JPH09254364A - プリント装置と捺染ロール - Google Patents

プリント装置と捺染ロール

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Publication number
JPH09254364A
JPH09254364A JP8090443A JP9044396A JPH09254364A JP H09254364 A JPH09254364 A JP H09254364A JP 8090443 A JP8090443 A JP 8090443A JP 9044396 A JP9044396 A JP 9044396A JP H09254364 A JPH09254364 A JP H09254364A
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JP
Japan
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print roll
mark
roll
shadow
marks
Prior art date
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Application number
JP8090443A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Hirai
義久 平井
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Kawashima Textile Manufacturers Ltd
Original Assignee
Kawashima Textile Manufacturers Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 プリント開始前に位置ズレX・Y・Zを自動
修正してプリント装置の稼働率を高める。 【解決手段】 プリントロール13の左右端部の目印1
1・12の通過位置に目印検出用センサー21・22を
設置し、センサー21・22が検出した左右の目印11
・12の検出時間差(t)を時間差計算素子14で計算
し、その発信する時間差信号16を軸芯駆動装置17に
伝えてプリントロールの軸芯方向を変える。一方、セン
サー21・22が検出した目印11・12の陰影の中
で、プリントロール13の回転方向に続くセンサーの走
査線25を境とする左右片側部分の陰影の変化を陰影変
化演算素子24で演算し、その発信する陰影変化信号2
6を軸芯移動装置27に伝えてプリントロールを軸芯方
向に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリントロールの周
面に彫刻された画像を基材に転写するプリント装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】多彩な画像を転写するプリント装置で
は、画像53の色数に応じた複数本のプリントロール1
3・13′………が並べられている。その各プリントロ
ールから転写される画像の位置ズレを検出して修正する
ために、各プリントロールの周面の左右端部には位置ズ
レを分かりやすくする目印51を付け、基材55に転写
された各プリントロールの目印51の重なり具合を調
べ、それらの目印51が正確に重ならずにズレている場
合には、プリントロール13を前後左右に移動して、そ
の位置ズレを修正している。
【0003】この位置ズレは、プリント装置に並設され
た複数本プリントロールの目印51の中心を通る回転位
相基準線の回転方向における不一致によって複数本プリ
ントロール間に生じる回転位相ズレYと、プリントロー
ルの目印51の中心を通る画面側縁基準線の軸芯方向に
おける不一致によって複数本プリントロール間に生じる
幅ズレXと、プリントロールの左右の目印51の中心を
通る回転位相基準線の不一致によって各プリントロール
毎に生じる捩ズレZとの3種のズレが複合して生じる。
【0004】回転位相ズレYを修正するために、各プリ
ントロールの端部の取付部材43に目印50を付け、プ
リント装置本体には目印50を検出するセンサー49を
各プリントロール毎に設けると共に、各プリントロール
を個別に回転するためのモーター47やクラッチ48を
各プリントロール毎に設け、プリントロールが回転して
目印50の中心を通る回転位相基準線がセンサー49を
通過する時間の差によって、各プリントロール間の回転
位相の不一致をセンサー49が検出し、そのセンサー4
9からの検出信号30をモーター47やクラッチ48に
伝えて各プリントロールの回転角度を個別に自動調整し
ている。
【0005】幅ズレXを修正するためには、プリントロ
ールの左右両端を可回転に支える左右のブラケット18
・19(28・29)を連結桿23によって連結し、プ
リントロールを搭載した左右のブラケット18・19
(28・29)を一体にして手動によってプリントロー
ルの軸芯方向に移動し得るようにしている。
【0006】捩ズレZを修正するためには、その一方の
ブラケット19(29)をプリントロールの回転方向に
移動する移動部材46で支持し、プリント装置を通る基
材55の搬送方向に手動によって移動部材46を移動し
得るようにしている。
【0007】プリントロールの端部周面には、位置ズレ
を検出するためのトンボと称されるマーク51と、プリ
ントロールから転写されるインクの色彩を確認するイン
クマーク52との2種類の目印が付けられており、それ
らの目印の図形は、プリントロールの画面31の画像5
3と同様に基材55に転写されるようになっている。ト
ンボマーク51の図形は、通常「+印」を「○印」で囲
んだ「丸十印」になっており、複数本のプリントロール
から転写されて重なる各プリントロールのトンボマーク
51の印影54の不一致によって位置ズレX、Y、Zを
発見し得るようになっており、位置ズレX、Y、Zの修
正は、そのトンボマーク51の印影54の重なり具合を
目視確認しつつ行われる。
【0008】尚、回転位相ズレYは、取付部材43に目
印50とセンサー49によって自動調整されるほか、ト
ンボマーク51の印影54の不一致によって回転位相ズ
レYを発見した場合は、各プリントロール毎に個別に設
けられたモーター47やクラッチ48を手動によって個
別にオン・オフしてプリントロールを個別に回転して微
調整することが出来るようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】位置ズレ修正によるプ
リント画像53の柄合わせ作業は、プリント装置に取り
付けられているプリントロールの切替毎に行われる。そ
れは、捩ズレZは、プリントロールの周面に施される画
像の刻設精度の如何によって生じるものであり、捩ズレ
Zの程度は、プリント装置に掛け替えられるプリントロ
ール毎に異なるためであり、又、回転位相ズレXや幅ズ
レYも、掛け替えられるプリントロールとプリント装置
本体との間にできる僅かな機械的ガタによって生じ、そ
の機械的ガタの程度も一定でなくプリントロールを掛け
替える度に変わるからである。
【0010】柄合わせ作業は、基材に転写されたトンボ
マークの陰影54を目視確認しつつ行うので熟練を要
し、複数本のプリントロールのトンボマークの陰影54
が綺麗に揃うまでには相当時間がかかり、プリントロー
ルの掛け替えに伴う柄合わせ作業はプリント装置の稼働
率を下げる大きな要因となっている。そして、プリント
開始後に位置ズレを発見したときは、それまでプリント
した基材は全てロスになってしまう。
【0011】このような問題を解消するために、基材に
転写された目印の陰影を感知するセンサーをプリント装
置に設けて位置ズレを検出し、そのセンサーからの信号
によってクラッチ48やブラケット18等を駆動して、
位置ズレを自動修正することが試みられている。しか
し、センサーの感知精度は、基材55の材質や印影54
の色彩に左右されるので、位置ズレを正確に検出し得な
い場合もある。そして、プリント装置が高速稼働する生
産設備であるから、プリントされた基材を見ての位置ズ
レ検出方式では、位置ズレを修正し終えるまでに相当の
基材ロスが生じ、特に、高価な布帛を捺染するプリント
装置には不向きである。
【0012】
【発明の目的】そこで本発明は、基材に転写された目印
の印影54によってではなく、プリントロールの周面に
付けられている目印51・52の位置や形状の変動をセ
ンサーで検出し、そのセンサーからの信号によってモー
ター47、クラッチ48、ブラケット41・42、ブラ
ケット移動部材43などを駆動して、プリント開始前に
位置ズレX・Y・Zを自動修正してプリント装置の稼働
率を高めることを目的とする。
【0013】即ち、プリントロールやプリント装置が如
何に精巧に作製されたものであっても、又、如何に熟練
した高度の技能をもってプリントロールを掛け替えると
しても、プリントロールを掛け替える度に柄合わせ作業
を行わなければならないと言う実情に鑑みて鋭意研究す
るに、プリントロールに画像を刻設する過程において位
置ズレの要因が発生することにつきとめ、その画像刻設
過程で発生した位置ズレの要因を、プリント装置に掛け
替えられたプリントロールの周面上で検出して、従来手
動操作していたモーター47、クラッチ48、ブラケッ
ト41・42、ブラケット移動部材43などを自動操作
して解消しようとするものである。
【0014】具体的に言えば、例えばメッシュシリンダ
ー44に成るプリントロール13は、画像53を描出し
たマスキングフイルム45をメッシュシリンダー44に
巻付け、その表面に溶解剤を付与し、マスキングフイル
ム45に被覆されずに露出したメッシュシリンダーの画
像部分53を溶解除去し、その画像部分53にインキ透
過メッシュ孔を刻設(エッチング)し、そのメッシュシ
リンダーの両端に、プリント装置本体に取り付けるため
に必要な歯車やベアリング等の取付部材43を装着して
作製される。
【0015】そのメッシュシリンダー44と取付部材4
3の接合箇所には、それらの回転軸芯が一致するように
凹凸41・42が付けられており、それらの凹凸41・
42を嵌め合わせてメッシュシリンダー44に取付部材
43が取り付けられるのであるが、それらの回転軸芯を
如何に精巧に一致させて作製されたプリントロールを使
用しても位置ズレが発生し、それが、メッシュシリンダ
ー44に巻付ける際のマスキングフイルム45の位置ズ
レに起因し、又それは、メッシュシリンダー44に巻き
付けてからマスキングフイルム45に溶解除去すべき画
像部分53を描出する場合でも生じる。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプリント装
置は、上記の問題を解消するものであり、(a) 目印
11・12を周面の左右端部に有するプリントロール1
3と、 (b) プリントロール13が回転して左右の
目印11・12が通過する位置に設定され、それら左右
の目印を検出するための左右のセンサー21・22と、
(c) 左右のセンサー21・22が左右の目印11
・12を検出した時間の差(t)を計算する時間差計算
素子14と、 (d) センサー21・22が検出した
目印11・12の陰影の中で、プリントロール13の回
転方向に続くセンサーの走査線25を境とする左右片側
部分の陰影の変化を検出する陰影変化演算素子24と、
(e) 時間差計算素子14の発信する時間差信号16
に従ってプリントロールの軸芯方向を変える軸芯駆動装
置17と、 (f) 陰影変化演算素子24の発信する
陰影変化信号26に従ってプリントロールを軸芯方向に
移動させる軸芯移動装置27を具備することを第1の特
徴とする。
【0017】本発明の第2の特徴は、上記第1の特徴に
加えて、その陰影変化演算素子24を、センサーが検出
した目印の陰影の中で、プリントロールの回転方向に続
くセンサーの走査線25を境とする左右片側部分の陰影
の面積Aの変化量ΔAを検出する面積演算素子としたこ
とにある。
【0018】本発明の第3の特徴は、上記第1の特徴に
加えて、その陰影変化演算素子24を、センサーが検出
した目印の陰影の中で、プリントロール13の回転方向
に続くセンサーの走査線25を境とする左右片側部分の
陰影の長さLの変化量ΔLを検出する面積演算素子とし
たことにある。
【0019】本発明の第4の特徴は、上記第1〜3の何
れかの特徴に加えて、プリントロールを、捺染メッシュ
シリンダーロールとし、目印を、塞がれたインキ透過メ
ッシュ孔によって描出したことにある。
【0020】本発明の第5の特徴は、上記第1〜4の何
れかの特徴に加えて、左右何れか少なくとも一方の目印
11(12)が、プリントロールの軸芯と同じ方向に向
けて先端が突き出た尖端形を成し、プリントロールの回
転方向における目印11(12)の長さLを、プリント
ロールの軸芯方向の片側に行くにつれて漸次短くしたこ
とにある。
【0021】本発明の第6の特徴は、上記第1〜5の何
れかの特徴に加えて、左右何れか少なくとも一方の目印
(11・12)を三角形状にしたことにある。
【0022】従って本発明に係る捺染シリンダーロール
13は、周面の左右端部にインキ透過メッシュ孔によっ
て描かれた目印11・12を有し、その目印のメッシュ
孔が塞がれており、その目印がプリントロールの軸芯と
同じ方向に向けて尖端形を成し、プリントロール13の
回転方向における目印11・12の長さLが、プリント
ロール13の軸芯方向の片側に行くにつれて漸次短くな
っていることを第1の特徴とする。
【0023】本発明に係る捺染シリンダーロール13の
第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、目印11・1
2を三角形状にしたことにある。
【0024】
【発明の実施の形態】図2は、プリント装置に並設され
た複数本のプリントロールの中の1本のプリントロール
13の取付箇所を図示するものである。プリントロール
13は、その両端に取り付けられたリング状ベアリング
40を介してブラケットに取り外し自在に取り付けられ
ている。プリントロール13の両端を支持する左右のブ
ラケットは、それぞれ第1ブラケット18・19と第2
ブラケット28・29との分離した二つのブラケットに
成り、左右の第1ブラケット18・19は連結桿23で
連結して一体化されている。第2ブラケット28・29
は、連結桿23の長さ方向に摺動可能に連結桿23に嵌
合して螺子止め固定されており、リング状ベアリング4
0は第2ブラケット28・29に取り付けられるように
なっている。
【0025】左右一方の第1ブラケット18は、プリン
トロール13の軸芯に並行に設置されたスクリューボル
ト39に駆動される幅方向移動部材46に戴承されてい
る。スクリューボルト39は、陰影変化演算素子24の
発信する陰影変化信号26に従って回転する。幅方向移
動部材46はスクリューボルト39に駆動され、第1ブ
ラケット18・19が一体になってプリントロール13
の幅方向に移動する。
【0026】左右他方の第1ブラケット19は、プリン
トロール13の軸芯の直角方向に長さ方向を向けて設置
されたスクリューボルト35に駆動される回転方向移動
部材34に戴承されている。スクリューボルト35は、
時間差計算素子14の発信する時間差信号16に従って
回転し、それが回転すると回転方向移動部材34に戴承
されている片側の第1ブラケット19がプリント装置を
通る基材55の搬送方向に移動してプリントロール13
の軸芯の傾きが変わる。
【0027】この片側の第1ブラケット19と回転方向
移動部材34の間には、プリントロール13の軸芯方向
に平行なレール36が介在しており、幅方向移動部材4
6が移動するとき、この第1ブラケット19も連結桿2
3に繋がれてレール36に沿って他方の第1ブラケット
18と共に幅方向に移動する。
【0028】図2に図示するプリントロールは、捺染メ
ッシュシリンダーロールであり、その内部をインク供給
パイプ38が貫通している。プリントロール13の両端
には歯車37が取り付けられており、プリント装置に取
り付けられた複数本の全プリントロール13・13′…
……は、個々に設けられた媒介歯車33を介して主動軸
により同期して回転するようになっている。各プリント
ロール13と主動軸の間にはクラッチ48が介在してい
る。このため、クラッチ48の噛合状態を外せば、プリ
ントロール毎に付設された調整用補助モーター47によ
って、プリントロールを個別に回転することが出来る。
【0029】プリントロールの周面には、基材にプリン
トすべき図柄や模様等の画像53と同時に、目印11・
12が画面31の端縁32の外側に刻設されている。こ
の目印11・12は、インクマーク52やトンボマーク
51であってもよいが、それとは別に刻設するとよく、
好ましくは、プリントロール13の軸芯方向の左右片側
に行くにつれて長さLが漸次短くなる尖端形にし、更に
好ましくは、三角形状にする。
【0030】プリントロール13が回転して左右の目印
11・12が通過する位置には、そこを通過する目印1
1・12を感知するセンサー21・22か設置されてい
る。時間差計算素子14は、左側のセンサー21が左側
の目印11を検出した時間と、右側のセンサー22が右
側の目印12を検出した時間との差(t)を計算し、そ
の時間差(t)に応じてスクリューボルト35を回転
し、プリントロール13の軸芯の傾きを変える。この時
間差(t)は、左右一方のセンサー21・22が目印を
検出してから発信するエンコーダーのパルスによってカ
ウントされるものであってもよい。
【0031】左右何れか少なくとも一方のセンサー21
(22)は検出した目印11(12)の陰影の中で、プ
リントロール13の回転方向に続くセンサーの走査線2
5を境とする左右片側部分の陰影の変化は、陰影変化演
算素子24に検出されるようになっており、陰影変化演
算素子24は、その変化量ΔA(ΔL)に応じてスクリ
ューボルト39を回転し、プリントロール13の幅方向
に移動する。
【0032】49は、プリントロールの端部の取付部材
43に付された目印50を感知するセンサーである。各
プリントロール毎に設けられたモーター47とクラッチ
48は、各センサー49が検出した各取付部材の目印5
0の中心を通る回転位相基準線がセンサー49を通過す
る時間の差に応じて作動するほか、各センサー21(2
2)が検出した各プリントロールの周面の目印11(2
1)の中心を通る回転位相基準線がセンサー21(2
2)を通過する時間の差に応じても作動するようになっ
ている。従って、回転位相ズレYは、プリントロールを
掛け替えた際に、取付部材43の目印50を感知するセ
ンサー49によって修正することも出来、又、その後の
柄合わせ時にも、周面の目印11(21)を感知するセ
ンサー21(22)によって修正することも出来る。
【0033】
【具体的実施の形態】図3は、プリントロールに付けら
れた左右端部の目印箇所を左右対応させて図示するもの
であり、左右端部にはトンボマーク51とインクマーク
52の2つの目印が付けられている。15Eと15F
は、左右のトンボマーク51E・51Fの中心を通るプ
リントロールの軸芯に平行な回転位相基準線であり、そ
れらの間の距離tは捩ズレZを示す。
【0034】左右のセンサー21・22が左右の目印の
回転位相基準線15Eと15Fを感知した時間の差
(t)は時間差計算素子14に算出され、その時間差計
算素子14の発信する時間差信号16に従ってスクリュ
ーボルト35が回転し、回転方向移動部材34と共に第
1ブラケット19が移動してプリントロール13の軸芯
の傾きが変わり、捩ズレZ(t)が修正される。
【0035】20は、トンボマーク51の中心を通り、
プリントロールの回転方向に続く画面側縁基準線であ
る。25は、プリントロールの周面を回転方向に沿って
走査するセンサー21・22の走査線であり、センサー
21・22の設置位置を示している。画面側縁基準線2
0と走査線25との間の距離は幅ズレXを示す。
【0036】センサー21に検出された画面側縁基準線
20と走査線25との間の距離、又は、目印51の陰影
の中で走査線25の片側(左右何れか一方)に食み出た
部分の面積A′は、陰影変化演算素子24に算出され、
陰影変化演算素子24の発信する陰影変化信号26に従
ってスクリューボルト39が回転し、幅方向移動部材4
6と共に第1ブラケット18・19が幅方向に移動し、
幅ズレXが修正される。
【0037】図4に図示するプリントロールでは、トン
ボマーク51とインクマーク52の外側に位置ズレX・
Y・Zを検出する矩形の専用目印11・12が付けられ
ている。この専用目印11・12は、トンボマーク51
やインクマーク52とは異なり、インクが付着しないよ
うにマスキングが施されている。回転位相基準線15E
と15Fは、トンボマーク51E・15Fの中心と専用
目印11・12の上端縁を通っている。
【0038】幅ズレがない場合は、画面側縁基準線20
と走査線25は一致しているので、幅ズレXは、目印1
1の陰影の中で走査線25の片側(左右何れか一方)に
食み出た部分の面積A′の増減、即ち、画面側縁基準線
20に2等分された目印11の陰影の面積Aと目印11
の陰影の中で走査線25の片側(左右何れか一方)に食
み出た部分の面積A′との差ΔAとして算出され、陰影
変化演算素子24の陰影変化信号26に従って第1ブラ
ケット18・19が幅方向に移動し、幅ズレXが修正さ
れる。
【0039】図5は、専用目印11が直角三角形になっ
ているプリントロールの周面を図示するものである。こ
の直角三角形の直交する一辺は回転位相基準線上15E
にあり、他辺は回転位相基準線15Eに直交しており、
斜辺は回転位相基準性15Eに対し傾斜している。従っ
て、この場合、幅ズレXは、走査線25と画面側縁基準
線20との距離(X)、及び、目印の陰影の走査線25
の片側に食み出た部分の面積A′の変化量ΔAのほか
に、回転位相基準線15Eから画面側縁基準線と目印1
1の斜辺との交点までの距離L′の変化量ΔLによって
検出することが出来る。
【0040】このようにマスキングされた専用目印11
・12をプリントロールに付ける場合、これがマスキン
グされていて基材にプリントされないものであるから、
そこに付着したインクによってセンサーの位置ズレ検出
精度が左右されず、専用目印をプリントロールの回転方
向に長くして幅ズレのバラツキ加減も検出可能になる。
特に、図5に図示する如く、プリントロールの軸芯と同
じ方向に向けて尖端形を成し、回転方向における長さL
が軸芯方向の片側に行くにつれて漸次短くなった専用目
印11では、直角三角形の斜辺が直交する他の2辺より
長くなることによって理解されるように、幅ズレXの程
度が拡大されて検出されることになるので、センサー2
1の検出精度が向上する。
【0041】そして本発明では、プリントロールの端部
の取付部材43に付された目印50によらず、プリント
ロール自体に画像53と同時に刻設した専用目印11・
12の回転位相基準線15によって回転位相ズレYを検
出して自動的に修正するので、トンボマーク51を見て
柄合わせをする必要がなくなる。
【0042】尚、図4と図5に図示する捺染メッシュシ
リンダーロールの専用目印は、マスキングされていてイ
ンクが滲み出ないようになっており、そのようなマスキ
ングは、画像と同時にメッシュ孔によって刻設された専
用目印のメッシュシリンダーの内側にマスキングテープ
を貼って施される。尚又、本発明をスクリーン捺染メッ
シュシリンダーロールによって具体的に説明している
が、画像と目印が同時に刻設されるのであれば、本発明
はグラビアプリントロールやオフセットプリントロール
その他のプリントロールにも適用され、従って本発明は
スクリーン捺染メッシュシリンダーロールに限定されな
い。
【0043】
【発明の効果】上記の通り本発明では、プリントされた
基材上に現われる画像の位置ズレの原因が、プリントロ
ールの画像刻設過程で発生するとの知見のもとに、画像
と同時に刻設されるプリントロールの左右端部の目印の
陰影の位置の変化を、転写された基材上での印影によら
ず、プリントロールに刻設された目印自体をセンサーで
調べ、その検出される位置ズレX・T・Zを自動修正す
るので、プリントロールの掛け替えに伴う柄合わせ作業
による時間的ロスも試し刷りによる基材ロスもなくな
り、プリント装置の稼働率と基材の歩留りが向上し、多
種少ロット生産される高価な捺染布帛のプリントに本発
明は極めて実利的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】捺染メッシュシリンダーロールの組立斜視図で
ある。
【図2】本発明に係るプリント装置の斜視図である。
【図3】本発明に係る捺染メッシュシリンダーロールの
要部表面図である。
【図4】本発明に係る捺染メッシュシリンダーロールの
要部表面図である。
【図5】本発明に係る捺染メッシュシリンダーロールの
要部表面図である。
【図6】捺染メッシュシリンダーロールの要部断面斜視
図である。
【符号の説明】
11 目印 13 ロール 14 時間差計算素子 15 回転位相基準線 16 時間差信号 17 軸芯駆動装置 18 第1ブラケット 19 第1ブラケット 20 画面側縁基準線 21 センサー 22 センサー 23 連結桿 24 陰影変化演算素子 25 走査線 26 陰影変化信号 27 軸芯移動装置 28 第2ブラケット 29 第2ブラケット 30 信号 31 画面 32 端縁 33 媒介歯車 34 回転方向移動部材 35 スクリューボルト 36 レール 37 歯車 38 インク供給パイプ 39 スクリューボルト 40 ベアリング 41 凹凸 42 凹凸 43 取付部材 44 メッシュシリンダー 45 フイルム 46 幅方向移動部材 47 モーター 48 クラッチ 49 センサー 50 目印 51 トンボマーク 52 インクマーク 53 画像 54 印影 55 基材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 目印(11・12)を周面の左右
    端部に有するプリントロール(13)と、(b) プリ
    ントロール(13)が回転して左右の目印(11・1
    2)が通過する位置に設定され、それら左右の目印(1
    1・12)を検出するための左右のセンサー(21・2
    2)と、(c) 左右のセンサー(21・22)が左右
    の目印(11・12)を検出した時間の差(t)を計算
    する時間差計算素子(14)と、(d) センサー(2
    1・22)が検出した目印(11・12)の陰影の中
    で、プリントロール(13)の回転方向に続くセンサー
    (21・22)の走査線(25)を境とする左右片側部
    分の陰影の変化を検出する陰影変化演算素子(24)
    と、(e) 時間差計算素子(14)の発信する時間差
    信号(16)に従ってプリントロール(13)の軸芯の
    方向を変える軸芯駆動装置(17)と、(f) 陰影変
    化演算素子(24)の発信する陰影変化信号(26)に
    従ってプリントロール(13)を軸芯の方向に移動させ
    る軸芯移動装置(27)を具備することを特徴とするプ
    リント装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の陰影変化演算素子(2
    4)が、センサー(21・22)が検出した目印(11
    ・12)の陰影の中で、プリントロール(13)の回転
    方向に続くセンサー(21・22)の走査線(25)を
    境とする左右片側部分の陰影の面積(A)の変化量(Δ
    A)を検出する面積演算素子である請求項1に記載のプ
    リント装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の陰影変化演算素子(2
    4)が、センサー(21・22)が検出した目印(11
    ・12)の陰影の中で、プリントロール(13)の回転
    方向に続くセンサー(21・22)の走査線(25)を
    境とする左右片側部分の陰影の長さ(L)の変化量(Δ
    L)を検出する面積演算素子である請求項1に記載のプ
    リント装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のプリントロール(1
    3)が、捺染メッシュシリンダーロールであり、目印
    (11・12)が、塞がれたインキ透過メッシュ孔によ
    って描かれている請求項1に記載のプリント装置。
  5. 【請求項5】 周面の左右端部にインキ透過メッシュ孔
    によって描かれた目印(11・12)を有し、その目印
    (11・12)のメッシュ孔が塞がれており、その目印
    (11・12)がプリントロールの軸芯と同じ方向に向
    けて尖端形を成し、プリントロール(13)の回転方向
    における目印(11・12)の長さ(L)が、プリント
    ロール(13)の軸芯の方向の片側に行くにつれて漸次
    短くなっていることを特徴とする捺染メッシュシリンダ
    ーロール。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の目印(11・12)
    が、三角形状を成している請求項5に記載の捺染メッシ
    ュシリンダーロール。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100455482B1 (ko) * 2002-05-16 2004-11-06 한국기계연구원 인쇄기의 3축변위 제어장치
CN114872462A (zh) * 2022-04-26 2022-08-09 凸版艺彩(东莞)包装印刷有限公司 一种柔性印刷方法及印刷设备
CN117183578A (zh) * 2023-11-03 2023-12-08 博感科技(江苏)有限公司 一种可伸缩印刷基材的定位检测方法及印刷方法

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