JPH09240936A - エレベータ制御装置 - Google Patents

エレベータ制御装置

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Publication number
JPH09240936A
JPH09240936A JP8075383A JP7538396A JPH09240936A JP H09240936 A JPH09240936 A JP H09240936A JP 8075383 A JP8075383 A JP 8075383A JP 7538396 A JP7538396 A JP 7538396A JP H09240936 A JPH09240936 A JP H09240936A
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JP
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brake
command
drum
side electrode
relay
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Application number
JP8075383A
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English (en)
Inventor
Michiyoshi Sonoda
道吉 園田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/0006Monitoring devices or performance analysers
    • B66B5/0037Performance analysers

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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Elevator Control (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキ開放指令によるブレーキ開放動作時
に、ブレーキシューとブレーキドラムとのギャップ長が
保持されていないときはブレーキ異常と判定できるよう
にしたエレベータ制御装置を得ることである。 【解決手段】 ブレーキ釈放確認継電器13は、一対の
ブレーキシュー1a、1bに取り付けられたブレーキシ
ュー側電極11a、11bと、ブレーキシュー1a、1
bがブレーキドラム2を押圧した状態のときに各々のブ
レーキシュー側電極11a、11bに接触するブレーキ
ドラム側電極12とが非接触であるときには不動作とな
りギャップがあることを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータかごを
昇降する電動機に直結されたブレーキ装置のブレーキ異
常検出機能を有したエレベータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、つるべ式エレベータは、巻上機
における電動機の回転によりエレベータかごを運転する
ようにしているが、ブレーキ装置は電動機に直結して設
けられている。例えば、ドラム式電磁ブレーキは、電動
機に直結され電動機の回転と共に回転するブレーキドラ
ムと、そのブレーキドラムを両側から押圧してブレーキ
を作動させる一対のブレーキシューとをから構成されて
いる。そして、ブレーキ開放指令がオン指令であるとき
には、ブレーキシューをブレーキドラムより離してブレ
ーキドラムを開放状態にし、一方、ブレーキ開放指令が
オフ指令であるときには、ブレーキシューでブレーキド
ラムを押圧してブレーキドラムの回転を阻止するように
している。
【0003】このようなブレーキ装置を図8に示す。ブ
レーキシュー1は、ブレーキ開放指令(図示しない)の
オン指令やオフ指令により、ブレーキドラム2を押圧し
てブレーキドラム2の回転を阻止したりブレーキドラム
2より離れてブレーキドラム2を開放状態にする。この
ブレーキシュー1は固定部に取り付けられており、左右
両側よりブレーキドラム2を押圧するようになってい
る。また、ブレーキドラム2は、電動機の回転軸3に直
結されており、電動機が回転すると共に一緒に回転す
る。回転軸3は、電動機を含む巻上機の回転軸であり、
この回転軸3の回転速度によりエレベータかご速度が決
定される。
【0004】次に、ブレーキコイル4は、ブレーキ開放
指令がオン指令であるときに電流を流し込み、その電磁
力によりブレーキシュー1を吸引するもので、これによ
り、ブレーキシュー1とブレーキドラム2との間のギャ
ップを保持してブレーキドラム2を開放状態にする。そ
して、制動力調整バネ5はブレーキシュー1とブレーキ
ドラム2との接触圧力を調整するものであり、高速運転
よりブレーキ開放指令をオフ指令としたときに、乗客が
怪我をしない安全な減速度で停止できるように機械的制
動力を5の調整バネで行っている。
【0005】このようなブレーキ構成を有するブレーキ
装置において、図9又は図10に示すようなブレーキ開
放確認回路にて、ブレーキの開放確認およびブレーキ開
放異常時の保護を行っている。なお、ブレーキ異常時の
保護ロジックについては図9及び図10では、図示を省
略している。
【0006】図9において、ブレーキ開放指令は、ブレ
ーキ開放コンタクタ6により与えられ、そのブレーキ開
放指令がオン指令であるときにブレーキ開放コンタクタ
6はオンする。このブレーキ開放コンタクタのオンによ
り、抵抗7a及び抵抗7bを介してブレーキコイル4に
電源が供給される。抵抗7a及び抵抗7bは、ブレーキ
制限抵抗であり、ブレーキブレーキコイル4に流れる電
流を制限するものである。抵抗7bにはフォーシング制
御用コンタクタ8が設けられている。これは、ブレーキ
吸引時間を早くするために抵抗7bをショートしブレー
キ電流を多く流すためのものである。すなわち、ブレー
キ吸引時間を早くするためにはブレーキコイル内磁束を
早く立ち上げることが必要であり、そのためにブレーキ
抵抗7bをショートしブレーキ電流を多く流す。したが
って、フォーシング制御用コンタクタ8はフォーシング
時間終了後には再びオフする。
【0007】ブレーキ開放確認検出スイッチ9は、ブレ
ーキ開放指令がオン指令となり、ブレーキコイル4に電
流が流れブレーキシュー1が機械的に動作したときに開
となる。したがって、ブレーキ開放確認継電器10は、
ブレーキ開放指令がオフ指令のときには動作状態にあ
り、オン指令のときには不動作状態にある。つまり、オ
フ指令のときには、ブレーキ開放確認継電器10は励磁
され動作状態にあり、そのときは、ブレーキシュー1と
ブレーキ2ドラムとが押圧されている。
【0008】そして、ブレーキ開放指令がオン指令とな
ると、ブレーキコイル4によりブレーキシュー1が動作
しブレーキシュー1とブレーキドラム2とが離れ、ブレ
ーキ開放確認検出スイッチ9が開となるので、ブレーキ
開放確認継電器10はオフとなる。このことから、ブレ
ーキ開放確認検出スイッチ9が開したときにブレーキ開
放確認継電器10が不動作となり、これにより、ブレー
キ装置が開放状態になったことを検出することになる。
【0009】図9においては、ブレーキ開放指令がオン
指令であるにもかかわらず、ブレーキ開放確認検出スイ
ッチ9が開せずブレーキ開放確認継電器10が励磁され
続けるとブレーキ異常を検出する。
【0010】次に、図10のブレーキ開放確認検出回路
は、図9のブレーキ開放確認検出回路のように、ブレー
キ開放確認スイッチ9を直接構成しない場合にブレーキ
開放確認を行う場合のものである。
【0011】すなわち、ブレーキ開放確認継電器10は
ブレーキ開放コンタクタ6のオンと共にオンする。図1
0においては、ブレーキ動作の確認としてブレーキコイ
ル4に電源が供給されると、ブレーキが開放状態にある
と検出するものであり、ブレーキ異常の保護としては、
ブレーキ開放指令がオン指令であるにもかかわらずブレ
ーキ開放確認継電器10がオンしないとにブレーキ異常
を検出する。
【0012】以上述べたように、ブレーキ開放確認の検
出方式として、図9及び図10のようにブレーキシュー
1の動作確認またはブレーキコイル4への電源供給確認
により実施している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
従来のものにおいては以下のような問題点がある。すな
わち、図9のものでは、ブレーキコイル4に電流が流れ
ブレーキシュー1が動作したことまでは確認できるが、
ブレーキシュー1とブレーキドラム2のギャップ長が保
持されているか否かの確認までは監視できない。
【0014】例えば、ギャップの調整不良やブレーキ抵
抗7a、7bの抵抗値増大に伴うブレーキ電流不足でブ
レーキシュー1の吸引不足になった場合、うまくギャッ
プが取れない状態のまま走行したりする。そうした場
合、ブレーキシュー1とブレーキドラム2との摩擦によ
りブレーキシュー1とブレーキドラム2とを破損し、交
換をする必要が生じたりする。また、ブレーキシュー1
とブレーキドラム2との間の摩擦力が実際のエレベータ
駆動必要トルクに加算されることにより、トルク不足に
なり加速運転中にエレベータが急停止して乗客に不快感
不安感を与えることになる。
【0015】一方、図10のものでは、ブレーキコイル
4に電源が供給されたことしか確認していないので、さ
らに図9のものより条件が要くなる。すなわち、図9の
ものでは、ブレーキシュー1が動作したかどうか確認で
きないため、上記の不具合がいっそう発生する可能性が
ある。
【0016】本発明の目的は、ブレーキ開放指令による
ブレーキ開放動作時に、ブレーキシューとブレーキドラ
ムとのギャップ長が保持されていないときはブレーキ異
常と判定できるようにしたエレベータ制御装置を得るこ
とである。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ブレ
ーキシューとブレーキドラムとの間にギャップが保たれ
ているか否かを監視するブレーキ状態監視装置と、オン
指令のブレーキ開放指令が出力されてから所定の時間経
過後にブレーキ状態監視装置がブレーキシューとブレー
キドラムとの間にギャップのないこと検出したときはブ
レーキ異常信号を出力するブレーキ異常検出回路とを備
えたものである。
【0018】請求項1の発明では、ブレーキ開放時にブ
レーキ状態監視装置により、ブレーキシューとブレーキ
ドラムとがギャップのない接触状態で吸引されたことを
検出したときは、ブレーキ異常検出回路はブレーキ異常
と判定する。そして、その異常信号に基づき必要に応じ
てその旨を表示すると共にエレベータを停止させる。
【0019】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、ブレーキ状態監視装置は、一対のブレーキシューの
各々のブレーキシューに取り付けられたブレーキシュー
側電極と、ブレーキドラムの円周上に取り付けられブレ
ーキシューがブレーキドラムを押圧した状態のときに各
々のブレーキシュー側電極に接触するブレーキドラム側
電極と、ブレーキシュー側電極とブレーキドラム側電極
とが接触しているときに動作してギャップがないことを
検出すると共にブレーキシュー側電極とブレーキドラム
側電極とが非接触であるときには不動作となりギャップ
があることを検出するブレーキ釈放確認継電器とを備え
たことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御装
置。
【0020】請求項2の発明では、請求項1の発明の作
用に加え、ブレーキ開放指令がオン指令であるにもかか
わらず、ブレーキ釈放確認継電器が動作状態を継続して
いるときはブレーキ開放異常を検出する。
【0021】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、ブレーキ状態監視装置は、一対のブレーキシューの
各々のブレーキシューに取り付けられお互いに並列接続
されるブレーキシュー側電極と、ブレーキドラムの円周
上に取り付けられブレーキシューがブレーキドラムを押
圧した状態のときにブレーキシュー側電極に接触するブ
レーキドラム側電極と、ブレーキシュー側電極とブレー
キドラム側電極とが接触しているときに動作してギャッ
プがないことを検出すると共にブレーキシュー側電極と
ブレーキドラム側電極とが非接触であるときには不動作
となりギャップがあることを検出するブレーキ釈放確認
継電器と、電動機の速度が所定の低速度設定値を越えた
ときにはブレーキ釈放確認継電器の動作を阻止する動作
阻止継電器とを備えたものである。
【0022】請求項3の発明では、請求項1の発明の作
用に加え、ブレーキ開放指令がオン指令であり、電動機
の速度が低速度設定値以下のときであるにもかかわら
ず、ブレーキ釈放確認継電器が動作状態を継続している
ときはブレーキ開放異常を検出する。そして、動作阻止
継電器は、電動機の速度が所定の低速度設定値を越えた
ときにはブレーキ釈放確認継電器の動作を阻止する。こ
れにより、一対のブレーキシューのうちの片方が非接触
となった場合に、ブレーキ開放状態と判定してしまうこ
とを防止する。
【0023】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、所定の低速度設定値は、零速度検出信号(3m/分
以下)としたものである。
【0024】請求項4の発明では、請求項3の発明の作
用に加え、電動機の速度が零速度検出信号(3m/分以
下)を越えたときにブレーキ釈放確認継電器の動作を阻
止される。
【0025】請求項5の発明は、請求項2又は請求項3
の発明において、ブレーキシューとブレーキドラムとの
開放時におけるギャップと、ブレーキシュー側電極とブ
レーキドラム側電極とのギャップとが等しくなるよう
に、ブレーキシュー側電極の長さを可変とするための支
柱を設けたものである。
【0026】請求項5の発明では、請求項2又は請求項
3の発明の作用に加え、ブレーキシュー側電極とブレー
キドラム側電極とのギャップを、支柱により調整する。
【0027】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項3
の発明において、ブレーキ異常検出回路は、ブレーキ開
放指令がオン指令であり、かつブレーキ釈放確認継電器
が動作しているときに動作する異常検出継電器と、異常
継電器が動作してから所定の時間の経過後にブレーキ異
常信号を出力するタイマーとを備えたものである。
【0028】請求項6の発明では、請求項1乃至請求項
3の発明の作用に加え、異常検出継電器の出力信号を、
タイマーの設定時間だけ時限動作させることにより誤動
作の防止を図る。
【0029】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、タイマーでの所定の時間は、オン指令のブレーキ開
放指令が出力されてからブレーキシューが動作完了する
までの時間より長い時間としたものである。
【0030】請求項7の発明では、請求項6の発明の作
用に加え、タイマーの設定時間として、少なくともブレ
ーキシューの機械的開放動作に要する時間以上の時限を
設定する。
【0031】請求項8の発明は、請求項6の発明におい
て、ブレーキ異常検出回路は、タイマーに代えて、ブレ
ーキ開放指令のオン指令によりブレーキシューが機械的
開放動作を行ったことを検出するブレーキ開放確認検出
スイッチを設け、このブレーキ開放確認検出スイッチか
らのブレーキ開放確認信号が成立するまでは、ブレーキ
異常信号の出力を阻止するようにしたものである。
【0032】請求項8の発明では、請求項6の発明の作
用に加え、異常検出継電器の出力信号の出力を、ブレー
キシューの機械的開放動作を完了するまで阻止し、誤動
作の防止を図る。
【0033】請求項9の発明は、請求項6の発明におい
て、ブレーキ異常検出回路は、ブレーキ開放指令がオフ
指令であり、かつブレーキ釈放確認継電器が不動作であ
るときに動作する自由落下検出継電器を備えたものであ
る。
【0034】請求項9の発明では、請求項6の発明の作
用に加え、ブレーキ開放指令がオフ指令であるにもかか
わらず、ブレーキシューとブレーキドラムの接触を監視
するブレーキ釈放確認継電器がオフした場合に、自由落
下検出継電器は自由落下であることを検出する。これに
より、必要に応じてかごの移動を防止しエレベータを停
止させる。
【0035】請求項10の発明は、請求項6乃至請求項
9の発明において、ブレーキ異常検出回路は、電動機の
速度が所定の中間速度設定値を越えた状態でブレーキ開
放指令がオフ指令になったとき又はブレーキシューが機
械的開放動作状態でなくなったとき動作するブレーキス
リップ検出継電器と、ブレーキスリップ検出継電器が動
作したときにカウントしそのカウント値が設定値に達し
たときは出力信号を出すカウンターと、カウンターの出
力信号により動作する磨耗検出継電器とを備えたもので
ある。
【0036】請求項10の発明では、請求項6乃至請求
項9の発明の作用に加え、電動機が中間速度設定値を越
えた高速で、ブレーキを釈放したときのブレーキシュー
側電極とブレーキドラム側電極との磨耗を、磨耗検出継
電器で検出する。これにより、ブレーキシュー側電極及
びドラム側電極の交換時期情報を明示する。
【0037】請求項11の発明は、請求項1乃至請求項
10の発明において、ブレーキドラムをディスクブレー
キ装置の回転部とし、ブレーキシューをディスクブレー
キ装置の停止部として、ディスクブレーキ装置に適用し
たものである。
【0038】請求項11の発明では、ブレーキ制動方式
の異なるディスクブレーキ装置においても、その回転部
と停止部とに各々電極を設け、ブレーキ異常を検出す
る。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態を示すブレーキ
装置の説明図である。この第1の実施の形態では、図8
に示した従来例に対し、ブレーキ状態監視装置が設けら
れている。このブレーキ状態監視装置は、一対のブレー
キシュー1の各々のブレーキシュー1a、1bに取り付
けられたブレーキシュー側電極11a、11bと、ブレ
ーキドラム2の円周上に取り付けられブレーキドラム側
電極12と、ブレーキが釈放状態にあるか否かを確認す
るためのブレーキ釈放確認継電器13とから構成されて
いる。
【0040】図1において、ブレーキドラム側電極12
は、ブレーキ動作時にブレーキシュー1a、1bと実際
に接触するブレーキドラム2の表面に設けられる。すな
わち、ブレーキドラム2の円周上全体に溝を設け、その
溝内部を一度絶縁した上で電極となる導体をその絶縁物
のよに貼りつけて、ブレーキドラム側電極12は構成さ
れる。
【0041】一方、ブレーキシュー側電極11a、11
bはブレーキシュー1a、1bにそれぞれ絶縁材の支柱
14を立てて、そのブレーキシュー1a、1b側と反対
側に電極を固定した構成となっている。ブレーキシュー
側電極11a、11bの取り付け位置としては、ブレー
キ開放指令がオフ指令でありブレーキシュー1a、1b
とブレーキドラム2とが押圧された状態のときは、ブレ
ーキドラム側電極12とブレーキシュー側電極11a、
11bとは適度な圧力で接触されており、ブレーキ開放
指令がオン指令でありブレーキシュー1a、1bが吸引
された状態のときは、ブレーキドラム側電極12とブレ
ーキシュー側電極11a、11bとは、設定されたギャ
ップを確保して離れるような位置に取り付けられる。
【0042】この取付位置は、支柱14により調整され
る。すなわち、この支柱14により、ブレーキシュー1
a、1bとブレーキドラム2との開放時におけるギャッ
プと、ブレーキシュー側電極11a、11bとブレーキ
ドラム側電極12とのギャップとが等しくなるように、
ブレーキシュー側電極11a、11bの長さを可変とす
る。なお、図1では、ブレーキシュー側電極11a、1
1bは各々のブレーキシュー1a、11bに2個ずつ取
り付けられている。そして、同じブレーキシュー1a
(1b)に取り付けられた各々のブレーキシュー側電極
11a(11b)は電線で接続され、並列接続されてい
る。
【0043】また、ブレーキ釈放確認継電器13は、ブ
レーキシュー1a、1bとブレーキドラム2とが押圧さ
れて接触している状態のときに動作するものである。す
なわち、ブレーキシュー側電極11a、11bとドラム
側電極12とが接触しているときに励磁され動作する。
つまり、ブレーキ釈放確認継電器13は、ブレーキシュ
ー側電極11a、11bとブレーキドラム側電極12と
が接触しているときに動作してギャップがないことを検
出すると共に、ブレーキシュー側電極11a、11bと
ブレーキドラム側電極12とが非接触であるときには不
動作となり、ギャップがあることを検出することにな
る。
【0044】次に、ブレーキ異常検出回路について説明
する。図2は、第1の実施の形態におけるブレーキ異常
検出回路の回路図である。図2において、接点15bは
ブレーキシュー側電極11とブレーキドラム側電極12
とが接触のときには閉じており非接触のときに開くb接
点、接点13aはブレーキ釈放確認継電器13が励磁さ
れたとき閉成するa接点、16aは図示省略のブレーキ
開放指令継電器がオン指令を出力したときに閉成するa
接点である。
【0045】また、ブレーキ異常検出継電器17は、ブ
レーキの異常を検出するものであり、ブレーキ開閉指令
信号がオン指令であるときに閉成する接点16aと、ブ
レーキ釈放確認継電器13の接点13aとが共に閉成
し、タイマー18に設定された設定時間を経過した後に
ブレーキ異常信号を出力するものである。
【0046】すなわち、ブレーキ開放指令が出力され接
点16aが閉成した後に、ブレーキシュー1が完全に吸
引できずブレーキシュー1とブレーキドラム2とが接触
した状態のままであるとブレーキ釈放確認継電器13は
励磁され続ける。したがって、オンティレイタイマー1
8で設定された設定時間が経過すると、ブレーキ異常検
出継電器17はブレーキ異常信号を出力することにな
る。ここで、タイマー18での所定の設定時間は、オン
指令のブレーキ開放指令が出力されてからブレーキシュ
ー1が動作完了するまでの時間より長い時間とする。こ
れにより、ブレーキ異常検出回路の誤動作を防止してい
る。
【0047】いま、エレベータが停止しブレーキ開放指
令が出力されていないとする。このときはブレーキシュ
ー1とブレーキドラム2とは押圧され接触しているの
で、ブレーキシュー側電極11とブレーキドラム側電極
12とも接触している。したがって、以下の回路が形成
される。すなわち、制御電源Vcc、ブレーキシュー側
電極11a、ブレーキドラム側電極12、その反対側の
ブレーキシュー側電極11b、ブレーキ釈放確認継電器
13、零電位0vのループが形成される。これにより、
制御電源Vccからブレーキ釈放確認継電器13に電源
が供給され、ブレーキ釈放確認継電器13は励磁され動
作状態であるので、その接点13aは閉成している。な
お、この状態では、ブレーキ開放指令はオフ指令である
ので、接点16aは開いている。
【0048】この状態で、ブレーキ開放指令がオン指令
となると、接点13aは閉成されたままであるのでオン
ディレタイマー18は動作開始する。しかし、ブレーキ
シューが完全に吸引されるとブレーキシュー側電極11
とドラム側電極12とが離れ接点15bが開くので、ブ
レーキ釈放確認継電器13はオフし不動作となる。した
がって、ブレーキ異常検出回路はブレーキ異常信号を出
力することはない。これにより、エレベータは通常運転
を継続する。
【0049】ここで、ブレーキシュー1の吸引が完全で
なくブレーキシュー側電極11とブレーキドラム側電極
12とが接触した状態のままであると、接点16a及び
接点13aとが成立したままとなっているので、オンデ
ィレタイマー18が動作を継続し、設定時間後にブレー
キ異常検出継電器17からのブレーキ異常信号が出力さ
れる。この場合には、必要に応じて、その異常信号を出
力すると共にエレベータの運転を停止させることにな
る。
【0050】以上述べたように、この第1の実施の形態
によれば、ブレーキシュー1の吸引が完全でなく、ブレ
ーキシュー1とブレーキドラム2とが接触したままにな
っている場合、実際にエレベータが動き出す前に確実に
ブレーキ異常を検出することができるため、ブレーキシ
ュー1とブレーキドラム2との摩擦による破損や高速運
転時の急停止による乗客への不安感を未然に防止でき
る。
【0051】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図3は、本発明の第2の実施の形態におけるブレー
キ装置の説明図である。図1に示した第1の実施の形態
では、一対のブレーキシュー1a、1bのうち、一方が
非接触となり片方が接触したままの状態である場合に
は、制御電源Vcc、ブレーキシュー側電極11a、ブ
レーキドラム側電極12、その反対側のブレーキシュー
側電極11b、ブレーキ釈放確認継電器13、零電位0
vのループが形成されないので、ブレーキ異常信号は出
力されないことになる。
【0052】この第2の実施例では、そのような場合に
もブレーキ異常信号を出力できるようにしたものであ
る。すなわち、図1に示した第1の実施の形態に対し、
ブレーキシュー側電極11a、11bは、一対の各々の
ブレーキシュー1a、1bに取り付けられ、制御電源V
ccに対してお互いに並列接続されている。また、動作
阻止継電器19が設けられ、その接点19aがブレーキ
ドラム側電極12に対して開閉するように設けられてい
る。その他の構成は、図1に示した第1の実施の形態と
同一であるので、同一要素には同一符号を付しその説明
は省略する。
【0053】図3において、動作阻止継電器19は、電
動機の速度が所定の低速度設定値を越えたときにはブレ
ーキ釈放確認継電器13の動作を阻止するものである。
その接点19aは、動作阻止継電器19が励磁されてい
るときにブレーキドラム側電極12に接触し、励磁が中
止されたらブレーキドラム側電極12より離れるリミッ
トスイッチ接点である。この接点19aはブレーキ釈放
確認継電器13の動作条件になるように構成されてい
る。
【0054】図4は、第2の実施の形態におけるブレー
キ異常検出回路の回路図であり、接点20bは、低速度
検出継電器のb接点であり、この接点20bは電動機の
速度が低速度検出器の低速度設定値以下のときは閉じて
おり、低速度設定値を越えると開くものである。また、
接点15b1、15b2は、ブレーキシュー側電極11
a、11bが制御電源Vccに対してお互いに並列接続
された関係上、並列接続となったものであり、接点15
b1は、ブレーキシュー側電極11aとブレーキドラム
側電極12とが接触のときには閉じており非接触のとき
に開くb接点、接点15b2は、ブレーキシュー側電極
11bとブレーキドラム側電極12とが接触のときには
閉じており非接触のときに開くb接点である。
【0055】また、接点13aはブレーキ釈放確認継電
器13が励磁されたとき閉成するa接点、16aは図示
省略のブレーキ開放指令継電器がオン指令を出力したと
きに閉成するa接点である。
【0056】いま、エレベータが停止しているとする。
このときは、ブレーキシュー1とブレーキドラム2とが
押圧され、接点15b1及び15b2共に閉じており、
また、電動機の速度は零速度であるので接点20bは閉
じている。したがって、動作阻止継電器19は動作状態
にありその接点19aは閉じている。すなわち、接点1
9aは、ブレーキドラム側電極12に接触している。こ
のことにより、この状態では、以下の回路が形成されて
いる。制御電源Vcc、ブレーキシュー側電極11a、
ブレーキドラム側電極12、接点19a、ブレーキ釈放
確認継電器13、零電位0Vのループが形成されてい
る。これにより、ブレーキ釈放確認継電器13は励磁さ
れている。
【0057】この状態で、ブレーキ開放指令がオン指令
となると、第1の実施の形態と同様に、接点13aは閉
成されたままであるのでオンディレタイマー18は動作
開始する。しかし、ブレーキシュー1a、1bが完全に
吸引されるとブレーキシュー側電極11a、11bとド
ラム側電極12とが離れ接点15b1、15b2が開く
ので、ブレーキ釈放確認継電器13はオフし不動作とな
る。したがって、ブレーキ異常検出回路はブレーキ異常
信号を出力することはない。これにより、エレベータは
通常運転を継続する。
【0058】そして、エレベータの速度が大きくなり、
低速度設定値を越えると、動作阻止継電器19が動作し
接点19aを開くので、ブレーキ釈放確認継電器13が
オフし、それ以降のブレーキ異常検出動作を中止する。
【0059】一方、ブレーキシュー1a、1bのいずれ
かの吸引が完全でなくブレーキシュー側電極11a、1
1bのいずれかとブレーキドラム側電極12とが接触し
た状態のままであると、接点15b1及び接点15b2
とは並列接続されているので、ブレーキ釈放確認継電器
13は動作状態にあり接点13aは閉じている。
【0060】このことから、接点16a及び接点13a
とが成立したままとなっているので、オンディレタイマ
ー18が動作を継続し、設定時間後にブレーキ異常検出
継電器17からのブレーキ異常信号が出力される。この
場合には、必要に応じて、その異常信号を出力すると共
にエレベータの運転を停止させることになる。このよう
に、ブレーキシュー1a、1bの片側だけが吸引不足に
なり接触したとしても、その場合もブレーキ異常として
検出することになる。
【0061】また、低速度の検出にて、ブレーキ釈放確
認継電器13の励磁を中止しブレーキ異常検出動作を止
めるのは、動作阻止継電器19の接点19aの保護のた
めである。すなわち、電動機の高速運転状態において、
動作阻止継電器19の接点19aがブレーキドラム側電
極12と接触していると、その接触部の磨耗で直ぐに交
換を余儀無くされてしまうので、低速度設定値以上では
ブレーキ異常検出を中止するようにしている。なお、所
定の低速度設定値としては、零速度検出信号(3m/分
以下)とし、電動機の速度が零速度検出信号(3m/分
以下)を越えたときにブレーキ釈放確認継電器13の動
作を阻止する。
【0062】以上述べたように、この第2の実施の形態
によれば、ブレーキシュー1の片側または一部だけがブ
レーキドラム2と押圧され接触している場合でもブレー
キ異常検出ができる。たとえば、ブレーキシュー1aに
設けられた複数個のブレーキシュー側電極11aの一個
だけでも接触していればブレーキ異常検出が可能とな
る。これにより、ブレーキシュー1とブレーキドラム2
との接触の検出精度を大幅に向上することができる。
【0063】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図5に、本発明の第3の実施の形態における異常検
出回路の回路図を示す。この第3の実施の形態は、図4
に示した第2の実施の形態におけるブレーキ異常検出回
路に対し、タイマー18に代えて、ブレーキ開放指令の
オン指令によりブレーキシュー1が機械的開放動作を行
ったことを検出するブレーキ開放確認検出スイッチ9か
らのブレーキ開放確認信号が成立するまでは、ブレーキ
異常信号の出力を阻止するようにしたものである。これ
により、ブレーキ異常検出回路の誤動作を防止してい
る。
【0064】図5において、ブレーキ開放指令は、ブレ
ーキ開放コンタクタ6により与えられ、そのブレーキ開
放指令がオン指令であるときにブレーキ開放コンタクタ
6はオンする。このブレーキ開放コンタクタのオンによ
り、抵抗7a及び抵抗7bを介してブレーキコイル4に
電源が供給される。抵抗7a及び抵抗7bは、ブレーキ
制限抵抗であり、ブレーキブレーキコイル4に流れる電
流を制限するものである。抵抗7bにはフォーシング制
御用コンタクタ8が設けられている。これは、ブレーキ
吸引時間を早くするために抵抗7bをショートしブレー
キ電流を多く流すためのものである。すなわち、ブレー
キ吸引時間を早くするためにはブレーキコイル内磁束を
早く立ち上げることが必要であり、そのためにブレーキ
抵抗7bをショートしブレーキ電流を多く流す。したが
って、フォーシング制御用コンタクタ8はフォーシング
時間終了後には再びオフする。
【0065】ブレーキ開放確認検出スイッチ9は、ブレ
ーキ開放指令がオン指令となり、ブレーキコイル4に電
流が流れブレーキシュー1が機械的に動作したときに開
となる。したがって、ブレーキ開放確認継電器10は、
ブレーキ開放指令がオフ指令のときには動作状態にあ
り、オン指令のときには不動作状態にある。つまり、オ
フ指令のときには、ブレーキ開放確認継電器10は励磁
され動作状態にあり、そのときは、ブレーキシュー1と
ブレーキ2ドラムとが押圧されている。
【0066】そして、ブレーキ開放指令がオン指令とな
ると、ブレーキコイル4によりブレーキシュー1が動作
しブレーキシュー1とブレーキドラム2とが離れ、ブレ
ーキ開放確認検出スイッチ9が開となるので、ブレーキ
開放確認継電器10はオフとなる。このことから、ブレ
ーキ開放確認検出スイッチ9が開したときにブレーキ開
放確認継電器10が不動作となり、これにより、ブレー
キ装置が開放状態になったことを検出することになる。
【0067】この第3の実施の形態では、このブレーキ
開放確認継電器10が動作したときに開くb接点10b
を、ブレーキ異常検出継電器17の動作条件に入れてい
る。したがって、ブレーキ開放指令がオン指令となって
ブレーキシュー1が機械的に動作し、ブレーキ開放確認
検出スイッチ9が開するまでは、ブレーキ開放確認継電
器10が励磁され続けるので、そのb接点10bは開状
態を維持しブレーキ異常検出継電器17の動作を阻止す
ることになる。ブレーキシュー1が機械的に動作した後
は、ブレーキ開放確認継電器10は不動作となるので、
接点10bは閉となり、ブレーキ異常の検出を可能状態
とする。
【0068】このように、この第3の実施の形態では、
タイマー18の代わりに、ブレーキ開放指令のオン指令
によりブレーキシュー1が機械的開放動作を行ったこと
を検出するブレーキ開放確認検出スイッチ9のb接点1
0bの信号を用いるので、ブレーキ異常検出の開始にオ
ンディレイタイマを使い、ブレーキシューの動作時間を
推定して検出開始時間を設定していた。したがってタイ
マー18の設定時間の誤差や間違いによるブレーキ異常
検出回路の誤動作を防止することができ、また、低速度
検出時期の誤差によるブレーキ異常検出回路の誤動作も
防止できる。
【0069】図6は、自由落下検出回路の回路図であ
る。この自由落下検出回路を上述の第1の実施の形態乃
至第3の実施の形態に示した各々のブレーキ異常検出回
路に組み込むことも可能である。
【0070】図6において、接点16bは図示省略のブ
レーキ開放指令継電器のb接点、接点13bはブレーキ
釈放確認継電器13のb接点である。自由落下検出継電
器21は、ブレーキ開放指令がオフ指令であるにも拘ら
ずブレーキ釈放確認継電器13が不動作となり、ブレー
キが開放状態になったことを検出するものである。
【0071】いま、エレベータが停止し、ブレーキ開放
指令がオフ指令である場合には、接点16bは閉成され
ている。ブレーキが正常ならブレーキシュー1とブレー
キドラム2とが押圧され接触されているので、ブレーキ
釈放確認継電器13は励磁されている。したがって、そ
のb接点13bは開放されており、自由落下検出継電器
21は励磁されない。
【0072】しかし、何等かのブレーキ異常でブレーキ
コイル4に電源が供給され、ブレーキシュー1が吸引さ
れると、ブレーキ釈放確認継電器13が不動作となり、
そのb接点13bは閉成しブレーキ異常検出継電器21
が励磁される。
【0073】このように、自由落下検出回路を組み込ん
だブレーキ異常検出回路とすることにより、ブレーキシ
ュー1の吸引状態は正常でもブレーキ回路の何等かの異
常発生により、ブレーキ開放指令が出ていないにもかか
わらず、ブレーキシュー1が吸引されブレーキドラム2
が開放状態になったことを検出できる。したがって、こ
の自由落下検出継電器21の動作により、実際にかごが
自由落下により動き出す前に、ブレーキ回路の供給電源
を遮断することが可能となる。これにより、再びブレー
キドラム2をブレーキシュー1により押圧してエレベー
ターの動き出しを防ぐことができ安全上から見て効果が
ある。
【0074】次に、図7は、電極磨耗検出回路の回路図
である。この電極磨耗検出回路を上述の第1の実施の形
態乃至第3の実施の形態に示した各々のブレーキ異常検
出回路に組み込むことも可能である。
【0075】図7において、接点22aは図示省略の中
間速度検出継電器のa接点、接点16bは図示省略のブ
レーキ開放指令継電器のb接点、接点10aはブレーキ
開放確認継電器10のa接点である。そして、ブレーキ
スリップ検出継電器23は、電動機の速度が中間速度以
上の高速運転状態において、ブレーキ装置がブレーキ開
放状態になったことを検出するものであり接点23aは
そのa接点である。
【0076】カウンタ24は、ブレーキスリップ検出継
電器23が動作時間をカウントするもので、そのカウン
タ24でのカウント値が所定の設定値を越えるとそのa
接点24aを閉じるように動作する。また、磨耗検出継
電器25はカウンタ24のカウント値が設定値より越え
て接点24aが閉成したときに励磁される継電器であ
り、ブレーキシュー1及びブレーキドラム側電極12の
磨耗を検出するものである。この磨耗検出継電器25の
動作により、保守員はブレーキ接点(各々の電極及び接
点19a)の交換チェックを行うことになる。
【0077】いま、エレベータが起動し、電動機の速度
が中間速度以上の高速度になると、中間速度検出継電器
の接点22aが閉成されるが、エレベータの運転中はブ
レーキ開放指令はオン指令を継続しているため、図示省
略のブレーキ開放指令継電器のb点16bは開放であ
り、また、ブレーキ開放確認検出継電器10は不動作で
あるので、そのa接点10aは開放状態である。したが
って、ブレーキスリップ継電器23は励磁されず、カウ
ンタ24はカウントされない。
【0078】ところが、何等かの原因(例えば保護回路
動作)により、エレベータの高速運転中にブレーキ開放
指令がオフ指令になったり、また、ブレーキ開放指令が
オン指令ではあるが、ブレーキ装置異常等によりブレー
キシュー1の吸引停止状態になると、接点16bまたは
接点10aが閉成する。これにより、ブレーキスリップ
検出継電器23が励磁される。このことから、カウンタ
24がカウント動作する。そして、そのカウント値が設
定値を越えると磨耗検出継電器25が励磁され電極の磨
耗を知らせ交換をうながす。
【0079】以上のように、電極磨耗検出回路を組み込
んだブレーキ異常検出回路とすることにより、停止中の
ブレーキ異常検出に対しては問題なくブレーキ異常でな
くとも高速運転中でのブレーキ開放指令がオフ指令にな
った等のブレーキスリップ状態時に発生する電極の磨耗
状況が把握できる。したがって、必要に応じて電極の交
換時期を明確に表示することができる。つまり、電極磨
耗による接触不良等を未然に防ぐことができ、ブレーキ
異常検出回路の精度を一段と向上できる。
【0080】なお、以上の説明では、電動機の速度が中
間速度以上のスリップのみ検出するようにしたが、低速
度以上のスリップを検出するようにしても良い。
【0081】また、以上の説明では、全てブレーキシュ
ー1とブレーキドラム2とを有するドラム式電磁ブレー
キ装置について説明したが、ブレーキ構成のことなるデ
ィスクブレーキにおいても、ブレーキドラムをディスク
ブレーキ装置の回転部とし、ブレーキシューをディスク
ブレーキ装置の停止部として、ディスクブレーキ装置に
適用することも可能である。
【0082】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ブレ
ーキシューの吸引不足または調整不良等によりブレーキ
開放指令がオン指令のときのブレーキシュー吸引動作時
に、ブレーキシューとブレーキドラムとのギャップを監
視するので、ブレーキ開放指令としてオン指令が出力さ
れエレベータが動き出そうとしてもブレーキシューとブ
レーキドラムとのギャップ不足による接触が生じたら直
ちにエレベータを停止させることができる。
【0083】また、ブレーキシューとブレーキドラムの
摩擦による破損および高速運転中からの急停止による不
安感を未然に防ぐことができ、安全で信頼性の高いエレ
ベータのブレーキ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態におけるブ
レーキ装置の説明図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態におけるブ
レーキ異常検出回路の回路図である。
【図3】図3は、本発明の第2の実施の形態におけるブ
レーキ装置の説明図である。
【図4】図4は、本発明の第2の実施の形態におけるブ
レーキ異常検出回路の回路図である。
【図5】図5は、本発明の第3の実施の形態における異
常検出回路の回路図である。
【図6】図6は、本発明におけるブレーキ異常検出回路
に組み込まれる自由落下検出回路の回路図である。
【図7】図7は、本発明におけるブレーキ異常検出回路
に組み込まれる電極磨耗検出回路の回路図である。
【図8】図8は、従来のブレーキ装置の説明図である。
【図9】図9は、従来のブレーキ開放確認検出回路の一
例を示す回路図である。
【図10】図10は、従来のブレーキ開放確認検出回路
の他の例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 ブレーキシュー 2 ブレーキドラム 3 回転軸 4 ブレーキコイル 5 制動力調整バネ 6 ブレーキ開放コンタクタ 7 抵抗 8 フォーシング制御用コンタクタ 9 ブレーキ開放確認検出スイッチ 10 ブレーキ開放確認継電器 11 ブレーキシュー側電極 12 ブレーキドラム側電極 13 ブレーキ釈放確認継電器 14 支柱 15b 電極接触接点 16a ブレーキ開放指令接点 17 ブレーキ異常検出継電器 18 タイマー 19 動作阻止継電器 20b 低速度検出接点 21 自由落下検出継電器 22a 中間速度検出接点 23 ブレーキスリップ検出継電器 24 カウンタ 25 磨耗検出継電器

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータかごを昇降する電動機に直結
    され前記電動機の回転と共に回転するブレーキドラム
    と、前記ブレーキドラムを両側から押圧してブレーキを
    作動させる一対のブレーキシューとからなるドラム式電
    磁ブレーキ装置に対し、ブレーキ開放指令がオン指令で
    あるときには前記ブレーキシューを前記ブレーキドラム
    より離して前記ブレーキドラムを開放状態にし、前記ブ
    レーキ開放指令がオフ指令であるときには前記ブレーキ
    シューで前記ブレーキドラムを押圧して前記ブレーキド
    ラムの回転を阻止するようにしたエレベータ制御装置に
    おいて、前記ブレーキシューと前記ブレーキドラムとの
    間にギャップが保たれているか否かを監視するブレーキ
    状態監視装置と、前記オン指令のブレーキ開放指令が出
    力されてから所定の時間経過後に前記ブレーキ状態監視
    装置が前記ブレーキシューと前記ブレーキドラムとの間
    にギャップのないこと検出したときはブレーキ異常信号
    を出力するブレーキ異常検出回路とを備えたことを特徴
    とするエレベータ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキ状態監視装置は、前記一対
    のブレーキシューの各々のブレーキシューに取り付けら
    れたブレーキシュー側電極と、前記ブレーキドラムの円
    周上に取り付けられ前記ブレーキシューが前記ブレーキ
    ドラムを押圧した状態のときに前記各々のブレーキシュ
    ー側電極に接触するブレーキドラム側電極と、前記ブレ
    ーキシュー側電極と前記ブレーキドラム側電極とが接触
    しているときに動作して前記ギャップがないことを検出
    すると共に前記ブレーキシュー側電極と前記ブレーキド
    ラム側電極とが非接触であるときには不動作となり前記
    ギャップがあることを検出するブレーキ釈放確認継電器
    とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベー
    タ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキ状態監視装置は、前記一対
    のブレーキシューの各々のブレーキシューに取り付けら
    れお互いに並列接続されるブレーキシュー側電極と、前
    記ブレーキドラムの円周上に取り付けられ前記ブレーキ
    シューが前記ブレーキドラムを押圧した状態のときに前
    記ブレーキシュー側電極に接触するブレーキドラム側電
    極と、前記ブレーキシュー側電極と前記ブレーキドラム
    側電極とが接触しているときに動作して前記ギャップが
    ないことを検出すると共に前記ブレーキシュー側電極と
    前記ブレーキドラム側電極とが非接触であるときには不
    動作となり前記ギャップがあることを検出するブレーキ
    釈放確認継電器と、前記電動機の速度が所定の低速度設
    定値を越えたときには前記ブレーキ釈放確認継電器の動
    作を阻止する動作阻止継電器とを備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載のエレベータ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の低速度設定値は、零速度検出
    信号(3m/分以下)としたことを特徴とする請求項3
    に記載のエレベータ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記ブレーキシューと前記ブレーキドラ
    ムとの開放時におけるギャップと、前記ブレーキシュー
    側電極と前記ブレーキドラム側電極とのギャップとが等
    しくなるように、前記ブレーキシュー側電極の長さを可
    変とするための支柱を設けたことを特徴と請求項2又は
    請求項3に記載のエレベータ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記ブレーキ異常検出回路は、前記ブレ
    ーキ開放指令がオン指令であり、かつ前記ブレーキ釈放
    確認継電器が動作しているときに動作する異常検出継電
    器と、前記異常継電器が動作してから所定の時間の経過
    後に前記ブレーキ異常信号を出力するタイマーとを備え
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のエレ
    ベータ制御装置。
  7. 【請求項7】 前記タイマーでの所定の時間は、前記オ
    ン指令のブレーキ開放指令が出力されてから前記ブレー
    キシューが動作完了するまでの時間より長い時間である
    ことを特徴とする請求項6に記載のエレベータ制御装
    置。
  8. 【請求項8】 前記ブレーキ異常検出回路は、タイマー
    に代えて、前記ブレーキ開放指令のオン指令により前記
    ブレーキシューが機械的開放動作を行ったことを検出す
    るブレーキ開放確認検出スイッチを設け、このブレーキ
    開放確認検出スイッチからのブレーキ開放確認信号が成
    立するまでは、前記ブレーキ異常信号の出力を阻止する
    ようにしたことを特徴とする請求項6に記載のエレベー
    タ制御装置。
  9. 【請求項9】 前記ブレーキ異常検出回路は、ブレーキ
    開放指令がオフ指令であり、かつ前記ブレーキ釈放確認
    継電器が不動作であるときに動作する自由落下検出継電
    器を備えたことを特徴とする請求項6に記載のエレベー
    タ制御装置。
  10. 【請求項10】 前記ブレーキ異常検出回路は、前記電
    動機の速度が所定の中間速度設定値を越えた状態で前記
    ブレーキ開放指令がオフ指令になったとき又は前記ブレ
    ーキシューが機械的開放動作状態でなくなったとき動作
    するブレーキスリップ検出継電器と、前記ブレーキスリ
    ップ検出継電器が動作したときにカウントしそのカウン
    ト値が設定値に達したときは出力信号を出すカウンター
    と、前記カウンターの出力信号により動作する磨耗検出
    継電器とを備えたことを特徴とする請求項6乃至請求項
    9に記載のエレベータ制御装置。
  11. 【請求項11】 前記ブレーキドラムをディスクブレー
    キ装置の回転部とし、前記ブレーキシューをディスクブ
    レーキ装置の停止部として、ディスクブレーキ装置に適
    用したことを特徴とする請求項1乃至請求項10に記載
    のエレベータ制御装置。
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