JPH09247795A - 圧電変換器及び発音電子機器 - Google Patents

圧電変換器及び発音電子機器

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JPH09247795A
JPH09247795A JP8047137A JP4713796A JPH09247795A JP H09247795 A JPH09247795 A JP H09247795A JP 8047137 A JP8047137 A JP 8047137A JP 4713796 A JP4713796 A JP 4713796A JP H09247795 A JPH09247795 A JP H09247795A
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JP
Japan
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rib
piezoelectric
insulating case
wall
metal diaphragm
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Withdrawn
Application number
JP8047137A
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English (en)
Inventor
Masao Senoo
眞佐男 妹尾
Tadao Sunahara
忠男 砂原
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Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リブの接合部(接合面)の径方向寸法を短く
することにより、従来よりも小形化を図ることができる
圧電変換器を得る。 【解決手段】 絶縁ケース6のリブ10の外面に金属振
動板5aの周縁部5eを載置する接合面10aと傾斜面
10bとを形成する。傾斜面10bを、接合面10aか
ら内側に向うに従って金属振動板5aの周縁部5eから
徐々に離れる形状に形成する。傾斜面10bの傾斜角度
θは、リブ10と金属振動板5aとの間に必要十分な接
着剤層を形成できる角度にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電変換器及び発
音電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近は、電話の受話器、携帯電話、無線
器、ラジオ、テープレコーダ等の発音電子機器の小形化
がさらに進み、これに伴って発音電子機器の発音素子と
して用いられている圧電変換器の小形化がさらに要求さ
れるようになってきている。図4は、携帯用電話の受話
器の発音用の圧電変換器として用いられている従来の圧
電変換器の拡大部分断面を示す概略図である。この従来
の圧電変換器は、圧電振動子101が絶縁ケース102
の内部に収納されて構成されている。圧電振動子101
は、金属振動板103にこの金属振動板の直径よりも小
さい直径寸法を有する圧電セラミック104を含む振動
素子が接合された構成を有している。
【0003】絶縁ケース102は、円筒状の周壁105
と、円板状の底壁106とを備えた構造を有している。
図示していないが、底壁106には、漏洩孔が開けられ
ている。周壁105の内壁部には、金属振動板103を
載置するためのリブ107が形成されている。このリブ
107は、金属振動板103を載置する載置面(接合
部)107aを絶縁ケース102の開口部側に有する段
部として形成されている。金属振動板103の裏面10
3aの周縁部103bと絶縁ケース102のリブ107
の接合部107aとは、シリコーン系の接着剤により形
成された接着剤層109により接合されており、これに
よって圧電振動子101が絶縁ケース102に固定され
る。圧電振動子101が絶縁ケース102に固定された
状態で、圧電振動子101とリブ107と底壁106と
によって囲まれた後気室S1 が形成される。前気室は、
絶縁ケース102が携帯電話に取り付けられた状態で、
圧電振動子101の外側(絶縁ケース102の開口部1
02a側)に形成される。
【0004】圧電振動子101は次のようにして絶縁ケ
ース102に固定する。まずリブ107の接合部107
aに接着剤を塗布してから、周縁部103bが接合部1
07a上に位置するように圧電振動子101をリブ10
7上に載置する。そして、圧電振動子101の金属振動
板103をリブ107側に押し付け、自然に接着剤を硬
化させる。このようにして周縁部103bと接合部10
7aとを接合すると、後気室S1 と絶縁ケース102の
開口部102a側の空間(前気室を構成する空間)との
気密性を確保した上で圧電振動子101を絶縁ケース1
02に固定することができる。最近の小形の圧電変換器
としては、例えば、金属振動板103を厚み50μm、
直径20mmの寸法に設計し、圧電セラミック104を
厚み50μmの寸法に設計したものが作られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の圧電変換器で
は、金属振動板103のリブ107と接合する接合部分
N1 を除いた部分の直径D1 が金属振動板103の固有
共振周波数を実質的に決定する実質直径になる。したが
って、このような構造の圧電変換器をより小形化する場
合、接合部107aの圧電振動子101の径方向に延び
る距離(以下、単に径方向寸法という)を短くして、接
合部分N1 を短くし、金属振動板をさらに小さくするこ
とが考えられる。しかしながら、接合部107aの径方
向寸法を短くすると、金属振動板103とリブ107と
の接合面積が小さくなる上、金属振動板103とリブ1
07との間の接着層が不十分になるため、金属振動板1
03をリブ107によりしっかりと支持することができ
ない。そのため、従来は、リブ107の接合部107a
の径方向寸法を短くして、圧電変換器の小形化を図るこ
とは不可能であると考えていた。
【0006】本発明の目的は、従来よりも小形化を図る
ことができる圧電変換器及び発音電子機器を提供するこ
とにある。
【0007】本発明の他の目的は、リブの接合部の径方
向寸法を短くすることにより、従来よりも小形化を図る
ことができる圧電変換器及び発音電子機器を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属振動板に
圧電セラミックが接合されてなる圧電振動子がケースの
内部に収納されており、圧電振動子の金属振動板の周縁
部が絶縁ケースの周壁の内壁部に設けられたリブの外面
の接合部に対して接着剤を用いて接合されている圧電変
換器を対象にする。本発明では、リブの外面が接合部か
ら内側に向うに従って金属振動板から徐々に離れる傾斜
面を有するようにリブ(または段部)を構成する。
【0009】本発明によれば、圧電振動子とケースとを
接合する際に未硬化接着剤がリブの傾斜面に添って金属
振動板から徐々に離れる方向に流れると、ともに未硬化
接着剤は金属振動板に添って内側に広がる。そのため、
金属振動板とリブとの間には十分な量の未硬化接着剤が
溜まり、金属振動板とリブとの間に必要十分な接着剤の
層が形成される。そのため、リブの接合部の径方向寸法
を短くまたは接合部の面積を小さくしても、金属振動板
とリブとの間に形成される十分な厚みの接着剤層によ
り、金属振動板をリブに対してしっかりと固定すること
ができる。その結果、リブの接合部の径方向寸法を短く
して、圧電変換器の小形化を図ることが可能になる。
【0010】なお、リブの外面に複数の突起を形成し、
これらの突起の上に金属振動板を載置することにより、
金属振動板の実質直径を大きくすることも考えられる。
しかしながら、このような構成では、金属振動板の実質
直径を十分に大きくすることはできない上、振動モード
がくずれるおそれがある。
【0011】本願明細書において、「リブの外面の接合
部」は、金属振動板の周縁部を接着剤を介して載置する
部分であり、ケースの底面と平行に延びる面により構成
してもよいし、また傾斜面の一部により構成してもよ
い。
【0012】また傾斜面は、直線的に傾斜させてもよ
く、湾曲するように曲線的に傾斜させてもよい。このよ
うな傾斜面は、金属振動板と傾斜面との間に十分な接着
剤層を形成できる傾斜角度で傾斜させる。このようにす
れば、金属振動板のリブによる支持が確実になる。
【0013】またケースは、周壁と該周壁の一端を実質
的に閉じるように設けられた底壁とからなる絶縁ケース
により構成することができる。この場合、絶縁ケースの
周壁の内壁部にほぼ全周にわたって絶縁ケースと一体に
リブを設け、圧電振動子の金属振動板の裏面の周縁部を
リブの外面の接合部に対して接着剤を介して接合する。
そして、リブの外面が接合部から絶縁ケースの中心部に
向かうに従って底壁に向かうように傾斜する傾斜面を有
するようにリブを形成する。また金属振動板と傾斜面と
の間に十分な接着剤層を形成できる傾斜角度で傾斜面を
傾斜させる。具体的には、傾斜面の傾斜開始点を含み底
壁と平行な仮想水平面を想定したときに、傾斜面と仮想
水平面との間の角度が45度±15度の範囲に入るよう
に傾斜面を傾斜させる。このようにすれば、金属振動板
を絶縁ケースにしっかりと固定できる。45度−15度
(30度)を下回る角度で傾斜面を傾斜させると、傾斜
面と金属振動板の周縁部とが近接するため、金属振動板
の周縁部の振動が抑制されて金属振動板の実質直径を大
きくできない。また45度+15度(60度)を上回る
角度で傾斜面を傾斜させると、接着剤層を十分に形成す
ることができず、金属振動板を絶縁ケースにしっかりと
固定することができない。
【0014】圧電振動子としては、金属振動板に、直径
が金属振動板の直径よりも小さく両面に一対の電極が形
成された圧電セラミックを接合し、一対の電極にそれぞ
れリード線を電気的に接続して構成したものを用いるこ
とができる。
【0015】また絶縁ケースとしては、円筒状の周壁と
円板状の底壁とを備えたものを用いることができる。こ
の場合、周壁にリード線の一部が嵌合されるリード線嵌
合用溝を形成し、周壁のリード線嵌合溝を除いた内壁部
に連続して金属振動板の周縁部が接合される振動板接合
用段部を形成すればよい。そして、振動板接合用段部の
外面には、硬化しても弾性を有する接着剤を介して金属
振動板の裏面の周縁部を接合する。また、振動板接合用
段部の外面は、金属振動板の周縁部が載置される接合面
と、この接合面から絶縁ケースの中心部に向かうに従っ
て底壁に向かうように傾斜する傾斜面とを有するように
形成する。
【0016】圧電変換器は携帯電話等の発音電子機器の
内部に発音素子として含むことができる。この場合、圧
電変換器は絶縁ケースの底壁と対向する開口部がハウジ
ングの壁部によって覆われるようにハウジングに対して
取付ければよい。そして、圧電変換器がハウジングに取
付けられた状態で、圧電振動子の後気室が形成される位
置にリブを形成し、リブの外面は絶縁ケースの周壁の内
壁部から離れるに従って底壁に向かうように傾斜する傾
斜面を有するように形成すればよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施
の形態の一例の圧電変換器を発音素子(通称受話器)と
して内部に含む携帯電話(発音電子機器)の部分断面を
示す概略図である。図1に示すように、携帯電話は、ハ
ウジング1の内壁部に圧電変換器2が取付けられた構造
を有している。ハウジング1はハウジング本体3の内壁
部に圧電変換器取付用リブ4が形成された構造を有して
いる。圧電変換器取付用リブ4は円筒形状を有してお
り、ハウジング本体3と一体に成形されている。圧電変
換器取付用リブ4は、内壁部に段部4aを有している。
圧電変換器2の開口部6aがハウジング1と対向するよ
うに即ち開口部6aがハウジング1の壁部によって覆わ
れるように圧電変換器2は段部4aに嵌合されている。
この状態でハウジング1の壁部と圧電振動子5との間に
前気室が構成されることになる。
【0018】圧電変換器2は、圧電振動子5が絶縁ケー
ス6の内部に収納されて構成されている。圧電振動子5
は、図2の部分断面を示す概略図に示すように、金属振
動板5aに直径が該金属振動板5aの直径よりも小さく
両面に一対の電極5b,5bが形成された圧電セラミッ
ク5cが接合されて構成されている。本実施例では、金
属振動板5aを厚み50μmで直径16mmの寸法に形
成し、圧電セラミック5cを厚み50μmで直径11.
3mmの寸法に形成している。一対の電極5b,5bに
は図1に示すようにそれぞれリード線7,7の一端が電
気的に接続されている。なお図2においては、理解を容
易にするため、各部の厚みを誇張して描いている。
【0019】絶縁ケース6は、絶縁樹脂によって一体成
形されており、円筒状の周壁8と該周壁8の一端を実質
的に閉じるように設けられた円板状の底壁9とを備えた
構造を有している。なお周壁8には、リード線7,7の
一部が嵌合されるリード線嵌合用溝8a(図1)が形成
されており、このリード線嵌合用溝8aの部分を除いた
周壁8の内壁部8bには周方向に連続して振動板接合用
段部即ちリブ10が一体に形成されている。このリブ1
0の外面は金属振動板5aの下方に位置して金属振動板
5aの周縁部5eが接合される接合部を構成する接合面
10aと、接合面10aに連続して形成された傾斜面1
0bと、該傾斜面10bに連続して底壁9に向かって垂
直に延びるカット面10cとを有している。接合面10
aは、金属振動板5aの周縁部5eを僅かに載置する寸
法を有している。本実施例では、金属振動板5aの径方
向に延びる寸法が0.3〜0.5mmになるように接合面
10aを形成した。傾斜面10bは、接合面10aから
圧電変換器の内側に向うに従って金属振動板5aの裏面
5dの周縁部5eから徐々に離れる形状を有している。
具体的に説明すると、この傾斜面10bは、接合面10
aから絶縁ケース6の中心部または金属振動体5aの中
心部に向かうに従って底壁9に向かうように直線的に傾
斜する形状を有している。
【0020】本実施例では、傾斜面10bの傾斜開始点
を含む底壁9と平行な仮想水平面(金属振動板5aの裏
面5dとほぼ一致する面)と、傾斜面10bとの間の角
度(傾斜角度)θが45度±15度の範囲に入るよう
に、傾斜面10bを直線的に傾斜させてリブを形成して
ある。この角度範囲に入る角度傾斜する傾斜面10b
は、金属振動板5aと傾斜面10bとの間に必要十分な
接着剤層を形成できる。金属振動板5aの周縁部5e
と、リブ10の接合面10a及び傾斜面10bとが接着
剤層11により接合されて圧電振動子5は絶縁ケース6
に固定される。接着剤層11は硬化しても弾性を有する
接着剤により形成するのが好ましい。本実施例では、株
式会社スリーボンドから発売されている型式1220の
一液性無溶剤脱アルコール型接着剤を用いて接着剤層1
1を形成した。そして、圧電振動子5が絶縁ケース6の
内部に収納された状態で、圧電振動子5とリブ10と底
壁9とに囲まれた圧電振動子5の後気室S1 が形成され
る。なお図1に示すように底壁9の中央部には、漏洩孔
9aが形成されており、この漏洩孔9は空気の出入をダ
ンプして特性を整えるため、所定のメッシュの布によっ
て覆われている。
【0021】本実施例では、次のようにして圧電振動子
5を絶縁ケース6に固定した。まずリブ10の接合面1
0aと傾斜面10bとの境目近傍及びリード線嵌合用溝
8aに接着剤を塗布してから、周縁部5eが接合面10
a上に位置するように圧電振動子5をリブ10上に載置
する。そして、圧電振動子5の金属振動板5aをリブ1
0側に押し付けてから、さらにリード線嵌合用溝8aを
埋めるように接着剤を塗布したのち、接着剤を自然硬化
させて接着剤層11を形成した。これにより周縁部5e
とリブ10の接合面10aとを接合すると共に接着剤層
11によって後気室S1 と絶縁ケース6の開口部6a側
の空間(前気室)との気密性を確保して、圧電振動子5
を絶縁ケース6に固定した。
【0022】本実施例の圧電変換器では、圧電振動子5
とケース6とを接合する際に未硬化接着剤がリブ10の
傾斜面10bに添って金属振動板5aの周縁部5eから
徐々に離れる方向に流れると、ともに未硬化接着剤が金
属振動板5aに添って内側に広がる。そのため、金属振
動板5aとリブ10との間に必要十分な接着剤層11を
形成することができる。そのため、リブ10の外面の接
合面10aの径方向寸法を短くして、接合部分N2 を短
くしても、金属振動板5aとリブ10との間に形成され
る十分な厚みの未硬化接着剤の層により、金属振動板5
aをリブ10にしっかりと固定することが可能になる。
その結果、径方向寸法が短くなった分(接合部分が短く
なった分:図4のN1 から図2のN2 を差し引いた寸法
分)だけ従来よりも金属振動板5aの直径を小さくでき
る。
【0023】次に、金属振動板の直径を16mmにした
圧電振動子を用いて絶縁ケースの接合面の傾斜角度θを
それぞれ変えて金属振動板の固有共振周波数を測定し
て、傾斜角度と固有共振周波数との関係を調べた。表1
はその測定結果を示している。
【表1】 表1より、傾斜角度を45度±15度(30〜60度)
の範囲にすると、図4に示した構造の従来の圧電変換器
で金属振動板の直径を20mmに設計して得られる固有共
振周波数とほぼ同じ程度の固有共振周波数を得られるの
が分る。これより、本実施例によれば、傾斜角度を45
度±15度(30〜60度)にすることにより、直径を
20mmの金属振動板の直径を16mmまで小さくできるの
が分る。なお傾斜角度が45度+15度(=60度)を
上回ると接着剤層を十分に形成することができず、金属
振動板を絶縁ケースにしっかりと固定することができな
い。
【0024】図3は本発明の圧電変換器の他の実施の形
態を示す部分断面図である。この実施の形態が図2に示
した例と異なるのは、接合部を金属振動板15aに対し
て傾斜するテーパ部により構成している点であり、その
他の点は前の例とほぼ同じである。したがって、図2の
例と同様の部分には図2に付した符号に10を加えた数
の符号を付して説明を省略する。本実施例では、リブ2
0の接合部20aを傾斜面20bと連続し且つ傾斜面2
0bと同じ傾斜角度を有するテーパ部により形成してい
る。言い換えるならば、本実施例では、金属振動板15
aと水平に延びて該金属振動板15aを載置する面を設
けることなく、周壁18の内壁部18bから連続して傾
斜するようにテーパ面を形成し、このテーパ面の金属振
動板15aの角部15fと、いわゆる線接合する部分に
より接合部20aを形成している。
【0025】なお、上記各実施例では、傾斜面10b,
20bを直線的に傾斜させてリブを形成したが、傾斜面
を湾曲させて曲面により傾斜面を形成しても構わない。
【0026】また上記各実施例では、絶縁ケース6,1
6側(リブ10,20の接合部10a,20aと傾斜面
10b,20bとの境目近傍及びリード線嵌合用溝8
a)に接着剤を塗布して、圧電振動子5,15を絶縁ケ
ース6,16に固定したが、後気室S1 と絶縁ケース
6,16の開口部6a,16a側の空間との気密性を高
めて、圧電振動子5,15を絶縁ケース6,16に固定
できるものであれば、絶縁ケース6,16側及び圧電振
動子5,15側の少なくとも一方に接着剤を塗布すれば
よく、絶縁ケース6,16側及び圧電振動子5,15側
の両方または圧電振動子5,15側に接着剤を塗布して
も構わない。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、圧電振動子とケースと
を接合する際に未硬化接着剤がリブの傾斜面に添って金
属振動板から徐々に離れる方向に流れると、ともに未硬
化接着剤は金属振動板に添って内側に広がる。そのた
め、金属振動板とリブとの間には十分な量の未硬化接着
剤が溜まり、金属振動板とリブとの間に必要十分な接着
剤の層が形成される。そのため、リブの接合部の径方向
寸法を短くまたは接合部の面積を小さくしても、金属振
動板とリブとの間に形成される十分な厚みの接着剤層に
より、金属振動板をリブに対してしっかりと固定するこ
とができる。その結果、リブの接合部の径方向寸法を短
くして、圧電変換器の小形化を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例の圧電変換器を発
音素子として内部に含む携帯電話(発音電子機器)の部
分断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態の一例の圧電変換器の部
分断面を示す概略図である。
【図3】 本発明の実施の形態の他の例の圧電変換器の
部分断面を示す概略図である。
【図4】 従来の圧電変換器の部分断面を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 圧電変換器 5 圧電振動子 5a 金属振動板 5b 電極 5c 圧電セラミック 5d 裏面 5e 周縁部 6 絶縁ケース 8 周壁 8a 嵌合用溝 8b 内壁部 9 底壁 10 振動板接合用段部(リブ) 10a 接合面(接合部) 10b 傾斜面 11 接着剤層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属振動板に圧電セラミックが接合され
    てなる圧電振動子がケースの内部に収納されており、前
    記圧電振動子の前記金属振動板の周縁部が前記絶縁ケー
    スの周壁の内壁部に設けられたリブの外面の接合部に対
    して接着剤を用いて接合されている圧電変換器であっ
    て、 前記リブの前記外面は前記接合部から内側に向うに従っ
    て前記金属振動板から徐々に離れる傾斜面を有している
    ことを特徴とする圧電変換器。
  2. 【請求項2】 金属振動板に圧電セラミックが接合され
    てなる圧電振動子が周壁と該周壁の一端を実質的に閉じ
    るように設けられた底壁とからなる絶縁ケースの内部に
    収納され、 前記絶縁ケースの前記周壁の内壁部にほぼ全周にわたっ
    てリブが一体に設けられ、 前記圧電振動子の前記金属振動板の裏面の周縁部が前記
    リブの外面の接合部に対して接着剤を介して接合されて
    いる圧電変換器であって、 前記リブの前記外面は、前記接合部から前記絶縁ケース
    の中心部に向かうに従って前記底壁に向かうように傾斜
    する傾斜面を有していることを特徴とする圧電変換器。
  3. 【請求項3】 前記傾斜面は、前記金属振動板と前記傾
    斜面との間に必要十分な接着剤層を形成できる傾斜角度
    で傾斜している請求項1または2に記載の圧電変換器。
  4. 【請求項4】 前記傾斜面の傾斜開始点を含み前記底壁
    と平行な仮想水平面を想定したときに、前記傾斜面と前
    記仮想水平面との間の角度が45度±15度の範囲に入
    る請求項3に記載の圧電変換器。
  5. 【請求項5】 厚みが50μm以下で直径が20mmよ
    り小さい金属振動板に、厚みが50μm以下で直径が前
    記金属振動板の直径よりも小さく両面に一対の電極が形
    成された圧電セラミックが接合され、前記一対の電極に
    それぞれリード線が電気的に接続されてなる圧電振動子
    と、 前記圧電振動子が内部に収納される偏平状の絶縁ケース
    とを具備し、 前記絶縁ケースが円筒状の周壁と円板状の底壁とを備
    え、前記周壁には前記リード線の一部が嵌合されるリー
    ド線嵌合用溝が形成され、前記周壁の前記リード線嵌合
    溝を除いた内壁部には連続して前記金属振動板の周縁部
    が接合される振動板接合用段部が形成されており、 前記振動板接合用段部の外面に硬化しても弾性を有する
    接着剤を介して前記金属振動板の裏面の周縁部が接合さ
    れている圧電変換器であって、 前記振動板接合用段部の前記外面は、前記金属振動板の
    前記周縁部が載置される接合面と、前記接合面から前記
    絶縁ケースの中心部に向かうに従って前記底壁に向かう
    ように傾斜し、しかも前記金属振動板との間に必要十分
    な接着剤層を形成できる角度で傾斜する傾斜面とを有し
    ていることを特徴とする圧電変換器。
  6. 【請求項6】 前記接合面を含み前記底壁と平行な仮想
    水平面を想定したときに、前記傾斜面と前記仮想水平面
    との間の角度が45度±15度の範囲に入る請求項5に
    記載の圧電変換器。
  7. 【請求項7】 金属振動板に圧電セラミックが接合され
    てなる圧電振動子が周壁と該周壁の一端側に設けられた
    底壁とからなる絶縁ケースの内部に収納され、前記絶縁
    ケースの周壁の内壁部にリブが一体に設けられ、前記圧
    電振動子の前記金属振動板の裏面の周縁部が前記リブの
    外面に対して接着剤を介して接合されている圧電変換器
    を発音素子としてハウジングの内部に含む発音電子機器
    であって、 前記圧電変換器は前記絶縁ケースの前記底壁と対向する
    開口部が前記ハウジングの壁部によって覆われるように
    前記ハウジングに対して取付けられており、 前記絶縁ケースは前記圧電変換器が前記ハウジングに取
    付けられた状態で、前記圧電振動子の振動空間が形成さ
    れた位置に前記リブを有しており、 前記リブの前記外面は、前記内壁部から離れるに従って
    前記底壁に向かうように傾斜し、しかも前記金属振動板
    との間に必要十分な接着剤層を形成できる角度で傾斜す
    る傾斜面を有していることを特徴とする発音電子機器。
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