JPH09234556A - 低圧鋳造装置 - Google Patents

低圧鋳造装置

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JPH09234556A
JPH09234556A JP8440696A JP8440696A JPH09234556A JP H09234556 A JPH09234556 A JP H09234556A JP 8440696 A JP8440696 A JP 8440696A JP 8440696 A JP8440696 A JP 8440696A JP H09234556 A JPH09234556 A JP H09234556A
Authority
JP
Japan
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molten metal
cavity
sprue
mold
casting
Prior art date
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Pending
Application number
JP8440696A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Iwase
義孝 岩瀬
Kazuki Hayashi
一樹 林
Keiji Hatsuyama
圭司 初山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Takaoka Co Ltd
Original Assignee
Aisin Takaoka Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin Takaoka Co Ltd filed Critical Aisin Takaoka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】肉厚が均一な中空鋳物を鋳造することのできる
低圧鋳造装置を得る。 【解決手段】固定型19と可動型21とが型合わせされ
てキャビティ22と湯口17とを形成する。固定型19
の湯口部38に、板状体29が摺動可能に配設される直
方体状の凹部23を形成し、凹部23の側壁面24から
型合せ面25に沿って貫通孔26を穿設し、貫通孔26
には一端が板状体29に連結され他端が握り部材に連結
された棒状体30を前進後退可能に挿通し、固定型19
には握り部材31と当接可能なストッパ32を固着す
る。ストッパ32により、握り部材31の移動限界、即
ち凹部23中での板状体29の移動限界を規定し、湯口
17の開口面積を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低圧鋳造装置に関
するものであり、特に、低融点金属を用いて中空鋳物を
鋳造するのに適した低圧鋳造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金型の底部に設けられた湯口から下方に
伸張した注湯管を、該金型の下方に配設した坩堝内の溶
湯中に浸漬し、該溶湯の表面を加圧して該溶湯を該注湯
管内及び該湯口を経て該金型のキャビティ内に注入する
低圧鋳造装置がある(例えば、特公平6−83889号
公報図面)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、低圧鋳造装置
は、注湯管内及びキャビティ内に溶湯を充填し、キャビ
ティ内の溶湯が凝固した後、注湯管内に残存する溶湯を
坩堝内に戻して中実の鋳物を鋳造している。前記低圧鋳
造装置を用いて中空鋳物を鋳造する場合、キャビティ内
に溶湯を充填し、キャビティ面に接した溶湯が凝固して
凝固殼を形成した後、キャビティ内の溶湯を湯口及び注
湯管内を経て坩堝内に戻している。該低圧鋳造装置は、
溶湯をキャビティ内に速やかに充填するために、湯口断
面積が大きく形成されている。そのため、キャビティ内
に充填した溶湯を坩堝内に戻す際に、キャビティから流
出する溶湯の流出速度が大きくなり、凝固殼が再溶解さ
れ凝固殼の肉厚が不均一になるという問題点がある。凝
固殼の再溶解は、凝固殻の屈曲部において特に顕著であ
る。そこで、本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたものであり、均一な肉厚を有する中空鋳物を鋳造
できる低圧鋳造装置を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、金型の底部に
設けられた湯口から下方に伸張した注湯管を、該金型の
下方に配設した坩堝内の溶湯中に浸漬し、該溶湯の表面
を加圧して該溶湯を該注湯管内及び該湯口を経て該金型
のキャビティ内に注入する低圧鋳造装置において、該金
型の湯口部に湯口の開口面積を調整できる開閉装置を設
けたことを特徴とする。
【0005】開閉装置を作動させて湯口の開口面積を調
整すると、キャビティ内から湯口を経て注湯管内に流入
する溶湯速度を制御することができ、凝固殻の成長と凝
固殻からの溶湯の溶出との均衡を保つことができ、肉厚
が均一な中空鋳物を鋳造できる。
【0006】
【発明の実施の形態】開閉装置は、湯口の開口面積を連
続的に変更するように調整するものであってもよく、段
階的に変更するように調整するものであってもよい。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜6に基づいて
説明する。図1に示すように、坩堝2が保持炉3に支持
され、坩堝2内にはビスマス57重量%と錫43重量%
とからなる溶湯1が150℃に保持されている。坩堝2
の上部には蓋4が載置され、蓋4と支持脚5に支承され
た金型台6との間に連結部材7を挿入させ、蓋4と坩堝
2とを一体化させて坩堝2内の内部空間12の気密性を
保っている。
【0008】蓋4及び金型台6の中央には貫通孔8,9
が穿設され、貫通孔8,9に注湯管10が挿通され、注
湯管10の下端が溶湯1に浸漬されている。他方、蓋4
の外周部には貫通孔11が穿設され、貫通孔11には坩
堝2内の内部空間12に圧縮空気を供給する給気管13
が挿通され、給気管13は、圧縮空気供給装置(図示せ
ず)に接続され、該圧縮空気供給装置(図示せず)から
給気管13を経て内部空間12に所定気圧の圧縮空気を
供給可能に形成されている。
【0009】金型台6上には、固定型19と可動型21
とからなる金型16が載置され、固定型19が金型台6
に立設されたフレーム18に固定されると共に、可動型
21が金型駆動装置(図示せず)のシャフト20に接続
され、両型19,21が型合わせされると、両型19,
21の内部にキャビティ22と湯口17とが形成され
る。
【0010】図2に示すように、キャビティ22は湯口
17からほぼ鉛直状に上方に延びると共に先端部が湾曲
した幹キャビティ部27と幹キャビティ部27の中央部
近傍から側方に延在する枝キャビティ部28とからなっ
ている。注湯管10の上端面は、金型台6の上面15と
同一平面上に配置され、注湯管10、湯口17、及びキ
ャビティ22がそれぞれ連通している。
【0011】固定型19の湯口部38には、湯口17下
端から型合せ面25に沿って水平方向(図2中右方向)
に延びる直方体状の凹部23が形成され、凹部23内に
板状体29が摺動可能に配設されている。さらに、凹部
23の側壁面24から型合せ面25に沿って水平方向
(図2中右方向)に延びる円柱状の貫通孔26が穿設さ
れ、貫通孔26には棒状体30が前進後退可能に挿通さ
れ、棒状体30の一端には板状体29が連結されると共
に、該他端には握り部材31が連結され、さらに、固定
型19には握り部材31と当接可能なストッパ32が固
着され、凹部23、板状体29、貫通孔26、棒状体3
0、握り部材31及びストッパ32から湯口の開口面積
を調整する開閉装置が形成されている。
【0012】次に、低圧鋳造装置の作動について説明す
る。図2に示すように、板状体29を後退(図2中右方
向)させ、湯口17の開口を全開した後、圧縮空気供給
装置(図示せず)から給気管13を通して内部空間12
に圧縮空気を供給すると、内部空間12の圧力が上昇
し、溶湯1の液面が下方に押し下げられる共に、溶湯1
が注湯管10中を押し上げられ、80℃に加熱された金
型16のキャビティ22に溶湯1が充填される。キャビ
ティ22内に溶湯1を充填した後、図3に示すように握
り部材31をストッパ32に当接するまで押圧して板状
体29を固定型19内を前進(図3中左方向)させ、板
状体29により湯口17の一部を閉じて湯口17の開口
面積を全開状態の50%とする。キャビティ22中でお
よそ40秒間溶湯1を保持した後、圧縮空気供給装置
(図示せず)から内部空間12への圧縮空気の供給を停
止し、内部空間12の気圧を低下させ、キャビティ22
内の溶湯1を湯口17から流出させ、注湯管10を経て
坩堝2内に戻すと、キャビティ22表面に図3に示す様
な凝固殻33が残存する。
【0013】キャビティ22中の溶湯1が湯口17から
流出する際、キャビティ22中では溶湯1がキャビティ
22の形状に沿って流れるが、流速が小さいため、幹キ
ャビティ部27と枝キャビティ部28とが分岐する分岐
部34の屈曲部においても溶湯1が緩やかに流れる。そ
のため、凝固殻33においては、溶湯1の流れに伴う凝
固殼33の部分的な浸食が回避され、分岐部34の屈曲
部においても凝固殻33の肉厚が薄くなりにくく、凝固
殻33全体の肉厚が均一化される。キャビティ22中の
溶湯1を坩堝2に戻した後、金型駆動装置(図示せず)
を駆動してシャフト20を縮め、可動型21を後退(図
1中右方向)させ、型開きした後、鋳物を取り出すと、
図4に示す鋳肌の良好な中空鋳物36が得られる。
【0014】図4に示す中空鋳物36のA1〜F1部の
各肉厚を表1に記載する。中空鋳物36の肉厚が略均一
であることがわかる。
【0015】
【表1】
【0016】次に、上記実施例の鋳造装置を用いて、湯
口17を100%開口した以外は上記実施例と同様の鋳
造方法により、上記実施例の中空鋳物36と同様の鋳肌
を有する中空鋳物37を鋳造し図5に示す。図5に示す
中空鋳物37のA2〜F2部の各肉厚を表2に示す。屈
曲部B2、E2の肉厚が他の部位A2、C2、D2、F
2より薄く、中空鋳物37の肉厚が不均一であることが
わかる。
【0017】
【表2】
【0018】図6に、湯口17の開口面積率(調整され
た湯口開口面積/全開状態の湯口開口面積)を変化させ
た場合の中空鋳物36のE1部の肉厚変化を示す。湯口
17の開口面積と肉厚とが略比例していることがわか
る。
【0019】上記実施例では、固定型19の湯口部38
に開閉装置を設けたが、可動型21の湯口部39に開閉
装置を設けても、上記実施例と同様の作用効果を奏す
る。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、金型の湯口部に湯口の
開口面積を調整できる開閉装置を設けたので、キャビテ
ィ表面に凝固殻を形成した金型内から溶湯を流出させる
にあたり、溶湯の流出速度を制御できるため、肉厚の均
一な鋳肌の良好な中空鋳物を容易に鋳造でき、中空鋳物
の生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す低圧鋳造装置の縦断面
図。
【図2】固定型の合わせ面を示す図である。
【図3】金型内に凝固殻を形成した状態の固定型の合わ
せ面を示す図である。
【図4】本発明の低圧鋳造装置により鋳造した中空鋳物
の断面図である。
【図5】本発明の低圧鋳造装置により鋳造した別の中空
鋳物の断面図である。
【図6】本発明の低圧鋳造装置の湯口の開口面積率と中
空鋳物の屈曲部の肉厚との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
2 坩堝 16 金型 17 湯口 10 注湯管 22 キャビティ 23 凹部 29 板状体 30 棒体 31 握り部材 32 ストッパ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金型の底部に設けられた湯口から下方に伸
    張した注湯管を、該金型の下方に配設した坩堝内の溶湯
    中に浸漬し、該溶湯の表面を加圧して該溶湯を該注湯管
    内及び該湯口を経て該金型のキャビティ内に注入する低
    圧鋳造装置において、 該金型の湯口部に湯口の開口面積を調整できる開閉装置
    を設けたことを特徴とする低圧鋳造装置。
JP8440696A 1996-02-29 1996-02-29 低圧鋳造装置 Pending JPH09234556A (ja)

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JP8440696A JPH09234556A (ja) 1996-02-29 1996-02-29 低圧鋳造装置

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