JPH09240621A - カートンの集積装置 - Google Patents

カートンの集積装置

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JPH09240621A
JPH09240621A JP7535296A JP7535296A JPH09240621A JP H09240621 A JPH09240621 A JP H09240621A JP 7535296 A JP7535296 A JP 7535296A JP 7535296 A JP7535296 A JP 7535296A JP H09240621 A JPH09240621 A JP H09240621A
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JP
Japan
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carton
cartons
take
stacking
piling
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Withdrawn
Application number
JP7535296A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Mizushiro
善孝 水城
Mitsuo Hayashi
光男 林
Kimiharu Nakamura
公治 中村
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートンの種類や大きさがある程度変わって
も十分に対応することができると共に多量のカートンを
集積することができ、しかもその取り出しを確実に行う
ことのできるカートンの集積装置を提供する。 【解決手段】 複数の仕切体12によって集積部10を
形成し、この集積部10に平板状のカートンを起立させ
た状態で水平方向に集積すると共に、この集積部10を
搬送手段20によって供給位置αと取出位置βとの間で
循環駆動させる。取出位置βでは、エアーブロー装置に
よって空気を吹き付けてカートンをばらけさせた後、押
圧板33によって後方のカートンを上方から押さえつけ
て傾倒を防止すると共に押圧爪32によって取り出し側
のカートンを支持部材31に押圧して位置決めを行うこ
とによって、取出手段の吸引ヘッドが取り出すべきカー
トンに確実に吸着できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、物品の包装作業
工程において、平板状に折り畳まれた複数のカートンを
集積するカートンの集積装置に関する。
【0002】
【従来の技術】物品の包装材料としては厚紙等によって
形成されたカートンがあるが、このカートンは、図15
に示すように、四角筒状の胴部bの両端縁に両端開口部
をそれぞれ閉塞する蓋フラップf及び底フラップgを連
設したものが一般的であり、物品を充填するまでは、図
16に示すように、胴部bに形成された対角位置にある
一組の折目線lで平板状に折り畳んだ状態で輸送、集積
される。
【0003】このようなカートンCを用いて商品の包装
を行う場合、その包装作業工程において使用されるカー
トンの集積装置としては、図17に示すようなものが一
般的に用いられる。この集積装置80は、同図に示すよ
うに、平板状に折り畳んだカートンCのコーナー部をガ
イドする4本のガイド体81を立設したものであり、こ
のガイド体81内に平板状に折り畳まれたカートンCを
沿わせながら上下方向に積み重ねて集積するようになっ
ている。
【0004】また、前記ガイド体81の下端部には、内
側に僅かに張り出した係止爪(図示せず)が設けられて
おり、この係止爪に最下位のカートンCが係止されるこ
とによって集積したカートンCが保持されるようになっ
ている。
【0005】そして、このような集積装置Cに集積され
たカートンCは、吸引手段を備えた取出装置によって最
下位のカートンCの中央部を吸着して下方側に引き下げ
ることによって、最下位のカートンCのみが若干撓んで
前記係止爪から外れるので、これを繰返すことによって
集積装置80から一枚ずつカートンC取り出すことがで
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にカー
トンを平板状に折り畳んだ状態では、胴部部分が2枚重
ねになり、特に、図15に示すように、底フラップgが
予め糊付けされて胴部bを角筒状に起こすだけで胴部b
の底面開口部が自動的に閉塞される、所謂ワンタッチカ
ートンにあっては、図16に示すように、カートンCを
折り畳んだ状態で、糊付けされた底フラップgが胴部b
側に入り込んで胴部bの底部側は4枚重ね以上になるた
め、その部分の厚みが胴部bから外側に張り出した蓋フ
ラップf部分に比べて大きくなる。
【0007】従って、この種のカートンを上述した集積
装置80に上下に多量に積み重ねて集積すると、図17
に示すように、胴部b部分が蓋フラップf部分に比べて
高くなって全体として蓋フラップf側が下方に傾き、上
方のカートンCのコーナー部がガイド体81から外れて
その集積状態が非常に不安定になる。こういった理由
で、カートンCを上下方向に集積する集積装置80を用
いた場合には、多量のカートンCを一度に集積すること
ができず、集積装置80へのカートンCの供給を頻繁に
行うことが必要となり、作業効率が悪くなるといった問
題がある。
【0008】また、カートンの種類や大きさが異なる
と、それぞれのカートンに対応した形態の集積装置が必
要となり、設備コストが増大するといった問題もある。
【0009】そこで、この発明の課題は、カートンの種
類や大きさがある程度変わっても十分に対応することが
できると共に多量のカートンを集積することができ、し
かもその取り出しを確実に行うことのできるカートンの
集積装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、複数の仕切体によって、平板状に折り
畳まれた複数のカートンを起立状態に集積する集積部
と、前記集積部を、前記カートンの供給位置と取出位置
とを通るように循環移動させると共に前記供給位置から
前記取出位置までの間を水平移動させて集積された前記
カートンを前記供給位置から前記取出位置まで順次搬送
する搬送手段と、前記取出位置において、取り出すべき
前記カートンに吸着して前記集積部からそのカートンを
引き抜いて取り出す取出手段によるカートンの取り出し
作業を補助する取出補助手段とを備え、前記取出補助手
段は、前記取出位置において取り出すべきカートンを支
える支持部材と、前記取出位置の直前で前記カートン間
に挿入され、前記取出位置側に位置するカートンを前記
支持部材に押圧する押圧爪とを有しているカートンの集
積装置を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は、物品の包装作業工程におい
て使用される、物品を充填するためのカートンを集積す
るカートンの集積装置1と、この集積装置1からカート
ンを取り出してそのカートンを組み立てるカートンの組
立装置2を示している。
【0012】この包装作業工程において使用されるカー
トン70は、図10及び図11に示すように、4枚の板
材71a、71b、71c、71dが相互に折目線72
を介して連設された角筒状の胴部71と、この胴部71
の上端縁に折目線74を介して連設された3枚の蓋フラ
ップ73a、73b、73cと、胴部71の下端縁に折
目線76を介して連設された4枚の底フラップ75a,
75b,75c,75dとから構成されており、胴部7
1を角筒状に起こすことによって、自然に底が形成され
る所謂ワンタッチカートンと呼ばれるものである。
【0013】前記底フラップ75a,75b,75c,
75dは、図14に示すように、隣接する2枚の底フラ
ップ75a、75d及び75b、75cが相互に糊付け
されると共に対向する一対の底フラップ75a、75b
には相互にかみ合う係合部77a、77bが形成されて
おり、この係合部77a、77bが相互にかみ合うこと
によって前記胴部71が角筒状に保持されると共に胴部
71の底面開口部が閉塞され、底が形成されるようにな
っている。
【0014】このカートン70は、物品の充填工程の直
前に組み立てられ、それ以前は、図12及び図13に示
すように、胴部71の対角位置にある2本の折目線72
によって平板状に折り畳まれた状態で輸送、集積され
る。従って、前記集積装置1には、このように、平板状
に折り畳まれた状態でカートン70が集積されることに
なる。なお、この状態では、底フラップ75a,75
b,75c,75dは対向する2枚の底フラップ75
a、75bに形成された折目線78によって胴部71内
に折り込まれるようになっている。
【0015】前記集積装置1は、図1に示すように、前
記組立装置2と共に共通の架台3上に配設されており、
図2、図3及び図4に示すように、上述した平板状のカ
ートン70を集積する集積部10と、この集積部10を
カートン70の供給位置αと取出位置βとを通るように
循環駆動させると共に前記供給位置αから取出位置βま
での間を水平移動させて集積されたカートン70を前記
供給位置αから取出位置βまで順次搬送する搬送手段2
0と、上述したカートン70の組立装置2が取出位置β
においてカートン70を取り出す際に、その取出作業を
補助する取出補助手段30とから構成されている。
【0016】前記集積部10は、図2及び図3に示すよ
うに、前記カートン70の供給位置αから取出位置βま
で延びる一定幅のプレート11と、このプレート11に
沿って移動する所定間隔で配置された多数の仕切体12
とによって形成されており、この仕切体12間に複数枚
の平板状のカートン70を差し込んで、前記プレート1
1上に載せることによって平板状のカートン70を起立
させた状態で集積できるようになっている。
【0017】前記仕切体12は、前記プレート11の両
側から立ち上がる薄板状の門型のフレームによって形成
されており、このフレームの下端部が前記搬送手段20
に連結されている。従って、この仕切体12がカートン
70の供給位置αから取出位置βに向かって移動する
と、それに伴って集積部10も同様に移動し、この集積
部10に集積されたカートン70も前記プレート11上
をその供給位置αから取出位置βに向かって搬送される
ことになる。
【0018】また、カートン70の供給位置αから取出
位置βまでの間には、この集積部10に沿って差し込ま
れるカートン70の極端な位置ズレを防止するため、こ
の集積部10に沿うように一定の間隔を持ってガイド板
13が立設されている。
【0019】前記搬送手段20は、図2及び図3に示す
ように、前記プレート11の下方に配設されたチェーン
コンベアであり、以下のように構成されている。ベース
21には、対向する一対のフレーム22が固定されてお
り、このフレーム22には、前記カートン70の取出位
置β付近に駆動シャフト23aが、カートン70の供給
位置α付近に従動シャフト23bがそれぞれ回転可能に
水平支持されている。
【0020】前記駆動シャフト23a及び従動シャフト
23bにはそれぞれ左右一対の駆動スプロケット24a
及び従動スプロケット24bが取り付けられており、前
記駆動シャフト23aには、更に伝動スプロケット26
が取り付けられている。そして、前記駆動スプロケット
24a及び従動スプロケット24bには左右一対の無端
状のチェーン25aがかけられており、このチェーン2
5aには、上述した集積部10を構成する多数の仕切体
12が所定間隔で連結されている。
【0021】また、前記ベース21には、サーボモータ
ー27が固定されており、このサーボモーター27の軸
に取り付けられたモータースプロケット28と前記伝動
スプロケット26とにチェーン25bがかけられてい
る。従って、前記サーボモーター27が回転すると、そ
の回転駆動力が前記駆動シャフト23aに伝達され、前
記チェーン25aに取り付けられた前記仕切体12がチ
ェーン25aと共にカートン70の供給位置αと取出位
置βとの間で循環駆動される。
【0022】また、前記カートン70の取出位置βに
は、取出位置βに到達したカートン70を検出するセン
サ29が設けられており(図4参照)、このセンサ29
の検出信号に基づいて制御手段(図示せず)がサーボモ
ータ27の駆動を制御する。具体的には、前記カートン
の組立装置2が取出位置βにおいてカートン70を取り
出した後、次のカートン70が前記センサ29によって
検出されるまで、サーボモータ27を駆動させる。
【0023】前記取出補助手段30は、前記組立手段4
0によるカートン70の取り出し作業を補助するために
設けられたものであって、図2、図3及び図4に示すよ
うに、取出位置βに到達したカートン70を支える支持
部材31と、取出位置βの直前で前記カートン70間に
挿入され、取出位置β側に位置するカートン70を前記
支持部材31に押圧する押圧爪32と、この押圧爪32
が取出位置β側のカートン70を押圧する際に、その手
前側のカートン70の傾倒を防止するためにカートン7
0をその上方から押さえつけて保持する押圧板33と、
前記押圧爪32によりカートン70を押圧する前に取出
位置β付近のカートン70をばらけさせるためにカート
ン70に空気を吹き付けるエアーブロー装置34(図4
参照)とから構成されている。
【0024】前記支持部材31は、カートン70の取出
位置βにおいて、前記集積部10の搬送経路を遮るよう
に配置されており、図3に示すように、集積部10を構
成する仕切体12が通過できるように、仕切体12に対
応する部分に切欠部31aが形成されている。従って、
前記仕切体12はその切欠部31aを通過して循環駆動
することができるが、前記集積部10に起立状態に集積
されたカートン70はこの支持部材31によって搬送経
路を遮られることになる。また、この支持部材31の高
さは、他種類のカートン70に対応することができるよ
うに、最小のカートン70を基準に適宜決定すればよ
い。
【0025】前記押圧爪32及び押圧板33は、カート
ン70の取出位置βの手前に立設されたコラム35に全
体として昇降自在に支持されており、アクチエータによ
って昇降駆動される。また、前記押圧爪32は、押圧板
33の前方に進退可能に支持されると共に単独で昇降で
きるように支持されており、アクチエータによって進退
駆動及び昇降駆動される。なお、上述したように、前記
押圧板33は、前記押圧爪32がカートン70間に挿入
されるとき、手前側のカートン70が倒れてこないよう
に保持するものであるため、この押圧板33を設けてお
くことによって、押圧爪32のカートン70への挿入動
作が円滑に行えるという利点があるが、必ずしも設けて
おく必要はない。
【0026】前記エアーブロー装置34は、空気の吹出
ノズル34aがカートン70の取出位置βの手前に配設
されており、前記集積部10の進行方向斜め前方に空気
を吹出すことができるようになっている。
【0027】前記組立装置2は、図1に示すように、カ
ートン70の取出位置β側に前記集積装置1に続いて配
設されており、カートン70の取出位置βにおいてカー
トン70を取り出すカートン70の取出手段40と、こ
の取出手段40によって取り出したカートン70を次工
程に搬送するコンベア50と、このコンベア50上に設
けられた係止部材60とから構成されている。
【0028】前記取出手段40は、図1、図4及び図5
に示すように、前記集積装置1から前記コンベア50に
わたってこれらの一方の側部に配設されたスライドレー
ル41と、このスライドレール41に、スライダ42を
介して進退可能に立設されたコラム43と、このコラム
43にスライダ44を介して昇降自在に支持された、前
記集積装置1及びコンベア50側に水平に張り出すアー
ム45と、このアーム45の先端に取り付けられた、カ
ートン70の胴部71に吸着する吸引ヘッド46と、前
記スライダ42、44を駆動するアクチエータ(図示せ
ず)と、これらのアクチエータを制御する制御手段(図
示せず)とから構成されており、前記吸引ヘッド46が
上下方向及び前後方向に自由に移動することができるよ
うになっている。なお、前記制御手段による吸引ヘッド
46の駆動制御の詳細については後述する。
【0029】前記コンベア50は、図5に示すように、
カートン70の載置面として機能する4本の搬送ベルト
51を備えており、前記搬送ベルト51の上面において
前記取出手段40によってカートン70の組立が行われ
た後、次工程である物品の充填ステーションにカートン
70を搬送する。なお、このコンベア50は、一般に用
いられている周知のベルトコンベアゆえ、その構成の詳
細な説明は省略する。
【0030】前記係止部材60は、前記コンベア50の
搬送ベルト51に直交するように、搬送ベルト51上に
僅かな隙間を持って配設されたフラットバー61と、こ
のフラットバー61に支持されたガイド板62とから構
成されており、このガイド板62は、前記集積装置1側
に向かって斜め上方に立ち上がっている。
【0031】次に、カートン70の集積から組立までの
一連の工程について、前記集積装置1及び組立装置2の
詳細な動作とともに説明する。上述したように、前記集
積装置1は、複数の仕切体12によって仕切られた複数
の集積部10が、カートン70の供給位置αから取出位
置βまで、循環移動しているので、供給位置αにおい
て、作業員又はカートン70の供給装置によって前記集
積部10にカートン70を供給する。このときのカート
ン70の向きは、図5に示すように、胴部71の折目線
72が水平になるように供給する。また、2つの仕切体
12によって形成される1つの集積部10には、複数枚
のカートン70を供給できるようになっているが、カー
トン70を円滑に取り出すためには、1つの集積部10
内において各カートン70間にある程度の隙間が生じる
程度にその供給数を設定しておくことが望ましい。
【0032】前記集積部10に供給されたカートン70
は、仕切体12の移動と共に前記プレート11上を取出
位置β側に移動していき、最初のカートン70が前記セ
ンサ29に検出されると、前記搬送手段20が停止す
る。ここで、図6(a)に示すように、まず、前記エア
ーブロー装置34が作動して、吹出ノズル34aから空
気が吹きだし、取出位置β付近のカートン70をばらけ
させる。
【0033】次に、同図(b)に示すように、前記押圧
爪32及び押圧板33が降下して押圧板33が押圧爪3
2の後方のカートン70を上方から押さえつけてその状
態を保持する。なお、このとき、前記押圧爪32は押圧
板33より上方に位置しているため、押圧板33のみが
カートン70を押圧することになる。これに続いて、同
図(c)に示すように、前記押圧爪32が降下してカー
トン70間に差し込まれる。そして、図7(a)に示す
ように、カートン70間に差し込まれた押圧爪32が前
方へ移動して、カートン70を前記支持部材31に押圧
する。これによって最先端に位置する取り出すべきカー
トン70の位置決めが行われる。
【0034】この時点では、前記取出手段40の吸引ヘ
ッド46が、位置決めされたカートン70の胴部71の
最上位の板材71dに対向する位置に待機しており、同
図(b)に示すように、吸引ヘッド46がカートン70
のほうに水平移動して胴部71の最上位の板材71dに
吸着する。このとき、上述したように、カートン70は
押圧爪32によって支持部材31に押圧されているの
で、完全に位置決めされており、吸引ヘッド46による
吸着が確実に行われる。そして、同図(c)に示すよう
に、吸引ヘッド46がカートン70に吸着した状態で上
方へ移動すると、取出位置βにある最先端のカートン7
0のみが集積装置1から取り出される。カートン70が
取り出されると、前記押圧爪32及び押圧板33は初期
位置に復帰し、次のカートン70の取り出しに備える。
【0035】なお、何らかの理由によって、前記吸引ヘ
ッド46によるカートン70への吸着が阻害された場合
は、図示しない圧力センサによって吸引ヘッド46の吸
引圧力の上昇(負圧度の低下)が検出されるので、この
検出信号に基づいて前記制御手段が搬送手段20のサー
ボモーターを逆駆動させて、集積部10を所定量だけ一
旦後退させた後、上述した各工程を再度やり直すことに
なる。
【0036】このようにして集積装置1から取り出され
たカートン70は、続いて組立装置2によって組み立て
られる。まず、カートン70を吸着した状態で前記取出
手段40のアーム45が上方に移動すると、図8(a)
に示すように、前記吸引ヘッド46もそれに伴って上昇
し、カートン70が前記集積装置1から完全に抜き取ら
れる。そして、同図に矢印で示す方向に前記コラム43
が水平移動し、同図(b)に示すように、カートン70
を吸着した吸引ヘッド46も、コンベア50の上方に移
動する。このとき、吸引ヘッド46によって吸着された
カートン70は、その胴部71が僅かに開いた状態とな
る。
【0037】そして、前記アーム45がコラム43に沿
って降下しながらコラム43が更に前方に所定量移動す
ると、吸引ヘッド46は、同図に矢印で示す方向に移動
し、図9(a)に示すように、カートン70の胴部71
の最下位置にあるコーナー部が前記フラットバー61近
傍の搬送ベルト51上に当接する。このとき、カートン
70の胴部71の開き具合によっては、胴部71のコー
ナー部が前記ガイド板62接触し、このガイド板62に
よって自然に胴部71の前記コーナー部がフラットバー
61の近傍に案内される。従って、前記ガイド板62は
必ずしも必要なわけではないが、設けておいたほうが望
ましいといえる。
【0038】この状態から、更にアーム45がコラム4
3に沿って降下すると、それに伴って吸引ヘッド46も
降下し、カートン70の胴部71が徐々に開きながら、
最終的には、同図(b)に示すように、胴部71が矩形
の角筒状に形成された状態で、搬送ベルト51上にカー
トン70が載置される。このとき、胴部71は一応角筒
状に形成されているが、上述したカートン70の底フラ
ップ75a、75bの係合部77a、77bが相互にか
み合っておらず、カートン70の底が完全に形成されて
いない状態である。
【0039】そこで、最後にコラム43が僅かに後退す
ると、同図に矢印で示すように、吸引ヘッド46が角筒
状の胴部71を前記フラットバー61に押圧することに
なるので、角筒状の胴部71が反対側に僅かに倒れて扁
平状態になると同時にカートン70の底フラップ75
a、75bの係合部77a、77bが完全にかみ合って
底が形成され、カートン70の組立が完了する。カート
ン70の組立が完了した時点で、吸引ヘッド46はカー
トン70への吸着状態を解除し、初期位置に復帰して次
のカートン70の取り出しに備える。
【0040】以上のように、このカートンの集積装置1
は、複数の仕切体12によって集積部10を形成し、こ
の集積部10に平板状のカートン70を起立させた状態
で水平方向に集積するようにしたため、カートンの種類
や大きさがある程度変わっても十分に対応することがで
きると共に、上下に積み重ねて集積する従来タイプの集
積装置のようにようにカートンの集積状態が不安定にな
らず、多量のカートンを一度に集積することができる。
【0041】また、カートン70の取出位置βにおいて
は、取出補助手段30によってカートン70が確実に取
出位置βに位置決めされるために、カートン70の取出
手段40の吸着ヘッド46によるカートン70への吸着
動作が確実に行われ、カートン70の取り出しを円滑に
行うことができる。
【0042】また、この組立装置2は、吸引ヘッド46
によって吸着したカートン70の胴部71のコーナー部
をコンベア50の搬送ベルト51上に当接させながら降
下させることによって胴部71を角筒状に形成すると共
に、角筒状に形成された胴部71を更にフラットバー6
1に押圧することによって反対側に僅かに倒して扁平状
態にすることで、カートン70の底フラップ75a、7
5bの係合部77a、77bが相互にかみ合うようにし
たため、確実にカートン70の組立を行うことができ
る。更に、カートンの種類や大きさが変わった場合は、
吸引ヘッド46の動きを制御する前記制御手段のプログ
ラムを変更するだけでよいので、汎用性が高まると共
に、段取り替えの手間が少なくなって作業効率が向上す
る。
【0043】なお、この実施形態における集積装置1で
は、集積部10を固定されたプレート11とそのプレー
ト11に沿って移動する複数の仕切体12によって形成
しているが、例えば、各集積部10毎に底板を設け、仕
切体12と共に底板を循環移動させることもできる。ま
た、この実施形態では、集積部10をカートン70の供
給位置αと取出位置βとの間で上下方向に循環移動させ
ているが、これに限定されるものではなく、例えば、水
平面上で循環移動させることもできる。
【0044】また、前記取出装置2は、コンベア50の
搬送ベルト51上でカートン70の組立を行っている
が、例えば、カートンの載置面に係止部材を取り付けた
組立台を別途設け、この組立台の上でカートンの組立を
行うこともできる。また、前記取出装置2は、係止部材
60の近傍の搬送ベルト51上にカートン70を当接さ
せるように吸引ヘッド46を駆動しているが、係止部材
60から離れたところにカートン70を一旦当接させて
胴部71を角筒状に形成した後、更に吸引ヘッド46を
水平移動させてカートン70の胴部71を係止部材60
に当接、押圧するようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上のように、この発明の集積装置は、
複数の仕切体によって複数のカートンを起立状態に集積
する集積部を、カートンの供給位置から取出位置まで水
平移動させると共に、取出位置においては、取り出すべ
きカートンを押圧爪によって支持部材に押し当てる構成
を採用したため、カートンの種類や大きさがある程度変
わっても十分に対応することができると共に多量のカー
トンを集積することができ、しかも、取り出すべきカー
トンが取出位置において確実に位置決めされるので、取
出手段によるカートンの吸着動作を確実に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる一実施形態である集積装置及
び組立装置を示す概略側面図である。
【図2】同上の集積装置の詳細を示す図である。
【図3】図2のX−X線に沿った矢視図である。
【図4】同上の集積装置の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図5】同上の組立装置の取出手段を示す正面図であ
る。
【図6】カートンの取り出し工程を示す工程図である。
【図7】カートンの取り出し工程を示す工程図である。
【図8】カートンの組立工程を示す工程図である。
【図9】カートンの組立工程を示す工程図である。
【図10】この実施形態で使用されるカートンの組み立
てられた状態を示す斜視図である。
【図11】同上の底面図である。
【図12】同上のカートンを折り畳んだ状態を示す平面
図である。
【図13】同上のカートンを折り畳んだ状態を示す端面
図である。
【図14】同上のカートンの組立途中を示す底面図であ
る。
【図15】カートンを示す斜視図である。
【図16】同上のカートンを折り畳んだ状態を示す平面
図である。
【図17】従来のカートンの集積装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 カートンの集積装置 2 カートンの取出装置 10 集積部 11 プレート 12 仕切体 20 搬送手段 30 取出補助手段 31 支持部材 32 押圧爪 40 取出手段 46 吸引ヘッド 50 コンベア 51 搬送ベルト 60 係止部材 61 フラットバー 62 ガイド板 70 カートン 71 胴部 72 折目線 77a、77b 係合部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の仕切体によって、平板状に折り畳
    まれた複数のカートンを起立状態に集積する集積部と、 前記集積部を、前記カートンの供給位置と取出位置とを
    通るように循環移動させると共に前記供給位置から前記
    取出位置までの間を水平移動させて集積された前記カー
    トンを前記供給位置から前記取出位置まで順次搬送する
    搬送手段と、 前記取出位置において、取り出すべき前記カートンに吸
    着して前記集積部からそのカートンを引き抜いて取り出
    す取出手段によるカートンの取り出し作業を補助する取
    出補助手段とを備え、 前記取出補助手段は、前記取出位置において取り出すべ
    きカートンを支える支持部材と、前記取出位置の直前で
    前記カートン間に挿入され、前記取出位置側に位置する
    カートンを前記支持部材に押圧する押圧爪とを有してい
    るカートンの集積装置。
JP7535296A 1996-03-05 1996-03-05 カートンの集積装置 Withdrawn JPH09240621A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019177885A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 日本クロージャー株式会社 搬出装置
JP2019189265A (ja) * 2018-04-23 2019-10-31 日本クロージャー株式会社 搬出装置
CN113200194A (zh) * 2021-03-25 2021-08-03 广州王老吉药业股份有限公司 一种用于袋装药剂的分料装盒输送一体化设备
JP2021116092A (ja) * 2020-01-24 2021-08-10 三菱重工機械システム株式会社 包装供給装置および包装供給方法

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