JPH0924725A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH0924725A
JPH0924725A JP7174757A JP17475795A JPH0924725A JP H0924725 A JPH0924725 A JP H0924725A JP 7174757 A JP7174757 A JP 7174757A JP 17475795 A JP17475795 A JP 17475795A JP H0924725 A JPH0924725 A JP H0924725A
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JP
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air
outside air
air introduction
outside
vehicle
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JP7174757A
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勉 ▲高▼野
Tsutomu Takano
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃費の悪化や航続距離の減少を抑制しながら
強制換気を可能にする。 【構成】 車室外の空気を導入する外気導入口41と車
室内の空気を導入する内気導入口40とを有し、それら
の導入口40,41から任意の割合で空気を導入して熱
交換器35,33へ送風する空調ユニット39と、外気
導入モードを設定するための外気導入設定部材と、外気
導入設定部材により外気導入モードが設定されると、そ
れ以前の制御状態を保持したまま、空調ユニット39の
内気導入口40を閉じて外気導入口41のみから空気を
導入するように切り換える制御手段43とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用空調装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】冷房運転時には外気温に応じてインテー
クドア開度を制御し、暖房運転時にはエバポレータ吸込
風温度、エバポレータ吹出風温度、外気温度、内気温度
などに基づいてインテークドア開度を制御して、外気導
入空気量と内気導入空気量との割合を調節する車両用空
調装置が知られている(例えば、日産アベニール電気自
動車 整備要領書 A044005 平成6年12月発
行参照)。
【0003】通常、内燃機関を用いた車両では、冷房運
転時には圧縮冷凍サイクル内を循環する冷媒を媒体とし
て車室外のコンデンサで放熱し車室内のエバポレータで
吸熱して冷風を作っている。また、暖房運転時には主と
してエンジン冷却水を熱源として車室内のヒーターコア
で放熱し、温風を作っている。一方、電気自動車では、
冷房運転時には内燃機関を用いた車両と同様に車室外コ
ンデンサで放熱し車室内エバポレータで吸熱して冷風を
作っている。ところが、電気自動車では熱源となるエン
ジン冷却水がないため、暖房運転時には電気ヒータによ
り温風を作るか、あるいは特開平5−229333号公
報に開示されているように、コンプレッサの吐出冷媒を
車室内のサブコンデンサから車室内のエバポレータへ循
環させ、エバポレータで吸熱しサブコンデンサで放熱し
て温風を作らなければならない。後者の場合には、コン
プレッサに与える仕事量すなわち駆動エネルギーが熱に
変換され、サブコンデンサから放熱されることになる。
いずれの場合でも電気自動車では、暖房運転時にバッテ
リの電力消費が増加し、航続距離が少なくなる。また、
内燃機関を用いた車両ではコンプレッサに与える仕事量
が増える分だけ燃費が悪化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車室内の空
調を行なっている時に、一時的に外気導入にして車室内
を強制的に換気したい場合がある。しかし、上述した従
来の車両用空調装置では、車室内の空調を行なっている
時は外気温や内気温などの熱環境情報に基づいてインテ
ークドア開度が自動的に設定されるので、手動による強
制換気ができないという問題がある。この問題を解決す
るためにフレッシュモードスイッチを追加し、手動でイ
ンテークドア開度を100%外気導入にすることは容易
であるが、そうすると外気を冷やしたり暖めたりする空
調負荷が増大してコンプレッサの仕事量すなわち消費動
力が増加するので、バッテリの電力消費が増大し、航続
距離が減少するという問題が発生する。
【0005】本発明の目的は、燃費の悪化や航続距離の
減少を抑制しながら強制換気を可能にした車両用空調装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、車室外の空気を導入する外気導
入口と車室内の空気を導入する内気導入口とを有し、そ
れらの導入口から任意の割合で空気を導入して熱交換器
へ送風する空調ユニットと、外気導入モードを設定する
ための外気導入設定部材と、外気導入設定部材により外
気導入モードが設定されると、それ以前の制御状態を保
持したまま、空調ユニットの内気導入口を閉じて外気導
入口のみから空気を導入するように切り換える制御手段
とを備える。外気導入モードが設定されると、それ以前
の制御状態を保持したまま、空調ユニットの内気導入口
を閉じて外気導入口のみから空気を導入するように切り
換える。通常、車室内を冷房または暖房する場合には、
車室内温度の目標値と外気温との差は、車室内温度の目
標値と内気温との差よりも大きいので、外気導入口のみ
から空気を導入するように切り換えると空調負荷が増加
する。従来の車両用空調装置では、外気導入モードに切
り換えた後に空調負荷の増加に応じて制御状態を変更し
て対応しているので、空調負荷の増加分だけ燃費の悪化
あるいは航続距離の減少の要因となっていた。特に、電
気自動車における暖房運転時にはこの現象が顕著にな
る。しかし、請求項1の発明によれば、外気導入モード
が設定されても、それ以前の制御状態を保持したままで
外気導入モードに切り換えるので、外気温と内気温との
差だけ冷房能力および暖房能力は低下するが空調負荷は
増加せず、したがって燃費の悪化や航続距離の減少がな
く、車室内の強制換気を行なうことができる。請求項2
の車両用空調装置は、制御状態として少なくともコンプ
レッサに与える仕事量と熱交換器への送風量を含むよう
にしたものである。上述したように、外気導入モードに
切り換えると空調負荷が増加し、従来の車両用空調装置
ではこの空調負荷の増加に対応するため、少なくともコ
ンプレッサに与える仕事量と空調ユニット内の熱交換器
への送風量の制御状態を変更していた。しかし、請求項
2の発明によれば、外気導入モードが設定された時に、
コンプレッサに与える仕事量、空調ユニット内の放熱用
熱交換器を通過する空気と放熱用熱交換器を迂回する空
気との割合、空調ユニット内の熱交換器への送風量、空
調ユニットから車室内への吹出口などの制御状態を、外
気導入モードの設定以前の制御状態に保持したままで外
気導入モードに切り換えるので、空調負荷が増加せず、
したがって燃費の悪化と航続距離の減少がなく、車室内
の強制換気を行なうことができる。請求項3の車両用空
調装置は、制御手段によって、外気導入モードが設定さ
れてから所定時間が経過したら外気導入モードを解除す
るようにしたものである。外気導入モードに切り換えた
後もそれ以前の制御状態を保持しているので、外気導入
モードにおいて空調負荷の増加はないが、上述したよう
に外気温と内気温との差だけ冷暖房能力が低下する。し
かし、この請求項3の発明によれば、所定時間だけ外気
導入モードによる空調を行なった後、外気導入モードを
解除するようにしたので、燃費の悪化と航続距離の減少
を抑制しながら強制換気が可能になる上に、外気導入モ
ード時の外気温と内気温との差による冷暖房能力の低下
が最小限に抑えられる。請求項4の車両用空調装置は、
内気導入モードを設定するための内気導入設定部材を備
え、制御手段によって、外気導入モードが設定されてい
る時に内気導入設定部材が操作されると、空調ユニット
の外気導入口を閉じて内気導入口のみから空気を導入す
るように切り換える。外気導入モードによる空調中に内
気導入モードが設定されると、優先的に内気導入モード
に切り換えられる。これにより、外気導入による空調を
強制的に終了させることができ、外気導入モード時の冷
暖房能力の低下を最小限に抑えることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1、図2は一実施形態のヒート
ポンプ式車両用空調装置の構成を示すブロック図、図3
は図2に示す空調コントロールパネルの拡大図である。
この一実施形態の圧縮冷凍サイクルは、コンプレッサ3
1、三方弁32、車室外熱交換器(以下、メインコンデ
ンサと呼ぶ)38、逆止弁70、放熱用車室内熱交換器
(以下、サブコンデンサと呼ぶ)33、液タンク36、
膨張弁34および吸熱用車室内熱交換器(以下、エバポ
レータと呼ぶ)35から構成される。コンプレッサ31
は外部からの信号により仕事量を制御できる電動式や油
圧駆動式などのコンプレッサであり、車室外の例えば推
進用モータールームに設けられる。コンプレッサ31の
冷媒吐出側には三方弁32が設けられ、この三方弁32
により吐出された冷媒をメインコンデンサ38へ導く
か、またはメインコンデンサ38を迂回してサブコンデ
ンサ33へ導くかを切り換える。
【0008】なお以下では、圧縮冷凍サイクルにおける
メインコンデンサ38を通る前者の冷媒流路、すなわ
ち、コンプレッサ31→三方弁32→メインコンデンサ
38→逆止弁70→サブコンデンサ33→液タンク36
→膨張弁34→エバポレータ35→コンプレッサ31の
流路を冷房流路と呼び、圧縮冷凍サイクルにおけるメイ
ンコンデンサ38を迂回する後者の冷媒流路、すなわ
ち、コンプレッサ31→三方弁32→サブコンデンサ3
3→液タンク36→膨張弁34→エバポレータ35→コ
ンプレッサ31の流路を暖房流路と呼ぶ。以下に述べる
実施形態では、三方弁32を制御して冷房運転時には冷
房流路に切り換え、暖房運転時には暖房流路に切り換え
る。
【0009】メインコンデンサ38は、コンプレッサ3
1から吐出された高温の冷媒の熱を外気に放熱する。逆
止弁70は、三方弁32により暖房流路に切り換えられ
ている時に冷媒がメインコンデンサ38へ流入しないよ
うに冷媒の逆流を阻止する。サブコンデンサ33および
エバポレータ35は、インストルメントパネルの裏側の
ような車室内前部に配置された空調用のダクト39内に
設けられる。サブコンデンサ33は、コンプレッサ31
から吐出された高温の冷媒の熱をブロアファン37によ
り送風された空気に放熱し、エバポレータ35は、ブロ
アファン37により送風された空気の熱を冷媒に吸熱す
る。これらのサブコンデンサ33とエバポレータ35と
の間には、液タンク36と膨張弁34が接続される。膨
張弁34は、コンプレッサ31により圧縮されて液化し
た冷媒を断熱膨張させてガス状にする。したがって、膨
張弁34の上流がこの実施形態の圧縮冷凍サイクルにお
ける高圧側であり、膨張弁34の下流が低圧側である。
【0010】ダクト39の上流側には、車室内の空気を
導入する内気導入口40と、外気を導入する外気導入口
41とが設けられる。また、これらの導入口40,41
の分岐部には不図示のアクチュエータにより駆動される
インテークドア42が設けられ、内気導入口40と外気
導入口41とを任意の比率で開閉する。ダクト39の上
流部に設けられるブロアファン37はブロアモータ44
により駆動され、インテークドア42の開閉比率に応じ
て内気導入口40および外気導入口41から空気を導入
し、ダクト39の下流に配置されるエバポレータ35お
よびサブコンデンサ33へ送風する。
【0011】サブコンデンサ33の上流側には、エアミ
ックスドア46が設けられる。このエアミックスドア4
6は、不図示のアクチュエータにより開閉され、サブコ
ンデンサ33を通過する空気と、サブコンデンサ33を
迂回する空気との割合を調整する。エバポレータ35に
より吸熱されて冷えた空気は、エアミックスドア46の
開度に応じてその一部はサブコンデンサ33を通過して
暖められ、残りはサブコンデンサ33を迂回して冷風の
まま吹き出される。つまり、エアミックスドア46の開
度に応じて冷風と温風との割合が調節される。エアミッ
クスドア46の開度Xdはエアミックスドア46が一点
鎖線位置にある場合を0%(全閉、Xd=0)とし、こ
のとき冷風と温風との風量配分は冷風100%になる。
一方、エアミックスドア46が図示位置にある場合の開
度Xdを100%(全開、Xd=100)とし、このと
き冷風と温風との風量配分は温風100%になる。
【0012】ダクト39のエアミックスドア46の下流
にはエアミックスチャンバ47が設けられており、ここ
で冷風と温風とを混合して温度調節された空調風が作ら
れる。エアミックスチャンバ47には、乗員の上半身に
向けて空調風を吹き出すベンチレータ吹出口51と、乗
員の足元に向けて空調風を吹き出すフット吹出口52
と、ウインドシールドに向けて空調風を吹き出すデフロ
スタ吹出口53とが連設される。これらの吹出口51〜
53にはそれぞれ、ベンチレータドア55、フットドア
56およびデフロスタドア57と、各ドアを駆動する不
図示のアクチュエータが設けられる。なお、ベンチレー
タ吹出口51は車両のインストルメントの中央に設けら
れたセンターベント吹出口51b,51cと、両側に設
けられたサイドベント吹出口51a,51dから構成さ
れる。
【0013】車両のインストルメントに設けられた空調
コントロールパネル100には、室温設定器64、吹出
口切換スイッチ65、ブロアファンスイッチ66、運転
モードスイッチ101、RECスイッチ102aおよび
FREスイッチ102bが設けられる。乗員は、これら
のスイッチを操作して車室内の空調環境を設定する。吹
出口切換スイッチ65には、ベンチレータ吹出口51を
選択するVENTスイッチ65a、頭寒足熱式の空調を
選択するB/L(バイレベル)スイッチ65b、フット
吹出口52を選択するFOOTスイッチ65c、デフロ
スタ吹出口53を選択するD/Fスイッチ65dおよび
ウインドシールドの曇りを取るためのDEFスイッチ6
5eが設けられる。なお、DEFスイッチ65eを押す
とデフロスタ吹出口53が開放されて外気導入による冷
房運転が行われる。
【0014】運転モードスイッチ101には、AUTO
スイッチ101a、暖房スイッチ101b、送風スイッ
チ101cおよび冷房スイッチ101dが設けられる。
AUTOスイッチ101aはオートエアコンモードを選
択するスイッチであり、このスイッチを押すとオートエ
アコンモードにより車室内の空調が行われる。暖房スイ
ッチ101b、送風スイッチ101cおよび冷房スイッ
チ101dは、マニュアルエアコンモードにおける空調
モードを選択するスイッチである。RECスイッチ10
2aは内気循環モードを選択するスイッチであり、この
スイッチを押すとインテークドア42により外気導入口
41が閉じられ、100%内気導入による空調が行なわ
れる。FREスイッチ102bは外気導入モードを選択
するスイッチであり、このスイッチを押すとインテーク
ドア42により内気導入口40が閉じられ、100%外
気導入による空調が行なわれる。
【0015】制御装置43は、マイクロコンピュータ
ー、メモリ、A/D変換器、アクチュエータおよびモー
タの駆動回路、インタフェース回路などから構成され、
上述したセンサ58〜63,67,68、室温設定器6
4、吹出口切換スイッチ65、ブロアファンスイッチ6
6、運転モードスイッチ101、RECスイッチ102
a、FREスイッチ102b、ブロアモータ44、各ド
アアクチュエータ、コンプレッサ31、三方弁32など
が接続される。制御装置43は、各種センサーにより検
出された熱環境情報などに基づいてエアーミックスドア
制御、インテークドア制御、吹出口ドア制御、風量制御
などを行なう。
【0016】図4は一実施形態のインテークドア制御プ
ログラムを示すフローチャートである。このフローチャ
ートにより、一実施形態のインテークドア制御を説明す
る。制御装置43のマイクロコンピュータはオートエア
コンモード、暖房モード、冷房モードにおいてこのイン
テークドア制御プログラムを繰り返し実行する。ステッ
プ1において、FREスイッチ102bが押されたか否
かを判別し、FREスイッチ102bが押されたらステ
ップ2へ進み、そうでなければステップ7へ進む。ステ
ップ2ではRECスイッチ102aが押されたか否かを
判別し、RECスイッチ102aが押されたらステップ
8へ進み、そうでなければステップ3へ進む。ステップ
7でも同様にRECスイッチ102aが押されたか否か
を判別し、RECスイッチ102aが押されたらステッ
プ8へ進み、そうでなければステップ9へ進む。REC
スイッチが押された時は、ステップ8で、インテークド
ア42により外気導入口41を閉じて100%内気導入
とし、ステップ1へ戻る。RECスイッチ102aおよ
びFREスイッチ102bが共に押されていない時は、
ステップ9へ進み、インテークドア42を各空調モード
に応じて自動制御する。すなわち、冷房運転時には外気
温に応じてインテークドア開度を制御し、暖房運転時に
はエバポレータ吸込風温度、エバポレータ吹出風温度、
外気温度、内気温度などに基づいてインテークドア開度
を制御する。
【0017】FREスイッチ102bが押された時は、
ステップ3でタイマーをスタートさせ、続くステップ4
でタイマーがタイムアップしたか否かを判別する。タイ
マーの設定時間は例えば車室内のタバコの煙を排出する
のに充分な時間を設定する。タイマーがタイムアップし
ていない時はステップ5へ進み、インテークドア開度以
外の、コンプレッサ31の仕事量、エアーミックスドア
46の開度Xd、ブロアファン37による送風量、コン
デンサ38の冷却用ファンモータ(不図示)による送風
量、吹出口モードなどの現在の制御状態を保持する。そ
してステップ6で、インテークドア42により内気導入
口40を閉じて100%外気導入とし、ステップ2へ戻
る。なお、FREスイッチ102aが押されてからタイ
マーの設定時間が経過する前にふたたびRECスイッチ
102aが押された時は、ステップ2からステップ8へ
進み、上述したように100%内気導入とする。また、
FREスイッチ102aが押されてからタイマーの設定
時間が経過した時は、ステップ4からステップ9へ進
み、上述したようにインテークドア42を各空調モード
に応じて自動制御する。
【0018】なお、この実施形態では、いったんFRE
スイッチ102bが押されたらRECスイッチ102a
を押して解除しない限りタイマーの設定時間だけは10
0%外気導入による空調を続けるようにしたが、タイマ
ーを設けずに、いったんFREスイッチ102bが押さ
れたらRECスイッチ102aにより解除するまで10
0%外気導入を続けるようにしてもよい。いずれの場合
においても、外気導入モードが設定された時に、それ以
前の制御状態を保持したままで外気導入モードに切り換
える。通常、車室内を冷房または暖房する場合には、車
室内温度の目標値と外気温度との差は、車室内温度の目
標値と内気温度との差よりも大きいので、内気導入モー
ドから外気導入モードへ切り換えた時は空調負荷が増加
する。そのため、外気を目標値まで冷やしたり暖めたり
するためにコンプレッサに与える仕事量が増加し、外気
温と目標値との差に応じてエアーミックスドア開度が変
更され、さらに風量、吹出口などの制御状態が変更され
る。しかし、この実施形態では、外気導入モードへ切り
換えても、切り換え前のコンプレッサ31の仕事量、エ
アーミックスドア46の開度Xd、ブロアファン37に
よる送風量、吹出口モードなどの制御状態を保持するの
で、モード切り換え後の空調負荷が増加せず、コンプレ
ッサ31の消費動力が節約され、燃費の悪化と航続距離
の減少を抑制しながら車室内の強制換気を行なうことが
できる。なお、上記実施形態では、100%外気導入時
にはエアーミックスドア46の開度Xdの状態を保持す
るようにしたが、エアーミックスドア46の駆動にとも
なう電力消費は比較的少ないので、例えば外気温が高い
冷房運転時には外気によりエバポレータ35を通過した
空気温度が上昇するので、エアーミックスドア開度Xd
を0すなわち冷風側に移動させて吹出風温度の上昇を抑
制するようにしてもよく、また、暖房運転時にはエアー
ミックスドア開度Xdを100すなわち温風側に移動さ
せるようにしてもよい。
【0019】以上の一実施形態の構成において、空調ダ
クト39が空調ユニットを、コンデンサ38、サブコン
デンサ33およびエバポレータ35が熱交換器を、FR
Eスイッチ102bが外気導入設定部材を、RECスイ
ッチ102aが内気導入設定部材を、制御装置43が制
御手段を、サブコンデンサ33が放熱用熱交換器を、ベ
ンチレータ吹出口51、フット吹出口52およびデフロ
スタ吹出口53が吹出口をそれぞれ構成する。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、外気導入モードが設定されると、それ以前の制御
状態を保持したまま、空調ユニットの内気導入口を閉じ
て外気導入口のみから空気を導入するように切り換える
ようにしたので、空調負荷が増加せず、したがって燃費
の悪化と航続距離の減少がなく、車室内の強制換気を行
なうことができる。請求項2の発明によれば、外気導入
モードが設定された時に、少なくともコンプレッサに与
える仕事量と熱交換器への送風量の制御状態を、外気導
入モードの設定以前の制御状態に保持したままで外気導
入モードに切り換えるので、空調負荷が増加せず、した
がって燃費の悪化と航続距離の減少がなく、車室内の強
制換気を行なうことができる。請求項3の発明によれ
ば、外気導入モードが設定されてから所定時間が経過し
たら外気導入モードを解除するようにしたので、燃費の
悪化と航続距離の減少を抑制しながら強制換気が可能に
なる上に、外気導入モード時の外気温と内気温との差に
よる冷暖房能力の低下が最小限に抑えられる。請求項4
の発明によれば、外気導入モードが設定されている時に
内気導入設定部材が操作されると、空調ユニットの外気
導入口を閉じて内気導入口のみから空気を導入するよう
に切り換えるようにしたので、外気導入による空調を強
制的に終了させることができ、外気導入モード時の冷暖
房能力の低下を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のヒートポンプ式車両用空調装置の
構成を示すブロック図。
【図2】図1に続く、一実施形態のヒートポンプ式車両
用空調装置の構成を示すブロック図。
【図3】図2に示す空調コントロールパネルの拡大図。
【図4】一実施形態のインテークドア制御プログラムを
示すフローチャート。
【符号の説明】
31 コンプレッサ 32 三方弁 33 サブコンデンサ 34 膨張弁 35 エバポレータ 36 液タンク 37 ブロアファン 38 メインコンデンサ 39 ダクト 40 内気導入口 41 外気導入口 42 インテークドア 43 制御装置 44 ブロアモータ 46 エアミックスドア 47 エアミックスチャンバ 51,51a,51b,51c,51d ベンチレータ
吹出口 52 フット吹出口 53 デフロスタ吹出口 55 ベンチレータドア 56 フットドア 57 デフロスタドア 58 エバポレータ吸込風温センサ 59 エバポレータ吹出風温センサ 60 サブコンデンサ吹出風温センサ 61 日射量センサ 62 外気温センサ 63 室温センサ 64 室温設定器 65 吹出口切換スイッチ 65a VENTスイッチ 65b B/Lスイッチ 65c FOOTスイッチ 65d D/Fスイッチ 65e DEFスイッチ 66 ブロアファンスイッチ 67 サブコンデンサ出口冷媒温センサ 68 エバポレータ入口冷媒温センサ 70 逆止弁 100 空調コントロールパネル 101 運転モードスイッチ 101a AUTOスイッチ 101b 暖房スイッチ 101c 送風スイッチ 101d 冷房スイッチ 102a RECスイッチ 102b FREスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室外の空気を導入する外気導入口と車
    室内の空気を導入する内気導入口とを有し、それらの導
    入口から任意の割合で空気を導入して熱交換器へ送風す
    る空調ユニットと、 外気導入モードを設定するための外気導入設定部材と、 前記外気導入設定部材により外気導入モードが設定され
    ると、それ以前の制御状態を保持したまま、前記空調ユ
    ニットの前記内気導入口を閉じて前記外気導入口のみか
    ら空気を導入するように切り換える制御手段とを備える
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用空調装置におい
    て、 前記制御状態には、少なくともコンプレッサに与える仕
    事量と前記熱交換器への送風量が含まれることを特徴と
    する車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の車両用
    空調装置において、 前記制御手段は、外気導入モードが設定されてから所定
    時間が経過したら外気導入モードを解除することを特徴
    とする車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の車両用空調装置におい
    て、 内気導入モードを設定するための内気導入設定部材を備
    え、 前記制御手段は、外気導入モードが設定されている時に
    前記内気導入設定部材が操作されると、前記空調ユニッ
    トの前記外気導入口を閉じて前記内気導入口のみから空
    気を導入するように切り換えることを特徴とする車両用
    空調装置。
JP7174757A 1995-07-11 1995-07-11 車両用空調装置 Pending JPH0924725A (ja)

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