JPH09241558A - インクジェット記録液 - Google Patents

インクジェット記録液

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JPH09241558A
JPH09241558A JP5736996A JP5736996A JPH09241558A JP H09241558 A JPH09241558 A JP H09241558A JP 5736996 A JP5736996 A JP 5736996A JP 5736996 A JP5736996 A JP 5736996A JP H09241558 A JPH09241558 A JP H09241558A
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JP
Japan
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group
alkyl
general formula
atom
recording liquid
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JP5736996A
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English (en)
Inventor
Akira Onodera
明 小野寺
Hidenobu Oya
秀信 大屋
Hidetaka Ninomiya
英隆 二宮
Daisuke Ishibashi
大輔 石橋
Hitoshi Morimoto
仁士 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色画像の耐光性に優れ、良好な色再現性のた
めの色調に優れたインクジェット記録液、特に主な対象
としてはマゼンタインクジェット色の記録液の提供。 【解決手段】 1.下記一般式(1)で表される色素を
含有することを特徴とするインクジェット記録液。 2.下記一般式(2)で表される色素を含有することを
特徴とするインクジェット記録液。 【化1】 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特定の色素を含有す
るインクジェット記録液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット用のインクにおい
ては、その使用される記録方式に適合すること、高い記
録画像濃度を有し色調が良好であること、耐光性や耐熱
性および耐水性といった色画像堅牢性に優れること、被
記録媒体に対して定着が速く記録後に、にじまないこ
と、インクとしての保存性に優れていること、毒性や引
火性といった安全性に問題がないこと、安価であること
等が要求され、このような観点から、種々のインクジェ
ット用の記録液が提案、検討されているが、要求の多く
を同時に満足するようなインクジェット記録液はきわめ
て限られている。
【0003】イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを
用いたカラー画像記録においては、たとえばC.I.イ
ンデックスに記載されている従来から公知のC.I.ナ
ンバーを有する染料、顔料が広く検討されてきた。特に
マゼンタのインクにおいてはキサンテン系(例えばC.
I.アシッドレッド52等)、アゾ系(例えばC.I.
リアクティブレッド180等)の水溶性染料を使用した
ものが知られているが、一般に前者は耐光性のような堅
牢性に問題を有し、後者はマゼンタ色調の鮮明性に欠け
るといった色再現性に関する分光吸収特性の点で問題を
有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この問題点を解決すべ
く、色調と耐光性の優れたマゼンタ染料を用いた記録液
の開発が盛んに行われているが、いまだに満足できる記
録液が達成されていないのが現状である。本発明の目的
は、色画像の耐光性に優れ、良好な色再現性のための色
調に優れたインクジェット記録液、特に主な対象として
はマゼンタ色のインクジェット記録液を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の構成により達成される。
【0006】1.下記一般式(1)で表される色素を含
有することを特徴とするインクジェット記録液。
【0007】
【化5】
【0008】式中、R1およびR2は、各々水素原子、ア
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはアラルキ
ル基を表し、R3は水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アラルキル基、芳香族基または複素
環基を表す(但し、R3はR1および窒素原子とともに環
を形成してもよい)。R4およびR5は、各々ハロゲン原
子、アルキル基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、
アルキニルオキシ基、アラルキルオキシ基、芳香族オキ
シ基、複素環オキシ基、アシルアミノ基、スルホニルア
ミノ基、ウレイド基、ウレタン基、アルコキシカルボニ
ル基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホニル
基、アシル基、アミノ基、シアノ基、ヒドロキシ基、ス
ルホ基またはカルボキシル基を表し、p、qは0〜4の
整数を表し、R6はスルホ基、カルボキシル基、スルフ
ァモイル基、カルバモイル基またはアルコキシカルボニ
ル基を表し、A1は対陰イオンを表す。但し、分子中に
対陰イオンの存在するときはA1は不要であるものとす
る。
【0009】2.下記一般式(2)で表される色素を含
有することを特徴とするインクジェット記録液。
【0010】
【化6】
【0011】式中、Xは塩素原子、臭素原子またはヨウ
素原子を表し、R7およびR8は、各々水素原子、アルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基またはアラルキル基
を表し、R9は水素原子、アルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、アラルキル基、芳香族基または複素環基
を表す(但し、R9はR7および窒素原子とともに環を形
成してもよい)。R10およびR11は、各々ハロゲン原
子、アルキル基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、
アルキニルオキシ基、アラルキルオキシ基、芳香族オキ
シ基、複素環オキシ基、アシルアミノ基、スルホニルア
ミノ基、ウレイド基、ウレタン基、アルコキシカルボニ
ル基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホニル
基、アシル基、アミノ基、シアノ基、ヒドロキシ基、ス
ルホ基またはカルボキシル基を表し、mは0〜3の整数
を表し、nは0〜4の整数を表し、R12はスルホ基、カ
ルボキシル基、スルファモイル基、カルバモイル基また
はアルコキシカルボニル基を表し、A2は対陰イオンを
表す。但し、分子中に対陰イオンの存在するときはA2
は不要であるものとする。
【0012】3.前記一般式(1)で表される色素が下
記一般式(3)で表される色素であることを特徴とする
前記1に記載のインクジェット記録液。
【0013】
【化7】
【0014】式中、R4、R5、pおよびqは、前記一般
式(1)におけるR4、R5、pおよびqと各々同義の基
または同義の整数を表す。R13およびR14は、各々水素
原子またはアルキル基を表し、R15はアルキル基または
芳香族基を表す(但し、R15はR13及び窒素原子ととも
に環を形成してもよい)。R16はスルホ基またはカルボ
キシル基を表す。
【0015】4.前記一般式(2)で表される色素が下
記一般式(4)で表される色素であることを特徴とする
前記2に記載のインクジェット記録液。
【0016】
【化8】
【0017】式中、X、R10、R11、mおよびnは、一
般式(2)におけるX、R10、R11、mおよびnと各々
同義の基または同義の整数を表す。R17およびR18は、
各々水素原子またはアルキル基を表し、R19はアルキル
基を表す(但し、R19はR17及び窒素原子とともに環を
形成してもよい)。R20はスルホ基またはカルボキシル
基を表す。
【0018】即ち、本発明者らは鋭意研究を重ねた結
果、驚くべきことに上記特定の色素を含有するインクジ
ェット記録液によって上記課題が達成されることを見い
だした。
【0019】本発明の色素に類似の、キサンテンのN原
子上にオルトハロフェニル基を置換した色素を含有する
インクジェット記録液についてはたとえば特開昭59−
155089号、同昭60−190478号、特開平5
−295312号等に若干の示唆がなされている。
【0020】しかしながら、上記の特許においては本発
明の一般式(1)または(2)で表される構造の色素に
ついては全く具体例が示されておらず、本発明によっ
て、上記特許記載のインクジェット記録液や公知のキサ
ンテン系色素を含有したインクジェット記録液より、さ
らなる飛躍的な耐光性の向上が見いだされたことは全く
予想外の効果であった。
【0021】以下、本発明を詳細に述べる。
【0022】先ず、一般式(1)の色素について詳細に
説明する。
【0023】R1およびR2は、各々水素原子、アルキル
基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ネオ
ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシ
ル基、ノニル基、デシル基、2−ブチルヘキシル基、ド
デシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデ
シル基等の直鎖、分岐、環状のアルキル基等)、アルケ
ニル基(例えば、アリル基、2−ブテニル基等)、アル
キニル基(例えば、プロパルギル基等)またはアラルキ
ル基(例えば、ベンジル基等)を表す。
【0024】これらの基はさらに適当な置換基で置換さ
れていてもよく、適当な置換基としては例えば脂肪族基
(例えば炭素数1〜20のアルキル基等)、芳香族基
(例えば、フェニル基、ナフチル基等)、ヘテロ環基
(例えば、少なくとも1つの窒素原子、酸素原子、硫黄
原子から選ばれた原子を有する5または6員のヘテロ環
基等)、アルコキシ基(例えば、炭素数1〜20のアル
コキシ基等)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ
基、ナフチルオキシ基等)、アシルアミノ基(例えば、
炭素数1〜20のアルカノイルアミノ基、ベンゾイルア
ミノ基等)、アシルオキシ基(例えば、炭素数1〜20
のアルカノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等)、ア
シル基(例えば、炭素数1〜20のアルカノイル基、ベ
ンゾイル基等)、カルバモイル基(例えば、無置換カル
バモイル基、炭素数1〜20のアルキルカルバモイル
基、炭素数2〜40のジアルキルカルバモイル基、フェ
ニルカルバモイル基、炭素数7〜26のN−アルキル−
N−フェニルカルバモイル基等)、アルコキシカルボニ
ル基(例えば、炭素数1〜20のアルコキシカルボニル
等)、スルホニルアミノ基(例えば、炭素数1〜20の
アルカンスルホニルアミノ基、ベンゼンスルホニルアミ
ノ基等)、スルファモイル基(例えば、無置換スルファ
モイル基、炭素数1〜20のアルキルスルファモイル
基、炭素数2〜40のジアルキルスルファモイル基、フ
ェニルスルファモイル基、炭素数7〜26のN−アルキ
ル−N−フェニルスルファモイル基等)、ヒドロキシル
基、スルホニル基(例えば、炭素数1〜20のアルカン
スルホニル基、ベンゼンスルホニル基等)、アルキルチ
オ基(例えば、炭素数1〜20のアルキルチオ基等)、
アリールチオ基(例えば、フェニルチオ基等)、ウレイ
ド基(例えば、無置換ウレイド基、炭素数1〜20のア
ルキルウレイド基、炭素数2〜40のジアルキルウレイ
ド基、フェニルウレイド基等)、ウレタン基(例えば、
炭素数1〜20のアルコキシカルボニルアミノ基等)、
シアノ基、スルホ基、カルボキシル基、ニトロ基または
アミノ基(例えば、無置換アミノ基、炭素数1〜20の
アルキルアミノ基、炭素数2〜40のジアルキルアミノ
基、アニリノ基、炭素数7〜26のN−アルキルアニリ
ノ基等)が挙げられる。
【0025】R1およびR2としては水素原子、アルキル
基またはアラルキル基のものが好ましく、水素原子また
はアルキル基のものがより好ましい。
【0026】R3は水素原子、アルキル基(例えば、メ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、シ
クロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプ
チル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、、ノニル
基、デシル基、2−ブチルヘキシル基、ドデシル基、テ
トラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基等の直
鎖、分岐、環状のアルキル基等)、アルケニル基(例え
ば、アリル基、2−ブテニル基等)、アルキニル基(例
えば、プロパルギル基等)、アラルキル基(例えば、ベ
ンジル基等)、芳香族基(例えば、フェニル基、ナフチ
ル基等)または複素環基(例えば、ピリジル基、チエニ
ル基、フリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾ
リル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、ピラジニル
基、ピリミジニル基、トリアジニル基、ピペリジニル
基、ピロリジニル基、ジオキサジニル等の窒素、酸素、
硫黄かよら選ばれた原子を少なくとも1つ含有する5ま
たは6員の複素環基等及びこれらとベンゼン環との縮合
環基等)を表す。
【0027】また、R3はR1および窒素原子とともに環
(例えば、モルホリン環、ピペラジン環、ピペリジン
環、ピロリジン環等)を形成してもよい。
【0028】これらの基はさらに適当な置換基で置換さ
れていてもよく、適当な置換基としては例えばR1およ
びR2の適当な置換基として挙げた基等である。
【0029】R3としてはアルキル基、アラルキル基、
芳香族基または複素環基のものが好ましく、アルキル基
または芳香族基のものがより好ましい。
【0030】R4およびR5は各々、ハロゲン原子(例え
ば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、アルキル基
(例えば、炭素数1〜20のアルキル基等)、アルコキ
シ基(例えば、炭素数1〜20のアルコキシ基等)、ア
ルケニルオキシ基(例えば、アリルオキシ基、2−ブテ
ニルオキシ基等)、アルキニルオキシ基(例えば、プロ
パルギルオキシ基等)、アラルキルオキシ基(例えば、
ベンジルオキシ基等)、芳香族オキシ基(例えば、フェ
ノキシ基、ナフチルオキシ基等)、複素環オキシ基(例
えば、窒素、酸素、硫黄から選ばれた原子を少なくとも
1つ含有する5または6員の複素環オキシ基及びこれら
とベンゼン環との縮合環オキシ基等)、アシルアミノ基
(例えば、炭素数1〜20のアルカノイルアミノ基、ベ
ンゾイルアミノ基等)、スルホニルアミノ基(例えば、
炭素数1〜20のアルカンスルホニルアミノ基、ベンゼ
ンスルホニルアミノ基等)、ウレイド基(例えば、無置
換ウレイド基、炭素数1〜20のアルキルウレイド基、
炭素数2〜40のジアルキルウレイド基、フェニルウレ
イド基等)、ウレタン基(例えば、炭素数1〜20のア
ルコキシカルボニルアミノ基等)、アルコキシカルボニ
ル基(例えば、炭素数1〜20のアルコキシカルボニル
基等)、カルバモイル基(例えば、無置換カルバモイル
基、炭素数1〜20のアルキルカルバモイル基、炭素数
2〜40のジアルキルカルバモイル基、フェニルカルバ
モイル基、炭素数7〜26のN−アルキル−N−フェニ
ルカルバモイル基等)、スルファモイル基(例えば、無
置換スルファモイル基、炭素数1〜20のアルキルスル
ファモイル基、炭素数2〜40のジアルキルスルファモ
イル基、フェニルスルファモイル基、炭素数7〜26の
N−アルキル−N−フェニルスルファモイル基等)、ス
ルホニル基(例えば、炭素数1〜20のアルカンスルホ
ニル基、ベンゼンスルホニル基等)、アシル基(例え
ば、炭素数1〜20のアルカノイル基、ベンゾイル基
等)、アミノ基(例えば、無置換アミノ基、炭素数1〜
20のアルキルアミノ基、炭素数2〜40のジアルキル
アミノ基、アニリノ基、炭素数7〜26のN−アルキル
アニリノ基等)、シアノ基、ヒドロキシ基、スルホ基ま
たはカルボキシル基を表す。
【0031】これらの基はさらに適当な置換基で置換さ
れていてもよく、適当な置換基としては例えばR1およ
びR2の適当な置換基として挙げた基等である。
【0032】pは0〜4の整数を表す。qは0〜4の整
数を表すが、0、1、2のものが好ましい。
【0033】R6はスルホ基、カルボキシル基、スルフ
ァモイル基(例えば、無置換スルファモイル基、炭素数
1〜20アルキルスルファモイル基、炭素数2〜40の
ジアルキルスルファモイル基、フェニルスルファモイル
基、炭素数7〜26のN−アルキル−N−フェニルスル
ファモイル基等)、カルバモイル基(例えば、無置換カ
ルバモイル基、炭素数1〜20のアルキルカルバモイル
基、炭素数2〜40のジアルキルカルバモイル基、フェ
ニルカルバモイル基、炭素数7〜26のN−アルキル−
N−フェニルカルバモイル基等)またはアルコキシカル
ボニル基(例えば、炭素数1〜20のアルコキシカルボ
ニル基等)を表す。
【0034】これらの基はさらに適当な置換基で置換さ
れていてもよく、適当な置換基としては例えばR1およ
びR2の適当な置換基として挙げた基等である。
【0035】R6としてはスルホ基またはカルボキシル
基のものが好ましい。
【0036】A1は対陰イオンを表すが、対陰イオンと
してはハライドイオン(例えば、クロライドイオン、ブ
ロマイドイオン等)、硫酸イオン、有機スルホネートイ
オン(例えば、炭素数1〜20のアルキルスルホネート
イオン、ベンゼンスルホネートイオン等)、脂肪酸イオ
ン(炭素数1〜20の脂肪族カルボキシレートイオン
等)、安息香酸イオン、しゅう酸イオン、過塩素酸イオ
ン、テトラフルオロボレートイオンまたはヘキサフルオ
ロホスフェートイオン等が挙げられる。
【0037】但し、分子中の置換基として対陰イオンを
有する場合(例えば、R6がスルホ基またはカルボキシ
ル基の場合等)にはA1は不要であるものとする。対陰
イオンは分子内の置換基として存在する場合(すなわち
1が不要である場合)がより好ましい。
【0038】本発明の一般式(1)の色素の中で耐光性
の観点から、前記一般式(3)の色素を特に好ましいも
のとして挙げることができる。
【0039】一般式(3)において、R4、R5、pおよ
びqは、一般式(1)におけるR4、R5、pおよびqと
各々同義の基または同義の整数を表す。R13およびR14
は、各々水素原子またはアルキル基(例えば、R1およ
びR2のアルキル基の具体例として挙げた基等)を表
し、R15はアルキル基(例えば、R3のアルキル基の具
体例として挙げた基等)または芳香族基(例えば、R3
の芳香族基の具体例として挙げた基等)を表す。また、
15はR13及び窒素原子とともに環(例えば、モルホリ
ン環、ピペラジン環、ピペリジン環、ピロリジン環等)
を形成してもよい。R16はスルホ基またはカルボキシル
基を表す。
【0040】次に、一般式(2)の色素について詳細に
説明する。
【0041】一般式(2)において、Xは塩素原子、臭
素原子またはヨウ素原子を表す。
【0042】前記一般式(2)において、R7およびR8
は、各々水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基またはアラルキル基を表すが、これら各々の置換
基の好ましい例としては前記一般式(1)のR1および
2の同様の基が挙げられる。
【0043】これらの基はさらに適当な置換基で置換さ
れていてもよく、適当な置換基としては例えば前記一般
式(1)のR1およびR2の適当な置換基として挙げた基
等である。
【0044】R7およびR8としては水素原子、アルキル
基またはアラルキル基のものが好ましく、水素原子また
はアルキル基のものがより好ましい。
【0045】R9は水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アラルキル基、芳香族基または複素
環基を表すが、これら各々の置換基の好ましい例として
は前記一般式(1)のR3と同様の基が挙げられる。
【0046】また、R9はR7および窒素原子とともに環
(例えば、モルホリン環、ピペラジン環、ピペリジン
環、ピロリジン環等)を形成してもよい。
【0047】これらの基はさらに適当な置換基で置換さ
れていてもよく、適当な置換基としては例えば前記一般
式(1)のR1およびR2の適当な置換基として挙げた基
等である。
【0048】R9としてはアルキル基、アラルキル基、
芳香族基または複素環基のものが好ましく、アルキル基
のものがより好ましい。
【0049】R10およびR11は各々、ハロゲン原子、ア
ルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ
基、アラルキルオキシ基、芳香族オキシ基、複素環オキ
シ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、ウレイド
基、ウレタン基、アルコキシカルボニル基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、スルホニル基、アシル基、ア
ミノ基、シアノ基、ヒドロキシ基、スルホ基またはカル
ボキシル基を表すが、これら各々の置換基の好ましい例
としては前記一般式(1)のR4およびR5で挙げた基等
である。
【0050】これらの基はさらに適当な置換基で置換さ
れていてもよく、適当な置換基としては例えば前記一般
式(1)のR1およびR2の適当な置換基として挙げた基
等である。
【0051】mは0〜3の整数を表すが、0、1、2の
ものが好ましい。nは0〜4の整数を表すが、0、1、
2のものが好ましい。
【0052】R12はスルホ基、カルボキシル基、スルフ
ァモイル基、カルバモイル基またはアルコキシカルボニ
ル基を表すが、これら各々の置換基の好ましい例として
は前記一般式(1)のR6で挙げた基等である。
【0053】これらの基はさらに適当な置換基で置換さ
れていてもよく、適当な置換基としては例えば前記一般
式(1)のR1およびR2の適当な置換基として挙げた基
等である。
【0054】R12としてはスルホ基またはカルボキシル
基ものが好ましい。
【0055】A2は対陰イオンを表すが、この置換基の
具体例としては前記一般式(1)のA1について挙げた
基等である。但し、分子中の置換基として対陰イオンを
有する場合(例えば、R12がスルホ基またはカルボキシ
ル基の場合等)にはA2は不要であるものとする。対陰
イオンは分子内の置換基として存在する場合(すなわち
2が不要である場合)がより好ましい。
【0056】本発明の一般式(2)の色素の中で耐光性
の観点から、前記一般式(4)の色素を特に好ましいも
のとして挙げることができる。
【0057】一般式(4)においてX、R10、R11、m
およびnは、一般式(2)におけるX、R10、R11、m
およびnと各々同義の基または同義の整数を表す。R17
およびR18は、各々水素原子またはアルキル基(例え
ば、前記一般式(1)のR1およびR2のアルキル基の具
体例として挙げた基等)を表し、R19はアルキル基(例
えば、前記一般式(1)のR3のアルキル基の具体例と
して挙げた基等)を表す。また、R19はR17及び窒素原
子とともに環(例えば、モルホリン環、ピペラジン環、
ピペリジン環、ピロリジン環)を形成してもよい。R20
はスルホ基またはカルボキシル基を表す。
【0058】以下に本発明の(1)および(2)で示さ
れる色素の具体的化合物例を示すが、本発明はこれらに
限定されない。
【0059】
【化9】
【0060】
【化10】
【0061】
【化11】
【0062】
【化12】
【0063】
【化13】
【0064】
【化14】
【0065】
【化15】
【0066】
【化16】
【0067】
【化17】
【0068】
【化18】
【0069】
【化19】
【0070】
【化20】
【0071】
【化21】
【0072】
【化22】
【0073】
【化23】
【0074】
【化24】
【0075】
【化25】
【0076】
【化26】
【0077】
【化27】
【0078】
【化28】
【0079】本発明の一般式(1)〜(4)で示される
色素は、例えば化合物I−2およびII−2の場合に下記
の合成スキームに従って容易に合成することができ、他
の本発明の色素もこれに準じて合成することが可能であ
る。
【0080】
【化29】
【0081】
【化30】
【0082】本発明の一般式(1)、(2)、(3)ま
たは(4)で示される色素を含有するインクジェット記
録液は水系インクジェット記録液、油系インクジェット
記録液、固体(相変化)インクジェット記録液等を用い
ることができるが、水系インクジェット記録液(例えば
インク総重量あたり10重量%以上の水を含有する水系
インクジェット記録液等)を特に好ましく用いることが
できる。
【0083】水系インクジェット記録液は、一般式
(1)、(2)、(3)または(4)で示される色素の
他に溶剤として水と水溶性有機溶媒を併用することが好
ましい。
【0084】水溶性有機溶媒の例としては、アルコール
類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカ
ンダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタ
ノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジル
アルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタン
ジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグ
リコール等)、多価アルコールエーテル類(例えば、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブ
チルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル
アセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリ
コールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモ
ノフェニルエーテル等)、アミン類(例えば、エタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタ
ノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エ
チレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテ
トラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイ
ミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチ
ルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、ホルム
アミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロリ
ドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピ
ロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2
−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例えば、ジ
メチルスルホキシド等)、スルホン類(例えば、スルホ
ラン等)、尿素、アセトニトリル、アセトン等が挙げら
れる。
【0085】上記のような水系インクジェット記録液に
おいて、色素はその溶媒系に可溶であればそのまま溶解
して用いることができる。一方、そのままでは不溶の固
体である場合、色素を種々の分散機(例えば、ボールミ
ル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテー
ターミル、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波
ホモジナイザー、パールミル、ジェットミル、オングミ
ル等)を用いて微粒子化するか、あるいは可溶である有
機溶媒に色素を溶解した後に、高分子分散剤や界面活性
剤とともにその溶媒系に分散させることができる。さら
に、そのままでは不溶の液体または半溶融状物である場
合、そのままかあるいは可溶である有機溶媒に溶解し
て、高分子分散剤や界面活性剤とともにその溶媒系に分
散させることができる。
【0086】このような水系インクジェット記録液の具
体的調製法については、例えば特開平5−148436
号、同5−295312号、同7−97541号、同7
−82515号、同7−118584号等に記載の方法
を参照することができる。
【0087】油系インクジェット記録液は、本発明の色
素の他に溶媒として有機溶媒を使用する。
【0088】油系インクジェット記録液の溶媒の例とし
ては、上記水系インクジェット記録液において水溶性有
機溶媒として例示したものに加えて、アルコール類(例
えば、ペンタノール、ヘプタノール、オクタノール、フ
ェニルエチルアルコール、フェニルプロピルアルコー
ル、フルフリルアルコール、アニルアルコール等)、エ
ステル類(エチレングリコールジアセテート、エチレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレン
グリコールジアセテート、酢酸エチル、酢酸アミル、酢
酸ベンジル、酢酸フェニルエチル、酢酸フェノキシエチ
ル、フェニル酢酸エチル、プロピオン酸ベンジル、安息
香酸エチル、安息香酸ブチル、ラウリン酸ブチル、ミリ
スチン酸イソプロピル、リン酸トリエチル、リン酸トリ
ブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、マロン
酸ジエチル、マロン酸ジプロピル、ジエチルマロン酸ジ
エチル、コハク酸ジエチル、コハク酸ジブチル、グルタ
ル酸ジエチル、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジプロ
ピル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ(2−メトキ
シエチル)、セバシン酸ジエチル、マレイン酸ジエチ
ル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジオクチル、フマ
ル酸ジエチル、フマル酸ジオクチル、ケイ皮酸−3−ヘ
キセニル等)、エーテル類(例えば、ブチルフェニルエ
ーテル、ベンジルエチルエーテル、ヘキシルエーテル
等)、ケトン類(例えば、ベンジルメチルケトン、ベン
ジルアセトン、ジアセトンアルコール、シクロヘキサノ
ン等)、炭化水素類(例えば、石油エーテル、石油ベン
ジル、テトラリン、デカリン、ターシャリーアミルベン
ゼン、ジメチルナフタリン等)、アミド類(例えば、
N,N−ジエチルドデカンアミド等)が挙げられる。
【0089】上記のような油系インクジェット記録液に
おいて、色素はそのまま溶解させて用いることができ、
また樹脂状分散剤や結合剤を併用して分散または溶解さ
せて用いることもできる。
【0090】このような油系インクジェット記録液の具
体的調製法については、特開平3−231975号、特
表平5−508883号等に記載の方法を参照すること
ができる。
【0091】固体(相変化)インクジェット記録液は、
室温で固体でありかつインクの加熱噴射時には溶融した
液体状である相変化溶媒を使用する。
【0092】このような相変化溶媒としては、天然ワッ
クス(例えば、密ロウ、カルナウバワックス、ライスワ
ックス、木ロウ、ホホバ油、鯨ロウ、カンデリラワック
ス、ラノリン、モンタンワックス、オゾケライト、セレ
シン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワッ
クス、ペトロラクタム等)、ポリエチレンワックス誘導
体、塩素化炭化水素、有機酸(例えば、パルミチン酸、
ステアリン酸、ベヘン酸、チグリン酸、2−アセトナフ
トンベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ジヒド
ロキシステアリン酸等)、有機酸エステル(例えば、上
記した有機酸のグリセリン、ジエチレングリコール、エ
チレングリコール等のアルコールとのエステル等)、ア
ルコール(例えば、ドデカノール、テトラデカノール、
ヘキサデカノール、エイコサノール、ドコサノール、テ
トラコサノール、ヘキサコサノール、オクタコサノー
ル、ドデセノール、ミリシルアルコール、テトラセノー
ル、ヘキサデセノール、エイコセノール、ドコセノー
ル、ピネングリコール、ヒノキオール、ブチンジオー
ル、ノナンジオール、イソフタリルアルコール、メシセ
リン、テレアフタリルアルコール、ヘキサンジオール、
デカンジオール、ドデカンジオール、テトラデカンジオ
ール、ヘキサデカンジオール、ドコサンジオール、テト
ラコサンジオール、テレビネオール、フェニルグリセリ
ン、エイコサンジオール、オクタンジオール、フェニル
プロピレングリコール、ビスフェノールA、パラアルフ
ァクミルフェノール等)、ケトン(例えば、ベンゾイル
アセトン、ジアセトベンゼン、ベンゾフェノン、トリコ
サノン、ヘプタコサノン、ヘプタトリアコンタノン、ヘ
ントリアコンタノン、ヘプタトリアコンタノン、ステア
ロン、ラウロン、ジアニソール等)、アミド(例えば、
オレイン酸アミド、ラウリル酸アミド、ステアリン酸ア
ミド、リシノール酸アミド、パルミチン酸アミド、テト
ラヒドロフラン酸アミド、エルカ酸アミド、ミリスチン
酸アミド、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、N−
ステアリルエルカ酸アミド、N−オレイルステアリン酸
アミド、N,N′−エチレンビスラウリン酸アミド、
N,N′−エチレンビスステアリン酸アミド、N,N′
−エチレンビスオレイン酸アミド、N,N′−メチレン
ビスステアリン酸アミド、N,N′−エチレンビスベヘ
ン酸アミド、N,N′−キシリレンビスステアリン酸ア
ミド、N,N′−ブチレンビスステアリン酸アミド、
N,N′−ジオレイルアジピン酸アミド、N,N′−ジ
ステアリルアジピン酸アミド、N,N′−ジオレイルセ
バシン酸アミド、N,N′−システアリルセバシン酸ア
ミド、N,N′−ジステアリルテレフタル酸アミド、
N,N′−ジステアリルイソフタル酸アミド、フェナセ
チン、トルアミド、アセトアミド、オレイン酸2量体/
エチレンジアミン/ステアリン酸(1:2:2のモル
比)のような2量体酸とジアミンと脂肪酸の反応生成物
テトラアミド等)、スルホンアミド(例えば、パラトル
エンスルホンアミド、エチルベンゼンスルホンアミド、
ブチルベンゼンスルホンアミド等)、シリコーン類(例
えば、シリコーンSH6018(東レシリコーン)、シ
リコーンKR215,216,220(信越シリコー
ン)等)、クマロン類(例えば、エスクロンG−90
(新日鐵化学)等)、コレステロール脂肪酸エステル
(例えば、ステアリン酸コレステロール、パルミチン酸
コレステロール、ミリスチン酸コレステロール、ベヘン
酸コレステロール、ラウリン酸コレステロール、メリシ
ン酸コレステロール等)、糖類脂肪酸エステル(ステア
リン酸サッカロース、パルミチン酸サッカロース、ベヘ
ン酸サッカロース、ラウリン酸サッカロース、メリシン
酸サッカロース、ステアリン酸ラクトース、パルミチン
酸ラクトース、ミリスチン酸ラクトース、ベヘン酸ラク
トース、ラウリン酸ラクトース、メリシン酸ラクトース
等)が挙げられる。
【0093】固体インクジェット記録液の固体−液体相
変化における相変化温度は、60℃以上であることが好
ましく、80〜150℃であることがより好ましい。
【0094】上記のような固体インクジェット記録液に
おいて、加熱した溶融状態の溶媒に本発明の色素をその
まま溶解させて用いることができ、また樹脂状分散剤や
結合剤を併用して分散または溶解させて用いることもで
きる。
【0095】このような固体インクジェット記録液の具
体的調製法については、特開平5−186723号、同
7−70490号等に記載の方法を参照することができ
る。
【0096】上記したような水系、油系、固体の各イン
クジェット記録液は、その飛翔時の粘度として40cp
s以下が好ましく、30cps以下であることがより好
ましい。
【0097】本発明のインクジェット記録液は、その飛
翔時の表面張力として20dyn/cm以上が好まし
く、25〜80dyn/cmであることがより好まし
い。
【0098】本発明のインクジェット記録液において、
一般式(1)、(2)、(3)または(4)で表される
色素は、全インクジェット記録液量の0.1〜25重量
%の範囲で使用されることが好ましく、0.5〜10重
量%の範囲であることがより好ましい。
【0099】本発明のインクジェット記録液において
は、吐出安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ
適合性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上
の目的に応じて、粘度調製剤、表面張力調製剤、比抵抗
調製剤、皮膜形成剤、分散剤、界面活性剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を添
加することもできる。
【0100】本発明のインクジェット記録液は、その使
用する記録方式に関して特に制約はなく、コンティニュ
アス方式及びオンデマンド方式のインクジェットプリン
タ用のインクジェット記録液として好ましく使用するこ
とができる。オンデマンド型方式としては、電気−機械
変換方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキ
ャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモー
ド型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式
(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット
型等)、静電吸引方式(例えば、電界制御型、スリット
ジェット型等)、放電方式(例えば、スパークジェット
型等)などを具体的な例として挙げることができる。
【0101】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0102】実施例1 表1に記載の組成を有する各インク組成物を用いて、イ
ンクジェットプリンタMJ−5000C(セイコーエプ
ソン株式会社製、電気−機械変換方式)によって、イン
クジェット用専用コート紙上に記録したマゼンタ画像サ
ンプルを得た。このサンプルを用いて、下記のように定
義した耐光性、色調の評価を行った結果を表1に示す。
【0103】耐光性:PDA−65(コニカ(株)製)
の緑色光による反射濃度の測定から算出したキセノンフ
ェードメーターにて24時間***した後のサンプルの未
***サンプルに対する画像の残存率 耐光性(%)=(***試料の緑色光反射濃度/未***試
料の緑色光反射濃度)×100 色調 :PDA−65(コニカ(株)製)を用いて青
色、緑色、赤色光における反射濃度を測定し、緑色光に
おける反射濃度を1に規格化した場合の相対青色光反射
濃度および相対赤色光反射濃度を算出して下記基準にて
評価。すなわち○は青色光および赤色光の波長領域に不
正吸収が少ない良好な色調のマゼンタ画像を表す。
【0104】○:相対青色光反射濃度0.25未満かつ
相対赤色光反射濃度0.10未満の場合 △b:相対青色光反射濃度0.25以上で相対赤色光反
射濃度0.10未満の場合 △r:相対青色光反射濃度0.25未満で相対赤色光反
射濃度0.10以上の場合 ×:相対青色光反射濃度0.25以上かつ相対赤色光反
射濃度0.10以上の場合 尚、表1の各化合物量の単位はインクジェット記録液に
おける重量%である。
【0105】表中に記載の比較−1、比較−2および界
面活性剤−1の構造を下記に示す。
【0106】
【化31】
【0107】
【表1】
【0108】表1の結果から明らかなように、本発明の
インクジェット記録液は比較のインクジェット記録液を
使用した場合に比較して耐光性に優れ、かつ緑色光領域
の反射濃度に対する青色光および赤色光領域の不正吸収
が少なく色調が良好のものであることがわかる。
【0109】さらに、本プリンタにおける連続吐出試験
においても問題なく使用でき、本発明のインクジェット
記録液の電気−機械変換方式に対する高い信頼性を確認
した。
【0110】実施例2 表2に記載の組成を有する各インク組成物を用いて、イ
ンクジェットプリンタBJC−600J(キャノン社
製、電気−熱変換方式)によって、インクジェット用専
用光沢紙上に記録したサンプルを得た。このサンプルを
用いて、実施例1と同様に耐光性と色調の評価を行った
結果を表2に示す。尚、表2の各化合物量の単位はイン
クジェット記録液における重量%であり、比較−1、比
較−2の化合物および評価項目の定義は各々実施例1と
同様である。
【0111】
【表2】
【0112】表2の結果から明らかなように、本発明の
インクジェット記録液は比較のインクジェット記録液を
使用した場合に比較して耐光性に優れ、かつ緑色光領域
の反射濃度に対する青色光および赤色光領域の不正吸収
が少ない色調が良好のものであることがわかる。
【0113】また、本プリンタの系においてインクジェ
ット記録液の熱時変質によるヘッドの異常等は確認され
ず、電気−熱変換方式に対する適合性を持ち合わせてい
ることを確認した。
【0114】
【発明の効果】本発明によるインクジェット記録液は色
画像の耐光性に優れ、良好な色再現性のための色調に優
れた効果を有し、特にマゼンタ色に優れた効果を有す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石橋 大輔 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 森本 仁士 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される色素を含有
    することを特徴とするインクジェット記録液。 【化1】 〔式中、R1およびR2は、各々水素原子、アルキル基、
    アルケニル基、アルキニル基またはアラルキル基を表
    し、R3は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アル
    キニル基、アラルキル基、芳香族基または複素環基を表
    す(但し、R3はR1および窒素原子とともに環を形成し
    てもよい)。R4およびR5は、各々ハロゲン原子、アル
    キル基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニ
    ルオキシ基、アラルキルオキシ基、芳香族オキシ基、複
    素環オキシ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、
    ウレイド基、ウレタン基、アルコキシカルボニル基、カ
    ルバモイル基、スルファモイル基、スルホニル基、アシ
    ル基、アミノ基、シアノ基、ヒドロキシ基、スルホ基ま
    たはカルボキシル基を表し、p、qは0〜4の整数を表
    し、R6はスルホ基、カルボキシル基、スルファモイル
    基、カルバモイル基またはアルコキシカルボニル基を表
    し、A1は対陰イオンを表す。但し、分子中に対陰イオ
    ンの存在するときはA1は不要であるものとする。〕
  2. 【請求項2】 下記一般式(2)で表される色素を含有
    することを特徴とするインクジェット記録液。 【化2】 〔式中、Xは塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表
    し、R7およびR8は、各々水素原子、アルキル基、アル
    ケニル基、アルキニル基またはアラルキル基を表し、R
    9は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル
    基、アラルキル基、芳香族基または複素環基を表す(但
    し、R9はR7および窒素原子とともに環を形成してもよ
    い)。R10およびR11は、各々ハロゲン原子、アルキル
    基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオ
    キシ基、アラルキルオキシ基、芳香族オキシ基、複素環
    オキシ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、ウレ
    イド基、ウレタン基、アルコキシカルボニル基、カルバ
    モイル基、スルファモイル基、スルホニル基、アシル
    基、アミノ基、シアノ基、ヒドロキシ基、スルホ基また
    はカルボキシル基を表し、mは0〜3の整数を表し、n
    は0〜4の整数を表し、R12はスルホ基、カルボキシル
    基、スルファモイル基、カルバモイル基またはアルコキ
    シカルボニル基を表し、A2は対陰イオンを表す。但
    し、分子中に対陰イオンの存在するときはA2は不要で
    あるものとする。〕
  3. 【請求項3】 前記一般式(1)で表される色素が下記
    一般式(3)で表される色素であることを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット記録液。 【化3】 〔式中、R4、R5、pおよびqは、前記一般式(1)に
    おけるR4、R5、pおよびqと各々同義の基または同義
    の整数を表す。R13およびR14は、各々水素原子または
    アルキル基を表し、R15はアルキル基または芳香族基を
    表す(但し、R15はR13及び窒素原子とともに環を形成
    してもよい)。R16はスルホ基またはカルボキシル基を
    表す。〕
  4. 【請求項4】 前記一般式(2)で表される色素が下記
    一般式(4)で表される色素であることを特徴とする請
    求項2に記載のインクジェット記録液。 【化4】 〔式中、X、R10、R11、mおよびnは、一般式(2)
    におけるX、R10、R11、mおよびnと各々同義の基
    または同義の整数を表す。R17およびR18は、各々水
    素原子またはアルキル基を表し、R19はアルキル基を表
    す(但し、R19はR17及び窒素原子とともに環を形成し
    もてよい)。R20はスルホ基またはカルボキシル基を表
    す。〕
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