JPH0922869A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JPH0922869A
JPH0922869A JP7195922A JP19592295A JPH0922869A JP H0922869 A JPH0922869 A JP H0922869A JP 7195922 A JP7195922 A JP 7195922A JP 19592295 A JP19592295 A JP 19592295A JP H0922869 A JPH0922869 A JP H0922869A
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light
light source
illuminance
exposure apparatus
fly
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JP7195922A
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Hideki Komatsuda
秀基 小松田
Tetsuo Kikuchi
哲男 菊池
Hideo Hirose
秀男 広瀬
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems
    • G03F7/70191Optical correction elements, filters or phase plates for controlling intensity, wavelength, polarisation, phase or the like
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 露光領域内における照度の均一性と開口数の
均一性とを同時に満たすことのできる露光装置を提供す
ること。 【構成】 コンデンサー光学系の焦点距離をFとし、コ
ンデンサー光学系に対する光線の入射角をθとし、光線
がマスクに入射する位置の光軸からの距離をYとしたと
き、Y=F sinθの条件を実質的に満足し、感光基板上
の照度をほぼ均一にするために、感光基板上で異なる像
高に到達する光束に対して異なる透過率分布を有する照
度分布補正手段が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は露光装置に関し、特
に半導体素子または液晶表示素子等を製造するための露
光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば半導体素子または液晶表示素子
等をフォトリソグラフィ工程で製造する際に、マスクと
してのレチクルに形成された転写用のパターンを、投影
光学系を介してウエハのような感光基板に転写する投影
露光装置が使用されている。また、レチクルのパターン
をレチクルに近接して配置された感光基板に直接転写す
るプロキシミティ方式の露光装置が使用されている。以
下、本明細書において、このような投影露光装置および
露光装置を単に「露光装置」と総称する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の露光装置で
は、最近の半導体素子等の集積度の向上に対応するため
に、感光基板上の露光領域の全体に亘って極めて高い像
均質性が要求されるようになっている。すなわち、露光
領域内において、照度の均一性および開口数の均一性の
双方が極めて高いレベルで要求されている。
【0004】露光領域内における照度が均一でない場
合、すなわち照度が露光領域内の位置に依存して変化す
る場合、露光量が不均一になり、その結果感光基板上に
形成されるパターンの線幅が不均一になる。また、露光
領域内における開口数が均一でない場合、すなわち開口
数が露光領域内の位置に依存して変化する場合、空間コ
ヒーレンスが不均一になり、その結果感光基板上に形成
されるパターンの線幅が不均一になる。
【0005】従来の露光装置では、露光領域内において
照度の均一性と開口数の均一性とを同時に満たしていな
かった。その結果、感光基板上に形成されるパターンの
線幅が不均一になるという不都合があった。本発明は、
前述の課題に鑑みてなされたものであり、露光領域内に
おける照度の均一性と開口数の均一性とを同時に満たす
ことのできる露光装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、第1の発明においては、照明光を供給するための光
源手段と、該光源手段からの光束に基づいて複数の光源
像を形成するための多光源像形成手段と、前記複数の光
源像からの光束を集光して所定のパターンが形成された
マスクを重畳的に照明するためのコンデンサー光学系と
を備え、前記マスクのパターン像を感光基板上に形成す
る露光装置において、前記コンデンサー光学系の焦点距
離をFとし、前記コンデンサー光学系に対する光線の入
射角をθとし、前記光線が前記マスクに入射する位置の
前記光軸からの距離をYとしたとき、 Y=F sinθ の条件を実質的に満足し、前記感光基板上の照度をほぼ
均一にするために、前記感光基板と光学的にほぼ共役な
位置には、位置により透過率が連続的に異なる透過率分
布を有する照度分布補正手段が設けられていることを特
徴とする露光装置を提供する。
【0007】第1の発明の好ましい態様によれば、前記
照度分布補正手段は、透過率が前記光軸から離れるにつ
れて増大するような透過率分布を有する透過フィルター
である。ここで、前記照度分布補正手段は、前記マスク
の近傍または前記マスクと共役な位置に配置された視野
絞りの近傍に配置されることが望ましい。また、前記多
光源像形成手段は、複数の単レンズエレメントからなり
且つ入射面が前記感光基板と光学的にほぼ共役な位置に
位置決めされたフライアイレンズであることが望まし
く、前記照度分布補正手段は、前記フライアイレンズの
前記入射面の近傍に位置決めされているのが好ましい。
また、前記照度分布補正手段は、前記フライアイレンズ
の前記入射面上に設けられても良い。
【0008】また、前記課題を解決するために、第2の
発明においては、照明光を供給するための光源手段と、
該光源手段からの光束に基づいて複数の光源像を形成す
るための多光源像形成手段と、前記複数の光源像からの
光束を集光して所定のパターンが形成されたマスクを重
畳的に照明するためのコンデンサー光学系とを備え、前
記マスクのパターン像を感光基板上に形成する露光装置
において、前記コンデンサー光学系の焦点距離をFと
し、前記複数の光源像からの光線の光軸に対する射出角
をθとし、前記光線が前記マスクに入射する位置の前記
光軸からの距離をYとしたとき、 Y=F sinθ の条件を実質的に満足し、前記感光基板上の照度をほぼ
均一にするために、前記感光基板上において一点に集光
する光線群が実質的に平行になる位置には、光線の入射
角に依存して透過率が変化する角度特性を有する照度分
布補正手段が設けられていることを特徴とする露光装置
を提供する。
【0009】第2の発明の好ましい態様によれば、前記
照度分布補正手段は、光束の入射角が大きくなるにつれ
て透過率が増大するような角度特性を有する透過フィル
ターである。また、前記多光源像形成手段は、複数の単
レンズエレメントからなり且つ入射面が前記感光基板と
光学的にほぼ共役な位置に位置決めされたフライアイレ
ンズであり、前記照度分布補正手段は、前記多光源像形
成手段と前記コンデンサー光学系との間の光路中に配置
されているのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】まず、開口数の均一性を満足する
ための条件は、コンデンサー光学系の焦点距離をFと
し、コンデンサー光学系に対する光線の入射角をθとし
たとき、マスクに入射する位置の光軸からの距離(像
高)Yが次の式(1)で示す射影関係を満足することで
ある。 Y=F sinθ (1)
【0011】以下、開口数の均一性を満足するための条
件は、コンデンサー光学系が式(1)を満足することで
あることを説明する。一般に、図7に示すように、ある
程度収差の補正された光学系Lに対して光学的に共役な
2つの点の間において、以下の式(2)に示す関係が成
立する。 no 2 cosθo dΩo dAo =ni 2 cosθi dΩi dAi (2)
【0012】ここで、 no :物体側の屈折率 θo :物体面の法線と主光線とがなす角度 dΩo :物体側の光束の微小立体角 dAo :物体面の微小面積
【0013】ni :像側の屈折率 θi :像面の法線と主光線とがなす角度 dΩi :像側の光束の微小立体角 dAi :像面の微小面積 なお、式(2)に示す関係は、クラジウスの関係と呼ば
れる(鶴田匡夫:応用光学I、培風館、1990年を参
照)。
【0014】ここで、図8に示す光学系について考え
る。図8において、光軸(X軸)からY方向に距離Yo
だけ離れた物点Aからの光が、開口絞り14および光学
系13を介して光軸からY方向に距離Yi だけ離れた像
点A’に集光する。なお、光学系13よりも像側におい
て主光線αは光軸と平行である。図8において、光学系
13の焦点距離をFc とし、光学系13に対する光線の
入射角をθmeとしたとき、像高Yi が次の式(3)で示
す射影関係を満足するものとする。 Yi =Fc J(θme) (3) なお、J(θme)はθmeの関数を表している。
【0015】そして、X軸に関する回転量をφとして、
上述の式(2)に示す関係を図8の光学系について適用
すると、次の式(4)に示す関係が得られる。
【数1】 cosθme{πdry drz cos θme/(s/ cosθme2 }Yo dφdYo =πdνdμFc 2 J(θme)dφ{dJ(θme)/dθme}dθme (4)
【0016】ここで、 dry , drz :開口絞り14の開口の半径であり、物点A
から開口までの距離に対して微小量であるものとする s :物点Aから開口までの光軸に沿った距離 dφ :φの微小量 dYo :Yo の微小量 dν :像点A’に入射する光束の主光線に対するメリ
ディオナル方向最大入射角であり、dν≒ sindνが成
り立つ程度の微小量であるものとする dμ :像点A’に入射する光束の主光線に対するサジ
タル方向最大入射角であり、dμ≒ sindμが成り立つ
程度の微小量であるものとする dθme:θmeの微小量 π :円周率 なお、dJ(θme)/dθmeは、J(θme)のθmeにつ
いての微分である。
【0017】式(4)をメリディオナル方向(XY平面
方向)に関する成分とサジタル方向(XZ平面方向)に
関する成分とに分けると、メリディオナル方向に関して
次の式(5)に示す関係を、サジタル方向に関して次の
式(6)に示す関係を得ることができる。
【数2】 cosθme{dry cos θme/(s/ cosθme)}dYo =dνFc {dJ(θme)/dθme}dθme (5)
【0018】
【数3】 {drz /(s/ cosθme)}Yo dφ =dμFc J(θme)dφ (6)
【0019】ここで、Yo =s tanθmeおよびdYo
dθme=s/cos2θmeの関係により、式(5)および
(6)をそれぞれ次の式(7)および(8)のように表
すことができる。 dν=dry cos θme/{Fc dJ(θme)/dθme} (7) dμ=drz sin θme/{Fc J(θme)} (8)
【0020】テレセントリックな照明光について、その
メリディオナル方向の開口数NAmおよびサジタル方向
の開口数NAs は、式(7)および(8)をそれぞれ積
分することにより求めることができる。図8において、
入射角θmeが変化し物点Aおよび像点A’の位置が光軸
に対して垂直に移動しても、収差が発生しなければ、光
学的に共役な2つの点AとA’との間は正弦条件を満た
しているはずである。
【0021】したがって、式(7)および(8)をそれ
ぞれ積分することにより、メリディオナル方向の開口数
NAm およびサジタル方向の開口数NAs は、次の式
(9)および(10)で表される。 NAm =ry cos θme/{Fc dJ(θme)/dθme} (9) NAs =rz sin θme/{Fc J(θme)} (10)
【0022】ここで、J(θme)= sinθme(すなわち
光学系13の射影関係をYi =Fcsinθme)とすれば、
メリディオナル方向の開口数NAm およびサジタル方向
の開口数NAs は入射角θmeに依存することなく、すな
わち像高Yi に依存することなく一定となる。こうし
て、開口絞り14を光源像に光学系13をコンデンサー
光学系にそれぞれ置き換えてみると、開口数の均一性を
満足するための条件は、コンデンサー光学系が上述の式
(1)を満足することであることがわかる。
【0023】ただし、従来技術にしたがう露光装置で
は、式(1)の射影関係を満たすようなコンデンサー光
学系を用いると、以下の2つの理由により、露光領域内
での照度の均一性を満足することができなかった。
【0024】第1の理由は、コンデンサー光学系および
投影光学系を構成する各レンズに施された反射防止膜の
角度特性に起因する。反射防止膜は、硝子表面に複数枚
の誘電体の薄膜を蒸着して形成され、反射光を振幅分割
して多数の光の位相をずらして干渉させることによって
反射光を消す。位相のずらし方は膜の厚さで制御される
ため、光束の入射角度が異なると反射防止の効果に差異
が発生する。一般に、レンズを使用する光学系では、レ
ンズ周辺を透過する光線ほど大きく折り曲げられ入射角
は大きい。一方、反射防止膜は垂直入射に対して設計さ
れているので、入射角の大きい光ほど反射され易い。そ
の結果、露光装置の場合、露光領域内において像高が大
きいほど、すなわち光軸から離れるにしたがって照度が
低下する傾向となる。
【0025】第2の理由は、多光源像形成手段として用
いられるフライアイレンズの正弦条件違反量に起因す
る。図9は、フライアイレンズの光路図である。図9に
おいて、フライアイレンズを構成する各レンズエレメン
トへの光線の入射高をyとし、各レンズエレメントの焦
点距離をfとし、光線の射出角をθとして、次の式(1
1)で示す関係が成立するものとする。 y=fg(θ) (11) なお、g(θ)は、光線の射出角θに関する所定の関数
である。
【0026】このとき、フライアイレンズの射出面にお
ける放射輝度分布L(θ)は、反射防止膜等の影響を無
視すれば、次の式(12)で与えられる。 L(θ)=L(0)g(θ)g’(θ)/( sinθ cosθ) (12) ここで、g’(θ)はg(θ)のθによる微分(dg
(θ)/dθ)である(森 孝司:”ステッパーの照明
光学系”,光アライアンス,vol.5(1994), No.3,P32〜P
35,日本工業出版を参照)。
【0027】また、コンデンサー光学系の焦点距離をF
とし、コンデンサー光学系への光線の入射角をθとし、
その光線の像高をYとして、次の式(13)で示す射影関
係が成立するものとする。 Y=FG(θ) (13) なお、G(θ)は、光線の入射角θに関する所定の関数
である。
【0028】このとき、被照射面での放射照度E(Y)
は、反射防止膜等の影響を無視すれば、次の式(14)で
与えられる。 E(Y) =E(0){L(θ) /L(0)} cosθ sinθ/{G(θ)G'(θ) } (14) ここで、G’(θ)はG(θ)のθによる微分(dG
(θ)/dθ)である。
【0029】したがって、式(12)の関係を式(14)に
代入することによって、次の式(15)に示す関係が得ら
れる。 E(Y)=E(0)g(θ)g’(θ)/{G(θ)G’(θ)}(15) 前述したように、開口数の均一性を満足するための条件
として、G(θ)= sinθが成立しているものとする。
したがって、上述の式(15)を、以下の式(16)のよう
に書き換えることができる。 E(Y)=E(0)g(θ)g’(θ)/{ sinθ cosθ} (16)
【0030】ここで、g(θ)について考察する。通
常、露光装置に用いられるフライアイレンズは、図9に
示すように、複数の単レンズエレメントからなる。そし
て、各レンズエレメントの対向する屈折面(入射面およ
び射出面)が互いに他方の屈折面の焦点位置にほぼ一致
するように構成されている。すなわち、各レンズエレメ
ントの対向する屈折面が互いに他方のフィールドレンズ
の役割を果たしている。
【0031】したがって、フライアイレンズのパワー
(屈折力:フライアイレンズの焦点距離の逆数)は、各
レンズエレメントの1つの屈折面によって担われてお
り、比較的明るいフライアイレンズでは正弦条件の不満
足量(違反量)を無視することができない。その結果、
露光領域における照度の均一性および開口数の均一性を
同時に満足することができない。
【0032】フライアイレンズの正弦条件不満足量OS
Cは、次の式(17)に示すように定義することができ
る。 OSC=y/ sinθ−f (17) 式(17)より、像高yは次の式(18)で表される。 y=f(1+OSC/f) sinθ (18)
【0033】したがって、式(11)を参照すると、g
(θ)は次の式(19)で表される。 g(θ)=(1+OSC/f) sinθ (19) ここで、次の式(20)に示すように、正弦条件不満足量
OSCに対応する量として関数DS(θ)を導入する。 DS(θ)=OSC/f (20)
【0034】こうして、g(θ)およびg’(θ)は、
それぞれ次の(21)および(22)で表される。 g(θ)={1+DS(θ)} sinθ (21) g’(θ)= sinθDS’(θ)+{1+DS(θ)} cosθ (22) ここで、DS’(θ)はDS(θ)のθによる微分(d
DS(θ)/dθ)である。
【0035】なお、三次収差の範囲内においては、関数
DS(θ)を次の式(23)のように表すことができる。 DS(θ)=Ksin2θ (23) ここで、Kは定数である。
【0036】こうして、g(θ)およびg’(θ)は、
それぞれ次の式(24)および(25)で表される。 g(θ)=(1+Ksin2θ) sinθ (24) g’(θ)= sinθ2K sinθ cosθ+(1+Ksin2θ) cosθ (25) 式(24)および(25)の関係を式(16)に代入して、次
の式(26)に示すような関係が得られる。 E(Y)=E(0)(1+Ksin2θ)(1+3Ksin2θ) (26)
【0037】図10は、図9のフライアイレンズの正弦
条件不満足量の一例を示す図である。図10では、正弦
条件不満足量OSCに対応する量を表す関数DS(θ)
(=OSC/f)を縦軸に、2y/f(=1/FNO,y
=fg(θ))を横軸に示している。すなわち、図10
は、レンズエレメントの屈折率nが1.4、1.5、
1.6および1.7の場合について、関数DS(θ)の
変化をレンズエレメントのFナンバー(FNO)の逆数の
関数として示している。
【0038】図10から明らかなように、フライアイレ
ンズの屈折率が高くなるにつれて、正弦条件不満足量O
SCに対応する量DS(θ)が小さくなることがわか
る。しかしながら、半導体露光装置で使用される紫外線
領域の露光光に対して、透過率および紫外線耐性に優れ
た高屈折材料を得ることは容易ではなく、実際には屈折
率nが1.4〜1.7程度の光学材料に限定されてしま
う。このため、定数Kの値は、約−0.45になる。
【0039】このように、露光装置において通常使用さ
れるフライアイレンズでは、定数Kは少なくとも負の値
である。したがって、上述の式(26)を参照すると、コ
ンデンサー光学系の射影関係が前述の式(1)を満足し
ていると、露光領域内において光軸から離れるにしたが
って照度が低下する傾向があることがわかる。
【0040】以上より、式(1)に示す射影関係を満足
するコンデンサー光学系を用いて開口数の均一性を確保
しても、露光領域内の中央では照度が高く周辺では照度
の低い照度むらが発生し、照度の均一性を確保すること
ができないことがわかる。そこで、本発明の第1発明で
は、感光基板上の露光領域内の照度をほぼ均一にするた
めに、感光基板と光学的にほぼ共役な位置に、たとえば
光軸からの距離に依存して変化する透過率分布を有する
透過フィルターを照度分布補正手段として設けている。
【0041】前述したように、コンデンサーレンズの射
影関係が式(1)を満足する露光装置においては、何ら
対策を講じなければ、露光領域内において光軸から離れ
るにしたがって照度が低下する傾向がある。すなわち、
コンデンサーレンズの射影関係が式(1)を満足する露
光装置では、通常、図11に示すように、露光領域内の
各位置における照度が光軸から離れるにしたがって低下
するようなほぼ回転対称の照度分布を有する。この場
合、図12に示すように、中心から離れるにつれて透過
率が増大するような透過フィルターをたとえばマスク近
傍に配置することによって、露光領域内の照度を均一に
する。こうして、第1発明において、露光領域内におい
て、開口数の均一性に加えて照度の均一性も同時に確保
することができる。
【0042】このように、中心からの距離に依存して変
化する透過率分布を有する透過フィルターを使用する方
法では、透過率分布に応じて各露光位置の照度を変化さ
せることができる。換言すれば、反射防止膜の角度特性
およびフライアイレンズの正弦条件不満足量以外の要因
(たとえば製造誤差)に起因するような照度むらも補正
することができる。なお、以下の理由により、感光基板
と光学的にほぼ共役な位置として、特にフライアイレン
ズの入射面の近傍に上述の透過フィルターを設けるのが
好ましい。
【0043】まず、フライアイレンズの入射面において
入射光束が波面分割されマスク上において重畳される。
したがって、フライアイレンズの複数のレンズエレメン
トのうちたとえば1つのレンズエレメントの入射面の近
傍に透過フィルターを配置しても、マスク上における照
度分布の変化に対する効きが弱いので微調整が可能にな
る。
【0044】また、フライアイレンズの各レンズエレメ
ントが単レンズであるため、大きな収差が発生する。し
たがって、図13に示すように、透過フィルターの透過
率が階段状の分布を有する場合にも、マスク上ひいては
感光基板上においては連続で滑らかに変化する照度分布
を得ることができる。また、フライアイレンズを構成す
るすべてのレンズエレメントに対して透過率を補正する
ような透過フィルターを使用すれば、前述した微調整が
可能であるというメリットはなくなるものの、近年標準
的な技術となりつつある露光装置照明系の開口絞りの切
り換えに対しても、開口絞りを異なる形状のものに切り
換えた時に照度均一性を保つことができる。
【0045】また、本発明の第2発明では、感光基板上
の露光領域内の照度をほぼ均一にするために、感光基板
上において一点に集光する光線群がほぼ平行になる位置
に、光線の入射角に依存して透過率が変化する角度特性
を有する透過フィルターを照度分布補正手段として設け
ている。この透過フィルターは、図14に示すように、
垂直入射光に対する透過率が最も小さく、入射角が大き
くなるにつれて透過率が増大するような角度特性を有す
る。一般に、露光装置では、フライアイレンズのような
多光源像形成手段とコンデンサー光学系との間の光路中
で、感光基板上において一点に集光する光線群がほぼ平
行になる。
【0046】なお、フライアイレンズとコンデンサー光
学系との間の光路中に透過フィルターを配置した場合、
感光基板上において露光領域の周辺に集光する光ほど透
過フィルターへの入射角は大きい。したがって、小さな
入射角で透過フィルターを通過して露光領域の中央に集
光する光に対する透過率は小さく、大きな入射角で透過
フィルターを通過して露光領域の周辺に集光する光に対
する透過率は大きい。すなわち、露光領域の周辺よりも
中央に集光する光の光量を減じることにより、露光領領
域内において均一な照度分布を得ることができる。こう
して、第2発明においても、露光領域内において、開口
数の均一性に加えて照度の均一性も同時に確保すること
ができる。
【0047】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の第1実施例にかかる露光装置
の構成を概略的に示す図である。図示の露光装置は、た
とえば超高圧水銀ランプからなる光源1を備えている。
光源1は、回転楕円面からなる反射面を有する集光鏡
(楕円鏡)2の第1焦点位置21に位置決めされてい
る。したがって、光源1から射出された照明光束は、楕
円鏡2の第2焦点位置22に光源像(二次光源)を形成
する。
【0048】この光源像からの光束は、コリメートレン
ズ3によりほぼ平行な光束に変換された後、バンドパス
透過フィルター4に入射する。バンドパス透過フィルタ
ー4では、露光波長(水銀の輝線436nm (g線)、365n
m (i線)等)の照明光が選択され、フライアイレンズ
5に入射する。
【0049】フライアイレンズ5に入射した光束は、フ
ライアイレンズ5を構成する複数のレンズエレメントに
より二次元的に分割され、フライアイレンズ5の後側焦
点位置(すなわち射出面近傍)に複数の光源像(三次光
源)を形成する。このように、フライアイレンズ5は、
光源1からの光束に基づいて複数の光源像を形成する多
光源像形成手段を構成している。
【0050】複数の光源像からの光束は、フライアイレ
ンズ5の射出面52に配置された開口絞り6により制限
された後、コンデンサーレンズ7に入射する。コンデン
サーレンズ7を介して集光された光は、投影露光用のパ
ターンが形成されたマスク8を重畳的に均一に照明す
る。
【0051】マスク8を透過した光束は、投影光学系9
を介して、感光基板であるウエハ10に達する。こうし
て、ウエハ10上には、マスク8のパターン像が形成さ
れる。ウエハ10は、投影光学系9の光軸AXに対して
垂直な平面内において二次元的に移動可能なウエハステ
ージ(不図示)上に支持されている。したがって、ウエ
ハ10を二次元的に移動させながら露光を行うことによ
り、ウエハ10の各露光領域にマスク8のパターンを逐
次転写することができる。
【0052】図2は、図1のフライアイレンズ5の構成
を概略的に示す図であって、(a)はフライアイレンズ
5を光軸AXに沿ってみた図であり、(b)はフライア
イレンズ5の側面図である。図5(a)および(b)に
示すように、フライアイレンズ5は、光軸AXに垂直な
平面内において矩形の断面形状を有する多数のレンズエ
レメント5aを縦横に且つ稠密に配列することによって
構成されている。そして、図5(a)中実線の円で示す
ように、開口絞り6の最大開口が、フライアイレンズ5
の全断面外形の内側に収まるように寸法決めている。
【0053】図1の露光装置では、被照射面(マスク8
ひいてはウエハ10)の照明開口数は、フライアイレン
ズ5の射出面52に配置された開口絞り6の開口径によ
って規定される。照明開口数は、投影像の解像力、焦点
深度、像質等に大きな影響を与えるため、投影光学系9
の開口数、パターン寸法に応じて最適な値に設定されな
ければならない。
【0054】なお、ウエハ10の露光面は、マスク8の
パターン面およびフライアイレンズ5の入射面51と光
学的に共役である。そして、フライアイレンズ5を構成
する各レンズエレメント5aの入射面がそれぞれ視野絞
りとなり、この視野絞りで制限された光束がコンデンサ
ーレンズ7を介してマスク8上ひいてはウエハ10上で
重畳される。
【0055】したがって、フライアイレンズ5を構成す
る各レンズエレメント5aの断面形状は、マスク8上の
照明領域と相似な形状となるように規定されている。一
般に、半導体露光装置では、マスク8上において矩形状
のパターン領域に転写用のパターンが形成されているの
で、マスク8上の照明領域も矩形状となる。したがっ
て、上述したように、フライアイレンズ5は、断面が矩
形状のレンズエレメント5aを稠密に組み立てて構成さ
れ、その全断面の外形は開口絞り6の最大開口を含む広
がりを有する。
【0056】ここで、コンデンサーレンズ7は、本発明
の作用において説明した式(1)の射影関係を満足して
いる。その結果、ウエハ10上の露光領域内では、その
位置に依存することなく開口数が一定であり、いわゆる
開口数の均一性が確保されている。
【0057】さらに、図1に示すように、ウエハ10の
露光面と光学的に共役なマスク8のパターン面の近傍に
は、照度分布補正手段として透過フィルター11aが配
置されている。図3は、透過フィルター11aの透過特
性を示す図であり、(a)は等透過率曲線i1 〜i7
示し、(b)は線A−Aに沿った断面方向における透過
率分布を示している。このように、透過フィルター11
aは、中心(光軸AXに一致するように位置決めされ
る)から離れるにつれて透過率が増大するような透過率
分布を有する。
【0058】前述したように、反射防止膜の角度特性お
よびフライアイレンズの正弦条件不満足量に起因して、
ウエハ10の露光領域内では光軸AXから離れるにした
がって照度が低下する傾向がある。そこで、光軸AX
(中心)から離れるにつれて透過率が増大するような透
過率分布を有する透過フィルター11aを用いることに
より、ウエハ10の露光領域内においてほぼ均一は照度
を確保することができる。こうして、第1実施例では、
ウエハ10の露光領域内において、開口数の均一性に加
えて照度の均一性も同時に確保することができる。
【0059】図4は、本発明の第2実施例にかかる露光
装置の構成を概略的に示す図である。第2実施例の露光
装置の構成は、第1実施例の構成と類似している。しか
しながら、第1実施例では照度分布補正手段としての透
過フィルターがマスク8の近傍に配置されているのに対
し、第2実施例ではフライアイレンズ5の入射面近傍に
配置されている点だけが相違する。したがって、図4に
おいて、第1実施例の要素と同様の機能を有する構成要
素には同じ参照符号を付している。以下、第1実施例と
の相違点に着目して第2実施例を説明する。
【0060】図4に示すように、第2実施例では、フラ
イアイレンズ5の入射面近傍に照度分布補正手段として
の透過フィルター11bが配置されている。図5は、透
過フィルター11bの透過特性を示す図であり、(a)
は等透過率曲線i1 〜i9 を示し、(b)は線B−Bに
沿った断面方向における透過率分布を示している。
【0061】図5において破線で示すように、透過フィ
ルター11bは、フライアイレンズ5の各レンズエレメ
ント5aの入射面に対応する複数の分割領域を仮想的に
有する。そして、フライアイレンズ5の中央のレンズエ
レメントの入射面に対応する所定領域だけが透過率分布
を有するように構成されてている。すなわち、この所定
領域においては、対応する中央レンズエレメントの中心
軸線(この場合光軸AXと一致する)から離れるにつれ
て透過率が増大するような透過率分布を有する。
【0062】したがって、ウエハ10の露光領域内にお
いて光軸AXから離れるにしたがって照度が低下する傾
向があっても、透過フィルター11bを用いることによ
り、ウエハ10の露光領域内においてほぼ均一な照度を
確保することができる。こうして、第2実施例において
も、ウエハ10の露光領域内において、開口数の均一性
に加えて照度の均一性も同時に確保することができる。
【0063】なお、上述の第1実施例および第2実施例
において、透過フィルター11aおよび11bの透過率
分布が図13に示すように階段状の分布を有する場合が
ある。この場合には、透過フィルターの透過率段差の境
界線が露光面において解像されることがないように、透
過フィルターを共役面(すなわちマスク面またはフライ
アイレンズ入射面)から光軸AXに沿って移動させてい
わゆるデフォーカス状態を形成するのが好ましい。ここ
で、透過フィルターが共役面から外れた(デフォーカス
させた)位置とは、透過率段差の境界面が露光面におい
て解像されない位置から透過フィルターによる補正効果
が存在するまでの位置を指す。
【0064】また、第2実施例では、フライアイレンズ
5を構成する複数のレンズエレメントのうち中央のレン
ズエレメントに入射する光だけに所定分布の透過率を作
用させている。しかしながら、複数のレンズエレメント
のうち他の位置にある1つのレンズエレメントまたは複
数のレンズエレメントあるいはすべてのレンズエレメン
トに入射する光に、それぞれ所定分布の透過率を作用さ
せてもよい。この場合、各レンズエレメントに対する透
過率分布は一定でもよいし、互いに異なっていてもよ
い。
【0065】なお、上述の第1および第2実施例におい
て、フライアイレンズを構成するレンズエレメントの各
々に対して、所定の透過率分布を有する透過フィルター
を設けてもよい。これにより、近年において標準的な技
術となりつつある露光装置の照明系の開口絞りを異なる
形状に切り換える技術を用いたとしても、照明光が通過
するレンズエレメントの各々において照度が補正される
ため、被露光面上での照度均一性を維持することができ
る。
【0066】図6は、本発明の第3実施例にかかる露光
装置の構成を概略的に示す図である。第3実施例の露光
装置の構成は、第1実施例の構成と類似している。しか
しながら、第1実施例では所定位置からの距離に透過率
が依存して変化する透過フィルターをマスク8の近傍に
配置しているのに対し、第3実施例では光線の入射角度
に依存して透過率が変化する角度特性を有する透過フィ
ルターをフライアイレンズ5とコンデンサーレンズ7と
の間の光路中に配置している点だけが相違する。したが
って、図6において、第1実施例の要素と同様の機能を
有する構成要素には同じ参照符号を付している。以下、
第1実施例との相違点に着目して第3実施例を説明す
る。
【0067】図6に示すように、フライアイレンズ5か
ら平行に射出された光束は、マスク8上で一旦集光し、
さらに投影光学系9を介してウエハ10上に再び集光す
る。そして、ウエハ10上の露光領域の中央に集光する
光束はコンデンサーレンズ7に対する入射角θが小さ
く、露光領域の周辺に集光する光束はコンデンサーレン
ズ7に対する入射角θが大きい。
【0068】そこで、第3実施例では、感光基板である
ウエハ10上において一点に集光する光線群がほぼ平行
になる位置としてフライアイレンズ5とコンデンサーレ
ンズ7との光路中に、光線の入射角θに依存して透過率
が変化する角度特性を有する透過フィルター11cを照
度分布補正手段として設けている。この透過フィルター
11cは、図14に示すように、垂直入射光に対する透
過率が最も小さく、入射角θが大きくなるにつれて透過
率が増大するような角度特性を有する。
【0069】すなわち、小さな入射角θで透過フィルタ
ー11cを通過して露光領域の中央に集光する光に対す
る透過率は小さく、大きな入射角θで透過フィルター1
1cを通過して露光領域の周辺に集光する光に対する透
過率は大きい。したがって、ウエハ10の露光領域内に
おいて光軸AXから離れるにしたがって照度が低下する
傾向があっても、透過フィルター11cを用いることに
より、ウエハ10の露光領域内においてほぼ均一な照度
を確保することができる。こうして、第3実施例におい
ても、ウエハ10の露光領域内において、開口数の均一
性に加えて照度の均一性も同時に確保することができ
る。
【0070】なお、上述の第3実施例では、透過フィル
ター11cの配置位置に関して厳密性が求められていな
いことに注目すべきである。すなわち、透過フィルター
11cは、光軸AXに対する傾きが発生しないように調
整するだけでよく、光軸AXに沿った位置決め精度はあ
まり要求されないので、位置決めを規定する公差は緩や
かなものになるという利点がある。
【0071】
【効果】以上説明したように、本発明によれば、所定の
射影関係を有するコンデンサー光学系を用いるとともに
照度分布補正手段としてたとえば1枚の透過フィルター
を付設するだけで、露光面において照度の均一性と開口
数の均一性を同時に確保することができる。その結果、
極めて高い像均質性を有する露光装置を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる露光装置の構成を
概略的に示す図である。
【図2】図1のフライアイレンズ5の構成を概略的に示
す図であって、(a)はフライアイレンズ5を光軸に沿
ってみた図であり、(b)はフライアイレンズ5の側面
図である。
【図3】透過フィルター11aの透過特性を示す図であ
り、(a)は等透過率曲線i1〜i7 を示し、(b)は
線A−Aに沿った断面方向における透過率分布を示して
いる。
【図4】本発明の第2実施例にかかる露光装置の構成を
概略的に示す図である。
【図5】透過フィルター11bの透過特性を示す図であ
り、(a)は等透過率曲線i1〜i9 を示し、(b)は
線B−Bに沿った断面方向における透過率分布を示して
いる。
【図6】本発明の第3実施例にかかる露光装置の構成を
概略的に示す図である。
【図7】ある程度収差の補正された光学系Lに対して光
学的に共役な2つの点の間において成立するクラジウス
の関係を説明するための図である。
【図8】本発明におけるコンデンサー光学系の所定の射
影関係を説明するための図である。
【図9】フライアイレンズの光路図である。
【図10】図9のフライアイレンズの正弦条件不満足量
の一例を示す図である。
【図11】各露光位置における照度が光軸から離れるに
したがって低下するようなほぼ回転対称の照度分布を示
す図である。
【図12】位置に依存して変化する透過率分布の一例を
示す図である。
【図13】階段状に変化する透過率分布の一例を示す図
である。
【図14】光線の入射角位置に依存して透過率が変化す
る角度特性の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 光源 2 楕円鏡 3 コリメートレンズ 4 バンドパスフィルター 5 フライアイレンズ 6 開口絞り 7 コンデンサーレンズ 8 マスク 9 投影光学系 10 ウエハ 11 透過フィルター

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明光を供給するための光源手段と、該
    光源手段からの光束に基づいて複数の光源像を形成する
    ための多光源像形成手段と、前記複数の光源像からの光
    束を集光して所定のパターンが形成されたマスクを重畳
    的に照明するためのコンデンサー光学系とを備え、前記
    マスクのパターン像を感光基板上に形成する露光装置に
    おいて、 前記コンデンサー光学系の焦点距離をFとし、前記コン
    デンサー光学系に対する光線の入射角をθとし、前記光
    線が前記マスクに入射する位置の前記光軸からの距離を
    Yとしたとき、 Y=F sinθ の条件を実質的に満足し、 前記感光基板上の照度をほぼ均一にするために、前記感
    光基板と光学的にほぼ共役な位置には、位置により透過
    率が連続的に異なる透過率分布を有する照度分布補正手
    段が設けられていることを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 前記照度分布補正手段は、前記マスクの
    近傍に位置決めされ且つ透過率が前記光軸から離れるに
    つれて増大するような透過率分布を有する透過フィルタ
    ーであることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 前記露光装置は、前記マスクと共役に配
    置された視野絞りをさらに有し、 前記照度分布補正手段は、前記視野絞りの近傍に位置決
    めされ且つ透過率が前記光軸から離れるにつれて増大す
    るような透過率分布を有する透過フィルターであること
    を特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  4. 【請求項4】 前記多光源像形成手段は、複数の単レン
    ズエレメントからなり且つ入射面が前記感光基板と光学
    的にほぼ共役な位置に位置決めされたフライアイレンズ
    であり、 前記照度分布補正手段は、前記フライアイレンズの前記
    入射面の近傍に位置決めされていることを特徴とする請
    求項1に記載の露光装置。
  5. 【請求項5】 前記多光源像形成手段は、複数の単レン
    ズエレメントからなり且つ入射面が前記感光基板と光学
    的にほぼ共役な位置に位置決めされたフライアイレンズ
    であり、 前記照度分布補正手段は、前記フライアイレンズの前記
    入射面上に設けられていることを特徴とする請求項1に
    記載の露光装置。
  6. 【請求項6】 前記照度分布補正手段は、前記フライア
    イレンズの複数の単レンズエレメントのうち所定の単レ
    ンズエレメントに入射する光に対する透過率が前記所定
    の単レンズエレメント各々の中心軸線から離れるにつれ
    て増大するような透過率分布を有する透過フィルターで
    あることを特徴とする請求項3に記載の露光装置。
  7. 【請求項7】 前記照度分布補正手段は、前記フライア
    イレンズのすべての単レンズエレメントに入射する光に
    対して所定の透過率分布を有する透過フィルターである
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の露光装置。
  8. 【請求項8】 前記照度分布補正手段は、前記感光基板
    と光学的に共役な位置から外れた位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載
    の露光装置。
  9. 【請求項9】 照明光を供給するための光源手段と、該
    光源手段からの光束に基づいて複数の光源像を形成する
    ための多光源像形成手段と、前記複数の光源像からの光
    束を集光して所定のパターンが形成されたマスクを重畳
    的に照明するためのコンデンサー光学系とを備え、前記
    マスクのパターン像を感光基板上に形成する露光装置に
    おいて、 前記コンデンサー光学系の焦点距離をFとし、前記複数
    の光源像からの光線の光軸に対する射出角をθとし、前
    記光線が前記マスクに入射する位置の前記光軸からの距
    離をYとしたとき、 Y=F sinθ の条件を実質的に満足し、 前記感光基板上の照度をほぼ均一にするために、前記感
    光基板上において一点に集光する光線群が実質的に平行
    になる位置には、光線の入射角に依存して透過率が変化
    する角度特性を有する照度分布補正手段が設けられてい
    ることを特徴とする露光装置。
  10. 【請求項10】 前記照度分布補正手段は、光束の入射
    角が大きくなるにつれて透過率が増大するような角度特
    性を有する透過フィルターであることを特徴とする請求
    項9に記載の露光装置。
  11. 【請求項11】 前記多光源像形成手段は、複数の単レ
    ンズエレメントからなり且つ入射面が前記感光基板と光
    学的にほぼ共役な位置に位置決めされたフライアイレン
    ズであり、 前記照度分布補正手段は、前記多光源像形成手段と前記
    コンデンサー光学系との間の光路中に配置されているこ
    とを特徴とする請求項9または10に記載の露光装置。
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