JPH09264307A - パネル構成部材の結合構造 - Google Patents

パネル構成部材の結合構造

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JPH09264307A
JPH09264307A JP8073777A JP7377796A JPH09264307A JP H09264307 A JPH09264307 A JP H09264307A JP 8073777 A JP8073777 A JP 8073777A JP 7377796 A JP7377796 A JP 7377796A JP H09264307 A JPH09264307 A JP H09264307A
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panels
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molding
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Takeshi Ueda
武 植田
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Nissan Shatai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネル構成部材の結合部のパーティングライ
ンの外観処理を原価高を招くことなく達成すること。 【解決手段】 アッパパネル1とロアパネル2との結合
端部において、両パネル1,2のパーティングラインP
Lの位置を一端とする段差部8をアッパパネル1に形成
し、さらに、段差部8と対となる段部2dをロアパネル
2に形成し、段差部8とロアパネル2との間に、両パネ
ル1,2の表面に対して凹のビード部9を結合端部の全
長に亘り形成した。これにより、パーティングラインが
PLビード部9の角として現れることになり、両パネル
1,2の一体感が増す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、自動車の車体を
構成するアルミニウムなどを素材とした押出パネルなど
のパネル構成部材の結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、パネル構成部材の結合構造とし
て、例えば、実開昭61−155272号公報あるいは
実開昭55−19003号公報に記載のものが知られて
いる。この従来のパネル構成部材の結合構造は、前者は
図9(a)に示すように、押出成形されたパネル構成部
材01,02のそれぞれの端部に設けた突部01a,0
2a,02aをそれぞれ相手側の部材に形成された凹部
02b,01b,01bに嵌合させるとともに、この嵌
合により両パネル構成部材01,02の間に長手方向に
形成された穴にピン03,03を穴の端部から圧入させ
て結合した構造であり、また、後者は図9(b)に示す
ように一方のパネル構成部材04に形成された凸片04
a,04aを他方のパネル構成部材05に形成された溝
05a,05aに嵌合させるとともに、各パネル構成部
材04,05に設けられた爪04b,05bどうしを係
合させて結合した構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上述
の従来のパネル構成部材の結合構造にあっては、パネル
構成部材01と02,04と05の結合部において、両
部材の境目の部分にパーティングラインPLが現れるも
ので、このパーティングラインPLは、塗装あるいはテ
ープ貼りなどの外観処理を施した後も現れるため、外観
が損なわれるという問題点があった。また、この外観上
の問題を解決するために、このパーティングラインをモ
ールなどにより覆い隠すことができるが、このような構
造では、モールの分だけ部品点数が増すとともにこの外
観処理を行う作業工程が増し原価高を招くという問題点
があった。
【0004】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、パネル構成部材の結合部のパーティン
グラインの外観処理を原価高を招くことなく達成するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上述の目的を達成する
ために請求項1記載の発明は、押出成形によりパネル状
に形成されたパネル構成部材の端部どうしを結合する構
造であって、両パネル構成部材の一方の結合端部と他方
の結合端部との間に、各パネル構成部材の境目に生じる
パーティングラインの位置を一端としてパネル構成部材
の厚さ方向に段差部を形成し、さらに、この段差部およ
びこの段差部と対となる段部とで、両者の間にパネル構
成部材の表面に対して凹あるいは凸のビード部を結合端
部の全長に亘り形成した構造とした。また、請求項2記
載の発明は、押出成形によりパネル状に形成されたパネ
ル構成部材の端部どうしを結合する構造であって、両パ
ネル構成部材のそれぞれの一側面の結合端部にそれぞれ
凹溝を形成し、先端側が細くなった形状の楔部材の基端
部にモール部材を一体的に設け、各凹溝に挿入可能な一
対の脚部と、これら脚部どうしを連結するとともに両脚
部を各凹溝に挿入させたときに両パネル構成部材の端面
どうしを離間させる寸法を有した連結橋部とを有した連
結部材を用い、各脚部を各凹溝に挿入させた状態で前記
楔部材を両パネル構成部材の端面の間に形成された隙間
に先端側から嵌合させて、パネル構成部材の端部どうし
を結合させるとともに、前記モール部材を結合端部の全
長に亘って設けた構造とした。
【0006】
【作用】 請求項1記載の発明では、パネル構成部材の
端部どうしを結合させた時に、結合端部では、パネル構
成部材の境目であるパーティングラインの位置に段差部
が配置される。そして、この段差部は段部と対となって
おり、段差部と段部との間に凹あるいは凸のビード部が
形成され、このビード部は、結合端部の全長すなわちパ
ネル構成部材の全長に亘って形成される。そして、両パ
ネル構成部材の間に形成されるパーティングラインは段
差部の一端に配置されているため、凹あるいは凸のビー
ド部の角部のラインとして現れ、パーティングラインが
パネル構成部材の表面に独立して現れることがない。
【0007】請求項2記載の発明では、パネル構成部材
どうしを結合させる時には、パネル構成部材の端部どう
しを、その端面どうしを所定間隔で離間させて対向配置
させた後、各パネル構成部材の凹溝に連結部材の脚部を
挿入させる。次に、楔部材を両パネル構成部材の間に嵌
合させる。この嵌合作業により両パネル構成部材の間隔
が押し広げられる一方、パネル構成部材の凹溝の間隔は
連結部材の連結橋部により所定間隔に規制されているこ
とから、両パネル構成部材が強固に固定される。また、
この楔部材の嵌合により、楔部材と一体的に設けられた
モール部材が結合端部の全長、すなわちパネル構成部材
の全長に亘って設けられる。そして、両構成部材の端部
のパーティングラインは、モール部材により覆い隠され
るか、あるいはモール部材の端縁のラインとして現れ、
パーティングラインがパネル構成部材の表面に独立して
現れることがない。
【0008】
【発明の実施の形態】 以下に、本発明の実施の形態を
図面に基づいて説明する。 (実施の形態1)図2は請求項1記載の発明の実施の形
態である実施の形態1の結合構造を適用した車体Bを示
す斜視図であって、この車体Bの側面は、アッパパネル
(パネル構成部材)1とロアパネル(パネル構成部材)
2とスカート3を順次結合して構成されており、実施の
形態1は、アッパパネル1とロアパネル2との結合に適
用されている。なお、両パネル1,2は、アルミニウム
を素材とする長尺の押出成形材である。図1は図2のS
1−S1断面図であり、各パネル1,2は、それぞれの
端部に車内方向(図中左方向)に凸の凸条1a,2aと
車外方向(図中右方向)に凹の凹溝1b,2bとが上下
に隣り合って設けられ、さらに、凹溝1b,2bから上
方あるいは下方に離れた位置の車内側面にそれぞれ浅い
凹条1c,2cが形成されている。また、図中4は嵌合
部材であり、図示のように両パネル1,2の凸条1a,
2aを上下当接させた状態で嵌合する嵌合凹部4aを有
し、図示の嵌合状態でこの嵌合部材4の上下端面と各凹
溝1b,2bの上下内面との間に隙間5,5が形成され
る寸法となっている。そして、各隙間5,5に楔6,6
を圧入し、さらに、前記凹条1c,2cに架橋楔7の凸
部7a,7aを圧入することで、両パネル1,2が結合
されている。なお、架橋楔7は、楔6,6の抜け止めも
行っている。
【0009】さらに、実施の形態1では、アッパパネル
1の外側面の下端部の角部に段差用フランジ1dと差込
用凹条1eとが外と内に隣設されている。一方、ロアパ
ネル2の外側面の上端部には、前記段差用フランジ1d
の下端面である段差部8に対向する位置にこの段差部8
と同一寸法の段部2dが設けられ、かつ、この段部2d
から上方に、ロアパネル2の一般部の外側面よりも内側
に凹となったビード用凹部2eが形成され、このビード
用凹部2eの先端部に差込用フランジ2fが形成されて
いる。そして、上述の図示の結合状態では、差込用フラ
ンジ2fが差込用凹条1eに差し込まれており、この状
態で、前記段差用フランジ1dの下端面による段差部8
と段部2dとの間に、両パネル1,2の一般部外側面よ
りも凹となったビード部9が形成されている。このビー
ド部9は、図2に示すとおり車体の側面の全長に亘り前
後方向に形成されて車体のデザイン上のアクセントとな
るもので、図1に示すとおり、両パネル1,2の境目と
なるパーティングラインPLはビード部9の縦壁と上壁
(段差部8)との角部において下向きに現れる。
【0010】したがって、パーティングラインPLは、
外観上、凹状のビード部9の角として見え、しかも下向
きであるから、従来のように1本の筋状のパーティング
ラインがパネル表面に現れることがなく、このため車体
側面は、従来のようにパーティングラインで上下に分断
したように見えることがなくなって、1枚パネルのよう
に見え、外観が向上するという効果が得られるもので、
特に、塗装を行った場合の効果が顕著である。また、こ
のような外観処理を行うにあたり、両パネル1,2と別
部材のモールなどを用いないため、部品点数が増加する
ことがないとともに、取付作業が増加することがなく、
原価高を招くことがないという効果が得られる。
【0011】次に、請求項1記載の発明の他の実施の形
態について説明するが、これらを説明するにあたり、実
施の形態1と同様の構成には同一の符号をつけて説明を
省略し、実施の形態1との相違点のみを説明する。
【0012】図3は実施の形態2の結合構造を示す断面
図であり、実施の形態1と同様にアッパパネル21とロ
アパネル22の端部に凸条21a,22aと凹溝21
b,22bとが上下に隣設されている。また、アッパパ
ネル21の下端面には上方に凹の凹条21cが形成され
ている一方、ロアパネル22の上端面には前記凹条21
cと左右方向に係合可能に上方に凸の凸条22cが形成
されて、図示のとおり、凸条22cと凹条21cとを係
合させた状態の両凸条21a,22aに跨がるようにし
て楔部材26を両凹溝21b,22bに嵌合させて両パ
ネル21,22が結合されている。また、前記アッパパ
ネル21の外側面(図中右側面)の下端の角部には、上
記結合状態において両パネル21,22の外側面の一般
部よりも外方に突出して段差部28が形成され、かつ、
この段差部28と、この段差部28の上方位置で段差部
28と同じ寸法だけ外方に突出された段部22dとの間
に、外方に突出したビード部29が形成されている。し
たがって、この実施の形態2にあっては、両パネル2
1,22の境目であるパーティングラインPLは、ビー
ド部29の下端に現れて外観上ビード部29の下縁とし
て見えるため、実施の形態1と同様に車体Bの側面がア
ッパパネル21とロアパネル22とに上下に分断してい
るように見えることがなく、1枚パネルのように見え、
外観が向上するという効果が得られ、かつ、このような
外観向上を両パネル21,22と別部材のモールなどを
用いることなく得られ、原価高を招くことがないという
効果が得られる。
【0013】図4は実施の形態3を示す断面図で、実施
の形態1とはアッパパネルとロアパネルとの結合手段が
異なるものである。すなわち、実施の形態3では、アッ
パパネル31の上端の左右端部から下方に2枚の突片3
1a,31bが垂下され、その先端には、内側に係合爪
31c,31dが突設され、また、アッパパネル31の
下面中央部には上方に凹の凹溝31eが形成されてい
る。一方、ロアパネル32の上端面には、前記凸片31
a,31bに挟まれる幅寸法で上方に凸の凸条32aが
突設され、この凸条32aの基端部左右に前記係合爪3
1c,31dと係合し合う係合爪32b,32cが形成
されており、ロアパネル32の凸条32aの上面に形成
された凸部32dを凹溝31eに係合させた状態でアッ
パパネル31の係合爪31c,31dとロアパネル32
の係合爪32b,32cとを係合させて両パネル31,
32が結合されている。また、前記ロアパネル32の外
側面の上端角部には、図示の結合状態で前記突片31b
の外側面よりも外方に突出した段差部38が形成されて
おり、一方、アッパパネル31には、前記段差部38に
対向する段部31fを上端に有したビード用凹部31g
が形成されている。したがって、図示の両パネル31,
32の結合状態において、ビード用凹部31gと段差部
38により凹状のビード部39が形成され、パーティン
グラインPLはこのビード部39の下端の角部に現れ
る。また、この実施の形態3では、各パネル31,32
の外側面の一般部に、ビード部39と同じ寸法のビード
31h,32hが形成されている。この実施の形態3に
よれば、パーティングラインPLがビード部39の角部
のラインとして現れ、実施の形態1と同様に、両パネル
31,32が一体に見えるものである。さらに、本実施
の形態3によれば、両パネル31,32の外側面の一般
部においてもビード31h,32hを形成しているた
め、より一層一体感が増す。
【0014】図5は実施の形態4の結合構造を示す断面
図で、本実施の形態4は実施の形態2と同様に凸のビー
ド部49を設けているが、このビード部49の形状およ
び結合のための係合構造が実施の形態2と相違してい
る。すなわち、アッパパネル41には、内外に2片の係
合片41a,41bが下方に突設され、内側(図中左
側)の係合片41aには水平方向に折曲された突当面4
1cおよび係合爪41dが設けられ、一方、外側(図中
右側)の係合片41bには、中間部において水平方向に
突設された係合爪41eと、下端部において水平方向に
折曲された突当面41fと、その先端で下方に突出した
係合爪41gとが設けられている。また、ロアパネル4
2の上端部には、3片の係合片42a,42b,42c
が上方に突設され、内側の係合片42aにはその上端面
を前記突当面41cに突き当てた状態で前記係合爪41
dと係合する係合爪42dが設けられ、外側の係合片4
2cはその上端面を前記突当面41fに突き当てられた
状態で前記係合爪41gと係合されている。なお、アッ
パパネル41の係合片41gとロアパネル42の係合片
42cとの間には、シール部材43が介装されている。
したがって、結合時には、係合片41gを係合片42c
と係合するようにして差し込み、その状態で、係合爪4
1eを係合爪42eの下側に係合させると、係合片41
aが弾性変形しながら係合爪41dと係合爪42dとが
係合する。そして、前記アッパパネル41の外側の係合
片41bには、前記突当面41fと同一平面上に外側に
凸の段差部48が形成され、この段差部48とその上方
の外側面から突出された段部41hとの間に外方に凸の
ビード部49が形成されている。また、このビード部4
9は、他の実施の形態と異なって、凹凸の意匠が施され
ている。この実施の形態4では、パーティングラインP
Lがビード部49の下縁の角部のラインとして現れ、両
パネル41,42が一体的に見え、さらに、本実施の形
態4によれば、ビード部49に凹凸の意匠を施している
ので、よりパーティングラインPLが目立つことがなく
外観に優れている。
【0015】図6は上述の実施の形態4の変形例として
の実施の形態5の結合構造であり、結合に関する構成は
実施の形態4と略同一であるので実施の形態4で用いた
符号を付けて説明を省略する。この実施の形態5では、
外方(図中右方向)に凸となる段差部58がロアパネル
52の係合片42cの上端面の角部にアールを有して形
成されている。一方、アッパパネル51において前記段
差部58の上方位置には外方に凸となる段部51aが形
成されており、この段部51aと段差部58との間に形
成されているビード部59は、両パネル51,52の外
側面の一般部に対して上半分が凸で下半分が凹の斜めの
傾斜面で形成されている。この実施の形態5では、パー
ティングラインPLがビード部59の凹形状の角部のラ
インとして現れ、両パネル51,52が一体的に見え
る。
【0016】次に、請求項2記載の発明の実施の形態で
ある実施の形態6の結合構造について説明する。図7は
実施の形態6を示す断面図で、アッパパネル61および
ロアパネル62には、実施の形態1と同様に結合端部に
それぞれ凸条61a,62aと凹溝61b,62bとが
上下に隣接して形成され、かつ、その上あるいは下に浅
い溝条61c,62cが形成されている。そして、この
実施の形態6では、両パネル61,62を、連結部材6
4、楔部材60および架橋楔7を用いて結合させてい
る。前記連結部材64は、前記各凹溝61b,62bに
挿入可能な一対の脚部64a,64aと、これら脚部6
4a,64aどうしを連結するとともに両脚部64a,
64aを各凹溝61b,62bに挿入させたときに両パ
ネル61,62の端面どうしを離間させる寸法を有した
連結橋部64bと、前記凸条61a,62aを挿入させ
る凹部64cとを有している。前記楔部材60は、両パ
ネル61,62の間に嵌合されるもので、基端ほど上下
幅が大きくなる楔形状の本体部60aと、この本体部6
0aの基端に、接着やビス止めなどあるいは一体成形に
より一体的に設けられたモール部60bとを有してい
る。なお、架橋楔7は実施の形態1で用いたものと同様
である。また、モール部60bは、両パネル61,62
の結合端部の全長に亘って設けられているが、本体部6
0aは、結合端部の全長に設けてもよいし、あるいは結
合端部の範囲内に複数設けてもよい。また、連結部材6
4も、同様に、結合端部の全長に亘って設けてもよい
し、その範囲で複数設けるようにしてもよい。
【0017】本実施の形態6では、図示のように、連結
部材64の各脚部64aを各凹溝61b,62bに挿入
させるとともに、両凸条61a,62aを凹部64c内
に挿入させ、さらに、架橋楔7の凸部7a,7aを各凹
条61c,62cに嵌合させた状態で前記楔部材60の
本体部60aの全体を両パネル61,62の端面の間に
形成された隙間65に先端側から嵌合させて、両パネル
61,62を結合させる。こうして楔部材60を嵌合さ
せると、両パネル61,62の結合端部の全長に亘りモ
ール部60bが配設され、このモール部60bによりア
ッパパネル61の下端およびロアパネル62の上端が覆
われて、両パネル61,62を分ける境界(パーティン
グライン)が外側面に現れることがないという効果が得
られる。そして、このようにモール部60bを結合端部
の全長に配設させるにあたり、特にモールを取り付ける
専用の作業を行うことなしに、両パネル61,62を結
合させるための楔部材60の嵌合作業を行うだけである
から、作業工数が少なくて済み原価低減上有利である。
【0018】なお、図8は実施の形態6で用いた楔部材
の変形例としての楔部材70を示すもので、前述のよう
に実施の形態6において本体部60aとモール部60b
とを一体に形成してもよいが、この場合、モール部60
bが、図示のように本体部60aよりも上下に張り出さ
せて両パネル61,62の上下端部をモール部60bに
より完全に覆い隠すようにしてもよいが、この図8の実
施の形態7に示すように、モール部70bを本体部70
aと一体にして両パネル61,62の上下端とのパーテ
ィングラインPLに対して外方に突出させて、例えば、
図3の実施の形態2のビード部29と同様に、パーティ
ングラインPL,PLをモール部70bの上下縁の角部
として現れるようにしてもよい。
【0019】以上、図面に基づいて実施の形態を説明し
たが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるもの
ではなく、例えば、実施の形態ではバスの車体に適用し
た例を示したが、トラックや列車、貨物車などの他の車
両、あるいはコンテナや倉庫などの壁面用のパネル構成
部材の結合にも適用できる。
【0020】
【発明の効果】 以上説明してきたように請求項1に記
載のパネル構成部材の結合構造にあっては、パネル構成
部材の端部どうしを結合部分においてパネル構成部材の
境目であるパーティングラインの位置に段差部を形成す
るとともに、この段差部およびこの段差部と対となる段
部により、パネル構成部材の表面に対して凹あるいは凸
のビード部を形成した構造としたため、パーティングラ
インがビード部の角部のラインとして現れて、パーティ
ングラインがパネル構成部材の表面に独立して現れるこ
とがなくなり、これにより、結合されたパネル構成部材
が1枚のパネルのように見えて外観品質が向上するとい
う効果が得られるとともに、ビード部を設けるにあたっ
て、部品の追加や取付作業の追加が不要であり、別体の
モールなどを追加設定するのと比べて原価低減を図るこ
とができるという効果が得られる。また、請求項2に記
載のパネル構成部材の結合構造では、パネル構成部材の
両端面の間に楔部材を嵌合して結合する構造とするとと
もに、この楔部材の基端部にモール部材を一体的に設け
た構造としたため、結合作業において楔部材を両パネル
構成部材の間に嵌合させた時点で、パネル構成部材の結
合端部の全長に亘ってモール部材が設けられて、両パネ
ル構成部材の端部がモール部材により覆い隠されるか、
あるいはモール部材の端縁のラインとして現れ、パーテ
ィングラインがパネル構成部材の表面に独立して現れる
ことがなく、外観品質が向上するという効果が得られる
とともに、モール部材の独立した取付作業が不要であ
り、その分原価低減を図ることができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態1のパネル構成部材の結合構
造を示す断面図である。
【図2】実施の形態を適用した車両の要部斜視図であ
る。
【図3】実施の形態2の断面図である。
【図4】実施の形態3の断面図である。
【図5】実施の形態4の断面図である。
【図6】実施の形態5の断面図である。
【図7】実施の形態6の断面図である。
【図8】実施の形態7の断面図である。
【図9】従来技術の断面図である。
【符号の説明】
1 アッパパネル(パネル構成部材) 2 ロアパネル(パネル構成部材) 2d 段部 8 段差部 9 ビード部 21 アッパパネル(パネル構成部材) 22 ロアパネル(パネル構成部材) 22d 段部 28 段差部 29 ビード部 31 アッパパネル(パネル構成部材) 31f 段部 32 ロアパネル(パネル構成部材) 38 段差部 39 ビード部 41 アッパパネル(パネル構成部材) 41h 段部 42 ロアパネル(パネル構成部材) 48 段差部 49 ビード部 51a 段部 58 段差部 59 ビード部 60 楔部材 60a 本体部 60b モール部 61 アッパパネル(パネル構成部材) 61b 凹溝 62 ロアパネル(パネル構成部材) 62b 凹溝 64 連結部材 64a 脚部 64b 連結橋部 65 隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出成形によりパネル状に形成されたパ
    ネル構成部材の端部どうしを結合する構造であって、 両パネル構成部材の一方の結合端部と他方の結合端部と
    の間に、各パネル構成部材の境目に生じるパーティング
    ラインの位置を一端としてパネル構成部材の厚さ方向に
    段差部を形成し、 さらに、この段差部およびこの段差部と対となる段部と
    で、両者の間にパネル構成部材の表面に対して凹あるい
    は凸のビード部を結合端部の全長に亘り形成したことを
    特徴とするパネル構成部材の結合構造。
  2. 【請求項2】 押出成形によりパネル状に形成されたパ
    ネル構成部材の端部どうしを結合する構造であって、 両パネル構成部材のそれぞれの一側面の結合端部にそれ
    ぞれ凹溝を形成し、 先端側が細くなった形状の楔部材の基端部にモール部材
    を一体的に設け、 各凹溝に挿入可能な一対の脚部と、これら脚部どうしを
    連結するとともに両脚部を各凹溝に挿入させたときに両
    パネル構成部材の端面どうしを離間させる寸法を有した
    連結橋部とを有した連結部材を用い、各脚部を各凹溝に
    挿入させた状態で前記楔部材を両パネル構成部材の端面
    の間に形成された隙間に先端側から嵌合させて、パネル
    構成部材の端部どうしを結合させるとともに、前記モー
    ル部材を結合端部の全長に亘って設けたことを特徴とす
    るパネル構成部材の結合構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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