JP3174452U - 版胴の初期位置決めユニット、初期位置決め用器具 - Google Patents

版胴の初期位置決めユニット、初期位置決め用器具 Download PDF

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Abstract

【課題】容易にかつ高い精度で版胴の初期位置決めを行える版胴の初期位置決めユニット、初期位置決め用器具を提供する。
【解決手段】版胴の初期位置決めユニットは、外周面上に形成された版胴側基準マーク部114を備える版胴11と、版胴側基準マーク部114を位置決め部に合わせることにより版胴11の初期位置を位置決め可能な初期位置決め用器具20とを備える。位置決め部は、透明又は略透明な板状の部材である当接部と、当接部の少なくとも上面及び下面に版胴11の軸方向に直交する方向に形成された基準線とを備え、版胴側基準マーク部114は、版胴11の軸方向の初期位置決めに用いられる第1マーク部を備える。初期位置決め用器具20の当接部を版胴11の外周面に当接させ、基準線と、第1マーク部とを合わせることにより、版胴11の軸方向の初期位置を位置決めする。
【選択図】図1

Description

本考案は、輪転式の多色印刷機に用いられる版胴の位置を所定の位置に合わせるための版胴の初期位置決めユニット、初期位置決め用器具に関するものである。
輪転式の多色印刷装置では、従来よく知られているように、各色の版によって印刷される絵柄の位置合わせ(見当合わせ)を行う必要がある。特に、版胴を印刷ユニットに設置した際等に行う版胴の初期位置決めは、印刷物の各色の絵柄のずれや折り位置ずれ等に大きな影響を与える。そのため、従来、様々な見当合わせのための手法や装置等が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭64−42136号公報
前述の特許文献1に示すように、版胴の周方向(即ち、印刷される基材の搬送方向)の初期位置を所定の位置に位置決めするための部材等に関しては、広く使用されているが、版胴の軸方向の初期位置に関しては、位置合わせのための工夫がなんら開示されていない。
従来、印刷ユニットに設けられた検出センサによって印刷基材上の見当マークを検出し、見当ずれを検出する見当マーク検出装置等により見当ずれを検出する方法等が用いられているが、この方法では、高い精度での見当ずれを検出できるが、版胴の初期位置が大幅にずれている場合には、見当マークTの位置がずれてしまい、検出センサによる見当マークの検出ができず、見当ずれを修正できない場合があった。
しかも、版胴の初期位置が大きくずれている場合には、全ての絵柄を合わせるまでの調整を行う間に発生する損紙が大量であり、生産コストの増加等の問題を招くという問題があった。特に、輪転式の多色グラビア印刷機等では、各印刷ユニットの版胴間に乾燥フード等が配置されるため、各版胴間の距離が長く、一度に生じる損紙の量は大きい。また、印刷物によって版胴を取り替える頻度が高い場合には、損紙の発生がさらに大量となる。そのため、見当ずれによる損紙の低減は常に求められる課題である。
本考案の課題は、容易にかつ高い精度で版胴の初期位置決めを行える版胴の初期位置決めユニット、初期位置決め用器具を提供することである。
本考案は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本考案の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の考案は、多色印刷機に備えられ、外周面上に形成された版胴側基準マーク部(114)を備える版胴(11)と、前記版胴側基準マーク部を位置決め部(24)に合わせることにより前記版胴の初期位置を位置決め可能な初期位置決め用器具(20)と、を備える版胴の初期位置決めユニット(20)であって、前記初期位置決め用器具の前記位置決め部は、透明又は略透明な板状の部材であり、前記版胴の外周面に一方の側面の少なくとも一部が当接可能な当接部(25)と、前記当接部の少なくとも上面及び下面に前記版胴の軸方向に直交する方向に形成された基準線(26)とを備え、前記版胴側基準マーク部は、前記版胴の軸方向の初期位置決めに用いられる第1マーク部(114a)を備え、前記初期位置決め用器具の前記当接部を前記版胴の外周面に当接させ、前記基準線と、前記第1マーク部とを合わせることにより、前記版胴の軸方向の初期位置を位置決めすること、を特徴とする版胴の初期位置決めユニット(11,20)である。
請求項2の考案は、請求項1に記載の版胴の初期位置決めユニットにおいて、前記版胴側基準マーク部(114)は、前記版胴(11)の周方向の初期位置決めに用いられる第2マーク部(114b)を備え、前記当接部(25)の前記一方の側面の前記版胴の軸方向に平行な辺と前記第2マーク部とを合わせることにより、前記版胴の周方向の初期位置を位置決めすること、を特徴とする版胴の初期位置決めユニット(11,20)である。
請求項3の考案は、請求項1又は請求項2に記載の版胴の初期位置決めユニットにおいて、前記版胴側基準マーク部(114)は、前記版胴(11)の軸方向における中心となる位置に形成されていること、を特徴とする版胴の初期位置決めユニット(11,20)である。
請求項4の考案は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の版胴の初期位置決めユニットにおいて、前記初期位置決め用器具(20)の前記位置決め部(24)は、所定位置に取り付けるための取り付け部(21)から、腕部(22)によって支持されていること、を特徴とする版胴の初期位置決めユニット(11,20)である。
請求項5の考案は、請求項4に記載の版胴の初期位置決めユニットにおいて、前記取り付け部(21)は、前記版胴(11)に対して平行に延在する案内部材(16)に取り付けられ、前記腕部(22)は、前記位置決め部(24)を前記版胴に対して平行に支持すること、を特徴とする版胴の初期位置決めユニット(11,20)である。
請求項6の考案は、多色印刷機に備えられる版胴(11)の初期位置決めに用いられる初期位置決め用器具(20)であって、前記版胴の外周面に設けられた版胴側基準マーク部(114)との位置合わせに用いられる位置決め部(24)と、この初期位置決め用器具を前記版胴が備えられる前記多色印刷機の印刷ユニット(10)に着脱可能に取り付ける取り付け部(21)と、を備え、前記位置決め部は、透明又は略透明な板状であり、前記版胴の外周面に当接する一方の側面が前記版胴の軸方向に平行な方向に延在する当接部(25)と、前記当接部の少なくとも上面及び下面に、前記版胴の軸方向に直交する方向に形成された基準線(26)と、を備え、前記当接部を前記版胴に当接させ、前記基準線と前記版胴側基準マーク部とを合わせることにより、前記版胴を軸方向の初期位置に位置決め可能であること、を特徴とする初期位置決め用器具(20)である。
請求項7の考案は、請求項6に記載の初期位置決め用器具において、前記位置決め部(24)は、所定位置に取り付けるための取り付け部(21)から、腕部(22)によって支持されていること、を特徴とする初期位置決め用器具(20)である。
請求項8の考案は、請求項7に記載の初期位置決め用器具において、前記取り付け部(21)は、前記版胴(11)に対して平行に延在する案内部材(16)に取り付けられ、前記腕部(22)は、前記位置決め部(24)を前記版胴に対して平行に支持すること、を特徴とする初期位置決め用器具(20)である。
本考案によれば、容易に、かつ、精度よく版胴の初期位置決めを行うことができ、損紙の発生を大幅に低減することができる。また、これにより、印刷物の生産コストの低下や作業効率の向上を図ることができる。
本考案の実施形態の版胴11及び初期位置決め用器具20、印刷ユニット10を説明する図である。 実施形態の版胴11を説明する図である。 実施形態の初期位置決め用器具20を説明する図である。 実施形態の初期位置決め用器具20の位置決め部24を示す図である。 実施形態の版胴11及び初期位置決め用器具20を用いた版胴11の初期位置決めの方法を説明する図である。 実施形態の版胴11の軸方向の初期位置合わせについてさらに説明する図である。 版胴11に設けられる版胴側基準マーク部114の他の例を示す図である。
以下、図面等を参照して、本考案の実施形態について、さらに詳しく説明する。なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
また、本明細書中に記載する各部材の材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
(実施形態)
図1は、本考案の実施形態の版胴11及び初期位置決め用器具20、印刷ユニット10を説明する図である。
印刷ユニット10は、図中に矢印で示す搬送方向に連続的に搬送されるウェブ状の被印刷材Wに対して印刷を行うものである。印刷ユニット10は、その外周面に印刷用の版が形成された版胴11と、この版胴11との間で被印刷材Wを挟持して被印刷材Wの版胴11側の表面に印刷を施すための圧胴12と、版胴11にインキを供給するインキ槽(インキパン)13と、被印刷材Wを搬送する複数の搬送用のローラ14と、見当合わせに使用する見当マークTを検出する検出センサ15を備える見当マーク検出装置(不図示)と、検出センサ15よりも被印刷材Wの搬送方向(流れ方向)下流側に設けられ、印刷が施された被印刷材Wの乾燥を行う乾燥フード(不図示)と、版胴11の初期位置決めに使用される初期位置決め用器具20と、版胴11の軸方向に平行に延在し、初期位置決め用器具20が設置される案内部材16と、絵柄のない部分の不要なインキを版胴11から掻き落とすためのドクター(不図示)等を備えている。
印刷ユニット10は、輪転式の多色グラビア印刷機に備えられ、1つの印刷ユニット10は、被印刷材Wに対して1色の絵柄(文字や図案等を含む)を印刷する。
本実施形態での多色グラビア印刷機は、被印刷材Wの両面に多色印刷可能であり、印刷ユニット10が、被印刷材Wの流れ方向(搬送方向)に沿って、片面につき4つ(黄(イエロー)、紅(マゼンタ)、藍(シアン)、墨(ブラック))ずつ、計8つ配置されている。4つの印刷ユニット10により、各色の絵柄が重ねて印刷されて被印刷材Wの片面にカラーの1つの絵柄が印刷される。
また、本実施形態の印刷ユニット10に連続して搬送されるウェブ状の被印刷材Wは、紙である例を挙げて説明するが、これに限らず、透明や半透明、不透明等の樹脂製のフィルム等としてもよい。
図2は、本実施形態の版胴11を説明する図である。図2(a)は、版胴11の斜視図であり、図2(b)は、版胴11に形成される版胴側基準マーク部114の拡大図である。
各印刷ユニット10に備えられる版胴11は、その外周面に、所定の色の絵柄を印刷可能な印刷用の版が形成されている絵柄領域111と、絵柄用の版が形成されていない非絵柄領域112を有する。被印刷材Wの非絵柄領域112に対応する領域は、最終的に裁断される等により、製品としての印刷物としては残らない領域である。
各版胴11の非絵柄領域112には、検出センサ15による見当ずれの検出に使用される見当マークTを印刷するための版113や、版胴11の初期位置決めに使用される版胴側基準マーク部114が形成されている。
版胴側基準マーク部114は、図2(a)に示すように、版胴11の軸方向の中心に、版胴11の外周面を彫刻機により切削する等して形成されている。版胴側基準マーク部114は、絵柄領域111の版の作版工程時に絵柄領域111の版と同時に作製される。この版胴側基準マーク部114の絵柄領域111に対する位置は、多色グラビア印刷機に用いられている全ての印刷ユニット10の版胴11において同じ位置に設けられている。
版胴側基準マーク部114は、図2(b)に示すように、第1マーク部114aと、第2マーク部114bとを有している。
第1マーク部114aは、版胴11の軸方向の初期位置決めに使用される。第1マーク部114aは、版胴11の周方向に沿って形成されたライン状の印である。
第2マーク部114bは、版胴11の周方向の初期位置決めに使用される。この第2マーク部114bは、4つの直角二等辺三角形状の第2マーク部形成部114dが配置されることにより形成された、版胴11の軸方向に平行な領域である。本実施形態の第2マーク部形成部114dは、その最も鋭角となる頂点を第1マーク部114a側とし、第1マーク部114aを挟んで軸方向両側にそれぞれ2つずつ配置され、版胴11の周方向にも所定の幅をあけて2つずつ配置されている。周方向に対向する2つの第2マーク部形成部114dは互いに対称である。また、版胴11の軸方向に第1マーク部114aを挟んで対向する2つの第2マーク部形成部114dは、互いに対称である。
図3は、本実施形態の初期位置決め用器具20を説明する図である。図3(a)は、初期位置決め用器具20の斜視図である。図3(b)は、初期位置決め用器具20を使用している状態を版胴11の軸方向から見た図である。
図4は、本実施形態の初期位置決め用器具20の位置決め部24を示す図である。図4(a)は、位置決め部24の当接部25の上面25b側から見た平面図である。図4(b)は、位置決め部24の斜視図である。
初期位置決め用器具20は、水平方向に延在する円柱状の案内部材16に設置され、版胴11の初期位置決めを行うための器具である。この初期位置決め用器具20は、前述の版胴側基準マーク部114を備える版胴11と組み合わせて、版胴11の初期位置決め用ユニットとして用いられる。
初期位置決め用器具20は、案内部材16に取り付け可能な取り付け部21と、取り付け部21から版胴11側へ伸びる腕部22と、腕部22の先端に設けられる台座23と、台座23の上にネジ27等により固定される板状の位置決め部24等を備える。この初期位置決め用器具20は、取り付け部21により案内部材16(印刷ユニット10)に対して自在に着脱可能である。
取り付け部21は、案内部材16にこの初期位置決め用器具20を設置する部材である。本実施形態の取り付け部21は、矩形状の上面21aと上面21aから下方側(案内部材16側)に突出する2つの側面21bとを有する台状の部材である。2つの側面21bは、上面21aの案内部材16の軸方向の両端部に位置し、案内部材16の軸方向に略直交する。
この2つの側面21bは、案内部材16側が、略三角形状に切り欠かれた形態となっている。この側面の切り欠き形状により、初期位置決め用器具20が、円柱状の案内部材16に対して安定して設置できる。
なお、2つの側面21bの切り欠き形状や、取り付け部21の形状は、案内部材16の形状等に合わせて適宜変更可能である。
取り付け部21の上面21aから、腕部22が上方へ伸びている。この腕部22は、案内部材16に載置された状態で、後述する当接部25の版胴11側の側面25aの一部が版胴11の外周面に当接可能なように、版胴11に傾斜又は湾曲して設けられている。
腕部22の取り付け部21とは反対側の端部には、位置決め部24を載置して固定可能な平板状の台座23が設けられている。この台座23には、ネジ穴(不図示)が設けられており、位置決め部24に設けられた孔を通ったネジ27が螺合することにより、位置決め部24は台座23に固定されている。なお、位置決め部24を台座23に固定する方法は、接着剤による接合等、他の周知の方法を適宜用いてもよい。
位置決め部24の当接部25は、透明な板状の部材で構成され、台座23の上に固定されている。また、当接部25の表面には基準線26が形成されている。
本実施形態の当接部25は、略矩形状の平板状であり、透明なウレタン樹脂製である。なお、当接部25は、ウレタン樹脂に限らず、例えば、ポリカーボネード樹脂やアクリル樹脂製等の他の透明な樹脂製の部材を用いてもよいが、この初期位置決め用器具20が使用される環境を鑑み、インキに含まれるトルエン等の各種溶剤に対する耐性の高い材料により形成されたものが好ましい。
図4(a)に示すように、当接部25の上面25b側から見て、当接部25は、台座23よりも大きく、側面25aは、台座23よりも版胴11側に位置した形態となっている。
また、当接部25は、初期位置決め用器具20が案内部材16に設置された状態で、側面25aが、版胴11の軸方向に平行となるように台座23に固定されており、版胴11にその側面25aの下面25c側の辺が当接する(図3(b)参照)。
当接部25の表面に形成された基準線26は、初期位置決め用器具20が案内部材16の所定の位置に設置された状態で、版胴11の軸方向に直交する方向に形成されており、版胴11の軸方向の位置決めに用いられる。
本実施形態の基準線26は、図4に示すように、版胴11の軸方向における当接部25の中央となる位置に、上面25b,下面25c、側面25a,側面25d(側面25aに対向する側面)上に、当接部25を周回するように設けられている。
なお、基準線26は、少なくとも、上面25bと下面25cに設けられることが好ましく、さらに、本実施形態のように、上面25b,下面25c及び側面25a,25dに設けることにより、位置決め精度をさらに高めることができる。
また、基準線26は、版胴11の初期位置決め作業の作業性の向上や位置決め作業時の基準線26の視認のし易さ等の観点から、着色されていることが好ましい。本実施形態の基準線26は、赤色に着色されているが、この色に限らず他の色としてもよい。
この初期位置決め用器具20は、印刷ユニット10の案内部材16に設置され、版胴11の初期位置決めに使用される。
案内部材16は、版胴11の軸方向に平行かつ水平に延びる部材であり、印刷ユニット10に設けられている。この案内部材16は、印刷ユニット10内に固定されており、版胴11の交換等によって印刷ユニット10内での位置が変動することはなく、印刷ユニット10内における位置が一定である。
なお、本実施形態では、案内部材16は、略円柱状の部材である例を示しているが、これに限らず、例えば、略角柱状としてもよいし、平板状等としてもよい。
また、案内部材16は、例えば、インキ槽13の蓋を回転可能に支持する軸等、既に印刷ユニット10に備えられている部材を利用してもよいし、既存の印刷ユニット10内に新たに設けてもよい。
案内部材16には、初期位置決め用器具20の版胴11の軸方向(案内部材16の軸方向)の位置を決めるストッパー17が設けられている。
ストッパー17は、案内部材16に載置された初期位置決め用器具20の基準線26が、版胴11が所定の初期位置に位置決めされた状態でのその軸方向の中心となる位置にくるように設けられている。本実施形態のストッパー17は、案内部材16に嵌装されたリング状の部材であるが、これに限らず、案内部材16や取り付け部21の形状に合わせて適宜選択してよい。
図5は、本実施形態の版胴11及び初期位置決め用器具20を用いた版胴11の初期位置決めの方法を説明する図である。なお、図5(b)〜(c)及び後述の図6では理解を容易にするために、位置決め部24(当接部25及び基準線26)と、版胴11の版胴側基準マーク部114のみを示し、他の部分は省略している。
まず、作業者は、印刷を行う版胴11を印刷ユニット10に取り付ける。この状態では、版胴11の軸方向及び周方向の位置は、所定の初期位置に位置決めされてはいない。また、この状態では、版胴11の軸芯端部は不図示のカップリングに嵌合され、支持されているが、その周方向の回転は固定されておらず、作業者が手動等で版胴11を周方向に回転可能である。
次に、図5(a)に示すように、作業者は、初期位置決め用器具20の取り付け部21を、案内部材16に設置し、案内部材16のストッパー17に取り付け部21の側面21bを当接させて、初期位置決め用器具20の版胴11に対する位置を決める。このとき、初期位置決め用器具20の基準線26は、理想とする初期位置に版胴11を合わせた状態での版胴11の軸方向の中心と一致している。
次に、図5(b)に示すように、作業者は、位置決め部24の基準線26の近傍に版胴11の版胴側基準マーク部114が位置するように版胴11を周方向に回転させる。
そして、図5(c)に示すように、作業者は、版胴11をさらに回転させて、その周方向の初期位置を、位置決め部24の当接部25を用いて位置決めする。本実施形態では、作業者は、初期位置決め用器具20の正面方向に位置し、手動等で版胴11を周方向に回転させ、目視により、版胴11の版胴側基準マーク部114の第2マーク部114bと、当接部25の側面25aの下面25c側の辺とを一致させ、版胴11の周方向の初期位置を位置決めする。そして、版胴11の周方向の初期位置を位置決めした状態で、版胴11の軸芯端部を、その外側から油圧機構により、印刷ユニット10の不図示のカップリングで締め付ける等によって固定し、版胴11の周方向の位置を固定する。このとき、カップリング機構は、版胴11の軸方向の調整機構と連結される。
本実施形態では、当接部25が透明な部材であるため、当接部25の側面25aによる版胴11の周方向の位置決めを、容易かつ精度よく行うことができる。
なお、版胴11の周方向の初期位置決めに関して、腕部22の長さ等との兼ね合い等で、第2マーク部114bと、当接部25の側面25aの上面25b側の辺とを合わせて位置決めしてもよいし、第2マーク部114bと、側面25aの厚み方向の中央とを合わせて位置決めしてもよい。
次に、版胴11の軸方向の調整機構により、軸方向の初期位置を位置決めする。図5(d)に示すように、作業者は、印刷ユニット10に備えられる不図示のモータ等により版胴11を軸方向に移動させ、基準線26の真後ろ(版胴11の軸方向に直交する方向であって、版胴11とは反対側)からの目視により、版胴11の第1マーク部114aと、基準線26とを一直線状に一致させ、版胴11の軸方向の初期位置を位置決めする。
このとき、当接部25の側面25a,25d及び上面25b、下面25cに設けられた基準線26が、作業者から見て1本に重なって視認されている状態で、版胴11の第1マーク部114aと基準線26とを合わせる。これにより、版胴11の軸方向における初期位置を高い精度で位置決めすることができる。
図6は、本実施形態の版胴11の軸方向の初期位置合わせについてさらに説明する図である。
ここで、図6(c)に示すように、不透明な当接部35を用いる場合、基準線26と第1マーク部114aの位置が合っているように視認されても、実際には、作業者の目視する位置が基準線26に対して、版胴11の軸方向においてずれている場合がある。このような状態では、第1マーク部114aと基準線26との軸方向の位置がずれたまま版胴11の軸方向の初期位置が位置決めされてしまう。
しかし、本実施形態では、当接部25が透明であり、基準線26が当接部25の上面25b,下面25c及び側面25a,25dに形成されている。従って、作業者の位置が基準線26に対して、正面方向(版胴11の軸方向に直交する方向)ではなく、版胴11の軸方向においてずれた位置にある場合、図6(a),(b)に示すように、基準線26は、1本に重なって視認されず、複数本に分かれて視認される。そのため、作業者は、目視位置が正しくないことを容易に視認でき、当接部25の各面に形成された基準線26が1本に重なって視認される正しい位置から、目視により版胴11の軸方向の初期位置を位置決めすることができる。
上述のように、版胴11の軸方向の初期位置を位置決めした後、案内部材16から初期位置決め用器具20を外す。
このような版胴11の初期位置合わせを、多色グラビア印刷機に備えられている各印刷ユニット10においてそれぞれ行い、各版の初期位置決めを完了する。
その後、必要に応じて、実際に印刷等を行いながら、検出センサ15を備える見当マーク検出装置による見当マークTの検出等を利用した不図示の見当制御装置による更なる各版胴11の印刷する絵柄の見当合わせ(位置合わせ)を行う。
本実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
本実施形態の版胴の初期位置決めユニットである版胴11及び初期位置決め用器具20を用いることにより、複雑なセンサ等の位置決め器具を用いることなく、また、作業者の経験等によらず、目視により、誰でも簡単かつ高い精度で所望の初期位置に版胴11を位置決めすることができる。これにより、予め版胴11の初期位置が高い精度で合わせられているので、印刷時に見当ずれによって生じる損紙を大幅に低減できる。また、見当マークTを見当マーク検出装置により検出して見当制御装置により、更なる絵柄の見当合わせを行う場合にも、初期位置が高い精度で合わせられているので、見当マークTが検出センサ15の検出範囲から外れた位置に位置することがなく、また、見当合わせのための版胴11や不図示のコンペンセータローラ等の位置調整にかかる作業を低減できる。
従って、本実施形態によれば、見当合わせに係る作業効率の向上や損紙の低減、印刷物の生産コストの低減等の効果が得られる。
特に、本実施形態によれば、版胴11の版胴側基準マーク部114と初期位置決め用器具20により、版胴11の軸方向の初期位置に関して高精度で位置決めできるので、見当マーク検出装置等による軸方向の見当合わせが略不要となり、損紙の発生を殆どなくすことができ、損紙の大幅な低減や作業効率の向上等の効果が得られる。
また、従来、印刷時における見当マーク検出装置等を利用した見当制御装置等による見当合わせ(位置合わせ)では、コンペンセータローラ等の位置調整により比較的容易に行える被印刷材Wの搬送方向(即ち、版胴11の周方向)の絵柄の見当合わせに比べて、被印刷材Wの幅方向(即ち、版胴11の軸方向)における絵柄の見当合わせが困難であった。特に、被印刷材Wに対して両面印刷を行う場合、被印刷材Wの表裏面における版胴11の軸方向の絵柄の位置調整は、一般的に、見当制御装置ではなく、全て手動で行う必要がある。このような手動による位置調整は、困難であり、被印刷材Wの表裏面において版胴11の軸方向の絵柄の初期の位置ずれ(見当ずれ)が大きい場合には、手動調整により、かえって見当マークTの位置が見当マーク検出装置の検出範囲から外れてしまい、見当制御装置による位置調整も行えなくなる場合があった。
しかし、本実施形態によれば、版胴11及び初期位置決め用器具20を用いて版胴11の初期位置を予め高い精度で位置決めできるので、版胴11の軸方向の見当合わせに係る作業時間等が大幅に低減し、作業効率の向上や生産性の向上等を図ることができる。そして、本実施形態によれば、特に、被印刷材Wに対して両面印刷を行う場合、被印刷材Wの表裏面における版胴11の軸方向の絵柄の見当合わせ(位置合わせ)が容易かつ高い精度で行えるので、作業効率や生産性の向上等効果をさらに高めることができる。
さらに、上述のような損紙の低減や見当合わせにかかる作業時間の低減等に関しては、版胴11を取り替える頻度が高い印刷機(例えば、雑誌等を印刷する多色グラビア印刷機等)において、特に高い効果が得られる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本考案の範囲内である。
(1)本実施形態において、印刷ユニット10を備える多色グラビア印刷機は、印刷ユニット10を8つ配置して、被印刷材Wの両面に印刷する例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、印刷ユニット10を4つ配置して被印刷材Wの片面のみに印刷する形態としてもよい。
また、多色グラビア印刷機に備えられる印刷ユニット10の数は、適宜変更してよい。
(2)本実施形態において、版胴11に設けられる版胴側基準マーク部114は、図2(b)等に示すような形状である例を示したが、これに限らず、例えば、版胴11の軸方向及び周方向の初期位置決めに使用可能な形状であれば、特に限定されない。
図7は、版胴11に設けられる版胴側基準マーク部114の他の例を示す図である。
例えば、図7(a)に示す版胴側基準マーク部114Bのように、版胴11の軸方向及び周方向に平行なラインからなる十字形としてもよいし、図7(b)に示す版胴側基準マーク部114Cのように、その対角線が版胴11の軸方向及び周方向に平行な菱形状としてもよいし、図7(c)に示す版胴側基準マーク部114Dのように、4つの直角二等辺三角形が、菱形を形成するように配列された形状としてもよい。
版胴側基準マーク部114の形状は、作業者の視認性等を考慮して適宜変更可能である。
(3)本実施形態において、位置決め部24は、平板状である例を示したが、これに限らず、適宜その形状を変更してもよい。
また、本実施形態において、当接部25は、透明である例を示したが、版胴11の版胴側基準マーク部114や基準線26が視認できる程度の透明性を有しているならば、半透明としてもよいし、黄色等に透明着色されたものを用いてもよい。
(4)本実施形態において、基準線26は、赤色に着色されている例を示したが、他の色としてもよい。また、視認性が確保できるのであれば、着色せず、凸状又は溝状のラインとしてもよい。また、基準線26は、直線状に限らず、破線状等としてもよい。
(5)本実施形態において、まず、版胴11を、その周方向の初期位置に位置決めし、次に軸方向の初期位置に位置決めする例を示したが、これに限らず、例えば、まず、版胴11を、軸方向の初期位置に位置決めし、次に周方向の初期位置に位置決めしてもよい。
(6)本実施形態において、当接部25の側面25aには、版胴の軸方向に直交する方向に平行な基準線26が形成されている例を示したが、これに限らず、例えば、版胴11の周方向の初期位置の位置決めに使用可能である、版胴11の軸方向に平行なマーク部を設けてもよい。このマーク部は、前述の基準線26と同様に着色されていてもよいし、側面25aに形成された直線状の溝等としてもよい。
なお、本実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本考案は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
10 印刷ユニット
11 版胴
12 圧胴
13 インキ槽
14 ローラ
15 見当センサ
16 案内部材
17 ストッパー
20 初期位置決め用器具
21 取り付け部
22 腕部
23 台座
24 位置決め部
25 当接部
26 基準線

Claims (8)

  1. 多色印刷機に備えられ、外周面上に形成された版胴側基準マーク部を備える版胴と、
    前記版胴側基準マーク部を位置決め部に合わせることにより前記版胴の初期位置を位置決め可能な初期位置決め用器具と、
    を備える版胴の初期位置決めユニットであって、
    前記初期位置決め用器具の前記位置決め部は、透明又は略透明な板状の部材であり、前記版胴の外周面に一方の側面の少なくとも一部が当接可能な当接部と、前記当接部の少なくとも上面及び下面に前記版胴の軸方向に直交する方向に形成された基準線とを備え、
    前記版胴側基準マーク部は、前記版胴の軸方向の初期位置決めに用いられる第1マーク部を備え、
    前記初期位置決め用器具の前記当接部を前記版胴に当接させ、前記基準線と、前記第1マーク部とを合わせることにより、前記版胴の軸方向の初期位置を位置決めすること、
    を特徴とする版胴の初期位置決めユニット。
  2. 請求項1に記載の版胴の初期位置決めユニットにおいて、
    前記版胴側基準マーク部は、前記版胴の周方向の初期位置決めに用いられる第2マーク部を備え、
    前記当接部の前記一方の側面の前記版胴の軸方向に平行な辺と、前記第2マーク部とを合わせることにより、前記版胴の周方向の初期位置を位置決めすること、
    を特徴とする版胴の初期位置決めユニット。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の版胴の初期位置決めユニットにおいて、
    前記版胴側基準マーク部は、前記版胴の軸方向における中心となる位置に形成されていること、
    を特徴とする版胴の初期位置決めユニット。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の版胴の初期位置決めユニットにおいて、
    前記初期位置決め用器具の前記位置決め部は、所定位置に取り付けるための取り付け部から、腕部によって支持されていること、
    を特徴とする版胴の初期位置決めユニット。
  5. 請求項4に記載の版胴の初期位置決めユニットにおいて、
    前記取り付け部は、前記版胴に対して平行に延在する案内部材に取り付けられ、
    前記腕部は、前記位置決め部を前記版胴に対して平行に支持すること、
    を特徴とする版胴の初期位置決めユニット。
  6. 多色印刷機に備えられる版胴の初期位置決めに用いられる初期位置決め用器具であって、
    前記版胴の外周面に設けられた版胴側基準マーク部との位置合わせに用いられる位置決め部と、
    この初期位置決め用器具を前記版胴が備えられる前記多色印刷機の印刷ユニットに着脱可能に取り付ける取り付け部と、
    を備え、
    前記位置決め部は、
    透明又は略透明な板状であり、前記版胴の外周面に当接する一方の側面が前記版胴の軸方向に平行な方向に延在する当接部と、
    前記当接部の少なくとも上面及び下面に、前記版胴の軸方向に直交する方向に形成された基準線と、
    を備え、
    前記当接部を前記版胴の外周面に当接させ、前記基準線と前記版胴側基準マーク部とを合わせることにより、前記版胴を軸方向の初期位置に位置決め可能であること、
    を特徴とする初期位置決め用器具。
  7. 請求項6に記載の初期位置決め用器具において、
    前記位置決め部は、所定位置に取り付けるための取り付け部から、腕部によって支持されていること、
    を特徴とする初期位置決め用器具。
  8. 請求項7に記載の初期位置決め用器具において、
    前記取り付け部は、前記版胴に対して平行に延在する案内部材に取り付けられ、
    前記腕部は、前記位置決め部を前記版胴に対して平行に支持すること、
    を特徴とする初期位置決め用器具。
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