JPH09240623A - カートンの組立装置 - Google Patents

カートンの組立装置

Info

Publication number
JPH09240623A
JPH09240623A JP7535396A JP7535396A JPH09240623A JP H09240623 A JPH09240623 A JP H09240623A JP 7535396 A JP7535396 A JP 7535396A JP 7535396 A JP7535396 A JP 7535396A JP H09240623 A JPH09240623 A JP H09240623A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carton
suction head
take
plate
plate material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7535396A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Mizushiro
善孝 水城
Mitsuo Hayashi
光男 林
Kimiharu Nakamura
公治 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP7535396A priority Critical patent/JPH09240623A/ja
Publication of JPH09240623A publication Critical patent/JPH09240623A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supplying Of Containers To The Packaging Station (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートンの胴部を確実に矩形状態に起こすこ
とができると共に、ワンタッチカートンの組立にも十分
対応できるカートンの組立装置を提供する。 【解決手段】 カートンの取出位置βにおいてカートン
に吸着する吸引ヘッド46を備えた取出手段40と、こ
の取出手段40によって取り出したカートン70を次工
程に搬送するコンベア50と、このコンベア50上に設
けられた係止部材60とから構成されており、吸引ヘッ
ド46によって略水平状態に吸着した平板状に折り畳ま
れたカートン70の胴部の下端側のコーナー部をコンベ
ア50の搬送ベルト51上に当接させながら降下させる
ことによってカートン70の胴部を角筒状に形成すると
共に、角筒状に形成されたカートン70の胴部を更に係
止部材60に押圧することによって反対側に僅かに倒し
て扁平状態にすることで、カートン70の底フラップの
係合部を相互にかみ合わせるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、包装作業工程に
おいて、カートンの集積装置から平板状に折り畳まれた
カートンを取り出して組み立てるカートンの組立装置、
特に平板状に折り畳まれたカートンの胴部を確実に角筒
状に形成することのできるカートンの組立装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】物品の包装材料としては厚紙等によって
形成されたカートンがあるが、この種のカートンは、図
15に示すように、4枚の板材pが折目線lを介して角
筒状に形成された胴部bの両端縁に両端開口部をそれぞ
れ閉塞する蓋フラップf及び底フラップgを連設したも
のが一般的であり、同図に示すように、底フラップgを
予め糊付けしておいて胴部bを起こすことで自然に底フ
ラップgがかみ合って底が形成される、所謂ワンタッチ
カートと呼ばれるタイプや、底フラップを組立時に折り
畳んで糊付けするタイプ(図示せず)のものがある。
【0003】そして、これらのカートンCは、物品を充
填するまでは、図16に示すように、胴部bに形成され
た対角位置にある一組の折目線lで平板状に折り畳んだ
状態で輸送、集積される。
【0004】このようなカートンCを用いて物品の包装
を行う場合、その包装作業工程において使用されるカー
トンCの集積装置としては、図17に示すようなものが
一般的に用いられる。この集積装置80は、同図に示す
ように、平板状に折り畳んだカートンCのコーナー部を
ガイドする4本のガイド体81を立設したものであり、
このガイド体81内に平板状に折り畳まれたカートンC
を沿わせながら上下方向に積み重ねて集積するようにな
っている。
【0005】また、前記ガイド体81の下端部には、内
側に僅かに張り出した係止爪82(図18(a)参照)
が設けられており、この係止爪82に最下位のカートン
Cが係止されることによって集積したカートンCが保持
されるようになっている。
【0006】また、このように集積装置80に集積され
たカートンCを取り出して、折り畳まれたカートンCを
組み立てるカートンの組立装置としては、図17に示す
ようなものがある。
【0007】この組立装置90は、集積装置80に集積
された最下位のカートンCの胴部bを構成するいずれか
1つの板材pに吸着する吸引ヘッド91と、この吸引ヘ
ッド91を昇降駆動させる昇降手段(図示せず)と、前
記吸引ヘッド91が吸着する板材pに対応して集積装置
80の真下に配置された、カートンCの胴部bの通路を
形成する一対のガイド板92a、92bと、その通路の
真下に配置された平坦な載置面を備えたカートンの載置
部93とから構成されており、一対のガイド板92a、
92bの上部は、吸引ヘッド91に吸引されない板材p
側のガイド板92bを上方に向かって外側に広がるよう
に傾斜させることによって上広がりの導入路を形成する
と共に、一対のガイド板92a、92bの下部は、吸引
ヘッド91が吸着する板材pがかろうじて通過すること
のできる一定幅の通路を形成するようになっている。
【0008】まず、図18(a)に示すように、集積装
置80に集積された最下位のカートンCに吸着した吸引
ヘッド91が降下すると、最下位のカートンCのみが若
干撓んで係止爪82から外れ、集積装置80から取り出
される。
【0009】次に、そのまま吸引ヘッド91が降下する
と、同図(b)に示すように、カートンCの胴部bが一
対のガイド板92a、92bによって形成された前記導
入路を通過する際、吸引ヘッド91が吸着していない板
材pが一方のガイド板92bの上部の傾斜部分に当接す
ることによって、カートンCの胴部bがある程度起こさ
れる。その後、更に吸引ヘッド91が降下すると、同図
(c)に示すように、一対のガイド板92a、92bの
下部によって形成された一定幅の通路を通過する際、カ
ートンCの胴部bが矩形状に起こされ、角筒状の胴部b
が形成される。
【0010】そして、更に吸引ヘッド91が降下する
と、胴部bが角筒状に形成された状態でカートンCが載
置部93上に載置されるので、このとき吸引ヘッド91
がその吸着状態を解除して降下すると、同図(d)に示
すように、カートンCの胴部bの組立が完了する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなカートンの組立装置90を用いて、底フラップを組
立時に折り畳んで糊付けするタイプのカートンを組み立
てた場合、平板状に折り畳まれたカートンをガイド板9
2a、92bによって形成された通路を通すことによっ
て一応カートンの胴部を角筒状に組み立てることはでき
るが、折り癖等によって僅かにひずんで若干扁平状態と
なるため、胴部の開口形状を完全な矩形状態に保持する
ことができず、次工程において底フラップを折り畳んで
糊付けしたとき、胴部の開口形状が完全な矩形にならな
い状態で保持され、物品の充填工程において、物品が充
填しにくい等の不具合が生じるという問題がある。
【0012】また、図15及び図16に示すようなワン
タッチカートンにあっては、上述したように、予め糊付
けされた底フラップgの係合部が、相互にかみ合うこと
によって最終的に胴部bに底が形成されるが、胴部bを
平板状態から単に矩形状に起こしただけでは前記係合部
がかみ合わず、矩形状態から更に反対方向に胴部bを僅
かに扁平させることによって初めて係合部がかみ合うよ
うになっている。このため、上述したような組立装置9
0を用いて、このカートンCを組み立てると、胴部bの
底が完全に形成されず、カートンCを完全に組み立てる
ことができないといった問題がある。
【0013】そこで、この発明の課題は、カートンの胴
部を確実に矩形状態に起こすことができると共に、ワン
タッチカートンの組立にも十分対応できるカートンの組
立装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、4枚の板材が折目線を介して連設され
た角筒状の胴部の両端縁に、前記胴部の両端開口部をそ
れぞれ閉塞するフラップが連設され、前記胴部の折目線
のうち対角位置にある一組の折目線で平板状に折り畳ま
れたカートンの前記胴部を四角筒状に起こすカートンの
組立装置であって、前記カートンを載せる平坦な載置面
と、前記載置面上に起立した係止部材と、前記カートン
の胴部に吸着する吸引ヘッドを有し、集積装置に集積さ
れた平板状の前記カートンを、そのカートンの胴部の前
記折目線がほぼ水平になるように、前記胴部を形成する
板材のいずれか1つに前記吸引ヘッドによって吸着し
て、前記載置面上に搬送するカートンの取出手段とを備
え、前記取出手段は、前記載置面の上方位置において、
吸着した前記板材が前記載置面に対して略直角で、その
板材が前記載置面に対して遠くなるような姿勢に前記カ
ートンを支持した状態から、その姿勢を保ったまま前記
吸引ヘッドを前記載置面に接近させて、吸着した前記板
材を前記載置面に当接させた後、吸着した前記板材に対
向する前記胴部の他の板材を前記係止部材に当接させて
前記係止部材側に僅かに押圧するように前記吸引ヘッド
を駆動する駆動機構を有しているカートンの組立装置を
提供するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は、物品の包装作業工程におい
て使用される、物品を充填するためのカートンを集積す
るカートンの集積装置1と、この集積装置1からカート
ンを取り出してそのカートンを組み立てるカートンの組
立装置2を示している。
【0016】この包装作業工程において使用されるカー
トン70は、図10及び図11に示すように、4枚の板
材71a、71b、71c、71dが相互に折目線72
を介して連設された角筒状の胴部71と、この胴部71
の上端縁に折目線74を介して連設された3枚の蓋フラ
ップ73a、73b、73cと、胴部71の下端縁に折
目線76を介して連設された4枚の底フラップ75a,
75b,75c,75dとから構成されており、胴部7
1を角筒状に起こすことによって、自然に底が形成され
る所謂ワンタッチカートンと呼ばれるものである。
【0017】前記底フラップ75a,75b,75c,
75dは、図14に示すように、隣接する2枚の底フラ
ップ75a、75d及び75b、75cが相互に糊付け
されると共に対向する一対の底フラップ75a、75b
には相互にかみ合う係合部77a、77bが形成されて
おり、この係合部77a、77bが相互にかみ合うこと
によって前記胴部71が角筒状に保持されると共に胴部
71の底面開口部が閉塞され、底が形成されるようにな
っている。
【0018】このカートン70は、物品の充填工程の直
前に組み立てられ、それ以前は、図12及び図13に示
すように、胴部71の対角位置にある2本の折目線72
によって平板状に折り畳まれた状態で輸送、集積され
る。従って、前記集積装置1には、このように、平板状
に折り畳まれた状態でカートン70が集積されることに
なる。なお、この状態では、底フラップ75a,75
b,75c,75dは対向する2枚の底フラップ75
a、75bに形成された折目線78によって胴部71内
に折り込まれるようになっている。
【0019】前記集積装置1は、図1に示すように、前
記組立装置2と共に共通の架台3上に配設されており、
図2、図3及び図4に示すように、上述した平板状のカ
ートン70を集積する集積部10と、この集積部10を
カートン70の供給位置αと取出位置βとを通るように
循環駆動させると共に前記供給位置αから取出位置βま
での間を水平移動させて集積されたカートン70を前記
供給位置αから取出位置βまで順次搬送する搬送手段2
0と、上述したカートン70の組立装置2が取出位置β
においてカートン70を取り出す際に、その取出作業を
補助する取出補助手段30とから構成されている。
【0020】前記集積部10は、図2及び図3に示すよ
うに、前記カートン70の供給位置αから取出位置βま
で延びる一定幅のプレート11と、このプレート11に
沿って移動する所定間隔で配置された多数の仕切体12
とによって形成されており、この仕切体12間に複数枚
の平板状のカートン70を差し込んで、前記プレート1
1上に載せることによって平板状のカートン70を起立
させた状態で集積できるようになっている。
【0021】前記仕切体12は、前記プレート11の両
側から立ち上がる薄板状の門型のフレームによって形成
されており、このフレームの下端部が前記搬送手段20
に連結されている。従って、この仕切体12がカートン
70の供給位置αから取出位置βに向かって移動する
と、それに伴って集積部10も同様に移動し、この集積
部10に集積されたカートン70も前記プレート11上
をその供給位置αから取出位置βに向かって搬送される
ことになる。
【0022】また、カートン70の供給位置αから取出
位置βまでの間には、この集積部10に沿って差し込ま
れるカートン70の極端な位置ズレを防止するため、こ
の集積部10に沿うように一定の間隔を持ってガイド板
13が立設されている。
【0023】前記搬送手段20は、図2及び図3に示す
ように、前記プレート11の下方に配設されたチェーン
コンベアであり、以下のように構成されている。ベース
21には、対向する一対のフレーム22が固定されてお
り、このフレーム22には、前記カートン70の取出位
置β付近に駆動シャフト23aが、カートン70の供給
位置α付近に従動シャフト23bがそれぞれ回転可能に
水平支持されている。
【0024】前記駆動シャフト23a及び従動シャフト
23bにはそれぞれ左右一対の駆動スプロケット24a
及び従動スプロケット24bが取り付けられており、前
記駆動シャフト23aには、更に伝動スプロケット26
が取り付けられている。そして、前記駆動スプロケット
24a及び従動スプロケット24bには左右一対の無端
状のチェーン25aがかけられており、このチェーン2
5aには、上述した集積部10を構成する多数の仕切体
12が所定間隔で連結されている。
【0025】また、前記ベース21には、サーボモータ
ー27が固定されており、このサーボモーター27の軸
に取り付けられたモータースプロケット28と前記伝動
スプロケット26とにチェーン25bがかけられてい
る。従って、前記サーボモーター27が回転すると、そ
の回転駆動力が前記駆動シャフト23aに伝達され、前
記チェーン25aに取り付けられた前記仕切体12がチ
ェーン25aと共にカートン70の供給位置αと取出位
置βとの間で循環駆動される。
【0026】また、前記カートン70の取出位置βに
は、取出位置βに到達したカートン70を検出するセン
サ29が設けられており(図4参照)、このセンサ29
の検出信号に基づいて制御手段(図示せず)がサーボモ
ータ27の駆動を制御する。具体的には、前記カートン
の組立装置2が取出位置βにおいてカートン70を取り
出した後、次のカートン70が前記センサ29によって
検出されるまで、サーボモータ27を駆動させる。
【0027】前記取出補助手段30は、前記組立手段4
0によるカートン70の取り出し作業を補助するために
設けられたものであって、図2、図3及び図4に示すよ
うに、取出位置βに到達したカートン70を支える支持
部材31と、取出位置βの直前で前記カートン70間に
挿入され、取出位置β側に位置するカートン70を前記
支持部材31に押圧する押圧爪32と、この押圧爪32
が取出位置β側のカートン70を押圧する際に、その手
前側のカートン70の傾倒を防止するためにカートン7
0をその上方から押さえつけて保持する押圧板33と、
前記押圧爪32によりカートン70を押圧する前に取出
位置β付近のカートン70をばらけさせるためにカート
ン70に空気を吹き付けるエアーブロー装置34(図4
参照)とから構成されている。
【0028】前記支持部材31は、カートン70の取出
位置βにおいて、前記集積部10の搬送経路を遮るよう
に配置されており、図3に示すように、集積部10を構
成する仕切体12が通過できるように、仕切体12に対
応する部分に切欠部31aが形成されている。従って、
前記仕切体12はその切欠部31aを通過して循環駆動
することができるが、前記集積部10に起立状態に集積
されたカートン70はこの支持部材31によって搬送経
路を遮られることになる。また、この支持部材31の高
さは、他種類のカートン70に対応することができるよ
うに、最小のカートン70を基準に適宜決定すればよ
い。
【0029】前記押圧爪32及び押圧板33は、カート
ン70の取出位置βの手前に立設されたコラム35に全
体として昇降自在に支持されており、アクチエータによ
って昇降駆動される。また、前記押圧爪32は、押圧板
33の前方に進退可能に支持されると共に単独で昇降で
きるように支持されており、アクチエータによって進退
駆動及び昇降駆動される。なお、上述したように、前記
押圧板33は、前記押圧爪32がカートン70間に挿入
されるとき、手前側のカートン70が倒れてこないよう
に保持するものであるため、この押圧板33を設けてお
くことによって、押圧爪32のカートン70への挿入動
作が円滑に行えるという利点があるが、必ずしも設けて
おく必要はない。
【0030】前記エアーブロー装置34は、空気の吹出
ノズル34aがカートン70の取出位置βの手前に配設
されており、前記集積部10の進行方向斜め前方に空気
を吹出すことができるようになっている。
【0031】前記組立装置2は、図1に示すように、カ
ートン70の取出位置β側に前記集積装置1に続いて配
設されており、カートン70の取出位置βにおいてカー
トン70を取り出すカートン70の取出手段40と、こ
の取出手段40によって取り出したカートン70を次工
程に搬送するコンベア50と、このコンベア50上に設
けられた係止部材60とから構成されている。
【0032】前記取出手段40は、図1、図4及び図5
に示すように、前記集積装置1から前記コンベア50に
わたってこれらの一方の側部に配設されたスライドレー
ル41と、このスライドレール41に、スライダ42を
介して進退可能に立設されたコラム43と、このコラム
43にスライダ44を介して昇降自在に支持された、前
記集積装置1及びコンベア50側に水平に張り出すアー
ム45と、このアーム45の先端に取り付けられた、カ
ートン70の胴部71に吸着する吸引ヘッド46と、前
記スライダ42、44を駆動するアクチエータ(図示せ
ず)と、これらのアクチエータを制御する制御手段(図
示せず)とから構成されており、前記吸引ヘッド46が
上下方向及び前後方向に自由に移動することができるよ
うになっている。なお、前記制御手段による吸引ヘッド
46の駆動制御の詳細については後述する。
【0033】前記コンベア50は、図5に示すように、
カートン70の載置面として機能する4本の搬送ベルト
51を備えており、前記搬送ベルト51の上面において
前記取出手段40によってカートン70の組立が行われ
た後、次工程である物品の充填ステーションにカートン
70を搬送する。なお、このコンベア50は、一般に用
いられている周知のベルトコンベアゆえ、その構成の詳
細な説明は省略する。
【0034】前記係止部材60は、前記コンベア50の
搬送ベルト51に直交するように、搬送ベルト51上に
僅かな隙間を持って配設されたフラットバー61と、こ
のフラットバー61に支持されたガイド板62とから構
成されており、このガイド板62は、前記集積装置1側
に向かって斜め上方に立ち上がっている。
【0035】次に、カートン70の集積から組立までの
一連の工程について、前記集積装置1及び組立装置2の
詳細な動作とともに説明する。上述したように、前記集
積装置1は、複数の仕切体12によって仕切られた複数
の集積部10が、カートン70の供給位置αから取出位
置βまで、循環移動しているので、供給位置αにおい
て、作業員又はカートン70の供給装置によって前記集
積部10にカートン70を供給する。このときのカート
ン70の向きは、図5に示すように、胴部71の折目線
72が水平になるように供給する。また、2つの仕切体
12によって形成される1つの集積部10には、複数枚
のカートン70を供給できるようになっているが、カー
トン70を円滑に取り出すためには、1つの集積部10
内において各カートン70間にある程度の隙間が生じる
程度にその供給数を設定しておくことが望ましい。
【0036】前記集積部10に供給されたカートン70
は、仕切体12の移動と共に前記プレート11上を取出
位置β側に移動していき、最初のカートン70が前記セ
ンサ29に検出されると、前記搬送手段20が停止す
る。ここで、図6(a)に示すように、まず、前記エア
ーブロー装置34が作動して、吹出ノズル34aから空
気が吹きだし、取出位置β付近のカートン70をばらけ
させる。
【0037】次に、同図(b)に示すように、前記押圧
爪32及び押圧板33が降下して押圧板33が押圧爪3
2の後方のカートン70を上方から押さえつけてその状
態を保持する。なお、このとき、前記押圧爪32は押圧
板33より上方に位置しているため、押圧板33のみが
カートン70を押圧することになる。これに続いて、同
図(c)に示すように、前記押圧爪32が降下してカー
トン70間に差し込まれる。そして、図7(a)に示す
ように、カートン70間に差し込まれた押圧爪32が前
方へ移動して、カートン70を前記支持部材31に押圧
する。これによって最先端に位置する取り出すべきカー
トン70の位置決めが行われる。
【0038】この時点では、前記取出手段40の吸引ヘ
ッド46が、位置決めされたカートン70の胴部71の
最上位の板材71dに対向する位置に待機しており、同
図(b)に示すように、吸引ヘッド46がカートン70
のほうに水平移動して胴部71の最上位の板材71dに
吸着する。このとき、上述したように、カートン70は
押圧爪32によって支持部材31に押圧されているの
で、完全に位置決めされており、吸引ヘッド46による
吸着が確実に行われる。そして、同図(c)に示すよう
に、吸引ヘッド46がカートン70に吸着した状態で上
方へ移動すると、取出位置βにある最先端のカートン7
0のみが集積装置1から取り出される。カートン70が
取り出されると、前記押圧爪32及び押圧板33は初期
位置に復帰し、次のカートン70の取り出しに備える。
【0039】なお、何らかの理由によって、前記吸引ヘ
ッド46によるカートン70への吸着が阻害された場合
は、図示しない圧力センサによって吸引ヘッド46の吸
引圧力の上昇(負圧度の低下)が検出されるので、この
検出信号に基づいて前記制御手段が搬送手段20のサー
ボモーターを逆駆動させて、集積部10を所定量だけ一
旦後退させた後、上述した各工程を再度やり直すことに
なる。
【0040】このようにして集積装置1から取り出され
たカートン70は、続いて組立装置2によって組み立て
られる。まず、カートン70を吸着した状態で前記取出
手段40のアーム45が上方に移動すると、図8(a)
に示すように、前記吸引ヘッド46もそれに伴って上昇
し、カートン70が前記集積装置1から完全に抜き取ら
れる。そして、同図に矢印で示す方向に前記コラム43
が水平移動し、同図(b)に示すように、カートン70
を吸着した吸引ヘッド46も、コンベア50の上方に移
動する。このとき、吸引ヘッド46によって吸着された
カートン70は、その胴部71が僅かに開いた状態とな
る。
【0041】そして、前記アーム45がコラム43に沿
って降下しながらコラム43が更に前方に所定量移動す
ると、吸引ヘッド46は、同図に矢印で示す方向に移動
し、図9(a)に示すように、カートン70の胴部71
の最下位置にあるコーナー部が前記フラットバー61近
傍の搬送ベルト51上に当接する。このとき、カートン
70の胴部71の開き具合によっては、胴部71のコー
ナー部が前記ガイド板62接触し、このガイド板62に
よって自然に胴部71の前記コーナー部がフラットバー
61の近傍に案内される。従って、前記ガイド板62は
必ずしも必要なわけではないが、設けておいたほうが望
ましいといえる。
【0042】この状態から、更にアーム45がコラム4
3に沿って降下すると、それに伴って吸引ヘッド46も
降下し、カートン70の胴部71が徐々に開きながら、
最終的には、同図(b)に示すように、胴部71が矩形
の角筒状に形成された状態で、搬送ベルト51上にカー
トン70が載置される。このとき、胴部71は一応角筒
状に形成されているが、上述したカートン70の底フラ
ップ75a、75bの係合部77a、77bが相互にか
み合っておらず、カートン70の底が完全に形成されて
いない状態である。
【0043】そこで、最後にコラム43が僅かに後退す
ると、同図に矢印で示すように、吸引ヘッド46が角筒
状の胴部71を前記フラットバー61に押圧することに
なるので、角筒状の胴部71が反対側に僅かに倒れて扁
平状態になると同時にカートン70の底フラップ75
a、75bの係合部77a、77bが完全にかみ合って
底が形成され、カートン70の組立が完了する。カート
ン70の組立が完了した時点で、吸引ヘッド46はカー
トン70への吸着状態を解除し、初期位置に復帰して次
のカートン70の取り出しに備える。
【0044】以上のように、このカートンの集積装置1
は、複数の仕切体12によって集積部10を形成し、こ
の集積部10に平板状のカートン70を起立させた状態
で水平方向に集積するようにしたため、カートンの種類
や大きさがある程度変わっても十分に対応することがで
きると共に、上下に積み重ねて集積する従来タイプの集
積装置のようにカートンの集積状態が不安定にならず、
多量のカートンを一度に集積することができる。
【0045】また、カートン70の取出位置βにおいて
は、取出補助手段30によってカートン70が確実に取
出位置βに位置決めされるために、カートン70の取出
手段40の吸着ヘッド46によるカートン70への吸着
動作が確実に行われ、カートン70の取り出しを円滑に
行うことができる。
【0046】また、この組立装置2は、吸引ヘッド46
によって吸着したカートン70の胴部71のコーナー部
をコンベア50の搬送ベルト51上に当接させながら降
下させることによって胴部71を角筒状に形成すると共
に、角筒状に形成された胴部71を更にフラットバー6
1に押圧することによって反対側に僅かに倒して扁平状
態にすることで、カートン70の底フラップ75a、7
5bの係合部77a、77bが相互にかみ合うようにし
たため、カートン70の組立を確実に行うことができ
る。更に、カートンの種類や大きさが変わった場合は、
吸引ヘッド46の動きを制御する前記制御手段のプログ
ラムを変更するだけでよいので、汎用性が高まると共
に、段取り替えの手間が少なくなって作業効率が向上す
る。
【0047】なお、この実施形態における集積装置1で
は、集積部10を固定されたプレート11とそのプレー
ト11に沿って移動する複数の仕切体12によって形成
しているが、例えば、各集積部10毎に底板を設け、仕
切体12と共に底板を循環移動させることもできる。ま
た、この実施形態では、集積部10をカートン70の供
給位置αと取出位置βとの間で上下方向に循環移動させ
ているが、これに限定されるものではなく、例えば、水
平面上で循環移動させることもできる。
【0048】また、前記取出装置2は、コンベア50の
搬送ベルト51上でカートン70の組立を行っている
が、例えば、カートンの載置面に係止部材を取り付けた
組立台を別途設け、この組立台の上でカートンの組立を
行うこともできる。また、前記取出装置2は、係止部材
60の近傍の搬送ベルト51上にカートン70を当接さ
せるように吸引ヘッド46を駆動しているが、係止部材
60から離れたところにカートン70を一旦当接させて
胴部71を角筒状に形成した後、更に吸引ヘッド46を
水平移動させてカートン70の胴部71を係止部材60
に当接、押圧するようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上のように、この発明の組立装置は、
前記載置面の上方位置において、吸着した前記板材が前
記載置面に対して略直角で、その板材が前記載置面に対
して遠くなるような姿勢に前記カートンを支持した状態
から、その姿勢を保ったまま前記吸引ヘッドを前記載置
面に接近させて、吸着した前記板材を前記載置面に当接
させた後、吸着した前記板材に対向する前記胴部の他の
板材を前記係止部材に当接させて前記係止部材側に僅か
に押圧するようにしたため、吸引ヘッドに吸着した前記
板材を前記載置面に当接させた時点で胴部が角筒状に形
成され、更に前記係止部材に当接させて前記係止部材側
に僅かに押圧することで、折り癖がなくなると共に、ワ
ンタッチカートンにあっては、底部側の糊付けされたフ
ラップの係合部が相互にかみ合って、確実に胴部に底が
形成される。
【0050】従って、この発明の組立装置によってカー
トンを組み立てると、物品の充填工程において、物品が
充填しにくい等の不具合が生じるという問題が解消され
ると共にワンタッチカートンの組立にも十分対応するこ
とができ、汎用性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる一実施形態である集積装置及
び組立装置を示す概略側面図である。
【図2】同上の集積装置の詳細を示す図である。
【図3】図2のX−X線に沿った矢視図である。
【図4】同上の集積装置の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図5】同上の組立装置の取出手段を示す正面図であ
る。
【図6】カートンの取り出し工程を示す工程図である。
【図7】カートンの取り出し工程を示す工程図である。
【図8】カートンの組立工程を示す工程図である。
【図9】カートンの組立工程を示す工程図である。
【図10】この実施形態で使用されるカートンの組み立
てられた状態を示す斜視図である。
【図11】同上の底面図である。
【図12】同上のカートンを折り畳んだ状態を示す平面
図である。
【図13】同上のカートンを折り畳んだ状態を示す端面
図である。
【図14】同上のカートンの組立途中を示す底面図であ
る。
【図15】カートンを示す斜視図である。
【図16】同上のカートンを折り畳んだ状態を示す平面
図である。
【図17】従来のカートンの集積装置を示す斜視図であ
る。
【図18】従来のカートンの組立工程を示す工程図であ
る。
【符号の説明】
1 カートンの集積装置 2 カートンの取出装置 10 集積部 11 プレート 12 仕切体 20 搬送手段 30 取出補助手段 31 支持部材 32 押圧爪 40 取出手段 46 吸引ヘッド 50 コンベア 51 搬送ベルト 60 係止部材 61 フラットバー 62 ガイド板 70 カートン 71 胴部 72 折目線 77a、77b 係合部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4枚の板材が折目線を介して連設された角
    筒状の胴部の両端縁に、前記胴部の両端開口部をそれぞ
    れ閉塞するフラップが連設され、前記胴部の折目線のう
    ち対角位置にある一組の折目線で平板状に折り畳まれた
    カートンの前記胴部を四角筒状に起こすカートンの組立
    装置であって、 前記カートンを載せる平坦な載置面と、 前記載置面上に起立した係止部材と、 前記カートンの胴部に吸着する吸引ヘッドを有し、集積
    装置に集積された平板状の前記カートンを、そのカート
    ンの胴部の前記折目線がほぼ水平になるように、前記胴
    部を形成する板材のいずれか1つに前記吸引ヘッドによ
    って吸着して、前記載置面上に搬送するカートンの取出
    手段とを備え、 前記取出手段は、前記載置面の上方位置において、吸着
    した前記板材が前記載置面に対して略直角で、その板材
    が前記載置面に対して遠くなるような姿勢に前記カート
    ンを支持した状態から、その姿勢を保ったまま前記吸引
    ヘッドを前記載置面に接近させて、吸着した前記板材を
    前記載置面に当接させた後、吸着した前記板材に対向す
    る前記胴部の他の板材を前記係止部材に当接させて前記
    係止部材側に僅かに押圧するように前記吸引ヘッドを駆
    動する駆動機構を有しているカートンの組立装置。
JP7535396A 1996-03-05 1996-03-05 カートンの組立装置 Withdrawn JPH09240623A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7535396A JPH09240623A (ja) 1996-03-05 1996-03-05 カートンの組立装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7535396A JPH09240623A (ja) 1996-03-05 1996-03-05 カートンの組立装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09240623A true JPH09240623A (ja) 1997-09-16

Family

ID=13573797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7535396A Withdrawn JPH09240623A (ja) 1996-03-05 1996-03-05 カートンの組立装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09240623A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010125720A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Interpack Co Ltd 段ボールの自動底貼装置
JP2021017267A (ja) * 2019-07-19 2021-02-15 株式会社フジキカイ カートン取出し装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010125720A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Interpack Co Ltd 段ボールの自動底貼装置
JP2021017267A (ja) * 2019-07-19 2021-02-15 株式会社フジキカイ カートン取出し装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11554568B2 (en) Machine and method for forming a container
JP4722906B2 (ja) 包装体ボックスの製造・積載デバイス
US7549276B2 (en) Machine for packaging articles in boxes
RU2128582C1 (ru) Способ крепления сливного желобка на плоской части изделия и устройство для крепления сливного желобка на плоской части изделия (варианты)
JP2011512302A (ja) (チューブ)袋を段ボール箱に入れる方法と装置
KR101929419B1 (ko) 랩 어라운드 포장시스템
CN115485201A (zh) 包装盒的打开***
KR102147806B1 (ko) 올인원 박스 포장시스템
JP2001055208A (ja) カートンの製造(折り曲げ)装置
JP2751848B2 (ja) 製函機
CN114919805B (zh) 一种纸托成型装置及包装机
JPH09240623A (ja) カートンの組立装置
JPH09240621A (ja) カートンの集積装置
JP6801881B2 (ja) 箱詰め装置
JPH07223602A (ja) 缶ケーサー
KR19990026485A (ko) 제품 포장박스의 자동 공급장치
JP7266855B2 (ja) 箱詰め装置
JPS62208328A (ja) 配積用自動整列装置
JP2021075306A (ja) 製函機
KR102574405B1 (ko) 박스 자동 포장 시스템
JP6185499B2 (ja) 食パン袋詰め機
JP4127632B2 (ja) 袋詰装置
JP4573011B2 (ja) 集積商品の自動箱詰方法及びその装置
JP7184374B2 (ja) 集積品収容装置
JPH09249207A (ja) カートンへの物品充填装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030506