JPH09268652A - 丸形鋼管柱用柱脚金物 - Google Patents
丸形鋼管柱用柱脚金物Info
- Publication number
- JPH09268652A JPH09268652A JP7574196A JP7574196A JPH09268652A JP H09268652 A JPH09268652 A JP H09268652A JP 7574196 A JP7574196 A JP 7574196A JP 7574196 A JP7574196 A JP 7574196A JP H09268652 A JPH09268652 A JP H09268652A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- column
- steel pipe
- round steel
- pipe column
- base metal
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 丸形鋼管柱の傾斜角度を予め考慮して切断す
る必要がなく、溶接用の裏当て材を必要としない施工
性、経済性に優れた丸形鋼管柱用柱脚金物を提供するこ
と。 【解決手段】 アンカーボルト穴を有する底板部と、底
板部から突出した柱接合部とからなり、柱接合部の先端
部に球面を形成することを特徴とする。前記球面はその
頂点が柱接合部の軸心上にあり、丸形鋼管柱の軸心に対
し垂直に切断した丸形鋼管柱の内縁と、柱接合部の表面
とが密接できる曲率を有する。
る必要がなく、溶接用の裏当て材を必要としない施工
性、経済性に優れた丸形鋼管柱用柱脚金物を提供するこ
と。 【解決手段】 アンカーボルト穴を有する底板部と、底
板部から突出した柱接合部とからなり、柱接合部の先端
部に球面を形成することを特徴とする。前記球面はその
頂点が柱接合部の軸心上にあり、丸形鋼管柱の軸心に対
し垂直に切断した丸形鋼管柱の内縁と、柱接合部の表面
とが密接できる曲率を有する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、丸形鋼管柱を基礎
に固定するために用いる柱脚金物であり、特に丸形鋼管
柱を傾斜させて取り付けるのに好適な柱脚金物に関す
る。
に固定するために用いる柱脚金物であり、特に丸形鋼管
柱を傾斜させて取り付けるのに好適な柱脚金物に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】図３は、従来の柱脚金物に丸形鋼管柱を
傾斜させて取り付けた図を示す。図３において、柱脚金
物１は平面が略正方形の鋼板製であり、複数のアンカー
ボルト穴２が外周部に穿設されている。この柱脚金物１
の上面に丸形鋼管柱１０を傾斜させて取り付ける場合、
通常、丸形鋼管柱１０の下端部に開先１１を施し、鋼材
からなる裏当て材８を丸形鋼管柱１０の内縁に設けて溶
接９をする。
傾斜させて取り付けた図を示す。図３において、柱脚金
物１は平面が略正方形の鋼板製であり、複数のアンカー
ボルト穴２が外周部に穿設されている。この柱脚金物１
の上面に丸形鋼管柱１０を傾斜させて取り付ける場合、
通常、丸形鋼管柱１０の下端部に開先１１を施し、鋼材
からなる裏当て材８を丸形鋼管柱１０の内縁に設けて溶
接９をする。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】図３のように従来の柱
脚金物１に丸形鋼管柱１０を傾斜させて取り付ける場
合、柱脚金物１の上面が平坦面なので、丸形鋼管柱１０
の傾斜角度を予め考慮して丸形鋼管柱１０を切断する必
要があった。また、丸形鋼管柱１０の切断面が楕円形と
なるため、丸形鋼管柱１０の開先１１の加工や裏当て材
８の加工が面倒となる問題があった。従って本発明は、
丸形鋼管柱の傾斜角度を予め考慮して切断する必要がな
く、また溶接用の裏当て材を必要としない施工性、経済
性に優れた丸形鋼管柱用柱脚金物を提供することを課題
とする。
脚金物１に丸形鋼管柱１０を傾斜させて取り付ける場
合、柱脚金物１の上面が平坦面なので、丸形鋼管柱１０
の傾斜角度を予め考慮して丸形鋼管柱１０を切断する必
要があった。また、丸形鋼管柱１０の切断面が楕円形と
なるため、丸形鋼管柱１０の開先１１の加工や裏当て材
８の加工が面倒となる問題があった。従って本発明は、
丸形鋼管柱の傾斜角度を予め考慮して切断する必要がな
く、また溶接用の裏当て材を必要としない施工性、経済
性に優れた丸形鋼管柱用柱脚金物を提供することを課題
とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の丸形鋼管柱用柱
脚金物は、アンカーボルト穴を有する底板部と、底板部
から突出した柱接合部とからなり、柱接合部の先端部に
球面を形成することを特徴とする。本発明において、前
記球面はその頂点が柱接合部の軸心上にあり、丸形鋼管
柱の軸心に対し垂直に切断した丸形鋼管柱の内縁と、柱
接合部の表面とが密接できる曲率を有することを特徴と
する。また、本発明の柱脚金物は丸形鋼管柱の取り付け
方向に対して常に安定した機械的性質が確保できるよう
に鋳造または鍛造製からなるものが最も好ましい。ま
た、鋼板製の底板部と鋳造または鍛造製の柱接合部を溶
接により一体的に組み立ててもよい。さらに、柱脚金物
を軽量化するために柱接合部に球面の頂点を通り下方向
に向けて中空部を設けることが望ましい。
脚金物は、アンカーボルト穴を有する底板部と、底板部
から突出した柱接合部とからなり、柱接合部の先端部に
球面を形成することを特徴とする。本発明において、前
記球面はその頂点が柱接合部の軸心上にあり、丸形鋼管
柱の軸心に対し垂直に切断した丸形鋼管柱の内縁と、柱
接合部の表面とが密接できる曲率を有することを特徴と
する。また、本発明の柱脚金物は丸形鋼管柱の取り付け
方向に対して常に安定した機械的性質が確保できるよう
に鋳造または鍛造製からなるものが最も好ましい。ま
た、鋼板製の底板部と鋳造または鍛造製の柱接合部を溶
接により一体的に組み立ててもよい。さらに、柱脚金物
を軽量化するために柱接合部に球面の頂点を通り下方向
に向けて中空部を設けることが望ましい。
【０００５】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の丸形鋼管柱用柱
脚金物の斜視図を示す。図２は、本発明の丸形鋼管柱用
柱脚金物に丸形鋼管柱を傾斜させて取り付けた図を示
す。図１及び図２において、柱脚金物１は鋳造製であり
溶接構造用鋳鋼などで形成される。柱脚金物１は平面形
状が方形あるいは円形の底板部３と、底板部３から直立
した柱接合部４とからなる。底板部３の外周部には複数
のアンカーボルト穴２を穿設する。そして、丸形鋼管柱
１０を柱接合部４に溶接した柱脚金物１を、アンカーボ
ルト（図示せず）を介して基礎コンクリート（図示せ
ず）上に締結固定する。
脚金物の斜視図を示す。図２は、本発明の丸形鋼管柱用
柱脚金物に丸形鋼管柱を傾斜させて取り付けた図を示
す。図１及び図２において、柱脚金物１は鋳造製であり
溶接構造用鋳鋼などで形成される。柱脚金物１は平面形
状が方形あるいは円形の底板部３と、底板部３から直立
した柱接合部４とからなる。底板部３の外周部には複数
のアンカーボルト穴２を穿設する。そして、丸形鋼管柱
１０を柱接合部４に溶接した柱脚金物１を、アンカーボ
ルト（図示せず）を介して基礎コンクリート（図示せ
ず）上に締結固定する。
【０００６】本発明の特徴は柱接合部４の先端部に球面
５を形成することである。球面５は、その頂点６が柱接
合部４の軸心７上にあり、切断面が真円の丸形鋼管柱１
０の内縁１２と、柱接合部４の表面とが密接できる曲率
を有する。このため、従来のように丸形鋼管柱１０の傾
斜角度を予め考慮して斜めに切断しなくても、単に丸形
鋼管柱１０の軸心１３に対し垂直に切断するだけで、丸
形鋼管柱１０の内縁１２と球面５とが密接する領域内で
あれば、丸形鋼管柱１０を任意の傾斜角度および取付け
方向に調整して溶接９できる。また、従来のような丸形
鋼管柱の開先の加工や溶接用の裏当て材も不要となる。
１４は球面５の頂点６を通り底板部３方向に空けられた
中空部であり、中空部１４の開口径は、丸形鋼管柱１０
の溶接が全周にわたって行えるように、丸形鋼管柱１０
の内縁１２内に納まる大きさが望ましい。中空部１４
は、図２に示すように穴の他端を閉塞するタイプだけで
なく、底板部３を貫いて穴の両端を開口させるタイプで
も構わない。
５を形成することである。球面５は、その頂点６が柱接
合部４の軸心７上にあり、切断面が真円の丸形鋼管柱１
０の内縁１２と、柱接合部４の表面とが密接できる曲率
を有する。このため、従来のように丸形鋼管柱１０の傾
斜角度を予め考慮して斜めに切断しなくても、単に丸形
鋼管柱１０の軸心１３に対し垂直に切断するだけで、丸
形鋼管柱１０の内縁１２と球面５とが密接する領域内で
あれば、丸形鋼管柱１０を任意の傾斜角度および取付け
方向に調整して溶接９できる。また、従来のような丸形
鋼管柱の開先の加工や溶接用の裏当て材も不要となる。
１４は球面５の頂点６を通り底板部３方向に空けられた
中空部であり、中空部１４の開口径は、丸形鋼管柱１０
の溶接が全周にわたって行えるように、丸形鋼管柱１０
の内縁１２内に納まる大きさが望ましい。中空部１４
は、図２に示すように穴の他端を閉塞するタイプだけで
なく、底板部３を貫いて穴の両端を開口させるタイプで
も構わない。
【０００７】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果がある。
（１）丸形鋼管柱を垂直切断するだけで任意の傾斜角度
に接合できるため、施工性が向上すると共に加工省力で
きる。（２）丸形鋼管柱の内縁と柱接合部とが隙間なく
接するので、溶接接合部の信頼性が向上し、また裏当て
材が不要となり材料費、加工費が削減できる。（３）柱
脚金物が溶接構造用鋳鋼などで形成されるため、材料の
方向性に関係なく安定した機械的性質が確保できる。
（１）丸形鋼管柱を垂直切断するだけで任意の傾斜角度
に接合できるため、施工性が向上すると共に加工省力で
きる。（２）丸形鋼管柱の内縁と柱接合部とが隙間なく
接するので、溶接接合部の信頼性が向上し、また裏当て
材が不要となり材料費、加工費が削減できる。（３）柱
脚金物が溶接構造用鋳鋼などで形成されるため、材料の
方向性に関係なく安定した機械的性質が確保できる。
【図１】本発明の丸形鋼管柱用柱脚金物の斜視図であ
る。
る。
【図２】本発明の丸形鋼管柱用柱脚金物に丸形鋼管柱を
傾斜させて取付けた図である。
傾斜させて取付けた図である。
【図３】従来の柱脚金物に丸形鋼管柱を傾斜させて取付
けた図である。
けた図である。
１ 柱脚金物、 ２ アンカーボルト穴、 ３ 底板
部、 ４ 柱接合部、５ 球面、 ６ 頂点、 ７ 柱
接合部の軸心、 ８ 裏当て材、９ 溶接、 １０ 丸
形鋼管柱、 １１ 開先、 １２ 内縁、１３ 丸形鋼
管柱の軸心、 １４ 中空部、
部、 ４ 柱接合部、５ 球面、 ６ 頂点、 ７ 柱
接合部の軸心、 ８ 裏当て材、９ 溶接、 １０ 丸
形鋼管柱、 １１ 開先、 １２ 内縁、１３ 丸形鋼
管柱の軸心、 １４ 中空部、
Claims (5)
- 【請求項１】 アンカーボルト穴を有する底板部と、底
板部から突出した柱接合部とからなり、柱接合部の先端
部に球面を形成することを特徴とする丸形鋼管柱用柱脚
金物。 - 【請求項２】 前記球面はその頂点が柱接合部の軸心上
にあり、丸形鋼管柱の軸心に対し垂直に切断した丸形鋼
管柱の内縁と、柱接合部の表面とが密接できる曲率を有
することを特徴とする請求項１に記載の丸形鋼管柱用柱
脚金物。 - 【請求項３】 前記柱接合部に球面の頂点を通り下方向
に向けて中空部を設けることを特徴とする請求項１また
は２に記載の丸形鋼管柱用柱脚金物。 - 【請求項４】 前記底板部及び柱接合部が、鋳造または
鍛造製からなることを特徴とする請求項１〜３のいずれ
かに記載の丸形鋼管柱用柱脚金物。 - 【請求項５】 前記底板部が鋼板製からなり、前記柱接
合部が鋳造または鍛造製からなり、底板部と柱接合部を
溶接して組み立てたことを特徴とする請求項１〜３のい
ずれかに記載の丸形鋼管柱用柱脚金物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7574196A JPH09268652A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 丸形鋼管柱用柱脚金物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7574196A JPH09268652A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 丸形鋼管柱用柱脚金物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09268652A true JPH09268652A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=13585019
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7574196A Abandoned JPH09268652A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 丸形鋼管柱用柱脚金物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09268652A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103669884A (zh) * | 2013-11-28 | 2014-03-26 | 恒亿集团有限公司 | 一种异形屋顶檩条定位安装施工工法 |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP7574196A patent/JPH09268652A/ja not_active Abandoned
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103669884A (zh) * | 2013-11-28 | 2014-03-26 | 恒亿集团有限公司 | 一种异形屋顶檩条定位安装施工工法 |
| CN103669884B (zh) * | 2013-11-28 | 2017-09-08 | 恒亿集团有限公司 | 一种异形屋顶檩条定位安装施工工法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040913 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20041019 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20041102 |