JPH09270677A - フリップフロップ回路及びスキャンパス並びに記憶回路 - Google Patents

フリップフロップ回路及びスキャンパス並びに記憶回路

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JPH09270677A
JPH09270677A JP8119004A JP11900496A JPH09270677A JP H09270677 A JPH09270677 A JP H09270677A JP 8119004 A JP8119004 A JP 8119004A JP 11900496 A JP11900496 A JP 11900496A JP H09270677 A JPH09270677 A JP H09270677A
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latch
switch
inverter
flip
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Hideshi Maeno
秀史 前野
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 S/HタイムもしくはT−Q遅延を小さく
し、しかも消費電力を抑制するフリップフロップ回路を
得る。 【解決手段】 マスタ・ラッチとしては、トランスミッ
ションゲートS1及びインバータINV1を有するダイ
ナミック型のハーフ・ラッチが用いられている。スレー
ブ・ラッチとしては、トランスミッションゲートS3,
4及びインバータINV3,INV4を有するスタティ
ック型のハーフ・ラッチが用いられている。但し、スレ
ーブ・ラッチにおいて、トランスミッションゲートS4
の動作はクロック信号Tのみならずモード信号MODE
によっても制御される。モード信号MODEを“L”に
することにより、トランスミッションゲートS4は非導
通となり、ダイナミック型の動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はフリップフロップ
回路、特にマスタ・スレーブ型のフリップフロップ回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】図77は、一対のハーフ・ラッチである
マスタ・ラッチ及びスレーブ・ラッチの直列接続で構成
される、1相エッジトリガ型のフリップフロップ回路の
従来の構成及びその動作を示す。同図(a)はいずれも
スタティック型のマスタ・ラッチとスレーブ・ラッチと
を直列に接続した場合の構成を示す回路図であり、同図
(b)はその動作を示すタイミングチャートである。
【0003】入力端子がマスタ・ラッチに接続され、出
力端子がスレーブ・ラッチに接続される。そしてクロッ
ク端に与えられるクロック信号Tの立ち下がるタイミン
グで入力端子に与えられる入力信号Dが取り込まれ、出
力端子へと出力信号Qが出力される。即ちここで示され
ているのはネガティブ・エッジ・トリガー型のフリップ
フロップ回路である。
【0004】クロック信号Tの立ち下がりエッジの前後
においては、データ入力端子に与えられた入力信号Dを
一定時間安定させておく必要がある。同図(b)におい
てクロック信号Tが立ち下がる時点からセットアップタ
イムだけ以前に、既に入力信号Dが値Data1を採っ
ている様子が示されている。また、クロック信号Tが立
ち下がった時点からホールドタイムだけ経過するまで、
入力信号Dが値Data1を保持している様子が示され
ている。上記一定時間とはこのセットアップタイムとホ
ールドタイムとの合計を指し、以降は便宜上「S/Hタ
イム」と呼ぶ。
【0005】クロック信号Tが“H”レベルの場合に
は、インバータINV5の出力が“L”レベルとなる。
この時、MOSトランジスタN1,P1の構成するトラ
ンスミッションゲートと、MOSトランジスタN4,P
4の構成するトランスミッションゲートはいずれもON
(導通)し、MOSトランジスタN2,P2の構成する
トランスミッションゲートと、MOSトランジスタN
3,P3の構成するトランスミッションゲートはいずれ
もOFF(非導通)となる。そして入力信号Dがインバ
ータINV1の入力端に伝達される一方、インバータI
NV4の出力端とインバータINV3の入力端とが接続
されてスレーブ・ラッチはデータ保持状態となる。
【0006】逆にクロック信号Tが“L”レベルの場合
には、MOSトランジスタN1,P1の構成するトラン
スミッションゲートと、MOSトランジスタN4,P4
の構成するトランスミッションゲートはいずれもOFF
(非導通)し、MOSトランジスタN2,P2の構成す
るトランスミッションゲートと、MOSトランジスタN
3,P3の構成するトランスミッションゲートはいずれ
もON(導通)する。そしてインバータINV1の出力
端がインバータINV3の入力端に接続される一方、イ
ンバータINV1の出力端とインバータINV2の入力
端とが接続されてマスタ・ラッチはデータ保持状態とな
る。
【0007】従って、クロック信号Tの立ち下がりエッ
ジ(クロック信号Tが“H”レベルから“L”レベルへ
と変化する時点)でデータ入力端子のデータを取り込ん
でデータ出力端子に出力する動作が行われる。但し、ク
ロック信号Tの立ち下がった後、データ出力端子に出力
信号Qが得られるまでには回路動作による遅延が存在す
る。以下、便宜上これを「T−Q遅延」と呼ぶ。
【0008】フリップフロップ回路の出力端子は図77
(a)においてはインバータINV3の出力端に接続さ
れているが、インバータINV4の出力端やインバータ
INV3の入力端に接続する場合もある。この場合に
は、図77(a)において示されている回路の出力信号
Qとは論理反転した出力信号が得られることになる。
【0009】図78は、一対のハーフ・ラッチであるマ
スタ・ラッチ及びスレーブ・ラッチの直列接続で構成さ
れる、2相クロック型のフリップフロップ回路の従来の
構成及びその動作を示す。同図(a)はいずれもスタテ
ィック型のマスタ・ラッチとスレーブ・ラッチとを直列
に接続した場合の構成を示す回路図であり、同図(b)
はその動作を示すタイミングチャートである。
【0010】入力端子がマスタ・ラッチに接続され、出
力端子がスレーブ・ラッチに接続される。そしてクロッ
ク信号T1の立ち下がるタイミングで入力端子に与えら
れる入力信号Dがマスタ・ラッチに取り込まれ、入力信
号Dの反転した論理が信号D3としてスレーブ・ラッチ
に伝達される。クロック信号T2が“L”レベルの期間
には、インバータINV52の出力が“H”レベルとな
り、スレーブ・ラッチはデータ保持状態であるが、クロ
ック信号T2の立ち上がるタイミングで出力端子へと出
力信号Qが出力される。ここで、クロック信号T1,T
2が同時に“H”レベルとなることはない。
【0011】クロック信号Tと同様に、クロック信号T
1の立ち下がりエッジの前後においてはS/Hタイムに
おいて入力信号Dが一定の値を保持する必要がある。そ
してクロック信号T2の立ち上がった後、データ出力端
子に出力信号Qが得られるまでには回路動作による遅延
が存在し、ここでは便宜上図77に倣ってこれを「T2
−Q遅延」と呼ぶ。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】1相エッジトリガ型の
フリップフロップ回路の従来の構成では、クロック信号
Tが“H”レベルから“L”レベルへと変化する過渡状
態において、瞬時的にではあるが、MOSトランジスタ
N1,P2,P3,N4が同時にONする。更にはイン
バータINV5の遅延時間だけ遅れてMOSトランジス
タP1,N2,N3,P4が同時にONする。
【0013】そのため、瞬時的に入力信号Dの採る値
と、インバータINV2の出力端に生じていたデータと
がインバータINV1の入力端において競合するので、
入力信号Dの値に関してはS/Hタイムを大きく設定す
る必要がある。換言すれば、マスタ・ラッチにおいて
は、値が一定する期間がS/Hタイム以上の入力信号D
でないとラッチすることができないという問題点が生じ
る。また、データの競合により電流が流れて不要に電力
を消費してしまうという問題点も生じる。
【0014】一方、スレーブ・ラッチにおいては、イン
バータINV1の出力端に生じていたデータと、インバ
ータINV4の出力端に与えられていたデータとがイン
バータINV3の入力端において競合するので、T−Q
遅延が大きくなり、回路動作が遅いという問題点が生じ
る。
【0015】同様にして、2相クロック型のフリップフ
ロップ回路の従来の構成においても、クロック信号T1
が“H”レベルから“L”レベルへと変化する過渡状態
において、瞬時的に入力信号Dの採る値と、インバータ
INV2の出力端に生じていたデータとがインバータI
NV1の入力端において競合する。また、クロック信号
T2が“L”レベルから“H”レベルへと変化する過渡
状態において、瞬時的に信号D3の採る値と、インバー
タINV4の出力端に生じていたデータとがインバータ
INV3の入力端において競合する。
【0016】この発明は上記の問題点を解決するために
為されたもので、S/HタイムもしくはT−Q遅延(あ
るいはT2−Q遅延)を小さくし、しかも消費電力を抑
制するフリップフロップ回路を提供することを目的とし
ている。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
にかかるものは、第1及び第2のハーフ・ラッチの直列
接続によって構成され、入力端子及び出力端子を備える
フリップフロップ回路であって、(a)前記第1のハー
フ・ラッチはダイナミック型であり、(b)前記第2の
ハーフ・ラッチは(b−1)前記入力端子に作動的に結
合された入力端と、出力端とを含み、その開閉がクロッ
ク信号に制御される第1のスイッチと、(b−2)前記
第1のスイッチの前記出力端に接続された入力端と、前
記出力端子に作動的に結合された出力端とを含む第1の
インバータと、(b−3)第2のインバータと、(b−
4)その開閉が前記第1のスイッチと相補的である第2
のスイッチと、(b−5)その開閉がモード信号によっ
て制御される第3のスイッチとを有する。そして、前記
第2のインバータ並びに前記第2及び第3のスイッチ
が、前記第1のインバータの前記出力端と、前記第1の
インバータの前記入力端との間で直列に接続され、前記
第2及び前記第3のスイッチのいずれもが導通したとき
には前記第2のインバータが前記第1のインバータと逆
並列に接続される。
【0018】この発明のうち請求項2にかかるものは、
請求項1記載のフリップフロップ回路であって、前記第
1のハーフ・ラッチはマスタ・ラッチとして、前記第2
のハーフ・ラッチはスレーブ・ラッチとして、それぞれ
機能する。そして、前記第2のハーフ・ラッチの前記第
1のスイッチの入力端は前記第1のハーフ・ラッチを介
して間接的に前記入力端子に接続され、前記第2のハー
フ・ラッチの前記第1のインバータの出力端は直接的に
もしくは前記第2のインバータを介して間接的に前記出
力端子に接続される。
【0019】この発明のうち請求項3にかかるものは、
請求項2記載のフリップフロップ回路であって、前記第
2のハーフ・ラッチの前記第1のスイッチは、第1のN
MOSトランジスタ及び第1のPMOSトランジスタを
含み、前記第1のハーフ・ラッチは(a−1)入力端子
に接続された入力端と、出力端とを含み、その開閉が前
記第2のハーフ・ラッチの前記第1のスイッチと相補的
であるスイッチと、(a−2)前記第2のハーフ・ラッ
チの前記第1のインバータの入力端と、2値論理の一方
の論理に対応する第1電位を与える第1電位点との間
で、前記第1のPMOSトランジスタと直列に接続され
る第2のPMOSトランジスタと、(a−3)前記第2
のハーフ・ラッチの前記第1のインバータの入力端と、
2値論理の他方の論理に対応する第2電位を与える第2
電位点との間で、前記第1のNMOSトランジスタと直
列に接続される第2のNMOSトランジスタとを有す
る。そして前記第2のNMOSトランジスタ及び前記第
2のPMOSトランジスタのそれぞれのゲートは共通し
て前記第1のハーフ・ラッチの前記スイッチの前記出力
端に接続される。
【0020】この発明のうち請求項4にかかるものは、
請求項1記載のフリップフロップ回路であって、前記第
2のハーフ・ラッチはマスタ・ラッチとして、前記第1
のハーフ・ラッチはスレーブ・ラッチとして、それぞれ
機能し、前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のスイッ
チの入力端は前記入力端子に直接的に接続され、前記第
2のハーフ・ラッチの前記第1のインバータの出力端は
前記第1のハーフ・ラッチを介して間接的に前記出力端
子に接続される。
【0021】この発明のうち請求項5にかかるものは、
(a)通常の入力信号とスキャンテスト用信号とを入力
する一対の入力端と、両者のいずれか一方が出力される
出力端とを有するセレクタと、(b)出力端子と、
(c)前記セレクタの前記出力端と、前記出力端子との
間で直列に接続される第1及び第2のハーフ・ラッチと
を備えるフリップフロップ回路である。そして、前記第
1のハーフ・ラッチはダイナミック型であり、前記第2
のハーフ・ラッチはモード信号によってダイナミック型
とスタティック型とが切り換えられ、前記セレクタは前
記モード信号によって制御され、前記第2のハーフ・ラ
ッチがダイナミック型となるときには前記通常の入力信
号を出力し、前記第2のハーフ・ラッチがスタティック
型となるときには前記スキャンテスト用信号を出力す
る。
【0022】この発明のうち請求項6にかかるものは、
請求項5記載のフリップフロップ回路であって、前記第
2のハーフ・ラッチは(c−1)前記セレクタの前記出
力端に作動的に結合された入力端と、出力端とを含み、
その開閉がクロック信号に制御される第1のスイッチ
と、(c−2)前記第1のスイッチの前記出力端に接続
された入力端と、前記出力端子に作動的に結合された出
力端とを含む第1のインバータと、(c−3)第2のイ
ンバータと、(c−4)前記クロック信号と前記モード
信号との論理演算を行う論理ゲートと、(c−5)その
開閉が前記論理ゲートの出力によって制御される第2の
スイッチとを有する。そして、前記第2のインバータと
前記第2のスイッチとは、前記第1のインバータの前記
入力端と前記第1のインバータの前記出力端との間で直
列に接続され、前記第2のスイッチが導通したときには
前記第2のインバータが前記第1のインバータと逆並列
に接続され、前記第2のスイッチは、前記モード信号が
所定の値を採って前記第2のハーフ・ラッチをスタティ
ック型にする場合にはその開閉が前記第1のスイッチと
相補的であり、前記モード信号が他の値を採って前記第
2のハーフ・ラッチをダイナミック型にする場合には導
通しない。
【0023】この発明のうち請求項7にかかるものは、
請求項6記載のフリップフロップ回路であって、(d)
ホールド信号と、クロック原信号と、モード原信号とを
入力し、クロック信号及び前記モード信号を出力する論
理回路を更に備える。そして、前記ホールド信号が第1
の値を採った場合には、前記クロック原信号に基づいて
前記クロック信号が、前記モード原信号に基づいて前記
モード信号がそれぞれ決定され、前記ホールド信号が前
記第1の値と相補的な第2の値を採った場合には、前記
クロック原信号及び前記モード原信号に拘らず、前記ク
ロック信号及び前記モード信号の値が固定される。
【0024】この発明のうち請求項8にかかるものは、
請求項6記載のフリップフロップ回路であって、前記第
1のハーフ・ラッチはマスタ・ラッチとして、前記第2
のハーフ・ラッチはスレーブ・ラッチとして、それぞれ
機能し、前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のスイッ
チの入力端は前記第1のハーフ・ラッチを介して間接的
に前記セレクタの前記出力端に接続され、前記第2のハ
ーフ・ラッチの前記第1のインバータの出力端は直接的
にもしくは前記第2のインバータを介して間接的に前記
出力端子に接続される。
【0025】この発明のうち請求項9にかかるものは、
請求項6記載のフリップフロップ回路であって、前記第
2のハーフ・ラッチはマスタ・ラッチとして、前記第1
のハーフ・ラッチはスレーブ・ラッチとして、それぞれ
機能する。そして、前記第2のハーフ・ラッチの前記第
1のスイッチの入力端は前記セレクタの前記出力端に直
接的に接続され、前記第2のハーフ・ラッチの前記第1
のインバータの出力端は前記第1のハーフ・ラッチを介
して間接的に前記出力端子に接続される。
【0026】この発明のうち請求項10にかかるもの
は、請求項5記載のフリップフロップ回路であって、前
記第2のハーフ・ラッチは(c−1)前記セレクタの前
記出力端に作動的に結合された入力端と、出力端とを含
み、その開閉がクロック信号に制御される第1のスイッ
チと、(c−2)前記第1のスイッチの前記出力端に接
続された入力端と、前記出力端子に作動的に結合された
出力端とを含む第1のインバータと、(c−3)第2の
インバータと、(c−4)その開閉が前記第1のスイッ
チと相補的である第2のスイッチと、(c−5)その開
閉が前記モード信号によって制御される第3のスイッチ
とを有する。そして、前記第2のインバータ並びに前記
第2及び第3のスイッチは、前記第1のインバータの前
記入力端と前記第1のインバータの前記出力端との間で
直列に接続され、前記第2及び第3のスイッチが導通し
たときには前記第2のインバータが前記第1のインバー
タと逆並列に接続され、前記第3のスイッチは、前記モ
ード信号が前記第2のハーフ・ラッチをダイナミック型
にする場合には導通しない。
【0027】この発明のうち請求項11にかかるもの
は、請求項10記載のフリップフロップ回路であって、
(d)ホールド信号と、クロック原信号と、モード原信
号とを入力し、クロック信号及び前記モード信号を出力
する論理回路を更に備える。そして、前記ホールド信号
が第1の値を採った場合には、前記クロック原信号に基
づいて前記クロック信号が、前記モード原信号に基づい
て前記モード信号がそれぞれ決定され、前記ホールド信
号が前記第1の値と相補的な第2の値を採った場合に
は、前記クロック原信号及び前記モード原信号に拘ら
ず、前記クロック信号及び前記モード信号の値が固定さ
れる。
【0028】この発明のうち請求項12にかかるもの
は、請求項10記載のフリップフロップ回路であって、
前記第2のインバータは(c−3−1)前記第2のイン
バータの出力端を構成する一対の出力線と、(c−3−
2)第1の前記出力線と接続されたドレインと、前記第
2のインバータの入力端に接続されたゲートと、前記第
2のインバータの出力する2値論理の一方に対応する第
1の電位が与えられるソースとを備えるNMOSトラン
ジスタと、(c−3−3)第2の前記出力線と接続され
たドレインと、前記第2のインバータの前記入力端に接
続されたゲートと、前記2値論理の他方に対応し、前記
第1の電位よりも高い第2の電位が与えられるソースと
を備えるPMOSトランジスタとを更に含む。そして、
前記第2のスイッチはNMOSトランジスタ及びPMO
Sトランジスタを用いたトランスミッションゲートであ
り、前記第2のスイッチの前記PMOSトランジスタの
ゲート及び前記第2のスイッチの前記NMOSトランジ
スタのゲートのいずれか一方が前記クロック信号を受
け、他方が前記クロック信号と相補的な逆クロック信号
を受け、前記第2のインバータの前記NMOSトランジ
スタと、前記第2のスイッチの前記NMOSトランジス
タとが直列に接続され、前記第2のインバータの前記P
MOSトランジスタと、前記第2のスイッチの前記PM
OSトランジスタとが直列に接続される。
【0029】この発明のうち請求項13にかかるもの
は、請求項12記載のフリップフロップ回路であって、
前記第2のスイッチはNMOSトランジスタ及びPMO
Sトランジスタを用いたトランスミッションゲートであ
り、前記第2のスイッチの前記PMOSトランジスタの
ゲート及び前記第2のスイッチの前記NMOSトランジ
スタのゲートのいずれか一方が前記クロック信号を受
け、他方が前記クロック信号と相補的な逆クロック信号
を受け、前記第3のスイッチはNMOSトランジスタ及
びPMOSトランジスタを用いたトランスミッションゲ
ートであり、前記第3のスイッチの前記NMOSトラン
ジスタのゲート及び前記第3のスイッチの前記PMOS
トランジスタのゲートのいずれか一方には前記モード信
号が、他方には前記モード信号と相補的な逆モード信号
が、それぞれ与えられ、前記第2のスイッチの前記NM
OSトランジスタと、前記第3のスイッチの前記NMO
Sトランジスタとが直列に接続され、前記第2のスイッ
チの前記PMOSトランジスタと、前記第3のスイッチ
の前記PMOSトランジスタとが直列に接続される。
【0030】この発明のうち請求項14にかかるもの
は、請求項10記載のフリップフロップ回路であって、
前記第1のハーフ・ラッチはマスタ・ラッチとして、前
記第2のハーフ・ラッチはスレーブ・ラッチとして、そ
れぞれ機能し、前記第2のハーフ・ラッチの前記第1の
スイッチの入力端は前記第1のハーフ・ラッチを介して
間接的に前記セレクタの前記出力端に接続され、前記第
2のハーフ・ラッチの前記第1のインバータの出力端は
直接的にもしくは前記第2のインバータを介して間接的
に前記出力端子に接続される。
【0031】この発明のうち請求項15にかかるもの
は、請求項14記載のフリップフロップ回路であって、
前記第1のハーフ・ラッチは(c−5)前記セレクタの
前記出力端に接続された入力端と、出力端とを含み、そ
の開閉が前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のスイッ
チと相補的であるスイッチと、(c−6)前記第1のハ
ーフ・ラッチの前記スイッチの前記出力端に接続された
入力端と、前記第2のハーフ・ラッチを介して前記出力
端子に間接的に接続された出力端とを含むインバータと
を有する。そして、前記第1のハーフ・ラッチの前記ス
イッチはNMOSトランジスタ及びPMOSトランジス
タを用いたトランスミッションゲートである。前記セレ
クタは(a−1)前記通常の入力信号を受ける第1の電
流電極と、前記第1のハーフ・ラッチの前記スイッチの
前記PMOSトランジスタを介して前記第1のハーフ・
ラッチの前記インバータの前記入力端に接続される第2
の電流電極と、ゲートとを含む第1のPMOSトランジ
スタと、(a−2)前記通常の入力信号を受ける第1の
電流電極と、前記第1のハーフ・ラッチの前記スイッチ
の前記NMOSトランジスタを介して前記第1のハーフ
・ラッチの前記インバータの前記入力端に接続される第
2の電流電極と、ゲートとを含む第1のNMOSトラン
ジスタと、(a−3)前記スキャンテスト用信号を受け
る第1の電流電極と、前記第1のPMOSトランジスタ
の前記第2の電流電極に接続される第2の電流電極と、
前記第1のNMOSトランジスタの前記ゲートに接続さ
れたゲートとを含む第2のPMOSトランジスタと、
(a−4)前記スキャンテスト用信号を受ける第1の電
流電極と、前記第1のNMOSトランジスタの前記第2
の電流電極に接続される第2の電流電極と、前記第1の
PMOSトランジスタの前記ゲートに接続されたゲート
と、を含む第2のNMOSトランジスタとを備える。そ
して、前記第1のNMOSトランジスタの前記ゲート及
び前記第1のPMOSトランジスタの前記ゲートのいず
れか一方には前記モード信号が、他方には前記逆モード
信号が、それぞれ与えられる。前記第1のハーフ・ラッ
チの前記スイッチの前記NMOSトランジスタの前記ゲ
ート及び前記第1のハーフ・ラッチの前記スイッチの前
記PMOSトランジスタの前記ゲートのいずれか一方に
は前記クロック信号が、他方には前記逆クロック信号
が、それぞれ与えられる。
【0032】この発明のうち請求項16にかかるもの
は、請求項10記載のフリップフロップ回路であって、
前記第2のハーフ・ラッチはマスタ・ラッチとして、前
記第1のハーフ・ラッチはスレーブ・ラッチとして、そ
れぞれ機能し、前記第2のハーフ・ラッチの前記第1の
スイッチの入力端は前記セレクタの前記出力端に直接的
に接続され、前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のイ
ンバータの出力端は前記第1のハーフ・ラッチを介して
間接的に前記出力端子に接続される。
【0033】この発明のうち請求項17にかかるもの
は、請求項16記載のフリップフロップ回路であって、
前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のスイッチはNM
OSトランジスタ及びPMOSトランジスタを用いたト
ランスミッションゲートである。前記セレクタは(a−
1)前記通常の入力信号を受ける第1の電流電極と、前
記第2のハーフ・ラッチの前記第1のスイッチの前記P
MOSトランジスタを介して前記第1のインバータの前
記入力端に接続される第2の電流電極と、ゲートとを含
む第1のPMOSトランジスタと、(a−2)前記通常
の入力信号を受ける第1の電流電極と、前記第2のハー
フ・ラッチの前記第1のスイッチの前記NMOSトラン
ジスタを介して前記第1のインバータの前記入力端に接
続される第2の電流電極と、ゲートとを含む第1のNM
OSトランジスタと、(a−3)前記スキャンテスト用
信号を受ける第1の電流電極と、前記第1のPMOSト
ランジスタの前記第2の電流電極に接続される第2の電
流電極と、前記第1のNMOSトランジスタの前記ゲー
トに接続されたゲートとを含む第2のPMOSトランジ
スタと、(a−4)前記スキャンテスト用信号を受ける
第1の電流電極と、前記第1のNMOSトランジスタの
前記第2の電流電極に接続される第2の電流電極と、前
記第1のPMOSトランジスタの前記ゲートに接続され
たゲートと、を含む第2のNMOSトランジスタとを備
える。前記第1のNMOSトランジスタの前記ゲート及
び前記第1のPMOSトランジスタの前記ゲートのいず
れか一方には前記モード信号が、他方には前記モード信
号と相補的な逆モード信号が、それぞれ与えられ、前記
第2のハーフ・ラッチの前記第1のスイッチの前記NM
OSトランジスタの前記ゲート及び前記第2のハーフ・
ラッチの前記第1のスイッチの前記PMOSトランジス
タの前記ゲートのいずれか一方には前記クロック信号
が、他方には前記クロック信号と相補的な逆クロック信
号が、それぞれ与えられる。
【0034】この発明のうち請求項18にかかるもの
は、請求項17記載のフリップフロップ回路であって、
前記第2のハーフ・ラッチは(c−5)前記モード信号
と、比較信号と、前記通常の入力信号とが与えられ、前
記通常の入力信号が所定の論理をとり、前記モード信号
及び前記第1の比較信号が活性化した場合に、前記第1
のインバータの前記入力端に所定の電位を与える論理検
出手段を更に有する。
【0035】この発明のうち請求項19にかかるもの
は、直列に接続された第1及び第2のフリップフロップ
回路を備えるスキャンパスであって、前記第1のフリッ
プフロップ回路は(a−1)第1の通常の入力信号とス
キャンテスト用信号とを入力する一対の入力端と、両者
のいずれか一方がモード信号に基づいて出力される出力
端とを含むセレクタと、(a−2)出力端子と、(a−
3)前記セレクタの前記出力端と、前記出力端子との間
に設けられたダイナミック型の第1のハーフ・ラッチ
と、(a−4)前記セレクタの前記出力端と前記出力端
子との間で前記第1のハーフ・ラッチと直列に接続さ
れ、前記モード信号が第1の論理値及び第2の論理値を
採る場合に、それぞれダイナミック型とスタティック型
とに切り換えられて動作する第2のハーフ・ラッチとを
有する。前記第2のフリップフロップ回路は(b−1)
第2の通常の入力信号と前記第1のフリップフロップ回
路の前記出力端子に与えられた信号とを入力する一対の
入力端と、両者のいずれか一方がモード信号に基づいて
出力される出力端とを含むセレクタと、(b−2)出力
端子と、(b−3)前記セレクタの前記出力端と、前記
出力端子との間に設けられたダイナミック型の第1のハ
ーフ・ラッチと、(b−4)前記セレクタの前記出力端
と前記出力端子との間で前記第1のハーフ・ラッチと直
列に接続され、前記モード信号が第1の論理値及び第2
の論理値を採る場合に、それぞれダイナミック型とスタ
ティック型とに切り換えられて動作する第2のハーフ・
ラッチとを有する。前記第1のフリップフロップ回路の
前記セレクタは、前記モード信号が前記第1の論理値及
び前記第2の論理値を採る場合に、それぞれ前記第1の
通常の入力信号及び前記スキャンテスト用信号を出力
し、前記第2のフリップフロップ回路の前記セレクタ
は、前記モード信号が前記第1の論理値及び前記第2の
論理値を採る場合に、それぞれ前記第2の通常の入力信
号及び前記第1のフリップフロップ回路の前記出力端子
に与えられた信号を出力する。
【0036】この発明のうち請求項20にかかるもの
は、直列に接続された第1及び第2のフリップフロップ
回路を備えるスキャンパスであって、前記第1のフリッ
プフロップ回路は(a−1)通常の入力信号とスキャン
テスト用信号とを入力する一対の入力端と、両者のいず
れか一方がモード信号に基づいて出力される出力端とを
含むセレクタと、(a−2)出力端子と、(a−3)前
記セレクタの前記出力端と、前記出力端子との間に設け
られたダイナミック型の第1のハーフ・ラッチと、(a
−4)前記セレクタの前記出力端と前記出力端子との間
で前記第1のハーフ・ラッチと直列に接続され、前記モ
ード信号が第1の論理値及び第2の論理値を採る場合
に、それぞれダイナミック型とスタティック型とに切り
換えられて動作する第2のハーフ・ラッチとを有する。
前記第2のフリップフロップ回路は(b−1)前記第1
のフリップフロップ回路の前記出力端子に接続された入
力端子と、(b−2)出力端子と、(b−3)前記入力
端子と、前記第2のフリップフロップ回路の前記出力端
子との間に設けられたダイナミック型の第1のハーフ・
ラッチと、(b−4)前記入力端子と前記第2のフリッ
プフロップ回路の前記出力端子との間で前記第1のハー
フ・ラッチと直列に接続され、前記モード信号が前記第
1の論理値及び前記第2の論理値を採る場合に、それぞ
れダイナミック型とスタティック型とに切り換えられて
動作する第2のハーフ・ラッチとを有する。前記第1の
フリップフロップ回路の前記セレクタは、前記モード信
号が前記第1の論理値及び前記第2の論理値を採る場合
に、それぞれ前記通常の入力信号及び前記スキャンテス
ト用信号を出力する。
【0037】この発明のうち請求項21にかかるもの
は、第1及び第2のハーフ・ラッチの直列接続によって
構成され、入力端子及び出力端子を備えるフリップフロ
ップ回路であって、(a)前記第1のハーフ・ラッチは
ダイナミック型であり、(b)前記第2のハーフ・ラッ
チは(b−1)前記入力端子に作動的に結合された入力
端と、出力端とを含み、その開閉がクロック信号に制御
される第1のスイッチと、(b−2)前記第1のスイッ
チの前記出力端に接続された入力端と、前記出力端子に
作動的に結合された出力端とを含む第1のインバータ
と、(b−3)2値論理の一方に対応する第1電位を与
える第1電位点と、前記第1のインバータの前記入力端
との間で互いに直列に接続される第1乃至第3のスイッ
チと、(b−4)2値論理の他方に対応する第2電位を
与える第2電位点と、前記第1のインバータの前記入力
端との間で互いに直列に接続される第4乃至第6のスイ
ッチとを備え、前記第1及び第4のスイッチの開閉は前
記第1のインバータの出力によって、前記第2のスイッ
チの開閉は前記クロック信号によって、前記第3のスイ
ッチの開閉はモード信号によって、前記第5のスイッチ
の開閉は前記クロック信号と相補的な逆クロック信号に
よって、前記第6のスイッチの開閉は前記モード信号と
相補的な逆モード信号によって、それぞれ制御される。
【0038】この発明のうち請求項22にかかるもの
は、請求項21記載のフリップフロップ回路であって、
前記第2のハーフ・ラッチはマスタ・ラッチとして、前
記第1のハーフ・ラッチはスレーブ・ラッチとして、そ
れぞれ機能し、前記第2のハーフ・ラッチの前記第1の
スイッチの入力端は前記入力端子に直接的に接続され、
前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のインバータの出
力端は前記第1のハーフ・ラッチを介して間接的に前記
出力端子に接続される。
【0039】この発明のうち請求項23にかかるもの
は、請求項21記載のフリップフロップ回路であって、
前記第1のハーフ・ラッチはマスタ・ラッチとして、前
記第2のハーフ・ラッチはスレーブ・ラッチとして、そ
れぞれ機能し、前記第2のハーフ・ラッチの前記第1の
スイッチの入力端は前記第1のハーフ・ラッチを介して
間接的に前記入力端子に接続され、前記第2のハーフ・
ラッチの前記第1のインバータの出力端は直接的に、も
しくは前記第1電位に直接に接続される部分を除く前記
第1乃至第3のスイッチが直列に接続される経路と、前
記第2電位に直接に接続される部分を除く前記第4乃至
第6のスイッチが直列に接続される経路とを接続する接
続線を介して間接的に、前記出力端子に接続される。
【0040】この発明のうち請求項24にかかるもの
は、(a)入力端と、出力端とを含み、その開閉がクロ
ック信号に制御される第1のスイッチと、(b)前記第
1のスイッチの前記出力端に接続された入力端と、出力
端とを含む第1のインバータと、(c)第2のインバー
タと、(d)その開閉が前記第1のスイッチと相補的で
ある第2のスイッチと、(e)その開閉がモード信号に
よって制御される第3のスイッチとを備える記憶回路で
ある。そして、前記第2のインバータ並びに前記第2及
び第3のスイッチが、前記第1のインバータの前記出力
端と、前記第1のインバータの前記入力端との間で直列
に接続され、前記第2及び前記第3のスイッチのいずれ
もが導通したときには前記第2のインバータが前記第1
のインバータと逆並列に接続される。
【0041】この発明のうち請求項25にかかるもの
は、請求項24記載の記憶回路であって、前記第1のイ
ンバータはCMOSゲートアレイの基本セルを用いて構
成されたCMOSインバータ回路であり、前記CMOS
インバータ回路は少なくとも一方の導電型のMOSトラ
ンジスタが複数並列に接続される。
【0042】この発明のうち請求項26にかかるもの
は、請求項24記載の記憶回路であって、前記第2のイ
ンバータはCMOSゲートアレイの基本セルを用いて構
成されたCMOSインバータ回路であり、前記CMOS
インバータ回路は少なくとも一方の導電型のMOSトラ
ンジスタが複数並列に接続される。
【0043】この発明のうち請求項27にかかるもの
は、請求項24記載の記憶回路であって、前記第2のイ
ンバータの入力端は前記第1のインバータの前記出力端
に接続され、前記第2のスイッチの前記入力端は前記第
2のインバータの前記出力端に接続され、前記第3のス
イッチの前記入力端は前記第2のスイッチの前記出力端
に接続され、前記第1のインバータの前記入力端は前記
第3のスイッチの前記出力端に接続され、(f)前記第
3のスイッチの前記入力端に接続された出力端子を更に
備える。
【0044】この発明のうち請求項28にかかるもの
は、請求項27記載の記憶回路であって、(g)入力端
と、前記第1のスイッチの前記入力端に接続された出力
端とを有するハーフ・ラッチとを更に備える。そして、
前記ハーフ・ラッチは、前記第1のスイッチの開閉と相
補的に開閉し、前記ハーフ・ラッチの前記入力端と前記
出力端との間にするスイッチによってその動作が制御さ
れる。
【0045】この発明のうち請求項29にかかるもの
は、請求項24記載の記憶回路であって、前記第2のイ
ンバータの入力端は前記第1のインバータの前記出力端
に接続され、前記第2のスイッチの前記入力端は前記第
2のインバータの前記出力端に接続され、前記第3のス
イッチの前記入力端は前記第2のスイッチの前記出力端
に接続され、前記第1のインバータの前記入力端は前記
第3のスイッチの前記出力端に接続され、(f)前記第
3のスイッチの前記入力端に接続された入力端と、出力
端とを有する第1のドライブ回路とを更に備える。
【0046】この発明のうち請求項30にかかるもの
は、請求項29記載の記憶回路であって、(g)入力端
と、前記第1のスイッチの前記入力端に接続された出力
端とを有するハーフ・ラッチを更に備える。そして、前
記ハーフ・ラッチは、前記第1のスイッチの開閉と相補
的に開閉し、前記ハーフ・ラッチの前記入力端と前記出
力端との間にするスイッチによってその動作が制御され
る。
【0047】この発明のうち請求項31にかかるもの
は、請求項29記載の記憶回路であって、(g)複数の
入力端子と、(h)前記複数の入力端子と前記第1のイ
ンバータとの間において、前記第1のスイッチと直列に
接続され、所定の信号によって制御されるセレクタとを
更に備える。
【0048】この発明のうち請求項32にかかるもの
は、請求項29記載の記憶回路であって、(g)第1及
び第2の入力端子と、(h)いずれも所定の信号によっ
て制御される第1のPMOSトランジスタ及び第1のN
MOSトランジスタによって構成されるセレクタとを更
に備える。そして、前記第1のスイッチは、第2のPM
OSトランジスタ及び第2のNMOSトランジスタによ
って構成され、前記第1のPMOSトランジスタ及び前
記第2のPMOSトランジスタが前記第1の入力端子と
前記第1のインバータの前記入力端との間で直列に接続
され、前記第1のNMOSトランジスタ及び前記第2の
NMOSトランジスタが前記第2の入力端子と前記第1
のインバータの前記入力端との間で直列に接続される。
【0049】この発明のうち請求項33にかかるもの
は、請求項32記載の記憶回路が複数個直列に設けられ
てスキャンパスを構成し、リセット信号が与えられ、前
記リセット信号に基づいて前記モード信号、前記クロッ
ク信号及び前記所定の信号の論理を固定する論理回路を
更に備える記憶回路である。
【0050】この発明のうち請求項34にかかるもの
は、請求項31記載の記憶回路であって、前記所定の信
号は前記モード信号が採用される。
【0051】この発明のうち請求項35にかかるもの
は、請求項32記載の記憶回路であって、前記所定の信
号は前記モード信号が採用される。
【0052】この発明のうち請求項36にかかるもの
は、請求項29記載の記憶回路であって、(g)前記第
1のインバータの前記出力端に接続された入力端と、出
力端とを有する第4のスイッチと、(h)前記第4のス
イッチの前記出力端に接続された入力端と、出力端とを
有する第2のドライブ回路とを更に備える。そして、前
記第1のスイッチは前記第4のスイッチの開閉と相補的
に開閉する。
【0053】この発明のうち請求項37にかかるもの
は、請求項24記載の記憶回路であって、前記第2のイ
ンバータの入力端は前記第1のインバータの前記出力端
に接続され、前記第2のスイッチの前記入力端は前記第
2のインバータの前記出力端に接続され、前記第3のス
イッチの前記入力端は前記第2のスイッチの前記出力端
に接続され、前記第1のインバータの前記入力端は前記
第3のスイッチの前記出力端に接続され、(f)前記第
1のインバータの前記出力端に接続された入力端と、出
力端とを有する第4のスイッチと、(g)前記第4のス
イッチの前記出力端に接続された入力端と、出力端とを
有する第1のドライブ回路と(h)前記第1のインバー
タの前記出力端に接続された入力端と、出力端とを有す
る第5のスイッチと、(h)前記第5のスイッチの前記
出力端に接続された入力端と、出力端とを有する第2の
ドライブ回路とを更に備える。そして、前記第4及び第
5のスイッチは前記第1のスイッチの開閉と相補的に開
閉し、前記第1のドライブ回路の出力と、前記第2のド
ライブ回路の出力とは相補的な値をとる。
【0054】この発明のうち請求項38にかかるもの
は、請求項24記載の記憶回路であって、前記第3のス
イッチは前記第2のスイッチが導通している場合のみ導
通する。
【0055】この発明のうち請求項39にかかるものは
(a)複数の入力端子と、(b)前記複数の入力端子に
与えられた信号の内の一対を、モード信号に基づいて選
択的に出力するセレクタと、(c)前記セレクタの出力
を受ける入力端と、出力端とを有するマスタ・ラッチ
と、(d)(d−1)前記マスタ・ラッチの前記出力端
に接続された入力端と、出力端とを含むスイッチと、
(d−2)前記スイッチの出力端に接続された入力端と
出力端とを含むドライブ回路とを有するスレーブ・ラッ
チと、(e)一の前記複数の入力端子と接続された入力
端と、前記スレーブ・ラッチの前記ドライブ回路の前記
入力端に接続された出力端とを有し、バイパス信号に基
づいて開閉するバイパス用スイッチとを備える。そし
て、前記マスタ・ラッチ及び前記スレーブ・ラッチの少
なくとも一方が、前記モード信号に基づいてその動作が
ダイナミック型とスタティック型に切り替えられるフリ
ップフロップ回路である。
【0056】この発明のうち請求項40にかかるもの
は、請求項39記載のフリップフロップ回路であって、
前記一の前記複数の入力端子は、前記複数の入力端子に
与えられた信号の内の前記一対の一方である。
【0057】この発明のうち請求項41にかかるもの
は、請求項40記載のフリップフロップ回路であって、
(f)前記一の前記複数の入力端子に接続された入力端
と、前記バイパス用スイッチの前記入力端に接続された
出力端とを有するバイパス用インバータを更に備える。
【0058】この発明のうち請求項42にかかるもの
は、請求項41記載のフリップフロップ回路であって、
(g)前記バイパス信号と、クロック信号の基礎となる
クロック原信号とを入力し、前記マスタ・ラッチ及び前
記スレーブ・ラッチの動作を制御するクロック信号を出
力する論理回路を更に備える。前記バイパス信号が第1
の値を採った場合には、前記クロック原信号に基づいて
前記クロック信号が決定され、前記バイパス信号が前記
第1の値と相補的な第2の値を採った場合には、前記ク
ロック原信号に拘らず、前記クロック信号の値が固定さ
れる。
【0059】この発明のうち請求項43にかかるもの
は、請求項40記載のフリップフロップ回路であって、
前記マスタ・ラッチは(c−1)前記マスタ・ラッチの
入力端に接続された入力端と、出力端とを含むスイッチ
と、(c−2)前記マスタ・ラッチの前記スイッチの出
力端に接続された入力端と出力端とを含むドライブ回路
とを更に有する。前記マスタ・ラッチの前記ドライブ回
路は、前記バイパス用スイッチが導通する場合には固定
された値を出力し、前記前記バイパス用スイッチが導通
しない場合には前記マスタ・ラッチの前記スイッチの伝
達する信号の変化に基づいて変化する信号を出力する。
【0060】この発明のうち請求項44にかかるもの
は、請求項39記載のフリップフロップ回路であって、
前記一の前記複数の入力端子は、前記複数の入力端子に
与えられた信号の内の前記一対のいずれとも異なる。
【0061】この発明のうち請求項45にかかるもの
は、マスタ・ラッチ及びスレーブ・ラッチとして機能す
る一対のハーフ・ラッチの直列接続を備えたフリップフ
ロップ回路であって、前記一対のハーフ・ラッチの少な
くとも一方は、モード信号によってダイナミック型/ス
タティック型に切り替わって動作し、前記マスタ・ラッ
チ及び前記スレーブ・ラッチは、それぞれ互いに異なる
一対のクロック信号で動作が制御されることを特徴とす
る。
【0062】この発明のうち請求項46にかかるもの
は、請求項45記載のフリップフロップ回路であって、
複数の入力信号から一の前記複数の入力信号を前記モー
ド信号に基づいて選択して前記マスタ・ラッチに伝達す
るセレクタを更に備える。
【0063】この発明のうち請求項47にかかるもの
は、請求項46記載のフリップフロップ回路であって、
前記一対のクロック信号の一方と、クロック原信号とを
入力し、前記一対のクロック信号の他方を生成する論理
回路を更に備え、前記クロック原信号の値が遷移を行う
場合は必ず一対の遷移を行い、前記一対の遷移は前記一
対のクロック信号の前記一方が非活性にある期間におい
て存在する。
【0064】この発明のうち請求項48にかかるもの
は、請求項47記載のフリップフロップ回路であって、
前記一対の前記クロック信号の前記一方は前記マスタ・
ラッチの動作を制御し、前記一対の前記クロック信号の
前記他方は前記スレーブ・ラッチの動作を制御し、前記
複数の入力信号は一対をなし、前記モード信号は前記ク
ロック原信号が採用される。
【0065】この発明のうち請求項49にかかるもの
は、複数の第1の入力を入力し、その中から一つを選択
して出力する第1のセレクタと、前記第1のセレクタの
出力を受け、第1のクロック信号で動作して第1の出力
を出力する第1のハーフ・ラッチと前記第1の出力と、
少なくとも一つの第2の入力とを入力し、その中から一
つを選択して出力する第2のセレクタと、前記第2のセ
レクタの出力を受け、第2のクロック信号で動作して第
2の出力を出力する第2のハーフ・ラッチとを備えるフ
リップフロップ回路である。
【0066】この発明のうち請求項50にかかるもの
は、請求項49記載のフリップフロップ回路であって、
前記複数の第1の入力の個数は2であり、前記第2の入
力の個数は1であり、前記第1及び第2のセレクタはい
ずれもモード信号によってその動作が制御される。
【0067】この発明のうち請求項51にかかるもの
は、請求項50記載のフリップフロップ回路であって、
前記第1及び第2のハーフ・ラッチの少なくとも一方が
前記モード信号に基づいてダイナミック型/スタティッ
ク型が切り替わって動作する。
【0068】この発明のうち請求項52にかかるものは
(a)入力端と、出力端とを有する第1のスイッチと、
(b)前記第1のスイッチの前記出力端に接続された入
力端と、出力端とを有する第1のインバータと、(c)
前記第1のインバータの前記出力端に接続された入力端
と、出力端とを有する第2のインバータと、(d)前記
第1のインバータの前記出力端に接続された第1のハー
フ・ラッチと、(e)前記第2のインバータの前記出力
端に接続された第2のハーフ・ラッチとを備えるフリッ
プフロップ回路である。そして、前記第1及び第2のハ
ーフ・ラッチは互いに同期して動作し、前記第1のスイ
ッチは前記第1及び第2のハーフ・ラッチが情報を伝達
する状態にあるときに非導通し、情報を保持する状態に
あるときに導通する。
【0069】この発明のうち請求項53にかかるもの
は、請求項52記載のフリップフロップ回路であって、
(f)前記第2のインバータの前記出力端と、前記第1
のインバータの前記入力端との間に介在する第2のスイ
ッチを更に備える。そして、前記第2のスイッチは前記
第1及び第2のハーフ・ラッチが情報を伝達する状態に
あるときに導通し、情報を保持する状態にあるときに非
導通する。
【0070】この発明のうち請求項54にかかるもの
は、請求項53記載のフリップフロップ回路であって、
(g)前記第2のインバータの前記出力端と、前記第1
のインバータの前記入力端との間で、前記第2のスイッ
チと直列に接続される第3のスイッチを更に備える。そ
して、前記第3のスイッチはモード信号によって前記第
1及び第2のスイッチ、並びに前記第1及び第2のハー
フ・ラッチとは独立して開閉する。
【0071】この発明のうち請求項55にかかるもの
は、請求項54記載のフリップフロップ回路であって、
(h)複数の入力端子と、(i)前記複数の入力端子に
与えられた信号を択一的に前記第1のスイッチの前記入
力端に与えるセレクタとを更に備え、前記セレクタは前
記第3のスイッチの開閉と同期して動作する。
【0072】この発明のうち請求項56にかかるもの
は、アドレスに対応してデータの書き込み及び読み出し
が行われるコア部と、書き込み許可原信号を入力し、こ
れをクロック信号に基づいたタイミングで出力する第1
のフリップフロップと、書き込まれるべき前記データを
入力し、これを前記クロック信号に基づいたタイミング
で前記コア部に出力する第2のフリップフロップと、前
記第1のフリップフロップの出力を入力し、これを前記
クロック信号に基づいたタイミングで書き込み許可信号
として前記コア部に与える書き込み制御部と、読み出し
アドレスが与えられる第1入力端と、書き込みアドレス
が与えられる第2入力端と、出力端とを有する選択手段
とを備え、前記選択手段の前記出力端は(a)前記第1
のフリップフロップの出力の値が書き込み動作に対応し
ている場合には、前記書き込みアドレスを前記クロック
信号に基づいたタイミングで前記コア部に与え、(b)
前記第1のフリップフロップの出力の値が読み出し動作
に対応している場合には、前記読み出しアドレスを前記
コア部に与え、前記コア部は、前記書き込み許可信号が
活性化することにより、前記選択手段の前記出力端に与
えられた信号に対応する前記アドレスに前記第2のフリ
ップフロップの出力を書き込む記憶回路である。
【0073】この発明のうち請求項57にかかるもの
は、請求項56記載の記憶回路であって、前記選択手段
は前記第2入力端に接続され、前記クロック信号に基づ
いたタイミングで前記書き込み信号を伝達させる第3の
フリップフロップと、前記第1入力端に接続された第1
端と、前記第3のフリップフロップに接続された第2端
と、前記選択手段の前記出力端に接続された出力端と、
前記第1のフリップフロップの出力端に接続された制御
端とを含む選択器とを有する。そして、前記選択器は前
記制御端に与えられた値に従って、自身の前記出力端に
前記第1端に与えられた信号及び前記第2端に与えられ
た信号のいずれか一方を与える。
【0074】この発明のうち請求項58にかかるもの
は、請求項57記載の記憶回路であって、前記第3のフ
リップフロップはスキャンタイプのフリップフロップで
あり、前記選択手段にはテスト信号も与えられ、前記テ
スト信号が活性化している場合及び前記第1のフリップ
フロップの出力が書き込み動作に対応している場合の少
なくとも一方の場合には、自身の前記出力端に自身の前
記第2端に与えられた信号を与える。
【0075】この発明のうち請求項59にかかるもの
は、請求項56記載の記憶回路であって、前記選択手段
は前記書き込みアドレス及びスキャンテスト用信号をモ
ード信号に基づいて選択的に出力するセレクタと、前記
セレクタの出力を伝達するマスタ・ラッチと、前記マス
タ・ラッチの出力端に接続された入力端と、出力端とを
含むスイッチを有し、これを介して前記マスタ・ラッチ
の出力を伝達するスレーブ・ラッチと、前記読み出しア
ドレスが与えられる入力端と、前記スレーブ・ラッチの
前記ドライブ回路の前記入力端に接続された出力端とを
有し、バイパス信号の活性/非活性に基づいてそれぞれ
ON/OFFするバイパス用スイッチとを備える。そし
て、前記バイパス信号は、前記テスト信号が活性化して
いる場合及び前記第1のフリップフロップの出力が書き
込み動作に対応している場合の少なくとも一方の場合に
非活性化し、前記バイパス信号が活性化した場合には前
記スレーブ・ラッチの前記スイッチは前記クロック信号
に依らずに非導通する。
【0076】この発明のうち請求項60にかかるもの
は、請求項59記載の記憶回路であって、前記マスタ・
ラッチ及び前記スレーブ・ラッチの一方は、i)前記モ
ード信号が前記セレクタに前記スキャンテスト用信号を
出力させるように制御する場合に、スタティック型とし
て動作し、ii)前記モード信号が前記セレクタに前記
書き込みアドレスを出力させるように制御する場合に、
ダイナミック型として動作し、他方はダイナミック型と
して動作する。
【0077】この発明のうち請求項61にかかるもの
は、請求項58乃至請求項60のいずれか一つに記載の
記憶回路であって、前記第1の入力端と前記第2の入力
端とは共通に接続され、前記書き込みアドレス及び前記
読み出しアドレスのいずれもが共通して与えられる。
【0078】なお、本明細書において「スキャンパス」
とは、フリップフロップ回路の直列接続であって、通常
動作とは別のテスト動作においてスキャンテスト用の信
号を伝達するものを指す。
【0079】
【発明の実施の形態】以下では発明の実施の形態を具体
的に説明する前に、従来の技術から本発明に至るまでの
前駆的な思想(以下「前駆思想」と称する)を説明する
ことによって、本願発明の技術的内容を明確にしてゆく
ことにする。
【0080】A.前駆思想: (a−1)第1の前駆思想. S/HタイムやT−Q遅延の増大を回避する方法とし
て、マスタ・ラッチ及びスレーブ・ラッチをいずれもダ
イナミック型のハーフ・ラッチで構成することが考えら
れる。即ち、図77(a)に示された構成からMOSト
ランジスタN2,N4,P2,P4及びインバータIN
V2,INV4を取り除いた構成である。ここでインバ
ータINV1,INV3はCMOSトランジスタで構成
されているものとする。
【0081】マスタ・ラッチがデータ保持状態にある場
合にはインバータINV1の入力端が、スレーブ・ラッ
チがデータ保持状態にある場合にはインバータINV3
の入力端が、それぞれフローティング状態になる。そし
てインバータINV1,INV3の入力端にそれぞれ寄
生する容量が“H”,“L”レベルのいずれかを保持
し、データが保持されることになる。よって、データの
競合は生じず、速度性能が改善されるだけでなく、消費
電力も低減することができる。
【0082】しかしクロック信号Tを停止した場合、こ
の容量がリーク等によって充放電されることにより、イ
ンバータINV1,INV3の入力端の電位が“H”で
もない“L”でもない中間電位に陥ることがあり、この
場合にはインバータINV1,INV3において貫通電
流が流れてしまうことになる。
【0083】かかるフリップフロップ回路をCMOSト
ランジスタで構成された集積回路に適用すると、クロッ
ク信号Tを停止して行われる集積回路のDCテスト、と
りわけ電源電流テストを正確に行えないという問題点が
生じる。というのも、CMOSトランジスタで構成され
た回路は正常動作において殆ど電流は流れないので、貫
通電流が流れることによって電源との間に電流が流れれ
ば、故障と誤診されてしまうためである。
【0084】かかる貫通電流の存在は低消費電力化にお
いても望ましくない。低消費電力化の技術の一つとし
て、使用していない回路ブロックのフリップフロップ回
路のクロック信号を停止するというものがある。そのよ
うな技術が適用される回路ブロックにおいて第1の前駆
思想のようにマスタ・ラッチもスレーブ・ラッチもダイ
ナミック型であるフリップフロップ回路が用いられれ
ば、クロック信号の停止によって流れる貫通電流が不要
な電力を消費することは明白である。
【0085】従って、マスタ・ラッチ及びスレーブ・ラ
ッチのいずれをもダイナミック型のハーフ・ラッチで構
成することは望ましくない。
【0086】(a−2)第2の前駆思想. 従来の技術及び第1の前駆思想から、一対のハーフ・ラ
ッチの内の一方をダイナミック型に、他方をスタティッ
ク型に、それぞれ構成するという思想に想到できる。
【0087】図1及び図2はこの第2の前駆思想に基づ
く2つの型のフリップフロップ回路の構成を示す回路図
である。図1に示された構成ではマスタ・ラッチがダイ
ナミック型であり、スレーブ・ラッチがスタティック型
である。図2に示された構成ではマスタ・ラッチがスタ
ティック型であり、スレーブ・ラッチがダイナミック型
である。
【0088】まず、図1の構成から説明する。マスタ・
ラッチはNMOSトランジスタN1及びPMOSトラン
ジスタP1の並列接続からなるトランスミッションゲー
トS1と、トランスミッションゲートS1に直列に接続
されたインバータINV1と、トランスミッションゲー
トS1に並列に接続されたインバータINV5とを備え
ている。
【0089】トランスミッションゲートS1の一端は入
力端子に接続され、入力信号Dを受ける。トランスミッ
ションゲートS1の他端はインバータINV1の入力端
に接続されている。クロック信号Tが与えられるクロッ
ク端がNMOSトランジスタN1のゲート及びインバー
タINV5の入力端に共通して接続される。インバータ
INV5の出力端はPMOSトランジスタP1のゲート
に接続される。
【0090】スレーブ・ラッチは、NMOSトランジス
タN3及びPMOSトランジスタP3の並列接続からな
るトランスミッションゲートS3と、これに直列に接続
されるインバータINV3と、NMOSトランジスタN
4及びPMOSトランジスタP4の並列接続からなるト
ランスミッションゲートS4と、これに直列に接続され
るインバータINV4と、を備えている。そしてスレー
ブ・ラッチは更にインバータINV5をマスタ・ラッチ
と共有している。
【0091】トランスミッションゲートS3の一端はマ
スタ・ラッチの備えるインバータINV1の出力端に接
続され、他端はインバータINV3の入力端に接続され
る。インバータINV3の出力端は出力端子及びインバ
ータINV4の入力端に共通して接続される。インバー
タINV4の出力端にはトランスミッションゲートS4
の一端が接続され、トランスミッションゲートS4の他
端はトランスミッションゲートS3の他端及びインバー
タINV3の入力端に共通して接続される。インバータ
INV5の入力端及び出力端は、PMOSトランジスタ
P3のゲート及びNMOSトランジスタN3のゲート
に、それぞれ接続されている。インバータは全てCMO
S構造を有している。
【0092】マスタ・ラッチのトランスミッションゲー
トS1の一端は入力端子に直接的に接続され、スレーブ
・ラッチのトランスミッションゲートS3の一端は入力
端子には間接的に接続されることになる。また、スレー
ブ・ラッチのインバータINV3の出力端は出力端子に
直接的に接続され、マスタ・ラッチのインバータINV
1の出力端は出力端子には間接的に接続されることにな
る。
【0093】次に図1で示される構成を有するフリップ
フロップ回路の動作について説明する。まずクロック信
号Tが“H”レベルであるとする。インバータINV5
の出力が“L”レベルであり、トランスミッションゲー
トS1,S4はいずれもON(導通)し、トランスミッ
ションゲートS3はOFF(非導通)となる。そして入
力信号DがインバータINV1の入力端に伝達される一
方、インバータINV4の出力端とインバータINV3
の入力端とが接続されてスレーブ・ラッチがデータ保持
状態となり、出力端子に生じる論理値は変動していな
い。
【0094】クロック信号Tが“H”から“L”へと遷
移する事により、トランスミッションゲートS1はOF
Fし、インバータINV1の入力端に寄生する容量が、
入力信号Dの値を保持する。このとき、スタティック型
とは異なり、インバータINV1の入力端はフローティ
ング状態であるので、この寄生容量の保持する値は他の
値と競合することはない。よってS/Hタイムを大きく
設定する必要がなく、一定値を採る期間が短い入力信号
Dにも対応することができる。
【0095】クロック信号Tが“L”であるので、トラ
ンスミッションゲートS4はオフし、トランスミッショ
ンゲートS3はONする。よって、インバータINV1
の入力端に寄生する容量が保持する論理は、インバータ
INV1,INV3によって2回反転され、出力信号Q
として出力端に与えられる。
【0096】そして電源電流テストを行う際には、クロ
ック信号Tを強制的に“H”レベルにすれば、第1の前
駆思想において生じた問題点は解消される。というの
も、これによってトランスミッションゲートS1はON
し、インバータINV1の入力端が中間電位となること
がなく、インバータINV1に貫通電流が流れないため
である。
【0097】しかし、図1に示された構成ではS/Hタ
イムを抑制できてもT−Q遅延を低減することができな
い。
【0098】次に、図2の構成を説明する。マスタ・ラ
ッチは図1に示された構成におけるインバータINV1
に対して並列に、トランスミッションゲートS2とイン
バータINV2の直列接続を追加した構成を備えてい
る。インバータINV2の入力端はインバータINV1
の出力端に接続され、インバータINV2の出力端はト
ランスミッションゲートS2の一端に接続され、トラン
スミッションゲートS2の他端はインバータINV1の
入力端に接続されている。
【0099】トランスミッションゲートS2はNMOS
トランジスタN2及びPMOSトランジスタP2の並列
接続によって構成されており、NMOSトランジスタN
2のゲート及びPMOSトランジスタP2のゲートに
は、それぞれインバータINV5の出力端及び入力端が
接続されている。
【0100】スレーブ・ラッチは、図1に示された構成
からトランスミッションゲートS4及びインバータIN
V4を削除した構成を備えている。
【0101】次に図2で示される構成を有するフリップ
フロップ回路の動作について説明する。まずクロック信
号Tが“H”レベルであるとする。インバータINV5
の出力が“L”レベルであり、トランスミッションゲー
トS1はON(導通)し、トランスミッションゲートS
2,S3はいずれもOFF(非導通)する。そしてイン
バータINV1の入力端にはインバータINV2の出力
端に生じた信号は伝達されず、入力信号Dのみが伝達さ
れる。一方、インバータINV1の出力端に生じた信号
はインバータINV3の入力端には伝達されない。よっ
てインバータINV1の入力端はフローティング状態と
なり、ここに寄生する容量が保持する値は他の値と競合
することはない。このようにしてスレーブ・ラッチがデ
ータ保持状態となるので、T−Q遅延は小さくすること
ができ、動作速度を早めることができる。
【0102】クロック信号Tが“H”から“L”へと遷
移する事により、トランスミッションゲートS1はOF
Fし、トランスミッションゲートS2がONしてインバ
ータINV1,INV2が入力信号Dを保持する。トラ
ンスミッションゲートS3もONするので、インバータ
INV1の入力端が保持する論理は、インバータINV
1,INV3によって2回反転され、出力信号Qとして
出力端に与えられる。
【0103】そして電源電流テストを行う際には、クロ
ック信号Tを強制的に“L”レベルにすれば、第1の前
駆思想において生じた問題点は解消される。というの
も、これによってトランスミッションゲートS3はON
し、インバータINV3の入力端が中間電位となること
がなく、インバータINV3に貫通電流が流れないため
である。
【0104】しかし、図2に示された構成ではT−Q遅
延を抑制できてもS/Hタイムを低減することができな
い。
【0105】B.本発明の実施の形態:本発明の実施の
形態においては、第2の前駆思想を踏まえて、ハーフ・
ラッチの少なくとも一方をダイナミック型とスタティッ
ク型とに切り換えて動作させる技術が説明される。かか
る切り換えはモード信号によって行われ、ダイナミック
型とすることによりフリップフロップ回路の動作を迅速
にする一方、スタティック型とすることによりフリップ
フロップ回路の電源電流テストの誤診を回避する。以
下、順次具体的に示してゆく。
【0106】(b−1)実施の形態1.図3は本発明の
実施の形態1の構成を示す回路図である。マスタ・ラッ
チは図1に示された第2の前駆思想に用いられたマスタ
・ラッチと同一の構成をしている。一方、スレーブ・ラ
ッチは、図1に示されたスレーブ・ラッチに対し、トラ
ンスミッションゲートS4に対する信号の与え方が異な
っている。
【0107】即ち、スレーブ・ラッチはNANDゲート
NAND1と、インバータINV6とを更に備えてお
り、トランスミッションゲートS4を構成するNMOS
トランジスタN4のゲートにはインバータINV6の出
力端が、PMOSトランジスタP4のゲートにはインバ
ータINV6の入力端が、それぞれ接続されている。
【0108】そしてインバータINV6の入力端にはN
ANDゲートNAND1の出力端が接続されている。こ
こでNANDゲートNAND1の一方の入力端はモード
信号MODEを、他方の入力端はクロック信号Tを、そ
れぞれ受ける。このため、モード信号MODEが“L”
レベルにあれば、第1の前駆思想において説明された、
2つのダイナミック型のハーフ・ラッチの直列接続の構
成と同様の動作をする事になり、S/Hタイム及びT−
Q遅延のいずれをも抑制することができる。
【0109】一方、モード信号MODEが“H”レベル
にあれば図3に示された回路の動作は第2の前駆思想に
おいて図1を用いて説明された回路と同様になる。
【0110】従って、このフリップフロップ回路に通常
動作させる際には、モード信号MODEを“L”レベル
にすることにより、回路動作を迅速にすることができ
る。そしてこのフリップフロップ回路のDCテスト、と
りわけ電源電流テストを行う際にはモード信号MODE
を“H”レベルにし、且つクロック信号Tをも強制的に
“H”レベルにする。これによってトランスミッション
ゲートS4がONし、インバータINV3の入力端のフ
ローティング状態が解消されるので、インバータINV
3における貫通電流を回避することができる。
【0111】つまり、本実施の形態によれば、第1の前
駆思想の長所を損なうことなく、その短所を解消するこ
とができる。即ち、回路動作を迅速にしつつも不要な電
力消費を抑制することができるという効果がある。
【0112】なお、出力信号Qの反転信号Qバーをイン
バータINV4の出力端から取り出すことができる。
【0113】図4は本実施の形態を変形した構成の一部
を示す回路図である。簡単のため、マスタ・ラッチの部
分のみを示している。トランスミッションゲートS10
1は図3のトランスミッションゲートS1を置換するも
のである。
【0114】入力信号DはPMOSトランジスタP20
1のゲート及びNMOSトランジスタN201のゲート
に共通して与えられる。PMOSトランジスタP201
のドレインとNMOSトランジスタN201のドレイン
とは共通してインバータINV1の入力端に接続されて
いる。PMOSトランジスタP201のソースはPMO
SトランジスタP1を介して電位VDDを与える電位点
に接続されている。またNMOSトランジスタN201
のソースはNMOSトランジスタN1を介して接地され
ている。
【0115】PMOSトランジスタP1及びNMOSト
ランジスタN1は図3に示された場合と同様に、それぞ
れのゲート電極にクロック信号T及びその反転が与えら
れ、ほぼ同時に開閉する。そしてPMOSトランジスタ
P1及びNMOSトランジスタN1が導通する場合には
トランスミッションゲートS101はインバータとして
機能する。PMOSトランジスタP1及びNMOSトラ
ンジスタN1が導通しない場合にはトランスミッション
ゲートS101の出力端はハイインピーダンス状態に置
かれる。
【0116】このような変形は以下に示される種々の実
施の形態においても適用する事ができる。
【0117】(b−2)実施の形態2.図5は本発明の
実施の形態2の構成を示す回路図である。マスタ・ラッ
チは図1に示された第2の前駆思想に用いられたマスタ
・ラッチと同一の構成をしている。一方スレーブ・ラッ
チは、インバータINV3の入力端とトランスミッショ
ンゲートS3の他端とが共通に接続された点とトランス
ミッションゲートS4の他端との間に介在するトランス
ミッションゲートS5と、トランスミッションゲートS
5に並列に接続されたインバータINV7とを更に備え
る。
【0118】トランスミッションゲートS5はPMOS
トランジスタP5とNMOSトランジスタN5との並列
接続によって構成されている。そしてPMOSトランジ
スタP5のゲート電極及びNMOSトランジスタN5の
ゲート電極には、インバータINV7の出力端及び入力
端がそれぞれ接続されている。インバータINV7の入
力端にはモード信号MODEが与えられている。
【0119】このため、モード信号MODEが“L”レ
ベルにあれば、トランスミッションゲートS5はOFF
し、第1の前駆思想において説明された、2つのダイナ
ミック型のハーフ・ラッチの直列接続の構成と同様の動
作をする事になり、S/Hタイム及びT−Q遅延のいず
れをも抑制することができる。
【0120】一方、モード信号MODEが“H”レベル
にあれば、トランスミッションゲートS5がONし、図
5に示された回路の動作は第2の前駆思想において図1
を用いて説明された回路と同様になる。
【0121】従って、本実施の形態によれば実施の形態
1と同様の効果がある。勿論、出力信号Qの反転信号Q
バーをインバータINV4の出力端から取り出すことが
できる。
【0122】なお、回路図中、破線で示した結線、即ち
PMOSトランジスタP5とNMOSトランジスタN4
との結線、もしくはPMOSトランジスタP4とNMO
SトランジスタN5との結線は、省略しても動作に影響
はない。この結線を省略することにより、配線数が減少
するという更なる効果を招来することができる。
【0123】(b−3)実施の形態3.図77で示され
たスレーブ・ラッチの内のインバータINV3は、通常
は一つのPMOSトランジスタと一つのNMOSトラン
ジスタとの直列接続によって構成される。そして出力信
号Qに対する負荷となる容量が増加すると、スレーブ・
ラッチのホールドタイムが増加する。これを防止するた
めに、出力信号Qを受けて次段に伝達するドライブ回路
を設け、スレーブ・ラッチに対して上記の容量が直接に
インバータINV3,INV4に接続されないようにす
る技術が知られている。
【0124】しかし実施の形態2に示されたスレーブ・
ラッチでは、通常動作に用いる際には、モード信号MO
DEを“L”レベルにすることによりダイナミック型の
動作が実現される。そのため、スレーブ・ラッチのホー
ルドタイムが増加することはない。
【0125】このような場合には、新たに上記のドライ
ブ回路を設ける必要はない。とはいえ、次段に伝達され
る出力信号Qは、インバータINV3の駆動能力が大き
いほど高速な遷移が実現される。
【0126】図6は実施の形態3の構成を示す回路図で
ある。ここで示されたのはスレーブ・ラッチの部分のみ
であり、図5に示されたフリップフロップ回路のスレー
ブ・ラッチとして適用する事ができる。ここでは便宜
上、マスタ・ラッチから信号Q3が得られているとして
いる。
【0127】図6においてはインバータINV3が複数
のトランジスタ対(PINV31,NINV31),
(PINV32,NINV32),…で構成されてい
る。それぞれのトランジスタ対が構成するインバータは
並列に接続されている。その個数は3つ以上であっても
良い。
【0128】従って、通常はトランジスタサイズが統一
されているCMOSゲートアレイを用いた場合におい
て、インバータINV3の駆動能力を高める際には本実
施の形態が有効である。
【0129】なお、図6においてはインバータINV4
がPMOSトランジスタPINV4とNMOSトランジ
スタNINV4とで構成されている様子を示している。
出力信号Qの反転信号QバーはインバータINV4の出
力として得られるが、インバータINV3の入力端から
得る事もできる。このように、特にインバータINV4
の出力が必要でない場合には、トランスミッションゲー
トS4を構成するPMOSトランジスタP4とNMOS
トランジスタNINV4との結線、もしくはPMOSト
ランジスタPINV4とNMOSトランジスタN4との
結線は、省略しても動作に影響はないため、破線で示し
ている。この結線を省略することにより、配線数が減少
するという更なる効果を招来することができる。
【0130】(b−4)実施の形態4.図7は実施の形
態4の構成を示す回路図である。ここで示されたのはス
レーブ・ラッチの部分のみであり、図5に示されたフリ
ップフロップ回路のスレーブ・ラッチとして適用する事
ができる。
【0131】図7においてはインバータINV4が複数
のトランジスタ対(PINV41,NINV41),
(PINV42,NINV42),…で構成されてい
る。それぞれのトランジスタ対が構成するインバータが
並列に接続されている。その個数は3つ以上であっても
良い。
【0132】従って、通常はトランジスタサイズが統一
されているCMOSゲートアレイを用いた場合におい
て、インバータINV4の駆動能力を高める際には本実
施の形態が有効である。
【0133】出力信号Qの反転信号Qバーは、インバー
タINV3の入力端から得る事もできるが、上記のよう
に構成されたインバータINV4から出力信号Qの反転
信号Qバーを得る事により、実施の形態3と類似して、
反転信号Qバーの高速な遷移が実現される。
【0134】(b−5)実施の形態5.図8(a)は本
発明の実施の形態5の構成を示す回路図である。図8
(a)に示されたフリップフロップ回路は、図3に示さ
れた実施の形態1にかかるフリップフロップ回路にセレ
クタSEL1を付加した構成を有している。このため、
図8(a)に示されたフリップフロップ回路は、テスト
容易化設計で採用されるスキャンタイプのフリップフロ
ップ回路として使用することができる。
【0135】図8(b)は図8(a)に示されたフリッ
プフロップ回路を用いて形成したスキャンタイプのフリ
ップフロップ回路の直列接続(スキャンパス)を示して
いる。
【0136】セレクタSEL1は、通常の入力信号DI
とスキャンテスト用信号SIとを入力する一対の入力端
と、両者のいずれか一方を出力する出力端とを有してお
り、いずれを出力するかはその制御端に与えられる信号
によって異なる。セレクタSEL1は、その制御端に与
えられる信号が“L”レベルの場合には通常の入力信号
DIを、“H”レベルの場合にはスキャンテスト用信号
SIを、それぞれ出力端に与える。
【0137】実施の形態5においては、セレクタSEL
1の制御端にモード信号MODEを与える。まず、モー
ド信号MODEが“L”レベルに設定されている場合、
セレクタSEL1は通常の入力信号DIを出力し、トラ
ンスミッションゲートS1はこれを入力信号Dとして受
ける。そしてクロック信号Tの立ち下がりに対応して出
力端子へ出力信号Qとしてこれを出力する。そして、図
8(b)の様に、直列接続されたスキャンタイプのフリ
ップフロップ回路において、それぞれの出力信号Qが次
段のフリップフロップ回路の入力信号DIに影響を与え
ることがない。
【0138】この際、トランスミッションゲートS4は
OFFしているのでいずれのハーフ・ラッチもダイナミ
ック型となり、S/Hタイム及びT−Q遅延のいずれを
も抑制することができる。即ち通常のフリップフロップ
回路として用いられる際にはその動作を迅速にさせるこ
とができる。
【0139】一方、モード信号MODEを“H”レベル
に設定することにより、トランスミッションゲートS4
のON/OFFはクロック信号Tに依存するようにな
り、スレーブ・ラッチはスタティック型となる。このと
き、セレクタSEL1はスキャンテスト用信号SIを出
力し、トランスミッションゲートS1はこれを入力信号
Dとして受ける。そしてクロック信号Tの立ち下がりに
対応して出力端子へ出力信号Qとしてこれを出力する。
【0140】図8(b)の様に、直列接続されたスキャ
ンタイプのフリップフロップ回路は出力信号Qとしてス
キャンテスト用信号SIを順次次段のフリップフロップ
回路へ伝達する。スキャンテスト用信号SIの伝達は、
スキャンテストにおいてなされるシフト動作であるの
で、この際の回路動作の速度は通常動作におけるそれの
ように迅速であることは要求されない。
【0141】また、モード信号MODEを“H”レベル
に設定して更にクロック信号Tを強制的に“H”レベル
にすることにより電源電流テストの誤診を回避すること
ができるのは、実施の形態1及び2と同様である。勿
論、出力信号Qの反転信号QバーをインバータINV4
の出力端から取り出すことができる。
【0142】本実施の形態においてはモード信号MOD
EがセレクタSEL1の選択動作の制御と、スレーブ・
ラッチのダイナミック型とスタティック型との切り換え
の制御との両方を兼務するので、配線数を節約しつつ、
実施の形態1の技術をスキャンタイプのフリップフロッ
プ回路に適用することができるという効果がある。
【0143】(b−6)実施の形態6.図9は本発明の
実施の形態6の構成を示す回路図である。図9に示され
たフリップフロップ回路は、図5に示された実施の形態
2にかかるフリップフロップ回路にセレクタSEL1を
付加した構成を有している。このため、図9に示された
回路は図8(a)に示されたフリップフロップ回路と同
様に、図8(b)に示されたように接続することによ
り、スキャンタイプのフリップフロップ回路として使用
することができる。
【0144】本実施の形態においても、セレクタSEL
1の制御端にはモード信号MODEが与えられる。よっ
て本実施の形態によっては、実施の形態5の効果と類似
して、配線数を節約しつつ、実施の形態2の技術をスキ
ャンタイプのフリップフロップ回路に適用することがで
きるという効果がある。
【0145】なお、本実施の形態によれば、インバータ
INV7がモード信号MODEと論理が逆である、逆モ
ード信号/MODE(符号の最初の「/」はその後に続
く符号で示される信号とは論理が逆であることを示す。
以下同じ)を出力するので、セレクタSEL1が、その
選択動作に際してモード信号MODEのみならず逆モー
ド信号/MODEをも必要とするものであってもよい。
【0146】なお、セレクタSEL1の回路構成は種々
のものが可能である。図15はセレクタSEL1の回路
構成と、モード信号MODE及び逆モード信号/MOD
Eとの関係とを示す回路図である。
【0147】セレクタSEL1はPMOSトランジスタ
P10及びNMOSトランジスタN10とから構成され
るトランスミッションゲートS10と、PMOSトラン
ジスタP11及びNMOSトランジスタN11とから構
成されるトランスミッションゲートS11と、で構成さ
れている。トランスミッションゲートS10の一端には
通常の入力信号DIが、トランスミッションゲートS1
1の一端にはスキャンテスト用信号SIが、それぞれ入
力される。そしてトランスミッションゲートS10の他
端と、トランスミッションゲートS11の他端とは共通
して接続され、セレクタSEL1の出力端を構成する。
【0148】モード信号MODEが“H”、従って逆モ
ード信号/MODEが“L”となった場合には、トラン
スミッションゲートS10,S11はそれぞれOFF,
ONし、マスタ・ラッチへの入力信号Dとしてスキャン
テスト用信号SIが出力される。一方、モード信号MO
DEが“L”、従って逆モード信号/MODEが“H”
となった場合には、トランスミッションゲートS10,
S11はそれぞれON,OFFし、入力信号Dとして通
常の入力信号DIが出力される。
【0149】他の実施の形態と同様に、出力信号Qの反
転信号QバーをインバータINV4の出力端から取り出
すことができる。
【0150】図16はセレクタSEL1の一部を構成す
るセレクタSELPの構成を示す回路図である。同図
(a)では複合論理ゲートとして示されているが、同図
(b)ではこれをPMOSトランジスタ及びNMOSト
ランジスタで実現した場合の回路構成が示されている。
【0151】セレクタSELPは、モード信号MODE
が“H”となった場合にはスキャンテスト用信号SIの
論理反転が、モード信号MODEが“L”となった場合
には通常の入力信号DIの論理反転が、それぞれ入力信
号Dとして出力される。そのため、セレクタSELPを
用いてセレクタSEL1を実現する為には、更にインバ
ータを設けるか、スキャンテスト用信号SIの論理反転
及び通常の入力信号DIの論理反転を入力することが必
要となる。
【0152】(b−7)実施の形態7.図10は本発明
の実施の形態7の構成を示す回路図である。スレーブ・
ラッチは図2に示された第2の前駆思想に用いられたス
レーブ・ラッチと同一の構成をしている。一方、マスタ
・ラッチは、図2に示されたマスタ・ラッチに対し、ト
ランスミッションゲートS1に対する信号の与え方が異
なっている。
【0153】即ち、マスタ・ラッチはNORゲートNO
R1と、インバータINV6とを更に備えており、トラ
ンスミッションゲートS2を構成するPMOSトランジ
スタP2のゲートにはインバータINV6の出力端が、
NMOSトランジスタN2のゲートにはインバータIN
V6の入力端が、それぞれ接続されている。
【0154】そしてインバータINV6の入力端にはN
ORゲートNOR1の出力端が接続されている。ここで
NORゲートNOR1の一方の入力端はモード信号MO
DEを、他方の入力端はクロック信号Tを、それぞれ受
ける。このため、モード信号MODEが“H”レベルに
あれば、第1の前駆思想において説明された、2つのダ
イナミック型のハーフ・ラッチの直列接続の構成と同様
の動作をする事になり、S/Hタイム及びT−Q遅延の
いずれをも抑制することができ、消費電力を軽減するこ
とができる。
【0155】一方、モード信号MODEが“L”レベル
にあれば図10に示された回路の動作は第2の前駆思想
において図2を用いて説明された回路と同様になる。
【0156】従って、このフリップフロップ回路に通常
動作させる際には、モード信号MODEを“H”レベル
にすることにより、回路動作を迅速にすることができ
る。そしてこのフリップフロップ回路のDCテスト、と
りわけ電源電流テストを行う際にはモード信号MODE
を“L”レベルにし、且つクロック信号Tをも強制的に
“L”レベルにする。これによってトランスミッション
ゲートS2がONし、インバータINV1の入力端のフ
ローティング状態が解消されるので、インバータINV
1における貫通電流を回避することができる。
【0157】つまり、本実施の形態によれば、第1の前
駆思想の長所を損なうことなく、その短所を解消するこ
とができる。即ち、回路動作を迅速にしつつも不要な電
力消費を抑制することができるという効果がある。
【0158】(b−8)実施の形態8.図11は本発明
の実施の形態8の構成を示す回路図である。スレーブ・
ラッチは図2に示された第2の前駆思想に用いられたマ
スタ・ラッチと同一の構成をしている。一方マスタ・ラ
ッチは、インバータINV1の入力端とトランスミッシ
ョンゲートS1の他端とが共通に接続された点とトラン
スミッションゲートS2の他端との間に介在するトラン
スミッションゲートS5と、トランスミッションゲート
S5に並列に接続されたインバータINV7とを更に備
える。
【0159】トランスミッションゲートS5はPMOS
トランジスタP5とNMOSトランジスタN5との並列
接続によって構成されている。そしてPMOSトランジ
スタP5のゲート及びNMOSトランジスタN5のゲー
トには、インバータINV7の出力端及び入力端がそれ
ぞれ接続されている。インバータINV7の入力端には
モード信号MODEが与えられている。
【0160】このため、モード信号MODEが“L”レ
ベルにあれば、トランスミッションゲートS5はOFF
し、第1の前駆思想において説明された、2つのダイナ
ミック型のハーフ・ラッチの直列接続の構成と同様の動
作をする事になり、S/Hタイム及びT−Q遅延のいず
れをも抑制することができる。
【0161】一方、モード信号MODEが“H”レベル
にあれば、トランスミッションゲートS5がONし、図
11に示された回路の動作は第2の前駆思想において図
2を用いて説明された回路と同様になる。
【0162】従って、本実施の形態によれば実施の形態
7と同様の効果がある。
【0163】なお、回路図中、破線で示した結線、即ち
PMOSトランジスタP5とNMOSトランジスタN2
との結線、もしくはPMOSトランジスタP2とNMO
SトランジスタN5との結線は、省略しても動作に影響
はない。この結線を省略することにより、配線数が減少
するという更なる効果を招来することができる。
【0164】(b−9)実施の形態9.図12は本発明
の実施の形態9の構成を示す回路図である。図12に示
されたフリップフロップ回路は、図10に示された実施
の形態7にかかるフリップフロップ回路にセレクタSE
L2を付加した構成を有している。このため、図12に
示されたフリップフロップ回路は、図8(a)に示され
たフリップフロップ回路と同様に、図8(b)に示され
たように接続することにより、スキャンタイプのフリッ
プフロップ回路として使用することができる。
【0165】セレクタSEL2は、通常の入力信号DI
とスキャンテスト用信号SIとを入力する一対の入力端
と、両者のいずれか一方を出力する出力端とを有してお
り、いずれを出力するかはその制御端に与えられる信号
によって異なる。セレクタSEL2は、その制御端に与
えられる信号が“H”レベルの場合には通常の入力信号
DIを、“L”レベルの場合にはスキャンテスト用信号
SIを、それぞれ出力端に与える。
【0166】実施の形態9においては、セレクタSEL
2の制御端にモード信号MODEを与える。まず、モー
ド信号MODEが“H”レベルに設定されている場合、
セレクタSEL2は通常の入力信号DIを出力し、トラ
ンスミッションゲートS1はこれを入力信号Dとして受
ける。そしてクロック信号Tの立ち下がりに対応して出
力端子へ出力信号Qとしてこれを出力する。そして、図
8(b)の様に、直列接続されたスキャンタイプのフリ
ップフロップ回路において、それぞれの出力信号Qが次
段のフリップフロップ回路の入力信号DIに影響を与え
ることがない。
【0167】この際、トランスミッションゲートS2は
OFFしているのでいずれのハーフ・ラッチもダイナミ
ック型となり、S/Hタイム及びT−Q遅延のいずれを
も抑制することができる。即ち通常のフリップフロップ
回路として用いられる際にはその動作を迅速にさせるこ
とができる。
【0168】一方、モード信号MODEを“L”レベル
に設定することにより、トランスミッションゲートS2
のON/OFFはクロック信号Tに依存するようにな
り、マスタ・ラッチはスタティック型となる。このと
き、セレクタSEL2はスキャンテスト用信号SIを出
力し、トランスミッションゲートS1はこれを入力信号
Dとして受ける。そしてクロック信号Tの立ち下がりに
対応して出力端子へ出力信号Qとしてこれを出力する。
【0169】図8(b)の様に、直列接続されたスキャ
ンタイプのフリップフロップ回路は出力信号Qとしてス
キャンテスト用信号SIを順次次段のフリップフロップ
回路へ伝達する。スキャンテスト用信号SIの伝達は、
スキャンテストにおいて為されるシフト動作であるの
で、この際の回路動作の速度は通常動作におけるそれの
ように迅速であることは要求されない。
【0170】また、モード信号MODEを“L”レベル
に設定して更にクロック信号Tを強制的に“L”レベル
にすることにより電源電流テストの誤診を回避すること
ができるのは、実施の形態7及び8と同様である。
【0171】本実施の形態においてはモード信号MOD
EがセレクタSEL2の選択動作の制御と、スレーブ・
ラッチのダイナミック型とスタティック型との切り換え
の制御との両方を兼務するので、配線数を節約しつつ、
実施の形態7の技術をスキャンタイプのフリップフロッ
プ回路に適用することができるという効果がある。
【0172】(b−10)実施の形態10.図13は本
発明の実施の形態10の構成を示す回路図である。図1
3に示されたフリップフロップ回路は、図11に示され
た実施の形態8にかかるフリップフロップ回路にセレク
タSEL1を付加した構成を有している。このため、図
13に示された回路も図8(a)に示されたフリップフ
ロップ回路と同様に、図8(b)に示されたように接続
することにより、スキャンタイプのフリップフロップ回
路として使用することができる。
【0173】本実施の形態においても、セレクタSEL
1の制御端にはモード信号MODEが与えられる。よっ
て本実施の形態によっては、実施の形態9の効果と類似
して、配線数を節約しつつ、実施の形態8の技術をスキ
ャンタイプのフリップフロップ回路に適用することがで
きるという効果がある。
【0174】なお、本実施の形態によれば、インバータ
INV7が逆モード信号/MODEを出力するので、セ
レクタSEL1が、その選択動作に際してモード信号M
ODEのみならず逆モード信号/MODEをも必要とす
るものであってもよい。
【0175】なお、第2の前駆思想において図1及び図
2を用いて示されたフリップフロップ回路と、実施の形
態1乃至10にかかるフリップフロップ回路とを組み合
わせて半導体チップ上に登載することも勿論可能であ
る。半導体チップの内、速度性能を要求される部分にお
いて本発明にかかるフリップフロップ回路を用い、速度
性能を要求されない部分においては図1及び図2に示さ
れたフリップフロップ回路を用いれば、モード信号MO
DEが不要であり、配線の混雑を解消できるなどの利点
がある。
【0176】また、実施の形態7乃至10において、ス
レーブ・ラッチのインバータINV3を省略する事がで
きる。この場合、スレーブ・ラッチにおける論理の記憶
は、トランスミッションゲートS3を構成するNMOS
トランジスタN3、PMOSトランジスタP3のそれぞ
れのドレインが共通に接続される点において存在する寄
生容量によって行われる。
【0177】実施の形態10においてインバータINV
3を省略する際には、そのセレクタSEL1として図1
6に示されるような構成を採ることが望ましい。セレク
タSEL1自身が次段への駆動能力を有し、NMOSト
ランジスタN3、PMOSトランジスタP3のそれぞれ
のドレインにおける寄生容量において保持される情報が
損なわれずに授受可能であるためである。
【0178】(b−11)実施の形態11.図14は本
発明の実施の形態11を説明する回路図である。同図
(a)は実施の形態1乃至10において採用されてい
る、トランスミッションゲートS*とインバータINV
*との接続関係を示している。トランスミッションゲー
トS*はPMOSトランジスタP*及びNMOSトラン
ジスタN*とから構成されている。
【0179】実施の形態1乃至6においては「*」とし
ては「4」が該当しており、図14(a)の端子Aは出
力端子に相当している。また実施の形態1及び5につい
ては、図14(a)の端子B,Cはいずれもインバータ
INV3の入力端に接続され、実施の形態2及び6につ
いては、端子B,CはそれぞれNMOSトランジスタN
5、PMOSトランジスタP5に接続されることにな
る。
【0180】また、実施の形態7乃至10においては
「*」としては「2」が該当しており、端子Aはインバ
ータINV1の出力端に接続されている。また実施の形
態7及び9については、図14(a)の端子B,Cはい
ずれもインバータINV1の入力端に接続され、実施の
形態8及び10については、端子B,CはそれぞれNM
OSトランジスタN5、PMOSトランジスタP5に接
続されることになる。
【0181】図14(a)に示されたような接続は、同
図(b)に示されたような回路によって実現することが
できる。インバータINV*は破線で囲まれた構成によ
って実現される。即ち、NMOSトランジスタN*に接
続されたドレインと、端子Aに接続されたゲート電極
と、“L”に対応する電位GNDが与えられるソースと
を含むNMOSトランジスタQNと、PMOSトランジ
スタP*に接続されたドレインと、端子Aに接続された
ゲート電極と、“H”に対応する電位VDDが与えられ
るソースとを備えるPMOSトランジスタQPとからイ
ンバータINV*は構成される。この様な構成を採るこ
とにより、NMOSトランジスタN*とPMOSトラン
ジスタQPとを接続する配線(これはNMOSトランジ
スタQNとPMOSトランジスタP*を接続する配線で
もある)が不要となる。
【0182】よって、実施の形態1乃至10において、
図14(a)に示された回路構成が対応する箇所に図1
4(b)に示された回路構成を適用することにより、配
線数を低減することができるという効果が更に付加され
る。
【0183】なお、NMOSトランジスタN*とNMO
SトランジスタQNとは端子Bと接地電位GNDを与え
る電位点との間で直列に接続されているので、これらを
入れ換えても良い。同様に、PMOSトランジスタP*
とPMOSトランジスタQPとは端子Cと電位VDDを
与える電位点との間で直列に接続されているので、これ
らを入れ換えても良い。
【0184】(b−12)実施の形態12.実施の形態
11に対し、更に配線の省略を行うことができる。図1
7は、実施の形態6において図9に示された回路のセレ
クタSEL1として図15の構成を適用した場合を示し
ており、同図(a)は回路図、同図(b)はCMOSゲ
ートアレイの平面図である。
【0185】ここで、セレクタSEL1の出力端とトラ
ンスミッションゲートS1との接続配線を簡略化してい
る。即ち、セレクタSEL1のPMOSトランジスタP
10,P11はトランスミッションゲートS1のPMO
SトランジスタP1と接続されるが、NMOSトランジ
スタN1とは接続されない。同様にセレクタSEL1の
NMOSトランジスタN10,N11はトランスミッシ
ョンゲートS1のNPMOSトランジスタN1と接続さ
れるが、PMOSトランジスタP1とは接続されない。
【0186】更に、インバータINV1とトランスミッ
ションゲートS3との接続、インバータINV4とトラ
ンスミッションゲートS4との接続に関しては、実施の
形態11で図14(b)を用いて示された構成を適用し
ている。
【0187】このようにして配線を簡略しているので、
かかる回路を実現する場合において半導体上に敷設され
る配線の混雑を緩和することができ、換言すれば配線の
為の幅を狭くして集積度の向上を図ることができる。
【0188】図17(b)はトランジスタのレイアウト
例を示す。PMOSトランジスタ行が上方に、NMOS
トランジスタ行が下方に、それぞれ並んで形成されてお
り、コの字型の図形はゲート電極を示している。また、
黒線は第1層配線を、網掛の幅が広い線は第2層配線
を、それぞれ示している。□は第1層配線と半導体領域
或いはゲート電極との接続を行うコンタクトホールを示
し、□の中に×が描かれている箇所においては第1層配
線と第2層配線とを相互に接続するスルーホールが形成
される。図17(b)において左側から順に第1列、第
2列、…と列番が付される。
【0189】素子分離はゲート分離を用いて行われてい
る。即ち、電位VDDが与えられたゲートを有するPM
OSトランジスタと、電位GNDが与えられたゲートを
有するNMOSトランジスタは、いずれもその属する行
の両側に位置する半導体領域を電気的に分離する。
【0190】第1列、第3列、第6列、第8列、第15
列、第17列のPMOSトランジスタ及びNMOSトラ
ンジスタはゲート分離に供されている。第2列において
インバータINV7が、第9列においてインバータIN
V1が、第13列においてインバータINV4が、第1
4列においてインバータINV3が、第16列において
インバータINV5が、それぞれ形成されている。ま
た、第4列、第5列、第7列、第10列、第11列、第
12列にそれぞれトランスミッションゲートS11,S
10,S1,S3,S5,S4が形成されている。
【0191】このようにCMOSトランジスタをレイア
ウトする事により、必要な配線は少なくなり、列方向に
必要な幅は狭くて済む。
【0192】なお、インバータINV4を構成するPM
OSトランジスタ及びNMOSトランジスタのドレイン
同士をつなぎ、ここから出力信号Qの反転信号Qバーを
取り出すことができる。勿論、インバータINV3の入
力端から反転信号Qバーを取り出すこともできる。
【0193】また、PMOSトランジスタP4,P5と
インバータINV4を構成するPMOSトランジスタと
は、互いに直列に接続されているので、これらの順序を
入れ換えることもできる。同様にして、NMOSトラン
ジスタN4,N5とインバータINV4を構成するNM
OSトランジスタとは、互いに直列に接続されているの
で、これらの順序を入れ換えることもできる。
【0194】或いはまた、PMOSトランジスタP3と
インバータINV1を構成するPMOSトランジスタと
は、互いに直列に接続されているので、これらの順序を
入れ換えることもできる。同様にして、NMOSトラン
ジスタN3とインバータINV1を構成するNMOSト
ランジスタとは、互いに直列に接続されているので、こ
れらの順序を入れ換えることもできる。
【0195】図20はPMOSトランジスタP3とイン
バータINV1を構成するPMOSトランジスタとの順
序を入れ替え、更にNMOSトランジスタN3とインバ
ータINV1を構成するNMOSトランジスタとの順序
を入れ換えた構成を示している。
【0196】インバータINV1は2つのトランジスタ
と、2つの電源とに分離され、その間にトランジスタP
3,N3が挿入されている。そしてこれら4つのトラン
ジスタは2つの電源の間において直列に接続されてお
り、トライステート型インバータINVTを形成してい
る。インバータINV1を構成するPMOSトランジス
タのソースはPMOSトランジスタP3を介して、イン
バータINV1を構成するNMOSトランジスタのソー
スはNMOSトランジスタN3を介して、それぞれ電位
VDD,GNDが与えられる。
【0197】この場合、インバータINV1はマスタ・
ラッチに属するのではなく、スレーブ・ラッチに属して
いると考えることもできる。即ち、実施の形態10にお
いて説明されたように、ダイナミック型のハーフ・ラッ
チのインバータが省略されていると考えることができ
る。この場合、マスタ・ラッチにおける論理の記憶は、
トランスミッションゲートS1を構成するNMOSトラ
ンジスタN1、PMOSトランジスタP1のそれぞれの
ドレインが共通に接続される点において存在する寄生容
量によって行われる。
【0198】図18(a)は図17(a)で示された回
路にNANDゲートNANDRを付加した構成を有して
いる。NANDゲートNANDRは、通常の入力信号D
Iの基礎となる原入力信号DINと、リセット信号Rと
をそれぞれゲート電極に受ける一対のNMOSトランジ
スタと、これらをそれぞれゲート電極に受ける一対のP
MOSトランジスタとで構成されている。そして一対の
PMOSトランジスタは互いに並列に接続され、そのド
レインは共通にトランスミッションゲートS10の構成
要素であるPMOSトランジスタP10に接続されてい
る。また、一対のNMOSトランジスタは互いに直列に
接続され、一方のドレインにはトランスミッションゲー
トS10の構成要素であるNMOSトランジスタN10
が接続され、他方のドレインは接地されている。しか
し、NANDゲートNANDRの構成要素であるPMO
SトランジスタのドレインとNMOSトランジスタのド
レインとは直接に接続されることはない。この点で通常
の2入力NANDゲートと異なっている。つまり、接続
線L1が省略可能であり、このことは接続線L1を破線
で描くことによって示されている。
【0199】NANDゲートNANDRを付加すること
によって、図17に示された回路に対して同期リセット
を掛けることができる。具体的には、モード信号MOD
Eを“L”レベルにし、またリセット信号Rをも“L”
レベルにしておく。そしてクロック信号Tが立ち下がる
ことによって出力信号Qが“H”レベルにリセットされ
る。
【0200】図18(b)は、図18(a)を実現する
CMOSゲートアレイの平面図である。図17(b)に
示した平面図と比較して、電源VDD用の配線と接地G
ND用の配線との間に敷設すべき配線の段数を1段減ら
すことができる配線の配置を示している。一方、破線で
示された接続線L1は省略可能であり、PMOSトラン
ジスタが並ぶ行と、NMOSトランジスタが並ぶ行との
境界を遮る配線が省略できる。従って配線の配置が煩雑
となることを回避できるので、電源VDD用の配線と、
接地GND用の配線との間に敷設すべき配線の段数を徒
に増加させることもない。
【0201】図19(a)は図17(a)で示された回
路においてインバータINV3を2入力NANDゲート
NAND3で置換した構成を有している。NANDゲー
トNAND3の一方の入力端は、トランスミッションゲ
ートS3に接続され、他方の入力端にはリセット信号R
が与えられている。リセット信号Rを“L”レベルに設
定することにより、スレーブ・ラッチがリセットされ、
出力信号Qは“H”レベルになる。
【0202】必要が有れば更にモード信号MODE及び
クロック信号Tを“H”レベルに設定すれば、出力信号
Q(あるいはQバー)が与えられるべき、次段のスキャ
ンフリップフロップのマスタ・ラッチをリセットする事
もできる。図19(b)は、図19(a)を実現するC
MOSゲートアレイの平面図である。
【0203】勿論、図18及び図19のいずれに示され
た回路においても、モード信号MODEが“L”レベル
にあれば、スレーブ・ラッチがダイナミック型の動作を
行うので、高速且つ低消費電力となる。またモード信号
MODEが“H”レベルにあれば、スレーブ・ラッチが
スタティック型の動作を行うので、クロック信号Tを停
止することによって、低消費電力化が可能となる。
【0204】(b−13)実施の形態13.実施の形態
12と同様にして、実施の形態10において図13に示
された回路に対して配線の省略を行うことができる。図
21は、図13に示された回路のセレクタSEL1とし
て、図15の構成を適用した場合を示しており、同図
(a)は回路図、同図(b)はCMOSゲートアレイの
平面図である。
【0205】ここで実施の形態12と同様に、PMOS
トランジスタP10,P11はトランスミッションゲー
トS1のPMOSトランジスタP1と接続されるが、N
MOSトランジスタN1とは接続されない。同様にセレ
クタSEL1のNMOSトランジスタN10,N11は
トランスミッションゲートS1のNPMOSトランジス
タN1と接続されるが、PMOSトランジスタP1とは
接続されない。
【0206】更に、インバータINV2とトランスミッ
ションゲートS2との接続に関しては、実施の形態11
で図14(b)を用いて示された構成を適用している。
【0207】図21(b)はトランジスタのレイアウト
例を示す。第1列、第3列、第6列、第8列、第13
列、第16列のPMOSトランジスタ及びNMOSトラ
ンジスタはゲート分離に供されている。第2列において
インバータINV7が、第10列においてインバータI
NV2が、第11列においてインバータINV1が、第
14列においてインバータINV3が、第15列におい
てインバータINV5が、それぞれ形成されている。ま
た、第4列、第5列、第7列、第8列、第9列、第12
列にそれぞれトランスミッションゲートS11,S1
0,S1,S5,S2,S3が形成されている。
【0208】このようにCMOSトランジスタをレイア
ウトする事により、回路を実現する場合において半導体
上に敷設される配線の混雑を緩和することができ、換言
すれば配線の為の幅を狭くして集積度の向上を図ること
ができる。
【0209】なお、PMOSトランジスタP2,P5と
インバータINV2を構成するPMOSトランジスタと
は、互いに直列に接続されているので、これらの順序を
入れ換えることもできる。同様にして、NMOSトラン
ジスタN2,N5とインバータINV2を構成するNM
OSトランジスタとは、互いに直列に接続されているの
で、これらの順序を入れ換えることもできる。
【0210】(b−14)実施の形態14.図22は本
発明の実施の形態14を説明する回路図である。スキャ
ンタイプのフリップフロップ回路SFFの次段以降に
は、フリップフロップ回路FF1,FF2,FF3が順
次直列に接続されている。
【0211】スキャンタイプのフリップフロップ回路S
FFは例えば、実施の形態5において図8(a)を用い
て説明された回路構成又は実施の形態6において図9を
用いて説明された回路構成を用い、フリップフロップ回
路FF1,FF2,FF3は例えば、実施の形態1にお
いて図3を用いて説明された回路構成又は実施の形態2
において図5を用いて説明された回路構成を用いること
ができる。クロック信号T及びモード信号MODEはこ
れら4つのフリップフロップ回路において共用されてい
る。
【0212】これら4つのフリップフロップ回路の全て
のスレーブ・ラッチは、モード信号MODEが“L”,
“H”レベルを採ることに対応してそれぞれダイナミッ
ク型、スタティック型の動作を行う。そしてスキャンタ
イプのフリップフロップ回路SFFはモード信号MOD
Eが“L”,“H”レベルを採ることに対応してそれぞ
れ通常の入力信号DIとスキャンテスト用信号SIを出
力する。従って、モード信号MODEが“L”の場合に
はこれらの4つのフリップフロップは高速で動作する4
ビットのシフトレジスタとして機能する。モード信号M
ODEが“H”の場合には図8(b)に示されたのと同
様のスキャンパスを構成し、実施の形態5と同様の効果
を得ることができる。
【0213】或いは、スキャンタイプのフリップフロッ
プ回路SFFは例えば、実施の形態9において図12を
用いて説明された回路構成を用い、フリップフロップ回
路FF1,FF2,FF3は例えば、実施の形態7にお
いて図10を用いて説明された回路構成を用いることが
できる。これら4つのフリップフロップ回路の全てのス
レーブ・ラッチは、モード信号MODEが“H”,
“L”レベルを採ることに対応してそれぞれダイナミッ
ク型、スタティック型の動作を行う。そしてスキャンタ
イプのフリップフロップ回路SFFはモード信号MOD
Eが“H”,“L”レベルを採ることに対応してそれぞ
れ通常の入力信号DIとスキャンテスト用信号SIを出
力する。従って、モード信号MODEが“H”の場合に
はこれらの4つのフリップフロップは高速で動作する4
ビットのシフトレジスタとして機能する。モード信号M
ODEが“L”の場合には図8(b)に示されたのと同
様のスキャンパスを構成し、実施の形態5と同様の効果
を得ることができる。
【0214】また、スキャンタイプのフリップフロップ
回路SFFは例えば、実施の形態10において図13を
用いて説明された回路構成を用い、フリップフロップ回
路FF1,FF2,FF3は例えば、実施の形態8にお
いて図11を用いて説明された回路構成を用いることが
できる。これら4つのフリップフロップ回路の全てのス
レーブ・ラッチは、モード信号MODEが“L”,
“H”レベルを採ることに対応してそれぞれダイナミッ
ク型、スタティック型の動作を行う。そしてスキャンタ
イプのフリップフロップ回路SFFはモード信号MOD
Eが“L”,“H”レベルを採ることに対応してそれぞ
れ通常の入力信号DIとスキャンテスト用信号SIを出
力する。従って、モード信号MODEが“L”の場合に
はこれらの4つのフリップフロップは高速で動作する4
ビットのシフトレジスタとして機能する。モード信号M
ODEが“H”の場合には図8(b)に示されたのと同
様のスキャンパスを構成し、実施の形態5と同様の効果
を得ることができる。
【0215】スキャンタイプのフリップフロップ回路S
FFと、フリップフロップ回路FF1,FF2,FF3
とでは、これらの動作をダイナミック型にするモード信
号MODEが“H”であるか“L”であるかが異なるも
のであっても、図22に示されたスキャンパスを構成す
ることができる。この場合にはモード信号MODEが同
一の値を採った時に、直列に接続された全てのフリップ
フロップ回路の動作がダイナミック型になるように、或
いは直列に接続された全てのフリップフロップ回路のマ
スタ・ラッチ及びスレーブ・ラッチの一方の動作がスタ
ティック型となるように、適宜インバータを設けてモー
ド信号MODEを反転させて入力させる必要がある。
【0216】クロック信号Tに関しても同様にしてイン
バータを設けてその論理を反転させてフリップフロップ
回路に与え、直列に接続された全てのフリップフロップ
回路のマスタ・ラッチ及びスレーブ・ラッチの一方の動
作がモード信号MODEによってスタティック型となる
場合に、クロック信号Tがとる単一の論理を以て全ての
フリップフロップの電源電流テストを行えるようにする
必要がある。
【0217】但し、このようにクロック信号Tを伝達す
る経路においてインバータを介挿する事により、通常動
作時のシフトレジスタの実質的な段数が少なくて済む場
合もある。例えばポジティブ・エッジ・トリガー型のフ
リップフロップ回路とネガティブ・エッジ・トリガー型
のフリップフロップ回路とを直列に接続するような場合
である。
【0218】(b−15)実施の形態15.実施の形態
5,6,9,10において説明されたようなスキャンタ
イプのフリップフロップ回路にチェック回路を付加する
ことによって、故障発見の機能を持たせることができ
る。
【0219】図23は実施の形態15の構成を説明する
回路図である。この回路は図13に示された回路の構成
に対して、“0”チェック回路B0、“1”チェック回
路B1を付加した構成を有している。
【0220】“1”チェック回路B1はインバータIN
V1の入力端と電位VDDを与える電源(簡単のため、
電源VDDと称す)の間に直列に接続された3つのPM
OSトランジスタP101,P102,P103によっ
て構成されている。PMOSトランジスタP101のゲ
ートにはモード信号MODEが、PMOSトランジスタ
P102のゲートには通常の入力信号DIが、PMOS
トランジスタP103のゲートには比較制御信号CMP
1が、それぞれ与えられる。
【0221】同様にして“0”チェック回路B0はイン
バータINV1の入力端と接地電位GNDを与える電源
(簡単のため、接地GNDと称す)の間に直列に接続さ
れた3つのNMOSトランジスタN101,N102,
N103によって構成されている。NMOSトランジス
タN101のゲートには逆モード信号/MODEが、N
MOSトランジスタN102のゲートには通常の入力信
号DIが、NMOSトランジスタN103のゲートには
比較制御信号CMP0が、それぞれ与えられる。
【0222】ここで故障発見の対象となる回路としては
典型的にはRAMが例示できる。RAMの出力は通常の
入力信号DIとしてセレクタSEL1に与えられる。
【0223】通常動作、シフト動作を行う場合には比較
制御信号CMP0,CMP1がそれぞれ“L”、“H”
に設定され、“0”チェック回路B0及び“1”チェッ
ク回路B1は、インバータINV1の入力端を電源VD
D、接地GNDに対して接続することがない。即ち、こ
の場合の動作は実施の形態10に記載されたものと同様
になる。
【0224】RAMのテストを行う動作においては、予
め、シフト動作によってマスタ・ラッチに所定の値を記
憶しておく。例えば、RAMに記憶されているべき値が
全て“L”であった場合、マスタ・ラッチのインバータ
INV1の入力端には“H”を入力し、これをマスタ・
ラッチにおいて記憶させる。
【0225】そしてクロック信号Tを“L”に固定すれ
ば、トランスミッションゲートS1はOFFし、モード
信号MODEを“H”にすることによってマスタ・ラッ
チはスタティックに上記のデータを保持する事ができ
る。
【0226】その後、比較制御信号CMP0,CMP1
をいずれも“H”に設定する。これにより、“1”チェ
ック回路B1がインバータINV1を電位VDDにプル
アップすることはない。また、モード信号MODEとし
て当該RAMのテスト用のストローブパルスを与える。
モード信号MODEが“L”になると、RAMの出力が
セレクタSEL1に与えられる。
【0227】このような状態において、RAMの出力が
“H”となる場合が有れば、NMOSトランジスタN1
02はONし、その一方、RAMのストローブパルスに
よって逆モード信号/MODEが“H”になりNMOS
トランジスタN101はONしており、比較制御信号C
MP0によってNMOSトランジスタN103もONし
ている。従って、インバータINV1の入力端の値は
“H”から“L”へと変化する。即ち、マスタ・ラッチ
の入力端において記憶されているデータが“H”ではな
く“L”であることによって故障検出が行われる。
【0228】同様にして、RAMに記憶されているべき
値が全て“H”であった場合、マスタ・ラッチのインバ
ータINV1の入力端にはシフト動作によって“L”を
入力する。そしてクロック信号Tを“L”に固定し、モ
ード信号MODEを“H”にすることによってマスタ・
ラッチはスタティックに上記のデータを保持する事がで
きる。
【0229】その後、比較制御信号CMP0,CMP1
をいずれも“L”に設定する。これにより、“0”チェ
ック回路B0がインバータINV1を接地GNDにプル
ダウンすることはない。
【0230】このような状態において、RAMの出力が
“L”となる場合が有れば、PMOSトランジスタP1
02はONし、その一方、RAMのストローブパルスに
よってモード信号MODEが“L”になりPMOSトラ
ンジスタP101はONする。更に、比較制御信号CM
P1によってPMOSトランジスタP103もONして
いるので、インバータINV1の入力端の値は“L”か
ら“H”へと変化する。即ち、マスタ・ラッチの入力端
において記憶されているデータが“L”ではなく“H”
であることによって故障検出が行われる。
【0231】これらの故障は、複数のアドレスに対する
上記の動作(読み出し及び判定)の後で、シフト動作に
よってスキャンレジスタの内容を読み出すことにより、
外部でRAMの故障の有無を判定することができる。
【0232】勿論、実施の形態10で説明したように、
インバータINV3を省略することもできるし、その際
にはセレクタSEL1は図16に示されるような構成を
有することが望ましい。
【0233】(b−16)実施の形態16.図24及び
図25は実施の形態16の構成を説明する回路図であ
る。図24はマスタ・スレーブ形式のフリップフロップ
回路のスレーブ・ラッチとして機能するハーフ・ラッチ
を示している。図25は図24に示されたスレーブ・ラ
ッチを用いたフリップフロップ回路を示している。まず
図24に示されたハーフ・ラッチについて説明し、その
後に図25に示されたフリップフロップ回路について説
明する。
【0234】図24(a)に示されたハーフ・ラッチ
は、図5に示された回路の構成から信号QZを取り出す
態様を有している。但し図24においては、図6のよう
に、インバータINV4がPMOSトランジスタPIN
V4及びNMOSトランジスタNINV4で構成されて
いる様子を示している。PMOSトランジスタPINV
4はPMOSトランジスタP4と接続されており、また
NMOSトランジスタNINV4はNMOSトランジス
タN4と接続されている。PMOSトランジスタPIN
V4及びNMOSトランジスタNINV4を直接に接続
する必要はない。
【0235】モード信号MODEが“H”レベルの場合
には、トランスミッションゲートS5がONし、信号Q
ZはトランスミッションゲートS3によって伝達された
信号D3と同じ論理を採る。この際には図24(a)に
示された回路はスタティック型のハーフ・ラッチとして
機能する。
【0236】勿論、信号D3と同じ論理を採る信号とし
ては、インバータINV3の入力端から得られる信号Q
LA、インバータINV4の出力端から得られる信号Q
LBも採用する事ができる。そして、信号D3とは相補
的な論理を採る信号としてはインバータINV3の出力
端から得られる信号QLを採用することができる。
【0237】モード信号MODEが“L”レベルの場合
には、トランスミッションゲートS5がOFFし、図2
4(a)に示された回路はトランスミッションゲートS
3及びインバータINV3で構成されるダイナミック型
のハーフ・ラッチと、トランスミッションゲートS4及
びインバータINV4で構成されるトライステート型イ
ンバータとの直列接続されたものとして機能する。
【0238】図24(b)は図24(a)の機能を概念
的に示す回路図であり、直接には図24(a)の回路と
対応するものではない。モード信号MODEが“H”で
あれば、信号D3と同じ論理が信号QZとして得られ
る。その一方、モード信号MODEが“L”であれば、
クロック信号Tによって“H”インピーダンスとなった
り信号QZが得られたりする。
【0239】図25に示されたフリップフロップは、図
24に示されたハーフ・ラッチをスレーブ・ラッチとし
て用い、これに対する前段の回路としてマスタ・ラッチ
を設けたスキャンフリップフロップであり、このマスタ
・ラッチの構成は、図17に示されたものと類似してい
る。
【0240】図17に示されたマスタ・ラッチと、図2
5に示されたマスタ・ラッチとの差異は、セレクタを構
成するトランジスタP10,P11,N10,N11の
導通/非導通をモード信号MODE(及び逆モード信号
/MODE)ではなく、新たな信号SMB(及びその反
転信号である信号/SMB)で制御する点である。
【0241】具体的には信号SMBはPMOSトランジ
スタP10のゲート及びNMOSトランジスタN11の
ゲート並びにインバータINV71の入力端に与えられ
る。インバータINV71の出力端からは信号/SMB
が得られ、これがPMOSトランジスタP11のゲート
及びNMOSトランジスタN10のゲートに与えられ
る。
【0242】なお、スレーブ・ラッチのトランスミッシ
ョンゲートS3とマスタ・ラッチのインバータINV1
との接続に関しては、図17で示されたように、必ずし
もトランスミッションゲートS3のNMOSトランジス
タN3とPMOSトランジスタP3とが並列に接続され
る必要がない。その点において図25に示されたスレー
ブ・ラッチと図24(a)に示されたハーフ・ラッチと
は相違するが、動作において異なるところはなく、むし
ろ配線の煩雑を回避することができる。
【0243】図17に示された回路とは異なり、セレク
タを構成するトランスミッションゲートS10,S11
の動作はモード信号MODEではなく、信号SMBによ
って制御されるので、モード信号MODEの値は、通常
動作を行うか、シフト動作を行うかには寄与しない。
【0244】シフト動作を行う際には信号SMBを
“L”にし、スキャンテスト用信号SIがトランスミッ
ションゲートS1に伝達される。そしてモード信号MO
DEは“L”レベルに設定される。よって、図25に示
されたフリップフロップ全体としては、クロック信号T
が“H”レベルで信号が伝達されるマスタ・ラッチと、
クロック信号Tが“L”レベルで信号が伝達されるスレ
ーブ・ラッチと、クロック信号Tが“H”レベルで信号
が伝達されるトライステート型インバータとの直列接続
として機能することとなる。
【0245】このように、信号を伝達させるクロック信
号Tの状態が互いに異なる信号伝達手段を交互に直列に
配置したフリップフロップ回路に関しては、これらを直
列に接続した場合に、クロック信号Tのスキューによる
誤動作を抑制するという利点がある。
【0246】かかる技術は、フリップフロップ回路全体
を信号が伝達するのにクロック信号Tの半周期分が必要
であることを利用している。つまり、クロック信号Tの
立ち下がりによって確定したトランスミッションゲート
S1の出力は、クロック信号Tが“L”レベルにある間
はトランスミッションゲートS3が導通しているのでイ
ンバータINV3の入力端には与えられるものの、トラ
ンスミッションゲートS4がOFFしているので、出力
信号QZの値を決定するのに寄与しない。そしてクロッ
ク信号Tが立ち上がることによってトランスミッション
ゲートS4がONし、スイッチ出力信号QZの値が決定
される。
【0247】この様に、信号が伝達されるのにはクロッ
ク信号Tの半周期分が要求されるので、この半周期分が
クロック信号Tのスキューに対するマージンとして得ら
れる。特にトライステート型の信号伝達手段を用いた場
合については特開平6−68691号公報において開示
されている。
【0248】以上のようにして、図25に示されたフリ
ップフロップ回路を用いれば、これを直列接続してスキ
ャンパスを構成した際に、クロック信号Tのスキューの
影響を抑制することができるという利点がある。
【0249】一方、通常動作を行う際には信号SMBを
“H”にし、通常の入力信号DIがトランスミッション
ゲートS1に伝達される。このとき、モード信号MOD
Eを“L”レベルにしてスレーブ・ラッチをダイナミッ
ク型として動作させて消費電力や速度性能を有利にする
こともできるし、モード信号MODEを“H”レベルに
してスレーブ・ラッチをスタティック型として動作さ
せ、DCテストを行ったり、クロック信号Tを停止させ
て消費電力を軽減したりすることができる。
【0250】勿論、マスタ・ラッチとしては上記に示さ
れたダイナミック型に限定されるものではなく、スタテ
ィック型を用いても良い。
【0251】図26は実施の形態16の変形の構成を説
明する回路図である。図25に示された回路ではセレク
タを制御するために別途に信号SMBを採用していた
が、これをモード信号MODEに兼務させることができ
る。この場合には、図26(a)に示すように、インバ
ータINV7が図25に示されたインバータINV71
を兼務することができる。
【0252】従って、信号SMBを別途に得る必要がな
いので、フリップフロップ回路を構成する配線が少なく
なるという利点がある。図26(b)は図17(b)と
類似して、各トランジスタをCMOSゲートアレイにお
いて実現する様子を示している。
【0253】但し、モード信号MODEに信号SMBを
兼務させることにより、通常動作時においてはモード信
号MODEが“H”に設定されなければならず、スタテ
ィック型の動作しか行うことができない。
【0254】(b−17)実施の形態17.図27及び
図28は実施の形態17の構成を説明する回路図であ
る。図27はマスタ・スレーブ形式のフリップフロップ
回路のスレーブ・ラッチとして機能するハーフ・ラッチ
を示している。図28は図27に示されたスレーブ・ラ
ッチを用いたフリップフロップ回路を示している。まず
図27に示されたハーフ・ラッチについて説明し、その
後に図28に示されたフリップフロップ回路について説
明する。
【0255】図27(a)に示されたハーフ・ラッチ
は、図24(a)に示された回路に対してインバータI
NV8を追加した構成を示している。インバータINV
8はその入力端がトランスミッションゲートS4,S5
の接続点に接続され、出力端が出力信号QFLを出力す
る。
【0256】モード信号MODEが“H”レベルの場合
には、トランスミッションゲートS5がONし、信号Q
FLはトランスミッションゲートS3によって伝達され
た信号D3とは相補的な論理を採る。この際には図27
(a)に示された回路はスタティック型のハーフ・ラッ
チとして機能する。
【0257】勿論、信号D3と相補的な論理を採る信号
としては、インバータINV3の出力端から得られる信
号QLも採用する事ができる。そして、信号D3と同じ
論理を採る信号としてはインバータINV3の入力端か
ら得られる信号QLA、トランスミッションゲートS4
の両端から得られる信号QZ、QLBを採用することが
できる。
【0258】モード信号MODEが“L”レベルの場合
には、トランスミッションゲートS5がOFFし、図2
7(a)に示された回路はトランスミッションゲートS
3及びインバータINV3,INV4で構成されるダイ
ナミック型のハーフ・ラッチ(与えられた信号を反転せ
ずに出力する)と、トランスミッションゲートS4及び
インバータINV8で構成されるダイナミック型のハー
フ・ラッチ(与えられた信号を反転して出力する)とが
直列接続されたものとして機能する。
【0259】図27(b)は図27(a)の機能を概念
的に示す回路図であり、直接には図27(a)の回路と
対応するものではない。モード信号MODEが“H”で
あれば、信号D3と相補的な論理が信号QFLとして得
られる。
【0260】その一方、モード信号MODEが“L”で
あれば、クロック信号Tが“H”レベルとなることによ
ってトランスミッションゲートS4が導通して信号QF
Lが更新される。つまり、この場合には、図27(a)
に示された回路は、図27(b)に示された回路のよう
に、異なるレベルによって動作するレベルトリガ型のハ
ーフ・ラッチの直列接続によって得られるエッジトリガ
型のフリップフロップ回路として機能することになる。
【0261】図28に示されたフリップフロップは、図
27に示されたハーフ・ラッチをスレーブ・ラッチとし
て用い、これに対する前段の回路として図25で用いら
れたマスタ・ラッチを設けたスキャンフリップフロップ
である。
【0262】実施の形態16と同様にして、シフト動作
を行う際には信号SMBを“L”にし、スキャンテスト
用信号SIがトランスミッションゲートS1に伝達され
る。そしてモード信号MODEは“L”レベルに設定さ
れる。よって、図28に示されたフリップフロップ全体
としては、クロック信号Tが“H”レベルで信号が伝達
されるマスタ・ラッチと、クロック信号Tが“L”レベ
ルで信号が伝達されるスレーブ・ラッチと、クロック信
号Tが“H”レベルで信号が伝達されるハーフ・ラッチ
との直列接続として機能することとなる。
【0263】このように、信号を伝達させるクロック信
号Tの状態が互いに異なる信号伝達手段を交互に直列に
配置したフリップフロップ回路が得られるので、実施の
形態16と同様に、このフリップフロップ回路を直列に
接続した場合に、クロック信号Tのスキューによる誤動
作を抑制するという利点がある。つまりクロック信号T
の半周期分がクロック信号Tのスキューに対するマージ
ンとして得られるものである。特にハーフ・ラッチを3
段に直列接続した場合については特開平6−5090号
公報において開示されている。
【0264】以上のようにして、図28に示されたフリ
ップフロップ回路を用いれば、これを直列接続してスキ
ャンパスを構成した際に、クロック信号Tのスキューの
影響を抑制することができるという利点がある。
【0265】実施の形態16に対して為された変形と同
様に、図28に示された構成に対して変形を施すことが
できる。図29はそのような変形を示した回路図であ
る。つまり、信号SMBをモード信号MODEに兼務さ
せており、インバータINV7がインバータINV71
を兼務する。これによってフリップフロップ回路を構成
する配線が少なくなるという利点がある。
【0266】(b−18)実施の形態18.図30は実
施の形態18の構成を説明する回路図である。図30は
図27(a)に示された構成に対し、信号D3を出力す
るセレクタを追加した構成を有したスキャンフリップフ
ロップを示している。
【0267】セレクタは図17に示された構成と同様
に、トランスミッションゲートS10,S11によって
構成されている。そして図25に示された構成と同様
に、セレクタの制御は信号SMB及びその反転信号であ
る信号/SMBによって行われている。
【0268】但し、トランスミッションゲートS3に対
して与えられる信号D3としては、トランスミッション
ゲートS10を伝達するスキャンテスト用信号SIか、
あるいはトランスミッションゲートS11を伝達する通
常の入力信号DIが採用され、しかもトランスミッショ
ンゲートS3,S10,S11が、いずれもMOSトラ
ンジスタ対(P3,N3),(P10,N10),(P
11,N11)によって構成されているので、NMOS
トランジスタN3はPMOSトランジスタP10,P1
1と接続される必要はなく、PMOSトランジスタP3
はNMOSトランジスタN10,N11と接続される必
要はない。
【0269】モード信号MODEが“L”レベルの場合
には、トランスミッションゲートS5がOFFし、図3
0に示された回路はトランスミッションゲートS3及び
インバータINV3,INV4で構成されるダイナミッ
ク型のハーフ・ラッチ(与えられた信号を反転せずに出
力する)と、トランスミッションゲートS4及びインバ
ータINV8で構成されるダイナミック型のハーフ・ラ
ッチ(与えられた信号を反転して出力する)とが直列接
続されたものとして機能する。
【0270】そしてシフト動作を行う際には信号SMB
を“L”レベルに設定することにより、スキャンテスト
用信号SIが上記2つのダイナミック型のハーフ・ラッ
チによって反転されて信号QFLとして出力される。も
しも信号QFLの論理をスキャンテスト用信号SIのそ
れと同一にする必要があるのであれば、インバータIN
V8の出力端に接続された入力端を有するインバータを
更に設け、その出力端から信号QFLを得るようにする
こともできるし、インバータINV8を非反転のバッフ
ァに置換することもできる。
【0271】通常動作を行う際には信号SMBを“H”
レベルに設定することにより、通常の入力信号DIが上
記2つのダイナミック型のハーフ・ラッチによって反転
されて信号QFLとして出力される。勿論、通常の入力
信号DIと同じ論理を採る信号としては、インバータI
NV3の入力端から得られる信号QLA、トランスミッ
ションゲートS4の両端から得られる信号QLB,QZ
も採用する事ができる。そして、通常の入力信号DIと
は相補的な論理を採る信号としてはインバータINV3
の出力端から得られる信号QLも採用することができ
る。
【0272】通常動作を行う際には、モード信号MOD
Eを“H”レベルに設定することもできる。これによっ
て図30に示された回路はスタティック型のハーフ・ラ
ッチとして機能する。従って、クロック信号Tを停止し
てデータを保持することが可能であり、消費電力を低減
することができる。
【0273】図31は本実施の形態の変形の構成を示す
回路図である。ここで示された構成は、図30で示され
た構成からNMOSトランジスタN10及びPMOSト
ランジスタP11を削除した構成を有している。このよ
うにしても、図30に示された回路と同様に、信号D3
としてスキャンテスト用信号SIか、あるいは通常の入
力信号DIを採用することができる。
【0274】従って、反転信号/SMBを生成する必要
もないので、インバータ71も削除された構成となって
いる。
【0275】図31に示された構成においては信号SM
Bで制御されるPMOSトランジスタP10と、クロッ
ク信号Tで制御されるPMOSトランジスタP3とが直
列に接続されている。また信号SMBで制御されるNM
OSトランジスタN11と、インバータINV5の出力
する、クロック信号Tの反転信号で制御されるNMOS
トランジスタN3とが直列に接続されている。従ってこ
れらの直列接続の関係を保つ限り、種々の変形が可能で
ある。
【0276】図32はPMOSトランジスタP3,P1
0を入れ換えた場合を示し、図33は更にNMOSトラ
ンジスタN3,N11を入れ換えた場合を示している。
いずれにおいても、その動作は図31のそれと異なると
ころはない。
【0277】(b−19)実施の形態19.図34は実
施の形態19の構成を説明する回路図である。図34は
スキャンパスSF1,SF2,…が直列に接続されて得
られるスキャンパスを示している。スキャンパスSF
1,SF2,…はいずれも図30乃至図33のいずれか
に示された構成を有しており、そのモード信号MODE
はNANDゲートG1から、信号SMBはANDゲート
から、クロック信号TはANDゲートG3から、それぞ
れ得ることができる。
【0278】NANDゲートG1は信号RESETと信
号XMODEとの論理積の反転をモード信号MODEと
して出力し、ANDゲートG2は信号RESETと信号
XSMBとの論理積を信号SMBとして出力し、AND
ゲートG3は信号RESETと信号XTとの論理積をク
ロック信号Tとして出力する。
【0279】スキャンパスに対してリセットを行わない
場合には、信号RESETを“H”レベルに設定する。
これにより、モード信号MODE、信号SMB、クロッ
ク信号Tはそれぞれ信号XMODEの反転、信号XSM
B,XTと同じ値を採る。
【0280】スキャンパスに対してリセットを行う場合
には、信号RESETを“L”レベルに設定する。これ
により、常にモード信号MODEは“H”、信号SMB
は“L”、クロック信号Tは“L”に設定される。これ
によって、各スキャンフリップフロップSF1,SF
2,…のトランスミッションゲートS3(或いはPMO
SトランジスタP3、NMOSトランジスタN3)がO
Nし、インバータINV3によって値が反転されつつス
キャンテスト用信号SIが信号QFLとして出力され
る。よって、スキャンフリップフロップはその配列され
た順に“L”、“H”、“L”、“H”、…(もしくは
“H”、“L”、“H”、“L”、…)に初期化され
る。
【0281】この実施の形態によれば、小規模な回路で
スキャンパスを構成するスキャンフリップフロップをリ
セットすることができるという利点が得られる。
【0282】図35は本実施の形態の変形を示す回路図
である。図34で示されたスキャンパスにたいし、それ
ぞれのスキャンフリップフロップSF1,SF2,…の
間にインバータを直列に挿入した構成を採っている。こ
れによって全てのスキャンフリップフロップを同一の値
に初期化する事ができる。
【0283】(b−20)実施の形態20.図36は実
施の形態20の構成を説明する回路図である。実施の形
態18において図30で示された構成ではセレクタを制
御するために別途に信号SMBを採用していたが、本実
施の形態ではこれをモード信号MODEに兼務させてお
り、インバータINV7がインバータINV71を兼務
している。
【0284】シフト動作時においては、モード信号MO
DEを“L”に設定する。これによって、トランスミッ
ションゲートS10を介してスキャンテスト用信号SI
が、トランスミッションゲートS3及びインバータIN
V3,INV4で構成されるダイナミック型ハーフ・ラ
ッチと、トランスミッションゲートS4及びインバータ
INV8で構成されるダイナミック型ハーフ・ラッチと
の直列接続で構成されるフリップフロップに伝達され
る。即ち図36で示された記憶回路は、シフト動作にお
いて、いずれもダイナミック型のハーフ・ラッチである
マスタ・ラッチと・スレーブ・ラッチから構成されるフ
リップフロップとして機能する。
【0285】一方、通常動作においては、モード信号M
ODEを“H”に設定する。これによって、トランスミ
ッションゲートS11を介して通常の入力信号DIが、
トランスミッションゲートS3に与えられる。従って、
インバータINV3の出力する信号QLがこの回路の出
力として採用されれば、この回路はトランスミッション
ゲートS3及びインバータINV3で構成されるスタテ
ィック型ハーフ・ラッチとして機能することになる。
【0286】しかし、トランスミッションゲートS5が
導通しているので、インバータINV8の入力端はイン
バータINV3の入力端に接続され、結局はインバータ
INV8の出力する信号QFLをこの回路の出力として
採用しても、この回路がスタティック型のハーフ・ラッ
チとして機能することには変わりない。
【0287】つまり、信号QFLをこの回路の出力とし
て採用することにより、この回路はモード信号MODE
に基づいて、通常動作をスタティック型ハーフ・ラッチ
で行い、シフト動作をダイナミック型のフリップフロッ
プ回路として行うという2つの機能を有することにな
る。
【0288】通常動作においてはハーフ・ラッチが要求
されるスキャンパスに対して、図36に示された回路を
直列に接続したスキャンパスを適用することができる。
しかも、インバータINV8の出力端をシフト動作時の
スキャンパスの接続点としても、通常動作の出力端とし
ても兼用することができる。
【0289】本実施の形態に関しても、実施の形態18
において行われた変形と同様の変形を行うことができ
る。図37乃至図39は本実施の形態の変形の構成を示
す回路図であり、これらはそれぞれ図31乃至図33で
示された変形と対応している。
【0290】(b−21)実施の形態21.図40
(a)は実施の形態21の構成を説明する回路図であ
る。図27に示された回路と比較して、トランスミッシ
ョンゲートS3,S4がそれぞれトランスミッションゲ
ートS1,S2に置換されている。しかもトランスミッ
ションゲートS1には、トランスミッションゲートS1
0,S11からなるセレクタによって、入力信号D0,
D1のいずれかが選択的に与えられる。更にインバータ
INV3の出力端には、トランスミッションゲートS9
及びインバータINV9の直列接続によって構成される
ダイナミック型のハーフ・ラッチが接続されている。ト
ランスミッションゲートS9はPMOSトランジスタP
9とNMOSトランジスタN9とから構成されており、
このハーフ・ラッチはスレーブ・ラッチとして機能す
る。
【0291】トランスミッションゲートS1,S2はク
ロック信号Tに関してそれぞれトランスミッションゲー
トS3,S4と相補的に開閉する。従って、トランスミ
ッションゲートS1,S2,S5及びインバータINV
3,INV4,INV5,INV7によって構成される
ハーフ・ラッチの動作は、図27に示されたものと比較
して、クロック信号Tに関して相補的であるものの、実
質的には同一の動作を行うことになる。またトランスミ
ッションゲートS1はトランスミッションゲートS9と
はクロック信号Tに関して相補的に開閉するので、この
ハーフ・ラッチはマスタ・ラッチとして機能することに
なる。
【0292】従って、図40(a)に示された回路はマ
スタ・スレーブ型のスキャンFFとして機能することに
なる。図40(b)〜(d)は、図40(a)に示され
た回路の用い方を示す。
【0293】図40(b),(c)はスキャンテスト用
信号SIと通常の入力信号DIとをそれぞれ入力信号D
0,D1として与えた場合を示している。通常動作にお
いてはモード信号MODEを“H”レベルにする。これ
によってトランスミッションゲートS1には通常の入力
信号DIが与えられ、またトランスミッションゲートS
5は導通してスタティック型のマスタ・ラッチ(トラン
スミッションゲートS1,S2,S5、インバータIN
V3,INV4で構成されるもの)と、ダイナミック型
のスレーブ・ラッチ(トランスミッションゲートS9と
インバータINV9とで構成されるもの)との直列接続
からなるフリップフロップの出力として出力信号QFが
得られる。一方、出力信号QFLはトランスミッション
ゲートS1,S5、インバータINV8が構成するダイ
ナミック型のハーフ・ラッチの出力となる。
【0294】一方、シフト動作においてはモード信号M
ODEを“L”レベルにし、トランスミッションゲート
S1にスキャンテスト用信号SIを与え、しかもトラン
スミッションゲートS5を非導通にするので、出力信号
QFはダイナミック型のマスタ・ラッチ(トランスミッ
ションゲートS1とインバータINV3が構成するも
の)と、ダイナミック型のスレーブ・ラッチ(トランス
ミッションゲートS9とインバータINV9とで構成さ
れるもの)との直列接続からなるフリップフロップの出
力として得られる。一方、インバータINV8の出力す
る出力信号QFLはダイナミック型のマスタ・ラッチ
(トランスミッションゲートS1とインバータINV
3,INV4が構成するもの)と、ダイナミック型のス
レーブ・ラッチ(トランスミッションゲートS2とイン
バータINV8とで構成されるもの)との直列接続から
なるフリップフロップの出力として得られる。
【0295】以上のように動作するので、図40(b)
のように出力信号QFLをシフトアウトさせることもで
きるし、図40(c)のように出力信号QFをシフトア
ウトさせることもできる。特に後者の場合には、シフト
させる信号が反転せずに伝達される点で有利である。
【0296】図40(d)は通常の入力信号DIとスキ
ャンテスト用信号SIとをそれぞれ入力信号D0,D1
として与えた場合を示している。通常動作においてはモ
ード信号MODEを“L”としてトランスミッションゲ
ートS1に通常の入力信号DIを与える。このとき、出
力信号QFはいずれもダイナミック型の2つのハーフ・
ラッチの直列接続からなるフリップフロップの出力とし
て得られる。また、出力信号QFLも、いずれもダイナ
ミック型の2つのハーフ・ラッチの直列接続からなるフ
リップフロップの出力として得られる。
【0297】一方、シフト動作においてはモード信号M
ODEを“H”レベルにし、トランスミッションゲート
S1にスキャンテスト用信号SIを与える。トランスミ
ッションゲートS5は導通するので、出力信号QFはス
タティック型のマスタ・ラッチと、ダイナミック型のス
レーブ・ラッチとの直列接続からなるフリップフロップ
の出力として得られる。一方、出力信号QFLはトラン
スミッションゲートS1,S5、インバータINV8が
構成するダイナミック型のハーフ・ラッチの出力とな
る。
【0298】従って、シフト動作においては出力信号Q
FLはハーフ・ラッチの出力となるので、シフトアウト
SOとしてはフリップフロップの出力となる出力信号Q
Fを用いることが望ましい。
【0299】(b−22)実施の形態22.図41は実
施の形態22の構成を説明する回路図である。図41
(a)に示された回路は、図40において示された回路
に対し、インバータINV8の入力端の接続箇所が異な
っている。
【0300】ここではインバータINV8の入力端はト
ランスミッションゲートS8を介してインバータINV
4の出力端に接続されている。但し、トランスミッショ
ンゲートS8はPMOSトランジスタP8及びNMOS
トランジスタN8によって構成されるので、インバータ
INV4を構成するPMOSトランジスタPINV4と
NMOSトランジスタN8、インバータINV4を構成
するNMOSトランジスタNINV4とPMOSトラン
ジスタP8は、それぞれ接続される必要はない。同様に
して、PMOSトランジスタP2とNMOSトランジス
タN5、NMOSトランジスタN2とPMOSトランジ
スタP5は、それぞれ接続される必要はない。
【0301】なお、図40で示された回路とは異なり、
図41に示された回路は、セレクタを構成するトランス
ミッションゲートS10,S11には、それぞれ通常の
入力信号DIとスキャンテスト用信号SIとが与えられ
る様に用いられている。
【0302】この様な構成においては、トランスミッシ
ョンゲートS8とインバータINV8とがダイナミック
型のスレーブ・ラッチを構成することになる。しかもト
ランスミッションゲートS8のクロック信号Tに関する
動作はトランスミッションゲートS9のそれと同一であ
るので、出力信号QF,QFLは互いに相補的な値を、
整合したタイミングで採ることになる。つまり、両者の
値が高速で遷移する場合であってもこれらが相補的な値
をとるという関係は保たれることになる。
【0303】図41(b)に示された回路は、図41
(a)に示された回路をスキャンフリップフロップSF
1,SF2として用いた場合の接続関係を示している。
同期型RAMのアドレス入力をデコードする際には、高
速で且つ同期して遷移する、互いに相補的な値をデコー
ダ(或いはプレデコーダ)に提供することが望ましい。
従って、通常の入力信号DIとしてアドレス入力A0,
A1を採用すれば、出力信号QF,QFLをデコーダ
(或いはプレデコーダ)に提供することができる。
【0304】シフト動作において伝達される信号は、出
力信号QF,QFLの何れをも用いることができる。
【0305】勿論、インバータINV8,INV9はN
ANDゲートやNORゲートなどの、他のドライブ回路
に置換することもできる。また、次段にドライブ回路が
設けられるのであれば、インバータINV8,INV9
を省略することもできる。
【0306】図42はこの実施の形態の変形を示す回路
図である。図42(a)に示された回路は、図41
(a)に示された回路からトランスミッションゲートS
5を省略した構成を有している。よって出力信号QFは
マスタ・ラッチがスタティック型で動作し、スレーブ・
ラッチがダイナミック型で動作するマスタ・スレーブ型
のフリップフロップの出力として得られ、出力信号QF
Lはいずれもダイナミック型で動作するマスタ・ラッチ
とスレーブ・ラッチの直列接続であるフリップフロップ
の出力として得られることになる。勿論、出力信号Q
F,QFLは互いに相補的な値を、遷移のタイミングを
整合させて採ることは図41(a)に示された回路と同
様である。
【0307】図42(a)に示された回路は、図41
(a)に示された回路と比較して、モード信号MODE
による低消費電力化の効果はないが、より少ない素子数
で出力信号QF,QFLを得ることができる。
【0308】図42(b)に示された回路は、図42
(a)に示された回路から、更にトランスミッションゲ
ートS2を削除した構成を有している。よって、出力信
号QF,QFLはいずれも、ダイナミック型で動作する
マスタ・ラッチ、ダイナミック型で動作するスレーブ・
ラッチの直列接続であるフリップフロップの出力として
得られることになる。
【0309】図42に示された回路のいずれにおいて
も、図41(a)に示された回路と同様に、インバータ
INV8,INV9を他のドライブ回路に置換したり、
省略したりすることができる。
【0310】(b−23)実施の形態23.図43は実
施の形態23の構成を説明する回路図である。図43
(a)に示された回路は、図9において示された回路に
対し、モード信号MODE及びクロック信号Tを供給す
る論理回路LC1を追加した構成を有している。論理回
路LC1は、2つの2入力NANDゲートNANDM
B,NANDTBからなっている。
【0311】NANDゲートNANDMB,NANDT
Bのそれぞれの一方の入力端には共通してホールド信号
HOLDBが与えられる。NANDゲートNANDMB
の他方の入力端にはモード信号MODEの基礎となる、
モード原信号MODEBが与えられている。また、NA
NDゲートNANDTBの他方の入力端にはクロック信
号Tの基礎となる、クロック原信号TBが与えられる。
【0312】ホールド信号HOLDBを“L”レベルに
設定することにより、クロック信号T及びモード信号M
ODEはいずれも“H”レベルに固定され、スレーブ・
ラッチはスタティック型で動作し、セレクタSEL1は
スキャンテスト用信号SIを選択してトランスミッショ
ンゲートS1に与えるものの、トランスミッションゲー
トS3がOFFしているので、これはスレーブ・ラッチ
には伝達されない。
【0313】よって図43(a)に示された回路は、マ
スタ・ラッチがダイナミック型であり、スレーブ・ラッ
チがダイナミック型とスタティック型とに切り換わって
動作するフリップフロップであって、ホールド信号を制
御することにより、クロック信号Tの遷移に伴う電力消
費を回避しつつ、記憶内容を保持することができる。
【0314】図43(b)に示された回路のように、直
接にモード原信号MODEBを用いて、通常の入力信号
DIとスキャンテスト用信号SIとを選択しても良い。
但し、この場合、セレクタSEL1に置換してセレクタ
SEL2を設ける必要がある。ここでセレクタSEL2
は図12に示されたセレクタSEL2と同様の機能を有
しており、制御信号が“H”/“L”の場合にそれぞれ
通常の入力信号DI/スキャンテスト用信号SIが選択
的に出力される。
【0315】(b−24)実施の形態24.図44は実
施の形態24の構成を説明する回路図である。図44
(a)に示された回路は、図21において示された回路
に対し、論理回路LC1を追加した構成を有している。
但し、図21においてトランスミッションゲートS1
0,S11によって示されたセレクタは、本図において
セレクタSEL1として描かれている。
【0316】本実施の形態も、実施の形態23と同様に
して、クロック信号Tの遷移に伴う電力消費を回避しつ
つ、記憶内容を保持することができる。
【0317】よって図44(a)に示された回路は、マ
スタ・ラッチがダイナミック型とスタティック型とに切
り換わって動作し、スレーブ・ラッチがダイナミック型
であるフリップフロップであって、ホールド信号を制御
することにより、クロック信号Tの遷移に伴う電力消費
を回避しつつ、記憶内容を保持することができる。
【0318】図43(a)に対する図43(b)の関係
と同様の変形が図44(a)に対しても可能であり、図
44(b)はかかる変形を示している。
【0319】(b−25)実施の形態25.図45は実
施の形態25の構成を説明する回路図である。図45
(a)に示された回路は、図9において示された回路に
対し、バイパス回路BYPCを追加した構成を有してい
る。バイパス回路BYPCは、通常の入力信号DIをク
ロック信号Tにではなく、バイパス信号BYPBに依存
してマスタ・ラッチを介すること無く、スレーブ・ラッ
チのインバータINV3の入力端に与えるものである。
【0320】バイパス回路BYPCは、インバータIN
VD1,INVBYP、トランスミッションゲートSB
YPを備えている。トランスミッションゲートSBYP
はNMOSトランジスタNBYP及びPMOSトランジ
スタPBYPの並列接続によって構成されている。PM
OSトランジスタPBYPのゲート電極にはバイパス信
号BYPBが、NMOSトランジスタNBYPのゲート
電極にはバイパス信号BYPBと論理が逆の信号BYP
が、それぞれ与えられている。バイパス信号BYPはイ
ンバータINVBYPによって出力される。
【0321】従って、バイパス信号BYPBを“L”レ
ベルに設定することにより、通常の入力信号はインバー
タINVD1で反転された後、トランスミッションゲー
トSBYPを介してインバータINV3の入力端に伝達
される。出力信号Qの反転信号Qバーをトランスミッシ
ョンゲートSBYPから取り出すことができる。
【0322】このようなバイパス機能付きのスキャンフ
リップフロップは、例えば、RAMやROMのアドレス
信号やデータ入力信号、データ出力信号の伝達回路とし
て用いることができる。
【0323】通常動作時はバイパス信号BYPBを
“L”レベルに設定する。このとき、モード信号MOD
Eをも“L”レベルに設定することもできる。通常の入
力信号DIとしてアドレス信号やデータ入力信号、デー
タ出力信号を採用すれば、これらを非同期にRAM,R
OMへ伝達させることができる。そしてシフト動作時に
はバイパス信号BYPB、モード信号MODEのいずれ
をも“H”レベルに設定する。この場合にはスキャンテ
スト用信号SIはバイパスせずに、スキャンフリップフ
ロップが挿入された状態でロジックやメモリのスキャン
テストを行うことができる。
【0324】図45(b)は、出力信号Qを次段に伝達
するスキャンパスを構成する場合に、図45(a)記載
のフリップフロップを接続する様子を示している。
【0325】本実施の形態においては、スレーブ・ラッ
チのインバータINV3の入力端に与えられる信号の論
理が唯一に決定されることが望ましい。トランスミッシ
ョンゲートS3を介して伝達される信号とトランスミッ
ションゲートSBYPを介して伝達される信号とがイン
バータINV3の入力端において異なる値を採れば(つ
まりこれらの信号の「衝突」が生じれば)、不要な電力
を消費してしまうことになるためである。
【0326】これを避けるため、バイパス回路BYPC
には2つの工夫が為されている。第1にはインバータI
NVD1によって通常の入力信号DIを反転させてイン
バータINV3の入力端に与えることであり、第2には
バイパス時(通常動作時)にはクロック信号Tを停止し
てトランスミッションゲートS3を非導通にすることで
ある。
【0327】第1の工夫はインバータINVD1によっ
て実現される。通常動作時と、シフト動作時との切り替
えに際し、トランスミッションゲートSBYPの伝達す
る信号とトランスミッションゲートS3の伝達する信号
とが異なっていれば、インバータINV3の入力端にお
いて不要な論理値の遷移が生じる。これを回避するた
め、マスタ・ラッチのインバータINV1と同様の機能
を有するインバータINVD1を設けているのである。
勿論、セレクタSEL1が選択的に入力した信号を反転
して出力する機能を有していれば、インバータINVD
1は不要である。また、インバータINV3の入力端に
おける論理値の遷移が問題とならない場合であっても、
インバータINVD1は不要である。このようなインバ
ータINVD1の省略が可能であることが、図45
(a)においてインバータINVD1の両端を結ぶ破線
で示されている。
【0328】しかし、バイパス回路を伝達する信号はク
ロック信号Tに対して非同期であり、マスタ・ラッチ、
スレーブ・ラッチを伝達する信号はクロック信号Tに対
して同期している。従って、バイパス時においてインバ
ータINV3の入力端に与えられる信号の衝突は、単に
インバータINVD1を設けるのみではなく、第2の工
夫があることが望ましい。
【0329】第2の工夫を実現するため、バイパス回路
BYPCは2入力NANDゲートNANDTBを更に備
えている。NANDゲートNANDTBにはクロック原
信号TBとバイパス信号BYPBとが与えられている。
従って、バイパス信号BYPBが“L”レベルにあれ
ば、クロック原信号TBの値に依存せず、NANDゲー
トNANDTBの出力は常に“H”レベルにある。一
方、バイパス信号BYPBが“H”レベルにあれば、ク
ロック原信号TBの値と相補的な信号が出力される。従
って、NANDゲートNANDTBの出力をクロック信
号Tとして採用することにより、バイパス時にはトラン
スミッションゲートS3を非導通にすることができ、イ
ンバータINV3の入力端における論理はトランスミッ
ションゲートSBYPの伝達する信号によって一意に決
定されることになる。またバイパスを行わない時(シフ
ト動作時)にはトランスミッションゲートSBYPが非
導通であるので、インバータINV3の入力端における
論理はトランスミッションゲートS3の伝達する信号に
よって一意に決定されることになる。よって、インバー
タINV3の入力端における信号の衝突及びこれに起因
する不要な電力の消費は回避される。
【0330】図46はこの実施の形態の第1の変形を示
す回路図である。図46(a)は図45(a)で示され
た構成のインバータINV1をトライステート型インバ
ータZINV1に置換した構成を有している。
【0331】図45(a)に示された回路では、バイパ
ス時にはトランスミッションゲートS1が導通している
一方、トランスミッションゲートS3が導通していな
い。このような状態においても、通常の入力信号DIの
揺れによってインバータINV1に貫通電流が流れる可
能性があり、バイパス時が長期に及ぶ際にはその消費電
力は看過できない。
【0332】かかる消費電力を抑制するため、トライス
テート型インバータZINV1はバイパス信号BYPB
が“L”の時にはハイインピーダンス状態を呈するよう
に機能する。トライステート型インバータZINV1へ
はバイパス信号BYPB及び信号BYPが与えられる。
トライステート型インバータZINV1へ与える信号B
YPを得るために、インバータINVBYPを利用する
ことができる。
【0333】図46(b),(c)はトライステート型
インバータZINV1の構成を例示する回路図である。
トライステート型インバータZINV1は、直列に接続
された2つのPMOSトランジスタ及び2つのNMOS
トランジスタによって構成される。
【0334】これらの内のPMOSトランジスタ及びN
MOSトランジスタの一つづつが選択され、その選択さ
れた一対のトランジスタのゲート電極は共通にトランス
ミッションゲートS1の出力端に接続される。残りのP
MOSトランジスタのゲート電極には信号BYPが、N
MOSトランジスタのゲート電極にはバイパス信号BY
PBが、それぞれ与えられる。そしてPMOSトランジ
スタとNMOSトランジスタとが直接に接続される点に
おいてトランスミッションゲートS3の入力端が接続さ
れる。
【0335】図46(d),(e)はトライステート型
インバータZINV1の他の構成を例示する回路図であ
る。このように信号BYPを受けるPMOSトランジス
タや、バイパス信号BYPBを受けるNMOSトランジ
スタを省略することも可能である。
【0336】図47はこの実施の形態の第2の変形を示
す回路図である。図47(a)は図45(a)で示され
た構成のインバータINV1を2入力NANDゲートN
AND1に置換した構成を有している。NANDゲート
NAND1の一方の入力端にはバイパス信号BYPBが
与えられ、他方の入力端はトランスミッションゲートS
1の出力端に接続される。また出力端はトランスミッシ
ョンゲートS3の入力端に接続される。図47(b)は
2入力NANDゲートNAND1の構成を例示する回路
図である。
【0337】この様な構成においては、バイパス信号B
YPBが“H”レベルにある場合(バイパス動作を行わ
ない場合)にはNANDゲートNAND1はインバータ
INV1と同一の機能を果たす。一方、バイパス時には
バイパス信号BYPBが“L”レベルに設定され、トラ
ンスミッションゲートS1を伝達する信号の値に拘らず
NANDゲートNAND1は“H”レベルを出力する。
よって信号通常の入力信号DIの揺れに起因する貫通電
流は回避される。従って、第1の変形と同じ効果を得る
ことができる。勿論NANDゲートNAND1の替わり
にANDゲートを用いても良い。
【0338】図48はこの実施の形態の第3の変形を示
す回路図である。同図(a)は通常の入力信号DIと別
個に、非同期で伝達される信号DI2を、トランスミッ
ションゲートSBYPを介してインバータINV3の入
力端に伝達する態様を示している。また同図(b)は同
図(a)に示された構成を有するフリップフロップを直
列に接続して得られるスキャンパスを例示している。
【0339】(b−26)実施の形態26.図49は実
施の形態26の構成を説明する回路図である。図49
(a)に示された回路は、図21において示された回路
に対し、バイパス回路BYPCを追加した構成を有して
いる。但し、図21においてトランスミッションゲート
S10,S11によって示されたセレクタは、本図にお
いてセレクタSEL1として描かれている。
【0340】実施の形態25においてはマスタ・ラッチ
がダイナミック型で機能し、スレーブ・ラッチがダイナ
ミック型とスタティック型とをモード信号MODEによ
って切り替えて機能していたのに対し、実施の形態26
ではマスタ・ラッチがダイナミック型とスタティック型
とをモード信号MODEによって切り替えて機能し、ス
レーブ・ラッチがダイナミック型で機能する点で異な
る。
【0341】しかし、バイパス回路BYPCは実施の形
態26においても実施の形態25と同様に動作する。つ
まり、通常の入力信号DIをクロック信号Tではなく、
バイパス信号BYPBに依存して、マスタ・ラッチを介
すること無く、スレーブ・ラッチのインバータINV3
の入力端に与える。しかもバイパス時にはクロック信号
Tを“H”に固定してスレーブ・ラッチのトランスミッ
ションゲートS3を非導通状態に置く。従って、本実施
の形態においても実施の形態25と同様の効果を得るこ
とができる。
【0342】勿論、図49(b)に示すように、図49
(a)に示された回路を複数直列に接続することでスキ
ャンパスを形成することができる。
【0343】本実施の形態においても、実施の形態25
において示された第1乃至第3の変形が可能である。図
50は本実施の形態の第1の変形を例示する回路図であ
り、インバータINV1をトライステート型インバータ
ZINV1に置換している。また図47は本実施の形態
の第2の変形を例示する回路図であり、インバータIN
V1をNANDゲートNAND1に置換している(AN
Dゲートに置換しても良い)。図48はこの実施の形態
の第3の変形を示す回路図である。同図は通常の入力信
号DIと別個に、非同期で伝達される信号DI2を、ト
ランスミッションゲートSBYPを介してインバータI
NV3の入力端に伝達する態様を示している。
【0344】これらの招来する効果はそれぞれ実施の形
態25の第1乃至第3の変形の招来するそれと同様であ
る。
【0345】C.2相クロック型のフリップフロップ回
路:上記実施の形態1乃至実施の形態26においては、
1相エッジトリガ型のフリップフロップ回路に関する説
明が為されてきたが、マスタ・ラッチ及びスレーブ・ラ
ッチの少なくとも一方をダイナミック型/スタティック
型で切り替えて動作させるという、本発明の根本的な思
想は2相クロック型のフリップフロップ回路においても
具現化することができる。
【0346】(c−1)実施の形態27.図53は実施
の形態27にかかるフリップフロップ回路の構成を示す
回路図である。図53(a)に示された回路は図9に示
された構成に対し、クロック信号Tを第1及び第2のク
ロック信号T1,T2に分けた構成となっている。第1
及び第2のクロック信号T1,T2はそれぞれマスタ・
ラッチ、スレーブ・ラッチの動作を制御しており、これ
らの波形は図78(b)に示される通りである。
【0347】第1及び第2のクロック信号T1,T2を
それぞれ独立して反転させるため、図9に示された回路
におけるインバータINV5が、図53(a)において
はINV51,INV52に分けられている。
【0348】つまり、インバータINV51は第1のク
ロック信号T1を反転してトランスミッションゲートS
1を構成するPMOSトランジスタP1のゲート電極に
与え、インバータINV52は第2のクロック信号T2
を反転してトランスミッションゲートS3を構成するP
MOSトランジスタP3のゲート電極、及びトランスミ
ッションゲートS4を構成するNMOSトランジスタN
4のゲート電極に与える。
【0349】このように、2相クロック型のフリップフ
ロップ回路においても、図9に示された構成と同様に、
トランスミッションゲートS5をトランスミッションゲ
ートS4とインバータINV3の入力端との間に設け、
その開閉をモード信号MODEで制御することによっ
て、スレーブ・ラッチをスタティック型/ダイナミック
型に切り替えて動作させることができる。
【0350】セレクタSEL1の動作をもモード信号M
ODEにて制御することにより、シフト動作においてス
キャンテスト用信号SIを伝達させる際にはスレーブ・
ラッチをスタティック型にて動作させ、通常の入力信号
DIを伝達させる際にはスレーブ・ラッチをダイナミッ
ク型で動作させることができる。勿論、マスタ・ラッチ
の出力Q1を次段に伝達させても良い。
【0351】図53(b)は、図53(a)に示された
回路を直列に接続する事により、スキャンパスを構成す
る様子を例示する回路図である。
【0352】(c−2)実施の形態28.図54は実施
の形態27にかかるフリップフロップ回路の構成を示す
回路図である。図54に示された回路は図13に示され
た構成に対し、クロック信号Tを第1及び第2のクロッ
ク信号T1,T2に分けた構成となっている。第1及び
第2のクロック信号T1,T2をそれぞれ独立して反転
させるため、図13に示された回路におけるインバータ
INV5が、図54においてはINV51,INV52
に分けられている。よって実施の形態28とは逆に、マ
スタ・ラッチをスタティック型/ダイナミック型に切り
替えて動作させることができる。
【0353】(c−3)実施の形態29.図55は実施
の形態29にかかるフリップフロップ回路の構成を示す
回路図である。図55に示された回路は、図53(a)
に示された回路に対して第2のクロック信号T2の代わ
りに信号Tyを与えるためのNORゲートNORTyを
追加した構成を有している。NORゲートNORTyに
はクロック原信号Txと、第1のクロック信号T1とが
与えられている。
【0354】通常動作時においては、クロック原信号T
xを“L”レベルに設定することにより、NORゲート
NORTyをインバータとして機能させる。よって信号
Tyは第1のクロック信号T1とは相補的な値をとるこ
とになり、トランスミッションゲートS1の導通/非導
通に対してトランスミッションゲートS3がそれぞれ非
導通/導通し、第1のクロック信号T1に基づいて、図
9に示された回路と同様に、1相エッジトリガ型のフリ
ップフロップとして動作することになる。但し、通常動
作においては通常の入力信号DIをマスタ・ラッチに与
えるべくモード信号MODEを“L”に設定するので、
スレーブ・ラッチもダイナミック型として動作する。
【0355】スキャンテストのシフト動作時において
は、クロック原信号Txが、第1のクロック信号T1と
相まって2相クロックの関係が得られる様に設定され
る。この際、クロック原信号Txは“L”イネーブル
(値“L”を採る場合がクロック原信号Txの活性化し
た状態である)として、第1のクロック信号T1は
“H”イネーブル(値“H”を採る場合が第1のクロッ
ク信号T1の活性化した状態である)として、それぞれ
機能するように設定される。
【0356】図56はクロック原信号Txと、第1のク
ロック信号T1との関係を示すタイミングチャートであ
る。クロック原信号Txと、第1のクロック信号T1と
の両方が活性化することはない(つまりクロック原信号
Txが“L”であり、かつ第1のクロック信号T1が
“H”である状態は存在しない)ので、信号Tyは常に
クロック原信号Txとは相補的な値を採ることになる。
つまり、信号Tyは、“H”イネーブルであるところの
第2のクロック信号T2として機能する事になる。
【0357】モード信号MODEとしてクロック原信号
Txを利用することができる。通常動作時においてはモ
ード信号MODEもクロック原信号Txと同様に“L”
レベルに設定されるからである。また、シフト動作時に
おいてはクロック原信号Txが“L”となる際には必ず
第1のクロック信号T1が“L”であり、トランスミッ
ションゲートS1が導通していないのでセレクタが通常
の入力信号DIを出力してもマスタ・ラッチの記憶内容
には影響しない。またトランスミッションゲートS5も
導通しないが、その際にはスレーブ・ラッチがダイナミ
ック型として機能するだけであって、2相クロック型の
フリップフロップの実現が阻まれるわけではない。
【0358】このようにしてモード信号MODEを供給
するための配線を別途設ける必要がなく、必要な面積を
低減できる。
【0359】図55(b)は図55(a)の回路を機能
的に示した回路図である。マスタ・ラッチMLは第1の
クロック信号T1に同期して動作し、スレーブ・ラッチ
SLは信号Tyに同期して、かつダイナミック型/スタ
ティック型のいずれかがモード信号MODEによって選
択されて動作する。
【0360】図55(c)は図55(a)の回路を直列
に接続することで構成されるスキャンパスを例示した回
路図である。シフト動作において2相クロック型の動作
をさせることにより、第1のクロック信号T1、クロッ
ク原信号Txがそれぞれのフリップフロップに与えられ
るタイミングが異なるというスキューが発生しても、ス
キューがスキャンパスの動作に悪影響を与えることを抑
制できる。
【0361】(c−4)実施の形態30.図57は実施
の形態30にかかるフリップフロップ回路の構成を示す
回路図である。実施の形態30の実施の形態28に対す
る関係は、実施の形態29の実施の形態27に対する関
係と同一である。
【0362】即ち、図57(a)に示された回路は、図
54に示された回路に示された回路に対して第2のクロ
ック信号T2の代わりに信号Tyを与えるためのNOR
ゲートNORTyを追加した構成を有している。NOR
ゲートNORTyにはクロック原信号Txと、第1のク
ロック信号T1とが与えられている。クロック原信号T
x及び第1のクロック信号T1の採る値は、実施の形態
29と同様である。
【0363】図57(b)は図57(a)の回路を機能
的に示した回路図である。マスタ・ラッチMLは第1の
クロック信号T1に同期して、かつダイナミック型/ス
タティック型のいずれかがモード信号MODEによって
選択されて動作し、スレーブ・ラッチSLは信号Tyに
同期して動作する。
【0364】実施の形態29と同様に、モード信号MO
DEとしてクロック原信号Txを利用することもでき
る。
【0365】(c−5)実施の形態31.図58は実施
の形態31にかかるフリップフロップ回路の構成を示す
回路図である。同図(a)は図55(b)に示されたマ
スタ・ラッチML、スレーブ・ラッチSLのイネーブル
レベルをいずれも逆にした場合の構成を示している。こ
の場合、NANDゲートNANDTyは第2のクロック
信号T2及びクロック原信号Txが与えられ、信号Ty
を出力する。但し、第2のクロック信号T2は値“L”
を採るときに活性化する(“L”イネーブル)。
【0366】通常動作時においては、クロック原信号T
xを“H”レベルに設定することにより、NANDゲー
トNANDTyをインバータとして機能させるので信号
Tyは第2のクロック信号T2とは相補的な値をとる。
マスタ・ラッチMLとスレーブ・ラッチSLはいずれも
ローイネーブルで動作を行うので互いに相補的に動作す
る。つまり、第2のクロック信号T2に基づいて、図9
に示された回路と同様に、1相エッジトリガ型のフリッ
プフロップとして動作することになる。
【0367】但し、通常動作においては通常の入力信号
DIをマスタ・ラッチに与えるべくモード信号MODE
を“H”に設定するので、スレーブ・ラッチはスタティ
ック型として動作する。
【0368】スキャンテストのシフト動作時において
は、クロック原信号Txが、第2のクロック信号T2と
相まって2相クロックの関係が得られる様に設定され
る。この際、クロック原信号Txは“H”イネーブルと
して、第2のクロック信号T2は“L”イネーブルとし
て、それぞれ機能するように設定される。
【0369】図59はクロック原信号Txと、第2のク
ロック信号T2との関係を示すタイミングチャートであ
る。クロック原信号Txと、第2のクロック信号T2と
の両方が活性化することはない(つまりクロック原信号
Txが“H”であり、かつ第2のクロック信号T2が
“L”である状態は存在しない)ので、信号Tyは常に
クロック原信号Txとは相補的な値を採ることになる。
つまり、信号Tyは、“L”イネーブルであるところの
第1のクロック信号T1として機能する事になる。従っ
て、本実施の形態においても実施の形態29と同様の効
果を得ることができる。
【0370】図58(b)は図58(a)に示されたフ
リップフロップの直列接続によってスキャンパスを構成
する場合を例示した回路図である。
【0371】図58(c)は、図58(a)に示された
フリップフロップの内部構成を例示する回路図である。
図58(c)に示されたマスタ・ラッチはそのイネーブ
ルレベルが図55(a)に示されたマスタ・ラッチとは
逆なので、外部から受けるクロック信号に対するトラン
スミッションゲートS1の開閉が逆になるように、イン
バータINV51,INV52の代わりに、これらとそ
れぞれ逆向きのインバータINV61,INV62が設
けられている。そしてクロック信号として機能する信号
TyがインバータINV61の入力端に、またクロック
信号T2がインバータINV62の入力端に、それぞれ
与えられている。
【0372】(c−6)実施の形態32.図60は実施
の形態32にかかるフリップフロップ回路の構成を示す
回路図である。実施の形態32の実施の形態30に対す
る関係は、実施の形態31の実施の形態29に対する関
係と同一である。
【0373】即ち、図60(a)に示された回路は、図
57(b)に示されたマスタ・ラッチML、スレーブ・
ラッチSLのイネーブルレベルをいずれも逆にした場合
の構成を示している。そしてNORゲートNORTyが
NANDゲートNANDTyに置換されている。
【0374】図60(a)に示された回路において、マ
スタ・ラッチMLはNANDゲートNANDTyが出力
する信号Tyと、モード信号MODEとを受ける。マス
タ・ラッチMLは、モード信号MODEに基づいてスタ
ティック型とダイナミック型に切り替わって動作する。
スレーブ・ラッチSLは第2のクロック信号信号T2を
受けて動作する。
【0375】NANDゲートNANDTyは第2のクロ
ック信号T2及びクロック原信号Txが与えられ、信号
Tyを出力する。第2のクロック信号T2及びクロック
原信号Txの採る値は実施の形態31と同様である。従
って通常動作時においては、第2のクロック信号T2に
基づいて1相エッジトリガ型のフリップフロップとして
動作する。また、スキャンテストのシフト動作時におい
て信号Tyは、“H”イネーブルであるところの第1の
クロック信号T1として機能する事になる。従って、本
実施の形態においても実施の形態29と同様の効果を得
ることができる。
【0376】図60(b)は、図60(a)に示された
フリップフロップの内部構成を例示する回路図である。
図60(b)に示されたマスタ・ラッチはそのイネーブ
ルレベルが図57(a)に示されたマスタ・ラッチとは
逆なので、外部から受けるクロック信号に対するトラン
スミッションゲートS1の開閉が逆になるように、イン
バータINV51,INV52の代わりに、これらとそ
れぞれ逆向きのインバータINV61,INV62が設
けられている。そしてクロック信号として機能する信号
TyがインバータINV61の入力端に、またクロック
信号T2がインバータINV62の入力端に、それぞれ
与えられている。
【0377】(c−7)実施の形態33.図61は実施
の形態33にかかるフリップフロップ回路の構成を示す
回路図である。セレクタSELMはモード信号MODE
の採る値が“L”であるか“H”であるかによって、そ
れぞれ第1の通常の入力信号DI1及びスキャンテスト
用信号SIを選択的に出力する。マスタ・ラッチMLは
セレクタSELMの出力を受け、第1の出力信号Q1
と、その反転信号Q1Bとを出力する。セレクタSEL
Sはモード信号MODEの採る値が“L”であるか
“H”であるかによって、それぞれ第2の通常の入力信
号DI2及び第1の出力信号Q1を選択的に出力する。
スレーブ・ラッチSLはセレクタSELSの出力を受
け、第2の出力信号Q2と、その反転信号Q2Bとを出
力する。第2の出力信号Q2はスキャンアウトSOとし
て採用される。マスタ・ラッチML、スレーブ・ラッチ
SLはそれぞれ実施の形態27で示された第1及び第2
のクロック信号T1,T2に基づいて動作する。
【0378】図62は図61に記載されたフリップフロ
ップ回路を直列に接続してスキャンパスSPを構成した
場合を例示する回路図である。このスキャンパスSPは
第1論理回路LOGIC1から第1の通常の入力信号D
I1を受け、第2論理回路LOGIC2に第1の出力信
号Q1と、その反転信号Q1Bとを出力する。また、ス
キャンパスSPは第2論理回路LOGIC2から第2の
通常の入力信号DI2を受け、第1論理回路LOGIC
1に第2の出力信号Q2と、その反転信号Q2Bとを出
力する。
【0379】第1論理回路LOGIC1、第2論理回路
LOGIC2のテストは個別に行われる。以下に示す動
作は、それぞれのフリップフロップで行われる。
【0380】第1論理回路LOGIC1のテストを行う
際には、まずシフト動作を行うためにモード信号MOD
Eを“H”に設定し、スキャンテスト用信号SIをセレ
クタSELM、マスタ・ラッチML、セレクタSELS
を介してスレーブ・ラッチSlに与え、第2の出力信号
Q2と、その反転信号Q2Bとを設定する。その後、モ
ード信号MODEを“L”に設定し、第2の出力信号Q
2と、その反転信号Q2Bに応答する第1論理回路LO
GIC1の出力を第1の通常の入力信号DI1として受
け、第1の出力信号Q1の値を更新する。更にシフト動
作を行うべくモード信号MODEを“H”に設定し、第
1の出力信号Q1がセレクタSELSによって選択さ
れ、第2の出力信号Q2が第1論理回路LOGIC1の
テスト結果として更新される。
【0381】第2論理回路LOGIC2のテストを行う
際には、まずシフト動作を行うためにモード信号MOD
Eを“H”に設定し、スキャンテスト用信号SIをセレ
クタSELMを介してマスタ・ラッチMLに与え、第1
の出力信号Q1と、その反転信号Q1Bとを設定する。
その後、モード信号MODEを“L”に設定し、第1の
出力信号Q1と、その反転信号Q1Bに応答する第2論
理回路LOGIC2の出力を第2の通常の入力信号DI
2として受け、第2の出力信号Q2の値を更新する。更
にシフト動作を行うべくモード信号MODEを“H”に
設定し、次段のフリップフロップのセレクタSELMを
介してスキャンアウトSOが第2論理回路LOGIC2
のテスト結果として次段のフリップフロップのマスタ・
ラッチに伝達される。
【0382】このように、図61に示されたフリップフ
ロップ回路を用いれば、単一のスキャンパスSPを構成
しても、2つの論理回路のテストを行うことが出来る。
勿論、通常動作時においては常にモード信号MODEを
“L”に設定しておくことにより、第1論理回路LOG
IC1から第2論理回路LOGIC2への信号伝達はハ
ーフ・ラッチであるマスタ・ラッチMLを介して、第2
論理回路LOGIC2から第1論理回路LOGIC1へ
の信号伝達はハーフ・ラッチであるスレーブ・ラッチS
Lを介して、それぞれ実現することができる。
【0383】(c−8)実施の形態34.図63は実施
の形態34にかかるフリップフロップ回路の構成を示す
回路図である。図63に示された構成は、図61に示さ
れた構成において、マスタ・ラッチML、スレーブ・ラ
ッチSLにモード信号MODEを与えたものである。こ
こでマスタ・ラッチML、スレーブ・ラッチSLはモー
ド信号MODEに基づいてスタティック型/ダイナミッ
ク型に切り替わって動作する。
【0384】図64は図63に示されたマスタ・ラッチ
ML、スレーブ・ラッチSLの構成を具体的に示した回
路図である。
【0385】図64において示されたセレクタSELM
及びマスタ・ラッチは、図13において示されたセレク
タSEL1及びマスタ・ラッチと同一の構成を採ってい
る。即ち、図64におけるセレクタSELM、PMOS
トランジスタP1M,P2M,P5M、NMOSトラン
ジスタN1M,N2M,N5M、インバータINV1
M,INV2M,INV5Mは、それぞれ図13におけ
るセレクタSEL1、PMOSトランジスタP1,P
2,P5、NMOSトランジスタN1,N2,N5、イ
ンバータINV1,INV2,INV5に対応してい
る。
【0386】また図64において示されたセレクタSE
LS及びスレーブ・ラッチも、図13において示された
セレクタSEL1及びマスタ・ラッチと同一の構成を採
っている。即ち、図64におけるセレクタSELS、P
MOSトランジスタP1S,P2S,P5S、NMOS
トランジスタN1S,N2S,N5S、インバータIN
V1S,INV2S,INV5Sは、それぞれ図13に
おけるセレクタSEL1、PMOSトランジスタP1,
P2,P5、NMOSトランジスタN1,N2,N5、
インバータINV1,INV2,INV5に対応してい
る。
【0387】従って、モード信号MODEによってセレ
クタSELM,SELSの動作が制御されると共に、マ
スタ・ラッチ、スレーブ・ラッチの動作もダイナミック
型/スタティック型に切り替えられる。具体的には通常
動作においてはマスタ・ラッチ、スレーブ・ラッチ共に
ダイナミック型として動作し、シフト動作時やクロック
が停止されるスリープモード時にはスタティック型とし
て動作する。
【0388】反転信号Q1B,Q2Bはそれぞれインバ
ータINV2M,INV2Sの出力端から得られる。
【0389】(c−9)実施の形態35.図65は実施
の形態35にかかるフリップフロップ回路の構成を示す
回路図である。図65に示された構成は、図61に示さ
れた構成において、マスタ・ラッチMLにモード信号M
ODEが与えたものである。ここでマスタ・ラッチML
はモード信号MODEに基づいてスタティック型/ダイ
ナミック型に切り替わって動作する。
【0390】図66は図65に示されたマスタ・ラッチ
ML、スレーブ・ラッチSLの構成を具体的に示した回
路図である。図64に示された構成のうち、マスタ・ラ
ッチをダイナミック型のスレーブ・ラッチに置換した構
成を有している。
【0391】図66において示されたセレクタSELS
及びスレーブ・ラッチは、図9において示されたセレク
タSEL1及びマスタ・ラッチと同一の構成を採ってい
る。即ち、図66におけるセレクタSELS、PMOS
トランジスタP1S、NMOSトランジスタN1S、イ
ンバータINV1S,INV5Sは、それぞれ図9にお
けるセレクタSEL1、PMOSトランジスタP1、N
MOSトランジスタN1、インバータINV1,INV
5に対応している。
【0392】従って、モード信号MODEによってセレ
クタSELM,SELSの動作が制御されると共に、マ
スタ・ラッチの動作もダイナミック型/スタティック型
に切り替えられる。具体的には通常動作においてはマス
タ・ラッチ、スレーブ・ラッチ共にダイナミック型とし
て動作し、シフト動作時やクロックが停止されるスリー
プモード時にはマスタ・ラッチがスタティック型として
動作する。
【0393】反転信号Q1B,Q2Bはそれぞれインバ
ータINV2Mの出力端及びインバータINV1Sの入
力端から得られる。
【0394】(c−10)実施の形態36.図67は実
施の形態36の構成を説明する回路図である。図67に
示された回路は、図20において示された回路に対し、
モード信号MODE及びクロック信号Tを供給する論理
回路LC2を追加した構成を有している。但し、ここで
はセレクタを構成するS10,S11は略記されてい
る。
【0395】論理回路LC2にはホールド信号HOLD
と、クロック原信号TBとが入力される。論理回路LC
2は、ネガティブ・エッジトリガー型のフリップフロッ
プ回路FF1と、ポジティブ・エッジトリガー型のフリ
ップフロップ回路FF2と、インバータINVH1と、
2入力NANDゲートNANDTBと、2入力ANDゲ
ートANDMとから構成されている。
【0396】フリップフロップ回路FF1はクロック原
信号TBの立ち下がりでホールド信号HOLDを取り込
む。そしてフリップフロップ回路FF1の出力H1はク
ロック原信号TBの立ち上がりで出力H1を取り込む。
フリップフロップ回FF2,FF1のそれぞれの出力H
1,H2はANDゲートANDMに与えられ、両者の論
理積としてモード信号MODEが生成される。
【0397】インバータINVH1は出力H1を反転し
て反転信号H1Bを出力し、これとクロック原信号TB
とがNANDゲートNANDTBに与えられ、両者の論
理積の反転としてクロック信号Tが生成される。
【0398】図68は図67の各信号の波形を示すタイ
ミングチャートである。クロックサイクル#0における
クロック原信号TBの立ち下がりでホールド信号HOL
Dが取り込まれ、出力H1が立ち上がり、その反転信号
H1Bは立ち下がる。クロックサイクル#0とクロック
サイクル#1との境界となるクロック原信号TBの立ち
上がりによって出力H2は立ち上がる。よってモード信
号MODEも立ち上がる。
【0399】一方、出力H1が立ち上がるまでは信号H
1Bが“H”であるので、NANDゲートNANDTB
はインバータとして機能し、クロック信号Tはクロック
原信号TBの反転した信号として得られる。その後、信
号H1Bが“L”となるので、クロック信号Tは“H”
に維持されたままとなる。
【0400】次にクロックサイクル#2においてホール
ド信号HOLDの“H”から“L”への遷移は、クロッ
クサイクル#2におけるクロック原信号TBの立ち下が
りによって出力H1へと伝達される。これにともない、
信号H1Bは“H”となる。出力H2はこのときには
“H”であるのでANDゲートANDMは出力H1の
“H”から“L”への遷移をモード信号MODEの
“H”から“L”への遷移として伝達する。また、クロ
ック信号Tは、クロックサイクル#2,#3の境界にお
けるクロック原信号TBの立ち上がりを契機として立ち
下がる。
【0401】以上のように、クロック信号Tは、少なく
ともモード信号MODEが“H”の状態においては必ず
“H”となる。従って、トランスミッションゲートS5
が閉じている間は必ずトランスミッションゲートS4は
閉じている。
【0402】このように、ホールド信号HOLDを
“H”にする事により、スレーブ・ラッチをスタティッ
ク型にし、かつクロック信号Tを“H”に固定するの
で、信号の衝突(競合)による消費電力の増加を回避す
ることができる。
【0403】勿論、複数のフリップフロップに対して、
論理回路LC2を共用することができる。
【0404】(c−11)実施の形態37.図69は実
施の形態37の構成を説明する回路図である。図69に
示された回路は、図20において示された回路に対し、
モード信号MODE及びクロック信号Tを供給する論理
回路LC3を追加した構成を有している。
【0405】論理回路LC3にはホールド信号HOLD
と、クロック原信号TBと、テストモード信号TMB
と、信号SMとが入力される。論理回路LC3は、図6
7に示された論理回路LC2にセレクタSELCを追加
し、インバータINVH1をNANDゲートNANDH
1に置換した構成を有している。
【0406】NANDゲートNANDH1の一方の入力
端はインバータINVH1と同様に出力H1を入力し、
他方の入力端はテストモード信号TMBを入力する。ま
た、セレクタSELCはテストモード信号TMBの値が
“H”/“L”となることに基づいて、それぞれAND
ゲートANDMの出力及び信号SMをモード信号MOD
Eとして出力する。
【0407】通常動作時においてはテストモード信号T
MBを“H”に設定する。これによってセレクタSEL
Cはモード信号MODEとしてANDゲートANDMの
出力を選択することになり、またNANDゲートNAN
DH1はインバータとして機能するので、図67に示さ
れた回路と同様の動作をする事になる。つまり通常動作
時においては信号SMは動作に影響しない。
【0408】なお、モード信号MODEを“H”とする
ことにより、トランスミッションゲートS11が導通し
てスキャンテスト用信号SIをマスタ・ラッチに伝達す
ることになるが、モード信号MODEが“H”となって
いる期間においては必ずクロック信号Tが“H”となっ
ているので、トランスミッションゲートS3はオフし、
よってスタティック型として動作しているスレーブ・ラ
ッチの記憶内容を阻害するものではない。
【0409】テスト動作時においては、テストモード信
号TMBを“L”に設定する。これによってセレクタS
ELCはモード信号MODEとして信号SMを出力し、
クロック信号Tはクロック原信号TBと相補的な値を採
る。つまりテスト動作時においてはホールド信号HOL
Dの値は動作に関係しない。
【0410】図70は図69の、シフト動作時における
各信号の波形を示すタイミングチャートである。図70
に示されるように、信号SMがモード信号MODEとし
て機能するので、スキャンテストにおいて通常行われて
いるようなスキャンフリップフロップにおける通常の入
力信号DIとスキャンテスト用信号SIとの切り替えの
制御を行うものとして採用することができる。
【0411】D.RAMへの応用:本発明は、クロック
信号に同期した書き込み動作と、クロック信号に同期し
ない読み出し動作を行うRAMを実現する際に利用する
ことができる。
【0412】図71は、非同期で読み出し動作を、同期
して書き込み動作を、それぞれ行うRAMの構成を示す
ブロック図である。RAMコア501には書き込みアド
レス及び読み出しアドレスを受けるアドレス入力端A
と、書き込みデータを受けるデータ入力端DIと、読み
出しデータを出力するデータ端DOと、書き込み許可信
号を受ける書き込み許可端WEとを備えている。
【0413】セレクタ503はアドレスXAを直接に受
ける“0”入力端と、フリップフロップ403を介して
受ける“1”入力端とを有しており、その出力はRAM
コア501のアドレス入力端Aに与えられる。“0”入
力端に与えられた信号及び“1”入力端に与えられた信
号の何れが出力されるかは、フリップフロップ401の
出力する選択信号Sの値(“0”,“1”)に依存す
る。フリップフロップ401には書き込み許可原信号X
WEが与えられる。フリップフロップ401を経由した
書き込み許可原信号XWEは制御信号Sとして機能する
一方、ライトパルス発生制御回路502に入力する。ラ
イトパルス発生制御回路502はクロック信号CLK及
び制御信号Sに基づいて書き込み許可信号を書き込み許
可端WEに与える。
【0414】一方、フリップフロップ402は書き込み
データXDIを入力し、その出力はRAMコア501の
データ入力端DIに与えられる。フリップフロップ40
1〜403は同一のクロック信号CLKによって制御さ
れ、互いにクロック信号CLKに同期して出力を行う。
【0415】このような構成においては、書き込み動作
を行う際には書き込み許可原信号XWEが“1”とな
り、フリップフロップ401の出力たる制御信号Sがセ
レクタ503に対して、“1”入力端に与えられた信号
を出力するように制御する。従って、フリップフロップ
403に入力されたアドレスXAとしては書き込みアド
レスを与えておけば良い。フリップフロップ403の機
能に因り、書き込みアドレスはクロック信号CLKに同
期してアドレス入力端Aへ到達する。この場合書き込み
許可信号も“1”となってRAMコア501に対して書
き込み動作が行われることになる。
【0416】一方、読み出し動作を行う際には書き込み
許可原信号XWEが“0”となり、フリップフロップ4
01の出力たる制御信号Sがセレクタ503に対して、
“0”入力端に与えられた信号を出力するように制御す
る。従って、アドレスXAとしては読み出しアドレスを
与えておけば良い。読み出しアドレスはフリップフロッ
プ403を経由しないので、クロック信号CLKに同期
せずにアドレス入力端Aへ到達する。この場合、RAM
コア501に対しては書き込み動作が行われず、読み出
し動作が行われることになる。
【0417】以上のようにして、図71に示された構成
のRAMにおいては、非同期で読み出し動作を、同期し
て書き込み動作を、それぞれ行うことができるものの、
書き込みアドレス及び読み出しアドレスの何れをも区別
すること無くアドレスXAとして扱っているので、読み
出し動作の後に書き込み動作を行う場合に、書き込み動
作をクロック信号と同期させるためのダミー期間を設け
る必要があった。
【0418】図72は図71に示されたRAMが、読み
出し動作から書き込み動作に移行する場合のクロック信
号CLK、書き込み許可源信号XWE、制御信号S、書
き込み許可端WEにおける値、アドレスXA、データ端
DOにおいて読み出された値、アドレス入力端Aにおけ
る値、書き込みデータXDIの値、データ入力端DIに
おける値をそれぞれ示すタイミングチャートである。
【0419】まずクロック信号CLKの立ち上がりにお
いて書き込み許可源信号XWEが“L”(“0”に相
当)を採ることにより、その後のクロック信号CLKの
1サイクル分の期間において読み出しが行われる(リー
ドサイクル)。つまりアドレスXAとして読み出しアド
レスRAが(クロック信号CLKに同期しなくても)こ
のリードサイクル中に与えられれば、RAMコア501
からのデータの読み出しの為の遅延時間Taが経過して
読み出しデータRDが得られる。
【0420】しかし、このリードサイクルの次のサイク
ルにおいて直ちに書き込みを行うことはできない場合が
存在する。読み出しアドレスRAがクロック信号CLK
とは同期することなく与えられているので、アドレスX
Aにおいて書き込みアドレスWAをクロック信号CLK
の立ち上がりに間に合うように準備する期間が必要とな
るためである。
【0421】図72に示された場合では、リードサイク
ルの最後(ダミーサイクルの最初)におけるクロック信
号CLKの立ち上がりで書き込み許可源信号XWEが
“L”となる必要がある。そして、このダミーサイクル
の期間中に、アドレスXAを読み出しアドレスRAから
書き込みアドレスWAへと変更する必要がある。
【0422】このように書き込みアドレスWAがアドレ
スXAとして与えられた後に、クロック信号CLKの立
ち上がりで“H”(“1”に相当)となるように書き込
み許可源信号XWEが与えられ、書き込み動作が行われ
ることになる(ライトサイクル)。
【0423】図71に示されたRAMではこのようなダ
ミーサイクルの存在を設ける必要があり、その動作が冗
長である。
【0424】(d−1)実施の形態38.図73はこの
発明の実施の形態38の構成を示すブロック図である。
書き込み許可源信号XWEはフリップフロップ401を
介してライトパルス発生制御回路502に与えられ、ラ
イトパルス発生制御回路502はこれとクロック信号C
LKとに基づいて書き込み許可信号を出力する。書き込
みデータXDIはフリップフロップ402に入力する。
【0425】読み出しアドレスXRAはセレクタ503
の“0”入力端に与えられ、書き込みアドレスXWAは
フリップフロップ403を介してセレクタ503の
“1”入力端に与えら得る。つまり、本実施の形態にお
いては読み出しアドレスXRAは書き込みアドレスXW
Aとは別途に与えられる。
【0426】フリップフロップ401〜403はいずれ
もクロック信号CLKによってその動作が制御される。
また、セレクタ503は、フリップフロップ401の出
力たる制御信号Sの値が“0”,“1”を採るのに対応
して、それぞれ自身の“0”入力端の値及び“1”入力
端の値を出力する。
【0427】RAMコア501は、セレクタ503の出
力を受けるアドレス入力端Aと、書き込み許可信号を受
ける書き込み許可端WEと、フリップフロップ402の
出力を受けるデータ入力端DIと、読み出しデータを出
力するデータ端DOとを有している。
【0428】図74は図73に示されたRAMが、読み
出し動作から書き込み動作に移行する場合のクロック信
号CLK、書き込み許可源信号XWE、制御信号S、書
き込み許可端WEにおける値、書き込みアドレスXW
A、読み出しアドレスXRA、データ端DOにおいて読
み出された値、アドレス入力端Aにおける値、書き込み
データXDIの値、データ入力端DIにおける値をそれ
ぞれ示すタイミングチャートである。
【0429】本実施の形態においては図71に示された
構成を有するRAMのように、読み出し動作をクロック
信号CLKと非同期で、書き込み動作を同期で、それぞ
れ行うことができるのは勿論、書き込みアドレスXW
A、読み出しアドレスXRAを同時に別途に設定するこ
とができるので、リードサイクルにおいて読み出しアド
レスXRAが値RAを採っていてもこれと同時に、次に
行われるべきライトサイクルの為の書き込みアドレスX
WAの値をWAに設定しておくことができる。従って、
図71に示された構成を有するRAMのように、読み出
しアドレスから書き込みアドレスへと設定し直すための
ダミーサイクルを必要としない。従って、冗長な動作サ
イクルを必要としないので迅速な読み出し/書き込みを
行うことができる。
【0430】(d−2)実施の形態39.図75はこの
発明の実施の形態39の構成を示すブロック図である。
実施の形態38において図73を用いて示された構成に
比較して、フリップフロップ402,403がそれぞれ
スキャンフリップフロップ405,404に置換され、
OR回路601が追加された構成を有している。OR回
路601にはフリップフロップ401の出力と、テスト
信号TMとが入力され、両者の論理和が制御信号Sとし
て機能する。
【0431】まずスキャンフリップフロップ404がス
キャンモードで機能し、スキャンインSIA及びスキャ
ンアウトSOAで示されるスキャンパスにおいて伝達さ
れるアドレス用のスキャンテスト用信号を格納する。同
様に、スキャンフリップフロップ405がスキャンモー
ドで機能し、スキャンインSID及びスキャンアウトS
ODで示されるスキャンパスにおいて伝達されるデータ
用のスキャンテスト用信号を格納する。
【0432】この後、クロック信号CLKに同期してス
キャンフリップフロップ404,405がそれぞれ格納
していたデータを出力させる。この際、テスト信号TM
を“1”にして活性化させる事により、制御信号Sが
“1”となり、スキャンフリップフロップ404におい
て格納されたアドレス用のスキャンテスト用信号がアド
レス入力端Aに与えられる。スキャンフリップフロップ
405において格納されたアドレス用のスキャンテスト
用信号は、クロック信号CLKに同期してデータ入力端
DIに与えられる。このようにしてRAMコア501に
スキャンテスト用信号を与えることができ、RAMコア
501のテストを容易に行うことができる。
【0433】勿論スキャンフリップフロップ404,4
05が通常動作を行うモードである場合に、テスト信号
TMが“0”を採って活性化していない場合であって
も、書き込み許可源信号XWEを“1”にする事により
制御信号Sは“1”を採るので、図73に示した回路と
同様の動作を行うことができる。
【0434】なお、本実施の形態においては、アドレス
入力端Aに与えるべきアドレスとしてスキャンテスト用
信号を用いるという思想は、書き込みアドレスのみなら
ず、読み込みアドレスに対しても適用できる。つまり、
RAMコア501のテストは書き込み動作のみならず読
み出し動作においても行うことができる。
【0435】このような機能上の特徴に鑑みれば、図7
1で示された構成のRAMに対して、フリップフロップ
402,403がそれぞれスキャンフリップフロップ4
05,404に置換され、OR回路601が追加され、
OR回路601にはフリップフロップ401の出力と、
テスト信号TMとが入力され、両者の論理和が制御信号
Sとして機能する構成を採ってもよいことは明白であ
る。つまり、図75において破線で示された部分を接続
して、アドレスXAとして読み出しアドレスXRA、書
き込みアドレスXWAを統合的に与えても、RAMコア
501の読み出し動作及び書き込み動作のテストが容易
になるという効果が得られる。
【0436】(d−3)実施の形態40.図76はこの
発明の実施の形態39の構成を示すブロック図である。
実施の形態39において図75を用いて示された構成に
比較して、スキャンフリップフロップ404及びセレク
タ503をスキャンフリップフロップ700〜702で
置換した構成を有している。但し図76では図73や図
75とは異なり、アドレスをビット毎に分けて描いてい
る。ここでは例えばRAMコア501のアドレスが3ビ
ットである場合が例示されており、書き込みアドレスX
WAはXWA0〜XWA2、読み出しアドレスXRAは
XRA0〜XRA2、アドレス入力端AはA0〜A2へ
と区分されて表されている。
【0437】スキャンフリップフロップ700〜702
としては図48に示された構成や、図52に示された構
成を採用することができる。そして、例えばスキャンフ
リップフロップ702では書き込みアドレスXWA2が
通常の入力信号DIとして、読み出しアドレスXRA2
が非同期で伝達される信号DI2として、クロック信号
CLKがクロック原信号TBとして、制御信号Sがバイ
パス信号BYPBとして、それぞれ入力される。他のス
キャンフリップフロップ700,701も同様である。
スキャンフリップフロップ700〜702はスキャンパ
スを構成している。
【0438】書き込み動作時には制御信号Sが“1”と
なり、“L”アクティブであるバイパス信号BYPBは
活性化せず、バイパス回路BYPCは読み出しアドレス
XRAi(i=0,1,2)をインバータINV3の入
力端へは伝達させない。そして書き込みアドレスXWA
iはマスタ・ラッチ及びスレーブ・ラッチを経由してイ
ンバータINV3の出力に伝達される。この伝達は、制
御信号Sが“1”であるのでクロック信号CLKと(論
理は反転しているが)同期するクロック信号Tに同期し
て行われるので、結局書き込み動作はクロック信号CL
Kと同期して行われることになる。
【0439】読み出し動作時には制御信号Sが“0”と
なり、バイパス信号BYPBが活性化するので、バイパ
ス回路BYPCが読み出しアドレスXRAi(i=0,
1,2)をインバータINV3の入力端へ伝達させる。
一方、NANDゲートNANDTBはクロック信号Tを
“H”に固定するので、クロック信号CLKの動作に拘
らずに書き込みアドレスはスレーブ・ラッチを伝達しな
い。結局、読み込み動作はクロック信号CLKと非同期
で行われることになる。
【0440】また、モード信号MODEを“H”にして
スキャンテスト用データをマスタ・ラッチに与えておけ
ば、その後にテスト信号TMを“1”にすることによ
り、制御信号Sも“1”となってクロック信号CLKに
同期してスキャンテスト用データにマスタ・ラッチ及び
スレーブ・ラッチを伝達させることができる。
【0441】しかも、既に説明してきた通り、マスタ・
ラッチ及びスレーブ・ラッチの一方がダイナミック型で
動作し、他方はスキャンテスト用データの伝達が行われ
る場合においてはスタティック型で、信号DIの伝達が
行われる場合においてはダイナミック型で、それぞれ動
作するので、前者の場合においてはフリップフロップ回
路の電源電流テストの誤診を回避することができ、後者
の場合においては、フリップフロップ回路の動作を迅速
に行うことができる。
【0442】E.実施の形態の変形:実施の形態1乃至
15においては、フリップフロップ回路を構成する一方
のハーフ・ラッチの動作をダイナミック型とし、他方を
スタティック型及びダイナミック型のいずれかで動作さ
せる。そしてスタティック型で動作するハーフ・ラッチ
においてはその記憶ループがCMOS構成を有してい
る。
【0443】この記憶ループに寄与しないトランスミッ
ションゲートにおいては、それを構成するPMOSトラ
ンジスタ及びNMOSトランジスタの一方を省略するこ
とができる。例えば図21(a)で示された回路におい
てトランスミッションゲートS1では、PMOSトラン
ジスタP1を省略することができる。この場合にはPM
OSトランジスタP10,P11も省略することができ
る。また、NMOSトランジスタN1を省略することが
できる。この場合にはNMOSトランジスタN10,N
11も省略することができる。
【0444】しかし、トランスミッションゲートS3に
おいてはいずれのトランジスタをも省略することは望ま
しくない。インバータINV3にはトランスミッション
ゲートS3の他端しか接続されておらず、この箇所にお
いて“H”と“L”との間で電位がフル・スイングする
ことが望ましいためである。
【0445】
【発明の効果】この発明のうち請求項1、請求項2及び
請求項4にかかるフリップフロップ回路によれば、通常
動作時においては第3のスイッチをOFFにして第2の
ハーフ・ラッチがダイナミック型の動作を行うように、
また電源電流テストを行う際においては第3のスイッチ
をONにして第2のハーフ・ラッチがスタティック型の
動作を行うように、それぞれモード信号を制御すること
ができる。従って、通常動作時においては高速に動作
し、電源電流テストを行う際においては不要な電流消費
を避け、故障の誤認を回避することができる。
【0446】この発明のうち請求項5にかかるフリップ
フロップ回路によれば、モード信号が第2のハーフ・ラ
ッチの動作をダイナミック型とスタティック型に切り換
える機能の他、セレクタの制御を行う機能をも併せ持つ
ので、配線数を節約しつつ請求項1の効果を奏するスキ
ャンタイプのフリップフロップ回路を実現することがで
きる。
【0447】この発明のうち請求項6、請求項8、請求
項9にかかるフリップフロップ回路によれば、論理ゲー
トによって第2のスイッチの制御がモード信号及びクロ
ック信号に基づいて行われる。
【0448】この発明のうち請求項10にかかるフリッ
プフロップ回路によれば、第4のスイッチによって第2
のハーフ・ラッチの動作がダイナミック型とスタティッ
ク型に切り換えられる。
【0449】この発明のうち請求項3、請求項12、請
求項13、請求項14、請求項15、請求項16、請求
項17、請求項21、請求項22、請求項23にかかる
フリップフロップ回路によれば、配線の混雑を回避で
き、レイアウトに必要な面積を低減することができる。
【0450】この発明のうち請求項18にかかるフリッ
プフロップ回路によれば、通常の入力信号が所定の値で
ない場合を検出して記憶することができる。
【0451】この発明のうち請求項19、請求項20に
かかるスキャンパスによれば、配線数を節約しつつ請求
項1の効果を奏するスキャンパスを実現することができ
る。
【0452】この発明のうち請求項7、請求項11にか
かるフリップフロップ回路によれば、ホールド信号を制
御することにより、クロック信号の遷移に伴う電力消費
を回避しつつ、記憶内容を保持することができる。
【0453】この発明のうち請求項24にかかる記憶回
路によれば、通常動作時においては第3のスイッチをO
FFにして記憶回路がダイナミック型の動作を行うよう
に、また電源電流テストを行う際においては第3のスイ
ッチをONにして記憶回路がスタティック型の動作を行
うように、それぞれモード信号を制御することができ
る。従って、通常動作時においては高速に動作し、電源
電流テストを行う際においては不要な電流消費を避け、
故障の誤認を回避することができる。
【0454】この発明のうち請求項25、請求項26に
かかる記憶回路によれば、出力信号を得るインバータの
駆動能力を高める事によって、出力信号の遷移を高速に
する事ができる。
【0455】この発明のうち請求項27にかかる記憶回
路によれば、スタティック型ハーフラッチとしての機能
並びに、ダイナミック型ハーフラッチ及び3ステートバ
ッファとしての機能とを切り換えて発揮する事ができ
る。
【0456】この発明のうち請求項28にかかる記憶回
路によれば、ハーフ・ラッチがマスタ・ラッチとして機
能する。そして請求項27にかかる記憶回路がダイナミ
ック型ハーフラッチ及び3ステートバッファとしての機
能を発揮することにより、ハーフ・ラッチの入力端から
出力端子へと信号が伝達されるのに、クロック信号の半
周期分が必要となる。従って、請求項28にかかる記憶
回路を直列に接続してスキャンパスを構成した場合には
クロック信号のスキューに対して少なくともクロック信
号の半周期のタイミング・マージンを得ることができ、
スキューによる悪影響を抑制することができる。
【0457】この発明のうち請求項29にかかる記憶回
路によれば、スタティック型ハーフラッチとしての機能
並びに、ダイナミック型ハーフラッチが2つ直列に接続
されたものとしての機能とを切り換えて発揮する事がで
きる。
【0458】この発明のうち請求項30にかかる記憶回
路によれば、ハーフ・ラッチがマスタ・ラッチとして機
能する。そして請求項29にかかる記憶回路がダイナミ
ック型ハーフラッチが2つ直列に接続されたものとして
の機能を発揮することにより、ハーフ・ラッチの入力端
から第1のドライブ回路の出力端へと信号が伝達される
のに、クロック信号の半周期分が必要となる。従って、
請求項30にかかる記憶回路を直列に接続してスキャン
パスを構成した場合にはクロック信号のスキューに対し
て少なくともクロック信号の半周期のタイミング・マー
ジンを得ることができ、スキューによる悪影響を抑制す
ることができる。
【0459】この発明のうち請求項31、請求項32に
かかる記憶回路によれば、所定の信号によって複数の信
号を切り換えて、請求項29の記憶回路に伝達されるの
で、スキャンフリップフロップとして機能することがで
きる。しかも、通常動作を行う際には第3のスイッチの
導通/非導通に対応して、スタティック型とダイナミッ
ク型の動作を切り換えることができる。
【0460】この発明のうち請求項33にかかるによれ
ば、請求項32記載の記憶回路の直列接続によって構成
されるスキャンパスのリセットを小規模な回路で実現す
ることができる。
【0461】この発明のうち請求項34、請求項35に
かかる記憶回路によれば、記憶回路においては、モード
信号の切り換えによって、通常動作をスタティック型ハ
ーフ・ラッチで行い、シフト動作をダイナミック型のフ
リップフロップ回路として行うという2つの機能を有す
る。そして通常動作の出力端がシフト動作時のスキャン
パスの接続点としても採用することができる。
【0462】この発明のうち請求項36にかかる記憶回
路によれば、第4のスイッチと、第2のドライブ回路に
よって構成されるダイナミック型ハーフ・ラッチが追加
されるので、マスタ・スレーブ型のフリップフロップを
構成することができる。一方、第3のスイッチが開いて
いる場合には第1のドライブ回路の出力もマスタ・スレ
ーブ型のフリップフロップの出力であるので、2つの出
力を選択してスキャンパスに伝達させることができる。
【0463】この発明のうち請求項37にかかる記憶回
路によれば、互いに相補的な値を、タイミングを整合さ
せつつ、第1及び第2のドライブ回路から出力すること
ができる。
【0464】この発明のうち請求項38にかかる記憶回
路によれば、スタティック型動作を行う際に第2のスイ
ッチの開閉がなされないので、電力消費を抑制すること
ができる。
【0465】この発明のうち請求項39にかかるフリッ
プフロップ回路によれば、フリップフロップ回路に与え
られる信号はクロック信号に同期して伝搬するが、入力
端子の内の一つに与えられた信号をクロック信号と同期
させること無く伝搬させることができる。
【0466】この発明のうち請求項40にかかるフリッ
プフロップ回路によれば、セレクタに与えられた信号の
一方を、フリップフロップを経由してクロック信号に同
期させて伝達することもできるし、クロック信号に非同
期の信号として伝達することもできる。
【0467】この発明のうち請求項41にかかるフリッ
プフロップ回路によれば、マスタ・ラッチが、自身に入
力した信号を反転させて出力する動作を行う場合に、ス
レーブ・ラッチのドライブ回路の入力端に与えられる信
号に関する衝突が生じないようにすることにより、不要
な電力を消費する事を回避できる。
【0468】この発明のうち請求項42にかかるフリッ
プフロップ回路によれば、バイパス動作を行う際に、マ
スタ・ラッチから伝達される信号と、バイパス回路から
伝達される信号とが衝突する事、及びこれに起因する不
要な電力消費を回避できる。
【0469】この発明のうち請求項43にかかるフリッ
プフロップ回路によれば、マスタ・ラッチのスイッチが
伝達する信号の揺れに起因してドライブ回路に流れる貫
通電流を抑制することができる。
【0470】この発明のうち請求項44にかかるフリッ
プフロップ回路によれば、クロック信号に同期して伝達
される信号とは別に、クロック信号に非同期で伝達され
る信号を別途に入力することができる。
【0471】この発明のうち請求項45にかかるフリッ
プフロップ回路によれば、通常動作時においては一方の
ハーフ・ラッチをダイナミック型で動作させて高速な処
理を実現し、電源電流テストを行う際においてはスタテ
ィック型で動作させることによって不要な電流消費を避
け、故障の誤認を回避することができる。
【0472】この発明のうち請求項46にかかるフリッ
プフロップ回路によれば、モード信号がハーフ・ラッチ
の動作をダイナミック型/スタティック型に切り換える
機能の他、セレクタの制御を行う機能をも併せ持つの
で、配線数を節約しつつ請求項45の効果を奏するスキ
ャンタイプのフリップフロップ回路を実現することがで
きる。
【0473】この発明のうち請求項47にかかるフリッ
プフロップ回路によれば、クロック原信号が遷移する場
合には、一対のクロック信号の他方は一対のクロック信
号の一方が非活性にある期間において一対の遷移をし、
フリップフロップ回路は2相クロックで動作する。クロ
ック原信号が遷移しない場合には一対のクロック信号の
他方は一対のクロック信号の一方と相補的な値を採り、
1相エッジトリガ型として機能する。したがって、クロ
ック原信号によってフリップフロップの動作タイプを切
り替えることができる。
【0474】この発明のうち請求項48にかかるフリッ
プフロップ回路によれば、前記クロック原信号が遷移し
ない場合には前記モード信号は所定の値に固定されるの
で、入力信号の一方に関しては1相エッジ・トリガ型で
フリップフロップ回路が動作する。前記クロック原信号
が遷移する場合には、前記第1のクロック信号が非活性
の期間においてその遷移が行われるので、モード信号が
前記所定の値を採る場合であっても、マスタ・ラッチは
入力信号の一方を伝達することがない。よってこの場合
には、入力信号の他方を2相クロック型で動作する。よ
って、モード信号を導くための配線を別途設ける必要が
ない。
【0475】この発明のうち請求項49にかかるフリッ
プフロップ回路によれば、フリップフロップ回路を直列
に接続して第2の出力を次段に伝達して単一のスキャン
パスを構成しても、第1及び第2のハーフ・ラッチがそ
れぞれ一つの論理回路のテストを行うので、2つの論理
回路のテストを行うことができる。
【0476】この発明のうち請求項50にかかるものに
よれば、セレクタによって通常動作用の信号とスキャン
テストのシフト動作用の信号とを選択し、フリップフロ
ップ回路を伝達させることができる。
【0477】この発明のうち請求項51にかかるフリッ
プフロップ回路によれば、通常動作とシフト動作とで、
請求項50にかかるフリップフロップ回路の動作をダイ
ナミック型/スタティック型に切り替えて動作させるこ
とができる。
【0478】この発明のうち請求項52にかかるフリッ
プフロップ回路によれば、第1のハーフ・ラッチの出力
と、第2のハーフ・ラッチの出力として相補的な値を、
その遷移のタイミングを整合させて得ることができる。
【0479】この発明のうち請求項53にかかるフリッ
プフロップ回路によれば、第1のハーフ・ラッチは、マ
スタ・ラッチがスタティック型で動作するマスタ・スレ
ーブ型のフリップフロップ回路のスレーブ・ラッチとし
て機能する。第2のハーフ・ラッチは、マスタ・ラッチ
がダイナミック型で動作するマスタ・スレーブ型のフリ
ップフロップ回路のスレーブ・ラッチとして機能する。
【0480】この発明のうち請求項54にかかるフリッ
プフロップ回路によれば、前記第1のスイッチ並びに前
記第1及び第2のインバータが構成するマスタ・ラッチ
を、第3のスイッチの開閉によってダイナミック型で機
能させたり、スタティック型で機能させたりすることが
できる。
【0481】この発明のうち請求項55にかかるフリッ
プフロップ回路によれば、複数の入力端子に与えられる
信号の種類に応じて、前記第1のスイッチ並びに前記第
1及び第2のインバータが構成するマスタ・ラッチを、
ダイナミック型で機能させたり、スタティック型で機能
させたりすることができる。
【0482】この発明のうち請求項56にかかる記憶回
路によれば、選択手段は書き込み動作においては書き込
みアドレスを、読み出し動作においては読み出しアドレ
スを、それぞれコア部に与える。書き込み動作はクロッ
ク信号に同期しており、読み出し動作は非同期である。
読み出しアドレス及び書き込みアドレスはそれぞれ第1
入力端及び第2入力端に与えられるので、クロック信号
に非同期の読み出し動作から、クロック信号に同期した
書き込み動作に移る途中で、読み出しアドレスから書き
込みアドレスへ変更するためのダミー期間を設ける必要
がない。
【0483】この発明のうち請求項57にかかる記憶回
路によれば、第3のフリップフロップが、書き込みアド
レスをクロック信号に同期させて選択器に与える。これ
と、クロック信号に同期していない読み出しアドレスと
が選択器によって選択的にコア部に与えられることにな
る。よって、読み出し動作は非同期で、書き込み動作は
同期で、それぞれ実行する事ができる。
【0484】この発明のうち請求項58にかかる記憶回
路によれば、テスト信号を活性化させることにより、第
3のフリップフロップに与えられたスキャンテスト用信
号を読み出しアドレスとしてコアに供給することができ
る。
【0485】この発明のうち請求項59、請求項60に
かかる記憶回路によれば、書き込み動作においては、バ
イパス信号が活性化しないので、読み出しアドレスはバ
イパスされず、セレクタから出力された書き込みアドレ
スがマスタ・ラッチ及びスレーブ・ラッチを通って選択
手段から出力される。また、読み出し動作においては、
バイパス信号が活性化するので、読み出しアドレスがバ
イパスされてクロック信号に同期する事なく選択手段か
ら出力される。
【0486】一方、予めモード信号によってスキャンテ
スト用信号をマスタ・ラッチに伝達するようにセレクタ
を制御し、スキャンテスト用信号が保持されておいた
後、テスト信号を活性化させることにより、書き込み動
作ではないが読み出しアドレスはバイパスされず、スキ
ャンテスト用信号が選択手段から出力される。従って、
スキャンテスト用信号を読み出しアドレスとしてコアに
供給することができる。
【0487】この発明のうち請求項61にかかる記憶回
路によれば、第1の入力端及び第2の入力端が共通に接
続されて、クロック信号に非同期の読み出し動作から、
クロック信号に同期した書き込み動作に移る途中で、読
み出しアドレスから書き込みアドレスへ変更するための
ダミー期間を設ける必要がある場合であっても、制御信
号がスキャンモードを指定する場合には、第3のフリッ
プフロップに与えられたスキャンテスト用信号を用いて
テスト用のアドレスをコアに供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この第2の前駆思想に基づくフリップフロッ
プ回路の構成を示す回路図である。
【図2】 この第2の前駆思想に基づく他のフリップフ
ロップ回路の構成を示す回路図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の構成を示す回路図で
ある。
【図4】 本発明の実施の形態1の変形を説明する回路
図である。
【図5】 本発明の実施の形態2の構成を示す回路図で
ある。
【図6】 本発明の実施の形態3の構成を示す回路図で
ある。
【図7】 本発明の実施の形態4の構成を示す回路図で
ある。
【図8】 本発明の実施の形態5の構成を示す回路図で
ある。
【図9】 本発明の実施の形態6の構成を示す回路図で
ある。
【図10】 本発明の実施の形態7の構成を示す回路図
である。
【図11】 本発明の実施の形態8の構成を示す回路図
である。
【図12】 本発明の実施の形態9の構成を示す回路図
である。
【図13】 本発明の実施の形態10の構成を示す回路
図である。
【図14】 本発明の実施の形態11を説明する回路図
である。
【図15】 セレクタSEL1の回路構成と、モード信
号MODE及び逆モード信号/MODEとの関係とを示
す回路図である。
【図16】 セレクタSELPの構成を示す回路図であ
る。
【図17】 本発明の実施の形態12を説明する回路図
である。
【図18】 本発明の実施の形態12の変形を説明する
回路図である。
【図19】 本発明の実施の形態12の変形を説明する
回路図である。
【図20】 本発明の実施の形態12を説明する回路図
である。
【図21】 本発明の実施の形態13を説明する回路図
である。
【図22】 本発明の実施の形態14を説明する回路図
である。
【図23】 本発明の実施の形態15を説明する回路図
である。
【図24】 本発明の実施の形態16を説明する回路図
である。
【図25】 本発明の実施の形態16を説明する回路図
である。
【図26】 本発明の実施の形態16の変形を説明する
回路図である。
【図27】 本発明の実施の形態17を説明する回路図
である。
【図28】 本発明の実施の形態17を説明する回路図
である。
【図29】 本発明の実施の形態17の変形を説明する
回路図である。
【図30】 本発明の実施の形態18を説明する回路図
である。
【図31】 本発明の実施の形態18の変形を説明する
回路図である。
【図32】 本発明の実施の形態18の変形を説明する
回路図である。
【図33】 本発明の実施の形態18の変形を説明する
回路図である。
【図34】 本発明の実施の形態19を説明する回路図
である。
【図35】 本発明の実施の形態19の変形を説明する
回路図である。
【図36】 本発明の実施の形態20を説明する回路図
である。
【図37】 本発明の実施の形態20の変形を説明する
回路図である。
【図38】 本発明の実施の形態20の変形を説明する
回路図である。
【図39】 本発明の実施の形態20の変形を説明する
回路図である。
【図40】 本発明の実施の形態21を説明する回路図
である。
【図41】 本発明の実施の形態22を説明する回路図
である。
【図42】 本発明の実施の形態22の変形を説明する
回路図である。
【図43】 本発明の実施の形態23を説明する回路図
である。
【図44】 本発明の実施の形態24を説明する回路図
である。
【図45】 本発明の実施の形態25を説明する回路図
である。
【図46】 本発明の実施の形態25の第1の変形を説
明する回路図である。
【図47】 本発明の実施の形態25の第2の変形を説
明する回路図である。
【図48】 本発明の実施の形態25の第3の変形を説
明する回路図である。
【図49】 本発明の実施の形態26を説明する回路図
である。
【図50】 本発明の実施の形態26の第1の変形を説
明する回路図である。
【図51】 本発明の実施の形態26の第2の変形を説
明する回路図である。
【図52】 本発明の実施の形態26の第3の変形を説
明する回路図である。
【図53】 本発明の実施の形態27を説明する回路図
である。
【図54】 本発明の実施の形態28を説明する回路図
である。
【図55】 本発明の実施の形態29を説明する回路図
である。
【図56】 本発明の実施の形態29の動作を説明する
タイミングチャートである。
【図57】 本発明の実施の形態30を説明する回路図
である。
【図58】 本発明の実施の形態31を説明する回路図
である。
【図59】 本発明の実施の形態31の動作を説明する
タイミングチャートである。
【図60】 本発明の実施の形態32を説明する回路図
である。
【図61】 本発明の実施の形態33を説明する回路図
である。
【図62】 本発明の実施の形態33を説明する回路図
である。
【図63】 本発明の実施の形態34を説明する回路図
である。
【図64】 本発明の実施の形態34を説明する回路図
である。
【図65】 本発明の実施の形態35を説明する回路図
である。
【図66】 本発明の実施の形態35を説明する回路図
である。
【図67】 本発明の実施の形態36を説明する回路図
である。
【図68】 本発明の実施の形態36の動作を説明する
タイミングチャートである。
【図69】 本発明の実施の形態37を説明する回路図
である。
【図70】 本発明の実施の形態37の動作を説明する
タイミングチャートである。
【図71】 書き込み動作を同期で、読み出し動作を非
同期で行うRAMの構成を示すブロック図である。
【図72】 図71に示されたRAMの動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図73】 本発明の実施の形態38を説明するブロッ
ク図である。
【図74】 本発明の実施の形態38の動作を説明する
タイミングチャートである。
【図75】 本発明の実施の形態39を説明するブロッ
ク図である。
【図76】 本発明の実施の形態40を説明するブロッ
ク図である。
【図77】 従来の技術を示す回路図及びタイミングチ
ャートである。
【図78】 従来の技術を示す回路図及びタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
S1〜S5,S10,S11,SBYP トランスミッ
ションゲート、INV1〜INV7,INV51,IN
V52,INV61,INV62 インバータ、SEL
1,SEL2,SELS,SELM,503 セレク
タ、P1〜P5,P10,P11 PMOSトランジス
タ、N1〜N5,N10,N11 NMOSトランジス
タ、NAND1,NANDTB,NANDMB,NAN
DTy NANDゲート、NOR1,NORTy NO
Rゲート、B0 “0”チェック回路、B1 “1”チ
ェック回路、T1,T2 クロック信号、Tx クロッ
ク原信号、MODE モード信号、401〜403 フ
リップフロップ、501 RAMコア、502 ライト
パルス発生制御回路、601 OR回路、700〜70
2 スキャンフリップフロップ。

Claims (61)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2のハーフ・ラッチの直列接
    続によって構成され、入力端子及び出力端子を備えるフ
    リップフロップ回路であって、 (a)前記第1のハーフ・ラッチはダイナミック型であ
    り、 (b)前記第2のハーフ・ラッチは(b−1)前記入力
    端子に作動的に結合された入力端と、出力端とを含み、
    その開閉がクロック信号に制御される第1のスイッチ
    と、(b−2)前記第1のスイッチの前記出力端に接続
    された入力端と、前記出力端子に作動的に結合された出
    力端とを含む第1のインバータと、(b−3)第2のイ
    ンバータと、(b−4)その開閉が前記第1のスイッチ
    と相補的である第2のスイッチと、(b−5)その開閉
    がモード信号によって制御される第3のスイッチとを有
    し、 前記第2のインバータ並びに前記第2及び第3のスイッ
    チが、前記第1のインバータの前記出力端と、前記第1
    のインバータの前記入力端との間で直列に接続され、 前記第2及び前記第3のスイッチのいずれもが導通した
    ときには前記第2のインバータが前記第1のインバータ
    と逆並列に接続されるフリップフロップ回路。
  2. 【請求項2】 前記第1のハーフ・ラッチはマスタ・ラ
    ッチとして、前記第2のハーフ・ラッチはスレーブ・ラ
    ッチとして、それぞれ機能し、 前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のスイッチの入力
    端は前記第1のハーフ・ラッチを介して間接的に前記入
    力端子に接続され、 前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のインバータの出
    力端は直接的にもしくは前記第2のインバータを介して
    間接的に前記出力端子に接続される、請求項1記載のフ
    リップフロップ回路。
  3. 【請求項3】 前記第2のハーフ・ラッチの前記第1の
    スイッチは、第1のNMOSトランジスタ及び第1のP
    MOSトランジスタを含み、 前記第1のハーフ・ラッチは (a−1)入力端子に接続された入力端と、出力端とを
    含み、その開閉が前記第2のハーフ・ラッチの前記第1
    のスイッチと相補的であるスイッチと、 (a−2)前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のイン
    バータの入力端と、2値論理の一方の論理に対応する第
    1電位を与える第1電位点との間で、前記第1のPMO
    Sトランジスタと直列に接続される第2のPMOSトラ
    ンジスタと、 (a−3)前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のイン
    バータの入力端と、2値論理の他方の論理に対応する第
    2電位を与える第2電位点との間で、前記第1のNMO
    Sトランジスタと直列に接続される第2のNMOSトラ
    ンジスタとを有し、 前記第2のNMOSトランジスタ及び前記第2のPMO
    Sトランジスタのそれぞれのゲートは共通して前記第1
    のハーフ・ラッチの前記スイッチの前記出力端に接続さ
    れる、請求項2記載のフリップフロップ回路。
  4. 【請求項4】 前記第2のハーフ・ラッチはマスタ・ラ
    ッチとして、前記第1のハーフ・ラッチはスレーブ・ラ
    ッチとして、それぞれ機能し、 前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のスイッチの入力
    端は前記入力端子に直接的に接続され、 前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のインバータの出
    力端は前記第1のハーフ・ラッチを介して間接的に前記
    出力端子に接続される、請求項1記載のフリップフロッ
    プ回路。
  5. 【請求項5】 (a)通常の入力信号とスキャンテスト
    用信号とを入力する一対の入力端と、両者のいずれか一
    方が出力される出力端とを有するセレクタと、 (b)出力端子と、 (c)前記セレクタの前記出力端と、前記出力端子との
    間で直列に接続される第1及び第2のハーフ・ラッチと
    を備えるフリップフロップ回路であって、 前記第1のハーフ・ラッチはダイナミック型であり、 前記第2のハーフ・ラッチはモード信号によってダイナ
    ミック型とスタティック型とが切り換えられ、 前記セレクタは前記モード信号によって制御され、前記
    第2のハーフ・ラッチがダイナミック型となるときには
    前記通常の入力信号を出力し、前記第2のハーフ・ラッ
    チがスタティック型となるときには前記スキャンテスト
    用信号を出力するフリップフロップ回路。
  6. 【請求項6】 前記第2のハーフ・ラッチは (c−1)前記セレクタの前記出力端に作動的に結合さ
    れた入力端と、出力端とを含み、その開閉がクロック信
    号に制御される第1のスイッチと、 (c−2)前記第1のスイッチの前記出力端に接続され
    た入力端と、前記出力端子に作動的に結合された出力端
    とを含む第1のインバータと、 (c−3)第2のインバータと、 (c−4)前記クロック信号と前記モード信号との論理
    演算を行う論理ゲートと、 (c−5)その開閉が前記論理ゲートの出力によって制
    御される第2のスイッチとを有し、 前記第2のインバータと前記第2のスイッチとは、前記
    第1のインバータの前記入力端と前記第1のインバータ
    の前記出力端との間で直列に接続され、 前記第2のスイッチが導通したときには前記第2のイン
    バータが前記第1のインバータと逆並列に接続され、 前記第2のスイッチは、前記モード信号が所定の値を採
    って前記第2のハーフ・ラッチをスタティック型にする
    場合にはその開閉が前記第1のスイッチと相補的であ
    り、前記モード信号が他の値を採って前記第2のハーフ
    ・ラッチをダイナミック型にする場合には導通しない、
    請求項5記載のフリップフロップ回路。
  7. 【請求項7】 (d)ホールド信号と、クロック原信号
    と、モード原信号とを入力し、クロック信号及び前記モ
    ード信号を出力する論理回路を更に備え、 前記ホールド信号が第1の値を採った場合には、前記ク
    ロック原信号に基づいて前記クロック信号が、前記モー
    ド原信号に基づいて前記モード信号がそれぞれ決定さ
    れ、 前記ホールド信号が前記第1の値と相補的な第2の値を
    採った場合には、前記クロック原信号及び前記モード原
    信号に拘らず、前記クロック信号及び前記モード信号の
    値が固定される、請求項6記載のフリップフロップ回
    路。
  8. 【請求項8】 前記第1のハーフ・ラッチはマスタ・ラ
    ッチとして、前記第2のハーフ・ラッチはスレーブ・ラ
    ッチとして、それぞれ機能し、 前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のスイッチの入力
    端は前記第1のハーフ・ラッチを介して間接的に前記セ
    レクタの前記出力端に接続され、 前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のインバータの出
    力端は直接的にもしくは前記第2のインバータを介して
    間接的に前記出力端子に接続される、請求項6記載のフ
    リップフロップ回路。
  9. 【請求項9】 前記第2のハーフ・ラッチはマスタ・ラ
    ッチとして、前記第1のハーフ・ラッチはスレーブ・ラ
    ッチとして、それぞれ機能し、 前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のスイッチの入力
    端は前記セレクタの前記出力端に直接的に接続され、 前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のインバータの出
    力端は前記第1のハーフ・ラッチを介して間接的に前記
    出力端子に接続される、請求項6記載のフリップフロッ
    プ回路。
  10. 【請求項10】 前記第2のハーフ・ラッチは (c−1)前記セレクタの前記出力端に作動的に結合さ
    れた入力端と、出力端とを含み、その開閉がクロック信
    号に制御される第1のスイッチと、 (c−2)前記第1のスイッチの前記出力端に接続され
    た入力端と、前記出力端子に作動的に結合された出力端
    とを含む第1のインバータと、 (c−3)第2のインバータと、 (c−4)その開閉が前記第1のスイッチと相補的であ
    る第2のスイッチと、 (c−5)その開閉が前記モード信号によって制御され
    る第3のスイッチとを有し、 前記第2のインバータ並びに前記第2及び第3のスイッ
    チは、前記第1のインバータの前記入力端と前記第1の
    インバータの前記出力端との間で直列に接続され、 前記第2及び第3のスイッチが導通したときには前記第
    2のインバータが前記第1のインバータと逆並列に接続
    され、 前記第3のスイッチは、前記モード信号が前記第2のハ
    ーフ・ラッチをダイナミック型にする場合には導通しな
    い、請求項5記載のフリップフロップ回路。
  11. 【請求項11】 (d)ホールド信号と、クロック原信
    号と、モード原信号とを入力し、クロック信号及び前記
    モード信号を出力する論理回路を更に備え、 前記ホールド信号が第1の値を採った場合には、前記ク
    ロック原信号に基づいて前記クロック信号が、前記モー
    ド原信号に基づいて前記モード信号がそれぞれ決定さ
    れ、 前記ホールド信号が前記第1の値と相補的な第2の値を
    採った場合には、前記クロック原信号及び前記モード原
    信号に拘らず、前記クロック信号及び前記モード信号の
    値が固定される、請求項10記載のフリップフロップ回
    路。
  12. 【請求項12】 前記第2のインバータは (c−3−1)前記第2のインバータの出力端を構成す
    る一対の出力線と、 (c−3−2)第1の前記出力線と接続されたドレイン
    と、前記第2のインバータの入力端に接続されたゲート
    と、前記第2のインバータの出力する2値論理の一方に
    対応する第1の電位が与えられるソースとを備えるNM
    OSトランジスタと、 (c−3−3)第2の前記出力線と接続されたドレイン
    と、前記第2のインバータの前記入力端に接続されたゲ
    ートと、前記2値論理の他方に対応し、前記第1の電位
    よりも高い第2の電位が与えられるソースとを備えるP
    MOSトランジスタとを更に含み、 前記第2のスイッチはNMOSトランジスタ及びPMO
    Sトランジスタを用いたトランスミッションゲートであ
    り、 前記第2のスイッチの前記PMOSトランジスタのゲー
    ト及び前記第2のスイッチの前記NMOSトランジスタ
    のゲートのいずれか一方が前記クロック信号を受け、他
    方が前記クロック信号と相補的な逆クロック信号を受
    け、 前記第2のインバータの前記NMOSトランジスタと、
    前記第2のスイッチの前記NMOSトランジスタとが直
    列に接続され、 前記第2のインバータの前記PMOSトランジスタと、
    前記第2のスイッチの前記PMOSトランジスタとが直
    列に接続される、請求項10記載のフリップフロップ回
    路。
  13. 【請求項13】 前記第2のスイッチはNMOSトラン
    ジスタ及びPMOSトランジスタを用いたトランスミッ
    ションゲートであり、 前記第2のスイッチの前記PMOSトランジスタのゲー
    ト及び前記第2のスイッチの前記NMOSトランジスタ
    のゲートのいずれか一方が前記クロック信号を受け、他
    方が前記クロック信号と相補的な逆クロック信号を受
    け、 前記第3のスイッチはNMOSトランジスタ及びPMO
    Sトランジスタを用いたトランスミッションゲートであ
    り、 前記第3のスイッチの前記NMOSトランジスタのゲー
    ト及び前記第3のスイッチの前記PMOSトランジスタ
    のゲートのいずれか一方には前記モード信号が、他方に
    は前記モード信号と相補的な逆モード信号が、それぞれ
    与えられ、 前記第2のスイッチの前記NMOSトランジスタと、前
    記第3のスイッチの前記NMOSトランジスタとが直列
    に接続され、 前記第2のスイッチの前記PMOSトランジスタと、前
    記第3のスイッチの前記PMOSトランジスタとが直列
    に接続される、請求項12記載のフリップフロップ回
    路。
  14. 【請求項14】 前記第1のハーフ・ラッチはマスタ・
    ラッチとして、前記第2のハーフ・ラッチはスレーブ・
    ラッチとして、それぞれ機能し、 前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のスイッチの入力
    端は前記第1のハーフ・ラッチを介して間接的に前記セ
    レクタの前記出力端に接続され、 前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のインバータの出
    力端は直接的にもしくは前記第2のインバータを介して
    間接的に前記出力端子に接続される、請求項10記載の
    フリップフロップ回路。
  15. 【請求項15】 前記第1のハーフ・ラッチは (c−5)前記セレクタの前記出力端に接続された入力
    端と、出力端とを含み、その開閉が前記第2のハーフ・
    ラッチの前記第1のスイッチと相補的であるスイッチ
    と、 (c−6)前記第1のハーフ・ラッチの前記スイッチの
    前記出力端に接続された入力端と、前記第2のハーフ・
    ラッチを介して前記出力端子に間接的に接続された出力
    端とを含むインバータとを有し、 前記第1のハーフ・ラッチの前記スイッチはNMOSト
    ランジスタ及びPMOSトランジスタを用いたトランス
    ミッションゲートであり、 前記セレクタは (a−1)前記通常の入力信号を受ける第1の電流電極
    と、前記第1のハーフ・ラッチの前記スイッチの前記P
    MOSトランジスタを介して前記第1のハーフ・ラッチ
    の前記インバータの前記入力端に接続される第2の電流
    電極と、ゲートとを含む第1のPMOSトランジスタ
    と、 (a−2)前記通常の入力信号を受ける第1の電流電極
    と、前記第1のハーフ・ラッチの前記スイッチの前記N
    MOSトランジスタを介して前記第1のハーフ・ラッチ
    の前記インバータの前記入力端に接続される第2の電流
    電極と、ゲートとを含む第1のNMOSトランジスタ
    と、 (a−3)前記スキャンテスト用信号を受ける第1の電
    流電極と、前記第1のPMOSトランジスタの前記第2
    の電流電極に接続される第2の電流電極と、前記第1の
    NMOSトランジスタの前記ゲートに接続されたゲート
    とを含む第2のPMOSトランジスタと、 (a−4)前記スキャンテスト用信号を受ける第1の電
    流電極と、前記第1のNMOSトランジスタの前記第2
    の電流電極に接続される第2の電流電極と、前記第1の
    PMOSトランジスタの前記ゲートに接続されたゲート
    と、を含む第2のNMOSトランジスタとを備え、 前記第1のNMOSトランジスタの前記ゲート及び前記
    第1のPMOSトランジスタの前記ゲートのいずれか一
    方には前記モード信号が、他方には前記逆モード信号
    が、それぞれ与えられ、 前記第1のハーフ・ラッチの前記スイッチの前記NMO
    Sトランジスタの前記ゲート及び前記第1のハーフ・ラ
    ッチの前記スイッチの前記PMOSトランジスタの前記
    ゲートのいずれか一方には前記クロック信号が、他方に
    は前記逆クロック信号が、それぞれ与えられる請求項1
    4記載のフリップフロップ回路。
  16. 【請求項16】 前記第2のハーフ・ラッチはマスタ・
    ラッチとして、前記第1のハーフ・ラッチはスレーブ・
    ラッチとして、それぞれ機能し、 前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のスイッチの入力
    端は前記セレクタの前記出力端に直接的に接続され、 前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のインバータの出
    力端は前記第1のハーフ・ラッチを介して間接的に前記
    出力端子に接続される、請求項10記載のフリップフロ
    ップ回路。
  17. 【請求項17】 前記第2のハーフ・ラッチの前記第1
    のスイッチはNMOSトランジスタ及びPMOSトラン
    ジスタを用いたトランスミッションゲートであり、 前記セレクタは (a−1)前記通常の入力信号を受ける第1の電流電極
    と、前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のスイッチの
    前記PMOSトランジスタを介して前記第1のインバー
    タの前記入力端に接続される第2の電流電極と、ゲート
    とを含む第1のPMOSトランジスタと、 (a−2)前記通常の入力信号を受ける第1の電流電極
    と、前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のスイッチの
    前記NMOSトランジスタを介して前記第1のインバー
    タの前記入力端に接続される第2の電流電極と、ゲート
    とを含む第1のNMOSトランジスタと、 (a−3)前記スキャンテスト用信号を受ける第1の電
    流電極と、前記第1のPMOSトランジスタの前記第2
    の電流電極に接続される第2の電流電極と、前記第1の
    NMOSトランジスタの前記ゲートに接続されたゲート
    とを含む第2のPMOSトランジスタと、 (a−4)前記スキャンテスト用信号を受ける第1の電
    流電極と、前記第1のNMOSトランジスタの前記第2
    の電流電極に接続される第2の電流電極と、前記第1の
    PMOSトランジスタの前記ゲートに接続されたゲート
    と、を含む第2のNMOSトランジスタとを備え、 前記第1のNMOSトランジスタの前記ゲート及び前記
    第1のPMOSトランジスタの前記ゲートのいずれか一
    方には前記モード信号が、他方には前記モード信号と相
    補的な逆モード信号が、それぞれ与えられ、 前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のスイッチの前記
    NMOSトランジスタの前記ゲート及び前記第2のハー
    フ・ラッチの前記第1のスイッチの前記PMOSトラン
    ジスタの前記ゲートのいずれか一方には前記クロック信
    号が、他方には前記クロック信号と相補的な逆クロック
    信号が、それぞれ与えられる請求項16記載のフリップ
    フロップ回路。
  18. 【請求項18】 前記第2のハーフ・ラッチは (c−5)前記モード信号と、比較信号と、前記通常の
    入力信号とが与えられ、前記通常の入力信号が所定の論
    理をとり、前記モード信号及び前記第1の比較信号が活
    性化した場合に、前記第1のインバータの前記入力端に
    所定の電位を与える論理検出手段を更に有する請求項1
    7記載のフリップフロップ回路。
  19. 【請求項19】 直列に接続された第1及び第2のフリ
    ップフロップ回路を備えるスキャンパスであって、 前記第1のフリップフロップ回路は (a−1)第1の通常の入力信号とスキャンテスト用信
    号とを入力する一対の入力端と、両者のいずれか一方が
    モード信号に基づいて出力される出力端とを含むセレク
    タと、 (a−2)出力端子と、 (a−3)前記セレクタの前記出力端と、前記出力端子
    との間に設けられたダイナミック型の第1のハーフ・ラ
    ッチと、 (a−4)前記セレクタの前記出力端と前記出力端子と
    の間で前記第1のハーフ・ラッチと直列に接続され、前
    記モード信号が第1の論理値及び第2の論理値を採る場
    合に、それぞれダイナミック型とスタティック型とに切
    り換えられて動作する第2のハーフ・ラッチとを有し、 前記第2のフリップフロップ回路は (b−1)第2の通常の入力信号と前記第1のフリップ
    フロップ回路の前記出力端子に与えられた信号とを入力
    する一対の入力端と、両者のいずれか一方がモード信号
    に基づいて出力される出力端とを含むセレクタと、 (b−2)出力端子と、 (b−3)前記セレクタの前記出力端と、前記出力端子
    との間に設けられたダイナミック型の第1のハーフ・ラ
    ッチと、 (b−4)前記セレクタの前記出力端と前記出力端子と
    の間で前記第1のハーフ・ラッチと直列に接続され、前
    記モード信号が第1の論理値及び第2の論理値を採る場
    合に、それぞれダイナミック型とスタティック型とに切
    り換えられて動作する第2のハーフ・ラッチとを有し、 前記第1のフリップフロップ回路の前記セレクタは、前
    記モード信号が前記第1の論理値及び前記第2の論理値
    を採る場合に、それぞれ前記第1の通常の入力信号及び
    前記スキャンテスト用信号を出力し、 前記第2のフリップフロップ回路の前記セレクタは、前
    記モード信号が前記第1の論理値及び前記第2の論理値
    を採る場合に、それぞれ前記第2の通常の入力信号及び
    前記第1のフリップフロップ回路の前記出力端子に与え
    られた信号を出力するスキャンパス。
  20. 【請求項20】 直列に接続された第1及び第2のフリ
    ップフロップ回路を備えるスキャンパスであって、 前記第1のフリップフロップ回路は (a−1)通常の入力信号とスキャンテスト用信号とを
    入力する一対の入力端と、両者のいずれか一方がモード
    信号に基づいて出力される出力端とを含むセレクタと、 (a−2)出力端子と、 (a−3)前記セレクタの前記出力端と、前記出力端子
    との間に設けられたダイナミック型の第1のハーフ・ラ
    ッチと、 (a−4)前記セレクタの前記出力端と前記出力端子と
    の間で前記第1のハーフ・ラッチと直列に接続され、前
    記モード信号が第1の論理値及び第2の論理値を採る場
    合に、それぞれダイナミック型とスタティック型とに切
    り換えられて動作する第2のハーフ・ラッチとを有し、 前記第2のフリップフロップ回路は (b−1)前記第1のフリップフロップ回路の前記出力
    端子に接続された入力端子と、 (b−2)出力端子と、 (b−3)前記入力端子と、前記第2のフリップフロッ
    プ回路の前記出力端子との間に設けられたダイナミック
    型の第1のハーフ・ラッチと、 (b−4)前記入力端子と前記第2のフリップフロップ
    回路の前記出力端子との間で前記第1のハーフ・ラッチ
    と直列に接続され、前記モード信号が前記第1の論理値
    及び前記第2の論理値を採る場合に、それぞれダイナミ
    ック型とスタティック型とに切り換えられて動作する第
    2のハーフ・ラッチとを有し、 前記第1のフリップフロップ回路の前記セレクタは、前
    記モード信号が前記第1の論理値及び前記第2の論理値
    を採る場合に、それぞれ前記通常の入力信号及び前記ス
    キャンテスト用信号を出力するスキャンパス。
  21. 【請求項21】 第1及び第2のハーフ・ラッチの直列
    接続によって構成され、入力端子及び出力端子を備える
    フリップフロップ回路であって、 (a)前記第1のハーフ・ラッチはダイナミック型であ
    り、 (b)前記第2のハーフ・ラッチは(b−1)前記入力
    端子に作動的に結合された入力端と、出力端とを含み、
    その開閉がクロック信号に制御される第1のスイッチ
    と、(b−2)前記第1のスイッチの前記出力端に接続
    された入力端と、前記出力端子に作動的に結合された出
    力端とを含む第1のインバータと、(b−3)2値論理
    の一方に対応する第1電位を与える第1電位点と、前記
    第1のインバータの前記入力端との間で互いに直列に接
    続される第1乃至第3のスイッチと、(b−4)2値論
    理の他方に対応する第2電位を与える第2電位点と、前
    記第1のインバータの前記入力端との間で互いに直列に
    接続される第4乃至第6のスイッチとを備え、 前記第1及び第4のスイッチの開閉は前記第1のインバ
    ータの出力によって、前記第2のスイッチの開閉は前記
    クロック信号によって、前記第3のスイッチの開閉はモ
    ード信号によって、前記第5のスイッチの開閉は前記ク
    ロック信号と相補的な逆クロック信号によって、前記第
    6のスイッチの開閉は前記モード信号と相補的な逆モー
    ド信号によって、それぞれ制御される、フリップフロッ
    プ回路。
  22. 【請求項22】 前記第2のハーフ・ラッチはマスタ・
    ラッチとして、前記第1のハーフ・ラッチはスレーブ・
    ラッチとして、それぞれ機能し、 前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のスイッチの入力
    端は前記入力端子に直接的に接続され、 前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のインバータの出
    力端は前記第1のハーフ・ラッチを介して間接的に前記
    出力端子に接続される、請求項21記載のフリップフロ
    ップ回路。
  23. 【請求項23】 前記第1のハーフ・ラッチはマスタ・
    ラッチとして、前記第2のハーフ・ラッチはスレーブ・
    ラッチとして、それぞれ機能し、 前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のスイッチの入力
    端は前記第1のハーフ・ラッチを介して間接的に前記入
    力端子に接続され、 前記第2のハーフ・ラッチの前記第1のインバータの出
    力端は直接的に、もしくは前記第1電位に直接に接続さ
    れる部分を除く前記第1乃至第3のスイッチが直列に接
    続される経路と、前記第2電位に直接に接続される部分
    を除く前記第4乃至第6のスイッチが直列に接続される
    経路とを接続する接続線を介して間接的に、前記出力端
    子に接続される、請求項21記載のフリップフロップ回
    路。
  24. 【請求項24】 (a)入力端と、出力端とを含み、そ
    の開閉がクロック信号に制御される第1のスイッチと、 (b)前記第1のスイッチの前記出力端に接続された入
    力端と、出力端とを含む第1のインバータと、 (c)第2のインバータと、 (d)その開閉が前記第1のスイッチと相補的である第
    2のスイッチと、 (e)その開閉がモード信号によって制御される第3の
    スイッチとを備え、 前記第2のインバータ並びに前記第2及び第3のスイッ
    チが、前記第1のインバータの前記出力端と、前記第1
    のインバータの前記入力端との間で直列に接続され、 前記第2及び前記第3のスイッチのいずれもが導通した
    ときには前記第2のインバータが前記第1のインバータ
    と逆並列に接続される記憶回路。
  25. 【請求項25】 前記第1のインバータはCMOSゲー
    トアレイの基本セルを用いて構成されたCMOSインバ
    ータ回路であり、 前記CMOSインバータ回路は少なくとも一方の導電型
    のMOSトランジスタが複数並列に接続された、請求項
    24記載の記憶回路。
  26. 【請求項26】 前記第2のインバータはCMOSゲー
    トアレイの基本セルを用いて構成されたCMOSインバ
    ータ回路であり、 前記CMOSインバータ回路は少なくとも一方の導電型
    のMOSトランジスタが複数並列に接続された、請求項
    24記載の記憶回路。
  27. 【請求項27】 前記第2のインバータの入力端は前記
    第1のインバータの前記出力端に接続され、前記第2の
    スイッチの前記入力端は前記第2のインバータの前記出
    力端に接続され、前記第3のスイッチの前記入力端は前
    記第2のスイッチの前記出力端に接続され、前記第1の
    インバータの前記入力端は前記第3のスイッチの前記出
    力端に接続され、 (f)前記第3のスイッチの前記入力端に接続された出
    力端子を更に備える、請求項24記載の記憶回路。
  28. 【請求項28】 (g)入力端と、前記第1のスイッチ
    の前記入力端に接続された出力端とを有するハーフ・ラ
    ッチとを更に備え、 前記ハーフ・ラッチは、前記第1のスイッチの開閉と相
    補的に開閉し、前記ハーフ・ラッチの前記入力端と前記
    出力端との間にするスイッチによってその動作が制御さ
    れる、請求項27記載の記憶回路。
  29. 【請求項29】 前記第2のインバータの入力端は前記
    第1のインバータの前記出力端に接続され、前記第2の
    スイッチの前記入力端は前記第2のインバータの前記出
    力端に接続され、前記第3のスイッチの前記入力端は前
    記第2のスイッチの前記出力端に接続され、前記第1の
    インバータの前記入力端は前記第3のスイッチの前記出
    力端に接続され、 (f)前記第3のスイッチの前記入力端に接続された入
    力端と、出力端とを有する第1のドライブ回路とを更に
    備える、請求項24記載の記憶回路。
  30. 【請求項30】 (g)入力端と、前記第1のスイッチ
    の前記入力端に接続された出力端とを有するハーフ・ラ
    ッチを更に備え、 前記ハーフ・ラッチは、前記第1のスイッチの開閉と相
    補的に開閉し、前記ハーフ・ラッチの前記入力端と前記
    出力端との間にするスイッチによってその動作が制御さ
    れる、請求項29記載の記憶回路。
  31. 【請求項31】 (g)複数の入力端子と、 (h)前記複数の入力端子と前記第1のインバータとの
    間において、前記第1のスイッチと直列に接続され、所
    定の信号によって制御されるセレクタとを更に備える、
    請求項29記載の記憶回路。
  32. 【請求項32】 (g)第1及び第2の入力端子と、 (h)いずれも所定の信号によって制御される第1のP
    MOSトランジスタ及び第1のNMOSトランジスタに
    よって構成されるセレクタとを更に備え、 前記第1のスイッチは、第2のPMOSトランジスタ及
    び第2のNMOSトランジスタによって構成され、 前記第1のPMOSトランジスタ及び前記第2のPMO
    Sトランジスタが前記第1の入力端子と前記第1のイン
    バータの前記入力端との間で直列に接続され、前記第1
    のNMOSトランジスタ及び前記第2のNMOSトラン
    ジスタが前記第2の入力端子と前記第1のインバータの
    前記入力端との間で直列に接続される、請求項29記載
    の記憶回路。
  33. 【請求項33】 請求項32記載の記憶回路が複数個直
    列に設けられてスキャンパスを構成し、 リセット信号が与えられ、前記リセット信号に基づいて
    前記モード信号、前記クロック信号及び前記所定の信号
    の論理を固定する論理回路を更に備える記憶回路。
  34. 【請求項34】 前記所定の信号は前記モード信号が採
    用される、請求項31記載の記憶回路。
  35. 【請求項35】 前記所定の信号は前記モード信号が採
    用される、請求項32記載の記憶回路。
  36. 【請求項36】 (g)前記第1のインバータの前記出
    力端に接続された入力端と、出力端とを有する第4のス
    イッチと、 (h)前記第4のスイッチの前記出力端に接続された入
    力端と、出力端とを有する第2のドライブ回路とを更に
    備え、 前記第1のスイッチは前記第4のスイッチの開閉と相補
    的に開閉する、請求項29記載の記憶回路。
  37. 【請求項37】 前記第2のインバータの入力端は前記
    第1のインバータの前記出力端に接続され、前記第2の
    スイッチの前記入力端は前記第2のインバータの前記出
    力端に接続され、前記第3のスイッチの前記入力端は前
    記第2のスイッチの前記出力端に接続され、前記第1の
    インバータの前記入力端は前記第3のスイッチの前記出
    力端に接続され、 (f)前記第1のインバータの前記出力端に接続された
    入力端と、出力端とを有する第4のスイッチと、 (g)前記第4のスイッチの前記出力端に接続された入
    力端と、出力端とを有する第1のドライブ回路と、 (h)前記第1のインバータの前記出力端に接続された
    入力端と、出力端とを有する第5のスイッチと、 (h)前記第5のスイッチの前記出力端に接続された入
    力端と、出力端とを有する第2のドライブ回路とを更に
    備え、 前記第4及び第5のスイッチは前記第1のスイッチの開
    閉と相補的に開閉し、前記第1のドライブ回路の出力
    と、前記第2のドライブ回路の出力とは相補的な値をと
    る、請求項24記載の記憶回路。
  38. 【請求項38】 前記第3のスイッチは前記第2のスイ
    ッチが導通している場合のみ導通する、請求項24記載
    の記憶回路。
  39. 【請求項39】 (a)複数の入力端子と、 (b)前記複数の入力端子に与えられた信号の内の一対
    を、モード信号に基づいて選択的に出力するセレクタ
    と、 (c)前記セレクタの出力を受ける入力端と、出力端と
    を有するマスタ・ラッチと、 (d)(d−1)前記マスタ・ラッチの前記出力端に接
    続された入力端と、出力端とを含むスイッチと、(d−
    2)前記スイッチの出力端に接続された入力端と出力端
    とを含むドライブ回路とを有するスレーブ・ラッチと、 (e)一の前記複数の入力端子と接続された入力端と、
    前記スレーブ・ラッチの前記ドライブ回路の前記入力端
    に接続された出力端とを有し、バイパス信号に基づいて
    開閉するバイパス用スイッチとを備え、 前記マスタ・ラッチ及び前記スレーブ・ラッチの少なく
    とも一方が、前記モード信号に基づいてその動作がダイ
    ナミック型とスタティック型に切り替えられるフリップ
    フロップ回路。
  40. 【請求項40】 前記一の前記複数の入力端子は、前記
    複数の入力端子に与えられた信号の内の前記一対の一方
    である、請求項39記載のフリップフロップ回路。
  41. 【請求項41】 (f)前記一の前記複数の入力端子に
    接続された入力端と、前記バイパス用スイッチの前記入
    力端に接続された出力端とを有するバイパス用インバー
    タを更に備える請求項40記載のフリップフロップ回
    路。
  42. 【請求項42】 (g)前記バイパス信号と、クロック
    信号の基礎となるクロック原信号とを入力し、前記マス
    タ・ラッチ及び前記スレーブ・ラッチの動作を制御する
    クロック信号を出力する論理回路を更に備え、 前記バイパス信号が第1の値を採った場合には、前記ク
    ロック原信号に基づいて前記クロック信号が決定され、 前記バイパス信号が前記第1の値と相補的な第2の値を
    採った場合には、前記クロック原信号に拘らず、前記ク
    ロック信号の値が固定される、請求項41記載のフリッ
    プフロップ回路。
  43. 【請求項43】 前記マスタ・ラッチは (c−1)前記マスタ・ラッチの入力端に接続された入
    力端と、出力端とを含むスイッチと、 (c−2)前記マスタ・ラッチの前記スイッチの出力端
    に接続された入力端と出力端とを含むドライブ回路とを
    更に有し、 前記マスタ・ラッチの前記ドライブ回路は、前記バイパ
    ス用スイッチが導通する場合には固定された値を出力
    し、前記前記バイパス用スイッチが導通しない場合には
    前記マスタ・ラッチの前記スイッチの伝達する信号の変
    化に基づいて変化する信号を出力する、請求項40記載
    のフリップフロップ回路。
  44. 【請求項44】 前記一の前記複数の入力端子は、前記
    複数の入力端子に与えられた信号の内の前記一対のいず
    れとも異なる、請求項39記載のフリップフロップ回
    路。
  45. 【請求項45】 マスタ・ラッチ及びスレーブ・ラッチ
    として機能する一対のハーフ・ラッチの直列接続を備え
    たフリップフロップ回路であって、 前記一対のハーフ・ラッチの少なくとも一方は、モード
    信号によってダイナミック型/スタティック型に切り替
    わって動作し、 前記マスタ・ラッチ及び前記スレーブ・ラッチは、それ
    ぞれ互いに異なる一対のクロック信号で動作が制御され
    ることを特徴とするフリップフロップ回路。
  46. 【請求項46】 複数の入力信号から一の前記複数の入
    力信号を前記モード信号に基づいて選択して前記マスタ
    ・ラッチに伝達するセレクタを更に備える、請求項45
    記載のフリップフロップ回路。
  47. 【請求項47】 前記一対のクロック信号の一方と、ク
    ロック原信号とを入力し、前記一対のクロック信号の他
    方を生成する論理回路を更に備え、 前記クロック原信号の値が遷移を行う場合は必ず一対の
    遷移を行い、前記一対の遷移は前記一対のクロック信号
    の前記一方が非活性にある期間において存在する、請求
    項46記載のフリップフロップ回路。
  48. 【請求項48】 前記一対の前記クロック信号の前記一
    方は前記マスタ・ラッチの動作を制御し、前記一対の前
    記クロック信号の前記他方は前記スレーブ・ラッチの動
    作を制御し、 前記複数の入力信号は一対をなし、 前記モード信号は前記クロック原信号が採用される、請
    求項47記載のフリップフロップ回路。
  49. 【請求項49】 複数の第1の入力を入力し、その中か
    ら一つを選択して出力する第1のセレクタと、 前記第1のセレクタの出力を受け、第1のクロック信号
    で動作して第1の出力を出力する第1のハーフ・ラッチ
    と前記第1の出力と、少なくとも一つの第2の入力とを
    入力し、その中から一つを選択して出力する第2のセレ
    クタと、 前記第2のセレクタの出力を受け、第2のクロック信号
    で動作して第2の出力を出力する第2のハーフ・ラッチ
    とを備えるフリップフロップ回路。
  50. 【請求項50】 前記複数の第1の入力の個数は2であ
    り、前記第2の入力の個数は1であり、前記第1及び第
    2のセレクタはいずれもモード信号によってその動作が
    制御される、請求項49記載のフリップフロップ回路。
  51. 【請求項51】 前記第1及び第2のハーフ・ラッチの
    少なくとも一方が前記モード信号に基づいてダイナミッ
    ク型/スタティック型が切り替わって動作する、請求項
    50記載のフリップフロップ回路。
  52. 【請求項52】 (a)入力端と、出力端とを有する第
    1のスイッチと、 (b)前記第1のスイッチの前記出力端に接続された入
    力端と、出力端とを有する第1のインバータと、 (c)前記第1のインバータの前記出力端に接続された
    入力端と、出力端とを有する第2のインバータと、 (d)前記第1のインバータの前記出力端に接続された
    第1のハーフ・ラッチと、 (e)前記第2のインバータの前記出力端に接続された
    第2のハーフ・ラッチとを備え、 前記第1及び第2のハーフ・ラッチは互いに同期して動
    作し、 前記第1のスイッチは前記第1及び第2のハーフ・ラッ
    チが情報を伝達する状態にあるときに非導通し、情報を
    保持する状態にあるときに導通する、するフリップフロ
    ップ回路。
  53. 【請求項53】 (f)前記第2のインバータの前記出
    力端と、前記第1のインバータの前記入力端との間に介
    在する第2のスイッチを更に備え、 前記第2のスイッチは前記第1及び第2のハーフ・ラッ
    チが情報を伝達する状態にあるときに導通し、情報を保
    持する状態にあるときに非導通する、請求項52記載の
    フリップフロップ回路。
  54. 【請求項54】 (g)前記第2のインバータの前記出
    力端と、前記第1のインバータの前記入力端との間で、
    前記第2のスイッチと直列に接続される第3のスイッチ
    を更に備え、 前記第3のスイッチはモード信号によって前記第1及び
    第2のスイッチ、並びに前記第1及び第2のハーフ・ラ
    ッチとは独立して開閉する、請求項53記載のフリップ
    フロップ回路。
  55. 【請求項55】 (h)複数の入力端子と、 (i)前記複数の入力端子に与えられた信号を択一的に
    前記第1のスイッチの前記入力端に与えるセレクタとを
    更に備え、前記セレクタは前記第3のスイッチの開閉と
    同期して動作する、請求項54記載のフリップフロップ
    回路。
  56. 【請求項56】 アドレスに対応してデータの書き込み
    及び読み出しが行われるコア部と、 書き込み許可原信号を入力し、これをクロック信号に基
    づいたタイミングで出力する第1のフリップフロップ
    と、 書き込まれるべき前記データを入力し、これを前記クロ
    ック信号に基づいたタイミングで前記コア部に出力する
    第2のフリップフロップと、 前記第1のフリップフロップの出力を入力し、これを前
    記クロック信号に基づいたタイミングで書き込み許可信
    号として前記コア部に与える書き込み制御部と、 読み出しアドレスが与えられる第1入力端と、書き込み
    アドレスが与えられる第2入力端と、出力端とを有する
    選択手段とを備え、 前記選択手段の前記出力端は (a)前記第1のフリップフロップの出力の値が書き込
    み動作に対応している場合には、前記書き込みアドレス
    を前記クロック信号に基づいたタイミングで前記コア部
    に与え、 (b)前記第1のフリップフロップの出力の値が読み出
    し動作に対応している場合には、前記読み出しアドレス
    を前記コア部に与え、 前記コア部は、前記書き込み許可信号が活性化すること
    により、前記選択手段の前記出力端に与えられた信号に
    対応する前記アドレスに前記第2のフリップフロップの
    出力を書き込む記憶回路。
  57. 【請求項57】 前記選択手段は前記第2入力端に接続
    され、前記クロック信号に基づいたタイミングで前記書
    き込み信号を伝達させる第3のフリップフロップと、 前記第1入力端に接続された第1端と、前記第3のフリ
    ップフロップに接続された第2端と、前記選択手段の前
    記出力端に接続された出力端と、前記第1のフリップフ
    ロップの出力端に接続された制御端とを含む選択器とを
    有し、 前記選択器は前記制御端に与えられた値に従って、自身
    の前記出力端に前記第1端に与えられた信号及び前記第
    2端に与えられた信号のいずれか一方を与える、請求項
    56記載の記憶回路。
  58. 【請求項58】 前記第3のフリップフロップはスキャ
    ンタイプのフリップフロップであり、 前記選択手段にはテスト信号も与えられ、前記テスト信
    号が活性化している場合及び前記第1のフリップフロッ
    プの出力が書き込み動作に対応している場合の少なくと
    も一方の場合には、自身の前記出力端に自身の前記第2
    端に与えられた信号を与える、請求項57記載の記憶回
    路。
  59. 【請求項59】 前記選択手段は前記書き込みアドレス
    及びスキャンテスト用信号をモード信号に基づいて選択
    的に出力するセレクタと、 前記セレクタの出力を伝達するマスタ・ラッチと、 前記マスタ・ラッチの出力端に接続された入力端と、出
    力端とを含むスイッチを有し、これを介して前記マスタ
    ・ラッチの出力を伝達するスレーブ・ラッチと、 前記読み出しアドレスが与えられる入力端と、前記スレ
    ーブ・ラッチの前記ドライブ回路の前記入力端に接続さ
    れた出力端とを有し、バイパス信号の活性/非活性に基
    づいてそれぞれON/OFFするバイパス用スイッチと
    を備え、 前記バイパス信号は、前記テスト信号が活性化している
    場合及び前記第1のフリップフロップの出力が書き込み
    動作に対応している場合の少なくとも一方の場合に非活
    性化し、 前記バイパス信号が活性化した場合には前記スレーブ・
    ラッチの前記スイッチは前記クロック信号に依らずに非
    導通する、請求項56記載の記憶回路。
  60. 【請求項60】 前記マスタ・ラッチ及び前記スレーブ
    ・ラッチの一方は、 i)前記モード信号が前記セレクタに前記スキャンテス
    ト用信号を出力させるように制御する場合に、スタティ
    ック型として動作し、 ii)前記モード信号が前記セレクタに前記書き込みア
    ドレスを出力させるように制御する場合に、ダイナミッ
    ク型として動作し、 他方はダイナミック型として動作する、請求項59記載
    の記憶回路。
  61. 【請求項61】 前記第1の入力端と前記第2の入力端
    とは共通に接続され、前記書き込みアドレス及び前記読
    み出しアドレスのいずれもが共通して与えられる、請求
    項58乃至請求項60のいずれか一つに記載の記憶回
    路。
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