JPH09231226A - 機械翻訳用辞書メンテナンス装置 - Google Patents

機械翻訳用辞書メンテナンス装置

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JPH09231226A
JPH09231226A JP8063690A JP6369096A JPH09231226A JP H09231226 A JPH09231226 A JP H09231226A JP 8063690 A JP8063690 A JP 8063690A JP 6369096 A JP6369096 A JP 6369096A JP H09231226 A JPH09231226 A JP H09231226A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原言語と目的言語が逆の複数の翻訳用辞書の
一方に辞書情報を登録するのと同時に、他方の辞書の対
応する辞書情報を参照し、必要ならばその辞書情報も更
新できるようにして、効率的なメンテナンスを可能にす
る。 【解決手段】 言語Aから言語Bへの翻訳の為の第1辞
書部2とその逆に言語Bから言語Aへの翻訳の為の第2
辞書部3とをメンテナンスする装置である。第1辞書登
録手段41は入力手段1から入力された言語Aの見出し語
と言語Bの訳語とを含む辞書情報を第1辞書部2に登録
する。第2辞書登録手段42は第1辞書登録手段41が第1
辞書部2に登録した辞書情報中の訳語を見出し語として
持つ辞書情報が第2辞書部3に登録されているか否かを
調べ、登録されていればその辞書情報を表示手段5に表
示する。ユーザは必要ならば、その表示された辞書情報
を修正する。第2辞書登録手段42は修正後の辞書情報を
第2辞書部3に登録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自然言語処理分野、
特に機械翻訳のための翻訳辞書のメンテナンス装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】機械翻訳の精度を高めるには、翻訳辞書
のメンテナンスが不可欠であり、そのためのツールとし
て辞書メンテナンス装置が各種提案されている。
【0003】例えば、日経マグロウヒル社から昭和60
年12月2日に発行された『日経エレクトロニクス』の
第146頁〜第151頁には、例えば日本語から英語に
翻訳する機械翻訳システム用の辞書へ「コミュニケータ
ー」という単語を登録する場合、その訳語「Commu
nicater」を入力すると、システムがその品詞な
ど翻訳に必要な情報を質問し、ユーザがその質問に答え
る形式でメニューを選択していけば、未知語の辞書登録
ができる装置が提案されている。
【0004】また、特願平4−42367号には、テス
ト用の原文テキストを翻訳辞書を用いて機械翻訳し、得
られた訳文を含む対訳情報を分析して構文パターン情報
を抽出し、この抽出した構文パターン情報をユーザに提
示して必要に応じて修正させ、この修正後の構文パター
ン情報を分析して、その内容を前記翻訳辞書に反映する
ことにより、ユーザはディスプレイに表示された構文パ
ターン情報中の文型,訳語,訳文に必要な修正を加える
だけで、その内容を反映した辞書情報の登録が行えるよ
うにした装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように翻訳辞
書のメンテナンスに関してユーザを支援するために従来
より各種の装置が提案されているが、何れも言語Aから
言語Bへの翻訳という一方向の翻訳用辞書に関する技術
であった。しかしながら、近年、辞書の規模が膨大にな
っていることや、機械翻訳の対象となる言語が多様化し
ていることから、言語Aから言語Bへの翻訳用辞書と言
語Bから言語Aへの翻訳用辞書のような複数の辞書を効
率的にメンテナンスできる技術が必要となってきてい
る。
【0006】そこで本発明の目的は、原言語と目的言語
が異なる複数の翻訳用辞書を効率的にメンテナンスでき
る機械翻訳用辞書メンテナンス装置を提供することにあ
る。
【0007】また、辞書の扱う語いも、従来は単語単位
のものが中心であったのが、近年のより実用的なシステ
ムの開発のために、複数の単語から成る句単位のものの
ように複雑な構造を持つ語いを扱うことも求められてい
る。
【0008】そこで本発明の他の目的は、複数の単語か
ら成る句単位の語いを効率よく登録・管理できる機械翻
訳用辞書メンテナンス装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の機械翻訳用辞書
メンテナンス装置は、第1言語から第2言語への翻訳の
ための第1辞書部とその逆に第2言語から第1言語への
翻訳のための第2辞書部とをメンテナンスする装置であ
って、入力手段から入力された第1言語の見出し語と第
2言語の訳語とを含む辞書情報を前記第1辞書部に登録
する第1辞書登録手段と、該第1辞書登録手段が前記第
1辞書部に登録した辞書情報に関連する前記第2辞書部
の辞書情報を検索して表示手段に表示し、かつ、前記入
力手段から入力された第2言語の見出し語と第1言語の
訳語とを含む辞書情報を前記第2辞書部に登録する第2
辞書登録手段とを備えることを特徴とする。
【0010】また、前記第2辞書登録手段は、前記第1
辞書登録手段が前記第1辞書部に登録した辞書情報中の
訳語を見出し語として持つ辞書情報を前記第2辞書部か
ら検索して表示する構成を有することを特徴とする。
【0011】更に、前記第2辞書登録手段は、前記第1
辞書登録手段が前記第1辞書部に登録した辞書情報中の
訳語を見出し語として持つ辞書情報が見い出せなかった
ときは、前記第1辞書登録手段が前記第1辞書部に登録
した辞書情報中の見出し語を訳語として持つ辞書情報を
前記第2辞書部から検索して表示する構成を有すること
を特徴とする。
【0012】このような構成の機械翻訳用辞書メンテナ
ンス装置にあっては、ユーザが第1辞書登録手段を使っ
て第1辞書部に第1言語の見出し語と第2言語による訳
語とを含む辞書情報を登録すると、第2辞書登録手段
が、第1辞書部に登録された辞書情報に関連する第2辞
書部の辞書情報を検索して表示手段に表示し、かつ、入
力手段から入力された第2言語の見出し語と第1言語の
訳語とを含む辞書情報を第2辞書部に登録することで、
第1言語から第2言語への翻訳用辞書に辞書情報を登録
するのと同時に、それと逆方向の言語対である第2言語
から第1言語への翻訳用辞書の対応する辞書情報の参照
を可能とし、かつ、必要ならば、その逆方向の翻訳用辞
書の辞書情報も更新できるようにする。これにより、原
言語と目的言語を対称的に翻訳する複数の異なる翻訳用
辞書を同じタイミングで更新でき、双方の翻訳の質が均
一に上がる。
【0013】また、本発明の機械翻訳用辞書メンテナン
ス装置は、第1言語から第2言語への翻訳のための第1
辞書部とその逆に第2言語から第1言語への翻訳のため
の第2辞書部とをメンテナンスする装置であって、入力
手段から入力された第1言語の見出し語と第2言語の訳
語とを含む辞書情報を前記第1辞書部に登録する第1辞
書登録手段と、複数の単語からなる句単位の語いを単語
に分割すると共にその単語の中から検索のキーとなる語
を認定する語認定手段と、前記第1辞書登録手段が前記
第1辞書部に登録した辞書情報中の訳語を見出し語とし
て持つ辞書情報を前記第2辞書部から検索して表示手段
に表示し、そのような辞書情報が見い出せなかったとき
は、前記辞書情報中の訳語を前記語認定手段に渡して返
却される語全てを1つの見出し語中に含む辞書情報を前
記第2辞書部から検索して表示手段に表示し、かつ、前
記入力手段から入力された第2言語の見出し語と第1言
語の訳語とを含む辞書情報を前記第2辞書部に登録する
第2辞書登録手段とを備えることを特徴とする。
【0014】更に、前記第2辞書登録手段は、前記語認
定手段から返却される語全てを1つの見出し語中に含む
辞書情報が見い出せなかったときは、前記第1辞書登録
手段が前記第1辞書部に登録した辞書情報中の見出し語
を訳語として持つ辞書情報を前記第2辞書部から検索し
て表示する構成を有することを特徴とする。
【0015】このような構成の機械翻訳用辞書メンテナ
ンス装置にあっては、ユーザが第1辞書登録手段を使っ
て第1辞書部に第1言語の見出し語と第2言語による訳
語とを含む辞書情報を登録すると、第2辞書登録手段
が、先ず、第1辞書部に登録された辞書情報中の訳語を
見出し語として持つ辞書情報を第2辞書部から検索して
表示手段に表示し、そのような辞書情報が見い出せなか
ったときは、前記辞書情報中の訳語を語認定手段に渡し
て返却される語全てを1つの見出し語中に含む辞書情報
を第2辞書部から検索して表示手段に表示する。例え
ば、見出し語「tall」と訳語「背の高い」を含む辞
書情報を第1辞書部に登録したとき、「背の高い」を見
出し語とする辞書情報が第2辞書部に存在しなかった場
合は、「背の高い」を語認定手段で単語「背」,
「の」,「高い」に分割すると共にその単語の中から検
索のキーとなる語として例えば「背」,「高い」を認定
し、第2辞書登録手段は「背」,「高い」を共に含む見
出し語を持つ辞書情報を第2辞書部から検索するため、
「背の高い」の異表記である「背が高い」を見出し語と
して持つ辞書情報が第2辞書部に登録されていれば、そ
れが検索されて表示される。このため、複数の翻訳用辞
書間での異表記の対応関係が明確となり、一方の辞書部
の表記に合わせる、双方に他方の異表記を取り込むとい
ったことが容易に行え、句単位の語いの異表記を効率良
く登録,管理できる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の例につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例のブロック図であ
る。本実施例の機械翻訳用辞書メンテナンス装置は、言
語Aから言語Bへの翻訳のための機械翻訳用辞書である
第1辞書部2と、その逆に言語Bから言語Aへの翻訳の
ための機械翻訳用辞書である第2辞書部3とを効率的に
メンテナンスする装置であって、ユーザから各種の指示
や文字列の入力を受け付けるキーボード等の如き入力手
段1と、ユーザに提示すべき情報を表示するCRT等の
如き表示手段5と、入力手段1および表示手段5を介し
てユーザと各種の指示やデータの授受を行って第1辞書
部2および第2辞書部3のメンテナンス業務を遂行する
辞書メンテナンス部4とから構成されている。
【0018】また辞書メンテナンス部4は、入力手段1
から入力された更新データに従って第1辞書部2に機械
翻訳に必要な情報を登録する第1辞書登録手段41と、
第1辞書登録手段41が第1辞書部2に登録した情報に
関連する第2辞書部3の辞書内容を検索して表示手段5
に表示し、入力手段1から入力された更新データに従っ
て第2辞書部3に機械翻訳に必要な情報を登録する第2
辞書登録手段42とを備えている。
【0019】図2は図1の実施例における辞書メンテナ
ンス部4の処理の一例を示すフローチャートであり、s
tep1〜step7から構成されている。ここで、s
tep1,step7は第1辞書登録手段41で実行さ
れるステップに、step2〜step5は第2辞書登
録手段42で実行されるステップに、それぞれ対応す
る。
【0020】以下、図1の実施例の動作を図2に示す処
理の流れに沿って説明する。なお、以下では、第1辞書
部2が英語から日本語に翻訳する機械翻訳システム用の
辞書であり、第2辞書部3が日本語から英語に翻訳する
同様の辞書である場合を例にとって説明する。勿論、本
発明が対象とする辞書がこれらの言語のみに限定されな
いことは言うまでもない。
【0021】第1辞書登録手段41によって表示手段5
に表示された登録画面に対し、ユーザが入力手段1から
第1辞書部2に登録したい見出し語とそれに対応する訳
語などの翻訳に必要な情報を入力すると、それらの情報
が辞書メンテナンス部4の第1辞書登録手段41に伝達
される。第1辞書登録手段41は、入力手段1からそれ
らの情報を受け取り、それをもとに第1辞書部2に見出
し語とそれに対応する訳語や翻訳に必要な情報を登録す
る(step1)。
【0022】図3は第1辞書登録手段41によって表示
手段5に表示された登録画面の表示例であり、ユーザに
よって、見出し語「tall」とそれに対応する訳語
「背の高い」及び翻訳に必要な情報としてそれぞれの品
詞が入力されている。この表示例において、表示画面の
右下の「登録モード」は、この画面でのユーザによる入
力が辞書部への登録に反映されるということを示してお
り、ユーザによって予め選択されているものである。ま
た、図3において「新規」や「上書き」はユーザが編集
した辞書内容を第1辞書部2に新規に登録するか、元の
辞書内容に上書きするかをユーザが指示するボタンであ
る。
【0023】図4は、図3の登録画面に従って第1辞書
登録手段41が第1辞書部2に必要な情報を登録した後
の第1辞書部2の論理的な構造の一例を示しており、見
出し語「tall」とそれに対応する訳語「背の高い」
とを含む辞書情報が登録されている。なお、図4におい
て、「見出し語1」や「訳語1」,「訳語n」などは、
任意の見出し語や訳語を表している。
【0024】第1辞書登録手段41は第1辞書部2への
登録処理を終了すると、今回登録した情報を第2辞書登
録手段42に伝達する。本実施例では、見出し語とその
訳語の対を伝達する。なお、見出し語に複数の訳語があ
る場合、訳語の1つを選択し、それと見出し語の対を伝
達する。
【0025】第2辞書登録手段42はこの伝達された情
報に関連する第2辞書部3の辞書内容を検索する。本実
施例の特徴の一つは、関連情報の検索として、言語Aか
ら言語Bへの翻訳のための第1辞書部2に登録した言語
Aの見出し語と言語Bの訳語の対が、言語Bから言語A
への翻訳のための第2辞書部3において言語Bの見出し
語と言語Aの訳語として登録されているか否かを調べる
ことである。そこで、step2では先ず、第2辞書登
録手段42は、第1辞書部2に登録された訳語が第2辞
書部3に見出し語として登録されているかどうかを調べ
る。例えば、図4に示したような登録が第1辞書部2に
対して行われた場合、第2辞書登録手段42は、第1辞
書部2に訳語として登録された「背の高い」が第2辞書
部3の見出し語として登録されているかどうかを検索す
る。
【0026】図5は第2辞書部3の論理的な構造の一例
を示す。このように第2辞書部3中に、見出し語「背の
高い」とそれに対応する訳語1とが登録されている場
合、第2辞書登録手段42は該当する見出し語とその訳
語を含む辞書内容を読み出し、step3に進む。他
方、該当する見出し語が存在しない場合にはstep6
へ進む。step6についての説明は後述する。
【0027】step3では、第2辞書登録手段42
は、検索した見出し語とその訳語等の辞書内容を表示手
段5に表示する。
【0028】図6はstep3での一表示例を示してい
る。この例では、見出し語「背の高い」に対して、訳語
「high」と各品詞とが表示されている。なお、図6
において、表示画面の右下の「表示モード」は、ユーザ
による文字列の入力を受け付けないという意味であり、
step2からstep3に進んできた場合には自動的
にこのモードになる。
【0029】次に第2辞書登録手段42は、step3
において表示した辞書内容に対して訳語の修正や追加登
録を行うかどうかをユーザに問う(step4)。ユー
ザは表示された辞書内容を確認し、修正や追加登録が必
要ならばその指示を出す。訳語の修正や追加登録を行う
場合、ユーザは図6の「表示モード」を「登録モード」
に切り替える。これにより、処理はstep5に移る。
他方、修正や追加登録を行わない場合、別のキー操作を
行うと処理はstep7へ移る。
【0030】このように、修正や追加登録するかどうか
の判断はユーザが行う。これは、言語Aに対する訳語と
しては適切な言語Bが、言語Aに対応する見出し語とし
ては必ずしも適切であるとは限らないからである。
【0031】なお、ここでいう追加登録には、見出し語
と訳語を全く新規に登録する場合も含まれている。先の
例では、第2辞書部3の見出し語として「背の高い」を
新たに登録することも勿論可能である。「背の高い」の
例のように、複数の語からなる句単位の語いの登録に際
しては、先ずこのような語いの収集が必要であるが、本
実施例で示したように、同じ言語対を対象としているが
互いに逆方向の翻訳を目的とする辞書それぞれにおいて
見出し語と訳語の対応を見比べることにより、このよう
な句単位の語いも得ることができるので、その意味でも
辞書記述者たるユーザの負担を軽減することができる。
【0032】次にstep5では、第2辞書登録手段4
2はstep3において表示した辞書内容に対するユー
ザからの指示を受け付け、第2辞書部3に対する訳語の
修正や追加登録を行う。
【0033】図7は、step5での修正が行われた表
示の一例を示す。図7では、ユーザによってモードは
「登録モード」に指定されており、且つ、訳語「hig
h」が「tall」に修正されている。このような修正
後、ユーザがその辞書内容を新規見出しとして登録する
か、それとも元の辞書内容を更新するかを決めて、「新
規」ボタンまたは「上書き」ボタンを押下すると、第2
辞書登録手段42はそれに従って第2辞書部3を更新す
る。この後、処理はstep7に進む。
【0034】他方、step6は、step2と同様に
本実施例の特徴の一つを担うステップである。step
6でも、step2と同様に第2辞書登録手段42はs
tep1で第1辞書部2に登録された情報をもとに第2
辞書部3を検索する。step2と異なる点は、ste
p6では、第1辞書部2に登録した見出し語が第2辞書
部3に訳語として登録されているかどうかを調べること
である。つまり、step6の目的は、第1辞書部2の
言語Aの見出し語を検索キーとして、第1辞書部2に登
録した言語Aの見出し語および言語Bの訳語と対称をな
している可能性のある言語Bの見出し語および言語Aの
訳語を第2辞書部3から検索することである。従って例
えば図3の例の場合、第1辞書部2に見出し語として登
録した「tall」が第2辞書部3中の訳語中に存在す
るかどうかを検索する。
【0035】図8は第2辞書部3の論理的な構造の他の
例を示す。このように第2辞書部3中に、或る見出し語
nに対応して訳語「tall」が登録されている場合、
第2辞書登録手段42は該当する訳語「tall」とそ
の見出し語n等の辞書内容を読み出し、step3に進
む。他方、該当する訳語が存在しない場合にはstep
4へ進む。
【0036】さて、step7では再び制御が第1辞書
登録手段41に戻り、第1辞書登録手段41は第1辞書
部2に登録した見出し語に対応する訳語が他にあるかど
うかを調べる。訳語が他にある場合には、その訳語と見
出し語の対を第2辞書登録手段42に伝達する。これに
より処理はstep2に戻り、上述した処理が繰り返さ
れる。他の訳語がない場合には登録作業を終了する。
【0037】step2に戻る場合とは、本実施例にお
いては、登録する見出し語とそれに対応する訳語が一対
一ではない多義語を登録する場合である。
【0038】図9にこのような多義語の登録画面の例を
示す。図9では、第1辞書部2に見出し語「book」
に対して、それが名詞で用いられる場合の「本」という
訳語と、動詞で用いられる場合の「予約する」の訳語の
2つを登録している。このような多義語の登録の場合、
先ず第1辞書部2における見出し語「book」と訳語
「本」の対に対してstep2からstep6が実行さ
れ、step7で、「book」に対して他の訳語「予
約する」が登録されていることを判断してstep2に
戻り、「book」と「予約する」の対に対してste
p2からstep6の処理が再度行われることになる。
このように本実施例では第1辞書部2に登録した見出し
語が多義語の場合にも対応できる。
【0039】図10は本発明の別の実施例のブロック図
であり、図1の実施例の機械翻訳用辞書メンテナンス装
置における辞書メンテナンス部4に語認定手段43が追
加されている。この語認定手段43は、第1辞書登録手
段41が第1辞書部2に登録した訳語を単語に分割する
と共にその単語の中から検索のキーとなる語を認定して
第2辞書部3の辞書内容を検索する際のキーとして第2
辞書登録手段42に与える手段である。
【0040】図11は図10の実施例における辞書メン
テナンス部4の処理の一例を示すフローチャートであ
り、図2のフローチャートにstep8が追加されてい
る。このstep8は第2辞書登録手段42が実行す
る。
【0041】以下、図10の実施例の動作を図11に示
す処理の流れに沿って説明する。なお、ここでも先の実
施例と同様に、第1辞書部2が英語から日本語に翻訳す
る機械翻訳システム用の辞書であり、第2辞書部3が日
本語から英語に翻訳する同様の辞書である場合を例にと
って説明する。
【0042】第1辞書登録手段41によって表示手段5
に表示された登録画面に対し、例えば前述の図3に示し
たように、ユーザが第1辞書部2に登録したい見出し語
「tall」とそれに対応する訳語「背の高い」などの
翻訳に必要な情報を入力すると、第1辞書登録手段41
は、それをもとに第1辞書部2に見出し語とそれに対応
する訳語や翻訳に必要な情報を登録し(step1)、
見出し語「tall」とその訳語「背の高い」の対を第
2辞書登録手段42に伝達し、第2辞書登録手段42は
第1辞書部2に訳語として登録された「背の高い」が第
2辞書部3の見出し語として登録されているかどうかを
検索する(step2)。ここまでは、図1で示した実
施例と同様である。また、step2で、検索の結果、
該当する見出し語が見い出された以降の動作も図1で示
した実施例と同様である。
【0043】step2での検索の結果、該当する見出
し語が見い出されなかった場合、本実施例では図11に
示すようにstep6に進む前にstep8に進む。s
tep8では、第1辞書登録手段41から伝達された訳
語を語認定した結果の検索キーを含む訳語が第2辞書部
3の見出し語にあるかどうかを検索する。具体的には以
下のような処理が行われる。
【0044】先ず第2辞書登録手段42は、第1辞書登
録手段41から伝達された訳語「背の高い」を語認定手
段43に送る。語認定手段43はこの訳語を第2辞書部
3の日本語部分を用いて語分割する。この例の場合、
「背の高い」は「背/の/高い」のように「背」,
「の」,「高い」の3語に分割される。次に語認定手段
43は、これら「背」,「の」,「高い」のうち、第2
辞書部3の見出し語として検索するキーとして自立語で
ある「背」と「高い」を認定し、これらを検索キーとし
て第2辞書登録手段42に通知する。第2辞書登録手段
42は、第2辞書部3の見出し語の中で「背」と「高
い」を両方含む見出し語を検索する。そして、該当する
見出し語が検索されたらstep3に進み、検索されな
かったらstep6に進む。
【0045】図12は、step8の検索の結果、第2
辞書部3において該当する見出し語が見い出された場合
の、step3での辞書内容の表示例である。図12で
は、「背」と「高い」の組み合わせを含む見出し語「背
が高い」の辞書内容が表示されている。このようにst
ep8を設けたことにより、第1辞書部2に登録した訳
語「背の高い」そのものではなくともそれとほとんど同
様の内容と考えられる「背が高い」が第2辞書部3の見
出し語として検索できる。ユーザは先の実施例の場合と
同様にstep4,step5の処理で、step3に
おいて表示された辞書内容に対して訳語の修正等を行う
ことにより、第2辞書部3に対する訳語等の修正を行う
ことができる。
【0046】更に、この例では、「背が高い」という
「背の高い」の異表記が見い出されたので、図13の登
録画面例に示すように、step4以降の処理で第2辞
書部3に「背が高い」の異表記見出し語として「背の高
い」を追加することもできる。なお、図13において、
見出し語欄中の「,」は見出し語の異表記同士を繋ぐ記
号として用いている。
【0047】また更に、「背が高い」の異表記である
「背の高い」を第2辞書部3中に登録したことを踏まえ
て、それに併せて第1辞書部2に「背の高い」の異表記
である「背が高い」を追加登録することもできる。図1
4はその際の登録画面の例を示しており、再びstep
1の第1辞書部2への登録段階に戻って、先のstep
8で見い出された第2辞書部3における「背が高い」と
いう見出し語を「tall」の訳語として追加してい
る。
【0048】このように、「背が高い」のような複数の
単語からなる語の場合でも、第1辞書部2への登録に併
せて第2辞書部3への登録あるいは辞書内容更新がより
柔軟に効果的に行える。
【0049】なお、本実施例のstep8では、訳語を
語分割した後に自立語の組み合わせを検索キーとしてい
るが、この検索キーの決定基準は例えば、文法的に見た
中心語のみを検索キーとするなど、ユーザの所望する基
準に沿って決めることができる。
【0050】図15は本発明の機械翻訳用辞書メンテナ
ンス装置を実施するコンピュータシステムのハードウェ
ア構成の一例を示すブロック図である。この例のコンピ
ュータシステムは、CPU10と、そのバス11に接続
されたメモリ12,辞書メンテナンスメモリ13,入力
装置14,第1辞書部15,第2辞書部16および表示
装置17とで構成されている。入力装置14はキーボー
ドやマウス等の如き装置で図1,図10の入力手段1に
対応する。表示装置17はCRTディスプレイ等の如き
装置で図1,図10の表示手段5に対応する。第1辞書
部15および第2辞書部16はそれぞれ図1,図10の
第1辞書部2および第2辞書部3に対応し、磁気ディス
ク装置等に格納されている。メモリ12はオペレーティ
ング・システム等のシステムプログラムを格納すると共
にワークエリアとしても使用される。そして、辞書メン
テナンスメモリ13が、本コンピュータシステムを機械
翻訳用辞書メンテナンス装置として機能させるためのプ
ログラムを記憶するメモリであり、フロッピィディスク
媒体やRAMカードあるいは磁気ディスク装置などで構
成されている。
【0051】この辞書メンテナンスメモリ13には、図
1の実施例における辞書メンテナンス部4に相当する機
能を果たすプログラムあるいは図10の実施例における
辞書メンテナンス部4に相当する機能を果たすプログラ
ムがCPU10によって読み取り可能なコードとして記
憶されている。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、第1
言語から第2言語への翻訳用辞書に辞書情報を登録する
のと同時に、それと逆方向の言語対である第2言語から
第1言語への翻訳用辞書の対応する辞書情報を参照し、
必要ならば、その逆方向の辞書の辞書情報も更新するこ
とができる。これにより、同じ言語対を持つが方向の異
なる複数の翻訳用辞書を個別に更新する手間が省けるば
かりでなく、両者の辞書情報を比較しながらメンテナン
ス作業ができるので翻訳の質の向上にもつながる。
【0053】さらに本発明では、複数の語からなる句単
位の語いの辞書登録や辞書情報更新の際にそれらの語い
を単語単位に分割し、分割された単語の中から検索キー
の組み合わせを認定する。これにより、複数の単語から
なる句単位の語いの収集,登録,対応付けをより柔軟に
効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】図1の実施例における辞書メンテナンス部の処
理の一例を示すフローチャートである。
【図3】第1辞書登録手段によって表示手段に表示され
た登録画面の表示例を示す図である。
【図4】第1辞書登録手段が第1辞書部に必要な情報を
登録した後の第1辞書部の論理的な構造の一例を示す図
である。
【図5】第2辞書部の論理的な構造の一例を示す図であ
る。
【図6】第2辞書登録手段の検索結果である第2辞書部
の辞書情報の表示例を示す図である。
【図7】第2辞書部の辞書情報に対して修正を加えた表
示例を示す図である。
【図8】第2辞書部の論理的な構造の他の例を示す図で
ある。
【図9】多義語の登録画面の例を示す図である。
【図10】本発明の別の実施例のブロック図である。
【図11】図10の実施例における辞書メンテナンス部
の処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】第1辞書部に登録した訳語を語認定した結果
の検索キーを含む見出し語が第2辞書部から検索された
ときの表示結果の例を示す図である。
【図13】第2辞書部に異表記の見出し語を登録する登
録画面の例を示す図である。
【図14】第1辞書部に異表記の訳語を登録する登録画
面の例を示す図である。
【図15】本発明の機械翻訳用辞書メンテナンス装置を
実施するコンピュータシステムのハードウェア構成の一
例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…入力手段 2…第1辞書部 3…第2辞書部 4…辞書メンテナンス部 41…第1辞書登録手段 42…第2辞書登録手段 43…語認定手段 5…表示手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1言語から第2言語への翻訳のための
    第1辞書部とその逆に第2言語から第1言語への翻訳の
    ための第2辞書部とをメンテナンスする装置であって、 入力手段から入力された第1言語の見出し語と第2言語
    の訳語とを含む辞書情報を前記第1辞書部に登録する第
    1辞書登録手段と、 該第1辞書登録手段が前記第1辞書部に登録した辞書情
    報に関連する前記第2辞書部の辞書情報を検索して表示
    手段に表示し、かつ、前記入力手段から入力された第2
    言語の見出し語と第1言語の訳語とを含む辞書情報を前
    記第2辞書部に登録する第2辞書登録手段とを備えるこ
    とを特徴とする機械翻訳用辞書メンテナンス装置。
  2. 【請求項2】 前記第2辞書登録手段は、前記第1辞書
    登録手段が前記第1辞書部に登録した辞書情報中の訳語
    を見出し語として持つ辞書情報を前記第2辞書部から検
    索して表示する構成を有することを特徴とする請求項1
    記載の機械翻訳用辞書メンテナンス装置。
  3. 【請求項3】 前記第2辞書登録手段は、前記第1辞書
    登録手段が前記第1辞書部に登録した辞書情報中の訳語
    を見出し語として持つ辞書情報が見い出せなかったとき
    は、前記第1辞書登録手段が前記第1辞書部に登録した
    辞書情報中の見出し語を訳語として持つ辞書情報を前記
    第2辞書部から検索して表示する構成を有することを特
    徴とする請求項2記載の機械翻訳用辞書メンテナンス装
    置。
  4. 【請求項4】 第1言語から第2言語への翻訳のための
    第1辞書部とその逆に第2言語から第1言語への翻訳の
    ための第2辞書部とをメンテナンスする装置であって、 入力手段から入力された第1言語の見出し語と第2言語
    の訳語とを含む辞書情報を前記第1辞書部に登録する第
    1辞書登録手段と、 複数の単語からなる句単位の語いを単語に分割すると共
    にその単語の中から検索のキーとなる語を認定する語認
    定手段と、 前記第1辞書登録手段が前記第1辞書部に登録した辞書
    情報中の訳語を見出し語として持つ辞書情報を前記第2
    辞書部から検索して表示手段に表示し、そのような辞書
    情報が見い出せなかったときは、前記辞書情報中の訳語
    を前記語認定手段に渡して返却される語全てを1つの見
    出し語中に含む辞書情報を前記第2辞書部から検索して
    表示手段に表示し、かつ、前記入力手段から入力された
    第2言語の見出し語と第1言語の訳語とを含む辞書情報
    を前記第2辞書部に登録する第2辞書登録手段とを備え
    ることを特徴とする機械翻訳用辞書メンテナンス装置。
  5. 【請求項5】 前記第2辞書登録手段は、前記語認定手
    段から返却される語全てを1つの見出し語中に含む辞書
    情報が見い出せなかったときは、前記第1辞書登録手段
    が前記第1辞書部に登録した辞書情報中の見出し語を訳
    語として持つ辞書情報を前記第2辞書部から検索して表
    示する構成を有することを特徴とする請求項4記載の機
    械翻訳用辞書メンテナンス装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010170306A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Toshiba Corp 対訳可逆性適性判断システムおよび機械翻訳システム

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