の通信品質が高い場合には、
下り回線の通信品質に対する上り回線の通信品質が高い
ほど、上り回線のバースト長に対する下り回線のバース
ト長の比がより大きい通信回線に対応する変調復調処理
データを用いるとともに、移動局装置に用いるべき変調
復調処理データを通知することを特徴としたものであ
り、上り回線と下り回線の通信品質の差がユーザー間で
異なる場合に、通信品質の差に応じたバースト長の比を
選択して回線接続を行うことができ、全体として、上り
回線と下り回線の通信品質を均一し、加入者容量を増大
できるという作用を有する。
【0020】本発明の請求項12に記載の発明は、請求項
4または請求項5または請求項6または請求項7記載の
ディジタル移動体通信装置において、上り回線のバース
ト長が下り回線のバースト長よりも長い通信回線におい
ては、上り回線に用いる誤り訂正符号の符号化率が下り
回線の用いる誤り訂正符号の符号化率よりも低く、下り
回線のバースト長が上り回線のバースト長よりも長い通
信回線においては、下り回線に用いる誤り訂正符号の符
号化率が上り回線の用いる誤り訂正符号の符号化率より
も低く、下り回線のバースト長と上り回線のバースト長
とが等しい通信回線においては、下り回線に用いる誤り
訂正符号の符号化率と上り回線の用いる誤り訂正符号の
符号化率とが等しいことを特徴としたものであり、上り
回線の通信品質が下り回線の通信品質よりも低い場合に
は、上り回線の方が下り回線に比べて誤り訂正能力が高
くなり、下り回線の通信品質が上り回線の通信品質より
も低い場合には、下り回線の方が上り回線に比べて誤り
訂正能力が高くなり、上り回線と下り回線の通信品質を
均一にし、もって加入者容量を増大できるという作用を
有する。
【0021】本発明の請求項13に記載の発明は、請求項
8または請求項9または請求項10または請求項11記載の
ディジタル移動体通信装置において、通信回線の上り回
線のバースト長に対する下り回線のバースト長の比が大
きいほど、上り回線に用いる誤り訂正符号の符号化率に
対する下り回線の用いる誤り訂正符号の符号化率の比が
小さく、通信回線の下り回線のバースト長に対する上り
回線のバースト長の比が大きいほど、下り回線に用いる
誤り訂正符号の符号化率に対する上り回線の用いる誤り
訂正符号の符号化率の比が小さいことを特徴としたもの
であり、上り回線の通信品質が下り回線の通信品質より
も低い場合には、上り回線の方が下り回線に比べて誤り
訂正能力が高くなり、下り回線の通信品質が上り回線の
通信品質よりも低い場合には、下り回線の方が上り回線
に比べて誤り訂正能力が高くなり、上り回線と下り回線
の通信品質を均一にし、もって加入者容量を増大できる
という作用を有する。
【0022】本発明の請求項14に記載の発明は、請求項
4または請求項5または請求項6または請求項7または
請求項12記載のディジタル移動体通信装置において、上
り回線のバースト長が下り回線のバースト長よりも長い
通信回線においては、上り回線に用いる拡散率が下り回
線の用いる拡散率よりも低く、下り回線のバースト長が
上り回線のバースト長よりも長い通信回線においては、
下り回線に用いる拡散率が上り回線の用いる拡散率より
も低く、下り回線のバースト長と上り回線のバースト長
とが等しい通信回線においては、下り回線に用いる拡散
率と上り回線の用いる拡散率とが等しいことを特徴とし
たものであり、上り回線の通信品質が下り回線の通信品
質よりも低い場合には、上り回線の方が下り回線に比べ
て逆拡散利得が大きくなり、下り回線の通信品質が上り
回線の通信品質よりも低い場合には、下り回線の方が上
り回線に比べて逆拡散利得が大きくなり、上り回線と下
り回線の通信品質を均一にし、もって加入者容量を増大
できるという作用を有する。
【0023】本発明の請求項15に記載の発明は、請求項
8または請求項9または請求項10または請求項11または
請求項13記載のディジタル移動体通信装置において、通
信回線の上り回線のバースト長に対する下り回線のバー
スト長の比が大きいほど、上り回線に用いる拡散率に対
する下り回線の用いる拡散率の比が小さく、通信回線の
下り回線のバースト長に対する上り回線のバースト長の
比が大きいほど、下り回線に用いる拡散率に対する上り
回線の用いる拡散率の比が小さいことを特徴としたもの
であり、上り回線の通信品質が下り回線の通信品質より
も低い場合には、上り回線の方が下り回線に比べて逆拡
散利得が大きくなり、下り回線の通信品質が上り回線の
通信品質よりも低い場合には、下り回線の方が上り回線
に比べて逆拡散利得が大きくなり、上り回線と下り回線
の通信品質を均一にし、もって加入者容量を増大できる
という作用を有する。
【0024】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図24を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態
における基地局側装置と移動局側装置の概略構成を示し
ており、従来例と異なるのは制御部の動作のみである。
基地局側装置101 の通信時は以下のように動作する。あ
る移動局に対する送信データ102 は、ベースバンド処理
部103 に入力される。ベースバンド処理部103 は、送信
ベースバンド処理部104 と受信ベースバンド処理部105
から構成されており、制御部112 からの制御信号により
制御される。ベースバンド処理部103 に入力された送信
データ102 は、送信ベースバンド処理部104 において伝
送路符号化、変調処理および拡散コードを重畳すること
による拡散処理が行われ、加算器106 に入力される。加
算器106では、送信ベースバンド処理部104 の出力と他
の移動局用ベースバンド処理部113 の出力を加算し、デ
ィジタル/アナログ変換を行った後、送信RF部107 に
出力する。送信RF部107 では、加算器106 からの入力
に対して波形整形、搬送波周波数へ周波数変換、増幅処
理を行い、切替器108 に出力する。一方、送信動作で
は、切替器108 は送信RF部107 とアンテナ109 とを接
続しており、送信RF部107 の出力は、アンテナ109 か
ら移動局側装置に対して送信される。
【0025】受信時は以下のように動作する。受信動作
では、切替器108 は、受信RF部110 とアンテナ109 と
を接続しており、全移動局からの受信信号は、アンテナ
109から受信され、受信RF部110 に入力される。受信
RF部110 では、波形整形、ベースバンドに周波数変換
およびディジタル/アナログ変換を行い、各移動局のベ
ースバンド処理部103 に出力する。ベースバンド処理部
103 に入力された受信信号は、受信ベースバンド処理部
105 において、移動局側装置121 において用いられた拡
散コードと同一のコードを用いた相関検出処理、復調処
理、復号処理を行い、受信データ111 を得る。制御部11
2 は、上り回線と下り回線の通信品質がある場合、後述
するようにフレーム構成や誤り訂正符号の符号化率、ス
ペクトラム拡散率を変更するように制御する。
【0026】移動局側装置121 も基地局側装置101 と同
様に、送信動作と受信動作が時間的に繰り返される。た
だし、基地局側装置101 が送信動作の時、移動局側装置
121では受信動作となり、逆に基地局側装置101 が受信
動作の時、移動局側装置121では送信動作となる。移動
局側装置121 において、受信時は、切替器123 は、受信
RF部124 とアンテナ122 を接続し、アンテナ122 から
受信した基地局からの信号は、受信RF部124 において
は、波形整形、ベースバンドに周波数変換およびディジ
タル/アナログ変換を行い、受信ベースバンド処理部12
5 においては、入力された受信信号に対し、基地局側装
置101 において用いられた拡散コードと同一のコードを
用いて相関検出処理を行い、基地局側装置101 で多重化
された信号から自移動局宛の希望波信号を分離し、さら
に、同期処理、復調処理、復号処理を行い、受信データ
128 を得る。受信レベル測定回路126 では、基地局側装
置101 で多重化された受信信号から、受信電力レベルの
希望波信号成分を測定し、測定結果を制御部127 に入力
する。また、制御部127 は、基地局側装置101 からの送
信信号がフレーム構成や符号化率、スペクトラム拡散率
を変更されているかどうかを監視し、変更されていれば
それに適した変復調を行うように制御する。一方、送信
時は、基地局側装置101 への送信データ129 は、送信ベ
ースバンド処理部130 に入力され、送信ベースバンド処
理部130 では、送信データ129 に対し、伝送路符号化、
変調処理および拡散コードを重畳することによる拡散処
理、ディジタル/アナログ変換を行った後、送信RF部
131 に出力する。送信RF部131 では、波形整形、搬送
波周波数へ周波数変換、増幅処理を行い、切替器123 に
入力される。切替器123 は、送信RF部131 とアンテナ
122 とを接続しているので、送信RF部131 の出力は、
アンテナ122 から基地局側装置101 に対して送信され
る。
【0027】(実施の形態1)図3は実施の形態1にお
ける符号分割多元接続方式および時分割複信装置を用い
たディジタル移動体通信装置のフレーム構成例を示す。
図3において、フレームは上り回線バーストと下り回線
バーストで構成される。フレーム長300 は、上り回線バ
ースト長310 と下り回線バースト長320 の和である。上
り回線バーストは、上り回線通信制御ビット311 と上り
回線ユーザー情報ビット312 で構成される。下り回線バ
ーストは、下り回線通信制御ビット321 と下り回線ユー
ザー情報ビット322 で構成される。上り回線通信制御ビ
ット311 のビット数をCr、下り回線通信制御ビット321
のビット数をCfとし、CrはCfよりも大きい。上り回線ユ
ーザー情報ビット312 のビット数をIr、下り回線ユーザ
ー情報ビット322 のビット数をIfとし、IrとIfは等し
い。したがって、上り回線通信制御ビット311 と上り回
線ユーザー情報ビット312 の和である上り回線バースト
のバースト長310 は、下り回線通信制御ビット321 と下
り回線ユーザー情報ビット322 の和である下り回線バー
ストのバースト長320 よりも長い構成になる。
【0028】以上のように構成された符号分割多元接続
方式および時分割複信方式を用いたディジタル移動体通
信装置について、その動作を説明する。ここでは、上り
回線の通信品質が下り回線の通信品質よりも低い環境を
仮定する。通信制御ビットは、伝搬遅延により上り回線
と下り回線が衝突することを防ぐ目的で挿入されるガー
ドタイムビット、フレーム同期の獲得や維持を目的とす
るユニークワードビット、伝搬路の干渉除去や等化の適
応制御を目的とするトレーニングビットやパイロットビ
ット、送信電力の制御やチャネルの切り換えなどの制御
を行うビットなどで構成される。このうち、適応制御の
トレーニングビットやパイロットビットは、ビット数が
多いほど学習効果が高まり伝送路の干渉除去や等化の能
力が高められ、ユーザー情報の通信品質を高められる。
また、送信電力などの制御も、ビット数が多いほど制御
を細やかに行うことが可能となり、ユーザー情報の通信
品質を高められる。
【0029】したがって、上り回線通信制御ビット311
のビット数Crが下り回線通信制御ビット321 のビット数
Cfよりも大きければ、上り回線通信制御ビット311 にお
いて適応制御のトレーニングビットや送信電力などの制
御ビットのビット数を、下り回線通信制御ビット321 に
おける適応制御のトレーニングビットや送信電力などの
制御ビットのビット数よりも多くすることが可能であ
り、下り回線に比べて上り回線の適応制御による干渉除
去や等化など能力や送信電力制御などの精度を高めるこ
とができる。これにより、上り回線の伝送路通信品質が
下り回線の伝送路通信品質よりも悪い通信環境において
も、上り回線と下り回線のユーザー情報の通信品質を同
等にすることができる。
【0030】時分割多元接続方式においては、チャネル
容量は時分割のスロット数で決まるため、このようなユ
ーザー情報の通信品質の向上は、保証するユーザー情報
の通信品質の向上を意味するだけであるが、符号分割多
元接続方式においては、同一の同時チャネル数でユーザ
ー情報の通信品質が向上することは、保証するユーザー
情報の通信品質を同一にした場合、同時チャネル数を増
大できること示している。すなわち、チャネル容量を増
大できるのである。
【0031】このようなディジタル移動通信システムの
移動局装置や基地局装置は、従来のディジタル移動通信
システムの移動局装置や基地局装置とは、フレーム構成
が異なるだけで、同様の構成で実現できる。
【0032】以上のように、本発明の実施の形態1によ
れば、上り回線バースト長310 を下り回線バースト長32
0 よりも長いフレーム構成とすることにより、上り回線
の伝送路通信品質が下り回線の伝送路通信品質よりも悪
い通信環境においても、上り回線と下り回線のユーザー
情報の通信品質を均一にして、上り回線のユーザー情報
の通信品質を高めることができ、もって通信容量を高め
ることができる。
【0033】なお、以上の説明では、すべてのフレーム
で上り回線バースト長310 が下り回線バースト長320 よ
りも長い構成の例で説明したが、一部のフレームのみで
上り回線バースト長310 が下り回線バースト長320 より
も長くし、そのほかのフレームは、上り回線バースト長
310 と下り回線バースト長320が等しい構成についても
同様に実施可能である。
【0034】また、上記の説明では、上り回線と下り回
線の通信トラヒックが等しいことを前提に、上り回線ユ
ーザー情報ビット312 のビット数と下り回線ユーザー情
報ビット322 のビット数が等しい構成の例で説明した
が、上り回線ユーザー情報ビット312 のビット数が下り
回線ユーザー情報ビット322 のビット数よりも多い構成
や、上り回線ユーザー情報ビット312 のビット数が下り
回線ユーザー情報ビット322 のビット数よりも少ない構
成についても同様に実施可能である。また、一部のフレ
ームについてのみ、そのような構成とすることも同様に
実施可能である。
【0035】また、上記の説明では、上り回線通信制御
ビット311 が上り回線ユーザー情報ビット312 と完全に
分離され、上り回線通信制御ビット311 が上り回線ユー
ザー情報ビット312 の前に配置された構成の例で説明し
たが、上り回線通信制御ビット311 が上り回線ユーザー
情報ビット312 の後ろに配置された構成や、上り回線通
信制御ビット311 と上り回線ユーザー情報ビット312 が
いくつかに分割されて、上り回線バースト内で交互に配
置された構成についても同様に実施可能である。下り回
線の下り回線通信制御ビット321 と下り回線ユーザー情
報ビット322 についても同様である。また、一部のフレ
ームについてのみ、そのような構成とすることも同様に
実施可能である。
【0036】また、上記の説明では、上り回線の伝送路
通信品質が下り回線の伝送路通信品質よりも低い場合の
例で説明したが、下り回線の伝送路通信品質が上り回線
の伝送路通信品質よりも低い場合は、次のようなフレー
ム構成とすることで同様に実施可能である。以下、その
場合の例について説明する。
【0037】図4は実施の形態1における下り回線の伝
送路通信品質が上り回線の伝送路通信品質よりも低い場
合のフレーム構成例を示す。図4において、フレームは
上り回線バーストと下り回線バーストで構成される。フ
レーム長400 は、上り回線バースト長410 と下り回線バ
ースト長420 の和である。上り回線バーストは、上り回
線通信制御ビット411 と上り回線ユーザー情報ビット41
2 で構成される。下り回線バーストは、下り回線通信制
御ビット421 と下り回線ユーザー情報ビット422 で構成
される。上り回線通信制御ビット411 のビット数をCr、
下り回線通信制御ビット421 のビット数をCfとし、Cfは
Crよりも大きい。上り回線ユーザー情報ビット412 のビ
ット数をIr、下り回線ユーザー情報ビット422 のビット
数をIfとし、IrとIfは等しい。したがって、下り回線通
信制御ビット421 と下り回線ユーザー情報ビット422 の
和である下り回線バーストのバースト長420 は、上り回
線通信制御ビット411 と上り回線ユーザー情報ビット41
2 の和である上り回線バーストのバースト長410 よりも
長い構成になる。
【0038】このように、下り回線バースト長420 を上
り回線バースト長410 よりも長いフレーム構成とするこ
とにより、下り回線の伝送路通信品質が上り回線の伝送
路通信品質よりも悪い通信環境においても、上り回線と
下り回線のユーザー情報の通信品質を均一にして、下り
回線のユーザー情報の通信品質を向上し、通信容量を高
めることができる。
【0039】なお、上記の説明では、すべてのフレーム
で上り回線バースト長410が下り回線バースト長420 よ
りも短い構成の例で説明したが、一部のフレームのみで
上り回線バースト長410 が下り回線バースト長420 より
も短くし、そのほかのフレームは、上り回線バースト長
410 と下り回線バースト長420 が等しい構成についても
同様に実施可能である。
【0040】また、上記の説明では、上り回線と下り回
線の通信トラヒックが等しいことを前提に、上り回線ユ
ーザー情報ビット412 のビット数と下り回線ユーザー情
報ビット422 のビット数が等しい構成の例で説明した
が、上り回線ユーザー情報ビット412 のビット数が下り
回線ユーザー情報ビット422 のビット数よりも多い構成
や、上り回線ユーザー情報ビット412 のビット数が下り
回線ユーザー情報ビット422のビット数よりも少ない構
成についても同様に実施可能である。また、一部のフレ
ームについてのみ、そのような構成とすることも同様に
実施可能である。
【0041】また、上記の説明では、上り回線通信制御
ビット411 が上り回線ユーザー情報ビット412 と完全に
分離され、上り回線通信制御ビット411 が上り回線ユー
ザー情報ビット412 の前に配置された構成の例で説明し
たが、上り回線通信制御ビット411 が上り回線ユーザー
情報ビット412 の後ろに配置された構成や、上り回線通
信制御ビット411 と上り回線ユーザー情報ビット412 が
いくつかに分割されて、上り回線バースト内で交互に配
置された構成についても同様に実施可能である。下り回
線の下り回線通信制御ビット421 と下り回線ユーザー情
報ビット422 についても同様である。また、一部のフレ
ームについてのみ、そのような構成とすることも同様に
実施可能である。
【0042】(実施の形態2)図14は実施の形態2にお
ける符号分割多元接続方式および時分割複信方式を用い
たディジタル移動体通信装置のフレーム構成例を示し、
上り回線の伝送路通信品質が下り回線の伝送路通信品質
よりも低い場合の例である。図14において、フレームは
上り回線バーストと下り回線バーストで構成される。フ
レーム長1400は、上り回線バースト長1410と下り回線バ
ースト長1420の和である。上り回線バーストは、上り回
線通信制御ビット1411と上り回線ユーザー情報ビット14
12と上り回線誤り訂正ビット1413で構成される。下り回
線バーストは、下り回線通信制御ビット1421と下り回線
ユーザー情報ビット1422と下り回線誤り訂正ビット1423
で構成される。上り回線通信制御ビット1411のビット数
をCr、下り回線通信制御ビット1421のビット数をCfと
し、CrとCfは等しい。上り回線ユーザー情報ビット1412
のビット数をIr、下り回線ユーザー情報ビット1422のビ
ット数をIfとし、IrとIfは等しい。上り回線誤り訂正ビ
ット1413のビット数をFr、下り回線誤り訂正ビット1423
のビット数をFfとし、FrはFfよりも大きい。したがっ
て、上り回線通信制御ビット1411と上り回線ユーザー情
報ビット1412と上り回線誤り訂正ビット1413の和である
上り回線バーストのバースト長1410は、下り回線通信制
御ビット1421と下り回線ユーザー情報ビット1422と下り
回線誤り訂正ビット1423の和である下り回線バーストの
バースト長1420よりも長い構成になる。
【0043】以上のように構成された符号分割多元接続
方式および時分割複信方式を用いたディジタル移動体通
信装置について、その動作を説明する。通信制御ビット
は、伝搬遅延により上り回線と下り回線が衝突すること
を防ぐ目的で挿入されるガードタイムビット、フレーム
同期の獲得や維持を目的とするユニークワードビット、
伝搬路の干渉除去や等化の適応制御を目的とするトレー
ニングビットやパイロットビット、送信電力の制御やチ
ャネルの切り換えなどの制御を行うビットなどである。
ユーザー情報ビットは、例えば電話であれば音声信号を
符号化したものである。誤り訂正ビットは、通信制御ビ
ットやユーザー情報ビットに伝送路上で誤りが生じた場
合に受信側でそれを訂正するための情報であり、送信側
で通信制御ビットやユーザー情報ビットをもとに生成さ
れる。誤り訂正能力は、もとのビット数と、誤り訂正符
号化後のビット数との比( 誤り訂正符号化率) による部
分が大きく、誤り訂正ビット数が大きければ( 誤り訂正
符号化率が低ければ) それだけ誤り訂正能力も高まる。
【0044】したがって、上り回線誤り訂正ビット1413
のビット数Frが下り回線誤り訂正ビット1423のビット数
Ffよりも大きければ、上り回線通信制御ビット1411の送
信電力などの制御精度を、下り回線通信制御ビット1421
の送信電力などの制御ビットのビット数よりも高めるこ
とが可能である。また、ユーザー情報ビットについて
も、下り回線に比べて上り回線の誤り訂正能力を高める
ことができる。これにより、上り回線の伝送路通信品質
が下り回線の伝送路通信品質よりも悪い通信環境におい
ても、上り回線と下り回線のユーザー情報の通信品質を
同等にすることができる。
【0045】時分割多元接続方式においては、チャネル
容量は時分割のスロット数で決まるため、このようなユ
ーザー情報の通信品質の向上は、保証するユーザー情報
の通信品質の向上を意味するだけであるが、符号分割多
元接続方式においては、同一の同時チャネル数でユーザ
ー情報の通信品質が向上することは、保証するユーザー
情報の通信品質を同一にした場合、同時チャネル数を増
大できること示している。すなわち、チャネル容量を増
大できるのである。
【0046】このようなディジタル移動通信システムの
移動局装置や基地局装置は、従来のディジタル移動通信
システムの移動局装置や基地局装置とは、フレーム構成
が異なるだけで、同様の構成で実現できる。
【0047】以上のように、本発明の実施の形態2によ
れば、上り回線バースト長1410を下り回線バースト長14
20よりも長いフレーム構成とし、上り回線の誤り訂正符
号化率を下り回線の誤り訂正符号化率よりも低くするこ
とにより、上り回線の伝送路通信品質が下り回線の伝送
路通信品質よりも悪い通信環境においても、上り回線と
下り回線のユーザー情報の通信品質を均一にして、上り
回線のユーザー情報の通信品質を高めることができ、も
って通信容量を高めることができる。
【0048】なお、以上の説明では、すべてのフレーム
で上り回線バースト長1410が下り回線バースト長1420よ
りも長い構成の例で説明したが、一部のフレームのみで
上り回線バースト長1410が下り回線バースト長1420より
も長くし、そのほかのフレームは、上り回線バースト長
1410と下り回線バースト長1420が等しい構成についても
同様に実施可能である。
【0049】また、上記の説明では、上り回線と下り回
線の通信トラヒックが等しいことを前提に、上り回線ユ
ーザー情報ビット1412のビット数と下り回線ユーザー情
報ビット1422のビット数が等しい構成の例で説明した
が、上り回線ユーザー情報ビット1412のビット数が下り
回線ユーザー情報ビット1422のビット数よりも多い構成
や、上り回線ユーザー情報ビット1412のビット数が下り
回線ユーザー情報ビット1422のビット数よりも少ない構
成についても同様に実施可能である。上り回線通信制御
ビット1411のビット数と下り回線通信制御ビット1421の
ビット数についても同様である。また、一部のフレーム
についてのみ、そのような構成とすることも同様に実施
可能である。
【0050】また、上記の説明では、上り回線通信制御
ビット1411が上り回線ユーザー情報ビット1412と完全に
分離され、上り回線通信制御ビット1411が上り回線ユー
ザー情報ビット1412の前に配置された構成の例で説明し
たが、上り回線通信制御ビット1411が上り回線ユーザー
情報ビット1412の後ろに配置された構成や、上り回線通
信制御ビット1411と上り回線ユーザー情報ビット1412が
いくつかに分割されて、上り回線バースト内で交互に配
置された構成についても同様に実施可能である。下り回
線の下り回線通信制御ビット1421と下り回線ユーザー情
報ビット1422についても同様である。また、一部のフレ
ームについてのみ、そのような構成とすることも同様に
実施可能である。
【0051】また、上記の説明では、上り回線の伝送路
通信品質が下り回線の伝送路通信品質よりも低い場合の
例で説明したが、下り回線の伝送路通信品質が上り回線
の伝送路通信品質よりも低い場合は、次のようなフレー
ム構成とすることで同様に実施可能である。以下、その
場合の例について説明する。
【0052】図2は下り回線の伝送路通信品質が上り回
線の伝送路通信品質よりも低い場合のフレーム構成例を
示す。図2において、フレームは上り回線バーストと下
り回線バーストで構成される。フレーム長200 は、上り
回線バースト長210 と下り回線バースト長220 の和であ
る。上り回線バーストは、上り回線通信制御ビット211
と上り回線ユーザー情報ビット212 と上り回線誤り訂正
ビット213 で構成される。下り回線バーストは下り回線
通信制御ビット221 と下り回線ユーザー情報ビット222
と下り回線誤り訂正ビット223 で構成される。上り回線
通信制御ビット211 のビット数をCr、下り回線通信制御
ビット221 のビット数をCfとし、CrとCfは等しい。上り
回線ユーザー情報ビット212 のビット数をIr、下り回線
ユーザー情報ビット222 のビット数をIfとし、IrとIfは
等しい。上り回線誤り訂正ビット213 のビット数をFr、
下り回線誤り訂正ビット223 のビット数をFfとし、Ffは
Frよりも大きい。したがって、下り回線通信制御ビット
221 と下り回線ユーザー情報ビット222 と下り回線誤り
訂正ビット223 の和である下り回線バーストのバースト
長220 は、上り回線通信制御ビット211 と上り回線ユー
ザー情報ビット212と上り回線誤り訂正ビット213 の和
である上り回線バーストのバースト長210 よりも長い構
成になる。
【0053】以上のように構成された符号分割多元接続
方式および時分割複信方式を用いたディジタル移動体通
信装置について、その動作を説明する。通信制御ビット
は、伝搬遅延により上り回線と下り回線が衝突すること
を防ぐ目的で挿入されるガードタイムビット、フレーム
同期の獲得や維持を目的とするユニークワードビット、
伝搬路の干渉除去や等化の適応制御を目的とするトレー
ニングビットやパイロットビット、送信電力の制御やチ
ャネルの切り換えなどの制御を行うビットなどである。
ユーザー情報ビットは、例えば電話であれば音声信号を
符号化したものである。誤り訂正ビットは、通信制御ビ
ットやユーザー情報ビットに伝送路上で誤りが生じた場
合に受信側でそれを訂正するための情報であり、送信側
で通信制御ビットやユーザー情報ビットをもとに生成さ
れる。誤り訂正能力は、もとのビット数と、誤り訂正符
号化後のビット数との比(誤り訂正符号化率) による部
分が大きく、誤り訂正ビット数が大きければ(誤り訂正
符号化率が低ければ) それだけ誤り訂正能力も高まる。
【0054】したがって、下り回線誤り訂正ビット223
のビット数Ffが上り回線誤り訂正ビット213 のビット数
Frよりも大きければ、下り回線通信制御ビット221 の送
信電力などの制御精度を、上り回線通信制御ビット211
の送信電力などの制御ビットのビット数よりも高めるこ
とが可能である。また、ユーザー情報ビットについて
も、上り回線に比べて下り回線の誤り訂正能力を高める
ことができる。これにより、下り回線の伝送路通信品質
が上り回線の伝送路通信品質よりも悪い通信環境におい
ても、上り回線と下り回線のユーザー情報の通信品質を
同等にすることができる。
【0055】時分割多元接続方式においては、チャネル
容量は時分割のスロット数で決まるため、このようなユ
ーザー情報の通信品質の向上は保証するユーザー情報の
通信品質の向上を意味するだけであるが、符号分割多元
接続方式においては、同一の同時チャネル数でユーザー
情報の通信品質が向上することは、保証するユーザー情
報の通信品質を同一にした場合、同時チャネル数を増大
できること示している。すなわち、チャネル容量を増大
できるのである。
【0056】このようなディジタル移動通信システムの
移動局装置や基地局装置は、従来のディジタル移動通信
システムの移動局装置や基地局装置とは、フレーム構成
が異なるだけで、同様の構成で実現できる。
【0057】以上のように、本発明の実施の形態2によ
れば、下り回線バースト長220 を上り回線バースト長21
0 よりも長いフレーム構成とし、下り回線の誤り訂正符
号化率を上り回線の誤り訂正符号化率よりも低くするこ
とにより、下り回線の伝送路通信品質が上り回線の伝送
路通信品質よりも悪い通信環境においても、上り回線と
下り回線のユーザー情報の通信品質を等しくし同時通信
可能なチャネル容量を高めることができる。
【0058】なお、以上の説明では、すべてのフレーム
で下り回線バースト長120 が上り回線バースト長110 よ
りも長い構成の例で説明したが、一部のフレームのみで
下り回線バースト長120 が上り回線バースト長110 より
も長くし、そのほかのフレームは、上り回線バースト長
110 と下り回線バースト長120 が等しい構成についても
同様に実施可能である。
【0059】また、上記の説明では、上り回線と下り回
線の通信トラヒックが等しいことを前提に、上り回線ユ
ーザー情報ビット212 のビット数と下り回線ユーザー情
報ビット222 のビット数が等しい構成の例で説明した
が、下り回線ユーザー情報ビット222 のビット数が上り
回線ユーザー情報ビット212 のビット数よりも多い構成
や、下り回線ユーザー情報ビット222 のビット数が上り
回線ユーザー情報ビット212 のビット数よりも少ない構
成についても同様に実施可能である。上り回線通信制御
ビット211 のビット数と下り回線通信制御ビット221 の
ビット数についても同様である。また、一部のフレーム
についてのみ、そのような構成とすることも同様に実施
可能である。
【0060】また、以上の説明では、上り回線通信制御
ビット211 が上り回線ユーザー情報ビット212 と完全に
分離され、上り回線通信制御ビット211 が上り回線ユー
ザー情報ビット212 の前に配置された構成の例で説明し
たが、上り回線通信制御ビット211 が上り回線ユーザー
情報ビット212 の後ろに配置された構成や、上り回線通
信制御ビット211 と上り回線ユーザー情報ビット212 が
いくつかに分割されて、上り回線バースト内で交互に配
置された構成についても同様に実施可能である。下り回
線の下り回線通信制御ビット221 と下り回線ユーザー情
報ビット222 についても同様である。また、一部のフレ
ームについてのみ、そのような構成とすることも同様に
実施可能である。
【0061】(実施の形態3)図23は実施の形態3にお
ける符号分割多元接続方式および時分割複信方式を用い
たディジタル移動体通信装置のフレーム構成例を示す。
図23において、フレームは上り回線バーストと下り回線
バーストで構成される。フレーム長2300は、上り回線バ
ースト長2310と下り回線バースト長2320の和である。上
り回線バースト長2310をTrとし、下り回線バースト長23
20をTfとする。上り回線バーストは、上り回線通信制御
ビット2311と上り回線ユーザー情報ビット2312で構成さ
れる。下り回線バーストは、下り回線通信制御ビット23
21と下り回線ユーザー情報ビット2322で構成される。上
り回線通信制御ビット2311および下り回線通信制御ビッ
ト2321のビット数をCとし、上り回線ユーザー情報ビッ
ト2312および下り回線ユーザー情報ビット2322のビット
数をIとする。上り回線拡散率2314をSrとし、下り回線
拡散率2324をSfとし、SrはSfより大きいものとする。上
り回線と下り回線で通信制御ビット数およびユーザー情
報ビット数が等しいので、上り回線拡散率Sr2314が下り
回線拡散率Sf2324よりも大きいとき、上り回線バースト
長2310は、下り回線バースト長2320よりも長い構成にな
る。ここで、拡散率とは、拡散処理前のシンボル( 例え
ばBPSK変調であれば1ビット/ シンボルであり、QPSK変
調であれば2ビット/ シンボルである) 速度に対する拡
散処理後のチップ速度の比のことである。拡散処理前の
シンボル数が等しい場合、拡散率が高い方が拡散処理後
のチップ数が多くなる。
【0062】以上のように構成された符号分割多元接続
方式および時分割複信方式を用いたディジタル移動体通
信装置について、その動作を説明する。符号分割多元接
続方式では、情報信号に拡散符号を掛け合わせる。この
拡散符号長が拡散率である。周波数帯域を広げて( 拡散
して) 伝送するため、受信側では拡散率だけの逆拡散プ
ロセスゲインが得られる。したがって、拡散率が大きい
ほど伝送路の雑音に強い通信が可能になる。通信制御ビ
ットは、伝搬遅延により上り回線と下り回線が衝突する
ことを防ぐ目的で挿入されるガードタイムビット、フレ
ーム同期の獲得や維持を目的とするユニークワードビッ
ト、伝搬路の干渉除去や等化の適応制御を目的とするト
レーニングビットやパイロットビット、送信電力の制御
やチャネルの切り換えなどの制御を行うビットなどで構
成される。拡散率が高くプロセスゲインが大きければ、
それだけ適応制御の学習も精度が高まり、伝搬路の干渉
除去や等化の能力が高まる。また、伝送路の雑音に強け
れば、それだけ送信電力などの制御の精度が高まり、伝
送路の干渉にも強くなる。
【0063】したがって、上り回線拡散率2314が下り回
線拡散率2324よりも大きければ、上り回線の伝送路雑音
への耐性を下り回線よりも高めることができる。また送
信電力制御などの精度も高まる。これにより、上り回線
の伝送路通信品質が下り回線の伝送路通信品質よりも悪
い通信環境においても、上り回線と下り回線のユーザー
情報の通信品質を同等にすることができる。
【0064】また、時分割多元接続方式においては、チ
ャネル容量は時分割のスロット数で決まるため、このよ
うなユーザー情報の通信品質の向上は、保証するユーザ
ー情報の通信品質の向上を意味するだけであるが、符号
分割多元接続方式においては、同一の同時チャネル数で
ユーザー情報の通信品質が向上することは、保証するユ
ーザー情報の通信品質を同一にした場合、同時チャネル
数を増大できること示している。すなわち、チャネル容
量を増大できるのである。
【0065】また、上り回線と下り回線とで拡散率のみ
が異なり、フレーム内のビット構成が同じであれば、上
り回線と下り回線とで拡散処理を行うディジタル変調
部、および逆拡散処理を行うディジタル復調部が異なる
だけで、他の回路部分は共通の構成とすることができ
る。
【0066】このようなディジタル移動通信システムの
移動局装置や基地局装置は、従来のディジタル移動通信
システムの移動局装置や基地局装置とは、フレーム構成
が異なるだけで、同様の構成で実現できる。
【0067】以上のように、本発明の実施の形態3によ
れば、上り回線バースト長2310を下り回線バースト長23
20よりも長いフレーム構成とし、上り回線拡散率2314を
下り回線拡散率2324よりも大きくすることにより、上り
回線の伝送路通信品質が下り回線の伝送路通信品質より
も悪い通信環境においても、上り回線と下り回線のユー
ザー情報の通信品質を等しくし同時通信可能なチャネル
数を高めることができる。
【0068】なお、以上の説明では、すべてのフレーム
で上り回線バースト長2310が下り回線バースト長2320よ
りも長い構成の例で説明したが、一部のフレームのみで
上り回線バースト長2310が下り回線バースト長2320より
も長くし、そのほかのフレームは、上り回線バースト長
2310と下り回線バースト長2320が等しい構成についても
同様に実施可能である。拡散率についても同様である。
【0069】また、以上の説明では、上り回線と下り回
線の通信トラヒックが等しいことを前提に、上り回線ユ
ーザー情報ビット2312のビット数と下り回線ユーザー情
報ビット2322のビット数が等しい構成の例で説明した
が、上り回線ユーザー情報ビット2312のビット数が下り
回線ユーザー情報ビット2322のビット数よりも多い構成
や、上り回線ユーザー情報ビット2312のビット数が下り
回線ユーザー情報ビット2322のビット数よりも少ない構
成についても同様に実施可能である。また、一部のフレ
ームについてのみ、そのような構成とすることも同様に
実施可能である。
【0070】また、以上の説明では、上り回線通信制御
ビット2311が上り回線ユーザー情報ビット2312と完全に
分離され、上り回線通信制御ビット2311が上り回線ユー
ザー情報ビット2312の前に配置された構成の例で説明し
たが、上り回線通信制御ビット2311が上り回線ユーザー
情報ビット2312の後ろに配置された構成や、上り回線通
信制御ビット2311と上り回線ユーザー情報ビット2312が
いくつかに分割されて、上り回線バースト内で交互に配
置された構成についても同様に実施可能である。下り回
線の下り回線通信制御ビット2321と下り回線ユーザー情
報ビット2322についても同様である。また、一部のフレ
ームについてのみそのような構成とすることも同様に実
施可能である。
【0071】また、以上の説明では、上り回線の伝送路
通信品質が下り回線の伝送路通信品質よりも低い場合の
例で説明したが、下り回線の伝送路通信品質が上り回線
の伝送路通信品質よりも低い場合は、次のようなフレー
ム構成とすることで同様に実施可能である。以下、その
場合の例について説明する。
【0072】図24は下り回線の伝送路通信品質が上り回
線の伝送路通信品質よりも低い場合のフレーム構成例を
示す。図24において、フレームは上り回線バーストと下
り回線バーストで構成される。フレーム長2400は、上り
回線バースト長2410と下り回線バースト長2420の和であ
る。上り回線バースト長2410をTrとし、下り回線バース
ト長2420をTfとする。上り回線バーストは、上り回線通
信制御ビット2411と上り回線ユーザー情報ビット2412で
構成される。下り回線バーストは下り回線通信制御ビッ
ト2421と下り回線ユーザー情報ビット2422で構成され
る。上り回線通信制御ビット2411および下り回線通信制
御ビット2421のビット数をCとし、上り回線ユーザー情
報ビット2412および下り回線ユーザー情報ビット2422の
ビット数をIとする。上り回線拡散率2414をSrとし、下
り回線拡散率2424をSfとし、SfはSrより大きいものとす
る。上り回線と下り回線で通信制御ビット数およびユー
ザー情報ビット数が等しいので、下り回線拡散率Sf2424
が上り回線拡散率Sr2414よりも大きいとき、下り回線バ
ースト長2420は、上り回線バースト長2410よりも長い構
成になる。
【0073】以上のように構成された符号分割多元接続
方式および時分割複信方式を用いたディジタル移動体通
信装置について、その動作を説明する。符号分割多元接
続方式では、情報信号に拡散符号を掛け合わせる。この
拡散符号長が拡散率である。周波数帯域を広げて(拡散
して)伝送するため、受信側では拡散率だけの逆拡散プ
ロセスゲインが得られる。したがって、拡散率が大きい
ほど伝送路の雑音に強い通信が可能になる。通信制御ビ
ットは、伝搬遅延により上り回線と下り回線が衝突する
ことを防ぐ目的で挿入されるガードタイムビット、フレ
ーム同期の獲得や維持を目的とするユニークワードビッ
ト、伝搬路の干渉除去や等化の適応制御を目的とするト
レーニングビットやパイロットビット、送信電力の制御
やチャネルの切り換えなどの制御を行うビットなどで構
成される。拡散率が高くプロセスゲインが大きければ、
それだけ適応制御の学習も精度が高まり、伝搬路の干渉
除去や等化の能力が高まる。また、伝送路の雑音に強け
れば、それだけ送信電力などの制御の精度が高まり、伝
送路の干渉にも強くなる。
【0074】したがって、下り回線拡散率2424が上り回
線拡散率2414よりも大きければ、下り回線の伝送路雑音
への耐性を上り回線よりも高めることができる。また送
信電力制御などの精度も高まる。これにより、下り回線
の伝送路通信品質が上り回線の伝送路通信品質よりも悪
い通信環境においても、上り回線と下り回線のユーザー
情報の通信品質を同等にすることができる。
【0075】また、時分割多元接続方式においては、チ
ャネル容量は時分割のスロット数で決まるため、このよ
うなユーザー情報の通信品質の向上は、保証するユーザ
ー情報の通信品質の向上を意味するだけであるが、符号
分割多元接続方式においては同一の同時チャネル数でユ
ーザー情報の通信品質が向上することは、保証するユー
ザー情報の通信品質を同一にした場合、同時チャネル数
を増大できること示している。すなわち、チャネル容量
を増大できるのである。
【0076】また、上り回線と下り回線とで拡散率のみ
が異なりフレーム内のビット構成が同じであれば、上り
回線と下り回線とで拡散処理を行うディジタル変調部、
および逆拡散処理を行うディジタル復調部が異なるだけ
で、他の回路部分は共通の構成とすることができる。
【0077】このようなディジタル移動通信システムの
移動局装置や基地局装置は、従来のディジタル移動通信
システムの移動局装置や基地局装置とは、フレーム構成
が異なるだけで、同様の構成で実現できる。
【0078】以上のように、本発明の実施の形態3によ
れば、下り回線バースト長2420を上り回線バースト長24
10よりも長いフレーム構成とし、下り回線拡散率2424を
上り回線拡散率2414よりも大きくすることにより、下り
回線の伝送路通信品質が上り回線の伝送路通信品質より
も悪い通信環境においても、上り回線と下り回線のユー
ザー情報の通信品質を等しく、し同時通信可能なチャネ
ル数を高めることができる。
【0079】なお、以上の説明では、すべてのフレーム
で下り回線バースト長2420が上り回線バースト長2410よ
りも長い構成の例で説明したが、一部のフレームのみで
下り回線バースト長2420が上り回線バースト長2410より
も長くし、そのほかのフレームは、上り回線バースト長
2410と下り回線バースト長2420が等しい構成についても
同様に実施可能である。拡散率についても同様である。
【0080】また、以上の説明では、上り回線と下り回
線の通信トラヒックが等しいことを前提に、上り回線ユ
ーザー情報ビット2412のビット数と下り回線ユーザー情
報ビット2422のビット数が等しい構成の例で説明した
が、上り回線ユーザー情報ビット2412のビット数が下り
回線ユーザー情報ビット2422のビット数よりも多い構成
や、上り回線ユーザー情報ビット2412のビット数が下り
回線ユーザー情報ビット2422のビット数よりも少ない構
成についても同様に実施可能である。また、一部のフレ
ームについてのみ、そのような構成とすることも同様に
実施可能である。
【0081】また、以上の説明では、上り回線通信制御
ビット2411が上り回線ユーザー情報ビット2412と完全に
分離され、上り回線通信制御ビット2411が上り回線ユー
ザー情報ビット2412の前に配置された構成の例で説明し
たが、上り回線通信制御ビット2411が上り回線ユーザー
情報ビット2412の後ろに配置された構成や、上り回線通
信制御ビット2411と上り回線ユーザー情報ビット2412が
いくつかに分割されて、上り回線バースト内で交互に配
置された構成についても同様に実施可能である。下り回
線の下り回線通信制御ビット2421と下り回線ユーザー情
報ビット2422についても同様である。また、一部のフレ
ームについてのみ、そのような構成とすることも同様に
実施可能である。
【0082】(実施の形態4)図5は実施の形態4にお
ける符号分割多元接続方式および時分割複信方式を用い
たディジタル移動体通信装置のフレーム構成例を示す。
図5において、フレームは上り回線バーストと下り回線
バーストで構成される。フレーム長500 は、上り回線バ
ースト長510 と下り回線バースト長520 の和である。上
り回線バーストは、上り回線通信制御ビット511 と上り
回線ユーザー情報ビット512 で構成される。下り回線バ
ーストは、下り回線通信制御ビット521 と下り回線ユー
ザー情報ビット522 で構成される。上り回線通信制御ビ
ット511 のビット数をCr、下り回線通信制御ビット521
のビット数をCfとし、CfとCrは等しい。上り回線ユーザ
ー情報ビット512 のビット数をIr、下り回線ユーザー情
報ビット522 のビット数をIfとし、IrとIfは等しい。し
たがって、下り回線通信制御ビット521 と下り回線ユー
ザー情報ビット522 の和である下り回線バーストのバー
スト長520 と、上り回線通信制御ビット511 と上り回線
ユーザー情報ビット512 の和である上り回線バーストの
バースト長510 は等しい構成になる。
【0083】図6は上記のフレーム構成と実施の形態1
に記した二つのフレーム構成の三つを備えたディジタル
移動体通信方式のフレーム構成の例である。通信方式a
では、上り回線通信制御ビットのビット数Cra に比べて
下り回線通信制御ビットのビット数Cfa の方が大きく、
上り回線ユーザー情報ビットのビット数Irと下り回線ユ
ーザー情報ビットのビット数Ifが等しい。したがって、
上り回線バースト長よりも下り回線バースト長が長い。
通信方式bでは、上り回線通信制御ビットのビット数Cr
b と下り回線通信制御ビットのビット数Cfb が等しく、
上り回線ユーザー情報ビットのビット数Irと下り回線ユ
ーザー情報ビットのビット数Ifも等しい。したがって、
上り回線バースト長と下り回線バースト長が等しい。通
信方式cでは、下り回線通信制御ビットのビット数Cfc
に比べて上り回線通信制御ビットのビット数Crc が大き
く、上り回線ユーザー情報ビットのビット数Irと下り回
線ユーザー情報ビットのビット数Ifが等しい。したがっ
て、下り回線バースト長よりも上り回線バースト長が長
い。
【0084】そして、ある移動局と基地局との間で、下
り回線の伝送路通信品質に比べて上り回線の伝送路通信
品質が低い場合には、通信方式aを用いたチャネルを移
動局に割り当てる。一方、上り回線の伝送路通信品質に
比べて下り回線の伝送路通信品質が低い場合には、通信
方式cを用いたチャネルを移動局に割り当てる。また、
上り回線と下り回線の伝送路通信品質がほぼ等しけれ
ば、通信方式bを用いたチャネルを移動局に割り当て
る。
【0085】以上のように構成された移動体通信方式に
ついて、図7を用いてその動作を説明する。図7はセル
ラー移動体通信システムの概念図である。図7におい
て、システムは、基地局a741の管理するセルa731、基地
局b742の管理するセルb732、基地局c743の管理するセル
c733の三つのセルで構成される。移動局a751、移動局b7
52、移動局c753は、セルa731内に位置し、移動局d754、
移動局e755は、セルb732内に位置し、移動局f756、移動
局g757は、セルc733内に位置する。エリアa761は、上り
回線に比べて下り回線の伝送路通信品質が低い場所であ
る。また、エリアb762およびエリアc763は、下り回線に
比べて上り回線の伝送路通信品質が低い場所であり、こ
れら以外の場所は、上り回線と下り回線の伝送路通信品
質がほぼ同じとする。
【0086】セルa731にはエリアa761およびエリアb762
が含まれる。基地局a741は、管理する複数のキャリア周
波数のうちいくつかで通信方式aを用い、別のいくつか
では通信方式bを用い、残りは通信方式cを用いるもの
とする。エリアa761内にある移動局c753から接続の要求
があれば、通信方式aを用いるキャリア周波数のチャネ
ルを割り当てる。エリアb762内にある移動局b752から接
続の要求があれば、通信方式cを用いるキャリア周波数
のチャネルを割り当てる。エリアa761にもエリアb762に
もない移動局a751から接続の要求があれば、通信方式b
を用いるキャリア周波数のチャネルを割り当てる。どの
エリアからの接続要求であるかは、制御用チャネルで上
り回線と下り回線の伝送路通信品質を調べて推定する。
移動局c753がエリアa761の内から外へ移動した場合は、
それを検出して、可能であれば通信方式aを用いたキャ
リア周波数のチャネルから通信方式bを用いたキャリア
周波数のチャネルに切り替える。さらに移動局c753がエ
リアb762の内へ移動した場合は、それを検出して、可能
であれば通信方式b を用いたキャリア周波数のチャネル
から通信方式cを用いたキャリア周波数のチャネルに切
り替える。他の移動局についても同様である。
【0087】セルb732にはエリアc763が含まれる。基地
局b742は、管理する複数のキャリア周波数のうちいくつ
かで通信方式bを用い、残りは通信方式cを用いるもの
とする。エリアc763内にある移動局d754から接続の要求
があれば、通信方式cを用いるキャリア周波数のチャネ
ルを割り当てる。エリアc763にない移動局e755から接続
の要求があれば、通信方式bを用いるキャリア周波数の
チャネルを割り当てる。どのエリアからの接続要求であ
るかは、制御用チャネルで上り回線と下り回線の伝送路
通信品質を調べて推定する。移動局e755がエリアc763の
外から内へ移動した場合は、それを検出して、可能であ
れば通信方式bを用いたキャリア周波数のチャネルから
通信方式cを用いたキャリア周波数のチャネルに切り替
える。他の移動局についても同様である。
【0088】セルc733にはエリアb762が含まれる。基地
局c743は、管理する複数のキャリア周波数のうちいくつ
かで通信方式bを用い、残りは通信方式cを用いるもの
とする。移動局へのチャネルの割り当ては同様である。
【0089】このように、下り回線の方が上り回線より
も伝送路通信品質が低い場合には、通信方式aを用いた
キャリア周波数のチャネルを割り当て、上り回線の方が
下り回線よりも伝送路通信品質が低い場合には、通信方
式cを用いたキャリア周波数のチャネルを割り当て、上
り回線と下り回線の伝送路通信品質がほぼ等しい場合に
は、通信方式bを用いたキャリア周波数のチャネルを割
り当てることで、実施の形態1に記した作用により、上
り回線と下り回線のユーザー情報の通信品質を同等にす
ることができる。また、上り回線と下り回線のうち、ユ
ーザー情報の通信品質が高い方の回線の通信品質をやや
落としても、ユーザー情報の通信品質が低い方の回線の
通信品質を高めて、上り回線と下り回線のユーザー情報
の通信品質を同等にすることは、符号分割多元接続方式
においては、同時通信可能なチャネル数を高めることに
なり、チャネルの通信容量を高めることになる。
【0090】以上のように、本発明の実施の形態4によ
れば、上り回線のバースト長が下り回線のバースト長よ
りも長い通信方式と、下り回線のバースト長が上り回線
のバースト長よりも長い通信方式と、上り回線と下り回
線のバースト長が等しい通信方式を備えることにより、
上り回線と下り回線の伝送路通信品質が等しくない環境
においても、上り回線と下り回線のユーザー情報の通信
品質を等しくし、チャネルの通信容量を高めることがで
きる。
【0091】なお、以上の説明では、上り回線のバース
ト長が下り回線のバースト長よりも長い通信方式と、下
り回線のバースト長が上り回線のバースト長よりも長い
通信方式と、上り回線と下り回線のバースト長が等しい
通信方式の三つの方式を備えた構成の場合について述べ
たが、図8に示すように、上り回線と下り回線のバース
ト長が等しい通信方式bと、下り回線のバースト長が上
り回線のバースト長よりも長い通信方式aと、それより
もさらに下り回線のバースト長が上り回線のバースト長
よりも長い通信方式dの三つを備えた構成についても同
様に実施可能である。また、図9に示すように、上り回
線と下り回線のバースト長が等しい通信方式bと、上り
回線のバースト長が下り回線のバースト長よりも長い通
信方式cと、それよりもさらに上り回線のバースト長が
下り回線のバースト長よりも長い通信方式eの三つを備
えた構成についても同様に実施可能である。また、これ
らのうちいずれか二つを備えた構成や、四つ以上を備え
た構成についても同様に実施可能である。
【0092】また、以上の説明では、キャリア周波数の
それぞれの通信方式への配分が固定的な場合について説
明したが、基地局装置においてそれぞれの通信方式の需
要を検出する手段を備え、ある時間間隔でその配分を自
動的に修正していく構成とすることも可能である。
【0093】また、以上の説明では、すべてのフレーム
で上り回線バースト長と下り回線バースト長との関係が
図3や図4や図5に示される関係の場合の構成の例で説
明したが、一部のフレームのみでそのような構成とし、
そのほかのフレームは、上り回線バースト長と下り回線
バースト長が等しい構成についても同様に実施可能であ
る。
【0094】また、以上の説明では、上り回線と下り回
線の通信トラヒックが等しいことを前提に、上り回線ユ
ーザー情報ビットのビット数と下り回線ユーザー情報ビ
ットのビット数が等しい構成の例で説明したが、上り回
線ユーザー情報ビットのビット数が下り回線ユーザー情
報ビットのビット数よりも多い構成や、上り回線ユーザ
ー情報ビットのビット数が下り回線ユーザー情報ビット
のビット数よりも少ない構成についても同様に実施可能
である。また、一部のフレームについてのみ、そのよう
な構成とすることも同様に実施可能である。
【0095】また、以上の説明では、上り回線通信制御
ビットが上り回線ユーザー情報ビットと完全に分離さ
れ、上り回線通信制御ビットが上り回線ユーザー情報ビ
ットの前に配置された構成の例で説明したが、上り回線
通信制御ビットが上り回線ユーザー情報ビットの後ろに
配置された構成や、上り回線通信制御ビットと上り回線
ユーザー情報ビットがいくつかに分割されて上り回線バ
ースト内で交互に配置された構成についても同様に実施
可能である。下り回線の下り回線通信制御ビットと下り
回線ユーザー情報ビットについても同様である。また、
一部のフレームについてのみ、そのような構成とするこ
とも同様に実施可能である。
【0096】図10は本実施の形態4における符号分割多
元接続方式および時分割複信方式を用いたディジタル移
動体通信の移動局装置の構成例を示し、上り回線バース
ト長と下り回線バースト長との比が異なる三つの通信方
式を備えた音声信号の通信を行う装置の例である。図10
において、1000は無線信号1050を送受信するアンテナで
あり、1001は無線受信部1002と無線送信部1003を時分割
によって切り換える時分割複信スイッチである。無線受
信部1002は、スイッチ1040によって切り換えられて、デ
ィジタル復調部a1010 またはディジタル復調部b1011 ま
たはディジタル復調部c1012に接続される。1030は音声
復号部、1031は音声符号化部である。音声符号化された
信号は、スイッチ1041によって切り換えられてディジタ
ル変調部a1020 またはディジタル変調部b1021 またはデ
ィジタル変調部c1022 に接続される。1051は音声信号、
1052はどの通信方式を用いるかを指示する方式切り換え
信号、1053は回線の伝送路通信品質を推定するための誤
り検出信号である。
【0097】以上のように構成された符号分割多元接続
方式および時分割複信方式を用いたディジタル移動体通
信移動局装置について、その動作を説明する。基地局装
置から送信された下り回線の無線信号1050は、アンテナ
1000で受信されて時分割複信スイッチ1001を経て無線受
信部1002に伝えられる。無線受信部1002でベースバンド
周波数にダウンコンバートされた信号は、ディジタル復
調部で復調される。ディジタル復調部は、通信方式によ
って異なり、方式切り換え信号1052によってスイッチ10
40でディジタル復調部a1010 またはディジタル復調部b1
011 またはディジタル復調部c1012 に切り換えられる。
通信方式aを用いている場合はディジタル復調部a1010
に、通信方式bを用いている場合はディジタル復調部b1
010 に、通信方式cを用いている場合はディジタル復調
部c1010 に接続される。ここで、通信方式aとは図6に
示す通信方式aのことであり、上り回線バースト長に比
べて下り回線バースト長が長く、通信方式bとは図6に
示す通信方式bのことであり、下り回線バースト長と上
り回線バースト長が等しく、通信方式cとは図6に示す
通信方式cのことであり、下り回線バースト長に比べて
上り回線バースト長が長い。ディジタル復調された信号
は、音声復号部1030に伝えられる。音声復号部1030で
は、下り回線ユーザー情報ビットから下り回線の音声信
号1051を再生するとともに、下り回線通信制御ビットを
監視して、方式切り換え信号1052の指示や誤り検出を行
い、誤り検出信号1053を音声符号化部1031に伝える。上
り回線の音声信号1051は、音声符号化部1031で音声符号
化され、上り回線ユーザー情報ビットとなり、誤り検出
信号などを含む上り回線通信制御ビットとともにスイッ
チ1041で切り換えられて、ディジタル変調部に伝えられ
る。スイッチ1041では、方式切り換え信号1052に従い、
通信方式aならばディジタル変調部a1020 に、通信方式
bならばディジタル変調部b1021 に、通信方式cならば
ディジタル変調部c1022 に切り換える。ディジタル変調
された信号は、無線送信部1003でキャリア周波数にアッ
プコンバートされて、時分割複信スイッチ1001を経てア
ンテナ1000から基地局装置に向けて送信される。
【0098】このように、下り回線に比べて上り回線の
伝送路通信品質が低い場合には、上り回線バースト長が
下り回線バースト長よりも長い通信方式cを用いたチャ
ネルを使用し、上り回線に比べて下り回線の伝送路通信
品質が低い場合には、下り回線バースト長が上り回線バ
ースト長よりも長い通信方式aを用いたチャネルを使用
し、上り回線と下り回線の伝送路通信品質が同等であれ
ば、上り回線バースト長と下り回線バースト長が等しい
通信方式bを用いたチャネルを使用することが可能にな
り、上り回線と下り回線の伝送路通信品質が異なって
も、ユーザー情報ビットの通信品質をほぼ等しくするこ
とができる。その結果、実施の形態3などに述べたよう
に、チャネルの通信容量を高めることができる。
【0099】以上のように、本発明の実施の形態4によ
れば、上り回線バースト長と下り回線バースト長との比
が異なるいくつかの通信方式に対応が可能な移動局装置
の構成とすることで、上り回線と下り回線の伝送路通信
品質が異なっても、ユーザー情報ビットの通信品質をほ
ぼ等しくすることが可能になり、チャネルの通信容量を
高めることができる。
【0100】なお、以上の説明では、上り回線のバース
ト長が下り回線のバースト長よりも長い通信方式と、下
り回線のバースト長が上り回線のバースト長よりも長い
通信方式と、上り回線と下り回線のバースト長が等しい
通信方式の三つの方式を備えた構成の場合について述べ
たが、図8に示すように、上り回線と下り回線のバース
ト長が等しい通信方式bと、下り回線のバースト長が上
り回線のバースト長よりも長い通信方式aと、それより
もさらに下り回線のバースト長が上り回線のバースト長
よりも長い通信方式dの三つを備えた構成についても同
様に実施可能である。また、図9に示すように、上り回
線と下り回線のバースト長が等しい通信方式bと、上り
回線のバースト長が下り回線のバースト長よりも長い通
信方式cと、それよりもさらに上り回線のバースト長が
下り回線のバースト長よりも長い通信方式eの三つを備
えた構成についても同様に実施可能である。また、これ
らのうちいずれか二つを備えた構成や、四つ以上を備え
た構成についても同様に実施可能である。
【0101】また、以上の説明では、すべてのフレーム
で上り回線バースト長と下り回線バースト長との関係が
図8や図9に示される関係の場合の構成の例で説明した
が、一部のフレームのみでそのような構成とし、そのほ
かのフレームは、上り回線バースト長と下り回線バース
ト長が等しい構成についても同様に実施可能である。
【0102】( 実施の形態5)図11は実施の形態5にお
ける符号分割多元接続方式および時分割複信方式を用い
たディジタル移動体通信の基地局装置の構成例を示し、
上り回線バースト長と下り回線バースト長との比が異な
る三つの通信方式を備えた音声信号の通信を行う装置の
例である。図11において、1100は無線信号1150を送受信
するアンテナ、1101は無線受信部1102と無線送信部1103
を時分割によって切り換える時分割複信スイッチであ
る。無線受信部1102は、信号を分配して各チャネルのブ
ロックに伝える。各チャネルのブロックでは、スイッチ
1140によって切り換えられて、ディジタル復調部a1110
またはディジタル復調部b1111 またはディジタル復調部
c1112 に接続される。1130は音声復号部、1131は音声符
号化部である。音声符号化された信号は、スイッチ1141
によって切り換えられて、ディジタル変調部a1120 また
はディジタル変調部b1121 またはディジタル変調部c112
2 に接続される。1104は回線制御部であり、各シャネル
の誤り検出信号などを監視してチャネルの割り当てなど
の制御を行う。1151は音声信号、1152はどの通信方式を
用いるかを指示する方式切り換え信号、1153は回線の伝
送路通信品質を推定するための誤り検出信号である。
【0103】以上のように構成された符号分割多元接続
方式および時分割複信方式を用いたディジタル移動体通
信基地局装置について、その動作を説明する。移動局装
置から送信された上り回線の無線信号1150は、アンテナ
1100で受信されて、時分割複信スイッチ1101を経て無線
受信部1102に伝えられる。無線受信部1102でベースバン
ド周波数にダウンコンバートされた信号は、各チャネル
に分配されてディジタル復調部で復調される。ディジタ
ル復調部は、通信方式によって異なり、方式切り換え信
号1152によってスイッチ1140でディジタル復調部a1110
またはディジタル復調部b1111 またはディジタル復調部
c1112 に切り換えられる。通信方式aを用いている場合
はディジタル復調部a1110 に、通信方式bを用いている
場合はディジタル復調部b1110に、通信方式cを用いて
いる場合はディジタル復調部c1110に接続される。ここ
で、通信方式aとは図6に示す通信方式aのことであ
り、上り回線バースト長に比べて下り回線バースト長が
長く、通信方式bとは図6に示す通信方式bのことであ
り、下り回線バースト長と上り回線バースト長が等し
く、通信方式cとは図6に示す通信方式cのことであ
り、下り回線バースト長に比べて上り回線バースト長が
長い。ディジタル復調された信号は、音声復号部1130に
伝えられる。音声復号部1130では、上り回線ユーザー情
報ビットから上り回線の音声信号1151を再生するととも
に、上り回線通信制御ビットを監視して、下り回線の誤
り検出情報を読み取り、また上り回線の誤り検出を行っ
て誤り検出信号1153を回線制御部1104に伝える。回線制
御部1104では、各チャネルの上り回線と下り回線の誤り
検出情報から各チャネルの通信方式の割り当てを決定し
て、方式切り換え信号1152で各チャネルのブロックに指
示する。下り回線の音声信号1151は、音声符号化部1131
で音声符号化され、下り回線ユーザー情報ビットとな
り、下り回線通信制御ビットとともにスイッチ1141で切
り換えられて、ディジタル変調部に伝えられる。スイッ
チ1141では、方式切り換え信号1152に従い、通信方式a
ならばディジタル変調部a1120 に、通信方式bならばデ
ィジタル変調部b1121 に、通信方式cならばディジタル
変調部c1122 に切り換える。ディジタル変調された信号
は、無線送信部1103で各チャネル合成され、キャリア周
波数にアップコンバートされて、時分割複信スイッチ11
01を経てアンテナ1100から移動局装置に向けて送信され
る。
【0104】このように、下り回線に比べて上り回線の
伝送路通信品質が低い場合には、上り回線バースト長が
下り回線バースト長よりも長い通信方式cを用いたチャ
ネルを使用し、上り回線に比べて下り回線の伝送路通信
品質が低い場合には、下り回線バースト長が上り回線バ
ースト長よりも長い通信方式aを用いたチャネルを使用
し、上り回線と下り回線の伝送路通信品質が同等であれ
ば、上り回線バースト長と下り回線バースト長が等しい
通信方式bを用いたチャネルを使用することが可能にな
り、上り回線と下り回線の伝送路通信品質が異なって
も、ユーザー情報ビットの通信品質をほぼ等しくするこ
とができる。その結果、実施の形態3などに述べたよう
に、チャネルの通信容量を高めることができる。
【0105】以上のように、本発明の実施の形態5によ
れば、上り回線バースト長と下り回線バースト長との比
が異なるいくつかの通信方式に対応が可能な基地局装置
の構成とすることで、上り回線と下り回線の伝送路通信
品質が異なっても、ユーザー情報ビットの通信品質をほ
ぼ等しくすることが可能になり、チャネルの通信容量を
高めることができる。
【0106】なお、以上の説明では、上り回線のバース
ト長が下り回線のバースト長よりも長い通信方式と、下
り回線のバースト長が上り回線のバースト長よりも長い
通信方式と、上り回線と下り回線のバースト長が等しい
通信方式の三つの方式を備えた構成の場合について述べ
たが、図8に示すように、上り回線と下り回線のバース
ト長が等しい通信方式bと、下り回線のバースト長が上
り回線のバースト長よりも長い通信方式aと、それより
もさらに下り回線のバースト長が上り回線のバースト長
よりも長い通信方式dの三つを備えた構成についても同
様に実施可能である。また、図9に示すように、上り回
線と下り回線のバースト長が等しい通信方式bと、上り
回線のバースト長が下り回線のバースト長よりも長い通
信方式cと、それよりもさらに上り回線のバースト長が
下り回線のバースト長よりも長い通信方式eの三つを備
えた構成についても同様に実施可能である。また、これ
らのうちいずれか二つを備えた構成や、四つ以上を備え
た構成についても同様に実施可能である。
【0107】また、以上の説明では、すべてのフレーム
で上り回線バースト長と下り回線バースト長との関係が
図8や図9に示される関係の場合の構成の例で説明した
が、一部のフレームのみでそのような構成とし、そのほ
かのフレームは、上り回線バースト長と下り回線バース
ト長が等しい構成についても同様に実施可能である。
【0108】また、以上の説明では、キャリア周波数の
それぞれの通信方式への配分が固定的な場合について説
明したが、基地局装置においてそれぞれの通信方式の需
要を検出する手段を備え、ある時間間隔でその配分を自
動的に修正していく構成とすることも可能である。
【0109】( 実施の形態6)図12は実施の形態6にお
ける符号分割多元接続方式および時分割複信方式を用い
たディジタル移動体通信の移動局装置の構成例を示し、
上り回線バースト長と下り回線バースト長との比が異な
る三つの通信方式を備えた音声信号の通信を行う装置の
例である。図12において、1200は無線信号1250を送受信
するアンテナ、1201は無線受信部1202と無線送信部1203
を時分割によって切り換える時分割複信スイッチであ
る。無線受信部1202は、ディジタル復調部1210に接続さ
れる。スイッチ1240は、ディジタル復調部1210で用いる
復調用のデータを通信方式aデータ1261または通信方式
bデータ1262または通信方式cデータ1263に切り換え
る。1230は音声復号部、1231は音声符号化部である。音
声符号化された信号は、スイッチ1240によって切り換え
られる通信方式aデータ1261または通信方式bデータ12
62または通信方式cデータ1263のデータを用いるディジ
タル変調部1220に接続される。1251は音声信号、1252は
どの通信方式を用いるかを指示する方式切り換え信号、
1253は回線の伝送路通信品質を推定するための誤り検出
信号である。
【0110】以上のように構成された符号分割多元接続
方式および時分割複信方式を用いたディジタル移動体通
信移動局装置について、その動作を説明する。基地局装
置から送信された下り回線の無線信号1250は、アンテナ
1200で受信されて、時分割複信スイッチ1201を経て無線
受信部1202に伝えられる。無線受信部1202でベースバン
ド周波数にダウンコンバートされた信号は、ディジタル
復調部で復調される。ディジタル復調部の細かな動作は
通信方式によって異なり、動作用のデータは、方式切り
換え信号1252によってスイッチ1240で切り換えられ、通
信方式aデータ1261または通信方式bデータ1262または
通信方式cデータ1263を用いる。ここで通信方式aとは
図6に示す通信方式aのことであり、上り回線バースト
長に比べて下り回線バースト長が長く、通信方式bとは
図6に示す通信方式bのことであり、下り回線バースト
長と上り回線バースト長が等しく、通信方式cとは図6
に示す通信方式cのことであり、下り回線バースト長に
比べて上り回線バースト長が長い。通信方式aを用いて
いる場合は、ディジタル復調部1210に通信方式aデータ
1261を送り、通信方式bを用いている場合は、ディジタ
ル復調部1210に通信方式bデータ1262を送り、通信方式
cを用いている場合は、ディジタル復調部1210に通信方
式cデータ1263を送る。ディジタル復調された信号は、
音声復号部1230に伝えられる。音声復号部1230では、下
り回線ユーザー情報ビットから下り回線の音声信号1251
を再生するとともに、下り回線通信制御ビットを監視し
て、方式切り換え信号1252の指示や誤り検出を行い、誤
り検出信号1253を音声符号化部1231に伝える。上り回線
の音声信号1251は音声符号化部1231で音声符号化され、
上り回線ユーザー情報ビットとなり、誤り検出信号など
を含む上り回線通信制御ビットとともにディジタル変調
部に伝えられる。スイッチ1240では、方式切り換え信号
1252にしたがって、通信方式aを用いている場合はディ
ジタル変調部1220に通信方式aデータ1261を送り、通信
方式bを用いている場合はディジタル変調部1220に通信
方式bデータ1262を送り、通信方式cを用いている場合
はディジタル変調部1220に通信方式cデータ1263を送
る。ディジタル変調された信号は、無線送信部1203でキ
ャリア周波数にアップコンバートされて、時分割複信ス
イッチ1201を経てアンテナ1200から基地局装置に向けて
送信される。
【0111】このように、下り回線に比べて上り回線の
伝送路通信品質が低い場合には、上り回線バースト長が
下り回線バースト長よりも長い通信方式cを用いたチャ
ネルを使用し、上り回線に比べて下り回線の伝送路通信
品質が低い場合には、下り回線バースト長が上り回線バ
ースト長よりも長い通信方式aを用いたチャネルを使用
し、上り回線と下り回線の伝送路通信品質が同等であれ
ば、上り回線バースト長と下り回線バースト長が等しい
通信方式bを用いたチャネルを使用することが可能にな
り、上り回線と下り回線の伝送路通信品質が異なって
も、ユーザー情報ビットの通信品質をほぼ等しくするこ
とができる。その結果、実施の形態3などに述べたよう
に、チャネルの通信容量を高めることができる。
【0112】以上のように、本発明の実施の形態6によ
れば、上り回線バースト長と下り回線バースト長との比
が異なるいくつかの通信方式に対応が可能な基地局装置
の構成とすることで、上り回線と下り回線の伝送路通信
品質が異なっても、ユーザー情報ビットの通信品質をほ
ぼ等しくすることが可能になり、チャネルの通信容量を
高めることができる。
【0113】なお、以上の説明では、上り回線のバース
ト長が下り回線のバースト長よりも長い通信方式と、下
り回線のバースト長が上り回線のバースト長よりも長い
通信方式と、上り回線と下り回線のバースト長が等しい
通信方式の三つの方式を備えた構成の場合について述べ
たが、図8に示すように、上り回線と下り回線のバース
ト長が等しい通信方式bと、下り回線のバースト長が上
り回線のバースト長よりも長い通信方式aと、それより
もさらに下り回線のバースト長が上り回線のバースト長
よりも長い通信方式dの三つを備えた構成についても同
様に実施可能である。また、図9に示すように、上り回
線と下り回線のバースト長が等しい通信方式bと、上り
回線のバースト長が下り回線のバースト長よりも長い通
信方式cと、それよりもさらに上り回線のバースト長が
下り回線のバースト長よりも長い通信方式eの三つを備
えた構成についても同様に実施可能である。また、これ
らのうちいずれか二つを備えた構成や、四つ以上を備え
た構成についても同様に実施可能である。
【0114】また、以上の説明では、すべてのフレーム
で上り回線バースト長と下り回線バースト長との関係が
図8や図9に示される関係の場合の構成の例で説明した
が、一部のフレームのみでそのような構成とし、そのほ
かのフレームは、上り回線バースト長と下り回線バース
ト長が等しい構成についても同様に実施可能である。
【0115】( 実施の形態7)図13は実施の形態7にお
ける符号分割多元接続方式および時分割複信方式を用い
たディジタル移動体通信の基地局装置の構成例を示し、
上り回線バースト長と下り回線バースト長との比が異な
る三つの通信方式を備えた音声信号の通信を行う装置の
例である。図13において、1300は無線信号1350を送受信
するアンテナ、1301は無線受信部1302と無線送信部1303
を時分割によって切り換える時分割複信スイッチであ
る。無線受信部1302は、信号を分配して各チャネルのブ
ロックのディジタル復調部1310に接続される。スイッチ
1340は、ディジタル復調部1310で用いる復調用のデータ
を通信方式aデータ1361または通信方式bデータ1362ま
たは通信方式cデータ1363に切り換える。1330は音声復
号部、1331は音声符号化部である。音声符号化された信
号は、スイッチ1340によって切り換えられる通信方式a
データ1361または通信方式bデータ1362または通信方式
cデータ1363のデータを用いるディジタル変調部1320に
接続される。1351は音声信号、1352はどの通信方式を用
いるかを指示する方式切り換え信号、1353は回線の伝送
路通信品質を推定するための誤り検出信号である。
【0116】以上のように構成された符号分割多元接続
方式および時分割複信方式を用いたディジタル移動体通
信基地局装置について、その動作を説明する。移動局装
置から送信された上り回線の無線信号1350は、アンテナ
1300で受信されて、時分割複信スイッチ1301を経て無線
受信部1302に伝えられる。無線受信部1302でベースバン
ド周波数にダウンコンバートされた信号は、各チャネル
のブロックに分配されてディジタル復調部で復調され
る。ディジタル復調部の細かな動作は通信方式によって
異なり、動作用のデータは、方式切り換え信号1352によ
ってスイッチ1340で切り換えられ、通信方式aデータ13
61または通信方式bデータ1362または通信方式cデータ
1363を用いる。ここで、通信方式aとは図6に示す通信
方式aのことであり、上り回線バースト長に比べて下り
回線バースト長が長く、通信方式bとは図6に示す通信
方式bのことであり、下り回線バースト長と上り回線バ
ースト長が等しく、通信方式cとは図6に示す通信方式
cのことであり、下り回線バースト長に比べて上り回線
バースト長が長い。通信方式aを用いている場合は、デ
ィジタル復調部1310に通信方式aデータ1361を送り、通
信方式bを用いている場合は、ディジタル復調部1310に
通信方式bデータ1362を送り、通信方式cを用いている
場合は、ディジタル復調部1310に通信方式cデータ1363
を送る。ディジタル復調された信号は音声復号部1330に
伝えられる。音声復号部1330では、上り回線ユーザー情
報ビットから上り回線の音声信号1351を再生するととも
に、上り回線通信制御ビットを監視して、下り回線の誤
り検出情報を読み取り、また上り回線の誤り検出を行っ
て、誤り検出信号1353を回線制御部1360に伝える。回線
制御部1360では、各チャネルの上り回線と下り回線の誤
り検出情報から各チャネルの通信方式の割り当てを決定
して、方式切り換え信号1352で各チャネルのブロックに
指示する。下り回線の音声信号1351は、音声符号化部13
31で音声符号化され、下り回線ユーザー情報ビットとな
り、誤り検出信号などを含む下り回線通信制御ビットと
ともにディジタル変調部に伝えられる。スイッチ1340で
は、方式切り換え信号1352にしたがって、通信方式aを
用いている場合はディジタル変調部1320に通信方式aデ
ータ1361を送り、通信方式bを用いている場合はディジ
タル変調部1320に通信方式bデータ1362を送り、通信方
式cを用いている場合はディジタル変調部1320に通信方
式cデータ1363を送る。ディジタル変調された信号は、
無線送信部1303で各チャネル合成されキャリア周波数に
アップコンバートされて、時分割複信スイッチ1301を経
てアンテナ1300から基地局装置に向けて送信される。
【0117】このように、下り回線に比べて上り回線の
伝送路通信品質が低い場合には、上り回線バースト長が
下り回線バースト長よりも長い通信方式cを用いたチャ
ネルを使用し、上り回線に比べて下り回線の伝送路通信
品質が低い場合には、下り回線バースト長が上り回線バ
ースト長よりも長い通信方式aを用いたチャネルを使用
し、上り回線と下り回線の伝送路通信品質が同等であれ
ば、上り回線バースト長と下り回線バースト長が等しい
通信方式bを用いたチャネルを使用することが可能にな
り、上り回線と下り回線の伝送路通信品質が異なって
も、ユーザー情報ビットの通信品質をほぼ等しくするこ
とができる。その結果、実施の形態3などに述べたよう
に、チャネルの通信容量を高めることができる。
【0118】以上のように、本発明の実施の形態7によ
れば、上り回線バースト長と下り回線バースト長との比
が異なるいくつかの通信方式に対応が可能な基地局装置
の構成とすることで、上り回線と下り回線の伝送路通信
品質が異なっても、ユーザー情報ビットの通信品質をほ
ぼ等しくすることが可能になり、チャネルの通信容量を
高めることができる。
【0119】なお、以上の説明では、上り回線のバース
ト長が下り回線のバースト長よりも長い通信方式と、下
り回線のバースト長が上り回線のバースト長よりも長い
通信方式と、上り回線と下り回線のバースト長が等しい
通信方式の三つの方式を備えた構成の場合について述べ
たが、図8に示すように、上り回線と下り回線のバース
ト長が等しい通信方式bと、下り回線のバースト長が上
り回線のバースト長よりも長い通信方式aと、それより
もさらに下り回線のバースト長が上り回線のバースト長
よりも長い通信方式dの三つを備えた構成についても同
様に実施可能である。また、図9に示すように、上り回
線と下り回線のバースト長が等しい通信方式bと、上り
回線のバースト長が下り回線のバースト長よりも長い通
信方式cと、それよりもさらに上り回線のバースト長が
下り回線のバースト長よりも長い通信方式eの三つを備
えた構成についても同様に実施可能である。また、これ
らのうちいずれか二つを備えた構成や、四つ以上を備え
た構成についても同様に実施可能である。
【0120】また、以上の説明では、すべてのフレーム
で上り回線バースト長と下り回線バースト長との関係が
図8や図9に示される関係の場合の構成の例で説明した
が、一部のフレームのみでそのような構成とし、そのほ
かのフレームは、上り回線バースト長と下り回線バース
ト長が等しい構成についても同様に実施可能である。
【0121】また、以上の説明では、キャリア周波数の
それぞれの通信方式への配分が固定的な場合について説
明したが、基地局装置においてそれぞれの通信方式の需
要を検出する手段を備え、ある時間間隔でその配分を自
動的に修正していく構成とすることも可能である。
【0122】( 実施の形態8)実施の形態8における符
号分割多元接続方式および時分割複信方式を用いたディ
ジタル移動体通信装置のフレーム構成は、三つのフレー
ム構成のうちの一つを図25に示したフレーム構成を使
用する。図25において、フレームは上り回線バーストと
下り回線バーストで構成される。フレーム長2500は、上
り回線バースト長2510と下り回線バースト長2520の和で
ある。上り回線バーストは、上り回線通信制御ビット25
11と上り回線ユーザー情報ビット2512で構成される。下
り回線バーストは、下り回線通信制御ビット2521と下り
回線ユーザー情報ビット2522で構成される。上り回線通
信制御ビット2511のビット数をCr、下り回線通信制御ビ
ット2521のビット数をCfとし、CfとCrは等しい。上り回
線ユーザー情報ビット2512のビット数をIr、下り回線ユ
ーザー情報ビット2522のビット数をIfとし、IrとIfは等
しい。上り回線誤り訂正ビット2513のビット数をFr、下
り回線誤り訂正ビット2523のビット数をFfとし、FrとFf
は等しい。したがって、下り回線通信制御ビット2521と
下り回線ユーザー情報ビット2522の和である下り回線バ
ーストのバースト長220 と、上り回線通信制御ビット25
11と上り回線ユーザー情報ビット2512の和である上り回
線バーストのバースト長2510は等しい構成になる。
【0123】図15は上記のフレーム構成と実施の形態2
に記した二つフレーム構成の三つを備えた時分割複信方
式を用いたディジタル移動体通信装置のフレーム構成の
例である。通信方式aでは、上り回線通信制御ビットの
ビット数Crと比べて下り回線通信制御ビットのビット数
Cfが等しく、上り回線ユーザー情報ビットのビット数Ir
と下り回線ユーザー情報ビットのビット数Ifが等しく、
上り回線誤り訂正ビットのビット数Fra に比べて下り回
線誤り訂正ビットのビット数Ffa の方が大きい。したが
って、上り回線バースト長よりも下り回線バースト長が
長い。通信方式bでは、上り回線通信制御ビットのビッ
ト数Crと下り回線通信制御ビットのビット数Cfが等し
く、上り回線ユーザー情報ビットのビット数Irと下り回
線ユーザー情報ビットのビット数Ifが等しく、上り回線
誤り訂正ビットのビット数Frb と下り回線誤り訂正ビッ
トのビット数Ffb も等しい。したがって、上り回線バー
スト長と下り回線バースト長が等しい。通信方式cで
は、下り回線通信制御ビットのビット数Crと上り回線通
信制御ビットのビット数Cfが等しく、上り回線ユーザー
情報ビットのビット数Irと下り回線ユーザー情報ビット
のビット数Ifが等しく、下り回線誤り訂正ビットのビッ
ト数Frc に比べて上り回線誤り訂正ビットのビット数Ff
c が大きい。したがって、下り回線バースト長よりも上
り回線バースト長が長い。
【0124】そして、ある移動局装置と基地局装置との
間で、下り回線の伝送路通信品質に比べて上り回線の伝
送路通信品質が低い場合には、通信方式aを用いたチャ
ネルを移動局装置に割り当てる。一方、上り回線の伝送
路通信品質に比べて下り回線の伝送路通信品質が低い場
合には、通信方式cを用いたチャネルを移動局装置に割
り当てる。また、上り回線と下り回線の伝送路通信品質
がほぼ等しければ通信方式bを用いたチャネルを移動局
装置に割り当てる。
【0125】以上のように構成された移動体通信方式に
ついて、図7を用いてその動作を説明する。図7はセル
ラー移動体通信システムの概念図である。図7におい
て、システムは、基地局a741の管理するセルa731、基地
局b742の管理するセルb732、基地局c743の管理するセル
c733の三つのセルで構成される。移動局a751、移動局b7
52、移動局c753は、セルa731内に位置し、移動局d754、
移動局e755は、セルb732内に位置し、移動局f756、移動
局g757は、セルc733内に位置する。エリアa761は上り回
線に比べて下り回線の伝送路通信品質が低い場所であ
る。また、エリアb762およびエリアc763は、下り回線に
比べて上り回線の伝送路通信品質が低い場所であり、こ
れら以外の場所は、上り回線と下り回線の伝送路通信品
質がほぼ同じとする。
【0126】セルa731にはエリアa761およびエリアb762
が含まれる。基地局a741は、管理する複数のキャリア周
波数のうちいくつかで通信方式aを用い、別のいくつか
では通信方式bを用い、残りは通信方式cを用いるもの
とする。エリアa761内にある移動局c753から接続の要求
があれば、通信方式aを用いるキャリア周波数のチャネ
ルを割り当てる。エリアb762内にある移動局b752から接
続の要求があれば、通信方式cを用いるキャリア周波数
のチャネルを割り当てる。エリアa761にもエリアb762に
もない移動局a751から接続の要求があれば、通信方式b
を用いるキャリア周波数のチャネルを割り当てる。どの
エリアからの接続要求であるかは、制御用チャネルで上
り回線と下り回線の伝送路通信品質を調べて推定する。
移動局c753がエリアa761の内から外へ移動した場合は、
それを検出して、可能であれば通信方式aを用いたキャ
リア周波数のチャネルから通信方式bを用いたキャリア
周波数のチャネルに切り替える。さらに移動局c753がエ
リアb762の内へ移動した場合は、それを検出して、可能
であれば通信方式b を用いたキャリア周波数のチャネル
から通信方式cを用いたキャリア周波数のチャネルに切
り替える。他の移動局についても同様である。
【0127】セルb732にはエリアc763が含まれる。基地
局b742は、管理する複数のキャリア周波数のうちいくつ
かで通信方式bを用い、残りは通信方式cを用いるもの
とする。エリアc763内にある移動局d754から接続の要求
があれば、通信方式cを用いるキャリア周波数のチャネ
ルを割り当てる。エリアc763にない移動局e755から接続
の要求があれば、通信方式bを用いるキャリア周波数の
チャネルを割り当てる。どのエリアからの接続要求であ
るかは、制御用チャネルで上り回線と下り回線の伝送路
通信品質を調べて推定する。移動局e755がエリアc763の
外から内へ移動した場合は、それを検出して、可能であ
れば通信方式bを用いたキャリア周波数のチャネルから
通信方式cを用いたキャリア周波数のチャネルに切り替
える。他の移動局についても同様である。
【0128】セルc733にはエリアb762が含まれる。基地
局c743は、管理する複数のキャリア周波数のうちいくつ
かで通信方式bを用い、残りは通信方式cを用いるもの
とする。移動局へのチャネルの割り当ては同様である。
【0129】このように、下り回線の方が上り回線より
も伝送路通信品質が低い場合には、通信方式aを用いた
キャリア周波数のチャネルを割り当て、上り回線の方が
下り回線よりも伝送路通信品質が低い場合には、通信方
式cを用いたキャリア周波数のチャネルを割り当て、上
り回線と下り回線の伝送路通信品質がほぼ等しい場合に
は、通信方式bを用いたキャリア周波数のチャネルを割
り当てることで、実施の形態5および実施の形態6に記
した作用により、上り回線と下り回線のユーザー情報の
通信品質を同等にすることができる。また上り回線と下
り回線のうち、ユーザー情報の通信品質が高い方の回線
の通信品質をやや落としても、ユーザー情報の通信品質
が低い方の回線の通信品質を高めて、上り回線と下り回
線のユーザー情報の通信品質を同等にすることは、符号
分割多元接続方式においては、同時通信可能なチャネル
数を高めることができ、チャネルの通信容量を高めるこ
とになる。
【0130】以上のように、本発明の実施の形態8によ
れば、上り回線のバースト長が下り回線のバースト長よ
りも長い通信方式と、下り回線のバースト長が上り回線
のバースト長よりも長い通信方式と、上り回線と下り回
線のバースト長が等しい通信方式を備えることにより、
上り回線と下り回線の伝送路通信品質が等しくない環境
においても、上り回線と下り回線のユーザー情報の通信
品質を等しくし、同時通信可能なチャネル数を高めるこ
とができる。
【0131】なお、以上の説明では、上り回線のバース
ト長が下り回線のバースト長よりも長い通信方式と、下
り回線のバースト長が上り回線のバースト長よりも長い
通信方式と、上り回線と下り回線のバースト長が等しい
通信方式の三つの方式を備えた構成の場合について述べ
たが、図16に示すように、上り回線と下り回線のバース
ト長が等しい通信方式bと、下り回線のバースト長が上
り回線のバースト長よりも長い通信方式aと、それより
もさらに下り回線のバースト長が上り回線のバースト長
よりも長い通信方式dの三つを備えた構成についても同
様に実施可能である。また、図17に示すように、上り回
線と下り回線のバースト長が等しい通信方式bと、上り
回線のバースト長が下り回線のバースト長よりも長い通
信方式cと、それよりもさらに上り回線のバースト長が
下り回線のバースト長よりも長い通信方式eの三つを備
えた構成についても同様に実施可能である。また、これ
らのうちいずれか二つを備えた構成や、四つ以上を備え
た構成についても同様に実施可能である。
【0132】また、以上の説明では、キャリア周波数の
それぞれの通信方式への配分が固定的な場合について説
明したが、基地局装置においてそれぞれの通信方式の需
要を検出する手段を備え、ある時間間隔でその配分を自
動的に修正していく構成とすることも可能である。
【0133】また、以上の説明では、すべてのフレーム
で上り回線バースト長と下り回線バースト長との関係が
図16や図17に示される関係の場合の構成の例で説明した
が、一部のフレームのみでそのような構成とし、そのほ
かのフレームは、上り回線バースト長と下り回線バース
ト長が等しい構成についても同様に実施可能である。
【0134】また、以上の説明では、上り回線と下り回
線の通信トラヒックが等しいことを前提に、上り回線ユ
ーザー情報ビットのビット数と下り回線ユーザー情報ビ
ットのビット数が等しい構成の例で説明したが、上り回
線ユーザー情報ビットのビット数が下り回線ユーザー情
報ビットのビット数よりも多い構成や、上り回線ユーザ
ー情報ビットのビット数が下り回線ユーザー情報ビット
のビット数よりも少ない構成についても同様に実施可能
である。また、一部のフレームについてのみ、そのよう
な構成とすることも同様に実施可能である。
【0135】また、以上の説明では、上り回線通信制御
ビットが上り回線ユーザー情報ビットと完全に分離さ
れ、上り回線通信制御ビットが上り回線ユーザー情報ビ
ットの前に配置された構成の例で説明したが、上り回線
通信制御ビットが上り回線ユーザー情報ビットの後ろに
配置された構成や、上り回線通信制御ビットと上り回線
ユーザー情報ビットがいくつかに分割されて、上り回線
バースト内で交互に配置された構成についても同様に実
施可能である。下り回線の下り回線通信制御ビットと下
り回線ユーザー情報ビットについても同様である。ま
た、一部のフレームについてのみ、そのような構成とす
ることも同様に実施可能である。
【0136】図18は符号分割多元接続方式および時分割
複信方式を用いたディジタル移動体通信の移動局装置の
構成例を示し、上り回線バースト長と下り回線バースト
長との比が異なる三つの通信方式を備えた音声信号の通
信を行う装置の例である。図18において、1800は無線信
号1850を送受信するアンテナ、1801は無線受信部1802と
無線送信部1803を時分割によって切り換える時分割複信
スイッチである。無線受信部1802は、スイッチ1840によ
って切り換えられて、ディジタル復調部a1810またはデ
ィジタル復調部b1811 またはディジタル復調部c1812 に
接続される。1830は音声復号部、1831は音声符号化部で
ある。1832は誤り訂正復号部、1833は誤り訂正符号化部
である。音声符号化された信号は、スイッチ1841によっ
て切り換えられて、ディジタル変調部a1820 またはディ
ジタル変調部b1821 またはディジタル変調部c1822 に接
続される。1851は音声信号、1852はどの通信方式を用い
るかを指示する方式切り換え信号、1853は回線の伝送路
通信品質を推定するための誤り検出信号である。
【0137】以上のように構成された符号分割多元接続
方式を用い、かつ時分割複信方式を用いたディジタル移
動体通信移動局装置装置について、その動作を説明す
る。基地局装置から送信された下り回線の無線信号1850
は、アンテナ1800で受信されて時分割複信スイッチ1801
を経て無線受信部1802に伝えられる。無線受信部1802で
ベースバンド周波数にダウンコンバートされた信号は、
ディジタル復調部で逆拡散など復調処理される。ディジ
タル復調部は、通信方式によって異なり、方式切り換え
信号1852によってスイッチ1840でディジタル復調部a181
0 またはディジタル復調部b1811 またはディジタル復調
部c1812 に切り換えられる。通信方式aを用いている場
合はディジタル復調部a1810 に、通信方式bを用いてい
る場合はディジタル復調部b1810 に、通信方式cを用い
ている場合はディジタル復調部c1810 に接続される。こ
こで、通信方式aとは図15に示す通信方式aのことであ
り、上り回線バースト長に比べて下り回線バースト長が
長く、通信方式bとは図15に示す通信方式bのことであ
り、下り回線バースト長と上り回線バースト長が等し
く、通信方式cとは図15に示す通信方式cのことであ
り、下り回線バースト長に比べて上り回線バースト長が
長い。ディジタル復調された信号は、誤り訂正復号部18
30に伝えられる。誤り訂正復号を行い、下り回線ユーザ
ー情報ビットを生成し、音声復号部1830に伝える。ま
た、下り回線通信制御ビットを監視して、方式切り換え
信号1852の指示や誤り検出を行い、誤り検出信号1853を
誤り訂正符号化部1833に伝える。音声復号部1830では、
下り回線ユーザー情報ビットから下り回線の音声信号18
51を再生する。上り回線の音声信号1851は、音声符号化
部1831で音声符号化され上り回線ユーザー情報ビットと
なり、誤り訂正符号化部1833に伝えられる。誤り訂正符
号化部1833では、ユーザー情報ビットと誤り検出信号な
どを含む上り回線通信制御ビットを誤り訂正符号化し
て、スイッチ1841で切り換えてディジタル変調部に伝え
る。スイッチ1841では、方式切り換え信号1852に従い、
通信方式aならばディジタル変調部a1820に、通信方式
bならばディジタル変調部b1821 に、通信方式cならば
ディジタル変調部c1822 に切り換える。ディジタル変調
部で拡散などディジタル変調処理された信号は、無線送
信部1803でキャリア周波数にアップコンバートされて、
時分割複信スイッチ1801を経てアンテナ1800から基地局
装置に向けて送信される。
【0138】このように、下り回線に比べて上り回線の
伝送路通信品質が低い場合には、上り回線バースト長が
下り回線バースト長よりも長い通信方式cを用いたチャ
ネルを使用し、上り回線に比べて下り回線の伝送路通信
品質が低い場合には、下り回線バースト長が上り回線バ
ースト長よりも長い通信方式aを用いたチャネルを使用
し、上り回線と下り回線の伝送路通信品質が同等であれ
ば、上り回線バースト長と下り回線バースト長が等しい
通信方式bを用いたチャネルを使用することが可能にな
り、上り回線と下り回線の伝送路通信品質が異なって
も、ユーザー情報ビットの通信品質をほぼ等しくするこ
とができる。その結果、実施の形態7などに述べたよう
に、チャネルの通信容量を高めることができる。
【0139】以上のように、本発明の実施の形態8によ
れば、上り回線バースト長と下り回線バースト長との比
および誤り訂正符号化の符号化率が異なるいくつかの通
信方式に対応が可能な移動局装置の構成とすることで、
上り回線と下り回線の伝送路通信品質が異なっても、ユ
ーザー情報ビットの通信品質をほぼ等しくすることが可
能になり、同時通信可能なチャネル数を高めることがで
きる。
【0140】なお、以上の説明では、上り回線のバース
ト長が下り回線のバースト長よりも長い通信方式と、下
り回線のバースト長が上り回線のバースト長よりも長い
通信方式と、上り回線と下り回線のバースト長が等しい
通信方式の三つの方式を備えた構成の場合について述べ
たが、図16に示すように、上り回線と下り回線のバース
ト長が等しい通信方式bと、下り回線のバースト長が上
り回線のバースト長よりも長い通信方式aと、それより
もさらに下り回線のバースト長が上り回線のバースト長
よりも長い通信方式dの三つを備えた構成についても同
様に実施可能である。また、図17に示すように、上り回
線と下り回線のバースト長が等しい通信方式bと、上り
回線のバースト長が下り回線のバースト長よりも長い通
信方式cと、それよりもさらに上り回線のバースト長が
下り回線のバースト長よりも長い通信方式eの三つを備
えた構成についても同様に実施可能である。また、これ
らのうちいずれか二つを備えた構成や、四つ以上を備え
た構成についても同様に実施可能である。
【0141】また、以上の説明では、すべてのフレーム
で上り回線バースト長と下り回線バースト長との関係が
図16や図17に示される関係の場合の構成の例で説明した
が、一部のフレームのみでそのような構成とし、そのほ
かのフレームは、上り回線バースト長と下り回線バース
ト長が等しい構成についても同様に実施可能である。
【0142】図19は実施の形態8における符号分割多元
接続方式および時分割複信方式を用いたディジタル移動
体通信の基地局装置の構成例を示し、上り回線バースト
長と下り回線バースト長との比が異なる三つの通信方式
を備えた音声信号の通信を行う装置の例である。図19に
おいて、1900は無線信号1950を送受信するアンテナ、19
01は無線受信部1902と無線送信部1903を時分割によって
切り換える時分割複信スイッチである。無線受信部1902
は、信号を分配して各チャネルのブロックに伝える。各
チャネルのブロックでは、スイッチ1940によって切り換
えられて、ディジタル復調部a1910 またはディジタル復
調部b1911 またはディジタル復調部c1912 に接続され
る。1930は音声復号部、1931は音声符号化部である。19
32は誤り訂正復号部、1933は誤り訂正符号化部である。
音声符号化された信号は、スイッチ1941によって切り換
えられて、ディジタル変調部a1920 またはディジタル変
調部b1921 またはディジタル変調部c1922 に接続され
る。1904は回線制御部であり、各シャネルの誤り検出信
号などを監視してチャネルの割り当てなどの制御を行
う。1951は音声信号、1952はどの通信方式を用いるかを
指示する方式切り換え信号、1953は回線の伝送路通信品
質を推定するための誤り検出信号である。
【0143】以上のように符号分割多元接続方式を用
い、かつ構成された時分割複信方式を用いたディジタル
移動体通信基地局装置について、その動作を説明する。
移動局装置から送信された上り回線の無線信号1950は、
アンテナ1900で受信されて時分割複信スイッチ1901を経
て無線受信部1902に伝えられる。無線受信部1902でベー
スバンド周波数にダウンコンバートされた信号は、各チ
ャネルに分配されてディジタル復調部に伝えられる。デ
ィジタル復調部は、通信方式によって異なり、方式切り
換え信号1952によってスイッチ1940でディジタル復調部
a1910 またはディジタル復調部b1911 またはディジタル
復調部c1912 に切り換えられる。通信方式aを用いてい
る場合はディジタル復調部a1910 に、通信方式bを用い
ている場合はディジタル復調部b1910 に、通信方式cを
用いている場合はディジタル復調部c1910 に接続され
る。ここで、通信方式aとは図15に示す通信方式aのこ
とであり、上り回線バースト長に比べて下り回線バース
ト長が長く、通信方式bとは図15に示す通信方式bのこ
とであり、下り回線バースト長と上り回線バースト長が
等しく、通信方式cとは図15に示す通信方式cのことで
あり、下り回線バースト長に比べて上り回線バースト長
が長い。ディジタル復調で逆拡散など複調処理された信
号は誤り訂正復号部1932に伝えられる。誤り訂正復号を
行い、上り回線ユーザー情報ビットを生成し、音声復号
部1930に伝える。また、上り回線通信制御ビットを監視
して、下り回線の誤り検出情報を読み取り、また上り回
線の誤り検出を行って誤り検出信号1953を回線制御部19
04に伝える。回線制御部1904では、各チャネルの上り回
線と下り回線の誤り検出情報から各チャネルの通信方式
の割り当てを決定して、方式切り換え信号1952で各チャ
ネルのブロックに指示する。音声復号部1930では、上り
回線ユーザー情報ビットから上り回線の音声信号1951を
再生する。下り回線の音声信号1951は音声符号化部1931
で音声符号化され、下り回線ユーザー情報ビットとな
り、誤り訂正符号化部1933に伝えられる。誤り訂正符号
化部1933では、ユーザー情報ビットと下り回線通信制御
ビットを誤り訂正符号化して、スイッチ1941で切り換え
て、ディジタル変調部に伝えられる。スイッチ1941では
方式切り換え信号1952に従い、通信方式aならばディジ
タル変調部a1920 に、通信方式bならばディジタル変調
部b1921 に、通信方式cならばディジタル変調部c1922
に切り換える。ディジタル変調部で拡散などディジタル
変調処理された信号は、無線送信部1903で各チャネル合
成されキャリア周波数にアップコンバートされて、時分
割複信スイッチ1901を経てアンテナ1900から移動局装置
に向けて送信される。
【0144】このように、下り回線に比べて上り回線の
伝送路通信品質が低い場合には、上り回線バースト長が
下り回線バースト長よりも長く誤り訂正符号化率の低い
通信方式cを用いたチャネルを使用し、上り回線に比べ
て下り回線の伝送路通信品質が低い場合には、下り回線
バースト長が上り回線バースト長よりも長く誤り訂正符
号化率の低い通信方式aを用いたチャネルを使用し、上
り回線と下り回線の伝送路通信品質が同等であれば、上
り回線バースト長と下り回線バースト長が等しく誤り訂
正符号化率も等しい通信方式bを用いたチャネルを使用
することが可能になり、上り回線と下り回線の伝送路通
信品質が異なっても、能力の違いによりユーザー情報ビ
ットの通信品質をほぼ等しくすることができる。その結
果、実施の形態17などに述べたように、同時通信可能な
チャネル数を高めることができる。
【0145】以上のように、本発明の実施の形態8によ
れば、上り回線バースト長と下り回線バースト長との比
および誤り訂正符号化の符号化率が異なるいくつかの通
信方式に対応が可能な基地局装置の構成とすることで、
上り回線と下り回線の伝送路通信品質が異なっても、ユ
ーザー情報ビットの通信品質をほぼ等しくすることが可
能になり、同時通信可能なチャネル数を高めることがで
きる。
【0146】なお、以上の説明では、上り回線のバース
ト長が下り回線のバースト長よりも長い通信方式と、下
り回線のバースト長が上り回線のバースト長よりも長い
通信方式と、上り回線と下り回線のバースト長が等しい
通信方式の三つの方式を備えた構成の場合について述べ
たが、図16に示すように、上り回線と下り回線のバース
ト長が等しい通信方式bと、下り回線のバースト長が上
り回線のバースト長よりも長い通信方式aと、それより
もさらに下り回線のバースト長が上り回線のバースト長
よりも長い通信方式dの三つを備えた構成についても同
様に実施可能である。また、図17に示すように、上り回
線と下り回線のバースト長が等しい通信方式bと、上り
回線のバースト長が下り回線のバースト長よりも長い通
信方式cと、それよりもさらに上り回線のバースト長が
下り回線のバースト長よりも長い通信方式eの三つを備
えた構成についても同様に実施可能である。また、これ
らのうちいずれか二つを備えた構成や、四つ以上を備え
た構成についても同様に実施可能である。
【0147】また、以上の説明では、すべてのフレーム
で上り回線バースト長と下り回線バースト長との関係が
図16や図17に示される関係の場合の構成の例で説明した
が、一部のフレームのみでそのような構成とし、そのほ
かのフレームは、上り回線バースト長と下り回線バース
ト長が等しい構成についても同様に実施可能である。
【0148】また、以上の説明では、キャリア周波数の
それぞれの通信方式への配分が固定的な場合について説
明したが、基地局装置においてそれぞれの通信方式の需
要を検出する手段を備え、ある時間間隔でその配分を自
動的に修正していく構成とすることも可能である。
【0149】図20は実施の形態8における符号分割多元
接続方式および時分割複信方式を用いたディジタル移動
体通信の移動局装置の構成例を示し、上り回線バースト
長と下り回線バースト長との比が異なる三つの通信方式
を備えた音声信号の通信を行う装置の例である。図20に
おいて、2000は無線信号2050を送受信するアンテナ、20
01は無線受信部2002と無線送信部2003を時分割によって
切り換える時分割複信スイッチである。無線受信部2002
は、ディジタル復調部2010に接続される。スイッチ2040
は、ディジタル復調部2010で用いる復調用のデータを通
信方式aデータ2061または通信方式bデータ2062または
通信方式cデータ2063に切り換える。2030は音声復号
部、2031は音声符号化部である。2032は誤り訂正復号
部、2033は誤り訂正符号化部である。音声符号化された
信号は、スイッチ2040によって切り換えられる通信方式
aデータ2061または通信方式bデータ2062または通信方
式cデータ2063のデータを用いるディジタル変調部2020
に接続される。2051は音声信号、2052はどの通信方式を
用いるかを指示する方式切り換え信号、2053は回線の伝
送路通信品質を推定するための誤り検出信号である。
【0150】以上のように構成された符号分割多元接続
方式を用い、かつ時分割複信方式を用いたディジタル移
動体通信移動局装置について、その動作を説明する。基
地局装置から送信された下り回線の無線信号2050は、ア
ンテナ2000で受信されて時分割複信スイッチ2001を経て
無線受信部2002に伝えられる。無線受信部2002でベース
バンド周波数にダウンコンバートされた信号は、ディジ
タル復調部に伝えられる。ディジタル復調部の細かな動
作は通信方式によって異なり、動作用のデータは、方式
切り換え信号2052によってスイッチ2040で切り換えら
れ、通信方式aデータ2061または通信方式bデータ2062
または通信方式cデータ2063を用いる。ここで、通信方
式aとは図15に示す通信方式aのことであり、上り回線
バースト長に比べて下り回線バースト長が長く、通信方
式bとは図15に示す通信方式bのことであり、下り回線
バースト長と上り回線バースト長が等しく、通信方式c
とは図15に示す通信方式cのことであり、下り回線バー
スト長に比べて上り回線バースト長が長い。通信方式a
を用いている場合はディジタル復調部2010に通信方式a
データ2061を送り、通信方式bを用いている場合はディ
ジタル復調部2010に通信方式bデータ2062を送り、通信
方式cを用いている場合はディジタル復調部2010に通信
方式cデータ2063を送る。ディジタル復調部2010で逆拡
散など復調処理された信号は誤り訂正復号部2032に伝え
られる。誤り訂正復号を行い、下り回線ユーザー情報ビ
ットを生成し、音声復号部2030に伝える。また、下り回
線通信制御ビットを監視して、方式切り換え信号2052の
指示や誤り検出を行い、誤り検出信号2053を誤り訂正符
号化部2033に伝える。音声復号部2030では、下り回線ユ
ーザー情報ビットから下り回線の音声信号2051を再生す
る。上り回線の音声信号2051は、音声符号化部2031で音
声符号化され、上り回線ユーザー情報ビットとなり、誤
り検出信号などを含む上り回線通信制御ビットとともに
誤り訂正符号化されてディジタル変調部2020に伝えられ
る。スイッチ2040では、方式切り換え信号2052にしたが
って、通信方式aを用いている場合は、ディジタル変調
部2020に通信方式aデータ2061を送り、通信方式bを用
いている場合は、ディジタル変調部2020に通信方式bデ
ータ2062を送り、通信方式cを用いている場合は、ディ
ジタル変調部2020に通信方式cデータ2063を送る。ディ
ジタル変調部で拡散など変調処理された信号は、無線送
信部2003でキャリア周波数にアップコンバートされて、
時分割複信スイッチ2001を経てアンテナ2000から基地局
装置に向けて送信される。
【0151】このように、下り回線に比べて上り回線の
伝送路通信品質が低い場合には、上り回線バースト長が
下り回線バースト長よりも長く誤り訂正符号化率の低い
通信方式cを用いたチャネルを使用し、上り回線に比べ
て下り回線の伝送路通信品質が低い場合には、下り回線
バースト長が上り回線バースト長よりも長く誤り訂正符
号化率の低い通信方式aを用いたチャネルを使用し、上
り回線と下り回線の伝送路通信品質が同等であれば、上
り回線バースト長と下り回線バースト長が等しく誤り訂
正符号化率も等しい通信方式bを用いたチャネルを使用
することが可能になり、上り回線と下り回線の伝送路通
信品質が異なっても、能力の違いによりユーザー情報ビ
ットの通信品質をほぼ等しくすることができる。その結
果、実施の形態7などに述べたように、同時通信可能な
チャネル数を高めることができる。
【0152】以上のように、本発明の実施の形態8によ
れば、上り回線バースト長と下り回線バースト長との比
および誤り訂正符号化の符号化率が異なるいくつかの通
信方式に対応が可能な移動局装置の構成とすることで、
上り回線と下り回線の伝送路通信品質が異なっても、ユ
ーザー情報ビットの通信品質をほぼ等しくすることが可
能になり、同時通信可能なチャネル数を高めることがで
きる。
【0153】なお、以上の説明では、上り回線のバース
ト長が下り回線のバースト長よりも長い通信方式と、下
り回線のバースト長が上り回線のバースト長よりも長い
通信方式と、上り回線と下り回線のバースト長が等しい
通信方式の三つの方式を備えた構成の場合について述べ
たが、図16に示すように、上り回線と下り回線のバース
ト長が等しい通信方式bと、下り回線のバースト長が上
り回線のバースト長よりも長い通信方式aと、それより
もさらに下り回線のバースト長が上り回線のバースト長
よりも長い通信方式dの三つを備えた構成についても同
様に実施可能である。また、図17に示すように、上り回
線と下り回線のバースト長が等しい通信方式bと、上り
回線のバースト長が下り回線のバースト長よりも長い通
信方式cと、それよりもさらに上り回線のバースト長が
下り回線のバースト長よりも長い通信方式eの三つを備
えた構成についても同様に実施可能である。また、これ
らのうちいずれか二つを備えた構成や四つ以上を備えた
構成についても同様に実施可能である。
【0154】また、以上の説明では、すべてのフレーム
で上り回線バースト長と下り回線バースト長との関係が
図16や図17に示される関係の場合の構成の例で説明した
が、一部のフレームのみでそのような構成とし、そのほ
かのフレームは、上り回線バースト長と下り回線バース
ト長が等しい構成についても同様に実施可能である。
【0155】図21は実施の形態8における符号分割多元
接続方式および時分割複信方式を用いたディジタル移動
体通信の基地局装置の構成例を示し、上り回線バースト
長と下り回線バースト長との比が異なる三つの通信方式
を備えた音声信号の通信を行う装置の例である。図21に
おいて、2100は無線信号2150を送受信するアンテナ、21
01は無線受信部2102と無線送信部2103を時分割によって
切り換える時分割複信スイッチである。無線受信部2102
は、信号を分配して各チャネルのブロックのディジタル
復調部2110に接続される。スイッチ2140は、ディジタル
復調部2110で用いる復調用のデータを通信方式aデータ
2161または通信方式bデータ2162または通信方式cデー
タ2163に切り換える。2130は音声復号部、2131は音声符
号化部である。2132は誤り訂正復号部、2133は誤り訂正
符号化部である。音声符号化された信号は、スイッチ21
40によって切り換えられる通信方式aデータ2161または
通信方式bデータ2162または通信方式cデータ2163のデ
ータを用いるディジタル変調部2120に接続される。2151
は音声信号、2152はどの通信方式を用いるかを指示する
方式切り換え信号、2153は回線の伝送路通信品質を推定
するための誤り検出信号である。
【0156】以上のように構成された符号分割多元接続
方式を用い、かつ時分割複信方式を用いたディジタル移
動体通信基地局装置について、その動作を説明する。移
動局装置から送信された上り回線の無線信号2150は、ア
ンテナ2100で受信されて、時分割複信スイッチ2101を経
て無線受信部2102に伝えられる。無線受信部2102でベー
スバンド周波数にダウンコンバートされた信号は、各チ
ャネルのブロックに分配されてディジタル復調部に伝え
られる。ディジタル復調部の細かな動作は通信方式によ
って異なり、動作用のデータは、方式切り換え信号2152
によってスイッチ2140で切り換えられ、通信方式aデー
タ2161または通信方式bデータ2162または通信方式cデ
ータ2163を用いる。通信方式aを用いている場合はディ
ジタル復調部2110に通信方式aデータ2161を送り、通信
方式bを用いている場合はディジタル復調部2110に通信
方式bデータ2162を送り、通信方式cを用いている場合
はディジタル復調部2110に通信方式cデータ2163を送
る。ここで、通信方式aとは図15に示す通信方式aのこ
とであり、上り回線バースト長に比べて下り回線バース
ト長が長く、通信方式bとは図15に示す通信方式bのこ
とであり、下り回線バースト長と上り回線バースト長が
等しく、通信方式cとは図15に示す通信方式cのことで
あり、下り回線バースト長に比べて上り回線バースト長
が長い。ディジタル復調部で逆拡散など復調処理された
信号は、誤り訂正復号部2130に伝えられる。誤り訂正復
号を行い、上り回線ユーザー情報ビットを生成し、音声
復号部2130に伝える。また、上り回線通信制御ビットを
監視して、下り回線の誤り検出情報を読み取り、また上
り回線の誤り検出を行って誤り検出信号2153を回線制御
部2160に伝える。回線制御部2160では、各チャネルの上
り回線と下り回線の誤り検出情報から各チャネルの通信
方式の割り当てを決定して、方式切り換え信号2152で各
チャネルのブロックに指示する。音声復号部2130では、
上り回線ユーザー情報ビットから上り回線の音声信号21
51を再生する。下り回線の音声信号2151は、音声符号化
部2131で音声符号化され、下り回線ユーザー情報ビット
となり、誤り訂正符号化部2133に伝えられる。誤り訂正
符号化部2133では、下り回線ユーザー情報ビットと下り
回線通信制御ビットを誤り訂正符号化してディジタル変
調部2120に伝えられる。スイッチ2140では、方式切り換
え信号2152にしたがって、通信方式aを用いている場合
は、ディジタル変調部2120に通信方式aデータ2161を送
り、通信方式bを用いている場合は、ディジタル復調部
2120に通信方式bデータ2162を送り、通信方式cを用い
ている場合は、ディジタル復調部2120に通信方式cデー
タ2163を送る。ディジタル変調部2120で拡散など変調処
理された信号は、無線送信部2103で各チャネル合成さ
れ、キャリア周波数にアップコンバートされて、時分割
複信スイッチ2101を経てアンテナ2100から基地局装置に
向けて送信される。
【0157】このように、下り回線に比べて上り回線の
伝送路通信品質が低い場合には、上り回線バースト長が
下り回線バースト長よりも長く誤り訂正符号化率の低い
通信方式cを用いたチャネルを使用し、上り回線に比べ
て下り回線の伝送路通信品質が低い場合には、下り回線
バースト長が上り回線バースト長よりも長く誤り訂正符
号化率の低い通信方式aを用いたチャネルを使用し、上
り回線と下り回線の伝送路通信品質が同等であれば、上
り回線バースト長と下り回線バースト長が等しく誤り訂
正符号化率も等しい通信方式bを用いたチャネルを使用
することが可能になり、上り回線と下り回線の伝送路通
信品質が異なっても、能力の違いによりユーザー情報ビ
ットの通信品質をほぼ等しくすることができる。その結
果、実施の形態7などに述べたように、同時通信可能な
チャネル数を高めることができる。
【0158】以上のように、本発明の実施の形態8によ
れば、上り回線バースト長と下り回線バースト長との比
および誤り訂正符号化の符号化率が異なるいくつかの通
信方式に対応が可能な移動局装置の構成とすることで、
上り回線と下り回線の伝送路通信品質が異なっても、ユ
ーザー情報ビットの通信品質をほぼ等しくすることが可
能になり、同時通信可能なチャネル数を高めることがで
きる。
【0159】なお、以上の説明では、上り回線のバース
ト長が下り回線のバースト長よりも長い通信方式と、下
り回線のバースト長が上り回線のバースト長よりも長い
通信方式と、上り回線と下り回線のバースト長が等しい
通信方式の三つの方式を備えた構成の場合について述べ
たが、図16に示すように、上り回線と下り回線のバース
ト長が等しい通信方式bと、下り回線のバースト長が上
り回線のバースト長よりも長い通信方式aと、それより
もさらに下り回線のバースト長が上り回線のバースト長
よりも長い通信方式dの三つを備えた構成についても同
様に実施可能である。また、図17に示すように、上り回
線と下り回線のバースト長が等しい通信方式bと、上り
回線のバースト長が下り回線のバースト長よりも長い通
信方式cと、それよりもさらに上り回線のバースト長が
下り回線のバースト長よりも長い通信方式eの三つを備
えた構成についても同様に実施可能である。また、これ
らのうちいずれか二つを備えた構成や、四つ以上を備え
た構成についても同様に実施可能である。
【0160】また、以上の説明では、すべてのフレーム
で上り回線バースト長と下り回線バースト長との関係が
図16や図17に示される関係の場合の構成の例で説明した
が、一部のフレームのみでそのような構成とし、そのほ
かのフレームは、上り回線バースト長と下り回線バース
ト長が等しい構成についても同様に実施可能である。
【0161】また、以上の説明では、キャリア周波数の
それぞれの通信方式への配分が固定的な場合について説
明したが、基地局装置においてそれぞれの通信方式の需
要を検出する手段を備え、ある時間間隔でその配分を自
動的に修正していく構成とすることも可能である。
【0162】( 実施の形態9)図22は符号分割多元接続
方式および時分割複信方式を用いたディジタル移動体通
信装置のフレーム構成例を示す。図22において、フレー
ムは上り回線バーストと下り回線バーストで構成され
る。フレーム長2200は、上り回線バースト長2210と下り
回線バースト長2220の和である。上り回線バースト長22
10をTrとし、下り回線バースト長2220をTfとする。上り
回線バーストは、上り回線通信制御ビット2211と上り回
線ユーザー情報ビット2212で構成される。下り回線バー
ストは、下り回線通信制御ビット2221と下り回線ユーザ
ー情報ビット2222で構成される。上り回線通信制御ビッ
ト2211および下り回線通信制御ビット2221のビット数を
Cとし、上り回線ユーザー情報ビット2212および下り回
線ユーザー情報ビット2222のビット数をIとする。上り
回線拡散率2214をSrとし、下り回線拡散率2224をSfと
し、SfとSrは等しいものとする。上り回線と下り回線
で、通信制御ビット数およびユーザー情報ビット数が等
しいので、下り回線拡散率Sf2224と上り回線拡散率Sr22
14が等しいとき、下り回線バースト長2220は上り回線バ
ースト長2210と等しい構成になる。
【0163】上記のフレーム構成の通信方式bと実施の
形態3に記した二つのフレーム構成の通信方式aおよび
通信方式cの三つを備えた符号分割多元接続方式および
時分割複信方式を用いたディジタル移動体通信装置を考
える。通信方式a、通信方式b、通信方式cでは、どれ
も通信制御ビットのビット数やユーザー情報ビットのビ
ット数は等しい。異なるのは拡散率である。通信方式a
では、上り回線拡散率に比べて下り回線拡散率の方が大
きいため、上り回線バースト長よりも下り回線バースト
長が長い。通信方式bでは、上り回線拡散率と下り回線
拡散率が等しいため、上り回線バースト長と下り回線バ
ースト長が等しい。通信方式cでは、下り回線拡散率に
比べて上り回線拡散率が大きいため、下り回線バースト
長よりも上り回線バースト長が長い。
【0164】そして、ある移動局装置と基地局装置との
間で、下り回線の伝送路通信品質に比べて上り回線の伝
送路通信品質が低い場合には、通信方式cを用いたチャ
ネルを移動局装置に割り当てる。一方、上り回線の伝送
路通信品質に比べて下り回線の伝送路通信品質が低い場
合には、通信方式aを用いたチャネルを移動局装置に割
り当てる。また、上り回線と下り回線の伝送路通信品質
がほぼ等しければ、通信方式bを用いたチャネルを移動
局装置に割り当てる。
【0165】以上のように構成された移動体通信方式に
ついて、図7を用いてその動作を説明する。図7はセル
ラー移動体通信システムの概念図である。図7におい
て、システムは、基地局a741の管理するセルa731、基地
局b742の管理するセルb732、基地局c743の管理するセル
c733の三つのセルで構成される。移動局a751、移動局b7
52、移動局c753は、セルa731内に位置し、移動局d754、
移動局e755は、セルb732内に位置し、移動局f756、移動
局g757は、セルc733内に位置する。エリアa761は上り回
線に比べて下り回線の伝送路通信品質が低い場所であ
る。また、エリアb762およびエリアc763は、下り回線に
比べて上り回線の伝送路通信品質が低い場所であり、こ
れら以外の場所は、上り回線と下り回線の伝送路通信品
質がほぼ同じとする。
【0166】セルa731にはエリアa761およびエリアb762
が含まれる。基地局a741は、管理する複数のキャリア周
波数のうちいくつかで通信方式aを用い、別のいくつか
では通信方式bを用い、残りは通信方式cを用いるもの
とする。エリアa761内にある移動局c753から接続の要求
があれば、通信方式aを用いるキャリア周波数のチャネ
ルを割り当てる。エリアb762内にある移動局b752から接
続の要求があれば、通信方式cを用いるキャリア周波数
のチャネルを割り当てる。エリアa761にもエリアb762に
もない移動局a751から接続の要求があれば、通信方式b
を用いるキャリア周波数のチャネルを割り当てる。どの
エリアからの接続要求であるかは、制御用チャネルで上
り回線と下り回線の伝送路通信品質を調べて推定する。
移動局c753がエリアa761の内から外へ移動した場合は、
それを検出して、可能であれば通信方式aを用いたキャ
リア周波数のチャネルから通信方式bを用いたキャリア
周波数のチャネルに切り替える。さらに移動局c753がエ
リアb762の内へ移動した場合は、それを検出して、可能
であれば通信方式b を用いたキャリア周波数のチャネル
から通信方式cを用いたキャリア周波数のチャネルに切
り替える。他の移動局についても同様である。
【0167】セルb732にはエリアc763が含まれる。基地
局b742は、管理する複数のキャリア周波数のうちいくつ
かで通信方式bを用い、残りは通信方式cを用いるもの
とする。エリアc763内にある移動局d754から接続の要求
があれば、通信方式cを用いるキャリア周波数のチャネ
ルを割り当てる。エリアc763にない移動局e755から接続
の要求があれば、通信方式bを用いるキャリア周波数の
チャネルを割り当てる。どのエリアからの接続要求であ
るかは、制御用チャネルで上り回線と下り回線の伝送路
通信品質を調べて推定する。移動局e755がエリアc763の
外から内へ移動した場合は、それを検出して、可能であ
れば通信方式bを用いたキャリア周波数のチャネルから
通信方式cを用いたキャリア周波数のチャネルに切り替
える。他の移動局についても同様である。
【0168】セルc733にはエリアb762が含まれる。基地
局c743は、管理する複数のキャリア周波数のうちいくつ
かで通信方式bを用い、残りは通信方式cを用いるもの
とする。移動局へのチャネルの割り当ては同様である。
【0169】このように、上り回線の方が下り回線より
も伝送路通信品質が低い場合には、通信方式cを用いた
キャリア周波数のチャネルを割り当て、下り回線の方が
上り回線よりも伝送路通信品質が低い場合には、通信方
式aを用いたキャリア周波数のチャネルを割り当て、上
り回線と下り回線の伝送路通信品質がほぼ等しい場合に
は、通信方式bを用いたキャリア周波数のチャネルを割
り当てることで、実施の形態5および実施の形態6に記
した作用により、上り回線と下り回線のユーザー情報の
通信品質を同等にすることができる。また上り回線と下
り回線のうち、ユーザー情報の通信品質が高い方の回線
の通信品質をやや落としても、ユーザー情報の通信品質
が低い方の回線の通信品質を高めて、上り回線と下り回
線のユーザー情報の通信品質を同等にすることは、同時
通信可能なチャネル数を高めることになる。
【0170】以上のように、本発明の実施の形態9によ
れば、上り回線のバースト長が下り回線のバースト長よ
りも長く、上り回線の拡散率が下り回線の拡散率よりも
大きい通信方式と、下り回線のバースト長が上り回線の
バースト長よりも長く、下り回線の拡散率が上り回線の
拡散率よりも大きい通信方式と、上り回線と下り回線の
バースト長が等しく、下り回線の拡散率と上り回線の拡
散率が等しい通信方式を備えることにより、上り回線と
下り回線の伝送路通信品質が等しくない環境においても
上り回線と下り回線のユーザー情報の通信品質を等しく
し同時通信可能なチャネル数を高めることができる。
【0171】なお、以上の説明では、上り回線のバース
ト長が下り回線のバースト長よりも長い通信方式と、下
り回線のバースト長が上り回線のバースト長よりも長い
通信方式と、上り回線と下り回線のバースト長が等しい
通信方式の三つの方式を備えた構成の場合について述べ
たが、上り回線と下り回線のバースト長が等しい通信方
式と、下り回線のバースト長が上り回線のバースト長よ
りも長い通信方式と、それよりもさらに下り回線のバー
スト長が上り回線のバースト長よりも長い通信方式の三
つを備えた構成についても同様に実施可能である。ま
た、上り回線と下り回線のバースト長が等しい通信方式
と、上り回線のバースト長が下り回線のバースト長より
も長い通信方式と、それよりもさらに上り回線のバース
ト長が下り回線のバースト長よりも長い通信方式の三つ
を備えた構成についても同様に実施可能である。また、
これらのうちいずれか二つを備えた構成や、四つ以上を
備えた構成についても同様に実施可能である。
【0172】また、以上の説明では、キャリア周波数の
それぞれの通信方式への配分が固定的な場合について説
明したが、基地局装置においてそれぞれの通信方式の需
要を検出する手段を備え、ある時間間隔でその配分を自
動的に修正していく構成とすることも可能である。
【0173】また、以上の説明では、すべてのフレーム
で上り回線バースト長と下り回線バースト長との関係が
図22や図23や図24に示される関係の場合の構成の例で説
明したが、一部のフレームのみでそのような構成とし、
そのほかのフレームは、上り回線バースト長と下り回線
バースト長が等しい構成についても同様に実施可能であ
る。
【0174】また、以上の説明では、上り回線と下り回
線の通信トラヒックが等しいことを前提に、上り回線ユ
ーザー情報ビットのビット数と下り回線ユーザー情報ビ
ットのビット数が等しい構成の例で説明したが、上り回
線ユーザー情報ビットのビット数が下り回線ユーザー情
報ビットのビット数よりも多い構成や、上り回線ユーザ
ー情報ビットのビット数が下り回線ユーザー情報ビット
のビット数よりも少ない構成についても同様に実施可能
である。また、一部のフレームについてのみ、そのよう
な構成とすることも同様に実施可能である。
【0175】また、以上の説明では、上り回線通信制御
ビットが上り回線ユーザー情報ビットと完全に分離さ
れ、上り回線通信制御ビットが上り回線ユーザー情報ビ
ットの前に配置された構成の例で説明したが、上り回線
通信制御ビットが上り回線ユーザー情報ビットの後ろに
配置された構成や、上り回線通信制御ビットと上り回線
ユーザー情報ビットがいくつかに分割されて、上り回線
バースト内で交互に配置された構成についても同様に実
施可能である。下り回線の下り回線通信制御ビットと下
り回線ユーザー情報ビットについても同様である。ま
た、一部のフレームについてのみ、そのような構成とす
ることも同様に実施可能である。
【0176】図10は本実施の形態9における符号分割多
元接続方式および時分割複信方式を用いたディジタル移
動体通信の移動局装置の構成例を示し、上り回線バース
ト長と下り回線バースト長との比が異なる三つの通信方
式を備えた音声信号の通信を行う装置の例である。図10
において、1000は無線信号1050を送受信するアンテナで
あり、1001は無線受信部1002と無線送信部1003を時分割
によって切り換える時分割複信スイッチである。無線受
信部1002は、スイッチ1040によって切り換えられて、デ
ィジタル復調部a1010 またはディジタル復調部b1011 ま
たはディジタル復調部c1012に接続される。1030は音声
復号部、1031は音声符号化部である。音声符号化された
信号は、スイッチ1041によって切り換えられてディジタ
ル変調部a1020 またはディジタル変調部b1021 またはデ
ィジタル変調部c1022 に接続される。1051は音声信号、
1052はどの通信方式を用いるかを指示する方式切り換え
信号、1053は回線の伝送路通信品質を推定するための誤
り検出信号である。
【0177】以上のように構成された符号分割多元接続
方式および時分割複信方式を用いたディジタル移動体通
信移動局装置について、その動作を説明する。基地局装
置から送信された下り回線の無線信号1050は、アンテナ
1000で受信されて時分割複信スイッチ1001を経て無線受
信部1002に伝えられる。無線受信部1002でベースバンド
周波数にダウンコンバートされた信号は、ディジタル復
調部で復調される。ディジタル復調部は、通信方式によ
って異なり、方式切り換え信号1052によってスイッチ10
40でディジタル復調部a1010 またはディジタル復調部b1
011 またはディジタル復調部c1012 に切り換えられる。
通信方式aを用いている場合はディジタル復調部a1010
に、通信方式bを用いている場合はディジタル復調部b1
010 に、通信方式cを用いている場合はディジタル復調
部c1010 に接続される。ここで、通信方式aとは図6に
示す通信方式aのことであり、上り回線バースト長に比
べて下り回線バースト長が長く、通信方式bとは図6に
示す通信方式bのことであり、下り回線バースト長と上
り回線バースト長が等しく、通信方式cとは図6に示す
通信方式cのことであり、下り回線バースト長に比べて
上り回線バースト長が長い。ディジタル復調された信号
は、音声復号部1030に伝えられる。音声復号部1030で
は、下り回線ユーザー情報ビットから下り回線の音声信
号1051を再生するとともに、下り回線通信制御ビットを
監視して、方式切り換え信号1052の指示や誤り検出を行
い、誤り検出信号1053を音声符号化部1031に伝える。上
り回線の音声信号1051は、音声符号化部1031で音声符号
化され、上り回線ユーザー情報ビットとなり、誤り検出
信号などを含む上り回線通信制御ビットとともにスイッ
チ1041で切り換えられて、ディジタル変調部に伝えられ
る。スイッチ1041では、方式切り換え信号1052に従い、
通信方式aならばディジタル変調部a1020 に、通信方式
bならばディジタル変調部b1021 に、通信方式cならば
ディジタル変調部c1022 に切り換える。ディジタル変調
された信号は、無線送信部1003でキャリア周波数にアッ
プコンバートされて、時分割複信スイッチ1001を経てア
ンテナ1000から基地局装置に向けて送信される。
【0178】このように、下り回線に比べて上り回線の
伝送路通信品質が低い場合には、上り回線バースト長が
下り回線バースト長よりも長い通信方式cを用いたチャ
ネルを使用し、上り回線に比べて下り回線の伝送路通信
品質が低い場合には、下り回線バースト長が上り回線バ
ースト長よりも長い通信方式aを用いたチャネルを使用
し、上り回線と下り回線の伝送路通信品質が同等であれ
ば、上り回線バースト長と下り回線バースト長が等しい
通信方式bを用いたチャネルを使用することが可能にな
り、上り回線と下り回線の伝送路通信品質が異なって
も、ユーザー情報ビットの通信品質をほぼ等しくするこ
とができる。その結果、実施の形態3などに述べたよう
に、チャネルの通信容量を高めることができる。
【0179】以上のように、本発明の実施の形態9によ
れば、上り回線バースト長と下り回線バースト長との比
が異なるいくつかの通信方式に対応が可能な移動局装置
の構成とすることで、上り回線と下り回線の伝送路通信
品質が異なっても、ユーザー情報ビットの通信品質をほ
ぼ等しくすることが可能になり、同時通信可能なチャネ
ル数を高めることができる。
【0180】なお、以上の説明では、上り回線のバース
ト長が下り回線のバースト長よりも長い通信方式と、下
り回線のバースト長が上り回線のバースト長よりも長い
通信方式と、上り回線と下り回線のバースト長が等しい
通信方式の三つの方式を備えた構成の場合について述べ
たが、図8に示すように、上り回線と下り回線のバース
ト長が等しい通信方式bと、下り回線のバースト長が上
り回線のバースト長よりも長い通信方式aと、それより
もさらに下り回線のバースト長が上り回線のバースト長
よりも長い通信方式dの三つを備えた構成についても同
様に実施可能である。また、図9に示すように、上り回
線と下り回線のバースト長が等しい通信方式bと、上り
回線のバースト長が下り回線のバースト長よりも長い通
信方式cと、それよりもさらに上り回線のバースト長が
下り回線のバースト長よりも長い通信方式eの三つを備
えた構成についても同様に実施可能である。また、これ
らのうちいずれか二つを備えた構成や、四つ以上を備え
た構成についても同様に実施可能である。
【0181】また、以上の説明では、すべてのフレーム
で上り回線バースト長と下り回線バースト長との関係が
図8や図9に示される関係の場合の構成の例で説明した
が、一部のフレームのみでそのような構成とし、そのほ
かのフレームは、上り回線バースト長と下り回線バース
ト長が等しい構成についても同様に実施可能である。
【0182】図11は実施の形態9における符号分割多元
接続方式および時分割複信方式を用いたディジタル移動
体通信の基地局装置の構成例を示し、上り回線バースト
長と下り回線バースト長との比が異なる三つの通信方式
を備えた音声信号の通信を行う装置の例である。図11に
おいて、1100は無線信号1150を送受信するアンテナ、11
01は無線受信部1102と無線送信部1103を時分割によって
切り換える時分割複信スイッチである。無線受信部1102
は、信号を分配して各チャネルのブロックに伝える。各
チャネルのブロックでは、スイッチ1140によって切り換
えられて、ディジタル復調部a1110 またはディジタル復
調部b1111 またはディジタル復調部c1112 に接続され
る。1130は音声復号部、1131は音声符号化部である。音
声符号化された信号は、スイッチ1141によって切り換え
られて、ディジタル変調部a1120 またはディジタル変調
部b1121 またはディジタル変調部c1122 に接続される。
1104は回線制御部であり、各シャネルの誤り検出信号な
どを監視してチャネルの割り当てなどの制御を行う。11
51は音声信号、1152はどの通信方式を用いるかを指示す
る方式切り換え信号、1153は回線の伝送路通信品質を推
定するための誤り検出信号である。
【0183】以上のように構成された符号分割多元接続
方式および時分割複信方式を用いたディジタル移動体通
信基地局装置について、その動作を説明する。移動局装
置から送信された上り回線の無線信号1150は、アンテナ
1100で受信されて、時分割複信スイッチ1101を経て無線
受信部1102に伝えられる。無線受信部1102でベースバン
ド周波数にダウンコンバートされた信号は、各チャネル
に分配されてディジタル復調部で復調される。ディジタ
ル復調部は、通信方式によって異なり、方式切り換え信
号1152によってスイッチ1140でディジタル復調部a1110
またはディジタル復調部b1111 またはディジタル復調部
c1112 に切り換えられる。通信方式aを用いている場合
はディジタル復調部a1110 に、通信方式bを用いている
場合はディジタル復調部b1110に、通信方式cを用いて
いる場合はディジタル復調部c1110に接続される。ここ
で、通信方式aとは図6に示す通信方式aのことであ
り、上り回線バースト長に比べて下り回線バースト長が
長く、通信方式bとは図6に示す通信方式bのことであ
り、下り回線バースト長と上り回線バースト長が等し
く、通信方式cとは図6に示す通信方式cのことであ
り、下り回線バースト長に比べて上り回線バースト長が
長い。ディジタル復調された信号は、音声復号部1130に
伝えられる。音声復号部1130では、上り回線ユーザー情
報ビットから上り回線の音声信号1151を再生するととも
に、上り回線通信制御ビットを監視して、下り回線の誤
り検出情報を読み取り、また上り回線の誤り検出を行っ
て誤り検出信号1153を回線制御部1104に伝える。回線制
御部1104では、各チャネルの上り回線と下り回線の誤り
検出情報から各チャネルの通信方式の割り当てを決定し
て、方式切り換え信号1152で各チャネルのブロックに指
示する。下り回線の音声信号1151は、音声符号化部1131
で音声符号化され、下り回線ユーザー情報ビットとな
り、下り回線通信制御ビットとともにスイッチ1141で切
り換えられて、ディジタル変調部に伝えられる。スイッ
チ1141では、方式切り換え信号1152に従い、通信方式a
ならばディジタル変調部a1120 に、通信方式bならばデ
ィジタル変調部b1121 に、通信方式cならばディジタル
変調部c1122 に切り換える。ディジタル変調された信号
は、無線送信部1103で各チャネル合成され、キャリア周
波数にアップコンバートされて、時分割複信スイッチ11
01を経てアンテナ1100から移動局装置に向けて送信され
る。
【0184】このように、下り回線に比べて上り回線の
伝送路通信品質が低い場合には、上り回線バースト長が
下り回線バースト長よりも長い通信方式cを用いたチャ
ネルを使用し、上り回線に比べて下り回線の伝送路通信
品質が低い場合には、下り回線バースト長が上り回線バ
ースト長よりも長い通信方式aを用いたチャネルを使用
し、上り回線と下り回線の伝送路通信品質が同等であれ
ば、上り回線バースト長と下り回線バースト長が等しい
通信方式bを用いたチャネルを使用することが可能にな
り、上り回線と下り回線の伝送路通信品質が異なって
も、ユーザー情報ビットの通信品質をほぼ等しくするこ
とができる。その結果、実施の形態3などに述べたよう
に、チャネルの通信容量を高めることができる。
【0185】以上のように、本発明の実施の形態9によ
れば、上り回線バースト長と下り回線バースト長との比
が異なるいくつかの通信方式に対応が可能な基地局装置
の構成とすることで、上り回線と下り回線の伝送路通信
品質が異なっても、ユーザー情報ビットの通信品質をほ
ぼ等しくすることが可能になり、チャネルの通信容量を
高めることができる。
【0186】なお、以上の説明では、上り回線のバース
ト長が下り回線のバースト長よりも長い通信方式と、下
り回線のバースト長が上り回線のバースト長よりも長い
通信方式と、上り回線と下り回線のバースト長が等しい
通信方式の三つの方式を備えた構成の場合について述べ
たが、図8に示すように、上り回線と下り回線のバース
ト長が等しい通信方式bと、下り回線のバースト長が上
り回線のバースト長よりも長い通信方式aと、それより
もさらに下り回線のバースト長が上り回線のバースト長
よりも長い通信方式dの三つを備えた構成についても同
様に実施可能である。また、図9に示すように、上り回
線と下り回線のバースト長が等しい通信方式bと、上り
回線のバースト長が下り回線のバースト長よりも長い通
信方式cと、それよりもさらに上り回線のバースト長が
下り回線のバースト長よりも長い通信方式eの三つを備
えた構成についても同様に実施可能である。また、これ
らのうちいずれか二つを備えた構成や、四つ以上を備え
た構成についても同様に実施可能である。
【0187】また、以上の説明では、すべてのフレーム
で上り回線バースト長と下り回線バースト長との関係が
図8や図9に示される関係の場合の構成の例で説明した
が、一部のフレームのみでそのような構成とし、そのほ
かのフレームは、上り回線バースト長と下り回線バース
ト長が等しい構成についても同様に実施可能である。
【0188】また、以上の説明では、キャリア周波数の
それぞれの通信方式への配分が固定的な場合について説
明したが、基地局装置においてそれぞれの通信方式の需
要を検出する手段を備え、ある時間間隔でその配分を自
動的に修正していく構成とすることも可能である。
【0189】図12は実施の形態9における符号分割多元
接続方式および時分割複信方式を用いたディジタル移動
体通信の移動局装置の構成例を示し、上り回線バースト
長と下り回線バースト長との比が異なる三つの通信方式
を備えた音声信号の通信を行う装置の例である。図12に
おいて、1200は無線信号1250を送受信するアンテナ、12
01は無線受信部1202と無線送信部1203を時分割によって
切り換える時分割複信スイッチである。無線受信部1202
は、ディジタル復調部1210に接続される。スイッチ1240
は、ディジタル復調部1210で用いる復調用のデータを通
信方式aデータ1261または通信方式bデータ1262または
通信方式cデータ1263に切り換える。1230は音声復号
部、1231は音声符号化部である。音声符号化された信号
は、スイッチ1240によって切り換えられる通信方式aデ
ータ1261または通信方式bデータ1262または通信方式c
データ1263のデータを用いるディジタル変調部1220に接
続される。1251は音声信号、1252はどの通信方式を用い
るかを指示する方式切り換え信号、1253は回線の伝送路
通信品質を推定するための誤り検出信号である。
【0190】以上のように構成された符号分割多元接続
方式および時分割複信方式を用いたディジタル移動体通
信移動局装置について、その動作を説明する。基地局装
置から送信された下り回線の無線信号1250は、アンテナ
1200で受信されて、時分割複信スイッチ1201を経て無線
受信部1202に伝えられる。無線受信部1202でベースバン
ド周波数にダウンコンバートされた信号は、ディジタル
復調部で復調される。ディジタル復調部の細かな動作は
通信方式によって異なり、動作用のデータは、方式切り
換え信号1252によってスイッチ1240で切り換えられ、通
信方式aデータ1261または通信方式bデータ1262または
通信方式cデータ1263を用いる。ここで通信方式aとは
図6に示す通信方式aのことであり、上り回線バースト
長に比べて下り回線バースト長が長く、通信方式bとは
図6に示す通信方式bのことであり、下り回線バースト
長と上り回線バースト長が等しく、通信方式cとは図6
に示す通信方式cのことであり、下り回線バースト長に
比べて上り回線バースト長が長い。通信方式aを用いて
いる場合は、ディジタル復調部1210に通信方式aデータ
1261を送り、通信方式bを用いている場合は、ディジタ
ル復調部1210に通信方式bデータ1262を送り、通信方式
cを用いている場合は、ディジタル復調部1210に通信方
式cデータ1263を送る。ディジタル復調された信号は、
音声復号部1230に伝えられる。音声復号部1230では、下
り回線ユーザー情報ビットから下り回線の音声信号1251
を再生するとともに、下り回線通信制御ビットを監視し
て、方式切り換え信号1252の指示や誤り検出を行い、誤
り検出信号1253を音声符号化部1231に伝える。上り回線
の音声信号1251は音声符号化部1231で音声符号化され、
上り回線ユーザー情報ビットとなり、誤り検出信号など
を含む上り回線通信制御ビットとともにディジタル変調
部に伝えられる。スイッチ1240では、方式切り換え信号
1252にしたがって、通信方式aを用いている場合はディ
ジタル変調部1220に通信方式aデータ1261を送り、通信
方式bを用いている場合はディジタル変調部1220に通信
方式bデータ1262を送り、通信方式cを用いている場合
はディジタル変調部1220に通信方式cデータ1263を送
る。ディジタル変調された信号は、無線送信部1203でキ
ャリア周波数にアップコンバートされて、時分割複信ス
イッチ1201を経てアンテナ1200から基地局装置に向けて
送信される。
【0191】このように、下り回線に比べて上り回線の
伝送路通信品質が低い場合には、上り回線バースト長が
下り回線バースト長よりも長い通信方式cを用いたチャ
ネルを使用し、上り回線に比べて下り回線の伝送路通信
品質が低い場合には、下り回線バースト長が上り回線バ
ースト長よりも長い通信方式aを用いたチャネルを使用
し、上り回線と下り回線の伝送路通信品質が同等であれ
ば、上り回線バースト長と下り回線バースト長が等しい
通信方式bを用いたチャネルを使用することが可能にな
り、上り回線と下り回線の伝送路通信品質が異なって
も、ユーザー情報ビットの通信品質をほぼ等しくするこ
とができる。その結果、実施の形態3などに述べたよう
に、チャネルの通信容量を高めることができる。
【0192】以上のように、本発明の実施の形態9によ
れば、上り回線バースト長と下り回線バースト長との比
が異なるいくつかの通信方式に対応が可能な基地局装置
の構成とすることで、上り回線と下り回線の伝送路通信
品質が異なっても、ユーザー情報ビットの通信品質をほ
ぼ等しくすることが可能になり、同時通信可能なチャネ
ル数を高めることができる。
【0193】なお、以上の説明では、上り回線のバース
ト長が下り回線のバースト長よりも長い通信方式と、下
り回線のバースト長が上り回線のバースト長よりも長い
通信方式と、上り回線と下り回線のバースト長が等しい
通信方式の三つの方式を備えた構成の場合について述べ
たが、図8に示すように、上り回線と下り回線のバース
ト長が等しい通信方式bと、下り回線のバースト長が上
り回線のバースト長よりも長い通信方式aと、それより
もさらに下り回線のバースト長が上り回線のバースト長
よりも長い通信方式dの三つを備えた構成についても同
様に実施可能である。また、図9に示すように、上り回
線と下り回線のバースト長が等しい通信方式bと、上り
回線のバースト長が下り回線のバースト長よりも長い通
信方式cと、それよりもさらに上り回線のバースト長が
下り回線のバースト長よりも長い通信方式eの三つを備
えた構成についても同様に実施可能である。また、これ
らのうちいずれか二つを備えた構成や、四つ以上を備え
た構成についても同様に実施可能である。
【0194】また、以上の説明では、すべてのフレーム
で上り回線バースト長と下り回線バースト長との関係が
図8や図9に示される関係の場合の構成の例で説明した
が、一部のフレームのみでそのような構成とし、そのほ
かのフレームは、上り回線バースト長と下り回線バース
ト長が等しい構成についても同様に実施可能である。
【0195】図13は実施の形態7における符号分割多元
接続方式および時分割複信方式を用いたディジタル移動
体通信の基地局装置の構成例を示し、上り回線バースト
長と下り回線バースト長との比が異なる三つの通信方式
を備えた音声信号の通信を行う装置の例である。図13に
おいて、1300は無線信号1350を送受信するアンテナ、13
01は無線受信部1302と無線送信部1303を時分割によって
切り換える時分割複信スイッチである。無線受信部1302
は、信号を分配して各チャネルのブロックのディジタル
復調部1310に接続される。スイッチ1340は、ディジタル
復調部1310で用いる復調用のデータを通信方式aデータ
1361または通信方式bデータ1362または通信方式cデー
タ1363に切り換える。1330は音声復号部、1331は音声符
号化部である。音声符号化された信号は、スイッチ1340
によって切り換えられる通信方式aデータ1361または通
信方式bデータ1362または通信方式cデータ1363のデー
タを用いるディジタル変調部1320に接続される。1351は
音声信号、1352はどの通信方式を用いるかを指示する方
式切り換え信号、1353は回線の伝送路通信品質を推定す
るための誤り検出信号である。
【0196】以上のように構成された符号分割多元接続
方式および時分割複信方式を用いたディジタル移動体通
信基地局装置について、その動作を説明する。移動局装
置から送信された上り回線の無線信号1350は、アンテナ
1300で受信されて、時分割複信スイッチ1301を経て無線
受信部1302に伝えられる。無線受信部1302でベースバン
ド周波数にダウンコンバートされた信号は、各チャネル
のブロックに分配されてディジタル復調部で復調され
る。ディジタル復調部の細かな動作は通信方式によって
異なり、動作用のデータは、方式切り換え信号1352によ
ってスイッチ1340で切り換えられ、通信方式aデータ13
61または通信方式bデータ1362または通信方式cデータ
1363を用いる。ここで、通信方式aとは図6に示す通信
方式aのことであり、上り回線バースト長に比べて下り
回線バースト長が長く、通信方式bとは図6に示す通信
方式bのことであり、下り回線バースト長と上り回線バ
ースト長が等しく、通信方式cとは図6に示す通信方式
cのことであり、下り回線バースト長に比べて上り回線
バースト長が長い。通信方式aを用いている場合は、デ
ィジタル復調部1310に通信方式aデータ1361を送り、通
信方式bを用いている場合は、ディジタル復調部1310に
通信方式bデータ1362を送り、通信方式cを用いている
場合は、ディジタル復調部1310に通信方式cデータ1363
を送る。ディジタル復調された信号は音声復号部1330に
伝えられる。音声復号部1330では、上り回線ユーザー情
報ビットから上り回線の音声信号1351を再生するととも
に、上り回線通信制御ビットを監視して、下り回線の誤
り検出情報を読み取り、また上り回線の誤り検出を行っ
て、誤り検出信号1353を回線制御部1360に伝える。回線
制御部1360では、各チャネルの上り回線と下り回線の誤
り検出情報から各チャネルの通信方式の割り当てを決定
して、方式切り換え信号1352で各チャネルのブロックに
指示する。下り回線の音声信号1351は、音声符号化部13
31で音声符号化され、下り回線ユーザー情報ビットとな
り、誤り検出信号などを含む下り回線通信制御ビットと
ともにディジタル変調部に伝えられる。スイッチ1340で
は、方式切り換え信号1352にしたがって、通信方式aを
用いている場合はディジタル変調部1320に通信方式aデ
ータ1361を送り、通信方式bを用いている場合はディジ
タル変調部1320に通信方式bデータ1362を送り、通信方
式cを用いている場合はディジタル変調部1320に通信方
式cデータ1363を送る。ディジタル変調された信号は、
無線送信部1303で各チャネル合成されキャリア周波数に
アップコンバートされて、時分割複信スイッチ1301を経
てアンテナ1300から基地局装置に向けて送信される。
【0197】このように、下り回線に比べて上り回線の
伝送路通信品質が低い場合には、上り回線バースト長が
下り回線バースト長よりも長い通信方式cを用いたチャ
ネルを使用し、上り回線に比べて下り回線の伝送路通信
品質が低い場合には、下り回線バースト長が上り回線バ
ースト長よりも長い通信方式aを用いたチャネルを使用
し、上り回線と下り回線の伝送路通信品質が同等であれ
ば、上り回線バースト長と下り回線バースト長が等しい
通信方式bを用いたチャネルを使用することが可能にな
り、上り回線と下り回線の伝送路通信品質が異なって
も、ユーザー情報ビットの通信品質をほぼ等しくするこ
とができる。その結果、実施の形態3などに述べたよう
に、同時通信可能なチャネル数を高めることができる。
【0198】以上のように、本発明の実施の形態9によ
れば、上り回線バースト長と下り回線バースト長との比
が異なるいくつかの通信方式に対応が可能な基地局装置
の構成とすることで、上り回線と下り回線の伝送路通信
品質が異なっても、ユーザー情報ビットの通信品質をほ
ぼ等しくすることが可能になり、同時通信可能なチャネ
ル数を高めることができる。
【0199】なお、以上の説明では、上り回線のバース
ト長が下り回線のバースト長よりも長い通信方式と、下
り回線のバースト長が上り回線のバースト長よりも長い
通信方式と、上り回線と下り回線のバースト長が等しい
通信方式の三つの方式を備えた構成の場合について述べ
たが、図8に示すように、上り回線と下り回線のバース
ト長が等しい通信方式bと、下り回線のバースト長が上
り回線のバースト長よりも長い通信方式aと、それより
もさらに下り回線のバースト長が上り回線のバースト長
よりも長い通信方式dの三つを備えた構成についても同
様に実施可能である。また、図9に示すように、上り回
線と下り回線のバースト長が等しい通信方式bと、上り
回線のバースト長が下り回線のバースト長よりも長い通
信方式cと、それよりもさらに上り回線のバースト長が
下り回線のバースト長よりも長い通信方式eの三つを備
えた構成についても同様に実施可能である。また、これ
らのうちいずれか二つを備えた構成や、四つ以上を備え
た構成についても同様に実施可能である。
【0200】また、以上の説明では、すべてのフレーム
で上り回線バースト長と下り回線バースト長との関係が
図8や図9に示される関係の場合の構成の例で説明した
が、一部のフレームのみでそのような構成とし、そのほ
かのフレームは、上り回線バースト長と下り回線バース
ト長が等しい構成についても同様に実施可能である。
【0201】また、以上の説明では、キャリア周波数の
それぞれの通信方式への配分が固定的な場合について説
明したが、基地局装置においてそれぞれの通信方式の需
要を検出する手段を備え、ある時間間隔でその配分を自
動的に修正していく構成とすることも可能である。
【0202】
【発明の効果】以上のように、本発明は、時分割複信方
式および符号分割多元接続方式を用いたディジタル移動
体通信方式において、上り回線と下り回線を比較して、
通信品質が低い方の回線のバースト長を通信品質が高い
方の回線のバースト長よりも長くすることにより、上り
回線と下り回線の通信品質を均一にし、加入者容量の高
いディジタル移動体通信サービスを実現するという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における時分割複信方式お
よび符号分割多元接続方式を用いたディジタル移動体通
信装置の基地局側装置と移動局側装置の構成を示すブロ
ック図
【図2】本発明の実施の形態2、8におけるディジタル
移動体通信方式のフレーム構成図
【図3】本発明の実施の形態1、4、5、6、7におけ
るディジタル移動体通信方式のフレーム構成図
【図4】本発明の実施の形態1、4、5、6、7におけ
るディジタル移動体通信方式のフレーム構成図
【図5】本発明の実施の形態4、5、6、7におけるデ
ィジタル移動体通信方式のフレーム構成図
【図6】本発明の実施の形態4、5、6、7におけるデ
ィジタル移動体通信方式のフレーム構成図
【図7】本発明の実施の形態4、5、6、7、8、9に
おけるディジタル移動体通信システムの概念図
【図8】本発明の実施の形態4、5、6、7におけるデ
ィジタル移動体通信方式のフレーム構成図
【図9】本発明の実施の形態4、5、6、7におけるデ
ィジタル移動体通信方式のフレーム構成図
【図10】本発明の実施の形態4、9におけるディジタ
ル移動体通信装置の移動局装置の構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態5、9におけるディジタ
ル移動体通信装置の基地局装置の構成を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態6、9におけるディジタ
ル移動体通信装置の移動局装置の構成を示すブロック図
【図13】本発明の実施の形態7、9におけるディジタ
ル移動体通信装置の基地局装置の構成を示すブロック図
【図14】本発明の実施の形態2、8におけるディジタ
ル移動体通信方式のフレーム構成図
【図15】本発明の実施の形態8におけるディジタル移
動体通信方式のフレーム構成図
【図16】本発明の実施の形態8におけるディジタル移
動体通信方式のフレーム構成図
【図17】本発明の実施の形態8におけるディジタル移
動体通信方式のフレーム構成図
【図18】本発明の実施の形態8におけるディジタル移
動体通信装置の移動局装置の構成を示すブロック図
【図19】本発明の実施の形態8におけるディジタル移
動体通信装置の基地局装置の構成を示すブロック図
【図20】本発明の実施の形態8におけるディジタル移
動体通信装置の移動局装置の構成を示すブロック図
【図21】本発明の実施の形態8におけるディジタル移
動体通信装置の基地局装置の構成を示すブロック図
【図22】本発明の実施の形態9におけるディジタル移
動体通信方式のフレーム構成図
【図23】本発明の実施の形態3、9におけるディジタ
ル移動体通信方式のフレーム構成図
【図24】本発明の実施の形態3、9におけるディジタ
ル移動体通信方式のフレーム構成図
【図25】従来の時分割複信方式を用いたディジタル移
動体通信方式のフレーム構成図
【符号の説明】
101 基地局側装置 102 送信データ 103 ベースバンド処理部 104 送信ベースバンド 105 受信ベースバンド 106 加算器 107 送信RF部 108 切替器 109 アンテナ 110 受信RF部 111 受信データ 112 制御部 113 他の移動局用ベースバンド処理部 121 移動局側装置 122 アンテナ 123 切替器 124 送信RF部 125 受信ベースバンド処理部 126 受信レベル測定回路 127 制御部 128 受信データ 129 送信データ 130 受信ベースバンド処理部 200 フレーム長 210 上り回線バースト長 211 上り回線通信制御ビット 212 上り回線ユーザー情報ビット 213 上り回線誤り訂正ビット 220 下り回線バースト長 221 下り回線通信制御ビット 222 下り回線ユーザー情報ビット 223 下り回線誤り訂正ビット

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時分割複信方式および符号分割多元接続
    方式を用いたディジタル移動体通信の移動局装置および
    基地局装置において、上り回線と下り回線の通信品質に
    差がある場合に、通信品質の低い方の回線のバースト長
    が通信品質が高い方の回線のバースト長よりも長いこと
    を特徴とするディジタル移動体通信装置。
  2. 【請求項2】 上り回線と下り回線のうち、通信品質が
    低い方の回線に用いる誤り訂正符号の符号化率が、通信
    品質の高い方の回線に用いる誤り訂正符号の符号化率よ
    りも低いことを特徴とする請求項1記載のディジタル移
    動体通信装置。
  3. 【請求項3】 上り回線と下り回線のうち、通信品質が
    低い方の回線に用いるスぺクトラム拡散率が、通信品質
    の高い方の回線に用いるスペクトラム拡散率よりも高い
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のディジ
    タル移動体通信装置。
  4. 【請求項4】 時分割複信方式および符号分割多元接続
    方式を用いたディジタル移動体通信装置において、移動
    局装置が、上り回線のバースト長が下り回線のバースト
    長よりも長い通信回線に対応する第1の変調部および復
    調部と、下り回線のバースト長が上り回線のバースト長
    よりも長い通信回線に対応する第2の変調部および復調
    部と、下り回線のバースト長と上り回線のバースト長と
    が等しい通信回線に対応する第3の変調部および復調部
    のうち、いずれか2つまたは3つを備え、基地局装置か
    らの指示にしたがって、変調部と復調部を切り替えて用
    いることを特徴とするディジタル移動体通信装置。
  5. 【請求項5】 時分割複信方式および符号分割多元接続
    方式を用いたディジタル移動体通信装置において、移動
    局装置が、上り回線のバースト長が下り回線のバースト
    長よりも長い通信回線に対応する第1の変調部および復
    調部と、下り回線のバースト長が上り回線のバースト長
    よりも長い通信回線に対応する第2の変調部および復調
    部と、下り回線のバースト長と上り回線のバースト長と
    が等しい通信回線に対応する第3の変調部および復調部
    のうち、いずれか2つまたは3つを備え、上り回線と下
    り回線の通信品質を監視して、移動局装置および基地局
    装置の備える変調部および復調部の種類の範囲内で、上
    り回線の通信品質が下り回線の通信品質よりも低い場合
    には第1の変調部および復調部を用い、下り回線の通信
    品質が上り回線の通信品質よりも低い場合には第2の変
    調部および復調部を用い、下り回線の通信品質と上り回
    線の通信品質とがほぼ等しい場合には第3の変調部およ
    び復調部を用い、移動局装置に対して用いるべき変調部
    および復調部を通知することを特徴とするディジタル移
    動体通信装置。
  6. 【請求項6】 時分割複信方式および符号分割多元接続
    方式を用いたディジタル移動体通信装置において、移動
    局装置が、上り回線のバースト長が下り回線のバースト
    長よりも長い通信回線に対応する第1の変調復調処理デ
    ータと、下り回線のバースト長が上り回線のバースト長
    よりも長い通信回線に対応する第2の変調復調処理デー
    タと、下り回線のバースト長と上り回線のバースト長と
    が等しい通信回線に対応する第3の変調復調処理データ
    のうち、いずれか2つまたは3つを備え、基地局装置か
    らの指示にしたがって、変調復調部で使用する変調復調
    処理データを切り替えることを特徴とするディジタル移
    動体通信装置。
  7. 【請求項7】 時分割複信方式および符号分割多元接続
    方式を用いたディジタル移動体通信装置において、基地
    局装置が、上り回線のバースト長が下り回線のバースト
    長よりも長い通信回線に対応する第1の変調復調処理デ
    ータと、下り回線のバースト長が上り回線のバースト長
    よりも長い通信回線に対応する第2の変調復調処理デー
    タと、下り回線のバースト長と上り回線のバースト長と
    が等しい通信回線に対応する第3の変調復調処理データ
    のうち、いずれか2つまたは3つを備え、上り回線と下
    り回線の通信品質を監視して、移動局装置および基地局
    装置の備える変調復調処理データの種類の範囲内で、上
    り回線の通信品質が下り回線の通信品質よりも低い場合
    には第1の変調復調データを用い、下り回線の通信品質
    が上り回線の通信品質よりも低い場合には第2の変調復
    調データを用い、下り回線の通信品質と上り回線の通信
    品質とがほぼ等しい場合には第3の変調復調データを用
    い、移動局装置に対して用いるべき変調復調データを通
    知することを特徴とするディジタル移動体通信装置。
  8. 【請求項8】 時分割複信方式および符号分割多元接続
    方式を用いたディジタル移動体通信装置において、移動
    局装置が、上り回線のバースト長と下り回線のバースト
    長との比が異なる複数の通信回線に対応する複数の変調
    部および復調部を備え、基地局装置からの指示にしたが
    って、変調部および復調部を切り替えて用いることを特
    徴とするディジタル移動体通信装置。
  9. 【請求項9】 時分割複信方式および符号分割多元接続
    方式を用いたディジタル移動体通信装置において、基地
    局装置が、上り回線のバースト長と下り回線のバースト
    長との比が異なる複数の通信回線に対応する複数の変調
    部および復調部を備え、上り回線と下り回線の通信品質
    を監視して、移動局装置および基地局装置の備える変調
    部および復調部の種類の範囲内で、上り回線の通信品質
    に対する下り回線の通信品質が高い場合には、上り回線
    の通信品質に対する下り回線の通信品質が高いほど、下
    り回線のバースト長に対する上り回線のバースト長の比
    がより大きい通信回線に対応する変調部および復調部を
    用い、下り回線の通信品質に対する上り回線の通信品質
    が高い場合には、下り回線の通信品質に対する上り回線
    の通信品質が高いほど、上り回線のバースト長に対する
    下り回線のバースト長の比がより大きい通信回線に対応
    する変調部および復調部を用いるとともに、移動局装置
    に用いるべき変調部および復調部を通知することを特徴
    とするディジタル移動体通信装置。
  10. 【請求項10】 時分割複信方式および符号分割多元接続
    方式を用いたディジタル移動体通信において、移動局装
    置が、上り回線のバースト長と下り回線のバースト長と
    の比が異なる複数の通信回線に対応する複数の変調復調
    処理データを備え、基地局装置からの指示にしたがっ
    て、変調復調処理データを切り替えて用いることを特徴
    とするディジタル移動体通信装置。
  11. 【請求項11】 時分割複信方式および符号分割多元接続
    方式を用いたディジタル移動体通信装置において、基地
    局装置が、上り回線のバースト長と下り回線のバースト
    長との比が異なる複数の通信回線に対応する複数の変調
    復調処理データを備えて、上り回線と下り回線の通信品
    質を監視して、移動局装置および基地局装置の備える変
    調部および復調部の種類の範囲内で、上り回線の通信品
    質に対する下り回線の通信品質が高い場合には、上り回
    線の通信品質に対する下り回線の通信品質が高いほど、
    下り回線のバースト長に対する上り回線のバースト長の
    比がより大きい通信回線に対応する変調復調処理データ
    を用い、下り回線の通信品質に対する上り回線の通信品
    質が高い場合には、下り回線の通信品質に対する上り回
    線の通信品質が高いほど、上り回線のバースト長に対す
    る下り回線のバースト長の比がより大きい通信回線に対
    応する変調復調処理データを用いるとともに、移動局装
    置に対して用いるべき変調復調処理データを通知するこ
    とを特徴とするディジタル移動体通信装置。
  12. 【請求項12】 上り回線のバースト長が下り回線のバー
    スト長よりも長い通信回線においては、上り回線に用い
    る誤り訂正符号の符号化率が下り回線の用いる誤り訂正
    符号の符号化率よりも低く、下り回線のバースト長が上
    り回線のバースト長よりも長い通信回線においては、下
    り回線に用いる誤り訂正符号の符号化率が上り回線の用
    いる誤り訂正符号の符号化率よりも低く、下り回線のバ
    ースト長と上り回線のバースト長とが等しい通信回線に
    おいては、下り回線に用いる誤り訂正符号の符号化率と
    上り回線の用いる誤り訂正符号の符号化率とが等しいこ
    とを特徴とする請求項4または請求項5または請求項6
    または請求項7記載のディジタル移動体通信装置。
  13. 【請求項13】 通信回線の上り回線のバースト長に対す
    る下り回線のバースト長の比が大きいほど、上り回線に
    用いる誤り訂正符号の符号化率に対する下り回線の用い
    る誤り訂正符号の符号化率の比が小さく、通信回線の下
    り回線のバースト長に対する上り回線のバースト長の比
    が大きいほど、下り回線に用いる誤り訂正符号の符号化
    率に対する上り回線の用いる誤り訂正符号の符号化率の
    比が小さいことを特徴とする請求項8または請求項9ま
    たは請求項10または請求項11記載のディジタル移動体通
    信装置。
  14. 【請求項14】 上り回線のバースト長が下り回線のバー
    スト長よりも長い通信回線においては、上り回線に用い
    るスペクトラム拡散率が下り回線の用いるスペクトラム
    拡散率よりも高く、下り回線のバースト長が上り回線の
    バースト長よりも長い通信回線においては、下り回線に
    用いるスペクトラム拡散率が上り回線の用いるスペクト
    ラム拡散率よりも高く、下り回線のバースト長と上り回
    線のバースト長とが等しい通信回線においては、下り回
    線に用いるスペクトラム拡散率と上り回線の用いるスペ
    クトラム拡散率とが等しいことを特徴とする請求項4ま
    たは請求項5または請求項6または請求項7または請求
    項12記載のディジタル移動体通信装置。
  15. 【請求項15】 通信回線の上り回線のバースト長に対す
    る下り回線のバースト長の比が大きいほど、上り回線に
    用いるスペクトラム拡散率に対する下り回線の用いるス
    ペクトラム拡散率の比が小さく、通信回線の下り回線の
    バースト長に対する上り回線のバースト長の比が大きい
    ほど、下り回線に用いるスペクトラム拡散率に対する上
    り回線の用いるスペクトラム拡散率の比が小さいことを
    特徴とする請求項8または請求項9または請求項10また
    は請求項11または請求項13記載のディジタル移動体通信
    装置。
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