JPH09256224A - 吸湿性の改善された複合繊維、それよりなる混繊糸並びに布帛 - Google Patents

吸湿性の改善された複合繊維、それよりなる混繊糸並びに布帛

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JPH09256224A
JPH09256224A JP8066198A JP6619896A JPH09256224A JP H09256224 A JPH09256224 A JP H09256224A JP 8066198 A JP8066198 A JP 8066198A JP 6619896 A JP6619896 A JP 6619896A JP H09256224 A JPH09256224 A JP H09256224A
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JP
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fiber
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sheath
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composite fiber
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JP8066198A
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English (en)
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Kazunari Fujii
一成 藤井
Kazuhiro Taya
一寛 田家
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
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  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸湿性並びに耐光堅牢度に優れ、さらには、
放湿速度が向上した、吸湿性を有する芯鞘型複合繊維、
混繊糸、並びに清涼感があり、ドライタッチを有する布
帛を提供すること。 【解決手段】 繊維断面の面積比率が、芯成分:鞘成分
=(25:75)〜(60:40)の範囲にある、芯成
分に吸湿性ポリマーが配された芯鞘型複合繊維におい
て、芯成分に、20℃×90%RHの雰囲気下における
吸湿率が8〜12%である熱可塑性ポリマーを、鞘成分
に、該鞘成分を構成するポリマーの重量を基準として
1.0〜10.0wt%の紫外線遮蔽性粒子を含有する
ポリエステルが配された芯鞘型複合繊維の表面がアルカ
リ減量により粗面化されていることを特徴とする、吸湿
性の改善された複合繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸湿性の改善され
た複合繊維、それよりなる混繊糸並びに布帛に関する。
更に詳しくは、本発明は、インナー、中衣、スポーツ衣
料、特に、夏物衣料等の衣料用素材に好適に使用し得
る、吸湿性を有する芯鞘型複合繊維および混繊糸並びに
清涼感が有り、ドライタッチを有する布帛に関する。
【0002】
【従来技術】従来より、溶融紡糸法によって得られる合
成繊維から成る布帛は、プラスチックな外観と風合いを
有しており、天然繊維と比べ、外観・風合いの点で劣っ
ていた。近年、このような欠点を解消するための研究が
盛んになされて、外観・風合いの面からは天然繊維に比
肩する合成繊維も開発されてきている。
【0003】一方で、吸湿・吸水等の着用時の快適性に
関る機能を合成繊維に付与しようとする試みも盛んにな
されてきており、合成繊維の表面に、後加工により吸湿
剤を付与する方法、合成繊維の基質自体を親水化する方
法、等の各種の提案がなされている。
【0004】また、更に、合成繊維が持つ特性を発現す
る成分と、高い吸湿性を付与する成分とを複合して、そ
れぞれの成分でそれぞれの特性を発現させる方法も提案
もされている。
【0005】例えば、特開平2−99612号公報に
は、芯部に20℃×65%RHで測定した際の平衡水分
率が10%以上の吸湿性樹脂を配し、鞘部にポリエステ
ルポリマーを配した芯鞘型複合繊維が提案されている。
しかし、この複合繊維は芯部を構成する成分の吸湿率が
高いために吸湿、吸水に起因する芯部と鞘部との水膨潤
差により、鞘部に歪みがかかり、繊維表面にひび割れが
生じて、芯部が露出し、耐光性の低下や商品価値の低下
をもたらすだけでなく、工程トラブルが発生しやすい等
の欠点がある。
【0006】また、特開平4−361616号公報、特
開平4−361617号公報においては、芯部にポリエ
ーテルエステルアミドを配し、鞘部に繊維形成性ポリエ
ステルを配した複合繊維が提案されているが、耐光性に
劣るという欠点を有している。
【0007】また、上記の繊維を布帛とした際に、ふく
らみ感、ドライタッチ感等の新合繊特有の繊細な風合い
は得られにくく、また、風合いを得るために、レギュラ
ーポリエステルなどの新合繊と混用すると、布帛として
の吸湿性などの機能が十分に得られないなどの欠点が有
り、機能性と風合いとを兼ね備えた新合繊布帛を得るこ
とは困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解決し吸湿性並びに耐光堅牢度に優
れ、さらには、放湿速度が向上した、吸湿性を有する芯
鞘型複合繊維および混繊糸を提供することにある。
【0009】更に、本発明の他の目的は、清涼感があ
り、ドライタッチを有する布帛を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記従来
技術に鑑み、衣料用布帛における吸湿問題、即ち、人体
から発散された汗の、衣服を通しての移動プロセス、並
びにそれと関連して肌触りの問題について鋭意検討を重
ね、繊維素材の快適性は、標準状態(20℃×65%R
H)の雰囲気下での吸湿率よりも高湿度雰囲気下(20
℃×90%RH)での吸湿特性に起因することを究明
し、本発明を完成するに到った。
【0011】即ち本発明によれば、繊維断面の面積比率
が、芯成分:鞘成分=(25:75)〜(60:40)
の範囲にある、芯成分に吸湿性ポリマーが配された芯鞘
型複合繊維において、芯成分に、20℃×90%RHの
雰囲気下における吸湿率が8〜12%である熱可塑性ポ
リマーを、鞘成分に、該鞘成分を構成するポリマーの重
量を基準として1.0〜10.0wt%の紫外線遮蔽性
粒子を含有するポリエステルが配された芯鞘型複合繊維
の表面がアルカリ減量により粗面化されていることを特
徴とする、吸湿性の改善された複合繊維を提供すること
ができる。
【0012】また、本発明によれば、繊維断面の面積比
率が、芯成分:鞘成分=(25:75)〜(60:4
0)の範囲にある、芯成分に吸湿性ポリマーが配された
芯鞘型複合繊維からなる異繊度混繊糸において、該芯鞘
型複合繊維は、芯成分に、20℃×90%RHの雰囲気
下における吸湿率が8〜12%である熱可塑性ポリマー
が配され、鞘成分として、該鞘成分を構成するポリマー
の重量を基準として、1.0〜10.0wt%の紫外線
遮蔽性粒子を含有するポリエステルが配されて構成さ
れ、そして、該混繊糸の中心部に位置する複合繊維の単
繊維繊度が、外周部に位置する複合繊維の単繊維繊度よ
りも大きいことを特徴とする、吸湿性の改善された混繊
糸が提供される。
【0013】芯成分と鞘成分とから構成され、繊維断面
の面積比率が、芯成分:鞘成分=(25:75)〜(6
0:40)の範囲にある、芯成分に吸湿性ポリマーが配
された芯鞘型複合繊維から構成される布帛において、該
布帛は、芯成分に、20℃×90%RHの雰囲気下にお
ける吸湿率が8〜12%である熱可塑性ポリマーが配さ
れ、鞘成分に、該鞘成分を構成するポリマーの重量を基
準として1.0〜10.0wt%の紫外線遮蔽性粒子を
含有するポリエステルポリマーが配され、繊維表面が粗
面化された芯鞘型複合繊維から構成され、これにより、
布帛の表面摩擦係数μが0.20〜0.35であり、且
つその摩擦係数μの変動の平均偏差が0.020〜0.
039の範囲にあることを特徴とする、吸湿性の改善さ
れた布帛を提供することができる。
【0014】本発明の芯鞘型複合繊維において、繊維断
面の面積比率は、芯成分:鞘成分=(25:75)〜
(60:40)の範囲にある必要がある。該芯鞘型複合
繊維は製編織後、熱水中でのリラックス、プレセットを
してアルカリ減量を施し、常法により染色仕上げ加工が
行われるが、この際、鞘成分の比率が25%未満である
と全体的、局部的に鞘割れが発生して芯成分が表面に露
出し、前述したように、衣服として着用した際のベトツ
キ感の原因となるばかりではなく、耐光性の悪化を招
く。逆に鞘成分の比率が75%を越えると本発明の目的
とする吸湿性能を得ることができない。更に、該複合繊
維は、芯成分が露出していないことが必要であるが、芯
成分が露出しない限りどのような断面形状を有していて
もよい。
【0015】本発明の芯鞘型複合繊維において、芯成分
に20℃×90%RHの雰囲気下における吸湿率が8〜
12%である熱可塑性ポリマーを配する必要がある。該
吸湿率が8%未満であると、本発明の目的である吸水性
能が得られず、逆に12%を越えると、局部的に鞘割れ
が発生して芯成分が表面に露出し、好ましくない。
【0016】ここで、上記のような特性を有する熱可塑
性ポリマーとしては、脂肪族ポリアミド単独でもアミド
基がその分子鎖中に存在することで、ある程度の吸湿性
能は有するが、複合繊維の芯成分として用いる場合に
は、十分な吸湿性能を得難いことからポリアルキレンオ
キシド単位が共重合した脂肪族ポリアミドが好ましく、
特に、ポリアルキレンオキシド単位がポリオキシエチレ
ン単位であるもの、例えばポリオキシエチレングリコー
ル共重合カプロラクタム、末端カルボキシ変性ポリオキ
シエチレングリコール共重合ポリヘキサメチレンアジポ
アミド、末端アミノ変性ポリオキシエチレングリコール
共重合ポリブチロラクタム等、及びこれらのアミド結合
の水素の一部をメトキシメチル基で置換したものが好ま
しい。
【0017】また、該ポリアルキレンオキシド単位の共
重合量が、熱可塑性ポリマーの重量を基準として、3〜
15wt%であることが好ましい。この共重合量が3w
t%未満であると、十分な吸湿性能を得られず、逆に1
5wt%を越えると共重合ポリマーの耐熱性、耐光性が
低下し好ましくない。
【0018】更に、該ポリアルキレンオキシド単位は2
000〜8000の数平均分子量を有することが好まし
い。該数平均分子量が2000未満であると、十分な吸
湿性能を得ようとすると、該単位の共重合量を増加しな
ければならず、共重合ポリマーの耐熱性、耐光性が低下
する。逆に8000を越えると該単位とポリマーとの相
溶性が低下し該共重合ポリマーを得ること自体が難しく
なる。
【0019】本発明の芯鞘型複合繊維において、鞘成分
に、ポリマー重量を基準として1.0〜10.0wt%
紫外線遮蔽性粒子を含有するポリエステルポリマーを配
する必要がある。該紫外線遮蔽性粒子含有量は1.0w
t%未満であると、アルカリ減量によって脱落した該粒
子の除去痕による、繊維表面の粗面化が十分に発現せ
ず、ドライタッチを得られないばかりか、満足できる耐
光性が得られない。逆に該粒子の含有量が10.wt%
を越えると、十分な機械的強度が得られないばかりか、
溶融紡糸を行うに際し、該粒子の2次凝集によるパック
圧の上昇や、断糸の発生などの問題が生じたり、アルカ
リ減量工程で生じる表面の粗面化が激しく起こりすぎる
ので、局部的な鞘部のひび割れが生じ好ましくない。こ
こで、該紫外線遮蔽性粒子は、紫外線を反射・吸収・散
乱する性質を有する粒子であればよく、例えば酸化チタ
ン、酸化ジルコン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、硫酸
バリウム等が挙げられる。中でも酸化チタン、酸化ジル
コンが好ましく、特に酸化チタンが好ましい。また、こ
の様な粒子はアルカリ減量工程でその一部が脱落し、繊
維表面を粗面化し、ドライタッチ、深色効果を発現させ
る。
【0020】また、本発明の芯鞘型複合繊維は下記式
(1)、(2)並びに(3)を同時に満足することが好
ましい。
【0021】
【数1】 2.0(%)≦M≦9.0(%) ・・・(1) 0.15(l/min)≦k1≦0.75(l/min) ・・・(2) 0.50(l/min)≦k2≦2.00(l/min) ・・・(3) (ここで、Mは20℃×90%RHでの吸湿率を表し、
k1は雰囲気を20℃×40%RHから20℃×90%
RHに変化させた時の初期吸湿速度定数を表し、k2は
雰囲気を20℃×90%RHから20℃×40%RHに
変化させたときの初期放湿速度定数を表す。)
【0022】式(1)において、吸湿率が2.0%未満
であると、着用快適性を得にくい。逆に吸湿率が9.0
%を越える場合には、着用性としては満足するものが得
られるが、そのために、複合繊維断面において鞘成分の
比率を小さくする方法を採った際、吸湿時に鞘割れによ
る耐光性低下の問題が考えられる。
【0023】式(2)、及び(3)において、式中のk
1並びにk2は以下のようにして測定する。即ち、k1
は20℃×40%RHの雰囲気下で24時間調湿した試
料を20℃×90%RHの雰囲気下に素早く移し、経時
的な試料の重量変化を15分間測定して、その重量変化
から吸湿率の経時変化を求めた。次に、吸湿率の時間に
対する変化率の対数を時間に対してプロットし、以下の
式(4)に基づいて、吸湿の初期過程における直線部分
の傾きから初期吸湿速度定数(k1)を求めた。
【0024】
【数2】 ln(dx/dt) = −k1・t + C1 ・・・(4) (式中、xは時刻t(min)における吸湿率(%)、
dx/dtは時刻t(min)における吸湿率の時間に
対する変化率を表し、C1は定数である。)
【0025】このk1は、大きい程吸湿速度は大きく、
急な被服内の温度の上昇を抑える効果があるが、逆に大
きくなりすぎると、繊維の平衡水分率が小さくなる。
【0026】一方、初期放湿速度定数(k2)は、20
℃×90%RHの雰囲気下で24時間調湿した試料を2
0℃×40%RHの雰囲気下に素早く移し、経時的な試
料の重量変化を15分間測定して、その重量変化から放
湿時の経時変化を求めた。そして、放湿時の時間に対す
る変化率の対数を時間に対してプロットし、下記式
(5)に基づいて放湿の初期過程における直線部分の傾
きから初期放湿速度定数(k2)を求めた。
【0027】
【数3】 ln(dy/dt) = −k2・t + C2 ・・・(5) (式中、yは時刻t(min)における吸湿率(%)、
dy/dtは時刻t(min)における吸湿率の時間に
対する変化率を、C2は定数を表す。)
【0028】この、初期放湿速度定数(k2)は大きく
なる程、放湿速度は大きく、吸収した水蒸気を素早く外
気へ放出する効果があるが、逆に該k2は大きくなる
程、平衡時の繊維の放湿率は小さくなり、好ましくな
い。
【0029】本発明の芯鞘型複合繊維の形状は、繊維断
面に、ひびや割れが生じなければ、同心芯鞘形状でも偏
芯芯鞘、多芯芯鞘形状でもよく、さらに該繊維断面形状
は丸ばかりでなく、多角、H型、V型等の異形断面でも
よい、更に、該複合繊維の中心部には中空部分を設ける
ことも可能である。また、該吸湿性繊維の糸状形態は、
フィラメント、スフのどちらでもよい。
【0030】本発明の混繊糸は、異繊度混繊糸であり、
少なくとも本発明の複合繊維を含んでいる必要がある。
異繊度混繊糸にし、該混繊糸の中心部に位置する複合繊
維の単繊維繊度が、外周部に位置する複合繊維の単繊維
繊度よりも大きくする必要がある。このように配するこ
とによって、該混繊維糸を用いて、例えば、布帛等に織
成することにより反撥性の極めて優れた織物を得ること
ができる。また、該内層部に配する繊維と、該外層部に
配する繊維との沸水収縮率の差が3〜15%であること
が好ましい。該沸水収縮率の差が3%未満であると、該
混繊糸に収縮処理を行ってもふくらみが出にくい。逆
に、該沸水収縮率の差が15%未満であると布帛となし
たときにシボが発生するので問題である。該沸水収縮率
の絶対値は外周部に配するものは、10〜25%、中心
部に配するものは、6〜10%であることが好ましい。
【0031】本発明において布帛は、表面が粗面化され
た芯鞘型繊維を用いることが必要である。該繊維を用い
ることによって、清涼感のあるドライタッチな布帛を得
ることができる。該表面粗面化は任意の方法で行うこと
ができ、例えば、鞘部のポリエステルに、繊維形成性を
失わない程度に酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、酸化ジ
ルコニウム等の無機粒子を添加し、布帛と成した後アル
カリ処理することで繊維表面に該粒子の除去痕を形成し
粗面化したり、また鞘部のポリマーに易アルカリ性ポリ
マー及び/又は水溶性ポリマーを適量ブレンドし、布帛
と成した後ブレンド成分を除去することでも粗面化する
ことができる。しかし、複合繊維の耐光性の観点から、
無機粒子を添加し、アルカリ減量することによって該粒
子の除去痕を形成することにより粗面化するのが好まし
い。
【0032】この繊維表面の粗面化の程度については特
に限定されるものではないが、該複合繊維からなる布帛
の表面平均摩擦係数μが、0.20〜0.35であるこ
とが必要である。該表面平均摩擦係数μが0.20未満
であると十分なドライタッチが得られず、清涼感に欠
け、また0.35を越えると布帛と人体との摩擦抵抗が
大きくなりすぎ、かえってドライタッチを損なったもの
となり、本発明が目的とする、清涼素材は得ることがで
きない。更に、該摩擦係数μの変動の平均偏差(以下、
MMDと略記することもある。)が0.020〜0.0
39であることが必要である。該平均偏差が0.020
未満では表面平均摩擦係数μが上記の値の範囲内に入っ
ている場合においても、布帛に触れたときに、ざらつい
た感じが出ずにドライタッチに欠けたものとなる。逆
に、該MMDが0.039を越えると、かえってドライ
タッチを損なったものとなる。本発明のアルカリ減量の
条件としては、アルカリ(NaOH)濃度は10〜50
g/L、処理浴の温度が40〜100℃、処理時間は5
〜90分のあいだで適宜選択し、アルカリ減量率を10
〜20%程度にすればよい。
【0033】
【作用】本発明に構成が類似した技術として特開平4−
108114号公報において、芯鞘型複合繊維であっ
て、鞘成分にポリエステル系ポリマーを配し、芯成分に
20℃×65%RHにおける吸湿率が2〜7%、30℃
×90%RHでの平衡吸湿率と20℃×65%RHでの
平衡吸湿率の差が2.5%以上のポリマーを配し、且つ
芯部の断面形状の異形度が1.15以上として、吸放湿
性に優れた芯鞘型複合繊維を得る、といった技術が提案
されている。
【0034】つまり、該公報にあっては芯部の断面を特
定な形状にすることによって吸放湿速度の向上を図るこ
とが記載されているが、芯鞘型複合繊維を布帛と成し、
製品として用いる場合には、実際に人体に触れるのは、
その繊維表面であって、複合繊維における芯部ではない
ことを考慮に入れると、該公報の技術により得られる複
合繊維が快適性に与える効果は小さい。
【0035】そして、該公報の芯鞘型複合繊維にあって
は、紫外線遮蔽性の粒子を鞘部にブレンドしていても良
いという記載はあるものの、該鞘部にブレンドした紫外
線遮蔽性粒子の一部を、アルカリ減量処理により除去す
ることによって繊維表面を粗面化し、表面摩擦係数μを
向上させて、ドライタッチと清涼感を向上させるという
本発明の技術思想は認識されていない。
【0036】また、本発明においては、実際に人体に触
れる繊維表面を粗面化し、繊維表面の実質的な比表面積
を増大させ、該複合繊維表面での吸放湿性能を向上させ
ることにより、繊維断面の鞘成分から芯成分へ向かって
吸放湿性能が段階的に上昇していく(一種の傾斜機能)
ようにすることにより、芯部の吸湿性ポリマーの元来持
っている性能を最大限に発揮させている点において、前
述の特開平4−108114号公報に記載の技術とは、
その技術思想を異にするものである。
【0037】更に、本発明の芯鞘型複合繊維の鞘部に
は、アルカリ減量によって除去されない紫外線遮蔽性粒
子が残存するため、繊維表面の粗面化効果とあいまっ
て、ドライタッチがさらに顕著に発現する。
【0038】
【効果】本発明によって得られた芯鞘型複合繊維は、衣
料用布帛と成したときに着用快適性を得るのに十分な吸
湿性を有しており、しかも鞘成分に紫外線遮蔽性粒子を
含有するポリエステルを配し、且つその繊維表面近傍に
存在している該粒子の除去した痕があるため、極めて良
好なドライタッチを呈する上、耐光性にも優れているの
で、広い用途に展開することができる。
【0039】また、本発明によって得られた混繊糸は、
該混繊糸の内層部に配された、吸湿性を有する複合繊維
の単糸繊度が、内層部に配された繊維よりも大きいの
で、本発明の混繊糸を用いて得た布帛は、ふくらみ性、
反撥性の極めて優れたものとなり、広い用途に展開する
ことができる。
【0040】更に、本発明によって得られる布帛は、十
分に満足し得る吸湿機能と清涼感のあるドライタッチの
双方を有する着用快適性に優れたものであり、広い用途
に展開することができる。
【0041】上記の用途としては、下着、シャツ、ブラ
ウス類、中衣、スポーツウェア、スラックス類、裏地等
の衣料用途、更にはシーツ、布団カバー等の寝装用途、
等を挙げることができ、極めて実用性の高いものであ
る。
【0042】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれにより何等限定をうけるもので
はない。
【0043】尚、実施例中の各値は、以下の方法により
測定を行った。
【0044】1.)20℃×90%RHでの吸湿率:試
料を50℃で2時間予備乾燥後、105℃で2時間かけ
て循環式熱風乾燥機により熱処理を行って試料を絶乾状
態にした(このときの重量をW0とする)。次に、20
℃×90%RHのデシケーター中に3日間入れた後、重
量(W1)を測定して、下記の式に基づき吸湿率を測定
した。以下の式により、吸湿率を求めた
【0045】
【数4】 吸湿率(%)=(W1−W0)/W0 × 100
【0046】2.)表面摩擦係数μ:表面摩擦係数μ
は、以下の測定方法に従う。カトーテック株式会社製の
KES−FB4を用いて動摩擦係数を測定した。その測
定方法としては、図1に示すように、水平台の上の試験
布を2枚重ね、その上に錘をのせて加圧する。下方の試
料はドラムAにB点で固定し、上方の試料は左端をロー
ドセルに連結し、ドラムを回転した時の試料相互の摩擦
抵抗Nを記録し、加圧Pとの比で動摩擦係数を求める。
その際、試料片としてS300T/mに撚糸した混繊糸
を、経糸密度180本/inch、緯糸密度135本/
inchで配した平織物(20cm×20cm)を用
い、試料相互の表面速度を1mm/secとした。)
【0047】3.)表面摩擦係数μの変動の平均偏差:
同一の素材の布帛に対して、上記の表面摩擦係数μの測
定を10回行い、該10回の測定値の平均値と各測定値
との間の差を合計し10で除した値を表面摩擦係数μの
変動の平均偏差(MMD)とした。
【0048】4.)芯成分と鞘成分との面積比率:平織
布試料より一本の糸を採取し、そのうちの20本の単糸
について、断面写真から各々の芯及び鞘の面積を測定
し、その平均値から芯成分と鞘成分との面積比率を求め
た。
【0049】5.)鞘割れの評価:布帛試料を構成する
混繊糸の断面を薄片状にサンプリングし、顕微鏡によ
り、混繊糸中の単糸すべてについて鞘割れの有無を観察
した。24フィラメント中に割れのある単糸が0本の場
合を良好、割れのある単糸が1〜3本の場合には可、割
れのある単糸が4本を越える場合には不可と評価した。
【0050】6.)沸水収縮率:試料とする単繊維に初
荷重を掛け、500mmを測って2点を打ち、初荷重を
除き沸水中で30分間浸せきしたあと、取り出して風乾
後、再び初荷重を掛け、2点間の長さを測り次式により
沸水収縮率を求めた。
【0051】
【数5】沸水収縮率(%)=(500−L)/500
× 100 (式中Lは、フィラメントの2点間の長さ(mm)を表
わす。)
【0052】7.)表面シボ、ふくらみ感、ドライタッ
チ、着用快適性:得られた布帛について、パネラー10
人による官能評価を行った。
【0053】なお、判断基準として、良好を○、可を
△、不可を×として判定した。
【0054】8.)耐光性:JIS L 0804に準
拠し、変退色用グレースケールを用いて評価を行った。
実用上4級以上が合格である。
【0055】9.)紡糸性:複合紡糸を行った際の該繊
維の断糸の度合を以下の判断基準により判定した。 ○ ・・・ 断糸が発生しなかったもの。
【0056】△ ・・・ 断糸は発生するが、実用上問
題は無かったもの。
【0057】× ・・・ 断糸が頻繁に発生し、実用に
耐えられないもの。
【0058】[実施例1]鞘成分として平均粒子径0.
3μmの酸化チタンを含有したポリエステルを配し、芯
成分として、両末端をカルボキシル基に変成した数平均
分子量約4000のポリエチレングリコールをε−カプ
ロラクタムに対して8%共重合した共重合ポリアミド
(35℃メタクレゾール中で測定した固有粘度は0.9
55)を用い、芯鞘型複合紡糸用口金を用いて、一定の
芯鞘面積比を保つように溶融紡糸を行い引き続いて延伸
熱処理を行って巻き取り、60デニール/24フィラメ
ントの延伸糸を得た。得られた延伸糸をさらに経糸密度
57.0本/cm、緯糸密度44.6本/cmにて平組
織に製織した後、通常のリラックス、プレセットを行
い、さらに減量率が20%となるようにアルカリ減量処
理を行った。その後、常法に従い、染色し、ファイナル
セットを行って仕上げた。結果を表1に示す。
【0059】[実施例2、3並びに比較例1、2]実施
例1において紫外線遮蔽性粒子としての酸化チタンの含
有量を表1のように変更すること以外は実施例1と同様
の操作を行って布帛を得た。結果を表1に示す。
【0060】実施例3の操作では、溶融紡糸時に時折単
糸切れが発生したが、紡糸性として実用に耐え得るレベ
ルにあった。
【0061】比較例2の操作では、該溶融紡糸時に断糸
切れがしばしば発生し、巻き取ることができなかった。
【0062】[実施例4、5並びに比較例3、4]実施
例1において紫外線遮蔽性粒子の含有量を、鞘成分のポ
リマー重量を基準として2.5wt%とし、鞘成分と芯
成分との面積比率を表1のように設定すること以外は実
施例1と同様の操作をおこなって布帛を得た。結果を表
1に示す。
【0063】
【表1】
【0064】[実施例6〜8並びに比較例5〜7]実施
例2において、デニール及びフィラメント数を60デニ
ール/36フィラメントに変更すること以外は実施例2
と同様の操作を行って、マルチフィラメントを得た。該
マルチフィラメントの沸水収縮率は8%であった。
【0065】次に、実施例2に準拠して沸水収縮率を1
0〜31%の範囲内に入るように水準変更を行い、30
デニール/12フィラメントのマルチフィラメントを得
た後、上記2種類のマルチフィラメントを用いて常法に
従い、芯鞘2層構造の混繊糸を作成した。この時、沸水
収縮率8%のマルチフィラメントと沸水収縮率を変更し
たマルチフィラメントとの混繊割合は面積比で、7対3
であった。
【0066】得られた混繊糸を沸水中で弛緩熱処理した
ところ、混繊糸を構成する2種のマルチフィラメントの
沸水収縮率の差が、3%以上のものについては糸の内層
部に比べ、糸の外層部に、単糸繊度の小さいフィラメン
トが多く分布することが確認された。この混繊糸を経糸
並びに緯糸に用いて、経糸密度30本/cm、緯糸密度
28本/cmで平織に製織し、常法に従って、リラック
ス、プリセット、アルカリ減量をおこない織物を得た。
【0067】得られた織物について官能評価により表面
シボ、ふくらみ感の比較をおこなった。結果を表2に示
す。
【0068】
【表2】
【0069】[実施例9〜12並びに比較例8〜13]
実施例1において、紫外線遮蔽性粒子の含有量を変更
し、且つ、ポリエチレングリコールの共重合量を変更す
ること以外は、実施例1と同様の操作をおこなって60
デニール/24フィラメントの芯鞘型複合繊維を得た。
【0070】得られた複合繊維に対して、表3の条件に
従って、製織・アルカリ減量処理・染色処理を施し、織
物を得た。表4にこれらの織物の吸湿率、表面平均摩擦
係数μ、平均摩擦係数の変動の平均偏差(MMD)、ド
ライタッチ、鞘割れの評価を示す。
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】
【0073】実施例9〜12については、吸湿率、ドラ
イタッチ共に良好であり、常法により被服に縫製したと
きには着用快適性に優れたものであった。また、布帛を
構成する糸の断面を確認したところ鞘部分が割れている
単糸は一本もみられなかった。
【0074】比較例8のものは芯部に配されたポリマー
の20℃×90%RHの吸湿率が13%を越えているた
め、吸湿する過程において芯部と鞘部との水膨潤差によ
り鞘部に歪みがかかり繊維表面にひび割れを生じてお
り、得られた織物の商品的価値は低い。また、芯部に配
されたポリマーの20℃×90%RHにおける吸湿率を
6.9%と低く設定した比較例9については、十分な吸
湿性能を得るために芯成分の比率を50%以上必要と
し、該芯成分の比率の変化によって、アルカリ減量工程
において鞘割れ部を発生した。また、同じく該吸湿率を
6.9%と設定した比較例10では芯成分の比率を40
%としたが、鞘割れ部は観察されなかったものの、着用
時にべとつき感を生じ、着用快適性として、満足のいく
ものでは無かった。
【0075】比較例11にあっては、鞘割れ部も観察さ
れず、織物の吸湿性能も満足のいくものであったが、織
物の表面平均摩擦係数μの変動の平均偏差(MMD)が
小さい、すなわち織物に触ったときのサラッとしたドラ
イ感に欠けたものとなり、満足のいく着用快適性は得ら
れなかった。また、比較例12については、十分な吸湿
率を有し、着用時のベトツキ感はないが、肌に触れた時
の感じとしては、ドラタッチではなく、弾性不織布のよ
うなタッチを有し、清涼素材としては、好ましくないも
のとなった。逆に比較例13にあっては表面平均摩擦係
数μが小さく、またそれに伴って平均摩擦係数μの変動
の平均偏差(MMD)も小さくなりドライタッチに欠け
たものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、表面摩擦係数μの測定方法を説明する
ための模式図である。
【符号の説明】
1 ・・・ 水平台 2 ・・・ 上方の試料 2´ ・・・ 下方の試料 3 ・・・ 錘 4 ・・・ ロードセル A ・・・ 回転ドラム B ・・・ 試料の固定点

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維断面の面積比率が、芯成分:鞘成分
    =(25:75)〜(60:40)の範囲にある、芯成
    分に吸湿性ポリマーが配された芯鞘型複合繊維におい
    て、 芯成分に、20℃×90%RHの雰囲気下における吸湿
    率が8〜12%である熱可塑性ポリマーを、鞘成分に、
    該鞘成分を構成するポリマーの重量を基準として1.0
    〜10.0wt%の紫外線遮蔽性粒子を含有するポリエ
    ステルが配された芯鞘型複合繊維の表面がアルカリ減量
    により粗面化されていることを特徴とする、吸湿性の改
    善された複合繊維。
  2. 【請求項2】 20℃×90%RHの雰囲気下における
    吸湿率が8〜12%である熱可塑性ポリマーが、ポリア
    ルキレンオキシド単位を共重合した熱可塑性脂肪族ポリ
    アミドである、請求項1記載の複合繊維。
  3. 【請求項3】 ポリアルキレンオキシド単位の共重合量
    が熱可塑性脂肪族ポリアミドの重量を基準として3〜1
    5wt%である、請求項2記載の複合繊維。
  4. 【請求項4】 ポリアルキレンオキシド単位が2000
    〜8000の数平均分子量を有する、請求項2または3
    記載の複合繊維。
  5. 【請求項5】 紫外線遮蔽性粒子が酸化チタンである、
    請求項1記載の複合繊維。
  6. 【請求項6】 繊維断面の面積比率が、芯成分:鞘成分
    =(25:75)〜(60:40)の範囲にある、芯成
    分に吸湿性ポリマーが配された芯鞘型複合繊維からなる
    異繊度混繊糸において、 該芯鞘型複合繊維は、芯成分に、20℃×90%RHの
    雰囲気下における吸湿率が8〜12%である熱可塑性ポ
    リマーが配され、鞘成分として、該鞘成分を構成するポ
    リマーの重量を基準として、1.0〜10.0wt%の
    紫外線遮蔽性粒子を含有するポリエステルが配されて構
    成され、そして、該混繊糸の中心部に位置する複合繊維
    の単繊維繊度が、外周部に位置する複合繊維の単繊維繊
    度よりも大きいことを特徴とする、吸湿性の改善された
    混繊糸。
  7. 【請求項7】 20℃×90%RHの雰囲気下における
    吸湿率が8〜12%である熱可塑性ポリマーが、ポリア
    ルキレンオキシド単位を共重合した熱可塑性脂肪族ポリ
    アミドである、請求項6記載の混繊糸。
  8. 【請求項8】 ポリアルキレンオキシド単位の共重合量
    が、熱可塑性脂肪族ポリアミドの重量を基準として3〜
    15%である、請求項7記載の混繊糸。
  9. 【請求項9】 ポリアルキレンオキシド単位の数平均分
    子量が2000〜8000である、請求項7または8の
    いずれか記載の混繊糸。
  10. 【請求項10】 紫外線遮蔽性粒子が酸化チタンであ
    る、請求項5記載の混繊糸。
  11. 【請求項11】 芯成分と鞘成分とから構成され、繊維
    断面の面積比率が、芯成分:鞘成分=(25:75)〜
    (60:40)の範囲にある、芯成分に吸湿性ポリマー
    が配された芯鞘型複合繊維から構成される布帛におい
    て、 該布帛は、芯成分に、20℃×90%RHの雰囲気下に
    おける吸湿率が8〜12%である熱可塑性ポリマーが配
    され、鞘成分に、該鞘成分を構成するポリマーの重量を
    基準として1.0〜10.0wt%の紫外線遮蔽性粒子
    を含有するポリエステルポリマーが配され、繊維表面が
    粗面化された芯鞘型複合繊維から構成され、これによ
    り、布帛の表面摩擦係数μが0.20〜0.35であ
    り、且つその摩擦係数μの変動の平均偏差が0.020
    〜0.039の範囲にあることを特徴とする、吸湿性の
    改善された布帛。(但し、表面摩擦係数μは、以下の測
    定方法に従う。図1に示すように、水平台の上の試験布
    を2枚重ね、その上に錘をのせて加圧する。下方の試料
    はドラムAにB点で固定し、上方の試料は左端をロード
    セルに連結し、ドラムを回転した時の試料相互の摩擦抵
    抗Nを記録し、加圧Pとの比で動摩擦係数を求める。そ
    の際、試料片としてS300T/mに撚糸した混繊糸
    を、経糸密度180本/inch、緯糸密度135本/
    inchで配した平織物(20cm×20cm)を用
    い、試料相互の表面速度を1mm/secとした。)
  12. 【請求項12】 20℃×90%RHの雰囲気下におけ
    る吸湿率が8〜12%である熱可塑性ポリマーが、ポリ
    アルキレンオキシド単位が共重合した熱可塑性脂肪族ポ
    リアミドである、請求項11記載の布帛。
  13. 【請求項13】 ポリアルキレンオキシド単位の共重合
    量が、熱可塑性脂肪族ポリアミドの重量を基準として3
    〜15%である、請求項12記載の布帛。
  14. 【請求項14】 ポリアルキレンオキシド単位の数平均
    分子量が2000〜8000である、請求項12または
    13記載の布帛。
  15. 【請求項15】 紫外線遮蔽性粒子が酸化チタンであ
    る、請求項11記載の布帛。
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