JPH09260507A - Mos型半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

Mos型半導体装置及びその製造方法

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JPH09260507A
JPH09260507A JP8062475A JP6247596A JPH09260507A JP H09260507 A JPH09260507 A JP H09260507A JP 8062475 A JP8062475 A JP 8062475A JP 6247596 A JP6247596 A JP 6247596A JP H09260507 A JPH09260507 A JP H09260507A
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impurity diffusion
junction
substrate
semiconductor device
mos
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Terumine Hirayama
照峰 平山
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  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造中にゲート酸化膜が絶縁破壊されること
を効果的に防止する。 【解決手段】 ゲート電極28の成膜前に、これに接続
されるpn接合(帯電防止用のダイオード16,18)
を予め基板内に形成する。ダイオード16,18は、高
集積化を妨げないように素子分離用の酸化膜(例えば、
LOCOS8)の下に設けるとよい。この場合、接続孔
12,14を開口し、これを通じチャネルと逆導型の第
1の不純物拡散領域20,24を基板奥側形成した後、
逆導電型の第2の不純物拡散領域22,26を基板表面
側に形成する。なお、一方の不純物拡散領域として、工
程削減のため素子分離用の不純物拡散領域を利用すると
よい。いわゆる Dual Gate構造のポリサイド電極を有し
たCMOSでは、正常動作を阻害しないように、上記p
n接合を互いに逆向きに接続した1対のpn接合から構
成させるとよい場合がある。この場合の耐圧を正常動作
を妨げない程度に小さく設定すれば、ゲート酸化膜が破
壊される前にゲート加工時の発生電荷を放電できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄いゲート酸化膜
を介して絶縁されたままエッチング加工されるゲート電
極の帯電防止用ダイオードを有するMOS型半導体装置
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MOS LSIにおいては、近年の高速
化・高集積化の流れのなかで、MOSトランジスタの単
位チャネル幅あたりの電流駆動能力を上げる必要があ
り、その手段の一つとして、ゲート酸化膜の薄膜化が進
んでいる。
【0003】一方、微細素子形成のための製造プロセス
では、加工精度向上や低温化が必須である。このため、
成膜,エッチング加工,レジスト除去などといった各工
程で、プラズマを用いた各種装置(例えば、CVD装
置,スパッタ装置,ドライエッチング装置,アッシング
装置など)が多用されている。
【0004】従って、成膜後の電極層が、その後の電極
加工,層間絶縁層の成膜,コンタクトホール形成時に、
プラズマ中で帯電することとなる。とくに、電極加工時
は、電極がプラズマに曝されている面積や時間が長く、
またイオンを高速で電極表面衝突させることから帯電量
も多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のMOS LSI
の製造工程においては、ゲート酸化膜が薄膜化するのに
伴い、ゲート電極加工時の帯電により、下層側のゲート
酸化膜の絶縁特性が劣下し、ひどい場合では絶縁破壊を
起こすといった問題が生じてきた。
【0006】通常、ゲート電極層は、ゲート酸化膜を挟
んで基板と絶縁されたかたちで成膜されており、従っ
て、その加工時にプロズマに曝されて帯電しやすい。こ
の帯電により、5〜15nmと薄い絶縁部分であるゲー
ト酸化膜に電界が集中し、上記絶縁特性の劣下,絶縁破
壊を引き起こしていた。
【0007】これに対し、MOSトランジスタの取出電
極は、基板表面に形成された不純物拡散層(ソース又は
ドレイン領域)が形成するpn接合を介して、その成膜
時には基板と接続されている。また、上層側の金属配線
層においても、コンタクト孔を介し直接に、或いはコン
タクト孔及び下層側の取出電極を介する等、何らかのか
たちで基板側に接続されていることが多い。
【0008】従って、これら取出電極や金属配線層がゲ
ート電極に接続して形成された後では、ゲート電極に帯
電されているチャージがこれら他の電極を介して基板側
に逃げるので、ゲート酸化膜破壊が発生する可能性は低
いと、一般に考えられる。しかし、多層配線構造のデバ
イスでは、全てのゲート電極がpn接合を介して基板側
に接続されるとは限らない。また、更なるゲート酸化膜
の薄膜化により、ゲート酸化膜の耐圧がpn接合の逆耐
圧より低くなることも予想され、このためMOS製造プ
ロセスにおける有効な帯電防止法が強く望まれていた。
【0009】本発明は、このような実情に鑑みてなさ
れ、製造プロセス中においてゲート酸化膜が絶縁破壊さ
れることを効果的に防止できるMOS型半導体装置及び
その製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上記目的を達成するために、本発明のMO
S型半導体装置の製造方法では、ゲート電極層の成膜前
に、これと接続される帯電防止用のダイオード(pn接
合)を予め半導体基板内に形成することとした。
【0011】すなわち本製法は、半導体基板の表面に絶
縁膜を形成する工程と、該絶縁膜に接続孔を開口する工
程と、pn接合を半導体基板の表面側に形成する工程
と、接続孔及びpn接合を介して、ゲート電極となる膜
を半導体基板側に接続させて成膜した後、該膜を所定形
状に加工する工程とを少なくとも有することを特徴とす
る。
【0012】通常、動作時には、pMOSゲートは負バ
イアスされ、nMOSゲートは正バイアスされることか
ら、これらの正常動作を妨げないためには、上記帯電防
止用のダイオードは、nMOS側pMOS側双方とも、
バイアス方向と逆向きに設けることが望ましい。よっ
て、nMOS側で発生した正電荷及びpMOS側で発生
した負電荷は、このダイオードを介して逃げ難くなる。
しかし、本発明により、発生電荷の極性に応じて、トラ
ンジスタ正常動作を妨げない程度にpn接合の逆耐圧を
下げ、上記逃げにくい極性の電荷を、その発生側で放電
することも可能である。従って、発生電荷の極性がpn
接合の順方向に流れうる場合は勿論、逆極性の場合であ
っても、本発明により、ゲート電極加工時に発生した電
荷がpn接合を通って基板側に逃げや易くでき、ゲート
絶縁膜の電界集中が緩和される。
【0013】この帯電防止用ダイオードは、トランジス
タから外れたゲート酸化膜直下に設けてもよいが、高集
積化のためスペース確保が困難なことを考慮すると、素
子分離用の酸化膜(例えば、LOCOS)直下に設ける
ことが望ましい。具体的には、LOCOS等に接続孔を
開口し、この接続孔を通じて、MOSトランジスタのチ
ャネルと逆導型の第1の不純物拡散領域を基板奥側形成
した後、これとは逆導電型の第2の不純物拡散領域を基
板表面側に形成するとよい。
【0014】なお、pn接合を構成する一方の不純物拡
散領域として、素子分離用の不純物拡散領域を利用する
と、工程削減ができ好ましい。いわゆる Dual Gate構造
のポリサイド電極構造を有したCMOS型半導体装置で
は、上記帯電防止用ダイオードを、互いに逆向きに接続
した1対のpn接合から構成させるとよい場合がある。
上記CMOS構造でnMOS側とpMOS側とのゲート
電極を相互結線させた場合、帯電防止用ダイオードをバ
イアス方向と逆向きのpn接合のみで構成させると、バ
イアス条件によっては、nMOS又はpMOSの何れか
一方にバイアスが上手くかからないことがある。この場
合、互いに逆向きに接続した1対のpn接合により常時
遮断とし、その耐圧をMOSトランジスタの正常動作を
妨げない程度に小さく設定すれば、ゲート酸化膜を破壊
する前に、この常時遮断型ダイオードを介して、ゲート
加工時に帯電した電荷を放電することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、例えばSRAM,DR
AM,各種ROM,論理LSIなど殆どのMOS型半導
体装置に適用され得る。pMOSかnMOSかを問わ
ず、またCMOSにも適用される。
【0016】第1実施形態 本実施形態は、本発明に係る製法の具体的な適用例とし
て、いわゆる Dual Gate構造のCMOS型半導体装置に
ついて説明する。図1〜3は、このCMOS型半導体装
置の製造工程の要部を示す概略断面構造図である。
【0017】まず、シリコンウェーハ等の半導体基板2
準備し、その表面側に、いわゆる両ウェル方式の能動領
域として、互いに導電型が異なるpウェル4及びnウェ
ル6を、例えばイオン注入法により形成する。具体的な
両ウェルの形成方法としては、例えば片側づつマスクし
てイオン注入する方法がある。また、窒化シリコン膜を
マスクに一方側をイオン注入した後、そのイオン注入し
た側に選択酸化で厚い酸化シリコン膜を形成し、窒化シ
リコン膜除去後、厚い酸化シリコン膜をマクスに他方側
に逆導電型のイオン注入を行う自己整合的な方法もあ
る。なお、ウェル構造は、図示のものに限定されず、p
ウェル4又はnウェル6の一方を、逆導電型の基板表面
に形成してもよい。
【0018】つぎに、素子分離用の絶縁膜(例えば、L
OCOS8)の形成を常法に従って行う。LOCOS8
を形成するためには、たとえば、パッド用酸化膜と窒化
シリコンなどで構成される酸化阻止膜とをこの順で積層
し、酸化阻止膜について所定のパターンニングを施した
後、チャネルストッパ用のイオン注入,LOCOS用の
熱酸化を行う。これにより、厚さが200〜400nm
程度のLOCOS8と、その下に不図示の素子分離用の
不純物拡散領域とが形成される。
【0019】酸化阻止膜を除去後、ウェット酸化等を施
すと、LOCOS8に挟まれたウェル4,6表面に膜厚
が5〜15nm程度のゲート酸化膜10が成膜される。
図1は、このゲート酸化膜形成後の状態を示している。
次に、図2に示すように、LOCOS8に接続孔12,
14を形成し、これを通じて半導体基板2側に接続され
る帯電防止用ダイオード16,18を形成する。より詳
しくは、基板表面側からみて、nMOS側に逆方向ダイ
オード16、pMOS側に順方向ダイオード18を、そ
れぞれ形成する。このように各ダイオード16,18の
接続方向が決められているのは、MOSトランジスタの
正常動作を妨げないためである。通常、動作時には、n
MOS側ゲートは正バイアスされ、pMOS側ゲートは
負バイアスされる。このようなバイアス印加によって各
ダイオード16,18が作動するようでは、正常なバイ
アス印加ができないので、これを防止するため、本実施
形態のようにダイオード16,18の接続方向も一方に
限定するとよい。
【0020】この互いに逆方向のダイオード16,18
の形成は、接続孔の開口及びダイオードの形成を、nM
OS又はpMOSで片側づつ行うことにより達成でき
る。例えば、まず、LOCOS8のnMOS側部分に開
口するレジストパターンを形成し、このレジストパター
ンをマスクに、LOCOS8をRIE等でエッチング加
工して接続孔12を開口する。次に、開口後の接続孔1
2を通じて、ホウ素(B)等のp型不純物を基板奥側深
くまで導入し、第1の不純物拡散領域20を形成する。
このp型不純物の導入は、例えばイオン注入や熱拡散に
より行うことができる。イオン注入の条件としては、エ
ネルギー;30〜100keV,ドーズ量;5×1012
〜1×1015/cm2 程度とする。
【0021】続けて、例えばリン(P)や砒素(As)
等の逆導電型の不純物を、例えばイオン注入法で同じ接
続孔12を介して基板表面側に導入し、第2の不純物拡
散領域22を形成する。この2回目のイオン注入の条件
としては、エネルギー;20〜50keV,ドーズ量;
5×1014〜1×1016/cm2 程度とする。最後にア
ニールを行えば、第2の不純物拡散領域22と、拡散係
数が比較的に大きなホウ素(B)が導入され一回り大き
な第1の不純物拡散領域20とからなるダイオード16
が形成される。
【0022】同様な方法により、pMOS側にダイオー
ド18の形成を行う。この場合の第1の不純物拡散領域
24の形成は、イオン注入によることもできるが、一回
り大きく形成するためは熱拡散法で行うとよい。ドライ
ブイン熱処理条件としては、例えば850℃,20分と
する。次の第2の不純物拡散領域26のイオン注入条件
としては、エネルギー;20〜50keV,ドーズ量;
5×1014〜1×10 16/cm2 程度とする。これによ
り、基板奥側の第1の不純物拡散24と、基板表面側の
第2の不純物拡散領域26とからなるダイオード18を
得ることができる。
【0023】次に、図3に示すように、ゲート電極28
の形成を行う。このゲート電極28の形成では、まず、
ポリシリコン膜などを、CVD法により前記接続孔1
2,14を埋め込むように成膜する。このポリシリコン
膜等に対し、nMOS側とpMOS側で、それぞれn型
不純物とp型不純物をイオン注入法により打ち分けて導
電化する。この導電化後のポリシリコン膜などに、ゲー
ト酸化膜10側から接続孔12,14にかけて覆うよう
に、レジストパターンを形成する。このレジストパター
ンをマスクに、導電化後のポリシリコン膜などをエッチ
ング加工し、その後、レジストパターンを除去すると、
図3に示すゲート電極28の形成が終了する。
【0024】その後は、ゲート電極28の図に垂直な方
向両側の基板表面に、常法に従ってソース及びドレイン
領域を形成し、層間絶縁層,配線等の諸工程を経て、当
該CMOS半導体装置を完成できる。つぎに、このCM
OS半導体装置における、本発明の作用について説明す
る。
【0025】前記ゲート電極28のエッチング加工(図
3)においては、切り立った断面が得られ微細加工がで
きる等の理由から、通常、反応性イオンエッチング(R
IE:Reactive Ion Etching)等の異方性ドライエッチ
ングが用いられる。従って、エッチング中はプラズマに
常時さらされており、また、特にRIEではイオンを電
極に高速で衝突させるため、周囲から電極28が電荷を
受け取り帯電しやすい。
【0026】本発明では、図3に示すように、上記した
帯電防止用ダイオード16,18が設けられ、それが電
極加工時に、加工対象である導電化後のポリシリコン膜
等と接続されているため、この帯電防止用ダイオード1
6,18を介して、電極28が受け取った電荷を基板側
に放電できる。
【0027】帯電される電荷は、その極性によって放電
のし易さが異なる。すなわち、図4に示すように、nM
OS側では負電荷が、pMOS側では正電荷がスムーズ
に放電される。これに対し、反対極性の電荷、即ちnM
OS側の正電荷及びpMOS側の負電荷については、M
OSトランジスタの正常動作を妨げない程度に各ダイオ
ード16,18の逆耐圧を予め小さく設定しておくこと
により、放電させることができる。
【0028】ところで、ゲート電極28が形成された後
は、その上の配線などを介して基板2に設けた他のpn
接合(例えば、不図示のソース及びドレイン領域やウェ
ル4,6の電位クランプ用のコンタクト部等)にゲート
電極28が接続され、ゲート電極28に溜まった電荷の
放電も可能である。
【0029】本発明は、この配線等を介して行う後から
の放電では、ゲート電極28加工時に発生するチャージ
を即放電できず、しかもソース及びドレイン領域等の逆
耐圧が大き過ぎて効果的な放電ができない場合も多いこ
とに鑑みてなされたものである。本発明では、ゲート電
極28成膜時に帯電防止用ダイオード16,18を介し
て基板側に接続されること、及びスムーズに放電可能な
極性の電荷は勿論、逆極性の電荷でも当該ダイオード1
6,18の逆耐圧を独自に設定できることの2点によ
り、ゲート電極加工時の帯電防止を効果的に図ることが
可能となる。
【0030】RIE等のドライエッチングにおいては、
通常、ゲート電極28は正に帯電され易い。従って、少
なくともnMOS側の逆方向ダイオード16について
は、逆極性の電荷放電が可能なように、その耐圧が予め
低く設定する必要があるといえる。
【0031】なお、上記説明において特に言及した以外
に事項に限定はなく、本発明の範囲内で種々に改変でき
る。例えば、接続孔12,14の開口(即ち、ダイオー
ド16,18の形成)場所及び個数に限定はない。ソー
ス及びドレイン領域の形成に邪魔にならないようであれ
ば、接続孔12,14をゲート酸化膜10に設けてもよ
い。各接続孔12,14に対しポリシリコン膜などが埋
込み難ければ、W等の高融点金属で埋め込み、これを介
してダイオード16,18との接続を図ってもよい。
【0032】各ゲート電極28のバイアス条件に応じ
て、各ダイオード16,18のどちらかを分離形成され
た各ゲート電極28に少なくとも1つ設ければよく、図
示のように同じLOCOS8に設ける必要もない。例え
ば、2層のポリサイドゲート電極構造を有しnMOSと
pMOSとのゲートが相互結線された回路構成をとる D
ual Gate構造のCMOS型半導体装置では、通常、接続
孔12を介し逆方向のダイオード16のみ形成しておけ
ば足りる。なぜなら、この場合、通常、例えばnMOS
を形成するp−wellを0V,pMOSを形成するn
−wellを5Vにし、ゲート電極はnMOS,pMO
S共に0〜5Vで変化させるといったバイアスのかけ方
が行われるからである。
【0033】また、所定の耐圧設定が可能であれば、基
板奥側の第1の不純物拡散領域20,24を省略し、ウ
ェル4,6と第2の不純物拡散領域22,26とで帯電
防止用ダイオード16,18を構成させてもよい。第2
の不純物拡散領域22,26の形成法も、上記説明に限
定されず、例えば導電化したポリシリコン膜等を拡散源
とした熱拡散によっても形成可能である。
【0034】さらに、帯電防止用ダイオード16,18
を構成する一方側の不純物拡散領域として、素子分離用
にLOCOS8の下に導入した不純物拡散層(不図示)
を利用してもよい。この場合、素子分離用の不純物拡散
層を介して帯電防止用ダイオードにリークパスができな
いように、例えば各LOCOS8には、帯電防止用ダイ
オードを1つしか設けないようにする等の工夫が必要で
ある。
【0035】なお、nMOS又はpMOSのみからなる
MOS型半導体装置についての実施形態は、上記説明の
nMOS側又はpMOS側と構成が略同じであり、同様
な作用及び効果を有するので、本実施形態の説明をもっ
て詳細を省略する。第2実施形態 上記したように、2層のポリサイドゲート電極構造を有
しnMOSとpMOSとのゲートが相互結線された回路
構成をとる Dual Gate構造のCMOS型半導体装置は、
通常のバイアス条件では、帯電防止用ダイオードとし
て、上記した第1実施形態のダイオード16,18の何
れか一方のみで対応できた。
【0036】しかし、バイアスが正電位から負電位まで
変化する場合にあっては、帯電防止用ダイオードを基板
表面から見て準方向又は逆方向のpn接合のみで構成さ
せると、nMOS又はpMOSの何れか一方にバイアス
が上手くかからない場合も起こり得る。
【0037】本実施形態は、このような場合に好適な帯
電防止用ダイオードの構成例を示すものである。図5
(A)は、本実施形態に係るCMOS型半導体装置の構
造及び作用を示す概略断面図である。また、同図(A−
1)は、(A)の要部拡大図である。なお、ここでの説
明では、以下に述べる要部以外の構成は、上記した第1
実施形態の場合と同様であり、図に同一符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0038】本実施形態のゲート電極28は、図示のよ
うに、下層側のゲート電極層28aと上層側のシリサイ
ド電極層28bとから構成され、低抵抗化が図られてい
る。下層側のゲート電極層28aは、第1実施形態のポ
リシリコン膜等と同様、nMOS側とpMOS側とで互
いに異なる導電型の不純物が導入されており、また接続
孔12を介して基板側に接続されている。
【0039】上層側のシリサイド電極層28bは、W,
Ti,Ni,Co等の高融点金属を硅素化したものであ
り、例えばCVD法やスパッタ法により成膜される。こ
れにより、nMOS側とpMOS側のゲート電極18の
電荷は自由に行き来可能なので、本実施形態では、図示
のようにnMOS側の前記接続孔12(或いは、pMO
S側の前記接続孔14)を設けるだけで十分である。
【0040】本実施形態における帯電防止用ダイオード
30は、図5(A−1)に示すように、第3の不純物拡
散領域32を更に基板奥側に設けることにより、互いに
逆向きの2つのpn接合から構成してある。これは、上
記回路構成のゲート電極28は、動作時に正電位にも負
電位にもバイアスされ得る場合、この正常動作を妨げな
いようにするために、帯電防止用ダイオード30を常
時、遮断状態にしておく必要があるからである。
【0041】しかし、この場合も、電極加工時に発生す
る極性の電荷に対し逆方向のダイオード耐圧は、nMO
S及びpMOSの正常動作を妨げない範囲で、ゲート酸
化膜10の絶縁破壊の耐圧より小さく設定される。な
お、このような帯電防止用ダイオードをpMOS側に設
ける場合は、図5(B)のような互いに内向きの2ダイ
オード構成にするとよい。また、本実施形態の図(A−
1)及び(B)に示す構成の帯電防止用ダイオード3
0,34は、他の実施形態、例えばチャネルとゲート電
極との導電型が異なる、いわゆる埋め込みチャネル型の
MOS型半導体装置にも適用可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
MOS型半導体装置及びその製造方法によれば、製造プ
ロセス中においてゲート酸化膜が絶縁破壊されることを
効果的に防止できる。
【0043】これより、ゲート酸化膜を薄膜化してMO
Sトランジスタの駆動能力向上が図れる。従って、本発
明により、MOS型半導体装置の一層の高集積化・高速
化が進展するものと期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るCMOS型半導体
装置の製造工程を示す概略断面構造図である。
【図2】図1に続く同製造工程を示す概略断面構造図で
ある。
【図3】図2に続く同製造工程を示す概略断面構造図で
ある。
【図4】同CMOS型半導体装置における本発明の作用
を示す概略断面図である。
【図5】図5(A)は、本発明の第2実施形態に係るC
MOS型半導体装置の構成及び作用を示す概略断面構造
図である。図5(A−1)は、帯電防止用ダイオード周
囲の要部拡大図である。図5(B)は、同ダイオードの
他の構成例を示す図である。
【符号の説明】
2…半導体基板,4…pウェル,6…nウェル,8…L
OCOS(素子分離用の絶縁膜),10…ゲート酸化
膜,12,14…接続孔,16…逆方向ダイオード(p
n接合),18…順方向ダイオード(pn接合),2
0,24…第1の不純物拡散領域,22,26…第2の
不純物拡散領域,28…ゲート電極,28a…ゲート電
極層,28b…シリサイド電極層,30,34…常時遮
断型ダイオード(互いに逆向きの1対のpn接合),3
2,36…第3の不純物拡散領域。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面に絶縁膜を形成する工
    程と、 該絶縁膜に接続孔を開口する工程と、 pn接合を半導体基板の表面側に形成する工程と、 上記接続孔及びpn接合を介して、ゲート電極となる膜
    を、半導体基板に接続させて成膜した後、該膜を所定形
    状に加工する工程とを少なくとも有するMOS型半導体
    装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記接続孔の開口工程では、半導体基板
    側に選択的に形成してある素子分離用の酸化膜に、前記
    接続孔を開口する請求項1に記載のMOS型半導体装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記pn接合の形成工程では、該形成を
    前記接続孔を通じて行うこととし、まず、MOSトラン
    ジスタのチャネルと逆導型の第1の不純物拡散領域を基
    板奥側に形成し、次に、第1の不純物拡散領域とは逆導
    電型の第2の不純物拡散領域を基板表面側に形成する請
    求項2に記載のMOS型半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記pn接合を構成する一方の不純物拡
    散領域が、前記素子分離用の酸化膜の基板奥側に、イオ
    ン注入法により形成してある素子分離用の不純物拡散領
    域である請求項2に記載のMOS型半導体装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のMOS型半導体装置の
    製造方法において、 前記MOS型半導体装置は、p型ゲート電極を有するp
    チャネルMOSトランジスタと、n型ゲート電極を有す
    るnチャネルMOSトランジスタとを有し、 前記ゲート電極は、異なるチャネル導電型のトランジス
    タ領域間で分けてp型又はn型の不純物が導入してある
    下層側のゲート電極層と、上層側の共通なシリサイド電
    極層とで構成してあり、 前記pn接合は、互いに逆向きに接続した1対のpn接
    合から構成してあるMOS型半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】半導体基板上の素子分離用の絶縁膜の直下
    に、pn接合を備え、MOSトランジスタのゲート電極
    が、素子分離用の絶縁膜に形成した接続孔及び上記のp
    n接合を介して、半導体基板側に接続してなることを特
    徴とするMOS型半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6495888B1 (en) 1999-09-02 2002-12-17 Nec Corporation Semiconductor device with p-n junction diode and method of forming the same

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