JPH09270331A - 電子部品 - Google Patents

電子部品

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JPH09270331A
JPH09270331A JP10370296A JP10370296A JPH09270331A JP H09270331 A JPH09270331 A JP H09270331A JP 10370296 A JP10370296 A JP 10370296A JP 10370296 A JP10370296 A JP 10370296A JP H09270331 A JPH09270331 A JP H09270331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
conductor
electronic component
insulating resin
layers
Prior art date
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Pending
Application number
JP10370296A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Kimura
一弥 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易であるとともに,内部導体層への
水分の浸透を阻止した所望特性を備えた信頼性の高い電
子部品を提供すること。 【解決手段】 絶縁基板11上に複数の絶縁樹脂層13
a〜13dと複数の導体層14a〜14cとを交互に積
層した積層体12を有し、前記積層体12の内,最上層
のものは,絶縁樹脂層13dであり,前記複数の導体層
の内の上層から一つ目の第1の導体層14cの導体パタ
ーンと上層から2つ目の第2の導体層14bの引き出し
電極部1bとは,これらの間に介在する第1の絶縁樹脂
層13cに設けられた貫通孔18を介して接続され,前
記第1の導体パターン14cの引き出し電極部1c,2
cは,前記第1の絶縁樹脂層13cに設けられた第2の
貫通孔15b、16bを介して第2の電極層の引き出し
電極部1b、2bに接続され、かつ前記最上層の絶縁樹
脂層13dから積層方向に直角の方向に露出して、前記
積層体の側面まで延びており、前記第1の導体パターン
14cの引き出し電極部1c,2cと前記第1の絶縁樹
脂層13cとの界面が封止されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,電子部品に関し,
詳しくは,インダクタ(L),キャパシタ(C),電気
抵抗素子(R),薄膜EMIフィルタ,コモンモードチ
ョークコイル,カレントセンサ,信号用トランス,及び
これらを一つの部品に構成した複合電子部品等の表面実
装部品もしくはリード部品である電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,図7に示される電子部品が知られ
ている(特開平3−201417号公報参照)。この電
子部品は,絶縁基板101上に,ポリイミド樹脂からな
る絶縁樹脂層102およびスパッタ法によって形成され
たTi,Ti−Ag,Agからなる内部導体パターン1
03,104を交互に積層させ,絶縁樹脂層102の端
部を取り除くことによって最上部の導体パターン104
の端部を,露出させて電子部品100を形成している。
【0003】尚,導体パターン104の端部に接続する
ように端子下地部を電子部品100の側面に形成し,こ
の端子下地を覆うように,電子部品本体の上面端部か
ら,側面を介して下面端部に至る外部電極端子部を形成
して用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記電
子部品を,絶縁基板上に絶縁樹脂層と導体パターンとを
交互に積層して構成する場合,絶縁樹脂層と導体パター
ンとの界面の密着性が最も弱いことから,内部導体パタ
ーンから外部に引き出す引き出し部を介して水分や湿気
が侵入し,特性を変化させたり,品質を著しく悪化させ
ていた。
【0005】さらに,外部電極端子を設けるには,通
常,めっき工程を有するが,めっきの際に,めっき液が
侵入し,導体パターンを腐食させるおそれがあった。
【0006】したがって,電子部品の露出した界面をメ
タル層で封止することも考えられるが,工程数の増加を
もたらし,コスト高に繋がる。
【0007】そこで,本発明の技術的課題は,製造が容
易であるとともに,所望する特性を備えた信頼性の高い
電子部品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,絶縁基
板と,前記絶縁基板上に複数の絶縁樹脂層と複数の導体
層とを交互に積層した積層体と,前記導体層中の導体パ
ターンの引き出し電極部に接続され,前記積層体の側面
から前記絶縁基板の側面に渡って形成された外部電極端
子部とを備えた電子部品において,前記積層体の内最上
層のものは,絶縁樹脂層であり,前記複数の導体層の内
の上層から一つ目の第1の導体層中の導体パターンは、
上層から2つ目の第2の導体層中の導体パターンの引き
出し電極部に、これらの間に介在する絶縁樹脂層に設け
られた第1の貫通孔を介して接続され,前記第1の導体
層の引き出し電極部は,前記第2の導体層の引き出し電
極部に、前記第1および第2の導体層の間に介在する絶
縁樹脂層に設けられた第2の貫通孔を介して接続されて
おり、前記第1の導体層の前記引き出し電極部は、前記
最上層の絶縁樹脂層から積層方向に直角の方向に露出し
て,前記積層体の側面まで延在していることを特徴とす
る電子部品が得られる。
【0009】また、本発明によれば、前記絶縁樹脂層の
内の少なくとも一層は,実質的にベンゾシクロブテンで
構成され得る。
【0010】また、前記導体層は,導電金属膜からなる
下地層と前記下地層上に電解めっきによって形成された
Cuめっき膜で構成され得る。
【0011】さらにまた、前記下地層は,スパッタによ
り形成されたTi又はCr膜から構成され得る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0013】図1は本発明の実施の形態による電子部品
の要部を示す部分断面図である。図1に示すように,電
子部品は,電子部品本体10を備えている。電子部品本
体10は,絶縁基板11と,この絶縁基板11上に形成
された積層体12とから構成されている。積層体12
は、絶縁樹脂層13a、13b、13c、13dおよび
導体層14a、14b、14c、が交互に積層してな
る。
【0014】各導体層には、導体パターン引き出し用と
して,両端部付近に引き出し電極部1a,1b,1c,
2a,2b,2cを備えている。
【0015】引き出し電極部1a,1b,1cは,貫通
穴15a,15bを介して互いに接続されており,ま
た,引き出し電極2a,2b,2cは貫通孔16a,1
6bを介して互いに接続されている。
【0016】また、上から1番目の導体層14cの導体
パターンは、上から2番目の引出し電極1bに、両者の
間の絶縁樹脂層13cに設けた貫通孔18を介して接続
されている。
【0017】また,引き出し電極部1c,引き出し電極
部2cは,切欠部15c,16cを介して,積層体12
の側面に至っている。
【0018】この構造による時は、第1の導体パターン
14cの引き出し電極部1c,2cと前記第1の絶縁樹
脂層13cとの界面が最上層の絶縁樹脂層13dおよび
第1の導体パターン14c自身で封止されているので、
外部から水分やめっき液が浸透することが効果的に阻止
される。
【0019】絶縁基板としては、快削性の良好なセラミ
ックを用いると良い。また、絶縁樹脂層13a、13
b、13c、13dは、紫外線感光性のベンゾシクロブ
テン樹脂(BCB)を用いている。
【0020】図2乃至図4は、図1における各絶縁樹脂
層及び各導体層を形成する方法を模式的に示した図であ
る。
【0021】図2を参照して、セラミックス基板(図示
せず)をアセトン、メタノール等で洗浄した後、必要な
ら、図2(a)に示すように、逆スパッタを行って洗浄
し、その上に、スパッタ法によって、Ti膜及びその上
に形成したCu膜からなる下地パターン層3をスパッタ
形成する。図2(b)は下地層21を一面に形成した絶
縁樹脂層13aを示している。図2(b)において、T
i膜は、厚さ0.05μm、Cu膜は、厚さ0.25〜
0.3μmである。
【0022】なお、絶縁樹脂層として、BCBを用いる
ことによって、絶縁樹脂層の平坦性が良好に確保される
ので、表面が凹凸なく平坦な積層体を得ることができ、
電気的特性良好となる。
【0023】次に図2(c)に示すように、レジスト2
2を塗布した後、図2(d)に示すように、ホトリソグ
ラフィを用いて、マスク23を介して、露光し、現像し
て、図3(a)に示すレジストのパターン22´を得
る。
【0024】次に、図3(a)に示すものをH2 SO4
で表面処理した後、図3(b)に示すように、電解Cu
めっきによって、電解Cuめっき層24を得る。
【0025】次に、レジストのパターン22´を剥離し
て、図3(c)に示す形状の中間導体パターン25を得
る。
【0026】次に、図3(c)に示す中間導体パターン
25に対してウエットエッチング(ドライエッチングで
も可)を行い、電解Cuめっき層24の間に露出してい
る下地層21の部分を除去し、HClで洗浄して図3
(d)に示すように、絶縁樹脂層13a上に形成された
孤立パターン14aを得る。尚、エッチングによって、
電解Cuめっき層24の上面も若干エッチングされる
が、下地めっき層21よりも厚いので、導体パターンが
失われることはない。
【0027】得られた導体層14aは、下地層21のパ
ターンと、電解Cuめっき層24のパターンとからな
り、厚さ約3〜5μm、幅約30μmで、洗浄、フォト
リソグラフィ、エッチング、洗浄工程等において、製作
プロセス中に不具合は発生しなかった。
【0028】図4は、樹脂絶縁層を形成する方法を模式
的に示す図である。図4を参照して、図3(d)に示す
絶縁層13a上に形成された導体層14aを覆うよう
に、図4(a)に示すように、スピンコーティングによ
って、紫外線感光性BCB樹脂を塗布して、絶縁樹脂層
26を得る。次に、図4(b)に示すように、フォトリ
ソグラフィを用い、マスク27を介して露光して、図4
(c)に示すように、絶縁樹脂層26に貫通孔18を形
成する。尚、貫通孔18は、絶縁樹脂層26の上部に形
成される導体と電気的コンタクトを得るためのものであ
るから、全ての導体パターン14a上に設ける必要のな
いことはいうまでもない。
【0029】次に、窒素雰囲気中で210℃、30分ハ
ーフキュアすることで、図4(d)に示す絶縁樹脂層1
3bを得る。
【0030】以上の工程を繰り返すことによって,図1
に示す電子部品本体を複数個セラミック基板によってに
縦横に接続されたものを得る。
【0031】また,図1における他の導体パターン14
b,14c,14dも図2及び図3に示した工程と同様
にして得られる。また,絶縁樹脂層13b,13c,1
3dも,図4に示した工程と同様に得られる。
【0032】次に,図5を用いて電子部品本体1に外部
電極端子部を形成する工程について述べる。
【0033】図5を参照すると,図1に示す電子部品本
体10の上面の端部には,引き出し電極部1cが露出し
た形となっている。この引き出し電極部1cに接続する
ように,絶縁基板11と積層体12の側面に,Ni粉を
含むエポキシ樹脂等からなるNi導電ペースト5を塗布
して熱硬化させた。次に,電解バレルめっき法にてNi
めっき膜を下地層6aとして導電ペースト硬化物上に形
成した。ここで,Niは,電解マイグレーションに優れ
ており,半田等が引き出しへ拡散することを防止する。
次に,この下地層6a上に,半田浴から夫々電解バレル
めっきによって,外部接続膜として半田めっき膜6bを
形成した。
【0034】図6は図1の電子部品本体から形成した電
子部品を示す斜視図である。
【0035】なお、本発明の電子部品としては、両端及
び側面中央部に外部電極端子部6を有する3端子構造を
備えたローパスフィルタやLCR回路素子が挙げられ
る。
【0036】
【発明の効果】以上,説明したように,本発明によれ
ば,構造が簡単で、製造が容易であるとともに,外部か
ら水分やめっき液が浸透することを阻止した、所望の特
性を備えた信頼性の高い電子部品を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による電子部品の電子部品
本体を示す部分断面図である。
【図2】図1における導体層を形成する方法を模式的に
示す断面図である。
【図3】図2に引き続く導体層を形成する工程を模式的
に示す断面図である。
【図4】導体層の上に絶縁樹脂層及を形成する方法を模
式的に示す断面図である。
【図5】図1の電子部品の外部電極端子部を示す部分断
面図である。
【図6】図5の外部電極端子部を有する電子部品を示す
斜視図である。
【図7】従来の電子部品の一例を示す部分断面図であ
る。
【符号の説明】
6 外部電極端子 6a 下地層 6b 外部接続膜 10 電子部品本体 11 絶縁基板 13a,13b,13c,13d,13e 絶縁樹脂
層 14a,14b,14c,14d, 導体層 15a,15b,16a,16b,18 貫通孔 21 下地層 22 レジスト 23 マスク 22´ レジストのパターン 24 電解Cuめっき層 25 中間導体パターン 26 絶縁樹脂層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板と,前記絶縁基板上に複数の絶
    縁樹脂層と複数の導体層とを交互に積層した積層体と,
    前記導体層中の導体パターンの引き出し電極部に接続さ
    れ,前記積層体の側面から前記絶縁基板の側面に渡って
    形成された外部電極端子部とを備えた電子部品におい
    て,前記積層体の内最上層のものは,絶縁樹脂層であ
    り,前記複数の導体層の内の上層から一つ目の第1の導
    体層中の導体パターンは、上層から2つ目の第2の導体
    層中の導体パターンの引き出し電極部に、これらの間に
    介在する絶縁樹脂層に設けられた第1の貫通孔を介して
    接続され,前記第1の導体層の引き出し電極部は,前記
    第2の導体層の引き出し電極部に、前記第1および第2
    の導体層の間に介在する絶縁樹脂層に設けられた第2の
    貫通孔を介して接続されており、前記第1の導体層の前
    記引き出し電極部は、前記最上層の絶縁樹脂層から積層
    方向に直角の方向に露出して,前記積層体の側面まで延
    在していることを特徴とする電子部品。
  2. 【請求項2】 請求項1又は2記載の電子部品におい
    て,前記絶縁樹脂層の内の少なくとも一層は,実質的に
    ベンゾシクロブテンからなることを特徴とする電子部
    品。
  3. 【請求項3】 請求項1乃至3の内のいずれかに記載の
    電子部品において,前記導体層は,導電金属膜からなる
    下地層と前記下地層上に電解めっきによって形成された
    Cuめっき膜であることを特徴とする電子部品。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電子部品において,前記
    下地層は,スパッタにより形成されたTi又はCr膜か
    らなることを特徴とする電子部品。
JP10370296A 1996-03-29 1996-03-29 電子部品 Pending JPH09270331A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102157513A (zh) * 2009-10-16 2011-08-17 阿维科斯公司 薄膜表面安装部件

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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