JPH09256966A - 歯車ポンプ - Google Patents
歯車ポンプInfo
- Publication number
- JPH09256966A JPH09256966A JP9615696A JP9615696A JPH09256966A JP H09256966 A JPH09256966 A JP H09256966A JP 9615696 A JP9615696 A JP 9615696A JP 9615696 A JP9615696 A JP 9615696A JP H09256966 A JPH09256966 A JP H09256966A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure side
- escape groove
- low pressure
- high pressure
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 逃げ溝の設計精度が多少ラフであっても、脈
動幅が大きくならないようにすることである。 【解決手段】 閉じ込み中央から回転が進んだ時低圧側
逃げ溝が開口し、さらに回転が進んだ時高圧側逃げ溝が
閉じるとともに、低圧側逃げ溝Θ1と高圧側逃げ溝の閉
塞位置Θ2との範囲内で、両逃げ溝が同時に開口する構
成にしている。
動幅が大きくならないようにすることである。 【解決手段】 閉じ込み中央から回転が進んだ時低圧側
逃げ溝が開口し、さらに回転が進んだ時高圧側逃げ溝が
閉じるとともに、低圧側逃げ溝Θ1と高圧側逃げ溝の閉
塞位置Θ2との範囲内で、両逃げ溝が同時に開口する構
成にしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、脈動を低減した
歯車ポンプに関する。
歯車ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】歯車ポンプにおいては、その閉じ込み部
の圧力が高くなると、脈動を起こすことは従来から知ら
れている。そして、この脈動は、油圧装置自体を励振さ
せるために、極力低く抑えることが求められる。
の圧力が高くなると、脈動を起こすことは従来から知ら
れている。そして、この脈動は、油圧装置自体を励振さ
せるために、極力低く抑えることが求められる。
【0003】この脈動防止の手段として、歯車のかみ合
い部の側面に逃げ溝を形成し、閉じ込みによって圧縮さ
れる高圧油を低圧側に逃がすようにしている。そして、
この逃げ溝は、高圧側と低圧側とのそれぞれに1つずつ
設け、歯車の回転角に応じて、その閉じ込み部の高圧油
を低圧側に逃がすようにしてる。上記逃げ溝の位置は、
歯車のバックラッシュを考慮すると、 Bd=Bs=1/2(t0・cosα) となる。 Bd:中心線上から高圧側逃げ溝までの距離 Bs:中心線上から低圧側逃げ溝までの距離 t0 :軸法線ピッチ α :かみ合い圧力角 このような逃げ溝の設計が不適当であると、吐出圧の脈
動振幅が大きくなるという不具合が生じる。
い部の側面に逃げ溝を形成し、閉じ込みによって圧縮さ
れる高圧油を低圧側に逃がすようにしている。そして、
この逃げ溝は、高圧側と低圧側とのそれぞれに1つずつ
設け、歯車の回転角に応じて、その閉じ込み部の高圧油
を低圧側に逃がすようにしてる。上記逃げ溝の位置は、
歯車のバックラッシュを考慮すると、 Bd=Bs=1/2(t0・cosα) となる。 Bd:中心線上から高圧側逃げ溝までの距離 Bs:中心線上から低圧側逃げ溝までの距離 t0 :軸法線ピッチ α :かみ合い圧力角 このような逃げ溝の設計が不適当であると、吐出圧の脈
動振幅が大きくなるという不具合が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにした従来
の歯車ポンプでは、その設計精度を十分に維持しない
と、吐出圧の脈動振幅が大きくなるという問題があっ
た。この発明の目的は、設計精度をそれほど維持しなく
ても、閉じ込みを起こさず、しかも、脈動振幅を小さく
できる歯車ポンプを提供することである。
の歯車ポンプでは、その設計精度を十分に維持しない
と、吐出圧の脈動振幅が大きくなるという問題があっ
た。この発明の目的は、設計精度をそれほど維持しなく
ても、閉じ込みを起こさず、しかも、脈動振幅を小さく
できる歯車ポンプを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、ドライブギ
ヤとドリブンギヤとをかみ合わせてなる歯車ポンプを前
提にするものである。上記の歯車ポンプを前提にしつ
つ、第1の発明は、閉じ込み中央から回転が進んだ時低
圧側逃げ溝が開口し、さらに回転が進んだ時高圧側逃げ
溝が閉じるとともに、低圧側逃げ溝の開口位置Θ1と高
圧側逃げ溝の閉塞位置Θ2との範囲内で、両逃げ溝が同
時に開口する構成にした点に特徴を有する。第2の発明
は、低圧側逃げ溝の開口位置Θ1が0.5°≦Θ1≦2.0°の
範囲内にあって、かつ、低圧側逃げ溝の開口位置Θ1と
高圧側逃げ溝の閉塞位置Θ2とが、0.5°≦Θ2−Θ1≦3.
0°となる関係にした点に特徴を有する。
ヤとドリブンギヤとをかみ合わせてなる歯車ポンプを前
提にするものである。上記の歯車ポンプを前提にしつ
つ、第1の発明は、閉じ込み中央から回転が進んだ時低
圧側逃げ溝が開口し、さらに回転が進んだ時高圧側逃げ
溝が閉じるとともに、低圧側逃げ溝の開口位置Θ1と高
圧側逃げ溝の閉塞位置Θ2との範囲内で、両逃げ溝が同
時に開口する構成にした点に特徴を有する。第2の発明
は、低圧側逃げ溝の開口位置Θ1が0.5°≦Θ1≦2.0°の
範囲内にあって、かつ、低圧側逃げ溝の開口位置Θ1と
高圧側逃げ溝の閉塞位置Θ2とが、0.5°≦Θ2−Θ1≦3.
0°となる関係にした点に特徴を有する。
【0006】
【発明の実施の形態】図示の実施例は、高圧側の逃げ溝
と低圧側の逃げ溝とを形成していること従来の歯車ポン
プと同様である。そして、これら両逃げ溝は、図1のグ
ラフに示すように、歯車閉じ込み中央の位置(基準0°
とする)から回転して、Θ1だけ回転が進んだとき、低
圧側逃げ溝が、閉じ込まれた歯溝に連通する。この状態
から、歯車がさらに回転してΘ2進んだ時、高圧側逃げ
溝と、閉じ込まれた歯溝との連通が遮断されるととも
に、閉じ込まれた歯溝に対する低圧側逃げ溝の開口が大
きくなるようにしている。
と低圧側の逃げ溝とを形成していること従来の歯車ポン
プと同様である。そして、これら両逃げ溝は、図1のグ
ラフに示すように、歯車閉じ込み中央の位置(基準0°
とする)から回転して、Θ1だけ回転が進んだとき、低
圧側逃げ溝が、閉じ込まれた歯溝に連通する。この状態
から、歯車がさらに回転してΘ2進んだ時、高圧側逃げ
溝と、閉じ込まれた歯溝との連通が遮断されるととも
に、閉じ込まれた歯溝に対する低圧側逃げ溝の開口が大
きくなるようにしている。
【0007】つまり、低圧側における逃げ溝開口位置Θ
1と高圧側における逃げ溝閉塞位置Θ2とが、オーバーラ
ップする構成にしている。この時のΘ1とΘ2との関係
は、次のようになる。 0.5°≦Θ1≦2.0° 0.5° ≦Θ2−Θ≦2.0° ただし、この値は、歯車の歯数などによって多少異な
る。そして、この実施例の歯車ポンプを実験したとこ
ろ、その脈動率が、従来のものに比べて30%も減少し
た。いずれにしても、この実施例の歯車ポンプによれ
ば、上記の範囲内で、逃げ溝を設計すればよいので、そ
の設計精度をそれほど維持しなくても、脈動を確実に低
減できる歯車ポンプを得ることができる。
1と高圧側における逃げ溝閉塞位置Θ2とが、オーバーラ
ップする構成にしている。この時のΘ1とΘ2との関係
は、次のようになる。 0.5°≦Θ1≦2.0° 0.5° ≦Θ2−Θ≦2.0° ただし、この値は、歯車の歯数などによって多少異な
る。そして、この実施例の歯車ポンプを実験したとこ
ろ、その脈動率が、従来のものに比べて30%も減少し
た。いずれにしても、この実施例の歯車ポンプによれ
ば、上記の範囲内で、逃げ溝を設計すればよいので、そ
の設計精度をそれほど維持しなくても、脈動を確実に低
減できる歯車ポンプを得ることができる。
【0008】
【発明の効果】この発明の歯車ポンプによれば、所定の
範囲内で逃げ溝を設計すればよいので、その設計精度を
それほど維持しなくても、脈動を確実に低減できる歯車
ポンプを得ることができる。
範囲内で逃げ溝を設計すればよいので、その設計精度を
それほど維持しなくても、脈動を確実に低減できる歯車
ポンプを得ることができる。
【図1】歯車の回転角度と歯溝面積及び開口面積を示し
たグラフである。
たグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 ドライブギヤとドリブンギヤとをかみ合
わせてなる歯車ポンプにおいて、閉じ込み中央から回転
が進んだ時低圧側逃げ溝が開口し、さらに回転が進んだ
時高圧側逃げ溝が閉じるとともに、低圧側逃げ溝の開口
位置Θ1と高圧側逃げ溝の閉塞位置Θ2との範囲内で、両
逃げ溝が同時に開口する構成にした歯車ポンプ。 - 【請求項2】 低圧側逃げ溝の開口位置Θ1が0.5°≦Θ
1≦2.0°の範囲内にあって、かつ、低圧側逃げ溝の開口
位置Θ1と高圧側逃げ溝の閉塞位置Θ2とが、0.5°≦Θ2
−Θ1≦3.0°となる関係にした請求項1記載の歯車ポン
プ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9615696A JPH09256966A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 歯車ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9615696A JPH09256966A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 歯車ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09256966A true JPH09256966A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=14157504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9615696A Pending JPH09256966A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 歯車ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09256966A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6312241B1 (en) | 1999-09-06 | 2001-11-06 | Koyo Seiko Co., Ltd. | Gear pump |
-
1996
- 1996-03-26 JP JP9615696A patent/JPH09256966A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6312241B1 (en) | 1999-09-06 | 2001-11-06 | Koyo Seiko Co., Ltd. | Gear pump |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040302 |