JPH09240340A

JPH09240340A - パワーシートスイッチ

Info

Publication number: JPH09240340A
Application number: JP8071371A
Authority: JP
Inventors: Mineo Hirano; 峰男平野; Eiju Ota; 英寿太田; Yasuo Torii; 泰夫鳥居
Original assignee: Niles Parts Co Ltd
Current assignee: Niles Parts Co Ltd
Priority date: 1996-03-01
Filing date: 1996-03-01
Publication date: 1997-09-16
Also published as: US5844182A

Abstract

(57)【要約】【課題】組立性が良好で有ると共に、小型で廉価なパ
ワーシートスイッチを提供する。【解決手段】ターミナルブロック１、プリント回路基
板２、モジュールスイッチ３、インナーケース４、ムー
ビングシャフト５、ムービングブロック６、ケース７、
シートノブ８、及びリクライニングノブ９を積重ねてパ
ワーシートスイッチを組み立てる。ターミナルブロック
１はコネクタハウジング１１を一体的に有する。プリン
ト回路基板２上に互いに同じ形状をした複数のモジュー
ルスイッチ３をそれぞれ姿勢を変えて装着する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、車両のシート姿
勢及びリクライニング姿勢を電動で調節するパワーシー
トシステムの一部として使用するパワーシートスイッチ
に関する技術であり、等にパワーシートスイッチの組立
性を改良するとともに、パワーシートスイッチを小型で
廉価にする技術を提案するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、車両のシート姿勢及びリクラ
イニング姿勢を電動で調節するパワーシートシステムが
存在している。このパワーシートシステムは、シート部
及びリクライニング部に組み込まれたモーター等からな
るアクチュエータ部分と、該アクチュエータ部分の作動
を操作するパワーシートスイッチ部分と、場合によって
はマイクロコンピュータ等を含むコントローラ部分とに
よって構成していた。パワーシートスイッチは、このシ
ステムの一部を構成するものであり、一般的に操作者の
視野外であるシート側面に配置することが多く、手探り
操作が可能なノブ構造をしていた。尚、この種のパワー
シートスイッチは、例えば実開昭５９−１０３３３１号
公報、実開昭５９−１４４８４１号公報、実開昭６４−
４１９３７号公報、及び実開平３−１０４４３号公報に
示している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のパワーシートスイッチは、組立性が良く、小型で廉価
であることが望まれている。

【０００４】この発明は、上記した課題を解決するもの
であり、組立性が良好で有ると共に、小型で廉価なパワ
ーシートスイッチを提供することを目的としたものであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、まず請求項１記載の発明は、コネクタハウジングを
一体的に有したターミナルブロックと、複数のモジュー
ルスイッチを装着したプリント回路基板と、前記モジュ
ールスイッチのスライダーに引っ掛かる複数の爪を有し
たムービングシャフト及びムービングブロックと、該ム
ービングシャフト及びムービングブロックを被うケース
と、前記ムービングシャフト及びムービングブロックが
有する複数の突起に嵌合したシートノブ及びリクライニ
ングノブとを重ねて組み立てたパワーシートスイッチを
提供する。

【０００６】また、請求項２記載の発明は、前記複数の
モジュールスイッチが互いに同じ形状であり、該各モジ
ュールスイッチをそれぞれ姿勢を変えてプリント回路基
板に装着したパワーシートスイッチを提供する。

【０００７】また、請求項３記載の発明は、前記ターミ
ナルブロックが、金属製のターミナルをインサート成形
するとともに前記ターミナルの端部をコネクタハウジン
グに突出させたパワーシートスイッチを提供する。

【０００８】また、請求項４記載の発明は、前記プリン
ト回路基板が、導電路を有するとともに該導電路を介し
て前記ターミナルと前記モジュールスイッチとを電気的
に接続したパワーシートスイッチを提供する。

【０００９】また、請求項５記載の発明は、前記モジュ
ールスイッチが有するスライダーの数と前記ムービング
シャフト及びムービングブロックが有する爪の数とが同
数であるパワーシートスイッチを提供する。

【００１０】また、請求項６記載の発明は、前記モジュ
ールスイッチと前記ムービングシャフト及びムービング
ブロックとの間にインナーケースを介在させて前記ムー
ビングシャフト及びムービングブロックを支持したパワ
ーシートスイッチを提供する。

【００１１】また、請求項７記載の発明は、前記インナ
ーケースが、前記シートノブ及びリクライニングノブの
少なくとも一方に節度感を付与する節度部を有したパワ
ーシートスイッチを提供する。

【００１２】

【発明の実施の形態】この発明に係るパワーシートスイ
ッチＳの実施形態を、添付図面に基づき説明する。まず
図面中の１はターミナルブロックであり、金属製のター
ミナル１２をインサート成形している。該ターミナルブ
ロック１は、コネクタハウジング１１を一体的に有して
おり、コネクタハウジング１１の内部に前記ターミナル
１２の端部を突出している。

【００１３】また２はプリント回路基板であり、銅箔等
からなる導電路２１を有する。該プリント回路基板２
は、４個のモジュールスイッチ３を装着しており、各モ
ジュールスイッチ３と前記ターミナル１２とを導電路２
１を介して電気的に接続している。

【００１４】また３はモジュールスイッチであり、各モ
ジュールスイッチ３はそれぞれ同じ形状をしている。該
モジュールスイッチ３は、図４に示すごとくその上部に
突出したスライダー３１と、該スライダー３１の動きに
追随して動作する可動接片３２と、スライダー３１に外
力が加わっていないときに前記可動接片３２が接続する
常閉接点３３と、スライダー３１に外力が加わったとき
に前記可動接片３２が接続する常開接点３４と、前記可
動接片３２に外力を伝達するスチールボール３５と、該
スチールボール３５を付勢する第１スプリング３６と、
前記スライダー３１を付勢する第２スプリング３７とを
備えている。そして、各モジュールスイッチ３は、図１
や図２に示すごとくそれぞれ姿勢を変えてプリント回路
基板２に装着している。

【００１５】また４はインナーケースであり、前記モジ
ュールスイッチ３と後述するムービングシャフト５及び
ムービングブロック６との間に介在させてムービングシ
ャフト５及びムービングブロック６を支持している。そ
して該インナーケース４は、後述するシートノブ８及び
リクライニングノブ９に節度感を付与する節度部４１を
有している。該節度部４１は、凹所４１１、スチールボ
ール４１２およびスプリング４１３によって構成したも
のである。

【００１６】また５はムービングシャフト、６はムービ
ングブロックである。ムービングシャフト５及びムービ
ングブロック６は、それぞれ前記各モジュールスイッチ
３のスライダー３１に引っ掛かる複数の爪５１，６１
と、後述するシートノブ８及びリクライニングノブ９が
嵌合する複数の突起５２，６２とを有している。ちなみ
に、スライダー３１の数と爪５１，６１の数とは同数で
ある。

【００１７】また７はケースであり、前記ムービングシ
ャフト５及びムービングブロック６を被っている。また
８はシートノブ、９はリクライニングノブである。シー
トノブ８は、車両のシート部分の姿勢を調節するために
操作するノブであり、ムービングシャフト５が有した２
つの突起５２に嵌合している。またリクライニングノブ
９は、車両のリクライニング部分の姿勢を調節するため
に操作するノブであり、ムービングブロック６が有した
突起６２とケース７の上面に設けた突起７１とに嵌合し
ている。

【００１８】この発明のパワーシートスイッチＳは、以
上説明したターミナルブロック１ないしリクライニング
ノブ９を積重ねて組み立てることが可能な構造であり、
かつモジュールスイッチ３を採用したので、組立性が良
好で有り、またパワーシートスイッチＳを小型化すると
か廉価にすることが簡単に成る。

【００１９】次に、上記したものの作動を説明する。図
６は、パワーシートスイッチＳをアクチュエータ部分を
構成する各モータＭ１〜Ｍ４と車両の直流電源Ｂとに接
続した電気的回路図を示したものである。該回路図に示
すモータＭ１はシートを前後に駆動し、モータＭ２はシ
ートの前部分を上下に駆動し、モータＭ３はシートの後
部分を上下に駆動し、モータＭ４はリクライニングを前
後に駆動するためのモータである。また図６に示すパワ
ーシートスイッチＳは、可動接片３２１〜３２８、常閉
接点３３１〜３３８、及び常開接点３４１〜３４４によ
って接続構成している。

【００２０】先ず、シートを前後に調節したい場合、シ
ートノブ８を図５に示す矢印Ｘ方向に操作する。する
と、図６に示す可動接片３２１又は３２２が常開接点３
４１に接続し、モータＭ１が作動してシートを前後に駆
動する。

【００２１】また、シートの前部分を上下に調節したい
場合、シートノブ８の一方側を図５に示す矢印Ｙ方向に
操作する。すると、図６に示す可動接片３２３又は３２
４が常開接点３４２に接続し、モータＭ２が作動してシ
ートの前部分を上下に駆動する。

【００２２】また、シートの後部分を上下に調節したい
場合、シートノブ８の他方側を図５に示す矢印Ｙ方向に
操作する。すると、図６に示す可動接片３２５又は３２
６が常開接点３４３に接続し、モータＭ３が作動してシ
ートの後部分を上下に駆動する。

【００２３】また、リクライニングを前後に調節したい
場合、リクライニングノブ９を図５に示す矢印θ方向に
操作する。すると、図６に示す可動接片３２７又は３２
８が常開接点３４４に接触し、モータＭ４が作動してリ
クライニングを前後に駆動する。このようにパワーシー
トスイッチＳは、それを操作することによって車両のシ
ート及びリクライニングの姿勢を調節することができ
る。

【００２４】

【発明の効果】この発明は、上記したように、コネクタ
ハウジングを一体的に有したターミナルブロックと、複
数のモジュールスイッチを装着したプリント回路基板
と、前記モジュールスイッチのスライダーに引き掛かる
複数の爪を有したムービングシャフト及びムービングブ
ロックと、該ムービングシャフト及びムービングブロッ
クを被うケースと、前記ムービングシャフト及びムービ
ングブロックが有する複数の突起に嵌合したシートノブ
及びリクライニングノブとを積重ねてパワーシートスイ
ッチを組み立てたので、組立性が良好で有るとともに、
小型で廉価なパワーシートスイッチを提供することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施形態を示す分解斜視図である。

【図２】図１に示すモジュールスイッチを装着したプリ
ント回路基板を矢印Ａ方向から見た上面図である。

【図３】図２に示すものを矢視Ｃ方向から見た側面図で
ある。

【図４】図１に示すモジュールスイッチの断面図であ
る。

【図５】図１に示すものを組み立てたパワーシートスイ
ッチの斜視図である。

【図６】この発明の実施形態を示す電気的回路図であ
る。

【符号の説明】

１ターミナルブロック２プリント回路基板３モジュールスイッチ４インナーケース５ムービングシャフト６ムービングブロック７ケース８シートノブ９リクライニングノブ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】コネクタハウジング（１１）を一体的に
有したターミナルブロック（１）と、複数のモジュール
スイッチ（３）を装着したプリント回路基板（２）と、
前記モジュールスイッチ（３）のスライダー（３１）に
引っ掛かる複数の爪（５１，６１）を有したムービング
シャフト（５）及びムービングブロック（６）と、該ム
ービングシャフト（５）及びムービングブロック（６）
を被うケース（７）と、前記ムービングシャフト（５）
及びムービングブロック（６）が有する複数の突起（５
２，６２）に嵌合したシートノブ（８）及びリクライニ
ングノブ（９）とを重ねて組み立てたパワーシートスイ
ッチ。
【請求項２】前記請求項１記載の発明において、前記複数のモジュールスイッチ（３）が互いに同じ形状
であり、該各モジュールスイッチ（３）をそれぞれ姿勢
を変えてプリント回路基板（２）に装着したパワーシー
トスイッチ。
【請求項３】前記請求項１又は２記載の発明におい
て、前記ターミナルブロック（１）が、金属製のターミナル
（１２）をインサート成形するとともに前記ターミナル
（１２）の端部をコネクタハウジング（１１）に突出さ
せたパワーシートスイッチ。
【請求項４】前記請求項１，２又は３記載の発明にお
いて、前記プリント回路基板（２）が、導電路（２１）を有す
るとともに該導電路（２１）を介して前記ターミナル
（１２）と前記モジュールスイッチ（３）とを電気的に
接続したパワーシートスイッチ。
【請求項５】前記請求項１，２，３、又は４記載の発
明において、前記モジュールスイッチ（３）が有するスライダー（３
１）の数と前記ムービングシャフト（５）及びムービン
グブロック（６）が有する爪（５１，６１）の数とが同
数であるパワーシートスイッチ。
【請求項６】前記請求項１，２，３、４又は５記載の
発明において、前記モジュールスイッチ（３）と前記ムービングシャフ
ト（５）及びムービングブロック（６）との間にインナ
ーケース（４）を介在させて前記ムービングシャフト
（５）及びムービングブロック（６）を支持したパワー
シートスイッチ。
【請求項７】前記請求項６記載の発明において、前記インナーケース（４）が、前記シートノブ（８）及
びリクライニングノブ（９）の少なくとも一方に節度感
を付与する節度部（４１）を有したパワーシートスイッ
チ。