JPH09262968A - インクジェットプリント装置 - Google Patents

インクジェットプリント装置

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JPH09262968A
JPH09262968A JP7264496A JP7264496A JPH09262968A JP H09262968 A JPH09262968 A JP H09262968A JP 7264496 A JP7264496 A JP 7264496A JP 7264496 A JP7264496 A JP 7264496A JP H09262968 A JPH09262968 A JP H09262968A
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JP
Japan
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support member
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printing apparatus
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information medium
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JP7264496A
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English (en)
Inventor
Makoto Takemura
誠 竹村
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のものと比較して無駄の少ない記録動作
および搬送動作を実施すると共に、インクジェット記録
方法の優れた特性をいかんなく発揮して高品位かつ高精
度の印字を達成可能とするインクジェットプリント装置
を提供する。 【解決手段】 インクジェットプリント装置に設けられ
た支持部材に、板状媒体表面が搬送手段による搬送時に
浮揚運動するのを阻止する手段と、板状媒体が搬送手段
による搬送時に回動運動するのを阻止する手段とを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リント装置に関し、板状の光情報媒体に記録を行う場合
の情報媒体支持部材の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】光学的に読取が可能な板状の記録媒体、
例えばコンパクトディスク(以下CDあるいは単にディ
スクともいう)は、情報処理、音楽、映像、出版等の幅
広い産業分野で利用され、幅広く一般家庭に至るまで普
及している。また、CDの技術を情報の記録媒体として
使うCDー ROMにおいては書込み可能な技術も開発さ
れ、大容量特性から将来にわたって記憶装置として発展
して行く可能性を持っている。したがって、特に情報処
理分野においては、各個人が記録媒体として多種多様な
情報をそれぞれが記録した複数のCDを保有し、これら
のCDの一面に印刷されたタイトルやインデックスをも
とにして複数のCDを個別に識別する必要性がさらに一
層高まって行くことは明らかである。
【0003】上記CDは、レーザスポットによって読み
取り可能なデジタル信号化された情報(文字、音、映
像、画像)が記録された面と、記録された情報内容に応
じたインデックスやラベル情報がスクリーン印刷あるい
はタンポ印刷された面とを有する。
【0004】ところで、CDへの上記印刷手法(スクリ
ーン印刷、タンポ印刷)では同時に同一内容を大量に印
刷するには適しているけれども、異なったインデックス
やラベルを多種にわたって少量印刷するには生産効率お
よびコスト等の面で柔軟性に欠ける。しかし、CDへの
インデックス等の印刷は個人ベースを含めて、CD一枚
一枚にそれぞれ異なる内容の印刷が必要となる。さら
に、個人ベースでの使用を考えるとその印刷記録方法と
しても安価で簡便な印刷方法が望まれる。
【0005】安価で簡便な印刷方法としては、従来から
インクジェット記録方法が知られている。この方法は、
記録液が小滴を飛翔させ、被記録媒体に塗布させて記録
を行うものである。すなわち、インクジェット記録方法
は記録媒体と記録手段とが非接触の状態で記録が達成さ
れるので、記録媒体の表面を保護しやすく、また媒体表
面形状を選ばない等の優れた特長をもっている。また、
複数色インクを吐出することによってカラー記録も可能
である。
【0006】したがって、上記理由により、CD表面へ
の印刷に最適な、いわゆる光情報媒体用インクジェット
プリント装置の必要性が高まり、様々な技術が開示され
てきている。例えば、特開昭64−38237号公報に
開示された記録方法では、回転するディスクに対して、
プリントヘッドを直線運動させることによって記録を実
施する。また、ディスクをコンベアベルトに載置して移
動搬送させながら記録する例も開示されている。さら
に、特開平6−60432号公報では、ディスクをホル
ダで支持し、ローラ対で送りテーブル上に搬送させなが
ら記録する例が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の光情報
媒体用インクジェットプリント装置では、以下のような
解決すべき課題を有する。
【0008】CDの一面への印刷は、一般の文字情報、
図形情報は直線配置の方が判読しやすいという視認性の
観点から、ディスクの一面の中心を通る直線と直交する
方向に沿って情報が配置されるようになされる。したが
って、情報の印刷部位は面の特定部分に集中し、かつ直
線的配置となる。例えば、CDの一面にCDのタイトル
が印刷された部分と、インデックスが印刷された部分と
がそれぞれ矩形状に形成される。しかし、特開昭64−
38237号公報に開示されたディスクを回転させる記
録方式では、回転するディスクに対して、プリントヘッ
ドを直線運動させることによって記録を実施するため、
実質的に円周方向に沿った記録動作となる。そのため、
記録終了までに無駄な動作時間が生じやすい。また、特
開昭64−38237号公報に開示されたコンベアベル
ト載置方式では、ディスクを直接コンベアベルトに載置
させるため、載置状態でのディスクの浮きやコンベアベ
ルトの微小振動により、ディスクが微動あるいは回動す
るので印字が乱れるおそれがある。さらに、特開平6−
60432号公報では、ホルダ内でディスクを固定して
いないため搬送中に媒体がホルダから浮き上ってしまっ
たり、あるいは微小振動でディスクが微動または回動し
てしまい、印字乱れを生じるおそれがある。
【0009】近年ではカラー化に伴い印字精度を高める
必要が生じており、CDへの記録においてもその視認性
からカラー情報を記録することが望まれている。さら
に、分解能を高めることにより高精細化の傾向もあり、
印字精度の重要性がさらに高まっており、上述のような
ディスクの浮き、微動、あるいは回動が生ずるような搬
送状態では印字精度を高めるのが困難である。そのた
め、従来からCDの一面に対する印字精度を向上させる
という技術課題があった。
【0010】したがって、本発明は上記課題を解決し、
従来のものと比較して無駄の少ない記録動作および搬送
動作を実施すると共に、インクジェット記録方法の優れ
た特性をいかんなく発揮して高品位かつ高精度の印字を
達成可能とするインクジェットプリント装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明にもとづくインクジェットプリント装置は、
板状媒体上に所定の情報をプリントするためのインクジ
ェットプリント装置であって、板状媒体を支持するため
の支持部材と、該支持部材を副走査方向に沿って搬送す
るための搬送手段と、板状媒体上に所定の情報をプリン
トするプリント手段を搭載して主走査方向に沿って移動
するキャリッジと、搬送部材、キャリッジ、およびプリ
ント手段の駆動を制御するための制御手段とを有し、さ
らに、支持部材は、板状媒体表面が搬送手段による搬送
時に浮揚運動するのを阻止する手段と、板状媒体が搬送
手段による搬送時に回動運動するのを阻止する手段とを
有することを特徴とする。
【0012】好ましくは、板状媒体は嵌合部を有し、該
嵌合部と嵌脱自在な嵌合部が支持部材上に設けられてい
る。
【0013】好ましくは、板状媒体の嵌合部は孔からな
り、一方支持部材の嵌合部は可撓性を有する突起部とか
らなり、さらに、孔と突起部とが嵌合することによっ
て、突起部が浮揚運動阻止手段および回動運動阻止手段
となる。
【0014】好ましくは、浮揚運動阻止手段および回動
運動阻止手段として大気圧との差圧を利用した吸着手段
を用いる。
【0015】好ましくは、浮揚運動阻止手段および回動
運動阻止手段として粘着性を利用した吸着手段を用い
る。
【0016】好ましくは、浮揚運動阻止手段および回動
運動阻止手段として板状媒体の嵌合部と支持部材の嵌合
部との嵌合状態を解除する解除手段を有する。
【0017】好ましくは、支持部材に光情報媒体が担持
されていることを検知するための検知手段を有する。
【0018】好ましくは、支持部材にインクを受容可能
な吸収体が配設されている。
【0019】好ましくは、支持部材は光情報媒体を支持
するための凹部を有する。
【0020】好ましくは、板状媒体は光情報媒体、例え
ば音楽用CD、CD−ROM、AV用CD等からなる。
【0021】好ましくは、プリント手段は、カラー記録
対応のプリント手段である。
【0022】好ましくは、プリント手段はインク液滴を
吐出するためのエネルギー発生手段として、熱エネルギ
を利用してインクに膜沸騰を生じさせる電気熱変換体を
有するインクジェットプリントヘッドである。
【0023】
【発明の実施の形態】
[第1実施例]図1は本発明にもとづくインクジェット
プリント装置の一例を示す側断面図である。インクジェ
ットプリント装置は、図中矢印A方向に直交する方向
(図面垂直方向)に沿ってガイド軸5およびサポート軸
6上を摺動するキャリッジ2と、該キャリッジ2に着脱
自在に支持されるプリントヘッドユニット3、インクカ
ートリッジ4、およびヘッド電気接続部材7を有する。
また、プリント装置は矢印A方向に沿って円盤状の光情
報媒体(例えば通常市販されているCD)1を搬送する
ための支持部材20を有する。
【0024】光情報媒体1は該媒体と同心的に形成され
た円形状開口部(中心孔)を有する。したがって、支持
部材20に設けられた円筒状の凸部(後述する爪部)と
その中心孔とが嵌合することによって、光情報媒体1が
搬送中に浮動あるいは回動することなく支持部材20に
支持される。図中、参照符号8のガイドテーブルは、支
持部材20を矢印A方向に動かす際の支持面となる。ま
た、支持部材20は、複数のローラ9,10,11,1
2の回転によってガイドテーブル8上を動く。すなわ
ち、参照符号9は搬送速度を規定する搬送ローラ対、1
0が排紙ローラ対、11,12はそれぞれガイドローラ
対である。ガイドローラ対11は、支持部材の上面に当
接するようにして配置された第一ガイドローラ11a
と、支持部材の下面に当接するようにして配置された第
二ガイドローラ11bとからなる。こられのローラ9,
10,11,12は上記ガイド軸5およびサポート軸6
と平行となるようにして配列されている。
【0025】また、この実施例のインクジェットプリン
ト装置は、支持部材20上の光情報媒体1の有無を検出
するための媒体センサ13を有する。この媒体センサ1
3はガイドテーブル8に形成された穴14および支持部
材20に形成された穴29を介して、支持部材20上の
媒体有無を検知する。また、本実施例ではこの媒体セン
サ13によって支持部材20の端部が上記穴14を通過
したかどうかを検知することも可能な構成となってい
る。
【0026】つぎに、このような構成からなるインクジ
ェットプリント装置の動作について説明する。
【0027】まず、支持部材20に設けられた円筒状の
凸部に、光情報媒体1の中心孔を嵌合させることによっ
て、支持部材20に光情報媒体1を固定する。
【0028】光情報媒体1を保持した支持部材20を、
ガイドテーブル8上に乗せるとともに、支持部材20の
先端をガイドローラ対11に挟持させる。
【0029】テーブル8の穴14を介して媒体センサ1
3が支持部材20の先端部を検知する。そして、支持部
材20の先端部がテーブル8の穴14上に位置している
と媒体センサ13に連結された制御部(不図示)が判断
した場合、制御部はローラー9,10,11,12を駆
動して支持部材20を矢印A方向に所定量搬送する。
【0030】つぎに、支持部材20の穴29が媒体セン
サ13の位置に一致した時点で、光情報媒体1の有無を
検出する。媒体センサ13は、例えば光学式の反射型セ
ンサで、媒体裏面の情報記録面からの反射光量により媒
体の有無を検知できるものである。また、支持部材20
の裏面は光情報媒体1の裏面と比較して、反射レベルが
異なるため、光量の差によって前述のように支持部材2
0の先後端も媒体有無と区別して検知できる。
【0031】光情報媒体1が存在すると判断された場
合、支持部材20は矢印A方向にさらに搬送される。光
情報媒体1の先端がプリントヘッドユニット3の下部へ
到達すると、記録動作が開始される。
【0032】記録動作は、一般のプリンタ等に適用され
る記録動作と同様に、主走査方向(図面垂直方向)に沿
ったプリントヘッドユニット3の駆動と、該主走査方向
に直交する副走査方向に沿った光情報媒体1の搬送とを
繰り返すことによってなされる。したがって、支持部材
20は図示矢印A方向に記録/搬送され、媒体表面への
記録が完了する。
【0033】先の媒体検知において、光情報媒体1がな
い場合は媒体無を告知すると共に、印字動作実行への制
御を停止し、支持部材を図示矢印A方向へ排出し、一連
の動作が終了する。
【0034】図2は、上記支持部材20の平面図であ
る。支持部材20は、例えば樹脂材料よりなる概略矩形
状の部材である。また、支持部材20の一面には、光情
報媒体1の外径よりも若干大きめの内径を有する凹部が
形成されている。また、凹部の深さは、光情報部材1の
厚さよりも大きい。凹部の中心部には光情報媒体1の中
心孔が嵌合する概略円筒状の凸部(以下、爪部ともい
う)23が形成されている。この爪部23は、光情報媒
体1の表面が搬送時に浮揚運動するのを阻止するための
手段として、また媒体が搬送方向平面内に回動運動する
のを阻止する手段として機能する。すなわち、この爪部
23は、先端部が内側に屈曲した複数の爪状突起片が円
周等分に配置されて円を描くようにして立設することに
よって概略切頭円錐形状をなす凸部である。また、この
爪部23の外径寸法は、光情報媒体1の中心孔の内径に
対してシメ代を有している。さらに、支持部材20に形
成された凹部の周縁より外側に向けて、さらに凹み2
1,22が形成されている。これらの凹みは光情報媒体
1を持つ際の手指が挿入できる凹みで、凹みの底部は、
凹部に挿入された光情報媒体1の裏面の高さよりも低い
位置にある(すなわち、凹みは凹部よりも深い)。
【0035】図3は、本発明の第1実施例による支持部
材の爪部の構成を説明するための断面図である。図中、
φM は光情報媒体1の中心孔の内径寸法、φH は支持部
材20の爪部23の外径寸法である。参照符号24は爪
部23の根元部分をあらわし、この部位の厚み寸法は支
持部材20の基本肉厚に比べて、十分な可撓性が得られ
るように構成している。また、参照符号231は爪部2
3の中間に位置する爪テーパ部で、φM より小さな外径
からφH に変化するテーパを有している。ここで、φM
とφH の間にはφH =φM −αとなる正のシメ代αを設
定しておく。このため光情報媒体1を装着する際には、
その中心孔が爪テーパ部231に案内されて徐々に挿入
され、押し込む操作と共に爪部23は根元部分24の可
撓性により、その外径がφM と同一寸法になり、変形量
に応じて法線方向に光情報媒体1を押圧する。この法線
方向押圧力をもって、光情報媒体1の浮揚運動および回
動運動が阻止するものである。この押圧力については搬
送時の媒体に作用する回転モーメントより大きい回転モ
ーメントが中心孔内周で得られる最低限値に設定すれ
ば、抜去時の操作力も小さくできるものである。
【0036】このように、光情報媒体1の表面が搬送時
に浮揚運動するのを阻止する手段と媒体が搬送方向平面
内に回動運動するのを阻止する手段とを有した光情報媒
体支持部材を搬送することにより、従来のものに比べて
簡単な構成で媒体と支持部材の一体的搬送を保証し、印
字精度を高めることができる。また、光情報媒体と支持
部材の挿入方向の位置関係とを常時一定に保てるため、
プリントヘッドの吐出性能に影響を及ぼす液滴飛行距離
を一定に保つことができ、安定した印字品位が得られ
る。さらに、光情報媒体の表面が支持部材の表面より窪
んでいるため、搬送ローラ対が光情報媒体と非接触状態
で支持部材を挟持する構成とすることができる。そのた
め、光情報媒体表面の保護やインクの定着に対して有利
な構成となっている。同じく搬送ローラ対のキャリッジ
走査方向配置についても任意に配設可能となるため、支
持部材搬送に対しても搬送精度の向上に寄与できる。さ
らに、光情報媒体の外縁を含む領域に窪みを設けたた
め、抜去操作の際に手指が入りやすく安全に媒体を取り
扱うことが可能となる。くわえて、光情報媒体の裏面も
支持部材により保護されているため、もっとも重要であ
る光情報記録も安全に取り扱うことが可能である。
【0037】[第2実施例]図4は、本発明にもとづく
インクジェットプリント装置に適用される支持部材の第
2の例を示す断面図である。図3の第1実施例における
支持部材に対して、浮揚運動と回動運動とを阻止する手
段が異なると共に、阻止手段との嵌合を解除する手段が
設けられている。
【0038】本実施例の支持部材30は第1実施例の支
持部材20と同様に凹部を有する概略矩形状の部材から
なる。
【0039】また、光情報媒体1の中心孔の内径に対し
て遊嵌する外径寸法の案内部33を有している。凹み3
1は光情報媒体1を持つ際に手指が挿入できる凹みで、
その深さは光情報媒体1の裏面より深くなっている。参
照符号34は例えば、ゴムなどの可撓性を有した吸盤部
材で一端を支持部材30に固定された状態で配設されて
いる。参照符号35は解除レバーで先端に押上部351
を有した部材で図示矢印D方向に一部可撓性を有した形
状で構成されている。参照符号36はバネで一端を支持
部材30の壁面に係止し、多端を解除レバー35に係止
することにより、解除レバー35を図示矢印C方向に付
勢している。次に図5と合わせて、浮揚運動と回動運動
を阻止する手段と阻止手段との嵌合を解除する手段の動
作について説明する。図5は本発明の第2実施例による
支持部材を示す断面図で、図4に対して解除レバー35
を図示矢印B方向に操作した場合の状態を示した図であ
る。すなわち、図4が光情報媒体と浮揚運動と回動運動
を阻止する手段の嵌合状態をあらわし、図5が光情報媒
体と浮揚運動と回動運動を阻止する手段の解除状態をあ
らわしたものである。図4において、吸盤34は光情報
媒体1と吸着した状態でその間に囲われた閉空間341
内の体積は図5に図示の開空間342に対して小さなも
のとなっている。これは光情報媒体1を図示矢印D逆方
向に挿入した際に開空間342内の空気を外部に排出し
ながら、吸盤34がその可撓性をもって変形したもので
ある。この状態においては、吸盤34は図5で示す形状
に復元しようとする反発力により、閉空間341内が減
圧され、吸盤34が光情報媒体1を吸着するものであ
る。次に、解除レバー35を図示矢印B方向に操作する
と、図5の状態となる。図5において解除レバー35は
一部の可撓性をもって変形し、支持部材30に設けられ
たテーパ部37に沿って、押上部351が図示矢印D方
向に押し上がって行く。これに伴い、光情報媒体1は遊
嵌する案内部33に沿って図示矢印D方向に付勢され、
吸盤34の復元力を加勢することによって吸着状態を解
除し、図示の状態となる。図6は本発明の第2実施例に
よる支持部材を示す平面図で、図4の状態をあらわして
あり、図5の状態は鎖線であらわしている。
【0040】このように、光情報媒体表面が搬送時に浮
揚運動するのを阻止する手段と媒体が搬送方向平面内に
回動運動するのを阻止する手段として大気圧との差圧を
利用した吸着手段を有した光情報媒体支持部材を搬送す
ることにより、簡単な構成で媒体と支持部材の一体的搬
送を保証し、印字精度を高めることができる。また、光
情報媒体と支持部材の挿入方向の位置関係を吸着によ
り、いっそう安定して常時一定に保てるため、プリント
ヘッドの吐出性能に影響を及ぼす液滴飛行距離を一定に
保つことができ、安定した印字品位を得られる。さら
に、浮揚運動阻止手段あるいは回動運動阻止手段と光情
報媒体との嵌合状態を解除する解除手段を設けることに
より、媒体の抜去に対してより簡単な安全な操作と取扱
を可能とし、媒体の記録面保護に対しても有効な、ユー
ザの使い勝手のよいプリント装置を提供できる。
【0041】[第3実施例]図7および図8はそれぞれ
本発明の第3実施例による支持部材を示す平面図および
断面図である。図3の第1実施例における支持部材に対
して、インクを受容可能な吸収体を配設したものであ
る。符号については、図3と同一機能を有する部分は同
一番号を付してある。図7,図8において、参照符号5
0は支持部材20中央の光情報媒体1の外形より若干大
きめの内径を有し、支持部材20に設けられた凹みに配
設されたインクを受容可能な吸収体である。また、参照
符号51は吸収体50と同様にインク受容可能な吸収体
で、爪部23の外径とほぼ同一と外径を有し、爪部23
の穴部に遊嵌する部位と穴部に対してシメ代をもった部
分から構成されている。吸収体50は例えば、粘着材な
どによって支持部材20に固定され、吸収体51はその
形状と爪部23の可撓性を利用して固定されるものであ
る。
【0042】以上のような構成とするこによって、円形
状の光情報媒体1の領域内に記録を行う際に、誤って領
域外に記録のための吐出をしても吸収体50,51によ
って受容され他の部位への汚れを防止できる。例えば、
支持部材20の搬送方向位置がずれた場合や、キャリッ
ジ走査方向位置がずれることによって、あらかじめ設定
された光情報媒体1の記録領域が所望の位置からずれた
場合などが想定される。また、汚れ防止対策を講じてあ
るため、記録領域と光情報媒体1外形との間に設けるべ
き非記録領域を小さくすることができ、記録可能領域の
有効利用を図ることができる。また、実施例1で述べた
ように支持部材20の穴29と媒体センサ13により、
支持部材上の光情報媒体1の有無を検出することを組み
合わせれば、誤操作に対しても有効となり、安全性に優
れたプリント装置となる。
【0043】このように、支持部材に媒体が担持されて
いることを検知するための検知手段とインクを受容可能
な吸収体を配設することにより、開口部や外縁部の境界
近傍まで記録可能範囲を拡大できると共に、支持部材、
プリント装置内部への空記録による汚れを防止できる。
【0044】[第4実施例]図9,図10はそれぞれ本
発明の第4実施例による支持部材を示す平面図、および
断面図である。図7,8の第3実施例における吸収体5
0,51に対して、吸収体52を追加してこの両者をイ
ンク誘導可能な構成としたものである。符号について
は、図7,8と同一機能を有する部分は同一番号を付し
てある。図9,10において、52は吸収体50,51
と同様にインクを受容可能な吸収体であり、一部に吸収
体51と当接可能な部位523(図10図示の例では嵌
合孔)を有している。また、吸収体52は図9図示の破
線のように吸収体50とも当接可能な幅を有しており、
両端部521,522において吸収体51と当接してい
る。当接の程度は、両者の間でインクの授受ができれば
よく、とくに強固に固定する必要はない。
【0045】以上のような構成としたことにより、円形
状の光情報媒体1の領域内に記録を行う際に、誤って吸
収体51上に吐出しても受容可能なインク総量は、吸収
体50,51,52の総和となり、よって受容し得る総
量を増大させることが可能となる。
【0046】[その他]なお、本発明における浮揚運動
阻止手段と回動運動阻止手段として、可撓性を有した突
起との嵌合、および大気圧との差圧を利用した実施例を
記載したが、支持部材の一部に粘着性を有した領域を設
け媒体との粘着によりこれを保持する手法でもかまわな
い。この場合必要とされる粘着性は先の実施例中にも記
載の通り、搬送時の媒体に作用する回転モーメントより
大きい回転モーメントが得られる最低限値でよい。
【0047】また、可撓性を有した突起との嵌合の場合
についても、媒体の中心孔内径に対して嵌合を行いこれ
を利用したが、媒体の外径、あるいはその一部に対して
嵌合をとることで同様の浮揚運動/回動運動を阻止する
効果が得られることは明らかである。
【0048】また、支持部材における光情報媒体の外縁
を含む領域の凹みは、これを穴で構成しても、さらには
支持部材の外縁の一部を欠落させた形状で構成しても同
様の効果が得られる。
【0049】また、解除手段としては解除レバーとバネ
を設定したが、弾性による反力で当初位置が保持できれ
ば操作レバー自体の形状で弾性を得ることにより、バネ
とレバーを一体的に構成することも可能である。また、
テーパと直線案内による運動方向の変換を行ったが、他
の運動方向変換手法によっても本件の目的は達成できる
ことは言うを待たない。例えば、回転支点を有した解除
レバーを用いることにより運動方向を変換して嵌合状態
を解除できる。
【0050】また、媒体センサは光学式の透過型センサ
と遮光板による形状有無による検知で代用したり、マイ
クロスイッチなどで媒体に直接接触する方式も使用可能
である。
【0051】また、本実施例においては円形状の光情報
媒体を例としてあげたが、外形については矩形あるいは
異形の媒体でも同一の効果が得られることは明らかであ
る。
【0052】なお、本発明にもとづくインクジェットプ
リント装置に搭載されるインクジェットプリントヘッド
ユニットは、インクを吐出させるためにインクに膜沸騰
を生じさせる熱エネルギーを発生させる電機熱変換体を
有する。また、インクジェットプリントヘッドユニット
は、カラー記録対応のものでも単色記録対応のものでも
よい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にもとづく
インクジェットプリント装置は、光情報媒体表面が搬送
時に浮揚運動するのを阻止する手段と媒体が搬送方向平
面内に回動運動するのを阻止する手段を有した光情報媒
体支持部材を搬送し、浮揚運動阻止手段あるいは回動運
動阻止手段と光情報媒体との嵌合状態を解除する解除手
段を設け、支持部材に媒体が担持されていることを検知
するための検知手段とインクを受容可能な吸収体を配設
することにより、媒体と支持部材の一体的搬送を保証
し、印字精度を高めることができ、媒体の取扱を容易と
し、媒体の記録面保護に対しても有効な、ユーザの使い
勝手のよいプリント装置を提供できる。また、開口部や
外縁部の境界近傍まで記録可能範囲を拡大できると共
に、支持部材、プリント装置内部への空記録による汚れ
を防止できる。また、本発明によれば各種外形の媒体に
対して高精細記録が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にもとづくインクジェットプリント装置
の概略的構成を説明するための断面図である。
【図2】本発明にもとづくインクジェットプリント装置
に適用される支持部材の第一の実施例を示す平面図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例による支持部材の爪部を示
す断面図である。
【図4】本発明にもとづくインクジェットプリント装置
に適用される支持部材の第二の実施例を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例による支持部材を示す断面
図である。
【図6】本発明の第2実施例による支持部材を示す平面
図である。
【図7】本発明にもとづくインクジェットプリント装置
に適用される支持部材の第三の実施例を示す平面図であ
る。
【図8】本発明の第3実施例による支持部材を示す断面
図である。
【図9】本発明にもとづくインクジェットプリント装置
に適用される支持部材の第四の実施例を示す平面図であ
る。
【図10】本発明の第4実施例による支持部材を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 光情報媒体 2 キャリッジ 3 プリントヘッドユニット 4 インクカートリッジ 9 搬送ローラ対 10 排紙ローラ対 13 媒体センサ 20,30 支持部材 21,22 凹み 23 爪部 34 吸盤 35 解除レバー 351 押上部 36 バネ 50,51,52 吸収体

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状媒体上に所定の情報をプリントする
    ためのインクジェットプリント装置であって、 板状媒体を支持するための支持部材と、 該支持部材を副走査方向に沿って搬送するための搬送手
    段と、 前記板状媒体上に前記所定の情報をプリントするプリン
    ト手段を搭載して主走査方向に沿って移動するキャリッ
    ジと、 前記搬送部材、前記キャリッジ、および前記プリント手
    段の駆動を制御するための制御手段とを有し、さらに、 前記支持部材は、前記板状媒体表面が前記搬送手段によ
    る搬送時に浮揚運動するのを阻止する手段と、 前記板状媒体が前記搬送手段による搬送時に回動運動す
    るのを阻止する手段とを有することを特徴とするインク
    ジェットプリント装置。
  2. 【請求項2】 前記板状媒体は嵌合部を有し、該嵌合部
    と嵌脱自在な嵌合部が前記支持部材上に設けられたこと
    を特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリント
    装置。
  3. 【請求項3】 前記板状媒体の嵌合部は孔からなり、一
    方前記支持部材の嵌合部は可撓性を有する突起部とから
    なり、さらに、前記孔と前記突起部とが嵌合することに
    よって、前記突起部が前記浮揚運動阻止手段および前記
    回動運動阻止手段となることを特徴とする請求項2記載
    のインクジェットプリント装置。
  4. 【請求項4】 前記浮揚運動阻止手段および前記回動運
    動阻止手段として大気圧との差圧を利用した吸着手段を
    用いることを特徴とする請求項1記載のインクジェット
    プリント装置。
  5. 【請求項5】 前記浮揚運動阻止手段および前記回動運
    動阻止手段として粘着性を利用した吸着手段を用いるこ
    とを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリント
    装置。
  6. 【請求項6】 前記浮揚運動阻止手段および前記回動運
    動阻止手段として前記板状媒体の嵌合部と前記支持部材
    の嵌合部との嵌合状態を解除する解除手段を有すること
    を特徴とする請求項2または3のいずれか一項に記載の
    インクジェットプリント装置。
  7. 【請求項7】 前記支持部材に前記光情報媒体が担持さ
    れていることを検知するための検知手段を有することを
    特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のイ
    ンクジェットプリント装置。
  8. 【請求項8】 前記支持部材にインクを受容可能な吸収
    体が配設されていることを特徴とする請求項1ないし7
    のいずれか一項に記載のインクジェットプリント装置。
  9. 【請求項9】 前記支持部材は前記光情報媒体を支持す
    るための凹部を有することを特徴とする請求項1ないし
    8のいずれか一項に記載のインクジェットプリント装
    置。
  10. 【請求項10】 板状媒体は光情報媒体からなることを
    特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載のイ
    ンクジェットプリント装置。
  11. 【請求項11】 前記プリント手段は、カラー記録対応
    のプリント手段であることを特徴とする請求項1ないし
    10のいずれか一項に記載のインクジェットプリント装
    置。
  12. 【請求項12】 前記プリント手段はインク液滴を吐出
    するためのエネルギ発生手段として、熱エネルギを利用
    して前記インクに膜沸騰を生じさせる電気熱変換体を有
    するインクジェットプリントヘッドであることを特徴と
    する請求項1ないし11のいずれか一項に記載のインク
    ジェットプリント装置。
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