JPH09265656A - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JPH09265656A
JPH09265656A JP8104426A JP10442696A JPH09265656A JP H09265656 A JPH09265656 A JP H09265656A JP 8104426 A JP8104426 A JP 8104426A JP 10442696 A JP10442696 A JP 10442696A JP H09265656 A JPH09265656 A JP H09265656A
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JP
Japan
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light
optical
light source
photodetector
objective lens
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JP8104426A
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Inventor
Yasuo Hachi
羽地  泰雄
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レーザ光の利用効率が高く、ディスク厚の小な
る高密度光ディスクとディスク厚の大なる低密度光ディ
スクとを再生できる光ピックアップを提供する。 【解決手段】レーザ光源1と、対物レンズ6と、光ディ
スクからの反射光を検出する光検出器11、12と、ビ
ームスプリッタ7と、レーザ光源1とビームスプリッタ
7との間に設けられた副光源生成用のホログラム板2と
を有する光ピックアップであって、ホログラム板2を、
対物レンズ6から光検出器11、12に至る前記反射光
の光路以外に設け、前記光検出器11、12を、対物レ
ンズ6からの光路長が異なる2つの位置にそれぞれ設け
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスクから情報
を読み取るための光ピックアップに関し、特に、記録密
度とディスク厚みが異なる複数種類の光ディスクを再生
する光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】音楽用コンパクトディスク(CD)のよ
うに既に普及している低密度光ディスクと、DVD(デ
ィジタルビデオディスク)のように新たに規格化が検討
されている高密度光ディスクとでは、そのディスク厚や
ディスクの記録密度が異なっている。このような種類の
異なる光ディスクを同一の光ピックアップで再生で出来
るようにするために、いろいろな提案がなされている。
例えば特開平7ー98431号公報では、ホログラム板
を用いた2焦点方式の光ピックアップが提案されてい
る。図5は第1の従来例光ピックアップを示す図であ
る。
【0003】図5に示す光ピックアップ50において、
半導体レーザなどのレーザ光源1から出射した光ビーム
21はコリメータレンズ4によって略平行光となり、偏
光ビームスプリッタ(PBS)3、1/4波長板5を透
過してホログラム板2と対物レンズ6に入射し、光ディ
スク25上の点9aと9bとに集光される。光ディスク
25で反射した光ビームはもとの光路を逆に辿るので、
ホログラム板2の透過光23は再びホログラム板2を透
過し、ホログラム板2の0次回折光は再びホログラム板
2で0次回折光として回折し、また、ホログラム板2の
1次回折光24がホログラム板2で再び1次回折光とし
て回折して、共に往路と同じ光路を通って偏光ビームス
プリッタ3に入射する。前記PBS3で反射した光束
は、収束レンズ26とシリンドリカルレンズ8とによっ
て集光され、光検出器27に入射する。
【0004】フォーカス制御やトラッキング制御を行う
ためのサーボ信号(フォーカス誤差信号及びトラッキン
グ誤差信号)と情報信号(RF信号)は、光検出器27
を構成する各光検出器の出力を演算することによって得
ることができる。対物レンズ6は光ディスクの偏芯や面
振れを補正すべく駆動手段22によって高速に動かす必
要があるが、ホログラム板2は平面型の光学素子である
ため軽量(数10ミリグラム以下)であり、ホログラム
板2と対物レンズ6を組み合わせて用いて駆動手段22
によって一体駆動することもできる。また、対物レンズ
6に直接ホログラム板2を一体成形することにより、一
層の軽量化と低コスト化を図ることもできる。
【0005】以下の説明では、レーザ光源1から出射し
た光束が光ディスク25に至る光路を往路と記し、光デ
ィスク25で反射した光束が光検出器27に至る光路を
復路と記す。この第1の従来例では、偏光ビームスプリ
ッタ3と光ディスク25との間では、光束は往路と復路
で同一の光路を辿る。即ち、前記透過光23が復路で再
びホログラム板2を透過した光ビームと、往路でホログ
ラム板2を通過する際に回折した1次回折光24が復路
において再びホログラム板2で回折した1次回折光と
が、往路と同じ光路を通って偏光ビームスプリッタ3に
入射する。
【0006】前記偏光ビームスプリッタ3で反射した光
束は収束レンズ26とシリンドリカルレンズ8とによっ
て集光され、光検出器27に入射する。前記2焦点9
a、9bから反射してきた光ビームの、光検出器27側
での集光点はレーザ光源1の出射点と共役像関係にあり
一致する。従って、非点収差系のサーボ信号やRF信号
を得る際に、収束レンズ26、シリンドリカルレンズ
8、光検出器27を共通に用いることができ、少ない部
品点数で小型、軽量、低コストの光ピックアップであり
ながら、異なる基板の厚みの光ディスク25の記録再生
を1つの光ピックアップで行うことができるとされてい
る。
【0007】ホログラム板2を用いた前記方式では、往
路の光学系で平行光の中心部の光束(この光量を1とす
る)を、0.4対0.4程度の光量比で0次光と1次光
とに分割、分離する。ホログラム板2の中心側にはホロ
グラムが形成され、前記ホログラムの外側を通過した平
行光束と、前記ホログラムを通過した平行光の0次光束
とが、高NAの対物レンズに入射し、例えば0.6mm
厚の高密度光ディスク25上に高密度信号読取用光スポ
ット9bを形成する。ホログラム板2で分離された1次
回折光は拡散光束となって対物レンズ6に入射する。こ
の結果光源位置が実質的に有限位置となる。
【0008】前記ホログラム板2によって対物レンズ6
の入射光束径を小さくして、対物レンズ6を実質的に低
NAの対物レンズとして使用し、例えば1.2mm厚の
低密度光ディスク25上に低密度信号読取用光スポット
9aを形成し、低密度光ディスク25の情報ピットを読
みとる。高密度光ディスク用と低密度光ディスク用の光
スポットの光量比は6対3程度とする。レーザ光源から
半値角1が、例えば水平9゜/垂直30゜の放射角で射
出した光束は比較的焦点距離が短いコリメータレンズ4
で集光され、結合効率(レーザ光の利用効率)は30%
程度の高い値とされる。このうちの60%程度の光量が
高密度光ディスク用の光スポットとなり、27%程度が
低密度光ディスク用の光スポットとなる。
【0009】前記光ディスク25からの反射光は、復路
の光路でホログラム板2によって0次光と1次光の光束
とに再び分割されるが、反射光の0次光と1次光が0.
6対0.4の光量比になるように分割される。光検出器
27での結像位置は0次光と1次光とで異なるので小面
積の光検出器上に同時には集光されず、このために大面
積の光検出器を用いる。光検出器27に入射する光量は
レーザ光の出射光量を100%とすると、光ディスク2
5が高密度光ディスクである場合には、光ディスク25
での反射率が100%で復路の光路中に損失がないとし
て、次の割合まで減少する。 ホログラム板の往路の効率×ホログラム板の復路の効率
×コリメータ結合効率=60%*O.6*0.3=1
0.8%
【0010】また、低密度光ディスク25の場合には、 ホログラム板の往路の効率×ホログラム板の復路の効率
×コリメータ結合効率=26.7%*0.4*0.3=
3.2% となる。このように光ディスク25からの反射光がホロ
グラム板2で再度分割されることから、光の利用効率が
低くなる。特に光ディスク25が、ディスク面に対して
垂直方向に50μm程度離して2つの記録層を設けた2
層光ディスクである場合には、光ディスクでの反射率が
30%程度以下となるため、実用的なC/N比で光ディ
スクを再生するためにはレーザ光源1の光パワーが4.
5mW〜5mWと大きくなければならない。現在、波長
が650nmの自励発振動作の半導体レーザでは、最大
出力5mW程度のものしかなく、定格一杯の動作とな
る。
【0011】レーザ光源が配置される光ピックアップ内
では放熱が難しく、前記したような定格一杯の動作は、
レーザ光源の寿命を短くすると言う問題がある。光ディ
スク25が低密度光ディスクの場合、その再生時には、
レーザ光の往路が1次光、復路が1次光の光束として4
分割光検出器27に入射し、前記サーボ信号が形成され
る。しかし、ホログラム板2のホログラムは収差補正も
兼ねて非均一なピッチで形成されており、低密度光ディ
スクの再生用光スポットを形成するのに必要な1次光の
光束以外に、さらに高次の光束成分が発生する。特に0
次の往路光束がホログラム板2を通過し、復路で2次の
光束になった場合、再生用に設定された光検出器27に
前記2次光が入射する場合がある。
【0012】この時前記2次光は不要な光(迷光)とな
り、これが前記4分割光検出器27を構成する各光検出
器に等しく入射すれば問題ないが、そうでない場合には
サーボ信号にオフセットが重畳することとなり、サーボ
信号を検出する上で問題となる。また、2焦点方式光ピ
ックアップの第2の従来例としては、特開平7−654
07号公報に開示されているような、光路長差を光学的
に形成したものが提案されている。図6は、第2の従来
例光ピックアップを示す図である。図6に示す光ピック
アップ60において、レーザ光源1から出射した光束3
1はハーフミラー32で反射してプリズム34に入射
し、偏光分離膜35で直接反射する光束38と、偏光分
離膜35を通過してプリズム36の反射面36a、36
bで反射する光束39とに分離される。
【0013】即ち、一方の光束の光路長を他方の光束の
光路長より長くすることにより、実質的に光源位置の異
なる2つの光源を形成し、前記各光源に対応する光スポ
ット9a、9bを光ディスク25上に形成する。一方の
光束39は集光レンズ41で平行光束(無限系)になっ
て、対物レンズ6に入射し、光スポット9bを形成して
高密度光ディスクの再生をする。他方の光束2aは、集
光レンズ41を通過して等価的に有限位置の光源から発
散した光束となり、対物レンズ6に入射し、光スポット
9aを形成して低密度光ディスクの再生をする。
【0014】この方法は偏光の性質を用いているために
光束の分離手段では光の損失がないが、光源からの出射
光と光ディスク25からの反射光を分離する時にハーフ
ミラー32を使用するため、この部分で光の利用効率が
低下する。また、前記2層光ディスクの再生を考慮する
と、その反射率が30%程度と低いためにレーザ光源の
光パワーがやはり大きくなり、レーザ光源の寿命の問題
が発生していた。現状では、前記したような構成を可能
とするような、十分な光出力があって且つノイズ特性に
優れたレーザ光源を入手することが困難であり、所望の
光ピックアップを実現することは困難である。
【0015】また、トラッキング誤差信号を検出する方
法として、1ビーム方式のトラッキング誤差信号検出方
式は、3ビーム方式に比べて比較的小出力のレーザ光源
が使用できる反面、情報ピットにおける深さのばらつき
に対して、許容範囲が狭いという欠点を有する。このた
め、3ビーム方式の採用が望ましいが、3ビーム方式で
は光束が分割されるために光量が小さくなり、所望の光
ピックアップが実現できないという問題があった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の光ピックアッ
プは前記問題点に鑑みてなされたものであり、その主た
る目的は、ディスク厚の小なる高密度光ディスクとディ
スク厚の大なる低密度光ディスクとを、単一の光ピック
アップで互換再生を可能とすることであり、他の目的
は、光利用効率の高い前記互換再生可能な光ピックアッ
プを提供することである。また、前記互換再生可能な光
ピックアップにおいて、3ビーム方式のトラッキング制
御が可能な光ピックアップを提供することであり、2層
光ディスクの再生を安定に行える光ピックアップを提供
することである。さらには、組み立て工数が少なく組立
て精度の高い、互換再生可能な光ピックアップを提供す
ることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の光ピックアップ
は、少なくとも、レーザ光源と、前記レーザ光源から出
射した光を光ディスク上に集光させるための対物レンズ
と、前記光ディスクからの反射光を検出する光検出器
と、前記レーザ光源から出射した光を前記対物レンズに
導き前記光ディスクからの反射光を前記光検出器に導く
ビームスプリッタと、前記レーザ光源と前記ビームスプ
リッタとの間に設けられた副光源生成用のホログラム板
とを有する光ピックアップであって、前記ホログラム板
を、前記対物レンズから前記光検出器に至る前記反射光
の光路以外に設け、前記光検出器を、前記対物レンズか
らの光路長が異なる2つの位置にそれぞれ設けた光ピッ
クアップである。また、本発明の光ピックアップは、前
記光ピックアップにおいて、前記2つの光検出器を同一
平面上に設けた光ピックアップである。
【0018】本発明の光ピックアップでは、レーザ光源
から出射した光束は、レーザ光源とビームスプリッタと
の間に設置したホログラム板によって回折され、この結
果実質的に光源位置の異なる2つの光源が存在すること
になる。従って、レーザ光源から出射した光束はビーム
スプリッタを通った後対物レンズで集光され、光路長の
異なる2点に光スポットを形成する。前記2点の光スポ
ットに対応する位置に、高密度光ディスクまたは低密度
光ディスクを配置するようにすれば、一つのレーザ光源
で、いずれの光ディスクの再生も可能となる。
【0019】ここに、前記ホログラム板を通過するの
は、レーザ光源から光ディスクに至る往路のみであり、
光ディスクからの反射光は前記ホログラムを通過しな
い。このため、前記ホログラムに起因する光の減衰は少
ない。前記光ディスクからの反射光は、偏光ビームスプ
リッタを通過して、2つの光検出器に照射される。ここ
に、前記2つの光検出器は、略復路の光軸上に配置され
るが、光路長の異なる位置に配置される。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の光ピックアップは、単一
のレーザ光源を用いるが、実質的に2つの光源があるこ
とになる。この内の一方の光源によって無限系で設計さ
れた対物レンズを使用してディスク厚の小なる高密度光
ディスクの情報ピットを再生し、発光源の位置を実質的
に有限にしたもう一方の光源によって、共役像を形成し
てディスク厚の大なる低密度光ディスクの情報ピットを
再生する。前記対物レンズとして無限系で設計されたも
のをそのまま使用する場合には、前記ビームスプリッタ
と前記対物レンズとの間にコリメータレンズを配置す
る。また、前記ビームスプリッタは、偏光光学系では、
偏光ビームスプリッタを採用すると共に、前記コリメー
タレンズと対物レンズの間に1/4波長板を挿入する。
【0021】前記光ディスクで反射した光ビームは、第
1のビームスプリッタを通過した後、第2のビームスプ
リッタで分割して2つの光検出器に夫々入射する。前記
第2のビームスプリッタは、中心部が半透明ガラス板で
外周部が透明ガラス板のものを用いるが、中心部だけを
全反射ミラーとした透明ガラス板でも良い。さらに、前
記2つの光検出器を同一の平面上に配置するためには、
前記第1のビームスプリッタと前記光検出器との間にプ
リズムを設けて、前記各光束の光路長を異なる光路長に
する。また前記第1のビームスプリッタと少なくとも一
方の光検出器との間に、収束用のシリンドリカルレンズ
を設ける。
【0022】
【実施例】本発明で使用する共役補正の原理について図
3を基に説明する。図3において、(1)は、レーザ光
源と、コリメータレンズと、0.6mmのディスク厚の
高密度光ディスクに対して無限系の仕様で設計された対
物レンズとを用いて、前記高密度光ディスクの再生をす
る場合の光学系を示す。(2)は、(1)に示す対物レ
ンズを用いて、ディスク厚1.2mmの低密度光ディス
クを再生する場合の光学系を示し、レーザ光源の位置を
無限遠点から有限距離に移動し、光ディスクの情報ピッ
ト面で合焦させて再生することを示す。(3)は、
(2)に示す光学系において、レーザ光源の位置によっ
て光スポットの収差がどのように変化するかを示す。こ
こに、THは対物レンズとレーザ光源間の距離を指す。
【0023】図3において、対物レンズは、光ディスク
のディスク厚が0.6mmのとき、ディスク基板に入射
した集束光が球面波となって最小径の光スポットを読取
面に形成するように、あらかじめ空気中の集束光の波面
を球面波から歪ませて設計されている。図3の(3)に
示すように、ディスク厚1.2tの光ディスクの場合
に、前記対物レンズで光源位置を有限点にしても、対物
レンズと光源との距離THが例えば60mmにおいて光
スポットの収差が最小となる。従って、単一の対物レン
ズで0.6tの高密度光ディスクと1.2tの低密度光
ディスクを読み取り可能とするためには、光源の位置が
異る2光源を用意し、光ディスクの基板厚に応じて切り
替えれば良いことがわかる。このために、レーザ光源か
らの発散光の中心部にホログラムを置いて、0次、1次
の光束を形成し、これにより実質的に複数の光源を得
る。
【0024】以下、本発明の光ピックアップの第1実施
例について、図1を基に説明する。図1は本発明の光ピ
ックアップの第1実施例を示す図である。図1におい
て、図5に示す光ピックアップと同一の構成要素には同
一の符号を付しその説明を省略する。図1に示す光ピッ
クアップ10では、レーザ光源(LD)1と偏光ビーム
スプリッタ(PBS)3との間にホログラム板(HO
E)2を設けてあり、レーザ光源1から出射した光束は
ホログラム板を通過してPBS3に入射して反射し、コ
リメータレンズ4、1/4波長板5、対物レンズ6を介
して、光ディスク上で光スポット9a、9bを形成す
る。
【0025】光ディスクからの反射光は、往路と逆の光
路を通ってPBS3に入射し、透過光がビームスプリッ
タ(BS)7に入射する。このBS7では一部が反射し
て第1の光検出器11に入射し、透過光はシリンドリカ
ルレンズ8で集光されて第2の光検出器12に入射す
る。前記光検出器11は例えば図1に拡大して示すよう
に光検知部E1、F1、A1、A2、A3からなる3ビ
ーム用の光検出器である。また、前記光検出器12は例
えば図1に拡大して示すような、複数の光検出器で構成
される多分割光検出器であり、その外周側には、光検出
器E、F、G、Hが配置され、その内周側には光検出器
A、B、C、Dが配置されている。光ピックアップの光
学系の復路とは、光ディスクからの反射光が前記PBS
を透過して前記光検出器に入射するまでの光路を指す
が、前記ホログラム板2は、前記レーザ光の復路の光路
外に設置する。
【0026】ホログラム板2は、その一方の面の中央部
(内周側)に副光源生成用のホログラムを形成し、その
反対面に格子(グレーティンング)を形成すれば、低密
度光ディスクの再生時に3ビーム法によってサーボ信号
を検出するための、光スポットを形成することも可能で
ある。ホログラム板2によって、レーザ光源は実質的に
無限遠点と有限点Sに配置されていることとなり、無限
遠点からの光束と、有限点Sからの拡散光束とが、NA
0.6、基板厚み0.6tで無限系で設計された対物レ
ンズ6に入射する。
【0027】即ち、赤色の波長650nmのレーザ光源
から半値角9゜/30゜の放射角で発散した光束が、一
方はPBS3で反射した後コリメータレンズ4で平行光
に変換される。また、他方は、ホログラム板2の中央部
に設けられたホログラムによって、低密度光ディスク用
の副光源を形成する。ここに前記副光源の位置は、対物
レンズ6から略60mmとなるように、コリメータレン
ズ4とホログラム板2とによって設定する。
【0028】このためには、例えば、コリメータレンズ
4の焦点距離を22mm、対物レンズ6の焦点距離を
3.3mm、対物レンズ6とコリメータレンズ4間の距
離を18mmとしたとき、レーザ光源1と、副光源生成
用のホログラム板2で形成される副光源との距離は8m
m程度である。前記光ピックアップ10の光学系は偏光
光学系として、レーザ光源1から出射した光ビームの外
周側はホログラム板2のホログラムを通らず、偏光ビー
ムスプリッター(PBS)3で反射し、この反射光がコ
リメータレンズ4で平行光となり、λ/4板で円偏光と
なり、対物レンズ6で集光されて、光ディスク上に高密
度光ディスク再生用の光スポット9bを形成する。
【0029】ホログラム板2で生成された副光源の光束
は、コリメータレンズ4で平行光とはされずに、対物レ
ンズ6で集光され光ディスク上に低密度光ディスク再生
用の光スポット9aを形成する。ここに、前記ホログラ
ム板2によって分割された各光束の光量比が、0次光対
1次光対損失光を4対4対2とする。コリメータレンズ
の結合効率は21.9%程度である。この時、低密度光
ディスク用の光量は約3.7%であり、高密度光ディス
クでは前記コリメータレンズ4の結合係数21.9%か
ら前記3.7%を減じた値が利用効率で18.2%とな
る。
【0030】前記したように、高密度光ディスク用の光
スポット9bによる反射光はホログラム板2を通過せ
ず、従って、従来例のようなホログラム板の回折に起因
する光量ロスがなく、十分な反射光量が光検出器12に
入射され、2層の光ディスクでも良好な信号品質が得ら
れる。また、低密度光ディスク用の、前記光量3.7%
の出射光を3ビームに分離しても、反射光は、同様に、
ホログラム2を通過せず、実用レベルの光量が光検出器
11に入射される。また、反射光がホログラム2を通過
しないために、従来例の如く、往路の0次光の回折光が
2次の回折光となってセンサーに入射し、不要な迷光と
なることがなく、厳密な迷光対策を必要としない。
【0031】このように、低密度光ディスクでは光量が
少なく光の利用効率が低いが、高密度光ディスクでは十
分大きな利用効率が得られる。また、光ディスクからの
反射光は往路を逆にたどってPBS3を透過し、低密度
光ディスクからの反射光はBS7で反射して光検知器1
1に集光され、高密度光ディスクからの反射光はビーム
スプリッタ7を透過し、シリンドリカルレンズ8を介し
て、光検出器12に集光される。前記シリンドリカルレ
ンズ8は非点収差法でフォーカス誤差信号を検出するた
めのものである。
【0032】前記ビームスプリッタ7は、透明ガラス板
の中心部に反射率が25%程度の反射ミラーを設けたも
のである。前記光検出器11によって、低密度光ディス
クのトラッキング誤差信号を3ビーム法で、フォーカス
誤差信号を光スポットサイズ法で夫々検出する。前記各
誤差信号は、光検出器11を構成する各光検出器の出力
を演算して形成される。前記BS7では75%の光束が
透過し、この透過光はシリンドリカルレンズ8を介して
第2の光検出器12入射する。低密度光ディスクからの
反射光は、シリンドリカルレンズ8よりPBS3側で結
像する。
【0033】光検出器12の出力から、低密度光ディス
クの再生ではその情報信号(RF信号)得、高密度光デ
ィスクの再生ではRF信号と、サーボ用の信号とを得
る。前記RF信号は、低密度光ディスクの再生では、反
射光スポット径が大きいために光検出器12の8つの出
力を加算して得、高密度光ディスクの再生では、内周側
の4つの光検出器の出力だけを加算して得る。
【0034】前記ビームスプリッタ7を通過した光束の
中心部では、光束の一部がBS7で反射するために光強
度が低下しているが、光束のパターンは保存されている
ためトラッキング誤差信号を位相差検出法で検出するの
に支障とはならない。なお、高密度光ディスクの場合、
フォーカス誤差信号は光検出器12の内周側の光検出器
A〜Dの出力から非点収差法で検出する。また、RF信
号は光検出器A〜Dの出力の総和で形成する。
【0035】次に、本発明の第2実施例について図2を
基に説明する。図2は本発明光ピックアップの第2実施
例を示す図であり、図2と同一機能の構成要素には同一
の符号を付しその説明を省略する。図1と図2の主たる
違いは、シリンドリカルレンズ8が、図2では偏光ビー
ムスプリッタ3とビームスプリッタ7との間に配置して
ある点である。図2に示す光ピックアップ20では、低
密度光ディスクからの反射光も高密度光ディスクからの
反射光もシリンドリカルレンズ8を通過して、ビームス
プリッタ7に入射する。このようにすると、サーボ信号
の検出において、低密度光ディスクにも高密度光ディス
クにも非点収差法が使用できる。
【0036】即ち、前記シリンドリカルレンズ8を通過
した光束の一部は、透明ガラス板の中心部に反射率が2
5%程度のミラーを設けて構成したビームスプリッタ7
で光軸と直交方向に反射し、光検出器11に入射する。
光検出器11は、A1〜D1に4分割された光検出器、
E1、F1の3つの光検出器からなり、非点収差法と3
ビーム法でサーボ信号を検出することができる。また、
前記ビームスプリッタ7を透過した光束は光検出器12
に入射する。光検出器12の各出力を演算して低密度光
ディスク用のRF信号が得る。
【0037】なお、前記第2実施例では、ビ−ムスプリ
ッタ7の中心部の反射率を25%程度としたが、これを
反射率100%程度として低密度光ディスク用の信号を
全て前記光検出器11で受光すると、光検出器11は比
較的小面積とすることができるため、2倍速や4倍速の
低密度光ディスクの再生に対しても十分な信号帯域が得
られる。また高密度光ディスクの場合は、光検出器11
の各光検出器から得られる信号と、光検出器12の各光
検出器から得られる信号とを合成して、RF信号とトラ
ッキング誤差信号(位相差信号)とを形成する。
【0038】図4は本発明の第3実施例を示す図であ
り、図1と同一機能の構成要素には同一の符号を付しそ
の説明を省略する。図1と図4の主たる違いは、プリズ
ム12が配置してある点と、2つの光検出器11、12
が同一平面上にある点である。図4に示す光ピックアッ
プ30において、3つの反射面を持つプリズム12は、
前記低密度光ディスクからの反射光と高密度光ディスク
からの反射光とで光路長に差を持たせ、前記両光ディス
クからの反射光を同一平面上で結像させるためのもので
ある。このように2つの光検出器11、12を同一平面
上に配置することによって、前記2つの光検出器を1つ
の光検出器に纏めることができ、あるいは、前記光検出
器の調整工数が減らし、調整の精度を向上指せることが
できる。
【0039】
【発明の効果】本願発明の光ピックアップは、光ディス
クで反射した反射光束がホログラム板を通過しないよう
に、即ち往路の光束だけがホログラム板を通過するよう
にしたことにより、レーザ光が2重に分離されて光利用
率が極端に低下すると言う問題を解消できる。このこと
により光利用効率の高い光ピックアップが提供できる。
また、このため、光ピックアップのトラッキング制御を
3ビーム方式で行うことができ、光ディスクの情報ピッ
ト深さのばらつきに関して、許容範囲が大きくなる。さ
らに、2層の光ディスクで、出力が比較的小さなレーザ
光源を使用することができる。本発明の請求項2に係わ
る光ピックアップでは、光ピックアップの調整の工数が
削減できると共に、調整の精度が向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ピックアップの第1実施例を示す図
である。
【図2】本発明の光ピックアップの第2実施例を示す図
である。
【図3】共役補正の原理を示す図である。
【図4】本発明の光ピックアップの第3実施例を示す図
である。
【図5】第1の従来例光ピックアップを示す図である。
【図6】第2の従来例光ピックアップを示す図である。
【符号の説明】
1 レーザ光源 2 ホログラム板 3 ビームスプリッタ(偏光ビームスプリッタ) 4 コリメ−タレンズ 5 1/4波長板 6 対物レンズ 7 ビームスプリッタ 8 シリンドリカルレンズ 11、12 光検出器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、レーザ光源と、前記レーザ光
    源から出射した光を光ディスク上に集光させるための対
    物レンズと、前記光ディスクからの反射光を検出する光
    検出器と、前記レーザ光源から出射した光を前記対物レ
    ンズに導き前記光ディスクからの反射光を前記光検出器
    に導くビームスプリッタと、前記レーザ光源と前記ビー
    ムスプリッタとの間に設けられた副光源生成用のホログ
    ラム板とを有する光ピックアップであって、 前記ホログラム板を、前記対物レンズから前記光検出器
    に至る前記反射光の光路以外に設け、前記光検出器を、
    前記対物レンズからの光路長が異なる2つの位置にそれ
    ぞれ設けたことを特徴とする光ピックアップ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光ピックアップにおいて、
    前記2つの光検出器を同一平面上に設けたことを特徴と
    する光ピックアップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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