JPH09267289A - 産業用ロボット - Google Patents

産業用ロボット

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JPH09267289A
JPH09267289A JP8077430A JP7743096A JPH09267289A JP H09267289 A JPH09267289 A JP H09267289A JP 8077430 A JP8077430 A JP 8077430A JP 7743096 A JP7743096 A JP 7743096A JP H09267289 A JPH09267289 A JP H09267289A
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JP
Japan
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electric wire
bent
flexible card
cable
industrial robot
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Application number
JP8077430A
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English (en)
Inventor
Taro Harima
太郎 播磨
Junji Takehara
純二 武原
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPH09267289A publication Critical patent/JPH09267289A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J19/00Accessories fitted to manipulators, e.g. for monitoring, for viewing; Safety devices combined with or specially adapted for use in connection with manipulators
    • B25J19/0025Means for supplying energy to the end effector
    • B25J19/0029Means for supplying energy to the end effector arranged within the different robot elements
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G11/00Arrangements of electric cables or lines between relatively-movable parts
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S414/00Material or article handling
    • Y10S414/131Transmission-line guide for a shiftable handler
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/20Control lever and linkage systems
    • Y10T74/20207Multiple controlling elements for single controlled element
    • Y10T74/20305Robotic arm
    • Y10T74/20311Robotic arm including power cable or connector

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 一方向組立が可能で、かつ小型化が図れ、更
には配設される電線の寿命が長い産業用ロボットを得
る。 【解決手段】 第1部体に設けられて、第2部体を旋回
させる第1の駆動ユニット11と、第2部体に設けられ
て、第3部体を旋回させる第2の駆動ユニットと、第2
の駆動ユニットへ第1部体及び第2部体内を経由して電
力または信号を供給する電線12と、電線の一部を第1
部体または第2部体の端部に固定する第1の固定部材2
4と、第1の固定部材に固定された電線の他の一部を第
1部体または第2部体の端部に可動自在に固定する第2
の固定部材25と、これら第1及び第2の固定部材間に
おいてU字状に折り曲げて形成するとともに、第1また
は第2部材の何れか一方側に収納され、第1の駆動ユニ
ットの回転出力軸の周縁に、折り曲げ部分を一端とし固
定部体への固定部分を他端として配置してなる折り曲げ
電線部12と、を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は産業用ロボットに関
し、特に信号や電力を供給するための電線を配設するた
めの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種、産業用ロボットは、旋回胴部と
複数のロボットアームが関節を介して関節動作可能に枢
着され、各々の関節は関節を駆動するためにモーター、
検出器、減速機などからなる関節駆動機構を有し、同時
にこれらの関節駆動機構に対して駆動電力を供給するモ
ーター駆動電力供給電線や動作制御用の制御信号電線が
装架されている。
【0003】このような産業用ロボットの第1の従来例
として、例えば特開平6−143186号公報に示され
るような中空減速機を用いたロボットの関節構造があ
り、これを図14に示す。この第1の従来例は、ロボッ
トにおける各関節構造100が、関節駆動モータ101
からの回転入力を歯車機構102、103を介して伝動
されたとき、それを減速する減速機104を設け、同減
速機の中心部に比較的大きな径を有した中空筒状領域1
05を確保し、また、同中空減速機104の中心軸線A
の上下領域105、106には部体、要素を結合するこ
となく、空所域として確保し、上記中空領域及び空所域
を配線ケーブル類107の配線路として適用し、それら
配線ケーブル107等が関節の旋回中心線Aに沿って通
過するように構成されている。
【0004】このような従来の産業用ロボットにおいて
は、中空筒状領域105や空所域106を配線ケーブル
類107が通過することにより、これらの配線ケーブル
類107は、関節要素の回転の影響をうけることがな
く、ねじれや引張などの負荷をうけてケーブル類107
が短時間に損傷故障や破損故障を起こす危惧を回避する
ことができる。
【0005】第2の従来例として、例えば特開平7−5
2074号公報に示された産業用ロボットの手首装置を
図15に示す。この第2の従来例において、産業用ロボ
ットの手首装置108は、相互に分離した手首室10
9、110を区画、形成し、1つの手首室110内に手
首内枠111を枢動自在に保持し、他の手首室109に
該手首内枠111の駆動モータ112を収納した手首機
枠113を有し、手首内枠111には他の駆動モータ1
14を収納し、手首機枠113の一側面にカバー115
との間に形成され、平歯車減速機構を収納した減速機室
116を有し、手首機枠113に関して減速機室116
と略対称配置に配線119をカバーする別の配線カバー
117によって被覆された手首配線室118を設けた構
成とされている。
【0006】このような従来の産業用ロボットにおいて
は、減速機116と手首配線室118が手首機枠113
の略対称位置に分離、形成されていることから手首配線
室118に収納された配線119の保守と減速機室11
6に収納された歯車機構120の保守が分離構造によっ
て簡便化される。
【0007】第3の従来例として、例えば特開昭63−
295195号公報に示された工業用ロボットの旋回配
線基台を図16に示す。この第3の従来例において、ロ
ボットの旋回配線基台は、直立部121および情報開放
の筒状空間122を介して直立部121を囲む外側筒状
部123からなる固定台124と;外側筒状部123の
上端に軸受け124を介して回転自在に支承された旋回
台125と;外部から固定台124の筒上空間部122
へ入り、そこで螺旋状になって旋回台125に固着され
ている配線126と;旋回台125又は直立部121の
何れか一方に設置され、その出力軸が歯車機構127を
介して他方に結合され、旋回台125を固定台124に
対して回転させる駆動モーター128とから構成されて
いる。
【0008】このような従来の産業用ロボットにおいて
は、旋回台125が歯車機構127を介して駆動モータ
ー128によって旋回する。その際に、一端が固定台1
24に固定されている配線126は、固定台124の直
立部121の周囲で巻き締め、巻き緩めが行われて旋回
台125と共に旋回するので、ねじれや引張などの負荷
をうけて配線126が短時間に損傷故障や破損故障を起
こす危惧を回避することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例では中心
部分に比較的大きな径を有した中空筒状領域105を確
保可能な中空減速機104を必要とし、かつ、その中心
軸の上下領域105、106には部体、要素を結合する
ことができない。このために、複雑な機構となり、同時
に空所を多く有する構造となるため関節が大型化するこ
とが避けられないという問題があった。
【0010】第2の従来例では減速機116と手首配線
室118とを手首機枠113の略対象位置に分離、形成
しなければならず、関節構造が関節の軸方向に長くなる
ことが避けられないという問題点が有った。
【0011】また、同時に関節構造の両側に機構要素を
有するために、一方向からの組立を行うことができない
ので、組立性が良いとは言えず、自動組立することが困
難であるという問題点も有った。
【0012】第3の従来例では、関節軸である直立部1
21の周囲に配線ケーブル126が、2〜5回巻き付け
られているために、関節軸の回転に伴い、回転軸の周囲
出配線ケーブル126が巻き締め、巻き緩められる。例
えば、直立部の直径が30cmであるとする。これに対
して右巻きにケーブルが3回巻き付けられており、この
時に旋回台125が動作範囲のもっとも右回転端にあっ
たとする。すなわち最も巻き締められた状態である。旋
回台125の動作範囲を360度とし、旋回台125が
駆動モータ128により360度左回転し、その旋回台
125の左回転端に達したときには配線ケーブル126
は、最も巻き緩められて、配線ケーブル126は直立部
に2回巻き付いていることとなる。この時配線ケーブル
126の太さの影響を無視できるほど、配線ケーブル1
26が細いとすると、ケーブルの巻き径は、数式1に示
される様に45cmとなっている。 (数1)
【0013】このために、配線ケーブル126の巻き付
き直径が変化することを避けられず、配線ケーブル12
6が最も巻き締められた時の配線ケーブルの巻き付き内
径と等しいかもしくはそれより小さい内径と、最も巻き
緩められたときの配線ケーブルの巻き付き外径と等しい
かもしくはそれより大きい外径を有するリング状の空間
を関節構造の中に形成する必要があり、関節構造が大型
化することが避けられなかった。上記の例では、内径3
0cm以下で外形45cm以上のリング状の空間を関節
構造のなかに確保しなければならないという問題点が有
った。
【0014】本願発明は、係る問題点を解決するために
なされたもので、一方向組立が可能で、かつ小型化が図
れ、更には配設される電線の寿命が長い産業用ロボット
を得ることを目的とする。
【0015】また、この発明の別の発明は、アームが旋
回しても電線がその動きにスムーズに追随する産業用ロ
ボットを得ることを目的とする。
【0016】さらに、この発明の別の発明の目的は、ア
ームの旋回によっては電線が磨耗し難い産業用ロボット
を得ることを目的とする。
【0017】さらに、この発明の別の発明の目的は、信
号線と電力供給線における互いのノイズが伝わり難い産
業用ロボットを得ることを目的とする。
【0018】さらに、この発明の別の発明の目的は、電
線の折り曲げが容易な産業用ロボットを得ることを目的
とする。
【0019】さらに、この発明の別の発明の目的は、電
線の収容空間を余り増やすことなく、電線の回路数を増
加できる産業用ロボットを得ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明に係る産業用ロ
ボットは、第1部材と、この第1部材を軸として旋回す
る第2部体と、この第2部体を軸として旋回する第3部
体と、この第1部体に設けられて、上記第2部体を旋回
させる第1の駆動ユニットと、上記第2部体に設けられ
て、上記第3部体を旋回させる第2の駆動ユニットと、
この第2の駆動ユニットへ上記第1部体及び第2部体内
を経由して電力または信号を供給する電線と、この電線
の一部を上記第1部体または第2部体の端部に固定する
第1の固定部材と、この第1の固定部材に固定された上
記電線の他の一部を上記第1部体または第2部体の端部
に可動自在に固定する第2の固定部材と、これら第1及
び第2の固定部材間においてU字状に折り曲げて形成す
るとともに、上記第1または第2部材の何れか一方側に
収納され、上記第1の駆動ユニットの回転出力軸の周縁
に、上記折り曲げ部分を一端とし上記固定部体への固定
部分を他端として配置してなる折り曲げ電線部と、を備
えたものである。
【0021】また、この発明の別の発明に係る産業用ロ
ボットは、弾性体により固定部体側と反対の側に張力を
付与される折り曲げ電線部における折り曲げ部分の一端
を備えたものである。
【0022】さらに、この発明の別の発明に係る産業用
ロボットは、弾性体を、定張力バネとしたものである
【0023】さらに、この発明の別の発明に係る産業用
ロボットは、折り曲げ電線部における折り曲げ部分に回
転自在のケーブル引張りコマを配設し、このケーブル引
張りコマを介して上記弾性体により固定部体側と反対の
側に張力を付与するようにしたものである。
【0024】さらに、この発明の別の発明に係る産業用
ロボットは、折り曲げ電線部を、電力供給用の電線と、
信号線からなるものとし、これら電力供給用の電線と、
信号用の電線とを互いに分離して配置したものである。
【0025】さらに、この発明の別の発明に係る産業用
ロボットは、折り曲げ電線部を可撓性カード電線とした
ものである。
【0026】さらに、この発明の別の発明に係る産業用
ロボットは、可撓性カード電線を互いに分離し複数配置
したもので有る。
【0027】さらに、この発明の別の発明に係る産業用
ロボットは、第1または第2部材の何れか一方側に、折
り曲げ電線部を収納するリング状の溝2を形成し、かつ
このリング状の溝を形成する外周側の内壁に、摩擦低減
部材を設けたものである。
【0028】さらに、この発明の別の発明に係る産業用
ロボットは、折り曲げ電線部が、互いに分離されて複数
配置されているものとし、上記折り曲げ電線部の折り曲
げ部分間を、互いに弾性体で接続したものである。
【0029】さらに、この発明の別の発明に係る産業用
ロボットは、折り曲げ電線部を、第1の折り曲げ電線部
及び第2の折り曲げ電線部からなるものとし、第1また
は第2部材の何れか一方側には、これら第1及び第2の
折り曲げ電線部を収納するリング状の溝を形成し、かつ
このリング状の溝の一方の側の周には第1の折り曲げ電
線部を配置し、他方の側の周には第2の折り曲げ電線部
を配置して、これら第1及び第2の折り曲げ電線部の折
り曲げ部分間を弾性体で接続したものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
実施形態1.図1は、本発明の実施形態1を示す産業用
ロボットで、そのシステム構成を示す。図において、1
は、ロボットシステムで、このロボットシステム1は、
ロボットメカ2とコントローラ3からなる。ロボットメ
カ2は、ベース4、胴体5、第1アーム6、第2アーム
7、手首8、エンドエフェクタ9と、ベース4、第1ア
ーム6、第2アーム7、手首8間の連結部分に位置し、
それら相互を旋回(枢動)可能に連結する5個の関節1
0からなる。なお、上記ベース4、胴体5、第1アーム
6、第2アーム7、手首8は、各々本願発明における第
1部体乃至第3部体の何れかに相当し、第1部体乃至第
3部体を〜とし、その組みあわせを各々の部体に対
応させて列挙すると次の通り。 (第1部体=ベース4、第2部体=胴体5、第3
部体=第1アーム6)、 (第1部体=胴体5、第2部体=第1アーム6、
第3部体=第2アーム7)、 (第1部体=第1アーム6、第2部体=第2アーム
7、第3部体=手首8)。 上記関節10は、例えば図3に示すように(図3の詳細
説明は後述する)胴体5、第1アーム6、第2アーム
7、手首8、エンドエフェクタ9を旋回する第1または
第2の駆動ユニットに相当する駆動ユニット11を内蔵
する。この駆動ユニット11は、コントローラ3より駆
動電力を供給されると同時に駆動制御信号の授受をコン
トローラ3とおこなう。ロボットメカ2の内部には電力
供給と信号授受の可撓性カード電線12が、ベース4か
らエンドエフェクタ9まで複数の部体4から9と、その
関節10を通って配置されている。
【0031】図2は、本発明を適用するロボットメカ2
内部の配線系統図である。各関節10には駆動ユニット
11とそれを制御する制御基板13が装架されている。
制御基板13は、電力を供給する電力線14と信号を授
受するための信号線15からなる可撓性カード電線12
と接続される。制御基板13は、コントローラ3と制御
信号を授受するための通信回路16とモーター17を駆
動および制御するサーボ回路18とサーボ回路18の信
号を増幅するサーボアンプ19とブレーキ駆動回路20
とエンコーダ21の信号を処理するエンコーダ回路22
からなり、通信回路16はロボットメカ2内部に装架さ
れた信号線15に接続しており、サーボアンプ19とブ
レーキ23には電力線14から電力が供給される。
【0032】図3は、この発明の実施形態1における産
業用ロボットの関節部分を示すその断面図である。図に
おいて、6は、第1アーム、7は、第2アーム、11
は、第1アーム6に設けられて、第2アーム7を第1ア
ーム6に対して旋回駆動する駆動ユニット、12は、電
力を供給する電力線14と信号を授受するための信号線
15からなる平たいテープ状の可撓性カード電線、24
は、可撓性カード電線12の(図6における内周側の)
一端を第1アーム6に固定する固定具、25は、可撓性
カード電線12の(図6における外周側の)他端を第2
アーム7に固定する固定具、17は、モーター、26
は、減速機、23は、ブレーキ、21は、エンコーダ
ー、27は、軸受、28は、モーター17とモーター1
7の軸に連結されたエンコーダ21と、モーター17の
他の軸端に連結されたブレーキ13と、ブレーキ13の
出力軸に連結された減速機26と、減速機26の出力軸
を支える軸受27を、保持するとともに第1アーム6と
結合される駆動ユニット機枠、29は、モーター17、
減速機26、エンコーダー14などを収納する機械室、
30は、可撓性カード電線12などを収納する配線室で
ある。
【0033】図4は、この発明の実施形態1における関
節部の斜視図である。図において、31は、第2アーム
7を駆動する駆動ユニット11の出力フランジ、32
は、駆動ユニット11の軸(出力フランジ)38と同軸
のリング状に駆動ユニット11の上部に形成された可撓
性カード電線12を収納する溝、33は、溝32にU字
状に折り曲げて配設されたときの内周側の一端がケーブ
ル固定具24によって第1アーム6に固定されており、
外周側他端がケーブル固定具25によって第2アーム7
に固定されている可撓性カード電線12を、上記溝(リ
ング状空間)32の中でU字状に折り曲げ、その折り返
し部分を溝に沿って上記固定部分と反対側に引っ張るケ
ーブル引張軸、34は、その一端が上記溝32の一端に
固定されたバネ、35は、上記ケーブル引張軸33とバ
ネ34を連結する連結具、36は、上記リング状の空間
を形成する溝32に連結された溝で、上記リング状の空
間9のリングに対する接線方向にその中心を位置させ
た、上記バネ34の一部を収納する溝、37は、第2ア
ーム7に設けられた溝で、上記リング状溝32から第2
アーム7側に引き出された可撓性カード電線12を配設
する溝である。
【0034】図5は、この発明の第1の実施例における
U字形に折り曲げられた可撓性カード電線12の折り曲
げ部分の拡大図で、可撓性カード電線12への張力の与
え方を説明する図である。可撓性カード電線12はU字
形に折り曲げられ、ここの折り曲げ部分にケーブル引張
軸33が置かれ、ケーブル引張軸33、バネ連結具35
を介してバネ34に連結されている。このバネ34によ
って可撓性カード電線12は図4の溝32に沿って張力
を加えられる。
【0035】この様に構成されたロボットの関節におい
ては、第2アーム7が第1アーム6に対して一直線にな
っている状態において、図6に示す様にケーブル固定具
25が実線の位置にある。駆動ユニット11によって反
時計回りに90度だけ第2アーム7が旋回すると第2ア
ーム7に固定されたケーブル固定具25は2点鎖線の位
置へ移動する。この時、ケーブル固定具25に接続され
た可撓性カード電線12の外側はケーブル固定具25の
移動距離の長さだけ繰り出させるが、ケーブル引張軸3
3を介してバネ34によって張力を与えられているので
ケーブル引張軸33が、繰り出された可撓性カード電線
12を引っ張る事によって、ケーブル固定具24とケー
ブル引張軸33の間、もしくはケーブル引張軸33とケ
ーブル固定具25の間に弛みによる波打ちを生ずること
なく実線で示された折り曲げ位置から45度反時計回り
に移動して2点鎖線の位置へ移動し、ケーブル固定具2
4とケーブル引張軸33とケーブル固定具25で形成さ
れるU字形状を崩すことなく第2アームの旋回に伴うケ
ーブル固定具25の動きに追随する。
【0036】さらに、ケーブル引張軸33を介してバネ
34によって加えられる張力のリング状空間32の径方
向分力によってリング状空間32の内周外壁面に押し付
けられている可撓性カード電線12の内側の端が、固定
された(可動式でない)ケーブル固定具24に固定され
ているので、リング状空間32を形成する駆動ユニット
11のケーブル固定具24側の壁面(以下、これをの内
周外壁面と称す)と可撓性カード電線12のケーブル固
定具24側(以下、これを内側可撓性カード電線12と
称す。)との間には、第2アーム7の動作に関らず相対
的な運動は生じない。このため、リング状空間32の内
周外壁面と内側可撓性カード電線12とのには、可撓性
カード電線12の動きを妨げるような摩擦は生じない。
また、一方の可撓性カード電線12の可動式のケーブル
固定具25側(以下、これを外側可撓性カード電線12
と称す。)は、バネ34の径方向分力が内向きであるの
で、内側と異なりの壁面に押し付けられることはなく、
可撓性カード電線12との外周内壁が接触しにくくな
り、もし接触しても両者の摩擦は小さく可撓性カード電
線12の動きの妨げは小さい。
【0037】すなわち、もしもケーブル固定具25が可
動式ではなく固定式であってケーブル固定具24が可動
式であり、外側可撓性カード電線12の内周側が可動式
のケーブル固定具24に、外周側が固定式のケーブル固
定具25に接続されているとしたならば、第2アーム7
の動作に伴って、リング状空間32の内周外壁面と可撓
性カード電線12の内側との間に相対的な運動が生じ
る。したがって、ケーブル引張軸33を介してバネ34
によって加えられる内側可撓性カード電線12張力は、
リング状空間32の径方向分力によってリング状空間3
2の内周外壁面に押し付ける方向に働き、このため、リ
ング状空間32の内周外壁面と可撓性カード電線12の
内側との間に生じる摩擦は、可撓性カード電線12の動
きを妨げる。これによって、可撓性カード電線12は波
打ちを生じるなどして、リング状空間32のなかで詰ま
りを生じ、もってロボットアームのスムーズな動きが妨
げられたり、可撓性カード電線12に無理な力が加わり
断線などの故障を生じる事も想定されうる。
【0038】さらに、可撓性カード電線12はケーブル
固定具24とケーブル引張軸33とケーブル固定具25
とU字形状に配置されているので、可撓性カード電線1
2の折り曲げ部分であるケーブル引張軸33の位置は第
2アーム7の旋回によるケーブル固定具25の移動距離
の半分で済む。
【0039】なお、上記では第2アーム7が反時計回り
に旋回する場合を説明したが、逆に駆動ユニット11に
よって時計回りに第2アームが旋回する場合も同様の効
果が得られ、この場合可撓性カード電線12は、折り曲
げ部分でケーブル引張軸33を介してバネ34によって
張力を与えられているのでケーブル固定具24とケーブ
ル引張軸33とケーブル固定具25で形成されるU字形
状を崩すことなく第2アームの旋回に伴うケーブル固定
具25の動きに追随する。
【0040】以上に述べた構成によれば、可撓性カード
電線12などの配線に係る要素は全てリング状空間9に
収納されるので、これらの部体、要素からなる配線室1
8は前記従来例1のように駆動ユニット11の回転軸上
の領域に設ける必要はない。このため、配線室18をア
ーム38の出力フランジ38側端部に設けることがで
き、これによって、出力フランジ先端を覗く方向からの
一方向組立が可能となり関節の組立性が向上し組立の自
動化などが容易に行える。
【0041】また、配線室18における可撓性カード電
線124を収納するリング状空間32を駆動ユニット1
1の外側に同心円状に配置することが可能となり、もっ
て配線室18そのものを軸方向に小型化することができ
る。
【0042】また、可撓性カード電線12はケーブル引
張軸33を介してバネ34によって張力を与えられてい
るので、第2アーム7が時計回り、反時計方向に回転し
ても可撓性カード電線12は弛みによる波打ちを生ずる
ことなく第2アームの旋回に追随する。
【0043】また、可撓性カード電線12は第2アーム
7の動きによって巻き締め、巻き緩められることがな
く、可撓性カード電線(ケーブル)12の巻き径が一定
であるので、可撓性カード電線12を収納する配線室1
8のリング状空間32の幅が高々ケーブル引張軸33と
可撓性カード電線(ケーブル)12の厚みの2倍と若干
の余裕で十分となり、配線室18を小型にできる。
【0044】また、可撓性カード電線12は配線室18
のリング状空間32の中でU字形に配置されているの
で、折り曲げ部分のケーブル引張軸33は第2アーム7
の動作角度の半分となり、張力バネ34の伸縮範囲を小
さくできる。したがって、バネ34は短くてよく、延い
てはバネ34を収納する溝36を短くして関節を小型化
することができる。
【0045】また、電力を供給する電力線14と信号を
授受するための信号線15を平たいテープ状の可撓性カ
ード電線12としたので、前記従来例のような断面丸型
の単なる一般ケーブルに比べ、配線室18のリング状空
間32の幅を小さくでき、配線室18を小型にできる。
【0046】また、可撓性カード電線12のU字形の折
り曲げ部分は電線の上で移動するので、曲げ応力が集中
する部位が分散され、可撓性カード電線12の各部分で
の折り曲げによる応力の累積が小さくなり可撓性カード
電線12の寿命を伸ばすことができる。
【0047】また、可撓性カード電線12に捻じれ負荷
が加わらないので、可撓性カード電線12の外側の電線
にのみ応力が集中せず、曲げ負荷による均等にすべての
電線に応力が加わるので可撓性カード電線12の寿命
は、捻じれ負荷をうける場合より伸ばすことができる。
【0048】実施形態2.図7は、この発明の実施形態
2を示す第1アーム6の駆動ユニット側端部の上面図で
ある。(実施形態1の図6に相当) この実施形態2では、上記実施形態1における可撓性カ
ード電線12、バネ34、ケーブル引張軸33およびバ
ネ連結具35に相当する部分が特に実施形態1と異な
る。図において、40は、電力を供給する電力線14か
らなる外側可撓性カード電線、41は、信号を授受する
ための信号線15からなる内側可撓性カード電線であ
る。これらの可撓性カード電線40、41は、U字形に
折り曲げられて互いに重ね合わせられ、溝32に収納さ
れている。
【0049】実施形態1の場合は、1枚の可撓性カード
電線のなかに信号線15と電力線14が混在していた
が、本実施形態では、信号線と電力線を別個の可撓性カ
ード電線40、41にして配線してある。また、供給す
るべき電力が大きく断面積の大きな配線を必要とする場
合、もしくは、配線するべき信号線の数が多く可撓性カ
ード電線の幅が大きくなってしまう場合の少なくとも何
れか一方の場合にも、本実施形態にしめすように複数の
可撓性カード電線を配置する必要が生じる。なお、本実
施形態では2枚の可撓性カード電線の場合を説明した
が、3枚以上の場合も同様である。
【0050】42は、可撓性カード電線40、41を引
張る定張力バネ、43は、第2アーム7の旋回に伴うケ
ーブル固定具25の動きに追随する外側可撓性カード電
線40のU字形状の折り返し部分の移動に沿って転がる
外側ケーブル引張コマ、44は、外側ケーブル引張コマ
43の芯に通す外側ケーブル引張コマ軸、45は、外側
ケーブル引張コマ軸44と定張力バネ42を連結する連
結具、46は、外側ケーブル引張コマ43と同様内側可
撓性カード電線41のU字形状の折り返し部分の移動に
沿って転がる内側ケーブル引張コマ、47は、内側ケー
ブル引張コマ46の芯に通す内側ケーブル引張コマ軸、
48は、内側ケーブル引張コマ軸44とケーブル引張コ
マ軸47を連結しU字状に折り曲げられた可撓性カード
電線41の折り返し部分を引張るバネである。
【0051】本実施形態では、図7に示す様に外側が電
力供給の外側可撓性カード電線40であり、内側が信号
線の内側可撓性カード電線41である。そして、内側の
信号線の内側可撓性カード電線41を外側の電力供給の
外側可撓性カード電線40より若干短くすることによ
り、折り曲げ位置が40と41では異なっている。これ
は、外側ケーブル引張コマ43と内側ケーブル引張コマ
46とが互いに干渉することを避けるためである。49
は、可撓性カード電線40、41を収納する溝32の外
周に沿ってコマが内側に位置するように配置されたケー
ブルガイドコマである。
【0052】図8は、この発明の第2の実施形態におけ
るU字形に折り曲げられた可撓性カード電線40、41
の折り曲げ部分で、可撓性カード電線40および41を
引張る部分の拡大図である。外側可撓性カード電線40
はU字形に折り曲げられ、ここの折り曲げ部分に滑動自
在にとりついた外側ケーブル引張コマ43および外側ケ
ーブル引張コマ軸44が置かれ、連結具45を介して定
張力バネ42に連結されている。この定張力バネ42に
よって外側可撓性カード電線40は引張られる。更に、
内側可撓性カード電線41のU字形に折り曲げられた折
り曲げ部分に滑動自在にとりついた内側ケーブル引張コ
マ46および内側ケーブル引張コマ軸47が置かれ、外
側ケーブル引張コマ43と内側ケーブル引張コマ46は
バネ48により連結され、U字状に折り曲げられた内側
可撓性カード電線41の折り返し部分にはこのバネ48
を介して定張力バネ42によって内側可撓性カード電線
41は引張られる。
【0053】図9は、この発明の第2の実施形態におけ
る溝32およびその外周内側に沿って配置されたケーブ
ルガイドコマ49の部分拡大図である。第2アーム7の
旋回に伴うケーブル固定具25の動きに追随して前後す
る可撓性カード電線40、41はその動作により第2ア
ーム7の旋回半径方向に膨らんでもケーブルガイドコマ
49に接触しケーブルガイドコマ49が可撓性カード電
線40、41の動きに合わせて回転する。
【0054】本実施形態2においても、実施形態1と同
様にリング状空間32の内周外壁面に押し付けられてい
る可撓性カード電線40、41の内側の端が、ケーブル
固定具24に固定されているので、ケーブル引張コマ4
3、46およびケーブル引張コマ軸44、47を介して
定張力バネ19によって加えられる張力のリング状空間
32の径方向分力によって、リング状空間の内周外壁面
と可撓性カード電線40、41の内側との間には、第2
アーム7の動作に関らず相対的な運動は生じない。この
ため、リング状空間の内周外壁面と可撓性カード電線4
0、41の内側との間に可撓性カード電線40、41の
動きを妨げるような摩擦は生じない。
【0055】また、本実施形態2では、ケーブルガイド
コマ49を備えたので、図10のように急激な駆動ユニ
ット11による時計回りの第2アーム7の旋回が生じる
場合でも、第2アーム7の旋回に伴うケーブル固定具2
5の動きに対して定張力バネ42が追随できない、とい
うようなことはない。すなわち、可撓性カード電線4
0、41が一時的に第2アーム7の旋回半径方向に膨ら
んだ場合においても滑動自在なケーブルガイドコマ49
に接触しケーブルガイドコマ49が可撓性カード電線4
0、41の動きに合わせて回転するため可撓性カード電
線40、41は引っかかりを起こさない。尚、本実施形
態2ではケーブルガイドコマ49を使ったがその代わり
にテフロンなどの低摩擦皮膜を溝の外周内壁に張り付け
ることによっても同様の効果を期待できる
【0056】以上の構成によれば、定張力バネ42によ
り外側可撓性カード電線40にかかる張力が第2アーム
7の位置に関わらず一定であるために、内側可撓性カー
ド電線41の追随性もまた第2アーム7の位置に関わら
ず一定している。
【0057】すなわち、バネ48の引張力により、内側
可撓性カード電線41はケーブル引張コマ46およびケ
ーブル引張コマ軸47を介して引張られるため、ケーブ
ル固定具24、25と、ケーブル引張コマ46とで形成
されるU字形状を崩すことなく、第2アーム7が時計回
り、反時計方向に回転しても弛みによる波打ちを生ずる
ことなく第2アーム7の旋回に追随するケーブル固定具
25の移動に追随できる。
【0058】更に、連結バネ48のもつ弾力性により、
ケーブル引張コマ軸44と47の微妙な距離調整を必要
とせず組立時及び保守点検時の作業を容易にできる。
【0059】また、電力を供給する電力線14と信号を
授受するための信号線15を別々の可撓性カード電線4
0、41に分離したことにより、お互いの電線より発す
るノイズによる影響を低減できる。
【0060】また、本実施形態2では可撓性カード電線
40、41を2重に重ねているが、これを3重あるいは
それ以上重ねることにより容易に電線を増やし回路数を
増やすことができる。
【0061】また、信号線15を内側可撓性カード電線
41に、電力線14を内側可撓性カード電線41とは別
個の外側可撓性カード電線40に配線したので、各可撓
性カード電線の幅が小さくなり、配線室30の溝32の
深さが浅くできるとともに配線室30を薄くでき、関節
10を小型化できる。
【0062】また、バネ22の持つ弾力性によりケーブ
ル引張コマ軸44とケーブル引張コマ軸47の微妙な距
離調整を必要とせず組立時および保守点検時の作業を容
易にできる。
【0063】また、ケーブル引張コマ43、46は可撓
性カード電線40、41のU字形状の折り返し部分の移
動に同期してその面上を転がるため、可撓性カード電線
40、41の折り返し部分の内面皮膜が、可撓性カード
電線40、41の前進、後退による摩擦によって摩耗す
ることをなくすことができる。
【0064】また、第2アーム7の旋回に伴うケーブル
固定具25の動きに追随して前後する外側可撓性カード
電線40はその動作により第2アーム7の旋回半径方向
に膨らんでもケーブルガイドコマ23に接触しケーブル
ガイドコマ23が可撓性カード電線40の動きに合わせ
て回転するため、溝9の外周内側との摩擦によるケーブ
ルの摩耗をなくすことができる。
【0065】実施形態3.図11は、この発明の第3の
実施形態における関節部の斜視図である。この図11
は、実施形態1における図4に相当するもので、可撓性
カード電線51、52、バネ53、ケーブル引張軸5
4、55、ケーブル引張軸54、55とバネ53との連
結具56、57が、上記実施形態1のものと異なる。
【0066】図おいて、51は、電力を供給する電力線
14からなる電源用可撓性カード電線、52は、信号を
授受するための信号線15からなる信号用可撓性カード
電線であリ、これら可撓性カード電線51、52は、そ
れぞれ溝9内で互いにその折り返し部が対向するように
折り返され収納されている。53は、可撓性カード電線
51と可撓性カード電線52の間を連結し、引張る電線
連結バネ、54、55は、第2アーム7の旋回に伴うケ
ーブル固定具25の動きに追随する可撓性カード電線5
1、52のU字形状の折り返し部分の移動に沿って転が
るケーブル引張コマで、ケーブル引張コマ54は電源用
可撓性カード電線51側に、ケーブル引張コマ55は信
号用可撓性カード電線52側に各々設けられている。5
6、57は、ケーブル引張コマ54、55の芯に通され
るケーブル引張コマ軸で、ケーブル引張コマ軸56はケ
ーブル引張コマ54側の軸、ケーブル引張コマ軸57は
ケーブル引張コマ55側の軸で有る。
【0067】本実施形態3においても、実施形態2と同
様に、可撓性カード電線の高さを減じるために、信号線
と電力線別個の可撓性カード電線51、52にて配線す
る実施形態である。また、供給するべき電力が大きく断
面積の大きな配線を必要とする場合、もしくは、配線す
るべき信号線の数が多く可撓性カード電線の幅が大きく
なってしまう場合の少なくとも何れか一方の場合にも、
本実施形態に示すようにすれば複数の可撓性カード電線
を配置することができる。なお、本実施形態3では2枚
の可撓性カード電線の場合を説明するが、3枚以上の場
合も同様であリ、この場合、本実施形態3の如き信号用
可撓性カード電線または/及び電力用可撓性カード電線
を、実施形態2の如く外側と内側の2重にして3枚以上
の可撓性カード電線を配設してもよい。
【0068】本実施形態3においても、実施形態2と同
様にして、ケーブル引張コマ54、55およびケーブル
引張コマ軸56、57を介して電線連結バネ25によっ
て加えられる張力のリング状空間32の径方向分力によ
ってリング状空間32の内周外壁面に押し付けられてい
る可撓性カード電線51、52の内側の端が、ケーブル
固定具24に固定されているので、リング状空間の内周
外壁面と可撓性カード電線51、52の内側との間に
は、第2アーム7の動作に関らず相対的な運動は生じな
い。このため、リング状空間32の内周外壁面と可撓性
カード電線51、52の内側との間に生じる摩擦は、可
撓性カード電線51、52の動きを妨げることがない。
【0069】この様に構成されたロボットの関節におい
て、第2アーム7が第1アーム6に対して一直線になっ
ている状態において、ケーブル固定具25が図12に示
す実線の位置にあるものとする。駆動ユニット11によ
って反時計回りに110度だけ第2アーム7が旋回する
と第2アーム7に固定されたケーブル固定具25は2点
鎖線の位置へ移動する。この時に可撓性カード電線5
1、52は第2アーム7に引張られてケーブル引張コマ
54、55、ケーブル引張コマ軸56、57を伴いなが
ら実線で示された折り曲げ位置から55度反時計回りに
移動して2点鎖線の位置へ移動する。
【0070】一方可撓性カード電線51、52はケーブ
ル引張コマ56、57、電線連結バネ25、ケーブル引
張コマ54、55を介して可撓性カード電線51、52
によって引張られるのでケーブル固定具24とケーブル
引張コマ54、55の間、もしくはケーブル引張コマ5
4、55とケーブル固定具25の間に弛みによる波打ち
を生ずることなく実線で示された折り曲げ位置から55
度反時計回りに移動して2点鎖線の位置へ移動し、ケー
ブル固定具24とケーブル引張コマ54、55とケーブ
ル固定具25で形成されるU字形状を崩すことなく第2
アーム7の旋回に伴うケーブル固定具25の動きに追随
する。
【0071】このときに可撓性カード電線51はケーブ
ル固定具24とケーブル引張コマ54とケーブル固定具
25で形成されるU字形状に配置されているので、可撓
性カード電線51の折り曲げ部分であるケーブル引張コ
マ54の位置は第2アーム7の旋回によるケーブル固定
具25の移動距離の半分である。
【0072】同様に可撓性カード電線52はケーブル固
定具24とケーブル引張コマ55とケーブル固定具25
で形成されるU字形状に配置されているので、可撓性カ
ード電線52の折り曲げ部分であるケーブル引張コマ5
5の位置は第2アーム7の旋回によるケーブル固定具2
5の移動距離の半分である。
【0073】このように突き合わせとなっている可撓性
カード電線51、52とその突き合わせ部を構成するケ
ーブル引張コマ54、55、ケーブル引張コマ軸56、
57と電線連結バネ25は連動して第2アーム7の旋回
によるケーブル固定具25の移動距離の半分だけ移動す
る。
【0074】以上に述べた構成によれば、可撓性カード
電線51、52を突き合わせることにより実施形態1お
よび実施形態2で示した長いストロークを有すバネ34
および定張力バネ42が不要となり、またバネ34およ
び定張力バネ42のストローク分のスペースが可撓性カ
ード電線の動作域として利用でき、バネ34および定張
力バネ42の設置スペースも省くことができ部品低減と
スペースの有効利用が可能となる。
【0075】またこれにより溝32の形状も単純なリン
グ状となりかつ部品点数が少なくなり組立性、保守性が
向上できる。
【0076】また、電力を供給する電力線14を通す電
力用可撓性カード電線51と信号を授受するための信号
線15を通す信号用可撓性カード電線52を実施形態2
のように隣接せずに分離したことにより、お互いの電線
より発するノイズによる影響を更に低減できる。
【0077】また、電線連結バネ53の引張力により可
撓性カード電線51、52がケーブル引張コマ54、5
5、ケーブル引張コマ軸56、57を介して引張られる
ためケーブル固定具24とケーブル引張コマ54、55
とケーブル固定具25で形成されるU字形状を崩すこと
なく、第2アーム7が時計回り、反時計方向に回転して
も弛みによる波打ちを生ずることなく第2アーム7の旋
回に追随するケーブル固定具25の移動に追随できる。
【0078】また、電線連結バネ53の持つ弾力性によ
りケーブル引張コマ軸56とケーブル引張コマ軸57の
微妙な距離調整を必要とせず組立時および保守点検時の
作業を容易にできる。
【0079】また、突き合わせとなっている可撓性カー
ド電線51、52とその突き合わせ部を構成するケーブ
ル引張コマ54、55、ケーブル引張コマ軸56、57
と電線連結バネ53は、連動して第2アーム7の旋回に
よりケーブル固定具25の移動に追随するために、電線
連結バネ53の長さはほぼ一定である。そのため可撓性
カード電線51、52にかかる張力はほぼ一定となり、
可撓性カード電線51、52に局部的に大きな曲げ応力
が生じることがなくなり、実施形態1では固定具25の
位置により引張力の変動があるため、可撓性カード電線
にはバネ34により必要最小限以上の引張力がかかった
が、本実施形態3では最小限の張力を与えるのみで済む
ため可撓性カード電線40、41aおよび4bの寿命の
延命化ができる。
【0080】実施形態4.図13は、この発明の第4の
実施形態における関節部の正面図である。この実施形態
4はこの発明の第3の実施形態に対し電力を供給する電
力線14からなる可撓性カード電線58、59、信号を
授受するための信号線15からなる可撓性カード電線6
0、61、第2アーム7の旋回に伴うケーブル固定具2
5の動きに追随する可撓性カード電線58〜61のU字
形状の折り返し部分の移動に沿って転がるケーブル引張
コマ62〜65、ケーブル引張コマ62〜65の芯に通
すケーブル引張コマ軸66〜69、ケーブル引張コマ軸
66とケーブル引張コマ軸68を連結しU字状に折り曲
げられた可撓性カード電線58、59の折り返し部分を
引張るバネ70、ケーブル引張コマ軸67とケーブル引
張コマ軸69を連結しU字状に折り曲げられた可撓性カ
ード電線60、61の折り返し部分を引張るバネ71を
追加したものである。
【0081】ここで、可撓性カード電線58、60は、
各々実施形態3における可撓性カード電線51、52に
相当し、ケーブル引張コマ62、63は、実施形態3に
おけるケーブル引張コマ52、54に相当し、ケーブル
引張コマ軸66、67は実施形態3におけるケーブル引
張コマ軸56、57に相当し、可撓性カード電線58、
60の折り返し部分を引っ張るバネ72は、実施形態3
における可撓性カード電線51、52の折り返し部分を
引っ張るバネ53に相当する。
【0082】可撓性カード電線59は可撓性カード電線
58の、可撓性カード電線61は可撓性カード電線60
の内側に折り返され可撓性カード電線58、60と同様
にケーブル固定具24およびケーブル固定具25に各々
の固定されている。
【0083】本実施形態4においても、実施形態3と同
様にして、ケーブル引張コマ62、63に対し、ケーブ
ル引張コマ軸66、67を介して定張力バネ72によっ
て加えられる張力のリング状空間32の径方向分力によ
って、リング状空間32の内周外壁面に押し付けられて
いる可撓性カード電線58、60の内側の端が、ケーブ
ル固定具24に固定されているので、リング状空間の内
周外壁面と可撓性カード電線58、60の内側との間に
は、第2アーム7の動作に関らず相対的な運動は生じな
い。このため、リング状空間の内周外壁面と可撓性カー
ド電線58、60の内側との間に生じる摩擦は、可撓性
カード電線58、60の動きを妨げることがない。
【0084】この様に構成されたロボットの関節におい
て、図13に示すように第2アーム7が第1アーム6に
対して一直線になっている状態において、ケーブル固定
具25が実線の位置にあるものとする。この状態から駆
動ユニット11によって反時計回りに110度だけ第2
アーム7が旋回すると第2アーム7に固定されたケーブ
ル固定具25は2点鎖線の位置へ移動する。
【0085】この時に可撓性カード電線60、61は、
第2アーム7に引張られてケーブル引張コマ63、65
およびケーブル引張コマ軸67、69を伴いながら実線
で示された折り曲げ位置から55度反時計回りに移動し
て2点鎖線の位置へ移動する。
【0086】また、一方の可撓性カード電線58、59
は、ケーブル引張コマ63、65、バネ70、71、7
2、ケーブル引張コマ62、64、を介して可撓性カー
ド電線60、61によって引張られるのでケーブル固定
具24とケーブル引張コマ62〜65の間、もしくはケ
ーブル引張コマ62〜65とケーブル固定具25の間に
弛みによる波打ちを生ずることなく実線で示された折り
曲げ位置から55度反時計回りに移動して2点鎖線の位
置へ移動し、ケーブル固定具24とケーブル引張コマ6
2〜65とケーブル固定具25で形成されるU字形状を
崩すことなく第2アーム7の旋回に伴うケーブル固定具
25の動きに追随する。
【0087】すなわち、可撓性カード電線58、59
は、ケーブル引張コマ62〜65、ケーブル引張コマ軸
66〜69、バネ70、71、72を介して可撓性カー
ド電線60、61の動きに連動する。
【0088】同様に可撓性カード電線60、61は、ケ
ーブル引張コマ62〜65、ケーブル引張コマ軸66〜
69、バネ70、71、72を介して可撓性カード電線
58、59の動きに連動する。これにより可撓性カード
電線58〜61は第2アーム7の動きに追随する。
【0089】このときにそれぞれのケーブル引張コマ6
2〜65の位置は、この発明の第2、第3の実施形態と
同様に第2アーム7の旋回によるケーブル固定具25の
移動距離の半分である。
【0090】以上に述べた構成によれば、この発明の第
3の実施形態に対し第2の実施形態に示すように可撓性
カード電線58と59、可撓性カード電線60と61を
2重に重ねることよりより多くの電力を供給する電力線
14と信号を授受するための信号線15を溝32内に通
すことができるためと第2アーム7の間で大量の電力の
供給と信号の授受が可能となる。
【0091】また、信号線15と電力線14をそれぞれ
2枚の可撓性カード電線にて配線したので可撓性カード
電線の幅が小さくなり配線室30の溝32の深さを浅く
でき配線室30を薄くでき関節10を小型化できる。
【0092】更に、連結ばね70、71、72のもつ弾
力性により、ケーブル引張コマ軸66、67、68、6
9の微妙な距離調整を必要とせず組立時及び保守点検時
の作業を容易にできる。
【0093】
【発明の効果】この発明は、以上説明した様に構成され
ているので、以下のような効果を奏する。
【0094】この発明に係る産業用ロボットは、第1部
材と、この第1部材を軸として旋回する第2部体と、こ
の第2部体を軸として旋回する第3部体と、この第1部
体に設けられて、上記第2部体を旋回させる第1の駆動
ユニットと、上記第2部体に設けられて、上記第3部体
を旋回させる第2の駆動ユニットと、この第2の駆動ユ
ニットへ上記第1部体及び第2部体内を経由して電力ま
たは信号を供給する電線と、この電線の一部を上記第1
部体または第2部体の端部に固定する第1の固定部材
と、この第1の固定部材に固定された上記電線の他の一
部を上記第1部体または第2部体の端部に可動自在に固
定する第2の固定部材と、これら第1及び第2の固定部
材間においてU字状に折り曲げて形成するとともに、上
記第1または第2部材の何れか一方側に収納され、上記
第1の駆動ユニットの回転出力軸の周縁に、上記折り曲
げ部分を一端とし上記固定部体への固定部分を他端とし
て配置してなる折り曲げ電線部と、を備えたので、折り
曲げ電線部が配置される側からの一方向組立が可能とな
り関節の組立性が向上し組立の自動化などが容易に行え
る。
【0095】また、折り曲げ電線部を第1の駆動ユニッ
トの回転出力軸の周縁に配置したので、関節を軸方向に
小型化することができる。
【0096】さらに、折り曲げ電線部は第2アームの動
きによって巻き締め、巻き緩められることがなく、電線
の巻き径が一定であるので、折り曲げ電線部を収納する
空間は、折り曲げた電線が収納できる程度で十分とな
り、折り曲げ電線部を収納する空間を小型にできる。
【0097】また、折り曲げ電線部の折り曲げ部分は電
線の上で移動するので、曲げ応力が集中する部位が分散
され、折り曲げによる応力の累積が小さくなり、折り曲
げ電線部の寿命を伸ばすことができる。
【0098】また、折り曲げ電線部に捻じれ負荷が加わ
らないので、その寿命は、捻じれ負荷をうける場合より
伸ばすことができる。
【0099】また、この発明の別の発明に係る産業用ロ
ボットは、折り曲げ電線部における折り曲げ部分の一端
を弾性体により固定し、固定部体側と反対の側に張力を
付与すようにしたので、第2アームが時計回り、反時計
方向に回転しても弛みによる波打ちを生ずることなく第
2アームの旋回に追随する。
【0100】さらに、折り曲げ電線部は、電線を折り曲
げて配置しているので、折り曲げ部分の移動範囲は第2
アーム7の動作角度の半分となり、弾性体の伸縮範囲が
小さくなる。したがって、弾性体を小さくでき、延いて
は弾性体を収納する部分も小さくして関節を小型化する
ことができる。
【0101】さらに、この発明の別の発明に係る産業用
ロボットは、弾性体を、定張力バネとしたので、定張力
バネから折り曲げ電線部にかかる張力が第2アームの位
置に関わらず一定となり、追随性も安定する。
【0102】さらに、この発明の別の発明に係る産業用
ロボットは、折り曲げ電線部における折り曲げ部分に回
転自在のケーブル引張りコマを配設し、このケーブル引
張りコマを介して上記弾性体により固定部体側と反対の
側に張力を付与する用にしたので、ケーブル引張コマは
折り曲げ電線部の折り返し部分の移動に同期してその面
上を転がリ、折り曲げ電線部の折り返し部分の移動によ
る折り曲げ電線部の折り返し内面皮膜の摩擦摩耗をなく
すことができる。
【0103】さらに、この発明の別の発明に係る産業用
ロボットは、折り曲げ電線部を、電力供給用の電線と、
信号線からなるものとし、これら電力供給用の電線と、
信号用の電線とを互いに分離して配置したので、お互い
の電線より発するノイズによる影響を低減できる。
【0104】さらに、この発明の別の発明に係る産業用
ロボットは、折り曲げ電線部を可撓性カード電線とした
ので、折り曲げが容易である。
【0105】さらに、この発明の別の発明に係る産業用
ロボットは、可撓性カード電線を互いに分離し複数配置
したので、可撓性カード電線の幅が小さくなり、もって
可撓性カード電線を収納する空間を小型化できる。
【0106】また、可撓性カード電線を2重、3重ある
いはそれ以上重ねることにより容易に電線を増やし回路
数を増やすことができる。
【0107】さらに、この発明の別の発明に係る産業用
ロボットは、折り曲げ電線部が、互いに分離されて複数
配置されているものとし、上記折り曲げ電線部の折り曲
げ部分間を、互いに弾性体で接続するようにしたので、
電線の微妙な距離調整を必要とせず、組立時及び保守点
検時の作業を容易にできる。
【0108】さらに、この発明の別の発明に係る産業用
ロボットは、第1または第2部材の何れか一方側に、折
り曲げ電線部を収納するリング状の溝を形成し、かつこ
のリング状の溝を形成する外周側の内壁に、摩擦低減部
材を設けたので、第2アームの旋回に追随して折り曲げ
電線部が、上記リング状の溝の外周側に膨らんでも上記
外周側の内壁との摩擦による引っかかりは起こさない。
【0109】さらに、この発明の別の発明に係る産業用
ロボットは、折り曲げ電線部を、第1の折り曲げ電線部
及び第2の折り曲げ電線部からなるものとし、第1また
は第2部材の何れか一方側には、これら第1及び第2の
折り曲げ電線部を収納するリング状の溝を形成し、かつ
このリング状の溝の一方の側の周には第1の折り曲げ電
線部を配置し、他方の側の周には第2の折り曲げ電線部
を配置して、これら第1及び第2の折り曲げ電線部の折
り曲げ部分間を弾性体で接続したので、折り曲げ電線部
の一端を固定する弾性体が小さくでき、しかも其の分折
り曲げ電線部の動作域として利用できるので、スペース
の有効利用が可能となる。
【0110】またこれにより溝の形状も単純なリング状
となりかつ部品点数が少なくなり組立性、保守性が向上
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による産業用ロボットのシステム概観
図である。
【図2】この発明による産業用ロボットの配線系統図で
ある。
【図3】この発明による産業用ロボットの関節部の断面
図である。
【図4】この発明の実施形態1による産業用ロボットの
関節部の斜視図である。
【図5】この発明の実施形態1による折り曲げ電線の引
張機構部分の斜視図である。
【図6】この発明の実施形態1による折り曲げ電線の動
作説明図である。
【図7】この発明の実施形態2による折り曲げ電線の動
作説明図である。
【図8】この発明の実施形態2による折り曲げ電線の引
張機構部分の斜視図である。
【図9】この発明の実施形態2による摩擦低減部材部分
の斜視図である。
【図10】この発明の実施形態2による摩擦低減部材の
動作説明図である。
【図11】この発明の実施形態3による産業用ロボット
の関節部の斜視図である。
【図12】この発明の実施形態3による産業用ロボット
の関節部の正面図である。
【図13】この発明の実施形態4による産業用ロボット
の関節部の正面図である。
【図14】第1の従来技術による産業用ロボットの関節
の断面図である。
【図15】第2の従来技術による産業用ロボットの関節
の断面図である。
【図16】第3の従来技術による産業用ロボットの関節
の断面図である。
【符号の説明】
4 第1部体 5 第2部体 6 第3部体 11 第1の駆動ユニット 12 折り曲げ電線部 24 第1の固定部材 25 第2の固定部材 31

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1部材と、この第1部材を軸として旋回
    する第2部体と、この第2部体を軸として旋回する第3
    部体と、 この第1部体に設けられて、上記第2部体を旋回させる
    第1の駆動ユニットと、 上記第2部体に設けられて、上記第3部体を旋回させる
    第2の駆動ユニットと、 この第2の駆動ユニットへ上記第1部体及び第2部体内
    を経由して電力または信号を供給する電線と、 この電線の一部を上記第1部体または第2部体の端部に
    固定する第1の固定部材と、 この第1の固定部材に固定された上記電線の他の一部を
    上記第1部体または第2部体の端部に可動自在に固定す
    る第2の固定部材と、 これら第1及び第2の固定部材間においてU字状に折り
    曲げて形成するとともに、上記第1または第2部材の何
    れか一方側に収納され、上記第1の駆動ユニットの回転
    出力軸の周縁に、上記折り曲げ部分を一端とし上記固定
    部体への固定部分を他端として配置してなる折り曲げ電
    線部と、を備えたことを特徴とする産業用ロボット。
  2. 【請求項2】折り曲げ電線部における折り曲げ部分の一
    端は、弾性体により固定部体側と反対の側に張力を付与
    されることを特徴とする請求項1記載の産業用ロボッ
    ト。
  3. 【請求項3】弾性体は、定張力バネであることを特徴と
    する請求項2記載の産業用ロボット。
  4. 【請求項4】折り曲げ電線部における折り曲げ部分に回
    転自在のケーブル引張りコマを配設し、このケーブル引
    張りコマを介して上記弾性体により固定部体側と反対の
    側に張力を付与することを特徴とする請求項2乃至請求
    項3記載の産業用ロボット。
  5. 【請求項5】折り曲げ電線部は、電力供給用の電線と、
    信号線からなり、これら電力供給用の電線と、信号用の
    電線は互いに分離されて配置されていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4の何れかに記載の産業用ロボッ
    ト。
  6. 【請求項6】折り曲げ電線部は可撓性カード電線である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載
    の産業用ロボット。
  7. 【請求項7】可撓性カード電線は、互いに分離されて複
    数配置されていることを特徴とする請求項6に記載の産
    業用ロボット。
  8. 【請求項8】折り曲げ電線部は、互いに分離されて複数
    配置され、上記折り曲げ電線部の折り曲げ部分間は、互
    いに弾性体で接続されていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項4に記載の産業用ロボット。
  9. 【請求項9】第1または第2部材の何れか一方側には、
    折り曲げ電線部を収納するリング状の溝が形成され、か
    つこのリング状の溝を形成する外周側の内壁には、摩擦
    低減部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項8の何れかに記載の産業用ロボット。
  10. 【請求項10】折り曲げ電線部は、第1の折り曲げ電線
    部及び第2の折り曲げ電線部からなり、第1または第2
    部材の何れか一方側には、これら第1及び第2の折り曲
    げ電線部を収納するリング状の溝が形成され、かつこの
    リング状の溝の一方の側の周には第1の折り曲げ電線部
    を配置し、他方の側の周には第2の折り曲げ電線部を配
    置して、これら第1及び第2の折り曲げ電線部の折り曲
    げ部分間を弾性体で接続してなることを特徴とする請求
    項1乃至請求項9の何れかに記載の産業用ロボット。
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