JP4934821B2 - シートスイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車などの車両のパワーシートを操作するのに適用して好適なシートスイッチに関する。
従来用いられている車両のパワーシートにおいては、シートの側部に取り付けられたシートスイッチを操作することにより、シートのリクライニング、スライド等が電動で調整される。下記特許文献1には、パワーシートを操作するためのシートスイッチにおいて、車両のパワーシートを駆動するモータを正逆回転させることにより、パワーシートの前後、上下の移動や、リクライニングさせたり、元の姿勢に戻したりする操作がなされる。
上記のようなシートスイッチを構成するスイッチベースは、従来、パワーシートを駆動するモータの配線や電源配線及びグランド配線が、その配線をモータ、電源、グランドへ接続するためのコネクタ端子を備えている。そして、このコネクタ端子を一体に備えた配線は、例えば、一枚の金属板から打ち抜き形成されて、スイッチベースに設置される。このように、配線及びコネクタ端子を金属板から打ち抜き形成して構成されたスイッチベースは、プリント基板で構成されたスイッチベースよりも低いコストで製造が可能である。
特開平10−308140号公報
ところで、通常パワーシートを駆動するモータ内にはヒューズが設けられており、大電流が発生した場合に、モータ内においては、ヒューズが溶断されることによって、モータ内の電気回路に大電流が流れるのを阻止することができる。こうすることにより、例えば車両事故などで、大電流が流れることによって起こり得る不具合を防ぐことができる。
しかしながら、パワーシートにおいては、そのモータ内にヒューズが設けられているものの、より安全性を求める上では、シートスイッチ内においてもヒューズを設けたいという要望がある。ところが、例えば自動車用として従来から使用されているヒューズは、定格電流以上の大電流により溶断する金属部材を、樹脂ケースなどに収めた構成であり、そのヒューズを取り付けるコネクタなどの機構が必要であり、単純にシートスイッチ内にヒューズを内蔵させる構造とすると、シートスイッチの構成が複雑化すると共に、シートスイッチが大型化してしまう問題があった。
本発明は、上述の点に鑑み、金属板製の配線を有するシートスイッチにヒューズを組み込むことが簡単にできるようにすることを目的とする。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明のシートスイッチは、スイッチベース上に車両のパワーシートを操作する複数のスイッチ部と、スイッチ部の固定接点に接続された金属板製の配線とを有するシートスイッチにおいて、金属板製の配線は、金属板から打ち抜き形成された配線であり、配線のうち、電源配線とグランド配線の少なくとも何れか一方の所定箇所に配線切断部を設け、配線の配線切断部の一方の切断端と他方の切断端を、それぞれ折り曲げた折り曲げ部とし、薄膜の配線パターンが形成されたプリント配線基板の、配線パターン上の2カ所に透孔を設け、その2カ所に透孔に、それぞれの折り曲げ部を挿入することで、プリント配線基板を配線に取り付け、配線切断部を、薄膜の配線パターンを形成させたプリント配線基板で電気的に接続し、異常電流が配線に流れた場合に、薄膜の配線パターンの溶融で配線切断部を電気的に切断することを特徴とする。
本発明のシートスイッチでは、金属板製の電源配線とグランド配線の少なくとも何れか一方に設けた配線切断部を、プリント配線基板で電気的に接続させる構成としたことで、シートスイッチに定格電流以上の大電流が流れた場合、プリント基板上の薄膜の配線が溶断し、別体のヒューズを設けた場合と同様に機能する。
本発明のシートスイッチによれば、金属板製の配線に取り付けたプリント配線基板がヒューズとして機能するようになり、ヒューズが組み込まれた安全性の高いシートスイッチが簡単な構成で実現できる。
以下、添付図面を参照して本発明の一実施の形態を説明する。
図1に本発明の第1の実施形態に係るシートスイッチの斜視図を示し、図2にその側面図を示す。本実施形態のシートスイッチ1は、自動車などの車両用のシートに取り付けられるスイッチであり、例えば図9に示すように、パワーシート110のシート側部に取り付けられるものである。シートスイッチ1は、配線やスイッチを構成する接点等を筐体に納めたシートスイッチ本体2と、そのシートスイッチ本体2の上部に設けられたスイッチ用の第1のノブ3及び第2のノブ4からなり、シートスイッチ本体2の側部(後端部)には、シートスイッチ本体2の内部に構成された配線を外部配線に接続するためのコネクタ端子5が外側に露出した状態で設けられている。また、第1及び第2のノブ3,4は、シートスイッチ本体2部から突出した操作軸6〜9(図3,図4において後述する)に嵌め込むように設けられている。コネクタ端子5は、樹脂で成形されたコネクタ枠5a内に、複数の接点5bを配置して構成される。このコネクタ端子5において、各接点5bを構成する電源用コネクタ端子、グランド用コネクタ端子、モータ用コネクタ端子は、このコネクタ端子5に接続されたケーブル(図示せず)を介して、後述するように、それぞれ電源、グランド、モータに接続される。図2において、シートスイッチ1の紙面左方向を前方、紙面右方向を後方とする。また、紙面前側を下方、紙面奥側を上方とする。
このシートスイッチ1が取り付けられたパワーシート110において、スイッチ用の第1及び第2のノブ3,4を操作することにより、モータが正逆回転し、パワーシート110のシート姿勢が電動で調整される。例えば、第1のノブ3は、リクライニング動作を操作するノブであり、矢印100で示す方向に動かすことにより、シートの背もたれをリクライニングさせたり、シートの背もたれを元の状態に戻したりすることができる。また、第2のノブ4は、スライド動作、リフト動作を操作するノブであり、第2のノブ4全体を矢印102で示す方向に動かすとシートを前後にスライドさせることができ、第2のノブ4の前方側を矢印101で示す方向に動かすとシートの後側をリフトさせたり、元の状態に戻したりすることができ、第2のノブ4の前方側を矢印103方向に動かすとシートの前側をリフトさせたり、元の状態に戻したりすることができる。
次に、図3〜図8を参照して、本実施形態のシートスイッチ本体2の構成について製造工程と共に詳述する。まず、図3にシートスイッチ本体2の分解図、図4にシートスイッチ1の概略断面構成を示す。
本実施形態のシートスイッチ本体2は、図3に示すように、金属板製の配線が組み込まれたスイッチベース29と、スイッチベース29の表面の所定箇所に取り付けられるプリント配線基板28と、スイッチベース29上のスイッチ形成箇所に配置される可動接点E1,E2と、可動接点E1,E2を操作する操作部材20〜23と、スイッチベース29全体を覆うように形成されたカバー部10とから構成される。プリント配線基板28は、後述するようにヒューズを構成する部材であり、スイッチベース29の表面に露出した配線上の2本の柱状の取り付け部32の間を、プリント配線基板28上の配線パターン71で電気的に接続させる。プリント配線基板28には、配線パターン71上の位置に2つの透孔70が設けてあり、それぞれの透孔70に、柱状の取り付け部32を差し込んだ上で、ハンダ付けで電気的に接続されると共に固定される。ヒューズを構成するプリント配線基板28の配置状態の詳細については後述する。
シートスイッチ本体2は、スイッチベース29の底面とカバー部10とを接合するにより筐体が形成され、筐体内部において、スイッチが構成される。ここにおいて、スイッチベース29の長手方向をx方向、スイッチベース29を含む面内において長手方向と直交する方向をy方向とする。
スイッチベース29は、例えば銅等の金属板からなる電源配線、グランド配線及びモータ配線からなる配線層を積層して金型等に装填した後、成形用樹脂を金型内に充填してインサート成形される。このとき、配線の端部に構成されたコネクタ端子5は、その端子を構成する接点5bがコネクタ枠5aに囲まれた状態で、スイッチベース29の側面から突出して外部に望むように構成される。本実施形態のスイッチベース29は、コネクタ端子5が構成される側とは反対側から、長手方向に順に、第1のスイッチ部S1、第2のスイッチ部S2、第3のスイッチ部S3、第4のスイッチ部S4を有し、各スイッチ部S1〜S4の4方を囲む位置に、それぞれ側壁31が設けられている。本実施形態において、第1のスイッチ部S1はリクライニング動作用スイッチであり、第2のスイッチ部S2はリアリフト動作用スイッチであり、第3のスイッチ部S3はスライド動作用スイッチであり、第4のスイッチ部S4はフロントリフト動作用スイッチである。
スイッチベース29がインサート成形された後、グランド配線LG間に、ヒューズ28が介挿される。
ここで、図5を用いて、スイッチベース29内にインサート成形で配置される配線層について説明する。
図5に分解して示すように、本実施形態におけるスイッチベース29に配置される配線層は、第1〜第4のスイッチ部S1〜S4にそれぞれ接続される第1モータ配線LA,LA、第2のモータ配線LB,LB、第3のモータ配線LC,LC、第4のモータ配線LD,LD、電源配線LV、及びグランド配線LGからなる。
まず、第1〜第3のスイッチ部S1〜S3に接続される第1〜第3のモータ配線LA〜LCは、一枚の金属板から抜き打ち成形される。打ち抜き形成された第1〜第3のモータ配線LA〜LCの一方の端部はモータ用コネクタ端子CA,CA,CB,CB,CC,CCとなる。そして、第1〜第3のモータ配線LA〜LCの他方の端部は、90度折り曲げる構造とすることにより固定接点57〜62となる。また、第1〜第3のモータ配線LA〜LCは、打ち抜き成形時、図示を省略する繋ぎ部により一体に繋がった状態で形成されており、一部品とされるが、後の工程で切断される。一体に繋がった状態で打ち抜くことにより、インサート成形の際に都合が良い。
次に、第4のスイッチに接続される第4のモータ配線LD,LDは、スペースの関係より、第1〜第3のモータ配線LA〜LCとは別途形成される。この第1のスイッチ部に接続される第4のモータ配線LD,LDも、第1〜第3のスイッチに接続されるモータ配線LA〜LCと同様、一方の端部にモータ用コネクタ端子CD,CDが一体に構成され、他方の端部に固定接点63,64が構成される。第4のモータ配線LD及びLDも一部繋げて形成されるが、後の工程で切断される。
本実施形態において、第1のスイッチ部S1を構成する第1のモータ配線LA,LAは、モータ用コネクタ端子CA,CAを介して、リクライニング動作用モータM1に接続される。また、第2のスイッチ部S2を構成する第2のモータ配線LB,LBは、モータ用コネクタ端子CB,CBを介して、リアリフト動作用モータM2に接続される。また、第3のスイッチ部S3を構成する第3のモータ配線LC,LCは、モータ用コネクタ端子CC,CCを介して、スライド動作用モータM3に接続される。また、第4のスイッチ部S4を構成する第4のモータ配線LD,LDは、モータ用コネクタ端子CD,CDを介して、フロントリフト動作用モータM4に接続される。
そして、電源配線LVとグランド配線LGも一枚の金属板により打ち抜き形成され、その電源配線LV及びグランド配線LGの端部には、電源用コネクタ端子CV、グランド用コネクタ端子CGが構成されている。ここにおいても、電源配線LVとグランド配線LGは打ち抜き形成時は繋ぎ部により一体に繋がった状態で形成されるが、後の工程により切断され、電源配線LVとグランド配線LG間は断絶される。本実施形態において、電源配線LVは、電源用コネクタ端子CVを介して電源(Vcc)に接続され、グランド配線LGは、グランド配線用コネクタ端子CGを介してグランドに接続される。なお、図5に示した各コネクタ端子は、図1などに示した接点5bと同じである。
また、本実施形態においては、グランド配線LGの途中が一部切断され、その切断された配線の端部が互いに90度上側に折り曲げられた構造とされる。この配線切断部に面する配線の切断端が折り曲げられて構成された2本の柱は、プリント配線基板28の取り付け部32となる部分であり、そのため、切断部分の幅は、取り付けられるプリント配線基板28の幅に合わせて形成される。
そして、電源配線LV及びグランド配線LGには、第1〜第4のモータ配線LA〜LDに電源電圧を供給するための固定接点48〜55と、第1〜第4のモータ配線LA〜LDをグランド電位に接続するための固定接点40〜47が形成される。すなわち、第1〜第4のモータ配線LA〜LDのそれぞれの固定接点57〜64に対応して、電源配線LVの固定接点48〜55とグランド配線LGの固定接点40〜47が設けられる。
以上のような構成の第1〜第4のモータ配線LA〜LD、電源配線LV、グランド配線LGがスイッチベース29を構成する。
図6A,Bはスイッチベース29を上面からみた構成を示す。図6Aはプリント配線基板28が取り付けられていない状態を示し、図6Bはプリント配線基板28が取り付けられた状態を示す。両図でそれ以外の相違点はない。
第1〜第4のモータ配線LA〜LDは、前述したようにインサート成形により樹脂に埋め込まれ、第1〜第4のモータ配線LA〜LD90度に折り曲げられた部分の先端が、固定接点57〜64になるため、表面に臨むように構成される。また、電源配線LV及びグランド配線LGは表面に露出するように構成されている。ここで、第1のスイッチ部S1に注目すると、第1のモータ配線LAの端部である固定接点57の両脇には、電源配線LVの固定接点48とグランド配線LGの固定接点40が構成され、第1のモータ配線LAの端部である固定接点58の両脇には、電源配線LVの固定接点49とグランド配線LGの固定接点41が構成される。第2〜第4のスイッチ部S2〜S4についても同様に構成される。
そして、このように形成されたスイッチベース29において、図6Bに示すように、グランド配線LGの端部に設けられた2つ取り付け部32にプリント配線基板28が取り付けられる。本実施形態のプリント配線基板28は基板上に例えば銅箔などの薄膜の配線パターン71がプリントされたものであり、プリント配線基板28の両端に取り付け部となる透孔70が設けられている。このプリント配線基板28を、配線パターン71がプリントされた面を上側にし、透孔70を、グランド配線LGの切断部分を折り曲げて構成された2つの取り付け部32間に架かるように嵌め込み、ハンダ付けする。このとき、プリント配線基板28は、スイッチベース29の上面と接するように配置する。或いはスイッチベース29から若干浮いた状態で配置するようにしてもよい。以上のようにして、プリント配線基板28が介挿されることによりグランド配線LGの切断部分が電気的に繋がるようになる。
本実施形態におけるプリント配線基板28は、例えば、硬質のエポキシ樹脂などで構成される樹脂基板上に、約2mmの太さの薄膜の配線パターン71を曲線状に配置させた構成であり、この例では60Aの電流が4秒間流れると、配線パターン71が溶断されるような構成となっていて、いわゆるヒューズとして機能する。配線パターン71は、例えばエッチングなどにより上述した太さのパターンとしてある。
なお、本実施形態においては、ヒューズを構成するプリント配線基板28はグランド配線の根本部分に接続されるものであるが、電源配線LGの根本部分に設ける構成としてもよい。或いは、グランド配線の根本部分と電源配線の根本部分の双方に設ける構成としてもよい。
以上のようなスイッチベース29上に、図3及び図4で示すように、第1〜第4のスイッチ部S1〜S4にそれぞれ2つの可動接点E1、E2を配設する。可動接点E1、E2は、金属板バネ材からなり、中央をV字形状に形成されている。そのV字形状をスイッチベース29表面側にして、1組の電源配線の固定接点、モータ配線の固定接点及びグランド配線の固定接点上に渡り、1つ配される。
そして、図3及び図4に示すように、可動接点E1,E2が配設されたスイッチベース29上の、第1〜第4のスイッチ部S1〜S4に構成された側壁31に嵌るように操作部材20〜23が配設される。第1及び第3のスイッチ部S1,S3に配される操作部材20,22は、x方向にスライド可能であり、第2及び第4のスイッチ部S2,S4に配される操作部材21,23は、y方向にスライド可能である。
図4の断面図に示すように、本実施形態の操作部材20〜23は、第1及び第2のノブ3,4に嵌め込まれる操作軸6〜9と、バネ27が収容されたバネホルダ26と、スイッチベース29上に配設されたそれぞれの可動接点E1,E2に当接するように設けられた第1及び第2の突起24,25からなる。スイッチベース29上では、第1及び第2の突起24,25は、バネホルダ26に収容されたバネ27により可動接点E1,E2側に付勢するようになる。そして、操作部材20〜23がスライド操作されると、第1及び第2の突起24,25は、バネ27の力により常時付勢されながら可動接点E1,E2上を移動する。
また、図3及び図4に示すように、カバー部10は、コネクタ端子5も一体に覆うことのできる形状であり、スイッチベース29の側面に設けられた爪30と、カバー部10の側面に設けられた溝19により互いに嵌合して、シートスイッチ本体2が形成される。本実施形態において、カバー部10の上部には、操作部材20〜23の操作軸6〜9を外部に貫通させることのできる長孔形状の開口11〜14が設けられている。ここで、第1及び第3のスイッチ部S1,S3の操作軸6,8が貫通する開口11,13はx方向に長い長孔形状であり、第2及び第4のスイッチ部S2,S4の操作軸7,9が貫通する開口12,14はy方向に長い長孔形状である。従って、第1及び第3のスイッチ部S1,S3の操作軸6,8は、x方向に操作され、第2及び第4のスイッチ部S2,S4の操作軸7,9は、y方向に、開口11〜14の有する幅の分だけスライド可能である。
さらに、カバー部10上部には、第1〜第4の固定軸15〜18が形成されている。第1及び第2の固定軸15,16は、第1のスイッチ部S1を操作する操作軸6の両隣に設けられており、特に、第2の固定軸16は、第1のスイッチ部S1の操作方向の支点となる場所に設けられている。また、第2、第3の固定軸17,18はそれぞれ第2、第3のスイッチ部S2、S3の操作軸7,8間及び、第3、第4のスイッチ部S3,S4の操作軸8,9間に設けられている。このようにして、シートスイッチ本体2が構成される。
そして、以上のような構成のシートスイッチ本体2の上部には、図1及び図2に示すように、第1及び第2のノブ3,4が取り付けられて、シートスイッチ1が完成される。シートスイッチ1で、操作軸6と、第1及び第2の固定軸15,16に対しては、リクライニング用の第1のノブ3が取り付けられる。また、操作軸7,8,9と第2、第3の固定軸17,18に対しては、スライド・リフト用の第2のノブ4が取り付けられる。
第1及び第2の固定軸15,16及び操作軸6に取り付けられた第1のノブ3は、矢印100a,100b方向に操作可能である。また、第3及び第4の固定軸17,18及び操作軸7,8,9に取り付けられた第2のノブ4の後方においては矢印101a,101b方向に操作可能であり、前方においては矢印103a,103b方向に操作可能である。また、第2のノブ4全体としては、矢印102a,102b方向に操作可能である。
図7に、上述したシートスイッチ1を構成する回路図を示す。本実施形態では、電源配線の途中にプリント配線基板28が設けられている。従って、何らかの異常があって、回路に大電流が流れた際には、プリント配線基板28上の配線パターン71を構成する導電薄膜が溶断され、回路が断絶される。第1のノブ3及び第2のノブ4を操作しない状態においては、第1〜第4のスイッチ部S1〜S4において、可動接点E1,E2により、第1〜第4モータ配線LA〜LDの固定接点57〜64とグランド配線LGの固定接点が接続されている状態であるので、モータM1〜M4は駆動されない。
次に、図1〜図9を参照しながら、シートスイッチ1の動作説明をする。図8A,Bは、第1のスイッチ部S1における可動接点E1,E2と固定接点の関係を拡大して示した図である。
第1のノブ3の操作と、その操作によるシートスイッチ1及びパワーシート110の動作について説明する。
まず、第1のノブ3を操作していない場合、第1のノブ3は中立の位置にある。そのとき、第1のスイッチ部S1上の操作部材20において、第1の突起24は、バネ27により図8Aに示すように、可動接点E1のV字形状部を下方へ押圧している。同様に、第2の突起25も図8Bに示したように可動接点E2のV字形状部を下方へ押圧している。このとき、第1の突起24は可動接点E1の支点となる固定接点57より後方の位置で可動接点E1を押圧することから、可動接点E1は固定接点57を支点として後方に傾く。その結果、可動接点E1の後端部が固定接点40に接触し、可動接点E1は前端部が固定接点48から浮き上がった状態になる。同時に、可動接点E2は、固定接点58を支点として前方に傾き、その結果、可動接点E2の後端部は固定接点49から浮き上がり、可動接点E2の前端部が固定接点41に接触した状態となる。
上述したように、可動接点E1の後端部が接触している固定接点40と可動接点E2の後端部が接触している固定接点41は、いずれもグランド配線LG及びグランド用コネクタ端子CGを介してグランドに接続されているから、グランド電位になっている。このようなグランド電位の固定接点40,41から可動接点E1,E2、固定接点57,58、モータ配線LA,LA、並びにモータ用コネクタ端子CA,CAを介してリクライニング動作用モータM1の両端子には、グランド電位が印加されるため、リクライニング動作用モータM1は回転せず停止状態となる。このとき、パワーシート110においては現在の姿勢が維持される。
次に、中立位置にあるリクライニング用の第1のノブ3を矢印方向100aへ動かすと、第1のスイッチ部S1上の操作部材20がスライド操作され、第1及び第2の突起24,25が後方へスライドする。このとき、第2の突起25は、図8Cに示すように、可動接点E2の支点となる固定接点58を乗り越えて後方へスライド移動するため、可動接点E2は、後方に傾き、その結果、可動接点E2の前端部は固定接点41から浮き上がり、可動接点E2の後端部が固定接点49に接触した状態になる。この一方、第1の突起24は、リクライニング用の第1のノブ3が中立の位置にあるときから可動接点E1の支点である固定接点57より後方に位置し、この位置から更に後方へスライド移動するだけであるから、可動接点E1は第1のノブ3が中立の位置にあったときの姿勢を維持する。すなわち、可動接点E1は、固定接点57を支点として後方に傾き、可動接点E1の前端部は固定接点48から浮き上がり、可動接点E1の後端部は固定接点49に接触した状態になっている。
そして、上述したように、可動接点E2の後端部が接触している固定接点49は電源配線LVと電源用コネクタ端子CVを介して電源に接続されていることから、電源電位になっている。この一方、上述したように、可動接点E1の後端部が接触している固定接点40はグランド電位である。このため、図7に示すように、電源電位の固定接点49から可動接点E2、固定接点58、モータ配線LA、モータ用コネクタ端子CAを介して、リクライニング動作用モータM1の一方の端子に電源電圧が印加されるとともに、これと同時に、グランド電位の固定接点40から可動接点E1、固定接点57、モータ配線LA、並びにモータ用コネクタ端子CAを介して、同モータM1の他方の端子にグランド電位が印加されるので、このリクライニング動作用モータM1は所定の方向に回転する。このとき、図9に示すパワーシート110においては、リクライニングがなされ、背部が後方に倒れる。
なお、中立の位置にあるリクライニング用の第1のノブ3を矢印110bで示す方向に動かすと、矢印110a方向に動かしたときとは逆の操作が可動接点E1,E2になされ、これにより、リクライニング動作用モータM1が逆方向に回転する。このとき、パワーシート110においては、例えばリクライニングされた背部が元の状態に戻される。
次に、第2のノブ4の操作とその操作によるシートスイッチ1及びパワーシート110の動作について説明する。
まず、第2のノブ4が中立の位置にあるときは、上述の第1のノブ3が中立の位置にあるときと同様である。すなわち、第2〜第4のスイッチ部S2〜S4において、可動接点E1、E2により、それぞれのモータ配線LB〜LDの固定接点59〜64にはグランド配線LGの固定接点42〜47が接続されるため、リアリフト動作用モータM2、スライド動作用モータM3及びフロントリフト動作用モータM4の両端子にはグランド電位が印加され、それらのモータは回転せず停止状態となる。このため、パワーシート110は現在の姿勢を維持される。
次に、第2のノブ4において、第2のスイッチ部S2の上部に位置する側を矢印101aで示す方向に動かす。そうすると、第2のスイッチ部S2の上部の操作部材21がスライド操作され、第1及び第2の突起24,25が上方へスライドする。このとき、第1のノブを矢印100aで示す方向に操作したときと同じように、第2のスイッチ部S2が動作し、図7に示す回路において、リアリフト動作用モータM2が回転する。そして、リアリフト動作用モータM2の回転により、パワーシート110の後側が上方に動く。
反対に、第2のノブ4の、第2のスイッチ部S2の上部に位置する側を101b方向に動かすと、第1及び第2の突起24,25が下方にスライドする。このとき、第1のノブ3を矢印100bで示す方向に操作したときと同じように、第2のスイッチ部S2が動作し、図7に示す回路において、リアリフト動作用モータM2が逆方向に回転し、パワーシート110の後側が下方に動く。
続いて、第2のノブ4全体を矢印102b方向に動かす。そうすると、第3のスイッチ部の上部の操作部材22がスライド操作され、第1及び第2の突起24,25が前方へスライドする。このとき、第1のノブ3を矢印100a方向に操作したときと同じように、第3のスイッチ部S3が動作し、図7に示す回路において、スライド動作用モータM3が回転する。そして、スライド動作用モータM3の回転により、パワーシート110が前方に動く。
反対に、第2のノブ4の、第3のスイッチ部S3の上部に位置する側を矢印102aで示す方向に動かすと、第1及び第2の突起が後方にスライドする。このとき、第1のノブ3を矢印100aで示す方向に操作したときと同じように、第3のスイッチ部S3が動作し、図7に示す回路において、スライド動作用モータM3が逆方向に回転し、パワーシート110が後方に動く。
そして、第2のノブ4において、第4のスイッチ部S4の上部に位置する側を矢印103aで示す方向に動かす。そうすると、第4のスイッチ部S4の上部の操作部材23がスライド操作され、第1及び第2の突起24,25が上方へスライドする。このとき、第1のノブ3を矢印100aで示す方向に操作したときと同じように、第4のスイッチ部S4が動作し、図7に示す回路において、フロントリフト動作用モータM4が回転する。そして、フロントリフト動作用モータM4の回転により、パワーシート110の前側が上方に動く。
反対に、第2のノブ4の、第4のスイッチ部S4の上部に位置する側を矢印103bで示す方向に動かすと、第1及び第2の突起23,24が下方にスライドする。このとき、第1のノブ3を矢印100bで示す方向に操作したときと同じように、第4のスイッチ部S4が動作し、図8に示す回路において、フロントリフト動作用モータM4が逆方向に回転し、パワーシート110の前側が下方に動く。
このように、本実施形態のシートスイッチ1を用いて、パワーシート110が操作される。本実施形態によれば、シートスイッチ1のグランド配線LG間に、プリント配線基板28が介挿されているので、定格電流以上の大電流がシートスイッチに流れた場合、プリント配線基板28上の配線パターン71を構成する導電薄膜が溶断される。これにより、シートスイッチ1を構成する回路に過電流が流れるのを防ぐことができる。
また、本実施形態のシートスイッチ1によれば、金属板製の配線を有するスイッチベース29において、グランド配線LGにプリント配線基板28からなるヒューズをグランド配線LGの端部が折り曲げられて形成された取付け部32に容易に介挿されることにより構成される。従って、専用のヒューズ部品を取り付ける機構を設けることなく、ヒューズに相当する部品が配置されたことになり、コストの低減が図られた状態で、安全性の高いシートスイッチ1が構成される。
なお、上述した実施形態で説明した構成は一例を示したものであり、上述説明した構成に限定されるものではない。例えば、異なる数のスイッチを備えたシートスイッチとしてもよい。また、ヒューズを構成するプリント配線基板上の配線パターンが溶断する電流値についても一例であり、この例に限定されない。溶断する電流値を変更する必要がある場合には、配線パターンの太さを変更することで対処可能である。
また、上述した実施形態では自動車用のシートスイッチに適用した例としたが、その他の車両用のシートが備えるスイッチに適用してもよく、さらには、車両以外の用途のシートのスイッチとしてもよい。
本発明の一実施形態に係るシートスイッチの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るシートスイッチの側面図である。 本発明の一実施形態に係るシートスイッチ本体の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るシートスイッチの断面図である。 本発明の一実施形態に係るスイッチベースを構成する配線を示す分解斜視図である。 A,B本発明の一実施形態におけるスイッチベースを上面から見た平面図でありヒューズ取り付け前とヒューズ取り付け後を示す。 本発明の一実施形態に係るシートスイッチにおける回路図である。 A,B,C本実施形態の一実施形態に係るシートスイッチの操作時におけるスイッチの動作を拡大して示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るシートスイッチを取り付けたパワーシートの概略構成図である。
符号の説明
1・・シートスイッチ、2・・シートスイッチ本体、3・・第1のノブ、4・・第2のノブ、5・・コネクタ端子、6〜9・・操作軸、10・・カバー部、11〜14・・開口、20〜23・・操作部材、28・・プリント配線基板、29・・スイッチベース、40〜55・・固定接点、57〜61・・固定接点、63,64・・固定接点、32・・取付け部、28・・ヒューズ、E1,E2・・可動接点、70・・透孔、71・・配線パターン、S1・・第1のスイッチ部、S2・・第2のスイッチ部、S3・・第3のスイッチ部、S4・・第4のスイッチ部、LV・・電源配線、LG・・グランド配線、LA,LA・・第1のモータ配線、LB,LB・・第2のモータ配線、LC,LC・・第3のモータ配線、LD,LD・・第4のモータ配線

Claims (2)

  1. スイッチベース上にパワーシートを操作する複数のスイッチ部と、前記スイッチ部の固定接点に接続された金属板製の配線とを有するシートスイッチにおいて、
    前記金属板製の配線は、金属板から打ち抜き形成された配線であり、
    前記配線のうち、電源配線とグランド配線の少なくとも何れか一方の所定箇所に配線切断部を設け、
    前記配線の配線切断部の一方の切断端と他方の切断端を、それぞれ折り曲げた折り曲げ部とし、
    薄膜の配線パターンが形成されたプリント配線基板の、前記配線パターン上の2カ所に透孔を設け、
    前記プリント配線基板の2カ所の透孔に、前記それぞれの折り曲げ部を挿入することで、前記プリント配線基板を前記配線に取り付け、前記配線切断部を、薄膜の配線パターンを形成させたプリント配線基板で電気的に接続し、
    異常電流が前記配線に流れた場合に、前記薄膜の配線パターンの溶断で、前記配線切断部電気的に切断される
    ことを特徴とするシートスイッチ。
  2. 前記金属板製の配線は前記金属板から、コネクタ端子と一体に打ち抜き形成されることを特徴とする請求項1記載のシートスイッチ。
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